旗Web発注システム並びにそれに用いられるサーバ、ユーザ端末、及び方法
【課題】Webサイトを介して、旗を発注するシステムであって、最終的に完成する旗のイメージを依頼者に伝えることができるシステムを提供すること。
【解決手段】サーバは、サンプル画像を表示することによって、旗のタイプを選択させるためのタイプ選択データをユーザ端末に送信する(S202)。ユーザ端末は、タイプ選択データに基づくタイプ選択画面を表示し(S102)、選択されたタイプをサーバに送信する(S103)。サーバは、選択されたタイプに対応するサンプル画像を表示させかつ注文情報を入力させるための注文情報入力データを、ユーザ端末に送信する(S204)。これによって、依頼者は、完成する旗をイメージしながら、注文できる。ユーザ端末は、入力された注文情報をサーバに送信する(S106)。
【解決手段】サーバは、サンプル画像を表示することによって、旗のタイプを選択させるためのタイプ選択データをユーザ端末に送信する(S202)。ユーザ端末は、タイプ選択データに基づくタイプ選択画面を表示し(S102)、選択されたタイプをサーバに送信する(S103)。サーバは、選択されたタイプに対応するサンプル画像を表示させかつ注文情報を入力させるための注文情報入力データを、ユーザ端末に送信する(S204)。これによって、依頼者は、完成する旗をイメージしながら、注文できる。ユーザ端末は、入力された注文情報をサーバに送信する(S106)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、旗の制作を発注するためのシステムに関し、より特定的には、インターネットを用いて、旗の制作を発注するシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、店舗前に宣伝のために取り付けられる幟などの宣伝旗や各種横断幕などの旗の製造を依頼する場合、依頼者は、製造業者に対して、大まかなデザインを口頭や書面で伝えていた。その上で、製造業者は、専用のシステムを用いて、依頼者の要望に応じた旗を製造していた。
【0003】
専用のシステムの例としては、特許文献1に示されているようなシステムがある。特許文献1に示されるシステムは、依頼者の要望に応じた文字や画像等の情報を入力するための入力装置と、入力した情報に基づいて画像処理を行う画像形成装置と、形成された画像を旗に印刷する印刷装置とを備える。これにより、製造業者は、依頼者の要望に応じた旗を制作することができる。
【0004】
また、オリジナルの旗を製造するシステムとして、特許文献2に示されているようなシステムがある。特許文献2に記載のシステムでは、画像処理プログラムを備えるコンピュータ装置を用いて、画像が加工され、オリジナルの旗が制作される。
【特許文献1】特開2005−275139号公報 段落0022〜0024、図1、及び図3
【特許文献2】特開2000−279314号公報 段落0013、0017、図2、及び図4
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年、インターネットの発達によって、Webサイトを介して、旗を発注したいという要望が高まりつつある。しかし、Webサイトを介して、旗を発注するシステムは、未だ提案されていない。また、Webサイトを介して、旗を発注するシステムでは、依頼者と製造業者とが対面することができないので、最終的に完成する旗のイメージを如何にして依頼者に伝えるかが重要となる。
【0006】
それゆえ、本発明の目的は、Webサイトを介して、旗を発注するシステムであって、最終的に完成する旗のイメージを依頼者に伝えることができるシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明は、以下のような特徴を有する。本発明は、サーバにインターネットを介して接続されたユーザ端末を用いて、オリジナルの旗を発注するための旗Web発注システムである。サーバは、ユーザ端末のリクエストに応じて、サンプル画像から旗のタイプを選択させるためのタイプ選択データをユーザ端末に送信するタイプ選択データ送信手段と、ユーザ端末から送信されてくる選択されたタイプを受信して、受信したタイプに対応するサンプル画像が表示され、かつ旗の制作に必要な注文情報を入力させるための注文情報入力データをユーザ端末に送信する注文情報入力データ送信手段とを備える。ユーザ端末は、タイプ選択データ送信手段から送信されたタイプ選択データを受信して、当該タイプ選択データに対応する画面を表示するタイプ選択画面表示手段と、タイプ選択画面表示手段によって表示された複数のタイプの中から選択されたタイプをサーバに送信する選択タイプ送信手段と、注文情報入力データ送信手段から送信された注文情報入力データを受信して、当該注文情報入力データに対応する画面を表示する注文情報入力画面表示手段と、注文情報入力画面表示手段に従って入力された注文情報を所定の受注用サーバに送信する注文情報送信手段とを備える。
【0008】
本発明によれば、ユーザ端末には、旗のタイプを選択するためのサンプル画像が表示され、タイプが選択されたら、選択されたタイプのサンプル画像を表示しながら、注文情報を入力する画面が表示されることとなる。したがって、依頼者は、完成予定の旗をイメージしながら、旗を発注することができる。よって、最終的に完成する旗のイメージを依頼者に伝えることができるシステムが提供されることとなる。
【0009】
好ましくは、サーバは、作成された旗の修正情報を入力するためのデータであって、注文情報に基づいて作成された旗の画像データがリンクされたデータを、校正用データとして作成して、当該校正用データのURLをユーザ端末に送信する校正用データ作成送信手段をさらに備え、ユーザ端末は、校正用データのURLに対応するサイトを表示して、修正の有無、及び修正情報をサーバに送信する修正情報送信手段をさらに備えるとよい。
【0010】
これにより、依頼者は、注文情報に基づいて作成されたデザイン画像を閲覧することができるので、最終的に完成する旗のイメージをより強固なものとして、旗の制作を発注することができる。さらに、不満な点があれば、修正を依頼できるので、依頼者の要望に応じた旗を完成させることが期待できる。
【0011】
好ましくは、サーバは、校正用データを作成した後、所定の期間が経過するか否かを判断して、所定の期間が経過した場合、ユーザ端末に対して、修正の有無を連絡するように促す督促情報を送信する督促情報送信手段をさらに備えるとよい。
【0012】
これにより、ユーザによる確認漏れを防ぐことができ、未収問題を解決することが期待できる。
【0013】
好ましくは、タイプ選択データ送信手段は、旗のタイプと共に、旗の使用期間を指定させるための情報をタイプ選択データに含ませて送信し、サーバは、ユーザ端末から送信されてくる旗の使用期間を受信して、使用期間と旗のカット方法とが対応付けられた第1のデータベースに基づいて、指定された使用期間に対応するカット方法を選択するカット方法選択手段をさらに備え、注文情報入力データ送信手段は、カット方法選択手段によって選択されたカット方法が反映されたサンプル画像を表示させるようなデータを、注文情報入力データとして、ユーザ端末に送信するとよい。
【0014】
これにより、旗の使用期間に応じたカット方法が自動的に選択されることになるので、依頼者自らがカット方法という専門的な事項を理解しなくてもよくなる。さらに、カット方法が反映されたサンプル画像が表示されるので、依頼者は、最終的に完成する旗のイメージを認識することができる。
【0015】
好ましくは、サーバは、ユーザ端末によって、旗のタイプが指定された場合、旗のタイプと旗の仕立て方法とが対応付けられた第2のデータベースに基づいて、指定されたタイプに対応する仕立て方法を選択する仕立て方法選択手段をさらに備え、注文情報入力データ送信手段は、仕立て方法選択手段によって選択された仕立て方法が反映されたサンプル画像を表示させるようなデータを、注文情報入力データとして、ユーザ端末に送信するとよい。
【0016】
これにより、旗の仕立て方法が自動的に選択されることとなるので、依頼者自らが仕立て方法という専門的な事項を理解しなくてもよくなる。さらに、仕立て方法が反映されたサンプル画像が表示されるので、依頼者は、最終的に完成する旗のイメージを認識することができる。
【0017】
また、本発明は、インターネットを介して接続されたユーザ端末によって指示されるオリジナルの旗の制作を受注するためのサーバであって、ユーザ端末のリクエストに応じて、サンプル画像から旗のタイプを選択させるためのタイプ選択データをユーザ端末に送信するタイプ選択データ送信手段と、ユーザ端末から送信されてくる選択されたタイプを受信して、受信したタイプに対応するサンプル画像が表示され、かつ旗の制作に必要な注文情報を入力させるための注文情報入力データをユーザ端末に送信する注文情報入力データ送信手段とを備える。
【0018】
また、本発明は、サーバにインターネットを介して接続され、オリジナルの旗を発注するためのユーザ端末であって、旗のサンプル画像が表示されかつ旗のタイプを選択するためのタイプ選択データをサーバから受信して、当該タイプ選択データに対応する画面を表示するタイプ選択画面表示手段と、タイプ選択画面表示手段によって表示された複数のタイプの中から選択されたタイプをサーバに送信する選択タイプ送信手段と、選択されたタイプに対応するサンプル画像が表示され、かつ当該旗の発注に必要な注文情報を入力させるための注文情報入力データをサーバから受信して、当該注文情報入力データに対応する画面を表示する注文情報入力画面表示手段と、注文情報入力画面表示手段に従って入力された注文情報を所定の受注用サーバに送信する注文情報送信手段とを備える。
