景品取得ゲーム装置
【課題】本発明は、複数の筐体部分を組み付けて全体筐体を形成した場合でも、固定レールと移動レールとに対する配置精度を良好にできる景品取得ゲーム装置を提供する。
【解決手段】第1の部分筺体と第2の部分筺体とを組み付けて構成される景品取得ゲーム装置であって、固定レールは、前記第1の部分筺体に配置された第1及び第2の固定レールと、前記第2の部分筺体に配置された第3の固定レールとにより構成され、前記第3の固定レールは、移動レールが前記第1及び第2の固定レールに接した状態で、前記第1の部分筺体と前記第2の部分筺体とを組み付けると、前記移動レールに接触しないように構成されたことを特徴とする。
【解決手段】第1の部分筺体と第2の部分筺体とを組み付けて構成される景品取得ゲーム装置であって、固定レールは、前記第1の部分筺体に配置された第1及び第2の固定レールと、前記第2の部分筺体に配置された第3の固定レールとにより構成され、前記第3の固定レールは、移動レールが前記第1及び第2の固定レールに接した状態で、前記第1の部分筺体と前記第2の部分筺体とを組み付けると、前記移動レールに接触しないように構成されたことを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、景品取得ゲーム装置に係り、特に、景品を遊戯者が取得するために把持する把持部の移動機構の改良に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、景品取得ゲーム装置としては、例えば、UFOキャッチャー(株式会社セガ 登録商標)がある。このような景品取得ゲーム装置として、例えば下記特許文献1に記載されたものが存在する。この景品取得ゲーム装置は、景品のサイズに対して汎用性に優れたものとするために、景品取得手段を検知するセンサと、センサの位置を変更する手段と、センサが景品取得手段を検知したときに、景品取得手段の移動を停止するように制御する手段とを備え、景品取得手段の移動範囲を拡大又は縮小可能に構成する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−336541号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、従来の景品取得ゲーム装置では、10cm〜15cm程度の小型の景品を内部に収納していたが、近年では、景品の大型化が進められており、例えば35cm〜40cm程度の大型の景品を扱えるような景品取得ゲーム装置が要望されている。
【0005】
しかしながら、従来の景品取得ゲーム装置では、10cm〜15cm程度の小型の景品を想定して筺体が設計されているため、大型の景品を収納するには筺体が小さいという問題がある。
【0006】
この課題を解決するために、例えば、景品取得ゲーム装置の筺体を大型にするという方法があるが、この方法では、筺体を大型にしたため、例えば、景品取得ゲーム装置を店舗内に入れることが困難になる。
【0007】
そこで、景品取得ゲーム装置の筺体を複数の筐体部分に分割し、店舗内で筐体部分を組み付けるようにすることが考えられる。この場合、異なる筐体部分にそれぞれは位置されている固定レール同士の平行を確保し、かつ、移動レールと固定レールとの位置あわせを精度良く行う必要がある。しかしながら、これは困難であるために、複数の筐体部分を組み合わせて全体の筐体を形成するということは実現されていなかった。
【0008】
そこで、この本願発明は、複数の筐体部分を組み付けて全体筐体を形成した場合でも、固定レールと移動レールとに対する配置精度を良好にできる景品取得ゲーム装置を提供することを目的とするものである。また本願発明の他の目的は、把持された景品が内面に衝突して、景品を落下させることを防止することができる景品取得ゲーム装置を提供することを目的とするものである。さらに本願発明の他の目的は、移動レールにかかる負荷を低減して、移動レールが破損するのを防止することができる景品取得ゲーム装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
かかる課題を解決するため本発明においては、筐体内に、固定レールと、前記固定レールに沿って移動する移動レールと、景品を収容する景品収容部と、前記移動レールに沿って移動し、前記景品を取得する景品取得部と、前記移動レール及び前記景品取得部の動作を制御する制御部とを備え、前記筺体は、第1の部分筺体と第2の部分筺体とを組み付けて構成される景品取得ゲーム装置であって、前記固定レールは、前記第1の部分筺体に配置された第1及び第2の固定レールと、前記第2の部分筺体に配置された第3の固定レールとにより構成され、前記第3の固定レールは、前記移動レールが前記第1及び第2の固定レールに接した状態で、前記第1の部分筺体と前記第2の部分筺体とを組み付けると、前記移動レールに接触しないように構成されたことを特徴とする。
【0010】
この結果、この景品取得ゲーム装置では、移動レールが第3の固定レールに非接触に配置されているため、第1の部分筺体と第2の部分筺体を組み付けるときの組立寸法精度の誤差が大きい場合にも、当該誤差にかかわらず第1の部分筺体と第2の部分筺体とを組み付けることができる。
【0011】
また、本発明においては、筐体内に、固定レールと、前記固定レールに沿って移動する移動レールと、景品を収容する景品収容部と、前記移動レールに沿って移動し、前記景品を取得する景品取得部と、前記移動レール及び前記景品取得部の動作を制御する制御部とを備え、前記筺体は、第1の部分筺体と第2の部分筺体とを組み付けて構成される景品取得ゲーム装置であって、前記制御部は、外部操作による入力に基づいて、前記移動レールを前記固定レールにガイドさせて移動させる手段と、前記景品取得部を前記移動レールに沿って移動させる手段と、前記筐体内の空間に収容された景品を前記景品取得部で把持して、これを遊戯者が取得できるように制御する手段とを備え、前記移動レールに沿って移動した前記景品取得部を初期位置に戻すときに、当該初期位置の手前で前記景品取得部の移動を停止させることを特徴とする。
【0012】
この結果、この景品取得ゲーム装置では、景品取得部により把持された景品がこの景品取得ゲーム装置の内面に衝突して、景品取得部が景品を落下させることを未然かつ有効に防止することができる。
【0013】
さらに、本発明においては、筐体内に、固定レールと、前記固定レールに沿って移動する移動レールと、景品を収容する景品収容部と、前記移動レールに沿って移動し、前記景品を取得する景品取得部と、前記移動レール及び前記景品取得部の動作を制御する制御部とを備え、前記筺体は、第1の部分筺体と第2の部分筺体とを組み付けて構成される景品取得ゲーム装置であって、前記制御部は、外部操作による入力に基づいて、前記移動レールを前記固定レールにガイドさせて移動させる手段と、前記景品取得部を前記移動レールに沿って移動させる手段と、前記筐体内の空間に収容された景品を前記景品取得部で把持して、これを遊戯者が取得できるように制御する制御手段とを備え、前記景品取得部を初期位置に移動させる場合、前記景品取得部が前記第2の部分筺体内を移動するときには、前記移動レールを移動させず、前記景品取得部が前記第1の部分筺体内を移動するときには、前記移動レールを移動させることを特徴とする。
【0014】
この結果、この景品取得ゲーム装置では、当該移動レールにかかる負荷を低減して、移動レールが破損するのを未然かつ有効に防止することができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、筐体内に、固定レールと、前記固定レールに沿って移動する移動レールと、景品を収容する景品収容部と、前記移動レールに沿って移動し、前記景品を取得する景品取得部と、前記移動レール及び前記景品取得部の動作を制御する制御部とを備え、前記筺体は、第1の部分筺体と第2の部分筺体とを組み付けて構成される景品取得ゲーム装置であって、前記固定レールは、前記第1の部分筺体に配置された第1及び第2の固定レールと、前記第2の部分筺体に配置された第3の固定レールとにより構成され、前記第3の固定レールは、前記移動レールが前記第1及び第2の固定レールに接した状態で、前記第1の部分筺体と前記第2の部分筺体とを組み付けると、前記移動レールに接触しないように構成されたことにより、移動レールが第3の固定レールに非接触に配置されているため、第1の部分筺体と第2の部分筺体を組み付けるときの組立寸法精度の誤差が大きい場合にも、当該誤差にかかわらず第1の部分筺体と第2の部分筺体とを組み付けることができ、かくして複数の筐体部分を組み付けて全体筐体を形成した場合でも、固定レールと移動レールとに対する配置精度を良好にできる景品取得ゲーム装置を実現できる。
【0016】
また、本発明によれば、筐体内に、固定レールと、前記固定レールに沿って移動する移動レールと、景品を収容する景品収容部と、前記移動レールに沿って移動し、前記景品を取得する景品取得部と、前記移動レール及び前記景品取得部の動作を制御する制御部とを備え、前記筺体は、第1の部分筺体と第2の部分筺体とを組み付けて構成される景品取得ゲーム装置であって、前記制御部は、外部操作による入力に基づいて、前記移動レールを前記固定レールにガイドさせて移動させる手段と、前記景品取得部を前記移動レールに沿って移動させる手段と、前記筐体内の空間に収容された景品を前記景品取得部で把持して、これを遊戯者が取得できるように制御する手段とを備え、前記移動レールに沿って移動した前記景品取得部を初期位置に戻すときに、当該初期位置の手前で前記景品取得部の移動を停止させることにより、景品取得部により把持された景品がこの景品取得ゲーム装置の内面に衝突して、景品取得部が景品を落下させることを防止することができる景品取得ゲーム装置を実現できる。
【0017】
さらに、本発明によれば、筐体内に、固定レールと、前記固定レールに沿って移動する移動レールと、景品を収容する景品収容部と、前記移動レールに沿って移動し、前記景品を取得する景品取得部と、前記移動レール及び前記景品取得部の動作を制御する制御部とを備え、前記筺体は、第1の部分筺体と第2の部分筺体とを組み付けて構成される景品取得ゲーム装置であって、前記制御部は、外部操作による入力に基づいて、前記移動レールを前記固定レールにガイドさせて移動させる手段と、前記景品取得部を前記移動レールに沿って移動させる手段と、前記筐体内の空間に収容された景品を前記景品取得部で把持して、これを遊戯者が取得できるように制御する制御手段とを備え、前記景品取得部を初期位置に移動させる場合、前記景品取得部が前記第2の部分筺体内を移動するときには、前記移動レールを移動させず、前記景品取得部が前記第1の部分筺体内を移動するときには、前記移動レールを移動させることにより、移動レールにかかる負荷を低減して、移動レールが破損するのを防止することができる景品取得ゲーム装置を実現できる。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
【0019】
(1)本実施の形態による景品取得ゲーム装置の構成 図1において、1は全体として本実施の形態による景品取得ゲーム装置を示し、後述するように前側筺体1A及び後側筺体1Bが組み付けられることにより構成されている。この前側筺体1A及び後側筺体1Bが組み付けられることにより構成された景品取得ゲーム装置1は、直方体形状の基台2の上に、景品を収容するための箱型の収容部3が設けられている。
【0020】
収容部3は、その内部に収容された景品4をプレーヤが目視することができるように前面5A及び側面5B、5Cが透明な樹脂またはガラスの板状部材から形成されている。また、背面5Dは、鏡面状の板状部材や装飾が施された板状部材により形成されている。
【0021】
そして、この収容部3の前面5Aは、例えば引戸又は観音開き方式となっており、店舗の店員がこの前面5Aからキャラクタ等のぬいぐるみや、雑貨などの景品4を収容部3内に収容することができるようになされている。
【0022】
さらに、収容部3内には、景品4を把持するための把持部6と、この把持部6をプレーヤの操作に応じて移動させる移動部7(図2)が配設されている。
【0023】
