Array ( [harmful] => 0 [next] => Array ( [id] => A,2009-191531 [meishou] => 建築パネルのコーナ納め構造 ) [prev] => Array ( [id] => A,2009-191529 [meishou] => 不燃パネル接合構造 ) ) 方立

方立

【課題】 方立の屋外部を左右非対称にして窓の外観に変化を持たせる。
【解決手段】
方立1は、方立本体10とカバー20とを備えている。方立本体10は、上下方向に延びるとともに窓パネル3から屋外側に突出する屋外部12を有し、この屋外部12の左右の少なくとも一方に取付部19を有する。カバー20は、方立本体10と別体をなして上下方向に延び、方立本体10の屋外部12の取付部19に取り付けられる。カバー20が方立本体10の屋外部12の左右いずれか一方に取り付けられた状態では、方立10の屋外に露出する化粧部は左右非対称をなす。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カーテンウォール等の窓装置に用いられ、窓パネルの側縁を支持する方立に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に開示されているように、窓パネルの側縁を支持する方立の屋外部(いわゆる化粧部)は、左右対称をなしており、同一形状の方立が1つの建造物に用いられている。
【特許文献1】特許2732223公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記のように左右対称をなす同一形状の方立を用いた場合、窓の外観は変化に乏しいものとなってしまう。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決するために本発明は、窓パネルの側縁を支持する方立において、(ア)上下方向に延びるとともに窓パネルから屋外側に突出する屋外部を有し、この屋外部の左右の少なくとも一方に取付部を有する方立本体と、(イ)上記方立本体と別体をなして上下方向に延び、上記方立本体の屋外部の取付部に取り付けられるカバーと、を備え、上記カバーが方立本体の屋外部の左右いずれか一方に取り付けられた状態で、左右非対称をなすことを備えたことを特徴とする。
【0005】
上記構成によれば、カバーを方立本体に取り付けることにより、左右非対称の方立が得られる。このような方立では、左右一方から見た方立の外観と他方から見た方立の外観を変えることができる。このような方立を用いることにより、窓の外観を変化に富んだものとすることができる。
【0006】
好ましくは、上記方立本体の屋外部が、基部と、この基部の幅方向の略中央から窓パネルと直交して突出する支持壁とを有し、上記屋外部の取付部が、上記基部の側縁部に形成された第1取付部分と、上記支持壁の先端縁部に形成された第2取付部分により構成され、 上記カバーの両側縁部が上記第1、第2取付部分にそれぞれ取り付けられる。
上記構成によればカバーを安定して取り付けることができる。
【0007】
好ましくは、上記支持壁の左右壁面には、光反射抑制手段が設けられている。
この構成によれば、カバーを取り付けて光反射抑制手段を覆った状態では光が良好に反射して明るい外観となり、カバーを取り付けずに光反射抑制手段を露出状態では光の反射が弱く暗い外観となる。このように明暗による外観の相違を得ることができる。
【0008】
好ましくは、上記光反射抑制手段が、上記支持壁の壁面から突出して上下方向に延びる板状のフィンにより構成されている。
この構成によれば、簡単な構造で光反射を抑制することができる。
【0009】
好ましくは、上記カバーが上記方立本体の全長より短く、上記方立本体の左右の一部に選択的に取り付けられる。
この構成によれば、方立の左右の外観をより一層多様にすることができる。
【0010】
より好ましくは、上記方立本体の屋外部が左右対称をなしており、その左右に上記取付が形成されている。この場合、より好ましくは、上記第2取付部分が、支持壁の先端縁から左右に屋内側に向かって斜めに延びる取付壁により構成され、上記カバーが斜めに取り付けられている。
【0011】
本発明の他の態様は、窓パネルの側縁を支持する方立において、左右非対称をなし、左右いずれか一方にカバー部が配置され、他方に光反射抑制構造が露出して配置されていることを特徴とする。
