説明

時刻表示装置及び時刻表示システム

【課題】交通機関の発車時刻、特に終電車等を利用者にタイムリーに提供する。
【解決手段】前面板10の表示画面に、左右方向に3枚の表示素子1A、1B、1C、及び1D、1E、1Fを3×2の構成で並置し、中央に主路線、左右に接続される路線を表示し、現在駅をオレンジで強調して示し、利用者が予定する降車駅に到達することができる現在駅における終電車の発車時刻を、平日と、土曜日・休日とに色分け表示できる表示素子を用いて表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、交通機関の乗り物の発車時刻を表示する時刻表示装置及び時刻表示システムに関する。
【背景技術】
【0002】
図7は鉄道会社の駅に置かれている発車時刻表である。一般的に、発車時刻表は一日の全発車時刻に加え、曜日による発車時刻や行き先の違いなど、多くの情報を限られた表示面積のなかに掲示している。このような時刻表は、路線、駅などによって、異なる数字や記号を含むことが多く、所望の乗り物の発車時刻を見つけにくいことが多い。
【0003】
また、鉄道などの交通機関の駅には、行先駅に到着するため、現在駅において何時の発車時刻の列車に乗車すれば、目的とする行先駅に到着できるかの、いわゆる終電車の時刻表示が行われている。終電車はさまざまな理由により臨時的に変更されることがある。その運行時刻の変更を利用者に伝えることが一般的に難しい。駅によっては、構内にさまざまな方法で終電車の時刻を表示するようにしているが、その表示方法は統一されておらず、判読しにくいものである。
【0004】
また、一般的に時刻表示の方法は紙や樹脂板への印字である。そのため、情報を変更することが基本的に難しい。そのため終電車の運行時刻の臨時変更や、列車の遅れ等による発車時刻の変更に対して、即応することが難しいという問題を有している。
【0005】
印刷媒体を用いる場合、様々な情報を含む時刻表のなかで、修正すべき表示箇所をそれぞれ書き換える必要がある。粘着性の裏面剤を備えた白色紙を部分的に貼り付けることによって処置されることもある。
【0006】
また、路線図と終発時刻表とを組み合わせて、利用者が視認しやすくした終電時刻表(特許文献1参照)や、乗り換え時間を含めた降車駅別の終電時刻表、駅構内やホームに必要な情報をタイムリーに表示できる仕組みを持った発車時刻表示システム(特許文献2)が提案されている。
【0007】
【特許文献1】特開平11−249561号公報
【特許文献2】特開平7−302283号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上述したように、従来技術では、即応性の情報提供を行うことが難しい。さらに、連絡接続する路線の発車時刻までを含めた、より広範な交通機関の発車時刻を臨機応変に表示し、利用者が容易に視認できるようにすることが困難であった。
【0009】
また、高度なコンピュータシステムを用いた場合、データ処理システム、データのネットワーク配線や表示装置の電源設置等の設備投資が必要となる。
【0010】
本発明は、このような状況を鑑みてなされたものであり、交通機関における発車時刻表示をリアルタイムなものとし、利用者により適切な情報を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の態様1は、メモリ性の表示モードを有する表示素子と、内蔵電源と、通信機能部が備えられ、外部からの表示データ及び/または制御データが通信機能部によって受信され、表示データ及び/または制御データによって表示素子の画面が変更できるように構成され、現在駅と複数の路線系統に含まれる4以上の行先駅の名称と、前記行先駅に到着することができる乗り物の現在駅における発車時刻がそれぞれ表示されてなる時刻表示装置を提供する。
【0012】
態様2は、表示素子の前面に透明基板が備えられ、透明基板と表示素子との間に透明樹脂が挟持されてなる態様1に記載の時刻表示装置を提供する。
【0013】
態様3は、透明基板の表面に透明フィルムが備えられてなる態様1または2に記載の時刻表示装置を提供する。
【0014】
態様4は、双方向性データ通信機能部がさらに備えられ、利用者が予定する降車駅の情報を、双方向的にデータ通信することができ、降車駅を含む路線の運行データを選択表示または強調表示することができる態様1、2または3に記載の時刻表示装置を提供する。
【0015】
態様5は、主路線と接続される路線との乗り換え駅について終発の出発時刻が表示されてなる態様1、2、3または4に記載の時刻表示装置を提供する。
【0016】
態様6は、平日と土曜日・休日が異なる色で表示されてなる態様1〜5のいずれか記載の時刻表示装置を提供する。
【0017】
態様7は、それぞれの駅において接続する他の交通機関の発車時刻がさらに表示されてなる態様1〜6のいずれかに記載の時刻表示装置を提供する。
【0018】
態様8は、表示素子の画素またはセグメントについて、それぞれ独立に3色以上のカラー発色をすることができる態様1〜7のいずれかに記載の時刻表示装置を提供する。
