説明

施設情報表示システム、施設情報表示方法及びプログラム

【課題】表示された施設情報に基づいて意図する施設を容易に探すことができるようにする。
【解決手段】検索条件を表す文字列を入力するための入力部と、文字列が入力されたときに、施設データを参照して前記文字列を含む施設を検索する地点検索処理手段と、検索された施設についての施設情報を取得する施設情報取得処理手段と、検索条件を表す文字列に基づいて、表示部35の検索結果表示画面に表示される施設情報を圧縮する圧縮処理手段とを有する。検索条件を表す文字列に基づいて、表示部35の検索結果表示画面に表示される施設情報が圧縮されるので、施設情報を構成する文字列が長くても、検索結果表示画面に施設情報を十分に表示することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、施設情報表示システム、施設情報表示方法及びプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ナビゲーション装置においては、操作者である運転者が目的地を入力し、探索条件を設定すると、該探索条件に基づいて、経路探索処理が行われ、地図データに基づいて、現在地で表される出発地から目的地までの経路が探索される。そして、探索された経路、すなわち、探索経路が、表示部に形成された地図画面に、車両の現在地を表す自車位置と共に表示され、探索経路の案内、すなわち、経路案内が行われる。また、地図画面上の探索経路の表示のほかに、音声出力による経路案内も行われる。
【0003】
ところで、前記ナビゲーション装置においては、所定の地点を目的地として設定したり、所定の地点を登録地点として登録したりする場合、運転者が、ナビゲーション装置の表示部に形成された地点入力画面において、前記地点における所定の施設の名称、電話番号、住所等、例えば、施設の名称を入力すると、該施設の名称に基づいて施設が検索され、表示部に形成された検索結果表示画面に、各施設の名称及び住所がリスト(施設一覧)で表示される。
【0004】
したがって、運転者が必要に応じて検索結果表示画面のリストをスクロールし、表示された施設の中から意図する施設を探し、選択すると、選択された施設が目的地として設定されたり、登録地点として登録されたりする。
【0005】
ところで、前記検索結果表示画面においては、複数の行が形成され、各行の表示枠に、各施設の名称及び住所から成る施設情報が表示されるが、施設情報を構成する文字列が長く、各行の表示枠を超えると、該表示枠に施設情報を十分に表示することができず、表示された施設情報に基づいて、運転者が意図する施設を探すのが困難になってしまう。そこで、文字列が長く、各行の表示枠を超えた場合に、施設情報を複数の行にわたって表示するようにしたナビゲーション装置が提供されている(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開2000−39333号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、前記従来のナビゲーション装置においては、施設情報が複数の行にわたって表示されるので、検索結果表示画面上に表示することができる施設の数が少なくなり、運転者は意図する施設を探すために検索結果表示画面を繰り返しスクロールしなければならず、操作が煩わしい。
【0007】
本発明は、前記従来のナビゲーション装置の問題点を解決して、表示された施設情報に基づいて意図する施設を容易に探すことができるようにした施設情報表示システム、施設情報表示方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
そのために、本発明の施設情報表示システムにおいては、検索条件を表す文字列を入力するための入力部と、文字列が入力されたときに、施設データを参照して前記文字列を含む施設を検索する地点検索処理手段と、検索された施設についての施設情報を取得する施設情報取得処理手段と、検索条件を表す文字列に基づいて、表示部の検索結果表示画面に表示される施設情報を圧縮する圧縮処理手段とを有する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、検索条件を表す文字列に基づいて、表示部の検索結果表示画面に表示される施設情報が圧縮されるので、施設情報を構成する文字列が長くても、検索結果表示画面に施設情報を十分に表示することができる。したがって、運転者は、表示された施設情報に基づいて意図する施設を容易に探すことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。この場合、施設情報表示システムとしてのナビゲーションシステムについて説明する。
【0011】
図1は本発明の第1の実施の形態におけるナビゲーションシステムを示すブロック図である。
【0012】
図において、14は情報端末、例えば、車両に搭載された車載装置としてのナビゲーション装置、63はネットワーク、51は情報提供者としての情報センタであり、前記ナビゲーション装置14、ネットワーク63、情報センタ51等によってナビゲーションシステムが構成される。
【0013】