この把持部6は、その内部に設けられているモータ(図示せず)の回転出力に基づいて開閉駆動する2本のアーム8を有し、これらアーム8を開閉させることによって、景品4を把持することができるようになされている。
【0024】
また、移動部7は、図2に示すように、収容部3の内部上方に横方向(X方向)と平行に固定配置された3本の第1乃至第3の横行用固定レール9A乃至9Cと、この第1乃至第3の横行用固定レール9A乃至9Cにスライド自在に、かつ縦方向(Y方向)と平行に取り付けられた縦行用可動レール10と、この縦行用可動レール10にスライド自在に取り付けられた景品取得用基台11と、この景品取得用基台11に上下方向(Z方向)と平行に取り付けられた伸縮自在の支持部12とを有する。そして、この支持部12の下端部に把持部6が取り付けられることにより構成されている。
【0025】
この場合、縦行用可動レール10は、X方向用モータ13Xの回転出力に基づいて第1乃至第3の横行用固定レール9A乃至9Cに沿って横方向(X方向)に移動することができるようになされている。また、景品取得用基台11は、Y方向用モータ13Yの回転出力基づいて縦行用可動レール10に沿って縦方向(Y方向)に移動することができるようになされている。また支持部12は、Z方向用モータ13Z(図9)の回転出力に基づいて伸縮することができるようになされている。
【0026】
これにより景品取得ゲーム装置1においては、移動部7のこれらX方向用モータ13X,Y方向用モータ13Y及びZ方向用モータ13Zを所望状態に作動することによって、把持部6を収容部3内の所望位置に移動させ得るようになされている。
【0027】
一方、基台2の前側には、図1のように操作卓14が設けられており、この操作卓14に、ゲームを行う際にコインを投入するためのコイン投入口15と、ゲーム時にプレーヤが把持部6を横方向の所望位置に移動させる操作を入力するための第1の操作スイッチ16Aと、その後プレーヤが把持部6を縦方向の所望位置にまで移動させる操作を入力するための第2の操作スイッチ16Bとからなる操作部16が設けられている。なおこの操作部16は、ジョイステック等の他の操作手段により構成することも可能である。
【0028】
また、基台2の前面側には、収容部3内の所定位置に設けられた筒状の景品投入ガイド17と連通する景品の取出口18が設けられており、後述のように把持部6により把持され、搬送されて景品投入ガイド17内に落とされた景品4をこの取出口18から取り出し得るようになされている。
【0029】
さらに、基台2の前面側には、開閉扉19が設けられている。そしてこの開閉扉19を開いた内側には、この景品取得ゲーム装置全体を制御する制御部30(図9)などを備えたメインボード(図示せず)が収納されている。
【0030】
かかる構成に加えてこの景品取得ゲーム装置1においては、図3に示すように、にX方向用モータ13Xや、縦行用可動レール9を駆動させるためのベルト(図示せず)と共に構成された第1の横行用固定レール9Aが前側筺体1Aのフレームにねじ止めされることにより配置されている。また、この景品取得ゲーム装置1においては、第2の横行用固定レール9Bが前側筺体1Aのフレームとして構成されている。さらに、この景品取得ゲーム装置1においては、第3の横行用固定レール9Cが後側筺体1Bのフレームとして構成されている。そして、この景品取得ゲーム装置1においては、前側筺体1Aと後側筺体1Bをまたぐようにして、縦行用可動レール10を構成する。
【0031】
また、この景品取得ゲーム装置1においては、図4に示すように、縦行用可動レール10の原点側の端部に、ローラ取付部(図示せず)に取り付けられたローラ(図示せず)が設けられており、また、縦行用可動レール10のほぼ中央に、ローラ取付部20Bに取り付けられたローラ21Bが設けられており、さらに、縦行用可動レール10のY方向側の端部に、ローラ取付部20Cに取り付けられたローラ21Cが設けられている。
【0032】
このとき、この景品取得ゲーム装置1においては、図5に示すように、把持部6が前側筺体1Aを移動するときには、縦行用可動レール10のローラ21Cが第3の横行用固定レール9Cの上側(原点側)に所定の間隙をもって非接触に配置されている。
【0033】
そして、この景品取得ゲーム装置1においては、図6に示すように、把持部6が後側筺体1Aを移動するときには、縦行用可動レール10が塑性変形を生じない程度に撓んで、第3の横行用固定レール9Cと縦行用可動レール10のローラ21Cとが接触することにより、第1乃至第3の横行用固定レール9A乃至9Cによって縦行用可動レール10をガイドすることができるようになされている。
【0034】
このように、景品取得ゲーム装置1では、縦行用可動レール10のローラ21Cが第3の横行用固定レール9Cの上側に非接触に配置されているため、前側筺体1Aと後側筺体1Bを組み付けるときの組立寸法精度の誤差が大きい場合にも、当該誤差にかかわらず前側筺体1Aと後側筺体1Bとを組み付けることができるようになされている。
【0035】
また、景品取得ゲーム装置1では、把持部6が後側筺体1Bを移動するときには、縦行用可動レール10のローラ21Cが第3の横行用固定レール9Cに接触して、縦行用可動レール10を保持するため、縦行用可動レール10の撓みを最小限にし、当該縦行用可動レール10の撓みによる破損を防止することができるようになされている。
【0036】
なお、景品取得ゲーム装置1では、第1の横行用固定レール9Aと第2の横行用固定レール9Bとが前側筺体1Aに設けられていることから、当該第1の横行用固定レール9Aと第2の横行用固定レール9Bとの組立寸法精度の誤差が大きくなることがないため、把持部6が前側筺体1Aを移動するときには、第1の横行用固定レール9A及び第2の横行用固定レール9Bによって縦行用可動レール10をガイドすることができるようになされている。
【0037】
一方、縦行用可動レール10のY方向側の端部には、図7に示すように、ローラ取付部20Cを固定するためのローラ固定部22Cが設けられており、このローラ固定部22Cのほぼ中央には、Z方向側に突出するように所定長さのねじ23Cが一組、一体形成されて構成されている。
【0038】
また、ローラ取付部20Cの両端には、X方向と平行に一組のローラ21Cが設けられており、また、ローラ固定部22Cのねじ23Cに対応する位置に、Y方向と平行に一組の長穴24Cが穿設され、ねじ23Cが長穴24Cに貫通された状態でナット25Cによって止められている。
【0039】
これにより、景品取得ゲーム装置1では、ローラ取付部20Cとローラ固定部22Cとを固定保持することができるようになされている。そして、景品取得ゲーム装置1では、ナット25Cを緩めることで、ローラ取付部20Cのローラ21Cを長穴24Cに沿ってY方向にスライドさせることができ、かくして前側筺体1Aと後側筺体1Bを組み付けるときの組立寸法精度の誤差が大きい場合にも、ローラ取付部20Cの位置調整によって、当該誤差にかかわらず前側筺体1Aと後側筺体1Bを組み付けることができるようになされている。
【0040】
このとき、景品取得ゲーム装置1では、ねじ23CがZ側に突出しており、ローラ取付部20C及びローラ固定部22Cの下側でナット25Cを止めるため、作業者が簡易にナット25Cを止めたり緩めたりすることができるようになされている。
【0041】
他方、縦行用可動レール10のほぼ中央には、図8に示すように、ローラ取付部20Bを固定するためのローラ固定部22Bが設けられており、このローラ固定部22Bのほぼ中央には、Y方向と平行に一組の長穴24Bが穿設されている。
【0042】
また、ローラ取付部20Bの両端には、X方向と平行に一組のローラ21Bが設けられており、また、ローラ固定部22Bの長穴24Bに対応する位置に、Z方向側に突出するように所定長さのねじ23Bが一組、一体形成されて構成され、当該ねじ23Bが長穴24Bに貫通された状態でナット25Bによって止められている。
【0043】
これにより、景品取得ゲーム装置1では、ローラ取付部20Bとローラ固定部22Bとを固定保持することができるようになされている。そして、景品取得ゲーム装置1では、ナット25Bを緩めることで、ローラ取付部20Bのローラ21Bを長穴24Bに沿ってY方向にスライドさせることができ、かくして前側筺体1Aの完成寸法誤差が大きい場合にも、ローラ取付部20Bの位置調整によって、当該誤差にかかわらず前側筺体1Aに縦行用可動レール10を取り付けることができるようになされている。
【0044】
このとき、景品取得ゲーム装置1では、上述のねじ23Cと同様に、ねじ23BがZ側に突出しており、ローラ取付部20B及びローラ固定部22Bの下側でナット25Bを止めるため、作業者が簡易にナット25Bを止めたり緩めたりすることができるようになされている。
【0045】
(3)景品取得ゲーム装置1の内部構成 図9は、この景品取得ゲーム装置1の内部構成を示すものである。この図9からも明らかなように、この景品取得ゲーム装置1は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)からなるマイクロコンピュータ構成の制御部30と、例えば不揮発性メモリからなる記憶部31と、現在時刻をカウントするタイマ32とを有している。
【0046】
この制御部30には、例えばゲーム中にプレーヤにより操作卓14(図1)の第1又は第2の操作スイッチ16A、16B(操作部16)が押圧されたときに、これに応じた操作信号S1がその第1又は第2の操作スイッチ16A,16B(操作部16)から与えられる。
【0047】
また移動部7は、把持部6のX方向の位置を検出するX方向位置検出手段、Y方向の位置を検出するY方向位置検出手段及びZ方向の位置を検出するZ方向位置検出手段として、例えば把持部5のX方向、Y方向若しくはZ方向の原点位置又はX方向、Y方向若しくはZ方向の移動限界位置にそれぞれリミットスイッチ33が設けられている。
【0048】
そしてこれらリミットスイッチ33は、それぞれ把持部6が対応するX方向、Y方向若しくはZ方向の原点位置又はX方向、Y方向若しくはZ方向の移動限界位置にまで移動したときに、これに応じた移動限界検出信号S2を制御部30に送出するようになされている。
【0049】
かくして制御部30は、これら操作信号S1及び移動限界検出信号S2に基づいて、プレーヤによる第1及び第2の操作スイッチ16A,16Bの操作に応答したゲーム動作を景品取得ゲーム装置1に実行させることができるようになされている。
【0050】
かかる構成に加えてこの景品取得ゲーム装置1においては、把持部6が後側筺体1Bに移動したことを検出する把持部移動検出手段として、例えば縦行用可動レール10上の前側筺体1A及び後側筺体1Bの間の位置に、景品取得用基台11と接触したことを検出する接触型のセンサ等からなる把持部移動検出スイッチ34が設けられている。
【0051】
この把持部移動検出スイッチ34は、景品取得用基台11が縦行用可動レール10上の後側筺体1B側に移動したときに、把持部移動検出信号S3を制御部30に送出し続ける一方、景品取得用基台11が縦行用可動レール10上の前側筺体1A側に移動したときに、把持部移動検出信号S3の制御部30への送出を停止するようになされている。
【0052】
これにより、制御部30は、把持部6が前側筺体1Aを移動しているのか、又は後側筺体1Bを移動しているのかを容易に検出することができるようになされている。そして、制御部30は、把持部移動検出信号S3が受信されているときには、景品取得用基台11のみを縦行用可動レール10に沿って縦方向(原点側)に移動させる一方、把持部移動検出信号S3が受信されていないときには、景品取得用基台11を縦行用可動レール10に沿って縦方向(原点側)に移動させると共に、縦行用可動レール10を横行用固定レール9A乃至9Cに沿って横方向(原点側)に移動させる。
【0053】
すなわち、制御部30は、把持部6が後側筺体1Bを移動しているときには、景品取得用基台11のみを縦方向(原点側)に移動させ、把持部6が前側筺体1Aを移動しているときには、景品取得用基台11を縦方向(原点側)に移動させると共に、縦行用可動レール10を横方向(原点側)に移動させるという最短ルートでホームポジション(原点)に移動させることができるようになされている。
【0054】
