説明

映像配信サービスの品質モニタ方法および端末装置

【課題】IP網ネットワーク等を利用して映像ストリームを伝送・配信する映像配信サービスにおいて、映像劣化などの品質の状況を示す情報のみならず視聴者による映像評価の情報を端末装置で収集し、収集した情報を映像配信装置に通知して課金処理サービス等に反映させることができる品質モニタ方法を提供する。
【解決手段】端末装置は、映像品質検出手段107で、映像ストリームの伝送品質に関する情報およびデコード再生中の映像の品質に関する情報を検出し、また視聴評価収集手段110で視聴者による映像の評価に関する情報を収集し、これらの情報を収集情報・蓄積手段111に蓄積すると共に、映像配信装置210の品質管理部213に通知する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ブロードバンドネットワークなどのIP網ネットワークを介して映像ストリームを伝送・配信し、端末装置のディスプレイに表示する映像配信サービスにおける映像の品質をモニタする方法および、この映像配信サービスに用いる端末装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、ADSL回線やVDSL回線、あるいは専用線からなるブロードバンドネットワークが普及しており、これらの各種アクセス回線を介して各種の映像配信サービスが提供され始めている。
【0003】
映像配信サービスにおいては、視聴者がVOD(ビデオ・オン・デマンド)サービスを映像配信システムに要求した場合、映像配信設備からIP網ネットワークを介して映像ストリームが伝送・配信され、この映像ストリームを端末装置で受信し、デコード処理して映像を再生しディスプレイに表示する。
【0004】
映像配信サービスを利用して映像を視聴する場合に、表示された映像の品質が伝送路品質などの状況によって劣化する場合があるが、現状のサービスでは、このような映像の品質が、視聴者に請求する利用料金に十分に反映されていない。映像表示の乱れなどが発生した場合に、利用料金が正常な場合と同一であれば視聴者にとって不満であり、映像配信サービスを提供する上で課題となっていた。
【特許文献1】特開2004−140634号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このような状況の中で、配信される映像の品質レベルや関連システムの性能レベルを測定し、品質劣化レベルや劣化時間の長さに応じて映像配信の課金レベルを決定する課金処理サービスが提案されている(特許文献1参照)。
【0006】
上記従来の課金処理サービスにおいて、品質をモニタする箇所は、映像配信システムのネットワークの各箇所、たとえば事業者の映像配信設備(VODシステム)およびネットワーク中継系網やアクセス網、さらに端末装置のそれぞれに設けられているが、配信される映像の品質に視聴者の客観的な評価が加味されていなかった。
【0007】
また、映像品質の乱れに関しては、映像ストリームを配信する伝送路の問題だけでなく、ディスプレイやコーデックなどの故障も考えられるが、従来の品質モニタ方法では、これらの情報がメンテナンスに必要な情報に含まれていなかった。
【0008】
本発明の目的は、映像劣化などの品質の状況を示す情報を端末装置で収集し、同時に視聴者による表示映像評価の情報を端末装置で収集し、これら収集した情報を課金処理サービス等に反映させるため、映像配信側に通知する品質モニタ方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明の映像配信サービスの品質モニタ方法は、
端末装置の要求に従い、ネットワークを介して映像配信装置から映像ストリームを前記端末装置に配信する映像配信サービスにおける配信映像の品質をモニタする方法であって、
前記端末装置は、少なくとも
(a)映像ストリームの伝送品質に関する情報、
(b)デコード中の映像信号の品質に関する情報および、
(c)ディスプレイに表示された映像の視聴者による評価に関する情報
を収集し、前記端末装置を特定する情報と共に前記映像配信装置の品質管理部に通知することを特徴とする。
【0010】
本発明の品質モニタ方法において、前記(c)の視聴者による映像評価に関する情報は、映像を表示する前記ディスプレイにオンスクリーンディスプレイで評価項目を表示し、視聴者が該当する評価パラメータをリモコン手段から指定することで収集することが好ましい。
【0011】
また本発明の品質モニタ方法において、前記(a)の伝送品質に関する情報および(b)の映像信号の品質に関する情報は、それぞれ基準値に対する相対的な値であっても良い。
