説明

暖房便座装置

【課題】便蓋と底板との確実な固定を維持することができるとともに、清掃などの際には便蓋から底板を簡単に外すことのできる暖房便座装置を提供する。
【解決手段】加熱部を有する便座を覆う便蓋12と、便座及び便蓋12を回動可能に保持するケーシング10bと、を備えた便座装置10において、便蓋12は、便蓋本体13と、当該便蓋本体13の裏側に設けた断熱材14と、断熱材14を覆い隠す底板15と、を備え、便蓋本体13の裏側に底板15側を開放した中空突部16を設け、中空突部16が嵌合する開口部17を底板15に設け、中空突部16に着脱可能に差し込まれる便蓋クッション18を設け、中空突部16を嵌合させた底板15を便蓋クッション18で拘束している。また、便蓋本体13の裏面に設けた第二中空突部26側面の孔部26aに係合する第二のフックを底板15に設けている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、洋式便器に取り付けられる暖房便座装置に関する。
【背景技術】
【0002】
暖房便座装置の便座は電熱によって加温されているが、近年、省エネルギの要請が高まっている。暖房便座の省エネ効率を向上させる方策としては、便座からの放熱を抑制する方式が効果的であるため、便蓋に断熱材を内蔵させることによって便座からの放熱を抑制する技術が提案されている(例えば、特許文献1〜3参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000−126087号公報
【特許文献2】特開2000−83862号公報
【特許文献3】特開2002−282172号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1記載の暖房便座装置は中空状の便蓋の内部に断熱材を内蔵させた構造であるため、製造が極めて困難であり、実用性に欠ける面がある。これに対し、特許文献2,3記載の暖房便座装置は、便蓋と底板との間に断熱材を設けた構造であるため、製造は比較的容易である。
【0005】
しかしながら、特許文献2,3記載の暖房便座装置は便蓋と底板とが別体であるため、これら部材の隙間から水や汚水などが浸入することがある。このような場合、便蓋内部の清掃をして水や汚水などを排除する必要があるが、特許文献2,3記載の暖房便座装置の場合、便蓋と底板とを簡単に分離することができないので、清掃作業が困難である。
【0006】
そこで、本発明が解決しようとする課題は、便蓋と底板との確実な固定を維持することができるとともに、清掃などの際には便蓋から底板を簡単に外すことのできる暖房便座装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の暖房便座装置は、加熱部を有する便座と、前記便座を覆う便蓋と、前記便座及び前記便蓋を回動可能に保持するケーシングと、を備えた便座装置において、
前記便蓋は、便蓋本体と、当該便蓋本体の裏側に設けられた断熱材と、前記断熱材を覆い隠す底板と、を備え、
前記便蓋本体の裏側に、側面に孔部を有し、前記底板側が開放された中空突部を設け、
前記底板の前記便蓋本体側に、前記中空突部の孔部に係合するフックを設け、
前記中空突部に着脱可能に差し込まれる便蓋クッションを設けたことを特徴とする。
【0008】
このような構成とすれば、中空突部に便蓋クッションが差し込まれた状態となることにより、中空突部が変形し難く、底板も外れ難くなるため、平常時は便蓋と底板との確実な固定を維持することができる。また、清掃などの際には、便蓋クッションを外すことにより、中空突部の孔部とフックとの係合を解除することができるため、便蓋本体から底板を簡単に取り外すことができる。
【0009】
ここで、前記中空突部が嵌合する開口部を前記底板に設け、前記中空突部を嵌合させた前記底板を前記便蓋クッションによって拘束することが望ましい。
【0010】
このような構成とすれば、便蓋本体の中空突部と底板の開口部が嵌合した状態となるため、外部からの荷重などによって便蓋本体に歪みが生じても、中空突部とフックとの係合が外れることがなく、底板の離脱を防止することができる。
【0011】
また、本発明の暖房便座装置は、加熱部を有する便座と、前記便座を覆う便蓋と、前記便座及び前記便蓋を回動可能に保持するケーシングと、を備えた便座装置において、
前記便蓋は、便蓋本体と、当該便蓋本体の裏側に設けた断熱材と、前記断熱材を覆い隠す底板と、を備え、
前記便蓋本体の裏側に前記底板側を開放した中空突部を設け、