前記ナビゲーション装置14は、車両の現在地を自車位置として、また、車両の方位を自車方位として検出する現在地検出部としてのGPSセンサ15、地図データのほかに各種の情報が記録された情報記録部としてのデータ記録部16、入力された情報に基づいて、ナビゲーション処理等の各種の演算処理を行うナビゲーション処理部17、操作者である運転者が操作することによって所定の入力を行うための第1の入力部としての操作部34、図示されない画面に表示された画像によって各種の表示を行い、運転者に対して通知を行うための第1の出力部としての表示部35、音声によって所定の入力を行うための第2の入力部としての音声入力部36、音声によって運転者に対して通知を行うための第2の出力部としての音声出力部37、及び通信端末として機能する送受信部としての通信部38を備え、前記ナビゲーション処理部17に、GPSセンサ15、データ記録部16、操作部34、表示部35、音声入力部36、音声出力部37及び通信部38が接続される。また、前記ナビゲーション処理部17には、車速を検出する車速検出部としての車速センサ44が接続される。なお、本実施の形態においては、GPSセンサ15によって自車方位を検出するようになっているが、自車方位を検出するために方位検出部としての図示されない方位センサを独立させて配設することができる。また、前記GPSセンサ15は、併せて時刻を検出する。
【0014】
前記データ記録部16には地図データが記録され、該地図データには、交差点に関する交差点データ、ノードに関するノードデータ、道路リンクに関する道路データ、探索用に加工された探索データ、施設に関する施設データ等が含まれる。
【0015】
該施設データには、施設ごとに、データサイズ、名称、座標(緯度及び経度)、電話番号、ジャンル(種別)、住所、詳細情報等が含まれる。前記ジャンルには、公共施設、交通機関、デパート、スーパーマーケット、アウトレットモール、ショッピングモール、アミューズメント等の用途上の形態、道路、河川、山、池等の地理上の形態等が含まれる。
【0016】
また、前記データ記録部16には、所定の情報を音声出力部37によって出力するためのデータ、統計データ、走行履歴データ等が記録される。
【0017】
前記データ記録部16は、前記各種のデータを記録するために、ハードディスク、CD、DVD、光ディスク等の図示されないディスクを備えるほかに、各種のデータを読み出したり、書き込んだりするための読出・書込ヘッド等の図示されないヘッドを備える。なお、前記データ記録部16にメモリカード等を使用することができる。
【0018】
また、前記ナビゲーション処理部17は、ナビゲーション装置14の全体の制御を行う制御装置としての、かつ、演算装置としてのCPU31、該CPU31が各種の演算処理を行うに当たってワーキングメモリとして使用されるRAM32、制御用のプログラムのほか、目的地までの経路の探索、探索経路の案内、すなわち、経路案内等を行うための各種のプログラムが記録されたROM33、各種のデータ、プログラム等を記録するために使用される図示されないフラッシュメモリ等を備える。
【0019】
前記操作部34は、運転者が操作することによって、ナビゲーション装置14において各種の機能を実現させるためのものであり、ナビゲーション装置14とは独立させて配設された図示されないリモコン、キーボード、マウス等のほかに、ナビゲーション装置14の筐(きょう)体等に部品による操作要素としての図示されないスイッチ、ボタン、キー、ダイヤル等が形成される。また、前記表示部35としてはディスプレイが使用される。本実施の形態においては、操作部34及び表示部35として、操作部の機能を併せて有するタッチパネルが使用され、該タッチパネルにおいては、画面に画像による操作要素としてのキー、スイッチ、ボタン等が表示され、キー、スイッチ、ボタン等をタッチすることによって、所定の入力操作を行うことができる。
【0020】
また、音声入力部36は、図示されないマイクロホン等によって構成され、音声によって必要な情報を入力することができる。さらに、音声出力部37は、図示されない音声合成装置及びスピーカを備え、音声出力部37から各種の情報が音声で出力される。
【0021】
前記通信部38は、情報提供者としてのVICS(登録商標)センタ等の図示されない道路交通情報センタ等から送られた交通情報、一般情報等の各種の情報を、道路に沿って配設された電波ビーコン装置、光ビーコン装置等を介して電波ビーコン、光ビーコン等として受信するための図示されないビーコンレシーバ、ラジオ局を介してラジオ放送、例えば、FM多重放送を受信するための図示されないラジオ受信機等を備える。なお、前記交通情報には、渋滞情報、規制情報、駐車場情報、交通事故情報、サービスエリアの混雑状況情報等が含まれ、一般情報には、ニュース、天気予報等が含まれる。なお、前記通信部38は、前記情報センタ51から前記各種の情報を受信することもできる。そのために、前記情報センタ51は、サーバ53、該サーバ53に接続された通信部57及び情報記録部としてのデータベース(DB)58等を備え、前記サーバ53は、制御装置としての、かつ、演算装置としてのCPU54、RAM55、ROM56等を備える。また、前記データベース58に、前記データ記録部16に記録された各種のデータと同様のデータが記録される。さらに、情報センタ51は、複数の車両(自車又は他車)から収集した走行履歴データをリアルタイムに提供することができる。
【0022】
なお、前記ナビゲーションシステム、ナビゲーション処理部17、CPU31、54、サーバ53等は、単独で、又は二つ以上組み合わせることによってコンピュータとして機能し、各種のプログラム、データ等に基づいて演算処理を行う。また、データ記録部16、RAM32、55、ROM33、56、データベース58、フラッシュメモリ等によって記憶装置又は記録媒体が構成される。そして、演算装置として、CPU31、54に代えてMPU等を使用することもできる。
【0023】
次に、前記構成のナビゲーションシステムの基本動作について説明する。
【0024】
まず、運転者によって操作部34が操作され、ナビゲーション装置14が起動されると、CPU31の図示されない初期化処理手段は、初期化処理を行い、GPSセンサ15によって検出された自車位置及び自車方位を読み込むとともに、各種のデータを初期化する。なお、前記CPU31の図示されないマッチング処理手段は、マッチング処理を行い、読み込まれた自車位置の軌跡、及び自車位置の周辺の道路を構成する各道路リンクの形状、配列等に基づいて、自車位置がいずれの道路リンク上に位置するかの判定を行うことによって、自車位置を特定する。
