説明

景品交換システム

【課題】遊技客の貯遊技媒体サービスに係る利便性を向上させることを課題とする。
【解決手段】景品管理装置70は、当該景品管理装置70で使用可能な貸出レートを記憶しておき、貸出レートごとの貯玉残高を会員管理T/C10に問合せ、貯玉残高が問い合わせた貸出レートのうち、記憶しておいた使用可能な貸出レートと、使用可能な貸出レートに対応しない使用不能な貸出レートとの間で貯玉残高の表示態様を区別して表示するように制御することで、使用可能な貸出レートの貯玉残高を遊技客が容易に判別できるように提示できるようにしている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、同一の遊技媒体について貸出レートが異なる複数の貯遊技媒体残高を管理する管理装置に接続され、貯遊技媒体の更新サービスを取り扱う景品交換システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、パチンコ遊技及びパチスロ遊技を提供する遊技店においては、遊技客によって獲得された遊技媒体を遊技客が希望する景品に交換する景品交換サービスを提供している。かかる景品交換サービスを提供するものとしては、計数レシートや会員カードを通じて遊技媒体と景品との交換を管理する景品管理装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
ところで、最近では、遊技客に低料金で比較的長い時間楽しんでもらえる遊技を提供したいというニーズ、遊技台のお試し遊技の提供や人気分析等のニーズから、たとえばパチンココーナーにおいては汎用の貸出レート(4円/玉)よりも低い貸出レート(1円/玉)の低レートコーナーを汎用貸出レート(高レート)のコーナーと併存させる仕組みが確立されつつある。
【0004】
かかる低レートコーナーは、あくまでお試し遊技を提供するコーナーであり、遊技客を高レートコーナーに誘導することを目的とするものであるため、高レートコーナーで獲得されたパチンコ玉については、景品買取場で買取り可能な特殊景品との交換を容認するが、低レートコーナーで獲得されたパチンコ玉については、射幸性を抑制する観点から特殊景品との交換を禁止したいという運用ニーズが強く存在している。
【0005】
このため、遊技店では、高レート専用の景品カウンタと、低レート専用の景品カウンタを別々に設け、高レート専用の景品カウンタでは、主として払い出す景品が特殊景品と想定されるため、特殊景品を払い出す景品払出機が景品管理装置に接続される一方で一般景品の品揃えを少なくし、また、低レート専用の景品カウンタでは、特殊景品との交換を行わないため、景品払出機を景品管理装置に接続しない一方で、一般景品の品揃えを充実させる運用が行われる公算が高い。
【0006】
ここで、高レート専用または低レート専用のいずれかの景品カウンタで貯玉を用いた景品交換を行う場合には、遊技客に貯玉残高を提示する必要があるが、交換対象となる貸出レートの貯玉残高だけ提示すると、他の貸出レートに残高が残っている旨が明示できず、遊技客の混乱を招くこととなるため、すべての貸出レートについて貯玉残高を提示するのが一般的である
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2002−331146号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、複数の貸出レートのうちいずれかの貯遊技媒体を景品管理装置等の取扱い端末で使用させる場合に、使用可能な貸出レートの貯遊技媒体残高に加え、使用不可能な貯遊技媒体残高まで表示すると、遊技店の係員や遊技客に使用不可能な貸出レートの貯遊技媒体を利用できると勘違いさせるおそれがある。このため、使用可能な貸出レートの貯遊技媒体の使用が選択されるまで貯遊技媒体を使用させることができず、遊技客の貯遊技媒体サービスに係る利便性を損なってしまうという問題点があった。
【0009】
このことから、複数の貸出レートのうちいずれかの貯遊技媒体を取扱い端末で使用させる場合に、いかにしてその取扱い端末で使用可能な貸出レートの貯遊技媒体残高を遊技客が判別できるように提示するかが極めて重要な課題となっている。
【0010】
そこで、本発明は、上述した従来技術による課題(問題点)を解消するためになされたものであり、遊技客の貯遊技媒体サービスに係る利便性を向上させることができる景品交換システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、同一の遊技媒体について貸出レートが異なる複数の貯遊技媒体残高を管理する管理装置と、景品交換処理を行う景品交換処理装置とを含む景品交換システムであって、会員を特定可能な識別情報を読み取る識別情報読取手段と、前記識別情報読取手段により読み取られた識別情報を前記管理装置に送信して、該識別情報に対応する貸出レートごとの貯遊技媒体残高を前記管理装置から取得する取得手段と、前記取得手段により取得された貸出レートごとの貯遊技媒体残高のうち、使用可能な貸出レート及び該貸出レートに対応する貯遊技媒体残高に係る表示態様と、使用不能な貸出レート及び該貸出レートに対応する貯遊技媒体残高に係る表示態様とを区別して所定の表示部に表示するように制御する表示制御手段とを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