映写用スクリーン装置
【課題】本発明は、20型乃至40型程度の映写用スクリーンを手軽に立てて卓上等で使用できるようにすると共に、小さく折り畳んでA4サイズ程度を収納する小型カバン、ケース等に収納して携行できるようにした映写用スクリーン装置を提供する。
【解決手段】本発明は、折目をつけることなく折り畳むことができる映写用スクリーン10Aの裏面の両側端11A、11Aに、1対の断面U字状溝部材30Aを固着し、各溝部材30Aに、映写用スクリーン10Aの幅より長い、弾性的に湾曲できると共に、折り畳むことができるバックシート20の両端21、21を着脱可能に挿入して係止できるようにした映写用スクリーン装置である。
【解決手段】本発明は、折目をつけることなく折り畳むことができる映写用スクリーン10Aの裏面の両側端11A、11Aに、1対の断面U字状溝部材30Aを固着し、各溝部材30Aに、映写用スクリーン10Aの幅より長い、弾性的に湾曲できると共に、折り畳むことができるバックシート20の両端21、21を着脱可能に挿入して係止できるようにした映写用スクリーン装置である。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、映写用スクリーンを卓上等の平面上に立てて使用できるようにした映写用スクリーン装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、卓上等に映写用スクリーンを立てるには、種々の装置があるが、いずれも金属製、合成樹脂製のスタンド台や枠組を設けているので、重く、大きく、携帯には不便であった。そこで、特開平9−230503号公報、特開平9−230505号公報、特開平10−48749号公報に示すように、2つ折りできる箱体に映写用スクリーンを緩く折り曲げて収納し、箱体を開いて立て、映写用スクリーンを平面状に展開して使用するものが考えられたが、2つ折りできる箱体は、A4サイズ紙程度が収容できるカバンやケース等に入れるためには、映写用スクリーンの大きさをA3サイズ以上に製作することが困難であった。本発明者は、A4サイズ程度の大きさを収納できるカバンに、A1サイズ乃至A3サイズ程度の映写用スクリーンとそのスタンドを折り畳んで収容して使用できるようにした映写用スクリーン装置を開発することに成功した。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平9−230503号公報
【特許文献2】特開平9−230505号公報
【特許文献3】特開平10−48749号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、小さく折り畳んで携行し、使用時には大きく広げて卓上等で使用できるようにした映写用スクリーン装置を提供するものである。
さらに、本発明は、軽量、薄厚で安価に製作できる映写用スクリーン装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明映写用スクリーン装置は、上記課題を達成するため、図示するように、請求項1の発明は、両端にU字状溝部材を固着した映写用スクリーンであって、折目をつけることなく折り畳むことができるように形成されたものと、前記映写用スクリーンの幅より長い幅をもち、弾性的に繰り返し湾曲できるように形成できると共に、折り畳みできるように形成されたバックシートとを備えて、前記映写用スクリーンを使用するときは、折り畳んだ前記映写用スクリーンを広げて、前記両端の前記U字状溝部材に、折り畳んだ前記バックシートを広げて、その両端を差し込んで前記映写用スクリーンを平面状に張り、前記映写用スクリーンを使用しないときは、前記映写用スクリーンの前記U字状溝部材から前記バックシートを脱離したのち、前記映写用スクリーンと前記バックシートとをそれぞれ折り畳んで格納できるようにした映写用スクリーン装置である。
また、本発明映写用スクリーン装置は、上記課題を達成するため、図示するように、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記映写用スクリーンが、複数個の分割シートに折り畳まれて、両端の前記U字状溝部材が、前記分割シートの折り畳みに応じて分割されている映写用スクリーン装置である。