【0019】
態様9は、通信機能部と外部の制御端末との通信が無線によって行われる態様1〜8のいずれかに記載の時刻表示装置を提供する。
【0020】
態様10は、交通機関が空港に接続する路線を備える鉄道である態様1〜9のいずれか1項に記載の時刻表示装置を提供する。
【0021】
態様11は、態様1〜10のいずれかに記載の時刻表示装置が複数の駅に設けられ、運行管理センターが設けられ、専用データ回線またはインターネットを介して各駅と運行管理センターとが接続され、利用者の操作によって、所定の目的地における運行情報が表示素子の画面に表示されるように構成されてなる時刻表示システムを提供する。
【0022】
態様12は、双方向データ通信機能部が備えられ、利用者が時刻表示装置の近傍で、予定する降車駅及び接続されている交通機関の運行情報を利用者が保持する端末に取り込むことができる態様11に記載の時刻表示システムを提供する。
【0023】
また、上記の態様において、メモリ性の表示モードを有する表示素子が、カイラルネマチック液晶表示素子であることが好ましい。
【0024】
後述する実施例では、カイラルネマチック液晶表示素子を採用している。一枚の表示素子の画面サイズが65mm×425mmであって、同サイズのものを平面上に複数枚、並置することによって、大型の表示面を構成する。上下左右に4枚を配置する方式、上下方向に2段、左右方向に3枚並置して、全体で6枚を並置する方式、等ができる。見易さの点で、縦方向のそれぞれに路線の駅が略直線上に表示されるように配置することが好ましい。
【0025】
特に好ましくは、主路線を中央に表示するようにし、左右に支線を表示するようにする。さらに好ましくは、遠方の路線を表示するために、上下方向に2段以上の表示素子を設置し、左右に3枚以上、上下方向に2段以上の表示素子を配置することが好ましい。
【0026】
本発明の時刻表示装置を形成する際に、各表示素子は前面板との間に衝撃吸収性の透明樹脂を挟持するようにして固定される。即ち、全体として各部品が空間的に固定化された構造とすることが好ましい。また、時刻表示装置はその4隅に支柱を設けて壁面に取り付けることが好ましい。
【0027】
本発明の時刻表示装置は基本的に内蔵電源のみで表示を維持し、書き換えることができるものであり、いわゆるスタンドアローン型の動作機能を有する。また、メモリ型の動作モードを有する表示素子を用いているので、表示の書換え頻度にもよるが、所定の長期期間に渡って電池交換なしで連続動作をすることができる。内蔵電源の電力容量が約5000mAhであって、一日に一回の書換えを行い、表示素子を全6枚とする構成の場合、約6ヶ月の運用が可能である。
【0028】
また、内蔵電源に電力を外部から充電することができる電力供給用の端子を装置の側面に設けることもできる。または、無線によって、外部から電力を補充することができるように構成することもできる。また、太陽電池をさらに設けて、外光から電力を取り込み内蔵電池に充電することができるように構成することが好ましい。太陽電池を用いて、半自動的に補充給電をするように構成すれば、さらに長期間に渡って、人手作業なしに無人連続動作させることができる。
【0029】
また、上記の時刻表示装置において、交通機関の臨時的な運行変更に応じて、発車時刻の画面表示がリアルタイムに変更されるように使用することが好ましい。この場合、各駅で所員が運行情報の臨時変更に基づいて、時刻表示装置の表示データを書き換えるように操作することが好ましい。または、あらかじめプログラムされたコンピュータシステムによって管理装置から自動的に表示データが時刻表示装置に送信され、それぞれの表示画面が変更されるようにすることもできる。
【発明の効果】
【0030】
本発明によれば、利用者が所望する交通機関の発車時刻や予定する降車駅までの連絡情報を容易に知ることができるようになる。特に、利用者が不案内な土地を経由する場合や、複雑な乗り継ぎを要する場合において、乗り遅れや乗り違いの防止に効果を奏する。
【0031】
また、時刻表示装置に双方向通信機能を備え、利用者が表示装置に必要なデータの入力を行った場合または、双方向通信に対応した端末を保持している場合、必要とする運行情報を双方向的に取り出すことができる。あるいは、必要とする運行情報を表示画面上で選択表示または強調表示させることもできる。
【0032】
さらに、交通機関の利用者が保持するIC内蔵カードの機能を備える通勤・通学定期や多機能携帯電話、電子マネーなどのデータ読み書き機能を有する端末装置を用いて、時刻表示装置と双方向データ通信をすることにより、定期券等に記録された路線情報から利用者が頻繁に使用する路線の発車時刻情報を、簡便かつ確実に指定することができる。
【0033】
また、時刻表示システムは汎用性のある表示システムであるので、より高度なコンピュータシステムとの融合性も高い。さらに時刻表データベースとの高度な連携表示、他の交通機関との乗り換え駅における時刻管理、広域情報ネットワーク表示システムと連携して表示することもできる。
【0034】
