説明

景品、及び景品付き商品

【課題】商品販売時は勿論のこと、商品販売後も継続して消費者の商品購入を促す効果が期待できることを可能とした景品と、この景品付き商品を提供する。
【解決手段】商品Aを牽引する走行玩具1と、走行玩具による商品の牽引を補助し、走行玩具と協働して円滑な走行を可能とする走行補助具2と、走行玩具と走行補助具とを内部に収容可能とするキャップ体3とによって景品Pを構成する。商品販売時は、キャップ体の中に走行玩具と走行補助具を収容し、商品の端部に嵌着する。一方、商品購入後に景品を用いる時は、走行玩具の連結台上に商品の一端側を載置し、走行玩具と商品とを連結する。また、キャップ体の外周面に走行補助具の支持部を取り付け、さらに、商品の他端側にキャップ体を嵌着する。走行玩具は、プルバック式の駆動装置を備えていると望ましく、商品は、円筒状物品であると望ましい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、消費者の商品購入を促す効果を期待して商品に付加する景品と、この景品を具備する商品に係り、詳しくは、商品販売時だけでなく、消費者の商品購入後においても当該商品と一体として用いることができる機能を備えた景品と、この景品付き商品に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、消費者の商品購入を促す効果を期待して、ノベルティやプレミアム、販促品と称される景品を商品に付加して販売することが行われている。特に近年では、飲料容器の一端側に装着するキャップ体を設け、このキャップ体の中に景品を収容することでコンビニエンスストアー等の店舗は勿論のこと、自動販売機でも販売可能なようにした景品付き商品が提案されている。
【0003】
このような景品付き商品としては、たとえば、ジュースやコーヒー等の飲料品用缶の上端部を被覆するように装着するキャップ体の中に、ミニチュアカーなどの景品を収容して付加するようにしたものがある(たとえば、特許文献1乃至4を参照)。
【0004】
また、商品として購入した物品の容器(たとえば、コーヒー缶やオートミール箱等)を利用して、牽引玩具や列車型の玩具を作ることができるようにした玩具用車輪組立構造体が提案されている(たとえば、特許文献5を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第4504898号公報
【特許文献2】特許第4279578号公報
【特許文献3】特開2001−122277号公報
【特許文献4】実用新案登録第3051876号公報
【特許文献5】特公昭40−11231号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記特許文献1乃至4にて開示されたこれまでの景品付き商品は、商品と景品とが別々に単独で用いられるものとなっている。すなわち、商品は商品として飲食や化粧(ヘアケアやデオドラアント)等に供し、景品は景品として観賞や遊戯等に供するものでしかない。ゆえに、商品販売時は、景品が商品に付加されることで当該商品との関係性を有し、消費者の商品購入を促す効果が期待できるものとなっているものの、商品販売後は、景品が商品から独立して用いられるものであることから当該商品との関係性は非常に薄れたものとなり、その後も継続して商品購入を促す効果を期待することができない。
【0007】
また、上記特許文献5にて開示された玩具用車輪組立構造体は、家庭で得られる商品の容器等を利用するものであって、景品として商品に付加されるものではない。ゆえに、消費者の購入を促す効果を期待するものでなければ、その後も継続して商品購入を促す効果を期待するものでもない。しかも、この玩具用車輪組立構造体は、開口端部を有すること(すなわち、開封して商品を取り出した空の容器等であること)を必要としており、景品として商品に付加させる場合、商品を購入しても開封して中身を取り出して空の容器としなければ、景品を用いることができないものである。
【0008】
このように、商品販売時は勿論のこと、商品販売後も商品との関係性を維持し、継続して商品購入を促す効果が期待できる景品はこれまでのところ何ら提案されていない。
ゆえに、このような景品が提案されれば、商品販売業者にとっては非常に望ましいことであり、一日も早い提案が期待されている。
【0009】
本発明は、上記事情に鑑みて成されたものであり、商品販売業者にとって、商品販売時は勿論のこと、商品販売後も継続して消費者の商品購入を促す効果が期待できることを可能とした技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の請求項1に係る景品は、商品に付加される景品であって、前記商品に対して形態変化する玩具本体と、前記玩具本体と協働して形態変化を実現する補助玩具と、前記玩具本体と前記補助玩具とを内部に収容可能とするキャップ体と、から構成され、前記玩具本体は、前記商品と着脱自在な連結手段を備え、前記補助玩具は、前記キャップ体への取り付けを可能とする支持部を備え、前記キャップ体は、前記商品と嵌脱自在な嵌合手段、及び前記補助玩具を着脱自在に取り付け可能とする結合手段を備え、前記玩具本体と前記補助玩具と前記キャップ体は、キャップ体の内部に玩具本体と補助玩具とを収容し、嵌合手段によってキャップ体を商品の一端側へ取り付ける第一の態様と、連結手段によって玩具本体と商品の一端側とを連結すると共に、結合手段によってキャップ体の外周面に補助玩具の支持部を取り付け、さらに、嵌合手段によってキャップ体を商品の他端側に嵌着する第二の態様とを取り得ることを特徴とする。
