説明

書類仕切り具を有するファイルボックス又は書類仕切り具

【課題】
本発明は、書類の倒れこみや変形を防止し書類の仕分けをする書類を収納可能な書類仕切り具を有するファイルボックスの提供を課題とし、特にシート地を折りこんで構成できるファイルボックスに簡単かつ低廉で書類仕切り具を配設できるファイルボックスの提供を課題とする。
【解決手段】
係る課題を解決するため、ファイルボックスの端面部にボックス内部方向にファイルボックスの一部に切れ込みを入れ、少なくともその一辺をファイルボックスに繋げたまま切り離した舌片部によって書類仕切り具を形成し、該書類仕切り具によってファイルボックス内の書類を起立状態で支える書類仕切り具を有するファイルボックスの提供を行なうものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、書類を保管するために用いるファイルボックス内において収納した書類が倒れ又は変形せずに保管でき、更には書類がきっちりと収納されて該書類の出し入れがきっちりと行える書類仕切り具を有するファイルボックス又は書類仕切り具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、ファイルボックスは書類の大きさと同様或いはやや大きい開口部を有する箱体が用いられてきているものであり、例えば一定の収納幅を有するものである。
従って、該ファイルボックスの開口部からボックス内に書類を入れた場合には、その書類が薄ければそのまま折れ曲がってしまい、書類の変形に繋がることとなってしまう。
特に、ファイルボックス内に書類が折れ込んでしまって取り出しにくくなってしまうと共に更にはボックス内に収納している書類自体の把握も困難になってしまうものであった。
この場合ある程度厚みを有する書類で折れ曲がりにくいものにおいては、変形はしにくいが、斜めに倒れ掛かってしまうものであって、外部から書類の存在を視認するには見にくくなってしまうものとなる。
【0003】
更に収納状態でボックス内の幅方向に斜めに倒れこんでしまうと、その後に新たに書類を入れる場合には、そのまま新たな書類を収納しようとすると当初の斜めになった書類上に重なってしまいこむこととなってしまうものであり、いったん収納中の書類を定位置に直して直立状態として新たなファイルを収納することが必要となってしまうものである。
したがって、極めて使い勝手が悪く、かつ書類の保管状態も適切とはいいがたいものであった。 特にファイルボックスは底板と両側板と正面板と背面板とを有して開口部を有するものであって、単に書類を差し入れただけではどうしても側板方向に倒れてしまうものである。
【0004】
したがってこの様な書類の倒れこみに伴う変形防止を図るために特開2006−281579号(特許文献1)、特開平10-315676号(特許文献2)、特開平9-175071号(特許文献3)、特開平11-240284号(特許文献4)或いは実開平6-20078号(特許文献5)が存在する。
これらはいずれもファイルボックス内に収納する書類が倒れこんでしまうのを防止すると共に、倒れこみに伴う書類の変形を防止するための発明又は考案である。
【特許文献1】特開2006−281579号
【特許文献2】特開平10-315676号
【特許文献3】特開平9-175071号
【特許文献4】特開平11-240284号
【特許文献5】実開平6-20078号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
以上の様に、ファイルボックス内の書類の倒れこみを防止し書類の自立状態を維持するための構造は各種考えられているものである。
しかし、まず特許文献1においては書類押さえ板と折り曲げ弾力を有する連結板と当接板とからなる書類押さえ具をもって書類の自立を図るものであり、ファイルボックス内にほぼファイルボックスの幅程度の書類押さえ具を用いるものとなる。
したがって、書類押さえ具自体の厚みによってファイルボックス内の最大収納量は減ってしまうものである。
【0006】
更に書類押さえ具は折り曲げ弾力をもって書類の自立を図るものであることから、該書類押さえ具とファイルボックスの面との間において初めて自立を成立されるものであり、複数種類の書類はどうしても纏めて弾力を掛けることが必要となる。
仮に書類の種類毎にわかりやすく区分けを行なうとするとこの書類押さえ具を複数設置することが必要となってしまうものであって、勢いファイルボックス内への書類の収納量は極端に少なくなってしまい、実用性に欠けるものとなる。
また、特許文献2にあっては、複数の部屋を持つ収縮自在のフォルダーをもって書類の収納箇所の区分けを行なうと共にフォルダーの各部屋部分を構成する間仕切りに壁部をもって構成することから、フォルダー自体の厚みを厚く有するものであって、収納量が少ないファイルボックスとなってしまう。
