説明

月経困難症の治療用トリアゾール化合物

一般式(I)の化合物、[式中、
1は、C1-C6アルキル、-(CH2)c-[C3-C8シクロアルキル]-、-(CH2)c-W、又は-(CH2)c-Z-(CH2)d-Wを表し;ここで、Wは、C1-C6アルキル、C1-C6アルキルオキシ、-CO2[C1-C6アルキル]、-CONR45、場合により置換されるフェニル基、NR45、het2又はhet3を表し;Zは、O又はS(O)gを表し;gは0、1、又は2を表し;R2は、5若しくは6員環のアリール又はN、O、若しくはSから選ばれる1以上のヘテロ原子を含みうる5若しくは6員環の複素環基に場合により融合するフェニル基を表し、ここで該フェニル基及び場合により融合される基は、以下に定義される表から独立して選ばれる1以上の基で場合により置換され;環Aは、少なくとも1のNを含む4-、5-、又は6員環の飽和複素環基を表し;環Bは、フェニル基又はhet1を表し、ここで各基は、場合により置換され;R7は、H、C1-C6アルキル、OR3、-(CH2)e-R3、又は-(CH2)f-O-(CH2)e-R3を独立して表し:ここで、各R3は、H、場合によりYに置換されるC1-C6アルキル、-(CH2)g-[C3-C8シクロアルキル]、フェニル、ベンジル、ピリジル、又はピリミジルを独立して表し;各R4及びR5は、独立してH、C1-C6アルキル(場合によりC1-C6アルキルオキシで置換される)、(CH2)gCO2-[C1-C6アルキル]、-SO2Me、-(CH2)g-[C3-C8シクロアルキル]、SO2Me、フェニル、ベンジル、ピリジル、又はピリミジルを表し;又はR4とR5は、それらが結合するN原子と一緒になって、3〜8個の原子の複素環基を表し;Yは、独立してフェニル基、NR45又はhet4を表し、ここで該フェニル基は、場合により置換され;het1は、少なくとも1のNを含む(が、1以上のO又はS原子も含みうる)4-、5-、又は6員環の飽和又は不飽和複素環基を表し;het2及びhet4は、少なくとも1のNを含む(が、1以上のO又はS原子も含みうる)4-、5-、6-、又は7員環の飽和又は不飽和複素環基を表し;het3は、少なくとも1のOを含む(が、1以上のN又はS原子も含みうる)4-、5-、6-、又は7員環の飽和又は不飽和複素環基を表し;各場合において、R6は、H、場合によりYに置換されるC1-C6アルキル、-(CH2)g-[C3-C8シクロアルキル]、フェニル、ベンジル、ピリジル、又はピリミジルを独立して表し;a及びbは、独立して0又は1を表し;c、d、e、及びgは、独立して0、1、2、3、又は4を表し;fは、独立して1、2、3、又は4を表す;
但し:(i) a+bは0ではなく;そして(ii) R1が-(CH2)C-Z-(CH2)d-Wを表し、かつWがNR45又はN結合複素環基を表す場合、dは0又は1であってはならない;そして(iii) R2が式-(CH2)eOR3、-(CH2)e-CO23、又は-(CH2)eOCOR3の基により置換されるフェニル基を表すか;又はhet1及び/又はhet2が式-(CH2)eOR3、-(CH2)e-CO23、又は-(CH2)eOCOR3により置換される場合;或いはR7が、-OR3又は-(CH2)f-O-(CH2)e-R3を表し、かつeが0である場合;或いはWが、-OR3又は-CO23で置換されるフェニル基を表し;かつR3がYで置換されるアルキル基を表し、かつYがNR45又はN結合het3を表す場合;R3は、Yで置換されるC2-C6アルキルを表さなければならない]で表される化合物、又はその医薬として許容される塩若しくは溶媒和化合物は、月経困難症の治療において有用である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、治療に有用な新規の化合物、そうした化合物の製造方法、そうした化合物の製造に使用される中間体、そうした化合物を含む組成物、及びそうした化合物の使用に関する。
【背景技術】
【0002】
WO01/87855は、グリシン・トランスポーター活性の阻害剤としてのトリアゾール誘導体を開示する。WO01/58880及びJP2000-63363は、アルギニン・ヴァソプレシンV1A受容体アンタゴニストとして有用であるトリアゾール誘導体を開示する。Kakefuda et al., Bioorg. Med. Chem. 10 (2002) 1905-1912及びKakefuda et al., J. Med. Chem., 2002, 45, 2589-2598は、ヒトV1A受容体の選択的アンタゴニストとしての4,5-ジフェニル-1,2,4-トリアゾール誘導体の有用性を議論し、そして4,5-ジフェニル-1,2,4-トリアゾール構造が、V1A親和性に不可欠な役割を果たすことを論じた。
【0003】
本発明の化合物は、有用な医薬性質を有することが見つかってきた。これらの化合物は、侵襲、アルツハイマー病、拒食症、不安障害、喘息、アテローム性動脈硬化症、心不全、循環器病、白内障、中枢神経系病、脳血管虚血、肝硬変、認知性障害、クッシング病、うつ病、糖尿病、月経困難症、浮腫、嘔吐、子宮内膜症、胃腸疾患、緑内障、婦人科病、例えば月経困難症及び排卵痛、心疾患、高血圧症、低ナトリウム血症、子宮内胎児発育遅延虚血、虚血性心疾患、肺腫瘍、排尿障害、動揺病、新生物、腎毒性、インシュリン非依存性糖尿病、肥満、妄想/強迫性障害、高眼圧症、早漏、早期分娩、肺疾患、白蝋病、腎疾患、腎不全、男性及び女性機能障害、睡眠障害、脊椎損傷、血栓症、尿路感染、尿路結石症を治療するために使用されうる。特に、これらの化合物は、ヴァソプレシン拮抗作用を示し、そして月経困難症の治療に使用されうる。
【0004】
月経疾患の分野において、いまだ満たされていない高いニーズが存在し、そして月経中の女性の90%がある程度の影響を受けていることが見積もられる。42%の女性は、生理痛のため仕事又は他の活動を休み、結果として米国において一年あたり6億時間の労働時間が失われると見積もられる{Coco, A.S. (1999). Primary dysmenorrhoea. [Review] [30 refs]. American Family Physician, 60,489-96.}。
【0005】
下腹部の生理痛は、子宮筋の過収縮及び子宮の血流量が減ることにより引き起こされる。これらの病態生理的変化は、背中及び足にまで広がる腹痛をもたらす。これにより、女性は吐き気を催し、頭痛を持ち、そして不眠症にかかる。この状態は、月経困難症と呼ばれ、そして原発性月経困難症又は続発性月経困難症のどちらかに分類される。
【0006】
病気を引き起こす異変が同定されない場合に、原発性月経困難症と診断される。原発性月経困難症は、女性人口の50%に発症する{Coco, A.S. (1999). Primary dysmenorrhoea. [Review] [30 refs]. American Family Physician, 60,489-96. ; Schroeder, B. & Sanfilippo, J. S. (1999). Dysmenorrhoea and pelvic pain in adolescents. [Review] [78 refs]. Pediatric Clinics of North America, 46,555-71}。目立った婦人病、例えば子宮内膜症、骨盤内炎症性疾患(PID)、子宮筋腫、又は癌が存在する場合、続発性月経困難症と診断される。続発性月経困難症は、月経困難症を患う女性の約25%のみにおいて診断される。月経困難症は、婦人科外来部門への紹介を受けた人の約12%を占める月経過多と併せて起こりうる。
【0007】
現在、原発性月経困難を患う女性は、非ステロイド性抗炎症薬剤(NSAID's)又は経口避妊用ピルで治療される。続発性月経困難症の場合、目立った婦人病を治すために外科手術も行われることもある。
【0008】
月経困難症を患う女性は、健康女性の月経周期の同じ時期に観測されるヴァソプレシンレベルよりも高い周期性ヴァソプレシン・レベルを有する。子宮ヴァソプレシン受容体において、ヴァソプレシンの医薬作用を阻害することにより、月経困難症は抑制されうる。
【発明の開示】
【0009】
本発明に従って、以下の式(I):
【化1】

[式中、
1は、C1-C6アルキル、-(CH2)c-[C3-C8シクロアルキル]-、-(CH2)c-W、又は-(CH2)c-Z-(CH2)d-Wを表し;
ここで、Wは、C1-C6アルキル、C1-C6アルキルオキシ、-CO2[C1-C6アルキル]、-CONR45、フェニル基、NR45、het2又はhet3を表し、ここで該フェニル基は、ハロゲン、CF3、OCF3、R3、OR3、CO23、CONR45、CN、SO2NR45、及びNR3SO2Meから独立して選ばれる1以上の基で場合により置換され;
Zは、O又はS(O)gを表し;
gは0、1、又は2を表し;
【0010】
2は、5若しくは6員環のアリール又はN、O、若しくはSから選ばれる1以上のヘテロ原子を含みうる5若しくは6員環の複素環基に場合により融合するフェニル基を表し、ここで該フェニル基及び場合により融合される基は、以下に定義される表から独立して選ばれる1以上の基で場合により置換され;
環Aは、少なくとも1のNを含む4-、5-、又は6員環の飽和複素環基を表し;
環Bは、フェニル基又はhet1を表し、ここで各基は、以下に定義される表から独立して選ばれる1以上の基で場合により置換され;
7は、H、C1-C6アルキル、OR3、-(CH2)e-R3、又は-(CH2)f-O-(CH2)e-R3を独立して表し:
ここで、各R3は、H、場合によりYに置換されるC1-C6アルキル、-(CH2)g-[C3-C8シクロアルキル]、フェニル、ベンジル、ピリジル、又はピリミジルを独立して表し;
各R4及びR5は、独立してH、C1-C6アルキル(場合によりC1-C6アルキルオキシで置換される)、(CH2)gCO2-[C1-C6アルキル]、-SO2Me、-(CH2)g-[C3-C8シクロアルキル]、SO2Me、フェニル、ベンジル、ピリジル、又はピリミジルを表し;又はR4及びR5は、それらが結合するN原子と一緒になって、3〜8個の原子の複素環基を表し;
Yは、独立してフェニル基、NR45又はhet4を表し、ここで該フェニル基は、ハロゲン、CF3、OCF3、R4、OR4、CO24、CONR45、CN、SO2NR45、NR4SO2Me、及び-NR45から独立して選ばれる1以上の基で場合により置換され;
【0011】
het1は、少なくとも1のNを含む(が、1以上のO又はS原子も含みうる)4-、5-、又は6員環の飽和又は不飽和複素環基を表し;
het2は、少なくとも1のNを含む(が、1以上のO又はS原子も含みうる)4-、5-、6-、又は7員環の飽和又は不飽和複素環基であって、場合により以下に定義される表から独立して選ばれる1以上の基で置換される複素環基を表し;
het3は、少なくとも1のOを含む(が、1以上のN又はS原子も含みうる)4-、5-、6-、又は7員環の飽和又は不飽和複素環基であって、場合により、以下に定義される表から独立して選ばれる1以上の基で置換される複素環基を表し;
het4は、少なくとも1のNを含む(が、1以上のO又はS原子も含みうる)4-、5-、6-、又は7員環の飽和又は不飽和複素環基であって、場合により、以下に定義される表から独立して選ばれる1以上の基で置換される複素環基を表し;
2、環B、het1、het2、het3、及びhet4についての置換基は、以下の表:ハロゲン、CF3、OCF3、R3、-(CH2)e-SO2Me、-(CH2)e-OR3、-(CH2)e-CO23、-(CH2)e-CONR45、-(CH2)e-CN、-(CH2)e-SO2NR45、-(CH2)e-NR3SO2Me、-(CH2)e-COR3、-(CH2)e-OCOR3、-(CH2)e-NHCOR3、-(CH2)e-NR3COR6、及び-(CH2)eNR45
から独立して選ばれ;
【0012】
各場合において、R6は、H、場合によりYに置換されるC1-C6アルキル、-(CH2)g-[C3-C8シクロアルキル]、フェニル、ベンジル、ピリジル、又はピリミジルを独立して表し;
a及びbは、独立して0又は1を表し;
c、d、e、及びgは、独立して0、1、2、3、又は4を表し;
fは、独立して1、2、3、又は4を表す;
但し:(i) a+bは0ではなく;そして
(ii) R1が-(CH2)C-Z-(CH2)d-Wを表し、かつWがNR45又はN結合複素環基を表す場合、dは0又は1であってはならない;そして
(iii) R2が式-(CH2)eOR3、-(CH2)e-CO23、又は-(CH2)eOCOR3の基により置換されるフェニル基を表すか;又はhet1及び/又はhet2が式-(CH2)eOR3、-(CH2)e-CO23、又は-(CH2)eOCOR3により置換される場合;或いは
7が、-OR3又は-(CH2)f-O-(CH2)e-R3を表し、かつeが0である場合;或いは
Wが、-OR3又は-CO23で置換されるフェニル基を表し;かつR3がYで置換されるアルキル基を表し、かつYがNR45又はN結合het3を表す場合;
3は、Yで置換されるC2-C6アルキルを表さなければならない。
但し書(i)は、従来技術から本発明の化合物を区別する。但し書(ii)及び(iii)は、化学的に不安定な化合物を排除する。
【0013】
メチレン結合のみによって別のヘテロ原子から離されるアミン成分は、加水分解性の媒体に晒された際、不安定になるということは、当業者により理解される。
【0014】
上の定義において、ハロゲンは、フルオロ、クロロ、ブロモ、又はヨードを意味する。炭素原子の必要数を含むアルキル、アルキルオキシ、アルカノイル、アルキレン、アルケニル、及びアルケニレン基は、指示されたものを除き、直鎖又は分枝鎖でありうる。アルキルの例は、メチル、エチル、n-プロピル、i-プロピル、n-ブチル、i-ブチル、sec-ブチル、及びt-ブチルを含む。アルコキシの例は、メトキシ、エトキシ、n-プロポキシ、i-プロポキシ、n-ブトキシ、i-ブトキシ、sec-ブトキシ、及びt-ブトキシを含む。アルキレンの例は、メチレン、1,1-エチレン、1,2-エチレン、1,3-プロピレン、及び1,2-プロピレンを含む。シクロアルキルの例は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、及びシクロヘプチルを含む。シクロアルキレンの例は、シクロプロピレン、シクロブチレン、シクロペンチレン、シクロヘキシレン、及びシクロヘプチレンを含む。
【0015】
「複素環」の定義に含まれる好ましい複素環は、ピロリル、イミダゾリル、トリアゾリル、チエニル、フリル、チアゾリル、オキサゾリル、チアジアゾリル、オキサジアゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピラジニル、インドリル、イソインドリル、キノリニル、イソキノリニル、ベンズイミダゾリル、キナゾリニル、フタラジニル、ベンズオキサゾリル、及びキノキサリニル、それらの部分的に又は完全に飽和される化合物、並びにアゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ホモピペラジニル、及びモルフォリニルである。
【0016】
化合物の好ましい基は、以下のとおりである:
(i) R1は、C3-C6シクロアルキル又はC1-C4アルキル、及びより好ましくは、メチル、i-プロピル、又はn-ブチルであり:
(ii) R1は、-(CH2)C-W又は-(CH2)c-Z-(CH2)d-Wであり;
(iii) R2は、ハロゲン又は-(CH2)e-OR3から選ばれる1以上の基で場合により置換されるフェニル基であり;
(iv) 環Aは、ピペリジニル、ピペラジニル、アゼチジニル、又はピロリジニルから選ばれ、そしてより好ましくはピペリジニル又はピペラジニルであり;
(v) 環Bは、ハロゲン、CF3、OCF3、R3、-(CH2)e-OR3、及びCNから選ばれる1以上の基で置換されるフェニル基であり;
(vi) 環Bは、非置換のフェニル基であり;
(vii) 環Bはhet1であり;
(viii) R7は、C1-C4アルキル、より好ましくはC1-C4直鎖アルキルであり、そして最も好ましくは、メチル又はエチルであり;
(ix) R7はCH2OHであり;
(x) Wは、ハロ置換されたフェニル基であり;
(xi) Wは、NR45であり、好ましくはNHMe、NMe2、NEt2、N(iPr)2、又はN(nPr)2から選ばれ;
(xii) Wは、C1-C6アルキルであり、好ましくはメチル又はエチルであり;
(xiii) Wは、CO2[C1-C6アルキル]であり、好ましくはCO2tBuであり;
(xiv) Wは、het2又はhet3であり;
(xv) Wは、OMeであり;
(xvi) Wは、CONR45であり;
(xvii) Wは、ハロゲン、好ましくはクロロ又はフルオロであり;
(xviii) Zは、Oであり;
(xix) R3及びR6は、独立してC1-4アルキルであり、より好ましくは、非置換C1-4アルキルであり、さらに好ましくは、メチル又はtert-ブチルであり;
(xx) R3及びR6は、独立してH又はベンジルであり;
(xxi) R4及びR5は、H、メチル、エチル、n-プロピル又はi-プロピルから独立して選ばれ;
(xxii)R4及びR5は、それらが結合する窒素と一緒になって、ピペリジニル、2-オキサ-5-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタニル、ピペラジニル、アゼチジニル、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、モルフォリニル、及びピロリジニルから好ましくは選ばれる複素環を形成し;
(xxiii) R4及びR5は、SO2Me又はベンジルから独立して選ばれ;
(xxiv) R4及びR5は、独立してCH2CO2-[C1-C6アルキル]であり、好ましくはCH2CO2tBuであり;
(xxiv) R4及びR5は独立して、C1-C6アルキルオキシにより置換されるC1-C6アルキルであり、好ましくは、メトキシにより置換されるC2-C3アルキルであり;
(xxv) het1は、場合により置換されるピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、
ピリダジニル、トリアジニル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソキサゾリル、チアゾリル、ピペリジニル、ピペラジニル、アゼチジニル、モルフォリニル、2-オキサ-5-アザ-ビシクロ[2.2.1.]ヘプタニル、又はピロリジニルから選ばれ;そしてより好ましくは、場合によりR3のいずれかにより置換されるピリジニル、ピラジニル、又はピリミジニルから選ばれ;
(xxvi) het2は、置換又は非置換ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソキサゾリル、チアゾリル、ピペリジニル、ピペラジニル、N-メチル・ピペラジニル、アゼチジニル、モルフォリニル、2-オキサ-5-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタニル、又はピロリジニルから選ばれ、そしてより好ましくは、イミダゾリル、ピペリジニル、ピペラジニル、N-メチルピペラジニル、アゼチジニル、モルフォリニル、2-オキサ-5-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタニル、又はピロリジニルから選ばれる。さらにより好ましくは、het2はピリジニルであり;
(xxvii) het3は、置換又は非置換テトラヒドロ-フラニル又はテトラヒドロ-ピラニルから選ばれ;
(xxviii) R2、環B、het1、het2、het3、及びhet4についての置換基は独立して、CF3、R3、-(CH2)e-OR3、-(CH2)e-CO23、-(CH2)3-CN、-(CH2)e-SO2Me、-(CH2)e-COR3であり;
(xxix) Zは、O又はSであり;
(xxx) aは、1であり;
(xxxi) bは、0であり;
(xxxii) cは、0、1、又は2から選ばれ、そしてより好ましくはcは、0又は1から選ばれ;
(xxxiii) eは、0、1、又は2から選ばれ、そしてより好ましくは0又は1から選ばれ、さらに好ましくはeは0であり;
(xxxiv) dは、0、1、2、又は3から選ばれ、そしてより好ましくはdは、0〜2から選ばれ;
(xxxv) fは、1又は2から選ばれ、好ましくはfは1であり;
(xxvi) gは、0である。
【0017】
本発明に従った好ましい化合物は:
(S)-4-[5-ブチル-4-(1-フェニル-エチル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル]-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル;
2-[4-(4-ベンジル-5-イソブチル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル)-ピペリジン-1-イル]-ピリミジン;
(S)-4-[5-メチル-4-(1-フェニル-エチル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル]-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル;
4-[4-ベンジル-5-ブチル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル]-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル;
2-[4-(4-ベンジル-5-イソプロピル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル)-ピペリジン-1-イル]-ピリミジン;
2-[4-(4-ベンジル-5-シクロプロピル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル)-ピペリジン-1-イル]-ピリミジン;
(S)-2-{4-[5-メチル-4-(1-フェニル-プロピル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル)-ピペリジン-1-イル]-ピリミジン;
2-[4-(4-ベンジル-5-プロピル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル)-ピペリジン-1-イル]-ピリミジン;
2-{4-[4-ベンジル-5-(2-クロロ-フェノキシメチル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル]-ピペリジン-1-イル}-ピリミジン;
2-[4-(4-ベンジル-5-ブチル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル)-ピペリジン-1-イル]-ピリミジン;
(S)-2-{4-[5-メチル-4-(1-フェニル-エチル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル)-ピペリジン-1-イル]-ピリミジン;
2-{4-[4-ベンジル-5-(4-フルオロ-フェノキシメチル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル]-ピペリジン-1-イル}-ピリミジン;
2-{4-[5-メチル-4-(3-メチル-ベンジル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル)-ピペリジン-1-イル]-ピリミジン;
(S)-2-{4-[5-メチル-4-(1-フェニル-エチル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イルメチル]-ピペリジン-1-イル}-ピリミジン;
2-{4-[4-(3-フルオロ-ベンジル)-5-メチル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル)-ピペリジン-イル]-ピリミジン;
4-(4-ベンジル-5-モルフォリン-4-イルメチル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル;
4-(4-ベンジル-5-ベンジルオキシメチル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル;
4-(4-ベンジル-5-メチル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル;
(R)-2-[3-メチル-5-(1-ピリミジン-2-イル-ピペリジン-4-イル)-[1,2,4]トリアゾール-4-イル]-2-フェニル-エタノール;
2-[4-(4-ベンジル-5-メチル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル)-ピペリジン-1-イル]-4-メチル-ピリミジン;
2-[4-(4-ベンジル-5-メチル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル)-ピペリジン-1-イル]-ピリミジン;
4-(4-ベンジル-5-メチル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル)-1-フェニル-ピペリジン;
2-[4-(4-ベンジル-5-メチル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル)-ピペリジン-イル]-ピラジン;
4-(4-ベンジル-5-ピペリジン-1-イルメチル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル;
(S)-4-[4-(1-フェニル-エチル)-5-ピペリジン-1-イルメチル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル]-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル;
【0018】
4-[4-ベンジル-5-(4-メトキシ-ピペリジン-1-イルメチル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル]-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル;
(S)-4-[5-(4-メトキシ-ピペリジン-1-イルメチル)-4-(1-フェニル-エチル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル]-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル;
4-[4-ベンジル-5-(3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル-4-イル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イルメチル]-ピペラジン-1-カルボン酸ベンジル・エステル;
4-[4-ベンジル-5-(2-モルフォリン-4-イル-エトキシメチル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル]-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル;
4-[4-ベンジル-5-{(3R)-3-メトキシ-ピロリジン-1-イルメチル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル]-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル;
4-[4-ベンジル-5-{(3S)-3-メトキシ-ピロリジン-1-イルメチル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル]-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル;
1-[4-ベンジル-5-(3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル-4-イル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イルメチル]-ピロリジン-3-オール
4-(4-ベンジル-5-ピロリジン-1-イルメチル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル;
4-[4-ベンジル-5-(2-オキサ-5-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-5-イルメチル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル]-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル;
4-[4-ベンジル-5-(4-メトキシ-ピペリジン-1-イルメチル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル]-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル;
4-[4-(4-フルオロ-ベンジル)-5-メチル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル]-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル;
4-[4-(3-メトキシ-ベンジル)-5-メチル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル]-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル;
4-[5-メチル-4-(3-メチル-ベンジル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル]-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル;
4-[4-(3-クロロ-ベンジル)-5-メチル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル]-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル;
N-ベンジル-2-[4-ベンジル-5-(3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル-4-イル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル]-アセトアミド;
2-[4-ベンジル-5-(3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル-4-イル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イルメトキシ]-エチルアミン;
[4-ベンジル-5-(3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル-4-イル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イルメチル]-エチル-アミン;
【0019】
[4-ベンジル-5-(3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル-4-イル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イルメチル]-(2-メトキシ-エチル)-アミン;
[4-ベンジル-5-(3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル-4-イル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イルメチル]-(3-メトキシ-プロピル)-アミン;
1-{4-[4-ベンジル-5-(3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル-4-イル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イルメチル]-ピペラジン-1-イル}-エタノン;
4-[4-ベンジル-5-(4-メタンスルホニル-ピペラジン-1-イルメチル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル]-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2]ビピリジニル;
N-[4-ベンジル-5-(3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル-4-イル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イルメチル]-メタンスルホンアミド;
[4-ベンジル-5-(3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル-4-イル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イルメチル]-(2-メトキシ-エチル)-メチル-アミン;
[4-ベンジル-5-(3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル-4-イル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イルメチル]-(3-メトキシ-プロピル)-メチル-アミン;
4-(4-ベンジル-5-モルフォリン-4-イルメチル-4H- [1,2,4]トリアゾール-3-イル)-3’-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2’]ビピリジニル;
4-(4-ベンジル-5-モルフォリン-4-イルメチル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル)-3'-トリフルオロメチル-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル;
4-(4-ベンジル-5-モルフォリン-4-イルメチル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル-3'-カルボニトリル;
4-(4-ベンジル-5-モルフォリン-4-イルメチル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル-3'-カルボン酸アミド;
(S)-4-[4-(1-フェニル-エチル)-5-(4-ピリジン-2-イル-ピペラジン-1-イルメチル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イルメチル]-モルフォリン・トリヒドロクロリド;
(S)-4-[4-(1-フェニル-エチル)-5-(4-ピリミジン-2-イル-ピペラジン-1-イルメチル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イルメチル]-モルフォリン・トリヒドロクロリド;
1-[4-ベンジル-5-(1-ピリミジン-2-イル-ピペリジン-4-イル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イルメチル]-ピペリジン-3-オール;
(R)-2-[4-ベンジル-5-(3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル-4-イル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル・エステル;
(R)-4-[4-ベンジル-5-(テトラヒドロ-フラン-3-イルオキシメチル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル]3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル;
(S)-4-[4-ベンジル-5-(テトラヒドロ-フラン-3-イルオキシメチル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル]3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル;
【0020】
{[4-ベンジル-5-(3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル-4-イル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イルメチル]-メチル-アミノ}-酢酸tert-ブチル・エステル;
4-[4-ベンジル-5-(テトラヒドロ-ピラン-4-イルメチル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル]-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル;
4-[4-ベンジル-5-(テトラヒドロ-フラン-2-イル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル]-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル;
4-(4-ベンジル-5-エトキシメチル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル;
4-[4-ベンジル-5-(2-メトキシ-エトキシメチル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル]-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル;
[4-ベンジル-5-(3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル-4-イル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イルメトキシ]-酢酸tert-ブチル・エステル;
N-ベンジル-2-[4-ベンジル-5-(3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル-4-イル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イルメトキシ]-アセトアミド;
4-(4-ベンジル-5-メチルスルファニルメチル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル;
4-(4-ベンジル-5-ピラゾール-1-イルメチル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル;
4-(4-ベンジル-5-[1,2,3]トリアゾール-2-イルメチル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル;
4-(4-ベンジル-5-[1,2,3]トリアゾール-1-イルメチル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル;
4-[4-ベンジル-5-(ピリジン-4-イルオキシメチル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル]-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル
である。
【0021】
特に関心があるのは、以下の化合物:
4-[4-ベンジル-5-ブチル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル]-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル;
4-(4-ベンジル-5-モルフォリン-4-イルメチル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル;
4-(4-ベンジル-5-ベンジルオキシメチル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル;
4-(4-ベンジル-5-ピペリジン-1-イルメチル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル;
(S)-4-[4-(1-フェニル-エチル)-5-ピペリジン-1-イルメチル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル]-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル;
4-[4-ベンジル-5-(4-メトキシ-ピペリジン-1-イルメチル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル]-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル;
である。
【0022】
式(I)の化合物の医薬として許容される塩は、それらの酸添加塩及び塩基添加塩を含む。
【0023】
適切な酸添加塩は、非毒性の塩を形成する酸から形成され、そして酸添加塩の例は、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、亜硫酸、硝酸、リン酸、リン酸水素、酢酸、マレイン酸、フマル酸、乳酸、酒石酸、クエン酸、グルコン酸、スクシン酸、アチャレート(accharate)、安息香酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、パルモエート(palmoate)、及びパモ酸の塩である。
【0024】
適切な塩基塩は、非毒性塩を形成する塩基から形成され、そして塩基塩の例は、ナトリウム、カリウム、アルミニウム、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、及びジエタノールアミンの塩である。
適切な塩についての総説は、Berge et al, J. PHarm. Sci., 66, 1-19, 1977を参照のこと。
【0025】
式(I)の化合物又はそれらの塩の医薬として許容される溶媒和化合物は、それらの水和物を含む。
また、式(I)の化合物の多型も本発明の範囲内に含まれる。
【0026】
式(I)の化合物は、1以上の不斉炭素原子を含むことがあり、そしてそれゆえ2以上の立体異性の形態で存在しうる。本発明はまた、式(I)の化合物の個々の立体異性体を含み、そして、適切である場合それらの個々の互変異異性体をその混合体と伴に含む。
【0027】
ジアステレオ異性体又はシス及びトランス異性体の分離は、慣用の技術により、例えば、式(I)の化合物、或いはその適切な塩又は誘導体の立体異性体の混合体を分別再結晶、クロマトグラフィー、又はHPLCすることにより達成されうる。式(I)の化合物の個々のエナンチオマーはまた、対応する光学的に純粋な中間体から作られうるか、或いは適切なキラル支持体を使用し、対応するラセミ体をHPLCにかけるか又は対応するラセミ体を適切な光学活性酸又は塩基と反応させることにより形成されるジアステレオ異性体塩を分別再結晶化する分離により、調製されうる。
【0028】
本発明はまた、式(I)の化合物の適した同位体変種の全て、又はその医薬として許容される塩を含む。式(I)の化合物の同位体変種、又はその医薬として許容される塩は、少なくとも1の原子が、同じ原子数を有するが、天然に通常見つかる原子量とは異なる原子量を有する原子で置換された化合物として定義される。式(I)の化合物及びその医薬として許容される塩中に取り込まれうる同位体の例は、水素、炭素、窒素、酸素、リン、硫黄、フッ素、及び塩素の同位体、例えば、2H、3H、13C、14C、15N、17O、18O、31P、32P、35S、18F、及び36Clをそれぞれ含む。式(I)の化合物及びそれらの医薬として許容される塩の特定の同位体変種、例えば、3H又は14Cなどの放射性同位体が取り込まれる式(I)の化合物は、薬剤及び/又は基質組織分配試験において有用である。トリチウム(つまり3H)化された及び炭素14(つまり、14C)標識された同位体は、その調製及び検出性の容易さのため、特に好ましい。さらに、重水素(つまり2H)などの同位体で置換することにより、例えば、in vivoの半減時間の増加などの優れた代謝安定性、又は所要投与量の低下から得られる特定の治療上の有効性を与えられる。それゆえ、幾つかの状況において該置換は行われうる。本発明に従った、式(I)の化合物及びそれらの医薬として許容される塩の同位体変種は、適切な試薬の適切な同位体変種を使用する一般的に慣用される方法により、例えば本明細書の後部の実施例及び製法において記載される例示的方法又は製法により製造されうる。
【0029】
本発明に従って、式(I)の化合物の製造方法が提供され、該方法は以下の:
(a) 式(II)の化合物を、式(III)の化合物と反応し;
【化2】

