説明

施設検索装置

【課題】施設検索における施設の絞込みを適切に行うことが可能な「施設検索装置」を提供する。
【解決手段】カーナビゲーション装置100の本体10内の制御部102は、バッファメモリ104に格納された地図データに含まれる施設情報内のノードに基づいて、施設候補の位置及び目標施設の位置を特定し、更に、これら施設候補の位置及び目標施設の位置と、GPS受信部50の受信したGPS信号に基づいて検出される車両の位置とに基づいて、車両位置から目標施設の位置に向かう方向の所定方位角の範囲を絞込範囲として設定し、その絞込範囲内の施設候補が最終的な検索結果として得る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に搭載され、施設を検索するナビゲーション装置等の施設検索装置に関する。
【背景技術】
【0002】
カーナビゲーション装置には、一般に車両の周辺の施設を検索する機能が搭載されている。このような施設検索は、ユーザによってキーワードが設定された場合に、その設定されたキーワードを名称に含む施設を検索する手法や、ユーザによって地域やジャンルが設定された場合に、その設定された地域に存在し、設定されたジャンルに対応する施設を検索する手法等が採用されている。
【0003】
図11は、従来の施設検索における地図の一例を示す図である。図11において、地図500は、メッシュ状に分割されており、この分割された領域(メッシュ領域)のうち、車両位置502を中心とした所定の範囲(例えば30km四方)が検索範囲504(斜線部)として設定される。ここで、検索範囲504は、検索対象となる施設のジャンルによって異ならせることができる。そして、この検索範囲504内に存在する施設506が検索結果である施設候補として取得され、検索範囲504外に存在する施設508は施設候補から除外される。しかし、このような施設検索では、多数の施設が施設候補として得られてしまう場合がある。このような場合、ユーザは、多数の施設候補のそれぞれについて、名称等の情報を確認した上で、所望の施設を特定しなければならず、手間がかかる。
【0004】
このような問題に際して、誘導経路沿いに存在する施設のみを施設候補として取得することにより、施設候補を絞り込む方法がある。図12は、従来の誘導経路沿いの施設検索における地図の一例を示す図である。図12において、地図500は、図11と同様、メッシュ状に分割されており、この分割された領域のうち、車両位置502の進行方向の誘導経路510の近傍の領域が検索範囲512(斜線部)として設定される。そして、この検索範囲512内に存在する施設506が検索結果である施設候補として取得され、検索範囲512外に存在する施設508は施設候補から除外される。しかし、このような施設検索では、誘導経路が設定されていない場合には、絞込みを行うことができず、また、誘導経路沿い以外に存在する施設は、施設候補から除外されてしまうため、必ずしも適切な絞込み方法ではない。
【0005】
そこで、特許文献1に記載された技術では、以下のような施設候補の絞込み方法が提案されている。この施設候補の絞込み方法では、ユーザが検索基点、所望の施設のジャンル及び検索方向を設定すると、これらの設定に応じて、検索基点から見て検索方向に存在する施設のうち、設定されたジャンルの施設を施設候補として取得する。
【特許文献1】特開2005−181125号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述した特許文献1に記載された技術では、ユーザが東西南北等の検索方向を設定する必要がある。しかし、検索方向は抽象的なものであるため、適切な検索方向を設定することは必ずしも容易ではない。特に、カーナビゲーション装置が車両に搭載されることを考慮すると、例えば、車両が東に向かっているため、検索方向を東に設定する等、車両の方向との関係において検索方向が一旦設定されたとしても、その後に車両の方向が頻繁に変化する場合には、検索方向が適切なものではなくなってしまう場合がある。
【0007】
本発明の目的は、上述した課題を解決するものであり、施設検索における施設の絞込みを適切に行うことが可能な施設検索装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、車両に搭載され、施設を検索する施設検索装置であって、地図情報に含まれる施設の位置情報を取得する施設位置情報取得手段と、施設検索において基点となる検索基点の位置を検出する検索基点位置検出手段と、前記施設位置情報取得手段により取得された施設の位置情報に基づいて、指定された検索対象施設の位置を特定する検索対象施設位置特定手段と、前記施設位置情報取得手段により取得された施設の位置情報に基づいて、指定された施設検索において目標となる目標施設の位置を特定する目標施設位置特定手段と、前記検索基点位置検出手段により検出された検索基点の位置、前記検索対象施設位置特定手段により特定された検索対象施設の位置、及び、前記目標施設位置特定手段により特定された目標施設の位置に基づいて、前記検索基点の位置から前記目標施設の位置に向かう方向の所定範囲を検索範囲とし、該検索範囲内に存在する前記検索対象施設を検索結果として取得する検索結果取得手段とを有することを特徴とする。