【0012】
また本発明の品質モニタ方法において、前記各情報に加え、前記端末装置におけるネットワーク接続条件に関する情報を前記映像配信装置の品質管理部に通知することが好ましい。
【0013】
次に、本発明の端末装置は、
映像ストリームを配信する映像配信装置およびデータを伝送するネットワークと共に映像配信システムを構成する端末装置であって、
前記映像配信装置との間のパケットデータの送受を制御する通信制御手段と、
前記通信制御手段で受信したパケットデータから映像ストリームを再生するストリーム処理手段と、
前記ストリーム処理手段で再生した映像ストリームをデコード処理するデコード処理手段と、
前記ストリーム処理手段およびデコード処理手段から伝送品質およびデコード中の映像品質に関する情報を検出する映像品質検出手段と、
前記デコード処理手段でデコード処理されディスプレイに表示された映像の、視聴者による評価情報を収集する視聴評価収集手段と、
前記映像品質検出手段で検出した伝送品質および映像品質に関する情報、ならびに前記視聴評価収集手段で収集した視聴者による映像評価に関する情報を蓄積する収集情報・蓄積手段と、
前記各手段の動作を制御する制御手段と
を備えたことを特徴とする。
【0014】
本発明の端末装置において、前記制御部は、前記ディスプレイを制御して視聴者による映像評価に関する評価項目をオンスクリーンディスプレイで表示し、視聴者がリモコン手段から指定した評価パラメータを前記視聴評価収集手段に転送することが好ましい。
【0015】
同様に、伝送品質および映像品質の評価基準に関する情報を蓄積した品質管理参照手段や、ネットワークとの接続条件に関する情報を蓄積するネットワーク接続情報・蓄積手段、前記収集情報・蓄積手段に蓄積した情報をプロトコル処理した後、前記通信制御手段に出力するプロトコル処理手段を更に備えることが好ましい。
【発明の効果】
【0016】
本発明の品質モニタ方法では、伝送品質や映像品質に関する客観的な評価情報だけでなく、表示映像に関する視聴者の主観的な評価情報も端末装置に蓄積し、これらの情報を映像配信装置の品質管理部に通知する。これにより、映像配信系の専用のシステムだけでなく汎用的なシステムで映像配信システムを構築する場合においても、客観性と主観性を兼ね備えた判断手段を持つことで、システム構築を容易にできるという利点がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態における端末装置のブロック図である。また図2は、図1の端末装置を用いて映像配信サービスを行う映像配信システムの構成図である。
以下、まず図2を用いて映像配信システムの概要について説明する。
【0018】
映像配信システムは、端末装置201と、端末装置201の要求に応じて映像ストリームを配信する映像配信装置210と、映像配信装置210から配信された映像ストリームを含むパケットデータを伝送するアクセス網220、中継系ネットワーク230および映像配信系ネットワーク設備240で構成されている。更に映像配信装置210は、VODなどの映像ストリームを配信する映像配信設備211、課金システム212および、端末装置201に配信された映像の品質を管理する品質管理部213で構成されている。
【0019】
次に、図1に基づいて端末装置201の構成を説明する。101はCPUで構成され、端末装置の各部の動作を制御する制御手段、102は、アクセス網220を介して映像配信設備211からパケットデータを受信し、また端末装置で収集した品質情報をパケットデータに含めて映像配信装置210の品質管理部213に送信する通信制御手段である。通信制御手段102は、パケット解析処理部121、MAC処理部122およびPHY制御部123で構成され、受信したパケットデータから映像ストリームを抽出する。
【0020】
103は、通信制御手段102で受信したデータから抽出した映像ストリームを転送するストリーム処理手段、104は、ストリーム処理手段103で転送された映像ストリームをデコード処理して映像信号と音声信号を再生するデコード処理手段、105は、デコード処理手段104で再生された映像信号に基づいて映像を表示するディスプレイ表示手段、106は、同様に音声を出力する音声出力手段である。
【0021】
107は、ストリーム処理手段103から映像ストリームの伝送品質に関する情報を抽出し、またデコード処理手段104でのデコード中に映像品質に関する情報を抽出する映像品質検出手段、108は、品質管理部213に送信するデータのプロトコル処理を行うプロトコル処理手段、109は、視聴者(ユーザ)がリモコン120を用いて端末装置を操作するための指示を行った場合に、その信号を受信するリモコン受信手段である。