前記底板に、前記中空突部が嵌合する開口部を設け、
前記中空突部に着脱可能に差し込まれる便蓋クッションを設け、
前記中空突部を嵌合させた前記底板を前記便蓋クッションによって拘束したことを特徴とする。
【0012】
このような構成とすれば、便蓋本体の中空突部と底板の開口部とが嵌合した状態となるので、外部からの荷重によって便蓋本体が歪むことがあっても、中空突部とフックとの係合が外れることがなく、底板の離脱を防止することができる。また、清掃などの際は、便蓋クッションを外すことにより、便蓋本体の中空突部と底板の開口部との嵌合部分の拘束が解除されるので、便蓋本体から底板を容易に取り外すことができる。
【0013】
ここで、側面に孔部を有する第二の中空突部を前記便蓋本体の裏面に設け、前記第二の中空突部の孔部に係合する第二のフックを前記底板に設けることが望ましい。このような構成とすれば、便蓋の見栄えを悪化させることなく、便蓋本体に底板をより安定的に固定することができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明により、便蓋と底板との確実な固定を維持することができるとともに、清掃などの際には便蓋から底板を簡単に外すことのできる暖房便座装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の実施の形態である暖房便座装置を示す斜視図である。
【図2】図1に示す暖房便座装置を構成する便蓋の底面図である。
【図3】図2に示す便蓋の分解斜視図である。
【図4】図3に示す便蓋本体の斜視図である。
【図5】図4に示す便蓋本体の平面図である。
【図6】図3に示す断熱材の平面図である。
【図7】図3に示す底板の平面図である。
【図8】図2におけるA−A線断面図である。
【図9】図2におけるB−B線断面図である。
【図10】図2におけるC−C線断面図である。
【図11】図5に示す便蓋本体の背面図である。
【図12】図5におけるF−F線断面図である。
【図13】図5におけるH−H線断面図である。
【図14】図6に示す断熱材の側面図である。
【図15】図7に示す底板の側面図である。
【図16】図7におけるJ−J線断面図である。
【図17】図7に示す底板の背面図である。
【図18】図7におけるK−K線断面図である。
【図19】図7におけるL−L線断面図である。
【図20】図1に示す暖房便座装置の一部省略垂直断面図である。
【図21】便蓋に関するその他の実施の形態を示す底面図である。
【図22】便蓋に関するその他の実施の形態を示す底面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図1〜図10に基づいて、本発明の実施の形態について説明する。図1,図2に示すように、本実施形態の便座装置10は、洋式便器(図示せず)の後部上面に設置される本体部10aの外形を構成するケーシング10bと、ケーシング10bに回動可能に保持された便座11及び便蓋12と、を備え、便座11の内部には、便座暖房用の加熱手段(ヒータ:図示せず)が設けられている。図1は、便蓋12が起立し、使用者が便座12上に着座可能な状態を示しているが、便蓋12が倒伏すると、便座11は便蓋12によって覆い隠された状態となる。
【0017】
図3に示すように、便蓋12は、便蓋本体13と、便蓋本体13の裏側に配置された断熱材14と、断熱材14を覆い隠す底板15と、を備えている。図2に示すように、便蓋12が組み立てられた状態にあるとき、断熱材14は、図8に示すように、便蓋本体13と底板15との間に挟持されている。便蓋本体13の左右基端部13cにはヒンジ部13hが設けられ、図1に示すように、これらのヒンジ部13hがケーシング10bの左右側部に回動可能に支持されている。
【0018】
図4,図5に示すように、便蓋本体13の裏側の正面寄りの部分であって、中心線CLを挟んだ左右対称位置に、底板15(図3参照)側へ突出した二つの中空突部16が設けられている。これらの中空突部16はいずれも底板15側に開放された開口端16bを有するとともに、中心線CL側の側面に孔部16aが設けられている。また、便蓋本体13の裏面のヒンジ部13h寄り部分であって、中心線CLを挟んだ左右対称位置に、底板15(図3参照)側へ突出した二つの第二中空突部26が設けられている。これらの第二中空突部26はいずれも底板15側に開放された開口端26bを有するとともに、中心線CL側の側面に孔部26aが設けられている。
