説明

方法

【課題】脂質アシルトランスフェラーゼを卵又は乳を含む食料品に添加し、食料品中で乳化剤を生成させる方法の提供。
【解決手段】脂質アシルトランスフェラーゼを卵又は乳を含む食料品に添加する。
【効果】脂質アシルトランスフェラーゼはアシル受容体、すなわち、ステロール、スタノール、炭水化物、タンパク質又はそのサブユニット、グリセリンの1種類または複数にアシル基を転移させ、スタノールエステル又はスタノールエステル又はタンパク質エステル又は炭水化物エステル又はジグリセリド又はモノグリセリドの1種類若しくは複数を生成する。これらのうちの1種類又は複数は、追加の乳化剤として機能する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
乳化剤を含む卵、卵を主成分とする製品、又は乳製品から選択された食料品を、食品材料から調製するための脂質アシルトランスフェラーゼの使用であって、前記乳化剤が、前記脂質アシルトランスフェラーゼによって前記食品材料の構成物質から生成される、使用。
【請求項2】
卵を主成分とする製品が、マヨネーズ、サラダドレッシング、ソース、アイスクリーム、卵粉、改質卵黄、及びこれらでできた製品である、請求項1に記載の使用。
【請求項3】
乳製品がバター、乳、クリーム、チーズ、クリームチーズ、アイスクリーム、冷菓、ヨーグルト、ヨーグルト飲料、バター脂肪、又は無水乳脂肪である、請求項1に記載の使用。
【請求項4】
少なくとも2種の乳化剤が生成される、請求項1から3に記載の使用。
【請求項5】
脂質アシルトランスフェラーゼが、アシル基を脂質から以下のアシル受容体、すなわち、ステロール、スタノール、炭水化物、タンパク質又はそのサブユニット、グリセリンの1種又は2種以上に転移させることが可能である脂質アシルトランスフェラーゼである、請求項1から4のいずれか1項に記載の使用。
【請求項6】
乳化剤の少なくとも1種がステロールエステル及び/又はスタノールエステルである、請求項1から5のいずれか1項に記載の使用。
【請求項7】
ステロールエステルが、α−シトステロールエステル、β−シトステロールエステル、スチグマステロールエステル、エルゴステロールエステル、カンペステロールエステル又はコレステロールエステルの1種又は2種以上である、請求項6に記載の使用。
【請求項8】
コレステロールエステルと少なくとも1個のステロール又はスタノールエステルを組み合わせてインサイチュ生成する、請求項1から7のいずれか1項に記載の使用。
【請求項9】
食料品中の遊離コレステロールの量が減少する、請求項7又は8に記載の使用。
【請求項10】
スタノールエステルが1種又は2種以上のβ−シトスタノール又はss−シトスタノールである、請求項6に記載の使用。
【請求項11】
脂質アシルトランスフェラーゼが、水分が54%の卵黄において高水分卵黄におけるトランスフェラーゼアッセイによって試験したときに、最高100%の相対トランスフェラーゼ活性を有する脂質アシルトランスフェラーゼである、請求項1から10のいずれか1項に記載の使用。
【請求項12】
脂質アシルトランスフェラーゼが、供与体分子が10%消費された後の測定において少なくとも1%の相対トランスフェラーゼ活性である初期アシルトランスフェラーゼ活性百分率を有する脂質アシルトランスフェラーゼである、請求項11に記載の使用。
【請求項13】
供与体分子が10%消費された後の測定において初期アシルトランスフェラーゼ活性百分率が少なくとも5%である、請求項12に記載の使用。
【請求項14】
脂質アシルトランスフェラーゼが、緩衝基質におけるトランスフェラーゼアッセイによって試験したときに、少なくとも2%のアシルトランスフェラーゼ活性を有する脂質アシルトランスフェラーゼである、請求項1から13のいずれか1項に記載の使用。
【請求項15】
アシル受容体基質が、炭水化物、タンパク質、ステロール、スタノール、又はグリセロールである、請求項14に記載の使用。
【請求項16】
アシル受容体基質がステロールである、請求項14に記載の使用。
【請求項17】
脂質アシルトランスフェラーゼが、低水分環境におけるトランスフェラーゼアッセイによって試験したときに、少なくとも1%の相対トランスフェラーゼ活性を有する脂質アシルトランスフェラーゼである、請求項1から16のいずれか1項に記載の方法。
【請求項18】
アッセイにおけるアシル受容体基質が、炭水化物、タンパク質、ステロール、スタノール、又はグリセロールである、請求項17に記載の使用。
【請求項19】
