暗証番号入力装置、方法、プログラム及び携帯電話機
【課題】暗証番号入力時の数字を直接盗み見られても安全に暗証番号入力を行う。
【解決手段】暗証番号を入力する暗証番号入力装置に、0〜9の10個の数字を配置したキーを有し、数字を入力するためのテンキー117と、乱数の発生で0〜9の10個の数字をランダムに並び替える乱数発生部124と、テンキーの各キーに配置される数字に対して乱数発生部でランダムに並び替えた数字が配置される並び替え数字配置状態をテーブルとして保存する記憶部122と、テンキーと同一のキーの配列を有する数字配置イメージを表示する画面表示部112と、画面表示部の数字配置イメージの各キーに対して記憶部のテーブルに並び替え数字配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字を表示し、テンキーから入力した数字に対して記憶部のテーブルに並び替え数字配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字を暗証番号の入力とする制御部121とを備える。
【解決手段】暗証番号を入力する暗証番号入力装置に、0〜9の10個の数字を配置したキーを有し、数字を入力するためのテンキー117と、乱数の発生で0〜9の10個の数字をランダムに並び替える乱数発生部124と、テンキーの各キーに配置される数字に対して乱数発生部でランダムに並び替えた数字が配置される並び替え数字配置状態をテーブルとして保存する記憶部122と、テンキーと同一のキーの配列を有する数字配置イメージを表示する画面表示部112と、画面表示部の数字配置イメージの各キーに対して記憶部のテーブルに並び替え数字配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字を表示し、テンキーから入力した数字に対して記憶部のテーブルに並び替え数字配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字を暗証番号の入力とする制御部121とを備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は暗証番号を入力する暗証番号入力装置に関する。特に、本発明は、指の動きから暗証番号の推測が行われた場合、さらに、暗証番号入力時に入力した数字を直接盗み見られ、又は、覗き見られたかも知れないと感じる場合にも、時間がかからず、低廉なコストでセキュリティ上安全に暗証番号の入力を可能とする暗証番号入力装置、方法、プログラム及び携帯電話機に関する。
【背景技術】
【0002】
本発明の前提とする暗証番号入力装置では、携帯電話機のサービス、設定等で暗証番号の入力を必要とする場合があるが、この暗証番号は通常0〜9までの数字からなる4桁以上の番号である場合が多い。そして、その数字入力はテンキーを利用して入力する場合がほとんどである。ところが、テンキーの数字配置はほぼ全ての端末で同じでありかつ固定の配置となっているため、利用者が入力している時の指の動きから、利用者の近くにいる人にその入力している番号が推測されてしまう可能性があり、セキュリティ上危険な場合がある。また、指の動きから暗証番号の桁数の推測が行われる危険性もある。
このような暗証番号の入力に関連して以下の従来技術がある。
【0003】
従来、利用者による暗証番号の入力の際に周囲の第三者による利用者の入力キーの押圧動作に基づいて察知されない機能を備えつつ、操作時間の取引時間を短くすることが可能なATMを提供するため、タッチパネル方式の入力表示装置を備えたATMであって、暗証番号の入力表示画面において、利用者に対して通常の数字入力配置表示とは異なるパターンの表示を選択させるための並び替えキーを表示し、当該並び替えキーが押圧された際には、前記入力表示装置において前記通常の数字入力配置表示とは異なるパターンの数字入力配置表示を行うようにしたものもある(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
しかしながら、上記特許文献1では、並び替えキーが押圧された際には、通常の数字入力配置表示とは異なるパターンの数字入力配置表示を行うが、周囲の第三者により利用者に気が付かれないうちに入力した暗証番号を直接盗み見られ、又は、覗き見られたかも知れないと感じる場合にはセキュリティ上不十分であるという問題がある。
従来、保安性に長け、且つ、利便性に優れた携帯通信端末を提供するため、CPUは、使用者から暗証番号入力が必要となるアプリケーションの起動が行われたときに、基地局側に対して暗証番号入力用のキー配列情報の送信を要求し、続いて、CPUは、地局側から暗証番号入力用のキー配列情報を受信すると、この情報を表示部に表示させ、使用者に対して表示された暗証番号入力用のキー配列に従って暗証番号のキー入力を行う旨を指示し、使用者により表示部に表示したキー配列に基づく見かけの暗証番号が入力されると、CPUは、操作されたテンキーの情報を基地局側へ送信するものがある(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
しかしながら、上記特許文献2では、使用者により表示部に表示したキー配列に基づく見かけの暗証番号が入力されるので、周囲の第三者により利用者に気が付かれないうちに入力した暗証番号を直接盗み見られ、又は、覗き見られてもセキュリティ上の危険はないが、暗証番号入力用のキー配列情報を基地局側から受信し、入力された見かけの暗証番号を基地局側へ送信して照合させるので、送受信による時間がかかり、通信コストがかかるという問題がある。
【0006】
また、従来、操作毎に数字の配列がランダムに変わるようにした暗証番号などを入力するテンキー装置において、操作性の向上を図るため、数字を入力するためのデジタル表示されるキーを備え、入力操作毎に数字の配列をランダムに替えるようにしたテンキー装置において、各数字の表示部に異なる色を割り当てて付したものもある(例えば、特許文献3参照)。
【0007】
しかしながら、上記特許文献3では、操作毎に数字の配列がランダムに変わるようにして暗証番号を入力するが、周囲の第三者により利用者に気が付かれないうちに入力した暗証番号を直接盗み見られ、又は、覗き見られたかも知れないと感じる場合にはセキュリティ上不十分であるという問題がある。
また、従来、暗証番号入力の際にその暗証番号が周囲から判読されるのを防止し、決済を安全に処理することができるICカードリードライト用携帯端末を得るため、正しい暗証番号がテンキーを介して入力されたことを条件に決済を実行するICカードリードライト用携帯端末において、ICカードの挿入が検知されて顧客が暗証番号を入力する際には毎回テンキーの数字の配列がキー配列テーブルから選択されて変更されるので、押下された位置のテンキーの数字の判読が防止され、また、暗証番号入力終了後には、変更されたテンキーの数字が初期設定の配列に戻されて、その初期設定の配列状態でICカードリードライト用携帯端末は店員に手渡されるので、店員にとってはその後の売上金額の入力等の会計処理が容易となって、入力ミスが未然に防止されてICカードによる決済が安全に処理されるものもある(例えば、特許文献4参照)。
【0008】
しかしながら、上記特許文献4では、顧客が暗証番号を入力する際には毎回テンキーの数字の配列がキー配列テーブルから選択されて変更されるので、押下された位置のテンキーの数字の判読が防止されるが、周囲の第三者により利用者に気が付かれないうちに入力した暗証番号を直接盗み見られ、又は、覗き見られたかも知れないと感じる場合にはセキュリティ上不十分であるという問題がある。
【0009】
また、従来の決済端末装置では、暗証番号を他人に読みとられる虞があったため、暗証番号を入力する毎に、表示される表示器に0から9までの数字の並び方を一定の方法で決定し、暗証番号を入力するものもある(例えば、特許文献5参照)。
しかしながら、上記特許文献5では、暗証番号を入力する毎に、表示される表示器に0から9までの数字の並び方を一定の方法で決定し、暗証番号を入力するが、周囲の第三者により利用者に気が付かれないうちに入力した暗証番号を直接盗み見られ、又は、覗き見られたかも知れないと感じる場合にはセキュリティ上不十分であるという問題がある。
【0010】
また、従来、利用者以外からパスワードの入力操作が容易に見える場合に、パスワードが推測される危険性の低いパスワード認証装置を提供するため、パスワードを入力してパスワードの認証を行うパスワード認証装置は、複数種類のソフトキーボードパターンから前記表示手段にパスワードを入力するためのキー配列を有するソフトキーボードを表示する表示処理手段と、前記表示手段に表示されたソフトキーボードのキー配列の個々のキーの選択操作を受け付ける入力手段と、前記入力手段によりキーの選択操作を受け付ける度に、前記表示処理手段によるソフトキーボードの各キーの表示形態を変更し、所定の文字数のキーの選択操作を受け付けると、予め記憶されたパスワードと比較を行い、パスワードを認証するデータ処理手段を備えるものもある(例えば、特許文献6参照)。
【0011】
しかしながら、上記特許文献6では、ソフトキーボードの各キーの表示形態を変更し、所定の文字数のキーの選択操作を受け付けるが、周囲の第三者により利用者に気が付かれないうちに入力した暗証番号を直接盗み見られ、又は、覗き見られたかも知れないと感じる場合にはセキュリティ上不十分であるという問題がある。
【0012】
【特許文献1】特開2006−277334号公報
【特許文献2】特開2002−261916号公報
【特許文献3】特開2002−287871号公報
【特許文献4】特開平11−161749号公報
【特許文献5】特開2002−319061号公報
【特許文献6】特開2004−126973号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
したがって、本発明は上記問題点に鑑みて、利用者が入力している時の指の動きから、利用者の近くにいる人にその入力している番号が推測されても、時間がかからず、低廉なコストでセキュリティ上安全に暗証番号の入力を可能とし、さらに、周囲の第三者により利用者に気が付かれないうちに暗証番号の入力時に入力した数字を直接盗み見られ、又は、覗き見られたとしても、時間がかからず、低廉なコストでセキュリティ上安全に暗証番号の入力を可能とする暗証番号入力装置、方法、プログラム及び携帯電話機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明は前記問題点を解決するために、暗証番号を入力する暗証番号入力装置において、0〜9の10個の数字を配置したキーを有し、数字を入力するためのテンキーと、乱数の発生で0〜9の10個の数字をランダムに並び替える乱数発生部と、前記テンキーの各キーに配置される数字に対して前記乱数発生部でランダムに並び替えた数字が配置される並び替え数字配置状態をテーブルとして保存する記憶部と、前記テンキーと同一のキーの配列を有する数字配置イメージを表示する画面表示部と、前記画面表示部の数字配置イメージの各キーに対して前記記憶部のテーブルに並び替え数字配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字を表示し、さらに、前記テンキーから入力した数字に対して前記記憶部のテーブルに並び替え数字配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字を暗証番号の入力とする制御を行う制御部とを備えることを特徴とする暗証番号入力装置を提供する。
【0015】
さらに、前記記憶部は前記テンキーの各キーに配置される数字に対して同じ数字が配置される通常数字配置状態をテーブルとして保存し、外部からの要求に応じて、前記制御部は、前記画面表示部の数字配置イメージの各キーに対して前記記憶部のテーブルに保存される通常数字配置状態に配置されている同じ数字を表示し、さらに、前記テンキーから入力した数字に対して前記記憶部のテーブルに保存された通常数字配置状態に配置されている同じ数字を暗証番号の入力とする。
【0016】
さらに、前記制御部は、前記テンキーから数字を入力する毎に、前記テンキーの各キーに配置される数字に対して前記乱数発生部でランダムに並べ替えられ数字が配置される並び替え数字配置状態を前記記憶部のテーブルに保存し、前記画面表示部の数字配置イメージの各キーに対して前記記憶部のテーブルに並び替え数字配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字を表示し、さらに、前記テンキーから入力した数字に対して前記記憶部のテーブルに並び替え数字配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字を暗証番号の1桁の入力とする制御を行う。
【0017】
さらに、本発明は、暗証番号を入力する暗証番号入力装置において、0〜9の10個の数字を配置したキーを有し、数字を入力するためのタッチパネルテンキーを表示する画面表示部と、乱数の発生で0〜9の10個の数字をランダムに並び替える乱数発生部と、前記タッチパターンテンキーの各キーに配置される数字に対して前記乱数発生部でランダムに並び替えられた数字が配置される並び替え数字配置状態をテーブルとして保存する記憶部と、前記画面表示部の前記タッチパネルテンキーの各キーに前記記憶部のテーブルに保存される並び替え数字配置状態に配置されるランダムな並べ替え数字を表示し、さらに、前記タッチパネルテンキーから入力した数字に対して前記記憶部のテーブルに並び替え数字配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字を暗証番号の入力とする制御を行う制御部とを備えることを特徴とする暗証番号入力装置を提供する。
【0018】
さらに、前記記憶部は前記タッチパネルテンキーの各キーに配置される数字に対して同じ数字が配置される通常数字配置状態をテーブルとして保存し、外部からの要求に応じて、前記制御部は、前記画面表示部のタッチパネルテンキーの各キーに対して前記記憶部のテーブルに保存される通常数字配置状態に配置されている同じ数字を表示し、さらに、前記タッチパネルテンキーから入力した数字に対して前記記憶部のテーブルに保存された通常数字配置状態に配置されている同じ数字を暗証番号の入力とする。
【0019】
さらに、前記制御部は、前記タッチパネルテンキーから数字を入力する毎に、前記タッチパネルテンキーの各キーに配置される数字に対して前記乱数発生部でランダムに並べ替えられ数字が配置される並び替え数字配置状態を前記記憶部のテーブルに保存し、前記画面表示部のタッチパネルテンキーの各キーに対して前記記憶部のテーブルに並び替え数字配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字を表示し、さらに、前記タッチパネルテンキーから入力した数字に対して前記記憶部のテーブルに並び替え数字配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字を暗証番号の1桁の入力とする制御を行う。
【0020】
さらに、本発明は、暗証番号を入力する暗証番号入力装置において、0〜9の10個の数字及び複数の記号を配置したキーを有し、数字及び記号を入力するためのテンキーと、乱数の発生で0〜9の10個の数字及び複数の記号をランダムに並び替える乱数発生部と、前記テンキーの各キーに配置される数字及び記号に対して前記乱数発生部でランダムに並び替えた数字及び記号が配置される並び替え数字・記号配置状態をテーブルとして保存する記憶部と、前記テンキーと同一のキーの配列を有する数字・記号配置イメージを表示する画面表示部と、前記画面表示部の数字・記号配置イメージの各キーに対して前記記憶部のテーブルに並び替え数字・記号配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字及び記号を表示し、さらに、前記テンキーから入力した数字及び記号に対して前記記憶部のテーブルに並び替え数字・記号配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字及び記号を読み出し数字を読み出した場合には暗証番号の入力とし、記号を読み出した場合にはダミーの入力とする制御を行う制御部とを備えることを特徴とする暗証番号入力装置を提供する。
【0021】
さらに、前記記憶部は前記テンキーの各キーに配置される数字及び記号に対して同じ数字及び記号が配置される通常数字・記号配置状態をテーブルとして保存し、外部からの要求に応じて、前記制御部は、前記画面表示部の数字・記号配置イメージの各キーに対して前記記憶部のテーブルに保存される通常数字・記号配置状態に配置されている同じ数字及び記号を表示し、さらに、前記テンキーから入力した数字及び記号に対して前記記憶部のテーブルに保存された通常・記号数字配置状態に配置されている同じ数字及び記号を読み出し、数字を読み出した場合には暗証番号の入力とし、記号を読み出した場合にはダミーの入力とする。
【0022】
さらに、前記制御部は、前記テンキーから数字及び記号を入力する毎に、前記テンキーの各キーに配置される数字及び記号に対して前記乱数発生部でランダムに並べ替えられ数字及び記号が配置される並び替え数字・記号配置状態を前記記憶部のテーブルに保存し、前記画面表示部の数字・記号配置イメージの各キーに対して前記記憶部のテーブルに並び替え数字・記号配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字及び記号を表示し、さらに、前記テンキーから入力した数字及び記号に対して前記記憶部のテーブルに並び替え数字・記号配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字及び記号を読み出し、数字を読み出した場合には暗証番号の1桁の入力とする制御を行う。
【0023】
さらに、本発明は、暗証番号を入力する暗証番号入力方法において、乱数の発生で0〜9の10個の数字をランダムに並び替える工程と、0〜9の10個の数字を配置したキーを有し、数字を入力するためのテンキーの各キーに配置される数字に対してランダムに並び替えた数字が配置される並び替え数字配置状態をテーブルとして保存する工程と、前記テンキーと同一のキーの配列を有する数字配置イメージを画面に表示する工程と、前記画面の数字配置イメージの各キーに対して前記テーブルに並び替え数字配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字を表示する工程と、前記テンキーから入力した数字に対して前記テーブルに並び替え数字配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字を暗証番号の入力とする工程とを備えることを特徴とする暗証番号入力方法を提供する。
【0024】
さらに、本発明は、暗証番号を入力する暗証番号入力プログラムにおいて、乱数の発生で0〜9の10個の数字をランダムに並び替える手順と、0〜9の10個の数字を配置したキーを有し、数字を入力するためのテンキーの各キーに配置される数字に対してランダムに並び替えた数字が配置される並び替え数字配置状態をテーブルとして保存する手順と、前記テンキーと同一のキーの配列を有する数字配置イメージを画面に表示する工程と、前記画面の数字配置イメージの各キーに対して前記テーブルに並び替え数字配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字を表示する手順と、前記テンキーから入力した数字に対して前記テーブルに並び替え数字配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字を暗証番号の入力とする手順とを備えることを特徴とする暗証番号入力プログラムを提供する。
【0025】
さらに、本発明は、暗証番号を入力する暗証番号入力方法において、0〜9の10個の数字を配置したキーを有し、数字を入力するためのタッチパネルテンキーを画面に表示する工程と、乱数の発生で0〜9の10個の数字をランダムに並び替える工程と、前記タッチパターンテンキーの各キーに配置される数字に対してランダムに並び替えられた数字が配置される並び替え数字配置状態をテーブルとして保存する工程と、前記画面の前記タッチパネルテンキーの各キーに前記テーブルに保存される並び替え数字配置状態に配置されるランダムな並べ替え数字を表示し、さらに、前記タッチパネルテンキーから入力した数字に対して前記テーブルに並び替え数字配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字を暗証番号の入力とする工程とを備えることを特徴とする暗証番号入力方法を提供する。
【0026】
さらに、本発明は、暗証番号を入力する暗証番号入力プログラムにおいて、0〜9の10個の数字を配置したキーを有し、数字を入力するためのタッチパネルテンキーを画面に表示する手順と、乱数の発生で0〜9の10個の数字をランダムに並び替える手順と、前記タッチパターンテンキーの各キーに配置される数字に対してランダムに並び替えられた数字が配置される並び替え数字配置状態をテーブルとして保存する手順と、前記画面の前記タッチパネルテンキーの各キーに前記テーブルに保存される並び替え数字配置状態に配置されるランダムな並べ替え数字を表示し、さらに、前記タッチパネルテンキーから入力した数字に対して前記テーブルに並び替え数字配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字を暗証番号の入力とする手順とを備えることを特徴とする暗証番号入力プログラムを提供する。
【0027】
さらに、本発明は、暗証番号を入力する暗証番号入力方法において、乱数の発生で0〜9の10個の数字及び複数の記号をランダムに並び替える工程と、0〜9の10個の数字及び複数の記号を配置したキーを有し、数字及び記号を入力するためのテンキーの各キーに配置される数字及び記号に対してランダムに並び替えた数字及び記号が配置される並び替え数字・記号配置状態をテーブルとして保存する工程と、前記テンキーと同一のキーの配列を有する数字・記号配置イメージを画面に表示する工程と、前記画面の数字・記号配置イメージの各キーに対して前記テーブルに並び替え数字・記号配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字・記号を表示する工程と、前記テンキーから入力した数字及び記号に対して前記テーブルに並び替え数字・記号配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字及び記号を読み出し、数字を読み出した場合には暗証番号の入力とし、記号を読み出した場合にはダミーの入力とする工程とを備えることを特徴とする暗証番号入力方法を提供する。
【0028】
さらに、本発明は、暗証番号を入力する暗証番号入力プログラムにおいて、乱数の発生で0〜9の10個の数字及び複数の記号をランダムに並び替える手順と、0〜9の10個の数字及び複数の記号を配置したキーを有し、数字及び記号を入力するためのテンキーの各キーに配置される数字及び記号に対してランダムに並び替えた数字及び記号が配置される並び替え数字・記号配置状態をテーブルとして保存する手順と、前記テンキーと同一のキーの配列を有する数字・記号配置イメージを画面に表示する手順と、前記画面の数字・記号配置イメージの各キーに対して前記テーブルに並び替え数字・記号配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字・記号を表示する手順と、前記テンキーから入力した数字及び記号に対して前記テーブルに並び替え数字・記号配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字及び記号を読み出し、数字を読み出した場合には暗証番号の入力とし、記号を読み出した場合にはダミーの入力とする手順とを備えることを特徴とする暗証番号入力プログラムを提供する。
【0029】
さらに、本発明は、暗証番号を入力する暗証番号入力装置を有する携帯電話機において、0〜9の10個の数字を配置したキーを有し、数字を入力するためのテンキーと、乱数の発生で0〜9の10個の数字をランダムに並び替える乱数発生部と、前記テンキーの各キーに配置される数字に対して前記乱数発生部でランダムに並び替えた数字が配置される並び替え数字配置状態をテーブルとして保存する記憶部と、前記テンキーと同一のキーの配列を有する数字配置イメージを表示する画面表示部と、前記画面表示部の数字配置イメージの各キーに対して前記記憶部のテーブルに並び替え数字配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字を表示し、さらに、前記テンキーから入力した数字に対して前記記憶部のテーブルに並び替え数字配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字を暗証番号の入力とする制御を行う制御部とを備えることを特徴とする暗証番号入力装置を有する携帯電話機を提供する。
【0030】
さらに、本発明は、暗証番号を入力する暗証番号入力装置を有する携帯電話機において、0〜9の10個の数字を配置したキーを有し、数字を入力するためのタッチパネルテンキーを表示する画面表示部と、乱数の発生で0〜9の10個の数字をランダムに並び替える乱数発生部と、前記タッチパターンテンキーの各キーに配置される数字に対して前記乱数発生部でランダムに並び替えられた数字が配置される並び替え数字配置状態をテーブルとして保存する記憶部と、前記画面表示部の前記タッチパネルテンキーの各キーに前記記憶部のテーブルに保存される並び替え数字配置状態に配置されるランダムな並べ替え数字を表示し、さらに、前記タッチパネルテンキーから入力した数字に対して前記記憶部のテーブルに並び替え数字配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字を暗証番号の入力とする制御を行う制御部とを備えることを特徴とする暗証番号入力装置を有する携帯電話機を提供する。
