説明

映像表示装置及び映像表示方法

【課題】複数のディジタル映像機器をバスを介して接続し、複数のディジタル映像機器間でバスを介して映像データを転送する場合に、バスを介して転送される映像データの保護が十分に図れる映像表示装置及び映像表示方法を提供する。
【解決手段】 信号を受信し、データバスを介して接続されたデータ蓄積装置との間で、データの転送が許可されているか否かの認証を行う。認証の結果、データの転送が許可されていると判断された場合に、暗号化された信号をデータバスを介してデータ蓄積装置に伝送する。そして、受信された信号の暗号を解除する。これにより、転送が許可されている特定の相手方のみにデータを転送したり、特性の相手方のみデータの受信を許可するような制御が可能になる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、複数のディジタル映像機器をバスを介して接続し、複数のディジタル映像機器間でバスを介して映像データを転送するような映像表示装置及び映像表示方法に関するもので、特に、バスを介して転送される映像データの保護に係わる。
【背景技術】
【0002】
ディジタルビデオ信号を圧縮して衛星を使って放送する衛星放送、ビデオ信号を圧縮して磁気テープに記録するディジタルVTR、ディジタルビデオ信号を圧縮して光ディスクや光磁気ディスクに記録する記録再生装置等、ディジタルビデオ信号を扱う種々のAV機器が開発されている。このような種々のAV機器間で共通のプロトコルでデータやコマンドのやりとりをするためのバスが提案されている。このようなバスを使うことで、種々のAV機器を容易に接続できると共に、ワンタッチダビング等、コントロールの集中管理による操作性の向上が図れる。
【0003】
ディジタルビデオ信号はダビングを繰り返しても信号が殆ど劣化しない。このことから、このようなディジタルビデオ信号を扱うAV機器が普及していくと、著作権が保護されなくなることが危惧されている。そこで、従来より、映像データを保護するための種々の方法が提案されている。
【0004】
映像データを保護するための方法の1つとして、例えば、伝送するデータ中に、コピー許可/禁止を示すフラグを含めることが提案されている。つまり、コピー禁止のデータを送信する場合には、コピー禁止フラグを立てて送信側からデータが送信される。受信側では、フラグの有無が判断され、フラグの有無に応じて、記録禁止の制御がなされる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、このようなフラグを用いる方法は、上述のような種々のAV機器をバスで接続するようなシステムでは、十分なデータの保護が図れない。すなわち、コピー許可/禁止を示すフラグを含めたとしても、バス上には、映像データがそのまま転送されている。アナログの信号線で映像信号を伝送するのと同様な感覚で扱え、ディスプレイ上に映像を映しながら映像データを記録したり、複数の記録装置で映像データを記録したりすることができるように、バス上では、データについての宛先は指定されていない。したがって、バス上に接続された全ての映像機器は、バス上の映像データを取り入れることができる状態にある。したがって、たとえコピー禁止フラグを含めて映像データをバス上に転送したとしても、フラグに対する処理をしないAV機器については、無防備の状態にある。
【0006】
したがって、この発明の目的は、複数のディジタル映像機器をバスを介して接続し、複数のディジタル映像機器間でバスを介して映像データを転送する場合に、バスを介して転送される映像データの保護が十分に図れる映像表示装置及び映像表示方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明は、表示部と、
外部機器から伝送される、暗号化されたディジタルビデオ信号を受信する外部機器接続部と、
受信したディジタルビデオ信号に施された暗号を解除する暗号解除手段と、
外部機器との間で、ディジタルビデオ信号の伝送が許可されているかどうかを認証する認証手段と、
外部機器接続部で受信したディジタルビデオ信号と他のビデオ信号との間で表示部に表示する信号を選択する選択手段とを備え、
選択手段によりディジタルビデオ信号が表示すべき信号として選択され、かつ認証手段により、ディジタルビデオ信号の伝送が許可されていると判断された場合に、暗号解除手段は、受信したディジタルビデオ信号に施された暗号を解除するようにしたことを特徴とする映像表示装置である。
【0008】
この発明は、外部機器から伝送される、暗号化されたディジタルビデオ信号を受信し、
受信したディジタルビデオ信号と他のビデオ信号との間で表示部に表示すべき信号を選択し、
ディジタルビデオ信号が表示すべき信号として選択され場合に、外部機器との間で、ディジタルビデオ信号の伝送が許可されているかどうかを認証し、
認証の結果、ディジタルビデオ信号の伝送が許可されていると判断された場合に、受信したディジタルビデオ信号に施された暗号を解除するようにしたことを特徴とする映像表示方法である。
【0009】
複数の映像機器をバスを介して接続し、バスを介して映像機器間でデータを伝送する場合に、コマンドをやり取りし、キー情報を用いて、転送が許可されている機器かどうかを判断する。そして、転送が許可されている特定の相手型に暗号解読のためのコマンドを送っておいてから、データを暗号化して伝送する。これにより、転送が許可されている特定の相手方にのみデータを転送したり、特定の相手方のみデータの受信を許したりするような制御が可能となる。このため、バスに転送されるデータを確実に保護することができる。
【発明の効果】
【0010】
この発明によれば、相手方を特定し、この特定の相手方にのみデータを転送したり、特定の相手方のみデータの受信を許したりするような制御が可能となる。このため、例えば、バスに複数のディジタルVTRが繋がれた場合に、記録が許可された特定のディジタルVTRでのみデータが記録できるような制御が行え、データの保護が確実になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
この発明の実施の形態について、以下の順序で図面を参照しながら説明する。a.全体システム
b.第1の実施の形態
b1.機器からバス側の方向にデータを転送する機器の例
b2.バス側から機器側の方向にデータを転送する機器の例
b3.双方向にデータを転送する機器の例
b4.データを記録/再生する機器の例
b5.システム例
c.第2の実施の形態
c1.機器からバス側の方向にデータを転送する機器の例
c2.バス側から機器側の方向にデータを転送する機器の例
c3.双方向にデータを転送する機器の例
c4.データを記録/再生する機器の例
c5.システム例
【0012】
a.全体システム
以下、この発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、この発明が適用できるビデオシステムの一例を示すものである。このビデオシステムは、共通のバスを用いて、複数のAV機器を接続したものである。
【0013】
図1において、1はディジタルデコーダボックス、2及び3はディジタルVTRである。ディジタルデコーダボックス1は、パラボラアンテナ6で受信されたディジタル衛星放送の受信信号をデコードし、アナログビデオ信号を出力するものである。ディジタルデコーダボックス1でデコードされたビデオ信号は、テレビジョン受像機4で映出できると共に、バス5を介して、他のAV機器に転送できる。テレビジョン受像機4は、通常のアナログのテレビジョン放送を受信するものである。ディジタルVTR2及び3は、ディジタルビデオ信号を記録/再生できるものである。これら、ディジタルデコーダボックス1、ディジタルVTR2、ディジタルVTR3は、バス5に接続される。
【0014】
バス5には、ディジタルデータが転送されると共に、各機器に対するコマンドが伝送される。このバスを介して、各機器間に、データを転送することができる。すなわち、バス5を介してディジタルデコーダボックス1からのビデオ信号をディジタルVTR2又は3に送り、ディジタルVTR2又は3で、ディジタルデコーダボックス1からのビデオ信号を記録することができる。また、バス5を介してディジタルVTR2又は3からの再生信号をディジタルデコータボックス1を送り、ディジタルデコーダボックス1でこの信号をデコードし、テレビジョン受像機4で映出することができる。更に、バス5を介してディジタルVTR2の再生信号をディジタルVTR3に送り、ディジタルVTR2とディジタルVTR3との間でダビングをすることができる。