【0019】
また、本発明は、サーバにインターネットを介して接続されたユーザ端末を用いて、オリジナルの旗を発注するための旗Web発注システムでの処理方法であって、サーバは、ユーザ端末のリクエストに応じて、サンプル画像から旗のタイプを選択させるためのタイプ選択データをユーザ端末に送信し、ユーザ端末は、サーバから送信されたタイプ選択データを受信して、当該タイプ選択データに対応する画面を表示して、表示された複数のタイプの中から選択されたタイプをサーバに送信し、サーバは、ユーザ端末から送信されてくる選択されたタイプを受信して、受信したタイプに対応するサンプル画像が表示され、かつ旗の制作に必要な注文情報を入力させるための注文情報入力データをユーザ端末に送信し、ユーザ端末は、サーバから送信された注文情報入力データを受信して、当該注文情報入力データに対応する画面を表示して、入力された注文情報を所定の受注用サーバに送信する。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、Webサイトを介して、旗を発注するシステムであって、最終的に完成する旗のイメージを依頼者に伝えることができるシステムが提供される。
【0021】
本発明のこれらおよび他の目的、特徴、局面、効果は、添付図面と照合して、以下の詳細な説明から一層明らかになるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る旗Web発注システムの全体構造を示す図である。図1において、旗Web発注システムは、複数のユーザ端末1と、サーバ2と、インターネット3とを具備する。ユーザ端末1とサーバ2とは、インターネット3を介して、相互に通信可能に接続されている。なお、図1では、ユーザ端末1は、3つであるとしたが、一以上であればよい。
【0023】
図2は、ユーザ端末1の構成を示すブロック図である。図2において、ユーザ端末は、中央処理部11と、記憶部12と、通信部13と、入力部14と、出力部15とを備える。中央処理部11は、ユーザ端末1全体の動作を制御する。記憶部12は、メモリやハードディスク等の記録装置であって、少なくとも、Webブラウザ機能を有するプログラムを格納している。通信部13は、ユーザ端末1がインターネット3を介して、サーバ2やその他の装置と通信するための機能を提供する。入力部14は、キーボードやマウス、USB(Universal Serial Bus)接続機器等であって、各種データや情報を入力するための装置である。出力部15は、液晶ディスプレイやプリンタ等である。記憶部12に格納されているプログラムが中央処理部11で実行されることによって、本発明の実施形態におけるユーザ端末1の動作が実現される。なお、あくまでもWebブラウザ機能を有するプログラムは一例であって、サーバ2と通信することができるプログラムであれば、これに限定されるものではない。
【0024】
図3は、サーバ2の構成を示すブロック図である。図3において、サーバ2は、中央処理部21と、記憶部22と、通信部23と、入力部24と、出力部25とを備える。中央処理部21は、サーバ2全体の動作を制御する。記憶部22は、メモリやハードディスク等の記録装置である。記憶部22には、ユーザ端末1からのリクエストに応じて要求されている情報を送信するためのプログラムが格納されている。また、記憶部22は、ユーザ端末1から送信されてくる情報を格納することができる。さらに、記憶部22は、ユーザ端末1に対して、電子メールを送信することができるプログラムが格納されている。通信部23は、サーバ2がインターネット3を介して、ユーザ端末1や他のサーバ、発注者以外の端末と通信するための機能を提供する。入力部24は、キーボードやマウス、USB接続機器等であって、各種データや情報を入力するための装置である。出力部25は、液晶ディスプレイやプリンタ等である。記憶部22に格納されている各種プログラムが中央処理部21で実行されることによって、本発明の実施形態におけるサーバ2の動作が実現される。
【0025】
図4は、ユーザ端末1及びサーバ2の動作を示すフローチャートである。以下、図4を参照しながら、ユーザ端末1及びサーバ2の動作について説明する。
【0026】
まず、ユーザ端末1は、旗Web発注システムを提供するサーバ2のURL(Uniform Resource Locator)を指定することによって、サーバ2に対して、旗Web発注に必要なHTML(HyperText Markup Language)データをリクエストする(ステップS101)。なお、本実施形態では、ユーザ端末1とサーバ2との間では、HTTP(HyperText Transfer Protocol)プロトコルに従って、HTMLデータが送受信されることとするが、その他のマークアップ言語で記述されたデータが用いられても良いし、それ以外のデータ形式が用いられても良い。なお、以下の説明では、簡単のために、ユーザ端末1(サーバ2)から、サーバ2(ユーザ端末1)に対して、HTTPプロトコルに従って、データが送信されることを、ユーザ端末1(サーバ2)から、サーバ2(ユーザ端末1)に対して、データが送信されるということとする。
【0027】
サーバ2は、ユーザ端末1からのリクエストを受信し(ステップS201)、HTMLで記述されたタイプ選択データをユーザ端末1に送信する(ステップS202)。タイプ選択データは、発注可能な複数種類(タイプ)の旗のサンプル画像をユーザ端末1に表示させ、サンプル画像から旗のタイプを選択させるためのデータである。
【0028】
タイプ選択データが送信されてくると、ユーザ端末1は、タイプ選択データに対応する画面(以下、タイプ選択画面という)を表示する(ステップS102)。ユーザによって、発注したい旗のタイプが選択されると、ユーザ端末1は、選択されたタイプをサーバ1に送信する(ステップS103)。
【0029】
サーバ2は、ユーザ端末1から送信されてくる選択されたタイプを受信する(ステップS203)。次に、サーバ2は、選択されたタイプに対応するサンプル画像が表示され、かつ、旗の制作に必要な情報(以下、注文情報という)を入力させるためのHTMLで記述されたデータ(以下、注文情報入力データという)を、ユーザ端末1に送信する(ステップS204)。
【0030】
注文情報入力データが送信されてくると、ユーザ端末1は、注文情報入力データに対応する画面(以下、注文情報入力画面)を表示する(ステップS104)。注文情報が入力されると(ステップS105)、ユーザ端末1は、入力された注文情報をサーバ2に送信する(ステップS106)。注文情報には、たとえば、選択されたサンプル画像に関する情報、旗に印刷する文字に関する情報、旗の色に関する情報、旗に印刷する画像に関する情報、発注者に関する情報が含まれている。
【0031】
サーバ2は、ユーザ端末1から送信されてくる注文情報を受信して、受信した注文情報を記憶部22に一時的に格納する(ステップS205)。次に、サーバ2は、注文情報の内容を確認するためのデータ(以下、確認データという)をユーザ端末1に送信する(ステップS206)。
【0032】
確認データが送信されてくると、ユーザ端末1は、確認データに対応する画面(以下、確認画面という)を表示する(ステップS107)。確認画面に表示されている情報に間違いがなければ、ユーザ端末1は、注文を確定する情報をサーバ2に送信する(ステップS108)。なお、確認画面に表示されている情報に間違いがある場合は、サーバ2がステップS204の動作に戻るなどして、注文情報を再入力したり、修正したりできるようにすればよい。
【0033】
サーバ2は、注文を確定する情報を受信し(ステップS207)、一時格納していた注文情報を確定的に格納して(ステップS208)、注文を受け付けた旨の確認メールをユーザ端末1に対して送信する(ステップS209)。ユーザ端末1は、確認メールを受信する(ステップS109)。
【0034】
図4に示す動作によって、サーバ2は、旗の制作に必要な注文情報を取得することができる。製造業者は、サーバ2が受信した注文情報に従って、画像処理ソフト等を利用して、旗制作用のデザイン画像データを作成する。
【0035】
図5は、デザイン画像が作成された後のサーバ2及びユーザ端末1の動作を示すフローチャートである。以下、図5を参照しながら、デザイン画像データが作成された後のサーバ2及びユーザ端末1の動作について説明する。
【0036】
まず、サーバ2にデザイン画像が入力され(ステップS301)、サーバ2は、HTMLで記述された校正用データを作成し、格納する(ステップS302)。校正用データには、たとえば、デザイン画像データへのリンク情報、及びデザイン画像の修正に関する情報が含まれている。修正に関する情報として、修正を行うことができる残りの回数が含まれている。校正用データが格納されている場所を校正用URLという。サーバ2は、校正用URLと校正用URLにアクセスするためのパスワードとを、電子メール等を利用して、ユーザ端末1に送信する(ステップS303)。なお、校正用URLへのアクセスが制限されているのであれば、パスワードは、送信されなくてもよい。また、パスワードは、セキュアな通信経路で送信されるとよい。
【0037】
校正用URL及びパスワードを受信すると(ステップS401)、ユーザ端末1は、ユーザの指示に従って、校正用URLにアクセスする(ステップS402)。
【0038】
サーバ2は、ユーザ端末1からのリクエストを受信し(ステップS304)、校正用データをユーザ端末1に送信する(ステップS305)。