、会員を特定可能な識別情報を読み取る識別情報読取手段と、前記識別情報読取手段により読み取られた識別情報を前記管理装置に送信して、該識別情報に対応する貸出レートごとの貯遊技媒体残高を前記管理装置から取得する取得手段と、前記取得手段により取得された貸出レートごとの貯遊技媒体残高のうち、使用可能な貸出レート及び該貸出レートに対応する貯遊技媒体残高に係る表示態様と、使用不能な貸出レート及び該貸出レートに対応する貯遊技媒体残高に係る表示態様とを区別して所定の表示部に表示するように制御するように構成したので、使用可能な貸出レートの貯遊技媒体残高を遊技客が容易に判別できるように提示でき、遊技客の貯遊技媒体サービスに係る利便性を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】実施例1に係る遊技店の店内システムのシステム構成を示す図である。
【図2】実施例1に係る遊技店のフロアー構成を示す図である。
【図3】実施例1に係る景品管理装置の特徴を説明するための説明図である。
【図4】図1に示した景品管理装置の構成を示す機能ブロック図である。
【図5】貯玉残高確認画面の一例を示す図である。
【図6】貯玉引落し口座入力画面の一例を示す図である。
【図7】交換設定データの構成例(1)を示す図である。
【図8】交換設定データの構成例(2)を示す図である。
【図9】交換玉数管理テーブルに記憶される情報の構成例を示す図(1)である。
【図10】交換玉数管理テーブルに記憶される情報の構成例を示す図(2)である。
【図11】実施例1に係る貯玉を用いた景品交換処理を示すフローチャートである。
【図12】本発明に係る応用例を説明するための説明図(1)である。
【図13】本発明に係る応用例を説明するための説明図(2)である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に添付図面を参照して、本発明に係る景品交換システムの好適な実施例を詳細に説明する。なお、以下では、本発明をパチンコ遊技に適用する場合について説明することとする。
【実施例1】
【0015】
まず、本実施例1に係る遊技店の店内システムのシステム構成について説明する。図1は、実施例1に係る遊技店の店内システムのシステム構成を示す図である。なお、本実施例1では、パチンコ玉を1玉4円で貸し出す4円コーナーとパチンコ玉を1玉1円で貸し出す1円コーナーが遊技店内に併設される場合について説明することとする。
【0016】
同図に示すように、店内システムには、遊技店にて予め登録処理された遊技客の会員情報を管理する会員管理用ターミナルコントローラ(以下、「会員管理T/C」と言う)10と、島コントローラ20と、カード処理ユニット(以下、「CRユニット」と言う)30a及び30bと、パチンコ機40a及び40bと、計数機50a及び50bと、会員カード処理機60a及び60bと、景品管理装置70a及び70bと、景品払出機80とが設けられている。なお、景品管理装置70a及び70bは、特許請求の範囲における「貯遊技媒体取扱い装置」に相当する。
【0017】
そして、会員管理T/C10には、島コントローラ20、会員カード処理機60ならびに景品管理装置70a及び70bが接続されており、島コントローラ20には、各島に設置された複数のパチンコ機40a及び40bにそれぞれに併設されたCRユニット30a及び30bが接続されており、会員カード処理機60a及び60bには、パチンコ玉数を計数する計数機50a及び50bがそれぞれ接続されており、また、景品管理装置70aには、特殊景品を払出す景品払出機80が接続されている。
【0018】
ここで、本実施例1に係る遊技店は、図2に示すように、1F、2Fの階層構造に構成されており、遊技店の2Fには図1に示すCRユニット30a及びパチンコ機40aからなる4円コーナーが設けられ、遊技店の1Fには図1に示すCRユニット30b及びパチンコ機40bからなる1円コーナーが設けられている。
【0019】
この4円コーナーは、遊技客に対して4円/玉の貸出レートで玉貸しを行う島であり、1円コーナーは、遊技客に対して1円/玉の貸出レートで玉貸しを行う島である。4円/玉の汎用貸出レートよりも低い1円/玉の1円コーナーを設けた理由は、主として、遊技客による試し打ちを可能にするとともに、遊技機に対する遊技客の客付きや評価に関する情報を得るためである。なお、本実施例1では、4円/玉の貸出レートを「玉1」と呼称し、1円/玉の貸出レートを「玉2」と呼称することとする。
【0020】
さらに、この店内システムでは、4円コーナー専用の景品管理装置70a及び1円コーナー専用の景品管理装置70bが両コーナーそれぞれに設けられている。このように別個に設ける理由は、4円コーナーの獲得玉は4円コーナー専用の景品管理装置70aでしか景品交換させず、1円コーナーの獲得玉は1円コーナー専用の景品管理装置70bでしか景品交換させないと運用を実現するためであり、かかる運用によってぞれぞれのコーナーで交換対象とする景品が相違するためである。
【0021】
かかる運用が採用される背景には、1円コーナーでのお試し遊技でパチンコ遊技の楽しさを知らしめ、ひいては4円コーナーに遊技客を誘導するという目的から、4円コーナー専用の景品管理装置70aでは特殊景品への交換を容認するが、1円コーナー専用の景品管理装置70bでは特殊景品への交換を禁止したいという運用ニーズが存在している。
