説明

時間割表示装置

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、小学生等の学校での授業の時間割を電子的に自動表示する時間割表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一週間分の時間割を予めメモリに記憶しておき、ドットマトリックス表示装置を用いて一週間分の時間割を同時に表示する時間割表示装置、或いは、時計回路を備え該時計回路の曜日データに基づいて当日の時間割を表示する時間割表示装置が考えられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、一週間分の時間割を同時に表示する時間割表示装置では、大きな表示装置を必要とするばかりか、曜日を間違えて、違う曜日の時間割を見てしまうこともある。また、当日の時間割のみを表示するものでは、表示スペースが少なくてすみ、時計回路の曜日データに基づいて当日の曜日の時間割が自動的に表示されるので極めて便利であるが、しかし明日の時間割を知りたい場合(例えば、明日の授業の準備をする場合)にはスイッチ操作で曜日送りをしなければならず面倒であり、更に、曜日送りを忘れて今日の時間割と明日の時間割とを見間違えるおそれもある。本発明は、上述の如き事情に鑑みてなされたもので、大きな表示装置を必要とせず、明日の時間割を知りたいと思われる時刻に至ったときは容易に明日の時間割を認識でき且つ表示中の時間割が当日のものか明日のものかを見誤ることがない時間割表示装置の提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】各曜日の時間割データを記憶すると共に、基準クロック信号を計数して現在時刻データおよび当日の曜日データを得て、予め定められた時刻に至ったときに、明日の曜日の時間割データおよび該時間割データが明日のものである旨を明示し更に、日替時(当日の午後12時)には、上記表示中の時間割データが明日のものである旨の明示を中止せしめるといった手段を講じている。
【0005】
【実施例】以下、図面に示す一実施例に基づき本発明を具体的に説明する。
構成 図1は、本実施例の回路構成を示すものである。すなわちCPU1を中心に他の回路部がこれに接続する構成となっている。CPU1は、他の各回路部に制御信号を送って、それらを制御すると共に、送られてくるデータを、処理・加工して送出する回路部である。発振回路2は、常時、一定周波数の信号を送出している回路部であり、分周回路3は上記信号を所定周波数にまで分周して、時刻計数回路4に送出する回路部である。時刻計数回路4は送られてきた信号を計数して現在時刻データTを得て、これをCPU1に送出すると共に、午前12時を計時する度に信号をラッチ4aに送出し、午後12時すなわち午前0時を計時する度に、日キャリー信号をラッチ4b、日付計数回路5および曜日計数回路6に送出する回路部である。ラッチ4a、4bは、それぞれ時刻計数回路4から送られてきた上記各信号を記憶し、CPU1からのクリア信号を受け該記憶を消去する回路である。日付計数回路5は時刻計数回路4からの日キャリー信号を計数して、日付データDを得て、これをCPU1に送出する回路部である。曜日計数回路6は時刻計数回路4からの日キャリー信号を計数して曜日データYOを得て、これをCPU1に送出する回路である。なお曜日データYOは日曜日〜土曜日にそれぞれ対応する0〜6の数値からなる。
【0006】RAM7は後述の構成となっており、CPU1の制御の下に、CPU1からのデータを記憶し、更に記憶しているデータをCPU1の送出する回路部である。キー入力部8は多数のスイッチを備え、それらのいずれかが操作されたときに、対応するキーに入力信号をCPU1に送出する回路である。表示駆動回路9は表示部10を駆動して該表示部10の液晶表示パネルにCPU1からの各種データを表示せしめる回路部である。
【0007】図2は、前記RAM7の構成を示すものである。モードレジスタNは、0がセットされているときに、当日或いは各曜日の時間割を表示部10に一括表示等する通常モードを指定し、1がセットされているときに、後述の科目メモリ部KMの科目メモリKM1,1〜KM6,7に対応する科目をセットして科目メモリ部KMに時間割を設定する際の時間割セットモードを指定する。モードレジスタMは、上記通常モード(モードレジスタNの値が0のとき)において、0がセットされているときに当日の科目を一括或いは順送り表示する基本モードを指定し、1がセットされているときに、当日の曜日以外の他の曜日の科目を曜日毎に一括或いは順送り表示する曜日別モードを指定する。モードレジスタXは、上記通常モードにおいて、0がセットされているときに曜日毎にその曜日の科目を一括表示する一括表示モードを指定し、1がセットされているときに、上記の如くして一括表示される各曜日の科目がそれぞれ何時限目に係るものかを確認する際の科目順送りモードを指定する。
【0008】日指定レジスタFAは、0がセットされているときには当日の時間割、1がセットされているときには明日の時間割、2がセットされているときには明後日の時間割をそれぞれ表示部10に表示することを指定するレジスタである。行指定レジスタWは、マトリックス状に科目メモリKM1,1〜KM6,7が配列している後述の科目メモリ部KMの行(後述のように各曜日に対応している)を指定するレジスタである。列指定レジスタJは、上記科目メモリ部KMの列(後述のように第何時限目かという時限に対応している)を指定するレジスタである。科目指定レジスタZは、前述の時間割セットモードにおいて、科目指定に用いられる後述の科目コード番号がセットされるレジスタである。時限レジスタG1〜G6は、それぞれ月曜日から土曜日までの時限数がセットされるレジスタである。科目メモリ部KMは、6行7列のマトリックス状に配列する科目メモリKM1,1〜KM6,7からなり、各列は各曜日に対応し、各列は各時限に対応する。すなわち、科目メモリKM1,1、KM1,2、KM1,3、……にはそれぞれ月曜日の第1時限目、第2時限目、第3時限目、……の科目が記憶され、科目メモリKM2,1、KM2,2、KM2,3、……にはそれぞれ火曜日の第1時限目、第2時限目、第3時限目、……の科目が記憶され、以下同様にして科目メモリKM6,1、KM6,2、KM6,3、……にはそれぞれ土曜日の第1時限目、第2時限目、第3時限目、……の科目が記憶される。