また、発車時刻の表示と同時に、または運行情報の表示との画面表示の入替えにより、交通機関からのダイヤ変更のお知らせ、携帯電話利用のマナー遵守などのお願い、ニュースまたは広告など、運行時刻情報以外の表示を行うこともできる。
【0035】
また、メモリー性の表示モードを有する表示素子を用いているので、システム全体を省エネルギー化できる。また、時刻表示装置を設置する構内において、大掛かりな通信線の設置工事や電源工事の必要がない。また、システム全体の維持管理がきわめて容易である。
【0036】
また、交通機関における時刻表システムを低額な初期投資で構築することができる。また、既存の交通機関の駅に短時間で導入設置することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0037】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の時刻表示装置の一例である時刻表示装置80の模式的平面図である。図2に斜視図を示す。図3は、図2のP−Q切断線における部分断面図である。
【0038】
符号1A、1B、1C、1D、1E及び1Fはカイラルネマチック液晶表示素子、符号10は前面板(ガラス基板)、符号2は左側表示列、符号3は中央表示列、符号4は右側表示列である。
【0039】
図3において、前面板10と液晶表示素子1B、1Eとの間には衝撃吸収性の透明樹脂層12が挟持されている。大型の表示面を有する表示素子の表示面に応力が生じないように柔らかい樹脂を配置する。その製造方法としては、本出願人による、特願2003−420063号、特願2003−420065号、特願2004−214986号に示す技術を用いればよい。
【0040】
表示素子1B、1Eの背面側に、表示素子を駆動する電子回路、内蔵電源などを収容した電気回路ブロック13が配置されている。さらに、これらの部材を保護するように筐体14が設けられ、前面板と密着するように固定化されている。筐体14には、動作試験用の端子、内蔵電源に充電するための給電端子や保守用の蓋などを設けてもよい。また、無線接続ではなく、試験・検査用の有線接続の機能端子を側面または背面に備えるようにしてもよい。
【0041】
符号100は壁面であり、時刻表示装置80の4隅をボルト付き支柱で壁面に固定するようにする。また、壁面との距離は、例えば、およそ0〜10cmである。
【0042】
前面板の表側の全面には、反射防止の透明フィルム11を備える。透明フィルムはアークトップ(登録商標)などの透明フッ素樹脂フィルムを用いることが好ましい。透明フィルム11は防護フィルムとしての機能をも備えている。また、前面板の裏面側であって、筐体部分の外側部分(額縁部分)には表側から利用者が背後を見通すことがないよう、曇りガラス状の半透明フィルム15を設置することが好ましい。これによって、表側から画面領域を視認する利用者が時刻表示装置の表示面を視認でき、情報を的確に把握しやすくすることができる。
【0043】
この構成例では、大型ガラス板の背面側に6枚のカイラルネマチック液晶表示素子を、衝撃吸収性の透明樹脂を挟持するようにして固定している。前面板を人間が通常程度の打撃力を与えても、表示素子の表示状態が変化しないようにするためのものである。
【0044】
次に、本発明の時刻表示システムの構成を以下に説明する。図4にその基本構成のブロック図を示す。管理装置30と複数の時刻表示装置80が配置されている。交通機関の種別、駅の広さ、設置箇所の数にもよるが、時刻表示装置80は少なくとも2台以上、通常の規模の駅で数台〜20台、中規模の駅で20台〜30台程度、利用者の多い駅の場合、50台〜100台以上を設置することもできる。設置場所は、改札口、ホーム、待合室、切符売り場、駅売店、改札口につながる階段や地下道の入口、乗り換え通路沿いなどが好ましい。
【0045】
本発明は、一台の時刻表示装置のみでも実施することができる。好ましくは、利用者の便宜を図るように、駅の構内・近傍の空間に分散して配置することが好ましい。基本的には複数の表示装置を設置し、同一の表示情報を同時に表示し提供できるように構成する。
【0046】
また、時刻表示装置に双方向データ通信機能を設けることで、利用者が保持する端末との双方向通信を可能にすることができる(例えば、日経エレクトロニクス 2004年7月19日号 第878号101〜119頁を参照)。利用者が必要とする表示情報を時刻表示装置の表示部に表示することができる。所望の表示情報は、表示色を部分的に変更する、縁取りを付ける、不要な表示情報を消去する等により、強調表示をすることができる。
【0047】
また、所望の表示情報の強調表示は管理装置30からの送信データの変更でも可能である。あるいは、時刻表示装置の表示画面上で補助的にカラー表示を追加する、部分的に変更する等によっても可能である。また、強調表示の制御機能を時刻表示装置内に設けることもできる。
【0048】
また、多数設置した時刻表示装置80を表示しようとする表示情報ごとにグループ分けし、それぞれのグループが一括して制御されるようにすることもできる。あるいは、所員が個別の携帯型制御端末で、1台ずつ個別に表示情報を書き換えることもできる。ある駅のなかで、どのような表示をさせるか、例えば、複数の時刻表示装置を同時に連係して表示動作をさせるかは、自由に設定することができる。
