説明

旋回可能に搭載され、遠隔操作で配置される出力マニホルドを備える流体効果プラットホーム

【課題】展示システムまたは噴水の一部として用い、水または他の流体の表示または特殊効果を作ることのできる流体効果装置において、可動部分がより少ない小型の装置を提供する。
【解決手段】流体出口マニホルドには流体を受容するための入口と受容した流体を放出するノズルなどの出口装置144とが設けられる。流体出口マニホルド130は中心点ジンバル122上に支持されて全ての方向にジンバルによって旋回する。駆動組み立て体の各々には流体出口マニホルドに約120度などの偏角で取り付けられた入力アーム172,173を駆動する第1および第2駆動機構162,163が設けられる。駆動機構は別々におよび同時に運転可能であり、入力アーム172,173を動かして中心点ジンバル122上で流体出口マニホルド130を旋回させ、ノズル中心軸の周りを全ての方向に110度以上の孤で関節結合するように、出口装置144を選択的に配置する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、全般的に、水の表示もしくは噴水のための展示光および流体を放出するノズルなどの展示または表示効果もしくは搭載装置を配置するためのプラットホームまたは台に関し、さらに詳細には、水、可燃性流体、および他の流体の少なくとも1つを正確に放出または分散するようにされた流体効果プラットホームまたは台に関し、プラットホームまたは台は、多くの位置に配置することが可能なように旋回可能に搭載された出力マニホルドを用いることができる。
【背景技術】
【0002】
観衆を楽しませ、特定の建物または場所に人々を惹き付けるために用いることのできる大きな展示または表示の要求が大きくなっている。水の表示および噴水は、しばしば群集を楽しませる効果を作る様々な音楽を伴って、水と光で大きくかつ息をのむような展示を作るのに用いられる。水の表示は設計及び動作が精巧かつ複雑なものになっており、多くの水表示はプールまたは湖などの水本体および多くの遠隔制御されたノズルおよび水表示装置の少なくとも1つを含む。水表示装置は、指定された時または同期パターンで水を噴霧しまたは分散するためにしばしばコンピュータ制御される。現在入手可能な水表示システムは有用な水の表示と展示を作り出したが、さらに多方面に適合し使用されるためには多くの障壁がある。
【0003】
既存の水表示装置は、典型的に水本体中に潜没し、その場所に固定または可動プラットホーム上に設けることができる。典型的に、可動プラットホームは、展示中にノズルまたは水の出口を水の表面上に持ち上げる他の潜没部品によって上昇および降下し、ノズル及び照明ならびに水表示装置の他の部分を含む可動プラットホームはしばしば5〜10平方フィート(0.45〜0.90平方メートル)程度と非常に大きい。プラットホームおよび装置が大きいので、それらはしばしば重量があり、水の中で上昇下降させるために比較的巨大な装置が必要である。
【0004】
水表示の設計者が直面する他の問題は、110度まで等、任意の方向に多くの位置に関節結合することのできる可動ヘッドまたはノズルシステムをいかにして提供するかである。このようなノズルまたは水出口位置の範囲は、表示と展示に大きな変化を与えるために望ましく、設計者は、より少ない噴水または水表示装置を用いて、水による異なる外観の創作を演出することが可能になる(したがって、水中を上昇降下しなければならないプラットホームがより少ない)。典型的に、既存の装置は、単一のホースを用いてプラットホーム上に照明と一緒にまたは照明なしで搭載されたノズルに水を提供する。プラットホームは一般に二つの別々の垂直軸の周りを回転可能な(例えば、X軸およびY軸の周りを回転する)二つの組み立て体を用いてノズルを動かすように設計される。それらのシステムはノズルの方向を制御することが可能であるが、これらの組み立て体は一般に大きく重い。
【0005】
既存の水表示システムの他の問題は、展示または表示手順を開始する前に出口またはノズルを整列することである。設計された効果が働くためには、ノズルが垂直の基準位置に戻るか、またはノズルが上方向を指すのが一般に好ましい。既存の噴水および水表示では、一般に作業者が池または水本体中に入って、手でノズルを基準位置に設定するので、整列工程は大きな労力が必要で正確さに欠ける。これはしばしば、望ましい位置に再設定するために、プラットホーム上で水中に立ち、またはボート内で単にノズルの位置を「視認」することを含む。次いで、展示中に使用と共に装置がずれる傾向があるので、それらの整列は定期的に繰り返される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、ノズルまたは他の出口を110度までの孤に関節結合することの可能な水または流体表示システムに対する需要がある。それらのシステムは出口位置決め装置の全体の寸法またはサイズを顕著に小さくし、水中で上昇降下するのに必要な負荷(例えば、250ポンド(112.5キログラム)など)を低減するのが好ましい。さらに、流体表示システムは、出口またはノズルを整列し、あるいはそれを基準位置または既知の位置に配置する改善された機構を含むことが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は可動部分がより少ない小型の水または流体効果組み立て体を提供することによって上記問題に対処する。本発明の一つの組み立て体は、その頂部またはその近くに配置された中心点ジンバル(例えば、ボール・ジョイント等)を備える流体入口マニホルド(またはベース)を含む。ノズルまたは他の出口装置を備える流体出口マニホルドは、出口マニホルドが旋回可能に搭載されてその中心軸から任意の方向に動くことができるように(例えば、それがボール・ジョイントまたは他のジンバル装置の中心線の周りに取り付けられるとき)、直接、かつ典型的には中心点ジンバルに堅固に接続される。駆動組み立て体は効果組み立て体に含まれ、同時にまたは独立して一対のプッシュ/プル・ロッドを動かす機能を有する流体出口マニホルドに取り付けられた潜没サーボなどの一対の駆動機構を含む。プッシュ/プル・ロッドは流体出口マニホルドの中心軸から測定して互いに例えば120度偏っており、マニホルド上で押し引きしてジンバル支持体上でそれを旋回させ、正確にノズルを配置する(例えば、ノズルを中心軸から任意の方向に55度以上まで延びる)のに用いることができる。自動整列または自動管理するホース組み立て体は入口マニホルドと出口マニホルドを接続するのに用いることができ、ホース組み立て体は、マニホルド間を交差し対称的に延びて流体が流れる間の負荷の印加と駆動組み立て体による出口マニホルドの動きを均衡させる一対のホースからなる可撓性を有するループを含んでもよい。このようにして、比較的小さくすることのできる(例えば、高さ及び直径が約3フィート(0.91メートル)未満)流体効果組み立て体は、典型的に多くの可動部品を備えてはるかに大きく嵩張る既存の噴水表示装置の替わりに用いることができる。
【0008】