[式中、環A及び環B、R1、R2、R7、a、及びbは、本明細書の前部に定義された通りである]
(b) 以下の式(VI):
【化3】

[式中、環A、R1、R2、R7、a、及びbは、本明細書の前部に定義された通りである]
で表される化合物を、以下の式(VII):
【化4】

[式中、環Bは、上に定義される通りであり、そしてXは、ハロゲンなどの脱離基を表す]
で表される化合物と反応するステップ
を含む。
【0030】
本明細書中に他に記載されない限り、
WSCDIは、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド・ヒドロクロリドを意味し;
DCCは、N,N'-ジシクロヘキシルカルボジイミドを意味し;
HOATは、1-ヒドロキシ-7-アザベンゾトリアゾールを意味し;
HOBTは、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物を意味し;
PyBOP(商標)は、ベンゾトリアゾール-1-イルオキシトリス(ピロリジノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェートを意味し;
PyBrOP(商標)は、ブロモ-トリス-ピロリジノ-ホスホニウムヘキサフルオロ・ホスフェートを意味し;
ムカイヤマ試薬は、2-クロロ-1-メチルピリジニウム・ヨージドを意味し;
KHMDSは、カリウム・ビス(トリメチルシリル)アミドを意味し;
ユーイング塩基(Hunig'sbase)は、N-エチルジイソプロピルアミンを意味し;
Et3Nは、トリエチルアミンを意味し;
NMMは、N-メチルモルフォリンを意味し;
HMDSは、ヘキサメチルジシラザン(hexamethyldisilazane);
BINAPは、2,2'-ビス(ジフェニルホスフィノ)-1,1'-ビナフチルを意味し;
Dbaは、ジベンジリデンアセトンを意味し;
Bocは、tert-ブトキシカルボニルを意味し;
CBzは、ベンジルオキシカルボニルを意味し;
p-TSAは、p-トルエンスルホン酸を意味し;
TBAFは、テトラ-ブチル・アンモニウム・フルオリドを意味し;
MeOHは、メタノールを意味し、EtOHは、エタノールを意味し、そしてEtOAcは、酢酸エチルを意味し;
THFは、テトラヒドロフランを意味し、DMSOは、ジメチル・スルホキシドを意味し、DCMは、ジクロロメタンを意味し、DMFは、N,N-ジメチルホルムアミドを意味し、そしてNMPは、N-メチル-2-ピロリジノンを意味し;
AcOHは、酢酸を意味し、TFAは、トリフルオロ酢酸を意味する。
【0031】
以下のスキームは、式(I)の化合物の製法を図示する。
【化5】

[式中、環A及びB、R1、R2、R7、a、及びbは、本明細書の前部に定義されたとおりである]
【0032】
化合物(III)としての使用に適したアミンは、市販されているか、又は文献において知られている。
【0033】
ステップ(a):ベンジルアミン(III)をオキサジアゾール(II)と反応させて、式(I)の化合物を与えた。場合により高沸点溶媒、例えばキシレンを使用し、適切な酸触媒、例えばp-TSA、又はルイス酸触媒、例えば、塩化マグネシウムと伴に開始物質を例えば100〜150℃の温度にまで上げて、1〜48時間熱することにより反応を行った。
好ましい条件は、0.4eq.の塩化マグネシウムを伴う2eq.のアミン(III)で140℃で1〜18時間であるか、又はキシレン中に1.2eq.アミン(III)、触媒:P-TSAで48時間であった。
【0034】
環Bが、N原子を介してAに結合する場合、以下のとおりであった:
【化6】

Protは、窒素の適切な保護基を表す。窒素保護基の標準的な方法論、例えば教科書(例えば、T.W. Green and P. Wultz著の"Protecting Groups in Organic Synthesis")に書いてある方法論が使用される。
Xは、ハロゲンなどの脱離基である。
化合物(VII)としての使用に適した化合物は、市販されているか、又は文献において周知である。
【0035】
ステップ(b):化合物(V)の脱保護は、T.W. Green 及び P.Wutz著の"Protecting Groups in Organic Synthesis"に記載される標準方法論を使用して行われる。ProtがBocである場合、好ましい方法は、1,4-ジオキサンなどの適した溶媒中の塩化水素での室温1〜16時間の処理であり、又はジクロロメタン中のトリフルオロ酢酸溶液での1〜2時間の処理である。
ProtがCBzである場合、好ましい方法は、エタノールなどの溶媒中の適切なパラジウム触媒を使用する加水分解である。
Protが、アリル・カルバメートである場合、好ましい条件は、テトラヒドロフラン中の1,4-ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタンなどの適切なホスフィン添加剤を伴うPd2(Dba)3などの適切なパラジウム触媒とチオ安息香酸で20分間の処理である。
【0036】
ステップ(c):化合物(VI)のアリール化は、不活性気中で1〜24時間高温でトルエン中の適切な塩基(t-BuONa)、触媒量の適切な添加剤、例えば2,2’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-1,1'-ビナフチル、及び適切なパラジウム触媒を使用するパラジウムが触媒するクロス-カップリング反応により行われて、化合物(I)を与えた。或いは、適切な溶媒、例えばDMF、NMP、又は1,4-ジオキサン中で、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、又はユーイング塩基などの塩基を伴い高温(50〜140℃)で1〜48時間熱することによりアミン(VI)を化合物(VII)と反応させることによって化合物(I)を製造した。
好ましい条件は、N,N-ジメチルホルムアミド中の1〜2.5eq.のハロゲン化物(VII)、1〜2eq.の炭酸カリウムで、50℃で4〜18時間の処理であるか、又は、1,4-ジオキサン又はNMP中の1〜2.5eq.のハロゲン化物(VII)、2〜3eq.のユーイング塩基で、還流下で18〜48時間の処理であるか、或いはトルエン中の1eq.ハロゲン化物(VII)、3.5eq.NaOt-Bu、0.08eqBINAP、0.4eq.PD(dba)2で、70℃8時間の処理であった。
【0037】
化合物(II)及び(IV)としての使用に適した化合物は、文献において周知であるか、又はスキーム3.1及び3.2中に示されるように製造される。
【化7】

環A及び環BがN原子を介して結合する場合は、以下のとおりである:
【化8】

化合物(VIII)/(VIII’)及び(IX)は、市販されているか、又は対応するエステルの加水分解などの方法論において周知である(製法1を参照のこと)。
【0038】
ステップ(d):カルボン酸(VIII/VIII’)とヒドラジド(IX)との反応は、標準方法により行われる。
カップリングは、以下の:
(i) 適切な溶媒中の過剰量の酸受容体を伴う、酸(VIII/VIII’)のアシル・クロリド誘導体+ヒドラジド(IX)、又は
(ii) 場合により触媒の存在下で、適切な溶媒中の過剰量の酸受容体を伴う、慣用のカップリング試薬を伴う酸(VIII/VIII’)+ヒドラジド(IX)、
のいずれかを使用することにより行われうる。
【0039】
典型的に、条件は以下のとおりである:
(i) DCM又はTHF中で、場合によりEt3N、ユーイング塩基、又はNMMなどの過剰量の3級アミンを伴う、酸(VIII/VIII’)の酸クロリド(in situで製造される)、過剰量のヒドラジドで、加熱することなく1〜24時間、或いは
(ii) THF、DCM、又はEtOAc中の過剰量のNMM、Et3N、ユーイング塩基を伴う、酸(VIII/VIII’)、WSCDI/DCC、及びHOBT/HOAT、過剰量のヒドラジド(IX)、室温で4〜48時間;又はTHF、DCM、又はEtOAc中で、過剰量のNMM、Et3N、ユーイング塩基を伴う、PYBOP(商標)/PyBrOP(商標)/ムカイヤマ試薬、過剰量のヒドラジド(IX)で、室温で4〜24時間の処理。
【0040】
好ましい条件は、DCM中で、酸(VIII/VIII’)の酸クロリド(in situで製造される)、2eq.のヒドラジドで、室温で16時間であるか、或いはジクロロメタン中で、カルボン酸(VIII/VIII’)、1eq.HOBT、1eq.WSCDI、1.2eq.ヒドラジド(IX)で、室温で18時間である。
【0041】
ステップ(e):化合物(X/X’)の環化は、適切な脱水条件下で、高温で18時間未満行われうる。
典型的に、例えばポリリン酸又はオキシ塩化リンなどの脱水試薬を、50〜120℃の温度で、5分〜12時間使用し、場合により該反応は、不活性気中で行われうる。或いは、オキサジアゾール(II/II')は、Rigo et al., Synth. Commun. 16(13), 1665, 1986の方法に従って調製されうる。
好ましい条件は、オキシ塩化リンで100℃2時間であるか、又はクロロベンゼン中の1.8eq.のHMDS、触媒イミダゾール、触媒TBAFで150℃18時間であった。
【0042】
化合物(X/X’)への別の経路は、スキーム4.1及び4.2において以下に示される:
【化9】