【0011】
本発明の景品が付加される商品とは、玩具本体上に載置可能な形状、大きさをした物品をいう。また、商品は、無闇に変形しない定形容器に収容された、円筒状や方形状をした物品が望ましい。このような物品としては、たとえば、缶入り飲料やペットボトル入り飲料の他、紙製容器(箱)入りのスナック菓子、金属製又は合成樹脂製の円筒状容器入りの化粧品、たばこ、チューブ入り製品等を挙げることができる。特に、本発明の商品としては、容器の一端側に絞り溝を有する缶入り飲料が望ましい。
【0012】
本発明の請求項2に係る景品は、請求項1に記載の景品において、前記玩具本体は、商品の端部を載置する連結台を備えることを特徴とする。
【0013】
本発明の請求項3に係る景品は、請求項2に記載の景品において、前記連結手段は、商品の端部を係止するように前記玩具本体の連結台上に設けられた突起であることを特徴とする。
この突起は、商品の容器を係止する構造のもの、すなわち、付加する商品の容器に設けられた溝に適合する形状及び大きさをした凸状体をいう。
【0014】
本発明の請求項4に係る景品は、請求項2又は3に記載の景品において、前記連結台は、上面が弧状に窪んでいることを特徴とする
弧状の窪みは、商品が缶入り飲料等のように円筒状をした物品である場合、その商品の外形に適応した形状であることを意味する。ゆえに、本発明では、連結台に載置される商品の長さ方向に対して直交する方向の外形に適応するように、玩具本体の長さ方向に対して直交する方向に沿って、玩具本体の上面が弧状に窪んでいるものである。
【0015】
本発明の請求項5に係る景品は、請求項1乃至4の何れか1項に記載の景品において、前記玩具本体は、前記第二の態様をとった際に前記連結手段を備える位置より前方高所において前記連結手段に連結される商品の先端面付近まで後方に向けて延びる制止部を備えていることを特徴とする。
この前方高所とは、玩具本体上に載置される商品の先端側であって、当該商品の高さ(幅)より低い位置であることを意味する。ゆえに、本発明では、玩具本体に載置される商品の先端面と当接するかのように、玩具本体の一部が、当該商品の高さ(幅)を超えない範囲で高くなり、かつ、載置部上空側に向かって突き出ているものである。
【0016】
本発明の請求項6に係る景品は、請求項1乃至5の何れか1項に記載の景品において、前記玩具本体は、前記商品を牽引しながら移動する機能をさらに備えた走行玩具であり、車軸を介して連結された左右一対の車輪を備え、前記補助玩具は、前記走行玩具による前記商品の牽引を補助し、走行玩具と協働して円滑な走行を可能とする走行補助具であり、左右一対の車輪を少なくとも1組備えることを特徴とする。
【0017】
本発明の請求項7に係る景品は、請求項6に記載の景品において、前記玩具本体は、前記車輪の車軸を駆動する、プルバック式の駆動装置を備えていることを特徴とする。
このプルバック式とは、ゼンマイを使った駆動装置の一つであって、後ろに引くとゼンマイが巻かれ、手を離すとゼンマイの力で前進走行するように車輪を回転させる構造のものをいう。
【0018】
本発明の請求項8に係る景品は、請求項6又は7に記載の景品において、前記連結手段は、商品の端部を係止するように前記玩具本体の連結台上に設けられた突起であり、前記突起は、前記車輪の車軸位置より前方に設けられていることを特徴とする。
車軸位置より前方とは、商品の端部が車軸位置を越えて玩具本体の前方に位置することをいう。ゆえに、たとえば、玩具本体において車輪として1組だけ備えられている場合は、当該車軸位置を越えた前方位置に突起が設けられ、また、車輪として前輪及び後輪の2組備えられている場合は、後輪の車軸位置を越えた前方位置に突起が設けられ、さらに、車輪として3組以上備えられている場合は、少なくとも最後輪の車軸位置を越えた前方位置に突起が設けられているものとする。
【0019】
本発明の請求項9に係る景品は、請求項1乃至8の何れか1項に記載の景品において、前記結合手段は、補助玩具の支持部の収容保持を可能とするように前記キャップ体の周側面の一部を内側に窪ませて形成した凹部であることを特徴とする。
【0020】
本発明の請求項10に係る景品付き商品は、請求項1乃至9の何れか1項に記載の景品が付加された商品であって、キャップ体の内部に玩具本体と補助玩具とを収容し、前記キャップ体を商品の端部に嵌着して景品を付加したことを特徴とする。
【0021】
本発明の請求項11に係る景品付き商品は、請求項10に記載の景品付き商品において、前記商品は、少なくとも一方の端部に絞り溝を有する物品であることを特徴とする。
この絞り溝は、円筒状をした胴部と円形をした蓋部(上蓋や底蓋)とを密閉状態に接合する際に形成されるつなぎ目である巻締部に隣接して設けられたものであり、たとえば、ツーピース缶やスリーピース缶と称されるジュースやコーヒー等の飲料品用缶の上端や下端に設けられた径小凹部をいう。ゆえに、ウエストウェーブ缶と称される缶の胴下部に設けられた、殺菌時の熱効率を上げるために施された括れ加工により設けられた凹部とは異なる。