このように、制御部30は、把持部6が後側筺体1Bを移動しており縦行用可動レール10が撓んでいる状態で、当該縦行用可動レール10を横方向(原点側)に移動させないため、当該縦行用可動レール10にかかる負荷を低減して、縦行用可動レール10が破損するのを未然かつ有効に防止することができるようになされている。
【0055】
また、制御部30は、把持部6が前側筺体1Aを移動しているときには、最短ルートでホームポジション(原点)に移動させるため、縦行用可動レール10が破損するのを防止しながら、把持部6がホームポジション(原点)に戻るまでのプレーヤの待ち時間、すなわちプレーヤが景品4を取得するまでの時間を低減することができるようになされている。
【0056】
一方、制御部30は、第2の操作ボタン16Bが押圧されている時間を計測し、この第2の操作ボタン押圧時間が1秒よりも大きいときには、景品取得用基台11を縦行用可動レール10に沿って縦方向(原点側)に移動させる時間を、押圧時間よりも1秒少ない時間で停止するようになされている。
【0057】
このように、制御部30は、把持部6が把持する景品4が通常よりも大きな景品のため、景品取得用基台11を縦行用可動レール10に沿って縦方向(原点側)に移動させる時間を、押圧時間よりも1秒少ない時間で停止することによって、把持部6により把持された景品がこの景品取得ゲーム装置1の前面5Aの内面に衝突して、把持部6が景品4を落下させることを未然かつ有効に防止することができるようになされている。
【0058】
なお、制御部30は、第2の操作ボタン押圧時間が1秒以内のときには、景品取得用基台11を縦行用可動レール10に沿って縦方向(原点側)に移動させないようになされている。
【0059】
ここで、制御部30は、予め設定された1プレイ分の所定枚数のコインがコイン投入口15(図1)に投入されたことを認識すると、図10に示す景品取得ゲーム実行処理手順RT1をステップSP0において開始し、続くステップSP1において、操作卓14(図1)の第1の操作ボタン16A(図1)が押圧されるのを待ち受ける。
【0060】
そして制御部30は、やがてプレーヤが第1の操作ボタン16Aを押圧したことを当該第1の操作ボタン16Aからの操作信号S1に基づいて認識すると、ステップSP2に進んで、移動部7(図2)のX方向用モータ13Xを作動させて、初期状態において景品投入ガイド17(図1)の真上のホームポジション(原点)に位置していた把持部6の横方向(X側)への移動を開始させる。
【0061】
次いで制御部30は、ステップSP3に進んで、横方向(X側)のリミットスイッチ33からの移動限界検出信号S2に基づいて、把持部6が横方向(X側)の移動限界位置にまで移動し終えたかを判断する。また制御部30は、続くステップSP4において、第1の操作ボタン16Aからの操作信号S1に基づいて、当該第1の操作ボタン16Aの押圧が解除されたか否かを判断する。そして制御部30は、これらステップSP3及びステップSP4において共に否定結果を得ると、ステップSP3に戻る。
【0062】
これに対して制御部30は、ステップSP3又はステップSP4のいずれかにおいて肯定結果を得ると、ステップSP5に進んで、移動部7のX方向用モータ13Xを停止させて把持部6の横方向(X側)への移動を終了させ、この後ステップSP6に進んで、操作卓14の第2の操作ボタン16B(図1)が押圧されるのを待ち受ける。
【0063】
そして制御部30は、やがて第2の操作ボタン16Bが押圧されたことを当該第2の操作ボタン16Bからの操作信号S1に基づいて認識すると、ステップSP7に進んで、タイマ32の現在時刻に基づいて第2の操作ボタン16Bの押圧時間の計測を開始し、続くステップSP8において、移動部7のY方向用モータ13Yを作動させて把持部6の縦方向(Y側)への移動を開始させる。
【0064】
この後制御部30は、ステップSP9に進んで、縦方向(Y側)のリミットスイッチ33からの移動限界検出信号S2に基づいて、把持部6が縦方向の移動限界位置にまで移動し終えたかを判断する。また制御部30は、続くステップSP10において、第2の操作ボタン16Bからの操作信号S1に基づいて、当該第2の操作ボタン16Bの押圧が解除されたか否かを判断する。そして制御部30は、これらステップSP8及びステップSP9において共に否定結果を得ると、ステップSP9に戻る。
【0065】
そして制御部30は、やがてステップSP9又はステップSP10のいずれかにおいて肯定結果を得ると、ステップSP11に進んで、第2の操作ボタン16Bの押圧時間の計測を終了し、続くステップSP12において、移動部7のY方向用モータ13Yを停止させて把持部6の縦方向(Y側)への移動を終了させる。
【0066】
次いで制御部30は、この後ステップSP13に進んで、把持部6のモータ(図示せず)を作動させて当該把持部6のアーム8を開放させる。
【0067】
そして制御部30は、この後ステップSP14に進んで、移動部7のZ方向用モータ13Z(図9)を作動させて把持部6の下降を開始させ、さらにこの後ステップSP15に進んで、把持部6が下方向(Z側)の移動限界位置にまで移動し終えるのを待ち受ける。
【0068】
そして制御部30は、やがて下方向(Z側)のリミットスイッチ33からの移動限界検出信号S2に基づき、把持部6が下方向(Z側)の移動限界位置にまで移動し終えたことを認識すると、ステップSP16に進んで、移動部7のZ方向用モータ13Zを停止させて把持部6の下降を終了させ、この後ステップSP17に進んで、把持部6のモータ(図示せず)を作動させることによりアーム8を閉じさせる。
【0069】
続いて制御部30は、ステップSP18に進んで、移動部7のZ方向用モータ13Zを作動させて把持部6の上昇を開始させ、この後ステップSP19に進んで、把持部6が上方向(原点側)の移動限界位置にまで移動し終えるのを待ち受ける。
【0070】
そして制御部30は、下方向(原点側)のリミットスイッチ33からの移動限界検出信号S2に基づいて、把持部6が上方向の移動限界位置にまで移動し終えたことを確認すると、ステップSP20に進んで、移動部7のZ方向用モータ13Zを停止させて把持部6の上昇を終了させる。
【0071】
次いで制御部30は、ステップSP21に進んで、ステップSP7乃至ステップSP11において計測した第2の操作ボタン16Bの押圧時間が1秒以内であるか否かを判断する。そして制御部30は、このステップSP21において否定結果を得ると、ステップSP22に進んで、移動部7のY方向用モータ13Yを作動させて把持部6の縦方向(原点側)への移動を開始させる。
【0072】
そして制御部30は、この後ステップSP23に進んで、タイマ32の現在時刻に基づいて把持部6の縦方向(原点側)への移動を開始させてからの時間(以下、これを縦方向移動時間)の計測を開始する。
【0073】
この後制御部30は、ステップSP24に進んで、把持部移動検出スイッチからの把持部移動検出信号S3に基づいて、把持部6が後側筺体1Aを移動しているか否かを判断する。そして制御部30は、このステップSP24において肯定結果を得ると、把持部6が前側筺体1Aまで移動し終えるのを待ち受け、やがてこのステップSP24において否定結果を得ると、ステップSP25に進み、移動部7のX方向用モータ13Xを作動させて把持部6の横方向(原点側)への移動を開始させる。
【0074】
次いで制御部30は、ステップSP25に進んで、縦方向移動時間が第2の操作ボタン16Bの押圧時間から1秒マイナスした時間を経過したか否かを判断する。そして制御部30は、このステップSP25において否定結果を得ると、(第2の操作ボタン押圧時間−1)秒経過するのを待ち受け、やがてこのステップSP26において肯定結果を得ると、ステップSP27に進み、移動部7のY方向用モータ13Yを停止させて把持部6の縦方向(原点側)への移動を終了させ、この後ステップSP28に進んで、縦方向移動時間の計測を終了する。
【0075】
これに対して制御部30は、ステップSP21において肯定結果を得ると、ステップSP29に進んで、移動部7のX方向用モータ13Xを作動させて把持部6の横方向(原点側)への移動を開始させる。
【0076】
やがて制御部30は、この後ステップSP30に進んで、横方向(原点側)のリミットスイッチ33からの移動限界検出信号S2に基づいて、把持部6が横方向の移動限界位置にまで移動し終えたかを判断する。そして制御部30は、このステップSP30において否定結果を得ると、把持部6が横方向(原点側)の移動限界位置にまで移動し終えるのを待ち受け、やがてこのステップSP30において肯定結果を得ると、ステップSP31に進み、移動部7のX方向用モータ13Xを停止させて把持部6の横方向(原点側)への移動を終了させる。
【0077】
次いで制御部30は、この後ステップSP32に進んで、把持部6のモータ(図示せず)を作動させて当該把持部6のアーム8を開放させた後に再び閉じさせる(景品4の解放動作)。
【0078】
この後制御部30は、ステップSP33に進んで、移動部7のY方向用モータ13Yを作動させて把持部6の縦方向(原点側)への移動を開始させる。次いで制御部30は、この後ステップSP34に進んで、縦方向(原点側)のリミットスイッチ33からの移動限界検出信号S2に基づいて、把持部6が縦方向の移動限界位置にまで移動し終えたかを判断する。そして制御部30は、このステップSP34において否定結果を得ると、把持部6が縦方向(原点側)の移動限界位置にまで移動し終えるのを待ち受け、やがてこのステップSP34において肯定結果を得ると、ステップSP35に進み、移動部7のY方向用モータ13Yを停止させて把持部6の縦方向(原点側)への移動を終了させる。
【0079】
この結果、制御部30は、把持部6を縦方向の移動限界位置及び横方向の移動限界位置にまで移動し終えたこととなり、このことは景品投入ガイド17(図1)の真上のホームポジション(原点)に把持部6を位置させたことを示している。
【0080】
やがて制御部30は、この後ステップSP36に進んでこの景品取得ゲーム実行処理手順RT1を終了する。
【0081】
かくしてこの景品取得ゲーム装置1では、把持部6によって景品4を掴むことができた場合には、その景品4が把持部6のアーム8によって掴まれた状態で景品投入ガイド17上にまで運ばれ、この後把持部6による景品4の解放動作にて景品投入ガイド17内に落下することから、プレーヤがこの景品4を景品取出口18から取り出して取得することができる。
【0082】
(4)動作及び効果 このようにしてこの景品取得ゲーム装置1では、把持部6が前側筺体1Aを移動するときには、縦行用可動レール10のローラ21Cを第3の横行用固定レール9Cの上側に非接触に配置し、把持部6が後側筺体1Bを移動するときには、縦行用可動レール10が撓んで、縦行用可動レール10のローラ21Cが第3の横行用固定レール9Cに接触する。
【0083】
従って、景品取得ゲーム装置1では、縦行用可動レール10のローラ21Cが第3の横行用固定レール9Cに非接触に配置されているため、前側筺体1Aと後側筺体1Bを組み付けるときの組立寸法精度の誤差が大きい場合にも、当該誤差にかかわらず前側筺体1Aと後側筺体1Bとを組み付けることができる。
【0084】
また、この景品取得ゲーム装置1では、把持部6が後側筺体1Bを移動しているときには、景品取得用基台11のみを縦方向(原点側)に移動させ、把持部6が前側筺体1Aを移動しているときには、景品取得用基台11を縦方向(原点側)に移動させると共に、縦行用可動レール10を横方向(原点側)に移動させるという最短ルートでホームポジション(原点)に移動させる。
【0085】
従って、この景品取得ゲーム装置1では、把持部6が後側筺体1Bを移動しており縦行用可動レール10が撓んでいる状態で、当該縦行用可動レール10を横方向(原点側)に移動させないため、当該縦行用可動レール10にかかる負荷を低減して、縦行用可動レール10が破損するのを未然かつ有効に防止することができる。
【0086】
さらに、この景品取得ゲーム装置1では、第2の操作ボタン16Bが押圧されている時間を計測し、景品取得用基台11を縦行用可動レール10に沿って縦方向(原点側)に移動させる時間を、押圧時間よりも1秒少ない時間で停止する
【0087】