【0031】
さらに、本発明は、暗証番号を入力する暗証番号入力装置を有する携帯電話機において、0〜9の10個の数字及び複数の記号を配置したキーを有し、数字及び記号を入力するためのテンキーと、乱数の発生で0〜9の10個の数字及び複数の記号をランダムに並び替える乱数発生部と、前記テンキーの各キーに配置される数字及び記号に対して前記乱数発生部でランダムに並び替えた数字及び記号が配置される並び替え数字・記号配置状態をテーブルとして保存する記憶部と、前記テンキーと同一のキーの配列を有する数字・記号配置イメージを表示する画面表示部と、前記画面表示部の数字・記号配置イメージの各キーに対して前記記憶部のテーブルに並び替え数字・記号配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字及び記号を表示し、さらに、前記テンキーから入力した数字及び記号に対して前記記憶部のテーブルに並び替え数字・記号配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字及び記号を読み出し数字を読み出した場合には暗証番号の入力とし、記号を読み出した場合にはダミーの入力とする制御を行う制御部とを備えることを特徴とする携帯電話機を提供する。
【発明の効果】
【0032】
以上説明したように、本発明によれば、乱数の発生で0〜9の10個の数字をランダムに並び替え、0〜9の10個の数字を配置したキーを有し、数字を入力するためのテンキーの各キーに配置される数字に対してランダムに並び替えた数字が配置される並び替え数字配置状態をテーブルとして保存し、テンキーと同一のキーの配列を有する数字配置イメージを画面に表示し、画面の数字配置イメージの各キーに対してテーブルに並び替え数字配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字を表示し、テンキーから入力した数字に対してテーブルに並び替え数字配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字を暗証番号の入力とすることにより、テンキーの数字配置を仮想的に並び替えてその配置を画面に表示し、その配置イメージに従ってテンキーから数字を入力するようにしたので、暗証番号入力において指の動きから近くにいる人に入力している番号が分かってしまう可能性を大幅に低減することが可能となり、さらに、周囲の第三者により利用者に気が付かれないうちに暗証番号の入力時に入力した数字を直接盗み見られ、又は、覗き見られたとしてもセキュリティ上安全に暗証番号の入力を可能とし、しかも、処理に時間がかからず、低廉なコストで実現可能となる。
【0033】
さらに、数字を1桁ずつ入力する度に仮想的な数字配置を入れ替えることもできるので、安全性をさらに高めることもできる。
さらに、利用者の近くに人がおらず、セキュリティ上危険でなくなった場合には並び替え数字配置状態から通常数字配置状態にして暗証番号を入力できるようにし、操作容易性も考慮している。
【0034】
さらに、0〜9の10個の数字を配置したキーを有し、数字を入力するためのタッチパネルテンキーを画面に表示し、乱数の発生で0〜9の10個の数字をランダムに並び替え、タッチパターンテンキーの各キーに配置される数字に対してランダムに並び替えられた数字が配置される並び替え数字配置状態をテーブルとして保存し、画面のタッチパネルテンキーの各キーにテーブルに保存される並び替え数字配置状態に配置されるランダムな並べ替え数字を表示し、さらに、タッチパネルテンキーから入力した数字に対してテーブルに並び替え数字配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字を暗証番号の入力とするようにしたので、タッチパネル対応の携帯電話機上でも、周囲の第三者により利用者に気が付かれないうちに暗証番号の入力時に入力した数字を直接盗み見られたとしても入力している暗証番号が分かってしまう可能性を大幅に低減でき、セキュリティ上安全に暗証番号の入力を可能とし、しかも、処理に時間がかからず、低廉なコストで実現可能である。
【0035】
さらに、乱数の発生で0〜9の10個の数字及び複数の記号をランダムに並び替え、0〜9の10個の数字及び複数の記号を配置したキーを有し、数字及び記号を入力するためのテンキーの各キーに配置される数字及び記号に対してランダムに並び替えた数字及び記号が配置される並び替え数字・記号配置状態をテーブルとして保存し、テンキーと同一のキーの配列を有する数字・記号配置イメージを画面に表示し、画面の数字・記号配置イメージの各キーに対してテーブルに並び替え数字・記号配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字・記号を表示し、テンキーから入力した数字及び記号に対してテーブルに並び替え数字・記号配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字及び記号を読み出し、数字を読み出した場合には暗証番号の入力とし、記号を読み出した場合にはダミーの入力とすることにより、テンキーの数字・数字配置を仮想的に並び替えてその配置を画面に表示し、その数字・記号配置イメージに従ってテンキーから数字及び記号を入力するようにしたので、暗証番号の入力において、指の動きから近くにいる人に入力している番号が分かってしまう可能性を大幅に低くすることができ、さらに、周囲の第三者により利用者に気が付かれないうちに暗証番号の入力時に入力した数字を直接盗み見られ、又は、覗き見られたとしてもセキュリティ上安全に暗証番号の入力を可能とし、しかも、処理に時間がかからず、低廉なコストで実現可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0036】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る携帯電話機を示す概略外観図である。なお、全図を通して同様の構成要素には同一の符号を付す。本図に示すように、携帯電話機111には画面表示部112及びキー入力部123が設けられる。
画面表示部112は携帯電話機111の使用者から暗証番号入力時に数字を入力するための数字配置イメージ118を表示する。数字配置イメージ118は後述するテンキー117の記号キーを除く数字キーと同一のキーの配列を有し、配列された各キーには数字が配置される。
【0037】
キー入力部123は携帯電話機111の使用者からのキー入力を受け付ける。
なお、キー入力部123にはキーの種類として、「決定」キー113、「並替」キー114、「戻す」キー115、「CLR」キー116、テンキー117がある。
「決定」キー113は暗証番号の入力を終えて番号を確定する時に使用する。
「並替」キー114は、数字配置イメージ118に配列されるキーに対して数字の配置を仮想的に並べ替える時に使用する。なお、画面表示部112では「並替」キー114の操作があったことを示す表示を行う。
【0038】
「戻す」キー115は、数字配置イメージ118に配列されているキーに配置されている数字をテンキー117と同じ配置の数字にしたい時に使用する。
「CLR」キー116は、暗証番号として入力している数字を1桁削除する時に使用する。
テンキー117は、縦4列、横3行の0〜9の10個の数字のキーと、*、#の記号のキーとの配列であり、暗証番号入力時に暗証番号を変換した数字の入力に使用される。
【0039】
なお、暗証番号を変換した数字の入力は、数字配置イメージ118に配列されたキーに対して数字の仮想的な配置に基づくものとする。
例えば、利用者の近くにいない場合に暗証番号5826を入力するには、通常、テンキー117の5、8、2、6の数字キーを順に押下して入力する。利用者の近くにいる人にその入力している番号が分かってしまう可能性がある場合に暗証番号5826を入力するには並び替え可能な図1に示される数字配置イメージ118を用いる場合テンキー117の1609の数字キーを順に押下し変換して入力する。これにより暗証番号5826を変換した入力数字1609の入力操作が盗み見られ、又は、覗き見られても、暗証番号5826は取られない。さらに、利用者の近くにいる人にその入力している番号1609が推測されても、指の動きから暗証番号5826を推測することは不可能である。以下詳細に説明を行う。
【0040】
図2は図1における携帯電話機の概略構成を示すブロック図である。本図に示すように、携帯電話機111には制御部121が設けられ、制御部121はCPU(中央演算処理装置)で構成され、画面表示部112、記憶部122、キー入力部123及び乱数発生部124の制御を行うことにより、携帯電話機111全体の制御をプログラムで実行する。
画面表示部112は制御部121からの指示に従い、利用者が操作するのに必要な情報を表示し、具体的には、数字配置イメージ118、その他の暗証番号入力処理で必要な情報を出力する。
【0041】
制御部121はキー入力部123からの指示に従って様々な処理を実行して、結果を画面表示部112へ出力し、処理の過程で必要となるデータを記憶部122へ保存し、記憶部122からデータを読み込む。
記憶部122は制御部121での処理の過程において必要なデータを保存し、数字配置テーブル141、142−1、142−2、…を有する。数字配置テーブル141、142−1、142−2、…は後述する図4において詳細に説明を行う。
【0042】
乱数発生部124は乱数発生を使用して0〜9の10個の数字をランダムに並べ替えを実行し、制御部121から要求があった際に数字の並び替えの結果を制御部121へ渡す。この結果は、記憶部122に保存され、数字配置イメージ118に表示する数字の配置に利用される。
図3は図1の画面表示部112に数字配置イメージ118として表示される数字配置の遷移例を示す図である。画面表示部112に表示される数字配置イメージ118として、数字配置の種類は、本図(a)に示すようにテンキー117と同じ数字のキーの配置である通常数字配置状態131と、本図(b)に示すように数字をランダムに並び替えたキーの配置である並び替え数字配置状態132−1、132−2、…との2種類がある。
【0043】
また、本実施例では、「並替」キー114又は「戻す」キー115を押して、この数字配置を替える。
「並替」キー114を押すことで、数字配置を並び替え数字配置状態132−1、132−2、…の任意の1つに替える。なお、前状態が並び替え数字配置状態132−1、132−2、…の任意の1つの場合も他の1つに並び替えの順序が入れ替わる。「戻す」キー115を押すことで、前状態に関わらず、通常数字配置状態131に替える。
【0044】
図4は図2における記憶部122に保存される数字配置テーブルを示す。本図に示すように、記憶部122の数字配置テーブル141、142−1、142−2、…はテンキー117の数字配置と数字配置イメージ118上の数字配置との関係を保存し、暗証番号を入力する際に使用されるもので、テンキー117の数字を、実際に暗証番号として入力される入力数字に変換するためのものである。
【0045】
具体的には、数字配置テーブル141では、テンキー117の数字1、2、3、…、0に対して通常数字配置状態131の入力数字1、2、3、…、0がそれぞれ保存される。
数字配置テーブル142−1では、テンキー117の数字1、2、3、…、0に対して並び替え数字配置状態132−1の入力数字5、4、0、…、2がそれぞれ保存される。
数字配置テーブル142−2では、テンキー117の数字1、2、3、…、0に対して並び替え数字配置状態132−2の入力数字8、9、1、…、4がそれぞれ保存される。
【0046】
同様にして、数字配置テーブル142−3以降が記憶部122に保存される。
また、図3に示しているように「並替」キー114の押下による「並替」により数字配置が変化する度に、数字配置テーブル142−1、142−2、…の任意の1つもそれに合わせて更新される。
さらに、「戻す」キー115の押下による「戻す」により数字配置テーブル142−1、142−2、…の任意の1つから数字配置テーブル141に変更される。
【0047】
なお、図1では、数字配置イメージ118として並び替え数字配置状態132−1の入力数字が示される。
図5は暗証番号5826を入力する制御部121の制御動作例を説明するフローチャートである。本図に示すように、ステップS201において、制御部121では、数字配置イメージ118として画面表示部112に並び替え数字配置状態132−1を固定して表示する例について説明を行う。
【0048】
ステップS202において、制御部121では、ユーザに数字配置イメージ118を参照して暗証番号の第1桁目「5」の数字を変換したテンキー117による「1」の数字の入力を促し、「1」の数字の入力を検出する。
ステップS203において、「1」の数字の検出に対して数字配置テーブル142−1から「5」を読み出して暗証番号の第1桁目とする。
【0049】
ステップS204において、制御部121では、ユーザに数字配置イメージ118を参照して暗証番号の第2桁目「8」の数字を変換したテンキー117による「6」の数字の入力を促し、「6」の数字の入力を検出する。
ステップS205において、「6」の数字の検出に対して数字配置テーブル142−1から「8」を読み出して暗証番号の第2桁目とする。
【0050】
ステップS206において、制御部121では、ユーザに数字配置イメージ118を参照して暗証番号の第3桁目「2」の数字を変換したテンキー117による「0」の数字の入力を促し、「0」の数字の入力を検出する。
ステップS207において、「0」の数字の入力の検出に対して数字配置テーブル142−1から「2」を読み出して暗証番号の第3桁目とする。
【0051】
ステップS208において、制御部121では、ユーザに数字配置イメージ118を参照して暗証番号の第4桁目「6」の数字を変換したテンキー117による「9」の数字の入力を促し、「9」の数字の入力を検出する。
ステップS207において、「9」の数字の入力の検出に対して数字配置テーブル142−1から「6」を読み出して暗証番号の第4桁目とする。
【0052】
このようにして、暗証番号5826を入力するのに、並び替え数字配置132−1の場合にはテンキー117からの入力は1609となる。
同様に、暗証番号5826を入力するのに、並び替え数字配置132−2の場合にはテンキー117からの入力は9164となる。
暗証番号を入力する毎にテンキー117の操作が異なるので、入力動作から暗証番号を読み取られることはない。
【0053】
図6は図2における制御部121の一連の制御動作例を説明するフローチャートである。本図に示すように、ステップS151において、暗証番号入力処理を開始する。
ステップS152において、制御部121では、まず、暗証番号の入力が「0桁」であることを記憶部122へ保存し、暗証番号が入力されていない状態であることを設定する。
【0054】
ステップS153において、制御部121では、乱数発生部124へ0〜9の10個の数字の並び替えを要求する。乱数発生部124は数字の並び替え結果を制御部121に渡し、制御部121はその結果を利用して並び替え数字配置状態132−1、132−2、…の任意の1つとしての数字配置を決め、これにあわせた数字配置テーブル142−1、142−2、…(図4参照)の1つを作成して記憶部122へ保存する。そしてその決まった数字配置を数字配置イメージ118として画面表示部112に表示する。
【0055】
ステップS154において、キー入力部123からの入力を待つ。
ステップS155において、この後、キー入力部123からのキー入力があったら、入力されたキーの種類によって処理が分かれる。すなわち、入力されたキーの種類が「並替」キー114であれば、ステップS153に戻る。
ステップS156において、入力されたキーの種類が「並替」キー114でなければ、「戻す」キー115であるか否かを判断する。
【0056】
ステップS157において、入力されたキーが「戻す」キー115であれば、制御部121では数字配置を通常数字配置状態131にして、数字配置テーブル141もその配置にあわせて作成し直して記憶部122に保存し、テンキー117と同じ数字配置イメージ118として画面表示部112に表示し、以後、前述のステップS154に戻り、キー入力部123からの入力を待つ。
【0057】
ステップS158において、入力されたキーの種類が「戻す」キー115でなければ、「決定」キー113であるか否かを判断する。
ステップS159において、入力されたキーの種類が「決定」キー113であれば、制御部121では記憶部122から今時点での暗証番号を読み出し、それを入力完了の暗証番号とみなして、照合及びその結果に伴う処理、例えば、携帯電話機111の動作開始、重要なメニューの動作開始等の処理を実施する。
【0058】
ステップS160において、暗証番号入力処理を終了する。
ステップS161において、入力されたキーの種類が「決定」キー113でなければ、「CLR」キー116であるか否かを判断する。
ステップS162において、入力されたキーの種類が「CLR」キー116であれば、制御部121では記憶部122から今時点での暗証番号を読み出し、1桁以上入力されているかどうかを判定する。1桁も入力されていない場合は、ステップS160に進み、暗証番号入力処理自体を取り消すとみなし、暗証番号入力処理を終了する。
【0059】
ステップS163において、もし1桁以上入力されていれば、読み出している暗証番号の最下位1桁を削除し、解除後の暗証番号を記憶部122へ上書き保存し、ステップS154に進み、次のキー入力を待つ。
ステップS164において、入力されたキーの種類が「CLR」キー116でなく、テンキー117であれば、制御部121では、まず記憶部122から今時点での暗証番号を読み出し、既に入力可能最大桁数に到達しているか否かを判定する。もし、既に入力可能最大桁数に到達している場合は、入力を破棄してステップS154に進み、キー入力部123からのキー入力を待つ。
【0060】
ステップS165において、そうでなく入力可能最大桁数にまだ到達していない場合は、制御部121では数字配置テーブル142−1、142−2、…を利用し、入力されたキーの入力数字から該当する通常数字配置状態131、並び替え数字配置状態132−1、132−2、…の数字を読み出す。
ステップS166において、読み出された数字を、記憶部122から読み出した暗証番号の最下位1桁に追加し、追加後の暗証番号を記憶部122への上書き保存して、ステップS154に進み、次のキー入力を待つ。
【0061】
このようにして、数字を1桁ずつ入力する度に仮想的な数字配置を入れ替えることもできるので、安全性をさらに高めることもできる。
図7は図1の画面表示部112の数字配置イメージ118の変形例を示す概略外観図である。本図に示すように、図1と比較して、画面表示部112の数字配置イメージ118には通常数字配置状態131が表示され、通常数字配置状態131はテンキー117の数字配置と同じ数字配置を有する。図6におけるステップ156、ステップS157により数字配置イメージ118への通常数字配置状態131の表示が可能となる。利用者の近くに人がおらず、セキュリティ上危険でなくなった場合には並び替え数字配置状態から通常数字配置状態にして暗証番号を入力できるようにし、操作容易性も考慮している。通常のテンキー117の配置に従って入力したい場合も考慮するためである。なお、画面表示部112では「戻す」キー115の操作があったことを示す表示を行う。
【0062】
したがって、本発明によれば、テンキー117の数字配置を仮想的に並び替えてその配置を画面表示部112に表示し、その数字配置イメージ118に従ってテンキー117から数字を入力するので、テンキー117から入力される数字を直接盗み見られ、又は、覗き見られただけでは、暗証番号を直接盗み見られ、又は、覗き見られることにはならない。画面表示部112に表示された数字配置イメージ118に仮想的に並び替えた数字配置
が分からないと、暗証番号を知ることができないためである。
【0063】
すなわち、周囲の第三者により利用者に気が付かれないうちに暗証番号の入力時に入力した数字を直接盗み見られ、又は、覗き見られたとしてもセキュリティ上安全に暗証番号の入力を可能とし、しかも、処理に時間がかからず、低廉なコストで実現可能である。
また、利用者が入力している時の指の動きから、利用者の近くにいる人にその入力している番号が推測されても、上記の理由と同様に、指の動きから暗証番号を推測することは不可能であり、しかも、処理に時間がかからず、低廉なコストで実現可能である。
【実施例1】
【0064】
図8は図6の変形例であり、制御部121の制御動作例を説明するフローチャートである。本図に示すように、図6と比較して、ステップS173において、制御部121では数字配置を通常数字配置状態131にして、数字配置テーブル141もその配置にあわせて作成し直して記憶部122に保存し、テンキー117と同じ数字配置イメージ118として画面表示部112に表示する。
【0065】
ステップS174において、キー入力部123からの入力を待つ。
ステップS175において、この後、キー入力部123からのキー入力があったら、入力されたキーの種類によって処理が分かれる。すなわち、入力されたキーの種類が「並替」キー114でなければ、ステップS177に進む。
ステップS176において、入力されたキーの種類が「並替」キー114であれば、制御部121では、乱数発生部124へ0〜9の10個の数字の並び替えを要求する。乱数発生部124は数字の並び替え結果を制御部121に渡し、制御部121はその結果を利用して並び替え数字配置状態132−1、132−2、…の任意の1つとしての数字配置を決め、これにあわせた数字配置テーブル142−1、142−2、…の1つを作成して記憶部122へ保存する。そしてその決まった数字配置を数字配置イメージ118として画面表示部112に表示する。
【0066】
その他のステップは図6と同様であるので、説明を省略する。
このようにして、図6と比較して、暗証番号入力時に利用者の近くに人がおらず、セキュリティ上危険でない場合には通常数字配置状態で暗号番号を入力し、入力の途中で、利用者の近くに人が寄ってきてセキュリティ上危険を感じた場合には並び替え数字配置状態にして暗証番号を入力できるようにし、操作容易性とセキュリティとの両立を図ることが可能である。
【実施例2】
【0067】
次に、テンキー117の入力手段に代わりタッチパネルの入力手段について説明を行う。
図9は図1の第1の変形例であり、携帯電話機111の画面表示部112を示す概略外観図である。本図に示すように、図1と比較して、携帯電話機111の画面表示部112は指で直接接触してポインティングを行うタッチパネルの機能を有する。なお、タッチパネルは周知技術であり、タッチパネル自体を本発明の特徴としないので詳細な説明は省略する。
【0068】
画面表示部112のタッチパネル画面上にタッチパネル「決定」キー113A、タッチパネル「並替」キー114A、タッチパネル「戻す」キー115A、タッチパネル「CLR」キー116A及びタッチパネルテンキー117Aが表示される。
タッチパネルテンキー117Aは、実際の暗証番号を入力する時に使用する。
タッチパネルテンキー117Aに表示される数字配置には通常数字配置状態と並び替え数字配置状態の2種類がある。
【0069】
タッチパネル「決定」キー113Aは暗証番号の入力を終えて番号を確定する時に使用する。
タッチパネル「並替」キー114Aは、タッチパネルテンキー117Aに表示する数字の配置を仮想的に並べ替える時に使用する。なお、画面表示部112では「並替」キー114Aの操作があったことを示す表示を行う。
タッチパネル「戻す」キー115Aは、タッチパネルテンキー117Aに表示している数字の配置を通常数字配置状態と同じ配置にしたい時に使用する。
【0070】
タッチパネル「CLR」キー116Aは、入力している暗証番号を1桁削除する時に使用する。
なお、実際に入力される暗証番号の数字は、タッチパネルテンキー117Aの表示配置に基づくものとする。
図10は図9の携帯電話機111の概略構成を示すブロック図である。本図に示すように、図2と比較して、携帯電話機111にはキー入力部123に代わりタッチパネルキー入力部123Aが設けられ、タッチパネルキー入力部123Aは携帯電話機111からの入力を受け付け、その情報を制御部121に伝達する。
【0071】
タッチパネルキー入力部123Aの入力の種類は、前述のように、図9に表示されるタッチパネル「決定」キー113A、タッチパネル「並替」キー114A、タッチパネル「戻す」キー115A、タッチパネル「CLR」キー116A及びタッチパネルテンキー117Aがある。
画面表示部112は制御部121からの指示に従い、利用者が操作するのに必要な情報を表示し、具体的には、タッチパネル「決定」キー113A、タッチパネル「並替」キー114A、タッチパネル「戻す」キー115A、タッチパネル「CLR」キー116A及びタッチパネルテンキー117A、その他の暗証番号入力処理で必要な情報を出力する。
【0072】
制御部121はタッチパネルキー入力部123Aからの入力情報に従って様々な処理を実行して、結果を画面表示部112に出力し、処理の過程で必要となるデータを記憶部122に保存し、記憶部122からデータを読み込む。