【0022】
本発明の請求項12に係る景品付き商品は、請求項10又は11に記載の景品付き商品において、前記商品は、円筒状をした物品であることを特徴とする。
【0023】
本発明の請求項13に係る景品付き商品は、請求項10乃至12の何れか1項に記載の景品付き商品において、前記商品は、強磁性体材料で形成された物品であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0024】
本発明の景品は、商品に対して形態変化する玩具本体と、玩具本体と協働して形態変化を実現する補助玩具と、玩具本体と前記補助玩具とを内部に収容可能とするキャップ体とによって構成され、キャップ体も景品の一部として用いる構造となっている。
また、本発明の景品付き商品は、キャップ体の内部に玩具本体と補助玩具とを収容し、キャップ体を商品の端部に装着して景品を付加する第一の態様と、玩具本体と商品の一端側とを連結すると共に、キャップ体の外周面に補助玩具の支持部を取り付け、さらに、このキャップ体を商品の他端側に嵌着して景品を付加する第二の態様とを取り得る構造となっている。
【0025】
ゆえに、消費者が商品を購入する前の商品販売時は、キャップ体がケースとして用いられてその中に玩具本体と補助玩具を収容し、商品の上端部(天蓋)又は下端部(底蓋)といった一端側に装着した状態とする。これにより、景品が商品取り扱いの邪魔となったり、展示する商品の体裁を崩したりすることがなく、景品が付加されていない商品と同様に用いることができる。
【0026】
一方、消費者が商品を購入した後に景品を玩具として用いる時は、玩具本体の後端部に商品の一端側を載置し連結するとともに、キャップ体の外周面に補助玩具の支持部を取り付け、さらに、商品の他端側にキャップ体を装着した状態とする。これにより、キャップ体が邪魔になったり、紛失したりせず、景品及び商品が一体となった形態変化を楽しむことができる。しかも、商品自体が、恰も商品の形状等を模したディスプレイのように機能し、商品購入後も視覚的に商品情報を消費者に継続して訴えることができる。
【0027】
したがって、商品購入前は消費者の購入を促す効果が期待でき、かつ、商品購入後は連結して用いられる商品が広告・宣伝機能を果たし、商品購入後も当該商品との関係性を維持して継続してその後も商品購入を促す効果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明に係る景品付き商品において景品を用いる時の状態を示す全体図である。
【図2】本発明に係る景品付き商品の販売時又は景品収容時の状態を示す全体図である。
【図3】本発明に係る景品における走行玩具本体を示す側面図である。
【図4】本発明に係る景品における走行玩具本体の連結台に設けた連結手段を示す平面図である。
【図5】本発明に係る景品における走行玩具本体の連結台の形状を示す背面図である。
【図6】本発明に係る景品における走行補助具を示す側面図である。
【図7】本発明に係る景品における走行補助具を示す正面(又は背面)図である。
【図8】本発明に係る景品におけるキャップ体を示す側面図である。
【図9】本発明に係る景品におけるキャップ体の外周面に設けた結合手段を示す側面図である。
【図10】本発明に係る景品におけるキャップ体の内周面に設けた嵌合手段を示す底面図である。
【図11】本発明に係る景品と商品とを組み合わせる状態を示す図である。
【図12】本発明に係る景品の走行玩具本体がプルバック式の駆動装置を備えたときに景品と商品とを組み合わせて走行玩具として用いる状態を示す図である。
【図13】本発明に係る景品と商品とを組み合わせた他の状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、本発明に係る景品と、この景品付き商品について、図面に基づき説明する。
本実施の形態においては、本発明の理解を容易にするため、容器の一端側に絞り溝を有する缶入り飲料(たとえば、缶コーヒー)を商品の一例とし、この商品に付加する景品と、景品付き商品について説明する。
【0030】
図1に示すように、本発明の景品付き商品10は、商品Aに景品Pが付加されたものである。この景品Pは、玩具本体1と、補助玩具2と、キャップ体3とから構成されている。
また、図2に示すように、本発明の景品付き商品10は、商品Aの上端部(天蓋)に玩具本体1と補助玩具2とを載置し、これをキャップ体3で覆うことにより、キャップ体3の内部に玩具本体1と補助玩具2とを収容した状態で、このキャップ体3を商品Aの端部に装着して景品Pを付加したものとなっている。
【0031】
図1及び図2において、商品Aは、円筒状をした物品として示され、その上端及び下端に巻締部A1と、絞り溝A2とを備える。この巻締部A1は、円筒状をした胴部と円形をした蓋部(上蓋や底蓋)とを密閉状態に接合する際に形成されるつなぎ目である。また、絞り溝A2は、胴部の上端や下端に設けられた径小となる凹部である。
ゆえに、後述するキャップ体3の係止突起33が、巻締部A1を乗り越えて絞り溝A2に係合することで、商品Aの上端部又は下端部の何れにおいてもキャップ体3が装着するものとなっている。
