説明

書込装置

【課題】光書込型表示体の表示に要する異なる態様の光を同一の照射手段で照射できるようにする。
【解決手段】書込装置は、発光部材141と、集束部材142と、反射部材143及び144とを備える。反射部材143は、(a)に示す位置と(b)に示す位置の2つの状態をとり得る。情報を書き込む場合、反射部材143は、(a)に示す位置にあり、集束部材142に光を通過させる。一方、情報を消去する場合、反射部材143は、(b)に示す位置にあり、集束部材142に光を通過させない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、書込装置に関する。
【背景技術】
【0002】
光書込型の表示体に光を照射することにより情報を書き込む書込装置がある。ここにおいて、光書込型の表示体とは、照射された光に応じた表示を行う表示素子を有する表示体をいい、以下ではこれを「光書込型表示体」という。光書込型表示体は、例えば、光導電体と、双安定性を有する表示素子(コレステリック液晶表示素子等)とを備える。
【0003】
特許文献1には、情報を書き込むための照射手段と、リセット(情報の消去)用の照射手段とを備える書込装置が記載されている。
【特許文献1】国際公開第2004/068230号パンフレット
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
光書込型表示体は、情報に応じた光を照射して表示素子に情報を書き込む場合と、書き込む情報に依存しない光(理想的には、一様な光)を照射して既に書き込まれた情報を消去する場合とで、異なる態様の光が照射されると、望ましい。光書込型表示体に照射される光は、一般に、情報を記録する場合には高精細な光であり、情報を消去する場合には高光量の光であることが多い。
本発明の目的は、同一の照射手段で、集束手段により集束された光と、集束手段により集束されない光とを照射することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の請求項1に係る書込装置は、照射された光に応じた表示を行う光書込型の表示体に照射される光を照射する照射手段と、前記照射手段が照射する光を前記表示体に向けて集束させる集束手段と、前記照射手段により照射される光を前記集束手段に集束させて前記表示体に照射する場合と前記集束手段に集束させないで前記表示体に照射する場合とを切り替える切替手段とを有する。
【0006】
本発明の請求項2に係る書込装置は、請求項1の構成において、前記切替手段は、前記照射手段から前記集束手段に至る光の経路のいずれかの位置において、光の進行を当該経路と異なる経路に変更させて前記表示体に照射させる経路変更手段を備え、前記集束手段により光を集束させない場合に、前記経路変更手段に光の経路を変更させ、前記集束手段により光を集束させる場合に、前記経路変更手段に光の経路を変更させない構成を有する。
【0007】
本発明の請求項3に係る書込装置は、請求項2の構成において、前記照射手段は、光の照射方向が前記表示体に対して平行になるように光を照射し、前記集束手段は、前記照射方向にある長さを有し、前記照射手段により照射された光を当該照射方向の手前側から奥側に集束させる集束部材と、前記集束部材により集束された光を前記表示体に向けて反射させる第1の反射部材とを備え、前記経路変更手段は、前記照射手段から前記集束部材に至る光の経路のいずれかの位置において、当該光を前記表示体に向けて反射させる第2の反射部材を備える構成を有する。
【発明の効果】
【0008】
本発明の請求項1の構成によれば、同一の照射手段で、集束手段により集束された光と、集束手段により集束されない光(すなわち集束手段を通過しない光)とを照射することができる。
本発明の請求項2の構成によれば、集束手段を移動させないでも、集束手段により集束された光と集束手段により集束されない光とを照射することができる。
本発明の請求項3の構成によれば、同構成を有しない場合に比べ、光の経路を表示体に垂直な方向について短くすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
[実施形態]
図1は、本発明の一実施形態である書込装置の構成を示すブロック図である。同図に示す書込装置10は、表示媒体20に光を照射することにより情報を書き込む書込装置であり、制御部110と、情報取得部120と、表示体駆動部130と、書込部140と、搬送部150とを備える。書込装置10は、ある決められた態様で表示媒体20を支持又は収容し、これと導通して書き込み可能な状態となる。なお、本実施形態において、表示媒体20は、光書込型表示体を少なくとも含む長方形の記録面20aを有するものとするが、記録面の形状はこれに限らない。以下においては、この記録面20aの短辺方向を書込装置10の主走査方向とし、記録面20aの長辺方向を書込装置10の副走査方向とする。