【0009】
この構成によれば、地図情報に含まれる施設の位置情報に基づいて、ユーザによって指定された検索対象施設の位置、及び、ユーザによって指定された目標施設の位置が特定され、更に、これらと、検索基点の位置とに基づいて、検索基点の位置から目標施設の位置に向かう方向の所定範囲内に存在する検索対象施設が検索結果である施設候補として取得される。従って、ユーザが具体的な目標施設の指定をすれば、検索方向が設定される、換言すれば、検索範囲が設定されるため、従来のように抽象的な指定をする場合よりも、より直感的な検索方向の指定が可能であり、施設検索における施設の絞込みを適切に行うことができる。
【0010】
同様の観点から、本発明の施設検索装置は、前記検索結果取得手段が、前記検索基点の位置から見て前記目標施設の位置を含む所定の方位角の範囲内に存在する前記検索対象施設を検索結果として取得するようにしてもよい。
【0011】
また、本発明は、車両に搭載され、施設を検索する施設検索装置であって、地図情報に含まれる施設の位置情報及び地域の領域情報を取得する情報取得手段と、施設検索において基点となる検索基点の位置を検出する検索基点位置検出手段と、前記情報取得手段により取得された施設の位置情報に基づいて、指定された検索対象施設の位置を特定する検索対象施設位置特定手段と、前記情報取得手段により取得された地域の領域情報に基づいて、指定された地域の領域を特定する地域領域特定手段と、前記検索基点位置検出手段により検出された検索基点の位置、前記検索対象施設位置特定手段により特定された検索対象施設の位置、及び、前記地域領域特定手段により特定された地域の領域に基づいて、前記検索基点の位置から前記地域の領域に向かう方向の所定範囲を検索範囲とし、該検索範囲内に存在する前記検索対象施設を検索結果として取得する検索結果取得手段とを有することを特徴とする。
【0012】
この構成によれば、地図情報に含まれる施設の位置情報に基づいて、指定された検索対象施設の位置が特定されるとともに、地図情報に含まれる地域の領域情報に基づいて、指定された地域の領域が特定され、更に、これらと、検索基点の位置とに基づいて、検索基点の位置から指定された地域の領域に向かう方向の所定範囲内に存在する検索対象施設が検索結果である施設候補として取得される。従って、ユーザが具体的な地域の指定をすれば、検索方向が設定される、換言すれば、検索範囲が設定されるため、従来のように抽象的な指定をする場合よりも、より直感的な検索方向の指定が可能であり、施設検索における施設の絞込みを適切に行うことができる。
【0013】
同様の観点から、本発明の施設検索装置は、前記検索結果取得手段が、前記検索基点の位置から見て前記地域の全ての領域を含む所定の方位角の範囲内に存在する前記検索対象施設を検索結果として取得するようにしてもよい。
【0014】
また、本発明の施設検索装置は、前記検索基点検出手段が、前記車両の位置を検出するようにしてもよい。
【0015】
また、本発明の施設検索装置は、前記検索結果取得手段により取得された検索対象施設の位置と、前記検索基点位置検出手段により検出された車両の位置との距離を算出する距離算出手段と、前記検索結果取得手段により取得された検索対象施設を、前記距離算出手段により算出された前記車両の位置との距離が短い順に提示する検索結果提示手段とを有するようにしてもよい。
【0016】
この構成によれば、ユーザにとって有用度が高いと考えられる、車両から近い施設を優先的に提示することが可能となる。
【0017】
また、本発明の施設検索装置は、前記検索結果取得手段により検索範囲内に存在する前記検索対象施設が取得されなかった場合に、前記検索範囲を拡大する検索範囲拡大手段を有し、前記検索結果取得手段が、前記検索範囲拡大手段により拡大された検索範囲内に存在する前記検索対象施設を取得するようにしてもよい。
【0018】
この構成によれば、最初は狭い検索範囲でユーザにとって有用度が高いと考えられる施設の検索を試み、検索結果が得られなかった場合には、検索範囲を拡大して、再度施設検索を行うというように、検索範囲を徐々に拡大して適切な施設検索を行うことができる。
【0019】
また、本発明の施設検索装置は、予め最大の検索範囲が定められている場合に、前記検索結果取得手段により最大の検索範囲内に存在する前記検索対象施設が取得されなかった場合に、その旨を通知する制御を行う通知制御手段を有するようにしてもよい。
【0020】
この構成によれば、ユーザに対して適切な検索結果が得られなかったことを通知することができる。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、ユーザが目標施設や地域を指定すれば、これらに応じて検索方向が設定され、施設検索における施設の絞込みを適切に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。図1は、本発明の施設検索装置が適用されたカーナビゲーション装置の構成を示す図である。図1に示すカーナビゲーション装置100は、車両に搭載され、本体10、ハードディスクドライブ(HDD)20、操作部30、通信部40、GPS受信部50、自立航法センサ60、ディスプレイ70及びスピーカ80により構成される。