【0015】
なお、上述の例では、通常のテレビジョン放送を受信するテレビジョン受像機4を用い、ディジタルデコーダボックス1とディジタルVTR2及び3をバス5に接続して、衛星放送の受信信号が映出できるようなシステムが構成されているが、勿論、更に、他のAV機器を接続してシステムを構成することができる。
【0016】
すなわち、図2はビデオシステムの他の例を示すものである。この例では、ディジタルビデオデコーダが内蔵されたテレビジョン受像機14が用いられる。パラボラアンテナ16で受信されたディジタル衛星放送は、テレビジョン受像機14内のデコーダによりデコードされ、テレビジョン受像機14で映出される。また、このビデオシステムには、ディジタルVTR12の他に、ディジタルビデオディスクプレーヤ19、MPEGデコータ17、アナログVTR18が設けられる。ディジタルビデオディスクプレーヤ19は、例えばMPEGで圧縮されたビデオ信号が記録された光ディスクを再生するものである。アナログVTR18は、アナログビデオ信号を記録/再生するものである。アナログVTR18で、バス15を介して転送されるディジタルビデオ信号を記録できるように、MPEGデコーダ17が設けられる。ディジタルビデオデコーダ内蔵のテレビジョン受像機14、ディジタルビデオディスク19、MPEGデコーダ17は、バス15に接続される。このバス15を介して、各機器間で、データを転送することができる。
【0017】
b.第1の実施の形態
この発明は、上述のように、共通のバスに複数のAV機器を接続してなるシステムにおいて、バスに転送されるデータを保護するのに用いられる。この発明の第1の実施の形態は、予めコマンドにより転送が許可される機器を指定し、転送が許可された機器に対してだけデータが届き、転送が許可されていない機器にはデータが転送されないように、各機器にスイッチを設けるようにして、データの保護を図るようにしたものである。AV機器には、機器からバス側の方向にデータを転送する機器と、バスから機器側にデータを取り込むような機器と、双方向にデータが転送される機器とがある。更に、データを記録/再生可能な機器がある。機器からバス側の方向にデータを転送する機器は、例えば、ディジタルビデオディスクプレーヤである。バスから機器側にデータを取り込むような機器は、例えばMPEGデコーダやデコーダ内蔵のテレビジョン受像機である。双方向にデータが転送される機器は、例えば、ディジタルデコーダボックスである。データを記録/再生可能な機器は、例えば、ディジタルVTRである。これら、各機器毎の構成について、以下に説明する。
【0018】
b1.機器からバス側の方向にデータを転送する機器の例
機器からバス側の方向にデータを転送する機器においては、ディジタルデータの出力側に、コントローラによりオン/オフが制御されるスイッチ回路が設けられる。そして、各機器に対してバスを介してデータを転送する場合、先ず、予め各機器との間でコマンドがやり取りされ、キー情報を用いて、転送が許可されているかどうかが判断される。そして、転送が許可されている機器に対してのみ、スイッチがオンされ、データが転送される。転送が許可されていない機器に対しては、スイッチがオフされ、データの転送が拒否される。
【0019】
図3は、このような機器の一例として、ディジタルビデオディスクプレーヤが示されている。図3において、光ディスク21には、例えばMPEGで圧縮されたビデオ信号が光学的に記録されている。この光ディスク21は、スピンドルモータ22により回転される。光ディスク21の信号は、光学ピックアップ23で再生され、この再生信号が再生回路24に供給される。再生回路24で、データの復調、エラー訂正等の処理が行われる。再生回路24の出力は、スイッチ回路25に供給される。スイッチ回路25は、コントローラ27により、オン/オフ制御される。スイッチ回路25の出力がI/Oポート26に供給される。また、I/Oポート26を介して、コトローラ27で他の機器とコマンドがやり取りされる。コントローラ27には、キー発生部28からキー情報が与えられる。
【0020】
このようなディジタルビデオディスクプレーヤにおいて、再生データをバスを介して他のAV機器に転送する場合には、先ず、バスを介して、キー情報を用いてコマンドがやり取りされる。このコマンドにより、キー情報を用いて、転送が許可されている機器が特定される。そして、転送が許可されている機器にデータを転送する場合にのみ、スイッチ回路25がオンされ、再生回路24からのデータがバスを介して転送される。それ以外ではスイッチ25がオフされる。これにより、転送が許可されている機器にのみデータを転送し、許可されていない機器に対するデータの転送を拒否することができる。
【0021】
b2.バス側から機器側の方向にデータを転送する機器の例
バス側から機器側にデータを取り込むような機器においては、ディジタルデータの入力側に、コントローラによりオン/オフが制御されるスイッチ回路が設けられる。そして、バスを介して各機器からのデータを受け取る場合、先ず、各機器にコマンドがやり取りされ、キー情報を用いて、転送が許可されているかどうかが判断される。そして、転送が許可されている機器に対してのみスイッチ回路がオンされる。転送が許可されていない機器に対しては、スイッチ回路がオフされ、データの転送が拒否される。
【0022】
図4は、このような機器の一例として、MPEGデコーダが示されている。図4において、I/Oポート31からのデータは、スイッチ回路32に供給される。スイッチ回路32は、コントローラ36により、オン/オフ制御される。スイッチ回路32の出力がMPEGデコード回路33に供給される。MPEGデコード回路33で、ビデオデータがデコードされる。MPEGデコード回路33の出力は、D/Aコンバータ34を介して、出力端子35から出力される。I/Oポート31を介して、コントローラ36で他の機器とコマンドがやり取りされる。コントローラ36には、キー発生部37からキー情報が与えられる。
【0023】
このMPEGデコーダに、バスを介して他のAV機器からデータが転送される場合には、先ず、バスを介して、コマンドがやり取りされる。このコマンドにより、キー情報を用いて、転送が許可されている機器が特定される。そして、転送が許可されている機器からのデータに対してのみ、スイッチ回路32がオンされ、それ以外ではスイッチ32がオフされる。これにより、転送が許可されている機器からのみ、データを受け取ることができ、データの転送が許可されていない機器からのデータを拒否することができる。
【0024】
図5は、このような機器の他の例として、デコーダ内蔵のテレビジョン受像機が示されている。図5において、入力端子41には、通常のテレビジョン放送の受信信号が供給される。入力端子41からの信号は、チューナ回路43に供給される。チューナ回路43で、所望の受信チャンネルの信号が取り出される。チューナ回路43の出力がスイッチ回路45の端子45Aに供給される。
【0025】
入力端子42には、衛星からの圧縮ディジタルビデオ信号が供給される。入力端子42からの信号は、ディジタルチューナ回路44に供給される。ディジタルチューナ回路44で、所望の受信チャンネルが選択される。ディジタルチューナ回路44の出力がスイッチ回路45の端子45Bに供給される。
【0026】
I/Oポート46を介して送られてきたデータは、スイッチ回路47に供給される。スイッチ回路47は、コントローラ48により、オン/オフが制御される。スイッチ回路47の出力がスイッチ回路45の端子45Cに供給される。また、I/Oポート46を介して、コトローラ48で他の機器とコマンドがやり取りされる。コントローラ48には、キー発生部52からキー情報が与えられる。
【0027】
通常のテレビジョン放送を受信する場合には、スイッチ回路45が端子45A側に設定される。衛星からのディジタル放送を受信する場合には、スイッチ回路45が端子45B側に設定される。I/Oポート45を介して送られてくるデータを映出する場合には、スイッチ回路45が端子45C側に設定される。
【0028】
スイッチ回路45の出力がデスクランブラ49に供給される。デスクランブラ49は、受信信号がスクランブルされている場合に、このスクランブルを解くものである。デスクランブラ49の出力がMPEGデコーダ50に供給される。MPEGデコーダ50により、ビデオ信号がデコードされる。なお、通常のビデオ信号を受信する場合には、MPEGデコーダ50はパスされる。MPEGデコーダ50の出力が信号処理回路51に供給される。信号処理回路51の出力がCRTディスプレイ53に供給される。