さらに詳細には、展示システムまたは噴水の一部として用い、水または他の流体の表示または特殊効果を作ることのできる流体効果装置が提供される。その装置は、ボール・ジョイントなどがあるがこれに限らず、中心点ジンバル機構を備えるベースを含む。流体出口マニホルドには流体を受容するための入口、および受容した流体を分散するためのノズルなどの出口装置が設けられる。流体出口マニホルドは中心点ジンバル機構上に支持され、いくつかの実施形態において、それは支持アームまたはロッドを経由するなどしてジンバルに堅固に相互接続される。
【0009】
また、装置は第1および第2駆動機構を備える駆動組み立て体を含み(例えば、潜没サーボモータ等)、各々、約120度などの偏り角度で流体出口マニホルドに取り付けられた入力アームまたは要素を駆動する。駆動機構は、入力アームを(角度の偏りがあるこれらの経路を直線経路に沿って入力を加えることによって)動かして中心点ジンバル機構上の流体出口マニホルドを旋回させ、選択的に出口装置を配置するように別々または同時に運転可能である。出口装置またはノズルは、ノズルが任意の方向に110度以上まで(または360度の自由度)の孤で延びる関節結合できるように、中心点ジンバル機構上またはその周りに、出口装置を通って延びる中心軸から全ての方向、例えば、任意の方向に55度以上の偏角で画定される運動範囲を有してもよい。ベースは、加圧流体を受容する入口と受容した加圧流体を放出するための二つの出口を備える流体入口マニホルドを含んでもよく、ベースは、二つの出口を流体出口マニホルドの入口に接続する二つの可撓性を有するホースをさらに含んでもよい。ホースはその配置を自動管理することができ、駆動機構の入力アームから約120度の偏角に位置する重心を有する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の一実施形態の流体効果プラットホームまたは台(水/流体表示または噴水組み立て体と呼ぶこともできる)を示す側面斜視図。
【図2】図1の流体効果プラットホームを示す上面図。
【図3】旋回可能に搭載された出力または出口マニホルド(例えば、マニホルドはノズルまたは他の出口装置を含む)を配置するために120度の偏角を有する一対の駆動アームを示す流体効果プラットホームを示す追加の側面図。
【図4】旋回可能に搭載された出力または出口マニホルド(例えば、マニホルドはノズルまたは他の出口装置を含む)を配置するために120度の偏角を有する一対の駆動アームを示す流体効果プラットホームを示す追加の側面図。
【図5】中心点ジンバル(例えば、出力マニホルドが搭載されまたは相互接続される際に点の周りを旋回可能にするボール・ジョイントまたは他のジョイント)上の出力マニホルドを旋回させるように駆動組み立て体を運転することによって、出力マニホルドの動きによって延びることのできる円錐を備える(例えば、流体ノズルは自由な円錐角度を有するものと考えることができる)図1〜4の流体効果プラットホームを部分的に示す図。
【図6】中心点ジンバル(例えば、出力マニホルドが搭載されまたは相互接続される際に点の周りを旋回可能にするボール・ジョイントまたは他のジョイント)上の出力マニホルドを旋回させるように駆動組み立て体を運転することによって、出力マニホルドの動きによって延びることのできる円錐を備える(例えば、流体ノズルは自由な円錐角度を有するものと考えることができる)図1〜4の流体効果プラットホームを部分的に示す図。
【図7】予め定めた円錐状空間内にノズルを配置すること(他の場合には、図10A〜10Cに示すように異なる支持組み立て体を用いることができる)を含んで、水表示装置または流体効果プラットホーム(図1〜6等の装置)の物理的位置を調整し、水表示装置の運転を遠隔制御するための部品を含む水表示または噴水システムを示す概略図。
【図8】三つの駆動アーム(例えば、引っ張りケーブル)を用いて取り付けノズルまたは流体出口を備える旋回可能に搭載された出口マニホルドを選択的に配置するための本発明の一実施形態の流体効果プラットホームまたは台(本発明の他の実施形態の水表示装置と呼ぶこともできる)を示す斜視図および側面図。
【図9】三つの駆動アーム(例えば、引っ張りケーブル)を用いて取り付けノズルまたは流体出口を備える旋回可能に搭載された出口マニホルドを選択的に配置するための本発明の一実施形態の流体効果プラットホームまたは台(本発明の他の実施形態の水表示装置と呼ぶこともできる)を示す斜視図および側面図。
【図10A】本発明の一実施形態に従って用いることのできる水表示または噴水システムを示す側面図(図示を容易にするために遠隔制御/運転部品は示されないが、図7等を参照して説明したものを含んでもよい)。
【図10B】本発明の一実施形態に従って用いることのできる水表示または噴水システムを示す側面図(図示を容易にするために遠隔制御/運転部品は示されないが、図7等を参照して説明したものを含んでもよい)。
【図10C】本発明の一実施形態に従って用いることのできる水表示または噴水システムを示す側面図(図示を容易にするために遠隔制御/運転部品は示されないが、図7等を参照して説明したものを含んでもよい)。
【発明を実施するための形態】
【0011】
簡単に言えば、本発明の実施形態は、三次元的な自由度で関節結合することのできるノズルまたは出口装置を備える水表示または噴水装置に関する。いくつかの実施形態において、ノズルは全ての方向に中心から約50〜60度で動くことができることが望ましく、中心は典型的にノズルが上方に向くように縦軸である。この目的のために、本明細書に記載の水表示装置は、単一のボール・ジョイント等の上など中心点ジンバル上に旋回可能に搭載された出口マニホルドを備え、それらの搭載は出口マニホルドが複数の方向に動くことを可能にする。二つ以上の駆動アームが出口マニホルドに接続されて、典型的にノズルまたは他の流体放出装置を含む出口マニホルドを選択的に配置し、いくつかの実施形態では、ノズルは旋回可能搭載機構またはその近くにその点を有する反転円錐を伴う三次元空間に配置または延びるように適合される。例えば、一対の駆動アームは互いに120度の偏りで出口マニホルドに取り付けることができ、潜没サーボモータなどの駆動機構によって運転して出口マニホルドを配置し、または円錐内(例えば、中心軸から任意の方向に55度までのノズルの円錐位置)にノズルの位置を選択することができる。水表示装置は傾斜角計に適合することができ、重力に対して傾きゼロ(または垂直/中心)を測定することができ、ノズルをこの基準位置に戻すことができる。
【0012】
水表示または噴水システムは、ノズルの動きおよび位置精度の少なくとも1つを向上させ同期された展示を作る多くの水表示装置を含んでもよい。表示装置は、ほとんどあらゆる流体を正確に分散するのに用いることができ、水は本明細書に記載の表示装置の一使用例である。例えば、表示装置は可燃性流体の分散に用いることができる。さらに、出口マニホルドまたは組み立て体にはほとんどあらゆる部品配置が提供できるので、表示装置は流体効果プラットホームまたは台と考えることができ、以下の図は照明組み立て体を備える単一の水ノズルを示すが、出口マニホルドまたは組み立て体は、異なる放出機構、一種以上の流体を同時にまたは別々に放出するための二つ以上のノズル、または特定の展示または表示効果を作るために有用な他の装置を含んでもよい。
【0013】
