説明

方向表示灯の表示機能を拡張した自動車

【課題】方向表示灯をウインカースイッチやハザードスイッチ以外の手動スイッチによっても作動させることにより方向表示灯の機能を拡張し、自動車の運転性能を更に高める。
【解決手段】方向表示灯がウィンカースイッチとハザードスイッチにより点滅式に点灯される自動車に、左折や右折の運転意志表示およびハザード表示以外の表示のために方向表示灯を点滅式に点灯させる少なくとも一つの手動スイッチを設け、方向表示灯を、後続車に追い越しを促す点滅モード、後続車に接近し過ぎないことを求める点滅モード、一度押すだけ後続車に謝意を表わす点滅モード等にて作動させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、左折や右折の運転意志を表示する方向表示灯の表示機能を拡張した自動車に係る。
【背景技術】
【0002】
自動車には、左折や右折の運転意志を表示する方向表示灯(所謂ウィンカー)が装備されている。現今の自動車に於ける方向表示灯は、ウィンカーの呼び名が示す通り、全て点灯時には一定周期にて点滅される点滅式の表示灯である。これらの方向表示灯は、車体の前方部の両側に設けられ、対向車輌や交差車輌が車輌の前方や側方から容易に視認できるよう配慮された一対の前部方向表示灯と、後続車が車体の後方から容易に視認できるよう配慮された一対の後部方向表示灯とを含んでいる。
【0003】
これらの方向表示灯は、方向表示機能としては、運転者が左折や右折の運転意志を表示するとき、その都度、運転者がステアリングカラムに設けられたレバーを操作して相反的に作動するウインカースイッチをいずれかの方向に閉じることにより、いずれか一方の側のみが点滅式に点灯されるよういなっているが、更に現今の自動車に於いては、車輌の緊急停車時にそれを示す所謂ハザード表示として一対の方向表示灯を同時に点滅式に点灯させることが行われるようになっており、それを行わせるためのハザードスイッチがフロントパネルの適所に設けられている。
【0004】
このように方向表示灯に対して、ウインカースイッチとハザードスイッチの両方が作用するようになっていることに関連して、下記の特許文献1には、ハザードスイッチが閉じられている時には、ウインカースイッチの開閉に優先して方向表示灯をハザード表示の点滅モードにて点灯させることが提案されている。また下記の特許文献2には、ハザードスイッチとウインカースイッチとが共にオンの時には、スイッチの入力順序に加えて、車輌の走行状態検出手段により検出された車輌の走行状態を考慮して、ハザードスイッチかウインカースイッチのいずれかを優先させることが提案されている。また下記の特許文献3には、方向表示灯の点滅周波数を操舵角の増大に応じて高くすることが提案されている。
【特許文献1】特開平11-334463
【特許文献2】特開2005-162038
【特許文献3】特開2005−247004
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
現在、車線変更や高速道路の合流点等に於いて割り込みを行ったときなどに、ハザードスイッチを押して左右の方向表示灯を数拍同時点滅させることが、後続の車輌に対し謝意を表わす運転マナーの一つとしてかなり広く行われている。これは、いわば方向表示灯に方向表示の機能とハザード表示の機能に加えて他の一つの機能を持たせることである。
【0006】
ただ、ハザード表示は運転者が運転席を離れても続けられる必要があることが多々あることから、ハザードスイッチは、通常、押しボタン形式のスイッチを一度押すと手を離してもスイッチがオンの状態に留まるようになっており、ハザード表示を消すためには、スイッチを再度押す必要がある。そのため方向表示灯をハザード表示にして後続車に謝意を表わす場合には、方向表示灯が数拍点滅したところを見計らって再度スイッチを押す必要がある。ハザードスイッチは、通常フロントパネルに設けられているが、誤って押されては障害をきたす恐れがあるので、運転者がかなりの程度意図的に手を動かさなければ届かない位置に設けられている。このようなハザードスイッチを一度押し、さらに頃合いを見計らってもう一度押す操作は、割り込み直後の運転にはかなりの負担となる。