【0010】
制御部110は、CPU(Central Processing Unit)等の演算装置を備え、書込装置10の動作を制御する。制御部110は、情報取得部120から取得する情報に応じて、表示体駆動部130、書込部140及び搬送部150の動作を規定する信号をこれらの各部に供給する。情報取得部120は、表示される情報を表す表示データを取得する。情報取得部120は、いわゆるメモリカード等の記録媒体から表示データを取得してもよいし、有線又は無線の通信手段を介して表示データを取得してもよい。なお、表示データが表す情報は、文字や画像などである。また、情報取得部120は、必要に応じて、表示データに加え、使用者による指示(書込の開始等)を表す情報を取得してもよい。
【0011】
表示体駆動部130は、情報の書込に必要な電圧を表示媒体20に供給する。表示体駆動部130は、直流電圧発生回路や、表示媒体20と導通する端子を備える。また、表示体駆動部130は、情報を書き込む場合と消去する場合とで、供給する電圧の極性を異ならせると、より望ましい。これは、表示媒体20のいわゆる焼き付きを抑制するためである。
【0012】
書込部140は、情報を書き込むための光を照射する光源を備える。本実施形態の書込部140は、主走査方向に沿った線状又は帯状の光を照射する。なお、書込部140を機能によって分類すると、光を照射する機能を有する照射部140aと、照射する光の経路を変更させる機能を有する経路変更部140bとに分けることができる。搬送部150は、表示媒体20の光が照射される位置を副走査方向に移動させる。本実施形態の搬送部150は、光源を搬送することによって光を照射する位置を移動させるものであるが、表示媒体20を搬送することによって光が照射される位置(表示媒体20表面の光が当たる位置)を移動させるものであってもよい。
【0013】
図2は、書込部140の構成を示す図である。なお、同図は、その紙面に垂直な方向が主走査方向となるようにして書込部140の構成を示したものである。つまり、書込部140は、図2に示す各部材を記録面20aの短辺と同程度の長さで有している。書込部140は、発光部材141と、集束部材142と、反射部材143及び144とを備える。発光部材141は、光源であり、例えば、LED(Light Emitting Diode)チップである。ここにおいて、LEDチップは、基板上に複数のLEDを列状に配置したものである。各々のLEDのサイズは、表示媒体20に書き込む情報の解像度に応じて異なるが、例えば、40μm程度である。なお、発光部材141として用いられる光源は、LEDに限らず、その他の発光素子であってもよい。
【0014】
集束部材142は、発光部材141が照射する光を表示媒体20の記録面20aに集束させる部材である。本実施形態の集束部材142は、屈折率分布型レンズを列状に設けたものであり、その長さ(光を通す方向の寸法)が5mm程度、副走査方向の幅が3mm程度である。また、発光部材141から集束部材142までの距離は、2mm程度であり、集束部材142から表示媒体20の記録面20aまでの距離は、2mm程度である。すなわち、本実施形態の発光部材141から表示媒体20の記録面20aまでの距離は、9mm程度である。よって、発光部材141から表示媒体20の記録面20aまでの距離と集束部材142の副走査方向の幅との比は、およそ3:1である。
【0015】
反射部材143は、発光部材141から集束部材142に至る経路のいずれかの位置おいて、発光部材141が照射する光を反射部材144に向けて反射させる部材である。なお、反射部材143は、集束部材142により近い側に設ける場合には、反射面をより大きくすることが望ましい。反射部材144は、反射部材143により反射された光をさらに反射させ、表示媒体20の記録面20aに照射する部材である。反射部材143及び144は、かかる反射を実現するものであれば、その材料を問わない。なお、反射部材143は、図示せぬモータ等の駆動手段により、発光部材141から集束部材142に至る光の経路を遮る状態と、これを遮らない状態とに切り替えられるように構成されている。かかる駆動手段は、上述した経路変更部140bに含まれる。
【0016】