【0022】
CRユニット30aは、現金またはプリペイドカードによる4円/玉の玉貸し及び会員カードを用いた貯玉の再プレイを行うユニットであり、例えばこのCRユニット30aに1000円札が挿入されると、このCRユニット30aからパチンコ機40aに対して250玉の玉投出指示がなされる。一方、CRユニット30bは、現金による1円/玉の玉貸し及び会員カードを用いた貯玉の再プレイを行うユニットであり、例えばこのCRユニット30bに1000円札が挿入されると、500円分(=500玉)をパチンコ機40bに払い出させるとともに残額(500円)を記憶しておき、次の貸出指令を受ければ、その残額分をパチンコ機40bに投出させる。
【0023】
パチンコ機40a及び40bは、パチンコ玉を用いたパチンコ遊技を遊技客に提供する遊技機であり、両者には4円コーナー及び1円コーナーに係る差異はない。ただし、1円コーナーに配設されるパチンコ機40bは、遊技店の売上を担う遊技機ではなく、これから遊技店に新たに導入される新台が配設されることが多い。遊技客が大きな投資をすることなく新台の試し打ちを可能にするとともに、低料金で比較的長い時間楽しんでもらえる遊技を提供するためである。
【0024】
遊技客は、これらのCRユニット30a及び30bを用いて貯玉の再プレイを行うことができ、遊技客がCRユニット30a又は30bのカード挿入口に会員カードを挿入した状態でテンキーから暗証番号を入力して所定の再プレイボタンを押下操作すると、会員カードID、暗証番号、4円コーナー又は1円コーナーの種別(以下「コーナー種別情報」と言う)及びCRユニットを一意に特定するユニット識別情報を含む再プレイ要求信号が会員管理T/C10に対して送信され、貯玉残高の範囲内で貯玉を引き落とすことができる。なお、ここでは一度の再プレイ操作で貯玉口座から引き出される玉数は固定であるものとする。
【0025】
計数機50a及び50bは、遊技客が獲得したパチンコ玉を計数する計数機であり、その計数結果を会員カード処理機60a又は60bに出力する。具体的には、計数機50aには4円コーナーのパチンコ機40aで獲得されたパチンコ玉が投入され、また、計数機50bには1円コーナーのパチンコ機40bで獲得されたパチンコ玉が投入されるので、計数機50a及び50bでは投入されたパチンコ玉を計数し、会員カード処理機60a又は60bに出力する。なお、本実施例1では、計数機50a及び50bはパチンコ玉の計数機能のみを有することとし、計数結果がバーコード印字された計数レシートを発行する印字機能、並びに、会員管理T/C10にて記憶管理される貯玉残高に計数結果の一部または全部を貯玉加算させる計数貯玉機能は、後述する会員カード処理機60a及び60bが有することとする。
【0026】
会員カード処理機60a及び60bは、登録済み会員による貯玉を行う際に利用される会員用端末装置であり、会員カードに記録した会員IDを読み取るカードリーダを備えている。例えば、計数機50aに接続される会員カード処理機60aでは、当該会員カード処理機60aが4円コーナーに所属する旨を表す情報をコーナー種別情報として保持しており(或いは係員によるコーナー種別の指定を受け付けてもよい)、計数機50aから計数結果が入力され、遊技店の係員が遊技客から受け取った会員カードがカード挿入口に挿入されると、会員ID、計数結果であるパチンコ玉の貯玉数、コーナー種別情報を含む貯玉依頼信号が会員管理T/C10に対して送信される。また、会員カード処理機60bでは、会員管理T/C10に送信するコーナー種別情報として、1円コーナーに所属する旨を表す情報を送信する点が相違する。
【0027】
また、会員カード処理機60a及び60bは、計数機50a及び50bで計数されたパチンコ玉数をバーコード印刷した計数レシートを発行することもでき、係員がパチンコ玉の計数時に貸出レート情報を指定してレシート発行ボタンを押下操作すると、パチンコ玉数、貸出レート情報、発行日時及び計数機番号がバーコード印刷された計数レシートが発行される。
【0028】
なお、本実施例1では、4円コーナー専用の計数機と1円コーナー専用の計数機とを別個に配設することとしたが、一台の計数機50を用いて4円コーナーで遊技客が獲得したパチンコ玉と1円コーナーで遊技客が獲得したパチンコ玉の両方を計数することもできる。
【0029】
会員管理T/C10は、会員管理テーブルを用いて遊技店に登録された会員の統括管理を行う管理装置である。この会員管理テーブルは、会員ID、4円コーナー及び1円コーナーの貯玉残高及び属性情報を対応付けて記憶している。そして、会員カード処理機60又は景品管理装置70から貯玉加算依頼を受け付けたならばこの貯玉加算依頼に含まれる会員ID及びコーナー種別情報に該当する貯玉口座内の貯玉残高を加算処理し、CRユニット30a及び30bまたは景品管理装置70から貯玉減算依頼を受け付けたならばこの貯玉減算依頼に含まれる会員ID及びコーナー種別情報に該当する貯玉口座内の貯玉残高を減算処理する。
【0030】
景品管理装置70a及び70bは、遊技店内の景品交換カウンタに配設された景品交換用の端末装置であり、図4で後述するカードリーダ81及びバーコードリーダ82を備える。なお、以下では、景品管理装置70a及び70bの両者に4円コーナー及び1円コーナーに係る差異がない場合には景品管理装置70と総称する。