[式中、Xは、OH又はClである。]
【0043】
上の(X/X’)の製法に記載される条件を使用して、カルボン酸(VIII/VIII’)と保護ヒドラジン(ここでprot*は典型的にBocである)は結合して、化合物(XIII/XIII’)を与える。そして次にprot*をステップbにおいて記載される標準方法論を使用して取り除き、 (XII/XII’)を与える。
次に、ステップdで前部で記載された条件下で、ヒドラジド(XII/XII’)をカルボン酸又はその誘導体(R1C(O)X、[式中、XはOH又はClである])とカップリングすることにより、化合物(X/X’)を取得する。
【0044】
化合物(XII/XII’)への別の経路を、以下のスキーム5.1及び5.2において示す。
【化10】

ステップ(f):エステル(XIV/XIV’)は、適切な溶媒、例えばメタノール中で、高温でヒドラジンと反応して、ヒドラジン(XII/XII’)を提供する。
好ましい条件:メタノール中の3eq.ヒドラジンで還流下18時間。
【0045】
式(I/V’)の化合物は、スキーム6.1及び6.2において記載される経路に従って製造されうる。
【0046】
【化11】

[式中、XはOH又はClであり、
LGは、脱離基であり、典型的にはハロ、及び好ましくはクロロ又はブロモである。]
【0047】
【化12】

[式中、XはOH又はClであり、
LGは、脱離基であり、典型的にはハロ、及び好ましくはクロロ又はブロモである。]
【0048】
化合物(XIII)及び(XVI)としての使用に適した化合物は、市販されるか又は文献において周知である。
【0049】
ステップ(d):化合物(XIII)とヒドラジド(XII/XII’)のカップリングは、上で概述された標準方法論を使用して行われうる。
【0050】
ステップ(e):オキサジアゾール(XV/XV’)を与えるための化合物(XIV/XIV’)の脱水及び環化は、上で概述された方法論により達成される。
【0051】
ステップ(g):プロトン受容体としての過剰量の塩基、例えばトリエチルアミン、ユーイング塩基、又は炭酸カリウムなどの存在下で、化合物(XV/XV’)を、アミン(XVI)と反応させて、化合物(XVII/IV’)を与えた。トルエン又はDMFなどの適切な高沸点溶媒中で、50〜100℃の温度で1〜24時間の反応であった。
或いは、パラジウムが触媒するクロス-カップリング反応は、トルエン中の適切な塩基(t-BuONa)、触媒量の適切な添加剤、例えばトリn-ブチル・リン、及び適切なパラジウム触媒を使用して、不活性気中、還流下で12〜24時間行われうる。
好ましい条件は:DMF中の1eq.のアミン、2eqの炭酸カリウムで60℃3時間である。
【0052】
ステップ(a):化合物(I/V’)を与えるための化合物(XVII/IV’)のアミン化は、上で概述された方法論を使用して行われる。
適切な場合、ステップ(a)とステップ(g)の順番を逆にしてもよいということを、当業者は理解するだろう。
化合物(V’)は、スキーム2に示される反応に従って、式(I)の化合物に変換されうる。
式(I/I’)の化合物の合成の間、反応性のある官能基を保護し、そして脱保護することが必要であることは、当業者にとって明らかであるだろう。保護、脱保護は、慣用の技術によって達成される。例えばT W Green とP G M Wuts, John Wiley and Sons Inc, による「Protective Groups in Organic Synthesis」に記載される。
【0053】
本発明に従って、以下の式(II):
【化13】

[式中、R1、環A及び環B、並びにbは、上で定義されるとおりである]
で表される新規の中間体がさらに提供される。
【0054】
本発明の化合物は、動物において医薬活性を有するので、有用である。特に、本発明の化合物は、V1a受容体アンタゴニストであり、そして多数の病気、例えば、侵襲、アルツハイマー病、拒食症、不安障害、喘息、アテローム性動脈硬化症、心不全、循環器病、白内障、中枢神経系病、脳血管虚血、肝硬変、認知性障害、クッシング病、うつ病、糖尿病、月経困難症、浮腫、嘔吐、子宮内膜症、胃腸疾患、緑内障、婦人科病、心疾患、高血圧症、低ナトリウム血症、子宮内胎児発育遅延虚血、虚血性心疾患、肺腫瘍、排尿障害、排卵痛、動揺病、新生物、腎毒性、インシュリン非依存性糖尿病、肥満、妄想/強迫性障害、高眼圧症、早漏、早期分娩、肺疾患、白蝋病、腎疾患、腎不全、男性及び女性機能障害、睡眠障害、脊椎損傷、血栓症、尿路感染、尿路結石症の治療に有用である。特に、月経困難症に利益がある。
【0055】
こうして、本発明の別の態様に従って、月経困難症を患う患者に、本発明の化合物の治療有効量を投与することを含む、月経困難症の治療方法が提供される。侵襲、アルツハイマー病、拒食症、不安障害、喘息、アテローム性動脈硬化症、心不全、循環器病、白内障、中枢神経系病、脳血管虚血、肝硬変、認知性障害、クッシング病、うつ病、糖尿病、月経困難症、浮腫、嘔吐、子宮内膜症、胃腸疾患、緑内障、婦人科病、心疾患、高血圧症、低ナトリウム血症、子宮内胎児発育遅延虚血、虚血性心疾患、肺腫瘍、排尿障害、排卵痛、動揺病、新生物、腎毒性、インシュリン非依存性糖尿病、肥満、妄想/強迫性障害、高眼圧症、早漏、早期分娩、肺疾患、白蝋病、腎疾患、腎不全、男性及び女性機能障害、睡眠障害、脊椎損傷、血栓症、尿路感染、尿路結石症、特に月経困難症の治療用医薬としての本発明の化合物の使用、並びに治療用医薬の製造における本発明の化合物の使用が提供される。
【0056】
本発明の化合物は、簡便な経路のいずれか、例えば、経口、非経口(例えば、静脈内、経皮)、又は経直腸により投与されうる。一日の必要とされる投与量は、使用される化合物、治療される病気、及びその病気の重篤度によって当然変化するだろう。しかしながら、通常、約0.01〜約15mg/kg(体重)、好ましくは約0.1〜約5mg/kgの一日あたりの総量が、一日あたり1〜3回かけて投与されることが適切である。経口投与は、特に利益がある。
【0057】
本発明の化合物は、一般的に医薬製剤の形態で投与されるだろう。こうして、本発明の別の態様に従って、式(I)の化合物を、医薬として許容されるアジュバント、希釈剤、又は担体との混合体中含む医薬製剤が提供される。医薬製剤は、好ましくは単位投与形態である。そうした形態は、経口、非経口、又は経直腸投与のための固体投与形態、例えば錠剤、ピル、カプセル、粉末、顆粒、及び坐薬、並びに液体投与形態、例えば滅菌非経口溶液又は懸濁液、適切に香味が付いたシロップ、綿実油、ゴマ油、ココナッツ油、及びピーナッツ油などの食用油の香味付き乳濁液、及びエリクシル剤、及び同様の医薬用溶媒を含む。
【0058】
固体製剤は、活性成分を、医薬用担体、例えばコーンスターチ、ラクトース、スクロース、ソルビトール、滑石、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、第二リン酸カルシウム、ガム、及び別の希釈剤、例えば水などの慣用の錠剤化成分と混合して、均一な予備処方製剤を形成することにより製造されうる。該予備処方製剤中において、活性成分は均一に分散しており、その結果、典型的に0.1〜500mgの活性成分を含む有効な単位投与形態に等しく容易に分配することができる。固体投与形態は、被膜されるか、又はそうでなければ製剤の作用を引き伸ばすために配合されうる。
【0059】
本発明の化合物は、経口避妊薬と組み合わせて投与されることもある。本発明の化合物は、PDE5阻害剤と組み合わせて投与されることもある。本発明の化合物は、NOドナーと組み合わせて投与されることもある。本発明の化合物は、L-アルギニンと組み合わせて、又はアルギニン塩として投与されることもある。
本発明の化合物は、以下に記載の選別において試験されうる。
【0060】
1.0 V1Aフィルター結合アッセイ
1.1 膜調製
ヒトV1A受容体を安定して発現するCHO細胞(CHO-hV1A)から調製された細胞膜上で受容体結合アッセイを行った。CHO-hV1A細胞系列は、ライセンス契約の下、Dept. of Medicine, Case Western Reserve University School of Medicine, Cleveland, OhioのMarc Thibonnierから頂いた。5%CO2加湿37℃で、10%ウシ胎児血清、2mM・L-グルタミン、15mM・HEPES、及び400μg/mlのG418を加えたDMEM/Hams・F12栄養混合培地中でCHO-hV1Aを維持した。細胞ペレットの大量生産のために、接着性CHO-hV1A細胞を、10%ウシ胎児血清、2mM・L-グルタミン、及び15mM・HEPESを加えたDMEM/Hams・F12栄養混合培地を含む850cm2のローラー・ボトル中で90〜100%コンフルエントになるまで成長させた。コンフルエントのCHO-hV1A細胞を、リン酸緩衝生理食塩水(PBS)で洗浄し、氷冷PBS中に採取し、そして1000rpmで遠心した。細胞ペレットを、使用するまで-80℃で貯蔵した。細胞ペレットを氷上で融解し、そして50mM・Tris-HCl、pH7.4、5mM・MgCl2からなり、プロテアーゼ阻害剤カクテル(Roche)を加えた膜調製用緩衝液中でホモジェナイズした。細胞のホモジェネートを、4℃、1000rpmで10分遠心し、そして上清を取り除き、氷上で貯蔵した。残ったペレットを前と同様にホモジェナイズし、そして遠心した。上清を集め、そして4℃25000gで30分間遠心した。50mM・Tris-HCl、pH7.4、5mM・MgCl2、及び20%グリセロールからなる凍結緩衝液中に再懸濁し、そして少量の一定分量毎に-80℃で使用まで貯蔵した。タンパク質濃度を、ブラッドフォード試薬を使用し、BSAを基準として測定した。
【0061】
1.2 V1Aフィルター結合
膜の各新しいロットについて、飽和結合試験の前にタンパク質直線性を行った。曲線の直線部分において特異的結合を与える膜濃度を選んだ。様々な濃度の[3H]-アルギニン・ヴァソプレシン([3H]-AVP(0.05nM〜100nM))を使用して、飽和結合試験を行ない、そしてKd、及びBmaxを測定した。
【0062】
[3H]-AVPがCHO-hV1A膜に結合することに関する化合物の効果について、化合物を試験した(3H-AVP;比活性65.5Ci・mmol;NEN Life Science)。化合物をジメチルスルホキシド(DMSO)中に溶解し、そして10%DMSOとなる試験濃度まで、50mM・Tris-HCl・pH7.4、5mM・MgCl2、及び0.05%BSAを含むアッセイ緩衝液で希釈した。25μLの化合物及び25μLの[3H]-AVP(膜のロットについて測定されたKd値、又はそれ以下の終濃度、典型的には0.5nM〜0.6nM)を96ウェル丸底ポリプロピレン・プレートに加えた。200μLの膜を加えることにより結合反応を開始し、そして室温で60分間ゆっくり振盪した。フィルターメート・セル・ハーベスター(Filtermate Cell Harvester)(Packard Instruments)を使用し、96ウェルGF/B ユニフィルター・プレート(UniFilter Plate)を通す急速ろ過により反応を止めた。該ユニフィルター・プレートは、ペプチドの結合を妨げるために、0.5%ポリエチレンイミン中に前以って浸しておいた。フィルターを、50mM・Tris-HCl・pH7.4及び5mM・MgCl2を含む1ml氷冷洗浄緩衝液で三回洗浄した。プレートを乾燥し、そして50μLのマイクロシント-(Microscint)-0(Packard instrument)を各ウェルに加えた。プレートを密閉し、そしてトップカウント・マイクロプレート・シンチレーション・カウンター(Packard instruments)上でカウントした。非特異結合(NSB)を、1μMの非標識d(CH2)5Tyr(Me)AVP([β-メルカプト-β,β-シクロペンタメチレンプロピオニル,0-Me-Tyr2,Arg8]-ヴァソプレシン)(βMCPVP)(Sigma)を使用して測定した。放射性リガンド結合データーを、分(min)を0%にした4のパラメーター論理式を使用して分析した。勾配を自由に適合し、そして妥当な曲線について-0.75〜-1.25にした。特異的結合を、平均総cpmから平均NSB・cpmを引くことにより計算した。試験化合物について、受容体に結合するリガンドの量は、結合%=(サンプルcpm ― 平均NSB・cpm)/特異結合cpm ×100として表された。結合%を、試験化合物の濃度に対してプロットし、そしてシグモイド曲線を適合した。阻害解離定数(Ki)を、チェン−プルッソフ(Cheng-Prusoff)式:
i=IC50/(1+[L]/Kd)
[式中、[L]は、ウェル中に存在するリガンドの濃度であり、そしてKdは、スカッチャード(Scatchard)プロット分析から得た放射性リガンドの解離定数である。]
を使用して計算した。
【0063】
2.0 V1A機能アッセイ: FLIPR(蛍光イメージング・プレート・リーダー)(Molecular Devices)により観測される、AVP/V1A-R媒介性Ca2+動態の阻害
受容体活性化の後のカルシウムの急速検出を許容するFLIRPを使用して、CHO-hV1A細胞において細胞内カルシウム放出を計測した。CHO-hV1A細胞系列は、ライセンス契約の下、Dept. of Medicine, Case Western Reserve University School of Medicine, Cleveland, OhioのMarc Thibonnierから頂いた。5%CO2加湿37℃で、10%ウシ胎児血清、2mM・L-グルタミン、15mM・HEPES、及び400μg/mlのG418を加えたDMEM/Hams・F12栄養混合培地中でCHO-hV1Aを維持した。アッセイの前の午後、1ウェルあたり20000個の細胞濃度で、黒色の滅菌96ウェル・プレートであって、各ウェルの底部から検査及び蛍光計測を可能にする透明の底部を備えるプレート中に撒いた。ダルベッコリン酸緩衝生理食塩水(DPBS)及び2.5mMプロベネシド、及びローディング・ダイを含む洗浄緩衝液を、アッセイ当日に新たに調製した。該ローディング・ダイは、4μM・フルオ-3-AM(DMSO及びプルロン酸(pluronic acid)中に溶解)(Molecular Probes)及び2.5mMプロベネシドを含む細胞培養液からなった。化合物をDMSO中に溶解し、そして1%DMSO、0.1%BSA、及び2.5mMプロベネシドを含むDPBSからなるアッセイ緩衝液中に希釈した。細胞を1ウェルあたり100μLのローディング・ダイと、37℃5%CO2の加湿気中で1時間インキュベーションした。色素染色された後に、デンレイ・プレート・ウォッシャー(Denley plate washer)を使用する100μL洗浄緩衝液中で3回洗浄した。細胞内の蛍光をFLIPRを使用して計測した。蛍光の読みとりは、50μLの試験化合物を加えた後30秒間、2秒の間隔で行った。いずれかの化合物のアゴニスト活性を検出するために、2秒間隔でさらに155回の計測を行った。次に50μLのアルギニン・ヴァソプレシン(AVP)を加えた。その結果、終アッセイ体積は200μLであった。さらに蛍光読み取りを、1秒間隔で120秒間行った。応答を、蛍光強度(FI)のピークとして計測した。医薬特性決定のため、基のFIを各蛍光応答から引いた。AVP投与応答曲線を得るため、各応答を、その試験におけるAVPの最高濃度に対する応答の割合(%)として表した。IC50値を測定するため、各応答を、AVPに対する応答の割合(%)として表した。アゴニストの濃度[A]、アゴニストのEC50、及び勾配を考慮に入れるチェン−プルッソフ式:
b=IC50/(2+[A]/A50]n)1/n-1
[式中、[A]は、AVPの濃度であり、A50は、投与量応答曲線から得たAVPのEC50であり、そしてnは、AVP投与量応答曲線の勾配である]
を使用して、IC50値を改変Kb値へと変換した。
本発明の化合物は、従来技術の化合物より、強力で、長い作用期間を有し、活性の幅広い範囲を有し、より安定で、副作用が少なく、又は選択性が高いか、或いは別のより有用な性質を有するという利点を有した。
【0064】
こうして本発明は以下:
(i) 式(I)の化合物、或いはそれらの医薬として許容される塩又は溶媒和化合物;
(ii) 式(I)の化合物、或いはそれらの医薬として許容される塩又は溶媒和化合物の製造方法;
(iii) 式(I)の化合物、或いはそれらの医薬として許容される塩又は溶媒和化合物を、医薬として許容される賦形剤、希釈剤、又は担体と伴に含む医薬製剤;
(iv) 医薬として使用するための式(I)の化合物、或いはそれらの医薬として許容される塩、溶媒和化合物、又は組成物;
(v) 侵襲、アルツハイマー病、拒食症、不安障害、喘息、アテローム性動脈硬化症、心不全、循環器病、白内障、中枢神経系病、脳血管虚血、肝硬変、認知性障害、クッシング病、うつ病、糖尿病、月経困難症、浮腫、嘔吐、子宮内膜症、胃腸疾患、緑内障、婦人科病、心疾患、高血圧症、低ナトリウム血症、虚血、虚血性心疾患、子宮内胎児発育遅延肺腫瘍、排尿障害、動揺病、排卵痛、新生物、腎毒性、インシュリン非依存性糖尿病、肥満、妄想/強迫性障害、高眼圧症、早漏、早期分娩、肺疾患、白蝋病、腎疾患、腎不全、男性及び女性機能障害、睡眠障害、脊椎損傷、血栓症、尿路感染、尿路結石症の治療用医薬の製造のための、式(I)の化合物、或いはそれらの医薬として許容される塩、溶媒和化合物、又は組成物の使用;
(vi) 前記疾患又は疾病が、月経困難症である(v)における使用;
(vii) 侵襲、アルツハイマー病、拒食症、不安障害、喘息、アテローム性動脈硬化症、心不全、循環器病、白内障、中枢神経系病、脳血管虚血、肝硬変、認知性障害、クッシング病、うつ病、糖尿病、月経困難症、浮腫、嘔吐、子宮内膜症、胃腸疾患、緑内障、婦人科病、心疾患、高血圧症、低ナトリウム血症、虚血、虚血性心疾患、子宮内胎児発育遅延肺腫瘍、排尿障害、動揺病、排卵痛、新生物、腎毒性、インシュリン非依存性糖尿病、肥満、妄想/強迫性障害、高眼圧症、早漏、早期分娩、肺疾患、白蝋病、腎疾患、腎不全、男性及び女性機能障害、睡眠障害、脊椎損傷、血栓症、尿路感染、尿路結石症を治療するための哺乳動物の治療方法であって、該哺乳動物を、有効量の式(I)の化合物で、或いはそれらの医薬として許容される塩、溶媒和化合物、又は組成物で治療することを含む治療方法;
(viii) 前記疾患又は疾病が、月経困難症である、(vii)における方法;
(ix) 式(II)の新規の中間体;
(x) 月経困難症の治療のため、経口避妊薬を組み合わせたV1aアンタゴニストの使用;
(xi) 月経困難症の治療のため、式(I)の化合物と経口避妊薬との組合せの使用
を提供する。
本発明は、以下の製法及び実施例により例示される。
【0065】
製法1: 3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2’]ビピリジニル-4-カルボン酸
【化14】