この構成によれば、方立の左右において、カバー部を配置した側では光が良好に反射して明るい外観となり、光反射抑制手段が露出している側では光の反射が弱く暗い外観となる。このように明暗による外観の相違を得ることができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、方立によって窓の外観に変化を持たせることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明に係わる方立を組み込んだカーテンウォール(窓装置)について、図1〜図5を参照しながら説明する。図1に示すように、カーテンウォールは、多数の垂直の方立1と、水平の無目2とを格子状に組み、隣接する左右一対の方立1と、隣接する上下一対の無目2とで形成された長方形の開口部にガラス板3(窓パネル)を組み込むことにより、構成されている。
【0014】
図2、図3に示すように、方立1は、方立本体10単独で構成されるか、方立本体10と1つ又は2つのカバー20とで構成される。これら方立本体10とカバー20は、別体をなす同一長さのアルミ型材により構成され、上下方向に延びている。
【0015】
上記方立本体10は、横断面が扁平で、屋内部11と、屋外部12と、これらを連ねる平板形状の連結部13とを有しており、左右対称をなしている。
上記屋内部11は、ガラス板3と平行をなす基部11aと、この基部11aの左右両縁部に連なるとともに屋内側に向かって突出して互いに連なる左右一対の湾曲した側壁11bとを有しており、中空をなすとともに屋内に向かって先細をなしている。
【0016】
上記方立本体10の屋外部12は、ガラス板3と平行をなす基部12aと、この基部12aの中央からガラス板3と直交する方向に屋外に向かって突出する中央壁12b(支持壁)と、この中央壁12bの左右の面の各々から突出する3つ(複数)の板状のフィン12c(光反射抑制手段、光反射抑制構造)を有している。フィン12cは上記中央壁12bの突出方向に間隔をおいて配置されている。
【0017】
上記方立本体10の屋外部12の左右には、上記カバー20を着脱可能かつ選択的に取り付けるための取付部19(取付構造)を有している。詳述すると、この取付部19は、基部12aの左右縁部に形成された第1取付部分19aと、上記中央壁12bの先端縁部の左右に形成された第2取付部分19bとを有している。
【0018】
上記左右一対の第1取付部分19aはそれぞれ、屋外側に開口する挿入溝19x(嵌合部)と、この挿入溝19xの外側の壁に形成された後述するビス25を貫通させるための複数の貫通孔19yを含んでいる。これら貫通孔19yは、上下方向に間隔をおいて形成されている。
【0019】
上記左右一対の第2取付部分19bはそれぞれ、屋内方向に向かって斜めに延びる取付壁により構成されている。この取付壁の先端縁部には屋外側に向かって開口する挿入溝19z(嵌合部)が形成されている。
【0020】
上記カバー20は、やや湾曲し外面が平滑な基板部21と、この基板部21の屋内側の側縁部に形成された挿入部22と、屋外側の側縁部に形成された挿入部23とを有している。これら挿入部22,23は、基板部21から方立本体11に向かって段差をなして偏倚している。挿入部22には、上記方立本体10の第1取付部分19aの貫通孔19yに対応して複数のねじ穴22aが形成されている。
【0021】
図2に示すように、上記カバー20は、上記挿入部22,23を上記方立本体10の挿入溝19x、19zに嵌め込んだ状態で、ビス25を方立本体10の貫通孔19yに通しカバー20のねじ穴22aにねじ込むことにより、方立本体10の左右の取付部19に選択的に取り付けることができる。このカバー20の取付け状態において、カバー20の基板部21の外面は屋外部12の基部12a、取付壁19bの外面と面一となっている。
【0022】
図2に示すように、ガラス板3の左右の側縁は、方立10の連結部13と、屋内部11および屋外部の基部11a,12aとで形成された上下に延びる凹部に嵌め込まれている。
【0023】
また図4に示すように、上記無目2には上下に開口する凹部が形成されており、これら凹部にガラス板3の上下縁が嵌め込まれている。
【0024】
図4、図5に示すように、上記方立1の上端部は、連結構造40により建物の構造体Aに連結されている。この連結構造40は、第1、第2のブラケット41,42を有している。
【0025】
上記第1ブラケット41は、上記方立1の中空をなす屋内部11にぴったりと嵌め込まれた嵌入部41aと、この嵌入部41aから屋内側に突出する平面T字形をなす連結部41bとを有している。