【0025】
続いて、CPU31の図示されない基本情報取得処理手段は、基本情報取得処理を行い、前記地図データを、データ記録部16から読み出して取得するか、又は通信部38を介して情報センタ51等から受信して取得する。
【0026】
そして、前記CPU31の図示されない表示処理手段は、表示処理を行い、前記表示部35に地図画面を形成し、該地図画面に自車位置、自車位置の周辺の地図及び自車方位を表示する。したがって、運転者は、前記自車位置、自車位置の周辺の地図及び自車方位に従って車両を走行させることができる。
【0027】
また、運転者が操作部34を操作して所定の地点を目的地として入力すると、CPU31の図示されない目的地設定処理手段は、目的地設定処理を行い、目的地を設定する。なお、必要に応じて、出発地を入力し、設定することもできる。また、あらかじめ所定の地点を登録地点として登録しておき、登録地点を目的地として設定することができる。次に、運転者が操作部34を操作して探索条件を入力すると、CPU31の図示されない経路探索処理手段は、経路探索処理を行い、前記自車位置、目的地、探索条件等を読み込むとともに、データ記録部16から探索データ等を読み出し、自車位置、目的地及び探索データに基づいて、自車位置で表される出発地から目的地までの経路を前記探索条件で探索し、探索経路を表す経路データを出力する。この場合、道路リンクごとに付与されたリンクコストの合計が最も小さい経路が探索経路とされる。
【0028】
続いて、前記CPU31の図示されない案内処理手段は、案内処理を行い、経路案内を行う。そのために、前記案内処理手段の経路表示処理手段は、経路表示処理を行い、前記経路データを読み込み、該経路データに従って前記地図画面に探索経路を表示する。この場合、必要に応じて、前記案内処理手段の音声出力処理手段は、音声出力処理を行い、音声出力部37から探索経路を音声で出力して経路案内を行う。
【0029】
また、前記表示処理手段は、通信部38を介して交通情報を受信すると、交通情報を交通状況指標としての渋滞帯に変換し、該渋滞帯を前記地図画面上の道路に沿って表示する。この場合、前記渋滞帯は、渋滞の始点から終点まで延在させて表示され、かつ、渋滞の度合いに応じて渋滞帯の色が、赤、橙(だいだい)、緑等に変更される。このようにして、運転者は、車両を走行させる予定の経路、探索経路等における道路の渋滞状況を知ることができる。
【0030】
ところで、前述されたように、ナビゲーション装置14においては、所定の地点を目的地として設定したり、登録地点として登録したりすることができるようになっていて、運転者が、地図画面上で所定の地点を選択し、地図画面上の操作要素としての決定ボタンをタッチ(押下)すると、選択された地点が目的地として設定されたり、登録地点として登録されたりする。また、前記表示部35に地点入力画面を形成し、該地点入力画面において、所定の地点における施設を目的地として設定したり、登録地点として登録したりすることができる。
【0031】
そのために、メニュー画面において運転者が操作部34を操作して目的地の設定を選択すると、前記目的地設定処理手段の地点検索処理手段は、地点検索処理を行う。そして、メニュー画面において運転者が操作部34を操作して地点の登録を選択すると、CPU31の図示されない地点登録処理手段は、地点登録処理を行い、前記地点登録処理手段の地点検索処理手段は、地点検索処理を行う。
【0032】
次に、地点検索処理手段の動作について説明する。この場合、目的地を設定する場合と地点を登録する場合とで、地点検索処理手段は同じ内容の処理を行うので、目的地を設定する場合における地点検索処理手段の動作についてだけ説明し、地点を登録する場合の地点検索処理手段の動作については省略する。
【0033】
まず、前記メニュー画面において、運転者が目的地の設定を選択すると、前記地点検索処理手段の入力案内処理手段は、入力案内処理を行い、表示部35に入力メニュー画面を形成し、該入力メニュー画面に、目的地となる所定の施設を検索するための入力項目として施設の名称、電話番号、住所等を表示する。続いて、運転者が、施設の名称、電話番号、住所等のうちの所定の入力項目を選択すると、前記入力案内処理手段は、表示部35に、入力項目に対応する地点入力画面として名称入力画面、電話番号入力画面、住所入力画面等を形成する。
【0034】
そして、運転者が、前記地点入力画面において、前記入力項目を入力すると、前記地点検索処理手段の検索実行処理手段は、検索実行処理を行い、前記施設データを参照し、前記入力項目に基づいて施設を検索する。
【0035】
このようにして、施設が検索されると、前記目的地設定処理手段の検索結果表示処理手段は、検索結果表示処理を行い、表示部35に検索結果表示画面を形成し、検索された各施設の名称及び住所をリスト(施設一覧)で表示する。
【0036】
したがって、運転者が必要に応じて検索結果表示画面をスクロールし、表示された施設の中から意図する施設を探し、選択すると、前記目的地設定処理手段の設定実行処理手段は、設定実行処理を行い、選択された施設を目的地として設定する。
【0037】
ところで、前記検索結果表示画面においては、複数の行が形成され、各行の表示枠に、各施設の名称及び住所から成る施設情報が表示されるが、施設情報を構成する文字列が長く、各行の表示枠を超えると、該表示枠に施設情報を十分に表示することができず、表示された施設情報に基づいて、運転者が意図する施設を探すのが困難になってしまう。
【0038】