また、本発明映写用スクリーン装置は、上記課題を達成するため、図示するように、請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記映写用スクリーンが、複数個の分割シートを、折り曲げ可能に裏面に貼着した貼着テープにより折り曲げ可能につなぎ合わされて全体シートに形成されると共に、前記全体シートの両端に固着する前記U字状溝部材を、前記分割シートの折り曲げに応じて分割されている映写用スクリーン装置である。
さらに、本発明映写用スクリーン装置は、上記課題を達成するため、図示するように、請求項4の発明は、請求項1の発明において、前記バックシートが、複数個の分割シートに形成されると共に、前記各分割シートの端部の一部を重ね合わして重合部分を形成し、前記重合部分に貼着テープを貼着して折り返しできるようにすると共に、前記重合部分により湾曲可能に形成できるようにした映写用スクリーン装置である。
本発明において、映写用スクリーンには、公知の反射型映写用スクリーン、公知の透過型映写用スクリーン及び公知の反射型及び透過型両用映写用スクリーンが含まれ、材質的には、折り畳んで折目のつかない布はく製、不織布製、合成樹脂フィルム製、その他の材料が含まれる。また、映写用スクリーンは、折り畳んで折り目のつく材料であっても、複数個の分割シートに分割されて各分割シートの境目が折り返し可能の同色の貼着テープで貼着され、各分割シート単位に折り畳みができる場合も含まれる。バックシートは、合成樹脂製シートのほか各種材質のシート又は板材を含み、繰り返し湾曲できるものである。また、透明シート又は透明板材も含まれる。
【発明の効果】
【0006】
本発明品映写用スクリーン装置は、映写用スクリーンが使用時には少なくとも40型〜20型程度のスクリーンの大きさとなり、不使用時には、ほぼA4サイズ程度に小さく折り畳んで携行でき、また、バックシートも不使用時にはほぼA4サイズ程度に小さく折り畳んで携行できる。さらに、本発明品は、薄厚に折り畳んで、運搬性や軽量性もよく、製作費も極めて安価につく利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の実施例の正面からみた斜視図である。
【図2】図1の背面からみた斜視図である。
【図3】図1のバックシートの裏面からみた展開図である。
【図4】図1の映写用スクリーンを折り畳んだときの斜視図である。
【図5】図1のバックシートを折り畳んだときの斜視図である。
【図6−1】本発明の別の実施例の背面からみた斜視図である。
【図6−2】図6−1のバックシートの裏面からみた展開図である。
【図7−1】本発明のさらに別の実施例の映写用スクリーンの表面からみた展開図である。
【図7−2】図7−1の裏面からみた展開図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明を実施するための最良の形態が実施例1乃至実施例3に示されている。
【実施例1】
【0009】
本発明映写用スクリーン装置の実施例1が、図1乃至図5に示されている。
本発明実施例の映写用スクリーン装置は、映写用スクリーン10Aと、バックシート20Aと、U字状溝部材30Aとを備えている。映写用スクリーン10Aは、布はく、不織布、合成樹脂フィルム等の折り畳んで折目を残さないものにより、反射形、透過形又は反射透過両用形の公知のスクリーンが形成され、裏面の両端11A、11Aにそれぞれ溝部材30Aが固着されている。各溝部材30Aは、断面U字状の細長合成樹脂製で、実施例では、図1、図2及び図4に示すように、溝部材30Aは、映写用スクリーン10Aの折り畳みに応じて分割溝部材301A及び302Aに分割300Aされている。
バックシート20Aは、映写用スクリーン10Aの幅Wより長い幅をもち、繰り返し弾性的に湾曲可能な合成樹脂製等の薄板が用いられ、本実施例では、図2及び図3に示すように、分割シート201Aと201A及び分割シート202Aと202Aに分割され、分割シート201Aと分割シート202Aとは、図1及び図2に示すように、側端部で重ね合わされて重合部分DAを形成し、重合部分DAは貼着テープ40Aにより折り返し可能に貼着されると共に、重合部分DAは湾曲可能に貼着テープ40Aにより貼着される。さらに、上下の分割シート201A及び上下の分割シート202Aは、それぞれつなぎ合せのため貼着テープ50Aにより折り返し可能に貼着される。