【0007】
またハザードスイッチにできることは、左右の方向表示灯を同時に点滅させることだけである。一方、ウインカースイッチにできることは、左右の方向表示灯のいずれか一方を点滅させることだけである。
【0008】
本発明は、方向表示灯をウインカースイッチやハザードスイッチ以外の手動スイッチによっても作動させることにより方向表示灯の機能を拡張し、自動車の運転性能を更に高めることを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するため、本発明は、左右で対をなす方向表示灯を備え、左折や右折の運転意志を表示するときには左または右のいずれか一方の方向表示灯が点滅式に点灯され、ハザード表示のために左右で対をなす方向表示灯が同時に点滅式に点灯されるようになっている自動車に、左折や右折の運転意志を表示するために前記方向表示灯の対の左右のいずれか一方のみを点滅式に点灯させるウィンカースイッチと、前記方向表示灯にハザード表示をさせるために前記方向表示灯の対の左右の両方を同時に点滅式に点灯させるハザードスイッチの他に、左折や右折の運転意志表示およびハザード表示以外の表示のために前記方向表示灯を点滅式に点灯させる少なくとも一つの手動スイッチを設けることを提案するものである。
【0010】
上記の如き自動車に於いて、前記一つの手動スイッチは、後続車に追い越しを促すために方向表示灯を点滅式に点灯させるためのものであってよい。この場合、一つの実施の態様として、前記一つの手動スイッチは、左右で対をなす方向表示灯の一方を2拍点滅させた後、他方を2拍点滅させ、その後前記一方を1拍点滅させた後、前記他方を1拍点滅させる点滅モードにて方向表示灯を点滅式に点灯させるためのものであってよく、更にその一つの実施の態様として、前記一つの手動スイッチは、前記の計6拍の点滅を2〜3度の範囲で繰り返す点滅モードにて方向表示灯を点滅式に点灯させるためのものであってよい。
【0011】
或いはまた、前記一つの手動スイッチは、後続車に接近し過ぎないことを求めるために方向表示灯を点滅式に点灯させるためのものであってよい。この場合、一つの実施の態様として、前記一つの手動スイッチは、左右で対をなす方向表示灯を交互に点滅させる点滅モードにて方向表示灯を点滅式に点灯させるためのものであってよく、更にその一つの実施の態様として、前記一つの手動スイッチは、左右で対をなす方向表示灯を交互に点滅させることを2〜6拍の範囲で行うことを間に小休止を挟んで2〜3度の範囲で繰り返す点滅モードにて方向表示灯を点滅式に点灯させるためのものであってよい。
【0012】
ハザードスイッチをオンとオフのために2度操作することにより方向表示灯により後続車に謝意を表すことは既に公知ではあるが、ハザードスイッチとは別に、後続車に謝意を表わすために方向表示灯を点滅式に点灯させるための一つの手動スイッチが設けられてよく、特に、それは、一度の操作により左右で対をなす方向表示灯を同時に2〜4拍の範囲で点滅させる点滅モードにて方向表示灯を点滅式に点灯させるためのものであってよい。
【発明の効果】
【0013】
上記の如く、左右で対をなす方向表示灯を備え、左折や右折の運転意志を表示するときには左または右のいずれか一方の方向表示灯が点滅式に点灯され、ハザード表示のために左右で対をなす方向表示灯が同時に点滅式に点灯されるようになっている自動車が、左折や右折の運転意志を表示するために方向表示灯の対の左右のいずれか一方のみを点滅式に点灯させるウィンカースイッチと、方向表示灯にハザード表示をさせるために方向表示灯の対の左右の両方を同時に点滅式に点灯させるハザードスイッチの他に、左折や右折の運転意志表示およびハザード表示以外の表示のために方向表示灯を点滅式に点灯させる少なくとも一つの手動スイッチを備えていれば、一度の操作によっては左から右かのいずれか一方のみの方向表示灯しか点灯できないウインカースイッチや左右の方向表示灯を同時に点灯はできるが点灯しっぱなしにしかできないハザードスイッチによってはできない点滅モードにて方向表示灯を点灯させることができ、これによって方向表示灯の機能を更に拡張することができる。
【0014】