【0029】
このようなテレビジョン受像機において、バスを介して他のAV機器からデータが転送される場合には、バスを介して、コマンドがやり取りされる。このコマンドにより、キー情報を用いて、転送が許可されている機器が特定される。そして、転送が許可されている機器からのデータに対してのみ、スイッチ回路47がオンされ、それ以外ではスイッチ47がオフされる。これにより、転送が許可されている機器からのみ、データを受け取ることができ、転送が許可されていない機器からのデータを拒否することができる。
【0030】
b3.双方向にデータを転送する機器の例
双方向にデータが転送される機器においては、ディジタルデータの出力側に、コントローラによりオン/オフが制御されるスイッチ回路が設けられると共に、ディジタルデータの入力側に、コントローラによりオン/オフが制御されるスイッチ回路が設けられる。そして、各機器に対してバスを介してデータを転送する場合、先ず、予め各機器との間でコマンドがやり取され、キー情報を用いて、転送が許可されているかどうかが判断される。そして、転送が許可されている機器に対してのみ出力側のスイッチ回路がオンされ、転送が許可されていない機器に対してはスイッチがオフされ、データの転送が拒否される。また、バスを介して各機器からのデータを受け取る場合、予め各機器との間でコマンドがやり取され、キー情報を用いて、転送が許可されているかどうかが判断される。転送が許可されている機器に対してのみ入力側のスイッチ回路がオンされ、転送が許可されていない機器に対しては、入力側のスイッチ回路がオフされ、データの転送が拒否される。
【0031】
図6は、このような機器の例として、ディジタルビデオボックスが示されている。図6において、入力端子61には、衛星からの圧縮ディジタルビデオ信号が供給される。入力端子61からの信号は、ディジタルチューナ回路62に供給される。ディジタルチューナ回路62で、所望の受信チャンネルが選択される。ディジタルチューナ回路62の出力がデスクランブラ63に供給される。デスクランブラ63は、受信信号がスクランブルされている場合に、このスクランブルを解くものである。デスクランブラ63の出力がスイッチ回路64に供給されると共に、スイッチ回路65の端子65Aに供給される。スイッチ回路64は、コントローラ67により、オン/オフが制御される。スイッチ回路64の出力がI/Oポート66に供給される。
【0032】
I/Oポート66を介して送られてきたデータは、スイッチ回路68に供給される。スイッチ回路68は、コントローラ67により、オン/オフが制御される。スイッチ回路68の出力がスイッチ回路65の端子65Bに供給される。また、I/Oポート66を介して、コントローラ67で他の機器とコマンドがやり取りされる。コントローラ67には、キー発生部69からキー情報が与えられる。
【0033】
スイッチ回路65は、受信信号をテレビジョン受像機に映出する場合と、伝送されてきたデータをテレビジョン受像機に映出する場合とで切り換えられる。受信信号をテレビジョン受像機に映出する場合には、スイッチ回路65が端子65A側に設定される。バスを介して送られてきたデータに基づく画像をテレビジョン受像機に映出する場合には、スイッチ回路65が端子65B側に設定される。
【0034】
スイッチ回路65の出力がMPEGデコード回路70に供給される。MPEGデコード回路70で、ビデオ信号がデコードされる。MPEGデコード回路70の出力がD/Aコンバータ71に供給される。D/Aコンバータ71の出力が出力端子72から出力される。
【0035】
このディジタルビデオボックスは、受信信号をデコードして、テレビジョン受像機に映出する場合に用いられる。更に、このディジタルビテダオボックスは、受信データをバスを介して他の機器に送る場合に用いられると共に、バスを介して送られてきた他の機器からのデータを受け取り、デコードしてテレビジョン受像機に供給する場合に用いられる。
【0036】
ディジタルビデオボックスからのデータを、バスを介して他のAV機器に転送する場合には、先ず、バスを介して、コマンドがやり取りされる。このコマンドにより、キー情報を用いて、転送が許可されている機器が特定される。そして、デスクランブラ63からのデータがバスを介して転送される。この時、転送が許可されている機器にデータを転送する場合にのみスイッチ回路64がオンされ、それ以外ではスイッチ64がオフされる。これにより、転送が許可されている機器にのみデータを転送することができ、転送が許可されていない機器へのデータの転送が拒否できる。
【0037】
ディジタルビデオボックスに、バスを介して他のAV機器からのデータが受け取る場合には、スイッチ回路65が端子65B側に設定される。そして、先ず、バスを介して、コマンドがやり取りされる。このコマンドにより、キー情報を用いて、転送が許可されている機器が特定される。そして、転送が許可されている機器からのデータに対してのみ、スイッチ回路68がオンされ、それ以外ではスイッチ68がオフされる。これにより、転送が許可されている機器からのみデータを受け取ることができる。
【0038】
b4.データを記録/再生する機器の例
データを記録/再生するような機器においては、ディジタルデータの出力側に、コントローラによりオン/オフが制御されるスイッチ回路が設けられると共に、ディジタルデータの入力側に、コントローラによりオン/オフが制御されるスイッチ回路が設けられる。そして、転送が許可されている機器かどうかを特定するために、カードキーが装着される。
【0039】
再生時に、各機器に対してバスを介してデータを転送する場合、先ず、予め各機器との間でコマンドをやり取りし、キー情報を用いて、転送が許可されているかどうかを判断し、転送が許可されている機器に対してのみ出力側のスイッチをオンしてデータを送り、転送が許可されていない機器に対してはスイッチをオフし、データが転送されないようにしている。また、記録時に、バスを介して各機器からのデータを受け取る場合、予め各機器との間でコマンドをやり取りし、キー情報を用いて、転送が許可されているかどうかを判断し、転送が許可されている機器に対してのみ入力側のスイッチがオンされ、転送が許可されていない機器に対しては、入力側のスイッチがオフされ、データの転送が拒否される。
【0040】
図7は、このような機器の一例として、ディジタルVTRが示されている。図7において、バスを介して転送されてきたデータを記録する場合には、I/Oポート81を介して転送されきたデータは、スイッチ回路82に供給される。スイッチ回路82の出力が記録/再生回路83に供給される。記録/再生回路83により、このデータが記録される。再生時に、記録/再生回路83から再生されたデータは、スイッチ回路84に供給される。スイッチ回路84の出力がI/Oポート81に供給される。また、I/Oポート81を介して、コントローラ85に他の機器とコマンドがやり取りされる。カード装着端子87には、カードキー86が着脱自在に装着される。このカードキー86からコントローラ85にキー情報が与えられる。
【0041】
ディジタルVTRに、バスを介して送られてきた他のAV機器からデータを記録する場合には、先ず、バスを介して、カードキー86のキー情報を用いてコマンドがやり取りされる。このコマンドにより、転送が許可されている機器が特定される。そして、転送が許可されている場合には、スイッチ回路82がオンされ、それ以外ではスイッチ82がオフされる。これにより、転送が許可されている場合のみ、データを記録することができる。
【0042】
ディジタルVTRからの再生データを、バスを介して他のAV機器に転送する場合には、先ず、バスを介して、カードキー86のキー情報を用いてコマンドがやり取りされる。このコマンドにより、転送が許可されている機器が特定される。そして、記録/再生回路83からの再生データがバスを介して転送される。この時、転送が許可されている機器にデータを転送する場合にのみスイッチ回路84がオンされ、それ以外ではスイッチ84がオフされる。これにより、転送が許可されている機器にのみ再生データを転送することができ、転送が許可されていない機器へのデータの転送を拒否できる。
【0043】
b5.システム例