【0032】
この玩具本体1は、図3乃至図5に示すように、たとえば、商品を車両に模したとき、その先頭部分に相当する摸擬形状をした車両型の玩具とすることができる。
また、本実施の形態による玩具本体1は、商品Aを牽引しながら移動する機能をさらに備えた走行可能な玩具(以下、「走行玩具」という。)であって、商品Aと着脱自在な連結手段を備える。また、玩具本体1は、商品Aの端部を載置する連結台11を備える。なお、本発明において玩具本体1は、商品Aを牽引しながら移動する機能を備えないものとして良いが、上述のように商品Aを牽引しながら移動する機能をさらに備えた走行玩具1とすると、景品としての価値を一層高めることができるので望ましい。
【0033】
このような走行玩具1としては、たとえば、蒸気機関車(SL)型やトレーラー型等をした車両を挙げることができる。
図3乃至図5において、後方に連結台11を備える、蒸気機関車(SL)型をした走行玩具1が示されている。
【0034】
連結手段は、牽引する商品Aの形状や構造、性質等に応じて適宜変更することができる。
この連結手段としては、商品Aが、少なくとも一方の端部に絞り溝を有する物品である場合、図3乃至図5に示すように、たとえば、商品Aの端部を係止するように走行玩具1の連結台11上に設けられた突起12とすることができる。この突起12は、前述したとおり商品Aの絞り溝に適合する大きさ及び形状に形成されたものとなっている。
図3乃至図5において、連結手段は、連結台11上において、走行玩具1の長さ方向に対して直交する方向に沿うようにリブ状に設けた突起12として示されている。
【0035】
このような突起12による連結手段とすることにより、走行玩具1の連結台11上に商品Aの一端側を載置して、商品Aの端部に設けられた絞り溝と連結台11上に設けられた突起12とを係合させることで、走行玩具1と商品Aとを確実に連結することができる。ゆえに、走行時に走行玩具1と商品Aとが無闇に離脱してしまう虞がない。
【0036】
また、走行玩具1は、図3に示すように、車輪として前輪14及び後輪15を備える。図示しないが、本実施の形態において前輪14は、左右それぞれ独立に回転する自由車輪により構成され、後輪15は、車軸を介して連結された左右一対の車輪から構成されものとなっている。なお、前輪14もまた、後輪15と同様に、車軸を介して連結された左右一対から構成されたるものでも良い。
【0037】
また、連結手段である突起12は、図3に示すように、後輪15の車軸位置13xより前方に設けられていることが望ましい。
すなわち、突起12が後輪15の車軸位置13xより後方に設けられていると、走行玩具1の連結台11上に商品Aを載置したとき、商品Aの重みが後輪15の車軸位置13xより後方だけに掛かり、車軸位置13xがテコの支点となって走行玩具1の先方部分を浮き上がらせてしまう、いわゆる、ウィリー状態となる不都合を生じてしまう虞がある。
【0038】
ところが、突起12を後輪15の車軸位置13xより前方に設けることで、走行玩具1の連結台11上に商品Aを載置したとき、走行玩具1に掛かる商品Aの重みが後輪15の車軸位置13xを跨いで走行玩具1(連結台11)に掛かることになる。したがって、走行玩具1の先方部分が浮き上がってしまうウィリー状態となることを回避し、正常な状態での走行を確実に行うことができる。
【0039】
連結台11は、上面(載置面)が平坦なものでも良いが、図5に示すように、商品Aが円筒状をした物品であるとき、その上面が弧状に窪んでいると望ましい。すなわち、円筒状をした商品Aの外周面の形状に適合するように、連結台11上に設けられた突起12(連結手段)と同様に、走行玩具1の長さ方向に対して直交する方向に沿って弧状に窪んだ凹部とすると良い。
【0040】
このように連結台11の上面が弧状に窪んでいると、走行玩具1の連結台11上に商品Aの一端側を載置することで、商品Aが弧状方向に揺れ動くことを抑制することができる。ゆえに、走行玩具1上に商品Aを確実に保持することができる。
【0041】
補助玩具2は、図6及び図7に示すように、たとえば、走行玩具1と商品Aとによる車両模型を具象化する、後輪に相当する摸擬形状をした補助玩具(以下、「走行補助具」という。)とすることができる。
この走行補助具2は、走行玩具1による商品Aの牽引を補助し、走行玩具1と協働して円滑な走行を可能とするものであって、下端部に、車軸23を介して連結された左右一対の車輪24を少なくとも1組備える。
【0042】
また、走行補助具2は、車輪24のキャップ体3への取り付けを可能とする支持部21を備える。この支持部21は、走行補助具2をキャップ体3への取り付けるための雄型結合具として機能する。支持部21は、下面に顎部25を有し、支脚22及び車軸23を介して車輪24と接続されている。
【0043】
図7において、支持部21と支脚22は、支脚22の上端に支持部21が設けられることで、略T字状に形成されたものとして示されている。ゆえに、支持部21(顎部25)をキャップ体3へ取り付けることで、車輪24がキャップ体3へ取り付けられるものとなっている。
図6及び図7において、この走行補助具2は、車輪24を1組だけ備えるものとして示されているが、2組又はそれ以上備えるものとしても良い。
【0044】