図1〜4は流体効果プラットホームまたは流体表示組み立て体100を示し、これは独立に、またはより典型的には多くの他の流体効果プラットホームと一緒に用いて流体表示または展示を提供することができる。流体表示組み立て体100は流体入口マニホルド110および流体出口マニホルド130を含み、これは、以下で詳細を論じるように、中心点ジンバルによって入口マニホルド110に旋回可能に搭載される。図示した実施例において、この複数方向ジンバルには入口マニホルド110の頂部で受容体または支持体120中に配置されたボール・ジョイント122が設けられ、出口マニホルド130は、出口マニホルド130がボール・ジョイント122によって支持されて、ボール・ジョイントが支持体120中で回転/運動すると複数方向に旋回することができるように、コネクタまたはロッド140で直接ボール・ジョイント122に堅固に取り付けられる。駆動組み立て体160は流体表示組み立て体100中に設けられ、矢印108で示した複数方向に運動/配置して出口マニホルド130を選択的に配置する。
【0014】
入口マニホルド110は、水本体内部の支持構造などの他の構造またはプラットホームまたは他の配置機構の構造部材に(例えば、水本体内などを上昇下降して、組み立て体を水702の表面に対して異なる高さに配置することのできる図7に示した配置可能なプラットホーム770に)組み立て体100を搭載できるように適合され得るプレートなどのベース112を含む。組み立て体100は、典型的に流体104が高圧および高速で放出されるときそれを安定に維持するように他の構造に固定される。また、入口マニホルド110は、流体チャンネルまたは通路および入口116を備える本体114を含み、組み立て体100の運転中に流体104を出口マニホルド130から放出するために、それを通って流体102が本体114中にポンプ給送される。例えば、流体源(ポンプなどがあるが、これに限らない)から延びるホースを入口116に取り付けまたはクランプして、流体102を入口マニホルド110に提供することができる。入口マニホルド110は出口マニホルド130に輸送される流体102のための一つ以上の出口118をさらに含み、この例示的組み立て体100には二つの出口118が示される。さらに、入口マニホルド110は、それを受容体120内部で運動/旋回することを可能にしながら、ボール・ジョイント122を支持し収容するための受容体または支持要素120を含む。流体102は出口118を通って導かれ、受容体120に流れることが封止される(例えば、ネジ付き接続、溶接等によって受容体120に取り付けられた端部壁またはキャップによって、または受容体120を備えるマニホルドは成型などにより一体部品として形成することができる)。
【0015】
流体出口マニホルド130はコネクタ・アームまたはロッド140によってボール・ジョイント122に取り付けられ(部分的に)支持される。このようにして、出口マニホルド130は、マニホルド130を通って延びる長手または中心軸に対して任意の方向に動くことができ、運動の範囲は駆動組み立て体160および流体配管136、138を含む組み立て体100の他の部分によって制約を受けることおよび制御されることの少なくとも1つが行われるように、旋回可能に支持されて組み立て体100内に搭載される。ホース管理は運動するノズルおよび部品を備える噴水および表示装置において問題になり得る。また、配管またはホース136、138などのホースまたは配管は、それらが水で充填されると比較的重くなり、この重量は負荷およびバランスの少なくとも1つの問題を招き得る。これらの問題は図1〜4に示した弧状または弓状配置の二つの流体移動または供給ホースまたはライン136、138による組み立て体100によって対処される(しかし、いくつかの実施形態において、より多くまたはより少ない数を用いてもよい)。
【0016】
ホース136、138は対であり互いに位置が偏っており、入口マニホルド130に対称的な負荷または運動抵抗/補助を提供する。言い換えれば、ホース136、138は、ループ構成によって負荷の一部を「自動整列」または自動管理すると考えることができ、ホース136、138は一般に駆動アーム/ロッド172、173から偏角して配置される。一実施形態において、組み立て体100の均衡は重力中心を駆動アーム/ロッド172、173の各々から約120度(マニホルドの中心軸の周りで測定して)偏らせて(すなわち互いに120度偏る)ホース136、138を設けることによって高められる。ホース136、138は強化ゴムまたはプラスチックなどの可撓性を有する材料から作られ、一実施形態では、2インチ(5.1センチメートル)のPVCホースを用い、組み立て体100の運転圧力および流速に耐えるように選択され、これは望ましい流体表示または効果を得るには比較的高くなる。ホース136、138は第1端部が入口マニホルド110に出口118で互いに接続され、第2端部は本体132中の流体入口134で流体出口マニホルド130に接続される。ホース構成が最小のホース長さ、および動きで完全な運動の自由度を提供し、ホース136、138には応力または摩耗がないので、ホースの配置またはホース構成は組み立て体100にとって非常に有利であると考えられる。
【0017】
本体132は、本体132がピボット部材(例えばボール・ジョイント)122と相互接続されるように、コネクタ・アームまたはロッド140に堅固に取り付けられるか或いは接続される。本体132はホース136、138から受容した流体が本体132を通って出口装置144(例えば、本体132に取り付けられまたは本体の部分として設けられた流体ノズル等)に流れるようにチャンネルまたは通路を含む。出口マニホルド130は本発明を実施するために多くの形状を取り得、図示したように細長い本体132、および単一ノズルまたは出口/放出装置144を本体132の端部に設けてもよいし、または二つ以上のそれらの装置144を設けてもよい。流体放出に加えて、組み立て体100は本体132を旋回させることによって他の搭載装置を配置してもよい。例えば、図示したカラーに、プレートまたはカラー152によって照明リングまたは組み立て体150を本体132に取り付けることができる(あるいは出口マニホルド130に支持される)。LED等の照明154はこのプレート152および照明154を覆う選択的な照明出力要素156上に配置することができ、照明154は局部的なエネルギ源または遠隔電源でエネルギを供給することができる(例えば、エネルギは典型的に162、163を駆動するために供給され、照明154にも供給することができる)。照明154は典型的に望ましい光/流体効果または表示を作るために流体104の放出と同期させる方法などで遠隔制御/運転される(例えば、リング150中の照明154の運転を制御するのに用いることができる図7のコンピュータ・システム710を参照されたい)。いくつかの実施形態において、流体104は可燃性であり、台または組み立て体100上に設けられる搭載装置は点火装置(図示されない)を含み、流体104が出口144から放出される際に流体104を点火することができる。
【0018】