上述のように構成された各機器を用いることにより、データが保護されることについて以下に説明する。図8は、上述のように構成されたAV機器を用いて、図1に示したような、ディジタルデコーダボックス101、ディジタルVTR102及び103、テレビジョン受像機104からなるシステムを構成したものである。ディジタルデコーダボックス101は図6に示したよう構成され、ディジタルVTR102及び103は図7に示したように構成されている。ディジタルデコーダボックス101、ディジタルVTR102及び103は、バス105に共通接続される。
【0044】
バス105上には、コマンドと、データが転送される。コマンドは、各映像機器毎に所定の処理ができるようにするために、宛先を指定して転送される。データは、宛先が指定されずに送信される。
【0045】
各AV機器間で、データを転送する際には、図9に示すような処理が行われる。すなわち、先ず、転送が許可されているかどうかを判断するためのコマンドが送信される(ステップS1)。各機器は、コマンドを受け取ると、各機器のキー情報に従ってコマンドの処理を行い(ステップS2)、所定の処理がなされたデータをアクノリッジとして返す。アクノリッジが受信されたかどうかが判断される(ステップS3)。アクノリッジが受信されたら、各機器毎のキー情報に基づいて処理されたデータであるアクノリッジと、コマンドを発生した機器に基づくキー情報に基づいて処理されたデータとが比較される(ステップS4)。互いのキー情報が正しければ、両者は一致することになる。互いのキー情報が誤っていると、両者は一致しない。両者が一致しているかどうかが判断され(ステップS5)、一致していればデータをそのAV機器に転送することが許可され(ステップS6)、一致していなければそのAV機器へのデータの転送が拒否される(ステップS7)。
【0046】
例えば、図8に示すように、ディジタルVTR102にはカードキーが装着されておらず、ディジタルVTR103にのみカードキー86Bが装着されているとする。そして、ディジタルデコーダボックス101と、ディジタルVTR102及び103との間で、データの転送を行うとする。
【0047】
ディジタルデコーダボックス101側からディジタルVTR102及び103側に記録コマンドを送り、ディジタルデコーダボックス101からのデータをディジタルVTR102及び103に転送して記録させる場合、図10A及び図10Bに示すような処理が行われる。
【0048】
図10Aに示すように、ディジタルデコーダボックス101側からディジタルVTR102に、記録コマンドが与えられる。ディジタルVTR102に記録コマンドが転送されると、ディジタルVTR102はキー情報に基づいてアクノリッジを形成し、このアクノリッジをディジタルデコーダボックス101に返す。ディジタルVTR102には、カードキーが装着されていないので、ディジタルVTR102からディジタルデコーダボックス101に返されるアクノリッジは、所定のデータではない。このため、以後、データの転送が拒否される。
【0049】
図10Bに示すように、ディジタルデコーダボックス101側からディジタルVTR103に、記録コマンドが与えられる。ディジタルVTR103にコマンドが転送されると、ディジタルVTR103はキー情報に基づいてアクノリッジを形成し、このアクノリッジをディジタルデコーダボックス101に返す。ディジタルVTR103には、カードキー86Bが装着されているので、ディジタルVTR103からディジタルデコーダボックス101に返されるアクノリッジは、所定のデータとなる。このため、以後、ディジタルデコーダボックス101からディジタルVTR103にデータが転送される。
【0050】
ディジタルデコーダボックス101側からディジタルVTR102及び103側に再生コマンドを送り、ディジタルVTR102及び103からの再生データをディジタルデコーダボックス101に転送させる場合、図11A及び図11Bに示すような処理が行われる。
【0051】
図11Aに示すように、ディジタルデコーダボックス101側からディジタルVTR102に、再生コマンドが与えられる。ディジタルVTR102に再生コマンドが転送されると、ディジタルVTR102はキー情報に基づいてアクノリッジを形成し、このアクノリッジをディジタルデコーダボックス101に返す。ディジタルVTR102には、カードキーが装着されていないので、ディジタルVTR102からディジタルデコーダボックス101に返されるアクノリッジは、所定のデータではない。このため、以後、データの転送が拒否される。
【0052】
図11Bに示すように、ディジタルデコーダボックス101側からディジタルVTR103に、再生コマンドが与えられる。ディジタルVTR103に再生コマンドが転送されると、ディジタルVTR103はキー情報に基づいてアクノリッジを形成し、このアクノリッジをディジタルデコーダボックス101に返す。ディジタルVTR103には、カードキーが装着されているので、ディジタルVTR103からディジタルデコーダボックス101に返されるアクノリッジは、所定のデータとなる。このため、以後、ディジタルVTR103からの再生データがディジタルデコーダボックス101に転送される。
【0053】
ディジタルVTR102及び103側からディジタルデコーダボックス101側にデータ送信コマンドを送り、ディジタルデコーダボックス101からのデータをディジタルVTR102及び103に転送させて記録する場合、図12A及び図12Bに示すような処理が行われる。
【0054】
図12Aに示すように、ディジタルVTR102側からディジタルデコーダボックス101側に、データ送信コマンドが与えられる。ディジタルデコーダボックス101にデータ送信コマンドが転送されると、ディジタルデコーダボックス101はキー情報に基づいてアクノリッジを形成し、このディジタルVTR102に返す。ディジタルVTR102には、カードキーが装着されていないので、ディジタルVTR102からディジタルデコーダボックス101に返されるアクノリッジは、ディジタルVTR102側の所定のデータと一致しない。このため、以後、ディジタルVTR102はデータの取込みを拒否する。
【0055】
図12Bに示すように、ディジタルVTR103側からディジタルデコーダボックス101側に、データ送信コマンドが与えられる。ディジタルデコーダボックス101にデータ送信コマンドが転送されると、ディジタルデコーダボックス101はキー情報に基づいてアクノリッジを形成し、このディジタルVTR103に返す。ディジタルVTR103には、カードキー86Bが装着されているので、ディジタルVTR103からディジタルデコーダボックス101に返されるアクノリッジは、ディジタルVTR103側の所定のデータと一致する。このため、ディジタルデコーダボックス101からのデータがディジタルVTR102に送信され、このデータがディジタルVTR103で記録される。
【0056】
ディジタルVTR102及び103側からディジタルデコーダボックス101側にデータ受信コマンドを送り、ディジタルVTR102及び103からのデータをディジタルデコードボックス101に転送する場合、図13A及び図13Bに示すような処理が行われる。
【0057】
図13Aに示すように、ディジタルVTR102側からディジタルデコーダボックス101側に、データ受信コマンドが与えられる。ディジタルデコーダボックス101にデータ受信コマンドが転送されると、ディジタルデコーダボックス101はキー情報に基づいてアクノリッジを形成し、このディジタルVTR102に返す。ディジタルVTR102には、カードキーが装着されていないので、ディジタルVTR102からディジタルデコーダボックス101に返されるアクノリッジは、ディジタルVTR102側の所定のデータと一致しない。このため、以後、ディジタルVTR103からのデータの転送が拒否される。
【0058】
図13Bに示すように、ディジタルVTR103側からディジタルデコーダボックス101側に、データ受信コマンドが与えられる。ディジタルデコーダボックス101にデータ受信コマンドが転送されると、ディジタルデコーダボックス101はキー情報に基づいてアクノリッジを形成し、このディジタルVTR103に返す。ディジタルVTR103には、カードキー86Bが装着されているので、ディジタルVTR103からディジタルデコーダボックス101に返されるアクノリッジは、ディジタルVTR103側の所定のデータと一致する。このため、以後、ディジタルVTR103からのデータがディジタルデコーダボックス101に転送され、ディジタルデコーダボックス101で受信される。
【0059】