【0009】図3は、本実施例の外観を示すものである。すなわち、装置前面上部には前記表示部10の液晶表示パネル15が配され、またこの液晶表示パネル15の下方には各種キーが配設されている。液晶表示パネル15において曜日表示部16には日曜日から土曜日までの各曜日を漢字で表示する7個の表示体が設けられており、日付表示部17には日付すなわち月日を表示できるような表示体が配されている。また、時限数表示部18には時限を表わす1〜7までの数字表示体が配設されており、日表示部19には、次に説明する科目表示部20に表示中の時間割が今日に係るものか、明日に係るものであるか等を示すための4個の表示体が設けられている。なお、該日表示部19において「しらべる」の文字を表示する表示体は各曜日の科目を、順次、表示して調べるときに点灯される表示体である。科目表示部20には、4行4列のマトリックス状に配列しそれぞれ科目名等を表示する16個の表示体および該16個の各表示体の周囲をそれぞれ囲む16個の長円形の表示体が配設されている。なお、科目名等を表示する表示体と、その周囲の長円形の表示体は、別個独立に表示駆動できるようになっている。また、科目表示部20には科目名を表示する表示体以外にスペード、クラブ等のマークを表示する表示体も設けられているが、これは該科目表示部20に表示体が設けられていない科目、例えば習字等を表示するものであると使用者が個人的に定めてその科目を表示すべく点灯されるものである。
【0010】なお、前述の科目指定レジスタZに設定される科目コード番号は、上記科目表示部20における科目名表示体の配列に従って定められている。すなわち国語が1で、算数が2で、理科が3で、社会が4で、音楽が5で、以下同様にしていきハートマークで表わされる科目が16になる。曜日キーWKは、科目メモリ部KMの行すなわち曜日を指定する行指定レジスタWの設定値を1だけ大きいものとするときに操作するキーである。時間キーTKは科目メモリ部KMの列すなわち時限を指定する列指定レジスタJの設定値を1だけ大きいものとするときに操作するキーである。入力キーIは、科目指定レジスタZにセットされている科目コードをその時点において行指定レジスタWと列指定レジスタJによって指定されている科目メモリKMW,Jに記憶せしめる際に操作するキーである。消去キーEは、行指定レジスタWと列指定レジスタJによって指定されている科目メモリKMW,Jに記憶されている科目コードを消去する場合(すなわち科目コード0を記憶せしめる場合)に操作するキーである。左シフトキーLSおよび右シフトキーRSは、科目指定レジスタZに設定されている科目コード番号を1だけそれぞれ小さいものおよび大きいものに変更するときに操作されるキーである。時間割セットキーSeは、前述モードレジスタNにより指定される通常モードと時間割セットモードとの間でモードを切換える際に操作するキーである。
【0011】動作 次に、以上の如くに構成された本実施例の動作を説明する。図4は、本実施例の動作の概要を示すジェネラルフローチャートで、図5は、図4中のステップS12のキー処理を詳細に示したフローチャートであり、図6は図4中のステップS13の表示処理を詳細に示したフローチャートであり、図7、8、9はそれぞれ図6中の基本モード表示処理(ステップS92)、曜日送りモード表示処理(ステップS93)、時間割セットモード表示処理(ステップS94)を詳細に示したフローチャートである。また、図10〜12は、時間経過或いはキー操作に伴なう液晶表示パネル15の表示の変遷を示す図である。以下、各状態における動作を説明していく。
【0012】(イ)通常モードにおける動作例えば、いま、モードレジスタNに0がセットされ通常モードで、モードレジスタMに0がセットされ基本モードでかつモードレジスタXに0がセットされており一括表示モードになっており、更に2月25日の火曜日でかつ未だ午前12時に至らず、今日の授業科目は、国語、図工、理科、家庭の4科目であり、液晶表示パネル15の表示が図10(a)に示すようになっているものとする。このとき、キー操作がなされない限り図4のステップS1に至る度に、未だラッチ4aに時刻計数回路4からの12H信号が記憶されていないこと、すなわち未だ午前12時に至っていないことを判断して、ステップS6に進みラッチ4bに時刻計数回路4からの0H信号が記憶されていないこと、すなわち未だ午後12時に至っていないことを判断し、キー入力がなかったことを判断して(ステップS11)、表示処理(ステップS13)に進む。
【0013】そして、該表示処理では、先ずモードレジスタNに0がセットされており、通常モードになっていることを判断し(図6のステップS90)、更に、モードレジスタMに0がセットされており基本モードになっていることを判断し(ステップS91)、ステップS92すなわち図7の基本モード表示処理へと進む。該基本モード表示処理では先ずステップS100で日指定レジスタFAに今日を示す0がセットされていることを判断して曜日計数回路6からの曜日データYO(この場合、火曜日であり2となっている)を行指定レジスタWにセットし(ステップS101)、日表示部19の表示体のうち「きょう」の表示体を点灯表示し(ステップS102)、次のステップS107に進む。そしてステップS107では日付計数回路5からの日付データDおよび曜日計数回路6からの曜日データYOに基づき日付表示部17および曜日表示部16に今日の日付(2月25日)および曜日(火曜日)を表示する(図10(a)参照)。次いでステップS108ではモードレジスタXの値は0であり一括表示モードになっていることを判断してその後、時限レジスタG1〜G6のうち上記行指定レジスタWで指定されている時限レジスタGWの値すなわちこの場合は火曜日に係る時限レジスタG2の値(今日火曜日には何時限まであるかを示す時限数)が0でないことを判断し(ステップS109)、その上で時限数表示部18に1から上記時限レジスタGWの値までの数値を表示する(ステップS110)。例えば火曜日には授業が4時限目まであるとすると図10(a)に示すように時限数表示部18には1、2、3、4の数値が表示される。次いでステップS111では、火曜日の授業科目が記憶されている科目メモリKMW,1〜KMW,GWすなわち科目メモリKM2,1〜KM2,4の各科目を科目表示部20の対応する表示体を点灯することによって表示する(ステップS111)。例えば、火曜日には国語、図工、理科、家庭の授業がある場合には、科目表示部20の表示は図10(a)に示すようになる。上記ステップS111の処理を実行した後には、図4のステップS1に戻り、以下、上記同様の動作が繰返される。