【0039】
ユーザ端末1は、校正用データを受信し(ステップS403)、校正用データに対応する画像(以下、校正画面という)を表示する(ステップS404)。これによって、校正用データのURLに対応するサイトが表示される。次に、ユーザ端末1は、ユーザの指示が修正有りであるか否かを判断し、修正が有る場合、ユーザの入力した修正に関する情報(以下、修正情報という)をサーバ2に送信する(ステップS406)。修正情報には、修正後のキャッチコピーや、修正後のタイプ、修正後の色に関する情報が含まれている。一方、修正が無い場合、ユーザ端末1は、注文した旗を確定する指示をサーバ2に送信する(ステップS407)。
【0040】
サーバ2は、確定指示を受信し(ステップS306)、校正チェックが完了し、旗の制作に入る旨の確認メールをユーザ端末1宛に送信する(ステップS307)。ユーザ端末1は、当該確認メールを受信する(ステップS408)。
【0041】
図6は、ユーザ端末1によって修正情報が送信されたときのサーバ2の動作を示すフローチャートである。以下、図6を参照しながら、ユーザ端末1によって修正情報が送信されたときのサーバ2の動作について説明する。
【0042】
サーバ2は、修正情報を受信して、記憶部22に格納する(ステップS501)。修正情報に基づいて、製造業者によって、デザイン画像データが修正され、修正後のデザイン画像データが入力される(ステップS502)。その後、サーバ2は、修正できる回数が残っているか否かを判断する(ステップS503)。残っている場合、追加の修正指示ができる校正用データ(以下、修正有効校正用データという)を作成して(ステップS504)、ステップS506の動作に進む。一方、残っていない場合、追加の修正指示ができないような校正用データ(以下、修正無効校正用データ)を作成して(ステップS505)、ステップS506の動作に進む。
【0043】
ステップS506において、サーバ2は、ユーザ端末1に対して、作成した校正用データの校正用URL及びパスワードを送信する(ステップS506)。その後、ユーザ端末1は、図5に示すステップS401以後の動作を実行する。ユーザ端末1によって確定指示がなされた場合、サーバ2は、当該確定指示を受信し(ステップS507)、確認メールをユーザ端末1宛に送信する(ステップS508)。
【0044】
図7は、タイプ選択画面の一例を示す図である。図7に示すように、タイプ選択画面は、旗のサンプル画像が1以上表示される。図7では、写真が大きいAタイプ、写真が小さいBタイプ、キャッチコピーが大きいCタイプ、及びサイズが大きいDタイプに関するサンプル画像が表示されているとしている。このように、タイプ選択データは、サンプル画像を一以上表示して、当該サンプル画像から旗のタイプを選択させるためのデータとなっている。当然、タイプ選択画面は、図7のような形式に限定されるものではない。
【0045】
図8及び図9は、注文情報入力画面の一例を示す図である。図8に示す画面例と図9に示す画面例とは、スクロールによって表示される。タイプ選択画面によって、Aタイプの旗が選択されたとする。そのとき、ユーザ端末1は、選択されたタイプをサーバ2に送信する(図4のステップS103参照)。選択されたタイプを受信したサーバ2は、選択されたタイプに対応するサンプル画像が表示され、かつ注文情報を入力するために必要な注文情報入力データをユーザ端末1に送信する(ステップS204)。図8及び図9に示すように、選択されたタイプに対応するサンプル画像が画面左側に表示されている。画面左側のサンプル画像を閲覧しながら、ユーザは、注文情報を入力する。サンプル画像には、
注文情報の入力項目に対応する説明が付記されている。注文情報の入力項目として、「ベース」の色、「キャッチコピー大」欄の文章・書体・色、「キャッチコピー小」欄の文章・書体・色、「店名」欄の文章・書体・色・ロゴの有無、「オリジナル写真」欄で使用するデータに関する情報、お届け先情報等が設けられている。このような注文情報を入力することができるように、注文情報入力データは生成されている。注文情報の入力が完了したら、ユーザによって注文ボタンがクリックされ、注文情報がユーザ端末1からサーバ2に送信される(図4のステップS106参照)。注文情報を受信したサーバ2は、確認データをユーザ端末に送信する(図4のステップS206参照)。ユーザ端末1による確認作業が完了し、注文が決定すれば(図4のステップS108参照)、注文情報に基づいたデザイン画像データの作成が行われる。デザイン画像データの作成が完了すると、サーバ2は、デザイン画像が表示され、かつ修正に関する情報を表示するための校正用データを作成して、校正用URLをユーザ端末1に送信する(図5のステップS302,303参照)。なお、図8及び図9に示す注文情報入力画面はあくまでも一例であって、これに限定されるものではない。
【0046】
図10は、ユーザ端末1によって表示される校正画面の一例を示す図である。図10に示すように、校正画面の左側にデザイン画像が表示され、校正画面の右側に修正に関する情報が表示される。また、校正画面には、残りの修正回数が表示されている。表示されている回数内であれば、ユーザは、デザイン画像を修正することができる。修正がある場合、修正ボタンがクリックされ、ユーザ端末1は、入力結果に応じた修正情報をサーバ2に送信する(図5のステップS406参照)。一方、修正がない場合、OKボタンがクリックされ、ユーザ端末1は、確定指示をサーバ2に送信する(図5のステップS407)。なお、図10に示す校正画面はあくまでも一例であって、これに限定されるものではない。
【0047】
デザイン画像の修正後、サーバ2は、修正残り回数をカウントして、残りがなければ、図10の右欄の項目1〜6を表示しなかたり、右下部に示されている修正残り回数を0回にするなどした修正無効校正用データを作成して、ユーザ端末に送信する(図6のステップS505及びS506参照)。一方、修正残り回数がある場合、図10に示す画像と同様の画像を表示するための修正有効校正用データを作成して、ユーザ端末に送信する(図6のステップS504及びS506参照)。
【0048】
以上、本実施形態によれば、旗のタイプを選択させるためのサンプル画像が表示されるので、依頼者は、当該サンプル画像を閲覧して、完成する旗をイメージすることができる。さらに、注文情報を入力する際も、選択したタイプに対応するサンプル画像が表示されるので、完成する旗をイメージすることができる。その上で、注文情報が入力され、サーバ2から送信されてくる注文情報に応じたデザイン画像を依頼者はさらに閲覧することができる。これによって、最終的に完成する旗のイメージを依頼者は完全に認識することができる。
【0049】
なお、本実施形態は以下のように変形可能である。
【0050】
図11は、本実施形態の第1の変形例におけるサーバ2の動作を示すフローチャートである。以下、図11を参照しながら、第1の変形例におけるサーバ2の動作について説明する。第1の変形例において、サーバ2は、ユーザ端末1に対して、タイプの選択と共に、旗を使用する期間を指定させるものとする。従って、ユーザ端末1は、タイプ及び旗の使用期間を含むタイプ選択データをサーバ2に送信する。サーバ2は、ユーザ端末1によって選択された旗のタイプ及び旗の使用期間を受信すると(ステップS601)、旗のカット方法を第1のデータベースから選択する(ステップS602)。第1のデータベースは、サーバ2の記憶部22に格納されており、旗の使用期間に対応させて、旗のカット方法を登録している。従って、サーバ2は、指定された使用期間に対応する旗のカット方法を、第1のデータベースから選択することができる。使用期間が長ければ、耐久性に優れたカット方法が選択されるように、第1のデータベースは構成されている。カット方法に応じて、旗の切り口処理の仕方が異なる。したがって、できあがる旗のイメージもカット方法に応じて異なることとなる。したがって、サーバ2は、ステップS602で選択されたカット方法が反映されたサンプル画像が表示されるように、注文情報入力データにおけるサンプル画像へのリンクを形成して、作成した注文情報入力データをユーザ端末1に送信する(ステップS603)。これに応じて、ユーザ端末1は、指定した使用期間に対応するカット方法が反映されたサンプル画像を表示することができる。よって、依頼者は、そのサンプル画像を閲覧することによって、より正確に、最終的に完成する旗をイメージすることができる。また、旗の使用期間に応じたカット方法が自動的に選択されることになるので、依頼者自らがカット方法という専門的な事項を理解しなくてもよくなる。
【0051】
図12は、本実施形態の第2の変形例におけるサーバ2の動作を示すフローチャートである。以下、図12を参照しながら、第2の変形例におけるサーバ2の動作について説明する。サーバ2は、選択されたタイプを受信する(ステップS701)。次に、サーバ2は、選択されたタイプに対応する仕立て方法を第2のデータベースから選択する(ステップS702)。第2のデータベースは、サーバ2の記憶部22に格納されており、タイプに対応させて、旗の仕立て方法を登録している。従って、サーバ2は、選択されたタイプに対応する旗の仕立て方法を、第2のデータベースから選択することができる。仕立て方法とは、たとえば、ある特定のサイズの幟であれば、チチをどのようにいくつ配置するかといった、旗の仕上げに関する方法のことをいう。たとえば、チチの配置される位置によっては、文字や写真を適切に配置しないと、文字や写真がチチに隠れてしまう可能性がある。なお、当然、この例に限られない。第2の変形例において、サーバ2は、仕立て方法が反映されたサンプル画像を注文情報入力データにリンクさせて送信する(ステップS703)。これによって、仕立て方法が反映されたサンプル画像がユーザ端末1に表示されることとなる。よって、依頼者は、そのサンプル画像を閲覧することによって、より正確に、最終的に完成する旗をイメージすることができる。また、旗の仕立て方法が自動的に選択されることとなるので、依頼者自らが仕立て方法という専門的な事項を理解しなくてもよくなる。
