説明

有害動物防除組成物及び有害動物の防除方法

【課題】有害動物に対する優れた防除効力を有する有害動物防除用組成物、及び有害動物の防除方法を提供する。
【解決手段】式(1)


〔式中、Qは酸素または硫黄を表し、G1は窒素またはCHを表し、R1は水素またはアミノ基を表し、R2は水素、ハロゲン、ニトロ基、アミノ基、シアノ基、ハロゲンで置換されていてもよいC1−C6鎖状炭化水素基、ハロゲンで置換されていてもよいC3−C6シクロアルキル基などを表し、R3はハロゲン基で置換されたC1−C6アルキル基またはC3−C6アルケニル基などを表す。〕で示されるピリミジン化合物と、ピリプロキシフェンとを含有する有害動物防除組成物。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、有害動物防除組成物及び有害動物の防除方法に関する。
【背景技術】
【0002】
これまでに有害生物の防除を目的として、様々な化合物が検討されており、実用に供されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】The Pesticide Manual−15th edition(BCPC刊);ISBN 978−1−901396−18−8
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、有害動物に対して優れた防除効力を有する有害動物防除組成物、及び有害動物の防除方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者等は、鋭意検討した結果、下記式(1)で示されるピリミジン化合物と、ピリプロキシフェンとを併用することにより、有害動物に対して優れた防除効力を有することを見出し、本発明に至った。
即ち、本発明は次の通りの構成をとるものである。
[1] 式(1)

〔式中、
Qは酸素または硫黄を表し、
1は窒素またはCHを表し、
1は水素またはアミノ基を表し、
2は水素、ハロゲン、ニトロ基、アミノ基、シアノ基、ハロゲンで置換されていてもよいC1−C6鎖状炭化水素基、ハロゲンで置換されていてもよいC3−C6シクロアルキル基、ハロゲンで置換されていてもよいC1−C6アルコキシ基、ハロゲンで置換されていてもよいC1−C4アルキルアミノ基またはハロゲンで置換されていてもよいC2−C8ジアルキルアミノ基を表し、
3は群Aより選ばれる1個以上の基で置換されたC1−C6アルキル基または群Aより選ばれる1個以上の基で置換されたC3−C6アルケニル基を表し、
群Aはハロゲンおよび−Si(R43
{R4は互いに同一でも相異なっていてもよく、ハロゲンで置換されていてもよいC1−C6鎖状炭化水素基を表す。}からなる群を表す。〕
で示されるピリミジン化合物と、ピリプロキシフェンとを含有する有害動物防除組成物。
[2] 式(1)における、Qが酸素である[1]記載の有害動物防除組成物。
[3] 式(1)における、R2が水素、ハロゲンまたはハロゲンで置換されていてもよいC1−C6アルキル基である[1]又は[2]記載の有害動物防除組成物。
[4] 式(1)における、R2が水素又はハロゲンで置換されていてもよいC1−C6アルキル基である[1]又は[2]記載の有害動物防除組成物。
[5] 式(1)における、R1が水素である[1]〜[4]いずれか一項記載の有害動物防除組成物。
[6] 式(1)における、R3がハロゲンで置換されたC1−C6アルキル基またはハロゲンで置換されたC3−C6アルケニル基である[1]〜[5]いずれか一項記載の有害動物防除組成物。
[7] 式(1)における、R3がハロゲンで置換されたC1−C6アルキル基である[1]〜[5]いずれか一項記載の有害動物防除組成物。
[8] 式(1)における、R3が1個〜8個のフッ素または塩素で置換されたC1−C6アルキル基である[1]〜[5]いずれか一項記載の有害動物防除組成物。
[9] 式(1)における、G1が窒素である[1]〜[8]いずれか一項記載の有害動物防除組成物。
[10] ピリミジン化合物とピリプロキシフェンとの重量比が、5:95〜95:5の[1]〜[9]いずれか一項記載の有害動物防除組成物。
[11] 式(A)