【0014】上記の如き動作が繰返された後、午前12時に至ったときは、時刻計数回路4からラッチ4aに12H信号が送出され、ラッチ4aはこれを記憶するが、この後、図4のステップS1に進んだときは、ラッチ4aに該12H信号が記憶されていることを検出してステップS2に進む。そして該ステップS2で曜日データYOの値は6でないことすなわち今日は土曜でなく火曜日であることを判断して、日指定レジスタFAに明日を示す1をセットして(ステップS4)、然る後、上記ラッチ4aの記憶を消去しておき(ステップS5)、更にラッチ4bは未だ時刻計数回路4からの0H信号が送られてきていないことすなわち未だ午後12時に至っていないことを判断して(ステップS6)、ステップS11を経てステップS13すなわち図6の表示処理に進む。そして、モードレジスタNには0がセットされており通常モードになっていることを判断し(ステップS90)、モードレジスタMには0がセットされており基本モードになっていることを判断して(ステップS91)、ステップS92すなわち図7の基本モード表示処理へと進む。該基本モード表示処理では、先ず日指定レジスタFAに1がセットされており明日の時間割表示が指定されていることを判断し(ステップS100)、次いで、曜日計数回路6からの今日の曜日データYOに1を加えた明日の曜日データ(この場合、明日は水曜となり曜日データは3となる)を得て、これを行指定レジスタWにセットし(ステップS103)、その後、ステップS104では日表示部19の表示体中、明日を示す「あした」の表示体を点灯表示し(図10(b)参照)、ステップS107に進む。そして該ステップS107では、日付計数回路5、曜日計数回路6からの日付データD、曜日データYOに基づき、日付表示部17、曜日表示部16に当日の日付および曜日を表示する(図10(b)参照)。
【0015】次いで、ステップS108では、モードレジスタXの値が0で基本モードになっていることを判断し、行指定レジスタWで指定される時限レジスタGW(すなわち、この場合は時限レジスタG3)の値は0でないことを判断し(ステップS109)、時限数表示部18に1〜上記時限レジスタGWの値を表示する(ステップS110)。従って、時限レジスタGWすなわちこの場合は時限レジスタG3の値が、例えば4で明日水曜日は4時限目まであるとすると時限数表示部18には、図10(b)に示すように1〜4までの数値が表示されることになる。また、ステップS111では、行指定レジスタWによって指定される科目メモリKMW,1〜KMW,GWに記憶されている明日(水曜日)に授業がある科目を読み出してこれを科目表示部20の表示体を利用して表示する。例えば、明日(水曜日)に授業がある科目が国語、算数、社会および体育である場合には科目表示部20の表示は、図10(b)に示すようになる。上記の如き表示処理がなされた後には、図4のステップS1に戻り、該ステップS1、S6、S11を経て上記同様の表示処理(ステップS13)を行なうという動作を繰返し、液晶表示パネル15には図10(b)の如き表示が継続的になされる。
【0016】上記の如き動作が繰返された後、午後12時(すなわち水曜日の午前0時)に至ったときとは、時刻計数回路4からラッチ4bに0H信号が送出され、ラッチ4bは、これを記憶するが、この事すなわちラッチ4bが0H信号を記憶していることは図4のステップS6で検出され、次のステップS7へ進む。そしてステップS7では、曜日計数回路6よりの曜日データYOが0でないこと(この場合は、水曜日で3となっている)を判断して日指定レジスタFAに今日を示す0をセットし(ステップS9)、その上で上記ラッチ4bの記憶を消去し(ステップS10)、ステップS11を経て表示処理(ステップS13、図6)に進む。そして図6のステップS90、S91を経てステップS92すなわち図7の基本モード表示処理へと進み、日指定レジスタFAには今日を示す0がセットされていることを判断し(ステップS100)、以下、前述同様の処理を行ない(ステップS101、S102、S107〜S111)、この場合は、今日2月26日水曜日に授業がある科目を表示することになる。而してこの場合、液晶表示パネル15の表示は、図10(c)の如くになる。
【0017】以上の如く、原則として毎日午前12時になると明日の科目を科目表示部20に表示すると共に、表示中の科目が明日のものであることを明示すべく、日表示部19の「あした」の表示体を点灯し、その後、午後12時となり日が替ったときは、上記日表示部19の「あした」の表示体に換り「きょう」の表示体を点灯し、科目表示部20に表示中の上記科目が今日のものであることを示すという動作が繰返される。しかし土曜日の午前12時および午後12時には上記動作と異なった動作がなされるが以下、この土曜日の動作を説明する。すなわち土曜日の午前12時には、ステップS1で、ラッチ4aに12H信号が記憶されていることを検出し、曜日計数回路6からの曜日データYOが土曜日を示す6となっていることを判断し(ステップS2)、日指定レジスタFAに明後日を示す2をセットし(ステップS3)、その上で、上記ラッチ4aの記憶を消去する(ステップS5)。次いで、ステップS6、S11を経て表示処理(ステップS13、図6)に進み、ステップS90、S91を経てステップS92すなわち図7の基本モード表示処理に進む。
【0018】そして、ステップS100では、日指定レジスタFAに2がセットされているのを判断して、行指定レジスタWに月曜日を示す1をセットして(ステップS105)、次いで日表示部19の「あさって」の表示体を点灯し(ステップS106)、日付データD、曜日データYOに基づき、日付表示部17、曜日表示部16に当日の日付、曜日を表示する(ステップS107)。然る後には、前述同様に行指定レジスタWによって指定される月曜日の時限数および科目をそれぞれ時限数表示部18および科目表示部20に表示することになる(ステップS108〜S111)。