【0019】
図6に示すように、断熱材14の平面形状及びサイズは、後述する底板15(図7参照)上面内に収まるように形成されている。また、図2に示すように便蓋12を形成したとき、断熱材14には、図5に示す便蓋本体13の裏面に突設された二つの中空突部16をそれぞれ収容するための二つ切欠部14aと、二つの第二中空突部26をそれぞれ収容するための二つの切欠部14bと、が中空突部16及び第二中空突部26と対応する位置に形成されている。
【0020】
図7に示すように、底板15には、図4に示す便蓋本体13の裏面に突設された中空突部16が係脱可能に嵌合する開口部17と、第二中空突部26が係脱可能に係合する係止部25と、が設けられている。また、開口部17の外周を構成するリブ15bの中心線CL側にフック15aが形成され、係止部25の中心線CL側に第二フック25aが形成されている。図2に示すように便蓋12を組み立てたとき、フック15a,第二フック25aは、図4に示す中空突部16の孔部16a、第二中空突部26の孔部26aにそれぞれ係合し、便蓋本体13と底板15とを接合する機能を果たす。
【0021】
即ち、図9に示すように、中空突部16と開口部17との嵌合部分においては、底板15の上面から開口部17内に嵌合された中空突部16の孔部16aに対し、その外側からフック15aが係合している。また、図10に示すように、第二中空突部26と係止部25との係合部分においては、第二中空突部26内に嵌合された係止部25の第二フック25aが、第二中空突部26の内側から孔部26aに係合している。
【0022】
また、図1,図2及び図9に示すように、底板15の開口部17に嵌合された中空突部16の開口端16bに対し、底板15の下面側から便座クッション18が着脱可能に差し込まれている。即ち、底板15の開口部17と略同一面に位置する開口端16bに対し、便座クッション18が装着されている。図3に示すように、便座クッション18は合成樹脂系の弾性材料で形成され、開口端16bより拡径した形状の蓋部18bと、蓋部18b裏面に突設された複数の脚部18aと、を有し、脚部18aの外周には離脱防止用の複数の襞18cが形成されている。
【0023】
便座クッション18の脚部18aを開口端16bから中空突部16内に挿入し、蓋部18bの裏面を開口端16b周辺に密着させれば、図9に示すように、底板15下面の開口部17周辺領域は、便座クッション18の蓋部18bで押圧された状態となるため、中空突部16を開口部17に嵌合させた底板15は便蓋クッション18によって抜けないように拘束される。
【0024】
次に、図4,図5及び図11〜図13に基づいて、便蓋本体13について説明する。図4,図5などに示すように、便蓋本体13は、便座11(図1参照)の上面全体を覆う形状の天井部13aと、便座11の前縁及び左右側縁部分を覆うように垂下した周壁部13bと、を備え、左右の基端部13cの間に位置する直線状の後縁部13d下面の中心線CLを挟む左右対称位置に、二つのフック13eが突設されている。中空突部16及び第二中空突部26はいずれも便蓋本体13下面の周壁部13b内面寄りの位置に設けられている。中空突部16bは周壁部13b内面から少し離れた位置に配置され、第二中空突部26は周壁部16b内面に沿って配置されている。
【0025】
中空突部16の開口端16bは、図4に示すように、角丸の略長方形状であり、中空突部16内は複数の補強リブ16cによって区画され、長辺方向の両端寄りにそれぞれ収容部16dが設けられている。図3に示す便蓋クッション18を中空突部16に装着するとき、複数の脚部18aがそれぞれ収容部16d内に挿入され、脚部18a外周の襞18cが収容部16d内周面に接触するので、両者間の摩擦力により、便蓋クッション18が中空突部16に保持される。第二中空突部26の開口端26bは、図4に示すように、角丸の略正方形状であり、その内周は、図10に示すように、底板15の第二中空突部25が嵌入可能なサイズ、形状に形成されている。
【0026】
次に、図3,図6及び図14に基づいて、断熱材14について説明する。図3,図6に示すように、断熱材14は、便座11(図1参照)の外周形状に相似した略半楕円形状の部材であり、便蓋本体13と底板15との間に挟持可能なサイズに形成されている。図14に示すように、断熱材14は背面部から正面部に向かって厚さが連続的に減少した略板形状の部材である。断熱材14の材質は限定しないが、例えば、発泡ポリスチレンなどの発泡合成樹脂が好適である。
【0027】