アッセイにおけるアシル受容体基質がステロールである、請求項18に記載の使用。
【請求項20】
脂質アシルトランスフェラーゼが、アシルトランスフェラーゼ活性を有し、アミノ酸配列モチーフGDSX(式中、Xはアミノ酸残基L、A、V、I、F、Y、H、Q、T、N、M又はSの1種又は2種以上である)を含む酵素であることを特徴とする、請求項1から19のいずれか1項に記載の方法。
【請求項21】
脂質アシルトランスフェラーゼ酵素が、H−309を含むか、或いは配列番号2又は配列番号32で示されるアエロモナス・ヒドロフィラ脂肪分解酵素のアミノ酸配列中のHis−309に対応する位置にヒスチジン残基を含む、請求項1から20のいずれか1項に記載の使用。
【請求項22】
脂質アシルトランスフェラーゼが、以下の属、すなわち、アエロモナス、ストレプトマイセス、サッカロミセス、ラクトコッカス、マイコバクテリウム、ストレプトコッカス、ラクトバチルス、デサルフィトバクテリウム、バチルス、カンピロバクター、ビブリオナシエ、キシレラ、スルフォロブス、アスペルギルス、シゾサッカロミセス、リステリア、ナイセリア、メソルヒゾビウム、ラルストニア、ザントモナス及びカンジダの1種又は2種以上に由来する生物から得ることができる、請求項1から21のいずれか1項に記載の使用。
【請求項23】
脂質アシルトランスフェラーゼが、以下のアミノ酸配列、すなわち、(i)配列番号2で示されるアミノ酸配列;(ii)配列番号3で示されるアミノ酸配列;(iii)配列番号4で示されるアミノ酸配列;(iv)配列番号5で示されるアミノ酸配列;(v)配列番号6で示されるアミノ酸配列;(vi)配列番号12で示されるアミノ酸配列、(vii)配列番号20で示されるアミノ酸配列、(viii)配列番号22で示されるアミノ酸配列、(ix)配列番号24で示されるアミノ酸配列、(x)配列番号26で示されるアミノ酸配列、(xi)配列番号28で示されるアミノ酸配列、(xii)配列番号30で示されるアミノ酸配列、(xiii)配列番号32で示されるアミノ酸配列、(xiv)配列番号34で示されるアミノ酸配列、又は配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号5、配列番号6、配列番号12、配列番号20、配列番号22、配列番号24、配列番号26、配列番号28、配列番号30、配列番号32若しくは配列番号34で示される配列のいずれか1つと75%以上の同一性を有するアミノ酸配列、の1種又は2種以上を含む、請求項1から22のいずれか1項に記載の使用。
【請求項24】
乳化剤が、モノグリセリド、リゾホスファチジルコリン又はDGMGの1種又は2種以上である、請求項1から23のいずれか1項に記載の使用。
【請求項25】
乳化剤を含む卵、卵を主成分とする製品、又は乳製品を調製するための方法であって、卵、卵を主成分とする製品、又は乳製品に脂質アシルトランスフェラーゼを加えるステップを含む、方法。
【請求項26】
卵又は卵を主成分とする製品が、マヨネーズ、サラダドレッシング、ソース、アイスクリーム、卵粉、改質卵黄、及びこれらでできた製品である、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
乳製品が、バター、乳、クリーム、チーズ、クリームチーズ、アイスクリーム、冷菓、ヨーグルト、ヨーグルト飲料、バター脂肪又は無水乳脂肪である、請求項25に記載の方法。
【請求項28】
少なくとも2種の乳化剤が生成される、請求項25から27のいずれか1項に記載の方法。
【請求項29】
脂質アシルトランスフェラーゼが、アシル基を脂質から以下のアシル受容体、すなわち、ステロール、スタノール、炭水化物、タンパク質又はそのサブユニット、グリセロールの1種又は2種以上に転移させることが可能である脂質アシルトランスフェラーゼである、請求項25から28のいずれか1項に記載の方法。
【請求項30】
乳化剤の少なくとも1種がステロールエステル及び/又はスタノールエステルである、請求項25から28のいずれか1項に記載の方法。
【請求項31】
ステロールエステルが、α−シトステロールエステル、β−シトステロールエステル、スチグマステロールエステル、エルゴステロールエステル、カンペステロールエステル又はコレステロールエステルの1種又は2種以上である、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
コレステロールエステルと少なくとも1個のステロール又はスタノールエステルを組み合わせてインサイチュ生成する、請求項25から31のいずれか1項に記載の方法。