【0019】また、土曜の午後12時(すなわち日曜日の午前0時)になったときは、図4のステップS6でラッチ4bに0H信号が記憶されていることを検出し、曜日データYOが0で日曜日になっていることを判断し(ステップS7)、日指定レジスタFAに明日を示す1をセットし(ステップS8)、その上で上記ラッチ4bの記憶を消去し(ステップS10)、ステップS11を経て表示処理(ステップS13すなわち図6)に進む。そして、ステップS90、S91を経てステップS92すなわち図7の基本モード表示処理に進み、他の曜日の午前12時におけると同様の動作がなされ(ステップS100、S103、S104、S107〜S111)、既に科目表示部20に表示中の科目が明日の月曜日のものである旨が明示される。なお、日曜日の午前12時には、既に月曜の科目が明日のものとして液晶表示パネル15に表示されているので、他の曜日のように表示が替わることはない(ステップS1、S2、S4〜S6、S11、S13)。
【0020】上記の如くして一括表示モードで今日、明日又は明後日の前授業科目を科目表示部20に表示した後、表示中の科目がそれぞれ何時限目のものかを調べるには、図11に示すように時間キーTKを操作して科目順送りモードとする(なお、図11、12では科目表示を横線で省略表示している)。この場合、時間キーTKの操作を受けてステップS11からステップS12すなわち図5のキー処理に進み、ステップS20を経てステップS35で、モードレジスタNの値は0で通常モードになっていることを判断し、操作されたキーが時間キーTKであることを検出して(ステップS36)、モードレジスタXに1をセットして上記科目順送りモードとし(ステップS36)、その上で列指定レジスタJに1をセットする(ステップS38)。
【0021】然る後、表示処理では図6のステップS90でモードレジスタNの値が0で通常モードであることを判断してモードレジスタMの値が0で基本モードになっていることを判断し(ステップS91)、ステップS92すなわち図7の基本モード表示処理へと進む。そして、該基本モード表示処理では先ず、日指定レジスタFAの値によりすなわち、その時点において、今日、明日、明後日のいずれかが指定されているかに応じそれぞれ行指定レジスタWに今日、明日、或いは月曜の曜日データをセットして科目メモリ部KMにおける行すなわち曜日の指定を行ない、更に日指定レジスタFAにより指定されているのが、今日、明日、明後日のいずれかに応じて日表示部19のきょう、あした、あさっての表示体のいずれかを点灯表示する(ステップS100〜S106)。
【0022】次いで、日付表示部17、曜日表示部16に日付データD、曜日データYOを表示し(ステップS107)、モードレジスタXの値が既に0でなく、すなわち1で科目順送りモードになっていることを確認し(ステップS108)、更に、行指定レジスタWで指定されている時限レジスタGWの値が0でないこと、すなわち、行指定レジスタWによって指定されている曜日には、1科目以上の授業があることを確認して(ステップS112)、次のステップS113に進む。そしてステップS113では、1〜列指定レジスタJの値までの数字を時限数表示部18に表示するが、この場合列指定レジスタJの値は1であるから(図5のステップS38参照)、1だけが表示されることになる。次いで、科目メモリ部KMの行指定レジスタWで指定される行の各科目メモリに記憶されている科目コード(すなわち行指定レジスタWで指定された曜日の科目コード)に対応する科目表示部20の各科目表示体が点灯表示される。そして行指定レジスタWによって指定されている曜日の列指定レジスタJによって指定されている時限すなわち、この場合は1時限目の科目を表示している科目表示部20の表示体の囲りの長円形の表示体を点灯する。例えば、図1111のaに示すように、2月25日火曜日において明日の科目を一括表示していたときに、この明日の各科目がそれぞれ何時限目のものかを調べるために時間キーTKを操作して科目順送りモードにしたときは、先ず、同図bに示すように1時限目の科目であることを示すべく時限数表示部18に1が表示され、更に、表示中の科目のうち1時限目のものの囲りに長円形の表示体が表示される。
【0023】上記表示動作は、時間キーTKの操作がない限り、一定時間(図11に示すように約1秒間)継続し(ステップS116、S120、S121、S116)、該一定時間の経過後には自動的に列指定レジスタJの値を1だけ大きい2にして2時限目を指定し(ステップS117)、該列指定レジスタJの値(すなわち2)が行指定レジスタWで指定される時限レジスタGWの値(行指定レジスタWで指定されている曜日の時限数)を超えていないことを判断して(ステップS118)、ステップS113に戻る。そして、図11のcに示すように、時限数表示部18に1と2の数字を表示して2時限目であることを示し(ステップS113)、行指定レジスタWにより指定されている曜日の全科目を科目表示部20に表示して(ステップS114)、列指定レジスタJによって指定されている科目、すなわち2時限目の科目の表示体の囲りの長円形の表示体を点灯表示する(ステップS115)。以下、同様の動作を繰返していき、表示中の科目の全てについて何時限目のものかを表示し(図11のd、e参照)、列指定レジスタJの値がその曜日の時限数より大きい値となったときは、それをステップS118で検出して、列指定レジスタJの値を1として1時限目を指定して(ステップS119)、ステップS113に戻る。これにより液晶表示パネル15の表示は、図11のbの状態に戻り、以下、同様の動作がなされ、図11のb〜eに示す如き表示がサイクリックに繰返される。これにより使用者は、科目表示部20に表示されている各科目が何時限に係るものかを容易に認識することができることになる。