【0023】
HDD20は、ハードディスク22を搭載しており、当該ハードディスク22に記録された地図データを読み出す。地図データには、道路について、緯度及び経度によって特定される複数の位置(ノード)の集合からなる道路情報が含まれている。また、地図データには、図2に示すように、施設について、その施設のノード、名称、ジャンル等を対応付けた施設情報や、図3に示すように、都道府県や市区町村等の地域について、その地域の外縁の複数のノードの集合、名称等を対応付けた地域情報等が含まれている。なお、地図データの記録媒体は、ハードディスク22に限られず、DVD、CD−ROM等であってもよく、記録媒体に応じたドライブが用意される。
【0024】
操作部30は、図示しない操作ボタンやジョイスティック等を有しており、誘導経路検索時の目的地の設定や、施設検索時の施設の名称やジャンル等の検索情報の設定等において、ユーザによって操作される。通信部40は、例えば、携帯電話機であり、カーナビゲーション装置100に必要な各種情報を取得するために、外部との通信を行う。GPS受信部50は、車両の位置の検出に必要なGPS衛星からのGPS信号を受信する。自立航法センサ60は、車両の進行方向を検出するためのジャイロ等と、一定の走行距離毎にパルス(車速パルス)を発生する距離センサとにより構成される。
【0025】
本体10は、制御部102、バッファメモリ104、地図描画部106、操作画面・マーク発生部108、誘導経路記憶部110、誘導経路描画部112、施設情報格納部114、施設リスト描画部116及び画像合成部118により構成される。
【0026】
本実施形態においては、HDD20が施設位置情報取得手段及び情報取得手段に対応し、制御部102が検索基点位置検出手段、検索対象施設位置特定手段、目標施設位置特定手段、検索結果取得手段、情報取得手段、地域領域特定手段、距離算出手段、検索結果提示手段、検索範囲拡大手段及び通知制御手段に対応する。
【0027】
制御部102は、カーナビゲーション装置100の全体を制御する。具体的には、制御部102は、GPS受信部50によって受信されたGPS信号や、自立航法センサ60によって検出された車両の進行方向、車速パルスの出力間隔に基づいて、車両の位置、方位及び速度を算出する。また、制御部102は、HDD20に対して、ハードディスク22に記録された地図データの読み出しを指示する。例えば、制御部102は、車両が走行中の場合には、車両位置周辺の所定範囲に対応する地図データの読み出しを指示する。この指示によってHDD104が読み出した地図データは、バッファメモリ104に格納される。地図描画部106は、バッファメモリ104に格納された地図データに基づいて地図画像を生成する。
【0028】
また、制御部102は、ユーザによる操作部30の操作や、カーナビゲーション装置10の動作状態に応じて、操作画面・マーク発生部108に画像生成の指示を出す。操作画面・マーク発生部108は、この指示に応じて、各種メニュー画面や自車位置マーク、カーソルのマークの画像を生成する。
【0029】
また、制御部102は、ユーザによる操作部30の誘導経路検索のための操作に応じて、バッファメモリ104に格納された地図データを読み出し、当該地図データに基づいて、所定の経路探索アルゴリズムを用いて目的地までの誘導経路を設定する。設定された誘導経路の情報(例えば、出発地から目的地までの誘導経路に対応する複数のノードの集合)は、誘導経路記憶部110に記憶される。誘導経路描画部112は、誘導経路記憶部110に記憶された誘導経路情報に基づいて、誘導経路画像を生成する。
【0030】
また、制御部102は、ユーザによる操作部30の施設検索のための操作に応じて、バッファメモリ104に格納された地図データ内の施設情報を読み出し、当該施設情報に基づいて、施設検索を行う。施設検索の詳細は、後述する。検索された施設に対応する施設情報は、施設情報格納部114に記憶される。更に、制御部102は、施設情報格納部114に記憶された施設情報を読み出し、施設リスト描画部116へ出力する。施設リスト描画部116は、入力した施設情報に基づいて、検索結果である施設候補のリストの画像を生成する。
【0031】
また、制御部102は、ユーザによる操作部30の操作や、カーナビゲーション装置100の動作状態に応じて、画像合成部118に、画像合成を指示する。画像合成部118は、この指示に応じて、地図画像描画部106、操作画面・マーク発生部108、誘導経路描画部112、施設リスト描画部116によって生成された各種画像を適宜合成し、得られた画像をディスプレイ70に表示させる。
【0032】
また、制御部102は、ユーザによる操作部30の操作や、カーナビゲーション装置100の動作状態に応じて、音声を生成し、スピーカ80に出力させる。例えば、制御部102は、経路誘導中に誘導経路情報に基づいて、交差点を曲がる指示等の案内音声を生成し、スピーカ80に出力させる。