【請求項33】
食料品中の遊離コレステロールの量が低下する、請求項31又は32に記載の方法。
【請求項34】
スタノールエステルが1種又は2種以上のβ−シトスタノール又はss−シトスタノールである、請求項30に記載の方法。
【請求項35】
脂質アシルトランスフェラーゼが、54%の水分を含む卵黄において高水分卵黄におけるトランスフェラーゼアッセイによって試験したときに、最高100%の相対トランスフェラーゼ活性を有する脂質アシルトランスフェラーゼである、請求項25から34のいずれか1項に記載の方法。
【請求項36】
脂質アシルトランスフェラーゼが、供与体分子が10%消費された後の測定において少なくとも1%の相対トランスフェラーゼ活性である初期アシルトランスフェラーゼ活性百分率を有する脂質アシルトランスフェラーゼである、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
初期アシルトランスフェラーゼ活性百分率が少なくとも5%である、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
脂質アシルトランスフェラーゼが、緩衝基質におけるトランスフェラーゼアッセイによって試験したときに、少なくとも2%のアシルトランスフェラーゼ活性を有する脂質アシルトランスフェラーゼである、請求項25から37のいずれか1項に記載の方法。
【請求項39】
アシル受容体基質が、炭水化物、タンパク質、ステロール、スタノール、又はグリセロールである、請求項36に記載の方法。
【請求項40】
アシル受容体基質がステロールである、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
脂質アシルトランスフェラーゼが、低水分環境におけるトランスフェラーゼアッセイによって試験したときに、少なくとも1%の相対トランスフェラーゼ活性を有する脂質アシルトランスフェラーゼである、請求項25から40のいずれか1項に記載の方法。
【請求項42】
脂質アシルトランスフェラーゼが、アシルトランスフェラーゼ活性を有し、アミノ酸配列モチーフGDSX(式中、Xはアミノ酸残基L、A、V、I、F、Y、H、Q、T、N、M又はSの1種又は2種以上である)を含む酵素であることを特徴とする、請求項25から41のいずれか1項に記載の方法。
【請求項43】
脂質アシルトランスフェラーゼ酵素が、H−309を含むか、或いは配列番号2又は配列番号32で示されるアエロモナス・ヒドロフィラ脂肪分解酵素のアミノ酸配列中のHis−309に対応する位置にヒスチジン残基を含む、請求項25から42のいずれか1項に記載の方法。
【請求項44】
脂質アシルトランスフェラーゼが、以下の属、すなわち、アエロモナス、ストレプトマイセス、サッカロミセス、ラクトコッカス、マイコバクテリウム、ストレプトコッカス、ラクトバチルス、デサルフィトバクテリウム、バチルス、カンピロバクター、ビブリオナシエ、キシレラ、スルフォロブス、アスペルギルス、シゾサッカロミセス、リステリア、ナイセリア、メソルヒゾビウム、ラルストニア、ザントモナス及びカンジダの1種又は2種以上に由来する生物から得ることができる、請求項25から43のいずれか1項に記載の方法。
【請求項45】
脂質アシルトランスフェラーゼが、以下のアミノ酸配列、すなわち、(i)配列番号2で示されるアミノ酸配列;(ii)配列番号3で示されるアミノ酸配列;(iii)配列番号4で示されるアミノ酸配列;(iv)配列番号5で示されるアミノ酸配列;(v)配列番号6で示されるアミノ酸配列;(vi)配列番号12で示されるアミノ酸配列、(vii)配列番号20で示されるアミノ酸配列、(viii)配列番号22で示されるアミノ酸配列、(ix)配列番号24で示されるアミノ酸配列、(x)配列番号26で示されるアミノ酸配列、(xi)配列番号28で示されるアミノ酸配列、(xii)配列番号30で示されるアミノ酸配列、(xiii)配列番号32で示されるアミノ酸配列、(xiv)配列番号34で示されるアミノ酸配列、又は配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号5、配列番号6、配列番号12、配列番号20、配列番号22、配列番号24、配列番号26、配列番号28、配列番号30、配列番号32若しくは配列番号34で示される配列のいずれか1つと75%以上の同一性を有するアミノ酸配列、の1種又は2種以上を含む、請求項25から44のいずれか1項に記載の方法。