従って、本発明実施例の映写用スクリーン装置を使用するときは、図4に示す折り畳んだ状態の映写用スクリーン10Aを拡げ、次いで図5に示す折り畳んだ状態のバックシート20Aを、図3に示すように拡げて展開し、その両端21A、21Aを、図1及び図2に示すように、各U字状溝部材30Aに差し込めば、映写用スクリーン10Aは平面状に緊張して張ることができると共に、卓上等の平面上に直立できる。
映写用スクリーン10Aを使用しないときは、図4に示すように、折り畳んで薄厚小型化でき、また、バックシート20Aも、図5に示すように、折り畳んで薄厚小型化できる。本実施例では、映写用スクリーン10Aは幅約60センチメートル、高さ約42センチメートルの30型スクリーン10を想定した場合、映写用スクリーン10A及びバックシート20Aは、ほぼA4サイズに折り畳んでA4サイズの収納カバン等に収容して携行できる。
【実施例2】
【0010】
本発明映写用スクリーン装置の実施例2が、図6−1及び図6−2に示されている。
本発明実施例の映写用スクリーン装置は、映写用スクリーン10Bと、バックシート20Bと、U字状溝部材30Bとを備えている。映写用スクリーン10Bは、実施例1とスクリーンサイズが異なるだけで、構成は同様であるため、詳細説明は省略する。
溝部材30Bは、実施例1と長さが異なるだけで、構成は同様であるため、詳細説明は省略する。
バックシート20Bは、繰り返し湾曲可能な合成樹脂製等の薄板が用いられ、本実施例では、図6−2に示すように、4個の同形の分割シート201Bと、分割シート201Bより横幅がやや短い4個の分割シート202Bに分割され、各分割シート201Bと各分割シート202Bとは、端部で重ね合わされて重合部分DBを形成し、重合部分DBは貼着テープ40Bにより折り返し可能に貼着されると共に、重合部分DBは貼着テープ40Bにより湾曲可能に貼着される。さらに、上下の各分割シート201Bと上下の各分割シート202Bとは、つなぎ合せのため端部が貼着テープ50Bにより折り返し可能に貼着される。
従って、本発明実施例の映写用スクリーン装置を使用するときは、実施例1と同様に折り畳んだ状態の映写用スクリーン10Bを拡げ、次いで折り畳んだ状態のバックシート20Bを拡げて展開して、その両端を、U字状溝部材30Bに差し込めば、映写用スクリーン10Bは平面状に緊張して張ることができると共に、卓上等の平面上に直立できる。
映写用スクリーン10Bを使用しないときは、折り畳んで薄厚小型化でき、また、バックシート20Bも、折り畳んで薄厚小型化できる。本実施例では、映写用スクリーン10Bは幅約80センチメートル、高さ約60センチメートルの40型スクリーン10Bを想定した場合、映写用スクリーン10B及びバックシート20Bは、いずれもほぼA4サイズに折り畳んでA4サイズの収納カバン等に収容して携行できる。
【実施例3】
【0011】
本発明映写用スクリーン装置の実施例3が、図7−1及び図7−2に示されている。
本発明実施例の映写用スクリーン装置は、映写用スクリーン10Cと、バックシート20Cと、U字状溝部材30Cとを備えている。映写用スクリーン10Cは、図7−1及び図7−2に示すように、4個の同形の分割スクリーン101Cを、裏面に貼着した同色の貼着テープ60Cにより貼着して各分割スクリーン101Cの継目100Cを折り曲げ可能にすると共に、裏面の両端11C、11Cに溝部材30Bが固着される。各分割スクリーン101Cは、継目100C毎に折り畳まれるが、継目100C以外では折り畳まれないものである。溝部材30Cは、実施例1と同じ構成であるので詳細説明は省略する。
バックシート20Cは、実施例1と同じ構成であるので詳細説明は省略する。
映写用スクリーン10Cの使用時又は不使用時の取扱いは、実施例1と同様であるので詳細説明は省略する。
【産業上の利用可能性】
【0012】
本発明品は、小型、軽量、製作容易で安価に量産できる。
【符号の説明】
【0013】
10A、10B、10C 映写用スクリーン
101A、102B、101C 分割スクリーンシート
100C 分割スクリーンの継目
11A、11B、11C 映写用スクリーンの端部
20A、20B、20C バックシート
201A、202A バックシートの分割シート
201B、202B バックシートの分割シート
DA、DB 分割シートの重合部分