【0031】
この景品管理装置70は、後述する交換玉数管理テーブル76bを用いて獲得玉と景品との交換を管理する。この交換玉数管理テーブル76bは、各景品に交換玉数を対応付けて記憶するものであるが、1円コーナー専用の景品管理装置70bは4円コーナー専用の景品管理装置70aの4分の1の玉単価でパチンコ玉を扱うため、同一景品において4倍の交換玉数が設定されている。そして、景品交換カウンタ内の係員が、会員カード処理機60により獲得玉数及びコーナー種別情報がバーコード印字された計数レシートを遊技客から受け取ると、この計数レシートから獲得玉数及びコーナー種別情報をバーコードリーダ82で読み取り、コーナー種別情報が表すコーナーと当コーナーが一致して景品交換が許容されたならば、遊技客により指定された景品に対応する交換ボタンを押下し、当該景品に関して計数レシートから読み取ったコーナー種別に合致する交換玉数を獲得玉数から減算する交換処理を実行させ、その後に係員による手作業で遊技客に受け渡す。
【0032】
さらに、景品管理装置70は、計数レシートに印刷されたバーコードからパチンコ玉数及びコーナー種別情報を読み取って景品交換に利用するだけではなく、計数レシートを用いた貯玉を行うこともできる。具体的には、この景品管理装置70に設けられたバーコードリーダ82で計数レシートを読み取るとともに、カードリーダ81に会員カードを挿入して貯玉ボタンを押下すると、会員ID、パチンコ玉数、コーナー種別情報が含まれる貯玉依頼信号が会員管理T/C10に対して送信される。
【0033】
また、景品管理装置70は、会員管理T/C10の会員管理テーブルによって管理された貯玉残高を用いて景品交換を行うこともできる。具体的には、カードリーダ81を通じて会員カードから会員IDが読み取られると、この会員IDを用いて会員管理T/C10に両コーナーの貯玉残高を問合せ、該問い合わせた両コーナーの貯玉残高を表示するとともに、引落し対象とする貯玉口座の貸出レートを選択させ、該選択された貯玉口座の貸出レートと当コーナーが一致する場合に景品交換を許容して上記した景品交換を行う。
【0034】
なお、1円コーナー専用の景品管理装置70bでは、上記した運用を採用するに伴い、交換設定データ76aに特殊景品への交換を禁止する旨が設定されており、特殊景品の交換ボタンが押下された場合でも獲得玉と特殊景品の交換は行われない。
【0035】
一方、4円コーナー専用の景品管理装置70aでは、交換設定データ76aに特殊景品への交換を許可する旨が設定されており、既存の景品管理装置と同様、景品払出機80を通じて特殊景品の払出しを行うことができる。具体的には、遊技客が特殊景品への交換を希望する場合に、遊技店の係員はこの景品管理装置70aに設けられた特殊景品の交換ボタンを押下し、交換玉数管理テーブル76bを参照して獲得玉数分の特殊景品の払出しを景品払出機80に指示する。
【0036】
ここで、本実施例1に係る景品管理装置70は、同一の遊技媒体について貸出レートが異なる複数の貯玉残高を管理する会員管理T/C10に接続され、貯玉更新サービス(例えば、貯玉を用いた景品交換サービスや計数レシートを用いた貯玉サービス)を取り扱うことを概要とし、当該景品管理装置70で使用可能な貸出レート(以下、「使用可能レート」と言う)を記憶しておき、貸出レートごとの貯玉残高を会員管理T/C10に問合せ、会員管理T/C10に問い合わせた貸出レートのうち、記憶しておいた使用可能レートと、使用可能レートに対応しない使用不能レートとの間で貯玉残高の表示態様を区別して表示するように制御する点にその特徴がある。
【0037】
すなわち、この景品管理装置70では、複数の貸出レートのうちいずれかの貯玉を景品管理装置70で使用させる場合に、確認表示として遊技店の係員や遊技客に貯玉残高を表示させるが、すべての貸出レートの貯玉残高を同列に表示するようなことはしない。つまり、使用可能レートの貯玉残高と使用不能レートの貯玉残高を区別表示することで、使用可能レートの貯玉残高を遊技客が容易に判別できるように提示できるようにしている。
【0038】
図3に示す例を用いて具体的に説明すると、玉1の貯玉口座に貯玉残高を1500個保有し、玉2の貯玉口座に貯玉残高を900個保有する遊技客が4円コーナー専用の景品管理装置70aで貯玉を用いた景品交換を行う場合には、上述したように玉1の貯玉口座からしか貯玉残高を使用できないので、使用可能レート及び使用不能レートの判別を容易にするために、使用可能レートである玉1の貯玉残高「1500個」については通常表示する一方で、使用不能レートである玉2の貯玉口座「900個」については背景及び文字色を反転表示するようにしている。
【0039】
したがって、本実施例1に係る景品管理装置70によれば、複数の貸出レートのうちいずれかの貯玉口座を景品管理装置70で使用させる場合に、使用可能レートの貯玉残高を遊技客が容易に判別できるように提示することができ、遊技客の貯玉サービスに係る利便性を向上させることが可能になる。
【0040】
次に、図1に示した景品管理装置70の構成について説明する。図4は、図1に示した景品管理装置70の構成を示す機能ブロック図である。なお、本実施例1では、景品管理装置70a及び70bのハードウェア構成は略同一であるため、機能及び構成が同一である部分をまとめて説明するとともに、差異がある部分については別途説明することとする。