【請求項46】
乳化剤が、モノグリセリド、リゾホスファチジルコリン又はDGMGの1種又は2種以上である、請求項25から45のいずれか1項に記載の方法。
【請求項47】
脂質アシルトランスフェラーゼを含有する食品酵素組成物又は飼料酵素組成物。
【請求項48】
脂質アシルトランスフェラーゼが、54%の水分を含む卵黄において高水分卵黄におけるトランスフェラーゼアッセイによって試験したときに、最高100%の相対トランスフェラーゼ活性を有する脂質アシルトランスフェラーゼである、請求項47に記載の食品酵素組成物又は飼料酵素組成物。
【請求項49】
脂質アシルトランスフェラーゼが、供与体分子が10%消費された後の測定において少なくとも1%の相対トランスフェラーゼ活性である初期アシルトランスフェラーゼ活性百分率を有する脂質アシルトランスフェラーゼである、請求項48に記載の食品酵素組成物又は飼料酵素組成物。
【請求項50】
初期アシルトランスフェラーゼ活性百分率が少なくとも5%である、請求項50に記載の食品酵素組成物又は飼料酵素組成物。
【請求項51】
脂質アシルトランスフェラーゼが、緩衝基質におけるトランスフェラーゼアッセイによって試験したときに、少なくとも2%のアシルトランスフェラーゼ活性を有する脂質アシルトランスフェラーゼである、請求項47から50のいずれか1項に記載の食品酵素組成物又は飼料酵素組成物。
【請求項52】
アシル受容体基質が、炭水化物、タンパク質、ステロール、スタノール、又はグリセロールである、請求項51に記載の食品酵素組成物又は飼料酵素組成物。
【請求項53】
アシル受容体基質がステロールである、請求項52に記載の食品酵素組成物又は飼料酵素組成物。
【請求項54】
脂質アシルトランスフェラーゼが、低水分環境におけるトランスフェラーゼアッセイによって試験したときに、少なくとも1%の相対トランスフェラーゼ活性を有する脂質アシルトランスフェラーゼである、請求項47から53のいずれか1項に記載の食品酵素組成物又は飼料酵素組成物。
【請求項55】
脂質アシルトランスフェラーゼが、アシルトランスフェラーゼ活性を有し、アミノ酸配列モチーフGDSX(式中、Xはアミノ酸残基L、A、V、I、F、Y、H、Q、T、N、M又はSの1種又は2種以上である)を含む酵素であることを特徴とする、請求項47から54のいずれか1項に記載の食品酵素組成物又は飼料酵素組成物。
【請求項56】
脂質アシルトランスフェラーゼ酵素が、H−309を含むか、或いは配列番号2又は配列番号32で示されるアエロモナス・ヒドロフィラ脂肪分解酵素のアミノ酸配列中のHis−309に対応する位置にヒスチジン残基を含む、請求項47から55のいずれか1項に記載の食品酵素組成物又は飼料酵素組成物。
【請求項57】
脂質アシルトランスフェラーゼが、以下の属、すなわち、アエロモナス、ストレプトマイセス、サッカロミセス、ラクトコッカス、マイコバクテリウム、ストレプトコッカス、ラクトバチルス、デサルフィトバクテリウム、バチルス、カンピロバクター、ビブリオナシエ、キシレラ、スルフォロブス、アスペルギルス、シゾサッカロミセス、リステリア、ナイセリア、メソルヒゾビウム、ラルストニア、ザントモナス及びカンジダの1種又は2種以上に由来する生物から得ることができる、請求項47から56のいずれか1項に記載の食品酵素組成物又は飼料酵素組成物。
【請求項58】
脂質アシルトランスフェラーゼが、以下のアミノ酸配列、すなわち、(i)配列番号2で示されるアミノ酸配列;(ii)配列番号3で示されるアミノ酸配列;(iii)配列番号4で示されるアミノ酸配列;(iv)配列番号5で示されるアミノ酸配列;(v)配列番号6で示されるアミノ酸配列;(vi)配列番号12で示されるアミノ酸配列、(vii)配列番号20で示されるアミノ酸配列、(viii)配列番号22で示されるアミノ酸配列、(ix)配列番号24で示されるアミノ酸配列、(x)配列番号26で示されるアミノ酸配列、(xi)配列番号28で示されるアミノ酸配列、(xii)配列番号30で示されるアミノ酸配列、(xiii)配列番号32で示されるアミノ酸配列、(xiv)配列番号34で示されるアミノ酸配列、又は配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号5、配列番号6、配列番号12、配列番号20、配列番号22、配列番号24、配列番号26、配列番号28、配列番号30、配列番号32若しくは配列番号34で示される配列のいずれか1つと75%以上の同一性を有するアミノ酸配列、の1種又は2種以上を含む、請求項47から57のいずれか1項に記載の食品酵素組成物又は飼料酵素組成物。