【0052】
図13は、本実施形態の第3の変形例におけるサーバ2の動作を示すフローチャートである。以下、図13を参照しながら、第3の変形例におけるサーバ2の動作について説明する。サーバ2は、校正用URLを送信した(ステップS801)後、校正結果を返信して欲しい所定の期間(以下、校正バック期間という)が経過したか否かを判断する(ステップS802)。校正バック期間が経過していない場合、サーバ2は、ステップS802の動作に戻る。一方、校正バック期間が経過している場合、サーバ2は、ユーザ端末に対して、修正の有無を連絡するように促す督促メール(督促情報)を送信する(ステップS803)。これによって、ユーザによる確認漏れを防ぐことができ、未収問題を解決することが期待できる。
【0053】
なお、上記実施形態では、サーバ2は、タイプ選択データを送信した後、注文情報入力データを送信することとしたが、本発明は、これに限定されるものではない。たとえば、サーバ2は、タイプ選択データを含ませた注文情報入力データを送信して、ユーザ端末1によってタイプが選択されたら、選択されたタイプに対応するサンプル画像が表示され、かつ注文情報を入力するための注文情報入力データを再度送信して、タイプに対応した注文情報の入力を促しても良い。サーバ2及びユーザ端末1は、ユーザに、サンプル画像から旗のタイプを選択させ、注文情報を入力させるのであれば、あらゆる動作に変形可能である。
【0054】
なお、上記実施形態では、サーバ2が注文情報を受信することとしたが、注文情報を受信するサーバは、サーバ2以外であってもよい。すなわち、ユーザ端末1は、注文情報を予め定められた所定の受注用サーバに送信すればよい。所定の受注用サーバは、サーバ2であってもよいし、それ以外のサーバであってもよい。
【0055】
なお、上記実施形態に示した動作は、専用のハードウエアによって実現されてもよい。
【0056】
以上、本発明を詳細に説明してきたが、前述の説明はあらゆる点において本発明の例示にすぎず、その範囲を限定しようとするものではない。本発明の範囲を逸脱することなく種々の改良や変形を行うことができることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0057】
旗Web発注システム並びにそれに用いられるサーバ、ユーザ端末、及び方法は、Webサイトを介して、所望の旗を発注することができ、産業上利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】本発明の実施形態に係る旗Web発注システムの全体構造を示す図
【図2】ユーザ端末1の構成を示すブロック図
【図3】サーバ2の構成を示すブロック図
【図4】ユーザ端末1及びサーバ2の動作を示すフローチャート
【図5】デザイン画像が作成された後のサーバ2及びユーザ端末1の動作を示すフローチャート
【図6】ユーザ端末1によって修正情報が送信されたときのサーバ2の動作を示すフローチャート
【図7】タイプ選択画面の一例を示す図
【図8】注文情報入力画面の一例を示す図
【図9】注文情報入力画面の一例を示す図
【図10】ユーザ端末1によって表示される校正画面の一例を示す図
【図11】本実施形態の第1の変形例におけるサーバ2の動作を示すフローチャート
【図12】本実施形態の第2の変形例におけるサーバ2の動作を示すフローチャート
【図13】本実施形態の第3の変形例におけるサーバ2の動作を示すフローチャート
【符号の説明】
【0059】
1 ユーザ端末
2 サーバ
3 インターネット
【技術分野】
【0001】
本発明は、旗の制作を発注するためのシステムに関し、より特定的には、インターネットを用いて、旗の制作を発注するシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、店舗前に宣伝のために取り付けられる幟などの宣伝旗や各種横断幕などの旗の製造を依頼する場合、依頼者は、製造業者に対して、大まかなデザインを口頭や書面で伝えていた。その上で、製造業者は、専用のシステムを用いて、依頼者の要望に応じた旗を製造していた。
【0003】
専用のシステムの例としては、特許文献1に示されているようなシステムがある。特許文献1に示されるシステムは、依頼者の要望に応じた文字や画像等の情報を入力するための入力装置と、入力した情報に基づいて画像処理を行う画像形成装置と、形成された画像を旗に印刷する印刷装置とを備える。これにより、製造業者は、依頼者の要望に応じた旗を制作することができる。
【0004】
また、オリジナルの旗を製造するシステムとして、特許文献2に示されているようなシステムがある。特許文献2に記載のシステムでは、画像処理プログラムを備えるコンピュータ装置を用いて、画像が加工され、オリジナルの旗が制作される。
【特許文献1】特開2005−275139号公報 段落0022〜0024、図1、及び図3
【特許文献2】特開2000−279314号公報 段落0013、0017、図2、及び図4
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年、インターネットの発達によって、Webサイトを介して、旗を発注したいという要望が高まりつつある。しかし、Webサイトを介して、旗を発注するシステムは、未だ提案されていない。また、Webサイトを介して、旗を発注するシステムでは、依頼者と製造業者とが対面することができないので、最終的に完成する旗のイメージを如何にして依頼者に伝えるかが重要となる。
【0006】
それゆえ、本発明の目的は、Webサイトを介して、旗を発注するシステムであって、最終的に完成する旗のイメージを依頼者に伝えることができるシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明は、以下のような特徴を有する。本発明は、サーバにインターネットを介して接続されたユーザ端末を用いて、オリジナルの旗を発注するための旗Web発注システムである。サーバは、ユーザ端末のリクエストに応じて、サンプル画像から旗のタイプを選択させるためのタイプ選択データをユーザ端末に送信するタイプ選択データ送信手段と、ユーザ端末から送信されてくる選択されたタイプを受信して、受信したタイプに対応するサンプル画像が表示され、かつ旗の制作に必要な注文情報を入力させるための注文情報入力データをユーザ端末に送信する注文情報入力データ送信手段とを備える。ユーザ端末は、タイプ選択データ送信手段から送信されたタイプ選択データを受信して、当該タイプ選択データに対応する画面を表示するタイプ選択画面表示手段と、タイプ選択画面表示手段によって表示された複数のタイプの中から選択されたタイプをサーバに送信する選択タイプ送信手段と、注文情報入力データ送信手段から送信された注文情報入力データを受信して、当該注文情報入力データに対応する画面を表示する注文情報入力画面表示手段と、注文情報入力画面表示手段に従って入力された注文情報を所定の受注用サーバに送信する注文情報送信手段とを備える。
【0008】
本発明によれば、ユーザ端末には、旗のタイプを選択するためのサンプル画像が表示され、タイプが選択されたら、選択されたタイプのサンプル画像を表示しながら、注文情報を入力する画面が表示されることとなる。したがって、依頼者は、完成予定の旗をイメージしながら、旗を発注することができる。よって、最終的に完成する旗のイメージを依頼者に伝えることができるシステムが提供されることとなる。
【0009】
好ましくは、サーバは、作成された旗の修正情報を入力するためのデータであって、注文情報に基づいて作成された旗の画像データがリンクされたデータを、校正用データとして作成して、当該校正用データのURLをユーザ端末に送信する校正用データ作成送信手段をさらに備え、ユーザ端末は、校正用データのURLに対応するサイトを表示して、修正の有無、及び修正情報をサーバに送信する修正情報送信手段をさらに備えるとよい。
【0010】
これにより、依頼者は、注文情報に基づいて作成されたデザイン画像を閲覧することができるので、最終的に完成する旗のイメージをより強固なものとして、旗の制作を発注することができる。さらに、不満な点があれば、修正を依頼できるので、依頼者の要望に応じた旗を完成させることが期待できる。
【0011】
好ましくは、サーバは、校正用データを作成した後、所定の期間が経過するか否かを判断して、所定の期間が経過した場合、ユーザ端末に対して、修正の有無を連絡するように促す督促情報を送信する督促情報送信手段をさらに備えるとよい。
【0012】
これにより、ユーザによる確認漏れを防ぐことができ、未収問題を解決することが期待できる。
【0013】
好ましくは、タイプ選択データ送信手段は、旗のタイプと共に、旗の使用期間を指定させるための情報をタイプ選択データに含ませて送信し、サーバは、ユーザ端末から送信されてくる旗の使用期間を受信して、使用期間と旗のカット方法とが対応付けられた第1のデータベースに基づいて、指定された使用期間に対応するカット方法を選択するカット方法選択手段をさらに備え、注文情報入力データ送信手段は、カット方法選択手段によって選択されたカット方法が反映されたサンプル画像を表示させるようなデータを、注文情報入力データとして、ユーザ端末に送信するとよい。