【0041】
同図に示すように、この景品管理装置70は、従業員用タッチパネル71と、従業員用操作キー72と、遊技客用タッチパネル73と、通信I/F部74と、レシート発行部75と、記憶部76と、制御部77とを有する。なお、景品管理装置70aには、会員カード等の各種カードから記録情報を読み取るカードリーダ81、及び、計数レシートからバーコード情報を読み取るバーコードリーダ82に加え、特殊景品を払出す景品払出機80が接続されているが、景品管理装置70bでは、特殊景品の払出しが禁止されているので、景品払出機80には接続されない。
【0042】
従業員用タッチパネル71は、液晶パネルやディスプレイなどの表示デバイス上で操作入力を受け付けることができる表示可能かつ入力可能な従業員用デバイスであり、例えば、会員によって貯玉を用いた景品交換が行われる場合、或いは計数レシートを用いた貯玉が行われる場合に、その会員が保有する貸出レートごとの貯玉残高を表示したり(図5参照)、引落し対象とする貯玉口座の貸出レートを選択する選択ボタンを表示していずれの貸出レートの貯玉口座を使用するかの選択入力を受け付ける(図6参照)。
【0043】
図5に示す例では、4円コーナー専用の景品管理装置70aで貯玉残高が表示されるケースでの表示画面を示しており、景品管理装置70aでは玉1の貯玉口座のみが使用可能レートであるから、玉1の貯玉残高「1500個」を通常表示するとともに、玉2の貯玉残高「900個」を反転表示している。また、図6に示す例では、4円コーナー専用の景品管理装置70aで貯玉引落し口座の選択入力を受け付けるケースでの表示画面を示しており、当該4円コーナーで玉2の貯玉口座から引落すことは運用趣旨に反することから、貸出レートボタンとして玉1のものだけを表示しており、貯玉引落し口座として玉2が選択されるのを未然に防止している。
【0044】
従業員用操作キー72は、従業員が操作する一般景品や特殊景品等の各種景品の交換ボタン、テンキー等の総称である。なお、本実施例1では、景品管理装置70に対する交換景品の指定を従業員に行わせることとしたが、必ずしも従業員に指定させる必要はなく、遊技客に指定させるようにしてもかまわない。
【0045】
遊技客用タッチパネル73は、液晶パネルやディスプレイなどの表示デバイス上で操作入力を受け付けることができる表示可能かつ入力可能な遊技客用デバイスであり、例えば、従業員用タッチパネル71と同様に、図5に示す貯玉残高確認画面及び図6に示す貯玉引落し口座入力画面を表示する。なお、図5及び図6に示す例では、従業員用タッチパネル71と遊技客用タッチパネル73に表示される画面の内容を同一としたが、必ずしも内容が同一である必要はない。
【0046】
通信I/F部74は、当該景品管理装置70と他の装置(例えば、会員管理T/C10、会員カード処理機60又は景品払出機80などの他の装置)との間で各種通信を行うためのインターフェースである。
【0047】
レシート発行部75は、各種情報を紙媒体に印字する処理部であり、例えば、景品管理装置70にて景品交換処理された内容(例えば、引落し前後の貯玉残高、引落し貯玉数、交換済み玉数などの項目)を印字して交換レシートとして発行したり、また、遊技店の営業終了後には、景品の入出庫管理(例えば、景品出庫による粗益管理)に係る情報を締上げ票として発行したりする。
【0048】
記憶部76は、制御部77による各種処理に必要なデータおよびプログラムを記憶する不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、交換レシート等に印字するフォーマット及びその印字内容等の情報の他、本発明に関連するものとして、会員管理T/C10から配信された交換設定データ76aと、景品との交換に要する交換玉数を管理する交換玉数管理テーブル76bとを記憶する。
【0049】
交換設定データ76aは、交換に関する各種設定が定められた情報であり、当該景品管理装置70で交換対象とする貸出レート情報や特殊景品の交換可否を表す情報などを含んでいる。なお、かかる交換設定データ76aは、当該景品管理装置70の電源がオン状態になったことを契機に会員管理T/C10から配信される。
【0050】
図7に示した交換設定データは、4円コーナー専用の景品管理装置70aの交換設定として記憶される情報であり、交換対象の貸出レートが玉1である旨及び特殊景品への交換が可能である旨を示している。また、図8に示した交換設定データは、1円コーナー専用の景品管理装置70bの交換設定として記憶される情報であり、交換対象の貸出レートが玉2である旨及び特殊景品への交換が不可能である旨を示している。
【0051】
交換玉数管理テーブル76bは、景品マスタ、すなわち景品名ごとに交換玉数を記憶したテーブルである。ここで、景品管理装置70a及び70bでは、取り扱う玉単価が相違するので両者に記憶される交換玉数管理テーブル内の交換玉数もそれぞれ相違する。すなわち、1円コーナー専用の景品管理装置70bは4円コーナー専用の景品管理装置70aの4分の1の玉単価でパチンコ玉を扱うため、同一景品において4倍の交換玉数が設定されている。
【0052】
図9に示す例では、4円コーナー専用の景品管理装置70aに記憶される交換玉数管理テーブルを示しており、菓子Aを25玉で交換し、ジュースBを30玉で交換し、タバコCを75玉で交換するように定められている。また、図10に示す例では、1円コーナー専用の景品管理装置70bに記憶される交換玉数管理テーブルを示しており、菓子Aを100玉で交換し、ジュースBを120玉で交換し、タバコCを300玉で交換するように定められている。