記憶部122は、制御部121での処理の過程において必要なデータを保存し、数字配置テーブル141A、142A−1、142A−2、…を有する。数字配置テーブル141A、142A−1、142A−2、…は後述する図13において詳細に説明を行う。
乱数発生部124は乱数を使用して0〜9の10個の数字を並び替える機能を有し、制御部121から要求があった際に数字の並び替えを実行し、その結果を制御部121に渡し、この結果は、タッチパネルテンキー117Aとして表示する数字の配置に利用される。
【0073】
図11は図9における画面表示部112のタッチパネルテンキー117Aの配置を示す図である。本図に示すように、画面表示部112に配置されるタッチパネルテンキー117Aとして0〜9の10個の数字に対してa〜jの10個の表示位置が設けられる。
タッチパネルテンキー117Aの表示位置は、例えば、図1に示すテンキー117の数字配置と同様に表示されるようにしてもよい。
【0074】
図12は図9の画面表示部112にタッチパネルテンキー117Aとして表示される数字配置の例を示す図である。本図に示すように、タッチパネルテンキー117Aとして画面表示部112に表示される数字配置の種類は、通常数字配置状態131Aと、ランダムに並び替えた配置である並び替え数字配置状態132A−1、132Aー2、…との2種類がある。
【0075】
また、本実施例では、タッチパネル「並替」キー114A又はタッチパネル「戻す」キー115Aを押して、この数字配置を替える。
タッチパネル「並替」キー114Aを押すことで、数字配置を並び替え数字配置状態132A−1、132A−2、…の任意の1つに替える。なお、前状態が並び替え数字配置状態132A−1、132A−2、…の任意の1つの場合でも他の1つに並び替えの順序が入れ替わる。タッチパネル「戻す」キー115Aを押すことで、前状態に関わらず、通常数字配置状態131Aに替える。
【0076】
図13は図10における記憶部122に保存される数字配置テーブルを示す。本図に示すように、記憶部122の数字配置テーブル141A、142A−1、142A−2、…はタッチパネルテンキー117Aの表示配置と入力数字との関係を保存し、暗証番号を入力する際に使用されるもので、テンキータッチパネルテンキー117Aの数字を、実際に暗証番号として入力される入力数字に変換するためのものである。
【0077】
具体的には、数字配置テーブル141Aでは、タッチパネルテンキー117Aの表示位置a、b、c、…、jに表示される数字1、2、3、…、0の通常数字配置状態131Aに対して入力数字1、2、3、…、0がそれぞれ保存される。
数字配置テーブル142A−1では、タッチパネルテンキー117Aの表示位置a、b、c、…、jに表示される数字5、4、0、…、2の並び替え数字配置状態132A−1に対して入力数字1、2、3、…、0がそれぞれ保存される。
【0078】
数字配置テーブル142A−2では、タッチパネルテンキー117Aの表示位置a、b、c、…、jに表示される8、9、1、…、4の並び替え数字配置状態131A−2に対して入力数字1、2、3、…、0がそれぞれ保存される。
同様にして、数字配置テーブル142A−3以降が記憶部122に保存される。
また、図13に示しているように「並替」により数字配置が変化する度に、数字配置テーブル141A、142A−1、142A−2、…の任意の1つもそれに合わせて更新される。
【0079】
なお、図9では、画面表示部112に表示されるタッチパネルテンキー117Aに対して並び替え数字配置状態132A−1の入力数字が配置される例が図示されている。
図14は暗証番号5826を入力する制御部121の制御動作例を説明するフローチャートである。本図に示すように、ステップS301において、制御部121では、画面表示部112に表示されるタッチパネルテンキー117Aに対して並び替え数字配置状態132A−1を固定して配置しているとする。
【0080】
ステップS302において、制御部121では、タッチパネルテンキー117Aに配置された並び替え数字配置状態132A−1の「7」の数字の入力を検出する。
ステップS303において、「7」の数字の検出に対して数字配置テーブル142A−1から「5」を読み出して暗証番号の第1桁目とする。
【0081】
ステップS304において、制御部121では、タッチパネルテンキー117Aに配置された並び替え数字配置状態132A−1の「3」の数字の入力を検出する。
ステップS305において、「3」の数字の検出に対して数字配置テーブル142A−1から「8」を読み出して暗証番号の第2桁目とする。
【0082】
ステップS306において、制御部121では、タッチパネルテンキー117Aに配置された並び替え数字配置状態132A−1の「4」の数字の入力を検出する。
ステップS307において、「4」の数字の検出に対して数字配置テーブル142A−1から「2」を読み出して暗証番号の第3桁目とする。
【0083】
ステップS308において、制御部121では、タッチパネルテンキー117Aに配置された並び替え数字配置状態132A−1の「8」の数字の入力を検出する。
ステップS307において、「8」の数字の検出に対して数字配置テーブル142A−1から「6」を読み出して暗証番号の第4桁目とする。
【0084】
このようにして、暗証番号5826を入力するのに、タッチパネルテンキー117Aに配置された並び替え数字配置132A−1の入力は7348となる。
同様に、暗証番号5826を入力するのに、タッチパネルテンキー117Aに配置された並び替え数字配置132A−2の入力は0792となる。
暗証番号を入力する毎にテンキータッチパネルテンキー117Aに配置される数字が異なるので、入力した数字を読み取られても暗証番号を読み取られることはない。
【0085】
なお、利用者の近くにいない場合に暗証番号5826を入力するには、画面表示部112にはタッチパネルテンキー117Aに対して通常数字配置状態131Aが配置され、タッチパネルテンキー117Aの5、8、2、6の数字キーを順に押下して入力する。操作容易性を確保するためである。
図15は図10における制御部121の一連の制御動作例を説明するフローチャートである。本図に示すように、ステップS171において、暗証番号入力処理を開始する。
【0086】
ステップS172において、制御部121では、まず、暗証番号の入力が「0桁」であることを記憶部122へ保存し、暗証番号が入力されていない状態であることを設定する。
ステップS173において、制御部121では、乱数発生部124へ0〜9の10個の数字の並び替えを要求する。乱数発生部124は数字の並び替え結果を制御部121に渡し、制御部121はその結果を利用して並び替え数字配置状態132A−1、132A−2、…の任意の1つとしての数字配置を決め、これにあわせた数字配置テーブル142A−1、142A−2、…の1つを作成して記憶部122へ保存する。そしてその決まったタッチパネルテンキー117Aを画面表示部112に表示する。
【0087】
ステップS174において、タッチパネルキー入力部123Aからのタッチパネルキーの入力を待つ。
ステップS175において、この後、タッチパネルキー入力部123Aからのキー入力があったら、入力されたキーの種類によって処理が分かれる。すなわち、入力されたキーの種類がタッチパネル「並替」キー114Aであれば、ステップS173に戻る。
【0088】
ステップS176において、入力されたキーの種類がタッチパネル「並替」キー114Aでなければ、タッチパネル「戻す」キー115Aであるか否かを判断する。
ステップS177において、入力されたキーがタッチパネル「戻す」キー115Aであれば、制御部121では数字配置を通常数字配置状態131Aにして、数字配置テーブル141Aもその配置にあわせて作成し直して記憶部122に保存し、タッチパネルテンキー117Aとして画面表示部112に表示し、以後、前述のステップS174に戻り、タッチパネルキー入力部123Aからの入力を待つ。
【0089】
ステップS178において、入力されたキーの種類がタッチパネル「戻す」キー115Aでなければ、タッチパネル「決定」キー113Aであるか否かを判断する。
ステップS179において、入力されたキーの種類がタッチパネル「決定」キー113Aであれば、制御部121では記憶部122から今時点での暗証番号を読み出し、それを入力完了の暗証番号とみなして、照合及びその結果に伴う処理、例えば、携帯電話機111の動作開始、重要なメニューの動作開始等の処理を実施する。
【0090】
ステップS180において、暗証番号入力処理を終了する。
ステップS181において、入力されたキーの種類がタッチパネル「決定」キー113Aでなければ、タッチパネル「CLR」キー116Aであるか否かを判断する。
ステップS182において、入力されたキーの種類がタッチパネル「CLR」キー116Aであれば、制御部121では記憶部122から今時点での暗証番号を読み出し、1桁以上入力されているかどうかを判定する。1桁も入力されていない場合は、ステップS180に進み、暗証番号入力処理自体を取り消すとみなし、暗証番号入力処理を終了する。
【0091】
ステップS183において、もし1桁以上入力されていれば、読み出している暗証番号の最下位1桁を削除し、解除後の暗証番号を記憶部122へ上書き保存し、ステップS174に進み、次のキー入力を待つ。
ステップS184において、入力されたキーの種類がタッチパネル「CLR」キー116Aでなく、タッチパネルテンキー117Aであれば、制御部121では、まず記憶部122から今時点での暗証番号を読み出し、既に入力可能最大桁数に到達しているか否かを判定する。もし、既に入力可能最大桁数に到達している場合は、入力を破棄してステップS174に進み、タッチパネルキー入力部123Aからのキー入力を待つ。
【0092】
ステップS185において、そうでなく入力可能最大桁数にまだ到達していない場合は、制御部121では数字配置テーブル142A−1、142A−2、…を利用し、入力されたキーの入力数字から該当する通常数字配置状態131A、並び替え数字配置状態132A−1、132A−2、…の数字を読み出す。
ステップS186において、読み出された数字を、記憶部122から読み出した暗証番号の最下位1桁に追加し、追加後の暗証番号を記憶部122への上書き保存して、ステップS174に進み、次のキー入力を待つ。
【0093】
このようにして、数字を1桁ずつ入力する度に仮想的な数字配置を入れ替えることもできるので、安全性をさらに高めることもできる。
さらに、利用者の近くに人がおらず、セキュリティ上危険でなくなった場合には並び替え数字配置状態から通常数字配置状態にして暗証番号を入力できるようにし、操作容易性も考慮している。
【0094】
したがって、本発明によれば、タッチパネルテンキー117A上に配置される数字配置を仮想的に並び替えてその配置を画面に表示し、暗証番号を変換した数字を入力するので、タッチパネル対応の携帯電話機上でも、周囲の第三者により利用者に気が付かれないうちに暗証番号の入力時に入力した数字を直接盗み見られたとしても入力している暗証番号が分かってしまう可能性を大幅に低減でき、セキュリティ上安全に暗証番号の入力を可能とし、しかも、処理に時間がかからず、低廉なコストで実現可能である。
【実施例3】
【0095】
図16は図15の変形例であり、制御部121の制御動作例を説明するフローチャートである。本図に示すように、図15と比較して、ステップS403において、制御部121では数字配置を通常数字配置状態131Aにして、数字配置テーブル141Aもその配置にあわせて作成し直して記憶部122に保存し、そしてその決まったタッチパネルテンキー117Aを画面表示部112に表示する。
【0096】
ステップS404において、タッチパネルキー入力部123Aからのタッチパネルキーの入力を待つ。
ステップS405において、この後、タッチパネルキー入力部123Aからのキー入力があったら、入力されたキーの種類によって処理が分かれる。すなわち、入力されたキーの種類がタッチパネル「並替」キー114Aでなければ、ステップS407に進む。
【0097】
ステップS406において、入力されたキーの種類がタッチパネル「並替」キー114Aであれば、制御部121では、乱数発生部124へ0〜9の10個の数字の並び替えを要求する。乱数発生部124は数字の並び替え結果を制御部121に渡し、制御部121はその結果を利用して並び替え数字配置状態132A−1、132A−2、…の任意の1つとしての数字配置を決め、これにあわせた数字配置テーブル142A−1、142A−2、…の1つを作成して記憶部122へ保存する。そしてその決まったタッチパネルテンキー117Aを画面表示部112に表示する。
【0098】
その他のステップは図15と同様であるので、説明を省略する。
このようにして、図15と比較して、暗証番号入力時に利用者の近くに人がおらず、セキュリティ上危険でない場合には通常数字配置状態で暗号番号を入力し、入力の途中で、利用者の近くに人が寄ってきてセキュリティ上危険を感じた場合には並び替え数字配置状態にして暗証番号を入力できるようにし、操作容易性とセキュリティとの両立を図ることが可能である。
【実施例4】
【0099】
次に、暗証番号の入力で数字に記号を加えた配置を仮想的に並び替える例について説明を行う。
図17は図1の第2の変形例であり、本発明係る携帯電話機を示す概略外観図である。本図に示すように、図1と比較して、画面表示部112は携帯電話機111の使用者から暗証番号入力時に数字及び記号を入力するための数字・記号配置イメージ118Aを表示する。数字・記号配置イメージ118Aはテンキー117の数字キー及び記号キーと同一のキーの配列を有し、配列された各キーには数字及び記号が配置される。
さらに、「並替」キー114は、数字・記号配置イメージ118Aに配列されるキーに対して数字及び記号の配置を仮想的に並べ替える時に使用する。なお、画面表示部112では「並替」キー114の操作があったことを示す表示を行う。
【0100】
さらに、「戻す」キー115は、数字・記号配置イメージ118Aに配列されているキーに配置されている数字及び記号をテンキー117と同じ配置の数字及び記号にしたい時に使用する。
「CLR」キー116は、暗証番号として入力している数字及び記号を1桁削除する時に使用する。
テンキー117は、縦4列、横3行の0〜9の数字のキーと、*、#の記号のキーとの計12個のキー配列であり、暗証番号入力時に暗証番号を変換した数字及び記号の入力に使用される。
【0101】
図18は図17の携帯電話機111の概略構成を示すブロック図である。本図に示すように、図2と比較して、携帯電話機111の乱数発生部124では、乱数発生を使用して、0〜9の数字及び「*」、「#」の記号の計12個の数字・記号をランダムに並び替えを実行し、制御部121から要求があった際に数字及び記号の並び替えの結果を制御部121へ渡す。この結果は、記憶部122に保存され、数字・記号配置イメージ118Aに表示する数字及び記号の配置に利用される。
【0102】
さらに、制御部121では、ユーザに数字・記号配置イメージ118Aを参照して暗証番号の数字及びダミー記号を変換したテンキー117よる数字及び記号の入力を促し、数字及び記号の入力を検出し、検出された数字及び記号に対して後述する数字・記号配置テーブル142B−1、142B−2、…の各々から該当する数字を読み出して暗証番号の数字とし、該当する記号を読み出して暗証番号のダミーとする。
【0103】
さらに、記憶部122には数字・記号配置テーブル141B、142B−1、142B−2、…が設けられ、数字・記号配置テーブル141B、142B−1、142B−2、…については後述する図20において詳細に説明を行う。
図19は図17の画面表示部112に数字・記号配置イメージ118Aとして表示される数字及び記号配置の遷移例を示す図である。画面表示部112に表示される数字・記号配置イメージ118Aとして、数字配置の種類は、本図(a)に示すようにテンキー117と同じ数字のキーの配置である通常数字・記号配置状態131Bと、本図(b)に示すように数字及び記号をランダムに並び替えたキーの配置である並び替え数字・記号配置状態132−1B、132−2B、…との2種類がある。
【0104】
また、本実施例では、「並替」キー114又は「戻す」キー115を押して、この数字・記号配置を替える。
「並替」キー114を押すことで、数字・記号配置を並び替え数字・記号配置状態132B−1、132B−2、…の任意の1つに替える。なお、前状態が並び替え数字・記号配置状態132B−1、132B−2、…の任意の1つの場合も他の1つに並び替えの順序が入れ替わる。「戻す」キー115を押すことで、前状態に関わらず、通常数字・記号配置状態131Bに替える。
【0105】
すなわち、「並替」キー114を押す度に、数字・記号配置イメージ118Aに対して数字及び記号の配置をランダムに変えることが可能となる。
図20は図18における記憶部122に保存される数字・記号配置テーブルを示す。本図に示すように、記憶部122の数字・記号配置テーブル141B、142B−1、142B−2はテンキー117の数字・記号配置と数字・記号配置イメージ118A上の数字・記号配置との関係を保存し、暗証番号を入力する際に使用されるもので、テンキー117の数字・記号を、実際に暗証番号として入力される入力数字・記号に変換するためのものである。
【0106】
具体的には、数字・記号配置テーブル141Bでは、テンキー117の数字及び記号1、2、3、…、0、*、#に対して通常数字・記号配置状態131Bの入力数字1、2、3、…、0、*、#がそれぞれ保存される。ここで、通常数字・記号配置状態131Bの*、#に対するテンキー117の*、#はダミー記号とする。
数字・記号配置テーブル142B−1では、テンキー117の数字1、2、3、…、0、*、#に対して並び替え数字・記号配置状態132B−1の入力数字9、4、0、…、2、5、8がそれぞれ保存される。ここで、並び替え数字・記号配置状態132B−1の*、#に対するテンキー117の6、8はダミー数字とする。
数字・記号配置テーブル142B−2では、テンキー117の数字1、2、3、…、0*、#に対して並び替え数字・記号配置状態132B−2の入力数字8、#、1、…、9、4、6がそれぞれ保存される。ここで、並び替え数字・記号配置状態132B−2の*、#に対するテンキー117の2、4はダミー数字とする。
【0107】
同様にして、数字・記号配置テーブル142B−3以降が記憶部122に保存される。
また、図19に示しているように「並替」キー114の押下による「並替」により数字・記号配置が変化する度に、数字・記号配置テーブル142B−1、142B−2、…の任意の1つもそれに合わせて更新される。
さらに、「戻す」キー115の押下による「戻す」により数字・記号配置テーブル142B−1、142B−2、…の任意の1つから数字・記号配置テーブル141Bに変更される。
【0108】
なお、図17では、数字・記号配置イメージ118Aとして並び替え数字・記号配置状態132B−1の入力数字・記号が表示される。
図21は暗証番号5826を入力する制御部121の制御動作例を説明するフローチャートである。本図に示すように、ステップS311において、制御部121では、数字・記号配置イメージ118Aとして画面表示部112に並び替え数字・記号配置状態132B−1を固定して表示する例について説明を行う。
【0109】
ステップS312において、制御部121では、ユーザに数字・記号配置イメージ118Aを参照して暗証番号の第1桁目「5」の数字を変換したテンキー117による「*」の記号の入力を促し、「*」の記号の入力を検出する。
ステップS313において、「*」の記号の検出に対して数字・記号配置テーブル142B−1から「5」を読み出して暗証番号の第1桁目とする。
【0110】
ステップS314において、制御部121では、ユーザに数字・記号配置イメージ118Aを参照して暗証番号の第2桁目「8」の数字を変換したテンキー117による「#」の記号の入力を促し、「#」の数字の入力を検出する。
ステップS315において、「#」の記号の検出に対して数字・記号配置テーブル142B−1から「8」を読み出して暗証番号の第2桁目とする。
【0111】
ステップS316において、制御部121では、数字・記号配置イメージ118Aを参照してユーザが暗証番号のダミー入力を行う場合に対して、例えば、暗証番号のダミー記号「*」を変換したテンキー117よる「6」の数字の入力を検出する。
ステップS317において、「6」の数字の入力の検出に対して数字・記号配置テーブル142B−1から「*」の記号を読み出す。記号の読出しに対しては暗証番号のダミー番号とし、暗証番号の入力は無かったものとする。
【0112】
ステップS318において、制御部121では、数字・記号配置イメージ118Aを参照してユーザが暗証番号のダミー入力を行う場合に対して、例えば、暗証番号のダミー記号「#」を変換したテンキー117による「8」の数字の入力を検出する。
ステップS319において、「8」の数字の入力の検出に対して数字・数字配置テーブル142B−1から「#」の記号を読み出す。記号の読出しに対しては暗証番号のダミー番号とし、暗証番号の入力は無かったものとする。
【0113】
ステップS320において、制御部121では、ユーザに数字・記号配置イメージ118Aを参照して暗証番号の第3桁目「2」の数字を変換したテンキー117による「0」の記号の入力を促し、「0」の数字の入力を検出する。
ステップS321において、「0」の数字の検出に対して数字・記号配置テーブル142B−1から「2」を読み出して暗証番号の第3桁目とする。
【0114】
ステップS222において、制御部121では、ユーザに数字・記号配置イメージ118Aを参照して暗証番号の第4桁目「6」の数字を変換したテンキー117による「9」の数字の入力を促し、「9」の数字の入力を検出する。
ステップS323において、「9」の数字の入力の検出に対して数字・記号配置テーブル142B−1から「6」を読み出して暗証番号の第4桁目とする。
【0115】
このようにして、暗証番号5826を入力するのに、ユーザが暗証番号にダミー記号を混ぜて暗証番号を58*#26とする場合、並び替え数字・記号配置132B−1の場合にはテンキー117からの入力は*#6809となる。
暗証番号にダミー記号を混ぜる例としては、5*#826、582*#6、#*5826、5826*#、5*8#26、58*2#6、5**826、5##826、5**#826、5*#*826、5*#*8*2#6、…のように、多数の形成が可能である。
【0116】
図22は図17の携帯電話機の制御部121の一連の制御動作例を説明するフローチャートである。本図に示すように、ステップS191において、暗証番号入力処理を開始する。
ステップS192において、制御部121では、まず、暗証番号の入力が「0桁」であることを記憶部122へ保存し、暗証番号が入力されていない状態であることを設定する。
【0117】
ステップS193において、制御部121では、乱数発生部124へ0〜9の10個の数字及び*、#の2個の記号の並び替えを要求する。乱数発生部124は数字及び記号の並び替え結果を制御部121に渡し、制御部121はその結果を利用して並び替え数字・記号配置状態132B−1、132−2B、…の任意の1つとしての数字・記号配置を決め、これにあわせた数字・記号配置テーブル142B−1、142B−2、…(図19参照)の1つを作成して記憶部122へ保存する。そしてその決まった数字・記号配置を数字・記号配置イメージ118Aとして画面表示部112に表示する。
【0118】
ステップS194において、キー入力部123からの入力を待つ。
ステップS195において、この後、キー入力部123からのキー入力があったら、入力されたキーの種類によって処理が分かれる。すなわち、入力されたキーの種類が「並替」キー114であれば、ステップS193に戻る。
ステップS196において、入力されたキーの種類が「並替」キー114でなければ、「戻す」キー115であるか否かを判断する。
【0119】
ステップS197において、入力されたキーが「戻す」キー115であれば、制御部121では数字・記号配置を通常数字・記号配置状態131Bにして、数字・記号配置テーブル141Bもその配置にあわせて作成し直して記憶部122に保存し、テンキー117と同じ数字・記号配置イメージ118Aとして画面表示部112に表示し、以後、前述のステップS194に戻り、キー入力部123からの入力を待つ。
【0120】
ステップS198において、入力されたキーの種類が「戻す」キー115でなければ、「決定」キー113であるか否かを判断する。
ステップS199において、入力されたキーの種類が「決定」キー113であれば、制御部121では記憶部122から今時点での暗証番号を読み出し、それを入力完了の暗証番号とみなして、照合及びその結果に伴う処理、例えば、携帯電話機111の動作開始、重要なメニューの動作開始等の処理を実施する。
【0121】
ステップS200において、暗証番号入力処理を終了する。
ステップS201において、入力されたキーの種類が「決定」キー113でなければ、「CLR」キー116であるか否かを判断する。
ステップS202において、入力されたキーの種類が「CLR」キー116であれば、制御部121では記憶部122から今時点での暗証番号を読み出し、1桁以上入力されているかどうかを判定する。1桁も入力されていない場合は、ステップS200に進み、暗証番号入力処理自体を取り消すとみなし、暗証番号入力処理を終了する。
【0122】
ステップS203において、もし1桁以上入力されていれば、読み出している暗証番号の最下位1桁を削除し、解除後の暗証番号を記憶部122へ上書き保存し、ステップS194に戻り、次のキー入力を待つ。