従って、この景品取得ゲーム装置1では、把持部6が把持する景品4が通常よりも大きな景品のため、景品取得用基台11を縦行用可動レール10に沿って縦方向(原点側)に移動させる時間を、押圧時間よりも1秒少ない時間で停止することによって、把持部6により把持された景品4がこの景品取得ゲーム装置1の前面5Aの内面に衝突して、把持部6が景品4を落下させることを未然かつ有効に防止することができる。
【0088】
以上の構成によれば、把持部6が前側筺体1Aを移動するときには、縦行用可動レール10のローラ21Cを第3の横行用固定レール9Cの上側に非接触に配置し、把持部6が後側筺体1Bを移動するときには、縦行用可動レール10が撓んで、第3の横行用固定レール9Cと縦行用可動レール10のローラ21Cとが接触することにより、縦行用可動レール10のローラ21Cが第3の横行用固定レール9Cに非接触に配置されているため、前側筺体1Aと後側筺体1Bと組み付けるときの組立寸法精度の誤差が大きい場合にも、当該誤差にかかわらず前側筺体1Aと後側筺体1Bとを組み付けることができ、かくして複数の筐体部分を組み付けて全体筐体を形成した場合でも、固定レールと移動レールとに対する配置精度を良好にできる景品取得ゲーム装置を実現できる。
【0089】
(5)他の実施の形態 なお、上述の実施の形態においては、把持部6が前側筺体を移動しているときのみ、景品取得用基台11を縦方向(原点側)に移動させると共に、縦行用可動レール10を横方向(原点側)に移動させるという最短ルートでホームポジション(原点)に移動させた場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば、景品4の把持動作を行った後に、最短ルートでホームポジション(原点)に移動させるようにしても良い。
【0090】
また、上述の実施の形態においては、把持部6が後側筺体1Bを移動するときには、縦行用可動レール10が撓んで、第3の横行用固定レール9Cと縦行用可動レール10のローラ21Cとが接触するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば、把持部6が前側筺体1Aを移動するときに、第1の横行用固定レール9Aと対応するローラ(図示せず)とが非接触となるようにしても良い。これにより、この景品取得ゲーム装置1では、縦行用可動レール10が撓むことなく当該縦行用可動レール10を保持するため、縦行用可動レール10の撓みによる破損を一段と防止することができるようになされている。
【0091】
さらに、上述の実施の形態においては、ローラ取付部20Bのローラ21Bを長穴24Bに沿ってY方向にスライドさせる場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば、図12に示すように、ローラ取付部20Bのローラ取付可動部20BA及びローラ取付可動部20BBが設けられており、このローラ取付可動部20BA及びローラ取付可動部20BBの一方側の端部には、X方向と平行に一組の長穴24Dが穿設されている。
【0092】
また、ローラ取付可動部20BA及びローラ取付可動部20BBの他方側の端部には、X方向と平行に一組のローラ21Bが設けられており、また、ローラ固定部20Bの長穴24Dに対応する位置に、Z方向側に突出するように所定長さのねじ23Dが一組、一体形成されて構成され、当該ねじ23Dが長穴24Dに貫通された状態でナット25Dによって止められている。
【0093】
これにより、景品取得ゲーム装置1では、ローラ取付可動部20BA及びローラ取付可動部20BBとローラ取付部20Bとを固定保持することができるようになされている。そして、景品取得ゲーム装置1では、ナット25Dを緩めることで、ローラ取付可動部20BA及びローラ取付可動部20BBのローラ21Bを長穴24Dに沿ってX方向にスライドさせることができ、かくしてローラ取付可動部20BA及びローラ取付可動部20BBの位置調整によって、縦行用可動レール10の横方向の移動及び停止時の揺動を防止することができるようになされている。
【0094】
さらに、上述の実施の形態においては、ローラ取付可動部20BA及びローラ取付可動部20BBのローラ21Bを長穴24Dに沿ってX方向にスライドさせた場合について述べたが、本発明はこれに限らず、上述の場合と同様に、ローラ取付部20Cにローラ取付可動部20CA及びローラ取付可動部20CBを設け、これをX方向にスライドさせるようにしても良い。
【0095】
さらに、上述の実施の形態においては、縦行用可動レール10が第3の横行用固定レール9Cに非接触の状態で、前側筐体1Aと後側筐体1Bとを組み付けた場合について述べたが、本発明はこれに限らず、前側筐体1Aだけで景品取得ゲーム装置として機能することができるため、後側筐体1Bを組み付けずに、縦行用可動レール10を第1の横行用固定レール9A及び第2の横行用固定レール9B間に対応した長さに変更することによって、大型の景品を扱うことのできる景品取得ゲーム装置と、通常の景品取得ゲーム装置とを選択して用いることができる。
【0096】
さらに、上述の実施の形態においては、縦行用可動レール10が第3の横行用固定レール9Cに非接触の状態で、前側筐体1Aと後側筐体1Bとを組み付けた場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば、2以上の複数の筺体を組み付けるようにしても良い。
【0097】
さらに、上述の実施の形態においては、把持部6を用いて景品4を取得した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば、景品4を引っ掛けるようにして、当該景品4を取得する景品引っ掛け部を用いるようにしても良く、この他種々の景品取得部を適用することができる。
【0098】
さらに、上述の実施の形態においては、ローラ取付部20B及びローラ取付部20CをY方向にスライドさせた場合について述べたが、本発明はこれに限らず、ローラ取付部20B及びローラ取付部20Cの少なくとも一方を位置調整可能にすれば良い。
【0099】
さらに、上述の実施の形態においては、ローラ取付可動部20BA及びローラ取付可動部20BBのローラ21B並びにローラ取付可動部20CA及びローラ取付可動部20CBのローラ21CをX方向にスライドさせた場合について述べたが、本発明はこれに限らず、ローラ21B及びローラ21Cの少なくとも一方を位置調整可能にすれば良い。
【産業上の利用可能性】
【0100】
本発明は、特に、移動レールを移動させて、遊戯者が景品を取得するための景品取得ゲーム装置に適用して好適なものである。
【図面の簡単な説明】
【0101】
【図1】景品取得ゲーム装置の外観構成を示す斜視図である。
【図2】移動部の構成を示す斜視図である。
【図3】横行用固定レールの構成を示す斜視図である。
【図4】縦行用可動レールの構成を示す正面図である。
【図5】把持部の動作説明に供する側面図である。
【図6】把持部の動作説明に供する側面図である。
【図7】ローラ取付部及びローラ固定部の構成を示す正面図及び側面図である。
【図8】ローラ取付部及びローラ固定部の構成を示す正面図及び側面図である。
【図9】景品取得ゲーム装置の内部構成を示すブロック図である。
【図10】景品取得ゲーム実行処理手順を示すフローチャートである。
【図11】景品取得ゲーム実行処理手順を示すフローチャートである。
【図12】ローラ取付可動部の構成を示す正面図及び端面図である。
【符号の説明】
【0102】
1……景品取得ゲーム装置、1A……前側筐体、1B……後側筺体、2……基台、3……収納部、6……把持部、7……移動部、8……アーム、9A乃至9C……横行用固定レール、10……縦行用可動レール、11……景品取得用基台、12……支持部、13X乃至13Z……モータ、14……操作卓、15……コイン投入口、16A、16B……第1及び第2の操作ボタン、17……景品投入ガイド、18……取出口、19……開閉扉、20B、20C……ローラ取付部、21B、21C……ローラ、22B、22C……ローラ固定部、23B乃至23D……ねじ、24B乃至24D……長穴、25B乃至25D……ナット、30……制御部、31……記憶部、32……タイマ、33……リミットスイッチ、34……把持部移動検出スイッチ。
【技術分野】
【0001】
本発明は、景品取得ゲーム装置に係り、特に、景品を遊戯者が取得するために把持する把持部の移動機構の改良に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、景品取得ゲーム装置としては、例えば、UFOキャッチャー(株式会社セガ 登録商標)がある。このような景品取得ゲーム装置として、例えば下記特許文献1に記載されたものが存在する。この景品取得ゲーム装置は、景品のサイズに対して汎用性に優れたものとするために、景品取得手段を検知するセンサと、センサの位置を変更する手段と、センサが景品取得手段を検知したときに、景品取得手段の移動を停止するように制御する手段とを備え、景品取得手段の移動範囲を拡大又は縮小可能に構成する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−336541号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、従来の景品取得ゲーム装置では、10cm〜15cm程度の小型の景品を内部に収納していたが、近年では、景品の大型化が進められており、例えば35cm〜40cm程度の大型の景品を扱えるような景品取得ゲーム装置が要望されている。
【0005】
しかしながら、従来の景品取得ゲーム装置では、10cm〜15cm程度の小型の景品を想定して筺体が設計されているため、大型の景品を収納するには筺体が小さいという問題がある。
【0006】
この課題を解決するために、例えば、景品取得ゲーム装置の筺体を大型にするという方法があるが、この方法では、筺体を大型にしたため、例えば、景品取得ゲーム装置を店舗内に入れることが困難になる。
【0007】
そこで、景品取得ゲーム装置の筺体を複数の筐体部分に分割し、店舗内で筐体部分を組み付けるようにすることが考えられる。この場合、異なる筐体部分にそれぞれは位置されている固定レール同士の平行を確保し、かつ、移動レールと固定レールとの位置あわせを精度良く行う必要がある。しかしながら、これは困難であるために、複数の筐体部分を組み合わせて全体の筐体を形成するということは実現されていなかった。
【0008】
そこで、この本願発明は、複数の筐体部分を組み付けて全体筐体を形成した場合でも、固定レールと移動レールとに対する配置精度を良好にできる景品取得ゲーム装置を提供することを目的とするものである。また本願発明の他の目的は、把持された景品が内面に衝突して、景品を落下させることを防止することができる景品取得ゲーム装置を提供することを目的とするものである。さらに本願発明の他の目的は、移動レールにかかる負荷を低減して、移動レールが破損するのを防止することができる景品取得ゲーム装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
かかる課題を解決するため本発明においては、筐体内に、固定レールと、前記固定レールに沿って移動する移動レールと、景品を収容する景品収容部と、前記移動レールに沿って移動し、前記景品を取得する景品取得部と、前記移動レール及び前記景品取得部の動作を制御する制御部とを備え、前記筺体は、第1の部分筺体と第2の部分筺体とを組み付けて構成される景品取得ゲーム装置であって、前記固定レールは、前記第1の部分筺体に配置された第1及び第2の固定レールと、前記第2の部分筺体に配置された第3の固定レールとにより構成され、前記第3の固定レールは、前記移動レールが前記第1及び第2の固定レールに接した状態で、前記第1の部分筺体と前記第2の部分筺体とを組み付けると、前記移動レールに接触しないように構成されたことを特徴とする。
【0010】
この結果、この景品取得ゲーム装置では、移動レールが第3の固定レールに非接触に配置されているため、第1の部分筺体と第2の部分筺体を組み付けるときの組立寸法精度の誤差が大きい場合にも、当該誤差にかかわらず第1の部分筺体と第2の部分筺体とを組み付けることができる。
【0011】