【0053】
制御部77は、景品管理装置70を全体制御する制御部であり、景品交換処理部77aと、貯玉処理部77bと、表示制御部77cとを有する。実際には、これらの機能部に対応するプログラムを図示しないROMや不揮発性メモリに記憶しておき、これらのプログラムをCPUにロードして実行し、景品交換処理部77a、貯玉処理部77b及び表示制御部77cにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
【0054】
景品交換処理部77aは、交換玉数管理テーブル76bを用いて獲得玉と景品との交換を管理する処理部である。具体的には、会員カードを用いた景品交換が行われる場合には、カードリーダ81を介して会員カードから読み取られた会員IDの貯玉残高を会員管理T/C10に問い合わせるように貯玉処理部77bに要請し、貯玉処理部77bによって問い合わされた当該会員IDの各貸出レートごとの貯玉残高を取得した後に、従業員用タッチパネル71及び遊技客用タッチパネル73に各貸出レートごとの貯玉残高を表示するとともに、引落し対象とする貯玉口座の貸出レートを選択する選択ボタンを表示するように表示制御部77cに要請し、その後、従業員用タッチパネル71又は遊技客用タッチパネル73を通じて選択ボタンが押下され、さらに従業員用操作キー72を通じて景品の交換指定を行う交換ボタンが押下されると、交換玉数管理テーブル76bを参照して当該景品に合致する交換玉数を貯玉残高から減算するように貯玉処理部77bに要請し、かかる貯玉との景品交換を貯玉残高がなくなるか、或いは終了ボタンの押下を受け付けるまで繰り返し行う。なお、計数レシートを用いた景品交換にその特徴はないため、計数レシートを用いた景品交換に関する説明は省略する。
【0055】
貯玉処理部77bは、会員管理テーブルにて管理される貯玉残高の更新処理を行う処理部である。具体的には、景品交換処理部77aから会員IDを含む問合せ要請を受け付けた場合には、会員管理T/C10に当該会員IDの貯玉残高を問い合わせたり、景品交換処理部77aから会員ID、貸出レート及び交換玉数を貯玉減算要請を受け付けた場合には、会員管理テーブルにおける当該会員IDの該当貸出レートの貯玉口座から交換玉数を減算するように会員管理T/C10に依頼したりする。
【0056】
表示制御部77cは、従業員用タッチパネル71及び遊技客用タッチパネル73の表示制御を行う処理部である。具体的には、景品交換処理部77aから貯玉残高表示要請を受け付けた場合には、交換設定データ76aとして記憶されている使用可能レートを参照して、使用可能レートとそれ以外の使用不能レートの間で貯玉残高の表示態様を区別して表示させる。
【0057】
例えば、玉1の貯玉口座に貯玉残高を1500個保有し、玉2の貯玉口座に貯玉残高を900個保有する遊技客が4円コーナー専用の景品管理装置70aで貯玉を用いた景品交換を行う場合(図3参照)には、上述したように玉1の貯玉口座からしか貯玉残高を使用できないので、使用可能レート及び使用不能レートの判別を容易にするために、使用可能レートである玉1の貯玉残高「1500個」に対し、使用不能レートである玉2の貯玉口座「900個」については背景及び文字色を反転させた貯玉残高確認画面(図5参照)を形成し、従業員用タッチパネル71及び遊技客用タッチパネル73に表示させる。
【0058】
また、表示制御部77cは、景品交換処理部77aから貯玉引落し口座入力画面の表示要請を受け付けた場合には、交換設定データ76aに記憶された使用可能レートに対応する貸出レートのみを選択対象(引落し対象の貯玉口座)とした貯玉引落し口座入力画面を表示させる。例えば、4円コーナー専用の景品管理装置70aの交換設定として図7に示した交換設定データが記憶されている場合には、交換対象の貸出レートが玉1だけであるため、貸出レート「玉1」のみを選択対象(引落し対象の貯玉口座)とした貯玉引落し口座入力画面(図6参照)を形成して従業員用タッチパネル71及び遊技客用タッチパネル73に表示させる。
【0059】
このように、貯玉の更新対象として、交換設定データ76aとして記憶された使用可能レートに対応する貸出レートが従業員用タッチパネル71及び遊技客用タッチパネル73で受け付けられるのを禁止するように制御することで、使用不能レートが貯玉の更新対象として選択されることがなくなり、遊技客に不要な操作を行わせることを防止することができる。
【0060】
次に、本実施例1に係る貯玉を用いた景品交換処理について詳細に説明する。図11は、実施例1に係る貯玉を用いた景品交換処理を示すフローチャートである。同図に示すように、カードリーダ81で会員カードの読取操作が行われ、カードリーダ81によって会員カードから読み取られた会員IDを受け付けた場合(ステップS101肯定)に、貯玉処理部77bは、会員管理T/C10に当該会員IDの貯玉残高(使用可能レート、使用不能レートとも)を問い合わせる(ステップS102)。
【0061】