【0049】
時刻表示装置80は駅の入口や内部に設置し、様々な情報を利用客に対してタイムリーに表示することができる。時刻表示装置80には、メモリー性の表示モードを有する表示素子が備えられ、電池及び/または太陽電池を内蔵し、基本的に外部からの電源供給なしに動作できるようになっている。
【0050】
また、商業電源を時刻表示装置に供給するようにして、商用100Vから電子回路や表示素子を駆動するように構成することもできる。しかし、本発明では内蔵電源で電子回路系を動作させるようにする。特に好ましくは、内蔵電源及び太陽電池等の補助電源によってスタンドアローン動作することが好ましい。
【0051】
そして、時刻表示装置80は駅等の構内において、任意の位置に自由に移動できるようにすることが好ましい。通常、時刻表示装置は利用者が視認しやすい所定の位置に設置されるようにする。しかし、必要な場合において、空間的に移動できることが好ましい。
【0052】
一般的に、本発明の時刻表示装置を、鉄道等の駅構内に設置する場合、利用者がその現在位置において、終電車等の時刻を知ることが必要となる空間的位置に設置することが好ましい。
【0053】
また、時刻表示装置80には、管理装置30から送信される送信データを受信する受信部32が備えられている。また、管理装置30のなかには、入力部33、送信データ生成装置35及び送信部36とが少なくとも配置されている。さらに、双方向データ通信機能部37が時刻表示装置80の内部に設けられている。また、時刻表示装置80に管理装置30と通信するための入力部32が設けられている。
【0054】
本発明において、交通機関とは一般の公共の交通機関である鉄道、モノレール、バス、航空機、ロープウエイ、船舶などである。あらかじめ定められた時刻表に従って定期運航が行われている輸送機関を意味する。観光用や遊戯施設内で運行しているシャトルバス、リフト、遊戯物なども含み得るものである。
【0055】
また、本発明において乗り物とは、鉄道やモノレールの列車、バス、航空機、船舶などの輸送用機器を意味する。
【0056】
また、本発明において駅とは、鉄道の駅、航空機の場合における飛行場、バスの乗合場、港などを含むものであり、交通機関の発着点となる場所のことこである。本発明はハブ空港のように、複数の交通機関が交差し複雑な乗り継ぎがある駅に用いることが好ましい。複数の交通機関の複数の会社の乗換えが交錯する主要ターミナル駅や、空港に接続する鉄道、シャトルバスなどの駅で用いることがさらに好ましい。
【0057】
また、本発明における路線とは、所定の時刻表に従って定期・不定期的に運行している交通機関の行程を意味し、鉄道、航空機、バスの路線、船舶の航路、モノレール、ロープウエイなどを含むものである。
【0058】
また、時刻表示装置の設置とは、時刻表示装置を利用者等に見えるように適宜配置することであり、具体的には、表示装置の壁面への支柱固定、壁掛け、据置き、立て掛け、建物内の天井からの吊り下げなどを意味する。本発明における時刻表示装置において、特定系列の駅で使用する場合、利用者の便宜を図るため、構内において所定の位置に固定しておくことが好ましい。例えば、切符売り場や改札の近傍とかである。利用者が所望の情報がどこに存在しているかを予め知っていることが有利であり、あるいは、容易にその位置を想像することができるからである。
【0059】
本発明の時刻表示装置80は、表示情報の一部または全部となり得る送信データを受信する受信部12から送信データを受け取る。受信部32は、送信部36から送信される送信データを受信できる機能を有していればよく、有線通信、無線通信等の汎用の通信技術を使用できる。送信データを利用して表示データを生成する。送信データのみで、表示データを作成してもよいし、あらかじめ表示装置側に内蔵された半固定の表示情報と送信データとを合わせて、表示データを作成することもできる。
【0060】
例えば、駅の名称、基幹の路線図、常用する方向指示のためのグラフィックマーク、広告、キャッチフレーズなど、を変換された送信データと合わせて、表示データを構成できる。送信データのボリュームを低減でき、表示装置側の消費電力を低減できるからである。最新の書き換えるべき表示データは、タイムリーにそれぞれの表示装置に必要となるため、管理装置側から送信を行うようにする。
【0061】
本発明において、送信部から受信部へ情報を伝達するには、従来公知の通信手段を適用できる。例えば、RS232C、LAN、USBなどのデータ通信線や、その他一般の有線通信を使用できる。
【0062】
本発明では、非ワイヤー方式の通信手段を用いることが特に好ましい。赤外線通信、無線通信、微弱電波を利用するコードレス電話、無線LAN、PHS及びBluetooth等を用いることができる。管理装置30と時刻表示装置80との間の距離や、設置場所、設置台数、送信データのボリューム、送信頻度、などに応じて、通信手段を決定すればよい。なかでも、無線手段を用いることが好ましく、無線LANまたはBluetoothを用いることが特に好ましい。