1,4-ジオキサン(100ml)中の3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2’]-ビピリジニル-4-カルボン酸エチル・エステル(5.8g、 24mmol)(Farmaco, 1993, 48 (10), 1439を参照のこと)の溶液に、水酸化ナトリウム溶液(5M、24.8ml、0.12mol)を滴下して加えた。混合液を室温で72時間攪拌し、そして、減圧下で蒸発させた。残渣を、溶出剤としてメタノール:水酸化アンモニウム:水(0:0:100〜0:5:95〜5:5:90の勾配)を使用する、Dowex(商標)50WX8レジンに基くイオン交換クロマトグラフィーにより精製した。得られた物質をジエチルエーテルで倍散して、表題の化合物(4.42g)を得た。
LCMS:m/z ES+ 288[M+H]+
【0066】
製法2: 1-ピリミジン-2-イル-ピペリジン-4-カルボン酸N’-ブチリル-ヒドラジド
【化15】

ジクロロメタン(100ml)中の1-ピリミジン-2-イル-ピペリジン-4-カルボン酸(3.0g、14.5mmol)(US4826843を参照のこと)、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(1.96g、14.5mmol)、及び1-(3-ジメチルアミノプロピル-3-エチルカルボジイミド・ヒドロクロリド(2.78g、14.5mmol)の混合液を、10分間攪拌した。酪酸ヒドラジド(1.78g、17.4mmol)を加え、そして反応混合液を窒素気下で18時間攪拌した。反応混合液をジクロロメタン(100ml)で希釈し、そして炭酸水素ナトリウム水溶液を加えた。反応混合液を、減圧下で濃縮し、そして形成した固体をろ過により単離した。得られた物質を40℃の吸引下で乾燥して、表題の化合物を得た(2.62g)。
LCMS: m/z ES+ 314 [M+Na]+
【0067】
製法3〜11:以下の一般式:
【化16】

で表される以下の表(表1)に記載された方法の化合物は、適切なカルボン酸とヒドラジドを使用して、製法2の方法と同様の方法により製造した。
【0068】
【表1】

【0069】
製法3:
LCMS:m/z ES+ 328 [M+Na]+
製法4:
LCMS:m/z ES+ 314 [M+Na]+
製法5:
LCMS:m/z ES+ 396 [M+Na]+
製法6:
LCMS:m/z ES+ 314 [M+Na]+
製法7:
【化17】

製法8:
【化18】

製法9:
【化19】

製法10:
LCMS: m/z ES- 320[M-H]-
製法11:
LCMS: m/z ES+ 306[M+Na]+
【0070】
製法12: 3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2’]ビピリジニル-4-カルボン酸N’-ペンタノイル-ヒドラジド
【化20】

製法1からのカルボン酸(1.5g、7.3mmol)を、N,N-ジメチルホルムアミド(2滴)を含むジクロロメタン(40ml)中に懸濁し、そしてジクロロメタン(5ml)中の塩化オキサリル(1.27ml、14mmol)を滴下して加えた。混合液を室温で5時間攪拌し、そして減圧下で蒸発させた。残渣をヘキサン中に懸濁し、そして蒸発させた(20ml×3)。残渣をジクロロメタン中に溶解し、そして0℃に冷却し、そしてペンタン酸ヒドラジド(1.7g、14.6mmol)を加えた。ジクロロメタン(10ml)中の1-メチル-ピロリジン-2-オン(1.6ml、14.6mmol)を滴下して加えて、そして混合液を室温で16時間攪拌した。溶媒を減圧下で蒸発して、そして残渣をジエチルエーテルで倍散した。得られた物質を水中に溶解し、そして2Nの塩酸を加えることによりpH2まで酸性化した。ろ過された酸性溶液及びろ液を酢酸エチルで洗浄し(3×20ml)、次に炭酸ナトリウムで塩基性にした。形成した固体を、ジエチルエーテルで倍散し、そしてろ過により単離して、表題の化合物を白色固体(0.68g)として得た。
LCMS:m/z ES-303 [M-H]-
【0071】
製法13: 3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2’]ビピリジニル-4-カルボン酸N’-アセチル-ヒドラジド
【化21】

製法12に記載の方法に従って、製法1のカルボン酸とアセチル・ヒドラジドから、表題の化合物を収率39%で得た。
APCI MS m/z 263 [M+H]+
【0072】
製法14: 3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2’]ビピリジニル-4-カルボン酸N’-(2-モルフォリン-4-イル-アセチル)-ヒドラジド
【化22】

製法12に記載の方法に従って、製法1のカルボン酸とモルフォリン-4-イル-酢酸ヒドラジド(Bull. Soc. Chim. Fr. 1962, 250を参照のこと)から、表題の化合物を収率36%で得た。
【化23】

【0073】
製法15: 1-ピリミジン-2-イル-ピペリジン-4-カルボン酸ヒドラジド・ヒドロクロリド
【化24】

1,4-ジオキサン(4M、75ml、0.3mol)中の塩化水素溶液を、メタノール(20ml)中の製法10のヒドラゾン(5.5g、17mmol)に0℃で加えた。混合液を室温にし、そして室温で16時間攪拌した。溶媒を減圧下で蒸発させて、表題の化合物を白色固体(3g)として得た。
【化25】

【0074】
製法16: 1-ピリミジン-2-イル-ピペリジン-4-カルボン酸N’-イソブチリル-ヒドラジド
【化26】

製法15(1.5g、4.6mmol)のヒドラジドを、トリエチルアミン(1.95ml、4.6mmol)を含むN,N-ジメチルホルムアミド (15 ml)中に溶解し、そして、イソブチリル・クロリド(0.53ml、5.1mmol)を加えた。混合液を室温で16時間攪拌し、そして60℃で24時間攪拌した。反応混合液を室温まで冷却し、そしてジクロロメタンと水とで分画した。有機溶液を、炭酸水素ナトリウム水溶液、塩類溶液で洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥し、そして減圧下で蒸発させた。メタノール:ジクロロメタン(0;100〜4:96の勾配)を溶出剤として使用するシリカゲル上のクロマトグラフィーにより精製して、表題の化合物(300mg)を得た。
LCMS :m/z ES+ 314 [M+Na]+
【0075】
製法17: 1-ピリミジン-2-イル-ピペリジン-4-カルボン酸N’-(3-メチル-ブチリル)-ヒドラジド
【化27】

ジイソプロピルエチルアミン(10.2ml、56.8mmol)と3-メチルブチリル・クロリド(4.62ml、38mmol)を、ジクロロメタン(50ml)中のヒドラジンカルボン酸tert-ブチル・エステルの溶液に加え、そして混合液を室温で18時間攪拌した。反応混合液を水(100ml)で洗浄し、そして水層をジクロロメタン(100ml)で抽出した。混合された有機溶液を炭酸水素ナトリウム水溶液(50ml)と塩類溶液(50ml)で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、そして減圧下で蒸発させた。
【0076】
残渣をジクロロメタン(100ml)中に溶解し、そして塩化水素(1,4-ジオキサン中の4M溶液)を加えた。混合液を室温、窒素気下で56時間攪拌し、そして溶媒を減圧下で蒸発させた。
【0077】
残渣を、ジクロロメタン(50ml)中の1-ピリミジン-2-イル-ピペリジン-4-カルボン酸(6.6g、31.7mmol)(US4826843を参照のこと)、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(4.28g、31.7mmol)、及び1-(3-ジメチルアミノプロピル-3-エチルカルボジイミド・ヒドロクロリド(6.09g 、31.7mmol)の混合液に加えた。ジイソプロピルエチルアミン(17ml、95mmol)を加え、そして混合液を3日間攪拌した。溶媒を蒸発させ、そして残渣を水で倍散し、次にジエチルエーテルで倍散して、表題の化合物を白色固体として得た(4.49g)。
【化28】

【0078】
製法18: 2-[4-(5-イソブチル-[1,3,4]オキサジアゾール-2-イル)-ピペリジン-1-イル]-ピリミジン
【化29】

製法17から得たヒドラジド(4.49g、14.7mmol)を、オキシ塩化リン(50ml)中に、窒素気下で100℃2時間懸濁した。混合液を冷却し、そして溶媒を減圧下で蒸発させて、最後に残る微量のオキシ塩化リンを共沸により取り除いた。残渣を炭酸水素ナトリウム水溶液で塩基性にし、そして水溶液をジクロロメタン(2×100ml)で抽出した。混合した有機層を、塩類溶液で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、そして減圧下で蒸発させて、表題の化合物を茶色油として得た(4.23g)。
【化30】

【0079】
製法19〜30:
以下の一般式:
【化31】

で表される以下の表(表2)に記載される製法の化合物を、適切なヒドラジドを使用して、製法18の方法と同様の方法により製造した。
【0080】
【表2】

a-製法3から得たヒドラジドを開始物質として使用する
b-製法2から得たヒドラジドを開始物質として使用する
c-製法8から得たヒドラジドを開始物質として使用する
d-製法7から得たヒドラジドを開始物質として使用する
e-製法4から得たヒドラジドを開始物質として使用する
f-製法17から得たヒドラジドを開始物質として使用する
g-製法5から得たヒドラジドを開始物質として使用する
h-製法12から得たヒドラジドを開始物質として使用する
i-製法13から得たヒドラジドを開始物質として使用する
j-製法11から得たヒドラジドを開始物質として使用する
k-製法14から得たヒドラジドを開始物質として使用する
【0081】
製法19:
APCI MS m/z 288 [M+H]+
製法20:
LCMS: m/z ES+ 274[M+H]+
製法21:
LCMS: m/z ES+ 272,274[M+H]+
製法22:
【化32】

製法23:
LCMS: m/z ES+ 296 [M+Na]+
製法24:
LCMS: m/z ES+ 288 [M+H]+
製法25:
【化33】

製法26:
LCMS: m/z ES+ 309 [M+Na]+
製法27:
LCMS : m/z ES+ 267 [M+Na]+
製法28:
LCMS: m/z ES+ 288 [M+Na]+
製法29:
APCI MS m/z 330 [M+H]+
【0082】
製法30: 2-[4-(5-メチル-[1,3,4]オキサジアゾール-2-イル)-ピペリジン-1-イル]-ピリミジン
【化34】

N,N-ジメチルホルムアミド(10ml)中の製法35aのヒドラジド(203mg、0.92mmol)及びNN-ジメチルアミノアセトアミド・ジメチルアセタール溶液を、50℃で2時間熱し、そして次に減圧下で蒸発させた。残渣をキシレン(20ml)中に懸濁し、そしてパラ-トルエン・スルホン酸(10mg)を加えた。混合液を150℃で18時間熱して、次に減圧下で蒸発させた。残渣を、メタノール:ジクロロメタン(5:95)を溶出剤として使用するシリカゲル上のクロマトグラフィーにより精製した。単離された物質をジエチルエーテル/ペンタン(1:1)で倍散して、表題の化合物を淡黄色固体(205mg)として得た。
【化35】

【0083】
製法31: 4-(4-ベンジル-5-メチル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル)-ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル・エステル
【化36】

4-(5-メチル[1,3,4]オキサジアゾール-2-イル)-ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル・エステル(5g、18.7mmol)(WO0039125を参照のこと)、ベンジルアミン(2.5ml、22mmol)、及び塩化マグネシウム(100mg)を、1時間150℃で熱し、さらに多量のベンジルアミン(2.5ml、22mmol)を加え、そして混合液を150℃で4時間熱した。反応混合液を室温まで冷却し、そして反応混合液を、メタノール:ジクロロメタン(3:97)を溶出剤として使用するシリカゲル上のクロマトグラフィーにより精製した。単離した物質をジエチルエーテルで倍散して、表題の化合物を白色固体として得た(4.69g)。
LCMS: m/z ES+ 379[M+Na]+
【0084】
製法32: 4-(4-ベンジル-5-メチル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル)-ピペリジン・ヒドロクロリド
【化37】

製法31の保護されたピペリジン(4.5g、12.6mmol)を、1,4-ジオキサン(4M、80ml)中の塩化水素溶液中に加え、そして混合液を15℃で18時間攪拌した。溶媒を蒸発させて、そして残渣を、ジエチルエーテルで倍散して、表題の化合物を白色固体として得た(3.25g)。
【化38】

【0085】
製法33: 4-(5-メチル[1,3,4]オキサジアゾール-2-イルメチル)-ピペリジン・ヒドロクロリド
【化39】

製法28の保護されたピペリジン(934mg、3.5mmol)をテトラヒドロフラン(20ml)中に溶解し、そしてトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(65mg、0.18mmol)、1,4-ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン(75mg、0.18mmol)、及び2-チオ安息香酸(1.9g、12.3mmol)を加えた。混合液を室温で20分間攪拌し、次に酢酸エチル(50ml)で希釈した。有機溶液を2M塩酸で酸性化し、そして2M塩酸(50ml)で抽出した。酸性溶液を酢酸エチルで洗浄し、次に凍結乾燥して、表題の化合物を白色泡として得た(900mg)。
【化40】

【0086】
製法34: 2-[4-(5-メチル[1,3,4]オキサジアゾール-2-イルメチル)-ピペリジン-1-イル]-ピリミジン
【化41】

製法33から得たピペリジン(766mg、3.52mmol)をN,Nージメチルホルムアミド(10ml)及び2-クロロピリミジン(510mg、3.52mmol)中に溶解し、そして炭酸カリウム(1.46g、10.6mmol)を加えた。混合液を100℃で4時間熱し、次に室温まで冷却した。酢酸エチル(50ml)を加えて、そして混合液を水及び塩類溶液で洗浄し、次に硫酸マグネシウム上で乾燥して、減圧下で蒸発させた。得られた物質を酢酸エチル/メタノールから再結晶化し、そして残渣を、メタノール:ジクロロメタン(0:100〜1:99の勾配)を溶出剤として使用するシリカゲル上のクロマトグラフィーにより精製して表題の化合物を白色固体として得た(310mg)。
APCI MS m/z 260[M+H]+
【0087】
製法35: 3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2’]ビピリジニル-4-カルボン酸ヒドラジド
【化42】

3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル-4-カルボン酸エチル・エステル(1g、4.3mmol)(Farmaco,1993,48(10),1439を参照のこと)をヒドラジン水和物(620μl、20mmol)を含むメタノール(20ml)中に溶解し、そして還流下で18時間熱した。混合液を室温に冷却し、そして減圧下で蒸発させた。形成した固体をプロパン-2-オールで倍散して、表題の化合物を白色固体として得た(493mg)。
APCI MS m/z 221 [M+H]+
【0088】
製法35a: 1-ピリミジン-2-イル-ピペリジン-4-カルボン酸ヒドラジド
【化43】

製法35に記載の方法に従って、表題の化合物を、1-ピリミジン-2-イル-ピペリジン-4-カルボン酸エチル・エステル (Farmaco, 1993,48 (10), 1439を参照のこと) から、91%の収率で得た。
APCI MS m/z 222 [M+H]+
【0089】
製法36: 3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2’]ビピリジニル-4-カルボン酸N’-(2-ベンジルオキシ-アセチル)-ヒドラジド
【化44】

製法35から得たヒドラジド(190mg、8.6mmol)を、4-メチルモルフォリン(136μl、1.5mmol)を含むジクロロメタン中に懸濁し、そしてジクロロメタン(2ml)中のベンジルオキシアセチル・クロリド(136μl、8.6mmol)を滴下して加えた。混合液を室温で1時間攪拌し、次にジクロロメタン(50ml)で希釈した。有機溶液を水(50ml)で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥して、そして減圧下で蒸発させて、表題の化合物を、クリーム色の固体として得た(285mg)。
APCI MS m/z 369[M+H]+
【0090】
製法37: 4-(5-ベンジルオキシメチル-[1,3,4]オキサジアゾール-2-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2’]ビピリジニル
【化45】

製法36から得たヒドラジド(260mg、0.7mmol)を、クロロベンゼン(5ml)中の1,1,1,3,3,3-ヘキサメチルジシラザン(268μl、12.7mmol)、テトラブチル・アンモニウム・フルオリド三水和物 (22mg、0.07mmol)、及びイミダゾール(20mg)と混合した。混合液を150℃で16時間熱して、次に減圧下で蒸発させた。残渣を酢酸エチルを溶出剤として使用するシリカゲル上のクロマトグラフィーにより精製して、表題の化合物を得た(140mg)。
APCI MS m/z 350 [M+H]+
【0091】
製法38: 3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2’]ビピリジニル-4-カルボン酸N’-(2-クロロ-アセチル)-ヒドラジド
【化46】

製法35のヒドラジド(23.6g、0.11mol)を、ジクロロメタン(500ml)中に懸濁し、そして4ーメチルモルフォリン(17.7ml、0.16mol)を加えた。混合液を、氷浴を使用して冷却し、そしてクロロアセチル・クロリド(12.8ml、0.16mol)を滴下で加えた。反応液を室温にし、そして3時間攪拌した。形成した固体をろ過により単離し、ジクロロメタン及びジエチルエーテルで洗浄し、そして吸引下で乾燥して、表題の化合物(20.4g)を得た。
LCMS:m/z ES+ 297 [M+H]+
【0092】
製法38a: 1-ピリミジン-2-イル-ピペリジン-4-カルボン酸N’-(2-クロロ-アセチル)-ヒドラジド
【化47】

製法38に記載の方法を使用して、表題の化合物を、製法35aのヒドラジドとクロロアセチル・クロリドから、96%の収率で調製した。
APCI MS m/z 298 [M+H]+
【0093】
製法39: 4-(5-クロロメチル-[1,3,4]オキサジアゾール-2-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2’]ビピリジニル
【化48】

製法38のヒドラジド(20.4g、69mmol)を、オキシ塩化リン(150ml)中に、100℃で4時間懸濁した。混合液を冷却し、そして溶媒を減圧下で蒸発させた。残渣を酢酸エチル中に溶解し、そして水に加えた。水層を炭酸水素ナトリウム(固体)を加えることにより塩基性にし、そして層を分離した。水層を酢酸エチルで抽出し(×2)、そして混合した有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥し、そして減圧下で蒸発させた。単離された物質をジエチルエーテルで倍散して、表題の化合物をベージュ色の固体として得た(15g)。
【化49】

【0094】
製法39a: 2-[4-(5-クロロメチル-[1,3,4]オキサジアゾール-2-イル)-ピペリジン-1-イル]-ピリミジン
【化50】

製法39に記載の方法を使用して、製法38aのヒドラジドから表題の化合物を、84%の収率で調製した。
APCI MS m/z 280[M+H]+
【0095】
製法40: 4-(5-ピペリジン-1-イルメチル-[1,3,4]オキサジアゾール-2-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2’]ビピリジニル
【化51】

製法39のクロロメチル化合物(0.5g、1.8mmol)を、N,N-ジメチルホルムアミド(8ml)中のピペリジン(0.18ml、1.8mmol)と炭酸カリウム(0.5g、3.6mmol)に加え、そして混合液を60℃で3時間熱した。反応混合液を減圧下で蒸発し、そして残渣を水と酢酸エチルとの間で分画した。有機層を水で洗浄し、次に2N塩酸で洗浄し、そして混合した水層を炭酸水素ナトリウム(固体)で塩基性にした。水性混合液を、酢酸エチルで抽出し(×3)、そして混合した有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下で蒸発させた。残渣を、メタノール:水酸化アンモニウム:ジクロロメタン(1:0.25:98)を溶出剤として使用するシリカゲル上のクロマトグラフィーにより精製して、表題の化合物を淡ピンク色固体として得た(0.48g)。
LCMS:m/z ES+ 328 [M+H]+
【0096】
製法41〜42:
以下の一般式:
【化52】

を有する表3における化合物を、製法39の生成物と適切なアミンを使用して、製法40において記載される方法と同様の方法によって製造した。
【表3】

【0097】
製法41:
【化53】

製法42:
【化54】

【0098】
製法43: 4-[5-(2-モルフォリン-4-イル-エトキシメチル)-[1,3,4]オキサジアゾール-2-イル]-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2’]ビピリジニル
【化55】