また、本発明においては、筐体内に、固定レールと、前記固定レールに沿って移動する移動レールと、景品を収容する景品収容部と、前記移動レールに沿って移動し、前記景品を取得する景品取得部と、前記移動レール及び前記景品取得部の動作を制御する制御部とを備え、前記筺体は、第1の部分筺体と第2の部分筺体とを組み付けて構成される景品取得ゲーム装置であって、前記制御部は、外部操作による入力に基づいて、前記移動レールを前記固定レールにガイドさせて移動させる手段と、前記景品取得部を前記移動レールに沿って移動させる手段と、前記筐体内の空間に収容された景品を前記景品取得部で把持して、これを遊戯者が取得できるように制御する手段とを備え、前記移動レールに沿って移動した前記景品取得部を初期位置に戻すときに、当該初期位置の手前で前記景品取得部の移動を停止させることを特徴とする。
【0012】
この結果、この景品取得ゲーム装置では、景品取得部により把持された景品がこの景品取得ゲーム装置の内面に衝突して、景品取得部が景品を落下させることを未然かつ有効に防止することができる。
【0013】
さらに、本発明においては、筐体内に、固定レールと、前記固定レールに沿って移動する移動レールと、景品を収容する景品収容部と、前記移動レールに沿って移動し、前記景品を取得する景品取得部と、前記移動レール及び前記景品取得部の動作を制御する制御部とを備え、前記筺体は、第1の部分筺体と第2の部分筺体とを組み付けて構成される景品取得ゲーム装置であって、前記制御部は、外部操作による入力に基づいて、前記移動レールを前記固定レールにガイドさせて移動させる手段と、前記景品取得部を前記移動レールに沿って移動させる手段と、前記筐体内の空間に収容された景品を前記景品取得部で把持して、これを遊戯者が取得できるように制御する制御手段とを備え、前記景品取得部を初期位置に移動させる場合、前記景品取得部が前記第2の部分筺体内を移動するときには、前記移動レールを移動させず、前記景品取得部が前記第1の部分筺体内を移動するときには、前記移動レールを移動させることを特徴とする。
【0014】
この結果、この景品取得ゲーム装置では、当該移動レールにかかる負荷を低減して、移動レールが破損するのを未然かつ有効に防止することができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、筐体内に、固定レールと、前記固定レールに沿って移動する移動レールと、景品を収容する景品収容部と、前記移動レールに沿って移動し、前記景品を取得する景品取得部と、前記移動レール及び前記景品取得部の動作を制御する制御部とを備え、前記筺体は、第1の部分筺体と第2の部分筺体とを組み付けて構成される景品取得ゲーム装置であって、前記固定レールは、前記第1の部分筺体に配置された第1及び第2の固定レールと、前記第2の部分筺体に配置された第3の固定レールとにより構成され、前記第3の固定レールは、前記移動レールが前記第1及び第2の固定レールに接した状態で、前記第1の部分筺体と前記第2の部分筺体とを組み付けると、前記移動レールに接触しないように構成されたことにより、移動レールが第3の固定レールに非接触に配置されているため、第1の部分筺体と第2の部分筺体を組み付けるときの組立寸法精度の誤差が大きい場合にも、当該誤差にかかわらず第1の部分筺体と第2の部分筺体とを組み付けることができ、かくして複数の筐体部分を組み付けて全体筐体を形成した場合でも、固定レールと移動レールとに対する配置精度を良好にできる景品取得ゲーム装置を実現できる。
【0016】
また、本発明によれば、筐体内に、固定レールと、前記固定レールに沿って移動する移動レールと、景品を収容する景品収容部と、前記移動レールに沿って移動し、前記景品を取得する景品取得部と、前記移動レール及び前記景品取得部の動作を制御する制御部とを備え、前記筺体は、第1の部分筺体と第2の部分筺体とを組み付けて構成される景品取得ゲーム装置であって、前記制御部は、外部操作による入力に基づいて、前記移動レールを前記固定レールにガイドさせて移動させる手段と、前記景品取得部を前記移動レールに沿って移動させる手段と、前記筐体内の空間に収容された景品を前記景品取得部で把持して、これを遊戯者が取得できるように制御する手段とを備え、前記移動レールに沿って移動した前記景品取得部を初期位置に戻すときに、当該初期位置の手前で前記景品取得部の移動を停止させることにより、景品取得部により把持された景品がこの景品取得ゲーム装置の内面に衝突して、景品取得部が景品を落下させることを防止することができる景品取得ゲーム装置を実現できる。
【0017】
さらに、本発明によれば、筐体内に、固定レールと、前記固定レールに沿って移動する移動レールと、景品を収容する景品収容部と、前記移動レールに沿って移動し、前記景品を取得する景品取得部と、前記移動レール及び前記景品取得部の動作を制御する制御部とを備え、前記筺体は、第1の部分筺体と第2の部分筺体とを組み付けて構成される景品取得ゲーム装置であって、前記制御部は、外部操作による入力に基づいて、前記移動レールを前記固定レールにガイドさせて移動させる手段と、前記景品取得部を前記移動レールに沿って移動させる手段と、前記筐体内の空間に収容された景品を前記景品取得部で把持して、これを遊戯者が取得できるように制御する制御手段とを備え、前記景品取得部を初期位置に移動させる場合、前記景品取得部が前記第2の部分筺体内を移動するときには、前記移動レールを移動させず、前記景品取得部が前記第1の部分筺体内を移動するときには、前記移動レールを移動させることにより、移動レールにかかる負荷を低減して、移動レールが破損するのを防止することができる景品取得ゲーム装置を実現できる。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
【0019】
(1)本実施の形態による景品取得ゲーム装置の構成 図1において、1は全体として本実施の形態による景品取得ゲーム装置を示し、後述するように前側筺体1A及び後側筺体1Bが組み付けられることにより構成されている。この前側筺体1A及び後側筺体1Bが組み付けられることにより構成された景品取得ゲーム装置1は、直方体形状の基台2の上に、景品を収容するための箱型の収容部3が設けられている。
【0020】
収容部3は、その内部に収容された景品4をプレーヤが目視することができるように前面5A及び側面5B、5Cが透明な樹脂またはガラスの板状部材から形成されている。また、背面5Dは、鏡面状の板状部材や装飾が施された板状部材により形成されている。
【0021】
そして、この収容部3の前面5Aは、例えば引戸又は観音開き方式となっており、店舗の店員がこの前面5Aからキャラクタ等のぬいぐるみや、雑貨などの景品4を収容部3内に収容することができるようになされている。
【0022】
さらに、収容部3内には、景品4を把持するための把持部6と、この把持部6をプレーヤの操作に応じて移動させる移動部7(図2)が配設されている。
【0023】
この把持部6は、その内部に設けられているモータ(図示せず)の回転出力に基づいて開閉駆動する2本のアーム8を有し、これらアーム8を開閉させることによって、景品4を把持することができるようになされている。
【0024】
また、移動部7は、図2に示すように、収容部3の内部上方に横方向(X方向)と平行に固定配置された3本の第1乃至第3の横行用固定レール9A乃至9Cと、この第1乃至第3の横行用固定レール9A乃至9Cにスライド自在に、かつ縦方向(Y方向)と平行に取り付けられた縦行用可動レール10と、この縦行用可動レール10にスライド自在に取り付けられた景品取得用基台11と、この景品取得用基台11に上下方向(Z方向)と平行に取り付けられた伸縮自在の支持部12とを有する。そして、この支持部12の下端部に把持部6が取り付けられることにより構成されている。
【0025】
この場合、縦行用可動レール10は、X方向用モータ13Xの回転出力に基づいて第1乃至第3の横行用固定レール9A乃至9Cに沿って横方向(X方向)に移動することができるようになされている。また、景品取得用基台11は、Y方向用モータ13Yの回転出力基づいて縦行用可動レール10に沿って縦方向(Y方向)に移動することができるようになされている。また支持部12は、Z方向用モータ13Z(図9)の回転出力に基づいて伸縮することができるようになされている。
【0026】
これにより景品取得ゲーム装置1においては、移動部7のこれらX方向用モータ13X,Y方向用モータ13Y及びZ方向用モータ13Zを所望状態に作動することによって、把持部6を収容部3内の所望位置に移動させ得るようになされている。
【0027】
一方、基台2の前側には、図1のように操作卓14が設けられており、この操作卓14に、ゲームを行う際にコインを投入するためのコイン投入口15と、ゲーム時にプレーヤが把持部6を横方向の所望位置に移動させる操作を入力するための第1の操作スイッチ16Aと、その後プレーヤが把持部6を縦方向の所望位置にまで移動させる操作を入力するための第2の操作スイッチ16Bとからなる操作部16が設けられている。なおこの操作部16は、ジョイステック等の他の操作手段により構成することも可能である。
【0028】
また、基台2の前面側には、収容部3内の所定位置に設けられた筒状の景品投入ガイド17と連通する景品の取出口18が設けられており、後述のように把持部6により把持され、搬送されて景品投入ガイド17内に落とされた景品4をこの取出口18から取り出し得るようになされている。
【0029】
さらに、基台2の前面側には、開閉扉19が設けられている。そしてこの開閉扉19を開いた内側には、この景品取得ゲーム装置全体を制御する制御部30(図9)などを備えたメインボード(図示せず)が収納されている。
【0030】
かかる構成に加えてこの景品取得ゲーム装置1においては、図3に示すように、にX方向用モータ13Xや、縦行用可動レール9を駆動させるためのベルト(図示せず)と共に構成された第1の横行用固定レール9Aが前側筺体1Aのフレームにねじ止めされることにより配置されている。また、この景品取得ゲーム装置1においては、第2の横行用固定レール9Bが前側筺体1Aのフレームとして構成されている。さらに、この景品取得ゲーム装置1においては、第3の横行用固定レール9Cが後側筺体1Bのフレームとして構成されている。そして、この景品取得ゲーム装置1においては、前側筺体1Aと後側筺体1Bをまたぐようにして、縦行用可動レール10を構成する。
【0031】
また、この景品取得ゲーム装置1においては、図4に示すように、縦行用可動レール10の原点側の端部に、ローラ取付部(図示せず)に取り付けられたローラ(図示せず)が設けられており、また、縦行用可動レール10のほぼ中央に、ローラ取付部20Bに取り付けられたローラ21Bが設けられており、さらに、縦行用可動レール10のY方向側の端部に、ローラ取付部20Cに取り付けられたローラ21Cが設けられている。
【0032】
このとき、この景品取得ゲーム装置1においては、図5に示すように、把持部6が前側筺体1Aを移動するときには、縦行用可動レール10のローラ21Cが第3の横行用固定レール9Cの上側(原点側)に所定の間隙をもって非接触に配置されている。
【0033】
そして、この景品取得ゲーム装置1においては、図6に示すように、把持部6が後側筺体1Aを移動するときには、縦行用可動レール10が塑性変形を生じない程度に撓んで、第3の横行用固定レール9Cと縦行用可動レール10のローラ21Cとが接触することにより、第1乃至第3の横行用固定レール9A乃至9Cによって縦行用可動レール10をガイドすることができるようになされている。
【0034】
このように、景品取得ゲーム装置1では、縦行用可動レール10のローラ21Cが第3の横行用固定レール9Cの上側に非接触に配置されているため、前側筺体1Aと後側筺体1Bを組み付けるときの組立寸法精度の誤差が大きい場合にも、当該誤差にかかわらず前側筺体1Aと後側筺体1Bとを組み付けることができるようになされている。
【0035】
また、景品取得ゲーム装置1では、把持部6が後側筺体1Bを移動するときには、縦行用可動レール10のローラ21Cが第3の横行用固定レール9Cに接触して、縦行用可動レール10を保持するため、縦行用可動レール10の撓みを最小限にし、当該縦行用可動レール10の撓みによる破損を防止することができるようになされている。
【0036】