【0033】
次に、カーナビゲーション装置100における施設検索の詳細について説明する。本実施形態において、カーナビゲーション装置100は、設定された目標施設の方向に存在する施設を検索する目標施設利用検索と称される検索方法、設定された地域の方向に存在する施設を検索する地域利用検索と称される検索方法、及び、従来より用いられている通常の施設検索方法を選択的に採用して施設検索を行う。
【0034】
図4は、施設検索における第1の動作を示すフローチャートである。制御部102は、ユーザによって操作部30が操作されて施設検索が指示されたか否かを判定する(S101)。施設検索が指示された場合、次に、制御部102は、ユーザによって操作部30が操作されて施設検索方法として目標施設利用検索が指定されたか否かを判定する(S102)。目標施設利用検索が指定されていない場合、次に、制御部102は、ユーザによって操作部30が操作されて施設検索方法として地域利用検索が指定されたか否かを判定する(S103)。
【0035】
地域利用検索が指定されていない場合には、制御部102は、通常の施設検索を行う(S104)。すなわち、制御部102は、HDD20に対して、ハードディスク22に記録された地図データ内の施設情報の読み出しを指示する。HDD20は、この指示に応じて施設情報を読み出し、バッファメモリ104に格納させる。そして、制御部102は、ユーザによって操作部30が操作されてキーワードが設定された場合には、バッファメモリ104に格納された施設情報について、当該施設情報内の名称に、設定されたキーワードを含むものを特定し、その特定した施設情報を検索結果である施設候補に対応する施設情報とする。あるいは、制御部102は、ユーザによって操作部30が操作されてジャンルが設定された場合には、バッファメモリ104に格納された施設情報について、当該施設情報内のジャンルが、設定されたジャンルと一致するものを特定し、その特定した施設情報を検索結果である施設候補に対応する施設情報とする。
【0036】
一方、図4のS102において目標施設利用検索が指定されたと判断した場合には、当該目標施設利用検索が行われる。図5及び図6は、目標施設利用検索の動作を示すフローチャートである。制御部102は、ユーザによって操作部30が操作されてキーワードやジャンル等の施設検索に必要な情報(検索情報)が設定されたか否かを判定する(S201)。
【0037】
検索情報が設定された場合、制御部102は、検索情報に基づいて施設情報の検索を行い、検索情報に対応する施設情報(施設候補情報)を取得する(S202)。具体的には、図4のS104と同様、制御部102は、HDD20に対して、ハードディスク22に記録された地図データ内の施設情報の読み出しを指示する。HDD20は、この指示に応じて施設情報を読み出し、バッファメモリ104に格納させる。そして、制御部102は、ユーザによって操作部30が操作されてキーワードが設定された場合には、バッファメモリ104に格納された施設情報について、当該施設情報内の名称に、設定されたキーワードを含むものを特定し、その特定した施設情報を検索結果である施設候補に対応する施設情報とする。あるいは、制御部102は、ユーザによって操作部30が操作されてジャンルが設定された場合には、バッファメモリ104に格納された施設情報について、当該施設情報内のジャンルが、設定されたジャンルと一致するものを特定し、その特定した施設情報を検索結果である施設候補に対応する施設情報とする。
【0038】
次に、制御部102は、ユーザによって操作部30が操作されて施設検索において目標となる目標施設が設定されたか否かを判定する(S203)。目標施設が設定された場合には、制御部102は、その設定された目標施設の位置を特定する(S204)。具体的には、制御部102は、ユーザによって操作部30が操作されて目標施設のキーワードが設定された場合には、バッファメモリ104に格納された施設情報について、当該施設情報内の名称に、設定されたキーワードを含むものを特定し、その特定した施設情報内のノードを目標施設の位置として特定する。あるいは、制御部102は、ユーザによって操作部30が操作されて目標施設のジャンルが設定された場合には、バッファメモリ104に格納された施設情報について、当該施設情報内のジャンルが、設定されたジャンルと一致するものを特定し、その特定した施設情報内のノードを目標施設の位置として特定する。
【0039】
なお、設定されたキーワードを名称に含む施設情報や、設定されたジャンルと一致するジャンルを含む施設情報が複数特定される場合には、操作画面・マーク発生部108によって、複数の施設情報のいずれかを選択させるための操作画面が生成され、ディスプレイ70に表示される。そして、ユーザによって操作部30が操作されていずれかの施設情報が選択された場合には、制御部102は、その選択された施設情報内のノードを目標施設の位置として特定する。
【0040】