図3は、反射部材143の位置の切り替えの態様を例示する図である。同図に示すように、反射部材143は、その一方の端点を軸として、図3(a)に示す位置から図3(b)に示す位置(あるいはその逆)に切り替えられる。反射部材143は、情報を書き込む場合、すなわち集束部材142に光を通す場合には、図3(a)に示す位置にあるが、情報を消去する場合、すなわち集束部材142に光を通さない場合には、図3(b)に示す位置にある。
なお、反射部材143の位置の切り替えの態様は、図3のように回転させる例に限らず、例えば、反射部材143全体を移動させて反射の有無を切り替えるものであってもよい。
【0017】
図4は、表示媒体20の記録面20aの構成を示す図である。表示媒体20は、フィルム基板210及び270と、透明電極220及び260と、光導電層230と、着色層240と、表示素子層250とを記録面20aに有する。なお、本実施形態の光書込型表示体は、モノクロ表示を行う表示体である。フィルム基板210及び270は、表示媒体20の記録面20aを保護するために設けられた層であり、例えば、PET(Polyethylene Terephthalate)からなる。フィルム基板210は、光を照射される側の面にあり、フィルム基板270は、書き込まれた情報を使用者が観察する側の面にある。透明電極220及び260は、例えば、ITO(Indium Tin Oxide)からなる層であり、各々が表示体駆動部130の端子と導通する。よって、表示体駆動部130が電圧を印加すると、透明電極220と透明電極260の間に電位差が生じる。光導電層230は、照射される光の光量に応じてその導電率を異ならせる導電体(すなわち光導電体)からなる層である。光導電層230としては、例えば、有機光導電体を用いることができる。
【0018】
着色層240は、表示素子層250が光を透過する場合に観察される層であり、あらかじめ決められた色(本実施形態においては、黒)になされている。表示素子層250は、印加される電圧に応じて光の反射状態を異ならせる表示素子を含む層である。本実施形態の表示素子層250は、バインダー樹脂中にマイクロカプセル状のコレステリック液晶表示素子を分散させたものである。コレステリック液晶表示素子は、配向状態として、プレーナ配向状態とフォーカルコニック配向状態とになり得る。コレステリック液晶表示素子は、プレーナ配向状態にある場合には、光を反射(ブラッグ反射)してあらかじめ決められた色(本実施形態においては、白)を呈し、フォーカルコニック配向状態にある場合には、光を透過して着色層240の色を呈する。
【0019】
本実施形態の書込装置10及び表示媒体20の構成は、以上のとおりである。かかる構成のもと、書込装置10は、表示媒体20が収容され、情報を書込可能な状態になると、情報を書き込む動作を行う。なお、情報の書込は、使用者による指示を契機に開始されてもよい。書込装置10が書き込みを行う場合の動作、すなわち書込装置10が光を照射する場合の動作は、リセットモードと書込モードの2種類のモードに分けられる。書込装置10の制御部110は、表示体駆動部130、書込部140及び搬送部150を、これらのモードに応じて制御する。
【0020】
書込装置10は、まず、リセットモードで動作し、次いで、書込モードで動作する。リセットモードにおいて、制御部110は、集束部材142に光を集束させないようにしながら表示媒体20の光導電層230に光を照射させ、光の照射位置を記録面20aの長辺の一端から他端に移動させる。例えば、制御部110は、反射部材143(b)に示す位置にすることによって、集束部材142に光が照射されるのを妨げる。このとき、制御部110は、光導電層230に照射される光が均等な光量に近づくように、発光部材141による光量や搬送部150による移動速度を調整する。このようにして記録面20aに一様な光が照射されると、表示媒体20は、事前に書き込まれていた情報が消去され、記録面20a全体が一様な階調(本実施形態においては、白)となる。なお、リセットモードにおいて照射される光は、理想的には一様な光であるが、表示に大きく影響を与えない程度の誤差を許容し得る。
【0021】
リセットモードから書込モードに切り替わるとき、制御部110は、光の照射の態様を切り替える。例えば、制御部110は、反射部材143の位置を、図3(b)に示す位置から図3(a)に示す位置に切り替える。これにより、集束部材142は、光の進行を妨げるものがなくなるため、光が照射されるようになる。このとき照射される光は、リセットモードの場合のように一様な光ではなく、表示データに応じた光となる。よって、表示媒体20は、記録面20aのそれぞれの位置(画素)が照射された光に応じた階調となる。なお、制御部110は、モードの切り替えに際して、供給する電圧の極性を切り替えるための信号を表示体駆動部130に供給してもよいし、移動速度を切り替えるための信号を搬送部150に供給してもよい。
