説明

時間差を利用した防犯錠システム

【課題】鍵やリモコンキーを持っている人は開錠でき、それらを持っていない他人は開錠できない錠システムを提供する事。
【解決手段】ドア、金庫7、引き出し、ロッカー、シャッター、収納ボックスそれぞれに複数の錠4、5、6を取り付け、それらの錠をタイマー等で管理し、開錠された錠を一定時間後に自動的に施錠する。他人が開錠を試みても、一定時間内にすべての錠を開錠できなければ、一定時間後に一部の既に開錠できた錠が自動的に施錠するため、他人が勝手に解錠することは極めて困難となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、他人に勝手にドア、金庫、引き出し、ロッカー、シャッター、収納ボックスを開錠されないように、それぞれに複数の錠を取り付け、開錠する際一定時間内に施錠中の複数の錠すべてを開錠されないと、一部の既に開錠された錠が自動的に施錠するシステム。
【背景技術】
【0002】
他人に開錠されないようにさまざまな鍵や錠が開発されてきたが、泥棒等の犯罪者は、様々な方法で開錠し、完璧に防犯に貢献できる鍵や錠は少なかった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
防犯目的で、様々な鍵や錠が開発されてきたが、同時に犯罪者の技術力も向上し、鍵、錠による画期的な防犯システムはなかった。本発明は、この課題を解決するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、時間さえかければ、他人はどんな錠でも開錠できることを前提にしている。しかし、鍵やリモコンキーを使用する方が、使用しない他人より短い時間で開錠できる事がわかった。この時間差を利用し、防犯に貢献できる錠システムを考えた。ドア、金庫、引き出し、ロッカー、シャッター、収納ボックスそれぞれに複数の錠を取り付け、それらの錠をタイマー等で計時的に管理する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0005】
金庫に錠1、錠2の2つの錠がある場合、他人が仮に錠1、錠2の順で開錠を試み、錠1を開錠でき、錠2の開錠を試みている間に錠1の開錠或いは錠1のピッキング開始から一定時間が経過すると、既に開錠できた錠1が自動的に施錠する。金庫に錠4、錠5、錠6の3つの錠がある場合、他人が仮に錠4、錠5、錠6の順で開錠を試み、錠4を開錠でき、錠5の開錠を試みている間に錠4の開錠或いは錠4のピッキング開始から一定時間が経過すると、既に開錠できた錠4が自動的に施錠する。また、錠4と錠5を開錠でき、錠6の開錠を試みている間に錠4の開錠或いは錠4のピッキング開始から一定時間が経過すると、既に開錠できた錠4、錠5が自動的に施錠する。さらに錠の個数が増え他人が開錠を試みても、一定時間内にすべての錠を開錠できなければ、一定時間後に一部の既に開錠できた錠が自動的に施錠する。一定時間とは、おおよそ数秒から数分を予定しているが、鍵、錠の型式、形態、設置場所、用途や錠の個数等により変化する。そして、自動的に施錠する動力は、電力等を考えている。例として金庫を出したが、ドア、引き出し、ロッカー、シャッター、収納ボックスも、原理は同様である。
【発明の効果】
【0006】
本発明の時間差を利用した防犯錠システムを利用する事により、他人が勝手に金庫、ドア、引き出し、ロッカー、シャッター、収納ボックスを開錠することは、極めて困難な事となる。よって、盗難事件減少が見込め、人々はより安心した快適な生活を送れる。さらに、犯罪者の邪悪な心を鎮めるのにも役立つと思われる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の正面図である。
【図2】本発明の正面図である。
【符号の説明】
【0008】
1 錠
2 錠
3 錠が2つある金庫
4 錠
5 錠
6 錠
7 錠が3つある金庫

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドアに複数の錠を取り付け、開錠する際に複数の錠すべてを一定時間内に開錠されなければ、一定時間後に一部の既に開錠された錠が自動的に施錠する錠システム。ドアとは、建物、部屋、家等に利用されている戸や扉だけでなく、自動車、鉄道、航空機等の乗り物の出入り口のドアも含む。
【請求項2】
金庫に複数の錠を取り付け、開錠する際に複数の錠すべてを一定時間内に開錠されなければ、一定時間後に一部の既に開錠された錠が自動的に施錠する錠システム。
【請求項3】
引き出しに複数の錠を取り付け、開錠する際に複数の錠すべてを一定時間内に開錠されなければ、一定時間後に一部の既に開錠された錠が自動的に施錠する錠システム。
【請求項4】
ロッカーに複数の錠を取り付け、開錠する際に複数の錠すべてを一定時間内に開錠されなければ、一定時間後に一部の既に開錠された錠が自動的に施錠する錠システム。
【請求項5】
シャッターに複数の錠を取り付け、開錠する際に複数の錠すべてを一定時間内に開錠されなければ、一定時間後に一部の既に開錠された錠が自動的に施錠する錠システム。
【請求項6】
収納ボックスに複数の錠を取り付け、開錠する際に複数の錠すべてを一定時間内に開錠されなければ、一定時間後に一部の既に開錠された錠が自動的に施錠する錠システム。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2008−196293(P2008−196293A)
【公開日】平成20年8月28日(2008.8.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−60887(P2007−60887)
【出願日】平成19年2月9日(2007.2.9)
【出願人】(507077411)
【Fターム(参考)】