【0014】
これにより、旗の使用期間に応じたカット方法が自動的に選択されることになるので、依頼者自らがカット方法という専門的な事項を理解しなくてもよくなる。さらに、カット方法が反映されたサンプル画像が表示されるので、依頼者は、最終的に完成する旗のイメージを認識することができる。
【0015】
好ましくは、サーバは、ユーザ端末によって、旗のタイプが指定された場合、旗のタイプと旗の仕立て方法とが対応付けられた第2のデータベースに基づいて、指定されたタイプに対応する仕立て方法を選択する仕立て方法選択手段をさらに備え、注文情報入力データ送信手段は、仕立て方法選択手段によって選択された仕立て方法が反映されたサンプル画像を表示させるようなデータを、注文情報入力データとして、ユーザ端末に送信するとよい。
【0016】
これにより、旗の仕立て方法が自動的に選択されることとなるので、依頼者自らが仕立て方法という専門的な事項を理解しなくてもよくなる。さらに、仕立て方法が反映されたサンプル画像が表示されるので、依頼者は、最終的に完成する旗のイメージを認識することができる。
【0017】
また、本発明は、インターネットを介して接続されたユーザ端末によって指示されるオリジナルの旗の制作を受注するためのサーバであって、ユーザ端末のリクエストに応じて、サンプル画像から旗のタイプを選択させるためのタイプ選択データをユーザ端末に送信するタイプ選択データ送信手段と、ユーザ端末から送信されてくる選択されたタイプを受信して、受信したタイプに対応するサンプル画像が表示され、かつ旗の制作に必要な注文情報を入力させるための注文情報入力データをユーザ端末に送信する注文情報入力データ送信手段とを備える。
【0018】
また、本発明は、サーバにインターネットを介して接続され、オリジナルの旗を発注するためのユーザ端末であって、旗のサンプル画像が表示されかつ旗のタイプを選択するためのタイプ選択データをサーバから受信して、当該タイプ選択データに対応する画面を表示するタイプ選択画面表示手段と、タイプ選択画面表示手段によって表示された複数のタイプの中から選択されたタイプをサーバに送信する選択タイプ送信手段と、選択されたタイプに対応するサンプル画像が表示され、かつ当該旗の発注に必要な注文情報を入力させるための注文情報入力データをサーバから受信して、当該注文情報入力データに対応する画面を表示する注文情報入力画面表示手段と、注文情報入力画面表示手段に従って入力された注文情報を所定の受注用サーバに送信する注文情報送信手段とを備える。
【0019】
また、本発明は、サーバにインターネットを介して接続されたユーザ端末を用いて、オリジナルの旗を発注するための旗Web発注システムでの処理方法であって、サーバは、ユーザ端末のリクエストに応じて、サンプル画像から旗のタイプを選択させるためのタイプ選択データをユーザ端末に送信し、ユーザ端末は、サーバから送信されたタイプ選択データを受信して、当該タイプ選択データに対応する画面を表示して、表示された複数のタイプの中から選択されたタイプをサーバに送信し、サーバは、ユーザ端末から送信されてくる選択されたタイプを受信して、受信したタイプに対応するサンプル画像が表示され、かつ旗の制作に必要な注文情報を入力させるための注文情報入力データをユーザ端末に送信し、ユーザ端末は、サーバから送信された注文情報入力データを受信して、当該注文情報入力データに対応する画面を表示して、入力された注文情報を所定の受注用サーバに送信する。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、Webサイトを介して、旗を発注するシステムであって、最終的に完成する旗のイメージを依頼者に伝えることができるシステムが提供される。
【0021】
本発明のこれらおよび他の目的、特徴、局面、効果は、添付図面と照合して、以下の詳細な説明から一層明らかになるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る旗Web発注システムの全体構造を示す図である。図1において、旗Web発注システムは、複数のユーザ端末1と、サーバ2と、インターネット3とを具備する。ユーザ端末1とサーバ2とは、インターネット3を介して、相互に通信可能に接続されている。なお、図1では、ユーザ端末1は、3つであるとしたが、一以上であればよい。
【0023】
図2は、ユーザ端末1の構成を示すブロック図である。図2において、ユーザ端末は、中央処理部11と、記憶部12と、通信部13と、入力部14と、出力部15とを備える。中央処理部11は、ユーザ端末1全体の動作を制御する。記憶部12は、メモリやハードディスク等の記録装置であって、少なくとも、Webブラウザ機能を有するプログラムを格納している。通信部13は、ユーザ端末1がインターネット3を介して、サーバ2やその他の装置と通信するための機能を提供する。入力部14は、キーボードやマウス、USB(Universal Serial Bus)接続機器等であって、各種データや情報を入力するための装置である。出力部15は、液晶ディスプレイやプリンタ等である。記憶部12に格納されているプログラムが中央処理部11で実行されることによって、本発明の実施形態におけるユーザ端末1の動作が実現される。なお、あくまでもWebブラウザ機能を有するプログラムは一例であって、サーバ2と通信することができるプログラムであれば、これに限定されるものではない。
【0024】
図3は、サーバ2の構成を示すブロック図である。図3において、サーバ2は、中央処理部21と、記憶部22と、通信部23と、入力部24と、出力部25とを備える。中央処理部21は、サーバ2全体の動作を制御する。記憶部22は、メモリやハードディスク等の記録装置である。記憶部22には、ユーザ端末1からのリクエストに応じて要求されている情報を送信するためのプログラムが格納されている。また、記憶部22は、ユーザ端末1から送信されてくる情報を格納することができる。さらに、記憶部22は、ユーザ端末1に対して、電子メールを送信することができるプログラムが格納されている。通信部23は、サーバ2がインターネット3を介して、ユーザ端末1や他のサーバ、発注者以外の端末と通信するための機能を提供する。入力部24は、キーボードやマウス、USB接続機器等であって、各種データや情報を入力するための装置である。出力部25は、液晶ディスプレイやプリンタ等である。記憶部22に格納されている各種プログラムが中央処理部21で実行されることによって、本発明の実施形態におけるサーバ2の動作が実現される。
【0025】
図4は、ユーザ端末1及びサーバ2の動作を示すフローチャートである。以下、図4を参照しながら、ユーザ端末1及びサーバ2の動作について説明する。
【0026】
まず、ユーザ端末1は、旗Web発注システムを提供するサーバ2のURL(Uniform Resource Locator)を指定することによって、サーバ2に対して、旗Web発注に必要なHTML(HyperText Markup Language)データをリクエストする(ステップS101)。なお、本実施形態では、ユーザ端末1とサーバ2との間では、HTTP(HyperText Transfer Protocol)プロトコルに従って、HTMLデータが送受信されることとするが、その他のマークアップ言語で記述されたデータが用いられても良いし、それ以外のデータ形式が用いられても良い。なお、以下の説明では、簡単のために、ユーザ端末1(サーバ2)から、サーバ2(ユーザ端末1)に対して、HTTPプロトコルに従って、データが送信されることを、ユーザ端末1(サーバ2)から、サーバ2(ユーザ端末1)に対して、データが送信されるということとする。
【0027】
サーバ2は、ユーザ端末1からのリクエストを受信し(ステップS201)、HTMLで記述されたタイプ選択データをユーザ端末1に送信する(ステップS202)。タイプ選択データは、発注可能な複数種類(タイプ)の旗のサンプル画像をユーザ端末1に表示させ、サンプル画像から旗のタイプを選択させるためのデータである。
【0028】
タイプ選択データが送信されてくると、ユーザ端末1は、タイプ選択データに対応する画面(以下、タイプ選択画面という)を表示する(ステップS102)。ユーザによって、発注したい旗のタイプが選択されると、ユーザ端末1は、選択されたタイプをサーバ1に送信する(ステップS103)。
【0029】
サーバ2は、ユーザ端末1から送信されてくる選択されたタイプを受信する(ステップS203)。次に、サーバ2は、選択されたタイプに対応するサンプル画像が表示され、かつ、旗の制作に必要な情報(以下、注文情報という)を入力させるためのHTMLで記述されたデータ(以下、注文情報入力データという)を、ユーザ端末1に送信する(ステップS204)。
【0030】
注文情報入力データが送信されてくると、ユーザ端末1は、注文情報入力データに対応する画面(以下、注文情報入力画面)を表示する(ステップS104)。注文情報が入力されると(ステップS105)、ユーザ端末1は、入力された注文情報をサーバ2に送信する(ステップS106)。注文情報には、たとえば、選択されたサンプル画像に関する情報、旗に印刷する文字に関する情報、旗の色に関する情報、旗に印刷する画像に関する情報、発注者に関する情報が含まれている。
【0031】
サーバ2は、ユーザ端末1から送信されてくる注文情報を受信して、受信した注文情報を記憶部22に一時的に格納する(ステップS205)。次に、サーバ2は、注文情報の内容を確認するためのデータ(以下、確認データという)をユーザ端末1に送信する(ステップS206)。
【0032】