【0022】
また110は、視聴者の評価を収集・蓄積するための視聴評価収集手段、111は映像品質検出手段107からの品質情報を収集・蓄積するための収集情報・蓄積手段、112は、伝送品質や映像品質に対して基準となる情報を参照テーブルに保存する品質管理参照手段、113は、アクセス網220等とのネットワーク接続条件に関する情報を保存するネットワーク接続情報・蓄積手段である。
【0023】
以下、図1と図2を用いて端末装置の動作を説明するが、最初に、映像を配信する際の手順について説明する。
まず、視聴者が端末装置201から事業者の提供する映像配信設備211に対して映像の配信を要求する。この際、視聴者は、事業者の提供するタイトル情報や課金情報を確認した上で、希望する映像の配信を要求することになる。この映像配信の要求により、ネットワークを介して映像配信設備211から希望する映像ストリームを含んだパケットデータが配信される。
【0024】
端末装置201では、通信制御手段102でパケットデータを受信し、PHY制御部123、MAC処理部122およびパケット解析処理部121において、受信したパケットデータから映像ストリームを抽出し、ストリーム処理手段103に転送する。ストリーム処理手段103で映像ストリームを再生するための処理が施された後、映像信号および音声信号それぞれについてデコード処理手段104で必要なデコード処理を行い、その後、映像信号についてはディスプレイ表示手段105で映像を表示し、音声信号については音声出力手段106で音声を再生し、視聴者は映像と音声を視聴する。
【0025】
次に、映像品質に関する情報を検出する際の手順について説明する。
端末装置201の映像品質検出手段107により、ストリーム処理手段103からデコード処理手段104に転送する映像ストリームの単位時間あたりの受信レートや、通信制御手段102におけるパケットデータ受信時のパケットエラーなどの伝送品質に関する情報を検出する。同様に、映像品質検出手段107により、デコード処理手段104における映像ストリームのデコード処理に関するエラー情報(たとえば、デコードエラー、バッファアンダーフロー、データエラーによるブロックノイズなど)の情報を検出し、それぞれ検出した情報を収集情報・蓄積手段111に転送し、ここで他の品質情報と共に蓄積する。
【0026】
収集情報・蓄積手段111は、品質情報を収集・蓄積するためのテーブルを備えており、前記エラー情報などの品質情報や関連するパラメータを、配信された映像ストリームの管理番号と共に蓄積する。
【0027】
一方、視聴者は、ディスプレイ表示手段105で視聴している映像の品質について問題があると認識した場合、リモコン120を操作し、表示映像の評価パラメータを、オンスクリーンディスプレイを用いてディスプレイ表示手段105に表示する。視聴者は、オンスクリーンディスプレイに表示された評価パラメータのうち該当する項目をリモコン120を操作して選択する。選択された評価項目は、リモコン受信手段109を介して視聴評価収集手段110に収集され蓄積される。
【0028】
なお、品質管理参照手段112には、伝送品質や映像品質に対して評価の基準値となる情報がテーブルの形で保存されている。具体的には、映像品質については、デコード処理のエラーを引き起こし、再生映像でブロックノイズとなる基準のエラー率を保存し、伝送品質については、映像ストリームの伝送に必要な基準の受信レートを保存している。
【0029】
更に、ネットワーク接続情報蓄積手段113には、宅内ホームネットワークを構築する際の接続ルータ数などのアクセス回線とのネットワーク接続条件や、ハイクオリティ・汎用クオリティなどのアクセス回線との接続条件に関する情報が保存されている。
【0030】
表1に収集情報・蓄積手段111に保存される情報の一覧を示す。情報は映像品質検出手段107で検出した客観的な情報である(1)映像ストリームの伝送品質に関する情報および(2)デコード中の映像品質に関する情報以外に、視聴評価収集手段110で収集した主観的な情報である(3)視聴者による映像評価に関する情報が含まれる。またその他の情報として(4)配信された映像ストリームに関する情報も含まれ、これらの情報がテーブルの形で蓄積されている。
【0031】
上記情報以外にも、収集情報・蓄積手段111のテーブルには、品質管理参照手段112に保存された(5)伝送品質・映像品質の評価基準に関する情報や、ネットワーク接続情報・蓄積手段113に保存された(6)ネットワークの接続条件に関する情報を読み出してテーブル中に含めても良い。
【0032】