ステップS204において、入力されたキーの種類が「CLR」キー116でなく、テンキー117であれば、制御部121では、まず記憶部122から今時点での暗証番号を読み出し、既に入力可能最大桁数に到達しているか否かを判定する。もし、既に入力可能最大桁数に到達している場合は、入力を破棄してステップS194に戻り、キー入力部123からの「決定」キー113のキー入力を待つ。
【0123】
ステップS205において、そうでなく入力可能最大桁数にまだ到達していない場合は、制御部121では記憶部122に保存されている数字・記号配置テーブル141B、142−1B、142B−2、…を利用し、テンキー117から入力された数字・記号から該当する通常数字・記号配置状態131B、並び替え数字・記号配置状態132B−1、132B−2、…の数字・記号を読み出す。
【0124】
ステップS206において、読み出した対象が数字か否かを判定する。読み出した対象が*、#の記号であるならば、ステップS194に戻る。読み出した*、#の記号は暗証番号の入力時のダミー入力であるので、暗証番号の入力とはみなされない。
ステップS207において、読み出された数字を、記憶部122から読み出した暗証番号の最下位1桁に追加し、追加後の暗証番号を記憶部122への上書き保存して、ステップS194に進み、次のキー入力を待つ。
【0125】
図23は図17の画面表示部112の数字・記号配置イメージ118Aの変形例を示す概略外観図である。本図に示すように、図16と比較して、画面表示部112の数字・記号配置イメージ118Aには通常数字・記号配置状態131Bが表示され、通常数字・記号配置状態131Bはテンキー117の数字・記号配置と同じ数字・記号配置を有する。図22におけるステップ196、ステップS197により数字・記号配置イメージ118Aへの通常数字・記号配置状態131Bの表示が可能となる。利用者の近くに人がおらず、セキュリティ上危険でなくなった場合には並び替え数字・記号配置状態から通常数字・記号配置状態にして暗証番号を入力できるようにし、操作容易性も考慮している。通常のテンキー117の配置に従って入力したい場合も考慮するためである。なお、画面表示部112では「戻す」キー115の操作があったことを示す表示を行う。
【0126】
以上の説明では、携帯電話機で通常用いられるテンキーに合わせて、記号は*、#の2種類としているが、記号の種類と数については特にこれらに限定されずに他の例えば、@、;、/、!、%、&、+、等を含む記号にも適用可能である。
したがって、本発明によれば、テンキーの数字と記号の配置を仮想的に並び替えてその配置を画面に表示し、その配置イメージに従ってテンキーから数字と記号を入力するため、暗証番号の入力において、指の動きから近くにいる人に入力している番号が分かってしまう可能性を大幅に低くすることができる。さらに、周囲の第三者により利用者に気が付かれないうちに暗証番号の入力時に入力した数字を直接盗み見られ、又は、覗き見られたとしてもセキュリティ上安全に暗証番号の入力を可能とする。
【0127】
また、記号*、#も並び替えの対象とし、これらが入力された場合はダミー入力とすることで、キーを押した回数からの桁数推測を難しくすることも可能である。
さらに、数字を1桁ずつ入力する度に仮想的な数字・記号の配置を入れ替えることもできるので、安全性をさらに高めることが可能となる。
【実施例5】
【0128】
図24は図22の変形例であり、制御部121の制御動作例を説明するフローチャートである。本図に示すように、図22と比較して、ステップS213において、制御部121では数字・記号配置を通常数字・記号配置状態131Bにして、数字・記号配置テーブル141Bもその配置にあわせて作成し直して記憶部122に保存し、テンキー117と同じ数字・記号配置イメージ118Aとして画面表示部112に表示する。
【0129】
ステップS214において、キー入力部123からの入力を待つ。
ステップS215において、この後、キー入力部123からのキー入力があったら、入力されたキーの種類によって処理が分かれる。すなわち、入力されたキーの種類が「並替」キー114でなければ、ステップS217に進む。
ステップS216において、入力されたキーの種類が「並替」キー114であれば、制御部121では、乱数発生部124へ0〜9の10個の数字及び*、#の2個の記号の並び替えを要求する。乱数発生部124は数字及び記号の並び替え結果を制御部121に渡し、制御部121はその結果を利用して並び替え数字・記号配置状態132B−1、132B−2、…の任意の1つとしての数字・記号配置を決め、これにあわせた数字・記号配置テーブル142B−1、142B−2、…の1つを作成して記憶部122へ保存する。そしてその決まった数字・記号配置を数字・記号配置イメージ118Aとして画面表示部112に表示する。
【0130】
その他のステップSは図22と同様であるので、説明を省略する。
このようにして、図22と比較して、暗証番号入力時に利用者の近くに人がおらず、セキュリティ上危険でない場合には通常数字・記号配置状態131Bで暗号番号を入力し、入力の途中で、利用者の近くに人が寄ってきてセキュリティ上危険を感じた場合には並び替え数字・記号配置状態132B−1、132B−2、…にして暗証番号を入力できるようにし、操作容易性とセキュリティとの両立を図ることが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0131】
以上の説明では、携帯電話機を例としてが、これに限らず、PHS(簡易型携帯電話機)、PDA(携帯情報端末)にも本発明の利用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0132】
【図1】本発明に係る携帯電話機を示す概略外観図である。
【図2】図1における携帯電話機の概略構成を示すブロック図である。
【図3】図1の画面表示部112に数字配置イメージ118として表示される数字配置の遷移例を示す図である。
【図4】図2における記憶部122に保存される数字配置テーブルを示す。
【図5】暗証番号1609を入力する制御部121の制御動作例を説明するフローチャートである。
【図6】図2における制御部121の一連の制御動作例を説明するフローチャートである。
【図7】図1の画面表示部112の数字配置イメージ118の変形例を示す概略外観図である。
【図8】図6の変形例であり、制御部121の制御動作例を説明するフローチャートである。
【図9】図1の第1の変形例であり、携帯電話機111の画面表示部112を示す概略外観図である。
【図10】図9の携帯電話機111の概略構成を示すブロック図である。
【図11】図9における画面表示部112のタッチパネルテンキー117Aの配置を示す図である。
【図12】図9の画面表示部112にタッチパネルテンキー117Aとして表示される数字配置の例を示す図である。
【図13】図10における記憶部122に保存される数字配置テーブルを示す。
【図14】暗証番号1609を入力する制御部121の制御動作例を説明するフローチャートである。
【図15】図10における制御部121の一連の制御動作例を説明するフローチャートである。
【図16】図15の変形例であり、制御部121の制御動作例を説明するフローチャートである。
【図17】図1の第2の変形例であり、本発明係る携帯電話機を示す概略外観図である。
【図18】図17の携帯電話機111の概略構成を示すブロック図である。
【図19】図17の画面表示部112に数字・記号配置イメージ118Aとして表示される数字及び記号配置の遷移例を示す図である。
【図20】図18における記憶部122に保存される数字・記号配置テーブルを示す。
【図21】暗証番号5826を入力する制御部121の制御動作例を説明するフローチャートである。
【図22】図17の携帯電話機の制御部121の一連の制御動作例を説明するフローチャートである。
【図23】図17の画面表示部112の数字・記号配置イメージ118Aの変形例を示す概略外観図である。
【図24】図22の変形例であり、制御部121の制御動作例を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
【0133】
111…携帯電話機
112…画面表示部
113…「決定」キー
113A…タッチパネル「決定」キー
114…「並替」キー
114A…タッチパネル「並替」キー
115…「戻す」キー
115A…タッチパネル「戻す」キー
116…「CLR」キー
116A…タッチパネル「CLR」キー
117…テンキー
117A…タッチパネルテンキー
118…数字配置イメージ
118A…数字・記号配置イメージ
121…制御部
122…記憶部
123…キー入力部
123A…タッチパネルキー入力部
124…乱数発生部
131、131A…通常数字配置状態
131B…通常数字・記号配置状態
131−1、131−2、131A−1、131A−2…並び替え数字配置状態
131B−1、131B−2…並び替え数字・記号配置状態
141、142−1、142−2、141A、142A−1、142A−2、…数字配置テーブル
141B、142B−1、142B−2…数字・記号配置テーブル
【技術分野】
【0001】
本発明は暗証番号を入力する暗証番号入力装置に関する。特に、本発明は、指の動きから暗証番号の推測が行われた場合、さらに、暗証番号入力時に入力した数字を直接盗み見られ、又は、覗き見られたかも知れないと感じる場合にも、時間がかからず、低廉なコストでセキュリティ上安全に暗証番号の入力を可能とする暗証番号入力装置、方法、プログラム及び携帯電話機に関する。
【背景技術】
【0002】
本発明の前提とする暗証番号入力装置では、携帯電話機のサービス、設定等で暗証番号の入力を必要とする場合があるが、この暗証番号は通常0〜9までの数字からなる4桁以上の番号である場合が多い。そして、その数字入力はテンキーを利用して入力する場合がほとんどである。ところが、テンキーの数字配置はほぼ全ての端末で同じでありかつ固定の配置となっているため、利用者が入力している時の指の動きから、利用者の近くにいる人にその入力している番号が推測されてしまう可能性があり、セキュリティ上危険な場合がある。また、指の動きから暗証番号の桁数の推測が行われる危険性もある。
このような暗証番号の入力に関連して以下の従来技術がある。
【0003】
従来、利用者による暗証番号の入力の際に周囲の第三者による利用者の入力キーの押圧動作に基づいて察知されない機能を備えつつ、操作時間の取引時間を短くすることが可能なATMを提供するため、タッチパネル方式の入力表示装置を備えたATMであって、暗証番号の入力表示画面において、利用者に対して通常の数字入力配置表示とは異なるパターンの表示を選択させるための並び替えキーを表示し、当該並び替えキーが押圧された際には、前記入力表示装置において前記通常の数字入力配置表示とは異なるパターンの数字入力配置表示を行うようにしたものもある(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
しかしながら、上記特許文献1では、並び替えキーが押圧された際には、通常の数字入力配置表示とは異なるパターンの数字入力配置表示を行うが、周囲の第三者により利用者に気が付かれないうちに入力した暗証番号を直接盗み見られ、又は、覗き見られたかも知れないと感じる場合にはセキュリティ上不十分であるという問題がある。
従来、保安性に長け、且つ、利便性に優れた携帯通信端末を提供するため、CPUは、使用者から暗証番号入力が必要となるアプリケーションの起動が行われたときに、基地局側に対して暗証番号入力用のキー配列情報の送信を要求し、続いて、CPUは、地局側から暗証番号入力用のキー配列情報を受信すると、この情報を表示部に表示させ、使用者に対して表示された暗証番号入力用のキー配列に従って暗証番号のキー入力を行う旨を指示し、使用者により表示部に表示したキー配列に基づく見かけの暗証番号が入力されると、CPUは、操作されたテンキーの情報を基地局側へ送信するものがある(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
しかしながら、上記特許文献2では、使用者により表示部に表示したキー配列に基づく見かけの暗証番号が入力されるので、周囲の第三者により利用者に気が付かれないうちに入力した暗証番号を直接盗み見られ、又は、覗き見られてもセキュリティ上の危険はないが、暗証番号入力用のキー配列情報を基地局側から受信し、入力された見かけの暗証番号を基地局側へ送信して照合させるので、送受信による時間がかかり、通信コストがかかるという問題がある。
【0006】
また、従来、操作毎に数字の配列がランダムに変わるようにした暗証番号などを入力するテンキー装置において、操作性の向上を図るため、数字を入力するためのデジタル表示されるキーを備え、入力操作毎に数字の配列をランダムに替えるようにしたテンキー装置において、各数字の表示部に異なる色を割り当てて付したものもある(例えば、特許文献3参照)。
【0007】
しかしながら、上記特許文献3では、操作毎に数字の配列がランダムに変わるようにして暗証番号を入力するが、周囲の第三者により利用者に気が付かれないうちに入力した暗証番号を直接盗み見られ、又は、覗き見られたかも知れないと感じる場合にはセキュリティ上不十分であるという問題がある。
また、従来、暗証番号入力の際にその暗証番号が周囲から判読されるのを防止し、決済を安全に処理することができるICカードリードライト用携帯端末を得るため、正しい暗証番号がテンキーを介して入力されたことを条件に決済を実行するICカードリードライト用携帯端末において、ICカードの挿入が検知されて顧客が暗証番号を入力する際には毎回テンキーの数字の配列がキー配列テーブルから選択されて変更されるので、押下された位置のテンキーの数字の判読が防止され、また、暗証番号入力終了後には、変更されたテンキーの数字が初期設定の配列に戻されて、その初期設定の配列状態でICカードリードライト用携帯端末は店員に手渡されるので、店員にとってはその後の売上金額の入力等の会計処理が容易となって、入力ミスが未然に防止されてICカードによる決済が安全に処理されるものもある(例えば、特許文献4参照)。
【0008】
しかしながら、上記特許文献4では、顧客が暗証番号を入力する際には毎回テンキーの数字の配列がキー配列テーブルから選択されて変更されるので、押下された位置のテンキーの数字の判読が防止されるが、周囲の第三者により利用者に気が付かれないうちに入力した暗証番号を直接盗み見られ、又は、覗き見られたかも知れないと感じる場合にはセキュリティ上不十分であるという問題がある。
【0009】
また、従来の決済端末装置では、暗証番号を他人に読みとられる虞があったため、暗証番号を入力する毎に、表示される表示器に0から9までの数字の並び方を一定の方法で決定し、暗証番号を入力するものもある(例えば、特許文献5参照)。
しかしながら、上記特許文献5では、暗証番号を入力する毎に、表示される表示器に0から9までの数字の並び方を一定の方法で決定し、暗証番号を入力するが、周囲の第三者により利用者に気が付かれないうちに入力した暗証番号を直接盗み見られ、又は、覗き見られたかも知れないと感じる場合にはセキュリティ上不十分であるという問題がある。
【0010】
また、従来、利用者以外からパスワードの入力操作が容易に見える場合に、パスワードが推測される危険性の低いパスワード認証装置を提供するため、パスワードを入力してパスワードの認証を行うパスワード認証装置は、複数種類のソフトキーボードパターンから前記表示手段にパスワードを入力するためのキー配列を有するソフトキーボードを表示する表示処理手段と、前記表示手段に表示されたソフトキーボードのキー配列の個々のキーの選択操作を受け付ける入力手段と、前記入力手段によりキーの選択操作を受け付ける度に、前記表示処理手段によるソフトキーボードの各キーの表示形態を変更し、所定の文字数のキーの選択操作を受け付けると、予め記憶されたパスワードと比較を行い、パスワードを認証するデータ処理手段を備えるものもある(例えば、特許文献6参照)。
【0011】
しかしながら、上記特許文献6では、ソフトキーボードの各キーの表示形態を変更し、所定の文字数のキーの選択操作を受け付けるが、周囲の第三者により利用者に気が付かれないうちに入力した暗証番号を直接盗み見られ、又は、覗き見られたかも知れないと感じる場合にはセキュリティ上不十分であるという問題がある。
【0012】
【特許文献1】特開2006−277334号公報
【特許文献2】特開2002−261916号公報
【特許文献3】特開2002−287871号公報
【特許文献4】特開平11−161749号公報
【特許文献5】特開2002−319061号公報
【特許文献6】特開2004−126973号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
したがって、本発明は上記問題点に鑑みて、利用者が入力している時の指の動きから、利用者の近くにいる人にその入力している番号が推測されても、時間がかからず、低廉なコストでセキュリティ上安全に暗証番号の入力を可能とし、さらに、周囲の第三者により利用者に気が付かれないうちに暗証番号の入力時に入力した数字を直接盗み見られ、又は、覗き見られたとしても、時間がかからず、低廉なコストでセキュリティ上安全に暗証番号の入力を可能とする暗証番号入力装置、方法、プログラム及び携帯電話機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明は前記問題点を解決するために、暗証番号を入力する暗証番号入力装置において、0〜9の10個の数字を配置したキーを有し、数字を入力するためのテンキーと、乱数の発生で0〜9の10個の数字をランダムに並び替える乱数発生部と、前記テンキーの各キーに配置される数字に対して前記乱数発生部でランダムに並び替えた数字が配置される並び替え数字配置状態をテーブルとして保存する記憶部と、前記テンキーと同一のキーの配列を有する数字配置イメージを表示する画面表示部と、前記画面表示部の数字配置イメージの各キーに対して前記記憶部のテーブルに並び替え数字配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字を表示し、さらに、前記テンキーから入力した数字に対して前記記憶部のテーブルに並び替え数字配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字を暗証番号の入力とする制御を行う制御部とを備えることを特徴とする暗証番号入力装置を提供する。
【0015】
さらに、前記記憶部は前記テンキーの各キーに配置される数字に対して同じ数字が配置される通常数字配置状態をテーブルとして保存し、外部からの要求に応じて、前記制御部は、前記画面表示部の数字配置イメージの各キーに対して前記記憶部のテーブルに保存される通常数字配置状態に配置されている同じ数字を表示し、さらに、前記テンキーから入力した数字に対して前記記憶部のテーブルに保存された通常数字配置状態に配置されている同じ数字を暗証番号の入力とする。
【0016】
さらに、前記制御部は、前記テンキーから数字を入力する毎に、前記テンキーの各キーに配置される数字に対して前記乱数発生部でランダムに並べ替えられ数字が配置される並び替え数字配置状態を前記記憶部のテーブルに保存し、前記画面表示部の数字配置イメージの各キーに対して前記記憶部のテーブルに並び替え数字配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字を表示し、さらに、前記テンキーから入力した数字に対して前記記憶部のテーブルに並び替え数字配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字を暗証番号の1桁の入力とする制御を行う。
【0017】
さらに、本発明は、暗証番号を入力する暗証番号入力装置において、0〜9の10個の数字を配置したキーを有し、数字を入力するためのタッチパネルテンキーを表示する画面表示部と、乱数の発生で0〜9の10個の数字をランダムに並び替える乱数発生部と、前記タッチパターンテンキーの各キーに配置される数字に対して前記乱数発生部でランダムに並び替えられた数字が配置される並び替え数字配置状態をテーブルとして保存する記憶部と、前記画面表示部の前記タッチパネルテンキーの各キーに前記記憶部のテーブルに保存される並び替え数字配置状態に配置されるランダムな並べ替え数字を表示し、さらに、前記タッチパネルテンキーから入力した数字に対して前記記憶部のテーブルに並び替え数字配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字を暗証番号の入力とする制御を行う制御部とを備えることを特徴とする暗証番号入力装置を提供する。
【0018】
さらに、前記記憶部は前記タッチパネルテンキーの各キーに配置される数字に対して同じ数字が配置される通常数字配置状態をテーブルとして保存し、外部からの要求に応じて、前記制御部は、前記画面表示部のタッチパネルテンキーの各キーに対して前記記憶部のテーブルに保存される通常数字配置状態に配置されている同じ数字を表示し、さらに、前記タッチパネルテンキーから入力した数字に対して前記記憶部のテーブルに保存された通常数字配置状態に配置されている同じ数字を暗証番号の入力とする。
【0019】
さらに、前記制御部は、前記タッチパネルテンキーから数字を入力する毎に、前記タッチパネルテンキーの各キーに配置される数字に対して前記乱数発生部でランダムに並べ替えられ数字が配置される並び替え数字配置状態を前記記憶部のテーブルに保存し、前記画面表示部のタッチパネルテンキーの各キーに対して前記記憶部のテーブルに並び替え数字配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字を表示し、さらに、前記タッチパネルテンキーから入力した数字に対して前記記憶部のテーブルに並び替え数字配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字を暗証番号の1桁の入力とする制御を行う。
【0020】
さらに、本発明は、暗証番号を入力する暗証番号入力装置において、0〜9の10個の数字及び複数の記号を配置したキーを有し、数字及び記号を入力するためのテンキーと、乱数の発生で0〜9の10個の数字及び複数の記号をランダムに並び替える乱数発生部と、前記テンキーの各キーに配置される数字及び記号に対して前記乱数発生部でランダムに並び替えた数字及び記号が配置される並び替え数字・記号配置状態をテーブルとして保存する記憶部と、前記テンキーと同一のキーの配列を有する数字・記号配置イメージを表示する画面表示部と、前記画面表示部の数字・記号配置イメージの各キーに対して前記記憶部のテーブルに並び替え数字・記号配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字及び記号を表示し、さらに、前記テンキーから入力した数字及び記号に対して前記記憶部のテーブルに並び替え数字・記号配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字及び記号を読み出し数字を読み出した場合には暗証番号の入力とし、記号を読み出した場合にはダミーの入力とする制御を行う制御部とを備えることを特徴とする暗証番号入力装置を提供する。
【0021】
さらに、前記記憶部は前記テンキーの各キーに配置される数字及び記号に対して同じ数字及び記号が配置される通常数字・記号配置状態をテーブルとして保存し、外部からの要求に応じて、前記制御部は、前記画面表示部の数字・記号配置イメージの各キーに対して前記記憶部のテーブルに保存される通常数字・記号配置状態に配置されている同じ数字及び記号を表示し、さらに、前記テンキーから入力した数字及び記号に対して前記記憶部のテーブルに保存された通常・記号数字配置状態に配置されている同じ数字及び記号を読み出し、数字を読み出した場合には暗証番号の入力とし、記号を読み出した場合にはダミーの入力とする。
【0022】
さらに、前記制御部は、前記テンキーから数字及び記号を入力する毎に、前記テンキーの各キーに配置される数字及び記号に対して前記乱数発生部でランダムに並べ替えられ数字及び記号が配置される並び替え数字・記号配置状態を前記記憶部のテーブルに保存し、前記画面表示部の数字・記号配置イメージの各キーに対して前記記憶部のテーブルに並び替え数字・記号配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字及び記号を表示し、さらに、前記テンキーから入力した数字及び記号に対して前記記憶部のテーブルに並び替え数字・記号配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字及び記号を読み出し、数字を読み出した場合には暗証番号の1桁の入力とする制御を行う。
【0023】
さらに、本発明は、暗証番号を入力する暗証番号入力方法において、乱数の発生で0〜9の10個の数字をランダムに並び替える工程と、0〜9の10個の数字を配置したキーを有し、数字を入力するためのテンキーの各キーに配置される数字に対してランダムに並び替えた数字が配置される並び替え数字配置状態をテーブルとして保存する工程と、前記テンキーと同一のキーの配列を有する数字配置イメージを画面に表示する工程と、前記画面の数字配置イメージの各キーに対して前記テーブルに並び替え数字配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字を表示する工程と、前記テンキーから入力した数字に対して前記テーブルに並び替え数字配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字を暗証番号の入力とする工程とを備えることを特徴とする暗証番号入力方法を提供する。