そこで、文字列が長く、各行の表示枠を超えた場合に、施設情報を複数の行にわたって表示することが考えられるが、その場合、検索結果表示画面上に表示することができる施設の数が少なくなり、運転者は意図する施設を探すために検索結果表示画面を繰り返しスクロールしなければならず、操作が煩わしくなってしまう。
【0039】
そこで、本実施の形態においては、施設情報を圧縮し、施設情報を構成する文字列の一部を省略して文字列を短くするようにしている。
【0040】
次に、前記検索結果表示処理手段の動作について説明する。
【0041】
図2は本発明の第1の実施の形態における検索結果表示処理手段の動作を示すフローチャート、図3は本発明の第1の実施の形態における検索結果表示画面の例を示す第1の図、図4は本発明の第1の実施の形態における検索結果表示画面の例を示す第2の図である。
【0042】
図3及び4において、g1は検索結果表示画面、k1〜k7、bi(i=1、2、…)は第1の操作要素としてのキー、s1は第2の操作要素としてのスクロールバー、a1〜a3は第1の表示領域としての検索条件表示部、a4は第2の表示領域としてヒット数表示部、L1は第3の表示領域としてのリスト表示部である。該リスト表示部L1には、第4の表示領域としての各行の表示枠mi(i=1、2、…)、及び前記キーbiが表示される。なお、前記ヒット数表示部a4、リスト表示部L1及び表示枠miは、前記検索実行処理手段による検索結果を表示する検索結果表示部として機能する。
【0043】
ところで、運転者が前記入力項目として名称を選択し、名称入力画面において施設の名称を50音の文字で入力し、所定の実行キーをタッチ(押下)すると、前記検索結果表示処理手段は、前記検索結果表示画面g1を形成してキーk1〜k7、bi、スクロールバーs1を形成するとともに、検索条件、ヒット数及び検索された施設の施設情報を読み込み、検索条件表示部a1〜a3に、施設を検索する際の条件を表す検索条件を、ヒット数表示部a4に、検索結果のヒット数を、表示枠miに、検索された施設の施設情報を表示する。
【0044】
前記検索条件表示部a1には、図3及び4に示されるように、前記地点入力画面において施設の名称を入力したときの文字列、例えば、「とうき」が表示される。前記文字列は、運転者が文字を入力することによって設定される検索条件を表し、施設の名称の少なくとも一部を構成する入力条件を表す。なお、運転者は、「読み修正」のキーk1をタッチし、文字列を修正することによって入力条件を変更することができる。
【0045】
該入力条件が設定されると、前記検索実行処理手段は、名称に文字列「とうき」が文字単位で含まれる施設を検索する。
【0046】
なお、運転者が文字列「とうき」を入力するに当たり、「陶器」、「東京駅」、「登記」、「冬季」、「東急」等のように、名称に文字列「とうき」で推測されるキーワードを含む施設を探すことが考えられるので、前記検索実行処理手段は、名称にキーワード「陶器」、「東京駅」、「登記」、「冬季」、「東急」等が含まれる施設を検索する。
【0047】
また、図3に示されるように、前記検索条件表示部a2には、施設データとしてデータ記録部16に記録された施設を絞り込むために選択された地域、例えば、日本全国であることを表す「全エリア」が表示される。前記地域は、運転者が選択することによって設定される検索条件を表し、施設の住所の少なくとも一部を構成する選択条件を表す。なお、運転者は、「エリア修正」のキーk2をタッチし、地域を変更し、都道府県を選択したり、市町村を選択したりすることによって、図4に示されるように、施設を更に絞り込み、ヒット数表示部a4に表示される検索結果のヒット数を小さくすることができる。
【0048】
そして、前記選択条件が設定されると、前記検索実行処理手段は、日本全国の施設データを参照して検索を行う。
【0049】
また、前記検索条件表示部a3には、施設データとしてデータ記録部16に記録された施設を絞り込むために選択されたジャンル(種別)、例えば、すべてのジャンルであることを表す「全ジャンル」が表示される。前記ジャンルは、運転者が選択することによって設定される検索条件を表し、選択条件を表す。なお、運転者は、「ジャンル修正」のキーk7をタッチし、ジャンルを変更し、公共施設、交通機関、デパート、スーパーマーケット、アウトレットモール、ショッピングモール、アミューズメント等の用途上の形態、道路、河川、山、池等の地理上の形態等を選択することによって、施設を更に絞り込み、ヒット数表示部a4に表示される検索結果のヒット数を小さくすることができる。
【0050】
そして、前記選択条件が設定されると、前記検索実行処理手段は、すべてのジャンルの施設データを参照して検索を行う。
【0051】
前記ヒット数表示部a4には、前記検索実行処理手段が、検索条件表示部a1に表示された入力条件、及び検索条件表示部a2、a3に表示された選択条件に基づいて検索を行ったときの検索結果が、ヒット数として表示され、リスト表示部L1には、前記検索実行処理手段が、検索条件表示部a1に表示された入力条件、及び検索条件表示部a2、a3に表示された選択条件に基づいて検索を行ったときの検索結果が、各施設についての施設情報のリストとして表示される。
【0052】
前記リスト表示部L1は、複数の表示枠mi及び該各表示枠miに対応させて形成されたキーbiを備え、前記各表示枠miに、各施設について施設情報が、名称と住所とを分離用の文字(記号)「/」を介して互いに隣接させて表示される。そして、所定の表示枠において、施設情報を表す文字列(文字「/」を含む。)が長く、表示枠に文字列の全体を表示することができない場合は、運転者が対応するキーbiをタッチすると、表示枠において文字列をスクロールし、表示されていない部分を表示することができる。
【0053】