確認データが送信されてくると、ユーザ端末1は、確認データに対応する画面(以下、確認画面という)を表示する(ステップS107)。確認画面に表示されている情報に間違いがなければ、ユーザ端末1は、注文を確定する情報をサーバ2に送信する(ステップS108)。なお、確認画面に表示されている情報に間違いがある場合は、サーバ2がステップS204の動作に戻るなどして、注文情報を再入力したり、修正したりできるようにすればよい。
【0033】
サーバ2は、注文を確定する情報を受信し(ステップS207)、一時格納していた注文情報を確定的に格納して(ステップS208)、注文を受け付けた旨の確認メールをユーザ端末1に対して送信する(ステップS209)。ユーザ端末1は、確認メールを受信する(ステップS109)。
【0034】
図4に示す動作によって、サーバ2は、旗の制作に必要な注文情報を取得することができる。製造業者は、サーバ2が受信した注文情報に従って、画像処理ソフト等を利用して、旗制作用のデザイン画像データを作成する。
【0035】
図5は、デザイン画像が作成された後のサーバ2及びユーザ端末1の動作を示すフローチャートである。以下、図5を参照しながら、デザイン画像データが作成された後のサーバ2及びユーザ端末1の動作について説明する。
【0036】
まず、サーバ2にデザイン画像が入力され(ステップS301)、サーバ2は、HTMLで記述された校正用データを作成し、格納する(ステップS302)。校正用データには、たとえば、デザイン画像データへのリンク情報、及びデザイン画像の修正に関する情報が含まれている。修正に関する情報として、修正を行うことができる残りの回数が含まれている。校正用データが格納されている場所を校正用URLという。サーバ2は、校正用URLと校正用URLにアクセスするためのパスワードとを、電子メール等を利用して、ユーザ端末1に送信する(ステップS303)。なお、校正用URLへのアクセスが制限されているのであれば、パスワードは、送信されなくてもよい。また、パスワードは、セキュアな通信経路で送信されるとよい。
【0037】
校正用URL及びパスワードを受信すると(ステップS401)、ユーザ端末1は、ユーザの指示に従って、校正用URLにアクセスする(ステップS402)。
【0038】
サーバ2は、ユーザ端末1からのリクエストを受信し(ステップS304)、校正用データをユーザ端末1に送信する(ステップS305)。
【0039】
ユーザ端末1は、校正用データを受信し(ステップS403)、校正用データに対応する画像(以下、校正画面という)を表示する(ステップS404)。これによって、校正用データのURLに対応するサイトが表示される。次に、ユーザ端末1は、ユーザの指示が修正有りであるか否かを判断し、修正が有る場合、ユーザの入力した修正に関する情報(以下、修正情報という)をサーバ2に送信する(ステップS406)。修正情報には、修正後のキャッチコピーや、修正後のタイプ、修正後の色に関する情報が含まれている。一方、修正が無い場合、ユーザ端末1は、注文した旗を確定する指示をサーバ2に送信する(ステップS407)。
【0040】
サーバ2は、確定指示を受信し(ステップS306)、校正チェックが完了し、旗の制作に入る旨の確認メールをユーザ端末1宛に送信する(ステップS307)。ユーザ端末1は、当該確認メールを受信する(ステップS408)。
【0041】
図6は、ユーザ端末1によって修正情報が送信されたときのサーバ2の動作を示すフローチャートである。以下、図6を参照しながら、ユーザ端末1によって修正情報が送信されたときのサーバ2の動作について説明する。
【0042】
サーバ2は、修正情報を受信して、記憶部22に格納する(ステップS501)。修正情報に基づいて、製造業者によって、デザイン画像データが修正され、修正後のデザイン画像データが入力される(ステップS502)。その後、サーバ2は、修正できる回数が残っているか否かを判断する(ステップS503)。残っている場合、追加の修正指示ができる校正用データ(以下、修正有効校正用データという)を作成して(ステップS504)、ステップS506の動作に進む。一方、残っていない場合、追加の修正指示ができないような校正用データ(以下、修正無効校正用データ)を作成して(ステップS505)、ステップS506の動作に進む。
【0043】
ステップS506において、サーバ2は、ユーザ端末1に対して、作成した校正用データの校正用URL及びパスワードを送信する(ステップS506)。その後、ユーザ端末1は、図5に示すステップS401以後の動作を実行する。ユーザ端末1によって確定指示がなされた場合、サーバ2は、当該確定指示を受信し(ステップS507)、確認メールをユーザ端末1宛に送信する(ステップS508)。
【0044】
図7は、タイプ選択画面の一例を示す図である。図7に示すように、タイプ選択画面は、旗のサンプル画像が1以上表示される。図7では、写真が大きいAタイプ、写真が小さいBタイプ、キャッチコピーが大きいCタイプ、及びサイズが大きいDタイプに関するサンプル画像が表示されているとしている。このように、タイプ選択データは、サンプル画像を一以上表示して、当該サンプル画像から旗のタイプを選択させるためのデータとなっている。当然、タイプ選択画面は、図7のような形式に限定されるものではない。
【0045】
図8及び図9は、注文情報入力画面の一例を示す図である。図8に示す画面例と図9に示す画面例とは、スクロールによって表示される。タイプ選択画面によって、Aタイプの旗が選択されたとする。そのとき、ユーザ端末1は、選択されたタイプをサーバ2に送信する(図4のステップS103参照)。選択されたタイプを受信したサーバ2は、選択されたタイプに対応するサンプル画像が表示され、かつ注文情報を入力するために必要な注文情報入力データをユーザ端末1に送信する(ステップS204)。図8及び図9に示すように、選択されたタイプに対応するサンプル画像が画面左側に表示されている。画面左側のサンプル画像を閲覧しながら、ユーザは、注文情報を入力する。サンプル画像には、
注文情報の入力項目に対応する説明が付記されている。注文情報の入力項目として、「ベース」の色、「キャッチコピー大」欄の文章・書体・色、「キャッチコピー小」欄の文章・書体・色、「店名」欄の文章・書体・色・ロゴの有無、「オリジナル写真」欄で使用するデータに関する情報、お届け先情報等が設けられている。このような注文情報を入力することができるように、注文情報入力データは生成されている。注文情報の入力が完了したら、ユーザによって注文ボタンがクリックされ、注文情報がユーザ端末1からサーバ2に送信される(図4のステップS106参照)。注文情報を受信したサーバ2は、確認データをユーザ端末に送信する(図4のステップS206参照)。ユーザ端末1による確認作業が完了し、注文が決定すれば(図4のステップS108参照)、注文情報に基づいたデザイン画像データの作成が行われる。デザイン画像データの作成が完了すると、サーバ2は、デザイン画像が表示され、かつ修正に関する情報を表示するための校正用データを作成して、校正用URLをユーザ端末1に送信する(図5のステップS302,303参照)。なお、図8及び図9に示す注文情報入力画面はあくまでも一例であって、これに限定されるものではない。
【0046】
図10は、ユーザ端末1によって表示される校正画面の一例を示す図である。図10に示すように、校正画面の左側にデザイン画像が表示され、校正画面の右側に修正に関する情報が表示される。また、校正画面には、残りの修正回数が表示されている。表示されている回数内であれば、ユーザは、デザイン画像を修正することができる。修正がある場合、修正ボタンがクリックされ、ユーザ端末1は、入力結果に応じた修正情報をサーバ2に送信する(図5のステップS406参照)。一方、修正がない場合、OKボタンがクリックされ、ユーザ端末1は、確定指示をサーバ2に送信する(図5のステップS407)。なお、図10に示す校正画面はあくまでも一例であって、これに限定されるものではない。
【0047】
デザイン画像の修正後、サーバ2は、修正残り回数をカウントして、残りがなければ、図10の右欄の項目1〜6を表示しなかたり、右下部に示されている修正残り回数を0回にするなどした修正無効校正用データを作成して、ユーザ端末に送信する(図6のステップS505及びS506参照)。一方、修正残り回数がある場合、図10に示す画像と同様の画像を表示するための修正有効校正用データを作成して、ユーザ端末に送信する(図6のステップS504及びS506参照)。
【0048】
以上、本実施形態によれば、旗のタイプを選択させるためのサンプル画像が表示されるので、依頼者は、当該サンプル画像を閲覧して、完成する旗をイメージすることができる。さらに、注文情報を入力する際も、選択したタイプに対応するサンプル画像が表示されるので、完成する旗をイメージすることができる。その上で、注文情報が入力され、サーバ2から送信されてくる注文情報に応じたデザイン画像を依頼者はさらに閲覧することができる。これによって、最終的に完成する旗のイメージを依頼者は完全に認識することができる。
【0049】
なお、本実施形態は以下のように変形可能である。
【0050】