【0063】
図4の時刻表示システムにおいて、入力部33と送信データ生成装置35と送信部36とを含む部分を管理装置30と呼ぶ。入力部33では、表示しようとする表示情報の少なくとも一部を入力し、コンピュータやメモリ内に入力データとして一時記憶する。送信データ生成装置35は、入力部33から入力データを受け取り、送信データに変換する。送信部36は送信データを時刻表示装置80側に送信する。
【0064】
例えば、表示情報として、鉄道の場合では、始発/終発時刻、臨時のダイヤ変更、遅れの情報等入力できる。また、曜日による始発/終発時刻や停車駅の書き換えは登録されたデータベースのなかから選択し、組み合わせて使用できる。また、表示情報にその他のお知らせ、お願い、ニュース、広告などの定型文を同様にデータベースから選択し、組み合わせて使用できる。また、カレンダーや時計と連動して自動的に表示情報を変更することができる。
【0065】
入力部33としては、キーボード、タッチキー、スキャナー、多機能携帯電話、携帯電子端末、定期券等カード読取装置及び音声入力装置などを用いることができる。音声をあらかじめプログラムし、表示装置にインタラクティブ機能を設け、音声案内機能を付与することもできる。
【0066】
送信データ生成装置35には、汎用のコンピュータとメモリ回路及びその他の周辺回路を組み合わせて用いる。送信部36と受信部32には、同一の通信規格のものを採用する。
【0067】
本発明の時刻表示装置80には、メモリー性の表示モードを有する表示素子を設ける。メモリー性とは、駆動電圧が実質的に0Vの状態で、表示情報を保持できる性質をいう。メモリー性の表示モードを有する表示素子には、例えばコレステリックまたはカイラルネマチック液晶表示素子(以下、CL−LCDという。)あるいは反強誘電性液晶表示素子(以下、AF−LCDという。)等がある。カラー表示ではなくモノクロ4階調程度であれば、マイクロカプセル型電気泳動方式の表示素子でもよい。本発明では、低消費電力化が可能で、マルチカラー表示をすることができるCL−LCDを使用することが特に好ましい。
【0068】
CL−LCDは相転移型の動作を有する。相転移型とは、入射光の一部を選択反射するプレナー状態(以下、PL状態という。)及び入射光を散乱させるフォーカルコニック状態(以下、FC状態という。)の少なくとも2状態で安定であり、電極間に所定の電圧を印加することで、液晶をPL状態またはFC状態に転移させることができる。
【0069】
図5にCL−LCDを用いた液晶表示素子21の一例の模式的断面構造を示す。CL−LCDの駆動は単純マトリクス方式が一般的である。行電極26を設けた第1基板22と列電極27を設けた第2基板23の電極面を直交配置するように対向させる。第1基板22と第2基板23は周辺シール材24を介して圧着され、セル空間が形成され、その内部にカイラルネマチック液晶層25が注入される。
【0070】
第2基板23には引出電極群28が形成されている。第2基板23の列電極27は、引出電極群28内の所定の電極に直接接続されているが、第1基板22の行電極26は、周辺シール材24に含まれている導電ビーズなどのトランスファ材を介して引出電極群28内の所定の電極と導通がとられている。トランスファ材を使用せずに、引出電極群28を第1基板22、第2基板23にそれぞれ形成してもよい。第1基板22の裏面側に黒色の艶消し塗料を着色層29として設けている。
【0071】
対向して配置された行電極26と列電極27との間に印加される電圧によってカイラルネマチック液晶層25が駆動され、その相状態の転移が制御され表示が行われる。このCL−LCDでは偏光板を用いずに表示を行うことができる。
【0072】
そして、CL−LCDは第2基板23の引出電極群28に、いったん電圧を印加して所定の表示状態に置いた後に、電源を遮断しても、その表示状態が維持される。ただし、AF−LCDでは同様に表示状態を保持するには、保持電圧の印加が必要である。
【0073】
さらにCL−LCDにおいて、保持された表示状態を他の表示状態に転移させるには、再度所定の電圧を印加すればよい。その際に、いったん表示面の全面を消去してから、次の表示に必要な電圧を印加することが好ましい。
【0074】
すなわち、使用上の観点から直前の表示を完全に消去した後に、新しい表示に書き換えることが好ましい。通常、表示面全体をPL状態にすることで、選択反射の色を描画し、FC状態にすることで微散乱状態におき、裏面側の艶消し色(黒色塗料)を表示させ、表示を行うことができる(例えば、特開2001−337314号公報を参照)。本例のCL−LCDは2層構造とし、相互に補色関係の選択反射波長を備えるカイラルネマチック液晶表示素子を用いる。
【0075】
次にCL−LCDの製造方法について説明する。なお、CL−LCDの基本構成、セル内面に設ける配向膜や、駆動法などについては、特開2003−233077号、特開2002−14324号に示した。
【0076】