上記嵌入部41aと方立1の屋内部11とを貫通するボルト43とナット44により、第1ブラケット41が方立1の上端部に固定されている。
上記嵌入部41aは上記連結部41bから上方に突出し、上階の方立1の下端部にも嵌め込まれている。これにより、上下の方立1間の連結がなされている。
【0026】
上記第2ブラケット42は、断面L字形をなし、一辺部が構造体Aにボルト45とナット46で固定され、他辺部が上記第1ブラケット41の連結部41bにボルト47、ナット48で連結されている。
【0027】
図2、図4に示すように、方立1の上端部と無目2の左右端部は、連結構造50により連結されている。この連結構造50は、略L字形をなすブラケット51を有している。
上記ブラケット51の一辺部は、方立10の屋内部11の側壁11bにビス52で固定されている。
【0028】
他方、上記無目2の屋内側にはヘッド収容部2aが形成されている。このヘッド収容部2aにはボルト53のヘッドが収容されている。このボルト53とナット54により、上記ブラケット41の他方の辺部が無目2に固定されている。
【0029】
なお、図示しないが、方立1の下端部と無目2の左右端部も、上記連結構造50により連結されている。
【0030】
上記構成をなすカーテンウォールにおいて、方立1の屋外部すなわち化粧部Bの形状は、カバー20の装着状態に応じて4種類を適宜採用可能であり、それぞれ太陽光の反射の仕方が異なる。以下、詳述する。
【0031】
第1の態様は、図2に示すように屋外部12の右側にのみカバー20を装着することにより、得られる。この場合、化粧部Bの右側ではカバー20により太陽光を良好に反射するのに対して、左側ではフィン12cがカバー20で覆われずに露出しているため、太陽光の反射が良好に行われない。その結果、この化粧部Bは右側から見ると明るく、左側から見ると暗く見える。
第2の態様は、第1態様とは逆に、屋外部12の左側にのみカバー20を装着することにより、得られる。この場合、化粧部Bは右側から見ると暗く左側から見ると明るく見える。
【0032】
第3の態様は、屋外部12の左右両側にカバー20を装着することにより得られる。この場合、化粧部Bは左右どちらから見ても明るく見える。
第4の態様は、屋外部12の左右両側にカバー20を装着しないことにより得られる。この場合、化粧部Bは、左右どちらから見ても暗く見える。
【0033】
上記のような4つの態様の方立1を適宜組み合わせて、多様な模様をカーテンウォールにつけることができる。
例えば、第1、第2態様を階毎に繰り返すと、左側から見て奇数階が明るく見え偶数階が暗く見え、右側から見ると奇数階が暗く見え偶数階が明るく見える。
また、第3、第4態様を同一階で交互に繰り返し、どちらから見ても市松模様に見えるようにすることもできる。
上記のように、上記化粧部Bの4つの態様の少なくとも2態様を適宜組み合わせることにより、種々の外観を得ることができる。
【0034】
さらに、方立本体10の左右いずれか一方にカバー20を取り付けた1つの態様だけで、カーテンウォールの全ての方立1を構成することもできる。この場合、カーテンウォールは左右いずれか一方からを見ると明るく、他方から見ると暗くなる。
【0035】
上記第1実施形態では、方立本体1の左右両側に取付部19を設けたが、一方だけに取付部19を設けるようにしてもよい。この場合には、上記第1、第2、第4の3つの態様を選択することができる。なお、第1、第2の態様は方立1を上下逆転させることにより得ることができる。
【0036】
上記実施形態では、上記カバー20は方立本体10と同一長さであったが、図6に示す第2実施形態のように、カバー20を方立本体10より短くし、方立本体10への取付け位置を適宜選択するようにしてもよい。例えば、カバー20を方立本体10の屋外部11の左右いずれかの上部に取り付けると、上部が明るく下部が暗く見える(暗く見える部分をハッチングで示す)。その結果、カーテンウォールのより多様な外観を選択し得る。なお、この第2実施形態でも、第1実施形態と同様に方立本体10の左右両側にカバー20を選択的に取り付けるようにしてもよいし、左右いずれかだけにカバー20を取り付けるようにしてもよい。
【0037】
図7に示す第3実施形態では、カバー20を用いない。方立1Aは、屋内部101と屋外部102と、両者を連結する連結壁103とを有している。屋内部101および連結壁103は第1実施形態と同様であるので、説明を省略する。方立1Aの屋外部102は左右非対称をなしており、基部102aと、この基部102aの幅方方向中央から突出する中央壁102b(支持壁)と、中央壁102bの左右の一方に形成された板状のフィン102c(光反射抑制手段、光反射抑制構造)と、湾曲した外面を有する先端部102dと、フィン102cの反対側に配置されたカバー部102eとを有している。カバー部102eは、基部102aと先端部102dとを連ねている。