図11は、本実施形態の第1の変形例におけるサーバ2の動作を示すフローチャートである。以下、図11を参照しながら、第1の変形例におけるサーバ2の動作について説明する。第1の変形例において、サーバ2は、ユーザ端末1に対して、タイプの選択と共に、旗を使用する期間を指定させるものとする。従って、ユーザ端末1は、タイプ及び旗の使用期間を含むタイプ選択データをサーバ2に送信する。サーバ2は、ユーザ端末1によって選択された旗のタイプ及び旗の使用期間を受信すると(ステップS601)、旗のカット方法を第1のデータベースから選択する(ステップS602)。第1のデータベースは、サーバ2の記憶部22に格納されており、旗の使用期間に対応させて、旗のカット方法を登録している。従って、サーバ2は、指定された使用期間に対応する旗のカット方法を、第1のデータベースから選択することができる。使用期間が長ければ、耐久性に優れたカット方法が選択されるように、第1のデータベースは構成されている。カット方法に応じて、旗の切り口処理の仕方が異なる。したがって、できあがる旗のイメージもカット方法に応じて異なることとなる。したがって、サーバ2は、ステップS602で選択されたカット方法が反映されたサンプル画像が表示されるように、注文情報入力データにおけるサンプル画像へのリンクを形成して、作成した注文情報入力データをユーザ端末1に送信する(ステップS603)。これに応じて、ユーザ端末1は、指定した使用期間に対応するカット方法が反映されたサンプル画像を表示することができる。よって、依頼者は、そのサンプル画像を閲覧することによって、より正確に、最終的に完成する旗をイメージすることができる。また、旗の使用期間に応じたカット方法が自動的に選択されることになるので、依頼者自らがカット方法という専門的な事項を理解しなくてもよくなる。
【0051】
図12は、本実施形態の第2の変形例におけるサーバ2の動作を示すフローチャートである。以下、図12を参照しながら、第2の変形例におけるサーバ2の動作について説明する。サーバ2は、選択されたタイプを受信する(ステップS701)。次に、サーバ2は、選択されたタイプに対応する仕立て方法を第2のデータベースから選択する(ステップS702)。第2のデータベースは、サーバ2の記憶部22に格納されており、タイプに対応させて、旗の仕立て方法を登録している。従って、サーバ2は、選択されたタイプに対応する旗の仕立て方法を、第2のデータベースから選択することができる。仕立て方法とは、たとえば、ある特定のサイズの幟であれば、チチをどのようにいくつ配置するかといった、旗の仕上げに関する方法のことをいう。たとえば、チチの配置される位置によっては、文字や写真を適切に配置しないと、文字や写真がチチに隠れてしまう可能性がある。なお、当然、この例に限られない。第2の変形例において、サーバ2は、仕立て方法が反映されたサンプル画像を注文情報入力データにリンクさせて送信する(ステップS703)。これによって、仕立て方法が反映されたサンプル画像がユーザ端末1に表示されることとなる。よって、依頼者は、そのサンプル画像を閲覧することによって、より正確に、最終的に完成する旗をイメージすることができる。また、旗の仕立て方法が自動的に選択されることとなるので、依頼者自らが仕立て方法という専門的な事項を理解しなくてもよくなる。
【0052】
図13は、本実施形態の第3の変形例におけるサーバ2の動作を示すフローチャートである。以下、図13を参照しながら、第3の変形例におけるサーバ2の動作について説明する。サーバ2は、校正用URLを送信した(ステップS801)後、校正結果を返信して欲しい所定の期間(以下、校正バック期間という)が経過したか否かを判断する(ステップS802)。校正バック期間が経過していない場合、サーバ2は、ステップS802の動作に戻る。一方、校正バック期間が経過している場合、サーバ2は、ユーザ端末に対して、修正の有無を連絡するように促す督促メール(督促情報)を送信する(ステップS803)。これによって、ユーザによる確認漏れを防ぐことができ、未収問題を解決することが期待できる。
【0053】
なお、上記実施形態では、サーバ2は、タイプ選択データを送信した後、注文情報入力データを送信することとしたが、本発明は、これに限定されるものではない。たとえば、サーバ2は、タイプ選択データを含ませた注文情報入力データを送信して、ユーザ端末1によってタイプが選択されたら、選択されたタイプに対応するサンプル画像が表示され、かつ注文情報を入力するための注文情報入力データを再度送信して、タイプに対応した注文情報の入力を促しても良い。サーバ2及びユーザ端末1は、ユーザに、サンプル画像から旗のタイプを選択させ、注文情報を入力させるのであれば、あらゆる動作に変形可能である。
【0054】
なお、上記実施形態では、サーバ2が注文情報を受信することとしたが、注文情報を受信するサーバは、サーバ2以外であってもよい。すなわち、ユーザ端末1は、注文情報を予め定められた所定の受注用サーバに送信すればよい。所定の受注用サーバは、サーバ2であってもよいし、それ以外のサーバであってもよい。
【0055】
なお、上記実施形態に示した動作は、専用のハードウエアによって実現されてもよい。
【0056】
以上、本発明を詳細に説明してきたが、前述の説明はあらゆる点において本発明の例示にすぎず、その範囲を限定しようとするものではない。本発明の範囲を逸脱することなく種々の改良や変形を行うことができることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0057】
旗Web発注システム並びにそれに用いられるサーバ、ユーザ端末、及び方法は、Webサイトを介して、所望の旗を発注することができ、産業上利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】本発明の実施形態に係る旗Web発注システムの全体構造を示す図
【図2】ユーザ端末1の構成を示すブロック図
【図3】サーバ2の構成を示すブロック図
【図4】ユーザ端末1及びサーバ2の動作を示すフローチャート
【図5】デザイン画像が作成された後のサーバ2及びユーザ端末1の動作を示すフローチャート
【図6】ユーザ端末1によって修正情報が送信されたときのサーバ2の動作を示すフローチャート
【図7】タイプ選択画面の一例を示す図
【図8】注文情報入力画面の一例を示す図
【図9】注文情報入力画面の一例を示す図
【図10】ユーザ端末1によって表示される校正画面の一例を示す図
【図11】本実施形態の第1の変形例におけるサーバ2の動作を示すフローチャート
【図12】本実施形態の第2の変形例におけるサーバ2の動作を示すフローチャート
【図13】本実施形態の第3の変形例におけるサーバ2の動作を示すフローチャート
【符号の説明】
【0059】
1 ユーザ端末
2 サーバ
3 インターネット
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバにインターネットを介して接続されたユーザ端末を用いて、オリジナルの旗を発注するための旗Web発注システムであって、
前記サーバは、
前記ユーザ端末のリクエストに応じて、サンプル画像から前記旗のタイプを選択させるためのタイプ選択データを前記ユーザ端末に送信するタイプ選択データ送信手段と、
前記ユーザ端末から送信されてくる選択されたタイプを受信して、受信したタイプに対応するサンプル画像が表示され、かつ前記旗の制作に必要な注文情報を入力させるための注文情報入力データを前記ユーザ端末に送信する注文情報入力データ送信手段とを備え、
前記ユーザ端末は、
前記タイプ選択データ送信手段から送信された前記タイプ選択データを受信して、当該タイプ選択データに対応する画面を表示するタイプ選択画面表示手段と、
前記タイプ選択画面表示手段によって表示された複数のタイプの中から選択されたタイプを前記サーバに送信する選択タイプ送信手段と、
前記注文情報入力データ送信手段から送信された前記注文情報入力データを受信して、当該注文情報入力データに対応する画面を表示する注文情報入力画面表示手段と、
前記注文情報入力画面表示手段に従って入力された注文情報を所定の受注用サーバに送信する注文情報送信手段とを備える、旗Web発注システム。
【請求項2】
前記サーバは、作成された旗の修正情報を入力するためのデータであって、前記注文情報に基づいて作成された旗の画像データがリンクされたデータを、校正用データとして作成して、当該校正用データのURLを前記ユーザ端末に送信する校正用データ作成送信手段をさらに備え、
前記ユーザ端末は、前記校正用データのURLに対応するサイトを表示して、修正の有無、及び修正情報を前記サーバに送信する修正情報送信手段をさらに備えることを特徴とする、請求項1に記載の旗Web発注システム。
【請求項3】
前記サーバは、前記校正用データを作成した後、所定の期間が経過するか否かを判断して、前記所定の期間が経過した場合、前記ユーザ端末に対して、修正の有無を連絡するように促す督促情報を送信する督促情報送信手段をさらに備えることを特徴とする、請求項2に記載の旗Web発注システム。
【請求項4】
前記タイプ選択データ送信手段は、前記旗のタイプと共に、前記旗の使用期間を指定させるための情報を前記タイプ選択データに含ませて送信し、
前記サーバは、前記ユーザ端末から送信されてくる前記旗の使用期間を受信して、前記使用期間と前記旗のカット方法とが対応付けられた第1のデータベースに基づいて、指定された前記使用期間に対応するカット方法を選択するカット方法選択手段をさらに備え、
前記注文情報入力データ送信手段は、前記カット方法選択手段によって選択された前記カット方法が反映されたサンプル画像を表示させるようなデータを、前記注文情報入力データとして、前記ユーザ端末に送信することを特徴とする、請求項1に記載の旗Web発注システム。
【請求項5】
前記サーバは、前記ユーザ端末によって、前記旗のタイプが指定された場合、前記旗のタイプと前記旗の仕立て方法とが対応付けられた第2のデータベースに基づいて、指定された前記タイプに対応する仕立て方法を選択する仕立て方法選択手段をさらに備え、