【表1】

【0033】
表1に記載されたそれぞれの情報の具体例を示すと、(1)の伝送品質に関する情報については、映像ストリームの単位時間あたりの受信レートなどの伝送エラー障害であり、(2)のデコード中の映像品質に関する情報については、デコードエラー、バッファアンダーフロー、データエラーによるブロックノイズなどのデコードのエラー障害である。(3)の視聴者による映像評価に関する情報については、映像表示のフリーズやブロックノイズの程度を5段階のパラメータで評価したものや、ブラックアウトの有無などである。
【0034】
上記情報のうち(1)、(2)と(3)は時間管理情報と共に蓄積され、例えば(3)の情報において、視聴者による映像評価のパラメータは、映像を視聴中の任意のタイミングにおける評価となる。
【0035】
なお、客観的な情報である(1)の伝送品質や(2)映像品質の品質評価については、(5)の評価基準における基準点に対する相対評価としてテーブルに蓄積することが情報の取り扱い上好ましい。
【0036】
映像ストリーム受信端末における映像品質の評価において、このようにして収集情報・蓄積手段111のテーブルに蓄積された品質評価に関する客観的な情報と視聴者による主観的な情報を利用することにより、より効果的な評価情報を収集できる。特に、これらには時間管理情報が含まれているため、同一タイミングにおけるこれらのデータを比較参照することで、視聴者にとっても、また配信事業者にとっても、より良い評価パラメータ(指標)を収集することができる。
【0037】
更に、上記テーブルに蓄積された情報を基に判断処理を行った情報をテーブルに追記することにより、より効果的な情報を品質管理部213に通知できる。
具体的には、
(A)品質評価情報の基準点からのばらつきを判定した客観的なデータ
(B)視聴者の映像評価のパラメータを判定した主観的なデータ
に基づいて、同一のタイミングで(A)のデータと(B)のデータの一致・不一致を判定する。これらのデータが一致した場合は、映像品質検出手段107の検出結果と視聴者による評価結果が一致し、その結果を課金処理に反映させても問題がない。一方、データが不一致の場合は、視聴者による主観的評価に恣意的な内容が含まれている恐れがあり、問題のあるデータであることを収集情報・蓄積手段110のテーブルに追記する。このようにしてテーブルに追記された情報を活用することにより、品質評価に関する情報の信頼性がより高まる。
【0038】
次に、このようにして収集した伝送品質・映像品質に関する情報、および視聴者による映像評価に関する情報を映像配信装置210の品質管理部213に通知する際の手順について説明する。
【0039】
制御手段101は、収集情報・蓄積手段111から上記テーブルに蓄積された(1)・(2)の客観的情報と(3)の主観的情報に加え、(4)の配信された映像ストリームに関する情報と(6)のネットワークの接続条件に関する情報を読み出し、更にこれらの情報に、端末装置を特定するための情報、例えばユーザIDを追加してプロトコル処理手段108に転送する。プロトコル処理手段108でこれらの情報に所定のプロトコル処理を行った後、通信制御手段102でパケットデータに変換し、ネットワークを介して映像配信装置210の品質管理部213に通知する。
【0040】
品質管理部213は、端末装置201から送られてきたこれらの情報を蓄積するテーブルを持っており、各々の端末装置の映像品質に関する客観的情報および主観的情報に加え、ネットワーク接続情報および端末装置の設置条件に関する情報を比較考量し、該当する端末装置の映像が適正な品質か否かを判断する。具体的には、
1)伝送品質・映像品質に関する客観的な情報から品質を示す評価パラメータを確 認する。
2)視聴者による主観的な品質評価パラメータを確認する。
3)設置条件である宅内ホームネットワークの接続条件のパラメータを確認する。
4)アクセス回線のネットワーク接続条件を確認する。
上記した端末装置の設置条件を含む各評価指標を確認することで、映像品質が適正な品質か否かを判断できる。
【産業上の利用可能性】
【0041】
本発明の品質モニタ方法は、放送によるテレビジョン放送の受信や、IP網ネットワーク、有線(Etherネット)によるネットワーク網、また無線LAN(11a、b、g)をはじめてとする無線によるネットワーク網等の各種ネットワーク網を利用した映像配信サービスにおいて、適正な映像品質を確保する上で有効な手段となり、また端末装置の故障などのリモートメンテナンスにも適用できるものである。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明の実施の形態における端末装置のブロック図