このように、この発明の第1の実施の形態では、各機器間でデータを転送するのに先立ち、キー情報に基づいてコマンドをやり取りし、転送が許可されているかどうかが判断される。そして、転送が許可されている機器に対してのみ、データが転送される。これにより、データの保護を図ることができる。
【0060】
c.第2の実施の形態
この発明の第2の実施の形態は、予めコマンドにより転送が許可される機器を指定し、転送が許可された機器に対してだけデータが届き、転送が許可されていない機器にはデータが転送されないように、各機器にスイッチを設けると共に、データを暗号化して伝送することで、データの保護を更に強化するようにしたものである。
【0061】
c1.機器からバス側の方向にデータを転送する機器の例
機器からバス側の方向にデータを転送する機器においては、ディジタルデータの出力側に、コントローラによりオン/オフが制御されるスイッチ回路が設けられると共に、暗号化回路が設けられる。そして、各機器に対してバスを介してデータを転送する場合、先ず、予め各機器との間でコマンドをやり取りし、転送が許可されているかどうかが判断される。そして、転送が許可されている機器に対して、暗号を解読するためのキーが渡される。転送が許可されている機器に対しては、スイッチがオンされ、データが暗号化されて送られる。転送が許可されている機器には、予めキーが渡されているので、この暗号化されてデータは解読できる。転送が許可されていない機器に対しては、スイッチがオフされ、データの転送が拒否される。
【0062】
図14は、このような機器の一例として、ディジタルビデオディスクプレーヤが示されている。図14において、光ディスク121には、例えばMPEGで圧縮されたビデオ信号が光学的に記録されている。この光ディスク121は、スピンドルモータ122により回転される。光ディスク121の信号は、光学ピックアップ123で再生され、この再生信号が再生回路124に供給される。再生回路124で、データの復調、エラー訂正等の処理が行われる。再生回路124の出力は、スイッチ回路125に供給される。スイッチ回路125は、コントローラ127により、オン/オフ制御される。スイッチ回路125の出力が暗号化回路129に供給される。暗号化回路129で、転送すべきデータが暗号化される。暗号化回路129の出力がI/Oポート26に供給される。また、I/Oポート26を介して、コトローラ27にコマンドが転送される。コントローラ27には、キー発生部28からキー情報が与えられる。
【0063】
このようなディジタルビデオディスクプレーヤにおいて、再生データをバスを介して他のAV機器に転送する場合には、先ず、バスを介して、コマンドがやり取りされる。このコマンドにより、キー情報を用いて、転送が許可されている機器が特定される。そして、転送が許可されている機器にデータを転送する場合には、暗号解読のためのキーが渡される。そして、スイッチ回路25がオンされる。このため、再生回路24からのデータは、暗号化回路129で暗号化され、バスを介して転送される。それ以外ではスイッチ25がオフされる。これにより、転送が許可されている機器にのみデータを転送し、許可されていない機器に対するデータの転送を拒否することができる。これと共に、バスに転送されるデータが暗号化されるので、バスに転送されるデータの保護が図れる。
【0064】
c2.バス側から機器側の方向にデータを転送する機器の例
バス側から機器側にデータを取り込むような機器においては、ディジタルデータの入力側に、コントローラによりオン/オフが制御されるスイッチ回路が設けられると共に、暗号解読回路が設けられる。そして、バスを介して各機器からのデータを受け取る場合、先ず、各機器にコマンドがやり取りされ、転送が許可されているかどうかが判断される。そして、転送が許可されている場合には、暗号化解読のためのキーが受け取られる。転送が許可されている機器に対しては、スイッチ回路がオンされ、データが入力される。このデータは暗号化されているが、予め暗号化解読のためのキーが送られてきているので、暗号は解読できる。転送が許可されていない機器に対しては、スイッチ回路がオフされ、データの転送が拒否される。
【0065】
図15は、このような機器の一例として、MPEGデコーダが示されている。図15において、I/Oポート131からのデータは、スイッチ回路132に供給される。スイッチ回路132は、コントローラ136により、オン/オフ制御される。スイッチ回路132の出力が暗号解読回路138に供給される。暗号解読回路138の出力がMPEGデコード回路133に供給される。MPEGデコード回路133で、ビデオデータがデコードされる。MPEGデコード回路133の出力は、D/Aコンバータ134を介して、出力端子135から出力される。I/Oポート131を介して、コントローラ136でコマンドがやり取りされる。コントローラ136には、キー発生部137からキー情報が与えられる。
【0066】
このMPEGデコーダに、バスを介して他のAV機器からデータが転送される場合には、先ず、バスを介して、コマンドがやり取りされる。このコマンドにより、キー情報を用いて、転送が許可されている機器が特定される。転送が許可されていれば、暗号解読のためのキーが受け取られ、この暗号解読のためのキーが暗号解読回路138に設定される。そして、スイッチ回路132がオンされる。これにより、バスを介して送られてきたデータが入力される。このデータは暗号化されているが、キーが予め送られてきているので、暗号を解読できる。データの転送が許可されていない場合には、スイッチ32がオフされ、データの転送が拒否される。
【0067】
図16は、デコーダ内蔵のテレビジョン受像機の例が示されている。図16において、入力端子141には、通常のテレビジョン放送の受信信号が供給される。入力端子141からの信号は、チューナ回路143に供給される。チューナ回路143で、所望の受信チャンネルの信号が取り出される。チューナ回路143の出力がスイッチ回路145の端子145Aに供給される。
【0068】
入力端子142には、衛星からの圧縮ディジタルビデオ信号が供給される。入力端子142からの信号は、ディジタルチューナ回路144に供給される。ディジタルチューナ回路144で、所望の受信チャンネルが選択される。ディジタルチューナ回路144の出力がスイッチ回路145の端子145Bに供給される。
【0069】
I/Oポート146を介して送られてきたデータは、スイッチ回路147に供給される。スイッチ回路147は、コントローラ148により、オン/オフが制御される。スイッチ回路147の出力が暗号化回路154に供給される。暗号化回路154には、コントローラ148から、暗号解読のためのキー情報が与えられる。暗号解読回路154の出力がスイッチ回路145の端子154Cに供給される。また、I/Oポート146を介して、コントローラ148にコマンドが転送される。コントローラ148には、キー発生部152からキー情報が与えられる。
【0070】
通常のテレビジョン放送を受信する場合には、スイッチ回路145が端子145A側に設定される。衛星からのディジタル放送を受信する場合には、スイッチ回路145が端子145B側に設定される。I/Oポート145を介して送られてくるデータを再生する場合には、スイッチ回路145が端子145C側に設定される。
【0071】
スイッチ回路145の出力がデスクランブラ149に供給される。デスクランブラ149は、受信信号がスクランブルされている場合に、このスクランブルを解くものである。デスクランブラ149の出力がMPEGデコーダ150に供給される。MPEGデコーダ150により、ビデオ信号がデコードされる。なお、通常のビデオ信号を受信する場合には、MPEGデコーダ150は、パスされる。MPEGデコーダ150の出力が信号処理回路151に供給される。信号処理回路151の出力がCRTディスプレイ153に供給される。
【0072】
このようなテレビジョン受像機において、バスを介して他のAV機器からデータが転送される場合には、先ず、バスを介して、コマンドがやり取りされる。このコマンドにより、キー情報を用いて、転送が許可されている機器が特定される。データの転送が許可されていれば、暗号解読のためのキーが受け取られる。そして、転送が許可されている機器の場合には、スイッチ回路47がオンされ、データが送られてくる。このデータは暗号化されているが、キーが予め送られてきているので、暗号を解読できる。データの転送が許可されていない場合には、スイッチ47がオフされ、データの転送が拒否される。
【0073】
c3.双方向にデータを転送する機器の例