まず、ITOよりなる透明導電膜付き基板を2枚準備し、最大間隔が10μmとなるようにエッチング形成し、各基板に160本程度のストライプ電極を配置する。そして、各基板の電極形成面側に電気絶縁層を形成した後、ポリイミドの樹脂溶液を塗布し焼成して配向膜を形成する。
【0077】
一例として、配向膜の表面にはラビングを施さず、そのままの状態で用いることができる。この2枚の基板をそれぞれのストライプ電極が直交するように配置し、その対向面間に直径4μm程度のスペーサを撒布し、液晶注入口となる部分を除いて基板の4辺に、直径4μm程度の微量のグラスファイバーを含むエポキシ樹脂からなる周辺シール材を塗布し、2枚の基板を貼り合わせて液晶セルを作製する。
【0078】
次に、ネマチック液晶にカイラル剤を混合し、カイラルネマチック液晶組成物を調製する。なお、液晶材料の種類とカイラル剤の種類、両者の混合比によってピッチが調整できる。そして、真空注入法を用いて、カイラルネマチック液晶組成物を液晶セル内に注入した後、注入口を光硬化性樹脂で封止し、CL−LCDを製造する。このようにして製造したCL−LCDを表示素子として表示装置のなかに組み込んで使用する。
【0079】
本発明の駅における表示方法のフローを図6に示す。まず、工程1は、駅における状況の変化に応じた所望の表示情報の少なくとも一部を入力する表示情報入力工程である。上記のようにスキャナーやキーボードから必要となる表示情報を選択したり、入力する。
【0080】
そして、表示情報をコンピュータ内の記憶装置に入力し保管する。表示情報とは、鉄道の駅の場合には、路線図、始発/終発時刻、臨時のダイヤ変更、遅れの情報、途中停車駅などに加え、その他の任意的な情報であって、当日のお知らせ、お願い、ニュース、広告などの情報などがあげられる。運行管理システムと連係するようにし、運行ダイヤの変更に伴い自動的に、時刻表示装置の表示が変更されるように構成することもできる。
【0081】
また、表示情報の言語としては、日本語や外国語を含み、複数の言語や一般的な図形表示、標章などを含むことができる。
【0082】
工程2は、送信データ生成工程であり、入力された表示情報に基づき、送信データを生成する。入力された表示情報は、管理装置30側の入力部33または送信データ生成装置34によって、所定の表示素子用の表示データとして利用しやすいように変換される。あるいは、部分的に変換されずにそのままの形態で送信できる場合もある。
【0083】
コンピュータ内にあらかじめ設けられた、日本語、英語その他の外国語の文字のフォントデータ、さらに、発車時刻表、乗り換え連絡する交通機関などの運行データ、及び路線図などの種々の図形データを用いて、表示素子で表示できるように、データ変換が行なわれる。そして、送信できるように送信前処理が行なわれる。
【0084】
あるいは、表示装置側に必須的なフォントデータを内蔵させることも可能であるが、通常は管理装置側から、表示情報の主たる部分となるデータをあらかじめ準備し、送信データとして変換し、表示装置側に送信することが好ましい。
【0085】
工程3は、生成された送信データを時刻表示装置80側に送信する送信工程である、送信は、有線または無線手段のいずれでもよいが、非ワイヤー方式の通信手段を用いることが、システム全体の電源効率及び運用効率を高めるので特に好ましい。
【0086】
工程4は、送信された送信データを時刻表示装置80側で受信する受信工程である。送信部36に対応して無線、有線などの通信手段によって、受信部32が送信データを受信する。
【0087】
工程5は、受信した送信データを利用して表示データを作成し、メモリ性の表示モードによる表示を交通機関の駅で行う表示工程である。以下、実施例及び比較例について説明する。
【0088】
(例1)
図1に空港を行先駅の一つにもつ接続路線と連係する主路線を表示画面の中心に置いた時刻表示装置の一例を示す。大型ガラス板を前面板とし、縦が約1400mm、幅が約560mmのサイズのものである。中央部にカイラルネマチック液晶表示素子を6枚並置する(横方向に3枚、縦方向に2段)。
【0089】
2層型液晶セルの各選択反射波長を設定することにより、表側から白、黒、青、オレンジの4色を呈するように構成するものである。液晶パネルのドットマトリックスに対応する画素は自由に表示を変更することができる。また、あらかじめソフトウェア処理により、あるカラー表示画面の、それぞれの画素の色データを変換して、カイラルネマチック液晶表示素子における所定のマルチカラー表示に適した画像データを生成することができる(本出願人による特願2003−299203号、特願2003−346517号参照)。
【0090】
本例の時刻表示装置の左右方向に3枚のうち、中央に主路線、左右に主路線に接続される路線を表す。上下方向には、現在駅から遠方に位置する駅を表示するようにする。液晶表示素子と前面板との間には透明シリコン樹脂を挟持し、外部からの衝撃を吸収するようにしている(特願2004−214986号参照)。
【0091】