テトラヒドロフラン(2ml)中の2-モルフォリン-4-イル-エタノール(313μl、2.6mmol)を、テトラヒドロフラン(2ml)中の水素化ナトリウム(ミネラルオイル中60%、103mg、2.6mmol)の懸濁液に加え、そして混合液を室温で1時間攪拌した。テトラヒドロフラン(10ml)中の製法39のクロロメチル化合物の懸濁液(600mg、2.16mmol)を4回に分けて加えて、そして混合液を室温で16時間攪拌した。酢酸エチル(100ml)を加えて、そして溶液を水で抽出した(100ml)。水溶液を酢酸エチル(2×100ml)で洗浄し、そして混合した有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥し、そして減圧下で蒸発させた。メタノール:水酸化アンモニウム:ジクロロメタン(5:0.5:95)を溶出剤として使用する、シリカゲル上のクロマトグラフィーにより精製して、表題の化合物を得た(500mg)。
【化56】

【0099】
製法44: 3-オキソ-3-[N’-(3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2’]ビピリジニル-4-カルボニル)-ヒドラジノ]-プロピオン酸tert-ブチル・エステル
【化57】

ジクロロメタン(50ml)中の製法35から得たヒドラジン(2.2g、10mmol)、tert-ブチル・マロネート(1.6g、10mol)、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(2.02g、15mmol)、トリエチルアミン(4.8ml、20mmol)、及び1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド・ヒドロクロリド(2.4g、12.5mmol)を、室温で5時間攪拌した。反応液を、ジクロロメタン(200ml)で希釈し、水(150ml)で洗浄し、MgSO4上で乾燥し、そして減圧下で蒸発させた。残った油を、酢酸エチルを溶出剤として使用するシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題の化合物を白色固体として得た(1.4g)。
【化58】

【0100】
製法45: [5-(3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2’]ビピリジニル-4-イル)-[1,3,4]オキサジアゾール-2-イル]-酢酸tert-ブチル・エステル
【化59】

ジクロロメタン(50ml)とピリジン(1.56ml、19.3mmol)中の製法44から得たヒドラジド(1.4g、3.86mmol)の氷冷溶液に、温度を15℃以下に保つように、トリフルオロ酢酸無水物(1.62ml、11.6mmol)を滴下して加えた。反応液を氷冷しながらさらに2時間攪拌し、そしてジクロロメタン(50ml)で希釈し、そして4%アンモニア水溶液で洗浄した。この水性洗浄液を、ジクロロメタン(50ml)で抽出し、そして混合した有機抽出液をMgSO4で乾燥し、そして減圧下で蒸発させて油を得た。該油をジクロロメタン:酢酸エチル(100:0〜70:30)の溶出勾配を使用するシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題の化合物を黄色油として得た(633mg)。
【化60】

【0101】
製法46: (3R)-3-メトキシ-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル・エステル
【化61】

(3R)-3-ヒドロキシ-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル・エステル(12.5g、66.70mmol)を、テトラヒドロフラン(334ml)中に溶解し、そして反応混合液を氷浴中で0℃に冷却した。反応混合液を、水素化ナトリウム(2.20g、ミネラルオイル中に80%分散、73.3mmol)で処理し、そして室温にした。反応混合液を次にヨウ化メチル(14.5g、100mmol)で処理し、そして室温で18時間攪拌した。反応混合液を水(100ml)で希釈し、そして吸引下で水性物質のみが残るまで濃縮した。水性物質を酢酸エチル(750ml)で抽出し、有機層を分離し、MgSO4で乾燥し、そして吸引下で濃縮して、表題の化合物を茶色油として得た(12.48g)。
【化62】

【0102】
製法47: (3S)-3-メトキシ-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル・エステル
【化63】

表題の生成物を、(3S)-3-ヒドロキシ-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル・エステルを使用して、製法46に記載の方法と類似の方法により調製した。
【化64】

【0103】
製法48: (3R)-3-メトキシ-ピロリジン・ヒドロクロリド
【化65】

ジオキサン中のHCl溶液(4M、13ml)を、ジオキサン(2ml)中の製法46の生成物(2.12g、10.5mmol)の生成物の氷冷溶液に、滴下して加えた。反応液を室温にし、そしてさらに4時間攪拌した。反応混合液を、減圧下で濃縮し、そして残渣をエーテルと共沸した。固体をエーテルで倍散し、そして固体をろ過し、そして吸引下で乾燥して、生成物を茶色油として得た(1.34g)。
【0104】
製法49: (3S)-3-メトキシ-ピロリジン・ヒドロクロリド
【化66】

製法47の生成物を開始物質として使用して、表題の生成物を、製法48に記載される方法と同様の方法により調製した。
【0105】
製法:50〜57:
【化67】

N,N-ジメチルホルムアミド(1〜5ml・mmol-1)中の、製法39から得た塩化物(1eq)、アミン(RabNH)、(1.0〜1.5eq)、及び炭酸カリウム(2〜5eq)の混合液を、50〜100℃で、4時間攪拌した。冷却した混合液を減圧下で濃縮し、そして残渣を酢酸エチルと水とで分画し、層を分離した。有機層をMgSO4で乾燥し、そして減圧下で蒸発させた。粗製生成物を、ペンタン:酢酸エチル:メタノール(35:65:0〜0:100:0〜0:90:10)又はジクロロメタン:メタノール:0.88アンモニア(99:2:0.12〜96:4:0.25)の溶出勾配を使用するシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題の化合物を得た。
【0106】
【表4】

【0107】
【表5】

【0108】
【表6】

a-ピロリジンを溶媒として反応を行った
b-製法49から得たアミンを使用した
c-製法48から得たアミンを使用した
d-アミンの塩酸塩を使用した
【0109】
製法58: C-[5-(3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2’]ビピリジニル-4-イル)-[1,3,4]オキサジアゾール-2-イル]-メチルアミン
【化68】

0.88アンモニア(100ml)中の、製法39から得た塩化物(2g、7.28mmol)の混合液を、60℃で3時間熱した。溶液を減圧下で濃縮して、オレンジ色油を得た。この油をシリカゲル上に前以って吸着させて、そしてジクロロメタン:メタノール:0.88アンモニア(98:2:0.25〜95:5:0.5)の溶出勾配を使用するシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題の化合物を黄色固体として得た(1.3g)。
【化69】

【0110】
製法59: エチル-[5-(3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2’]ビピリジニル-4-イル)-[1,3,4]オキサジアゾール-2-イルメチル]-アミン
【化70】

テトラヒドロフラン中のエチルアミン(5ml、2M、10mmol)中の製法39から得た塩化物(500mg、1.8mmol)の溶液を、60℃で4時間、密閉容器中で攪拌した。溶液を減圧下で蒸発させて、そして残渣をジクロロメタンと炭酸ナトリウム溶液との間で分画した。この層を、分離し、水層を、さらにジクロロメタンで抽出し、そして混合した有機抽出液を、MgSO4で乾燥して、そして減圧下で蒸発させた。残った油を、ジクロロメタン:メタノール:0.88アンモニア(99:1:0.25〜96:4:0.5)を溶出剤として使用するシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題の化合物を固体として得た。
【化71】

【0111】
製法60: {2-[5-(3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2’]ビピリジニル-4-イル)-[1,3,4]オキサジアゾール-2-イルメトキシ]-エチル}-カルバミン酸tert-ブチル・エステル
【化72】

テトラヒドロフラン(2ml)中のtert-ブチル・N-(2-ヒドロキシエチル)カーバメート(0.42g、2.61mmol)の溶液を、テトラヒドロフラン(2ml)中の水素化ナトリウムの懸濁液(103mg、ミネラルオイル中に60%分散、2.58mmol)に、滴下して加えて、そして混合液を30分間攪拌した。テトラヒドロフラン(10ml)中の製法39から得た塩化物(600mg、2.15mmol)の懸濁液を加え、そして反応液を室温で18時間攪拌した。反応液を酢酸エチル(100ml)で希釈し、そして水(100ml)で洗浄した。有機溶液をMgSO4で乾燥し、そして減圧下で蒸発させた。残渣を、ジクロロメタン:酢酸エチル(50:50)を使用するシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーにより2回精製して、表題の化合物を無色の油として得た(410mg)。
【化73】

【0112】
製法61: [5-(3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2’]ビピリジニル-4-イル)-[1,3,4]オキサジアゾール-2-イルメチル]-カルバミン酸tert-ブチル・エステル
【化74】

ジクロロメタン(10ml)中のジ-tert-ブチル・ジカルボネート(1.31g、6.02mmol)の溶液を、ジクロロメタン(15ml)中の製法58から得たアミン(1.3g、5.01mmol)の氷冷溶液に滴下して加え、そしてひとたび添加が終えたなら、溶液を0℃で10分間攪拌した。反応液を次に、室温にし、そしてさらに18時間攪拌した。混合液を飽和炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、MgSO4で乾燥し、そして減圧下で蒸発させた。残った油を、ジクロロメタン:メタノール:0.88アンモニア(100:0:0〜98:2:0.25)の溶出勾配を使用するシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーにより精製した。生成物をペンタン:エーテル溶液で倍散し、次に減圧下で蒸発させて表題の化合物を白色固体として得た(1.9g)。
【化75】

【0113】
製法:62〜64
以下の一般式:
【化76】

で表される化合物を、製法61に記載の方法と類似の方法に従って定量的に無色油として、適切なアミンとジ-tert-ブチル・ジカルボネートから得た。
【0114】
【表7】

a-製法59のオキサジアゾールを開始物質として使用する
b-製法50のオキサジアゾールを開始物質として使用する
c-製法51のオキサジアゾールを開始部室として使用する
【0115】
製法65: [4-ベンジル-5-(3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2’]ビピリジニル-4-イル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イルメチル]-カルバミン酸tert-ブチル・エステル
【化77】

キシレン(10ml)中の製法61から得たオキサジアゾール(900mg、2.5mmol)、ベンジルアミン(1.1ml、10mmol)、及びパラ-トルエンスルホン酸(90mg、0.47mmol)の混合液を、150℃で18時間攪拌した。冷却した混合液を減圧下で蒸発させ、そして残渣を、ジクロロメタンと炭酸ナトリウム水溶液との間で分画し、そして層を分離した。有機層をMgSO4で乾燥し、そして減圧下で蒸発させて、オレンジ色の油を得た。この油をエーテルで倍散して、表題の化合物を白色固体として得た(666mg)。
【化78】

製法66〜68:
以下の一般式:
【化79】

で表される表題の化合物を、製法65に記載される方法と同様の方法に従って、対応するオキサジアゾール及びベンジルアミンから調製した。但し、全ての生成物を、ジクロロメタン:メタノール:0.88アンモニア(100:0:0〜95:5:0.5)の溶出勾配を使用するシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーにより精製して、最終生成物を得た。
【0116】
【表8】

a-製法62から得たオキサジアゾールを開始物質として使用した。この生成物は、さらにジクロロメタン中に溶解し、固相イソシアネート(12eq)で処理し、この混合液を時々の攪拌して2時間静置し、次に減圧下でろ過し、減圧下で蒸発させて、所望の生成物を得た。
b-製法63から得たオキサジアゾールを開始物質として使用した。生成物をエーテルから倍散した後に得た。
c-製法64から得たオキサジアゾールを開始物質として使用した。
【0117】
製法69: {2-[4-ベンジル-5-(3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2’]ビピリジニル-4-イル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イルメトキシ]-エチル}-カルバミン酸tert-ブチル・エステル
【化80】

キシレン(2ml)中の製法60から得たオキサジアゾール(200mg、0.5mmol)、パラ-トルエン・スルホン酸(20mg)、及びベンジルアミン(162μl、1.5mmol)の混合液を、150℃で18時間熱した。冷却した混合液を減圧下で蒸発させ、そして残渣を、酢酸エチル:メタノール:0.88アンモニア(100:0:0〜95:5:0.5)を使用するシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーにより精製した。生成物をエーテルで倍散し、そして得られた固体をろ過し、そして乾燥して、表題の化合物を白色固体として得た(120mg)。
【化81】

【0118】
製法70: 4-[4-ベンジル-5-(3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2’]ビピリジニル-4-イル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イルメチル]-ピペラジン-1-カルボン酸ベンジル・エステル
【化82】

キシレン(8ml)中の製法56から得たオキサジアゾール(250mg、0.54mmol)、パラ-トルエン・スルホン酸(20mg)、及びベンジルアミン(176μl、1.62mmol)の混合液を150℃で18時間熱した。冷却した反応液を、減圧下で蒸発させ、そして残渣を酢酸エチル(100μl)と水(50ml)との間で分画し、そして層を分離した。有機溶液をMgSO4で乾燥し、減圧下で蒸発させて、そして残渣をエーテルで倍散して、表題の化合物を白色固体として得た(155mg)。
【化83】

【0119】
製法71: C-[4-ベンジル-5-(3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2’]ビピリジニル-4-イル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル]-メチルアミン
【化84】

ジクロロメタン(10ml)中の製法65から得た保護アミン(660mg、1.47mmol)とトリフルオロ酢酸(10ml)の混合液を、室温で2.5時間攪拌した。この反応液を減圧下で蒸発させて、そして残渣を炭酸ナトリウム水溶液とジクロロメタンとの間で分画した。この層を分離し、水層をさらにジクロロメタンで抽出し、そして混合した有機層を塩類溶液で洗浄し、そしてMgSO4で乾燥させた。次に減圧下で蒸発させて、表題の化合物を白色固体として得た(500mg)。
【化85】

【0120】
製法72: 4-(4-ベンジル-5-ピペラジン-1-イルメチル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2’]ビピリジニル
【化86】

エタノール(20ml)中の、製法70から得た保護ピペラジン(225mg、0.4mmol)と10%活性炭担持パラジウム(30mg)との混合液を、60psiで、室温で2時間水素付加した。混合液をArbocel(商標)を通してろ過し、そしてろ液を減圧下で蒸発させた。残渣を、Isolute(商標)シリカ・カートリッジ及びジクロロメタン:メタノール:0.88アンモニア(95:5:0〜90:10:1)の溶出勾配を使用するシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題の化合物を白色固体)して得た(125mg)。
【化87】

【0121】
製法73: 4-[N’-(2-クロロ-アセチル)-ヒドラジノカルボニル]-ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル・エステル
【化88】

4-ヒドラジノカルボニル-ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル・エステル(WO 9703986 A1 19970206)(25g、103mmol)をジクロロメタン(300ml)中に溶解し、4-メチルモルフォリン(12.5ml、113mmol)を加えた。混合液を、氷浴を使用して冷却し、そしてクロロアセチル・クロリド(8.2ml、103mmol)を滴下して加えた。反応液を室温にし、そして4時間攪拌した。反応混合液を炭酸水素ナトリウム水溶液で分画して、硫酸マグネシウム上で乾燥し、ろ過し、そしてろ液を蒸発させて、表題の化合物を灰白色の固体として表題の化合物を得た(29.6g)。
APCI MS m/z 318 [M-H]+
実測値; C,48.01; H,6.91; N,12.85;C132234Cl・0.3H2
理論値; C,48.02; H, 7.01; N, 12.92%
【0122】
製法74: 4-(5-クロロメチル-[1,3,4]オキサジアゾール-2-イル)-ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル・エステル
【化89】

製法73のヒドラジド(5.0g、15.6mmol)をジクロロメタン(200ml)中に懸濁し、そしてピリジン(6.4ml、78mmol)を加え、その後に混合液を10℃に冷却した。トリフルオロ酢酸無水物(6.6ml、39mmol)を15分かけて滴下して加えて、次に室温で3時間攪拌した。反応混合液を水(50ml)で分画し、有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥し、ろ過し、そしてろ液を減圧下で蒸発させた。残渣を、メタノール:ジクロロメタン(2:98)を溶出剤として使用するシリカゲル上のクロマトグラフィーにより精製して、表題の化合物を白色固体として得た(2.95g)。
【化90】

【0123】
製法75: 4-(5-モルフォリン-4-イルメチル-[1,3,4]オキサジアゾール-2-イル)-ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル・エステル
【化91】

製法40に記載される方法と同様の方法を使用して、表題の化合物を、製法74の塩化物及びモルフォリンから、橙色油として73%の収率で調製した。
LCMS:m/z APCI+ 253[MH-BOC]+,353[MH]+
【0124】
製法76: 4-(4-ベンジル-5-モルフォリン-4-イルメチル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル)-ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル・エステル
【化92】

製法65に記載の方法と類似の方法を使用して、表題の化合物を、製法75のオキサジアゾールとベンジルアミンから、黄白色固体として収率73%で調製した。
LCMS:m/z APCI+ 342 [MH-BOC]+, 442[MH]+
【0125】
製法77:4-(4-ベンジル-5-ピペリジン-4-イル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イルメチル)-モルフォリン
【化93】

製法76の保護ピペリジン(7.8g、17.7mmol)を1,4-ジオキサン(4M、25ml)中の塩化水素溶液に加え、そして混合液を15℃で18時間攪拌した。溶媒を蒸発させ、そして残渣をジクロロメタンと炭酸ナトリウム水溶液との間で分画した。有機層をMgSO4で乾燥し、そして減圧下で蒸発させて、表題の化合物を黄白色ガムとして得た(4.45g)。
LCMS:m/z APCI+ 342[MH]+
【0126】
製法78: クロロ-酢酸N’-(2-モルフォリン-4-イル-アセチル)-ヒドラジド
【化94】

製法38に記載の方法に従って、表題の化合物を、モルフォリン-4-イル-酢酸・ヒドラジド(Bull. Soc. Chim. Fr. 1962,250を参照のこと)とクロロアセチル・クロリドから87%の収率で、灰白色固体として得た。
LCMS: m/z ES+ 236[M+H]+
【0127】
製法79: 4-(5-クロロメチル-[1,3,4]オキサジアゾール-2-イルメチル)-モルフォリン
【化95】

製法18に記載の方法に従って、表題の化合物を、製法78のヒドラジドから、35%の収率で淡黄色固体として得た。
LCMS:m/z ES+ 218 [M+H]+
【0128】
製法80: 4-[5-(4-ピリジン-2-イル-ピペラジン-1-イルメチル)-[1,3,4]オキサジアゾール-2-イルメチル]-モルフォリン
【化96】

製法40に記載の方法に従って、表題の化合物を、製法79のオキサジアゾールと1-(2-ピリジル)-ピペリジンから、28%の収率で黄色油として得た。
LCMS:m/z ES+ 346 [M+H]+
製法81: 4-[5-(4-ピリミジン-2-イル-ピペラジン-1-イルメチル)-[1,3,4]オキサジアゾール-2-イルメチル]-モルフォリン
【化97】

製法40に記載の方法に従って、表題の化合物を、製法79のオキサジアゾールと1-(2-ピリミジル)-ピペリジンから、黄色油として42%の収率で得た。
LCMS:m/zES+ 368 [M+Na]+
【0129】
製法82: (R/S)-1-[5-(1-ピリミジン-2-イル-ピペリジン-4-イル)-[1,3,4]オキサジアゾール-2-イルメチル]-ピペリジン-3-オール
【化98】

製法40に記載の方法に従って、表題の化合物を、製法39aの塩化物とピペリジン-3-オールから得た。
【化99】

【0130】
製法83: (R)-2-[N’-(3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2’]ビピリジニル-4-カルボニル)-ヒドラジノカルボニル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル・エステル
【化100】

ジクロロメタン(100ml)中の(R)-プロリン-1-tert-ブチル・エステル(3.08g、14.33mmol)、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(1.93g、14.33mmol)、及び1-(3-ジメチルアミノプロピル-3-エチルカルボジイミド・ヒドロクロリド(3.43g、17.9mmol)の混合液を10分間攪拌した。製法35のヒドラジド(3.5g、11.94mmol)とトリエチルアミン(5.8ml、41.8mmol)を加え、そして反応混合液を窒素気下で18時間攪拌した。反応混合液をジクロロメタン(100ml)で希釈し、そして2M水酸化ナトリウム水溶液(50ml)で分画した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、そしてMgSO4で乾燥した。反応混合液を、減圧下で濃縮し、そして形成した固体をエーテルで倍散し、ろ過により単離した。得られた物質を吸引下40℃で乾燥して、表題の化合物を白色固体として得た(4.45g)。
LCMS: m/z ES+ 418 [M+H]+
【0131】
製法84: (R)-2-[5-(3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2’]ビピリジニル-4-イル)-[1,3,4]オキサジアゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル・エステル
【化101】