【0022】
以上のとおり、本実施形態の書込装置10によれば、発光部材141以外の光源を用いずに、リセットモードにおいては、集束部材142により集束されない光が表示媒体20に照射され、書込モードにおいては、集束部材142により集束された光が表示媒体20に照射されるようになる。
【0023】
光導電層230に照射される光は、集束部材142を通過しないで進行してきた場合(リセットモード)、集束部材142を通過して進行してきた場合(書込モード)と比べ、一度に照射される面積が大きくなる。また、光導電層230に照射される光は、集束部材142を通過しないで進行してきた場合、集束部材142の透過率に起因する損失を受けない。一般に、集束部材142を通過しない光は、集束部材142の光の透過率に応じて、集束部材142を通過する光よりも光量が高くなる。例えば、屈折率分布型レンズの透過率は2〜4%程度であるため、集束部材142に屈折率分布型レンズを用いた場合の光量差は、集束部材142を通過させる場合とさせない場合とで25〜50倍程度異なる。
【0024】
一般に、表示媒体20は、高温環境に放置された場合には、より低温で放置された場合と同等の駆動条件で駆動しても、低温で放置された場合と同じ反射率にならない傾向がある。つまり、表示媒体20は、高温で放置されると、リセットモードによって情報を消去しようとしても消去しきれない場合がある。また、高温環境に放置された場合には、より高光量で情報を消去しなければ、低温環境に放置された場合と同等の反射率を得ることができない。よって、あらゆる環境で使用された表示媒体20において確実に情報を消去したければ、リセットモードにおいてはなるべく高い光量で光を照射する必要がある。
【0025】
本実施形態の書込装置10によれば、情報を消去する際に、情報を書き込む際と同じ態様で表示媒体20に光を照射する場合よりも高光量の光が照射されるため、かかる場合に比べ、より高温環境で放置された表示媒体20の情報も消去される。また、本実施形態の書込装置10によれば、情報を書き込む際と同じ態様で表示媒体20に光を照射する場合に比べ、情報を消去した後の表示媒体20の記録面20aの反射率が高くなる。
【0026】
[変形例]
上述した実施形態は、本発明の一例である。本発明は、例えば、以下の変形例を適用可能である。なお、上述した実施形態及び以下の変形例は、必要に応じて、これらを組み合わせて適用してもよい。
【0027】
(1)変形例1
図5は、上述した書込部140の変形例を示す図である。本例の書込部160は、書込部140の反射部材143及び144に代えて反射部材161及び162を備えるとともに、発光部材141が照射する光の方向を表示媒体20の記録面20aに対して平行になるようにしたものである。また、集束部材142も、これに伴い、光を通す方向が表示媒体20の記録面20aに対して平行になるようにされており、発光部材141が照射する光を、手前側(発光部材141に近い側)から奥側(反射部材161に近い側)に通過させる。反射部材161は、集束部材142により集束された光を記録面20aに向けて反射させる。すなわち、反射部材161は、集束部材142との協働により、光を記録面20aに向けて集束させる手段として機能している。反射部材162は、発光部材141から集束部材142に至る光の経路のいずれかに位置において、発光部材141が照射する光を記録面20aに向けて反射させる。反射部材162は、書込部140の反射部材143と同様に、図示せぬ駆動手段により、発光部材141から集束部材142に至る光の経路を遮る状態(同図(b))と、これを遮らない状態(同図(a))とに切り替えられるように構成されている。
【0028】
本例の構成の場合は、上述した実施形態の構成(図2)の構成の場合よりも、光の経路が書込部140の厚さ(表示媒体20の記録面20aに垂直な方向の寸法)方向について短くなる。特に、集束部材142の長さや焦点距離が実施形態のものよりも大である場合には、厚さ方向の経路を短くできる割合が大きくなる。
【0029】
(2)変形例2