【請求項59】
請求項47から58のいずれか1項に記載の食品酵素組成物又は飼料酵素組成物の、請求項1から24のいずれか1項に記載の使用、或いは請求項25から46のいずれか1項に記載の方法における使用。
【請求項60】
請求項25から46のいずれか1項に記載の方法によって得ることができる食料品。
【請求項61】
固定化脂質アシルトランスフェラーゼ酵素。
【請求項62】
脂質アシルトランスフェラーゼが、水分が54%の卵黄において高水分卵黄におけるトランスフェラーゼアッセイによって試験したときに、最高100%の相対トランスフェラーゼ活性を有する脂質アシルトランスフェラーゼである、請求項61に記載の固定化脂質アシルトランスフェラーゼ酵素。
【請求項63】
脂質アシルトランスフェラーゼが、供与体分子が10%消費された後の測定において少なくとも1%の相対トランスフェラーゼ活性である初期アシルトランスフェラーゼ活性百分率を有する脂質アシルトランスフェラーゼである、請求項61又は62に記載の固定化脂質アシルトランスフェラーゼ酵素。
【請求項64】
初期アシルトランスフェラーゼ活性百分率が少なくとも5%である、請求項63に記載の固定化脂質アシルトランスフェラーゼ酵素。
【請求項65】
脂質アシルトランスフェラーゼが、緩衝基質におけるトランスフェラーゼアッセイによって試験したときに、少なくとも2%のアシルトランスフェラーゼ活性を有する脂質アシルトランスフェラーゼである、請求項59から64のいずれか1項に記載の固定化脂質アシルトランスフェラーゼ酵素。
【請求項66】
アシル受容体基質が、炭水化物、タンパク質、ステロール、スタノール、又はグリセロールである、請求項65に記載の固定化脂質アシルトランスフェラーゼ酵素。
【請求項67】
アシル受容体基質がステロールである、請求項66に記載の固定化脂質アシルトランスフェラーゼ酵素。
【請求項68】
脂質アシルトランスフェラーゼが、低水分環境におけるトランスフェラーゼアッセイによって試験したときに、少なくとも1%の相対トランスフェラーゼ活性を有する脂質アシルトランスフェラーゼである、請求項59から67のいずれか1項に記載の固定化脂質アシルトランスフェラーゼ酵素。
【請求項69】
脂質アシルトランスフェラーゼが、アシルトランスフェラーゼ活性を有し、アミノ酸配列モチーフGDSX(式中、Xはアミノ酸残基L、A、V、I、F、Y、H、Q、T、N、M又はSの1種又は2種以上である)を含む酵素であることを特徴とする、請求項59から68のいずれか1項に記載の固定化脂質アシルトランスフェラーゼ酵素。
【請求項70】
脂質アシルトランスフェラーゼ酵素が、H−309を含むか、或いは配列番号2又は配列番号32で示されるアエロモナス・ヒドロフィラ脂肪分解酵素のアミノ酸配列中のHis−309に対応する位置にヒスチジン残基を含む、請求項59から69のいずれか1項に記載の固定化脂質アシルトランスフェラーゼ酵素。
【請求項71】
脂質アシルトランスフェラーゼが、以下の属、すなわち、アエロモナス、ストレプトマイセス、サッカロミセス、ラクトコッカス、マイコバクテリウム、ストレプトコッカス、ラクトバチルス、デサルフィトバクテリウム、バチルス、カンピロバクター、ビブリオナシエ、キシレラ、スルフォロブス、アスペルギルス、シゾサッカロミセス、リステリア、ナイセリア、メソルヒゾビウム、ラルストニア、ザントモナス及びカンジダの1種又は2種以上に由来する生物から得ることができる、請求項59から70のいずれか1項に記載の固定化脂質アシルトランスフェラーゼ酵素。
【請求項72】
脂質アシルトランスフェラーゼが、以下のアミノ酸配列、すなわち、(i)配列番号2で示されるアミノ酸配列;(ii)配列番号3で示されるアミノ酸配列;(iii)配列番号4で示されるアミノ酸配列;(iv)配列番号5で示されるアミノ酸配列;(v)配列番号6で示されるアミノ酸配列;(vi)配列番号12で示されるアミノ酸配列、(vii)配列番号20で示されるアミノ酸配列、(viii)配列番号22で示されるアミノ酸配列、(ix)配列番号24で示されるアミノ酸配列、(x)配列番号26で示されるアミノ酸配列、(xi)配列番号28で示されるアミノ酸配列、(xii)配列番号30で示されるアミノ酸配列、(xiii)配列番号32で示されるアミノ酸配列、(xiv)配列番号34で示されるアミノ酸配列、又は配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号5、配列番号6、配列番号12、配列番号20、配列番号22、配列番号24、配列番号26、配列番号28、配列番号30、配列番号32若しくは配列番号34で示される配列のいずれか1つと75%以上の同一性を有するアミノ酸配列、の1種又は2種以上を含む、請求項59から71のいずれか1項に記載の固定化脂質アシルトランスフェラーゼ酵素。