また、走行補助具2は、キャップ体3へ取り付けたとき、商品Aを水平に保持するような長さ(高さ)を有するものであることが望ましい。すなわち、キャップ体3へ取り付けられる支持部21等を除いた部分の長さが、走行玩具1の連結台11上面の高さと略同じとなることが望ましい。
このように商品Aを水平に保持することで、この商品Aの重さによる負荷を走行玩具1の車輪(後輪15)と走行補助具2の車輪24とで均等に担い、走行玩具の円滑な走行を可能とすることができる。
【0045】
キャップ体3は、図8乃至図10に示すように、走行玩具1と走行補助具2とを内部に収容可能とする大きさであって、かつ、商品Aの端部に装脱自在な嵌合手段を備える。すなわち、走行玩具1及び走行補助具2の大きさ(長さ)は、何れもキャップ体3の内径より小さい寸法をしたものとなっている。また、商品Aの端部(絞り溝)の外径は、キャップ体3の内径より小さい寸法をしたものとなっている。
【0046】
嵌合手段は、商品Aの端部へのキャップ体3の取り付けを可能とするように、たとえば、キャップ体3の開口部付近内面の周方向に沿って設けられた係止突起33とすることができる。
図8乃至図10において、係止突起33は、キャップ体3の開口部付近内面(底面側内周面)において、対向する位置にそれぞれ設けられた、一組のリブ状突起として示されている。
【0047】
このようにキャップ体3は、その開口部付近内面に係止突起33を設けることで、係止突起33が商品Aの端部に設けられた巻締部A1を乗り越えて絞り溝A2に係合し保持される。ゆえに、商品Aとキャップ体3とは嵌脱自在になっている。
【0048】
なお、本発明において係止突起33の数や配置はこれに限定されない。したがって、係止突起33は、キャップ体3の開口部付近内面において、周方向に均等に離間して3つ設けたものとしても良いし、対向する位置に二組又はそれ以上設けたものとしても良い。
【0049】
また、キャップ体3は、走行補助具2を着脱自在に取り付け可能とする結合手段を備える。
結合手段は、走行補助具2の支持部21の保持を可能とするように、たとえば、キャップ体3の外周面の一部を内側に窪ませて形成した凹部31とすることができる。
【0050】
すなわち、この凹部31は、キャップ体3へ走行補助具2を取り付けるための雌型結合具として機能する。ゆえに、キャップ体3の凹部31内に走行補助具2の支持部21が配されることで、雄型結合具である支持部21と雌型結合具である凹部31とが圧接力によって結合し、キャップ体3の外周面より突出するように走行補助具2を保持することができる。
【0051】
このようにキャップ体3は嵌合手段(係止突起33)を備えているので、商品Aとキャップ体3とを容易に一体的に組み合わせることができる。また、キャップ体3は結合手段(凹部31)を備えているので、走行補助具2とキャップ体3とを容易に一体的に組み合わせることができる。ゆえに、キャップ体3を介して、商品Aと走行補助具2とを容易に一体的に組み合わせることができる。そして、このキャップ体3を介した間接的な商品Aと走行補助具2との組み合わせは、直接走行補助具2を商品Aへ取り付けるようにするより、走行補助具2を商品Aに対して確実に安定してかつ容易に取り付けることができる。
【0052】
また、凹部31は、図8乃至図10に示すように、走行補助具2の支脚22の挿通を可能とする切溝32と、走行補助具2の顎部25の係止を可能とする庇部34を備えるものとしても良い。
【0053】
このように凹部31は、切溝32と庇部34を備えることで、切溝32を介してキャップ体3の凹部31内に走行補助具2の支持部21を挿入すると共に、庇部34によって走行補助具2の顎部25を係止する。ゆえに、凹部31と支持部21との圧接力を強くしなくても(弱くても)確実に走行補助具2をキャップ体3に保持することができる。
【0054】
また、この結合手段は、キャップ体3を貫通する切り込み(スリット)や穴を設けるものとしても良い。しかしながら、商品Aが飲食物品の場合、切り込みや穴からキャップ体3内へ異物等が混入してしまう虞がある。ゆえに、結合手段は、キャップ体3を貫通する切り込みや穴を設けるものではなく、キャップ体3の外周面の一部を内側に窪ませて凹部を設けるもののように、キャップ体3内へ異物等が混入してしまう虞のない衛生的な手段が望ましい。
【0055】
このような景品付き商品10は、図11中の(1)に示すように、まず、キャップ体3の外周面に設けた凹部31内に走行補助具2の支持部21を挿入し、結合手段によってキャップ体3に走行補助具2を取り付ける。
次いで、図11中の(2)に示すように、キャップ体3の内周面に設けた係止突起33を、商品Aの端部Abに設けられた絞り溝A2に係合し、嵌合手段によって商品Aの端部Ab側にキャップ体3を嵌着する。
【0056】
そして、図11中の(3)に示すように、走行玩具1の連結台11上に設けた突起12と商品Aの絞り溝A2とが合わさるように、商品Aの一端Aa側を走行玩具1の連結台11上に載置し、連結手段によって走行玩具1と商品Aとを連結する。このとき、走行玩具1の後方に離間して走行補助具2が配された状態となっている。
【0057】
これにより、商品Aの一端Aa側は、絞り溝A2が突起12と係合して走行玩具1によって支持されたものとなり、一方、商品Aの他端Ab側は、キャップ体3を介して走行補助具2によって支持されたものとなる。