【0007】
特に一纏めの書類の量が少なくかつ区分けをすべき種類が多い書類にあっては、それぞれに区分けができるが、量が変動する書類には適さないものである。
又、このフォルダーは極めてコストが掛かり極めて特殊な分野で活用できるものであって、一般的な分野におけるファイルボックスには向かないものである。
更に特許文献3にあっては、マグネットシートをもって収納区分けのための壁部構成する支持板を着脱自在に設置するものであるが、底面の幅の長さによって複数の支持板の設置は難しいものであると共に、きっちりと支持板を起立維持するためには底部分の面積を一定程度広く取ることが必要であって、単に一纏まりの書類の起立状態の維持にとっては有効であるが多数の支持板を用いての多種類の書類の夫々の起立状態の維持には適していないものである。
更に、構造が複雑でありどうしてもコスト高になってしまう欠点をする。
【0008】
次に特許文献4に関してはファイルボックスの底に複数個所の穴を開けて、該穴に差し込んで起立状態を維持する仕切り板を任意箇所に設置できるものである。
係る場合仕切り板を夫々組み立て式に必要に応じて設置し、或いは取り外すことが必要となり使い勝手が悪いものである。
更に、仕切り板を予め多数枚用意し、それを保管すると共に任意に着脱をする事が必要であって煩雑であると共に、ファイルボックスと共に多数枚の嵩のある仕切り板を必要とすることからどうしてもコスト高になってしまうものである。
【0009】
更に特許文献5に関しては、一方の壁から対向する壁方向に設けた弾性支持手段を有するものであり、該弾性支持手段の端部と該対向する壁の間にのみ書類を挟みこめるものであり、書類の収納量はファイル全体からすれば少なくなってしまうものであると共に、各書類毎に判りやすく区分けなどすることはできないものである。
又、収納部は特定箇所に限られてしまい、収納時の自由度は極めて少なくなるものである。
更に、弾性支持手段を持って支持するものであることからこの支持手段によっては薄手の書類には適さないものや厚みのある書類に適さないものなどがどうしてもでてしまうものである。
【0010】
以上より、各種書類を効率よく収納できると共に書類の種類ごとに区分けのできるファイルボックスの提供が望まれるものである。
更に最も重要な点が極めて簡単に製造できると共に低コストで製造できるファイルボックスの提供が望まれる。
更に、該ファイルボックスを用いて、多数枚の薄手の商品を販売するに際して各種の商品を効率よく区分けして収納し販売できると共に使用時においても保管に極めて便利なファイルボックスの提供が望まれるものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
係るため本発明に係る請求項1記載の発明はファイルを挿入するための開口部と、底面部と、側面部と、ファイルを収納した際に両端方向に位置する両端面部とを有するファイルボックスであって、該端面部にはファイルボックス内部方向に突出した舌片部からなる書類仕切り具を有し、該書類仕切り具はファイルボックスの一部に切れ込みを入れると共に、少なくともその一辺をファイルボックスに繋げたまま切り離すものであり、該切り離していない辺を折り曲げて構成した舌片部によって書類仕切り具を形成し、該書類仕切り具によってファイルボックス内の書類を起立状態で支える書類仕切り具を有するファイルボックスからなり、係る発明によって前記課題を解決できる。
【0012】
又、請求項2に係る発明は該端面部に切れ込みを入れると共に、少なくともその一辺をファイルボックスに繋げたまま切り離すものであり、該切り離していない辺を折り曲げて構成した舌片部により書類仕切り具を形成した書類仕切り具を有するファイルボックスであってもよい。
或いは、請求項3に係る発明の様にファイルボックスの端面部の開口部方向には更に折り返し片を有し、該折り返し片には舌片部を挟み込める切り欠きを有するものであって、該折り返し片をボックス内に折り返すと共に該切り欠きによって端面部に設けた舌片部からなる書類仕切り具をボックス内部方向に突出して挟み込むものである書類仕切り具を有するファイルボックスを用いても同様である。
【0013】
又、請求項4に係る発明の様にファイルボックスの両端面部の開口部方向に折り返し片を有し、該折り返し片に切れ込みを入れると共に、少なくともその一辺をファイルボックスに繋げたまま切り離すものであり、該切り離していない辺を折り曲げて構成した舌片部により書類仕切り具を形成し、折り返し片をファイルボックス内部に折り込むことによって該折り返し片に設けた舌片部をボックス内部に突出形成して書類類仕切り具を構成した書類仕切り具を有するファイルボックスであってもよい。