前記注文情報入力データ送信手段は、前記仕立て方法選択手段によって選択された仕立て方法が反映されたサンプル画像を表示させるようなデータを、前記注文情報入力データとして、前記ユーザ端末に送信することを特徴とする、請求項1に記載の旗Web発注システム。
【請求項6】
インターネットを介して接続されたユーザ端末によって指示されるオリジナルの旗の制作を受注するためのサーバであって、
前記ユーザ端末のリクエストに応じて、サンプル画像から前記旗のタイプを選択させるためのタイプ選択データを前記ユーザ端末に送信するタイプ選択データ送信手段と、
前記ユーザ端末から送信されてくる選択されたタイプを受信して、受信したタイプに対応するサンプル画像が表示され、かつ前記旗の制作に必要な注文情報を入力させるための注文情報入力データを前記ユーザ端末に送信する注文情報入力データ送信手段とを備える、サーバ。
【請求項7】
サーバにインターネットを介して接続され、オリジナルの旗を発注するためのユーザ端末であって、
旗のサンプル画像が表示されかつ旗のタイプを選択するためのタイプ選択データを前記サーバから受信して、当該タイプ選択データに対応する画面を表示するタイプ選択画面表示手段と、
前記タイプ選択画面表示手段によって表示された複数のタイプの中から選択されたタイプを前記サーバに送信する選択タイプ送信手段と、
選択されたタイプに対応するサンプル画像が表示され、かつ当該旗の発注に必要な注文情報を入力させるための注文情報入力データを前記サーバから受信して、当該注文情報入力データに対応する画面を表示する注文情報入力画面表示手段と、
前記注文情報入力画面表示手段に従って入力された前記注文情報を所定の受注用サーバに送信する注文情報送信手段とを備える、ユーザ端末。
【請求項8】
サーバにインターネットを介して接続されたユーザ端末を用いて、オリジナルの旗を発注するための旗Web発注システムでの処理方法であって、
前記サーバは、前記ユーザ端末のリクエストに応じて、サンプル画像から前記旗のタイプを選択させるためのタイプ選択データを前記ユーザ端末に送信し、
前記ユーザ端末は、前記サーバから送信された前記タイプ選択データを受信して、当該タイプ選択データに対応する画面を表示して、表示された複数のタイプの中から選択されたタイプを前記サーバに送信し、
前記サーバは、前記ユーザ端末から送信されてくる選択されたタイプを受信して、受信したタイプに対応するサンプル画像が表示され、かつ前記旗の制作に必要な注文情報を入力させるための注文情報入力データを前記ユーザ端末に送信し、
前記ユーザ端末は、前記サーバから送信された前記注文情報入力データを受信して、当該注文情報入力データに対応する画面を表示して、入力された注文情報を所定の受注用サーバに送信する、方法。
【請求項1】
サーバにインターネットを介して接続されたユーザ端末を用いて、オリジナルの旗を発注するための旗Web発注システムであって、
前記サーバは、
前記ユーザ端末のリクエストに応じて、サンプル画像から前記旗のタイプを選択させるためのタイプ選択データを前記ユーザ端末に送信するタイプ選択データ送信手段と、
前記ユーザ端末から送信されてくる選択されたタイプを受信して、受信したタイプに対応するサンプル画像が表示され、かつ前記旗の制作に必要な注文情報を入力させるための注文情報入力データを前記ユーザ端末に送信する注文情報入力データ送信手段とを備え、
前記ユーザ端末は、
前記タイプ選択データ送信手段から送信された前記タイプ選択データを受信して、当該タイプ選択データに対応する画面を表示するタイプ選択画面表示手段と、
前記タイプ選択画面表示手段によって表示された複数のタイプの中から選択されたタイプを前記サーバに送信する選択タイプ送信手段と、
前記注文情報入力データ送信手段から送信された前記注文情報入力データを受信して、当該注文情報入力データに対応する画面を表示する注文情報入力画面表示手段と、
前記注文情報入力画面表示手段に従って入力された注文情報を所定の受注用サーバに送信する注文情報送信手段とを備える、旗Web発注システム。
【請求項2】
前記サーバは、作成された旗の修正情報を入力するためのデータであって、前記注文情報に基づいて作成された旗の画像データがリンクされたデータを、校正用データとして作成して、当該校正用データのURLを前記ユーザ端末に送信する校正用データ作成送信手段をさらに備え、
前記ユーザ端末は、前記校正用データのURLに対応するサイトを表示して、修正の有無、及び修正情報を前記サーバに送信する修正情報送信手段をさらに備えることを特徴とする、請求項1に記載の旗Web発注システム。
【請求項3】
前記サーバは、前記校正用データを作成した後、所定の期間が経過するか否かを判断して、前記所定の期間が経過した場合、前記ユーザ端末に対して、修正の有無を連絡するように促す督促情報を送信する督促情報送信手段をさらに備えることを特徴とする、請求項2に記載の旗Web発注システム。
【請求項4】
前記タイプ選択データ送信手段は、前記旗のタイプと共に、前記旗の使用期間を指定させるための情報を前記タイプ選択データに含ませて送信し、
前記サーバは、前記ユーザ端末から送信されてくる前記旗の使用期間を受信して、前記使用期間と前記旗のカット方法とが対応付けられた第1のデータベースに基づいて、指定された前記使用期間に対応するカット方法を選択するカット方法選択手段をさらに備え、
前記注文情報入力データ送信手段は、前記カット方法選択手段によって選択された前記カット方法が反映されたサンプル画像を表示させるようなデータを、前記注文情報入力データとして、前記ユーザ端末に送信することを特徴とする、請求項1に記載の旗Web発注システム。
【請求項5】
前記サーバは、前記ユーザ端末によって、前記旗のタイプが指定された場合、前記旗のタイプと前記旗の仕立て方法とが対応付けられた第2のデータベースに基づいて、指定された前記タイプに対応する仕立て方法を選択する仕立て方法選択手段をさらに備え、
前記注文情報入力データ送信手段は、前記仕立て方法選択手段によって選択された仕立て方法が反映されたサンプル画像を表示させるようなデータを、前記注文情報入力データとして、前記ユーザ端末に送信することを特徴とする、請求項1に記載の旗Web発注システム。
【請求項6】
インターネットを介して接続されたユーザ端末によって指示されるオリジナルの旗の制作を受注するためのサーバであって、
前記ユーザ端末のリクエストに応じて、サンプル画像から前記旗のタイプを選択させるためのタイプ選択データを前記ユーザ端末に送信するタイプ選択データ送信手段と、
前記ユーザ端末から送信されてくる選択されたタイプを受信して、受信したタイプに対応するサンプル画像が表示され、かつ前記旗の制作に必要な注文情報を入力させるための注文情報入力データを前記ユーザ端末に送信する注文情報入力データ送信手段とを備える、サーバ。
【請求項7】
サーバにインターネットを介して接続され、オリジナルの旗を発注するためのユーザ端末であって、
旗のサンプル画像が表示されかつ旗のタイプを選択するためのタイプ選択データを前記サーバから受信して、当該タイプ選択データに対応する画面を表示するタイプ選択画面表示手段と、
前記タイプ選択画面表示手段によって表示された複数のタイプの中から選択されたタイプを前記サーバに送信する選択タイプ送信手段と、
選択されたタイプに対応するサンプル画像が表示され、かつ当該旗の発注に必要な注文情報を入力させるための注文情報入力データを前記サーバから受信して、当該注文情報入力データに対応する画面を表示する注文情報入力画面表示手段と、
前記注文情報入力画面表示手段に従って入力された前記注文情報を所定の受注用サーバに送信する注文情報送信手段とを備える、ユーザ端末。
【請求項8】
サーバにインターネットを介して接続されたユーザ端末を用いて、オリジナルの旗を発注するための旗Web発注システムでの処理方法であって、
前記サーバは、前記ユーザ端末のリクエストに応じて、サンプル画像から前記旗のタイプを選択させるためのタイプ選択データを前記ユーザ端末に送信し、
前記ユーザ端末は、前記サーバから送信された前記タイプ選択データを受信して、当該タイプ選択データに対応する画面を表示して、表示された複数のタイプの中から選択されたタイプを前記サーバに送信し、
前記サーバは、前記ユーザ端末から送信されてくる選択されたタイプを受信して、受信したタイプに対応するサンプル画像が表示され、かつ前記旗の制作に必要な注文情報を入力させるための注文情報入力データを前記ユーザ端末に送信し、
前記ユーザ端末は、前記サーバから送信された前記注文情報入力データを受信して、当該注文情報入力データに対応する画面を表示して、入力された注文情報を所定の受注用サーバに送信する、方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2008−20975(P2008−20975A)
【公開日】平成20年1月31日(2008.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−189996(P2006−189996)
【出願日】平成18年7月11日(2006.7.11)
【出願人】(594101260)井上染工株式会社 (5)
【公開日】平成20年1月31日(2008.1.31)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年7月11日(2006.7.11)
【出願人】(594101260)井上染工株式会社 (5)
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