【0024】上記科目順送りモードから基本モードに戻すときは、図11に示すように、再度、時間キーTKを操作するが、このとき該操作を図7のステップS121で検出し、モードレジスタXの値を0にして一括表示モードに戻す。図11のaに示す如く、基本モードで今日、明日又は明後日の科目を一括表示を行なっている状態から、曜日別モードにして同図のf〜hに示す如く他の曜日の科目を、順次、一括表示していくには、曜日キーWKを操作する。この場合、該操作を図5のステップS40で検出し、未だモードレジスタMの値は0であり基本モードになっていることを確認し(ステップS41)、その上でモードレジスタMに1をセットして曜日別モードとし(ステップS42)、行指定レジスタWの値を1だけ大きいものとして次の曜日を指定し(ステップS43)、行指定レジスタWの値が6を超えるものになっているときは、行指定レジスタWの値を1に戻して月曜日の指定に戻しておく(ステップS44、S45)。
【0025】そして、図6の表示処理に進み、ステップS90を経てステップS91でモードレジスタMの値が0でなく既に曜日別モードになっていることを判断して、ステップS93すなわち図8の曜日別モード表示処理に進む。ステップS130では、モードレジスタXの値が0で一括表示モードになっていることを確認し、日表示部19中の「しらべる」の表示体を点灯表示し(ステップS131)、上記行指定レジスタWで指定されている曜日を曜日表示部16に表示し(ステップS132)、その曜日の時限数が0になっていないことを判断し(ステップS133)、1からその曜日の時限数までの数字を時限数表示部18に表示し(ステップS134)、その上で、上記行指定レジスタWにより指定されている曜日の授業科目を科目表示部20に表示する(ステップS135)。すなわち、上記図11のaの状態の如く、基本モードにおいて火曜日の科目を一括表示している状態で曜日キーWKを操作したときは、曜日別モードとなり同図のfに示すように曜日が1日だけ進んで水曜日の科目が一括表示されることになる。
【0026】上記のようにして曜日別モードとした後には、曜日キーWKを操作しながら、順次、各曜日の科目を科目表示部20に一括表示せしめて、それらを確認していくことになるが、この場合、上記曜日キーWKの操作がある度に、それを、図5のステップS40で検出し、既にモードレジスタMの値が0でなく1で曜日別モードになっていることを判断して(ステップS41)、行指定レジスタWによって指定されている曜日が、曜日計数回路6からの曜日データYOの曜日と等しくなっていないことを確認し(ステップS46)、行指定レジスタWで指定する曜日を1つ進めていき(ステップS43)、行指定レジスタWの値が6を超えるものになっていないかを判断して、6を超えているときは行指定レジスタWの値を1に戻して月曜日の指定に戻す(ステップS45)。次いで表示処理に進み、図6のステップS90、S91、S93、図8のステップS130を経てステップS131〜S135の処理に進み、前述同様にして日表示部19に「しらべる」の表示体を点灯表示し、新たに行指定レジスタWによって指定された曜日の時限数の表示および全科目の一括表示を行なっていく(図11R>1のf〜h参照)。なお、上記のようにして、曜日キーWKを操作して行指定レジスタWで指定する曜日を、順次、1日ずつ進めていき、当日の曜日(すなわち曜日計数回路6からの曜日データYOで示される曜日)を指定するに至ったときは、それを図5のステップS46で検出してモードレジスタMの値を0にして基本モードに戻す(ステップS47)。これにより液晶表示パネル15の表示は、図11のaに示す如き、基本モードの一括表示モードにおける表示に戻る(図7のステップS100〜S111)。
【0027】次に曜日別モードの科目順送りモードでの動作を説明する。各日曜日の全科目を順次、科目表示部20に表示して確認していく際の前記曜日別モードにおいて表示中の曜日の各科目が、それぞれ何時限目のものかを確認するときは、図11に示すように時間キーTKを操作する。この場合、該操作を図5のステップS36で検出し、モードレジスタXに1をセットして科目順送りモードとし(ステップS37)、列指定レジスタJに1をセットして科目メモリ部KMの第1列すなわち第1時限目を指定する(ステップS38)。然る後、図6のステップS90、S91を経てステップS90すなわち図8の曜日別モード表示処理に進み、ステップS130で、既にモードレジスタXには1がセットされており科目順送りモードになっていることを判断して日表示部19に「しらべる」の表示体を点灯表示する(ステップS140)。次いで、ステップS141では、時限レジスタG1〜G6のうち行指定レジスタWによって指定されているものの時限数すなわち指定されている曜日における時限数が0でないことを判断し(ステップS141)、日付表示部17に列指定レジスタJの値1すなわち、第1時限目の科目である旨を表示し(ステップS142)、曜日表示部16で行指定レジスタWにより指定されている曜日を表示して(ステップS143)、指定されている曜日の全科目を科目表示部20に表示する(ステップS144)。
【0028】そして、上記表示中の科目のうち列指定レジスタJにより指定されている第1時限ものに係る表示体の囲りの長円形表示体が点滅表示される(ステップS145)。然して、この場合の液晶表示パネル15の表示は、例えば図11のiに示す如くになる。そして、上記表示状態は、時間キーTKの操作がない限り、一定時間(例えば図11に示すように1秒間)だけ、継続し(ステップS146、S150、S151、S146)、該一定時間が経過したときは、ステップS146からステップS147に進み列指定レジスタJの値を1だけ大きいものとして、次の時限(すなわち第2時限目)を指定し、該指定に係る時限(すなわち列指定レジスタJの値)が、その曜日の最後の科目の時限(すなわち時限レジスタG1〜G6のうち行指定レジスタWによって指定されるものの値)を超えるものになっていないことを判断してステップS142に戻る。
【0029】以下、上記同様にして、自動的に、2時限目、3時限目、……の科目を表示する表示体の囲りの長円形表示体が、順次、一定時間だけ点滅表示されていく(ステップS142〜S146、S150、S146、S147、S148、S142)。また、列指定レジスタJで指定された時限が行指定レジスタWによって指定されている曜日の時限数を超えたものになったときは、それをステップS148で検出して、列指定レジスタJのセット値を1に戻して指定を第1時限目に戻し(ステップS149)、その上でステップS141に戻り、上記第1時限目の科目を表示している表示体の囲りの長円形表示体を点滅表示することになる(ステップS141〜S145)。すなわち上記科目順送り表示は第1時限目から順次、一定時間ずつ、かつサイクリックに行なわれることになる(図11のi〜l参照)。