前記一つの手動スイッチが、後続車に追い越しを促すために方向表示灯を点滅式に点灯させるためのものであるときには、後続車に追越しを許す用意があることを伝え、より安全な追越しを行わせることができる。この場合に、一つの実施の態様として、前記一つの手動スイッチが、左右で対をなす方向表示灯の一方を2拍点滅させた後、他方を2拍点滅させ、その後前記一方を1拍点滅させた後、前記他方を1拍点滅させる点滅モードにて方向表示灯を点滅式に点灯させるためのものであれば、「おさ、きに、どー、ぞ(お先にどうぞ)」のメッセージを伝えやすいと思われる。更にその一つの実施の態様として、前記一つの手動スイッチが、前記の計6拍の点滅を2〜3度の範囲で繰り返す点滅モードにて方向表示灯を点滅式に点灯させるためのものでれば、そのようなメッセージをより確実に伝えることができると思われる。
【0015】
前記一つの手動スイッチが、後続車に接近し過ぎないことを求めるために方向表示灯を点滅式に点灯させるためのものであれば、後続車が十分な車間距離をとらず、すぐ後を追跡してくるような場合に、もう少し車間距離を取ってほしいことを後続車に求めることができる。この場合、一つの実施の態様として、前記一つの手動スイッチが、左右で対をなす方向表示灯を交互に点滅させる点滅モードにて方向表示灯を点滅式に点灯させるためのものであれば、「い、や、い、や(嫌々)」という首を横に振るメッセージを伝えやすいと思われる。更にその一つの実施の態様として、前記一つの手動スイッチが、左右で対をなす方向表示灯を交互に点滅させることを2〜6拍の範囲で行うことを間に小休止を挟んで2〜3度の範囲で繰り返す点滅モードにて方向表示灯を点滅式に点灯させるためのものであれば、そのようなメッセージをより確実に伝えることができると思われる。
【0016】
前記一つの手動スイッチが、後続車に謝意を表わすために方向表示灯を点滅式に点灯させるためのものであれば、ハザードスイッチに頼らなくても後続車に謝意を表わすことができる。この場合、特に、前記一つの手動スイッチが、一度の操作により左右で対をなす方向表示灯を同時に2〜4拍の範囲で点滅させる点滅モードにて方向表示灯を点滅式に点灯させるためのものであれば、ハザードスイッチにより後続車に謝意を表わす場合のようにスイッチを2度操作する必要はなくなり、特に割り込み直後の運転時に於ける如く高い注意力を要する運転中にスイッチ操作のために注意力が削がれる恐れをなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明により方向表示灯のためにウインカースイッチおよびハザードスイッチ以外の手動スイッチを設けた自動車の運転席の要部を一つの実施の形態について示す概略図。
【図2】方向表示灯のウインカースイッチおよびハザードスイッチによる従来の点滅態様を示すグラフ。
【図3】本発明により設けられた手動スイッチにより方向表示灯が後続車に追い越しを促すために点滅される態様の一例を示すグラフ。
【図4】本発明により設けられた手動スイッチにより方向表示灯が後続車に接近し過ぎないことを求めるために点滅される態様の一例を示すグラフ。
【図5】本発明により設けられた手動スイッチにより方向表示灯が後続車に謝意を表わすために点滅される態様の一例を示すグラフ。
【発明を実施するための形態】
【0018】
自動車の運転席の様子を本発明に関係する要部のみについて示す図1に於いて、10はステアリングホール、12は速度計その他の計器を配した計器窓、14はカーナビゲータの表示窓である。16は前照灯のスイッチを備えると共に、中立位置より上方に傾動されたときには、図には示されていない左右の方向表示灯の対のうちの左側の方向表示灯を点滅式に点灯させ、中立位置より下方に傾動されたときには、左右の方向表示灯の対のうちの右側の方向表示灯を点滅式に点灯させるウィンカースイッチとして作動するレバーである。18はワイパーの作動を制御するレバーである。20は手にて押される度に左右の方向表示灯の対を同時点滅させるオン状態とそれを解除するオフ状態の間に切り換わるハザードスイッチである。
【0019】