ゆえに、商品Aは、この商品A及びキャップ体3を介して離間して配された走行玩具1と走行補助具2とによって支持されたものとなっている。
【0058】
以上のように商品Aと景品Pとが組み合わされた景品付き商品10は、これをそのまま飾って鑑賞することはもちろんのこと、走行玩具1に指を添えて押すことで、貨物列車やトレーラーのような牽引車両型の走行玩具として商品を牽引して走らせたりして遊ぶことができる。このとき、商品Aと景品Pとは一体であって関係性が維持されているものであるので、景品Pを用いるとき、商品Aに付された商標等を目にすることで広告機能が働き、商品販売後も継続して商品購入を促す効果が期待できる。
【0059】
すなわち、本発明の景品付き商品10は、商品Aの販売時は景品Pと一体であり商品Aと景品Pとを組み合わせて使用するが、さらに商品Aの使用後であってもその商品Aと景品Pとを組み合わせて使用でき、商品Aを利用した後であっても景品Pと商品Aとが一体となって広告機能を発揮させる、今までにない効果を奏するものとすることができる。また、景品Pについては、景品付き商品10をともに構成していた商品Aと組み合わせなくても、単独でもしくは他の商品と組み合わせることで使用することができる。
【0060】
また、本発明の景品付き商品10は、商品が缶入り飲料である場合、中身の飲料を飲んだ後にキャップ体3を飲み口側の端部に装着することで、外観上の見栄えよく鑑賞したり、中身の飲料を飲む前と同様に走行させたりして楽しむことができる。特に、屋外等で飲用後の缶の中を洗浄することが困難な場合でも、飲み口側の端部がキャップ体3によって覆われたものとなるので、缶を洗浄せずにそのまま用いたとしても、内部に残った飲料がこぼれて景品付き商品や周囲を汚してしまう虞も回避することができる。
【0061】
一方、本発明の景品付き商品10は、景品Pの使用を止める場合、商品Aの販売時と同様に、商品Aの他端Ab側から取り外したキャップ体3の中に走行玩具1と走行補助具2を収容し、商品Aの一端Aa側に装着する。これにより、景品付き商品10を容易に持ち運ぶことができる。また、景品Pである走行玩具1や走行補助具2、キャップ体3がバラバラになって紛失することなく、効率良く一体的に保管や管理をすることができる。
【0062】
また、走行玩具1は、車軸を駆動するプルバック式の駆動装置を備えていることが望ましい。この駆動装置は、後輪15の車軸を駆動するように設けるのが良い。すなわち、前輪が駆動するものであると、商品Aの重さや、駆動装置のゼンマイが元に戻るときの勢い等によって前輪が一時的に浮き上がってしまう虞がある。しかしながら、後輪15の車軸に駆動装置を備えるものとすると、後輪15は商品Aの重さや駆動装置の勢い等によっても浮き上がることなく、確実に接地して走行可能なものとすることができる。
【0063】
このようにプルバック式の駆動装置を備えることで、図12(A)において点線矢印で示すように、景品付き商品10は、景品Pと商品Aとを連結した状態で走行玩具1を後退させる。そうすると、後輪15の後退回転によって駆動装置のゼンマイが巻かれることになる。
【0064】
そして、図12(B)において実線矢印で示すように、走行玩具1から手を離すと、駆動装置のゼンマイが元に戻る反発力によって後輪15が回転し、走行玩具1が前進して商品Aを牽引しながら本物の牽引車両のように、景品付き商品10を自動で走行させることができる。ゆえに、いっそう興味深い牽引車両型の景品付き商品10とすることができる。
【0065】
また、走行玩具1は、連結手段(たとえば、突起12)を備える位置より前方高所において、連結手段に連結される商品Aの先端面付近まで後方に向けて延びる制止部を備えていることが望ましい。具体的には、上述したように走行玩具1がプルバック式の駆動装置を備える場合、走行玩具1は、図3及び図4に示すように、連結台11の前方高所において、連結台11に載置され突起12に連結される商品Aの先端(上端)面付近まで後方に向けて延びる制止部16を備えていることが望ましい。
図3及び図4において、制止部16は、蒸気機関車型をした走行玩具1の屋根部17が後方に少し迫り出したものとして示されている。
【0066】
このように制止部16を備えることで、制止部16が商品Aの先端面に当接し、走行玩具1の連結台11上に載置した商品Aの重みや、走行玩具1の走行時の衝撃(すなわち、駆動装置のゼンマイが元に戻るときの勢い)等によって、走行玩具1の前方部分が浮き上がってしまうことを抑制することができる。また、制止部16と商品Aの先端面との間に少し隙間があり、走行玩具1の前方部分が浮き上がってしまったとしても、制止部16が商品Aの先端面に当接する反動で浮き上がりを元に戻し易くすることもできる。
【0067】
また、この制止部16は、走行玩具1の連結台11上へ載置する商品の位置決め部材として用いることで、連結台11上の望ましい位置へ商品Aを載置することを容易なものとすることができる。
【0068】
以上のように本実施の形態においては、容器の一端側に絞り溝を有する円筒状の缶入り飲料を商品の一例とし、商品と走行玩具との連結手段として、突起を設けた場合について説明したが、本発明はこれに限定されない。したがって、本発明においては、他の連結手段や他の形状をした商品を用いるものとすることができる。