また、前記リスト表示部L1には、あらかじめ設定されたn個の、本実施の形態においては、5個の表示枠miが形成される。ヒット数がn個より大きい場合は、n個の表示枠miが、ヒット数がn個以下である場合は、ヒット数の表示枠miが形成される。そして、ヒット数がn個より大きい場合は、運転者がキーk3〜k6をタッチすることによって、リスト表示部L1において施設のリストをスクロールすることができる。なお、キーk3がタッチされると、一つの表示枠の分だけリストが上方に移動させられ、キーk4がタッチされると、1ページの表示枠の分だけリストが上方に移動させられ、キーk5がタッチされると、1ページの表示枠の分だけリストが下方に移動させられ、キーk6がタッチされると、一つの表示枠の分だけリストが下方に移動させられ、スクロールバーs1を移動させ、リストの表示されていない施設についての施設情報を表示することができる。
【0054】
ところで、前述されたように、前記各表示枠miに施設情報が表示されるが、施設情報を表す文字列が長い場合、表示枠miには、一部の文字列だけが表示される。
【0055】
したがって、各表示枠miに表示された一部の文字列だけで各施設を識別することが困難になるので、運転者は、そのたびにキーbiをタッチして表示枠内の文字列をスクロールしなければならない。その結果、操作部34の操作性が低くなってしまうだけでなく、運転者が意図する施設を探すのに時間がかかってしまう。
【0056】
そこで、本実施の形態においては、操作部34の操作性を向上させ、運転者が意図する施設を探す時間を短くするために、各表示枠miに表示されるべき文字列のうちの所定の文字列を、省略用の文字(記号)、例えば、「〜」に変換して圧縮し、表示するようにしている。
【0057】
そのために、前記検索結果表示処理手段の施設情報取得処理手段は、施設情報取得処理を行い、検索された施設についての施設情報を読み込むことによって取得し、検索結果表示処理手段の圧縮処理手段は、圧縮処理を行い、施設情報を圧縮する。
【0058】
すなわち、前記圧縮処理手段の圧縮条件判断処理手段は、圧縮条件判断処理を行い、入力条件を表す文字列が施設の名称に単語単位で含まれるかどうかによって、第1の圧縮条件が成立したかどうかを判断する。入力条件を表す文字列が施設の名称に単語単位で含まれ、第1の圧縮条件が成立する場合、圧縮処理手段の文字列変換処理手段は、文字列変換処理を行い、施設の名称において入力条件を表す文字列を、省略用の文字「〜」に変換する。
【0059】
また、前記圧縮条件判断処理手段は、選択条件を表す文字列が施設の住所に単語単位で含まれるかどうかによって、第2の圧縮条件が成立したかどうかを判断する。選択条件を表す文字列が施設の住所に単語単位で含まれ、第2の圧縮条件が成立する場合、前記文字列変換処理手段は、施設の住所において選択条件を表す文字列を、省略用の文字「〜」に変換する。
【0060】
例えば、図3の検索結果表示画面g1においては、検索条件表示部a1に表示された入力条件を表す文字列が「とうき」であるので、文字列「とうき」が施設の名称に単語単位で含まれる場合、文字列「とうき」が文字「〜」に変換され、表示枠m1内の施設の名称において文字列「陶芸・陶器教室」が「陶芸・〜教室」に、表示枠m4内の施設の名称において文字列「長谷川登記事務所」が「長谷川〜事務所」に、表示枠m5内の施設の名称において文字列「○△□自動車冬季試験コーナ」が「○△□自動車〜試験コーナ」にされる。
【0061】
このとき、表示枠m2内の施設の名称に「東京駅」が、表示枠m3内の施設の名称に「東京」が含まれるが、文字列「とうき」は、「東京駅」、「東京」の一部であり、文字単位では施設の名称に含まれるが、施設の名称に単語単位で含まれないので、文字列の変換は行われない。
【0062】
そして、検索条件表示部a2に表示された選択条件が全エリアであり、文字列を有していないので、施設の住所においては文字列の変換は行われない。
【0063】
また、図4の検索結果表示画面g1においては、検索条件表示部a2に表示された選択条件を表す文字列が「東京都」であるので、文字列「東京都」が施設の住所に単語単位で含まれる場合、文字列「東京都」が文字「〜」に変換され、表示枠m2内の施設の住所において文字列「東京都千代田区」が「〜千代田区」に、表示枠m3内の施設の住所において文字列「東京都新宿区」が「〜新宿区」にされる。なお、表示枠m3内の施設の名称において文字列「東京都」が存在しているが、文字列「東京都」は施設の名称に含まれるので、文字列の変換は行われない。
【0064】
本実施の形態においては、省略用の文字として「〜」が使用されるようになっているが、省略用の文字として、入力条件及び選択条件を表す際に使用される可能性がないか、又は使用される可能性があっても、極めて低い文字「?」、「!」、「%」等を使用することができる。また、入力条件を表す文字と選択条件を表す文字として同じ「〜」を使用するようになっているが、入力条件を表す文字と選択条件を表す文字として互いに異なる文字を使用することができる。
【0065】
このように、本実施の形態においては、第1の圧縮条件が成立する場合、施設の名称において入力条件を表す文字列が文字「〜」に変換され、第2の圧縮条件が成立する場合、施設の住所において選択条件を表す文字列が文字「〜」に変換されるので、施設情報を構成する文字列が長くても、表示枠miに施設情報を十分に表示することができるので、運転者は表示された施設情報に基づいて意図する施設を容易に探すことができる。
【0066】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS1 すべての施設情報について圧縮処理を行ったかどうかを判断する。すべての施設情報について圧縮処理を行った場合は処理を終了し、圧縮処理を行っていない場合はステップS2に進む。
ステップS2 入力条件を表す文字列が施設の名称に含まれるかどうかを判断する。入力条件を表す文字列が施設の名称に含まれる場合はステップS3に、含まれない場合はステップS4に進む。