〔式中、
2Aは水素、C1−C3アルキル又はハロゲンを表し、
3Aはハロゲンで置換されていてもよいC1−C6アルキル基又はハロゲンで置換されていてもよいC3−C6アルケニル基を表す。〕
で示されるピリミジン化合物と、ピリプロキシフェンとを含有する有害動物防除組成物。
[12] ピリミジン化合物とピリプロキシフェンとの重量比が、5:95〜95:5の[11]記載の有害動物防除組成物。
[13]
式(1)

〔式中、
Qは酸素または硫黄を表し、
1は窒素またはCHを表し、
1は水素またはアミノ基を表し、
2は水素、ハロゲン、ニトロ基、アミノ基、シアノ基、ハロゲンで置換されていてもよいC1−C6鎖状炭化水素基、ハロゲンで置換されていてもよいC3−C6シクロアルキル基、ハロゲンで置換されていてもよいC1−C6アルコキシ基、ハロゲンで置換されていてもよいC1−C4アルキルアミノ基またはハロゲンで置換されていてもよいC2−C8ジアルキルアミノ基を表し、
3は群Aより選ばれる1個以上の基で置換されたC1−C6アルキル基または群Aより選ばれる1個以上の基で置換されたC3−C6アルケニル基を表し、
群Aはハロゲンおよび−Si(R43
{R4は互いに同一でも相異なっていてもよく、ハロゲンで置換されていてもよいC1−C6鎖状炭化水素基を表す。}からなる群を表す。〕
で示されるピリミジン化合物と、ピリプロキシフェンとの有効量を、有害動物または有害動物の生息場所に施用する有害動物の防除方法。
[14] 式(1)における、Qが酸素である[13]記載の防除方法。
[15] 式(1)における、R2が水素、ハロゲンまたはハロゲンで置換されていてもよいC1−C6アルキル基である[13]又は[14]記載の防除方法。
[16] 式(1)における、R2が水素又はハロゲンで置換されていてもよいC1−C6アルキル基である[13]又は[14]記載の防除方法。
[17] 式(1)における、R1が水素である[13]〜[16]いずれか一項記載の防除方法。
[18] 式(1)における、R3がハロゲンで置換されたC1−C6アルキル基またはハロゲンで置換されたC3−C6アルケニル基である[13]〜[17]いずれか一項記載の防除方法。
[19] 式(1)における、R3がハロゲンで置換されたC1−C6アルキル基である[13]〜[17]いずれか一項記載の防除方法。
[20] 式(1)における、R3が1個〜8個のフッ素または塩素で置換されたC1−C6アルキル基である[13]〜[17]いずれか一項記載の防除方法。
[21] 式(1)における、G1が窒素である[13]〜[20]いずれか一項記載の防除方法。
[22] ピリミジン化合物とピリプロキシフェンとの重量比が、5:95〜95:5の[13]〜[21]いずれか一項記載の防除方法。
[23] 式(A)