次に、制御部102は、GPS受信部50によって受信されたGPS信号に基づいて、車両の位置を検出する(S205)。更に、制御部102は、地図上において、車両位置と目標施設位置とを結ぶ直線を設定する(S206)。図7は、目標施設利用検索における地図の一例を示す図である。制御部102は、HDD20に対して、ハードディスク22に記録された地図データのうち、S204において特定した目標施設位置とS205において検出した車両位置とを含む範囲の地図データの読み出しを指示する。HDD20は、この指示に応じて地図データを読み出し、バッファメモリ104に格納させる。更に、制御部102は、バッファメモリ104に格納された目標施設位置と車両位置とを含む範囲の地図データに対応する、図7に示すメッシュ状に分割されたメッシュ領域からなる地図200において、車両位置202と目標施設位置203とを結ぶ直線Aを設定する。
【0041】
次に、制御部102は、地図上において、設定した直線を中心とした所定の方位角の範囲を検索範囲(絞込範囲)として設定する(S207)。具体的には、制御部102は、図7の地図200において、直線Aを中心とした所定の方位角(例えば、直線から両側15度ずつ)の両端に直線B及びCを設定する。更に、制御部102は、これら直線B及びCに囲まれ、且つ、車両位置202を中心とした所定の範囲(例えば30km四方)と重複するメッシュ領域を、絞込範囲204(斜線部)として設定する。
【0042】
その後、図6に示す動作に移行し、制御部102は、S202において取得した施設候補情報内のノードに基づいて、対応する施設候補の位置を特定する(S208)。更に、制御部102は、特定した施設候補の位置に基づいて、絞込範囲内に施設候補が存在するか否かを判定する(S209)。例えば、図7においては、施設候補206及び208のうち、施設候補206は絞込範囲204内に存在している。このため、制御部102は、絞込範囲内に施設候補が存在すると判定する。
【0043】
絞込範囲内に施設候補が存在する場合には、制御部102は、S202において取得した施設候補情報のうち、絞込範囲内に存在する施設候補に対応する施設候補情報を抽出する(S210)。次に、制御部102は、S205において検出した車両位置と、S210において抽出した各施設候補情報内のノードとに基づいて、車両位置と各施設候補の位置との距離を算出する(S211)。更に、制御部102は、S210において抽出した各施設候補情報に、S211にて算出した、対応する車両位置との距離を付加した上で、当該距離の短い順に並び替えて、施設リスト描画部116へ出力する(S212)。
【0044】
一方、S109において、絞込範囲内に施設候補が存在しないと判定した場合には、次に、制御部102は、絞込範囲が予め定められた最大の範囲(例えば方位角60度の範囲)であるか否かを判定する(S213)。絞込範囲が最大でない場合には、制御部102は、絞込範囲を拡大する(S214)。例えば、制御部102は、絞込範囲の設定に用いた方位角を広げる。方位角を広げることは、図7においては、直線Bと直線Cとの間を広げることを意味する。その後は、新たに設定された絞込範囲に基づいて、S209における、絞込範囲内に施設候補が存在するか否かの判定以降の動作が繰り返される。
【0045】
一方、絞込範囲が最大である場合には、制御部102は、目標施設の方向には施設が存在しない旨を通知する制御を行う(S215)。例えば、制御部102は、操作画面・マーク発生部108に目標施設の方向には施設が存在しない旨の通知画面の生成を指示する。操作画面・マーク発生部108は、この指示に応じて通知画面を生成し、当該通知画面がディスプレイ70に表示される。あるいは、制御部102は、目標施設の方向には施設が存在しない旨の音声を生成し、スピーカ80に出力させる。
【0046】
一方、図4のS103において地域利用検索が指定されたと判断した場合には、当該地域利用検索が行われる。図8は、地域利用検索の動作を示すフローチャートである。S301及びS302の動作は、図5のS201及びS202と同様である。すなわち、制御部102は、ユーザによって操作部30が操作されてキーワードやジャンル等の検索情報が設定されたか否かを判定し(S301)、検索情報が設定された場合には、検索情報に基づいて施設情報の検索を行い、検索情報に対応する施設候補情報を取得する(S302)。
【0047】
次に、制御部102は、ユーザによって操作部30が操作されて地域が設定されたか否かを判定する(S303)。目標施設が設定された場合には、制御部102は、その設定された地域の領域を特定する(S304)。具体的には、制御部102は、HDD20に対して、ハードディスク22に記録された地図データ内の地域情報の読み出しを指示する。HDD20は、この指示に応じて地域情報を読み出し、バッファメモリ104に格納させる。そして、ユーザによって操作部30が操作されてキーワードが設定された場合には、制御部102は、バッファメモリ104に格納された地域情報について、当該地域情報内の名称に、設定されたキーワードを含むものを特定し、その特定した地域情報内のノードの集合を結んだ領域を地域領域として特定する。なお、設定されたキーワードを名称に含む地域情報が複数特定される場合には、操作画面・マーク発生部108によって、複数の地域情報のいずれかを選択させるための操作画面が生成され、ディスプレイ70に表示される。そして、ユーザによって操作部30が操作されていずれかの地域情報が選択された場合には、制御部102は、その選択された地域情報内のノードの集合を結んだ領域を地域領域として特定する。