流体表示組み立て体100は、出口マニホルド130および取り付けられたノズル144を選択的に配置するための駆動組み立て体160を含む。図5および6を参照して論じるように、出口マニホルド130の本体132は、ノズル144およびマニホルド130が予め定めた量または角度だけ中心(例えば、本体132およびノズル144で示した基準位置は一般に上を指し、または垂直である)から任意の方向、例えば、全ての方向に55〜60度まで動くことができるようにボール・ジョイント122上で旋回する。本体132およびノズル144はピボット接続の周りで逆円錐に延びると考えることができ、またはノズルは孤状に110〜120度まで関節結合されると考えることができる。いくつかの実施形態において、本体132および取り付けられたノズル144の配置は円錐配置または3D座標によって設定され、駆動組み立て体160を運転してノズル144を配置するのに用いられる。
【0019】
駆動組み立て体160は、分離された対向軸に偏角θ(これは本発明を実施するために変更されてもよい)で提供される入力で出口マニホルド130を駆動または配置するように構成される。一実施形態において、入力または駆動地からの間の偏角θは120度(±10度)に設定される。これは釣衡または対称的な負荷の印加を提供し、出口マニホルド130を3D円錐空間内の任意の位置に正確に配置することを可能にする。
【0020】
図示したように、駆動組み立て体160は第1および第2駆動機構162、163を含み、これはDCサーボモータ、ACステップモータ等とすることができる。駆動機構162、163は、特に潜没に適合することができ、および/または入口本体114に翼要素またはコネクタ166、167によって入口本体114に取り付けられた封止函体164、165内部の空間に配置することができる。モータ/駆動出力に駆動プレート168、169が提供され、モータまたは駆動機構162、163の運転に応答して190、191を回転し、延長部170、171はプレート168、169から突出してこの回転運動を直線的な運動/動き192、193に変換させ、マニホルド本体132に加えて出口マニホルド130を配置することができる。配置力または駆動力が配置組み立て体172、173によってマニホルド130に加えられ、これは図示したように、一般に一対のプッシュ/プル・ロッド172、173と考えることができ、湾曲アーム174、175によって回転駆動162、163、スイングアーム176、177、178、179、およびカラー180、181に接続される。
【0021】
プッシュロッド172、173の各々は、プッシュロッド/ピニオン172、173の側部負荷からの開放を提供する二重スイングアームとして設けられる。図2に示したように、プッシュロッド172、173は一般に出口マニホルド130の本体132から直線経路に沿って外側に延び、これらの経路は互いに偏角θだけ偏り、これは典型的に約120度である。理解されるように、駆動機構162、163は別々にまたは同時に運転して出力プレート168、169をいずれの方向190、191にも回転させることができ、これは相互接続されたプッシュ/プル・ロッド組み立て体172、173を直線状192、193に動かしてカラー180、181で本体132に押す力または引く力を加える。駆動162、163に適切な制御信号(例えば、一組の円錐位置等)を提供することによって、本体132は中心点ジンバル122の周りを旋回し、選択的かつ正確にノズル144を配置することができる。
【0022】
組み立て体100はサイズと重量が大きく改善された小型ユニットを提供する。例えば、組み立て体100の高さと幅は使用されている水表示装置の高さと幅5〜10フィート(1.52〜3.05メートル)に比べて、約3フィート(0.91メートル)未満とすることができる。さらに、組み立て体100の重量は既存装置の約50%以下でありながら、50ポンド(22.5キログラム)以上の搭載装置(例えば、出口マニホルド130、ノズル144、および照明リング150)を取り扱えることができることが期待された。マニホルド110、130、および他の構造部品は、加圧流体を収容するのに適切であるならば、構造的な強度を提供する有用な様々な材料から形成することができる。また、材料は典型的に水または他の液体中に潜没されるときの腐食に耐え、水または可燃性流体などの特殊な流体を収容するための運転環境および条件に適するように選択される。いくつかの実施形態において、マニホルド110、130は金属、または金属合金等から形成され、いくつかの用途においてはプラスチックまたは他の非金属材料を用いることができる。
【0023】
図5および6は組み立て体100の部分図を提供し、駆動組み立て体160の運転によって出口マニホルド130を配置することのできる3D空間500を示す。図示したように、空間150は一般に逆円錐またはフラストコニカル形状である。線510は本体132の中心、この場合ノズル144から延び、出口マニホルド130または本体132の中心軸と一致することができる。ノズル144は、プッシュ/プル・ロッド組み立て体172、173の一つによる引く力を加えることなどによって、駆動組み立て体160によって第1の方向502に動かすことができる(例えば、図5の右)。ノズル144が動く際に、それは孤を辿りまたは延び、線514で示した外側限界まで動くことができる(すなわち、本体132/ノズル144の中心軸はここでは線514に一致する位置である)。線514は円錐500の縁部または側部に一致していると考えることができ、線514は中心510から偏角α1で示される予め定めた角度とすることができ、一実施形態では最大偏角または移動角α1を任意の方向に約55度未満に設定することによって、一実施形態において約60度以上の角度とすることができる。
【0024】
同様に、ノズル144はプッシュ/プル・ロッド組み立て体172、173の一つで押す力を加えることによって、駆動組み立て体160の運転によって504で示す第2方向(例えば、図5の左)に動かすことができる。再び、本体132/ノズル144の中心軸が移動空間/円錐500の側部または縁部に動く際に、ノズル144は線518で示す孤を辿る。この円錐500の側部は中心510から偏角α2とすることができ、これはそれを55度に設定することによって典型的に他の偏角α1に一致する(この実施例において、これはノズル140に110度の移動路を提供する)。表面520は円錐500のベースを表しており、出口マニホルド130のノズル144/本体132は中心510(またはノズル144/本体132の基準位置)から任意の方向に動かせることを示す(例えば、自由に360度)。また、組み立て体100は、本体132の長手軸が実質的に垂直になる静止位置(例えば、モータ162、163による追加の力、またはホース136、138の重量に釣合わせるように働く力が加わらない)が、中心510またはその近くにあるように釣合わせ、または適合させることができる。
【0025】