ステップS3 入力条件を表す文字列を省略用の文字に変換する。
ステップS4 選択条件を表す文字列が施設の住所に含まれるかどうかを判断する。選択条件を表す文字列が施設の住所に含まれる場合はステップS5に進み、含まれない場合はステップS1に戻る。
ステップS5 選択条件を表す文字列を省略用の文字に変換し、ステップS1に戻る。
【0067】
次に、本願発明の第2の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与し、同じ構造を有することによる発明の効果については同実施の形態の効果を援用する。
【0068】
図5は本発明の第2の実施の形態における検索結果表示画面の例を示す図である。
【0069】
この場合、検索結果表示画面g1の所定の箇所、本実施の形態においては、下部分に、第3の操作要素としてのリスト操作部L2が形成される。該リスト操作部L2には、第4の操作要素としてのキーqj(j=1、2、…)、及び該キーqjのリストをスクロールするための第5の操作要素としてのスクロールボタンb11、b12が表示される。そして、各キーqjに、検索条件表示部a1に表示された文字列「とうき」で推測されるキーワード「陶器」、「東京駅」、「登記」、「冬季」、「東急」等が割り当てられ、例えば、キーq1をタッチしてキーワード「陶器」を選択すると、検索条件表示部a1に表示された入力条件、及び検索条件表示部a2、a3に表示された選択条件で検索を行ったときの検索結果のうちの、施設の名称にキーワード「陶器」が含まれる施設だけがリストとして表示される。そして、それに伴って、ヒット数表示部a4には、名称にキーワード「陶器」が含まれる施設の数が表示される。
【0070】
なお、本実施の形態においては、文字列「とうき」を使用して検索を行い、名称にキーワード「陶器」が含まれる施設が表示されるようになっているが、キーワード「陶器」を使用して検索を行うことができる。
【0071】
次に、検索結果表示画面g1を英語表記で形成するようにした本発明の第3の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与し、同じ構造を有することによる発明の効果については同実施の形態の効果を援用する。
【0072】
図6は本発明の第3の実施の形態における検索結果表示画面の例を示す第1の図、図7は本発明の第3の実施の形態における検索結果表示画面の例を示す第2の図である。
【0073】
図において、g21は検索結果表示画面、k21〜k26は第1の操作要素としてのキー、s21は第2の操作要素としてのスクロールバー、a21〜a23は第1の表示領域としての検索条件表示部、a24は第2の表示領域としてヒット数表示部、L21は第3の表示領域としてのリスト表示部である。前記キーk24は戻るキーである。前記リスト表示部L21には、第4の表示領域としての各行の表示枠mi’(i’=1、2、…)が表示される。なお、前記ヒット数表示部a24、リスト表示部L21及び表示枠mi’は、前記検索実行処理手段による検索結果を表示する検索結果表示部として機能する。
【0074】
ところで、前記地点入力画面において、運転者が施設の名称を50音の文字で入力し、所定の実行キーをタッチ(押下)すると、検索結果表示処理手段は、前記検索結果表示画面g21を形成してキーk21〜k26、スクロールバーs21を形成するとともに、検索条件表示部a21〜a23に検索条件を、ヒット数表示部a24に、検索結果のヒット数を、表示枠mi’に、検索された施設の施設情報を表示する。
【0075】
前記検索条件表示部a21には、前記地点入力画面において施設の名称を入力したときの文字列、例えば、「PARK」が表示される。前記文字列は、運転者が文字を入力することによって設定される検索条件を表し、施設の名称の少なくとも一部を構成する入力条件を表す。なお、運転者は、「Name」のキーk21をタッチし、文字列を修正することによって入力条件を変更することができる。
【0076】
該入力条件が設定されると、前記検索実行処理手段は、名称に文字列「PARK」が文字単位で含まれる施設を検索する。
【0077】
なお、運転者が、文字列「PARK」を入力するに当たり、「Park」、「Parking」等のように、名称に文字列「Park」で推測されるキーワードを含む施設を探すことが考えられるので、前記検索実行処理手段は、名称にキーワード「Park」、「Parking」等が含まれる施設を検索する。
【0078】
また、前記検索条件表示部a22には、施設データとしてデータ記録部16に記録された施設を絞り込むために選択された地域が表示される。なお、地域が選択されない場合、検索条件表示部a22は空白にされる。前記地域は、運転者が選択することによって設定される検索条件を表し、選択条件を表す。運転者は、「Town」のキーk22をタッチし、地域を変更することによって、施設を更に絞り込み、ヒット数表示部a24に表示される検索結果のヒット数を小さくすることができる。
【0079】
そして、前記選択条件が設定されると、前記検索実行処理手段は、すべての地域の施設データを参照して検索を行う。
【0080】
また、前記検索条件表示部a23には、施設データとしてデータ記録部16に記録された施設を絞り込むために選択されたジャンル(種別)が表示される。なお、ジャンルが選択されていない場合は、検索条件表示部a23空白にされる。前記ジャンルは、運転者が選択することによって設定される検索条件を表し、選択条件を表す。なお、運転者は、「Category」のキーk23をタッチし、ジャンルを変更し、施設を更に絞り込み、ヒット数表示部a24に表示される検索結果のヒット数を小さくすることができる。
【0081】
そして、前記選択条件が設定されると、前記検索実行処理手段は、すべてのジャンルの施設データを参照して検索を行う。