〔式中、
2Aは水素、C1−C3アルキル又はハロゲンを表し、
3Aはハロゲンで置換されていてもよいC1−C6アルキル基又はハロゲンで置換されていてもよいC3−C6アルケニル基を表す。〕
で示されるピリミジン化合物と、ピリプロキシフェンとの有効量を、有害動物または有害動物の生息場所に施用する有害動物の防除方法。
[24] ピリミジン化合物とピリプロキシフェンとの重量比が、5:95〜95:5の[23]記載の防除方法。
【0006】
本発明に係る有害動物防除組成物は、有害動物に対して優れた防除効果を有する。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明に係る有害動物防除組成物(以下、「本発明組成物」と称する場合がある。)は、式(1)で示されるピリミジン化合物(以下、「本活性化合物」と称する場合がある。)と、ピリプロキシフェンとを有効成分として含有する。
【0008】
本活性化合物について説明する。
本活性化合物における置換基としては、以下の例が挙げられる。尚、本発明において、「ハロゲン原子」とはフッ素原子、塩素原子、臭素原子及び沃素原子を意味する。
【0009】
本活性化合物において「C1−C6鎖状炭化水素基」としては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、1−メチルブチル基、tert−ペンチル基、ネオペンチル基、ヘキシル基、イソへキシル基等のC1−C6アルキル基;
ビニル基、2−プロペニル基、2−ブテニル基、3−ブテニル基、2−メチル−2−プロペニル基、3−メチル−2−ブテニル基、2−ペンテニル基、2−ヘキセニル基等のC2−C6アルケニル基;
エチニル基、2−プロピニル基、2−ブチニル基および3−ブチニル基等のC2−C6アルキニル基が挙げられる。
【0010】
本活性化合物において「ハロゲンで置換されていてもよいC1−C6鎖状炭化水素基」としては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、1−メチルブチル基、tert−ペンチル基、ネオペンチル基、ヘキシル基、イソへキシル基、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、2,2,2−トリクロロエチル基、ペンタフルオロエチル基、パーフルオロプロピル基、パーフルオロブチル基、パーフルオロヘキシル基等のハロゲンで置換されていてもよいC1−C6アルキル基;
ビニル基、2−プロペニル基、3−クロロ−2−プロペニル基、2−クロロ−2−プロペニル基、3,3−ジクロロ−2−プロペニル基、2−ブテニル基、3−ブテニル基、2−メチル−2−プロペニル基、3−メチル−2−ブテニル基、2−ペンテニル基および2−ヘキセニル基等のハロゲンで置換されていてもよいC2−C6アルケニル基;
エチニル基、2−プロピニル基、2−ブチニル基、3−ブチニル基、3−クロロ−2−プロピニル基および3−ブロモ−2−プロピニル基等のハロゲンで置換されていてもよいC2−C6アルキニル基が挙げられる。
【0011】
本活性化合物において「ハロゲンで置換されていてもよいC3−C6シクロアルキル基」としては、例えばシクロプロピル基、2,2−ジフルオロシクロプロピル基、2,2−ジクロロシクロプロピル基、2,2−ジブロモシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基およびシクロヘキシル基が挙げられる。
【0012】
本活性化合物において「ハロゲンで置換されていてもよいC1−C6アルコキシ基」としては、例えばメトキシ基、トリフルオロメトキシ基、エトキシ基、2,2,2−トリフルオロエトキシ基、プロピルオキシ基、イソプロピルオキシ基、ブトキシ基、イソブチルオキシ基、sec−ブチルオキシ基、tert−ブチルオキシ基、ペンチルオキシ基およびヘキシルオキシ基が挙げられる。
【0013】
本活性化合物において「ハロゲンで置換されていてもよいC1−C4アルキルアミノ基」としては、例えばメチルアミノ基、エチルアミノ基、2,2,2−トリフルオロエチルアミノ基、プロピルアミノ基、イソプロピルアミノ基およびブチルアミノ基が挙げられる。
【0014】