【図2】本発明の実施の形態における映像配信システムの構成図
【符号の説明】
【0043】
101 制御手段
102 通信制御手段
103 ストリーム処理手段
104 デコード処理手段
105 ディスプレイ表示手段
106 音声出力手段
107 映像品質検出手段
108 プロトコル処理手段
109 リモコン受信手段
110 視聴評価収集手段
111 収集情報・蓄積手段
112 品質管理参照手段
113 ネットワーク接続情報・蓄積手段
120 リモコン
201 端末装置
210 映像配信装置
220 アクセス網
230 中継系ネットワーク
240 映像配信系ネットワーク設備


【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置の要求に従い、ネットワークを介して映像配信装置から映像ストリームを前記端末装置に配信する映像配信サービスにおける配信映像の品質をモニタする方法であって、
前記端末装置は、少なくとも
(a)映像ストリームの伝送品質に関する情報、
(b)デコード中の映像信号の品質に関する情報および、
(c)ディスプレイに表示された映像の視聴者による評価に関する情報
を収集し、前記端末装置を特定する情報と共に前記映像配信装置の品質管理部に通知することを特徴とする映像配信サービスの品質モニタ方法。
【請求項2】
前記(c)の視聴者による映像評価に関する情報は、映像を表示する前記ディスプレイにオンスクリーンディスプレイで評価項目を表示し、視聴者が該当する評価パラメータをリモコン手段から指定することで収集することを特徴とする請求項1に記載の映像配信サービスの品質モニタ方法。
【請求項3】
前記(a)の伝送品質に関する情報および(b)の映像信号の品質に関する情報は、それぞれ基準値に対する相対的な値であることを特徴とする請求項1に記載の映像配信サービスの品質モニタ方法。
【請求項4】
前記各情報に加え、前記端末装置におけるネットワーク接続条件に関する情報を前記映像配信装置の品質管理部に通知することを特徴とする請求項1に記載の映像配信サービスの品質モニタ方法。
【請求項5】
映像ストリームを配信する映像配信装置およびデータを伝送するネットワークと共に映像配信システムを構成する端末装置であって、
前記映像配信装置との間のパケットデータの送受を制御する通信制御手段と、
前記通信制御手段で受信したパケットデータから映像ストリームを再生するストリーム処理手段と、
前記ストリーム処理手段で再生した映像ストリームをデコード処理するデコード処理手段と、
前記ストリーム処理手段およびデコード処理手段から伝送品質およびデコード中の映像品質に関する情報を検出する映像品質検出手段と、
前記デコード処理手段でデコード処理されディスプレイに表示された映像の、視聴者による評価情報を収集する視聴評価収集手段と、
前記映像品質検出手段で検出した伝送品質および映像品質に関する情報、ならびに前記視聴評価収集手段で収集した視聴者による映像評価に関する情報を蓄積する収集情報・蓄積手段と、
前記各手段の動作を制御する制御手段と
を備えたことを特徴とする端末装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記ディスプレイを制御して視聴者による映像評価に関する評価項目をオンスクリーンディスプレイで表示し、視聴者がリモコン手段から指定した評価パラメータを前記視聴評価収集手段に転送することを特徴とする請求項5に記載の端末装置。
【請求項7】
伝送品質および映像品質の評価基準に関する情報を蓄積した品質管理参照手段を更に備えたことを特徴とする請求項5に記載の端末装置。
【請求項8】
ネットワークとの接続条件に関する情報を蓄積するネットワーク接続情報・蓄積手段を更に備えたことを特徴とする請求項5に記載の端末装置。
【請求項9】
前記収集情報・蓄積手段に蓄積した情報をプロトコル処理した後、前記通信制御手段に出力するプロトコル処理手段を更に備えたことを特徴とする請求項5〜8のいずれかに記載の端末装置。


【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2007−158623(P2007−158623A)
【公開日】平成19年6月21日(2007.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−349842(P2005−349842)
【出願日】平成17年12月2日(2005.12.2)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】