【0069】
他の連結手段としては、商品Aが強磁性体材料で形成された容器に収容された物品である場合、この商品Aを磁力で引き付けるように走行玩具1の連結台11上に設けられた磁石によって構成しても良い。この強磁性体材料とは、たとえば、鉄やコバルト、ニッケルといった鉄族遷移金属、又はこれら鉄族遷移金属が含まれた合金や化合物等の磁石にくっつく物質をいい、具体的に商品Aとしては、スチール缶など金属製容器入りの物品を一例として挙げることができる。
【0070】
このように、走行玩具1の連結台11上に商品Aの一端側を載置して、商品A自身と連結台11上に設けられた磁石とを磁着させることで、走行時に走行玩具1と商品Aとが無闇に離脱してしまう虞がない景品付き商品10とすることができる。しかも、商品Aが強磁性体材料で形成され、かつ、端部に絞り溝を有する物品である場合、連結台11上に磁石と共に突起12を設けるものとすれば、磁石による磁着と突起12による係合によって、走行玩具1と商品Aとをより確実に連結することができる。もちろん、上記実施の形態における突起12を、磁石によって形成するものとしても良い。
【0071】
さらに、他の連結手段は、商品Aが合成樹脂で形成された容器(たとえば、ペットボトル)又は紙で形成された容器(たとえば、紙箱)に収容された物品である場合、この商品Aを貼り着けるように走行玩具1の連結台11上に設けられた粘着部材によって構成しても良い。この粘着部材は、商品を貼り付けるものであり、たとえば、粘性を有する高分子ゲル状体を一例として挙げることができる。この粘着部材からなる汚れ除去部により、走行玩具と商品とを容易に連結することができる。なお、粘着部材としては、水での洗浄により汚れを落し、繰り返し使用可能となるものが望ましい。
【0072】
このように、商品Aの端部に絞り溝がない場合や、商品Aが強磁性体材料で形成されていない場合でも、走行玩具1の連結台11上に商品Aの一端側を載置して、商品A自身と連結台11上に設けられた粘着部材とを貼り着けることで、走行玩具1と商品Aとを容易に確実に連結し、走行時に走行玩具1と商品Aとが無闇に離脱してしまう虞がない景品付き商品とすることができる。
【0073】
また、他の形状をした商品としては、既述したように方形状をした箱(缶)入りお菓子やたばこ、略円筒状をしたチューブ入り製品とし、これらの商品と走行玩具との連結手段として、磁石や粘着部材を設けたものであっても良い。
【0074】
なお、上記実施の形態においては、玩具本体1として、走行玩具の場合を例に説明したが、本発明はこれに限定されない。
以下に、上述した走行玩具の場合の実施の形態とは異なる部分を中心に説明する。したがって、走行玩具の場合の実施の形態と同様の構成部分は同じ符号を付してその説明は省略し、特に説明しない限り同じであるものとする。
【0075】
本発明においては、玩具本体として、たとえば、商品を動物の胴体に模したとき、その頭部に相当する摸擬形状をした動物模型の玩具(以下、「動物玩具」という。)とすることもできる。このような動物玩具としては、たとえば、犬や猫、クジラ、龍等の動物を模った玩具を挙げることができる。
図13において、本発明の景品付き商品50は、後方に連結台11を備える、犬(ダックスフンド)の前半身を模った動物玩具51を備えるものとして示されている。
【0076】
この動物玩具51は、もちろん商品Aを牽引しながら移動する機能をさらに備えた走行可能な玩具とすることができるし、商品Aを牽引しながら移動する機能を備えない玩具とすることもできる。
動物玩具51は、景品としての価値を一層高めるために、図13に示すように、車輪として前輪14及び後輪15を備える。この際、後輪15は、車軸を駆動するプルバック式の駆動装置を備えていることが望ましい。
【0077】
補助玩具52は、たとえば、動物玩具51と商品Aとによる動物模型を具象化する、後脚に相当する摸擬形状をした補助玩具(以下、「動物補助具」という。)とすることができる。
図13において、本発明の景品付き商品50は、犬(ダックスフンド)の後半身(後脚)を模った動物補助具52を備えるものとして示されている。
【0078】
この動物補助具52は、図13に示すように、動物玩具51による商品Aの牽引を補助し、走行玩具1と協働して円滑な走行を可能とするものであって、下端部に、車軸23を介して連結された左右一対の車輪24を少なくとも1組備える。
【0079】
また、動物補助具52は、車輪24のキャップ体3への取り付けを可能とする支持部を備える。この支持部は、動物補助具52をキャップ体3への取り付けるための雄型結合具として機能する。支持部は、下面に顎部を有し、支脚22及び車軸23を介して車輪24と接続されている。
【0080】
以上のように本発明の景品付き商品50は、動物玩具51と、動物補助具52と、キャップ体3とから構成された景品Pが、商品Aに付加されたものである。
したがって、このような景品付き商品50は、上述した景品付き商品10と同様に、まず、キャップ体3に動物補助具52を取り付けた後、商品Aの端部Ab側にキャップ体3を嵌着する。
次いで、動物玩具51の連結台11上に商品Aの一端Aa側を載置し、動物玩具51と商品Aとを連結する。