また、前面板の表示素子のパネル面を含む画面領域に対応する表面は、フロスト処置をして微細な凹凸を形成している。そのため、利用者が背後方向を素通しで見ることが無く、見やすい表示を提供できる。また、表示画面には主路線の駅及び接続する8つの路線及びその行き先の駅を表示することができ、さらに表示画面中の路線表示を黒、駅を白、列車の発車時刻表示のうち上段の急行の発車時刻を赤、下段の各駅停車の発車時刻を青で表示するなど、4色以上のカラー発色を用いて見やすい表示を提供できる。
【0092】
本例では、全部で32駅の終電の現在駅における発車時刻(終電時刻)を表示するように構成した。横浜、品川、羽田空港、成田、等の接続されている路線の駅名を表示する。各駅に対応する時刻表示は2段組とし、上側が平日(青)、下側が土曜・休日(オレンジ)の表示とした。主路線は青の帯状表示とした。現在駅の表示は、略矩形の枠のなかに、オレンジを背景色として黒の文字表示とした。行先駅は黒字に白抜きの表示とした。左右の路線と中央の路線との接続は、駅名を示す略矩形の横の位置に青の帯を付けることで路線接続を表すようにした。
【0093】
液晶表示部の上部に、「終電車の時刻表示」であることの表示、下側に鉄道会社の名称を印刷、等で表示するようにする。また、広告、御願い、を合わせて表示してもよい。
【0094】
本例の時刻表示装置において、利用者は現在駅において、所望の行先駅に到達するための終電の発車時刻を正確にかつ容易に視認することができる。また、さらに乗り継ぎする場合にも、その乗り継ぎの情報を双方向データ通信によって、端末に取り込むことができる。
【0095】
本例において、時刻のデータ部分は黒、平日の時刻を表示する部分の縁取りを青、土曜日・休日の時刻の縁取りをオレンジ、駅名が白抜きの表示としている。このカラー表示はカイラルネマチック液晶表示素子によって実現されるものであり、外部からの制御により容易に表示を変更できるのである。運行変更により、停車駅が変更された場合も、それに対応して表示を変更できるものである。
【0096】
本例は、鉄道網が複雑に関係する都市圏の交通機関に採用することが好適である。
【0097】
(例2)
図9に交通機関が航空機である場合の時刻表示装置の表示例を示す。主路線として現在駅に対して、接続する第1ハブ空港と第2ハブ空港の上段に空港名、中段に便名、下段に出発時刻を表示している。さらに、表示された便で第1ハブ空港と第2ハブ空港に到着した場合の各地の空港に向けた乗り継ぎ便についてその便名と出発時刻を表示する。本例では、現在駅を「成田空港」とし、米国の「ロサンゼルス空港」を第1ハブ空港、中華人民共和国の「上海」を第2ハブ空港としている。さらに、第3ハブ空港、第4空港を合わせて表示することもできる。
【0098】
**はそれぞれ運行している航空機会社の名称を表すものである。同一の航空機会社によって運行される場合のみならず、複数の航空機会社によって提携され、乗り継ぎ可能な場合も「接続される路線」として本発明に含み得るものである。
【0099】
また、航空機の場合における路線は、いわゆるスター型の路線配置で示されることが多く、その拠点となる複数の駅(ハブ空港)を経由する路線に適用することが特に好ましい。
【0100】
本例は、主要な空港にアクセスする路線に設置することができる。たとえば、新千歳空港、名古屋空港、関西空港、伊丹空港、福岡空港などである。国際空港であれば、利用者が多く、また行先地、経由地に不案内な場合が多いので、本発明の時刻表示装置が好適である。
【0101】
(例3)
例1の時刻表示装置を用いて、専用データ回線と組み合わせて交通機関の情報網を構成する。その系統路線のなかに接続される交通機関、例えば、何らかの交通障害によって運行遅延が生じた場合、その情報を情報網に接続されるすべての駅の時刻表示装置に表示することができる。
【0102】
また、それぞれの時刻表示装置に、運行情報の変更を表示するとともに、その臨時的な運行ダイヤをタイムリーに表示することができる。
【0103】
(比較例)
図8は終電案内の時刻表の比較例である。図8(a)にX駅周辺の路線図、図8(b)にX駅における終電案内の表示例を示した。図8(b)は利用者にとって必要性の高い情報を、通常時に運行される列車の時刻表とは別に表示し、さらに、乗り換え連絡する他の路線の始発/終発時間を表示するようにしている。
【0104】
しかし、利用者は図8(b)の表示のみを見て、乗り換えの必要なF駅やG駅への終電の発車時刻を確認することは困難である。つまり、事前に図8(a)の路線図を理解していない利用者に終電車の情報を即座に理解することは容易ではない。
【0105】
(例4)
例1とは異なり、路線図上に所望の行先駅の終発時間表示を、各駅停車と急行とを並列に表示する。また、乗り換え連絡する路線を途中乗換駅からの帯線のグラフィックデータとして同じ画面表示のなかで表示する。
【0106】
終発時間表示は、管理装置側から自由に制御でき、書き換えをタイムリーに行うことができる。また、駅内に多数配設した表示装置に対して、事実上ほぼ同時に、書き換えを行うことができる。
【0107】
この表示情報の書き換えは、人間がコンピュータを手動操作して行うこともできるし、あるいは、あらかじめプログラムしておき、曜日や日程によって、ほぼ自動的に書き換えを行うこともできる。
【産業上の利用可能性】