温度を5℃以下に維持するようにして、無水トリフルオロメタン・スルホン酸(0.49ml、3.0mmol)を、ジクロロメタン(50mol)とピリジン(0.48ml、6.0mmol)中の製法83から得たヒドラジド(500mg、1.2mmol)の氷冷溶液に滴下して加えた。反応液を氷冷しながらさらに2時間攪拌し、そしてジクロロメタン(50ml)で希釈し、そして4%アンモニア水で洗浄した。この水性洗浄液を、ジクロロメタン(50ml)で抽出し、そして混合した有機抽出液をMgSO4で乾燥し、そして減圧下で蒸発させて、油を得た。この油をジエチルエーテルの溶出勾配を使用するシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題の化合物を黄色泡として得た(365mg)。
【化102】

【0132】
製法85: (R)-4-[5-(テトラヒドロ-フラン-3-イルオキシメチル)-[1,3,4]オキサジアゾール-2-イル]-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2’]ビピリジニル
【化103】

製法43に記載の方法に従って、表題の化合物を、製法39の塩化物と(R)-テトラヒドロ-フラン-3-オールから、黄色油として、46%の収率で得た。
LCMS:m/z ES+ 331 [M+H]+
【0133】
製法86: (S)-4-[5-(テトラヒドロ-フラン-3-イルオキシメチル)-[1,3,4]オキサジアゾール-2-イル]-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2’]ビピリジニル
【化104】

製法43に記載の方法に従って、表題の化合物を、製法39の塩化物と(S)-テトラヒドロフラン-3-オールから得た。
LCMS:m/z ES+ 331 [M+H]+
【0134】
製法87: {メチル-[5-(3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2’]ビピリジニル-4-イル)-[1,3,4]オキサジアゾール-2-イルメチル]-アミノ}-酢酸tert-ブチル・エステル
【化105】

製法40に記載の方法に従って、表題の化合物を、製法39の塩化物とメチルアミノ酢酸tert-ブチル・エステルから、黄白色油として86%の収率で得た。
LCMS:m/z ES+ 410 [M+Na]+
【0135】
製法88: テトラヒドロ-フラン-2-カルボン酸N’-(3,4,5,6-テトラヒドロ-2H[1,2’]ビピリジニル-4-カルボニル)-ヒドラジド
【化106】

製法83に記載の方法に従って、表題の化合物を、製法35のヒドラジドとテトラヒドロ-フラン-2-カルボン酸から白色固体として得た。
【化107】

【0136】
製法89: 4-[5-(テトラヒドロ-フラン-2-イル)-[1,3,4]オキサジアゾール-2-イル]-3,4,5,6テトラヒドロ-2H-[1,2’]ビピリジニル
【化108】

製法84に記載の方法に従って、表題の化合物を製法88のヒドラジドから、黄色油として得た。
【化109】

【0137】
製法90: 3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2’]ビピリジニル-4-カルボン酸N’-(2-テトラヒドロ-ピラン-4-イル-アセチル)-ヒドラジド
【化110】

製法83に記載された方法と同様の方法に従って、表題の化合物を製法35のヒドラジドとテトラヒドロ-フラン-2-カルボン酸から、白色固体として、59%の収率で得た。
MS:m/z ES+ 347 [M+H]+
【0138】
製法91: 4-[5-(テトラヒドロ-ピラン-4-イルメチル)-[1,3,4]オキサジアゾール-2-イル]-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2’]ビピリジニル
【化111】

製法84に記載の方法に従って、表題の化合物を製法90のヒドラジドから、橙色油として53%の収率で得た。
MS:m/z ES+ 329 [M+H]+
【0139】
製法92: 4-(5-エトキシメチル-[1,3,4]オキサジアゾール-2-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2’]ビピリジニル
【化112】

製法43に記載の方法に従って、表題の化合物を製法39の塩化物とエタノールから、透明油として35%の収率で得た。
【化113】

【0140】
製法93: 4-[5-(2-メトキシ-エトキシメチル)-[1,3,4]オキサジアゾール-2-イル]-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2’]ビピリジニル
【化114】

製法43に記載の方法に従って、表題の化合物を、製法39の塩化物と2-メトキシ-エタノールから、黄白色油として65%の収率で得た。
MS :m/z ES+ 319 [M+H]+
【0141】
製法94: [5-(3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2’]ビピリジニル-4-イル)-[1,3,4]オキサジアゾール-2-イルメトキシ]-酢酸・tert-ブチル・エステル
【化115】

製法43に記載の方法に従って、表題の化合物を、製法39の塩化物とヒドロキシ-酢酸tert-ブチル・エステルから、薄ピンク色の油として54%の収率で得た。
MS:m/z ES+ 375 [M+H]+
【0142】
製法95: 4-(5-メチルスルファニルメチル-[1,3,4]オキサジアゾール-2-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2’]ビピリジニル
【化116】

メタン・チオレート・ナトリウム(565mg、2.25mmol)を、テトラヒドロフラン(20ml)中の製法39のクロロメチル化合物(1.0g、3.59mmol)の懸濁液に加えた。混合液を室温で16時間攪拌した。酢酸エチル(100ml)を加え、そしてこの溶液を水(100ml)で抽出した。水溶液を酢酸エチルで洗浄し(2×100ml)そして混合した有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥して、そして減圧下で蒸発させて表題の化合物を黄白色固体(1.17g)として得た。
【化117】

【0143】
製法96: 4-(5-ピラゾール-1-イルメチル-[1,3,4]オキサジアゾール-2-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2’]ビピリジニル
【化118】

製法40に記載の方法に従って、表題の化合物を製法39の塩化物及び1H-ピラゾールから、黄色油として47%の収率で得た。
LCMS:m/z ES+ 311 [M+H]+
【0144】
製法97: 4-(5-[1,2,3]トリアゾール-2-イルメチル-[1,3,4]オキサジアゾール-2-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2’]ビピリジニル
【化119】

製法40に記載の方法に従って、表題の化合物を製法39の塩化物及び2H-[1,2,3]-トリアゾールから、透明油として35%の収率で得た。
LCMS:m/z ES+ 312[M+H]+, 334[M+Na]+
【0145】
製法98: 4-(5-[1,2,3]トリアゾール-1-イルメチル-[1,3,4]オキサジアゾール-2-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2’]ビピリジニル
【化120】

製法40に記載の方法に従って、表題の化合物を製法39の塩化物と2H-[1,2,3]-トリアゾールから、透明油として25%の収率で得た。
LCMS: m/z ES+ 312 [M+H]+, 334[M+Na]+
【0146】
製法99: 4-[5-(ピリジン-4-イルオキシメチル)-[1,3,4]オキサジアゾール-2-イル]-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2’]ビピリジニル
【化121】

製法40に記載の方法に従って、表題の化合物を、製法39の塩化物と4-ヒドロキシピリジンから、黄色油として50%の収率で得た。
LCMS: m/z ES+ 338[M+H]+
【0147】
実施例1: (S)-4-[5-ブチル-4-(1-フェニル-エチル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル]-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2’]ビピリジニル
【化122】

製法26のオキサジアゾール(149mg、0.52mmol)、無水塩化マグネシウム(20mg、0.21mmol)、及びS-(-)-1-フェニルエチルアミン(120μl、1mmol)を150℃で18時間熱した。反応混合液を室温に冷却し、そしてジクロロメタン中に溶解した。有機溶液を塩類溶液で洗浄し(3×20ml)、硫酸マグネシウム上で乾燥し、そして減圧下で蒸発させた。メタノール:ジクロロメタン(4:96)を溶出剤として使用するシリカゲル上のクロマトグラフィーにより、残渣を精製した。得られた物質を、ジエチルエーテルと共蒸発し、次にメタノールと共蒸発して、表題の化合物を茶色油(90mg)として得た。
【化123】

【0148】
実施例2-17:
以下の一般式:
【化124】

で表され、以下の表(表7)に記される実施例の化合物は、適切なオキサジアゾールとアミンを使用して、実施例1の方法と同様の方法により調製される。
【0149】
【表9】

【表10】

A:製法18のオキサジアゾールを参照のこと
B:製法27のオキサジアゾールを参照のこと
C:製法26のオキサジアゾールを参照のこと
d:製法23のオキサジアゾールを参照のこと
e:製法22のオキサジアゾールを参照のこと
f:製法30のオキサジアゾールを参照のこと
g:製法20のオキサジアゾールを参照のこと
h:製法21のオキサジアゾールを参照のこと
i:製法19のオキサジアゾールを参照のこと
j:製法25のオキサジアゾールを参照のこと
k:製法34のオキサジアゾールを参照のこと
l:製法29のオキサジアゾールを参照のこと
m:製法37のオキサジアゾールを参照のこと
【0150】
実施例2: 2-[4-(4-ベンジル-5-イソブチル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル)-ピペリジン-1-イル]-ピリミジン
【化125】

【0151】
実施例3: (S)-4-[5-メチル-4-(1-フェニル-エチル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル]-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2’]ビピリジニル
【化126】

【0152】
実施例4: 4-[4-ベンジル-5-ブチル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル]-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2’]ビピリジニル
【化127】

【0153】
実施例5: 2-[4-(4-ベンジル-5-イソプロピル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル)-ピペリジン-1-イル]-ピリミジン
【化128】

実施例6: 2-[4-(4-ベンジル-5-シクロプロピル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル)-ピペリジン-1-イル]-ピリミジン
HPLC・Waters・Xterra(商標)C18・5μm・19×100mm・50:50(H2O+0.1%ジエチルアミン/アセトニトリル),18ml/分・1.04分
LRMS: m/z・APCI353[M+H]+
【0154】
実施例7: (S)-2-{4-[5-メチル-4-(1-フェニル-プロピル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル)-ピペリジン-1-イル]-ピリミジン
【化129】

実施例8: 2-[4-(4-ベンジル-5-プロピル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル)-ピペリジン-1-イル]-ピリミジン
【化130】

【0155】
実施例9: 2-{4-[4-ベンジル-5-(2-クロロ-フェノキシメチル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル]-ピペリジン-1-イル}-ピリミジン
【化131】

【0156】
実施例10: 2-[4-(4-ベンジル-5-ブチル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル)-ピペリジン-1-イル]-ピリミジン
【化132】

【0157】
実施例11: (S)-2-{4-[5-メチル-4-(1-フェニル-エチル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル)-ピペリジン-1-イル]-ピリミジン
【化133】

【0158】
実施例12: 2-{4-[4-ベンジル-5-(4-フルオロ-フェノキシメチル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル]-ピペリジン-1-イル}-ピリミジン
【化134】

【0159】
実施例13: 2-{4-[5-メチル-4-(3-メチル-ベンジル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル)-ピペリジン-1-イル]-ピリミジン
LCMS: m/z ES+349[M+H]+
HPLC Phenomenex C8 5μm 10×150mm、50:50(H2O+0.1%ジエチルアミン/アセトニトリル)、 8ml/分・214nM 4.41分
【0160】
実施例14: (S)-2-{4-[5-メチル-4-(1-フェニル-エチル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イルメチル]-ピペリジン-1-イル}-ピリミジン
【化135】

【0161】
実施例15: 2-{4-[4-(3-フルオロ-ベンジル)-5-メチル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル)-ピペリジン-1-イル]-ピリミジン
HPLC Phenomenex C8 5μm 10×150mm、50:50(H2O+0.1%ジエチルアミン/アセトニトリル)、 8ml/分 214nM, 1.24分.
LRMS: m/z APCI 353[M+H]+
【0162】
実施例16: 4-(4-ベンジル-5-モルフォリン-4-イルメチル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2’]ビピリジニル
【化136】

【0163】
実施例17: 4-(4-ベンジル-5-ベンジルオキシメチル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2’]ビピリジニル
【化137】

【0164】
実施例18: 4-(4-ベンジル-5-メチル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2’]ビピリジニル
【化138】

製法32から得たピペリジン(200mg、0.6mmol)を、2-クロロピリジン(60μl、0.6mmol)及びN-メチルピロリジノン(5ml)中のジイソプロピル・エチルアミン(310μl、1.8mmol)と混合し、そして混合液を140℃で18時間熱した。反応混合液を室温に冷却し、水(150ml)に加え、そして2N塩酸で酸性化した。水溶液を酢酸エチルで洗浄し(3×100ml)、炭酸ナトリウム(固体)で塩基性にし、Hyflo・Super・Cel(商標)を通してろ過し、そして酢酸エチルで抽出した(3×20ml)。混合した有機層を硫酸ナトリウムで洗浄し、減圧下で蒸発させた。残った橙色の油を、メタノール:ジクロロメタン(6:94)を溶出剤として使用するシリカゲル上のクロマトグラフィーにより精製して、表題の化合物を橙色油として得た(10mg)。
【化139】

【0165】
実施例19: (R)-2-[3-メチル-5-(1-ピリミジン-2-イル-ピペリジン-4-イル)-[1,2,4]トリアゾール-4-イル]-2-フェニル-エタノール
【化140】

キシレン(10ml)中の4-(5-メチル-[1,3,4]オキサジアゾール-2-イル)-ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル・エステル(1g、3.7mmol)(WO 0039125を参照のこと)、(R)-(-)-2-アミノ-2-フェニルエタノール(617mg、4.4mmol)、及び4-メチルフェニルスルホン酸(20mg)を、還流下で48時間熱した。溶媒を減圧下で蒸発させて、そして残渣をジクロロメタンと炭酸水素ナトリウム水溶液との間で分画した。水層をジクロロメタンで抽出し、そして混合した有機層を塩類溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させて、そして減圧下で蒸発させた。メタノール:水酸化アンモニウム:ジクロロメタン(10:1:90)を溶出剤として使用するシリカゲル上のクロマトグラフィーにより残渣を精製した。得られた物質を、1,4-ジオキサン中の4M塩化水素溶液に溶解し、そして混合液を15℃で2時間攪拌した。溶媒を減圧下で蒸発させ、そして残渣をジエチルエーテルで倍散した。
得られた物質を、N,N-ジメチルホルムアミド(1ml)中の2-ブロモピリミジン(170mg、1.1mmol)及び炭酸カリウム(308mg、2.2mmol)と混合し、そして50℃で4時間熱した。反応混合液を室温に冷却し、そして水とジクロロメタンとの間で分画した。水層をジクロロメタンで抽出し、そして混合した有機層を塩類溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥して、そして減圧下で蒸発させた。残渣を少量のシリカゲル上に前以って吸着し、次にメタノール:水酸化アンモニウム:酢酸エチル(9:0.1:10)を溶出剤として使用するシリカゲル上のクロマトグラフィーにより精製して、表題の化合物を白色固体(46mg)として得た。
【化141】

【0166】
実施例20: 2-[4-(4-ベンジル-5-メチル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル)-ピペリジン-1-イル]-4-メチル-ピリミジン
【化142】

製法32のピペリジン(100mg、0.39mmol)を、N,N-ジメチルホルムアミド(0.5ml)中の2-ブロモ-4メチルピリミジン(88mg、0.51mmol)及び炭酸カリウム(80mg、0.6mmol)と混合して、50℃で4時間熱した。反応混合液を室温に冷却し、そして水とジクロロメタンとの間で分画した。水層をジクロロメタンで抽出し、そして混合した有機層を塩類溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして減圧下で蒸発した。残渣をジエチルエーテルで倍散し、そして得られた物質を、メタノール:ジクロロメタン(10:90)を溶出剤として使用するシリカゲル上のクロマトグラフィーにより精製した。単離した固体をジエチルエーテルで倍散して、表題の化合物を白色固体(30mg)として得た。
【化143】

【0167】
実施例21: 2-[4-(4-ベンジル-5-メチル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル)-ピペリジン-1-イル]-ピリミジン
【化144】

実施例20に記載の方法に従って、表題の化合物を、製法32のピペリジン(100mg、0.39mmol)及び2-ブロモピリミジンから39%の収率で得た。
【化145】

【0168】
実施例22: 4-(4-ベンジル-5-メチル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル)-1-フェニル-ピペリジン
【化146】

トルエン(20ml)中の製法32から得たピペリジン(250mg、0.75mmol)、ナトリウムtert-ブトキシド(250mg、2.6mmol)(+/-)2,2’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-1,1’-ビナフチル(19mg、0.03mmol)、及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(14mg、0.15mmol)の混合液に、3-ブロモベンゼン(80μL、0.75mmol)を加え、そして混合液を70℃で4時間攪拌した。ジイソプロピルアミン(260μL、2.6mmol)とさらなる量の2,2’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-1,1'-ビナフチル(19mg、0.03mmol)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(14mg、0.15mmol)を加え、そして反応混合液を70℃でさらに4時間攪拌した。反応混合液を室温に冷却し、そして減圧下で蒸発させた。残渣を炭酸ナトリウム水溶液(20ml)と酢酸エチル(20ml)との間で分画した。水溶液を酢酸エチルで抽出し(2×20ml)、そして混合された有機溶液を塩類溶液で洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥し、そして減圧下で蒸発させた。残った橙色の油を、メタノール:ジクロロメタン(0:100〜4:96の勾配)を溶出剤として使用するシリカゲル上のクロマトグラフィーにより精製して、表題の化合物を得た(16mg)。
【化147】

【0169】
実施例23: 2-[4-(4-ベンジル-5-メチル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル)-ピペリジン-1-イル]-ピラジン
【化148】

製法32のピペリジン(164mg、0.5mmol)を、1,4-ジオキサン(10ml)中の2-クロロピラジン(143mg、1.25mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(129μL、1mmol)と混合し、そして還流下で3時間熱した。N,N-ジメチルホルムアミド(4ml)を加え、そして混合液を100℃で48時間熱した。溶媒を減圧下で蒸発させ、そして残渣を酢酸エチル(20ml)中に溶解した。有機溶液を水(20ml)と塩類溶液(20ml)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして減圧下で蒸発させた。残渣をメタノール:ジクロロメタン(0.7:99.3)を溶出剤として使用するシリカゲル上のクロマトグラフィーにより精製して、表題の化合物を灰白色固体(45mg)として得た。
【化149】

【0170】
実施例24: 4-(4-ベンジル-5-ピペリジン-1-イルメチル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2’]ビピリジニル
【化150】

製法40のオキサジアゾール(100mg、0.31mmol)、無水塩化マグネシウム(10mg、0.11mmol)、及びベンジルアミン(120μL、1.24mmol)を150℃で18時間熱した。反応混合液を室温に冷却し、そしてジクロロメタンと2N塩酸との間で分画した。酸性溶液をジクロロメタン(×2)で洗浄し、そして炭酸ナトリウム(固体)を加えることにより塩基性にした。形成した固体をろ過により単離し、水で洗浄し、そして吸引下で乾燥して、表題の化合物を白色固体として得た(100mg)。
【化151】

【0171】
実施例25: (S)-4-[4-(1-フェニル-エチル)-5-ピペリジン-1-イルメチル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル]-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2’]ビピリジニル
【化152】

実施例24に記載の方法に従って、表題の化合物を、製法40のオキサジアゾール(115mg、0.35mmol)とS-(-)-1-フェニルエチルアミンから、33%の収率で得た。
【化153】

【0172】
実施例26: 4-[4-ベンジル-5-(4-メトキシ-ピペリジン-1-イルメチル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル]-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2’]ビピリジニル
【化154】

実施例24に記載の方法に従って、表題の化合物を、製法41のオキサジアゾールとベンジルアミンから、39%の収率で得た。
【化155】

【0173】
実施例27:(S)-4-[5-(4-メトキシ-ピペリジン-1-イルメチル)-4-(1-フェニル-エチル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル]-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2’]ビピリジニル
【化156】

実施例24に記載の方法に従って、表題の化合物を、製法41のオキサジアゾールとS-(-)-1-フェニルエチルアミンから、37%の収率で得た。
【化157】

【0174】
実施例28: 4-[4-ベンジル-5-(3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2’]ビピリジニル-4-イル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イルメチル]-ピペラジン-1-カルボン酸ベンジル・エステル
【化158】