特定の材料および多くの寸法などの他の設計特性は一般に制限されないが、組み立て体100の実施形態のさらに他の設計特徴を提供するのは有用であろう。典型的に、スイベルまたはボール・ジョイント122上に配置された搭載装置は、照明リング150、ノズル144等が28ポンド(12.6キログラム)未満など、約30ポンド(13.5キログラム)未満であり、この搭載装置の重力中心は、ピボットボール122の中心からの予備設定距離/偏りとすることができる(例えば、18インチ(45.7センチメートル)偏りなど約2フィート(0.61メートル)未満)。典型的に、ノズル144は自由円錐角度(例えば、110度等のコーン)を通して比較的迅速に配置可能であり、縦の面内行程を約2秒以内、配置精度(例えば、パンおよびチルト)を約1度未満とすることができる(例えば、2軸傾斜角計等による垂直基準でチルト命令、および機械ベース基準でパン命令によって)。組み立て体の鋳造は腐食抵抗性を提供するためにステンレス鋼とすることができるが、いくつかの部品(翼など)はアルミニウムまたは合金とすることができる。ホースは様々な形状とすることができるが、いくつかの実施形態において、3インチ(7.6センチメートル)の可撓性を有するホースである。組み立て体100の高さの全体寸法は、ボール122がベース112から約2フィート(0.61メートル)など、約4フィート(1.22メートル)未満とすることができ、幅または直径は約3フィート(0.91メートル)未満とすることができる。
【0026】
ノズル144は単一ノズルとして示したが、ノズル組み立て体を替わりに使用することができる。例えば、望ましい噴水または表示効果を得るために同時または別々に運転可能な二つ(またはそれ以上)のノズルを使用するのが望ましい。ノズル144を置き換えまたは補完する二連または複数ノズル組み立て体におけるノズルの一つまたは両方は、空気動作、プッシュ/プルバルブノズル、または他の有用な噴水ノズル設計とすることができる。それらの組み立て体のノズルは単一方向または複数方向に向けることができ、ノズル間の関係または相対配列は組み立て体100の運転中に固定または可変とすることができる。マニホルドは照明リング150の上、またはより典型的には下に設けて、ホース136、138から水/流体をノズルに供給することができる。ノズルは二つ以上の効果を得るためにしばしば異なる設計であり、ノズルの出口は典型的に4〜8インチ(10.2〜20.3センチメートル)の偏りまたは空間で間隔を置く(しかし必然ではない)。いくつかの実施形態において、封止された函体(または駆動函体)164、165は漏れ防止/抵抗封止を維持しながら、特に流体レベル以下(例えば、6〜10フィート(1.83〜3.05メートル)以上)に潜没するように適合される。これは制御の潜没を可能にし、ユニット100の配線を簡単にする。函体164、165中の駆動は制御カード、サーボドライバ、ポッティングされた接続ボックス、ヒートシンク等を含むことができ、AC電源は外部接続を経由して供給される(例えば、交流208V、60Hz、3相、10アンペア等)。
【0027】
図1〜6の流体効果組み立て体100は、図7に示したように流体(例えば、水)表示または展示システム700を用いることができる。システム700は単一組み立て体100で示されるが、システム700は容易に多くの組み立て体100を含むようにでき、この組み立て体100の多くの組は、運転を同期させて、プラットホーム/フレーム770上での組み立て体100の上昇下降と一緒に表示または展示を行うことができることが理解されるべきである。
【0028】
この目的のために、システムはシステム700用の制御器として機能するコンピュータ・システム710を含み、ノズル144をその円錐移動空間内に配置し、ノズル144から流体104を選択的に分散することを含み、自動的にまたは運転者の入力に応答して流体効果組み立て体100を遠隔制御するように運転することができる。コンピュータ・システム710は組み立て体100およびシステム700の他の部品の運転を制御するよう適合した展示制御プログラム713を実行するためのプロセッサ712を含み、プログラム713はモニタ714上にGUI715を生成して、運転者が組み立て体100用の制御命令を入力し、一連の展示命令719を開始し、および/またはシステム700の運転パラメータを調節することを可能にする。また、プロセッサ712はメモリ718を管理し、ノズル144(または出口マニホルド130の本体132)の円錐位置720を含む展示命令719をメモリ718に記憶する。一実施形態において、円錐位置720に対するパン/チルトの形で提供される逆運動学のアルゴリズムを用いて入力/展示命令が変換され、これはプッシュ/プル・ロッド組み立て体172、173を駆動機構162、163によって選択的に駆動するのに用いることができる。コンピュータ・システム710による制御は、流体効果組み立て体100の駆動機構162、163の一つまたは両方にエネルギを供給するための電源供給730の運転を含むことができ、または無線信号によることもできる(例えば、組み立て体100の函体中164、165に提供されるバッテリまたは電源によるDCサーボモータの遠隔運転)。
【0029】
一実施形態において、本体132、ノズル144、または組み立て体100の上またはその近くの他の有用な配置/位置に傾斜角計が提供され、傾斜角計は回帰モジュール716で演算するために制御システム710に信号を伝送する。例えば、システム700では、回帰モジュール716が展示命令719の予備展示ルーチンの一部として、または運転者のGUI715中の「ホーム」選択等の入力に応答して、または他の方法によって、定期的に自動で運転するようにされるのが望ましい。回帰モジュール716は傾斜角計と一緒に働いて自動的に現在の本体132およびノズル144の少なくとも1つの重力に対する傾斜を求める(例えば、垂直に対する本体132の長手軸の位置)。具体的には、回帰モジュール716は、組み立て体100上の傾斜角計に問い合わせ、現在の傾斜またはチルトを求めることができ、次いで、駆動機構162、163を運転してノズル144を重力に対して傾斜ゼロにリセットする(例えば、新しい円錐位置およびこの位置を得るために必要な駆動機構162、163の運動を決定することによって、および傾斜の第2の測定は傾斜ゼロが得られたことを確実にするために、最初のリセットの後に実施することができる)。他の実施形態において、「ホーム」は傾斜ゼロでなくてもよく、傾斜角計および回帰モジュール716はノズル144をこの代替のホームまたは垂直からの偏りをリセットするのに使用することができる。
【0030】
水表示システム700はコンピュータ・システム710、補助サービス730、上昇連結組み立て体740、ポンプ780、および流体効果組み立て体100から構成されると考えることができる。コンピュータ・システム710は水表示システム700の残りに補助サービス730を供給するのを制御する。示した実施形態において、水表示システム700の残りは電気供給732および空気供給734を使用し、各々、コンピュータ720からの通信リンク722を有する。補助サービス730およびプラットホーム770上の少なくとも1つまたは組み立て体100の搭載装置の一部として、燃料(水表示中に炎を含ませるため)などの他のサービス、炎着色剤、点火器、光ビーム着色ホイール等を含むことができる。通信リンク722はケーブル配線による直接リンクまたは既知の方法による間接リンクとすることができる。
【0031】