【0108】
本発明は、利用者が予定する降車駅までの交通機関の発車時刻を容易に把握することができるの。もっぱら、通常の交通機関に適用することができる。利用者は簡便かつ確実に所望の交通機関の発車時刻を確認することができ、よって、終電や始発電車への乗り遅れの発生を防止できる。
【0109】
また、交通機関への乗り違いを防止することができる。また、本発明は低額な初期投資で構築でき、使用する機器の設置及び維持管理が非常に容易で殆どエネルギーを消費せずに表示情報を維持することができるので、省エネルギーでランニングコストに優れた時刻表示システムを構築することができる。
【0110】
また、本発明は汎用性を持った表示システムであるので、様々なコンピュータシステムとの融合性も高く、本発明の効果を損しない範囲で種々の応用が可能である。
【0111】
特に、交通機関の利用者が、終発の乗り物を利用しようとする際に、その運行時刻とその他の情報をタイムリーに得ることができるので好適である。
【図面の簡単な説明】
【0112】
【図1】本発明の時刻表示装置の一例の模式的平面図。
【図2】本発明の時刻表示装置の一例の斜視図。
【図3】本発明の時刻表示装置の模式的断面図。
【図4】本発明の時刻表示装置を含むブロック図。
【図5】メモリ性の表示素子の模式的断面図。
【図6】本発明における表示データを生成する工程を示すフローチャート。
【図7】従来例1の時刻表示を示す説明図。
【図8】比較例1の時刻表示(終電表示)とその路線を示す説明図。
【図9】飛行場における時刻表示の一例を示す説明図。
【符号の説明】
【0113】
80:時刻表示装置
30:管理装置
32:受信部
33:入力部
35:送信データ生成装置
36:送信部
37:双方向データ通信機能部
20:表示素子
21:液晶表示素子
22:第1基板
23:第2基板
24:周辺シール材
25:カイラルネマチック液晶層
26:行電極
27:列電極
28:引出電極群

【特許請求の範囲】
【請求項1】
メモリ性の表示モードを有する表示素子と、内蔵電源と、通信機能部が備えられ、外部からの表示データ及び/または制御データが通信機能部によって受信され、表示データ及び/または制御データによって表示素子の画面が変更できるように構成され、現在駅と複数の路線系統に含まれる4以上の行先駅の名称と、前記行先駅に到着することができる乗り物の現在駅における発車時刻がそれぞれ表示されてなる時刻表示装置。
【請求項2】
表示素子の前面に透明基板が備えられ、透明基板と表示素子との間に透明樹脂が挟持されてなる請求項1に記載の時刻表示装置。
【請求項3】
透明基板の表面に透明フィルムが備えられてなる請求項1または2に記載の時刻表示装置。
【請求項4】
双方向性データ通信機能部がさらに備えられ、利用者が予定する降車駅の情報を、双方向的にデータ通信することができ、降車駅を含む路線の運行データを選択表示または強調表示することができる請求項1、2または3に記載の時刻表示装置。
【請求項5】
主路線と接続する路線の乗り換え駅について終発の出発時刻が表示されてなる請求項1、2、3または4に記載の時刻表示装置。
【請求項6】
平日と土曜日・休日が異なる色で表示されてなる請求項1〜5のいずれか1項に記載の時刻表示装置。
【請求項7】
それぞれの駅において接続する他の交通機関の発車時刻がさらに表示されてなる請求項1〜6のいずれか1項に記載の時刻表示装置。
【請求項8】
表示素子の画素またはセグメントについて、それぞれ独立に3色以上のカラー発色をすることができる請求項1〜7のいずれか1項に記載の時刻表示装置。
【請求項9】
通信機能部と外部の制御端末との通信が無線によって行われる請求項1〜8のいずれか1項に記載の時刻表示装置。
【請求項10】
交通機関が空港に接続する路線を備える鉄道である請求項1〜9のいずれか1項に記載の時刻表示装置。
【請求項11】
請求項1〜10のいずれか1項に記載の時刻表示装置が複数の駅に設けられ、運行管理センターが設けられ、専用データ回線またはインターネットを介して各駅と運行管理センターとが接続され、利用者の操作によって、所定の目的地における運行情報が表示素子の画面に表示されるように構成されてなる時刻表示システム。
【請求項12】
双方向データ通信機能部が備えられ、利用者が時刻表示装置の近傍で、予定する降車駅及び接続されている交通機関の運行情報を利用者が保持する端末に取り込むことができる請求項11に記載の時刻表示システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2006−47657(P2006−47657A)
【公開日】平成18年2月16日(2006.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−228193(P2004−228193)
【出願日】平成16年8月4日(2004.8.4)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
2.USB
【出願人】(000000044)旭硝子株式会社 (2,665)
【Fターム(参考)】