図6に示すように、断熱材14の周縁部分には、前述したように、二つの中空突部16(図4参照)を収容する二つ切欠部14aと、二つの第二中空突部26を収容するための二つの切欠部14bが中心線CLを挟んだ左右対称位置に形成されている。断熱材14の上面には複数の円形凹部14c,14dが中心線CLを挟んだ左右対称位置に形成されている。円形凹部14cは成形品突き出し部であり、円形凹部14dは材料充填部である。また、断熱材14の上面には、直線状をした複数の突条14eが中心線CLと平行に一定間隔をおいて形成されている。
【0028】
次に、図3,図7及び図15〜図19に基づいて、底板15について説明する。図3,図7に示すように、底板15は、便蓋本体13との間に断熱材14を挟持した状態で、便蓋本体13の下面全体を覆い隠す形状である。底板15の全体形状は、略トレイ形状であり、その前縁寄りの部分を除く、中心線CLを含む後方部分に便蓋本体13に向かって滑らかに突出した膨出部15cを有し、便蓋本体13の後縁部13dに向かって滑らかに起立した背壁部15dが形成されている。図17に示すように、背壁部15dの背面には、図11に示す便蓋本体13の後縁部13dに形成された二つのフック13eが係脱可能に係合する二つのフック係止部15eが形成されている。
【0029】
図7,図15,図16,図18及び図19に示すように、底板15上面の前方寄りの部分に、二つの開口部17が設けられ、それぞれの開口部17の周縁部分にフック15a及びリブ15bが形成されている。また、底板15上面の後方寄りの部分に、二つの係止部25及び第二フック25aが設けられている。前述したように、開口部17、係止部25はそれぞれ便蓋本体13の中空突部16,第二中空突部26と対応する位置に形成されている。
【0030】
ここで、図3を参照しながら、図1に示す暖房便座装置10を構成する便蓋12の組立手順について説明する。図3に示すように、便蓋本体13と底板15との間に断熱材14を挟持した状態でこれら三つの部材を重ね合わせ、便蓋本体13の中空突部16,第二中空突部26をそれぞれ底板15の開口部17、係止部25に嵌合させることによってフック15a,25aをそれぞれ孔部16a,26aに係合させる。次に、便蓋本体13の後縁部13dに形成された二つのフック13eを底板15の二つのフック係止部15eにそれぞれ係合させることによって、便蓋本体13の後縁部13dと、底板15の背壁部15dとを接合する。
【0031】
この後、底板15の開口部17に露出している中空突部16の開口端16bから内部に向かって便蓋クッション18の脚部18aを差し込み、便蓋クッション18を中空突部16に装着すれば、図2に示すような状態の便蓋12が形成される。
【0032】
図2に示す便蓋12においては、便蓋本体13の中空突部16と底板15の開口部17とを嵌合しているので、外部からの荷重によって便蓋本体13が歪むことがあっても、底板15の開口部17に嵌合された中空突部16は歪まない。このため、中空突部16とフック15aとの係合が外れることがなく、底板15の離脱を防止することができる。また、便蓋本体13の中空突部16と底板15の開口部17との嵌合部分に便蓋クッション18を装着しているので、便蓋本体13と底板15との嵌合状態を保持することができる。さらに、便蓋12の内部に水が浸入した際は、便蓋クッション18を中空突部16から取り外すことによって、中空突部16の内部から中空突部16とフック15aとの係合を解除することができ、便蓋本体13の中空突部16から底板15の開口部17を外すことが可能となるので、便蓋本体13から底板15を容易に取り外して、拭き掃除することができる。
【0033】
なお、便蓋本体13の中空突部16と底板15の開口部17とを嵌合させなくても、中空突部16とフック15aを係合させて、中空突部16に便蓋クッション18を差し込むだけでも、中空突部16の歪みを抑えることができるので、底板15の離脱を防止することができる。
【0034】
また、フック15aを設けずに、中空突部16と開口部17とを嵌合させて便蓋クッション18を装着するだけでも、底板15を便蓋本体13に固定でき、且つ、中空突部16の歪みを抑えることができるので、底板15の離脱を防止することができる。
【0035】
また、図4,図5及び図7に示したように、便蓋本体13の下面に、側面に孔部26aを有する第二中空突部26を設け、この孔部26aに係合する第二のフック25aを底板15上面に設けたことにより、これらの部材を図10に示すように嵌合させることができるため、便蓋12の見栄えを悪化させることなく、便蓋本体13に底板15を安定的に固定することができる。