双方向にデータが転送される機器においては、ディジタルデータの出力側に、コントローラによりオン/オフが制御されるスイッチ回路が設けられると共に、データを暗号化回路が設けられる。また、ディジタルデータの入力側に、コントローラによりオン/オフが制御されるスイッチ回路が設けられると共に、暗号解読回路が設けられる。
【0074】
各機器に対してバスを介してデータを転送する場合、先ず、予め各機器との間でコマンドがやり取りされ、キー情報を用いて、転送が許可されているかどうかが判断される。転送が許可されている場合には、暗号解読のためのキーが渡される。そして、暗号化されたデータが送られる。転送が許可されていない場合には、データの転送が拒否される。
【0075】
バスを介して各機器からのデータを受け取る場合、予め各機器との間でコマンドがやり取りされ、キー情報を用いて、転送が許可されているかどうかが判断される。転送が許可されている機器からは、暗号解読のためのキーが送られてくる。そして、入力側のスイッチ回路がオンされ、データが暗号化されて送られてくる。このデータは暗号化されているが、キー情報が予め送られてきているので、暗号を解読できる。転送が許可されていない機器に対しては、データの転送が拒否される。
【0076】
図17は、このような機器の例として、ディジタルビデオボックスが示されている。図17において、入力端子161には、衛星からの圧縮ディジタルビデオ信号が供給される。入力端子161からの信号は、ディジタルチューナ回路162に供給される。ディジタルチューナ回路162で、所望の受信チャンネルが選択される。ディジタルチューナ回路162の出力がデスクランブラ163に供給される。デスクランブラ163は、受信信号がスクランブルされている場合に、このスクランブルを解くものである。デスクランブラ163の出力が暗号化回路173に供給される。暗号化回路173の出力がスイッチ回路164に供給されると共に、スイッチ回路165の端子165Aに供給される。スイッチ回路164は、コントローラ167により、オン/オフが制御される。スイッチ回路164の出力がI/Oポート166に供給される。
【0077】
I/Oポート166を介して送られてきたデータは、スイッチ回路168に供給される。スイッチ回路168は、コントローラ167により、オン/オフが制御される。スイッチ回路168の出力が暗号解読回路174に供給される。暗号解読回路174の出力がスイッチ回路165の端子165Bに供給される。また、I/Oポート166を介して、コントローラ167にコマンドが転送される。コントローラ167には、キー発生部169からキー情報が与えられる。
【0078】
スイッチ回路165は、受信信号をテレビジョン受像機に映出する場合と、伝送されてきたデータをテレビジョン受像機に映出する場合とで切り換えられる。受信信号をテレビジョンをテレビジョン受像機に映出する場合には、スイッチ回路165が端子165A側に設定される。バスを介して送られてきたデータに基づく画像をテレビジョン受像機に映出する場合には、スイッチ回路165が端子165B側に設定される。
【0079】
スイッチ回路165の出力がMPEGデコード回路170に供給される。MPEGデコード回路170で、ビデオ信号がデコードされる。MPEGデコード回路170の出力がD/Aコンバータ171に供給される。D/Aコンバータ171の出力が出力端子172から出力される。出力端子172の出力は、テレビジョン受像機のビデオ入力端子に供給される。
【0080】
このディジタルビデオボックスは、受信信号をデコードして、テレビジョン受像機に映出する場合に用いられる。更に、このディジタルビテダオボックスは、受信データをバスを介して他の機器に送る場合に用いられると共に、バスを介して送られてきた他の機器からのデータを受け取り、デコードしてテレビジョン受像機に供給する場合に用いられる。
【0081】
ディジタルビデオボックスからのデータを、バスを介して他のAV機器に転送する場合には、先ず、バスを介して、コマンドがやり取りされる。このコマンドにより、キー情報を用いて、転送が許可されている機器が特定される。転送が許可されている機器に対しては、暗号解読のためのキーが渡される。そして、スイッチ回路64がオンされ、デスクランブラ63からのデータが暗号化回路173で暗号化され、バスを介して転送される。転送が許可されていない場合には、スイッチ64がオフされる。これにより、転送が許可されていない機器のデータの転送が拒否できる。
【0082】
ディジタルビデオボックスに、バスを介して他のAV機器からのデータが受け取る場合には、スイッチ回路165が端子165B側に設定される。そして、バスを介して、コマンドがやり取りされる。このコマンドにより、キー情報を用いて、転送が許可されている機器が特定される。転送が許可されている機器からのデータに対して、暗号解読のためのキーが受け取られる。転送が許可されている場合には、スイッチ回路168がオンされ、データが入力される。このデータは暗号化されているが、暗号解読のためのキーが送られてきているので,暗号は解読できる。転送が許可されていなければ、スイッチ68がオフされる。これにより、転送が許可さていない機器からのデータの転送を拒否できる。
【0083】
c4.データを記録/再生する機器の例
データを記録/再生するような機器においては、ディジタルデータの出力側に、コントローラによりオン/オフが制御されるスイッチ回路が設けられると共に、ディジタルデータの入力側に、コントローラによりオン/オフが制御されるスイッチ回路が設けられる。そして、転送が許可されている機器かどうかを特定するために、カードキーが装着される。
【0084】
再生時に、各機器に対してバスを介してデータを転送する場合、先ず、予め各機器との間でコマンドがやり取りされ、転送が許可されているかどうかが判断される。転送が許可されている場合には、暗号解読のためのキーが渡される。そして、出力側のスイッチがオンされ、データが暗号化されて送られる。転送が許可されていない機器では、出力側のスイッチがオフされ、データの転送が拒否される。また、記録時に、バスを介して各機器からのデータを受け取る場合、予め各機器との間でコマンドがやり取りされ、転送が許可されているかどうかが判断される。転送が許可されている場合には、暗号解読のためのキーが送られてくる。転送が許可されている場合には、入力側のスイッチがオンされ、暗号化されてデータが入力される。このデータは暗号化されているが、予め暗号解読のためのキーが送られてきているので、暗号は解読できる。転送が許可されていない機器に対しては、入力側のスイッチがオフされ、データの転送が拒否される。
【0085】
図18は、このような機器の一例として、ディジタルVTRが示されている。図18において、バスを介して転送されてきたデータを記録する場合には、I/Oポート181を介して転送されきたデータは、スイッチ回路182に供給される。スイッチ回路182の出力が暗号解読回路188に供給される。暗号解読回路188にはコントローラ185から暗号解読のためのキーが与えられる。暗号解読回路188の出力が記録/再生回路183に供給される。記録/再生回路183により、このデータが記録される。再生時に、記録/再生回路183から再生されたデータは、暗号化回路189に供給される。暗号化回路189の出力がスイッチ回路184に供給される。スイッチ回路184の出力がI/Oポート181に供給される。また、I/Oポート181を介して、コントローラ185にコマンドが転送される。カード装着端子187には、カードキー186が着脱自在に装着される。このカードキー186からコントローラ185にキー情報が与えられる。
【0086】
ディジタルVTRに、バスを介して送られてきた他のAV機器からデータを記録する場合には、先ず、バスを介して、コマンドがやり取りされる。このコマンドにより、キー情報を用いて、転送が許可されている機器が特定される。そして、転送が許可されている場合には、暗号解読のためのキーが送られてくる。転送が許可されている場合には、スイッチ回路82がオンされ、データが入力される。このデータは暗号化されているが、転送が許可されている場合には、暗号化を解読するためのキーが送られているので、暗号は解読できる。転送が許可されていなければ、スイッチ82がオフされる。これにより、転送が許可されている場合のみ、データを記録でき、許可されていない場合には、データを拒否できる。
【0087】