上昇組み立て体740と一緒に用いられる特定の支持組み立て体は本発明を実施するために変化することができる。示した組み立て体740は、参照により本明細書に組み込まれている米国特許第6,131,810号明細書に示されるが、他のシステムおよび構造を用いて組み立て体100を水の本体702の表面に対して縦位置にすることができる。例えば、米国特許第6,053,423号明細書に示されたものと類似の組み立て体(水表示装置を支持し選択的に配置することに関するその全ての教示は、参照により本明細書に援用されている)をシステム700に用いることができる。
【0032】
空気供給734は、組み立て体100を、運転または実演位置(図7に示される)、サービス位置(これはプラットホーム770を水702の表面、表面近くまたはその上に配置することができる)、運転停止または展示のない位置(これは典型的にノズル144を図7に示すよりも低く、完全に水702よりも低く配置する)を含んで、二つ以上の縦位置に支持する配置プラットホーム770に力を供給するのに用いることができる。上昇/下降力は最初に流体ライン736によって連結組み立て体740に伝えられ、次いで連結組み立て体740によって運動に変換される。この制御された運動を連結組み立て体740によりプラットホーム770および組み立て体100に伝えることによって、組み立て体100をその二つ以上の縦位置の一つに配置することができる。
【0033】
図7に示すように、連結組み立て体740は、組み立て体100に運動を伝達するために使用されるシリンダ、ピストン、ピボット、およびヨークなどの相互接続された機械要素のシステムとすることができる。連結組み立て体740は、シリンダ742、ピストン744、シリンダ746、ピストン748、ピン750、配置ヨーク752、プラットホーム連結754、ピン756、支点758、フレーム760、ベース764、ボルト766、支持フレーム770、安定化ヨーク772、ピン774、ピン776を含むことができる。空気供給734は流体ライン736で図示された適切な数の流体ラインによって連結組み立て体740の両方のシリンダ742及びシリンダ746に接続することができる。配置ヨーク752を動かすために、各シリンダは空気供給734からの空気に応答することのできるピストンを有する。ピストン744はシリンダ742と一緒に運転し、ピストン748はシリンダ746と一緒に運転する。ピストン744は、図7に、プラットホーム770と組み立て体100を実演または展示位置に持ち上げるための空気供給734からの流体圧力下で示される。ピストン748は図7に空気供給734からの流体圧力下ではなく示され、したがって組み立て体100を実演位置に維持する。空気供給734からの供給は、空気または水など、ピストン744及びピストン748を動かす力を与える任意のサービスとすることができる。無論、所望に応じて、この目的のために他の種類のアクチュエータおよび/連結を用いることができる。ピストン748及びピストン744の縦運動を組み立て体100に伝えるために、ピストン748はピン750によって配置ヨーク752に結合することができる。他方、配置ヨーク752は、ピン756でプラットホーム連結754によって組み立てプラットホーム770に結合することができる。ピストン744及びピストン748の一つまたは両方の下降に応答して組み立て体100を持ち上げるために、配置ヨーク752は支点758に結合することができる。
【0034】
フレーム760は支点758の支持を提供する。ベース764はフレーム760、シリンダ742、およびポンプ780を取り付けることのできる安定したプラットホームとして働く。ベース764は例えばボルト766によってプールの底または他の構造790に固定することができる。水表示700に制御を加えるために、ベース764はフレーム760、実演シリンダ742、およびポンプ780を取り付けることのできる安定したプラットホームとして働くレール上のコンピュータ制御されたモータ駆動のホイール付きプラットホーム上に配置することができる。支持プラットホーム770はピン756及び774でプラットホーム連結754によって支持され持ち上げられたプラットホームとして働き、その上で水または流体の流れ104の実演または放出が、例えば展示命令719に基づいて上演される。支点758の垂直下方でフレーム760に固定されたピン776によって、配置ヨーク752が支点758の周りを回転すると、プラットホーム連結754の既知の配列を維持するように安定化ヨーク772はピン776の周りを回転し、それによって支持フレームまたはプラットホーム770の既知の配列が維持される。
【0035】
図7に見られるように、ポンプ780は可撓性を有するホース782を経由して組み立て体100に結合される。いくつかの実施形態において、ポンプ780は可変周波数ポンプであってもよく、電源732からポンプ780に供給される電力によって、ノズル144を通る水流の速度および圧力の少なくとも1つをコンピュータ720で制御することができる。ポンプ780は図7に水702中に低い場所に配置されベース764に取り付けられて設置される潜没可能のポンプとして示される。水792中の低い場所に設置されることによって、ポンプ780を水表示に近く配置することができ、水792から直接引き抜き、冷却することができるので、これは好ましい。小規模の設置において、ポンプ780は電気供給732および空気供給734近くの乾燥した部屋に都合よく置くことができ、水702を源として使用しまたは異なる水または流体源を用いる。
【0036】
流体効果組み立て体(例えば、水の噴水または表示装置)100は、それがノズルの正確な配置を提供する小型ユニットを提供するので、多くの用途に良く適していると考えられる。しかし、本願発明者は、装置100およびその機能が理解されれば明らかになるであろう流体効果装置の他の実施形態が存在すると考える。例えば、装置100は120度などの角度で偏る対向軸に沿って作動する配置力入力部材(ロッド組み立て体172、173)を備える二つの駆動で示される。旋回可能に搭載された出口マニホルドを用いる他の実施形態において、ホース136、138の運動および組み立て体172、173から120度偏りまたは他の偏りの第3の入力部材および駆動機構を提供することによって、追加の入力部材を設けることができる。他の場合に、装置100は、一つだけまたは二つ以上(4つのループまたは弓状ホース)のホースを入口マニホルドから出口マニホルドに提供することなど、ホース構成を変更することによって修正することができる。替わりに、単一入口ホースまたはラインを用いて流体を出口マニホルドに直接提供することができ、入口マニホルドは中心点ジンバル(例えば、ボール・ジョイント122を提供するための)および取り付けられた出口マニホルド130用の支持フレームまたは構造として機能する。
【0037】