【0014】
これらの場合、請求項5に係る発明の様に少なくとも一の端面部には二以上の書類仕切り具を有するものでも、或いは請求項6に係る発明の様に舌片部が略四角形状を有し、該四角形状の三辺をファイルボックスより切れ込みを入れてファイルボックスより切り離し、切り離していない一辺を折り返すことによって突出形状の舌片部を構成する書類仕切り具を有するファイルボックスでもよい。
【0015】
更には、ファイルボックス自体ではなく請求項7に係る発明の様にファイルを挿入するための開口部と、底面部と、側面部と、ファイルを収納した際に両端方向に位置する両端面部とを有するファイルボックスの端面部に設けたファイルボックス内部方向に突出した舌片部からなる書類仕切り具であって、該書類仕切り具はファイルボックスの一部に切れ込みを入れると共に、少なくともその一辺をファイルボックスに繋げたまま切り離すと共に、該切り離していない辺を折り曲げて構成した舌片部によって書類仕切り具を構成したファイルボックスの書類仕切り具を用いてもよい。
【0016】
この場合に、請求項8に係る発明の様に該端面部に切れ込みを入れると共に、少なくともその一辺をファイルボックスに繋げたまま切り離すものであり、該切り離していない辺を折り曲げて舌片部を設けることによって書類仕切り具を形成しても、或いは請求項9に係る発明の様にファイルボックスの両端面部の開口部方向に折り返し片を有し、該折り返し片に切れ込みを入れると共に、少なくともその一辺をファイルボックスに繋げたまま切り離すものであり、該切り離していない辺を折り曲げて構成した舌片部により書類仕切り具を形成し、折り返し片をファイルボックス内部に折り込むことによって該折り返し片に設けた舌片部をボックス内部に突出形成して書類類仕切り具を構成したファイルボックスの書類仕切り具を用いてもいずれでもよい。
【発明の効果】
【0017】
以上のように構成したことからまず、ファイルボックス内に収納する書類が倒れこんでしまうのを防止し、更には倒れこみに伴う書類の変形を防止することのできるファイルボックスの提供を可能とするものであると共に、特に該ファイルボックスの製造に際して簡単かつ製造できるものであり、紙製や樹脂製のシート地より構成されるファイルボックスに簡単に書類仕切り具を配設できるものである。
更に、書類仕切り具は、本体を切り抜いた舌片部によって簡単にかつ任意位置に配設することができると共に他の部材等を必要とせず低廉に製造できるものである。
この場合特に請求項1に係る発明によって端面部に書類仕切り具を設置でき書類の支持をきっちり行なえると共にボックスの一部に切れ込みを入れ少なくともその一辺をファイルボックスに繋げたまま切り離して折り曲げて簡単に舌片部を形成できるものである。
【0018】
更に請求項2に係る発明によれば端面部にそのまま舌片部を形成できるものである。
又、請求項3に係る発明によれば折り返し片の舌片部を挟み込める切り欠きを有し、舌片部をしっかりと支持できると共に、本体の折り返し片によって構成できることから他の部材を必要とせず、ボックスのシート地をもって構成できるものである。
更に、請求項4に係る発明によれば、折り返し片に舌片部を構成し、端面部に書類仕切り具を配置できるものとなる。
この場合特に折り込んだ折り返し片に舌片部を有するものであることから、この折り返し片の折り曲げが戻る方向即ちボックス内部方向に押す力が働くものであり、書類の押さえをよりきっちりと行なえるものである。
【0019】
又、請求項5に係る発明によって、一の端面部には二以上の書類仕切り具を有するものによって更に書類の押さえをきっちりと行なえると共に仕切りの確実性を高めることができ、又請求項6に係る発明によって略四角形状の舌片部を簡単に構成できると共に書類の仕切りと押さえを係る舌辺部の四角形状の面によって確実に行なえるものである。
これらの他請求項7乃至請求項9に係る発明によって、前記の各ファイルボックスのように用いることのできる舌片部からなる書類仕切り具の提供を可能とする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
図1は、本発明にかかる書類仕切り具を有するファイルボックスの一例を示す図である。
即ち、底面部2と両側面部3を有するファイルボックス本体1であって、両端方向には位置する端面部4を有し、図面上上面部分は開口となっている。
これは書類を該ファイルボックスに収納した場合、書類の両面に対向する面が両側面部3であり、書類の端部が対向する面が端面部4に該当し、その状態において本明細書上は説明する。