【請求項73】
「低水分環境におけるトランスフェラーゼアッセイ」、「高水分卵黄におけるトランスフェラーゼアッセイ」又は「緩衝基質におけるトランスフェラーゼアッセイ」の1つ又は2つ以上のアッセイを用いて、目的とする酵素を試験するステップと、
(a)「低水分環境におけるトランスフェラーゼアッセイ」によって試験したときに、30、20又は120分から選択される時間の経過後に測定して、少なくとも1%の相対トランスフェラーゼ活性を有すること、(b)水分が54%の卵黄において「高水分卵黄におけるトランスフェラーゼアッセイ」によって試験したときに、最高100%の相対トランスフェラーゼ活性を有すること、或いは(c)「緩衝基質におけるトランスフェラーゼアッセイ」によって試験したときに、少なくとも2%のアシルトランスフェラーゼ活性を有すること、の1つ又は2つ以上の特性を有する脂質アシルトランスフェラーゼである場合にその脂質アシルトランスフェラーゼを選択するステップとを含む、本発明によって使用される適切な脂質アシルトランスフェラーゼを特定する方法。
【請求項74】
前記脂質アシルトランスフェラーゼが、
(a)「低水分環境におけるトランスフェラーゼアッセイ」によって試験したときに、30、20又は120分から選択される時間の経過後に測定して、少なくとも1%の相対トランスフェラーゼ活性を有すること、(b)水分が54%の卵黄において「高水分卵黄におけるトランスフェラーゼアッセイ」によって試験したときに、最高100%の相対トランスフェラーゼ活性を有すること、或いは(c)「緩衝基質におけるトランスフェラーゼアッセイ」によって試験したときに、少なくとも2%のアシルトランスフェラーゼ活性を有すること、の2つ以上の特性を有する脂質アシルトランスフェラーゼである場合に選択される、請求項73に記載の方法。
【請求項75】
前記脂質アシルトランスフェラーゼが、(a)「低水分環境におけるトランスフェラーゼアッセイ」によって試験したときに、30、20又は120分から選択される時間の経過後に測定して、少なくとも1%の相対トランスフェラーゼ活性を有すること、(b)水分が54%の卵黄において「高水分卵黄におけるトランスフェラーゼアッセイ」によって試験したときに、最高100%の相対トランスフェラーゼ活性を有すること、或いは(c)「緩衝基質におけるトランスフェラーゼアッセイ」によって試験したときに、少なくとも2%のアシルトランスフェラーゼ活性を有すること、の3つ以上の特性を有する脂質アシルトランスフェラーゼである場合に選択される、請求項73に記載の方法。
【請求項76】
前記脂質アシルトランスフェラーゼが、(a)「低水分環境におけるトランスフェラーゼアッセイ」によって試験したときに、30、20又は120分から選択される時間の経過後に測定して、少なくとも1%の相対トランスフェラーゼ活性を有すること、(b)水分が54%の卵黄において「高水分卵黄におけるトランスフェラーゼアッセイ」によって試験したときに、最高100%の相対トランスフェラーゼ活性を有すること、或いは(c)「緩衝基質におけるトランスフェラーゼアッセイ」によって試験したときに、少なくとも2%のアシルトランスフェラーゼ活性を有すること、のすべての特性を有する脂質アシルトランスフェラーゼである場合に選択される、請求項73に記載の方法。
【請求項77】
請求項73から76のいずれか1項に記載の方法を用いて特定される脂質アシルトランスフェラーゼ。
【請求項78】
請求項60に記載の食料品、請求項1から24のいずれか1項によって定義される食料品、又は請求項47から58に記載の食品酵素組成物又は飼料酵素組成物を含む食料品の、アテローム性動脈硬化症及び/又は心疾患の治療及び/又は予防のための医薬品の製造における使用。
【請求項79】
請求項60に記載の食料品、請求項1から24のいずれか1項によって定義される食料品、又は請求項47から58の食品酵素組成物又は飼料酵素組成物を含む食料品を含む医薬品。
【請求項80】
ヒト又は動物患者における疾患を治療及び/又は予防する方法であって、請求項60に記載の食料品、請求項1から24のいずれか1項によって定義される食料品、又は請求項47から58の食品酵素組成物又は飼料酵素組成物を含む食料品の有効量を患者に投与することを含む、方法。

【図32】
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【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7a】
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【図7b】
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【図7c】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図33a】
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【図33b】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図52】
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【図53】
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【図54】
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【図55】
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【図56】
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【図57】
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【図58】
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【図59】
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【図60】
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【図61】
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【図62】
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【図63】
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【図64】
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【図65】
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【図66】
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【図67】
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【図68】
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【図69】
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【図70】
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【図71】
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【図72】
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【図73】
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【公開番号】特開2007−61100(P2007−61100A)
【公開日】平成19年3月15日(2007.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−241900(P2006−241900)
【出願日】平成18年9月6日(2006.9.6)
【分割の表示】特願2006−500330(P2006−500330)の分割
【原出願日】平成16年1月15日(2004.1.15)
【出願人】(397060588)ダニスコ エイ/エス (67)
【Fターム(参考)】