なお、景品取得ゲーム装置1では、第1の横行用固定レール9Aと第2の横行用固定レール9Bとが前側筺体1Aに設けられていることから、当該第1の横行用固定レール9Aと第2の横行用固定レール9Bとの組立寸法精度の誤差が大きくなることがないため、把持部6が前側筺体1Aを移動するときには、第1の横行用固定レール9A及び第2の横行用固定レール9Bによって縦行用可動レール10をガイドすることができるようになされている。
【0037】
一方、縦行用可動レール10のY方向側の端部には、図7に示すように、ローラ取付部20Cを固定するためのローラ固定部22Cが設けられており、このローラ固定部22Cのほぼ中央には、Z方向側に突出するように所定長さのねじ23Cが一組、一体形成されて構成されている。
【0038】
また、ローラ取付部20Cの両端には、X方向と平行に一組のローラ21Cが設けられており、また、ローラ固定部22Cのねじ23Cに対応する位置に、Y方向と平行に一組の長穴24Cが穿設され、ねじ23Cが長穴24Cに貫通された状態でナット25Cによって止められている。
【0039】
これにより、景品取得ゲーム装置1では、ローラ取付部20Cとローラ固定部22Cとを固定保持することができるようになされている。そして、景品取得ゲーム装置1では、ナット25Cを緩めることで、ローラ取付部20Cのローラ21Cを長穴24Cに沿ってY方向にスライドさせることができ、かくして前側筺体1Aと後側筺体1Bを組み付けるときの組立寸法精度の誤差が大きい場合にも、ローラ取付部20Cの位置調整によって、当該誤差にかかわらず前側筺体1Aと後側筺体1Bを組み付けることができるようになされている。
【0040】
このとき、景品取得ゲーム装置1では、ねじ23CがZ側に突出しており、ローラ取付部20C及びローラ固定部22Cの下側でナット25Cを止めるため、作業者が簡易にナット25Cを止めたり緩めたりすることができるようになされている。
【0041】
他方、縦行用可動レール10のほぼ中央には、図8に示すように、ローラ取付部20Bを固定するためのローラ固定部22Bが設けられており、このローラ固定部22Bのほぼ中央には、Y方向と平行に一組の長穴24Bが穿設されている。
【0042】
また、ローラ取付部20Bの両端には、X方向と平行に一組のローラ21Bが設けられており、また、ローラ固定部22Bの長穴24Bに対応する位置に、Z方向側に突出するように所定長さのねじ23Bが一組、一体形成されて構成され、当該ねじ23Bが長穴24Bに貫通された状態でナット25Bによって止められている。
【0043】
これにより、景品取得ゲーム装置1では、ローラ取付部20Bとローラ固定部22Bとを固定保持することができるようになされている。そして、景品取得ゲーム装置1では、ナット25Bを緩めることで、ローラ取付部20Bのローラ21Bを長穴24Bに沿ってY方向にスライドさせることができ、かくして前側筺体1Aの完成寸法誤差が大きい場合にも、ローラ取付部20Bの位置調整によって、当該誤差にかかわらず前側筺体1Aに縦行用可動レール10を取り付けることができるようになされている。
【0044】
このとき、景品取得ゲーム装置1では、上述のねじ23Cと同様に、ねじ23BがZ側に突出しており、ローラ取付部20B及びローラ固定部22Bの下側でナット25Bを止めるため、作業者が簡易にナット25Bを止めたり緩めたりすることができるようになされている。
【0045】
(3)景品取得ゲーム装置1の内部構成 図9は、この景品取得ゲーム装置1の内部構成を示すものである。この図9からも明らかなように、この景品取得ゲーム装置1は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)からなるマイクロコンピュータ構成の制御部30と、例えば不揮発性メモリからなる記憶部31と、現在時刻をカウントするタイマ32とを有している。
【0046】
この制御部30には、例えばゲーム中にプレーヤにより操作卓14(図1)の第1又は第2の操作スイッチ16A、16B(操作部16)が押圧されたときに、これに応じた操作信号S1がその第1又は第2の操作スイッチ16A,16B(操作部16)から与えられる。
【0047】
また移動部7は、把持部6のX方向の位置を検出するX方向位置検出手段、Y方向の位置を検出するY方向位置検出手段及びZ方向の位置を検出するZ方向位置検出手段として、例えば把持部5のX方向、Y方向若しくはZ方向の原点位置又はX方向、Y方向若しくはZ方向の移動限界位置にそれぞれリミットスイッチ33が設けられている。
【0048】
そしてこれらリミットスイッチ33は、それぞれ把持部6が対応するX方向、Y方向若しくはZ方向の原点位置又はX方向、Y方向若しくはZ方向の移動限界位置にまで移動したときに、これに応じた移動限界検出信号S2を制御部30に送出するようになされている。
【0049】
かくして制御部30は、これら操作信号S1及び移動限界検出信号S2に基づいて、プレーヤによる第1及び第2の操作スイッチ16A,16Bの操作に応答したゲーム動作を景品取得ゲーム装置1に実行させることができるようになされている。
【0050】
かかる構成に加えてこの景品取得ゲーム装置1においては、把持部6が後側筺体1Bに移動したことを検出する把持部移動検出手段として、例えば縦行用可動レール10上の前側筺体1A及び後側筺体1Bの間の位置に、景品取得用基台11と接触したことを検出する接触型のセンサ等からなる把持部移動検出スイッチ34が設けられている。
【0051】
この把持部移動検出スイッチ34は、景品取得用基台11が縦行用可動レール10上の後側筺体1B側に移動したときに、把持部移動検出信号S3を制御部30に送出し続ける一方、景品取得用基台11が縦行用可動レール10上の前側筺体1A側に移動したときに、把持部移動検出信号S3の制御部30への送出を停止するようになされている。
【0052】
これにより、制御部30は、把持部6が前側筺体1Aを移動しているのか、又は後側筺体1Bを移動しているのかを容易に検出することができるようになされている。そして、制御部30は、把持部移動検出信号S3が受信されているときには、景品取得用基台11のみを縦行用可動レール10に沿って縦方向(原点側)に移動させる一方、把持部移動検出信号S3が受信されていないときには、景品取得用基台11を縦行用可動レール10に沿って縦方向(原点側)に移動させると共に、縦行用可動レール10を横行用固定レール9A乃至9Cに沿って横方向(原点側)に移動させる。
【0053】
すなわち、制御部30は、把持部6が後側筺体1Bを移動しているときには、景品取得用基台11のみを縦方向(原点側)に移動させ、把持部6が前側筺体1Aを移動しているときには、景品取得用基台11を縦方向(原点側)に移動させると共に、縦行用可動レール10を横方向(原点側)に移動させるという最短ルートでホームポジション(原点)に移動させることができるようになされている。
【0054】
このように、制御部30は、把持部6が後側筺体1Bを移動しており縦行用可動レール10が撓んでいる状態で、当該縦行用可動レール10を横方向(原点側)に移動させないため、当該縦行用可動レール10にかかる負荷を低減して、縦行用可動レール10が破損するのを未然かつ有効に防止することができるようになされている。
【0055】
また、制御部30は、把持部6が前側筺体1Aを移動しているときには、最短ルートでホームポジション(原点)に移動させるため、縦行用可動レール10が破損するのを防止しながら、把持部6がホームポジション(原点)に戻るまでのプレーヤの待ち時間、すなわちプレーヤが景品4を取得するまでの時間を低減することができるようになされている。
【0056】
一方、制御部30は、第2の操作ボタン16Bが押圧されている時間を計測し、この第2の操作ボタン押圧時間が1秒よりも大きいときには、景品取得用基台11を縦行用可動レール10に沿って縦方向(原点側)に移動させる時間を、押圧時間よりも1秒少ない時間で停止するようになされている。
【0057】
このように、制御部30は、把持部6が把持する景品4が通常よりも大きな景品のため、景品取得用基台11を縦行用可動レール10に沿って縦方向(原点側)に移動させる時間を、押圧時間よりも1秒少ない時間で停止することによって、把持部6により把持された景品がこの景品取得ゲーム装置1の前面5Aの内面に衝突して、把持部6が景品4を落下させることを未然かつ有効に防止することができるようになされている。
【0058】
なお、制御部30は、第2の操作ボタン押圧時間が1秒以内のときには、景品取得用基台11を縦行用可動レール10に沿って縦方向(原点側)に移動させないようになされている。
【0059】
ここで、制御部30は、予め設定された1プレイ分の所定枚数のコインがコイン投入口15(図1)に投入されたことを認識すると、図10に示す景品取得ゲーム実行処理手順RT1をステップSP0において開始し、続くステップSP1において、操作卓14(図1)の第1の操作ボタン16A(図1)が押圧されるのを待ち受ける。
【0060】
そして制御部30は、やがてプレーヤが第1の操作ボタン16Aを押圧したことを当該第1の操作ボタン16Aからの操作信号S1に基づいて認識すると、ステップSP2に進んで、移動部7(図2)のX方向用モータ13Xを作動させて、初期状態において景品投入ガイド17(図1)の真上のホームポジション(原点)に位置していた把持部6の横方向(X側)への移動を開始させる。
【0061】
次いで制御部30は、ステップSP3に進んで、横方向(X側)のリミットスイッチ33からの移動限界検出信号S2に基づいて、把持部6が横方向(X側)の移動限界位置にまで移動し終えたかを判断する。また制御部30は、続くステップSP4において、第1の操作ボタン16Aからの操作信号S1に基づいて、当該第1の操作ボタン16Aの押圧が解除されたか否かを判断する。そして制御部30は、これらステップSP3及びステップSP4において共に否定結果を得ると、ステップSP3に戻る。
【0062】
これに対して制御部30は、ステップSP3又はステップSP4のいずれかにおいて肯定結果を得ると、ステップSP5に進んで、移動部7のX方向用モータ13Xを停止させて把持部6の横方向(X側)への移動を終了させ、この後ステップSP6に進んで、操作卓14の第2の操作ボタン16B(図1)が押圧されるのを待ち受ける。
【0063】
そして制御部30は、やがて第2の操作ボタン16Bが押圧されたことを当該第2の操作ボタン16Bからの操作信号S1に基づいて認識すると、ステップSP7に進んで、タイマ32の現在時刻に基づいて第2の操作ボタン16Bの押圧時間の計測を開始し、続くステップSP8において、移動部7のY方向用モータ13Yを作動させて把持部6の縦方向(Y側)への移動を開始させる。
【0064】
この後制御部30は、ステップSP9に進んで、縦方向(Y側)のリミットスイッチ33からの移動限界検出信号S2に基づいて、把持部6が縦方向の移動限界位置にまで移動し終えたかを判断する。また制御部30は、続くステップSP10において、第2の操作ボタン16Bからの操作信号S1に基づいて、当該第2の操作ボタン16Bの押圧が解除されたか否かを判断する。そして制御部30は、これらステップSP8及びステップSP9において共に否定結果を得ると、ステップSP9に戻る。
【0065】
そして制御部30は、やがてステップSP9又はステップSP10のいずれかにおいて肯定結果を得ると、ステップSP11に進んで、第2の操作ボタン16Bの押圧時間の計測を終了し、続くステップSP12において、移動部7のY方向用モータ13Yを停止させて把持部6の縦方向(Y側)への移動を終了させる。
【0066】
次いで制御部30は、この後ステップSP13に進んで、把持部6のモータ(図示せず)を作動させて当該把持部6のアーム8を開放させる。
【0067】
そして制御部30は、この後ステップSP14に進んで、移動部7のZ方向用モータ13Z(図9)を作動させて把持部6の下降を開始させ、さらにこの後ステップSP15に進んで、把持部6が下方向(Z側)の移動限界位置にまで移動し終えるのを待ち受ける。
【0068】
そして制御部30は、やがて下方向(Z側)のリミットスイッチ33からの移動限界検出信号S2に基づき、把持部6が下方向(Z側)の移動限界位置にまで移動し終えたことを認識すると、ステップSP16に進んで、移動部7のZ方向用モータ13Zを停止させて把持部6の下降を終了させ、この後ステップSP17に進んで、把持部6のモータ(図示せず)を作動させることによりアーム8を閉じさせる。