図示の実施例では、左右の方向表示灯の対をウィンカースイッチ16およびハザードスイッチ20以外のスイッチにより作動させるべく本発明により設けられる手動スイッチがステアリングホイール10に設けられている。かかる追加の手動スイッチとして、図示の実施の態様に於いては、方向表示灯を後続車に追い越しを促すために点滅式に点灯させるためのスイッチ22、後続車に接近し過ぎないことを求めるために点滅式に点灯させるためのスイッチ24、後続車に謝意を表わすために点滅式に点灯させるためのスイッチ26が別々に設けられている。
【0020】
これらのスイッチ22、24、26はいずれも押しボタン式のものであってよく、また図1の一部に別途示す如く、後続車に追い越しを促すための押しボタンには、例えば「薦め手」を表わすようなマークが、後続車に接近し過ぎないことを求めるための押しボタンには、例えば「睨み顔」を表わすようなマークが、また後続車に謝意を表わすための押しボタンには、例えば「笑顔」を表わすようなマークが施されていてよい。
【0021】
図2は、従来技術に対する本発明の相違をより明確にするために、方向表示灯の対(左折表示灯および右折表示灯)がウインカースイッチおよびハザードスイッチにより従来の点滅態様にて点灯される態様を、時間軸に対する左折表示灯および右折表示灯のオンオフにて示すグラフである。
【0022】
図2の上段に示す如く、左折時のウインカースイッチによる方向表示灯の作動は、ウインカースイッチが左折方向へオンとされている間継続して、一定の点滅状態を繰り返すものである。同様に図2の中段に示す如く、右折時のウインカースイッチによる方向表示灯の作動は、ウインカースイッチが右折方向へオンとされている間継続して、一定の点滅状態を繰り返すものである。
【0023】
図2の下段に示す如く、ハザードスイッチによる方向表示灯の作動は、ハザードスイッチがオンとされている間継続して、左右折表示灯が同時に一定の点滅状態を繰り返すものである。後続車に対し謝意を表わすのに現在かなり広く行われているハザードスイッチによる方向表示灯の作動は、ハザードスイッチを押して左右の方向表示灯の同時点滅を開始させ、点滅が2〜4拍行われたところで再度ハザードスイッチを押して点灯を終わらせるものである。
【0024】
図3〜5には、本発明により設けられた上記のスイッチ22,24,26により方向表示灯の対(左折表示灯および右折表示灯)が作動される態様が、図2に於けると同じ態様により例示されている。
【0025】
図3は、押しボタン式のスイッチ22を押して、後続車に追い越しを促すために方向表示灯を作動させる態様の一例を示す。この例では、スイッチ22が一度押されることにより、左折表示灯および右折表示灯の一方を2拍点滅させた後、他方を2拍点滅させ、その後前記一方を1拍点滅させた後、前記他方を1拍点滅させる点滅モードにて方向表示灯が点滅される。図示の例では、点滅は右折表示灯より始まっているが、これと逆に、点滅は左折表示灯より始められてもよい。このような方向表示灯の左右の振り分け点滅は、前述の通り「おさ、きに、どー、ぞ(お先にどうぞ)」のメッセージを伝えやすいと思われる。更にこのような一連の点滅は、スイッチ22を一度押すことにより、2〜3度の範囲で繰り返えされてもよい。この場合、一連の点滅は、片側が続けて2度点滅することから始まって、片側が1度点滅することにより終わるので、この一連の点滅をそのまま繰り返しても、一連の点滅の特徴は伝わる。かかる一連の点滅を2連ないし3連として繰り返すことにより「お先にどうぞ」のメッセージをより確実に伝えることができると思われる。
【0026】
図4は、押しボタン式のスイッチ24を押して、後続車に接近し過ぎないことを求めるために方向表示灯を作動させる態様の一例を示す。この例では、スイッチ24が一度押されることにより、左折表示灯と右折表示灯を1度ずつ交互に点滅させる点滅モードにて計6拍だけ方向表示灯が点滅される。図示の例では、点滅は右折表示灯より始まっているが、これと逆に、点滅は左折表示灯より始められてもよい。このような方向表示灯の左右の振り分け点滅は、前述の通り「い、や、い、や(嫌々)」という首を横に振るメッセージを伝えやすいと思われる。更にこのような一連の点滅は、スイッチ24を一度押すことにより、2〜3度の範囲で繰り返えされてもよい。この場合、一連の点滅は、一方の側が1度点滅することから始まって、他方の側が1度点滅することにより終わるので、左右の交互点滅を2〜6拍の範囲で一連の点滅として行うことを間に小休止を挟んで2〜3度の範囲で繰り返せば、「嫌々」のメッセージをより確実に伝えることができると思われる。