【0024】
さらに、本発明は、暗証番号を入力する暗証番号入力プログラムにおいて、乱数の発生で0〜9の10個の数字をランダムに並び替える手順と、0〜9の10個の数字を配置したキーを有し、数字を入力するためのテンキーの各キーに配置される数字に対してランダムに並び替えた数字が配置される並び替え数字配置状態をテーブルとして保存する手順と、前記テンキーと同一のキーの配列を有する数字配置イメージを画面に表示する工程と、前記画面の数字配置イメージの各キーに対して前記テーブルに並び替え数字配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字を表示する手順と、前記テンキーから入力した数字に対して前記テーブルに並び替え数字配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字を暗証番号の入力とする手順とを備えることを特徴とする暗証番号入力プログラムを提供する。
【0025】
さらに、本発明は、暗証番号を入力する暗証番号入力方法において、0〜9の10個の数字を配置したキーを有し、数字を入力するためのタッチパネルテンキーを画面に表示する工程と、乱数の発生で0〜9の10個の数字をランダムに並び替える工程と、前記タッチパターンテンキーの各キーに配置される数字に対してランダムに並び替えられた数字が配置される並び替え数字配置状態をテーブルとして保存する工程と、前記画面の前記タッチパネルテンキーの各キーに前記テーブルに保存される並び替え数字配置状態に配置されるランダムな並べ替え数字を表示し、さらに、前記タッチパネルテンキーから入力した数字に対して前記テーブルに並び替え数字配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字を暗証番号の入力とする工程とを備えることを特徴とする暗証番号入力方法を提供する。
【0026】
さらに、本発明は、暗証番号を入力する暗証番号入力プログラムにおいて、0〜9の10個の数字を配置したキーを有し、数字を入力するためのタッチパネルテンキーを画面に表示する手順と、乱数の発生で0〜9の10個の数字をランダムに並び替える手順と、前記タッチパターンテンキーの各キーに配置される数字に対してランダムに並び替えられた数字が配置される並び替え数字配置状態をテーブルとして保存する手順と、前記画面の前記タッチパネルテンキーの各キーに前記テーブルに保存される並び替え数字配置状態に配置されるランダムな並べ替え数字を表示し、さらに、前記タッチパネルテンキーから入力した数字に対して前記テーブルに並び替え数字配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字を暗証番号の入力とする手順とを備えることを特徴とする暗証番号入力プログラムを提供する。
【0027】
さらに、本発明は、暗証番号を入力する暗証番号入力方法において、乱数の発生で0〜9の10個の数字及び複数の記号をランダムに並び替える工程と、0〜9の10個の数字及び複数の記号を配置したキーを有し、数字及び記号を入力するためのテンキーの各キーに配置される数字及び記号に対してランダムに並び替えた数字及び記号が配置される並び替え数字・記号配置状態をテーブルとして保存する工程と、前記テンキーと同一のキーの配列を有する数字・記号配置イメージを画面に表示する工程と、前記画面の数字・記号配置イメージの各キーに対して前記テーブルに並び替え数字・記号配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字・記号を表示する工程と、前記テンキーから入力した数字及び記号に対して前記テーブルに並び替え数字・記号配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字及び記号を読み出し、数字を読み出した場合には暗証番号の入力とし、記号を読み出した場合にはダミーの入力とする工程とを備えることを特徴とする暗証番号入力方法を提供する。
【0028】
さらに、本発明は、暗証番号を入力する暗証番号入力プログラムにおいて、乱数の発生で0〜9の10個の数字及び複数の記号をランダムに並び替える手順と、0〜9の10個の数字及び複数の記号を配置したキーを有し、数字及び記号を入力するためのテンキーの各キーに配置される数字及び記号に対してランダムに並び替えた数字及び記号が配置される並び替え数字・記号配置状態をテーブルとして保存する手順と、前記テンキーと同一のキーの配列を有する数字・記号配置イメージを画面に表示する手順と、前記画面の数字・記号配置イメージの各キーに対して前記テーブルに並び替え数字・記号配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字・記号を表示する手順と、前記テンキーから入力した数字及び記号に対して前記テーブルに並び替え数字・記号配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字及び記号を読み出し、数字を読み出した場合には暗証番号の入力とし、記号を読み出した場合にはダミーの入力とする手順とを備えることを特徴とする暗証番号入力プログラムを提供する。
【0029】
さらに、本発明は、暗証番号を入力する暗証番号入力装置を有する携帯電話機において、0〜9の10個の数字を配置したキーを有し、数字を入力するためのテンキーと、乱数の発生で0〜9の10個の数字をランダムに並び替える乱数発生部と、前記テンキーの各キーに配置される数字に対して前記乱数発生部でランダムに並び替えた数字が配置される並び替え数字配置状態をテーブルとして保存する記憶部と、前記テンキーと同一のキーの配列を有する数字配置イメージを表示する画面表示部と、前記画面表示部の数字配置イメージの各キーに対して前記記憶部のテーブルに並び替え数字配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字を表示し、さらに、前記テンキーから入力した数字に対して前記記憶部のテーブルに並び替え数字配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字を暗証番号の入力とする制御を行う制御部とを備えることを特徴とする暗証番号入力装置を有する携帯電話機を提供する。
【0030】
さらに、本発明は、暗証番号を入力する暗証番号入力装置を有する携帯電話機において、0〜9の10個の数字を配置したキーを有し、数字を入力するためのタッチパネルテンキーを表示する画面表示部と、乱数の発生で0〜9の10個の数字をランダムに並び替える乱数発生部と、前記タッチパターンテンキーの各キーに配置される数字に対して前記乱数発生部でランダムに並び替えられた数字が配置される並び替え数字配置状態をテーブルとして保存する記憶部と、前記画面表示部の前記タッチパネルテンキーの各キーに前記記憶部のテーブルに保存される並び替え数字配置状態に配置されるランダムな並べ替え数字を表示し、さらに、前記タッチパネルテンキーから入力した数字に対して前記記憶部のテーブルに並び替え数字配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字を暗証番号の入力とする制御を行う制御部とを備えることを特徴とする暗証番号入力装置を有する携帯電話機を提供する。
【0031】
さらに、本発明は、暗証番号を入力する暗証番号入力装置を有する携帯電話機において、0〜9の10個の数字及び複数の記号を配置したキーを有し、数字及び記号を入力するためのテンキーと、乱数の発生で0〜9の10個の数字及び複数の記号をランダムに並び替える乱数発生部と、前記テンキーの各キーに配置される数字及び記号に対して前記乱数発生部でランダムに並び替えた数字及び記号が配置される並び替え数字・記号配置状態をテーブルとして保存する記憶部と、前記テンキーと同一のキーの配列を有する数字・記号配置イメージを表示する画面表示部と、前記画面表示部の数字・記号配置イメージの各キーに対して前記記憶部のテーブルに並び替え数字・記号配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字及び記号を表示し、さらに、前記テンキーから入力した数字及び記号に対して前記記憶部のテーブルに並び替え数字・記号配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字及び記号を読み出し数字を読み出した場合には暗証番号の入力とし、記号を読み出した場合にはダミーの入力とする制御を行う制御部とを備えることを特徴とする携帯電話機を提供する。
【発明の効果】
【0032】
以上説明したように、本発明によれば、乱数の発生で0〜9の10個の数字をランダムに並び替え、0〜9の10個の数字を配置したキーを有し、数字を入力するためのテンキーの各キーに配置される数字に対してランダムに並び替えた数字が配置される並び替え数字配置状態をテーブルとして保存し、テンキーと同一のキーの配列を有する数字配置イメージを画面に表示し、画面の数字配置イメージの各キーに対してテーブルに並び替え数字配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字を表示し、テンキーから入力した数字に対してテーブルに並び替え数字配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字を暗証番号の入力とすることにより、テンキーの数字配置を仮想的に並び替えてその配置を画面に表示し、その配置イメージに従ってテンキーから数字を入力するようにしたので、暗証番号入力において指の動きから近くにいる人に入力している番号が分かってしまう可能性を大幅に低減することが可能となり、さらに、周囲の第三者により利用者に気が付かれないうちに暗証番号の入力時に入力した数字を直接盗み見られ、又は、覗き見られたとしてもセキュリティ上安全に暗証番号の入力を可能とし、しかも、処理に時間がかからず、低廉なコストで実現可能となる。
【0033】
さらに、数字を1桁ずつ入力する度に仮想的な数字配置を入れ替えることもできるので、安全性をさらに高めることもできる。
さらに、利用者の近くに人がおらず、セキュリティ上危険でなくなった場合には並び替え数字配置状態から通常数字配置状態にして暗証番号を入力できるようにし、操作容易性も考慮している。
【0034】
さらに、0〜9の10個の数字を配置したキーを有し、数字を入力するためのタッチパネルテンキーを画面に表示し、乱数の発生で0〜9の10個の数字をランダムに並び替え、タッチパターンテンキーの各キーに配置される数字に対してランダムに並び替えられた数字が配置される並び替え数字配置状態をテーブルとして保存し、画面のタッチパネルテンキーの各キーにテーブルに保存される並び替え数字配置状態に配置されるランダムな並べ替え数字を表示し、さらに、タッチパネルテンキーから入力した数字に対してテーブルに並び替え数字配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字を暗証番号の入力とするようにしたので、タッチパネル対応の携帯電話機上でも、周囲の第三者により利用者に気が付かれないうちに暗証番号の入力時に入力した数字を直接盗み見られたとしても入力している暗証番号が分かってしまう可能性を大幅に低減でき、セキュリティ上安全に暗証番号の入力を可能とし、しかも、処理に時間がかからず、低廉なコストで実現可能である。
【0035】
さらに、乱数の発生で0〜9の10個の数字及び複数の記号をランダムに並び替え、0〜9の10個の数字及び複数の記号を配置したキーを有し、数字及び記号を入力するためのテンキーの各キーに配置される数字及び記号に対してランダムに並び替えた数字及び記号が配置される並び替え数字・記号配置状態をテーブルとして保存し、テンキーと同一のキーの配列を有する数字・記号配置イメージを画面に表示し、画面の数字・記号配置イメージの各キーに対してテーブルに並び替え数字・記号配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字・記号を表示し、テンキーから入力した数字及び記号に対してテーブルに並び替え数字・記号配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字及び記号を読み出し、数字を読み出した場合には暗証番号の入力とし、記号を読み出した場合にはダミーの入力とすることにより、テンキーの数字・数字配置を仮想的に並び替えてその配置を画面に表示し、その数字・記号配置イメージに従ってテンキーから数字及び記号を入力するようにしたので、暗証番号の入力において、指の動きから近くにいる人に入力している番号が分かってしまう可能性を大幅に低くすることができ、さらに、周囲の第三者により利用者に気が付かれないうちに暗証番号の入力時に入力した数字を直接盗み見られ、又は、覗き見られたとしてもセキュリティ上安全に暗証番号の入力を可能とし、しかも、処理に時間がかからず、低廉なコストで実現可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0036】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る携帯電話機を示す概略外観図である。なお、全図を通して同様の構成要素には同一の符号を付す。本図に示すように、携帯電話機111には画面表示部112及びキー入力部123が設けられる。
画面表示部112は携帯電話機111の使用者から暗証番号入力時に数字を入力するための数字配置イメージ118を表示する。数字配置イメージ118は後述するテンキー117の記号キーを除く数字キーと同一のキーの配列を有し、配列された各キーには数字が配置される。
【0037】
キー入力部123は携帯電話機111の使用者からのキー入力を受け付ける。
なお、キー入力部123にはキーの種類として、「決定」キー113、「並替」キー114、「戻す」キー115、「CLR」キー116、テンキー117がある。
「決定」キー113は暗証番号の入力を終えて番号を確定する時に使用する。
「並替」キー114は、数字配置イメージ118に配列されるキーに対して数字の配置を仮想的に並べ替える時に使用する。なお、画面表示部112では「並替」キー114の操作があったことを示す表示を行う。
【0038】
「戻す」キー115は、数字配置イメージ118に配列されているキーに配置されている数字をテンキー117と同じ配置の数字にしたい時に使用する。
「CLR」キー116は、暗証番号として入力している数字を1桁削除する時に使用する。
テンキー117は、縦4列、横3行の0〜9の10個の数字のキーと、*、#の記号のキーとの配列であり、暗証番号入力時に暗証番号を変換した数字の入力に使用される。
【0039】
なお、暗証番号を変換した数字の入力は、数字配置イメージ118に配列されたキーに対して数字の仮想的な配置に基づくものとする。
例えば、利用者の近くにいない場合に暗証番号5826を入力するには、通常、テンキー117の5、8、2、6の数字キーを順に押下して入力する。利用者の近くにいる人にその入力している番号が分かってしまう可能性がある場合に暗証番号5826を入力するには並び替え可能な図1に示される数字配置イメージ118を用いる場合テンキー117の1609の数字キーを順に押下し変換して入力する。これにより暗証番号5826を変換した入力数字1609の入力操作が盗み見られ、又は、覗き見られても、暗証番号5826は取られない。さらに、利用者の近くにいる人にその入力している番号1609が推測されても、指の動きから暗証番号5826を推測することは不可能である。以下詳細に説明を行う。
【0040】
図2は図1における携帯電話機の概略構成を示すブロック図である。本図に示すように、携帯電話機111には制御部121が設けられ、制御部121はCPU(中央演算処理装置)で構成され、画面表示部112、記憶部122、キー入力部123及び乱数発生部124の制御を行うことにより、携帯電話機111全体の制御をプログラムで実行する。
画面表示部112は制御部121からの指示に従い、利用者が操作するのに必要な情報を表示し、具体的には、数字配置イメージ118、その他の暗証番号入力処理で必要な情報を出力する。
【0041】
制御部121はキー入力部123からの指示に従って様々な処理を実行して、結果を画面表示部112へ出力し、処理の過程で必要となるデータを記憶部122へ保存し、記憶部122からデータを読み込む。
記憶部122は制御部121での処理の過程において必要なデータを保存し、数字配置テーブル141、142−1、142−2、…を有する。数字配置テーブル141、142−1、142−2、…は後述する図4において詳細に説明を行う。
【0042】
乱数発生部124は乱数発生を使用して0〜9の10個の数字をランダムに並べ替えを実行し、制御部121から要求があった際に数字の並び替えの結果を制御部121へ渡す。この結果は、記憶部122に保存され、数字配置イメージ118に表示する数字の配置に利用される。
図3は図1の画面表示部112に数字配置イメージ118として表示される数字配置の遷移例を示す図である。画面表示部112に表示される数字配置イメージ118として、数字配置の種類は、本図(a)に示すようにテンキー117と同じ数字のキーの配置である通常数字配置状態131と、本図(b)に示すように数字をランダムに並び替えたキーの配置である並び替え数字配置状態132−1、132−2、…との2種類がある。
【0043】
また、本実施例では、「並替」キー114又は「戻す」キー115を押して、この数字配置を替える。
「並替」キー114を押すことで、数字配置を並び替え数字配置状態132−1、132−2、…の任意の1つに替える。なお、前状態が並び替え数字配置状態132−1、132−2、…の任意の1つの場合も他の1つに並び替えの順序が入れ替わる。「戻す」キー115を押すことで、前状態に関わらず、通常数字配置状態131に替える。
【0044】
図4は図2における記憶部122に保存される数字配置テーブルを示す。本図に示すように、記憶部122の数字配置テーブル141、142−1、142−2、…はテンキー117の数字配置と数字配置イメージ118上の数字配置との関係を保存し、暗証番号を入力する際に使用されるもので、テンキー117の数字を、実際に暗証番号として入力される入力数字に変換するためのものである。
【0045】
具体的には、数字配置テーブル141では、テンキー117の数字1、2、3、…、0に対して通常数字配置状態131の入力数字1、2、3、…、0がそれぞれ保存される。
数字配置テーブル142−1では、テンキー117の数字1、2、3、…、0に対して並び替え数字配置状態132−1の入力数字5、4、0、…、2がそれぞれ保存される。
数字配置テーブル142−2では、テンキー117の数字1、2、3、…、0に対して並び替え数字配置状態132−2の入力数字8、9、1、…、4がそれぞれ保存される。
【0046】
同様にして、数字配置テーブル142−3以降が記憶部122に保存される。
また、図3に示しているように「並替」キー114の押下による「並替」により数字配置が変化する度に、数字配置テーブル142−1、142−2、…の任意の1つもそれに合わせて更新される。
さらに、「戻す」キー115の押下による「戻す」により数字配置テーブル142−1、142−2、…の任意の1つから数字配置テーブル141に変更される。
【0047】
なお、図1では、数字配置イメージ118として並び替え数字配置状態132−1の入力数字が示される。
図5は暗証番号5826を入力する制御部121の制御動作例を説明するフローチャートである。本図に示すように、ステップS201において、制御部121では、数字配置イメージ118として画面表示部112に並び替え数字配置状態132−1を固定して表示する例について説明を行う。
【0048】
ステップS202において、制御部121では、ユーザに数字配置イメージ118を参照して暗証番号の第1桁目「5」の数字を変換したテンキー117による「1」の数字の入力を促し、「1」の数字の入力を検出する。
ステップS203において、「1」の数字の検出に対して数字配置テーブル142−1から「5」を読み出して暗証番号の第1桁目とする。
【0049】
ステップS204において、制御部121では、ユーザに数字配置イメージ118を参照して暗証番号の第2桁目「8」の数字を変換したテンキー117による「6」の数字の入力を促し、「6」の数字の入力を検出する。
ステップS205において、「6」の数字の検出に対して数字配置テーブル142−1から「8」を読み出して暗証番号の第2桁目とする。
【0050】
ステップS206において、制御部121では、ユーザに数字配置イメージ118を参照して暗証番号の第3桁目「2」の数字を変換したテンキー117による「0」の数字の入力を促し、「0」の数字の入力を検出する。
ステップS207において、「0」の数字の入力の検出に対して数字配置テーブル142−1から「2」を読み出して暗証番号の第3桁目とする。
【0051】
ステップS208において、制御部121では、ユーザに数字配置イメージ118を参照して暗証番号の第4桁目「6」の数字を変換したテンキー117による「9」の数字の入力を促し、「9」の数字の入力を検出する。
ステップS207において、「9」の数字の入力の検出に対して数字配置テーブル142−1から「6」を読み出して暗証番号の第4桁目とする。
【0052】
このようにして、暗証番号5826を入力するのに、並び替え数字配置132−1の場合にはテンキー117からの入力は1609となる。
同様に、暗証番号5826を入力するのに、並び替え数字配置132−2の場合にはテンキー117からの入力は9164となる。
暗証番号を入力する毎にテンキー117の操作が異なるので、入力動作から暗証番号を読み取られることはない。
【0053】
図6は図2における制御部121の一連の制御動作例を説明するフローチャートである。本図に示すように、ステップS151において、暗証番号入力処理を開始する。
ステップS152において、制御部121では、まず、暗証番号の入力が「0桁」であることを記憶部122へ保存し、暗証番号が入力されていない状態であることを設定する。
【0054】
ステップS153において、制御部121では、乱数発生部124へ0〜9の10個の数字の並び替えを要求する。乱数発生部124は数字の並び替え結果を制御部121に渡し、制御部121はその結果を利用して並び替え数字配置状態132−1、132−2、…の任意の1つとしての数字配置を決め、これにあわせた数字配置テーブル142−1、142−2、…(図4参照)の1つを作成して記憶部122へ保存する。そしてその決まった数字配置を数字配置イメージ118として画面表示部112に表示する。
【0055】
ステップS154において、キー入力部123からの入力を待つ。
ステップS155において、この後、キー入力部123からのキー入力があったら、入力されたキーの種類によって処理が分かれる。すなわち、入力されたキーの種類が「並替」キー114であれば、ステップS153に戻る。
ステップS156において、入力されたキーの種類が「並替」キー114でなければ、「戻す」キー115であるか否かを判断する。
【0056】
ステップS157において、入力されたキーが「戻す」キー115であれば、制御部121では数字配置を通常数字配置状態131にして、数字配置テーブル141もその配置にあわせて作成し直して記憶部122に保存し、テンキー117と同じ数字配置イメージ118として画面表示部112に表示し、以後、前述のステップS154に戻り、キー入力部123からの入力を待つ。
【0057】
ステップS158において、入力されたキーの種類が「戻す」キー115でなければ、「決定」キー113であるか否かを判断する。
ステップS159において、入力されたキーの種類が「決定」キー113であれば、制御部121では記憶部122から今時点での暗証番号を読み出し、それを入力完了の暗証番号とみなして、照合及びその結果に伴う処理、例えば、携帯電話機111の動作開始、重要なメニューの動作開始等の処理を実施する。
【0058】
ステップS160において、暗証番号入力処理を終了する。
ステップS161において、入力されたキーの種類が「決定」キー113でなければ、「CLR」キー116であるか否かを判断する。
ステップS162において、入力されたキーの種類が「CLR」キー116であれば、制御部121では記憶部122から今時点での暗証番号を読み出し、1桁以上入力されているかどうかを判定する。1桁も入力されていない場合は、ステップS160に進み、暗証番号入力処理自体を取り消すとみなし、暗証番号入力処理を終了する。
【0059】
ステップS163において、もし1桁以上入力されていれば、読み出している暗証番号の最下位1桁を削除し、解除後の暗証番号を記憶部122へ上書き保存し、ステップS154に進み、次のキー入力を待つ。
ステップS164において、入力されたキーの種類が「CLR」キー116でなく、テンキー117であれば、制御部121では、まず記憶部122から今時点での暗証番号を読み出し、既に入力可能最大桁数に到達しているか否かを判定する。もし、既に入力可能最大桁数に到達している場合は、入力を破棄してステップS154に進み、キー入力部123からのキー入力を待つ。
【0060】
ステップS165において、そうでなく入力可能最大桁数にまだ到達していない場合は、制御部121では数字配置テーブル142−1、142−2、…を利用し、入力されたキーの入力数字から該当する通常数字配置状態131、並び替え数字配置状態132−1、132−2、…の数字を読み出す。