本活性化合物において「ハロゲンで置換されていてもよいC2−C8ジアルキルアミノ基」としては、例えばジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ビス(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ基、およびジプロピルアミノ基が挙げられる。
【0015】
本活性化合物において「群Aより選ばれる1個以上の基で置換されたC1−C6アルキル基」としては、例えば2,2−ジクロロプロピル基、2−クロロ−2−メチルプロピル基、2,2,2−トリクロロエチル基、1−メチル−2,2,2−トリクロロエチル基、モノフルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、1,1−ジフルオロエチル基、2,2−ジフルオロエチル基、1,2,2−トリフルオロエチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、1,1,2,2−テトラフルオロエチル基、1,1,2,2,2−ペンタフルオロエチル基、1−フルオロプロピル基、2−フルオロプロピル基、3−フルオロプロピル基、1,1−ジフルオロプロピル基、2,2−ジフルオロプロピル基、3,3−ジフルオロプロピル基、2,3,3−トリフルオロプロピル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基、2,2,3,3−テトラフルオロプロピル基、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル基、1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオロプロピル基、1,1,2,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロピル基、1,1−ビス(トリフルオロメチル)メチル基、パーフルオロイソプロピル基、2,3,3,3−テトラフルオロ−2−(トリフルオロメチル)プロピル基、4−フルオロブチル基、2−フルオロブチル基、2,2−ジフルオロブチル基、3−フルオロブチル基、3,3−ジフルオロブチル基、4,4−ジフルオロブチル基、4,4,4−トリフルオロブチル基、2,2,3−トリフルオロブチル基、2,2,3,3−テトラフルオロブチル基、2,2,3,4−テトラフルオロブチル基、3,3,4,4−テトラフルオロブチル基、2,2,3,4,4−ペンタフルオロブチル基、2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロブチル基、2,2,3,3,4,4−ヘキサフルオロブチル基、2,2,3,3,4,4,4−ヘプタフルオロブチル基、1,1,2,2,3,3,4,4−オクタフルオロブチル基、1−(トリメチルシリル)メチル基および2−(トリメチルシリル)エチル基が挙げられる。
【0016】
本活性化合物において「群Aより選ばれる1個以上の基で置換されたC3−C6アルケニル基」としては、例えば3,3−ジクロロ−2−プロペニル基、2,3,3−トリクロロ−2−プロペニル基、3,3−ジフルオロ−2−プロペニル基、2,3−ジフルオロ−2−プロペニル基、4,4,4−トリフルオロ−2−ブテニル基および2,3,4,4,4−ペンタフルオロ−2−ブテニル基が挙げられる。
【0017】
本発明に用いられる本活性化合物の態様としては、例えば次のものが挙げられる。
式(1)において、Qが酸素であるピリミジン化合物;
式(1)において、Qが硫黄であるピリミジン化合物;
式(1)において、R1が水素であるピリミジン化合物;
式(1)において、R1がアミノ基であるピリミジン化合物;
【0018】
式(1)において、R2が水素、ハロゲン、ニトロ基、アミノ基、シアノ基またはハロゲンで置換されていてもよいC1−C6鎖状炭化水素基であるピリミジン化合物;
式(1)において、R2が水素、ハロゲンまたはハロゲンで置換されていてもよいC1−C6鎖状炭化水素基であるピリミジン化合物;
式(1)において、R2が水素、ハロゲンまたはハロゲンで置換されていてもよいC1−C6アルキル基であるピリミジン化合物;
式(1)において、R2が水素、ハロゲンまたはC1−C6アルキル基であるピリミジン化合物;
式(1)において、R2が水素、フッ素、塩素、臭素またはC1−C6アルキル基であるピリミジン化合物;
式(1)において、R2が水素、フッ素、塩素、臭素またはメチル基であるピリミジン化合物;