【0048】
あるいは、ディスプレイ70に地域の名称の一覧の画像が表示されている状態で、ユーザによって操作部30が操作されて一覧に含まれる地域の名称が選択された場合には、制御部102は、バッファメモリ104に格納された地域情報について、当該地域情報内の名称が、選択された名称と一致するものを特定し、その特定した地域情報内のノードの集合を結んだ領域を地域領域として特定する。
【0049】
次に、制御部102は、車両の位置を検出する(S305)。更に、制御部102は、地図上において、車両位置から見てS304において領域を特定した地域の全領域を含む所定方位角の範囲を絞込範囲として設定する(S306)。
【0050】
図9は、地域利用検索における地図の一例を示す図である。制御部102は、HDD20に対して、ハードディスク22に記録された地図データのうち、S304において特定した地域領域とS305において検出した車両位置とを含む範囲の地図データの読み出しを指示する。HDD20は、この指示に応じて地図データを読み出し、バッファメモリ104に格納させる。更に、制御部102は、バッファメモリ104に格納された地域領域と車両位置とを含む範囲の地図データに対応する、図8に示すメッシュ状に分割されたメッシュ領域からなる地図200において、車両位置202と、当該車両位置202から見て地域領域210の両端となる位置211及び212とを結ぶ直線D及びEを方位角として設定する。
【0051】
更に、制御部102は、これら直線D及びEに囲まれ、且つ、車両位置202を中心とした所定の範囲(例えば30km四方)と重複するメッシュ領域を、絞込範囲204(斜線部)として設定する。
【0052】
その後は、目標施設利用検索と同様、図6に示す動作に移行し、制御部102は、S302において取得した施設候補情報内のノードに基づいて、対応する施設候補の位置を特定する(S208)。更に、制御部102は、特定した施設候補の位置に基づいて、絞込範囲内に施設候補が存在するか否かを判定する(S209)。例えば、図9においては、施設候補206及び208のうち、施設候補206は絞込範囲204内に存在している。このため、制御部102は、絞込範囲内に施設候補が存在すると判定する。
【0053】
絞込範囲内に施設候補が存在する場合には、制御部102は、S302において取得した施設候補情報のうち、絞込範囲内に存在する施設候補に対応する施設候補情報を抽出する(S210)。次に、制御部102は、S305において検出した車両位置と、S210において抽出した各施設候補情報内のノードとに基づいて、車両位置と各施設候補の位置との距離を算出する(S211)。更に、制御部102は、S210において抽出した各施設候補情報に、S211にて算出した対応する車両位置との距離を付加した上で、当該距離の短い順に並び替えて、施設リスト描画部116へ出力する(S212)。
【0054】
一方、S209において、絞込範囲内に施設候補が存在しないと判定した場合には、次に、制御部102は、絞込範囲が予め定められた最大の範囲(例えば方位角180度に対応する範囲)であるか否かを判定する(S213)。絞込範囲が最大でない場合には、制御部102は、絞込範囲を拡大する(S214)。例えば、制御部102は、S306における絞込範囲の設定に用いた方位角を広げる。方位角を広げることは、図9においては、直線Dと直線Eとの間を広げることを意味する。その後は、新たに設定された絞込範囲に基づいて、S209における、絞込範囲内に施設候補が存在するか否かの判定以降の動作が繰り返される。一方、絞込範囲が最大である場合には、制御部102は、設定された地域の方向には施設が存在しない旨を通知する制御を行う(S215)。
【0055】
このようにして、目標施設利用検索及び地域利用検索のそれぞれにおいて、制御部102が、図6のS212にて、並び替えた施設候補情報を施設リスト描画部116へ出力すると、当該施設リスト描画部116は、施設候補情報に基づいて、施設検索の結果である施設候補リストの画像を生成する。生成された施設候補リストの画像は、ディスプレイ70に表示される。
【0056】
図10は、施設候補リストの一例を示す図である。図10では、施設候補のそれぞれについて、名称301、車両位置から施設への距離302、車両位置から施設への方位303が、距離302の短い順に表示される。これらのうち、名称301及び距離302は施設候補情報内の名称及び距離に基づいて表示される。また、方位302は、制御部102が、自立航法センサ60によって検出される車両の進行方向と、車両位置及び施設候補の位置とに基づいて算出することができ、これを施設候補情報に付加することによって、当該施設候補情報内の方位に基づいて表示される。
【0057】