【0027】
図5は、押しボタン式のスイッチ26を押して、後続車に謝意を表わすために方向表示灯を作動させる態様の一例を示す。この例では、スイッチ26が一度押されることにより、左折表示灯と右折表示灯を同時に2〜4拍の範囲で点滅させるようになっている。この場合、後続車に謝意を表わすには、押しボタン式のスイッチを単に一度押すだけでよく、左右折表示灯の同時点滅は、2〜4拍の範囲で定められた拍数だけ点滅したところで自動的に終了する。
【0028】
以上に於いては本発明をいくつかの実施例について詳細に説明したが、これらの実施例について本発明の範囲内にて種々の修正が可能であることは当業者にとって明らかであろう。
【符号の説明】
【0029】
10…ステアリングホール、12…計器窓、14…カーナビゲータの表示窓、16…ウィンカースイッチ、18…ワイパーレバー、20…ハザードスイッチ、22…後続車に追い越しを促すためのスイッチ、24…後続車に接近し過ぎないことを求めるためのスイッチ、26…後続車に謝意を表わすためのスイッチ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
左右で対をなす方向表示灯を備え、左折や右折の運転意志を表示するときには左または右のいずれか一方の方向表示灯が点滅式に点灯され、ハザード表示のために左右で対をなす方向表示灯が同時に点滅式に点灯されるようになっている自動車にして、左折や右折の運転意志を表示するために前記方向表示灯の対の左右のいずれか一方のみを点滅式に点灯させるウィンカースイッチと、前記方向表示灯にハザード表示をさせるために前記方向表示灯の対の左右の両方を同時に点滅式に点灯させるハザードスイッチの他に、左折や右折の運転意志表示およびハザード表示以外の表示のために前記方向表示灯を点滅式に点灯させる少なくとも一つの手動スイッチを備えていることを特徴とする自動車。
【請求項2】
前記一つの手動スイッチは、後続車に追い越しを促すために前記方向表示灯を点滅式に点灯させるためのものであることを特徴とする請求項1に記載の自動車。
【請求項3】
前記一つの手動スイッチは、左右で対をなす方向表示灯の一方を2拍点滅させた後、他方を2拍点滅させ、その後前記一方を1拍点滅させた後、前記他方を1拍点滅させる点滅モードにて前記方向表示灯を点滅式に点灯させるためのものであることを特徴とする請求項2に記載の自動車。
【請求項4】
前記一つの手動スイッチは、前記の計6拍の点滅を2〜3度の範囲で繰り返す点滅モードにて前記方向表示灯を点滅式に点灯させるためのものであることを特徴とする請求項3に記載の自動車。
【請求項5】
前記一つの手動スイッチは、後続車に接近し過ぎないことを求めるために前記方向表示灯を点滅式に点灯させるためのものであることを特徴とする請求項1に記載の自動車。
【請求項6】
前記一つの手動スイッチは、左右で対をなす方向表示灯を交互に点滅させる点滅モードにて前記方向表示灯を点滅式に点灯させるためのものであることを特徴とする請求項5に記載の自動車。
【請求項7】
前記一つの手動スイッチは、左右で対をなす方向表示灯を交互に点滅させることを2〜6拍の範囲で行うことを間に小休止を挟んで2〜3度の範囲で繰り返す点滅モードにて前記方向表示灯を点滅式に点灯させるためのものであることを特徴とする請求項6に記載の自動車。
【請求項8】
前記一つの手動スイッチは、後続車に謝意を表わすために前記方向表示灯を点滅式に点灯させるためのものであることを特徴とする請求項1に記載の自動車。
【請求項9】
前記一つの手動スイッチは、一度の操作により左右で対をなす方向表示灯を同時に2〜4拍の範囲で点滅させる点滅モードにて前記方向表示灯を点滅式に点灯させるためのものであることを特徴とする請求項8に記載の自動車。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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