この点で、ノズルおよび他の搭載装置の少なくとも1つを配置するために、やはり出口マニホルドの旋回可能の搭載を用いながら、出口マニホルド、流体入口、駆動または配置システム、および流体効果組み立て体の他の部品が図1〜7に示したものから変更できるという考えを拡張するためには、図8を参照して他の流体効果組み立て体800を示すのが有用であろう。図示したように、組み立て体800は組み立て体100に示した入口マニホルドではなく支持組み立て体802を含む。支持組み立て体802は脚またはフレーム部材804を含み、フレーム部材804は駆動または配置組み立て体860の支持部分のための搭載プレート806を含む。また、フレーム部材804は中心に配置されたロッドまたはシャフト806を支持するのに用いられる。受容体または支持体820は中心ロッド806の頂部に設けられ、ボール・ジョイント822などの中心点ジンバルはジンバル822が自由に旋回または回転するように受容体820内に配置される。
【0038】
組み立て体800はジンバルまたは旋回可能なジョイント822上に支持された出口マニホルドまたは組み立て体830を含む。この場合、マニホルド830は、ジンバル822が矢印860(例えば、中心軸または「基準」位置に対して複数方向)で示したようにフレーム840と一緒に動くように、ロッドまたはピボットピン840によってジンバル822に堅固に接続されたフレーム842を含む。マニホルドまたは組み立て体830はノズル844を含み、組み立て体800が運転されると、これを通して流体846を放出して流体(例えば、水)の表示を作る。流体をノズル144に提供するために、組み立て体800は、配置用フレーム/プラットホーム(例えば、図7のフレーム770等)または水本体の底に取り付けることのできるポンプ支持体812を含む流体供給組み立て体810を含む。流体供給組み立て体810は潜没ポンプ814(例えば、15HPポンプ等)を含み、組み立て体800が配置された水本体の周囲から流体を引き抜く。ポンプ出口にストレーナ816を提供してノズル844の目詰まりの危険性を低減することができる。ホースまたはライン818は最初の端部でストレーナ816の出口(または直接ポンプ814)に、およびノズル844への入口(またはノズル844を受容するように提供されるならば、マニホルド830の本体)に結合される。ホース818は可撓性を有する材料から作られ、組み立て体800の運転中に出口マニホルドまたは組み立て体830と一緒に動かしてノズル844を配置するようにゆとりをもって構成される。
【0039】
駆動または配置システム860が組み立て体800中に提供され、ノズル844の垂直に対する位置(または他の基準位置)を制御または調節する。組み立て体100と同じように、いくつかの実施形態において、ノズル844は約120度まで弧状に関節結合することができ中心から任意の方向に55度(例えば、ロッド806、ピン840、ノズル844を通って延びる軸から)の運動が可能である。組み立て体100とは対照的に、配置システム860は、搭載プレート806上に搭載されて各々三つの付属ケーブル・スプール864、864を回転するように(別々に、または同時に)運転される三つの駆動機構861、862、863(例えば、潜没サーボ等)を含む。ケーブルまたはワイヤ866、867は一端部で駆動861、862、863のスプール864、865に取り付けられ、フレーム842で出口マニホルドまたは組み立て体830に取り付けられる。ケーブル(または配置力入力部材)866、867はそれらが互いに120度偏るように組み立て体800に配置される。運転中に、ケーブル866、867は典型的に張力下にあってノズル844を縦位置に保持し、張力の量を増減させてフレーム842に引っ張り力を加え、駆動861、862、863を運転することによって張力(または印加された力)はフレーム842と取り付けられたノズル844が円錐空間に動くように調節することができる(図5および6を参照されたい)。
【0040】
図7を参照して論じたように、図1〜6の流体効果組み立て体100(および図8と9に示した他の実施形態)は図7に示した流体または水表示に用いることができる。図10A〜10Cは二つ以上の流体効果組み立て体100Aおよび100Bが水本体1002の表面に対して選択的に配置される他の展示システムを示す。図10Aは噴水配置組み立て体1010によって展示位置に配置された一対の組み立て体100A及び100Bを示す。配置組み立て体1010はベース構造1012を含み、ラグーンまたは他の人口もしくは自然のまたは流体/水用の貯蔵池の底に堅固に搭載することができる。ベース構造1012の頂部表面上に連結組み立て体1020が提供され、ベース構造1012及び展示/搭載テーブル1030を相互に接続する。効果組み立て体100A、100Bはテーブル1030の頂部表面に堅固に取り付けられ、テーブル1030の動きによって流体/水1002の表面に対して配置される。
【0041】
この目的のために、噴水配置組み立て体1010はバラスト組み立て体1040(例えば、二つ以上の空気/水バラストタンク)を含み、これはテーブル1030および取り付けられた効果組み立て体100A、100Bを図10Aの展示位置から図10Bに示す持ち上げられた保守位置へ、および図10Cに示した降下した収納位置に動かす働きをする。運転中は、空気/水バラストタンク1040はテーブル1030の流体/水1002中で上昇し、タンク1040および効果組み立て体100A、100Bの少なくとも1つを運転する遠隔制御は図示しないが、図7等を参照して説明した形を取ることができる。連結組み立て体1020は図示したように鋏の形状を取ることができ、いくつかの場合に、横方向の支持のため、および/またはテーブル1030の高さを図10Aの展示位置および図10Bの保守位置に固定/留置するために使用される。テーブル1030および取り付けられ/支持される噴水組み立て体100A、100Bの高さはバラストシステム1040によって流体/水1002の表面に対して維持される。高さは底からのラグーン深さのレベルに依存しない。テーブル1030が図10Cに示すように収納モードで完全に降下するとき、テーブル1030および連結組み立て体1020の少なくとも1つは流体/水1020を収容するラグーン/貯蔵器/構造の底の上方のベースまたは支持構造1012の上部表面1014上に着座または静止する。
【0042】
本発明をある程度詳細に説明して図示したが、本開示は例示しただけであり、当業者であれば、以下の特許請求の範囲で請求される本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、部品の組み合わせ及び配置において多くの変更を行えることが理解される。例えば、特定の運転パラメータは、流体流量および圧力の変化など本発明の流体効果組み立て体を使用するために広く変化させることができる。同様に、ケーブルおよびロッドが出口マニホルドに加える力(およびこれらの力/入力を提供する部品の対応する強度)は、典型的に特定の出口マニホルドのサイズ及び重量、流体入口配管、流体圧力、および他のパラメータに依存し、本発明はこれらの配置部材/要素の特定の構造(例えば、図1〜4のプッシュ/プル・ロッド172、173並びに図8及び9の配置ケーブル866、867)に制限されない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体効果装置であって、
中心点ジンバル機構を備えるベースと、
流体を受容するための入口および受容した流体を分散するための出口装置を備え、前記中心点ジンバル機構上に支持される流体出口マニホルドと、