製法42のオキサジアゾール(250mg、1.1mmol)、p-トルエン・スルホン酸(20mg)、及びベンジルアミン(176μL、3.3mmol)をキシレン(8ml)中に混合し、そして150℃で18時間熱した。溶媒を減圧下で蒸発させて、そして残渣を酢酸エチル(100ml)と水(50ml)との間で分画した。層を分離し、そして有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥し、そして減圧下で蒸発させた。残渣をジエチルエーテルで倍散して、表題の化合物を白色固体(155mg)として得た。
【化159】

【0175】
実施例29: 4-[4-ベンジル-5-(2-モルフォリン-4-イル-エトキシメチル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル]-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2’]ビピリジニル
【化160】

実施例28に記載の方法に従って、表題の化合物を、製法43のオキサジアゾールとベンジルアミンから、37%の収率で得た。
【化161】

【0176】
実施例30: 4-[4-ベンジル-5-{(3R)-3-メトキシ-ピロリジン-1-イルメチル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル]-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2’]ビピリジニル
【化162】

キシレン(2ml)中の製法55から得たオキサジアゾール(250mg、0.73mmol)、ベンジルアミン(0.24ml、2.19mmol)、及びパラ-トルエン・スルホン酸(20mg)の混合液を150℃で24時間熱した。冷却した混合液を酢酸エチルと飽和炭酸ナトリウム水溶液とのあいだで分画し、そして層を分離した。有機層をMgSO4で乾燥し、そして減圧下で蒸発させた。生成物を、Isolute(商標)カートリッジ及び酢酸エチル:メタノール(100:0〜98:2)の溶出勾配を使用するシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題の化合物を白色固体として得た(75mg)。
【化163】

【0177】
実施例:31〜39
以下の一般構造:
【化164】

で表される以下の実施例を、実施例30に記載される方法と同様の方法に従って、対応するオキサジアゾールとベンジルアミンから調製した。
【0178】
【表11】

【表12】

【表13】

a- 開始物質として製法54のオキサジアゾールを使用した。
b- 開始物質として製法53のオキサジアゾールを使用した。ジクロロメタン:メタノール(100:0〜95:5)の溶出勾配をクロマトグラフィー溶媒として使用した。
c- 開始物質として製法52のオキサジアゾールを使用した。表題の化合物を酢酸エチルから倍散し、次に0.88アンモニアから倍散することにより単離した。
d- 開始物質として製法57のオキサジアゾールを使用した。
e- 開始物質として製法41のオキサジアゾールを使用した。
f- 開始物質として製法27のオキサジアゾールを使用した。
【0179】
実施例40: N-ベンジル-2-[4-ベンジル-5-(3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2’]ビピリジニル-4-イル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル]-アセトアミド
【化165】

キシレン(5ml)中の製法45から得たオキサジアゾール(630mg、1.83mmol)、ベンジルアミン(0.6ml、5.49mmol)、及びパラ-トルエンスルホン酸(50mg)の混合液を還流下で24時間熱した。冷却した混合液を減圧下で蒸発させて、そして残渣を、酢酸エチル:メタノール:0.88アンモニア(90:10:1)を使用するシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーにより精製した。生成物をエーテルで倍散し、そして得られた固体をろ過して分離し、そして乾燥して表題の化合物をピンク色固体として得た(470mg)。
【化166】

【0180】
実施例41: 2-[4-ベンジル-5-(3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2’]ビピリジニル-4-イル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イルメトキシ]-エチルアミン
【化167】

トリフルオロ酢酸(2ml)を、ジクロロエタン(2ml)中の製法69から得た保護アミン(100mg、0.02mmol)溶液に加え、そして反応液を室温で2時間攪拌した。反応液を減圧下で濃縮し、そして残渣を酢酸エチルと炭酸ナトリウム水溶液との間で分画した。層を分離し、有機層をMgSO4で乾燥し、減圧下で蒸発し、そして生成物をエーテルで倍散して、表題の化合物を固体として得た(39mg)。
【化168】

【0181】
実施例42: [4-ベンジル-5-(3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2’]ビピリジニル-4-イル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イルメチル]-エチル-アミン
【化169】

実施例41に記載の方法に従って、表題の化合物を酢酸エチルで倍散した後に、製法66から得た保護アミンから白色固体として得た。
【化170】

【0182】
実施例43: [4-ベンジル-5-(3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2’]ビピリジニル-4-イル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イルメチル]-(2-メトキシ・エチル)-アミン
【化171】

ジクロロメタン(2ml)とトリフルオロ酢酸(2ml)中の製法67から得た保護アミン(170mg、0.34mmol)の溶液を、室温で2時間攪拌した。反応液を減圧下で濃縮し、そして残った油をジクロロメタンと炭酸ナトリウム水溶液との間で分画した。層を分離し、そして有機層をMgSO4で乾燥し、そして減圧下で蒸発させた。生成物をジクロロメタン:メタノール:0.88アンモニア(95:5:0.5)を使用するシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーにより精製し、そして生成物をエーテルで倍散して、表題の化合物を白色固体として得た(70mg)。
【化172】

実施例44: [4-ベンジル-5-(3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2’]ビピリジニル-4-イル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イルメチル]-(3-メトキシ・プロピル)-アミン
【化173】

実施例43に記載の方法に同様の方法に従って、表題の化合物を、製法68から得た保護アミンから白色固体として得た。
【化174】

【0183】
実施例45: 1-{4-[4-ベンジル-5-(3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2’]ビピリジニル-4-イル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イルメチル]-ピペラジン-1-イル}-エタノン
【化175】

塩化アセチル(12μL、1.58mmol)を、ジクロロメタン(1ml)中の製法72から得たピペラジン(55mg、1.32mmol)及びトリエチルアミン(23μL、1.58mmol)の溶液に加え、そして反応液を室温で2.5時間攪拌した。混合液を減圧下で濃縮し、そして残渣を酢酸エチルと重炭酸ナトリウム溶液との間で分画した。層を分離し、有機層をMgSO4で乾燥し、そして減圧下で蒸発させた。生成物をエーテルで倍散し、そして得られた固体をろ過し、そして乾燥して表題の化合物を白色固体として得た(46mg)。
【化176】

【0184】
実施例46: 4-[4-ベンジル-5-(4-メタンスルホニル-ピペラジン-1-イルメチル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル]-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2]ビピリジニル
【化177】

メタン・スルホニル・クロリド(13μL、0.17mmol)を、ジクロロメタン(0.5ml)中の製法72から得たピペラジン(59mg、0.14mmol)及びトリエチルアミン(24μl、0.17mmol)の溶液に加え、そして溶液を室温で2.5時間攪拌した。混合液を減圧下で濃縮し、そして残渣を酢酸エチルと重炭酸ナトリウム溶液との間で分画した。層を分離し、そして有機層を減圧下で蒸発させて、表題の化合物を白色固体として得た(68mg)。
【化178】

【0185】
実施例47: N-[4-ベンジル-5-(3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2’]ビピリジニル-4-イル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イルメチル]-メタンスルホンアミド
【化179】

メタン・スルホニル・クロリド(28μL、0.35mmol)に続いて、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(61μL、0.35mmol)を、ジクロロメタン(1.5ml)中の製法71から得たアミン(100mg、0.29mmol)の溶液に加え、そして反応液を室温で4時間攪拌した。反応混合液をろ過し、そして集めた固体を水とジクロロメタンで洗浄し、そして乾燥して、表題の化合物を白色固体として得た(59mg)。
【化180】

【0186】
実施例48: [4-ベンジル-5-(3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2’]ビピリジニル-4-イル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イルメチル]-(2-メトキシ-エチル)-メチル-アミン
【化181】

ジクロロメタン(1ml)中の実施例43から得たアミン(50mg、0.12mmol)、ホルムアルデヒド(37%aq、40μL、0.49mmol)、及びトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(51mg、0.24mmol)を、室温で21時間激しく攪拌した。反応混合液を、ジクロロメタンと炭酸ナトリウム水溶液との間で分画し、そして層を分離した。有機層をMgSO4で乾燥し、減圧下で蒸発し、そして生成物をエーテルで倍散して、表題の化合物を白色固体として得た。
【化182】

【0187】
実施例49: [4-ベンジル-5-(3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2’]ビピリジニル-4-イル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イルメチル]-(3-メトキシ-プロピル)-メチル-アミン
【化183】

実施例48に記載の方法に従って、表題の化合物を、実施例44から得たアミンとホルムアルデヒドから、白色固体として収率60%で得た。
【化184】

実施例50: 4-(4-ベンジル-5-モルフォリン-4-イルメチル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル)-3’-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2’]ビピリジニル
【化185】

トルエン(8ml)中の製法77から得たピペリジン(200mg、0.6mmol)、ナトリウムtert-ブトキシド(70mg、0.72mmol)(+/-)2,2-ビス(ジフェニルホスフィノ)-1,1’-ビナフチル(15mg、0.024mmol)、及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(11mg、0.012mmol)の混合液に、2-ブロモ-3-メチルピリジン(66μL、0.6mmol)を加え、そして混合液を100℃で18時間攪拌した。反応混合液を室温に冷却し、そして減圧下で蒸発させた。残渣を炭酸ナトリウム水溶液(20ml)とジクロロメタン(20ml)との間で分画した。水溶液をジクロロメタン(2×20ml)で抽出し、そして混合した有機溶液を塩類溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして減圧下で蒸発させた。残渣を、メタノール:ジクロロメタン:0.88アンモニア(5:95:0.5)を溶出剤として使用するシリカゲル上のクロマトグラフィーにより精製して、表題の化合物(80mg)を得た。
【化186】

【0188】
実施例51: 4-(4-ベンジル-5-モルフォリン-4-イルメチル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル)-3’-トリフルオロメチル-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2’]ビピリジニル
【化187】

製法50に記載される方法と同様の方法を使用して、表題の化合物を、製法77のピペリジンと2-クロロ-3-トリフルオロメチルピリジンから、21%の収率で得た。
【化188】

【0189】
実施例52: 4-(4-ベンジル-5-モルフォリン-4-イルメチル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2’]ビピリジニル-3’-カルボニトリル
【化189】

製法77のピペリジン(400mg、1.17mmol)を、1-メチル-2-ピロリジノン(3ml)中の2-クロロ-3-シアノピリミジン(325mg、2.43mmol)及び炭酸カリウム(323mg、2.43mmol)と混合し、そして100℃で18時間熱した。反応混合液を室温に冷却し、そして水とジクロロメタンとの間で分画した。水層をジクロロメタンで抽出し、そして混合した有機層を塩類溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして減圧下で蒸発させた。残渣を、メタノール:水酸化アンモニウム:ジクロロメタン(5:0.5:95)を溶出剤として使用するシリカゲル上のクロマトグラフィーにより精製して、表題の化合物を黄白色の泡として得た(395mg)。
【化190】

【0190】
実施例53: 4-(4-ベンジル-5-モルフォリン-4-イルメチル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2’]ビピリジニル-3’-カルボン酸アミド
【化191】

2-メチル-プロパン-2-オール(10ml)中の実施例52のカルボニトリル(250mg、0.56mmol)の溶液に、粉末状の水酸化カリウム(95mg、1.68mmol)を加えた。混合液を100℃で18時間熱し、次に減圧下で蒸発させた。残渣を、メタノール:アンモニウム:ジクロロメタン(5:0.5:95)を溶出剤として使用するシリカゲル上のクロマトグラフィーにより精製して、表題の化合物(220mg)を、白色固体として得た。
【化192】

【0191】
実施例54: (S)-4-[4-(1-フェニル-エチル)-5-(4-ピリジン-2-イル-ピペラジン-1-イルメチル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イルメチル]-モルフォリン・トリヒドロクロリド
【化193】

実施例28に記載の方法と同様の方法だが、化合物をメタノール:ジクロロメタン(5:95)を溶出剤として使用するシリカゲル上のクロマトグラフィーにより精製するという点で異なる方法により、製法80のオキサジアゾールから表題の化合物を調製した。残渣をジクロロメタン(2ml)中に溶解し、そして塩酸(ジエチルエーテル中に1M、2ml)を加え、そして溶媒を減圧下で蒸発させて、表題の化合物を茶色泡として得た(67%)。
【化194】

【0192】
実施例55: (S)-4-[4-(1-フェニル-エチル)-5-(4-ピリミジン-2-イル-ピペラジン-1-イルメチル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イルメチル]-モルフォリン・トリヒドロクロリド
【化195】

実施例28に記載される方法と同様の方法だが、化合物を、メタノール:ジクロロメタン(5:95)を溶出剤として使用するシリカゲル上のクロマトグラフィーにより精製するという点で異なる方法により、表題の化合物を製法81のオキサジアゾールから得た。残渣をジクロロメタン(2ml)中に溶解し、そして塩酸(ジエチルエーテル中に1M、2ml)を加え、そして溶媒を減圧下で蒸発させて、表題の化合物を茶色泡として得た(77%)。
【化196】

【0193】
実施例56: 1-[4-ベンジル-5-(1-ピリミジン-2-イル-ピペリジン-4-イル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イルメチル]-ピペリジン-3-オール
【化197】

実施例28に記載される方法と同様の方法だが、化合物を、メタノール:ジクロロメタン(5:95)を溶出剤として使用するシリカゲル上のクロマトグラフィーにより精製するという点で異なる方法により、表題の化合物を製法82のオキサジアゾールから得た。
【化198】

【0194】
実施例57: (R)-2-[4-ベンジル-5-(3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2’]ビピリジニル-4-イル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル・エステル
【化199】

実施例28に記載される方法と同様の方法だが、化合物を、メタノール:水酸化アンモニウム:ジクロロメタン(5:0.5:95)を溶出剤として使用するシリカゲル上のクロマトグラフィーにより精製するという点で異なる方法により、表題の化合物を製法84のオキサジアゾールから得た。得られた物質をエーテルで倍散して、表題の化合物を灰白色の固体として得た(60%)。
【化200】

【0195】
実施例58: (R)-4-[4-ベンジル-5-(テトラヒドロ-フラン-3-イルオキシメチル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル]3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2’]ビピリジニル
【化201】

実施例28に記載される方法と同様の方法だが、化合物を、メタノール:水酸化アンモニウム:ジクロロメタン(5:0.5:95)を溶出剤として使用するシリカゲル上のクロマトグラフィーにより精製するという点で異なる方法により、表題の化合物を製法85のオキサジアゾールから得た。
【化202】

【0196】
実施例59: (S)-4-[4-ベンジル-5-(テトラヒドロ-フラン-3-イルオキシメチル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル]3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2’]ビピリジニル
【化203】

実施例28に記載される方法と同様の方法だが、化合物を、酢酸エチル中のジエチルエーテル(1:1)で倍散することにより精製する点で異なる方法により、表題の化合物を製法86のオキサジアゾールから得て、表題の化合物を淡黄色固体(56%)として得た。
【化204】

【0197】
実施例60: {[4-ベンジル-5-(3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2’]ビピリジニル-4-イル)-4H-[l,2,4]トリアゾール-3-イルメチル]-メチル-アミノ}-酢酸tert-ブチル・エステル
【化205】

実施例28に記載される方法と同様の方法だが、化合物を、メタノール:水酸化アンモニウム:ジクロロメタン(5:0.5:95)を溶出剤として使用するシリカゲル上のクロマトグラフィーにより精製するという点で異なる方法により、表題の化合物を製法87のオキサジアゾールから得た。得られた物質を、酢酸エチル中のジエチルエーテル(1:1)で倍散して、表題の化合物を白色固体として得た(35%)。
【化206】

実施例61: 4-[4-ベンジル-5-(テトラヒドロ-ピラン-4-イルメチル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル]-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2’]ビピリジニル
【化207】

実施例28に記載される方法と同様の方法だが、化合物を、メタノール:水酸化アンモニウム:ジクロロメタン(5:0.5:95)を溶出剤として使用するシリカゲル上のクロマトグラフィーにより精製するという点で異なる方法により、表題の化合物を製法91のオキサジアゾールから得た。得られた物質を、ジエチルエーテルで倍散して、表題の化合物を黄白色固体として得た(27%)。
【化208】

【0198】
実施例62: 4-[4-ベンジル-5-(テトラヒドロ-フラン-2-イル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル]-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2’]ビピリジニル
【化209】

実施例28に記載される方法と同様の方法だが、化合物を、ペンタン中のジエチルエーテル(1:1)で倍散することにより精製するという点で異なる方法により、表題の化合物を製法89のオキサジアゾールから調製し、表題の化合物を淡黄色固体として得た(73%)。
【化210】

【0199】
実施例63: 4-(4-ベンジル-5-エトキシメチル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2’]ビピリジニル
【化211】

実施例28に記載される方法と同様の方法だが、化合物を、酢酸エチルで溶出し、続いてジクロロメタン中のメタノール勾配(2〜5%メタノール)で溶出するシリカゲル上のクロマトグラフィーにより精製するという点で異なる方法により、表題の化合物を製法92のオキサジアゾールから調製し、表題の化合物を淡黄色固体として得た(36%)。
【化212】

【0200】
実施例64: 4-[4-ベンジル-5-(2-メトキシ-エトキシメチル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル]-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2’]ビピリジニル
【化213】

実施例28に記載される方法と同様の方法だが、化合物を、酢酸エチルで溶出し、続いてメタノール:ジクロロメタン(5:95)により溶出するシリカゲル上のクロマトグラフィーにより精製するという点で異なる方法により、表題の化合物を製法93のオキサジアゾールから調製した。得られた物質を次にジエチルエーテルで倍散し、表題の化合物を白色固体として得た(60%)。
【化214】

【0201】
実施例65: [4-ベンジル-5-(3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2’]ビピリジニル-4-イル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イルメトキシ]-酢酸tert-ブチル・エステル
【化215】

実施例28に記載される方法と同様の方法だが、化合物を、酢酸エチルで溶出し、続いてメタノール:ジクロロメタン(5:95)で溶出するシリカゲル上のクロマトグラフィーにより精製するという点で異なる方法により、表題の化合物を製法94のオキサジアゾールから調製した。得られた物質を次にジエチルエーテルで倍散して、表題の化合物を淡黄色固体として得た(25%)。
【化216】

【0202】
実施例66: N-ベンジル-2-[4-ベンジル-5-(3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2’]ビピリジニル-4-イル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イルメトキシ]-アセトアミド
【化217】

実施例28に記載される方法と同様の方法だが、化合物を、酢酸エチルで溶出し、続いてメタノール:ジクロロメタン(5:95)で溶出するシリカゲル上のクロマトグラフィーによって精製するという点で異なる方法により、表題の化合物を製法94のオキサジアゾールから調製した。得られた物質を次にジエチルエーテルで倍散して、表題の化合物を白色固体として得た(27%)。
【化218】

【0203】
実施例67: 4-(4-ベンジル-5-メチルスルファニルメチル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2’]ビピリジニル
【化219】

実施例28に記載される方法と同様の方法だが、化合物を、酢酸エチルで溶出し、続いてメタノール:ジクロロメタン(5:95)で溶出するシリカゲル上のクロマトグラフィーによって精製するという点で異なる方法により、表題の化合物を製法95のオキサジアゾールから調製した。得られた物質を次にジエチルエーテルで倍散して、表題の化合物を白色固体として得た(74%)。
【化220】

【0204】
実施例68: 4-(4-ベンジル-5-ピラゾール-1-イルメチル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2’]ビピリジニル
【化221】

実施例28に記載される方法と同様の方法だが、化合物を、酢酸エチルで溶出し、続いてメタノール:ジクロロメタン(5:95)で溶出するシリカゲル上のクロマトグラフィーにより精製するという点で異なる方法により、表題の化合物を製法96のオキサジアゾールから調製した。得られた物質を次にジエチルエーテルで倍散して、表題の化合物を淡黄色固体として得た(4%)。
【化222】

【0205】
実施例69: 4-(4-ベンジル-5-[1,2,3]トリアゾール-2-イルメチル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2’]ビピリジニル
【化223】