【0019】
式(1)において、Qが酸素であり、R3が群Aより選ばれる1個以上の基で置換されたC1−C6アルキル基あるピリミジン化合物;
式(1)において、Qが酸素であり、R3が群Aより選ばれる1個以上の基で置換されたC3−C6アルケニル基であるピリミジン化合物;
式(1)において、Qが酸素であり、R3がトリメチルシリル基で置換されたC1−C6アルキル基であるピリミジン化合物;
式(1)において、Qが酸素であり、R3がハロゲンで置換されたC1−C6アルキル基またはハロゲンで置換されたC3−C6アルケニル基であるピリミジン化合物;
式(1)において、Qが酸素であり、R3がハロゲンで置換されたC1−C6アルキル基であるピリミジン化合物;
式(1)において、Qが酸素であり、R3がハロゲンで置換されたC3−C6アルケニル基であるピリミジン化合物;
式(1)において、Qが酸素であり、R3が1個〜8個のフッ素または塩素で置換されたC1−C6アルキル基であるピリミジン化合物;
式(1)において、Qが酸素であり、R3が1個〜8個のフッ素で置換されたC1−C6アルキル基であるピリミジン化合物;
式(1)において、Qが酸素であり、R3が1個〜8個の塩素で置換されたC1−C6アルキル基であるピリミジン化合物;
式(1)において、Qが酸素であり、R3が2,2−ジクロロプロピル基、2−クロロ−2−メチルプロピル基、2,2,2−トリクロロエチル基、1−メチル−2,2,2−トリクロロエチル基、2,2,3,3−テトラフルオロプロピル基、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル基、1,1−ビス(トリフルオロメチル)メチル基、パーフルオロイソプロピル基、4,4,4−トリフルオロブチル基、2,2,3,3,4,4,4−ヘプタフルオロブチル基、2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロブチル基、2,2,3,3,4,4−ヘキサフルオロブチル基、2,2−ビス(トリフルオロメチル)プロピル基、2−メチル−2−(トリフルオロメチル)プロピル基、または2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロペンチル基であるピリミジン化合物;
【0020】
式(1)において、Qが酸素であり、R2が水素、ハロゲンまたはハロゲンで置換されていてもよいC1−C6アルキル基であり、R1が水素であるピリミジン化合物;
式(1)において、Qが酸素であり、R2が水素、ハロゲンまたはハロゲンで置換されていてもよいC1−C6アルキル基であり、R1が水素であり、R3がハロゲンで置換されたC1−C6アルキル基またはハロゲンで置換されたC3−C6アルケニル基であるピリミジン化合物;
式(1)において、Qが酸素であり、R2が水素、ハロゲンまたはC1−C6アルキル基であり、R1が水素であり、R3がハロゲンで置換されたC1−C6アルキル基であるピリミジン化合物;
式(1)において、Qが酸素であり、G1が窒素であり、R2が水素、ハロゲンまたはハロゲンで置換されていてもよいC1−C6アルキル基であり、R1が水素であり、R3がハロゲンで置換されたC1−C6アルキル基であるピリミジン化合物;
式(1)において、Qが酸素であり、R2が水素、ハロゲンまたはハロゲンで置換されていてもよいC1−C6アルキル基であり、R1が水素であり、R3がハロゲンで置換されたC1−C6アルキル基であるピリミジン化合物;
式(1)において、Qが酸素であり、R2が水素、ハロゲンまたはハロゲンで置換されていてもよいC1−C6アルキル基であり、R1が水素であり、R3が1個〜8個のフッ素または塩素で置換されたC1−C6アルキル基であるピリミジン化合物;
式(1)において、Qが酸素であり、R2が水素、ハロゲンまたはハロゲンで置換されていてもよいC1−C6アルキル基であり、R1が水素であり、R3が1個〜8個のフッ素または塩素で置換されたC1−C6アルキル基であるピリミジン化合物;
【0021】
式(1)において、Qが酸素であり、G1が窒素であり、R1が水素であり、R2が水素、C1−C3アルキル又はハロゲンであり、R3がハロゲンで置換されていてもよいC1−C6アルキル基又はハロゲンで置換されていてもよいC3−C6アルケニル基であるピリミジン化合物;すなわち式(A)