ステップS166において、読み出された数字を、記憶部122から読み出した暗証番号の最下位1桁に追加し、追加後の暗証番号を記憶部122への上書き保存して、ステップS154に進み、次のキー入力を待つ。
【0061】
このようにして、数字を1桁ずつ入力する度に仮想的な数字配置を入れ替えることもできるので、安全性をさらに高めることもできる。
図7は図1の画面表示部112の数字配置イメージ118の変形例を示す概略外観図である。本図に示すように、図1と比較して、画面表示部112の数字配置イメージ118には通常数字配置状態131が表示され、通常数字配置状態131はテンキー117の数字配置と同じ数字配置を有する。図6におけるステップ156、ステップS157により数字配置イメージ118への通常数字配置状態131の表示が可能となる。利用者の近くに人がおらず、セキュリティ上危険でなくなった場合には並び替え数字配置状態から通常数字配置状態にして暗証番号を入力できるようにし、操作容易性も考慮している。通常のテンキー117の配置に従って入力したい場合も考慮するためである。なお、画面表示部112では「戻す」キー115の操作があったことを示す表示を行う。
【0062】
したがって、本発明によれば、テンキー117の数字配置を仮想的に並び替えてその配置を画面表示部112に表示し、その数字配置イメージ118に従ってテンキー117から数字を入力するので、テンキー117から入力される数字を直接盗み見られ、又は、覗き見られただけでは、暗証番号を直接盗み見られ、又は、覗き見られることにはならない。画面表示部112に表示された数字配置イメージ118に仮想的に並び替えた数字配置
が分からないと、暗証番号を知ることができないためである。
【0063】
すなわち、周囲の第三者により利用者に気が付かれないうちに暗証番号の入力時に入力した数字を直接盗み見られ、又は、覗き見られたとしてもセキュリティ上安全に暗証番号の入力を可能とし、しかも、処理に時間がかからず、低廉なコストで実現可能である。
また、利用者が入力している時の指の動きから、利用者の近くにいる人にその入力している番号が推測されても、上記の理由と同様に、指の動きから暗証番号を推測することは不可能であり、しかも、処理に時間がかからず、低廉なコストで実現可能である。
【実施例1】
【0064】
図8は図6の変形例であり、制御部121の制御動作例を説明するフローチャートである。本図に示すように、図6と比較して、ステップS173において、制御部121では数字配置を通常数字配置状態131にして、数字配置テーブル141もその配置にあわせて作成し直して記憶部122に保存し、テンキー117と同じ数字配置イメージ118として画面表示部112に表示する。
【0065】
ステップS174において、キー入力部123からの入力を待つ。
ステップS175において、この後、キー入力部123からのキー入力があったら、入力されたキーの種類によって処理が分かれる。すなわち、入力されたキーの種類が「並替」キー114でなければ、ステップS177に進む。
ステップS176において、入力されたキーの種類が「並替」キー114であれば、制御部121では、乱数発生部124へ0〜9の10個の数字の並び替えを要求する。乱数発生部124は数字の並び替え結果を制御部121に渡し、制御部121はその結果を利用して並び替え数字配置状態132−1、132−2、…の任意の1つとしての数字配置を決め、これにあわせた数字配置テーブル142−1、142−2、…の1つを作成して記憶部122へ保存する。そしてその決まった数字配置を数字配置イメージ118として画面表示部112に表示する。
【0066】
その他のステップは図6と同様であるので、説明を省略する。
このようにして、図6と比較して、暗証番号入力時に利用者の近くに人がおらず、セキュリティ上危険でない場合には通常数字配置状態で暗号番号を入力し、入力の途中で、利用者の近くに人が寄ってきてセキュリティ上危険を感じた場合には並び替え数字配置状態にして暗証番号を入力できるようにし、操作容易性とセキュリティとの両立を図ることが可能である。
【実施例2】
【0067】
次に、テンキー117の入力手段に代わりタッチパネルの入力手段について説明を行う。
図9は図1の第1の変形例であり、携帯電話機111の画面表示部112を示す概略外観図である。本図に示すように、図1と比較して、携帯電話機111の画面表示部112は指で直接接触してポインティングを行うタッチパネルの機能を有する。なお、タッチパネルは周知技術であり、タッチパネル自体を本発明の特徴としないので詳細な説明は省略する。
【0068】
画面表示部112のタッチパネル画面上にタッチパネル「決定」キー113A、タッチパネル「並替」キー114A、タッチパネル「戻す」キー115A、タッチパネル「CLR」キー116A及びタッチパネルテンキー117Aが表示される。
タッチパネルテンキー117Aは、実際の暗証番号を入力する時に使用する。
タッチパネルテンキー117Aに表示される数字配置には通常数字配置状態と並び替え数字配置状態の2種類がある。
【0069】
タッチパネル「決定」キー113Aは暗証番号の入力を終えて番号を確定する時に使用する。
タッチパネル「並替」キー114Aは、タッチパネルテンキー117Aに表示する数字の配置を仮想的に並べ替える時に使用する。なお、画面表示部112では「並替」キー114Aの操作があったことを示す表示を行う。
タッチパネル「戻す」キー115Aは、タッチパネルテンキー117Aに表示している数字の配置を通常数字配置状態と同じ配置にしたい時に使用する。
【0070】
タッチパネル「CLR」キー116Aは、入力している暗証番号を1桁削除する時に使用する。
なお、実際に入力される暗証番号の数字は、タッチパネルテンキー117Aの表示配置に基づくものとする。
図10は図9の携帯電話機111の概略構成を示すブロック図である。本図に示すように、図2と比較して、携帯電話機111にはキー入力部123に代わりタッチパネルキー入力部123Aが設けられ、タッチパネルキー入力部123Aは携帯電話機111からの入力を受け付け、その情報を制御部121に伝達する。
【0071】
タッチパネルキー入力部123Aの入力の種類は、前述のように、図9に表示されるタッチパネル「決定」キー113A、タッチパネル「並替」キー114A、タッチパネル「戻す」キー115A、タッチパネル「CLR」キー116A及びタッチパネルテンキー117Aがある。
画面表示部112は制御部121からの指示に従い、利用者が操作するのに必要な情報を表示し、具体的には、タッチパネル「決定」キー113A、タッチパネル「並替」キー114A、タッチパネル「戻す」キー115A、タッチパネル「CLR」キー116A及びタッチパネルテンキー117A、その他の暗証番号入力処理で必要な情報を出力する。
【0072】
制御部121はタッチパネルキー入力部123Aからの入力情報に従って様々な処理を実行して、結果を画面表示部112に出力し、処理の過程で必要となるデータを記憶部122に保存し、記憶部122からデータを読み込む。
記憶部122は、制御部121での処理の過程において必要なデータを保存し、数字配置テーブル141A、142A−1、142A−2、…を有する。数字配置テーブル141A、142A−1、142A−2、…は後述する図13において詳細に説明を行う。
乱数発生部124は乱数を使用して0〜9の10個の数字を並び替える機能を有し、制御部121から要求があった際に数字の並び替えを実行し、その結果を制御部121に渡し、この結果は、タッチパネルテンキー117Aとして表示する数字の配置に利用される。
【0073】
図11は図9における画面表示部112のタッチパネルテンキー117Aの配置を示す図である。本図に示すように、画面表示部112に配置されるタッチパネルテンキー117Aとして0〜9の10個の数字に対してa〜jの10個の表示位置が設けられる。
タッチパネルテンキー117Aの表示位置は、例えば、図1に示すテンキー117の数字配置と同様に表示されるようにしてもよい。
【0074】
図12は図9の画面表示部112にタッチパネルテンキー117Aとして表示される数字配置の例を示す図である。本図に示すように、タッチパネルテンキー117Aとして画面表示部112に表示される数字配置の種類は、通常数字配置状態131Aと、ランダムに並び替えた配置である並び替え数字配置状態132A−1、132Aー2、…との2種類がある。
【0075】
また、本実施例では、タッチパネル「並替」キー114A又はタッチパネル「戻す」キー115Aを押して、この数字配置を替える。
タッチパネル「並替」キー114Aを押すことで、数字配置を並び替え数字配置状態132A−1、132A−2、…の任意の1つに替える。なお、前状態が並び替え数字配置状態132A−1、132A−2、…の任意の1つの場合でも他の1つに並び替えの順序が入れ替わる。タッチパネル「戻す」キー115Aを押すことで、前状態に関わらず、通常数字配置状態131Aに替える。
【0076】
図13は図10における記憶部122に保存される数字配置テーブルを示す。本図に示すように、記憶部122の数字配置テーブル141A、142A−1、142A−2、…はタッチパネルテンキー117Aの表示配置と入力数字との関係を保存し、暗証番号を入力する際に使用されるもので、テンキータッチパネルテンキー117Aの数字を、実際に暗証番号として入力される入力数字に変換するためのものである。
【0077】
具体的には、数字配置テーブル141Aでは、タッチパネルテンキー117Aの表示位置a、b、c、…、jに表示される数字1、2、3、…、0の通常数字配置状態131Aに対して入力数字1、2、3、…、0がそれぞれ保存される。
数字配置テーブル142A−1では、タッチパネルテンキー117Aの表示位置a、b、c、…、jに表示される数字5、4、0、…、2の並び替え数字配置状態132A−1に対して入力数字1、2、3、…、0がそれぞれ保存される。
【0078】
数字配置テーブル142A−2では、タッチパネルテンキー117Aの表示位置a、b、c、…、jに表示される8、9、1、…、4の並び替え数字配置状態131A−2に対して入力数字1、2、3、…、0がそれぞれ保存される。
同様にして、数字配置テーブル142A−3以降が記憶部122に保存される。
また、図13に示しているように「並替」により数字配置が変化する度に、数字配置テーブル141A、142A−1、142A−2、…の任意の1つもそれに合わせて更新される。
【0079】
なお、図9では、画面表示部112に表示されるタッチパネルテンキー117Aに対して並び替え数字配置状態132A−1の入力数字が配置される例が図示されている。
図14は暗証番号5826を入力する制御部121の制御動作例を説明するフローチャートである。本図に示すように、ステップS301において、制御部121では、画面表示部112に表示されるタッチパネルテンキー117Aに対して並び替え数字配置状態132A−1を固定して配置しているとする。
【0080】
ステップS302において、制御部121では、タッチパネルテンキー117Aに配置された並び替え数字配置状態132A−1の「7」の数字の入力を検出する。
ステップS303において、「7」の数字の検出に対して数字配置テーブル142A−1から「5」を読み出して暗証番号の第1桁目とする。
【0081】
ステップS304において、制御部121では、タッチパネルテンキー117Aに配置された並び替え数字配置状態132A−1の「3」の数字の入力を検出する。
ステップS305において、「3」の数字の検出に対して数字配置テーブル142A−1から「8」を読み出して暗証番号の第2桁目とする。
【0082】
ステップS306において、制御部121では、タッチパネルテンキー117Aに配置された並び替え数字配置状態132A−1の「4」の数字の入力を検出する。
ステップS307において、「4」の数字の検出に対して数字配置テーブル142A−1から「2」を読み出して暗証番号の第3桁目とする。
【0083】
ステップS308において、制御部121では、タッチパネルテンキー117Aに配置された並び替え数字配置状態132A−1の「8」の数字の入力を検出する。
ステップS307において、「8」の数字の検出に対して数字配置テーブル142A−1から「6」を読み出して暗証番号の第4桁目とする。
【0084】
このようにして、暗証番号5826を入力するのに、タッチパネルテンキー117Aに配置された並び替え数字配置132A−1の入力は7348となる。
同様に、暗証番号5826を入力するのに、タッチパネルテンキー117Aに配置された並び替え数字配置132A−2の入力は0792となる。
暗証番号を入力する毎にテンキータッチパネルテンキー117Aに配置される数字が異なるので、入力した数字を読み取られても暗証番号を読み取られることはない。
【0085】
なお、利用者の近くにいない場合に暗証番号5826を入力するには、画面表示部112にはタッチパネルテンキー117Aに対して通常数字配置状態131Aが配置され、タッチパネルテンキー117Aの5、8、2、6の数字キーを順に押下して入力する。操作容易性を確保するためである。
図15は図10における制御部121の一連の制御動作例を説明するフローチャートである。本図に示すように、ステップS171において、暗証番号入力処理を開始する。
【0086】
ステップS172において、制御部121では、まず、暗証番号の入力が「0桁」であることを記憶部122へ保存し、暗証番号が入力されていない状態であることを設定する。
ステップS173において、制御部121では、乱数発生部124へ0〜9の10個の数字の並び替えを要求する。乱数発生部124は数字の並び替え結果を制御部121に渡し、制御部121はその結果を利用して並び替え数字配置状態132A−1、132A−2、…の任意の1つとしての数字配置を決め、これにあわせた数字配置テーブル142A−1、142A−2、…の1つを作成して記憶部122へ保存する。そしてその決まったタッチパネルテンキー117Aを画面表示部112に表示する。
【0087】
ステップS174において、タッチパネルキー入力部123Aからのタッチパネルキーの入力を待つ。
ステップS175において、この後、タッチパネルキー入力部123Aからのキー入力があったら、入力されたキーの種類によって処理が分かれる。すなわち、入力されたキーの種類がタッチパネル「並替」キー114Aであれば、ステップS173に戻る。
【0088】
ステップS176において、入力されたキーの種類がタッチパネル「並替」キー114Aでなければ、タッチパネル「戻す」キー115Aであるか否かを判断する。
ステップS177において、入力されたキーがタッチパネル「戻す」キー115Aであれば、制御部121では数字配置を通常数字配置状態131Aにして、数字配置テーブル141Aもその配置にあわせて作成し直して記憶部122に保存し、タッチパネルテンキー117Aとして画面表示部112に表示し、以後、前述のステップS174に戻り、タッチパネルキー入力部123Aからの入力を待つ。
【0089】
ステップS178において、入力されたキーの種類がタッチパネル「戻す」キー115Aでなければ、タッチパネル「決定」キー113Aであるか否かを判断する。
ステップS179において、入力されたキーの種類がタッチパネル「決定」キー113Aであれば、制御部121では記憶部122から今時点での暗証番号を読み出し、それを入力完了の暗証番号とみなして、照合及びその結果に伴う処理、例えば、携帯電話機111の動作開始、重要なメニューの動作開始等の処理を実施する。
【0090】
ステップS180において、暗証番号入力処理を終了する。
ステップS181において、入力されたキーの種類がタッチパネル「決定」キー113Aでなければ、タッチパネル「CLR」キー116Aであるか否かを判断する。
ステップS182において、入力されたキーの種類がタッチパネル「CLR」キー116Aであれば、制御部121では記憶部122から今時点での暗証番号を読み出し、1桁以上入力されているかどうかを判定する。1桁も入力されていない場合は、ステップS180に進み、暗証番号入力処理自体を取り消すとみなし、暗証番号入力処理を終了する。
【0091】
ステップS183において、もし1桁以上入力されていれば、読み出している暗証番号の最下位1桁を削除し、解除後の暗証番号を記憶部122へ上書き保存し、ステップS174に進み、次のキー入力を待つ。
ステップS184において、入力されたキーの種類がタッチパネル「CLR」キー116Aでなく、タッチパネルテンキー117Aであれば、制御部121では、まず記憶部122から今時点での暗証番号を読み出し、既に入力可能最大桁数に到達しているか否かを判定する。もし、既に入力可能最大桁数に到達している場合は、入力を破棄してステップS174に進み、タッチパネルキー入力部123Aからのキー入力を待つ。
【0092】
ステップS185において、そうでなく入力可能最大桁数にまだ到達していない場合は、制御部121では数字配置テーブル142A−1、142A−2、…を利用し、入力されたキーの入力数字から該当する通常数字配置状態131A、並び替え数字配置状態132A−1、132A−2、…の数字を読み出す。
ステップS186において、読み出された数字を、記憶部122から読み出した暗証番号の最下位1桁に追加し、追加後の暗証番号を記憶部122への上書き保存して、ステップS174に進み、次のキー入力を待つ。
【0093】
このようにして、数字を1桁ずつ入力する度に仮想的な数字配置を入れ替えることもできるので、安全性をさらに高めることもできる。
さらに、利用者の近くに人がおらず、セキュリティ上危険でなくなった場合には並び替え数字配置状態から通常数字配置状態にして暗証番号を入力できるようにし、操作容易性も考慮している。
【0094】
したがって、本発明によれば、タッチパネルテンキー117A上に配置される数字配置を仮想的に並び替えてその配置を画面に表示し、暗証番号を変換した数字を入力するので、タッチパネル対応の携帯電話機上でも、周囲の第三者により利用者に気が付かれないうちに暗証番号の入力時に入力した数字を直接盗み見られたとしても入力している暗証番号が分かってしまう可能性を大幅に低減でき、セキュリティ上安全に暗証番号の入力を可能とし、しかも、処理に時間がかからず、低廉なコストで実現可能である。
【実施例3】
【0095】
図16は図15の変形例であり、制御部121の制御動作例を説明するフローチャートである。本図に示すように、図15と比較して、ステップS403において、制御部121では数字配置を通常数字配置状態131Aにして、数字配置テーブル141Aもその配置にあわせて作成し直して記憶部122に保存し、そしてその決まったタッチパネルテンキー117Aを画面表示部112に表示する。
【0096】
ステップS404において、タッチパネルキー入力部123Aからのタッチパネルキーの入力を待つ。
ステップS405において、この後、タッチパネルキー入力部123Aからのキー入力があったら、入力されたキーの種類によって処理が分かれる。すなわち、入力されたキーの種類がタッチパネル「並替」キー114Aでなければ、ステップS407に進む。
【0097】
ステップS406において、入力されたキーの種類がタッチパネル「並替」キー114Aであれば、制御部121では、乱数発生部124へ0〜9の10個の数字の並び替えを要求する。乱数発生部124は数字の並び替え結果を制御部121に渡し、制御部121はその結果を利用して並び替え数字配置状態132A−1、132A−2、…の任意の1つとしての数字配置を決め、これにあわせた数字配置テーブル142A−1、142A−2、…の1つを作成して記憶部122へ保存する。そしてその決まったタッチパネルテンキー117Aを画面表示部112に表示する。
【0098】
その他のステップは図15と同様であるので、説明を省略する。
このようにして、図15と比較して、暗証番号入力時に利用者の近くに人がおらず、セキュリティ上危険でない場合には通常数字配置状態で暗号番号を入力し、入力の途中で、利用者の近くに人が寄ってきてセキュリティ上危険を感じた場合には並び替え数字配置状態にして暗証番号を入力できるようにし、操作容易性とセキュリティとの両立を図ることが可能である。
【実施例4】
【0099】
次に、暗証番号の入力で数字に記号を加えた配置を仮想的に並び替える例について説明を行う。
図17は図1の第2の変形例であり、本発明係る携帯電話機を示す概略外観図である。本図に示すように、図1と比較して、画面表示部112は携帯電話機111の使用者から暗証番号入力時に数字及び記号を入力するための数字・記号配置イメージ118Aを表示する。数字・記号配置イメージ118Aはテンキー117の数字キー及び記号キーと同一のキーの配列を有し、配列された各キーには数字及び記号が配置される。
さらに、「並替」キー114は、数字・記号配置イメージ118Aに配列されるキーに対して数字及び記号の配置を仮想的に並べ替える時に使用する。なお、画面表示部112では「並替」キー114の操作があったことを示す表示を行う。
【0100】
さらに、「戻す」キー115は、数字・記号配置イメージ118Aに配列されているキーに配置されている数字及び記号をテンキー117と同じ配置の数字及び記号にしたい時に使用する。
「CLR」キー116は、暗証番号として入力している数字及び記号を1桁削除する時に使用する。
テンキー117は、縦4列、横3行の0〜9の数字のキーと、*、#の記号のキーとの計12個のキー配列であり、暗証番号入力時に暗証番号を変換した数字及び記号の入力に使用される。
【0101】
図18は図17の携帯電話機111の概略構成を示すブロック図である。本図に示すように、図2と比較して、携帯電話機111の乱数発生部124では、乱数発生を使用して、0〜9の数字及び「*」、「#」の記号の計12個の数字・記号をランダムに並び替えを実行し、制御部121から要求があった際に数字及び記号の並び替えの結果を制御部121へ渡す。この結果は、記憶部122に保存され、数字・記号配置イメージ118Aに表示する数字及び記号の配置に利用される。
【0102】
さらに、制御部121では、ユーザに数字・記号配置イメージ118Aを参照して暗証番号の数字及びダミー記号を変換したテンキー117よる数字及び記号の入力を促し、数字及び記号の入力を検出し、検出された数字及び記号に対して後述する数字・記号配置テーブル142B−1、142B−2、…の各々から該当する数字を読み出して暗証番号の数字とし、該当する記号を読み出して暗証番号のダミーとする。
【0103】
さらに、記憶部122には数字・記号配置テーブル141B、142B−1、142B−2、…が設けられ、数字・記号配置テーブル141B、142B−1、142B−2、…については後述する図20において詳細に説明を行う。
図19は図17の画面表示部112に数字・記号配置イメージ118Aとして表示される数字及び記号配置の遷移例を示す図である。画面表示部112に表示される数字・記号配置イメージ118Aとして、数字配置の種類は、本図(a)に示すようにテンキー117と同じ数字のキーの配置である通常数字・記号配置状態131Bと、本図(b)に示すように数字及び記号をランダムに並び替えたキーの配置である並び替え数字・記号配置状態132−1B、132−2B、…との2種類がある。
【0104】
また、本実施例では、「並替」キー114又は「戻す」キー115を押して、この数字・記号配置を替える。
「並替」キー114を押すことで、数字・記号配置を並び替え数字・記号配置状態132B−1、132B−2、…の任意の1つに替える。なお、前状態が並び替え数字・記号配置状態132B−1、132B−2、…の任意の1つの場合も他の1つに並び替えの順序が入れ替わる。「戻す」キー115を押すことで、前状態に関わらず、通常数字・記号配置状態131Bに替える。
【0105】
すなわち、「並替」キー114を押す度に、数字・記号配置イメージ118Aに対して数字及び記号の配置をランダムに変えることが可能となる。
図20は図18における記憶部122に保存される数字・記号配置テーブルを示す。本図に示すように、記憶部122の数字・記号配置テーブル141B、142B−1、142B−2はテンキー117の数字・記号配置と数字・記号配置イメージ118A上の数字・記号配置との関係を保存し、暗証番号を入力する際に使用されるもので、テンキー117の数字・記号を、実際に暗証番号として入力される入力数字・記号に変換するためのものである。
【0106】
具体的には、数字・記号配置テーブル141Bでは、テンキー117の数字及び記号1、2、3、…、0、*、#に対して通常数字・記号配置状態131Bの入力数字1、2、3、…、0、*、#がそれぞれ保存される。ここで、通常数字・記号配置状態131Bの*、#に対するテンキー117の*、#はダミー記号とする。
数字・記号配置テーブル142B−1では、テンキー117の数字1、2、3、…、0、*、#に対して並び替え数字・記号配置状態132B−1の入力数字9、4、0、…、2、5、8がそれぞれ保存される。ここで、並び替え数字・記号配置状態132B−1の*、#に対するテンキー117の6、8はダミー数字とする。
数字・記号配置テーブル142B−2では、テンキー117の数字1、2、3、…、0*、#に対して並び替え数字・記号配置状態132B−2の入力数字8、#、1、…、9、4、6がそれぞれ保存される。ここで、並び替え数字・記号配置状態132B−2の*、#に対するテンキー117の2、4はダミー数字とする。
【0107】
同様にして、数字・記号配置テーブル142B−3以降が記憶部122に保存される。
また、図19に示しているように「並替」キー114の押下による「並替」により数字・記号配置が変化する度に、数字・記号配置テーブル142B−1、142B−2、…の任意の1つもそれに合わせて更新される。