この場合、図1に示すファイルボックスの両端面部4、4は、折り返し片41がボックス内に折り返されて構成されている。
【0021】
該折り返し片41はファイルボックスを構成するボックスのシート地を折り曲げて構成したものであり、更にこの折り返し片41には更に折り返し片41のシート地に切れ込みを入れて舌片部42を構成するものである。
即ち、この該折り返し片41には、一辺を残して他の三辺420を切り離した略四角形状の舌片部42を有する。
従って、切り離していない辺421を折り曲げて切り離した舌片部42をボックス方向に折り曲げて書類仕切り具を形作っているものである。
【0022】
これは両端面部4、4に夫々任意の個数形成してあり、この書類仕切り具の突出した舌片部42によって収納した書類が支えられてきっちりと起立状態で支持できるものである。
更にこの書類仕切り具を多数任意に設置することによって、書類の細かい仕切りを簡単にかつ有効にできるものである。
尚、この場合両端面部4、4の夫々の書類仕切り具は、対向した位置にあることが最も望ましいが、例えば書類の種類等に応じて偏移して形成してもよい。
例えば一端部方向においては書類が厚みを有し他端方向とはその厚みが異なるものである場合などにあってはこの舌片部42からなる書類仕切り具は夫々に応じて任意位置に設置しているものであればよいものである。
【0023】
この様に構成することによって、例えば紙製のファイルボックスの場合には、予め任意形状に切り抜いた型紙から該書類仕切り具を形成する切り離し部分420に切れ込みを入れて切り抜いて舌片部42を構成し、更に組み立て時に折り曲げれば簡単に製造できる。
したがって、簡単かつ低コストに製造できるものである。
もとよりこれは樹脂シートを任意に折り曲げて形成するファイルボックスであってももちろんよいものである。
【0024】
図2は、図1の両端面部4、4に形成している折り返し片41を折り返していない状態を示す図であり、書類仕切り具の切り欠き状態及び舌片部42の状態を判りやすくするためにボックス内に折り返していない状態を示す図である。
図3は、両端面部4、4に折り返し片を用いず、そのまま端面部4に任意の大きさの一辺421を残して他の三辺420を切り離した略四角形状の舌片部42を構成している状態を示す図である。
従って、端面部4に切れ込みを入れて切り外した部分をボックス内部方向に折り曲げて舌片部42を形成するものである。
【0025】
即ち切り離していない辺421を折り曲げて切り離した舌片部42をボックス方向に折り曲げて書類仕切り具を形作っているものであり、この様に構成しても簡単に書類仕切り具を形成できるものである。
尚、本発明に係る書類仕切り具即ち舌辺部42の端面部4に設置する個数は任意であり、必要に応じて形成すればよい。
又、両端面部4、4それぞれの設置数も同一である場合に限らず異なる設置数をもって形成してもよい。
【0026】
図4は、更に両端面部4、4の底方向においての書類仕切り具をあわせて設置した一例を示す図である。
この様に構成することによって開口部方向に置いて仕切りを行なうのみではなく更に底方向においても仕切りを行なうことができ、収納すべき書類の一端辺部に置いて二箇所で抑えることができる。
図5は、両端面部4、4に夫々舌片部42からなる書類仕切り部を有し、更に夫々隣り合う書類仕切り具の設置位置が上下方向にずれて形成した一例を示す図である。
この様に構成しても書類をきっちりかつ有効に支えることができ、書類の折れ曲がりや変形を防止できる。
【0027】
尚、ずれて設置することによって書類がきれいに区分けして支持できると共に収納時には、差し入れやすくなると共に抜き取りやすくもなる。
更に、書類仕切り具を形成する舌片部42のその突出部分の長さは任意であると共に上下方向の長さも任意である。
夫々に応じて任意に設定すればよい。
図6は、本書類仕切り具を有するファイルボックス内に書類Dを差し入れて区分けをした上で書類がきっちりと支持されている状態を示す開口部から視認した一例を示す図である。
この様に収納する書類Dは必要に応じて任意位置で舌辺部42によって間仕切られまたは支えられ、舌片部42間に或いは側面部3と間によって収納できると共にきっちりと起立状態で支持でき、更にはファイルボックスの幅方向全体に亘って効率よくかつ大量に収納できるものであり書類仕切り具で書類をきっちりと仕切ることのできるものである。
【0028】
図7は、本発明に係る書類仕切り具を有するファイルボックスの他の一例を示す図である。
本図に示す構成は底面部2と両側面部3、3を有し、更に両端面部4、4には書類仕切り具を有するものである。
この場合収納すべき書類の両面に対向する面は両側面部3であり、書類の端部が対向する面が端面部4に該当するものであり、本ファイルボックスには書類を所謂縦方向に収納するものである。