続いて、表示制御部77cは、交換設定データ76aとして記憶された使用可能レートを読み出し(ステップS103)、貯玉処理部77bによって問い合わされた貯玉残高のうち使用可能レートの貯玉残高を通常表示するとともに、それ以外の使用不能レートの貯玉残高を従業員用タッチパネル71及び遊技客用タッチパネル73に反転表示させる(ステップS104)。
【0062】
その後、表示制御部77cは、引落し対象とする貯玉口座の貸出レートを選択する選択ボタンを従業員用タッチパネル71及び遊技客用タッチパネル73に表示させて貸出レートの選択操作を受け付ける(ステップS105)。なお、本実施例1では、使用可能レートに対応する貸出レートのみを選択対象(引落し対象の貯玉口座)とした貯玉引落し口座入力画面(図6参照)を表示させるので、使用不能レートが選択されるケース(ステップS106否定)を未然に防止することができる。
【0063】
ここで、従業員用タッチパネル71又は遊技客用タッチパネル73を通じて選択入力を受け付けた貸出レートが使用可能レートである場合(ステップS106肯定)、当該貸出レートの貯玉口座に貯玉残高が存在すれば(ステップS107肯定)、景品交換処理部77aは、貯玉処理部77bと連動して貯玉を用いた景品交換処理を行う(ステップS108)。具体的には、景品交換処理部77aは、従業員用操作キー72を通じて景品の交換指定を行う交換ボタンが押下されると、交換玉数管理テーブル76bを参照して当該景品に合致する交換玉数を貯玉残高から減算するように貯玉処理部77bに要請し、この要請を受け付けた貯玉処理部77bは、会員管理テーブルにおける当該会員IDの該当貸出レートの貯玉口座から交換玉数を減算するように会員管理T/C10に依頼する。
【0064】
その後、従業員用タッチパネル71又は遊技客用タッチパネル73に表示される交換終了ボタンの押下を受け付けるか、或いは使用可能レートの貯玉残高がなくなるまで(ステップS107肯定又はステップS109否定)、景品交換処理部77aは、かかる貯玉を用いた景品交換処理を繰り返し行う(ステップS108)。
【0065】
続いて、交換終了ボタンの押下を受け付けるか、或いは使用可能レートの貯玉残高がなくなると(ステップS107否定又はステップS109肯定)、景品交換処理部77aは、交換された景品が存在する場合にのみ(ステップS110肯定)、引落し前後の貯玉残高、引落し貯玉数、交換済み玉数などの項目が印字された景品レシートを発行するようにレシート発行部75に要請し(ステップS111)、処理を終了する。
【0066】
上述してきたように、本実施例1に係る景品管理装置70によれば、使用可能レートを記憶しておき、貸出レートごとの貯玉残高を会員管理T/C10に問合せ、貯玉残高が問い合わせた貸出レートのうち、記憶しておいた使用可レートと、使用可能レートに対応しない使用不能レートとの間で貯玉残高の表示態様を区別して表示するように制御するように構成したので、使用可能レートの貯玉残高を遊技客が容易に判別できるように提示でき、遊技客の貯玉サービスに係る利便性を向上させることが可能である。
【実施例2】
【0067】
さて、これまで本発明の実施例について説明したが、本発明は上述した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、以下では、本発明に含まれる他の実施例を説明する。
【0068】
(1)表示態様の区別
例えば、上記した実施例1では、使用可能レートの貯玉残高と使用不能レートの貯玉残高との表示態様を通常表示と反転表示とで区別することとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、両者の表示色を相違させるなど他の区別表示を行うようにしてもかまわない。更に、反転表示された使用不能レートの貯玉残数の横に、「この貯玉残数は、本コーナーでは使用できません。」といったメッセージを合わせて表示してもよい。
【0069】
また、上記した実施例1では、使用可能レート及び使用不能レートの両者の貯玉残高を表示しながらも区別表示することとしたが、使用不能レートの貯玉残高は非表示とすることで区別するようにしてもよい。すなわち、これによって、使用不能レートの貯玉口座が利用できると勘違いさせる事態を完全に防止することができる。
【0070】
また、上記した実施例1では、4円コーナーと1円コーナーの2つが併存する場合を説明したが、3つ以上のコーナーを併存させるようにしてもかまわない。この場合、1つの景品管理装置にて複数の使用可能レートが存在することも考えられるが、その際には、複数存在する使用可能レートのうちいずれかの貸出レートに貯玉残高を換算し、該換算した使用可能レートごとの貯玉残高を合算して表示させるようにしてもよい。
【0071】
例えば、図12に示すように、遊技店の2Fには4円コーナーを設け、その4円コーナー内に玉1「4円/玉」を使用可能レートとした景品管理装置70aを配設し、1Fには1円コーナー及び2円コーナーを設け、玉2「1円/玉」及び玉3「2円/玉」を使用可能レートとした景品管理装置70cを配設した場合に、図13に示すように、玉1の貯玉口座に貯玉残高を1500個、玉2の貯玉口座に貯玉残高を900個、玉3の貯玉口座に貯玉残高を600個保有する遊技客が1円及び2円コーナー専用の景品管理装置70cで貯玉を用いた景品交換を行う場合には、玉2及び玉3の2つの貯玉口座から貯玉残高を使用できるので、使用可能レートの貯玉残高を総量的に判別することができるように、両者のうち玉3の貯玉残高「600個」に玉2の玉単価に対する玉2の玉単価の比率「2」を乗算して玉2とした時の仮貯玉残高「1200個」に換算し、該換算した仮貯玉残高「1200個」と玉1の貯玉残高「900個」を合算して使用可能残高「2100個」として通常表示する一方で、使用不能レートである玉1の貯玉口座「900個」を反転表示させる。