さらに、「戻す」キー115の押下による「戻す」により数字・記号配置テーブル142B−1、142B−2、…の任意の1つから数字・記号配置テーブル141Bに変更される。
【0108】
なお、図17では、数字・記号配置イメージ118Aとして並び替え数字・記号配置状態132B−1の入力数字・記号が表示される。
図21は暗証番号5826を入力する制御部121の制御動作例を説明するフローチャートである。本図に示すように、ステップS311において、制御部121では、数字・記号配置イメージ118Aとして画面表示部112に並び替え数字・記号配置状態132B−1を固定して表示する例について説明を行う。
【0109】
ステップS312において、制御部121では、ユーザに数字・記号配置イメージ118Aを参照して暗証番号の第1桁目「5」の数字を変換したテンキー117による「*」の記号の入力を促し、「*」の記号の入力を検出する。
ステップS313において、「*」の記号の検出に対して数字・記号配置テーブル142B−1から「5」を読み出して暗証番号の第1桁目とする。
【0110】
ステップS314において、制御部121では、ユーザに数字・記号配置イメージ118Aを参照して暗証番号の第2桁目「8」の数字を変換したテンキー117による「#」の記号の入力を促し、「#」の数字の入力を検出する。
ステップS315において、「#」の記号の検出に対して数字・記号配置テーブル142B−1から「8」を読み出して暗証番号の第2桁目とする。
【0111】
ステップS316において、制御部121では、数字・記号配置イメージ118Aを参照してユーザが暗証番号のダミー入力を行う場合に対して、例えば、暗証番号のダミー記号「*」を変換したテンキー117よる「6」の数字の入力を検出する。
ステップS317において、「6」の数字の入力の検出に対して数字・記号配置テーブル142B−1から「*」の記号を読み出す。記号の読出しに対しては暗証番号のダミー番号とし、暗証番号の入力は無かったものとする。
【0112】
ステップS318において、制御部121では、数字・記号配置イメージ118Aを参照してユーザが暗証番号のダミー入力を行う場合に対して、例えば、暗証番号のダミー記号「#」を変換したテンキー117による「8」の数字の入力を検出する。
ステップS319において、「8」の数字の入力の検出に対して数字・数字配置テーブル142B−1から「#」の記号を読み出す。記号の読出しに対しては暗証番号のダミー番号とし、暗証番号の入力は無かったものとする。
【0113】
ステップS320において、制御部121では、ユーザに数字・記号配置イメージ118Aを参照して暗証番号の第3桁目「2」の数字を変換したテンキー117による「0」の記号の入力を促し、「0」の数字の入力を検出する。
ステップS321において、「0」の数字の検出に対して数字・記号配置テーブル142B−1から「2」を読み出して暗証番号の第3桁目とする。
【0114】
ステップS222において、制御部121では、ユーザに数字・記号配置イメージ118Aを参照して暗証番号の第4桁目「6」の数字を変換したテンキー117による「9」の数字の入力を促し、「9」の数字の入力を検出する。
ステップS323において、「9」の数字の入力の検出に対して数字・記号配置テーブル142B−1から「6」を読み出して暗証番号の第4桁目とする。
【0115】
このようにして、暗証番号5826を入力するのに、ユーザが暗証番号にダミー記号を混ぜて暗証番号を58*#26とする場合、並び替え数字・記号配置132B−1の場合にはテンキー117からの入力は*#6809となる。
暗証番号にダミー記号を混ぜる例としては、5*#826、582*#6、#*5826、5826*#、5*8#26、58*2#6、5**826、5##826、5**#826、5*#*826、5*#*8*2#6、…のように、多数の形成が可能である。
【0116】
図22は図17の携帯電話機の制御部121の一連の制御動作例を説明するフローチャートである。本図に示すように、ステップS191において、暗証番号入力処理を開始する。
ステップS192において、制御部121では、まず、暗証番号の入力が「0桁」であることを記憶部122へ保存し、暗証番号が入力されていない状態であることを設定する。
【0117】
ステップS193において、制御部121では、乱数発生部124へ0〜9の10個の数字及び*、#の2個の記号の並び替えを要求する。乱数発生部124は数字及び記号の並び替え結果を制御部121に渡し、制御部121はその結果を利用して並び替え数字・記号配置状態132B−1、132−2B、…の任意の1つとしての数字・記号配置を決め、これにあわせた数字・記号配置テーブル142B−1、142B−2、…(図19参照)の1つを作成して記憶部122へ保存する。そしてその決まった数字・記号配置を数字・記号配置イメージ118Aとして画面表示部112に表示する。
【0118】
ステップS194において、キー入力部123からの入力を待つ。
ステップS195において、この後、キー入力部123からのキー入力があったら、入力されたキーの種類によって処理が分かれる。すなわち、入力されたキーの種類が「並替」キー114であれば、ステップS193に戻る。
ステップS196において、入力されたキーの種類が「並替」キー114でなければ、「戻す」キー115であるか否かを判断する。
【0119】
ステップS197において、入力されたキーが「戻す」キー115であれば、制御部121では数字・記号配置を通常数字・記号配置状態131Bにして、数字・記号配置テーブル141Bもその配置にあわせて作成し直して記憶部122に保存し、テンキー117と同じ数字・記号配置イメージ118Aとして画面表示部112に表示し、以後、前述のステップS194に戻り、キー入力部123からの入力を待つ。
【0120】
ステップS198において、入力されたキーの種類が「戻す」キー115でなければ、「決定」キー113であるか否かを判断する。
ステップS199において、入力されたキーの種類が「決定」キー113であれば、制御部121では記憶部122から今時点での暗証番号を読み出し、それを入力完了の暗証番号とみなして、照合及びその結果に伴う処理、例えば、携帯電話機111の動作開始、重要なメニューの動作開始等の処理を実施する。
【0121】
ステップS200において、暗証番号入力処理を終了する。
ステップS201において、入力されたキーの種類が「決定」キー113でなければ、「CLR」キー116であるか否かを判断する。
ステップS202において、入力されたキーの種類が「CLR」キー116であれば、制御部121では記憶部122から今時点での暗証番号を読み出し、1桁以上入力されているかどうかを判定する。1桁も入力されていない場合は、ステップS200に進み、暗証番号入力処理自体を取り消すとみなし、暗証番号入力処理を終了する。
【0122】
ステップS203において、もし1桁以上入力されていれば、読み出している暗証番号の最下位1桁を削除し、解除後の暗証番号を記憶部122へ上書き保存し、ステップS194に戻り、次のキー入力を待つ。
ステップS204において、入力されたキーの種類が「CLR」キー116でなく、テンキー117であれば、制御部121では、まず記憶部122から今時点での暗証番号を読み出し、既に入力可能最大桁数に到達しているか否かを判定する。もし、既に入力可能最大桁数に到達している場合は、入力を破棄してステップS194に戻り、キー入力部123からの「決定」キー113のキー入力を待つ。
【0123】
ステップS205において、そうでなく入力可能最大桁数にまだ到達していない場合は、制御部121では記憶部122に保存されている数字・記号配置テーブル141B、142−1B、142B−2、…を利用し、テンキー117から入力された数字・記号から該当する通常数字・記号配置状態131B、並び替え数字・記号配置状態132B−1、132B−2、…の数字・記号を読み出す。
【0124】
ステップS206において、読み出した対象が数字か否かを判定する。読み出した対象が*、#の記号であるならば、ステップS194に戻る。読み出した*、#の記号は暗証番号の入力時のダミー入力であるので、暗証番号の入力とはみなされない。
ステップS207において、読み出された数字を、記憶部122から読み出した暗証番号の最下位1桁に追加し、追加後の暗証番号を記憶部122への上書き保存して、ステップS194に進み、次のキー入力を待つ。
【0125】
図23は図17の画面表示部112の数字・記号配置イメージ118Aの変形例を示す概略外観図である。本図に示すように、図16と比較して、画面表示部112の数字・記号配置イメージ118Aには通常数字・記号配置状態131Bが表示され、通常数字・記号配置状態131Bはテンキー117の数字・記号配置と同じ数字・記号配置を有する。図22におけるステップ196、ステップS197により数字・記号配置イメージ118Aへの通常数字・記号配置状態131Bの表示が可能となる。利用者の近くに人がおらず、セキュリティ上危険でなくなった場合には並び替え数字・記号配置状態から通常数字・記号配置状態にして暗証番号を入力できるようにし、操作容易性も考慮している。通常のテンキー117の配置に従って入力したい場合も考慮するためである。なお、画面表示部112では「戻す」キー115の操作があったことを示す表示を行う。
【0126】
以上の説明では、携帯電話機で通常用いられるテンキーに合わせて、記号は*、#の2種類としているが、記号の種類と数については特にこれらに限定されずに他の例えば、@、;、/、!、%、&、+、等を含む記号にも適用可能である。
したがって、本発明によれば、テンキーの数字と記号の配置を仮想的に並び替えてその配置を画面に表示し、その配置イメージに従ってテンキーから数字と記号を入力するため、暗証番号の入力において、指の動きから近くにいる人に入力している番号が分かってしまう可能性を大幅に低くすることができる。さらに、周囲の第三者により利用者に気が付かれないうちに暗証番号の入力時に入力した数字を直接盗み見られ、又は、覗き見られたとしてもセキュリティ上安全に暗証番号の入力を可能とする。
【0127】
また、記号*、#も並び替えの対象とし、これらが入力された場合はダミー入力とすることで、キーを押した回数からの桁数推測を難しくすることも可能である。
さらに、数字を1桁ずつ入力する度に仮想的な数字・記号の配置を入れ替えることもできるので、安全性をさらに高めることが可能となる。
【実施例5】
【0128】
図24は図22の変形例であり、制御部121の制御動作例を説明するフローチャートである。本図に示すように、図22と比較して、ステップS213において、制御部121では数字・記号配置を通常数字・記号配置状態131Bにして、数字・記号配置テーブル141Bもその配置にあわせて作成し直して記憶部122に保存し、テンキー117と同じ数字・記号配置イメージ118Aとして画面表示部112に表示する。
【0129】
ステップS214において、キー入力部123からの入力を待つ。
ステップS215において、この後、キー入力部123からのキー入力があったら、入力されたキーの種類によって処理が分かれる。すなわち、入力されたキーの種類が「並替」キー114でなければ、ステップS217に進む。
ステップS216において、入力されたキーの種類が「並替」キー114であれば、制御部121では、乱数発生部124へ0〜9の10個の数字及び*、#の2個の記号の並び替えを要求する。乱数発生部124は数字及び記号の並び替え結果を制御部121に渡し、制御部121はその結果を利用して並び替え数字・記号配置状態132B−1、132B−2、…の任意の1つとしての数字・記号配置を決め、これにあわせた数字・記号配置テーブル142B−1、142B−2、…の1つを作成して記憶部122へ保存する。そしてその決まった数字・記号配置を数字・記号配置イメージ118Aとして画面表示部112に表示する。
【0130】
その他のステップSは図22と同様であるので、説明を省略する。
このようにして、図22と比較して、暗証番号入力時に利用者の近くに人がおらず、セキュリティ上危険でない場合には通常数字・記号配置状態131Bで暗号番号を入力し、入力の途中で、利用者の近くに人が寄ってきてセキュリティ上危険を感じた場合には並び替え数字・記号配置状態132B−1、132B−2、…にして暗証番号を入力できるようにし、操作容易性とセキュリティとの両立を図ることが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0131】
以上の説明では、携帯電話機を例としてが、これに限らず、PHS(簡易型携帯電話機)、PDA(携帯情報端末)にも本発明の利用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0132】
【図1】本発明に係る携帯電話機を示す概略外観図である。
【図2】図1における携帯電話機の概略構成を示すブロック図である。
【図3】図1の画面表示部112に数字配置イメージ118として表示される数字配置の遷移例を示す図である。
【図4】図2における記憶部122に保存される数字配置テーブルを示す。
【図5】暗証番号1609を入力する制御部121の制御動作例を説明するフローチャートである。
【図6】図2における制御部121の一連の制御動作例を説明するフローチャートである。
【図7】図1の画面表示部112の数字配置イメージ118の変形例を示す概略外観図である。
【図8】図6の変形例であり、制御部121の制御動作例を説明するフローチャートである。
【図9】図1の第1の変形例であり、携帯電話機111の画面表示部112を示す概略外観図である。
【図10】図9の携帯電話機111の概略構成を示すブロック図である。
【図11】図9における画面表示部112のタッチパネルテンキー117Aの配置を示す図である。
【図12】図9の画面表示部112にタッチパネルテンキー117Aとして表示される数字配置の例を示す図である。
【図13】図10における記憶部122に保存される数字配置テーブルを示す。
【図14】暗証番号1609を入力する制御部121の制御動作例を説明するフローチャートである。
【図15】図10における制御部121の一連の制御動作例を説明するフローチャートである。
【図16】図15の変形例であり、制御部121の制御動作例を説明するフローチャートである。
【図17】図1の第2の変形例であり、本発明係る携帯電話機を示す概略外観図である。
【図18】図17の携帯電話機111の概略構成を示すブロック図である。
【図19】図17の画面表示部112に数字・記号配置イメージ118Aとして表示される数字及び記号配置の遷移例を示す図である。
【図20】図18における記憶部122に保存される数字・記号配置テーブルを示す。
【図21】暗証番号5826を入力する制御部121の制御動作例を説明するフローチャートである。
【図22】図17の携帯電話機の制御部121の一連の制御動作例を説明するフローチャートである。
【図23】図17の画面表示部112の数字・記号配置イメージ118Aの変形例を示す概略外観図である。
【図24】図22の変形例であり、制御部121の制御動作例を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
【0133】
111…携帯電話機
112…画面表示部
113…「決定」キー
113A…タッチパネル「決定」キー
114…「並替」キー
114A…タッチパネル「並替」キー
115…「戻す」キー
115A…タッチパネル「戻す」キー
116…「CLR」キー
116A…タッチパネル「CLR」キー
117…テンキー
117A…タッチパネルテンキー
118…数字配置イメージ
118A…数字・記号配置イメージ
121…制御部
122…記憶部
123…キー入力部
123A…タッチパネルキー入力部
124…乱数発生部
131、131A…通常数字配置状態
131B…通常数字・記号配置状態
131−1、131−2、131A−1、131A−2…並び替え数字配置状態
131B−1、131B−2…並び替え数字・記号配置状態
141、142−1、142−2、141A、142A−1、142A−2、…数字配置テーブル
141B、142B−1、142B−2…数字・記号配置テーブル
【特許請求の範囲】
【請求項1】
暗証番号を入力する暗証番号入力装置において、
0〜9の10個の数字を配置したキーを有し、数字を入力するためのテンキーと、
乱数の発生で0〜9の10個の数字をランダムに並び替える乱数発生部と、
前記テンキーの各キーに配置される数字に対して前記乱数発生部でランダムに並び替えた数字が配置される並び替え数字配置状態をテーブルとして保存する記憶部と、
前記テンキーと同一のキーの配列を有する数字配置イメージを表示する画面表示部と、
前記画面表示部の数字配置イメージの各キーに対して前記記憶部のテーブルに並び替え数字配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字を表示し、さらに、前記テンキーから入力した数字に対して前記記憶部のテーブルに並び替え数字配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字を暗証番号の入力とする制御を行う制御部とを備えることを特徴とする暗証番号入力装置。
【請求項2】
前記記憶部は前記テンキーの各キーに配置される数字に対して同じ数字が配置される通常数字配置状態をテーブルとして保存し、外部からの要求に応じて、前記制御部は、前記画面表示部の数字配置イメージの各キーに対して前記記憶部のテーブルに保存される通常数字配置状態に配置されている同じ数字を表示し、さらに、前記テンキーから入力した数字に対して前記記憶部のテーブルに保存された通常数字配置状態に配置されている同じ数字を暗証番号の入力とすることを特徴とする、請求項1に記載の暗証番号入力装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記テンキーから数字を入力する毎に、前記テンキーの各キーに配置される数字に対して前記乱数発生部でランダムに並べ替えられ数字が配置される並び替え数字配置状態を前記記憶部のテーブルに保存し、前記画面表示部の数字配置イメージの各キーに対して前記記憶部のテーブルに並び替え数字配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字を表示し、さらに、前記テンキーから入力した数字に対して前記記憶部のテーブルに並び替え数字配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字を暗証番号の1桁の入力とする制御を行うことを特徴とする、請求項1に記載の暗証番号入力装置。
【請求項4】
暗証番号を入力する暗証番号入力装置において、
0〜9の10個の数字を配置したキーを有し、数字を入力するためのタッチパネルテンキーを表示する画面表示部と、
乱数の発生で0〜9の10個の数字をランダムに並び替える乱数発生部と、
前記タッチパターンテンキーの各キーに配置される数字に対して前記乱数発生部でランダムに並び替えられた数字が配置される並び替え数字配置状態をテーブルとして保存する記憶部と、
前記画面表示部の前記タッチパネルテンキーの各キーに前記記憶部のテーブルに保存される並び替え数字配置状態に配置されるランダムな並べ替え数字を表示し、さらに、前記タッチパネルテンキーから入力した数字に対して前記記憶部のテーブルに並び替え数字配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字を暗証番号の入力とする制御を行う制御部とを備えることを特徴とする暗証番号入力装置。
【請求項5】
前記記憶部は前記タッチパネルテンキーの各キーに配置される数字に対して同じ数字が配置される通常数字配置状態をテーブルとして保存し、外部からの要求に応じて、前記制御部は、前記画面表示部のタッチパネルテンキーの各キーに対して前記記憶部のテーブルに保存される通常数字配置状態に配置されている同じ数字を表示し、さらに、前記タッチパネルテンキーから入力した数字に対して前記記憶部のテーブルに保存された通常数字配置状態に配置されている同じ数字を暗証番号の入力とすることを特徴とする、請求項4に記載の暗証番号入力装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記タッチパネルテンキーから数字を入力する毎に、前記タッチパネルテンキーの各キーに配置される数字に対して前記乱数発生部でランダムに並べ替えられ数字が配置される並び替え数字配置状態を前記記憶部のテーブルに保存し、前記画面表示部のタッチパネルテンキーの各キーに対して前記記憶部のテーブルに並び替え数字配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字を表示し、さらに、前記タッチパネルテンキーから入力した数字に対して前記記憶部のテーブルに並び替え数字配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字を暗証番号の1桁の入力とする制御を行うことを特徴とする、請求項4に記載の暗証番号入力装置。
【請求項7】
暗証番号を入力する暗証番号入力装置において、
0〜9の10個の数字及び複数の記号を配置したキーを有し、数字及び記号を入力するためのテンキーと、
乱数の発生で0〜9の10個の数字及び複数の記号をランダムに並び替える乱数発生部と、
前記テンキーの各キーに配置される数字及び記号に対して前記乱数発生部でランダムに並び替えた数字及び記号が配置される並び替え数字・記号配置状態をテーブルとして保存する記憶部と、
前記テンキーと同一のキーの配列を有する数字・記号配置イメージを表示する画面表示部と、
前記画面表示部の数字・記号配置イメージの各キーに対して前記記憶部のテーブルに並び替え数字・記号配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字及び記号を表示し、さらに、前記テンキーから入力した数字及び記号に対して前記記憶部のテーブルに並び替え数字・記号配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字及び記号を読み出し数字を読み出した場合には暗証番号の入力とし、記号を読み出した場合にはダミーの入力とする制御を行う制御部とを備えることを特徴とする暗証番号入力装置。
【請求項8】
前記記憶部は前記テンキーの各キーに配置される数字及び記号に対して同じ数字及び記号が配置される通常数字・記号配置状態をテーブルとして保存し、外部からの要求に応じて、前記制御部は、前記画面表示部の数字・記号配置イメージの各キーに対して前記記憶部のテーブルに保存される通常数字・記号配置状態に配置されている同じ数字及び記号を表示し、さらに、前記テンキーから入力した数字及び記号に対して前記記憶部のテーブルに保存された通常・記号数字配置状態に配置されている同じ数字及び記号を読み出し、数字を読み出した場合には暗証番号の入力とし、記号を読み出した場合にはダミーの入力とすることを特徴とする、請求項7に記載の暗証番号入力装置。
【請求項9】
前記制御部は、前記テンキーから数字及び記号を入力する毎に、前記テンキーの各キーに配置される数字及び記号に対して前記乱数発生部でランダムに並べ替えられ数字及び記号が配置される並び替え数字・記号配置状態を前記記憶部のテーブルに保存し、前記画面表示部の数字・記号配置イメージの各キーに対して前記記憶部のテーブルに並び替え数字・記号配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字及び記号を表示し、さらに、前記テンキーから入力した数字及び記号に対して前記記憶部のテーブルに並び替え数字・記号配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字及び記号を読み出し、数字を読み出した場合には暗証番号の1桁の入力とする制御を行うことを特徴とする、請求項7に記載の暗証番号入力装置。
【請求項10】
暗証番号を入力する暗証番号入力方法において、
乱数の発生で0〜9の10個の数字をランダムに並び替える工程と、
0〜9の10個の数字を配置したキーを有し、数字を入力するためのテンキーの各キーに配置される数字に対してランダムに並び替えた数字が配置される並び替え数字配置状態をテーブルとして保存する工程と、
前記テンキーと同一のキーの配列を有する数字配置イメージを画面に表示する工程と、
前記画面の数字配置イメージの各キーに対して前記テーブルに並び替え数字配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字を表示する工程と、
前記テンキーから入力した数字に対して前記テーブルに並び替え数字配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字を暗証番号の入力とする工程とを備えることを特徴とする暗証番号入力方法。
【請求項11】
暗証番号を入力する暗証番号入力プログラムにおいて、
乱数の発生で0〜9の10個の数字をランダムに並び替える手順と、
0〜9の10個の数字を配置したキーを有し、数字を入力するためのテンキーの各キーに配置される数字に対してランダムに並び替えた数字が配置される並び替え数字配置状態をテーブルとして保存する手順と、
前記テンキーと同一のキーの配列を有する数字配置イメージを画面に表示する工程と、
前記画面の数字配置イメージの各キーに対して前記テーブルに並び替え数字配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字を表示する手順と、