従って立設して書類を収納可能にしている一例であり、立てかけるべき書類の奥方向の端面部4は背高に形成していると共に、手前側に位置する書類を差し入れる側の端面部4は低く形成しているものである。
【0029】
更に奥方向の端面部4には上部と下部、二段構成で夫々書類仕切り具である舌辺部42を有するが、書類差し入れ方向の低い高さの端面部4には一段の書類仕切り具である舌辺部42を有するものである。
これによって、一の端面部4においては上下二段の書類仕切り具で支持し、他の端面部4においては一段の書類仕切り具で支持するものである。
この様に構成しても書類の仕切りができた上でしっかりと起立状態で書類を支持できるものである。
この場合、奥方向の端面部4には上部の書類仕切り具は、折り返し片41をボックス内部方向に折り返して形成するが、該折り返し片41には舌片部42を挟み込める切り欠き43を有するものであり、舌片部42は端面部4を任意の大きさの一辺421を残して他の三辺420を切り離し、更にて切り離していない辺421を折り曲げて略四角形状の突出辺部をもって舌片部42を形成したものである。
【0030】
従って、この舌片部42を折り返し片41の切り欠き43に挟んだ状態で設置するものである。
この様に構成することによって舌片部42の起立状態の強度を増すことができると共に切り抜き部分を隠すことから見栄えをあげることができる。
図8は、図7の折り返し片41を折り曲げる前の状態の一例を示す図である。
従って、舌片部42の突出部分は端面部4から切り離した上で折り曲げてボックス内部に突出定置することができる。
尚、本図の折り返し片41は該折り返し片41の一端まで切り欠き43が達しているが、この様な形状に限らず舌片部42の大きさに合致する切り抜き形状の切り欠き43を有していればよく端辺部まで必ずしも切れている必要はない。
【0031】
図9は、図3に示す本発明に係る書類仕切り具を有するファイルボックスに更に折り返し片41を有し、この折り返し片41には更に切り欠き43を有している一例を示す。
更に図10に示すようにこの折り返し片41をボックス内部方向に折り返し、該折り返し片41の切り欠き43によって舌片部42をボックス内部方向に突出定置させたものである。
この様に構成しても書類の仕切りを行なえ、更には書類を起立状態で支持できる。
尚、図11は、図10に示す書類仕切り具を有するファイルボックスに封筒Eを収納している一例を示す図である。
【0032】
この様に構成することによって封筒Eをきれいにかつきっちりと収納しておくことができ、更には、封筒Eが折れ曲がることを防ぐことができ、変形を防止できる。
例えば本図のように舌片部42からなる書類仕切り具を有するファイルボックス内に封筒Eをきっちりと詰めた上で包装し、これを販売することによってきっちりと封筒Eがファイルボックス内に収納された状態で入手でき、更には封筒Eを収納した状態として本ファイルボックスをそのまま使用できるものである。
特に封筒Eは使っていくうちに徐々に封筒の量が減るが、本書類仕切り具によって封筒が倒れてしまったり折れ曲がったりすることを防止でき、変形をさせずに長期間封筒の維持が図れるものである。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明に係る書類仕切り具を有するファイルボックスの一例を示す図
【図2】図1の両端面部の折り返し片を折り返していない状態の一例を示す図
【図3】本発明に係る書類仕切り具を有するファイルボックスの他の一例を示す図
【図4】本発明に係る書類仕切り具を有するファイルボックスの他の一例を示す図
【図5】本発明に係る書類仕切り具を有するファイルボックスの他の一例を示す図
【図6】本発明に係る書類仕切り具を有するファイルボックス内に書類Dを収納した状態の一例を示す図
【図7】本発明に係る書類仕切り具を有するファイルボックスの他の一例を示す図
【図8】図7の端面部の折り返し片を折り返していない状態の一例を示す図
【図9】図3の書類仕切り具を有するファイルボックスに折り返し片と切り欠きを有する他の一例を示す図
【図10】図9の書類仕切り具を有するファイルボックスの折り返し片を折り返した状態の一例を示す図
【図11】図10の書類仕切り具を有するファイルボックスに封筒Eを収納した状態の一例を示す図
【符号の説明】
【0034】
1 本体
2 底面部
3 側面部
4 端面部
41 折り返し片
42 舌片部
420 切り離した辺
421 切り離していない辺
43 切り欠き
D 書類
E 封筒