【0069】
続いて制御部30は、ステップSP18に進んで、移動部7のZ方向用モータ13Zを作動させて把持部6の上昇を開始させ、この後ステップSP19に進んで、把持部6が上方向(原点側)の移動限界位置にまで移動し終えるのを待ち受ける。
【0070】
そして制御部30は、下方向(原点側)のリミットスイッチ33からの移動限界検出信号S2に基づいて、把持部6が上方向の移動限界位置にまで移動し終えたことを確認すると、ステップSP20に進んで、移動部7のZ方向用モータ13Zを停止させて把持部6の上昇を終了させる。
【0071】
次いで制御部30は、ステップSP21に進んで、ステップSP7乃至ステップSP11において計測した第2の操作ボタン16Bの押圧時間が1秒以内であるか否かを判断する。そして制御部30は、このステップSP21において否定結果を得ると、ステップSP22に進んで、移動部7のY方向用モータ13Yを作動させて把持部6の縦方向(原点側)への移動を開始させる。
【0072】
そして制御部30は、この後ステップSP23に進んで、タイマ32の現在時刻に基づいて把持部6の縦方向(原点側)への移動を開始させてからの時間(以下、これを縦方向移動時間)の計測を開始する。
【0073】
この後制御部30は、ステップSP24に進んで、把持部移動検出スイッチからの把持部移動検出信号S3に基づいて、把持部6が後側筺体1Aを移動しているか否かを判断する。そして制御部30は、このステップSP24において肯定結果を得ると、把持部6が前側筺体1Aまで移動し終えるのを待ち受け、やがてこのステップSP24において否定結果を得ると、ステップSP25に進み、移動部7のX方向用モータ13Xを作動させて把持部6の横方向(原点側)への移動を開始させる。
【0074】
次いで制御部30は、ステップSP25に進んで、縦方向移動時間が第2の操作ボタン16Bの押圧時間から1秒マイナスした時間を経過したか否かを判断する。そして制御部30は、このステップSP25において否定結果を得ると、(第2の操作ボタン押圧時間−1)秒経過するのを待ち受け、やがてこのステップSP26において肯定結果を得ると、ステップSP27に進み、移動部7のY方向用モータ13Yを停止させて把持部6の縦方向(原点側)への移動を終了させ、この後ステップSP28に進んで、縦方向移動時間の計測を終了する。
【0075】
これに対して制御部30は、ステップSP21において肯定結果を得ると、ステップSP29に進んで、移動部7のX方向用モータ13Xを作動させて把持部6の横方向(原点側)への移動を開始させる。
【0076】
やがて制御部30は、この後ステップSP30に進んで、横方向(原点側)のリミットスイッチ33からの移動限界検出信号S2に基づいて、把持部6が横方向の移動限界位置にまで移動し終えたかを判断する。そして制御部30は、このステップSP30において否定結果を得ると、把持部6が横方向(原点側)の移動限界位置にまで移動し終えるのを待ち受け、やがてこのステップSP30において肯定結果を得ると、ステップSP31に進み、移動部7のX方向用モータ13Xを停止させて把持部6の横方向(原点側)への移動を終了させる。
【0077】
次いで制御部30は、この後ステップSP32に進んで、把持部6のモータ(図示せず)を作動させて当該把持部6のアーム8を開放させた後に再び閉じさせる(景品4の解放動作)。
【0078】
この後制御部30は、ステップSP33に進んで、移動部7のY方向用モータ13Yを作動させて把持部6の縦方向(原点側)への移動を開始させる。次いで制御部30は、この後ステップSP34に進んで、縦方向(原点側)のリミットスイッチ33からの移動限界検出信号S2に基づいて、把持部6が縦方向の移動限界位置にまで移動し終えたかを判断する。そして制御部30は、このステップSP34において否定結果を得ると、把持部6が縦方向(原点側)の移動限界位置にまで移動し終えるのを待ち受け、やがてこのステップSP34において肯定結果を得ると、ステップSP35に進み、移動部7のY方向用モータ13Yを停止させて把持部6の縦方向(原点側)への移動を終了させる。
【0079】
この結果、制御部30は、把持部6を縦方向の移動限界位置及び横方向の移動限界位置にまで移動し終えたこととなり、このことは景品投入ガイド17(図1)の真上のホームポジション(原点)に把持部6を位置させたことを示している。
【0080】
やがて制御部30は、この後ステップSP36に進んでこの景品取得ゲーム実行処理手順RT1を終了する。
【0081】
かくしてこの景品取得ゲーム装置1では、把持部6によって景品4を掴むことができた場合には、その景品4が把持部6のアーム8によって掴まれた状態で景品投入ガイド17上にまで運ばれ、この後把持部6による景品4の解放動作にて景品投入ガイド17内に落下することから、プレーヤがこの景品4を景品取出口18から取り出して取得することができる。
【0082】
(4)動作及び効果 このようにしてこの景品取得ゲーム装置1では、把持部6が前側筺体1Aを移動するときには、縦行用可動レール10のローラ21Cを第3の横行用固定レール9Cの上側に非接触に配置し、把持部6が後側筺体1Bを移動するときには、縦行用可動レール10が撓んで、縦行用可動レール10のローラ21Cが第3の横行用固定レール9Cに接触する。
【0083】
従って、景品取得ゲーム装置1では、縦行用可動レール10のローラ21Cが第3の横行用固定レール9Cに非接触に配置されているため、前側筺体1Aと後側筺体1Bを組み付けるときの組立寸法精度の誤差が大きい場合にも、当該誤差にかかわらず前側筺体1Aと後側筺体1Bとを組み付けることができる。
【0084】
また、この景品取得ゲーム装置1では、把持部6が後側筺体1Bを移動しているときには、景品取得用基台11のみを縦方向(原点側)に移動させ、把持部6が前側筺体1Aを移動しているときには、景品取得用基台11を縦方向(原点側)に移動させると共に、縦行用可動レール10を横方向(原点側)に移動させるという最短ルートでホームポジション(原点)に移動させる。
【0085】
従って、この景品取得ゲーム装置1では、把持部6が後側筺体1Bを移動しており縦行用可動レール10が撓んでいる状態で、当該縦行用可動レール10を横方向(原点側)に移動させないため、当該縦行用可動レール10にかかる負荷を低減して、縦行用可動レール10が破損するのを未然かつ有効に防止することができる。
【0086】
さらに、この景品取得ゲーム装置1では、第2の操作ボタン16Bが押圧されている時間を計測し、景品取得用基台11を縦行用可動レール10に沿って縦方向(原点側)に移動させる時間を、押圧時間よりも1秒少ない時間で停止する
【0087】
従って、この景品取得ゲーム装置1では、把持部6が把持する景品4が通常よりも大きな景品のため、景品取得用基台11を縦行用可動レール10に沿って縦方向(原点側)に移動させる時間を、押圧時間よりも1秒少ない時間で停止することによって、把持部6により把持された景品4がこの景品取得ゲーム装置1の前面5Aの内面に衝突して、把持部6が景品4を落下させることを未然かつ有効に防止することができる。
【0088】
以上の構成によれば、把持部6が前側筺体1Aを移動するときには、縦行用可動レール10のローラ21Cを第3の横行用固定レール9Cの上側に非接触に配置し、把持部6が後側筺体1Bを移動するときには、縦行用可動レール10が撓んで、第3の横行用固定レール9Cと縦行用可動レール10のローラ21Cとが接触することにより、縦行用可動レール10のローラ21Cが第3の横行用固定レール9Cに非接触に配置されているため、前側筺体1Aと後側筺体1Bと組み付けるときの組立寸法精度の誤差が大きい場合にも、当該誤差にかかわらず前側筺体1Aと後側筺体1Bとを組み付けることができ、かくして複数の筐体部分を組み付けて全体筐体を形成した場合でも、固定レールと移動レールとに対する配置精度を良好にできる景品取得ゲーム装置を実現できる。
【0089】
(5)他の実施の形態 なお、上述の実施の形態においては、把持部6が前側筺体を移動しているときのみ、景品取得用基台11を縦方向(原点側)に移動させると共に、縦行用可動レール10を横方向(原点側)に移動させるという最短ルートでホームポジション(原点)に移動させた場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば、景品4の把持動作を行った後に、最短ルートでホームポジション(原点)に移動させるようにしても良い。
【0090】
また、上述の実施の形態においては、把持部6が後側筺体1Bを移動するときには、縦行用可動レール10が撓んで、第3の横行用固定レール9Cと縦行用可動レール10のローラ21Cとが接触するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば、把持部6が前側筺体1Aを移動するときに、第1の横行用固定レール9Aと対応するローラ(図示せず)とが非接触となるようにしても良い。これにより、この景品取得ゲーム装置1では、縦行用可動レール10が撓むことなく当該縦行用可動レール10を保持するため、縦行用可動レール10の撓みによる破損を一段と防止することができるようになされている。
【0091】
さらに、上述の実施の形態においては、ローラ取付部20Bのローラ21Bを長穴24Bに沿ってY方向にスライドさせる場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば、図12に示すように、ローラ取付部20Bのローラ取付可動部20BA及びローラ取付可動部20BBが設けられており、このローラ取付可動部20BA及びローラ取付可動部20BBの一方側の端部には、X方向と平行に一組の長穴24Dが穿設されている。
【0092】
また、ローラ取付可動部20BA及びローラ取付可動部20BBの他方側の端部には、X方向と平行に一組のローラ21Bが設けられており、また、ローラ固定部20Bの長穴24Dに対応する位置に、Z方向側に突出するように所定長さのねじ23Dが一組、一体形成されて構成され、当該ねじ23Dが長穴24Dに貫通された状態でナット25Dによって止められている。
【0093】
これにより、景品取得ゲーム装置1では、ローラ取付可動部20BA及びローラ取付可動部20BBとローラ取付部20Bとを固定保持することができるようになされている。そして、景品取得ゲーム装置1では、ナット25Dを緩めることで、ローラ取付可動部20BA及びローラ取付可動部20BBのローラ21Bを長穴24Dに沿ってX方向にスライドさせることができ、かくしてローラ取付可動部20BA及びローラ取付可動部20BBの位置調整によって、縦行用可動レール10の横方向の移動及び停止時の揺動を防止することができるようになされている。
【0094】
さらに、上述の実施の形態においては、ローラ取付可動部20BA及びローラ取付可動部20BBのローラ21Bを長穴24Dに沿ってX方向にスライドさせた場合について述べたが、本発明はこれに限らず、上述の場合と同様に、ローラ取付部20Cにローラ取付可動部20CA及びローラ取付可動部20CBを設け、これをX方向にスライドさせるようにしても良い。
【0095】
さらに、上述の実施の形態においては、縦行用可動レール10が第3の横行用固定レール9Cに非接触の状態で、前側筐体1Aと後側筐体1Bとを組み付けた場合について述べたが、本発明はこれに限らず、前側筐体1Aだけで景品取得ゲーム装置として機能することができるため、後側筐体1Bを組み付けずに、縦行用可動レール10を第1の横行用固定レール9A及び第2の横行用固定レール9B間に対応した長さに変更することによって、大型の景品を扱うことのできる景品取得ゲーム装置と、通常の景品取得ゲーム装置とを選択して用いることができる。
【0096】
さらに、上述の実施の形態においては、縦行用可動レール10が第3の横行用固定レール9Cに非接触の状態で、前側筐体1Aと後側筐体1Bとを組み付けた場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば、2以上の複数の筺体を組み付けるようにしても良い。
【0097】