本発明において、集束手段に光を集束させる場合とさせない場合とを切り替える態様は、照射手段と集束手段の間に反射手段を設けるもの(実施形態)であってもよいが、駆動手段によって集束手段を移動させるものであってもよい。集束手段を移動させる態様の場合、照射手段により照射された光の経路は、(集束手段を通過するか否かという点に相違はあるが)集束させる場合とさせない場合とで変化しない。
【0030】
(3)変形例3
本発明において、情報を消去する動作と情報を書き込む動作は、連続して行われる必要がない場合もある。例えば、情報がまだ書き込まれていない(いわゆる白紙の)表示媒体に書き込みを行う場合であれば、情報を書き込む動作の前に情報を消去する動作を行う必要がない。よって、本発明に係る書込装置は、例えば、使用者の操作に応じて、情報を消去する動作を行うモードと、情報を書き込む動作を行うモードと、情報を消去する動作と情報を書き込む動作とを連続して行うモードとを切り替えて実行できる構成としてもよい。
【0031】
(4)変形例4
本発明において、光書込型表示体は、モノクロ表示を行うものに限らず、カラー表示を行うものであってもよい。また、光書込型表示体は、コレステリック液晶表示素子ではなく、他の表示素子を用いたものであってもよい。
【0032】
(5)変形例5
本発明に係る書込装置は、上述した表示体駆動部130や搬送部150を含む書込装置10全体として把握されてもよいが、いわゆる記録ヘッド単体(書込部140)として把握されてもよい。書込装置10全体を本発明に係る書込装置としてみた場合、切替手段は、制御部110と書込部140の協働によって実現されているとみなすことができる。また、書込部140を本発明に係る書込装置としてみた場合、切替手段には、反射部材143(又は反射部材146)やこれを移動させる駆動手段が含まれる。また、本発明に係る書込装置は、例えば、書込装置10と表示媒体20とを組み合わせたような、光書込型表示体と一体に構成されたものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】書込装置の構成を示すブロック図
【図2】書込部の構成を示す図
【図3】反射部材の位置の切り替えの態様を例示する図
【図4】表示媒体の記録面の構成を示す図
【図5】書込部の変形例を示す図
【符号の説明】
【0034】
10…書込装置、110…制御部、120…情報取得部、130…表示体駆動部、140、160…書込部、140a…照射部、140b…経路変更部、141…照射部材、142…集束部材、143、144、161、162…反射部材、150…搬送部、20…表示媒体、20a…記録面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
照射された光に応じた表示を行う光書込型の表示体に照射される光を照射する照射手段と、
前記照射手段が照射する光を前記表示体に向けて集束させる集束手段と、
前記照射手段により照射される光を前記集束手段に集束させて前記表示体に照射する場合と前記集束手段に集束させないで前記表示体に照射する場合とを切り替える切替手段と
を備えることを特徴とする書込装置。
【請求項2】
前記切替手段は、
前記照射手段から前記集束手段に至る光の経路のいずれかの位置において、光の進行を当該経路と異なる経路に変更させて前記表示体に照射させる経路変更手段を備え、
前記集束手段により光を集束させない場合に、前記経路変更手段に光の経路を変更させ、前記集束手段により光を集束させる場合に、前記経路変更手段に光の経路を変更させない
ことを特徴とする請求項1に記載の書込装置。
【請求項3】
前記照射手段は、光の照射方向が前記表示体に対して平行になるように光を照射し、
前記集束手段は、
前記照射方向にある長さを有し、前記照射手段により照射された光を当該照射方向の手前側から奥側に集束させる集束部材と、
前記集束部材により集束された光を前記表示体に向けて反射させる第1の反射部材とを備え、
前記経路変更手段は、
前記照射手段から前記集束部材に至る光の経路のいずれかの位置において、当該光を前記表示体に向けて反射させる第2の反射部材を備える
ことを特徴とする請求項2に記載の書込装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−54603(P2010−54603A)
【公開日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−216876(P2008−216876)
【出願日】平成20年8月26日(2008.8.26)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)