【0030】上記曜日別モードの科目順送りモードから曜日別モードの一括表示モードに戻すには、図11に示すように、再度、時間キーTKを操作する。この場合、該操作を図8のステップS151で検出し、モードレジスタXの値を0として上記一括表示モードに戻す(ステップS152)。これにより、以後の表示処理においては、前述の図8のステップS130〜S135の処理が実行されて曜日別の科目一括表示がなされる(図11のf参照)。なお、図11には、同図のfの状態すなわち曜日別モードで火曜日の科目を一括表示している際に時間キーTKを操作して、上記科目順送りモードとした場合が示されているが、同図のg、h等の状態すなわち火曜日以外の曜日の科目を一括表示している際に時間キーTKを操作しても、上記同様に、表示中のその曜日の各科目の順送表示がなされる(図5のステップS36〜S38、図8のステップS130、S140〜S146、S150、S151、S146〜S149)。
【0031】(ロ)時間割セットモードにおける動作次に、科目メモリ部KMに設定されている時間割を修正する場合、或いは、新たに該科目メモリ部KMに時間割を設定する場合の時間割セットモードにおける動作を説明する。該モードへの切換は、図12のaに示す前述の通常モードの基本モードの一括表示モード状態において、時間割セットキーSeを操作する。このとき、該操作を、図5のステップS20で検出し、モードレジスタNの値が0で通常モードになっていることを判断し(ステップS21)、モードレジスタMの値が0で基本モードになっていることを判断し(ステップS22)、モードレジスタXの値が0で一括表示モードになっていることを判断し(ステップS23)、その上で、モードレジスタNに1をセットして時間割セットモードし(ステップS24)、行指定レジスタWに1をセットして月曜日を指定し(ステップS25)、更に列指定レジスタJに1をセットして第1時限目を指定して、ステップS27に進む。
【0032】そして、該ステップS27では、科目メモリKM1,1に記憶されている月曜日の第1時限目の科目に係る科目コードが0でないかを調べ(科目コードが0ということは何の科目も設定されていないことを示すから、結局、何らかの科目が設定されているかを調べることになる)、該科目コードが0でないときは、上記科目メモリKM1,1に既に記憶されている科目コードを科目指定レジスタZにセットするが(ステップS28)、他方上記科目コードが0のときは、科目コード1(前述の如く国語の科目コードになっている)を科目指定レジスタZにセットする(ステップS29)。次いで表示処理では、図6のステップS90で既にモードレジスタNの値は0でなく、時間割セットモードになっていることを判断してステップS94すなわち図9の時間割セットモード表示処理に進む。そして先ず、日付表示部17に列指定レジスタJで指定されている時限すなわち第1時限を表示し(ステップS155)、曜日表示部16に行指定レジスタWで指定されている曜日すなわち月曜日を表示し(ステップS156)、その上で科目表示部20の全科目表示体を点灯表示する(ステップS157)。
【0033】次いで、時限レジスタG1〜G6のうち、行指定レジスタWによって指定されるものすなわちこの場合は時限レジスタG1の値(すなわち月曜日の時限数)が0になっていないかを調べ(ステップS158)、0になっていないときは科目メモリKMW,1〜KMW,GWすなわちこの場合は科目メモリKM1,1〜KM1,GWに記憶されている月曜日の各科目に係る科目表示部20における表示体の囲りの長円形表示体を点灯する(ステップS159)。そして、行指定レジスタWと列指定レジスタJによって指定される科目メモリKMW,Jの科目コードが0でないかすなわち月曜日の第1時限目には、何らかの科目がセットされているかを判断し(ステップS160)、セットされている場合には、科目表示部20において上記月曜日の第1時限目の科目を表示している表示体の囲りの長円形表示体を点滅表示する(ステップS161)。
【0034】該点滅表示処理を終えた場合、ステップS158で月曜日の時限数を記憶する時限レジスタG1の値が0となっていると判断した場合、およびステップS160で月曜日の第1時限目には科目がセットされていないと判断した場合にはステップS162に進み、科目指定レジスタZで指定されている科目に係る科目表示部20における表示体が点滅される。例えば、科目メモリ部KM1には月曜日の科目として5科目が設定されており、かつその第1時限目が科目コード4の社会であるときは(図3参照)、図12のbに示すように、曜日表示部16に月曜日の表示をし、時限数表示部18に5科目がある旨を示す数字5を表示すると共に全てが点灯表示されている科目表示部20の科目表示体のうち月曜日の授業科目として設定されているものに係る5個の科目表示体の囲りの長円形表示体を点灯表示し、更に第1時限目の科目である社会の科目表示体およびその囲りの長円形表示体を点滅表示する(なお、図12において、点線で示しているものは、点滅表示を示す)。
【0035】上記の如くして時間割セットモードとした後、修正対象の科目として点滅表示されている月曜日の第1時限目の科目(国語)を他の科目に修正するときには、図12のc、d、eに示すように、所望の科目の表示体が点滅表示されるまで右シフトキーRS又は左シフトキーLSを操作する。この場合、右シフトキーRS又は左シフトキーLSの操作は、それぞれ図5のステップS70又はステップS75で検出され1だけ大きい又は1だけ小さい科目コードが、科目コード1〜16の間で、順次、サイクリックに科目指定レジスタZにセットされていく(ステップS71〜S73、ステップS76〜S78)。そして、表示処理では、図9のステップS155〜S161で前述同様の処理が実行され、ステップS162で、新に科目指定レジスタZにセットされた科目コードに係る科目の表示体が点滅表示される。従って、図12のbの状態で右シフトキーRSを1回だけ操作したときは、同図cに示すように科目コード5の音楽(図3参照)の表示が点滅し、この状態で更にもう1回だけ右シフトキーRSを操作したときは、図12dに示すように科目コードが更に1だけ大きい6の図工(図3参照)の表示が点滅し、またこの状態で左シフトキーLSを1回だけ操作したときは、科目コード5の音楽の表示が点滅する図12cの状態に戻る。