【0038】
上記構成において、屋外部102の左側がカバー部102eである場合には、左側が明るく右側が暗い。
上記方立1Aを建物のカーテンウォールの全てに用いると、左右いずれかから見た時に明るく、他方側から見た時に暗く見える。
上記方立1Aを逆さに用いれば、左右が逆になり、逆の見え方になる。したがって、2つの態様を適宜組み合わせることにより、より多様な外観を得ることもできる。
【0039】
本発明は上記実施形態に制約されず、種々の態様が可能である。例えば、第1、第2実施形態において、カバーに挿入溝を形成し、方立本体に挿入部(第1、第2取付部分)を形成してもよい。フィンは形成しなくてもよい。カバーと方立本体との色を異ならせるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の方立を用いたカーテンウォールの正面図である。
【図2】同方立およびその近傍部の横断面図である。
【図3】同方立を方立本体とカバーとに分解して示す横断面図である。
【図4】同方立およびその近傍部の縦断面図である。
【図5】図4において、V−V線に沿う横断面図である。
【図6】本発明の第2実施形態をなす方立の側面図である。
【図7】本発明の第3実施形態をなす方立の横断面図である。
【符号の説明】
【0041】
1、1A 方立
10 方立本体
12 屋外部
12a 基部
12b 中央壁(支持壁)
12c フィン(光反射抑制手段、光反射抑制構造)
19 取付部
19a 第1取付部分
19b 第2取付部分
19x、19z 挿入溝(嵌合部)
20 カバー
22,23 挿入部(嵌合部)
102 屋外部
102a 基部
102b 中央壁(支持壁)
102c フィン(光反射抑制手段、光反射抑制構造)
102e カバー部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
窓パネルの側縁を支持する方立において、
(ア)上下方向に延びるとともに窓パネルから屋外側に突出する屋外部を有し、この屋外部の左右の少なくとも一方に取付部を有する方立本体と、
(イ)上記方立本体と別体をなして上下方向に延び、上記方立本体の屋外部の取付部に取り付けられるカバーと、
を備え、上記カバーが方立本体の屋外部の左右いずれか一方に取り付けられた状態で、左右非対称をなすことを特徴とする方立。
【請求項2】
上記方立本体の屋外部が、基部と、この基部の幅方向の略中央から窓パネルと直交して突出する支持壁とを有し、
上記屋外部の取付部が、上記基部の側縁部に形成された第1取付部分と、上記支持壁の先端縁部に形成された第2取付部分により構成され、
上記カバーの両側縁部が上記第1、第2取付部分にそれぞれ取り付けられることを特徴とする請求項1に記載の方立。
【請求項3】
上記支持壁の左右壁面には、光反射抑制手段が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の方立。
【請求項4】
上記光反射抑制手段が、上記支持壁の壁面から突出して上下方向に延びる板状のフィンにより構成されていることを特徴とする請求項3に記載の方立。
【請求項5】
上記カバーが上記方立本体の全長より短く、上記方立本体の一部に選択的に取り付けられることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の方立。
【請求項6】
窓パネルの側縁を支持する方立において、左右非対称をなし、左右いずれか一方にカバー部が配置され、他方に光反射抑制構造が露出して配置されていることを特徴とする方立。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−191530(P2009−191530A)
【公開日】平成21年8月27日(2009.8.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−33979(P2008−33979)
【出願日】平成20年2月15日(2008.2.15)
【出願人】(000187057)昭和鋼機株式会社 (7)
【出願人】(592108089)株式会社日本設計 (7)
【Fターム(参考)】