21A、21B、21C バックシートの端部
30A、30B、30C U字状溝部材
301A、302A、301B、302B、301C、302C 分割溝部材
300A、300B U字状溝部材の分割
40A、40B、40C、50A、50B、60C 貼着テープ
【技術分野】
【0001】
本発明は、映写用スクリーンを卓上等の平面上に立てて使用できるようにした映写用スクリーン装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、卓上等に映写用スクリーンを立てるには、種々の装置があるが、いずれも金属製、合成樹脂製のスタンド台や枠組を設けているので、重く、大きく、携帯には不便であった。そこで、特開平9−230503号公報、特開平9−230505号公報、特開平10−48749号公報に示すように、2つ折りできる箱体に映写用スクリーンを緩く折り曲げて収納し、箱体を開いて立て、映写用スクリーンを平面状に展開して使用するものが考えられたが、2つ折りできる箱体は、A4サイズ紙程度が収容できるカバンやケース等に入れるためには、映写用スクリーンの大きさをA3サイズ以上に製作することが困難であった。本発明者は、A4サイズ程度の大きさを収納できるカバンに、A1サイズ乃至A3サイズ程度の映写用スクリーンとそのスタンドを折り畳んで収容して使用できるようにした映写用スクリーン装置を開発することに成功した。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平9−230503号公報
【特許文献2】特開平9−230505号公報
【特許文献3】特開平10−48749号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、小さく折り畳んで携行し、使用時には大きく広げて卓上等で使用できるようにした映写用スクリーン装置を提供するものである。
さらに、本発明は、軽量、薄厚で安価に製作できる映写用スクリーン装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明映写用スクリーン装置は、上記課題を達成するため、図示するように、請求項1の発明は、両端にU字状溝部材を固着した映写用スクリーンであって、折目をつけることなく折り畳むことができるように形成されたものと、前記映写用スクリーンの幅より長い幅をもち、弾性的に繰り返し湾曲できるように形成できると共に、折り畳みできるように形成されたバックシートとを備えて、前記映写用スクリーンを使用するときは、折り畳んだ前記映写用スクリーンを広げて、前記両端の前記U字状溝部材に、折り畳んだ前記バックシートを広げて、その両端を差し込んで前記映写用スクリーンを平面状に張り、前記映写用スクリーンを使用しないときは、前記映写用スクリーンの前記U字状溝部材から前記バックシートを脱離したのち、前記映写用スクリーンと前記バックシートとをそれぞれ折り畳んで格納できるようにした映写用スクリーン装置である。
また、本発明映写用スクリーン装置は、上記課題を達成するため、図示するように、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記映写用スクリーンが、複数個の分割シートに折り畳まれて、両端の前記U字状溝部材が、前記分割シートの折り畳みに応じて分割されている映写用スクリーン装置である。
また、本発明映写用スクリーン装置は、上記課題を達成するため、図示するように、請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記映写用スクリーンが、複数個の分割シートを、折り曲げ可能に裏面に貼着した貼着テープにより折り曲げ可能につなぎ合わされて全体シートに形成されると共に、前記全体シートの両端に固着する前記U字状溝部材を、前記分割シートの折り曲げに応じて分割されている映写用スクリーン装置である。
さらに、本発明映写用スクリーン装置は、上記課題を達成するため、図示するように、請求項4の発明は、請求項1の発明において、前記バックシートが、複数個の分割シートに形成されると共に、前記各分割シートの端部の一部を重ね合わして重合部分を形成し、前記重合部分に貼着テープを貼着して折り返しできるようにすると共に、前記重合部分により湾曲可能に形成できるようにした映写用スクリーン装置である。