さらに、上述の実施の形態においては、把持部6を用いて景品4を取得した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば、景品4を引っ掛けるようにして、当該景品4を取得する景品引っ掛け部を用いるようにしても良く、この他種々の景品取得部を適用することができる。
【0098】
さらに、上述の実施の形態においては、ローラ取付部20B及びローラ取付部20CをY方向にスライドさせた場合について述べたが、本発明はこれに限らず、ローラ取付部20B及びローラ取付部20Cの少なくとも一方を位置調整可能にすれば良い。
【0099】
さらに、上述の実施の形態においては、ローラ取付可動部20BA及びローラ取付可動部20BBのローラ21B並びにローラ取付可動部20CA及びローラ取付可動部20CBのローラ21CをX方向にスライドさせた場合について述べたが、本発明はこれに限らず、ローラ21B及びローラ21Cの少なくとも一方を位置調整可能にすれば良い。
【産業上の利用可能性】
【0100】
本発明は、特に、移動レールを移動させて、遊戯者が景品を取得するための景品取得ゲーム装置に適用して好適なものである。
【図面の簡単な説明】
【0101】
【図1】景品取得ゲーム装置の外観構成を示す斜視図である。
【図2】移動部の構成を示す斜視図である。
【図3】横行用固定レールの構成を示す斜視図である。
【図4】縦行用可動レールの構成を示す正面図である。
【図5】把持部の動作説明に供する側面図である。
【図6】把持部の動作説明に供する側面図である。
【図7】ローラ取付部及びローラ固定部の構成を示す正面図及び側面図である。
【図8】ローラ取付部及びローラ固定部の構成を示す正面図及び側面図である。
【図9】景品取得ゲーム装置の内部構成を示すブロック図である。
【図10】景品取得ゲーム実行処理手順を示すフローチャートである。
【図11】景品取得ゲーム実行処理手順を示すフローチャートである。
【図12】ローラ取付可動部の構成を示す正面図及び端面図である。
【符号の説明】
【0102】
1……景品取得ゲーム装置、1A……前側筐体、1B……後側筺体、2……基台、3……収納部、6……把持部、7……移動部、8……アーム、9A乃至9C……横行用固定レール、10……縦行用可動レール、11……景品取得用基台、12……支持部、13X乃至13Z……モータ、14……操作卓、15……コイン投入口、16A、16B……第1及び第2の操作ボタン、17……景品投入ガイド、18……取出口、19……開閉扉、20B、20C……ローラ取付部、21B、21C……ローラ、22B、22C……ローラ固定部、23B乃至23D……ねじ、24B乃至24D……長穴、25B乃至25D……ナット、30……制御部、31……記憶部、32……タイマ、33……リミットスイッチ、34……把持部移動検出スイッチ。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体内に、
固定レールと、
前記固定レールに沿って移動する移動レールと、
景品を収容する景品収容部と、
前記移動レールに沿って移動し、前記景品を取得する景品取得部と、
前記移動レール及び前記景品取得部の動作を制御する制御部と
を備え、
前記筺体は、
第1の部分筺体と第2の部分筺体とを組み付けて構成される景品取得ゲーム装置であって、
前記固定レールは、
前記第1の部分筺体に配置された第1及び第2の固定レールと、
前記第2の部分筺体に配置された第3の固定レールと
により構成され、
前記第3の固定レールは、
前記移動レールが前記第1及び第2の固定レールに接した状態で、前記第1の部分筺体と前記第2の部分筺体とを組み付けると、前記移動レールに接触しないように構成された ことを特徴とする景品取得ゲーム装置。
【請求項2】
前記移動レールは、
前記景品取得部が前記移動レールに沿って移動して前記第2の部分筺体内に位置すると、前記第3の固定レールに接するように構成された
ことを特徴とする請求項1に記載の景品取得ゲーム装置。
【請求項3】
前記移動レールは、
前記第1乃至第3の固定レールにそれぞれ対応して設けられた第1乃至第3のローラ
を備え、
前記第3のローラは、
前記景品取得部が前記第1の部分筺体内を移動するときに、前記第3の固定レールと非接触となり、前記景品取得部が前記第2の部分筺体内を移動するときに、前記第3の固定レールと接触する
ことを特徴とする請求項2に記載の景品取得ゲーム装置。
【請求項4】
前記第2及び第3のローラのうち少なくとも一方は、
前記移動レールと平行方向に位置調整可能に設けられた
ことを特徴とする請求項3に記載の景品取得ゲーム装置。
【請求項5】
前記第2及び第3のローラのうち少なくとも一方は、
前記移動レールと垂直方向に位置調整可能に設けられた
ことを特徴とする請求項3に記載の景品取得ゲーム装置。
【請求項6】
筐体内に、
固定レールと、
前記固定レールに沿って移動する移動レールと、
景品を収容する景品収容部と、
前記移動レールに沿って移動し、前記景品を取得する景品取得部と、
前記移動レール及び前記景品取得部の動作を制御する制御部と
を備え、
前記筺体は、
第1の部分筺体と第2の部分筺体とを組み付けて構成される景品取得ゲーム装置であって、
前記制御部は、外部操作による入力に基づいて、前記移動レールを前記固定レールにガイドさせて移動させる手段と、前記景品取得部を前記移動レールに沿って移動させる手段と、前記筐体内の空間に収容された景品を前記景品取得部で把持して、これを遊戯者が取得できるように制御する手段とを備え、前記移動レールに沿って移動した前記景品取得部を初期位置に戻すときに、当該初期位置の手前で前記景品取得部の移動を停止させる
ことを特徴とする景品取得ゲーム装置。
【請求項7】
前記制御部は、
前記景品取得部が前記移動レールに沿って移動した移動時間を計測し、前記景品取得部を前記移動レールと平行方向の初期位置に戻すときに、計測した前記移動時間に比して短い時間で前記景品取得部の移動を停止させる
ことを特徴とする請求項6に記載の景品取得ゲーム装置。
【請求項8】
筐体内に、
固定レールと、
前記固定レールに沿って移動する移動レールと、
景品を収容する景品収容部と、
前記移動レールに沿って移動し、前記景品を取得する景品取得部と、
前記移動レール及び前記景品取得部の動作を制御する制御部と
を備え、
前記筺体は、
第1の部分筺体と第2の部分筺体とを組み付けて構成される景品取得ゲーム装置であって、
前記制御部は、外部操作による入力に基づいて、前記移動レールを前記固定レールにガイドさせて移動させる手段と、前記景品取得部を前記移動レールに沿って移動させる手段と、前記筐体内の空間に収容された景品を前記景品取得部で把持して、これを遊戯者が取得できるように制御する制御手段とを備え、前記景品取得部を初期位置に移動させる場合、前記景品取得部が前記第2の部分筺体内を移動するときには、前記移動レールを移動させず、前記景品取得部が前記第1の部分筺体内を移動するときには、前記移動レールを移動させる
ことを特徴とする景品取得ゲーム装置。
【請求項1】
筐体内に、
固定レールと、
前記固定レールに沿って移動する移動レールと、
景品を収容する景品収容部と、
前記移動レールに沿って移動し、前記景品を取得する景品取得部と、
前記移動レール及び前記景品取得部の動作を制御する制御部と
を備え、
前記筺体は、
第1の部分筺体と第2の部分筺体とを組み付けて構成される景品取得ゲーム装置であって、
前記固定レールは、
前記第1の部分筺体に配置された第1及び第2の固定レールと、
前記第2の部分筺体に配置された第3の固定レールと
により構成され、
前記第3の固定レールは、
前記移動レールが前記第1及び第2の固定レールに接した状態で、前記第1の部分筺体と前記第2の部分筺体とを組み付けると、前記移動レールに接触しないように構成された ことを特徴とする景品取得ゲーム装置。
【請求項2】
前記移動レールは、
前記景品取得部が前記移動レールに沿って移動して前記第2の部分筺体内に位置すると、前記第3の固定レールに接するように構成された
ことを特徴とする請求項1に記載の景品取得ゲーム装置。
【請求項3】
前記移動レールは、
前記第1乃至第3の固定レールにそれぞれ対応して設けられた第1乃至第3のローラ
を備え、
前記第3のローラは、
前記景品取得部が前記第1の部分筺体内を移動するときに、前記第3の固定レールと非接触となり、前記景品取得部が前記第2の部分筺体内を移動するときに、前記第3の固定レールと接触する
ことを特徴とする請求項2に記載の景品取得ゲーム装置。
【請求項4】
前記第2及び第3のローラのうち少なくとも一方は、
前記移動レールと平行方向に位置調整可能に設けられた
ことを特徴とする請求項3に記載の景品取得ゲーム装置。
【請求項5】
前記第2及び第3のローラのうち少なくとも一方は、
前記移動レールと垂直方向に位置調整可能に設けられた
ことを特徴とする請求項3に記載の景品取得ゲーム装置。
【請求項6】
筐体内に、
固定レールと、
前記固定レールに沿って移動する移動レールと、
景品を収容する景品収容部と、
前記移動レールに沿って移動し、前記景品を取得する景品取得部と、
前記移動レール及び前記景品取得部の動作を制御する制御部と
を備え、
前記筺体は、
第1の部分筺体と第2の部分筺体とを組み付けて構成される景品取得ゲーム装置であって、
前記制御部は、外部操作による入力に基づいて、前記移動レールを前記固定レールにガイドさせて移動させる手段と、前記景品取得部を前記移動レールに沿って移動させる手段と、前記筐体内の空間に収容された景品を前記景品取得部で把持して、これを遊戯者が取得できるように制御する手段とを備え、前記移動レールに沿って移動した前記景品取得部を初期位置に戻すときに、当該初期位置の手前で前記景品取得部の移動を停止させる
ことを特徴とする景品取得ゲーム装置。
【請求項7】
前記制御部は、
前記景品取得部が前記移動レールに沿って移動した移動時間を計測し、前記景品取得部を前記移動レールと平行方向の初期位置に戻すときに、計測した前記移動時間に比して短い時間で前記景品取得部の移動を停止させる
ことを特徴とする請求項6に記載の景品取得ゲーム装置。
【請求項8】
筐体内に、
固定レールと、
前記固定レールに沿って移動する移動レールと、
景品を収容する景品収容部と、
前記移動レールに沿って移動し、前記景品を取得する景品取得部と、
前記移動レール及び前記景品取得部の動作を制御する制御部と
を備え、
前記筺体は、
第1の部分筺体と第2の部分筺体とを組み付けて構成される景品取得ゲーム装置であって、
前記制御部は、外部操作による入力に基づいて、前記移動レールを前記固定レールにガイドさせて移動させる手段と、前記景品取得部を前記移動レールに沿って移動させる手段と、前記筐体内の空間に収容された景品を前記景品取得部で把持して、これを遊戯者が取得できるように制御する制御手段とを備え、前記景品取得部を初期位置に移動させる場合、前記景品取得部が前記第2の部分筺体内を移動するときには、前記移動レールを移動させず、前記景品取得部が前記第1の部分筺体内を移動するときには、前記移動レールを移動させる
ことを特徴とする景品取得ゲーム装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2011−177592(P2011−177592A)
【公開日】平成23年9月15日(2011.9.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−139210(P2011−139210)
【出願日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【分割の表示】特願2005−222156(P2005−222156)の分割
【原出願日】平成17年7月29日(2005.7.29)
【出願人】(000132471)株式会社セガ (811)
【公開日】平成23年9月15日(2011.9.15)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【分割の表示】特願2005−222156(P2005−222156)の分割
【原出願日】平成17年7月29日(2005.7.29)
【出願人】(000132471)株式会社セガ (811)
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