その後、ディスプレイ70に施設候補リストが表示されている状態で、ユーザによって操作部30が操作されて施設候補リストに含まれる施設候補のいずれかが選択された場合には、制御部102は、その選択された施設候補に対応する施設候補情報を施設情報格納部114に格納させる。施設情報格納部114に格納された施設情報は、例えば、対応する施設が目的地として設定された場合に、当該施設までの経路探索において用いられる。また、制御部102は、選択された施設候補の周辺の範囲の地図データをバッファメモリ104から読み出し、施設リスト描画部116へ出力する。施設リスト描画部116は、この地図データに基づいて、選択された施設候補の周辺の地図画像を生成する。図10に示すように、この地図画像304は、施設候補リストとともにディスプレイ70に表示される。
【0058】
このように、本実施形態のカーナビゲーション装置100では、目標施設利用検索においては、地図データに含まれる施設情報内のノードに基づいて、施設候補の位置及び目標施設の位置が特定され、更に、これらと、車両位置とに基づいて、車両位置から目標施設の位置に向かう方向の絞込範囲が設定され、その絞込範囲内の施設候補が最終的な検索結果として得られる。
【0059】
また、本実施形態のカーナビゲーション装置100では、地域利用検索においては、地図データに含まれる施設情報内のノードに基づいて施設候補の位置が特定されるとともに、地図データに含まれる地域情報内のノードの集合に基づいて地域の領域が特定され、更に、これらと、車両位置とに基づいて、車両位置から地域の領域に向かう方向の絞込範囲が設定され、その絞込範囲内の施設候補が最終的な検索結果として得られる。
【0060】
従って、ユーザが具体的な目標施設や地域の設定をすれば、検索方向が設定される、換言すれば、検索範囲である絞込範囲が設定されるため、従来のように抽象的な指定をする場合よりも、より直感的な検索方向の指定が可能であり、施設検索における施設の絞込みを適切に行うことができる。
【0061】
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。例えば、上述した実施形態では、図7及び図9に示すように、所定の方位角の範囲内であり、且つ、車両の周辺の範囲を絞込範囲として、その絞込範囲内に存在する施設候補を最終的な検索結果として取得したが、検索の手順はこれに限定されない。例えば、まず、車両の周辺の範囲について施設検索(周辺施設検索)を行い、その後、方位角に対応する絞込範囲を設定して、周辺施設検索により得られた施設候補のうち、絞込範囲内に存在する施設候補を最終的な検索結果としてもよい。あるいは、まず、方位角に対応する絞込範囲を設定して、当該絞込範囲内に存在する施設候補を取得し、その後、周辺施設検索によって、絞込範囲内に存在する施設候補のうち、車両周辺に存在する施設候補を最終的な検索結果としてもよい。
【0062】
また、目標施設の設定や地域の設定は、ユーザによる操作部30を用いた操作に限定されず、タッチパネル式のディスプレイに対する操作に応じた設定や、ユーザの音声を認識し、その音声に応じた設定等であってもよい。また、上述した実施形態では、絞込範囲は、メッシュ領域の単位で設定されたが、長方形、楕円、扇形等の様々な形状の絞込範囲が設定されるようにしてもよい。
【0063】
また、上述した実施形態では、絞込範囲内に施設候補が存在しない場合には、方位角を広げることによって絞込範囲を拡大したが、車両位置から絞込範囲の最遠までの距離を伸ばすことによって絞込範囲を拡大するようにしてもよい。また、絞込範囲内に施設候補が存在するか否かによらず、ユーザの指示に応じて絞込範囲が設定されるようにしてもよい。また、絞込範囲の設定に用いられた目標施設や地域の名称等をディスプレイ70に表示させる等によってユーザに通知するようにしてもよい。また、制御部102が目標施設と施設候補との距離を算出し、画面表示や音声によってユーザに通知するようにしてもよい。この場合には、ユーザが、目標施設との位置関係において施設候補がその程度適切であるかを認識することができるようにしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0064】
以上、説明したように、本発明に係る施設検索装置は、施設検索における施設の絞込みを適切に行うことができ、施設検索装置として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】カーナビゲーション装置の構成を示す図である。
【図2】施設情報の一例を示す図である。
【図3】地域情報の一例を示す図である。
【図4】施設検索の動作を示すフローチャートである。
【図5】目標施設利用検索の動作を示す第1のフローチャートである。
【図6】目標施設利用検索、地域利用検索の動作を示す第2のフローチャートである。
【図7】目標施設利用検索における地図の一例を示す図である。
【図8】地域利用検索の動作を示す第1のフローチャートである。
【図9】地域利用検索における地図の一例を示す図である。
【図10】検索候補リストの表示例を示す図である。
【図11】従来の施設検索における地図の一例を示す図である。