本発明において、映写用スクリーンには、公知の反射型映写用スクリーン、公知の透過型映写用スクリーン及び公知の反射型及び透過型両用映写用スクリーンが含まれ、材質的には、折り畳んで折目のつかない布はく製、不織布製、合成樹脂フィルム製、その他の材料が含まれる。また、映写用スクリーンは、折り畳んで折り目のつく材料であっても、複数個の分割シートに分割されて各分割シートの境目が折り返し可能の同色の貼着テープで貼着され、各分割シート単位に折り畳みができる場合も含まれる。バックシートは、合成樹脂製シートのほか各種材質のシート又は板材を含み、繰り返し湾曲できるものである。また、透明シート又は透明板材も含まれる。
【発明の効果】
【0006】
本発明品映写用スクリーン装置は、映写用スクリーンが使用時には少なくとも40型〜20型程度のスクリーンの大きさとなり、不使用時には、ほぼA4サイズ程度に小さく折り畳んで携行でき、また、バックシートも不使用時にはほぼA4サイズ程度に小さく折り畳んで携行できる。さらに、本発明品は、薄厚に折り畳んで、運搬性や軽量性もよく、製作費も極めて安価につく利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の実施例の正面からみた斜視図である。
【図2】図1の背面からみた斜視図である。
【図3】図1のバックシートの裏面からみた展開図である。
【図4】図1の映写用スクリーンを折り畳んだときの斜視図である。
【図5】図1のバックシートを折り畳んだときの斜視図である。
【図6−1】本発明の別の実施例の背面からみた斜視図である。
【図6−2】図6−1のバックシートの裏面からみた展開図である。
【図7−1】本発明のさらに別の実施例の映写用スクリーンの表面からみた展開図である。
【図7−2】図7−1の裏面からみた展開図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明を実施するための最良の形態が実施例1乃至実施例3に示されている。
【実施例1】
【0009】
本発明映写用スクリーン装置の実施例1が、図1乃至図5に示されている。
本発明実施例の映写用スクリーン装置は、映写用スクリーン10Aと、バックシート20Aと、U字状溝部材30Aとを備えている。映写用スクリーン10Aは、布はく、不織布、合成樹脂フィルム等の折り畳んで折目を残さないものにより、反射形、透過形又は反射透過両用形の公知のスクリーンが形成され、裏面の両端11A、11Aにそれぞれ溝部材30Aが固着されている。各溝部材30Aは、断面U字状の細長合成樹脂製で、実施例では、図1、図2及び図4に示すように、溝部材30Aは、映写用スクリーン10Aの折り畳みに応じて分割溝部材301A及び302Aに分割300Aされている。
バックシート20Aは、映写用スクリーン10Aの幅Wより長い幅をもち、繰り返し弾性的に湾曲可能な合成樹脂製等の薄板が用いられ、本実施例では、図2及び図3に示すように、分割シート201Aと201A及び分割シート202Aと202Aに分割され、分割シート201Aと分割シート202Aとは、図1及び図2に示すように、側端部で重ね合わされて重合部分DAを形成し、重合部分DAは貼着テープ40Aにより折り返し可能に貼着されると共に、重合部分DAは湾曲可能に貼着テープ40Aにより貼着される。さらに、上下の分割シート201A及び上下の分割シート202Aは、それぞれつなぎ合せのため貼着テープ50Aにより折り返し可能に貼着される。
従って、本発明実施例の映写用スクリーン装置を使用するときは、図4に示す折り畳んだ状態の映写用スクリーン10Aを拡げ、次いで図5に示す折り畳んだ状態のバックシート20Aを、図3に示すように拡げて展開し、その両端21A、21Aを、図1及び図2に示すように、各U字状溝部材30Aに差し込めば、映写用スクリーン10Aは平面状に緊張して張ることができると共に、卓上等の平面上に直立できる。
映写用スクリーン10Aを使用しないときは、図4に示すように、折り畳んで薄厚小型化でき、また、バックシート20Aも、図5に示すように、折り畳んで薄厚小型化できる。本実施例では、映写用スクリーン10Aは幅約60センチメートル、高さ約42センチメートルの30型スクリーン10を想定した場合、映写用スクリーン10A及びバックシート20Aは、ほぼA4サイズに折り畳んでA4サイズの収納カバン等に収容して携行できる。