ゆえに、商品Aは、この商品A及びキャップ体3を介して離間して配された動物玩具51と動物補助具52とによって支持されたものとなっている。
【0081】
以上のように商品Aと景品Pとが組み合わされた景品付き商品50は、これをそのまま飾って鑑賞することはもちろんのこと、動物玩具51が走行可能な車輪を備えていれば、動物玩具51に指を添えて押すことで、犬(ダックスフンド)が散歩するような走行玩具として遊ぶことができる。
【符号の説明】
【0082】
A 商品、Aa 一端、Ab 他端、A1 巻締部、A2 絞り溝、P 景品、1 玩具本体(走行玩具)、2 補助玩具(走行補助具)、3 キャップ体、10,50 景品付き商品、11 連結台、12 突起(連結手段)、14 車輪、14a 前輪、14b 後輪、16 制止部、21 支持部、22 支脚、23 車軸、24 車輪、25 顎部、31 凹部(結合手段)、32 切溝、33 係止突起(嵌合手段)、34 庇部、51 玩具本体(動物玩具)、52 補助玩具(動物補助具)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品に付加される景品であって、
前記商品に対して形態変化する玩具本体と、
前記玩具本体と協働して形態変化を実現する補助玩具と、
前記玩具本体と前記補助玩具とを内部に収容可能とするキャップ体と、
から構成され、
前記玩具本体は、前記商品と着脱自在な連結手段を備え、
前記補助玩具は、前記キャップ体への取り付けを可能とする支持部を備え、
前記キャップ体は、前記商品と嵌脱自在な嵌合手段、及び前記補助玩具を着脱自在に取り付け可能とする結合手段を備え、
前記玩具本体と前記補助玩具と前記キャップ体は、
キャップ体の内部に玩具本体と補助玩具とを収容し、嵌合手段によってキャップ体を商品の一端側へ取り付ける第一の態様と、
連結手段によって玩具本体と商品の一端側とを連結すると共に、結合手段によってキャップ体の外周面に補助玩具の支持部を取り付け、さらに、嵌合手段によってキャップ体を商品の他端側に嵌着する第二の態様と、
を取り得ることを特徴とする景品。
【請求項2】
前記玩具本体は、商品の端部を載置する連結台を備えることを特徴とする請求項1に記載の景品。
【請求項3】
前記連結手段は、商品の端部を係止するように前記玩具本体の連結台上に設けられた突起であることを特徴とする請求項2に記載の景品。
【請求項4】
前記連結台は、上面が弧状に窪んでいることを特徴とする請求項2又は3に記載の景品。
【請求項5】
前記玩具本体は、前記第二の態様をとった際に前記連結手段を備える位置より前方高所において前記連結手段に連結される商品の先端面付近まで後方に向けて延びる制止部を備えていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の景品。
【請求項6】
前記玩具本体は、前記商品を牽引しながら移動する機能をさらに備えた走行玩具であり、車軸を介して連結された左右一対の車輪を備え、
前記補助玩具は、前記走行玩具による前記商品の牽引を補助し、走行玩具と協働して円滑な走行を可能とする走行補助具であり、左右一対の車輪を少なくとも1組備える、
ことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の景品。
【請求項7】
前記玩具本体は、前記車輪の車軸を駆動する、プルバック式の駆動装置を備えていることを特徴とする請求項6に記載の景品。
【請求項8】
前記連結手段は、商品の端部を係止するように前記玩具本体の連結台上に設けられた突起であり、
前記突起は、前記車輪の車軸位置より前方に設けられていることを特徴とする請求項6又は7に記載の景品。
【請求項9】
前記結合手段は、補助玩具の支持部の収容保持を可能とするように前記キャップ体の周側面の一部を内側に窪ませて形成した凹部であることを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載の景品。
【請求項10】
請求項1乃至9の何れか1項に記載の景品が付加された商品であって、
キャップ体の内部に玩具本体と補助玩具とを収容し、前記キャップ体を商品の端部に嵌着して景品を付加したことを特徴とする景品付き商品。
【請求項11】
前記商品は、少なくとも一方の端部に絞り溝を有する物品であることを特徴とする請求項10に記載の景品付き商品。
【請求項12】
前記商品は、円筒状をした物品であることを特徴とする請求項10又は11に記載の景品付き商品。
【請求項13】
前記商品は、強磁性体材料で形成された物品であることを特徴とする請求項10乃至12の何れか1項に記載の景品付き商品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2013−43650(P2013−43650A)
【公開日】平成25年3月4日(2013.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−180383(P2011−180383)
【出願日】平成23年8月22日(2011.8.22)
【出願人】(309007911)サントリーホールディングス株式会社 (307)
【出願人】(509286879)株式会社ヒロモリ (2)
【Fターム(参考)】