【0036】
次に、図20に基づいて、暖房便座装置10におけるセンサ機能について説明する。図20は図1に示す暖房便座装置の一部省略垂直断面図である。図20に示すように、暖房便座装置10を構成する便蓋12は便蓋本体13、断熱材14及び底板15の三つの部材が重なり合った構造であるため、断熱材を有しない従来の便蓋(図示せず)に比べると厚さTが大である。しかしながら、暖房便座装置10においては、便蓋12がセンサ検知領域Sを干渉しないようにその後方部分を膨出部15cにより薄く形成しているため、人体検知センサや着座センサの機能が阻害されることはない。
【0037】
次に、図21,図22に基づいて便蓋に関するその他の実施の形態について説明する。図21,図22は便蓋に関するその他の実施の形態を示す底面図である。
【0038】
図21に示す便蓋32においては、中空突部16とフック15aあるいは開口部17とを有する一つの嵌合機構Xを便蓋32の先端に設けるとともに、第二中空突部26と第二フック25aとを有する二つの嵌合機構Yを左右の基端部13c寄りの部分に設けている。また、図22に示す便蓋42においては、嵌合機構Yを設けることなく、二つの嵌合機構Xのみを便蓋42の両側縁部分の中心線CLを挟んだ対称位置に設けている。このように、嵌合機構X,Yの配置個数、位置などは限定しないので、便蓋のデザインや構造に応じて、適宜、設定することができる。
【符号の説明】
【0039】
10 便座装置
10a 本体部
10b ケーシング
11 便座
12,32,42 便蓋
13 便蓋本体
13a 天井部
13b 周壁部
13c 基端部
13d 後縁部
13e,15a,25a フック
13h ヒンジ部
14 断熱材
14a,14b 切欠部
14c,14d 円形凹部
14e 突条
15 底板
15b リブ
15c 膨出部
15d 背壁部
15e フック係止部
16,26 中空突部
16a,26a 孔部
16b,26b 開口端
16c 補強リブ
16d 収容部
17 開口部
18 便座クッション
18a 脚部
18b 蓋部
18c 襞
CL 中心線
S センサ検知領域
T 厚さ
X,Y 嵌合機構

【特許請求の範囲】
【請求項1】
加熱部を有する便座と、前記便座を覆う便蓋と、前記便座及び前記便蓋を回動可能に保持するケーシングと、を備えた便座装置において、
前記便蓋は、便蓋本体と、当該便蓋本体の裏側に設けられた断熱材と、前記断熱材を覆い隠す底板と、を備え、
前記便蓋本体の裏側に、側面に孔部を有し、前記底板側が開放された中空突部を設け、
前記底板の前記便蓋本体側に、前記中空突部の孔部に係合するフックを設け、
前記中空突部に着脱可能に差し込まれる便蓋クッションを設けたことを特徴とする暖房便座装置。
【請求項2】
前記中空突部が嵌合する開口部を前記底板に設け、前記中空突部を嵌合させた前記底板を前記便蓋クッションで拘束することを特徴とする請求項1記載の暖房便座装置。
【請求項3】
加熱部を有する便座と、前記便座を覆う便蓋と、前記便座及び前記便蓋を回動可能に保持するケーシングと、を備えた便座装置において、
前記便蓋は、便蓋本体と、当該便蓋本体の裏側に設けた断熱材と、前記断熱材を覆い隠す底板と、を備え、
前記便蓋本体の裏側に前記底板側を開放した中空突部を設け、
前記底板に、前記中空突部が嵌合する開口部を設け、
前記中空突部に着脱可能に差し込まれる便蓋クッションを設け、
前記中空突部を嵌合させた前記底板を前記便蓋クッションで拘束したことを特徴とする暖房便座装置。
【請求項4】
側面に孔部を有する第二の中空突部を前記便蓋本体の裏面に設け、前記第二の中空突部の孔部に係合する第二のフックを前記底板に設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の暖房便座装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公開番号】特開2010−178923(P2010−178923A)
【公開日】平成22年8月19日(2010.8.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−25276(P2009−25276)
【出願日】平成21年2月5日(2009.2.5)
【出願人】(000010087)TOTO株式会社 (3,889)
【Fターム(参考)】