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ファイルを挿入するための開口部と、底面部2と、側面部3と、ファイルを収納した際に両端方向に位置する両端面部4とを有するファイルボックスであって
該端面部4にはファイルボックス内部方向に突出した舌片部42からなる書類仕切り具を有し、
該書類仕切り具はファイルボックスの一部に切れ込みを入れると共に少なくともその一辺はファイルボックスに繋げたまま切り離すものであり、
該切り離していない辺421を折り曲げて構成した舌片部42によって書類仕切り具を形成し、
該書類仕切り具によってファイルボックス内の書類を起立状態で支えることを特徴とする書類仕切り具を有するファイルボックス。
【請求項2】
該端面部4に切れ込みを入れると共に、少なくともその一辺421をファイルボックスに繋げたまま切り離すものであり、
該切り離していない辺421を折り曲げて構成した舌片部42により書類仕切り具を形成したことを特徴とする請求項1記載の書類仕切り具を有するファイルボックス。
【請求項3】
ファイルボックスの端面部4の開口部方向には更に折り返し片41を有し、
該折り返し片41には舌片部42を挟み込める切り欠き43を有するものであって、
該折り返し片41をボックス内に折り返すと共に該切り欠き43によって端面部4に設けた舌片部42からなる書類仕切り具をボックス内部方向に突出して挟み込むものであることを特徴とする請求項2に記載の書類仕切り具を有するファイルボックス。
【請求項4】
ファイルボックスの両端面部4の開口部方向に折り返し片41を有し、
該折り返し片41に切れ込みを入れると共に少なくともその一辺をファイルボックスに繋げたまま切り離すものであり、
該切り離していない辺421を折り曲げて構成した舌片部42により書類仕切り具を形成し、
折り返し片41をファイルボックス内部に折り込むことによって該折り返し片41に設けた舌片部42をボックス内部に突出形成して書類類仕切り具を構成したことを特徴とする請求項1記載の書類仕切り具を有するファイルボックス。
【請求項5】
少なくとも一の端面部4には二以上の書類仕切り具を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の書類仕切り具を有するファイルボックス。
【請求項6】
舌片部42が略四角形状を有し、該四角形状の三辺420をファイルボックスより切れ込みを入れてファイルボックスより切り離し、切り離していない一辺421を折り返すことによって突出形状の舌片部42を構成することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の書類仕切り具を有するファイルボックス。
【請求項7】
ファイルを挿入するための開口部と、底面部2と、側面部3と、ファイルを収納した際に両端方向に位置する両端面部4とを有するファイルボックスの端面部4に設けたファイルボックス内部方向に突出した舌片部42からなる書類仕切り具であって、
該書類仕切り具はファイルボックスの一部に切れ込みを入れると共に、少なくともその一辺421をファイルボックスに繋げたまま切り離すと共に、該切り離していない辺421を折り曲げて構成した舌片部42によって書類仕切り具を構成したことを特徴とするファイルボックスの書類仕切り具。
【請求項8】
該端面部4に切れ込みを入れると共に、少なくともその一辺421をファイルボックスに繋げたまま切り離すものであり、
該切り離していない辺421を折り曲げて舌片部42を設けることによって書類仕切り具を形成したことを特徴とする請求項7記載のファイルボックスの書類仕切り具。
【請求項9】
ファイルボックスの両端面部4の開口部方向に折り返し片41を有し、
該折り返し片41に切れ込みを入れると共に、少なくともその一辺421をファイルボックスに繋げたまま切り離すものであり、
該切り離していない辺421を折り曲げて構成した舌片部42により書類仕切り具を形成し、
折り返し片41をファイルボックス内部に折り込むことによって該折り返し片41に設けた舌片部42をボックス内部に突出形成して書類類仕切り具を構成したことを特徴とする請求項7記載のファイルボックスの書類仕切り具。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate


【公開番号】特開2009−119776(P2009−119776A)
【公開日】平成21年6月4日(2009.6.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−297849(P2007−297849)
【出願日】平成19年11月16日(2007.11.16)
【出願人】(393000881)株式会社マルアイ (10)
【Fターム(参考)】