前記流体出口マニホルドに取り付けられた入力アームを駆動する第1駆動機構および予め定めた偏角で前記流体出口マニホルドに取り付けられた入力アームを駆動する第2駆動機構を有する駆動組み立て体とを備え、
前記第1および第2駆動機構が、前記出口装置を選択的に配置すべく前記中心点ジンバル機構上の前記流体出口マニホルドを旋回させるように、前記2つの入力アームを別々にかつ同時に動かすことが可能である、流体効果装置。
【請求項2】
前記中心点ジンバル機構がボール・ジョイントを備え、前記流体出口マニホルドが前記ボール・ジョイントに堅固に接続される、請求項1に記載の流体効果装置。
【請求項3】
前記2つの入力アーム間の前記偏角が約120度である、請求項1に記載の流体効果装置。
【請求項4】
前記入力アームが、前記駆動機構によって駆動されるとき、直線経路に沿って前記流体出口マニホルドに入力を加える、請求項3に記載の流体効果装置。
【請求項5】
前記駆動組み立て体が、前記第1および第2駆動機構の入力アームから約120度の偏角で前記流体出口マニホルドに取り付けられた入力アームを駆動する第3駆動機構をさらに備える、請求項3に記載の流体効果装置。
【請求項6】
前記出口装置が、前記出口装置を通って延びる中心軸から全ての方向に予め定めた偏角で前記中心点ジンバル機構上の運動範囲を有する、請求項1に記載の流体効果装置。
【請求項7】
前記予め定めた偏角が少なくとも55度である、請求項6に記載の流体効果装置。
【請求項8】
前記ベースが、加圧された流体のための入口と、前記受容した加圧流体を放出するための少なくとも二つの出口とを有する流体入口マニホルドを備え、前記少なくとも二つの出口を前記流体出口マニホルドの前記入口に接続する少なくとも二つの可撓性を有するホースをさらに含み、前記ホースが、前記駆動機構の前記入力アームから約120度の偏角で配置される重心を有する、請求項1に記載の流体効果装置。
【請求項9】
流体表示システムであって、
円錐位置を含む一連の展示命令を記憶するメモリを備える制御システムと、
垂直に配置可能なプラットホームを備える複数の上昇機構と、
前記プラットホームの各々の上の、ベース上に旋回可能に支持された出口マニホルドを備える流体効果組み立て体、および前記出口マニホルドに取り付けられた一対のアームを独立してかつ同時に駆動するように運転可能な一対の駆動部を有し、前記アームが約120度の間隔を置く対向軸に沿って延びる駆動組み立て体とを備え、
前記出口マニホルドがノズルを備え、展示運転の間、制御システムが、前記上昇機構に前記プラットホームの各々を一つ以上の垂直位置に配置させ、前記流体効果組み立て体の各々の前記駆動部が前記アームを動かして前記出口マニホルドのノズルを円錐位置に配置させるように運転する、流体表示システム。
【請求項10】
前記ノズルが中心軸から全ての方向に55度まで関節結合可能であり、前記円錐位置が前記ノズルを動かして前記中心軸から前記ノズルの関節結合によって描かれる半球状の表面を指すように選択される、請求項9に記載の流体表示システム。
【請求項11】
前記制御システムが回帰モジュールをさらに含み、前記流体効果組み立て体の各々が、前記出口マニホルド上に搭載されてチルトデータを前記回帰モジュールに伝達する傾斜角計を備え、前記回帰モジュールが前記展示運転の前に垂直に対する前記ノズルの中心軸の位置を測定する運転を行い、前記駆動組み立て体を運転して前記ベース上の前記出口マニホルドを旋回させることによって前記中心軸の位置を変更し、前記ノズルの前記中心軸を重力に対して傾きゼロに戻す、請求項9に記載の流体表示システム。
【請求項12】
前記ベースがボール・ジョイントを備え、前記出口マニホルドがコネクタで前記ボール・ジョイントに固定される、請求項9に記載の流体表示システム。
【請求項13】
前記ベースが流体を受容するための入口及び一対の出口を有する流体入口マニホルドを備え、前記流体効果組み立て体の各々が前記一対の出口から前記流体出口マニホルド上の一対の入口に延びる一対の可撓性を有するホースをさらに含む、請求項12に記載の流体表示システム。
【請求項14】
水表示組み立て体であって、
流体入口および一対の流体出口を有する流体入口マニホルドと、
一対の流体入口および前記流体入口を経由して受容した流体を放出するためのノズルを有し、前記流体出口の上方の位置で前記流体入口マニホルド上に旋回可能に搭載される流体出口マニホルドと、
前記流体出口および前記流体入口に接続された一対の可撓性を有するホースと、
前記流体出口マニホルドに取り付けられて前記出口マニホルドの中心軸に対して測定して互いに約120度偏る第1および第2駆動アームを備える駆動組み立て体であって、前記駆動アームを動かして関節結合させ、ノズルを選択的に配置するように運転可能な一対の駆動機構をさらに含む駆動組み立て体と、を備える水表示組み立て体。
【請求項15】
前記駆動機構が、前記駆動アームを動かして前記ノズルを配置するように独立にかつ同時に運転可能なモータを備える、請求項14に記載の組み立て体。
【請求項16】
前記出口マニホルドが、前記ベース上のピボット点と前記出口マニホルドを通って延びる中心軸から測定して少なくとも55度までの偏角で任意の方向に旋回可能である、請求項14に記載の組み立て体。
【請求項17】
前記流体入口マニホルドがボール・ジョイントをさらに備え、前記流体出口マニホルドが前記ボール・ジョイントに直接接続されて前記旋回可能な搭載を提供する、請求項14に記載の組み立て体。
【請求項18】
前記ホース各々が部分的なループに構成され、前記ループが前記流体入口マニホルドと前記流体出口マニホルドとの間を交差することによって前記ホースが前記流体出口マニホルド上に加えられた負荷に対して自動整列する、請求項14に記載の組み立て体。
【請求項19】
前記ホースが前記駆動アームの各々から約120度偏って位置する重心を有する、請求項18に記載の組み立て体。
【請求項20】
前記駆動アームの各々が一対のスイングアームを備え、前記駆動機構の各々が前記スイングアームに連結された駆動プレートに角運動を提供するモータを備える、請求項14に記載の組み立て体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10A】
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【図10B】
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【図10C】
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【公開番号】特開2010−211184(P2010−211184A)
【公開日】平成22年9月24日(2010.9.24)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2009−277508(P2009−277508)
【出願日】平成21年12月7日(2009.12.7)
【出願人】(504399716)ディズニー エンタープライゼス インコーポレイテッド (73)
【Fターム(参考)】