ディジタルVTRからの再生データを、バスを介して他のAV機器に転送する場合には、先ず、バスを介して、コマンドがやり取りされる。このコマンドにより、キー情報を用いて、転送が許可されている機器が特定される。転送が許可されている機器に対しては、暗号解読のためのキーが渡される。そして、スイッチ回路84がオンされ、記録/再生回路83からの再生データが暗号化されて、バスを介して転送される。転送が許可されていない場合には、スイッチ84がオフされる。これにより、転送が許可されていない機器には、データの転送を拒否できる。
【0088】
c5.システム例
上述のように構成された各機器を用いることにより、データが保護されることについて以下に説明する。図19は、上述のように構成されたAV機器を用いて、図1に示したような、ディジタルデコーダボックス201、ディジタルVTR202及び203、テレビジョン受像機204からなるシステムを構成したものである。ディジタルデコーダボックス201は図17に示したように構成され、ディジタルVTR202及び203は図18に示したように構成されている。ディジタルデコーダボックス201、ディジタルVTR202及び203は、バス205に共通接続される。
【0089】
バス205上には、コマンドと、データが転送される。コマンドは、各映像機器毎に所定の処理ができるようにするために、宛先を指定して転送される。データは、宛先が指定されずに送信される。
【0090】
各AV機器間で、データを転送する際には、図20に示すような処理が行われる。すなわち、先ず、転送が許可されているかどうかを判断するためのコマンドが送信される(ステップS21)。各機器は、コマンドを受け取ると、各機器のキー情報に従ってコマンドの処理を行い(ステップS22)、所定の処理がなされたデータをアクノリッジとして返す。アクノリッジが受信されたかどうかが判断される(ステップS23)。アクノリッジが受信されたら、各機器毎のキー情報に基づいて処理されたデータであるアクノリッジと、コマンドを発生した機器に基づくキー情報に基づいて処理されたデータとが比較される(ステップS24)。互いのキー情報が正しければ、両者は一致することになる。互いのキー情報が誤っていると、両者は一致しない。両者が一致しているかどうかが判断され(ステップS25)、一致していればそのAV機器に転送する暗号化されたデータの送信/受信が許可され(ステップS26)、一致していなければそのAV機器へのデータの転送が拒否される(ステップS27)。
【0091】
例えば、図19では、ディジタルVTR202にはカードキーが装着されておらず、ディジタルVTR203にのみカードキー186Bが装着されているとする。そして、ディジタルデコーダボックス201と、ディジタルVTR202及び203との間で、データの転送を行うとする。
【0092】
ディジタルデコーダボックス201側からディジタルVTR202及び203側に記録コマンドを送り、ディジタルデコーダボックス201からのデータをディジタルVTR202及び203に転送して記録させる場合、図21A及び図21Bに示すような処理が行われる。
【0093】
図21Aに示すように、ディジタルデコーダボックス201側からディジタルVTR202に、記録コマンドが与えられる。ディジタルVTR202に記録コマンドが転送されると、ディジタルVTR202はキー情報に基づいてアクノリッジを形成し、このアクノリッジをディジタルデコーダボックス201に返す。ディジタルVTR202には、カードキーが装着されていないので、ディジタルVTR202からディジタルデコーダボックス201に返されるアクノリッジは、所定のデータではない。このため、以後、データの転送が拒否される。
【0094】
図21Bに示すように、ディジタルデコーダボックス201側からディジタルVTR203に、記録コマンドが与えられる。ディジタルVTR203にコマンドが転送されると、ディジタルVTR203はキー情報に基づいてアクノリッジを形成し、このアクノリッジをディジタルデコーダボックス201に返す。ディジタルVTR203には、カードキー186Bが装着されているので、ディジタルVTR203からディジタルデコーダボックス201に返されるアクノリッジは、所定のデータとなる。これにより、ディジタルデコーダボックス201は、ディジタルVTR203が転送が許可されている機器であることが分かる。ディジタルデコーダボックス201は、ディジタルVTR203が転送が許可されている機器であることが分かると、暗号解読のためのキーをディジタルVTR203に送る。そして、ディジタルデコーダボックス201は、データを暗号化して送信する。ディジタルデコーダボックス201から送られてきた暗号化データは、ディジタルVTR203に供給される。このデータは暗号化されているが、既に、暗号化解読のためのキーがディジタルVTR203に送られているので、暗号は解読できる。ディジタルVTR203の暗号解読回路189Bで送られてきたデータの暗号が解読され、ディジタルVTR203でこのデータが記録される。
【0095】
ディジタルデコーダボックス201側からディジタルVTR202及び203側に再生コマンドを送り、ディジタルVTR202及び203からの再生データをディジタルデコーダボックス201に転送させる場合、図22A及び図22Bに示すような処理が行われる。
【0096】
図22Aに示すように、ディジタルデコーダボックス201側からディジタルVTR202に、再生コマンドが与えられる。ディジタルVTR202に再生コマンドが転送されると、ディジタルVTR202はキー情報に基づいてアクノリッジを形成し、このアクノリッジをディジタルデコーダボックス201に返す。ディジタルVTR202には、カードキーが装着されていないので、ディジタルVTR202からディジタルデコーダボックス201に返されるアクノリッジは、所定のデータではない。このため、以後、データの転送が拒否される。
【0097】
図22Bに示すように、ディジタルデコーダボックス201側からディジタルVTR203に、再生コマンドが与えられる。ディジタルVTR203に再生コマンドが転送されると、ディジタルVTR203はキー情報に基づいてアクノリッジを形成し、このアクノリッジをディジタルデコーダボックス201に返す。ディジタルVTR203には、カードキーが装着されているので、ディジタルVTR203からディジタルデコーダボックス201に返されるアクノリッジは、所定のデータとなる。これにより、ディジタルVTR203は、ディジタルデコーダボックス201が転送が許可されている機器であることが分かる。ディジタルVTR203は、ディジタルデコーダボックス201が転送が許可されている機器であることが分かると、ディジタルデコーダボックス201に暗号解読のためのキーを渡す。そして、ディジタルVTR203からの再生データが暗号化されてディジタルデコーダボックス201に転送される。このデータは暗号化されているが、既に暗号解読のためのキーが送られているので、ディジタルデコーダボッスク201で、暗号を解読できる。
【0098】
ディジタルVTR202及び203側からディジタルデコーダボックス201側にデータ送信コマンドを送り、ディジタルデコーダボックス201からのデータをディジタルVTR202及び203に転送させて記録する場合、図23A及び図23Bに示すような処理が行われる。
【0099】
図23Aに示すように、ディジタルVTR202側からディジタルデコーダボックス201側に、データ送信コマンドが与えられる。ディジタルデコーダボックス201にデータ送信コマンドが転送されると、ディジタルデコーダボックス201はキー情報に基づいてアクノリッジを形成し、ディジタルVTR202に返す。ディジタルVTR202には、カードキーが装着されていないので、ディジタルVTR202からディジタルデコーダボックス201に返されるアクノリッジは、ディジタルVTR202側の所定のデータと一致しない。このため、以後、ディジタルVTR202へのデータの転送が拒否される。
【0100】
図23Bに示すように、ディジタルVTR203側からディジタルデコーダボックス201側に、データ送信コマンドが与えられる。ディジタルデコーダボックス201にデータ送信コマンドが転送されると、ディジタルデコーダボックス201はキー情報に基づいてアクノリッジを形成し、このディジタルVTR203に返す。ディジタルVTR203には、カードキー186Bが装着されているので、ディジタルVTR203からディジタルデコーダボックス201に返されるアクノリッジは、ディジタルVTR203側の所定のデータと一致する。これにより、ディジタルデコーダボックス201は、ディジタルVTR203が許可されている機器であることが分かる。ディジタルデコーダボックス201は、ディジタルVTR203が許可されている機器であることが分かると、ディジタルデコーダボックス201は、ディジタルVTR203に暗号解読のためのキーを渡す。そして、ディジタルデコーダボックス201から暗号化されたデータが送信される。このデータは、暗号化されているが、ディジタルVTR103には、暗号解読のためのキー情報が送られている。このため、ディジタルVTR103では、この暗号化されてデータを解読できる。ディジタルVTR103で、このデータが解読され、記録される。