【0082】
前記ヒット数表示部a24には、前記検索実行処理手段が、検索条件表示部a21に表示された入力条件、及び検索条件表示部a22、a23に表示された選択条件に基づいて検索を行ったときの検索結果が、ヒット数として表示され、リスト表示部L21には、前記検索実行処理手段が、検索条件表示部a21に表示された入力条件、及び検索条件表示部a22、a23に表示された選択条件に基づいて検索を行ったときの検索結果が、各施設についての施設情報のリストとして表示される。
【0083】
前記リスト表示部L21は、複数の表示枠mi’を備え、該各表示枠mi’に、各施設について施設情報が、名称と住所とを分離用の文字(記号)「/」を介して互いに隣接させて表示される。
【0084】
また、前記リスト表示部L21には、あらかじめ設定されたn’個の、本実施の形態においては、4個の表示枠mi’が形成される。ヒット数がn’個より大きい場合は、n’個の表示枠mi’が、ヒット数がn’個以下である場合は、ヒット数の表示枠mi’が形成される。そして、ヒット数がn’個より大きい場合は、運転者がキーk25、k26をタッチすることによって、リスト表示部L21において施設のリストをスクロールすることができる。なお、キーk25がタッチされると、一つの表示枠の分だけリストが上方に移動させられ、キーk26がタッチされると、一つの表示枠の分だけリストが下方に移動させられ、スクロールバーs21を移動させ、リストの表示されていない施設についての施設情報を表示することができる。
【0085】
ところで、前述されたように、前記各表示枠mi’に施設情報が表示されるが、施設情報を表す文字列が長い場合、表示枠mi’には、一部の文字列だけが表示される。
【0086】
したがって、各表示枠mi’に表示された一部の文字列だけで各施設を識別することが困難になるので、運転者が意図する施設を探すのに時間がかかってしまう。
【0087】
そこで、本実施の形態においては、運転者が意図する施設を探す時間を短くするために、各表示枠mi’に表示されるべき文字列のうちの所定の文字列を、省略用の文字(記号)、例えば、「**」に変換するようにしている。
【0088】
そのために、前記圧縮処理手段は、表示枠mi’に表示されるべき施設情報を圧縮する。
【0089】
すなわち、前記圧縮条件判断処理手段は、入力条件を表す文字列が施設の名称に単語単位で含まれるかどうかによって、第1の圧縮条件が成立したかどうかを判断する。入力条件を表す文字列が施設の名称に単語単位で含まれ、第1の圧縮条件が成立する場合、前記文字列変換処理手段は、施設の名称において入力条件を表す文字列を文字「**」に変換する。
【0090】
また、前記圧縮条件判断処理手段は、選択条件を表す文字列が施設の住所に単語単位で含まれるかどうかによって、第2の圧縮条件が成立したかどうかを判断する。選択条件を表す文字列が施設の住所に単語単位で含まれ、第2の圧縮条件が成立する場合、前記文字列変換処理手段は、施設の住所において選択条件を表す文字列を文字「**」に変換する。
【0091】
例えば、図6の検索結果表示画面g21においては、検索条件表示部a21に表示された入力条件を表す文字列が「PARK」であるので、文字列「PARK」で推測されるキーワードが施設の名称に単語単位で含まれる場合、文字列「PARK」が文字「**」に変換され、表示枠m1’内の施設の名称において文字列「Golden Gate Park」が「Golden Gate **」に、表示枠m2’内の施設の名称において文字列「Pine Lake Park」が「Pine Lake **」に、表示枠m3’内の施設の名称において文字列「Bernal Hill Park」が「Bernal Hill **」にされる。
【0092】
このとき、表示枠m4’内の施設の名称に「Parking」が含まれるが、文字列「PARK」は、「Parking」の一部であり、施設の名称に単語単位でに含まれないので、文字列の変換は行われない。
【0093】
そして、検索条件表示部a22に表示された選択条件がすべての地域であるので、施設の住所においては文字列の変換は行われない。
【0094】
また、図7の検索結果表示画面g21においては、検索条件表示部a21に表示された入力条件を表す文字列が「PARK」であり、検索条件表示部a22に表示された選択条件を表す文字列が「Bernal」であるので、文字列「PARK」が施設の名称に単語単位で含まれる場合、文字列「PARK」が文字「**」に変換され、文字列「Bernal」が施設の住所に単語単位で含まれる場合、文字列「Bernal」が文字「**」に変換され、表示枠m1’内の施設の名称において文字列「Bernal Hill Park」が「Bernal Hill **」にされ、表示枠m1’内の施設の住所において文字列「Bernal Heights Boulevard」が「** Heights Boulevard」にされる。また、表示枠m2’内の施設の住所において文字列「Bernal Heights Boulevard」が「** Heights Boulevard」にされる。
【0095】
このように、本実施の形態においては、第1の圧縮条件が成立する場合、施設の名称において入力条件を表す文字列が文字「**」に変換され、第2の圧縮条件が成立する場合、施設の住所において選択条件を表す文字列が文字「**」に変換されるので、施設情報を構成する文字列が長くても、表示枠mi’に施設情報を十分に表示することができる。したがって、運転者は表示された施設情報に基づいて意図する施設を容易に探すことができる。
【0096】
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。なお、第3の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与し、同じ構造を有することによる発明の効果については同実施の形態の効果を援用する。