【0036】上記の如くして、所望の科目の科目コードを科目指定レジスタZにセットして、該科目の表示体を点滅表示せしめた後、該科目を修正対象としている月曜の第1時限目の科目として設定するには、図12に示すように、入力キーIを操作する。この際、該操作を図5のステップS80で検出し科目指定レジスタZにセットしておいた科目コードを、行指定レジスタWと列指定レジスタJによって指定される科目メモリKMW,Jすなわち科目メモリKM1,1に記憶し(ステップS81)、科目メモリ部KMの各行のうち行指定レジスタWで指定される行すなわち第1行の科目数(時限数)を算出し、これを時限レジスタG1〜G6のうちで行指定レジスタWで指定されるものすなわち時限レジスタG1にセットする(ステップS82)。そして、表示処理では、前記同様に、図9のステップS155〜S158の処理がなされ、ステップS159では、月曜日の授業科目の科目表示体の周囲の長円形表示体が点灯されるが、この場合、修正前に選ばれていた科目の表示体の囲りの長円形表示体に代り、修正により新たに設定され科目の科目表示体およびその周囲の長円形表示体が点滅表示される。
【0037】次いで、ステップS160を経て、ステップS161、S162に進み、上記新たに設定された科目の科目表示体およびその長円形表示体を点滅表示する。例えば、図12のeに示す如く、月曜日の第1時限目として科目コード4の社会が既に設定されており、これを示すべく社会を示す表示体の周囲の長円形表示体が点滅し、更にこの月曜日の第1時限目に新たに設定すべき科目として科目コード12のクラブ活動(図3参照)が指定されており、このクラブ活動の表示体が点滅しているときに、上記入力キーIを操作したときは、同図のfに示すように上記社会の科目表示体の囲りの長円形表示体は表示されなくなり、上記クラブ活動の表示体およびその周囲の長円形表示体が点滅表示されるようになる。
【0038】該時間割セットモードにおいて、修正対象とする時限を切換えて、所望のものにするには、日付表示部17に表示される時限を見ながら図12に示すように時間キーTKを操作していく。この場合、該操作を図5R>5のステップS50で検出し、列指定レジスタJの値を1から7までの間でサイクリックに、順次、1だけ大きいものにしながら(ステップS51〜S53)、行指定レジスタWと上記列指定レジスタJとにより指定される科目メモリKMW,Jに記憶されている科目コードを調べ(ステップS54)、科目コードが0のとき(すなわち科目が設定されていないとき)は、科目指定レジスタZに科目コード1をセットし(ステップS56)、他方、科目コードが0でないときは、上記科目メモリKMW,Jに記憶されている科目コードを科目指定レジスタZにセットする(ステップS56)。然る後、表示処理では、図9のステップS155では、日付表示部17に新たに列指定レジスタJによって指定された時限が表示され、ステップS156では既に行指定レジスタWによって指定されている曜日が曜日表示部16に表示され、更に科目表示部20の全科目表示体を点灯表示する(ステップS157)。
【0039】次いで、行指定レジスタWによって指定されいる上記曜日には授業があり時限数は0でないかを判断して(ステップS158)、0でないときはその曜日の科目を表示する科目表示部20における科目表示体の周囲の長円形表示体を点灯し(ステップS159)、更に、行指定レジスタWと列指定レジスタJで指定される科目メモリKMW,Jの科目コードが0か否かを調べ(ステップS160)、0でないときはその科目コードに係る科目の表示体の周囲の長円形表示体を点滅表示した後、科目指定レジスタZによって指定される科目の表示体を点滅表示する(ステップS162)。また上記ステップS158で、その曜日は時限が0となっていると判断したとき、ステップS160で行指定レジスタWと列指定レジスタJによって指定されている科目メモリKMW,Jに科目コード0が記憶されていると判断したときおよび上記ステップS161の処理を終えたときはステップS162に進んで科目指定レジスタZによって指定されている科目の科目表示部20における科目表示体を点滅する。例えば図12のbに示す如く、月曜日の全科目を科目表示部20に表示し、そのうちで第1時限目のものは科目コード4の社会である旨を日付表示部17に表示する数字1と科目表示部20における社会の科目表示体等の点滅とにより表示している状態で、時間キーTKを1回だけ操作したときは、同図のgに示すように日付表示部17には第2時限目を表わす数字2が表示され、科目表示部20では上記社会の科目表示体に代って、第2時限目の科目である理科(図3参照)の科目表示体等が点滅表示される。
【0040】また、上記図12のgの状態の如く、指定されている曜日の科目として5科目が設定されている状態で、更に1科目を第6時限目の科目として追加して設定せんとするときは次のようにする。すなわち、日付表示部17に第6時限目を表わす数字6が表示されるまで、時間キーTKの操作を繰返す。この場合、前述同様の処理(ステップS50〜S56、S155〜S162)が繰返されて列指定レジスタJには第6時限目を指定する6がセットされ、科目指定レジスタZには科目コード1がセットされ、科目コード1の国語の科目表示体が点滅表示される。次いで、右シフトキーRSの操作を繰返して、前述同様の処理(ステップS70〜S73、S155〜S162)で科目指定レジスタZで指定する科目を上記国語から他の科目に換えていき、その新たな科目に係る科目表示体を点滅表示する。
【0041】例えば追加した第6時限目の科目として、科目指定レジスタZで科目コード2の算数を指定したときは、液晶表示パネル15の表示は図12のhの如くになる。また、上記月曜の第6時限目の科目として、科目メモリKM1,6に上記科目指定レジスタZで指定している算数を記憶せしめるときは、図12に示すように入力キーIを操作する。この場合は、前述同様、科目指定レジスタZにセットされている科目コード2が上記科目メモリKM1,6にセットされ、更に第6時限目の追加を考慮して月曜日の時限数6を算出し、これを時限レジスタG1にセットする(ステップS80〜S82)。これにより液晶表示パネル15の表示は図12のiの如くになり、新たに月曜の第6時限目の科目として追加された算数の科目表示体およびそれを囲む長円形表示体が点滅表示される(ステップS155〜S162)。