【図12】従来の誘導経路沿いの施設検索における地図の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0066】
10 本体
20 ハードディスクドライブ(HDD)
22 ハードディスク
30 操作部
40 通信部
50 GPS受信部
60 自立航法センサ
70 ディスプレイ
80 スピーカ
100 カーナビゲーション装置
102 制御部
104 バッファメモリ
106 地図描画部
108 操作画面・マーク発生部
110 誘導経路記憶部
112 誘導経路描画部
114 施設情報格納部
116 施設リスト描画部
118 画像合成部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に搭載され、施設を検索する施設検索装置であって、
地図情報に含まれる施設の位置情報を取得する施設位置情報取得手段と、
施設検索において基点となる検索基点の位置を検出する検索基点位置検出手段と、
前記施設位置情報取得手段により取得された施設の位置情報に基づいて、指定された検索対象施設の位置を特定する検索対象施設位置特定手段と、
前記施設位置情報取得手段により取得された施設の位置情報に基づいて、指定された施設検索において目標となる目標施設の位置を特定する目標施設位置特定手段と、
前記検索基点位置検出手段により検出された検索基点の位置、前記検索対象施設位置特定手段により特定された検索対象施設の位置、及び、前記目標施設位置特定手段により特定された目標施設の位置に基づいて、前記検索基点の位置から前記目標施設の位置に向かう方向の所定範囲を検索範囲とし、該検索範囲内に存在する前記検索対象施設を検索結果として取得する検索結果取得手段とを有することを特徴とする施設検索装置。
【請求項2】
前記検索結果取得手段は、前記検索基点の位置から見て前記目標施設の位置を含む所定の方位角の範囲内に存在する前記検索対象施設を検索結果として取得することを特徴とする請求項1に記載の施設検索装置。
【請求項3】
車両に搭載され、施設を検索する施設検索装置であって、
地図情報に含まれる施設の位置情報及び地域の領域情報を取得する情報取得手段と、
施設検索において基点となる検索基点の位置を検出する検索基点位置検出手段と、
前記情報取得手段により取得された施設の位置情報に基づいて、指定された検索対象施設の位置を特定する検索対象施設位置特定手段と、
前記情報取得手段により取得された地域の領域情報に基づいて、指定された地域の領域を特定する地域領域特定手段と、
前記検索基点位置検出手段により検出された検索基点の位置、前記検索対象施設位置特定手段により特定された検索対象施設の位置、及び、前記地域領域特定手段により特定された地域の領域に基づいて、前記検索基点の位置から前記地域の領域に向かう方向の所定範囲を検索範囲とし、該検索範囲内に存在する前記検索対象施設を検索結果として取得する検索結果取得手段とを有することを特徴とする施設検索装置。
【請求項4】
前記検索結果取得手段は、前記検索基点の位置から見て前記地域の全ての領域を含む所定の方位角の範囲内に存在する前記検索対象施設を検索結果として取得することを特徴とする請求項3に記載の施設検索装置。
【請求項5】
前記検索基点検出手段は、前記車両の位置を検出することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の施設検索装置。
【請求項6】
前記検索結果取得手段により取得された検索対象施設の位置と、前記検索基点位置検出手段により検出された車両の位置との距離を算出する距離算出手段と、
前記検索結果取得手段により取得された検索対象施設を、前記距離算出手段により算出された前記車両の位置との距離が短い順に提示する検索結果提示手段とを有することを特徴とする請求項5に記載の施設検索装置。
【請求項7】
前記検索結果取得手段により検索範囲内に存在する前記検索対象施設が取得されなかった場合に、前記検索範囲を拡大する検索範囲拡大手段を有し、
前記検索結果取得手段は、前記検索範囲拡大手段により拡大された検索範囲内に存在する前記検索対象施設を取得することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の施設検索装置。
【請求項8】
予め最大の検索範囲が定められている場合に、前記検索結果取得手段により最大の検索範囲内に存在する前記検索対象施設が取得されなかった場合に、その旨を通知する制御を行う通知制御手段を有することを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の施設検索装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2008−82733(P2008−82733A)
【公開日】平成20年4月10日(2008.4.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−260273(P2006−260273)
【出願日】平成18年9月26日(2006.9.26)
【出願人】(000101732)アルパイン株式会社 (2,424)
【Fターム(参考)】