【0072】
このように、複数存在する使用可能レートのうちいずれかの貸出レートに貯玉残高を換算し、該換算した使用可能レートごとの貯玉残高を合算して表示させることで、遊技客に使用可能レートの貯玉残高を総量的に把握させることができ、貯玉更新サービスを円滑に提供することが可能になる。
【0073】
(2)使用可能レートの判別
また、上記した実施例1では、交換設定データ76aとして使用可能レートを記憶することとしたが、使用可能レートと使用不能レートは表裏一体の関係にあるので、使用可能レート又は使用不能レートのうち少なくともいずれか1つを記憶しておけば、実施例1と同様の区別表示を行うことができる。
【0074】
(3)その他
また、上記した実施例1では、4円コーナーと1円コーナーが階層構造である例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、4円コーナーと1円コーナーが同一フロアーに共存していてもかまわない。
【0075】
また、上記した実施例1では、使用可能レートと使用不能レートの区別表示を景品管理装置70で行う例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、貯玉取扱い装置、すなわち各コーナーに配設されるCRユニットや再プレイ機、或いは特定の貸出レート専用の自販機子機などにも本発明を同様に適用することができる。
【0076】
また、上記した実施例1では、本発明をパチンコ遊技に適用する例を説明したが、パチスロ遊技を対象としてさらに含めた場合又はパチスロ遊技のみを対象とした場合にも本発明を同様に適用することができる。なお、ここでは、パチンコ店及びパチスロ店に本発明を適用する例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ゲームセンタ等の遊技施設にも同様に適用することができる。
【0077】
また、本実施例において説明した各処理のうち、自動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を手動的におこなうこともでき、あるいは、手動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的におこなうこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0078】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
【産業上の利用可能性】
【0079】
以上のように、本発明に係る景品交換システムは、複数の貸出レートのうちいずれかの貯遊技媒体を取扱い端末で使用させる場合に適している。
【符号の説明】
【0080】
10 会員管理T/C
20 島コントローラ
30a,30b CRユニット
40a,40b パチンコ機
50a,50b 計数機
60a,60b 会員カード処理機
70a,70b 景品管理装置
71 従業員用タッチパネル
72 従業員用操作キー
73 遊技客用タッチパネル
74 通信I/F部
75 レシート発行部
76 記憶部
76a 交換設定データ
76b 交換玉数管理テーブル
77 制御部
77a 景品交換処理部
77b 貯玉処理部
77c 表示制御部
80 景品払出機
81 カードリーダ
82 バーコードリーダ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
同一の遊技媒体について貸出レートが異なる複数の貯遊技媒体残高を管理する管理装置と、景品交換処理を行う景品交換処理装置とを含む景品交換システムであって、
会員を特定可能な識別情報を読み取る識別情報読取手段と、
前記識別情報読取手段により読み取られた識別情報を前記管理装置に送信して、該識別情報に対応する貸出レートごとの貯遊技媒体残高を前記管理装置から取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された貸出レートごとの貯遊技媒体残高のうち、使用可能な貸出レート及び該貸出レートに対応する貯遊技媒体残高に係る表示態様と、使用不能な貸出レート及び該貸出レートに対応する貯遊技媒体残高に係る表示態様とを区別して所定の表示部に表示するように制御する表示制御手段と
を備えたことを特徴とする景品交換システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2012−236108(P2012−236108A)
【公開日】平成24年12月6日(2012.12.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−201122(P2012−201122)
【出願日】平成24年9月13日(2012.9.13)
【分割の表示】特願2007−166574(P2007−166574)の分割
【原出願日】平成19年6月25日(2007.6.25)
【出願人】(000001432)グローリー株式会社 (1,344)
【Fターム(参考)】