【0042】上記時間割セットモードで曜日送り、すなわち行指定レジスタWで指定している曜日を切換えるには、図12に示すように曜日キーWKを操作する。このとき、該操作の度に図5のステップS60でそれを検出し、1から6の間でサイクリックに、順次、1だけ大きい値を行指定レジスタWにセットしていき(ステップS61〜S63)、列指定レジスタJに1をセットし(ステップS64)、新たに行指定レジスタWによって指定された曜日の第1時限目には科目が既に設定されているかを判断し(ステップS54)、設定されているときは、その科目コードを科目指定レジスタZにセットし(ステップS55)、設定されていないときは科目指定レジスタZに1をセットする(ステップS56)。そして表示処理では、日付表示部17に列指定レジスタJによって指定されている1時限目を表わす数字1を表示し(ステップS155)、曜日表示部16に新たに行指定レジスタWによって指定された火曜日が表示され(ステップS156)、科目表示部20には全科目が表示され(ステップS157)、そのうちで火曜日に授業があるものには、その囲りに長円形が表示され(ステップS159)、更に、そのうち第1時限目の科目の表示体等は点滅表示がなされる(ステップS160〜S162)。従って月曜日の科目等を表示している図12のbの状態で曜日キーWKを操作したときは、同図のjの如くになる。
【0043】該時間割セットモードから前記通常モードに戻すには図12に示すように、再度、時間割セットキーSeを操作する。このとき該操作を図5のステップS20で検出し、モードレジスタNの値が0でなく、時間割セットモードになっていることを判断し(ステップS21)、モードレジスタNの値を0にして上記通常モードとする(ステップS30)。そして表示処理では図7の基本モード表示処理が行なわれ、今日、明日或いは明後日の科目が一括表示されることになる(図12のa参照)。なお、この発明は上記実施例に限定されず、この発明を逸脱しない範囲内において種々変形応用可能である。
【0044】
【発明の効果】この発明は、以上詳述したように各曜日の時間割データを記憶すると共に、基準クロック信号を計数して現在時刻データおよび当日の曜日データを得て、予め定められた時刻に至ったときに、明日の曜日の時間割データおよび該時間割データが明日のものである旨を明示し、更に日替時(当日の午後12時)には、上記表示中の時間割データが明日のものである旨の明示を中止せしめるといった手段を講じた時間割表示装置に係るものであるから、大きな表示装置を必要とせず、明日の時間割を知りたいと思われる時刻に至ったときは容易に明日の時間割を認識でき且つ表示中の時間割が当日のものか明日のものかを見誤ることがない時間割表示装置の提供を可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の回路構成を示す図。
【図2】図1のRAMの構成を示す図。
【図3】上記実施例の外観を示す図。
【図4】上記実施例の動作の概要を示すジェネラルフローチャート。
【図5】図4中のキー処理を詳細に示すフローチャート。
【図6】図4中の表示処理を詳細に示すフローチャート。
【図7】図6中の基本モード表示処理を詳細に示すフローチャート。
【図8】図6中の曜日別モード表示処理を詳細に示すフローチャート。
【図9】図6中の時間割セットモード表示処理を詳細に示すフローチャート。
【図10〜12】本実施例の表示の変遷を示す図。
【符号の説明】
1 CPU
4 時刻計数回路
4a ラッチ
4b ラッチ
5 日付計数回路
6 曜日計数回路
7 RAM
15 液晶表示パネル
16 曜日表示部
17 日付表示部
18 時限数表示部
19 日表示部
20 科目表示部
T 現在時刻データ
D 日付データ
YO 曜日データ
N モードレジスタ
M モードレジスタ
X モードレジスタ
FA 日指定レジスタ
W 行指定レジスタ
J 列指定レジスタ
Z 科目指定レジスタ
G1〜G6 時限レジスタ
KM 科目メモリ部
WK 曜日キー
TK 時間キー
I 入力キー
E 消去キー
LS 左シフトキー
RS 右シフトキー
Se 時間割セットキー

【特許請求の範囲】
【請求項1】 基準クロック信号を計数して時刻データ及び曜日データを得る曜日計数手段と、曜日毎の時間割データを記憶する記憶手段と、予め定められた時刻に前記記憶手段から明日の曜日の時間割データを読出して表示する表示制御手段と、この表示制御手段で表示されている時間割データが明日の時間割データであることを明示する明示手段と、日替時に前記明示手段による明日の明示を中止させる手段とを備えることを特徴とする時間割表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図9】
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【図8】
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【図10】
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【図12】
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【図11】
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【特許番号】第2858379号
【登録日】平成10年(1998)12月4日
【発行日】平成11年(1999)2月17日
【国際特許分類】
【出願番号】特願平3−53662
【出願日】平成3年(1991)2月27日
【公開番号】特開平4−273370
【公開日】平成4年(1992)9月29日
【審査請求日】平成10年(1998)2月26日
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【参考文献】
【文献】特開 平2−51090(JP,A)
【文献】実開 平2−7679(JP,U)
【文献】実開 昭55−119989(JP,U)