前記テンキーから入力した数字に対して前記テーブルに並び替え数字配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字を暗証番号の入力とする手順とを備えることを特徴とする暗証番号入力プログラム。
【請求項12】
暗証番号を入力する暗証番号入力方法において、
0〜9の10個の数字を配置したキーを有し、数字を入力するためのタッチパネルテンキーを画面に表示する工程と、
乱数の発生で0〜9の10個の数字をランダムに並び替える工程と、
前記タッチパターンテンキーの各キーに配置される数字に対してランダムに並び替えられた数字が配置される並び替え数字配置状態をテーブルとして保存する工程と、
前記画面の前記タッチパネルテンキーの各キーに前記テーブルに保存される並び替え数字配置状態に配置されるランダムな並べ替え数字を表示し、さらに、前記タッチパネルテンキーから入力した数字に対して前記テーブルに並び替え数字配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字を暗証番号の入力とする工程とを備えることを特徴とする暗証番号入力方法。
【請求項13】
暗証番号を入力する暗証番号入力プログラムにおいて、
0〜9の10個の数字を配置したキーを有し、数字を入力するためのタッチパネルテンキーを画面に表示する手順と、
乱数の発生で0〜9の10個の数字をランダムに並び替える手順と、
前記タッチパターンテンキーの各キーに配置される数字に対してランダムに並び替えられた数字が配置される並び替え数字配置状態をテーブルとして保存する手順と、
前記画面の前記タッチパネルテンキーの各キーに前記テーブルに保存される並び替え数字配置状態に配置されるランダムな並べ替え数字を表示し、さらに、前記タッチパネルテンキーから入力した数字に対して前記テーブルに並び替え数字配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字を暗証番号の入力とする手順とを備えることを特徴とする暗証番号入力プログラム。
【請求項14】
暗証番号を入力する暗証番号入力方法において、
乱数の発生で0〜9の10個の数字及び複数の記号をランダムに並び替える工程と、
0〜9の10個の数字及び複数の記号を配置したキーを有し、数字及び記号を入力するためのテンキーの各キーに配置される数字及び記号に対してランダムに並び替えた数字及び記号が配置される並び替え数字・記号配置状態をテーブルとして保存する工程と、
前記テンキーと同一のキーの配列を有する数字・記号配置イメージを画面に表示する工程と、
前記画面の数字・記号配置イメージの各キーに対して前記テーブルに並び替え数字・記号配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字・記号を表示する工程と、
前記テンキーから入力した数字及び記号に対して前記テーブルに並び替え数字・記号配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字及び記号を読み出し、数字を読み出した場合には暗証番号の入力とし、記号を読み出した場合にはダミーの入力とする工程とを備えることを特徴とする暗証番号入力方法。
【請求項15】
暗証番号を入力する暗証番号入力プログラムにおいて、
乱数の発生で0〜9の10個の数字及び複数の記号をランダムに並び替える手順と、
0〜9の10個の数字及び複数の記号を配置したキーを有し、数字及び記号を入力するためのテンキーの各キーに配置される数字及び記号に対してランダムに並び替えた数字及び記号が配置される並び替え数字・記号配置状態をテーブルとして保存する手順と、
前記テンキーと同一のキーの配列を有する数字・記号配置イメージを画面に表示する手順と、
前記画面の数字・記号配置イメージの各キーに対して前記テーブルに並び替え数字・記号配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字・記号を表示する手順と、
前記テンキーから入力した数字及び記号に対して前記テーブルに並び替え数字・記号配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字及び記号を読み出し、数字を読み出した場合には暗証番号の入力とし、記号を読み出した場合にはダミーの入力とする手順とを備えることを特徴とする暗証番号入力プログラム。
【請求項16】
暗証番号を入力する暗証番号入力装置を有する携帯電話機において、
0〜9の10個の数字を配置したキーを有し、数字を入力するためのテンキーと、
乱数の発生で0〜9の10個の数字をランダムに並び替える乱数発生部と、
前記テンキーの各キーに配置される数字に対して前記乱数発生部でランダムに並び替えた数字が配置される並び替え数字配置状態をテーブルとして保存する記憶部と、
前記テンキーと同一のキーの配列を有する数字配置イメージを表示する画面表示部と、
前記画面表示部の数字配置イメージの各キーに対して前記記憶部のテーブルに並び替え数字配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字を表示し、さらに、前記テンキーから入力した数字に対して前記記憶部のテーブルに並び替え数字配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字を暗証番号の入力とする制御を行う制御部とを備えることを特徴とする暗証番号入力装置を有する携帯電話機。
【請求項17】
暗証番号を入力する暗証番号入力装置を有する携帯電話機において、
0〜9の10個の数字を配置したキーを有し、数字を入力するためのタッチパネルテンキーを表示する画面表示部と、
乱数の発生で0〜9の10個の数字をランダムに並び替える乱数発生部と、
前記タッチパターンテンキーの各キーに配置される数字に対して前記乱数発生部でランダムに並び替えられた数字が配置される並び替え数字配置状態をテーブルとして保存する記憶部と、
前記画面表示部の前記タッチパネルテンキーの各キーに前記記憶部のテーブルに保存される並び替え数字配置状態に配置されるランダムな並べ替え数字を表示し、さらに、前記タッチパネルテンキーから入力した数字に対して前記記憶部のテーブルに並び替え数字配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字を暗証番号の入力とする制御を行う制御部とを備えることを特徴とする暗証番号入力装置を有する携帯電話機。
【請求項18】
暗証番号を入力する暗証番号入力装置を有する携帯電話機において、
0〜9の10個の数字及び複数の記号を配置したキーを有し、数字及び記号を入力するためのテンキーと、
乱数の発生で0〜9の10個の数字及び複数の記号をランダムに並び替える乱数発生部と、
前記テンキーの各キーに配置される数字及び記号に対して前記乱数発生部でランダムに並び替えた数字及び記号が配置される並び替え数字・記号配置状態をテーブルとして保存する記憶部と、
前記テンキーと同一のキーの配列を有する数字・記号配置イメージを表示する画面表示部と、
前記画面表示部の数字・記号配置イメージの各キーに対して前記記憶部のテーブルに並び替え数字・記号配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字及び記号を表示し、さらに、前記テンキーから入力した数字及び記号に対して前記記憶部のテーブルに並び替え数字・記号配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字及び記号を読み出し数字を読み出した場合には暗証番号の入力とし、記号を読み出した場合にはダミーの入力とする制御を行う制御部とを備えることを特徴とする携帯電話機。
【請求項1】
暗証番号を入力する暗証番号入力装置において、
0〜9の10個の数字を配置したキーを有し、数字を入力するためのテンキーと、
乱数の発生で0〜9の10個の数字をランダムに並び替える乱数発生部と、
前記テンキーの各キーに配置される数字に対して前記乱数発生部でランダムに並び替えた数字が配置される並び替え数字配置状態をテーブルとして保存する記憶部と、
前記テンキーと同一のキーの配列を有する数字配置イメージを表示する画面表示部と、
前記画面表示部の数字配置イメージの各キーに対して前記記憶部のテーブルに並び替え数字配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字を表示し、さらに、前記テンキーから入力した数字に対して前記記憶部のテーブルに並び替え数字配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字を暗証番号の入力とする制御を行う制御部とを備えることを特徴とする暗証番号入力装置。
【請求項2】
前記記憶部は前記テンキーの各キーに配置される数字に対して同じ数字が配置される通常数字配置状態をテーブルとして保存し、外部からの要求に応じて、前記制御部は、前記画面表示部の数字配置イメージの各キーに対して前記記憶部のテーブルに保存される通常数字配置状態に配置されている同じ数字を表示し、さらに、前記テンキーから入力した数字に対して前記記憶部のテーブルに保存された通常数字配置状態に配置されている同じ数字を暗証番号の入力とすることを特徴とする、請求項1に記載の暗証番号入力装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記テンキーから数字を入力する毎に、前記テンキーの各キーに配置される数字に対して前記乱数発生部でランダムに並べ替えられ数字が配置される並び替え数字配置状態を前記記憶部のテーブルに保存し、前記画面表示部の数字配置イメージの各キーに対して前記記憶部のテーブルに並び替え数字配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字を表示し、さらに、前記テンキーから入力した数字に対して前記記憶部のテーブルに並び替え数字配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字を暗証番号の1桁の入力とする制御を行うことを特徴とする、請求項1に記載の暗証番号入力装置。
【請求項4】
暗証番号を入力する暗証番号入力装置において、
0〜9の10個の数字を配置したキーを有し、数字を入力するためのタッチパネルテンキーを表示する画面表示部と、
乱数の発生で0〜9の10個の数字をランダムに並び替える乱数発生部と、
前記タッチパターンテンキーの各キーに配置される数字に対して前記乱数発生部でランダムに並び替えられた数字が配置される並び替え数字配置状態をテーブルとして保存する記憶部と、
前記画面表示部の前記タッチパネルテンキーの各キーに前記記憶部のテーブルに保存される並び替え数字配置状態に配置されるランダムな並べ替え数字を表示し、さらに、前記タッチパネルテンキーから入力した数字に対して前記記憶部のテーブルに並び替え数字配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字を暗証番号の入力とする制御を行う制御部とを備えることを特徴とする暗証番号入力装置。
【請求項5】
前記記憶部は前記タッチパネルテンキーの各キーに配置される数字に対して同じ数字が配置される通常数字配置状態をテーブルとして保存し、外部からの要求に応じて、前記制御部は、前記画面表示部のタッチパネルテンキーの各キーに対して前記記憶部のテーブルに保存される通常数字配置状態に配置されている同じ数字を表示し、さらに、前記タッチパネルテンキーから入力した数字に対して前記記憶部のテーブルに保存された通常数字配置状態に配置されている同じ数字を暗証番号の入力とすることを特徴とする、請求項4に記載の暗証番号入力装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記タッチパネルテンキーから数字を入力する毎に、前記タッチパネルテンキーの各キーに配置される数字に対して前記乱数発生部でランダムに並べ替えられ数字が配置される並び替え数字配置状態を前記記憶部のテーブルに保存し、前記画面表示部のタッチパネルテンキーの各キーに対して前記記憶部のテーブルに並び替え数字配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字を表示し、さらに、前記タッチパネルテンキーから入力した数字に対して前記記憶部のテーブルに並び替え数字配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字を暗証番号の1桁の入力とする制御を行うことを特徴とする、請求項4に記載の暗証番号入力装置。
【請求項7】
暗証番号を入力する暗証番号入力装置において、
0〜9の10個の数字及び複数の記号を配置したキーを有し、数字及び記号を入力するためのテンキーと、
乱数の発生で0〜9の10個の数字及び複数の記号をランダムに並び替える乱数発生部と、
前記テンキーの各キーに配置される数字及び記号に対して前記乱数発生部でランダムに並び替えた数字及び記号が配置される並び替え数字・記号配置状態をテーブルとして保存する記憶部と、
前記テンキーと同一のキーの配列を有する数字・記号配置イメージを表示する画面表示部と、
前記画面表示部の数字・記号配置イメージの各キーに対して前記記憶部のテーブルに並び替え数字・記号配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字及び記号を表示し、さらに、前記テンキーから入力した数字及び記号に対して前記記憶部のテーブルに並び替え数字・記号配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字及び記号を読み出し数字を読み出した場合には暗証番号の入力とし、記号を読み出した場合にはダミーの入力とする制御を行う制御部とを備えることを特徴とする暗証番号入力装置。
【請求項8】
前記記憶部は前記テンキーの各キーに配置される数字及び記号に対して同じ数字及び記号が配置される通常数字・記号配置状態をテーブルとして保存し、外部からの要求に応じて、前記制御部は、前記画面表示部の数字・記号配置イメージの各キーに対して前記記憶部のテーブルに保存される通常数字・記号配置状態に配置されている同じ数字及び記号を表示し、さらに、前記テンキーから入力した数字及び記号に対して前記記憶部のテーブルに保存された通常・記号数字配置状態に配置されている同じ数字及び記号を読み出し、数字を読み出した場合には暗証番号の入力とし、記号を読み出した場合にはダミーの入力とすることを特徴とする、請求項7に記載の暗証番号入力装置。
【請求項9】
前記制御部は、前記テンキーから数字及び記号を入力する毎に、前記テンキーの各キーに配置される数字及び記号に対して前記乱数発生部でランダムに並べ替えられ数字及び記号が配置される並び替え数字・記号配置状態を前記記憶部のテーブルに保存し、前記画面表示部の数字・記号配置イメージの各キーに対して前記記憶部のテーブルに並び替え数字・記号配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字及び記号を表示し、さらに、前記テンキーから入力した数字及び記号に対して前記記憶部のテーブルに並び替え数字・記号配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字及び記号を読み出し、数字を読み出した場合には暗証番号の1桁の入力とする制御を行うことを特徴とする、請求項7に記載の暗証番号入力装置。
【請求項10】
暗証番号を入力する暗証番号入力方法において、
乱数の発生で0〜9の10個の数字をランダムに並び替える工程と、
0〜9の10個の数字を配置したキーを有し、数字を入力するためのテンキーの各キーに配置される数字に対してランダムに並び替えた数字が配置される並び替え数字配置状態をテーブルとして保存する工程と、
前記テンキーと同一のキーの配列を有する数字配置イメージを画面に表示する工程と、
前記画面の数字配置イメージの各キーに対して前記テーブルに並び替え数字配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字を表示する工程と、
前記テンキーから入力した数字に対して前記テーブルに並び替え数字配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字を暗証番号の入力とする工程とを備えることを特徴とする暗証番号入力方法。
【請求項11】
暗証番号を入力する暗証番号入力プログラムにおいて、
乱数の発生で0〜9の10個の数字をランダムに並び替える手順と、
0〜9の10個の数字を配置したキーを有し、数字を入力するためのテンキーの各キーに配置される数字に対してランダムに並び替えた数字が配置される並び替え数字配置状態をテーブルとして保存する手順と、
前記テンキーと同一のキーの配列を有する数字配置イメージを画面に表示する工程と、
前記画面の数字配置イメージの各キーに対して前記テーブルに並び替え数字配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字を表示する手順と、
前記テンキーから入力した数字に対して前記テーブルに並び替え数字配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字を暗証番号の入力とする手順とを備えることを特徴とする暗証番号入力プログラム。
【請求項12】
暗証番号を入力する暗証番号入力方法において、
0〜9の10個の数字を配置したキーを有し、数字を入力するためのタッチパネルテンキーを画面に表示する工程と、
乱数の発生で0〜9の10個の数字をランダムに並び替える工程と、
前記タッチパターンテンキーの各キーに配置される数字に対してランダムに並び替えられた数字が配置される並び替え数字配置状態をテーブルとして保存する工程と、
前記画面の前記タッチパネルテンキーの各キーに前記テーブルに保存される並び替え数字配置状態に配置されるランダムな並べ替え数字を表示し、さらに、前記タッチパネルテンキーから入力した数字に対して前記テーブルに並び替え数字配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字を暗証番号の入力とする工程とを備えることを特徴とする暗証番号入力方法。
【請求項13】
暗証番号を入力する暗証番号入力プログラムにおいて、
0〜9の10個の数字を配置したキーを有し、数字を入力するためのタッチパネルテンキーを画面に表示する手順と、
乱数の発生で0〜9の10個の数字をランダムに並び替える手順と、
前記タッチパターンテンキーの各キーに配置される数字に対してランダムに並び替えられた数字が配置される並び替え数字配置状態をテーブルとして保存する手順と、
前記画面の前記タッチパネルテンキーの各キーに前記テーブルに保存される並び替え数字配置状態に配置されるランダムな並べ替え数字を表示し、さらに、前記タッチパネルテンキーから入力した数字に対して前記テーブルに並び替え数字配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字を暗証番号の入力とする手順とを備えることを特徴とする暗証番号入力プログラム。
【請求項14】
暗証番号を入力する暗証番号入力方法において、
乱数の発生で0〜9の10個の数字及び複数の記号をランダムに並び替える工程と、
0〜9の10個の数字及び複数の記号を配置したキーを有し、数字及び記号を入力するためのテンキーの各キーに配置される数字及び記号に対してランダムに並び替えた数字及び記号が配置される並び替え数字・記号配置状態をテーブルとして保存する工程と、
前記テンキーと同一のキーの配列を有する数字・記号配置イメージを画面に表示する工程と、
前記画面の数字・記号配置イメージの各キーに対して前記テーブルに並び替え数字・記号配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字・記号を表示する工程と、
前記テンキーから入力した数字及び記号に対して前記テーブルに並び替え数字・記号配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字及び記号を読み出し、数字を読み出した場合には暗証番号の入力とし、記号を読み出した場合にはダミーの入力とする工程とを備えることを特徴とする暗証番号入力方法。
【請求項15】
暗証番号を入力する暗証番号入力プログラムにおいて、
乱数の発生で0〜9の10個の数字及び複数の記号をランダムに並び替える手順と、
0〜9の10個の数字及び複数の記号を配置したキーを有し、数字及び記号を入力するためのテンキーの各キーに配置される数字及び記号に対してランダムに並び替えた数字及び記号が配置される並び替え数字・記号配置状態をテーブルとして保存する手順と、
前記テンキーと同一のキーの配列を有する数字・記号配置イメージを画面に表示する手順と、
前記画面の数字・記号配置イメージの各キーに対して前記テーブルに並び替え数字・記号配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字・記号を表示する手順と、
前記テンキーから入力した数字及び記号に対して前記テーブルに並び替え数字・記号配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字及び記号を読み出し、数字を読み出した場合には暗証番号の入力とし、記号を読み出した場合にはダミーの入力とする手順とを備えることを特徴とする暗証番号入力プログラム。
【請求項16】
暗証番号を入力する暗証番号入力装置を有する携帯電話機において、
0〜9の10個の数字を配置したキーを有し、数字を入力するためのテンキーと、
乱数の発生で0〜9の10個の数字をランダムに並び替える乱数発生部と、
前記テンキーの各キーに配置される数字に対して前記乱数発生部でランダムに並び替えた数字が配置される並び替え数字配置状態をテーブルとして保存する記憶部と、
前記テンキーと同一のキーの配列を有する数字配置イメージを表示する画面表示部と、
前記画面表示部の数字配置イメージの各キーに対して前記記憶部のテーブルに並び替え数字配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字を表示し、さらに、前記テンキーから入力した数字に対して前記記憶部のテーブルに並び替え数字配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字を暗証番号の入力とする制御を行う制御部とを備えることを特徴とする暗証番号入力装置を有する携帯電話機。
【請求項17】
暗証番号を入力する暗証番号入力装置を有する携帯電話機において、
0〜9の10個の数字を配置したキーを有し、数字を入力するためのタッチパネルテンキーを表示する画面表示部と、
乱数の発生で0〜9の10個の数字をランダムに並び替える乱数発生部と、
前記タッチパターンテンキーの各キーに配置される数字に対して前記乱数発生部でランダムに並び替えられた数字が配置される並び替え数字配置状態をテーブルとして保存する記憶部と、
前記画面表示部の前記タッチパネルテンキーの各キーに前記記憶部のテーブルに保存される並び替え数字配置状態に配置されるランダムな並べ替え数字を表示し、さらに、前記タッチパネルテンキーから入力した数字に対して前記記憶部のテーブルに並び替え数字配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字を暗証番号の入力とする制御を行う制御部とを備えることを特徴とする暗証番号入力装置を有する携帯電話機。
【請求項18】
暗証番号を入力する暗証番号入力装置を有する携帯電話機において、
0〜9の10個の数字及び複数の記号を配置したキーを有し、数字及び記号を入力するためのテンキーと、
乱数の発生で0〜9の10個の数字及び複数の記号をランダムに並び替える乱数発生部と、
前記テンキーの各キーに配置される数字及び記号に対して前記乱数発生部でランダムに並び替えた数字及び記号が配置される並び替え数字・記号配置状態をテーブルとして保存する記憶部と、
前記テンキーと同一のキーの配列を有する数字・記号配置イメージを表示する画面表示部と、
前記画面表示部の数字・記号配置イメージの各キーに対して前記記憶部のテーブルに並び替え数字・記号配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字及び記号を表示し、さらに、前記テンキーから入力した数字及び記号に対して前記記憶部のテーブルに並び替え数字・記号配置状態に配置されているランダムな並べ替え数字及び記号を読み出し数字を読み出した場合には暗証番号の入力とし、記号を読み出した場合にはダミーの入力とする制御を行う制御部とを備えることを特徴とする携帯電話機。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【公開番号】特開2009−199581(P2009−199581A)
【公開日】平成21年9月3日(2009.9.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−293059(P2008−293059)
【出願日】平成20年11月17日(2008.11.17)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年9月3日(2009.9.3)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年11月17日(2008.11.17)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】
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