【0097】
図8は本発明の第4の実施の形態における検索結果表示画面の例を示す図である。
【0098】
この場合、検索結果表示画面g21の所定の箇所、本実施の形態においては、下部分に、第3の操作要素としてのリスト操作部L22が形成される。該リスト操作部L22には、第4の操作要素としてのキーqj’(j=1、2)が表示される。そして、各キーqjに、検索条件表示部a21に表示された文字列「PARK」で推測されるキーワード「PARK」、「PARKING」等が割り当てられ、例えば、キーq22をタッチしてキーワード「PARKING」を選択すると、検索条件表示部a21に表示された入力条件、及び検索条件表示部a22、a23に表示された選択条件に基づいて検索を行ったときの検索結果のうちの、施設の名称にキーワード「PARKING」が含まれる施設だけがリストとして表示される。そして、それに伴って、ヒット数表示部a24には、施設の名称にキーワード「PARKING」が含まれる施設の数が表示される。
【0099】
本実施の形態においては、文字列「PARK」を使用して検索を行い、名称にキーワード「PARKING」が含まれる施設が表示されるようになっているが、キーワード「PARKING」を使用して検索を行うことができる。
【0100】
なお、本発明は前記各実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0101】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるナビゲーションシステムを示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態における検索結果表示処理手段の動作を示すフローチャートである。
【図3】本発明の第1の実施の形態における検索結果表示画面の例を示す第1の図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態における検索結果表示画面の例を示す第2の図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態における検索結果表示画面の例を示す図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態における検索結果表示画面の例を示す第1の図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態における検索結果表示画面の例を示す第2の図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態における検索結果表示画面の例を示す図である。
【符号の説明】
【0102】
14 ナビゲーション装置
34 操作部
35 表示部
51 情報センタ
63 ネットワーク
g1、g21 検索結果表示画面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
検索条件を表す文字列を入力するための入力部と、文字列が入力されたときに、施設データを参照して前記文字列を含む施設を検索する地点検索処理手段と、検索された施設についての施設情報を取得する施設情報取得処理手段と、検索条件を表す文字列に基づいて、表示部の検索結果表示画面に表示される施設情報を圧縮する圧縮処理手段とを有することを特徴とする施設情報表示システム。
【請求項2】
前記圧縮処理手段は、検索条件を表す文字列に基づいて圧縮条件が成立するかどうかを判断し、圧縮条件が成立する場合に、施設情報を圧縮する請求項1に記載の施設情報表示システム。
【請求項3】
前記検索条件を表す文字列が、施設の名称に単語単位で含まれる場合、前記圧縮処理手段は、施設の名称において、検索条件を表す文字列を省略用の文字に変換する請求項1に記載の施設情報表示システム。
【請求項4】
前記検索条件を表す文字列が、施設の住所に単語単位で含まれる場合、前記圧縮処理手段は、施設の住所において、検索条件を表す文字列を省略用の文字に変換する請求項1に記載の施設情報表示システム。
【請求項5】
前記検索条件を表す文字列で推測される複数のキーワードが含まれる場合、前記圧縮処理手段は、操作者によって選択されたキーワードについて施設情報を圧縮する請求項1に記載の施設情報表示システム。
【請求項6】
検索条件を表す文字列が入力部に入力されたときに、施設データを参照して前記文字列を含む施設を検索し、検索された施設についての施設情報を取得し、検索条件を表す文字列に基づいて、表示部の検索結果表示画面に表示される施設情報を圧縮することを特徴とする施設情報表示方法。
【請求項7】
コンピュータを、検索条件を表す文字列が入力部に入力されたときに、施設データを参照して前記文字列を含む施設を検索する地点検索処理手段、検索された施設についての施設情報を取得する施設情報取得処理手段、及び検索条件を表す文字列に基づいて、表示部の検索結果表示画面に表示される施設情報を圧縮する圧縮処理手段として機能させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−8216(P2010−8216A)
【公開日】平成22年1月14日(2010.1.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−167671(P2008−167671)
【出願日】平成20年6月26日(2008.6.26)
【出願人】(000100768)アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 (3,717)
【Fターム(参考)】