【実施例2】
【0010】
本発明映写用スクリーン装置の実施例2が、図6−1及び図6−2に示されている。
本発明実施例の映写用スクリーン装置は、映写用スクリーン10Bと、バックシート20Bと、U字状溝部材30Bとを備えている。映写用スクリーン10Bは、実施例1とスクリーンサイズが異なるだけで、構成は同様であるため、詳細説明は省略する。
溝部材30Bは、実施例1と長さが異なるだけで、構成は同様であるため、詳細説明は省略する。
バックシート20Bは、繰り返し湾曲可能な合成樹脂製等の薄板が用いられ、本実施例では、図6−2に示すように、4個の同形の分割シート201Bと、分割シート201Bより横幅がやや短い4個の分割シート202Bに分割され、各分割シート201Bと各分割シート202Bとは、端部で重ね合わされて重合部分DBを形成し、重合部分DBは貼着テープ40Bにより折り返し可能に貼着されると共に、重合部分DBは貼着テープ40Bにより湾曲可能に貼着される。さらに、上下の各分割シート201Bと上下の各分割シート202Bとは、つなぎ合せのため端部が貼着テープ50Bにより折り返し可能に貼着される。
従って、本発明実施例の映写用スクリーン装置を使用するときは、実施例1と同様に折り畳んだ状態の映写用スクリーン10Bを拡げ、次いで折り畳んだ状態のバックシート20Bを拡げて展開して、その両端を、U字状溝部材30Bに差し込めば、映写用スクリーン10Bは平面状に緊張して張ることができると共に、卓上等の平面上に直立できる。
映写用スクリーン10Bを使用しないときは、折り畳んで薄厚小型化でき、また、バックシート20Bも、折り畳んで薄厚小型化できる。本実施例では、映写用スクリーン10Bは幅約80センチメートル、高さ約60センチメートルの40型スクリーン10Bを想定した場合、映写用スクリーン10B及びバックシート20Bは、いずれもほぼA4サイズに折り畳んでA4サイズの収納カバン等に収容して携行できる。
【実施例3】
【0011】
本発明映写用スクリーン装置の実施例3が、図7−1及び図7−2に示されている。
本発明実施例の映写用スクリーン装置は、映写用スクリーン10Cと、バックシート20Cと、U字状溝部材30Cとを備えている。映写用スクリーン10Cは、図7−1及び図7−2に示すように、4個の同形の分割スクリーン101Cを、裏面に貼着した同色の貼着テープ60Cにより貼着して各分割スクリーン101Cの継目100Cを折り曲げ可能にすると共に、裏面の両端11C、11Cに溝部材30Bが固着される。各分割スクリーン101Cは、継目100C毎に折り畳まれるが、継目100C以外では折り畳まれないものである。溝部材30Cは、実施例1と同じ構成であるので詳細説明は省略する。
バックシート20Cは、実施例1と同じ構成であるので詳細説明は省略する。
映写用スクリーン10Cの使用時又は不使用時の取扱いは、実施例1と同様であるので詳細説明は省略する。
【産業上の利用可能性】
【0012】
本発明品は、小型、軽量、製作容易で安価に量産できる。
【符号の説明】
【0013】
10A、10B、10C 映写用スクリーン
101A、102B、101C 分割スクリーンシート
100C 分割スクリーンの継目
11A、11B、11C 映写用スクリーンの端部
20A、20B、20C バックシート
201A、202A バックシートの分割シート
201B、202B バックシートの分割シート
DA、DB 分割シートの重合部分
21A、21B、21C バックシートの端部
30A、30B、30C U字状溝部材
301A、302A、301B、302B、301C、302C 分割溝部材
300A、300B U字状溝部材の分割
40A、40B、40C、50A、50B、60C 貼着テープ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
両端にU字状溝部材を固着した映写用スクリーンであって、折目をつけることなく折り畳むことができるように形成されたものと、前記映写用スクリーンの幅より長い幅をもち、弾性的に繰り返し湾曲できるように形成できると共に、折り畳みできるように形成されたバックシートとを備えて、前記映写用スクリーンを使用するときは、折り畳んだ前記映写用スクリーンを広げて、前記両端の前記U字状溝部材に、折り畳んだ前記バックシートを広げて、その両端を差し込んで前記映写用スクリーンを平面状に張り、前記映写用スクリーンを使用しないときは、前記映写用スクリーンの前記U字状溝部材から前記バックシートを脱離したのち、前記映写用スクリーンと前記バックシートとをそれぞれ折り畳んで格納できるようにしたことを特徴とした映写用スクリーン装置。