実施例28に記載される方法と同様の方法だが、化合物を、酢酸エチルで溶出し、続いてメタノール:ジクロロメタン(5:95)で溶出するシリカゲル上のクロマトグラフィーにより精製するという点で異なる方法により、表題の化合物を製法97のオキサジアゾールから、淡黄色固体として、収率39%で調製した。
【化224】

【0206】
実施例70: 4-(4-ベンジル-5-[1,2,3]トリアゾール-1-イルメチル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2’]ビピリジニル
【化225】

実施例28に記載される方法と同様の方法だが、化合物を、酢酸エチルで溶出し、続いてメタノール:ジクロロメタン(5:95)で溶出するシリカゲル上のクロマトグラフィーにより精製するという点で異なる方法により、表題の化合物を製法98のオキサジアゾールから、淡黄色固体として収率34%で調製した。
【化226】

【0207】
実施例71: 4-[4-ベンジル-5-(ピリジン-4-イルオキシメチル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル]-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2’]ビピリジニル
【化227】

実施例28に記載される方法と同様の方法だが、化合物を、酢酸エチルで溶出し、続いてメタノール:ジクロロメタン(5:95)で溶出するシリカゲル上のクロマトグラフィーにより精製するという点で異なる方法により、表題の化合物を製法99のオキサジアゾールから、淡黄色固体として収率5%で調製した。
【化228】

【0208】
上で記載されるように、スクリーン1.0(V1Aフィルター結合アッセイ)において試験されるとき、上で例示される化合物の全部が、500nM未満のKi値を示した。特異性のある化合物の例は、以下の表9において記される。
【0209】
【表14】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下の式(I):
【化1】

[式中、
1は、C1-C6アルキル、-(CH2)c-[C3-C8シクロアルキル]-、-(CH2)c-W、又は-(CH2)c-Z-(CH2)d-Wを表し;
ここで、Wは、C1-C6アルキル、C1-C6アルキルオキシ、-CO2[C1-C6アルキル]、-CONR45、フェニル基、NR45、het2又はhet3を表し、ここで該フェニル基は、ハロゲン、CF3、OCF3、R3、OR3、CO23、CONR45、CN、SO2NR45、及びNR3SO2Meから独立して選ばれる1以上の基で場合により置換され;
Zは、O又はS(O)gを表し;
gは、0、1、又は2を表し;
2は、5若しくは6員環のアリール又はN、O、若しくはSから選ばれる1以上のヘテロ原子を含みうる5若しくは6員環の複素環基に場合により融合するフェニル基を表し、ここで該フェニル基及び場合により融合される基は、以下に定義される表から独立して選ばれる1以上の基で場合により置換され;
環Aは、少なくとも1のNを含む4-、5-、又は6員環の飽和複素環基を表し;
環Bは、フェニル基又はhet1を表し、ここで各基は、以下に定義される表から独立して選ばれる1以上の基で場合により置換され;
7は、H、C1-C6アルキル、OR3、-(CH2)e-R3、又は-(CH2)f-O-(CH2)e-R3を独立して表し:
ここで、各場合において、R3は、H、場合によりYに置換されるC1-C6アルキル、-(CH2)g-[C3-C8シクロアルキル]、フェニル、ベンジル、ピリジル、又はピリミジルを独立して表し;
各場合において、R4及びR5は、独立してH、C1-C6アルキル(場合によりC1-C6アルキルオキシで置換される)、(CH2)gCO2-[C1-C6アルキル]、-SO2Me、-(CH2)g-[C3-C8シクロアルキル]、SO2Me、フェニル、ベンジル、ピリジル、又はピリミジルを表し;又はR4及びR5は、それらが結合するN原子と一緒になって、3〜8個の原子の複素環基を表し;
Yは、独立してフェニル基、NR45又はhet4を表し、ここで該フェニル基は、ハロゲン、CF3、OCF3、R4、OR4、CO24、CONR45、CN、SO2NR45、NR4SO2Me、及び-NR45から独立して選ばれる1以上の基で場合により置換され;
het1は、少なくとも1のNを含む(が、1以上のO又はS原子も含みうる)4-、5-、又は6員環の飽和又は不飽和複素環基を表し;
het2は、少なくとも1のNを含む(が、1以上のO又はS原子も含みうる)4-、5-、6-、又は7員環の飽和又は不飽和複素環基であって、場合により以下に定義される表から独立して選ばれる1以上の基で置換される複素環基を表し;
het3は、少なくとも1のOを含む(が、1以上のN又はS原子も含みうる)4-、5-、6-、又は7員環の飽和又は不飽和複素環基であって、場合により以下に定義される表から独立して選ばれる1以上の基で置換される複素環基を表し;
het4は、少なくとも1のNを含む(が、1以上のO又はS原子も含みうる)4-、5-、6-、又は7員環の飽和又は不飽和複素環基であって、場合により以下に定義される表から独立して選ばれる1以上の基で置換される複素環基を表し;
2、環B、het1、het2、het3、及びhet4についての置換基は、以下の表:ハロゲン、CF3、OCF3、R3、-(CH2)e-SO2Me、-(CH2)e-OR3、-(CH2)e-CO23、-(CH2)e-CONR45、-(CH2)e-CN、-(CH2)e-SO2NR45、-(CH2)e-NR3SO2Me、-(CH2)e-COR3、-(CH2)e-OCOR3、-(CH2)e-NHCOR3、-(CH2)e-NR3COR6、及び-(CH2)eNR45
から独立して選ばれ;
各場合において、R6は、H、場合によりYに置換されるC1-C6アルキル、-(CH2)g-[C3-C8シクロアルキル]、フェニル、ベンジル、ピリジル、又はピリミジルを独立して表し;
a及びbは、独立して0又は1を表し;
c、d、e、及びgは、独立して0、1、2、3、又は4を表し;
fは、独立して1、2、3、又は4を表す;
但し:(i) a+bは0ではなく;そして
(ii) R1が-(CH2)C-Z-(CH2)d-Wを表し、かつWがNR45又はN結合複素環基を表す場合、dは0又は1であってはならない;そして
(iii) R2が式-(CH2)eOR3、-(CH2)e-CO23、又は-(CH2)eOCOR3の基により置換されるフェニル基を表すか;又はhet1及び/又はhet2が、式-(CH2)eOR3、-(CH2)e-CO23、又は-(CH2)eOCOR3により置換される場合;或いは
7が、-OR3又は-(CH2)f-O-(CH2)e-R3を表し、かつeが0である場合;或いは
Wが、-OR3又は-CO23で置換されるフェニル基を表し;かつR3がYで置換されるアルキル基を表し、かつYがNR45又はN結合het3を表す場合;
3は、Yで置換されるC2-C6アルキルを表さなければならない]
で表される化合物、又はその医薬として許容される塩若しくは溶媒和化合物。
【請求項2】
2が、ハロゲン又は-(CH2)e-OR3から選ばれる1以上の基で場合により置換されるフェニル基である、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
環Aが、ピペリジンジイル(piperidindiyl)、ピペラジンジイル(piperazindiyl)、アゼチジンジイル(azetidindiyl)、又はピロリジンジイル(pyrrolidindiyl)から選ばれる、請求項1又は請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
環Aが、ピペリジンジイルである、請求項3に記載の化合物。
【請求項5】
Zが、Oである、請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項6】
het1が、場合により置換されるピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソキサゾリル、チアゾリル、ピペリジニル、ピペラジニル、アゼチジニル、モルフォリニル、2-オキサ-5-アザ-ビシクロ[2.2.1.]ヘプタニル、又はピロリジニルから選ばれる、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項7】
het1が、場合によりR3により置換されるピリジニル又はピリミジニルから選ばれる、請求項6に記載の化合物。
【請求項8】
het2が、置換又は非置換ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソキサゾリル、チアゾリル、ピペリジニル、ピペラジニル、N-メチル・ピペラジニル、アゼチジニル、モルフォリニル、2-オキサ-5-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタニル、又はピロリジニルから選ばれる、請求項1〜7のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項9】
het2が、イミダゾリル、ピペリジニル、ピペラジニル、N-メチル・ピペラジニル、アゼチジニル、モルフォリニル、2-オキサ-5-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタニル、又はピロリジニルから選ばれる、請求項8に記載の化合物。
【請求項10】
aが1であり、かつbが0である、請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項11】
以下の:
(S)-4-[5-ブチル-4-(1-フェニル-エチル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル]-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル;
2-[4-(4-ベンジル-5-イソブチル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル)-ピペリジン-1-イル]-ピリミジン;
(S)-4-[5-メチル-4-(1-フェニル-エチル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル]-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル;
4-[4-ベンジル-5-ブチル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル]-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル;
2-[4-(4-ベンジル-5-イソプロピル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル)-ピペリジン-1-イル]-ピリミジン;
2-[4-(4-ベンジル-5-シクロプロピル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル)-ピペリジン-1-イル]-ピリミジン;
(S)-2-{4-[5-メチル-4-(1-フェニル-プロピル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル)-ピペリジン-1-イル]-ピリミジン;
2-[4-(4-ベンジル-5-プロピル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル)-ピペリジン-1-イル]-ピリミジン;
2-{4-[4-ベンジル-5-(2-クロロ-フェノキシメチル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル]-ピペリジン-1-イル}-ピリミジン;
2-[4-(4-ベンジル-5-ブチル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル)-ピペリジン-1-イル]-ピリミジン;
(S)-2-{4-[5-メチル-4-(1-フェニル-エチル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル)-ピペリジン-1-イル]-ピリミジン;
2-{4-[4-ベンジル-5-(4-フルオロ-フェノキシメチル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル]-ピペリジン-1-イル}-ピリミジン;
2-{4-[5-メチル-4-(3-メチル-ベンジル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル)-ピペリジン-1-イル]-ピリミジン;
(S)-2-{4-[5-メチル-4-(1-フェニル-エチル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イルメチル]-ピペリジン-1-イル}-ピリミジン;
2-{4-[4-(3-フルオロ-ベンジル)-5-メチル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル)-ピペリジン-イル]-ピリミジン;
4-(4-ベンジル-5-モルフォリン-4-イルメチル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル;
4-(4-ベンジル-5-ベンジルオキシメチル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル;
4-(4-ベンジル-5-メチル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル;
(R)-2-[3-メチル-5-(1-ピリミジン-2-イル-ピペリジン-4-イル)-[1,2,4]トリアゾール-4-イル]-2-フェニル-エタノール;
2-[4-(4-ベンジル-5-メチル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル)-ピペリジン-1-イル]-4-メチル-ピリミジン;
2-[4-(4-ベンジル-5-メチル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル)-ピペリジン-1-イル]-ピリミジン;
4-(4-ベンジル-5-メチル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル)-1-フェニル-ピペリジン;
2-[4-(4-ベンジル-5-メチル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル)-ピペリジン-イル]-ピラジン;
4-(4-ベンジル-5-ピペリジン-1-イルメチル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル;
(S)-4-[4-(1-フェニル-エチル)-5-ピペリジン-1-イルメチル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル]-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル;
4-[4-ベンジル-5-(4-メトキシ-ピペリジン-1-イルメチル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル]-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル;
(S)-4-[5-(4-メトキシ-ピペリジン-1-イルメチル)-4-(1-フェニル-エチル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル]-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル;
4-[4-ベンジル-5-(3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル-4-イル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イルメチル]-ピペラジン-1-カルボン酸ベンジル・エステル;
4-[4-ベンジル-5-(2-モルフォリン-4-イル-エトキシメチル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル]-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル;
4-[4-ベンジル-5-{(3R)-3-メトキシ-ピロリジン-1-イルメチル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル]-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル;
4-[4-ベンジル-5-{(3S)-3-メトキシ-ピロリジン-1-イルメチル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル]-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル;
1-[4-ベンジル-5-(3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル-4-イル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イルメチル]-ピロリジン-3-オール
4-(4-ベンジル-5-ピロリジン-1-イルメチル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル;
4-[4-ベンジル-5-(2-オキサ-5-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-5-イルメチル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル]-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル;
4-[4-ベンジル-5-(4-メトキシ-ピペリジン-1-イルメチル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル]-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル;
4-[4-(4-フルオロ-ベンジル)-5-メチル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル]-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル;
4-[4-(3-メトキシ-ベンジル)-5-メチル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル]-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル;
4-[5-メチル-4-(3-メチル-ベンジル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル]-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル;
4-[4-(3-クロロ-ベンジル)-5-メチル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル]-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル;
N-ベンジル-2-[4-ベンジル-5-(3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル-4-イル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル]-アセトアミド;
2-[4-ベンジル-5-(3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル-4-イル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イルメトキシ]-エチルアミン;
[4-ベンジル-5-(3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル-4-イル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イルメチル]-エチル-アミン;
[4-ベンジル-5-(3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル-4-イル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イルメチル]-(2-メトキシ-エチル)-アミン;
[4-ベンジル-5-(3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル-4-イル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イルメチル]-(3-メトキシ-プロピル)-アミン;
1-{4-[4-ベンジル-5-(3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル-4-イル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イルメチル]-ピペラジン-1-イル}-エタノン;
4-[4-ベンジル-5-(4-メタンスルホニル-ピペラジン-1-イルメチル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル]-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2]ビピリジニル;
N-[4-ベンジル-5-(3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル-4-イル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イルメチル]-メタンスルホンアミド;
[4-ベンジル-5-(3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル-4-イル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イルメチル]-(2-メトキシ-エチル)-メチル-アミン;
[4-ベンジル-5-(3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル-4-イル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イルメチル]-(3-メトキシ-プロピル)-メチル-アミン;
4-(4-ベンジル-5-モルフォリン-4-イルメチル-4H- [1,2,4]トリアゾール-3-イル)-3’-メチル-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2’]ビピリジニル;
4-(4-ベンジル-5-モルフォリン-4-イルメチル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル)-3'-トリフルオロメチル-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル;
4-(4-ベンジル-5-モルフォリン-4-イルメチル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル-3'-カルボニトリル;
4-(4-ベンジル-5-モルフォリン-4-イルメチル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル-3'-カルボン酸アミド;
(S)-4-[4-(1-フェニル-エチル)-5-(4-ピリジン-2-イル-ピペラジン-1-イルメチル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イルメチル]-モルフォリン・トリヒドロクロリド;
(S)-4-[4-(1-フェニル-エチル)-5-(4-ピリミジン-2-イル-ピペラジン-1-イルメチル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イルメチル]-モルフォリン・トリヒドロクロリド;
1-[4-ベンジル-5-(1-ピリミジン-2-イル-ピペリジン-4-イル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イルメチル]-ピペリジン-3-オール;
(R)-2-[4-ベンジル-5-(3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル-4-イル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル・エステル;
(R)-4-[4-ベンジル-5-(テトラヒドロ-フラン-3-イルオキシメチル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル]3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル;
(S)-4-[4-ベンジル-5-(テトラヒドロ-フラン-3-イルオキシメチル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル]3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル;
{[4-ベンジル-5-(3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル-4-イル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イルメチル]-メチル-アミノ}-酢酸tert-ブチル・エステル;
4-[4-ベンジル-5-(テトラヒドロ-ピラン-4-イルメチル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル]-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル;
4-[4-ベンジル-5-(テトラヒドロ-フラン-2-イル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル]-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル;
4-(4-ベンジル-5-エトキシメチル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル;
4-[4-ベンジル-5-(2-メトキシ-エトキシメチル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル]-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル;
[4-ベンジル-5-(3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル-4-イル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イルメトキシ]-酢酸tert-ブチル・エステル;
N-ベンジル-2-[4-ベンジル-5-(3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル-4-イル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イルメトキシ]-アセトアミド;
4-(4-ベンジル-5-メチルスルファニルメチル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル;
4-(4-ベンジル-5-ピラゾール-1-イルメチル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル;
4-(4-ベンジル-5-[1,2,3]トリアゾール-2-イルメチル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル;
4-(4-ベンジル-5-[1,2,3]トリアゾール-1-イルメチル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル;
4-[4-ベンジル-5-(ピリジン-4-イルオキシメチル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル]-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル
から選ばれる、請求項1に記載の化合物。
【請求項12】
以下の:
4-[4-ベンジル-5-ブチル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル]-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル;
4-(4-ベンジル-5-モルフォリン-4-イルメチル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル;
4-(4-ベンジル-5-ベンジルオキシメチル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル;
4-(4-ベンジル-5-ピペリジン-1-イルメチル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル)-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル;
(S)-4-[4-(1-フェニル-エチル)-5-ピペリジン-1-イルメチル-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル]-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル;
4-[4-ベンジル-5-(4-メトキシ-ピペリジン-1-イルメチル)-4H-[1,2,4]トリアゾール-3-イル]-3,4,5,6-テトラヒドロ-2H-[1,2']ビピリジニル;
から選ばれる、請求項11に記載の化合物。
【請求項13】
医薬としての式(I)に記載の化合物の使用。
【請求項14】
侵襲、アルツハイマー病、拒食症、不安障害、喘息、アテローム性動脈硬化症、心不全、循環器病、白内障、中枢神経系病、脳血管虚血、肝硬変、認知性障害、クッシング病、うつ病、糖尿病、月経困難症、浮腫、嘔吐、子宮内膜症、胃腸疾患、緑内障、婦人科病、心疾患、高血圧症、低ナトリウム血症、子宮内胎児発育遅延虚血、虚血性心疾患、肺腫瘍、排尿障害、排卵痛、動揺病、新生物、腎毒性、インシュリン非依存性糖尿病、肥満、妄想/強迫性障害、高眼圧症、早漏、早期分娩、肺疾患、白蝋病、腎疾患、腎不全、男性及び女性機能障害、睡眠障害、脊椎損傷、血栓症、尿路感染、尿路結石症の治療方法であって、式(I)の化合物の治療有効量を、そうした疾患を患う患者に投与することを含む、前記方法。
【請求項15】
前記疾患が、月経困難症である、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
侵襲、アルツハイマー病、拒食症、不安障害、喘息、アテローム性動脈硬化症、心不全、循環器病、白内障、中枢神経系病、脳血管虚血、肝硬変、認知性障害、クッシング病、うつ病、糖尿病、月経困難症、浮腫、嘔吐、子宮内膜症、胃腸疾患、緑内障、婦人科病、心疾患、高血圧症、低ナトリウム血症、子宮内胎児発育遅延虚血、虚血性心疾患、肺腫瘍、排尿障害、排卵痛、動揺病、新生物、腎毒性、インシュリン非依存性糖尿病、肥満、妄想/強迫性障害、高眼圧症、早漏、早期分娩、肺疾患、白蝋病、腎疾患、腎不全、男性及び女性機能障害、睡眠障害、脊椎損傷、血栓症、尿路感染、尿路結石症の治療用医薬の製造における、式(I)の化合物の使用。
【請求項17】
月経困難症の治療のための、請求項16に記載の使用。
【請求項18】
式(I)の化合物又はその医薬として許容される塩若しくは溶媒和化合物を、医薬として許容される賦形剤、希釈剤、又は担体とともに含む、医薬製剤。
【請求項19】
以下の式(II):
【化2】

[式中、R1、環A及び環B、並びにbは、請求項1に定義されるとおりである]
で表される中間体。
【請求項20】
月経困難症の治療のため、経口避妊薬と組み合わせたV1aアンタゴニストの使用。
【請求項21】
前記V1aアンタゴニストが、請求項1〜12のいずれか1項に記載の化合物を含む、請求項20に記載の使用。

【公表番号】特表2006−506380(P2006−506380A)
【公表日】平成18年2月23日(2006.2.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−546268(P2004−546268)
【出願日】平成15年10月14日(2003.10.14)
【国際出願番号】PCT/IB2003/004587
【国際公開番号】WO2004/037809
【国際公開日】平成16年5月6日(2004.5.6)
【出願人】(593141953)ファイザー・インク (302)
【Fターム(参考)】