【0101】
ディジタルVTR202及び203側からディジタルデコーダボックス201側にデータ受信コマンドを送り、ディジタルVTR202及び203からのデータをディジタルデコードボックス201に転送する場合、図24A及び図24Bに示すような処理が行われる。
【0102】
図24Aに示すように、ディジタルVTR202側からディジタルデコーダボックス201側に、データ受信コマンドが与えられる。ディジタルデコーダボックス201にデータ受信コマンドが転送されると、ディジタルデコーダボックス201はキー情報に基づいてアクノリッジを形成し、このディジタルVTR202に返す。ディジタルVTR202には、カードキーが装着されていないので、ディジタルVTR202からディジタルデコーダボックス201に返されるアクノリッジは、ディジタルVTR202側の所定のデータと一致しない。このため、以後、ディジタルVTR203からのデータの転送が拒否される。
【0103】
図24Bに示すように、ディジタルVTR203側からディジタルデコーダボックス201側に、データ受信コマンドが与えられる。ディジタルデコーダボックス201にデータ受信コマンドが転送されると、ディジタルデコーダボックス201はキー情報に基づいてアクノリッジを形成し、このディジタルVTR203に返す。ディジタルVTR203には、カードキー186Bが装着されているので、ディジタルVTR203からディジタルデコーダボックス201に返されるアクノリッジは、ディジタルVTR203側の所定のデータと一致する。これにより、ディジタルVTR203は、ディジタルデコーダボックス201が転送が許可されている機器であることが分かる。ディジタルVTR203は、ディジタルデコーダボックス201が転送が許可されている機器であることが分かると、ディジタルデコーダボックス201に暗号解読のためのキーを送る。そして、ディジタルVTR203から暗号化されてデータが送られる。このデータは暗号化されているが、ディジタルデコーダボックス201には、暗号解読のためのキーが送られている。このため、ディジタルVTR203からの暗号化されたデータがディジタルデコーダボックス201に転送され、ディジタルデコーダボックス101で解読される。
【0104】
このように、この発明の第2の実施の形態では、各機器間でデータを転送するのに先立ち、キー情報に基づいてコマンドをやり取りし、転送が許可されているかどうかが判断される。そして、転送が許可されている機器に対しては、暗号化解読のためのキーを送っておき、それから、データが暗号化して転送される。このようにすると、バスを介して伝送されるデータが暗号化されることになるので、更に、データの保護を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0105】
【図1】この発明が適用できるビデオシステムの一例の説明に用いる斜視図である。
【図2】この発明が適用できるビデオシステムの他の例の説明に用いる斜視図である。
【図3】この発明の第1の実施の形態の説明に用いるブロック図である。
【図4】この発明の第1の実施の形態の説明に用いるブロック図である。
【図5】この発明の第1の実施の形態の説明に用いるブロック図である。
【図6】この発明の第1の実施の形態の説明に用いるブロック図である。
【図7】この発明の第1の実施の形態の説明に用いるブロック図である。
【図8】この発明の第1の実施の形態の説明に用いるブロック図である。
【図9】この発明の第1の実施の形態の説明に用いるフローチャートである。
【図10】この発明の第1の実施の形態の転送手順を示すシーケンスチャートである。
【図11】この発明の第1の実施の形態の転送手順を示すシーケンスチャートである。
【図12】この発明の第1の実施の形態の転送手順を示すシーケンスチャートである。
【図13】この発明の第1の実施の形態の転送手順を示すシーケンスチャートである。
【図14】この発明の第2の実施の形態の説明に用いるブロック図である。
【図15】この発明の第2の実施の形態の説明に用いるブロック図である。
【図16】この発明の第2の実施の形態の説明に用いるブロック図である。
【図17】この発明の第2の実施の形態の説明に用いるブロック図である。
【図18】この発明の第2の実施の形態の説明に用いるブロック図である。
【図19】この発明の第2の実施の形態の説明に用いるブロック図である。
【図20】この発明の第2の実施の形態の説明に用いるフローチャートである。
【図21】この発明の第2の実施の形態の転送手順を示すシーケンスチャートである。
【図22】この発明の第2の実施の形態の転送手順を示すシーケンスチャートである。
【図23】この発明の第1の実施の形態の転送手順を示すシーケンスチャートである。
【図24】この発明の第2の実施の形態の転送手順を示すシーケンスチャートである。
【符号の説明】
【0106】
1、101、201 ディジタルデコーダボックス
2、3、102、103、202、203 ディジタルVTR
5、105、205 バス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部と、
外部機器から伝送される、暗号化されたディジタルビデオ信号を受信する外部機器接続部と、
上記受信したディジタルビデオ信号に施された暗号を解除する暗号解除手段と、
上記外部機器との間で、ディジタルビデオ信号の伝送が許可されているかどうかを認証する認証手段と、
上記外部機器接続部で受信したディジタルビデオ信号と他のビデオ信号との間で上記表示部に表示する信号を選択する選択手段とを備え、
上記選択手段により上記ディジタルビデオ信号が表示すべき信号として選択され、かつ上記認証手段により、ディジタルビデオ信号の伝送が許可されていると判断された場合に、上記暗号解除手段は、受信したディジタルビデオ信号に施された暗号を解除するようにしたことを特徴とする映像表示装置。
【請求項2】
上記外部機器から伝送されるディジタルビデオ信号は、該外部機器において記録媒体に記録されたディジタルビデオ信号が再生された後に暗号化されたものであることを特徴とする請求項1に記載の映像表示装置。
【請求項3】
上記他のビデオ信号は、チューナーから出力された信号であることを特徴とする請求項1に記載の映像表示装置。
【請求項4】
外部機器から伝送される、暗号化されたディジタルビデオ信号を受信し、
上記受信したディジタルビデオ信号と他のビデオ信号との間で表示部に表示すべき信号を選択し、
上記ディジタルビデオ信号が表示すべき信号として選択され場合に、上記外部機器との間で、ディジタルビデオ信号の伝送が許可されているかどうかを認証し、
上記認証の結果、ディジタルビデオ信号の伝送が許可されていると判断された場合に、上記受信したディジタルビデオ信号に施された暗号を解除するようにしたことを特徴とする映像表示方法。
【請求項5】
上記外部機器から伝送されるディジタルビデオ信号は、該外部機器において記録媒体に記録されたディジタルビデオ信号が再生された後に暗号化されたものであることを特徴とする請求項4に記載の映像表示方法。
【請求項6】
上記他のビデオ信号は、チューナーから出力された信号であることを特徴とする請求項4に記載の映像表示方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【公開番号】特開2007−312388(P2007−312388A)
【公開日】平成19年11月29日(2007.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−128219(P2007−128219)
【出願日】平成19年5月14日(2007.5.14)
【分割の表示】特願2004−204603(P2004−204603)の分割
【原出願日】平成7年5月22日(1995.5.22)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】