【請求項2】
前記映写用スクリーンが、複数個の分割シートに折り畳まれて、両端の前記U字状溝部材が、前記分割シートの折り畳みに応じて分割されていることを特徴とした請求項1記載の映写用スクリーン装置。
【請求項3】
前記映写用スクリーンが、複数個の分割シートを、折り曲げ可能に裏面に貼着した貼着テープにより折り曲げ可能につなぎ合わされて全体シートに形成されると共に、前記全体シートの両端に固着する前記U字状溝部材を、前記分割シートの折り曲げに応じて分割されていることを特徴とした請求項1記載の映写用スクリーン装置。
【請求項4】
前記バックシートが、複数個の分割シートに形成されると共に、前記各分割シートの端部の一部を重ね合わして重合部分を形成し、前記重合部分に貼着テープを貼着して折り返しできるようにすると共に、前記重合部分により湾曲可能に形成できるようにしたことを特徴とした請求項1記載の映写用スクリーン装置。
【請求項1】
両端にU字状溝部材を固着した映写用スクリーンであって、折目をつけることなく折り畳むことができるように形成されたものと、前記映写用スクリーンの幅より長い幅をもち、弾性的に繰り返し湾曲できるように形成できると共に、折り畳みできるように形成されたバックシートとを備えて、前記映写用スクリーンを使用するときは、折り畳んだ前記映写用スクリーンを広げて、前記両端の前記U字状溝部材に、折り畳んだ前記バックシートを広げて、その両端を差し込んで前記映写用スクリーンを平面状に張り、前記映写用スクリーンを使用しないときは、前記映写用スクリーンの前記U字状溝部材から前記バックシートを脱離したのち、前記映写用スクリーンと前記バックシートとをそれぞれ折り畳んで格納できるようにしたことを特徴とした映写用スクリーン装置。
【請求項2】
前記映写用スクリーンが、複数個の分割シートに折り畳まれて、両端の前記U字状溝部材が、前記分割シートの折り畳みに応じて分割されていることを特徴とした請求項1記載の映写用スクリーン装置。
【請求項3】
前記映写用スクリーンが、複数個の分割シートを、折り曲げ可能に裏面に貼着した貼着テープにより折り曲げ可能につなぎ合わされて全体シートに形成されると共に、前記全体シートの両端に固着する前記U字状溝部材を、前記分割シートの折り曲げに応じて分割されていることを特徴とした請求項1記載の映写用スクリーン装置。
【請求項4】
前記バックシートが、複数個の分割シートに形成されると共に、前記各分割シートの端部の一部を重ね合わして重合部分を形成し、前記重合部分に貼着テープを貼着して折り返しできるようにすると共に、前記重合部分により湾曲可能に形成できるようにしたことを特徴とした請求項1記載の映写用スクリーン装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6−1】
【図6−2】
【図7−1】
【図7−2】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6−1】
【図6−2】
【図7−1】
【図7−2】
【公開番号】特開2011−248153(P2011−248153A)
【公開日】平成23年12月8日(2011.12.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−122129(P2010−122129)
【出願日】平成22年5月27日(2010.5.27)
【出願人】(391042232)ワタナベ株式会社 (41)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年12月8日(2011.12.8)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年5月27日(2010.5.27)
【出願人】(391042232)ワタナベ株式会社 (41)
【Fターム(参考)】
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