〔式中、
2Aは水素、C1−C3アルキル又はハロゲンを表し、
3Aはハロゲンで置換されていてもよいC1−C6アルキル基又はハロゲンで置換されていてもよいC3−C6アルケニル基を表す。〕
で示されるピリミジン化合物。
【0022】
本発明組成物の態様としては、例えば
式(A)で示されるピリミジン化合物とピリプロキシフェンとを含有する組成物;
式(A)で示されるピリミジン化合物とピリプロキシフェンとを、重量比で式(A)で示されるピリミジン化合物/ピリプロキシフェン=5:95〜95:5の割合で含有する組成物。
【0023】
次に、本発明組成物における有効成分である本活性化合物の製造法について説明する。
本活性化合物は、例えば、以下の(製造法A)〜(製造法D)にしたがって製造することができる。
【0024】
(製造法A)
本活性化合物は、
式(2)

〔式中、R1、R2およびG1は、前記と同じ意味を表す。〕
で示される化合物(以下、化合物(2)と記す。)と、
式(3)

〔式中、R3およびQは、前記と同じ意味を表す。〕
で示される化合物(以下、化合物(3)と記す。)とを反応させることにより製造することができる。
該反応は、溶媒の存在下または非存在下で行われる。反応に用いられる溶媒としては、例えば水、1,4−ジオキサン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、tert−ブチルメチルエーテル等のエーテル、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素、トルエン、ベンゼン、キシレン等の炭化水素、アセトニトリル等のニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン(以下、NMPと記す。)、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性極性溶媒およびこれらの混合物が挙げられる。
該反応に用いられる化合物(3)の量は、化合物(2)1モルに対して、通常1〜2モルの割合である。
該反応は、通常、塩基の存在下で行われる。塩基の存在下で行われる場合に用いられる塩基としては、例えばピリジン、ピコリン、2,6−ルチジン、1,8−ジアザビシクロ〔5,4,0〕7−ウンデセン(以下、DBUと記す。)、1,5−ジアザビシクロ〔4,3,0〕5−ノネン等の含窒素複素環化合物、トリエチルアミン、N−エチルジイソプロピルアミン等の第3級アミン、炭酸カリウム、水素化ナトリウム等の無機塩基が挙げられる。
塩基の存在下で行われる場合に用いられる塩基の量は、化合物(2)1モルに対して、通常1モル以上である。
該反応の反応温度は、通常、−20〜100℃の範囲であり、反応時間は、通常、0.1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を水に注加した後、有機溶媒抽出する、または、析出した沈殿を濾取することにより本活性化合物を単離することができる。単離された本活性化合物は、再結晶、クロマトグラフィー等により更に精製することもできる。
【0025】
(製造法B)
本活性化合物のうち、
式(1−i)

〔式中、R2、R3、QおよびG1は、前記と同じ意味を表す。〕
で示される化合物(以下、本活性化合物(1−i)と記す。)は、
式(4)

〔式中、R2およびR3は前記と同じ意味を表す。〕
で示される化合物(以下、化合物(4)と記す。)と、
式(5)

〔式中、G1は前記と同じ意味を表す。〕
で示される化合物(以下、化合物(5)と記す。)とを反応させることにより製造することができる。
該反応は、溶媒の存在下または非存在下で行われる。反応に用いられる溶媒としては、例えば水、1,4−ジオキサン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、tert−ブチルメチルエーテル等のエーテル、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素、トルエン、ベンゼン、キシレン等の炭化水素、アセトニトリル等のニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、NMP、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性極性溶媒およびこれらの混合物が挙げられる。
該反応に用いられる化合物(5)の量は、化合物(4)1モルに対して、通常1〜2モルの割合である。
該反応は、通常、塩基の存在下で行われる。塩基の存在下で行われる場合に用いられる塩基としては、例えばピリジン、ピコリン、2,6−ルチジン、DBU、1,5−ジアザビシクロ〔4,3,0〕5−ノネン等の含窒素複素環化合物、トリエチルアミン、N−エチルジイソプロピルアミン等の第3級アミン、炭酸カリウム、水素化ナトリウム等の無機塩基が挙げられる。
塩基の存在下で行われる場合に用いられる塩基の量は、化合物(4)1モルに対して、通常1モル以上である。
該反応の反応温度は、通常、−20〜100℃の範囲であり、反応時間は、通常、0.1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を水に注加した後、有機溶媒抽出する、または、析出した沈殿を濾取することにより本活性化合物(1−i)を単離することができる。単離された本活性化合物(1−i)は、再結晶、クロマトグラフィー等により更に精製することもできる。
【0026】
(製造法C)
本活性化合物は、
式(6)

〔式中、R1、R2およびG1は前記と同じ意味を表す。〕
で示される化合物(以下、化合物(6)と記す。)と、
化合物(3)とを反応させることにより製造することができる。
該反応は、溶媒の存在下または非存在下で行われる。反応に用いられる溶媒としては、例えば水、1,4−ジオキサン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、tert−ブチルメチルエーテル等のエーテル、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素、トルエン、ベンゼン、キシレン等の炭化水素、アセトニトリル等のニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、NMP、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性極性溶媒およびこれらの混合物が挙げられる。
該反応に用いられる化合物(3)の量は、化合物(6)1モルに対して、通常1〜2モルの割合である。
該反応は、通常、塩基の存在下で行われる。塩基の存在下で行われる場合に用いられる塩基としては、例えばピリジン、ピコリン、2,6−ルチジン、DBU、1,5−ジアザビシクロ〔4,3,0〕5−ノネン等の含窒素複素環化合物、トリエチルアミン、N−エチルジイソプロピルアミン等の第3級アミン、炭酸カリウム、水素化ナトリウム等の無機塩基が挙げられる。
塩基の存在下で行われる場合に用いられる塩基の量は、化合物(6)1モルに対して、通常1モル以上である。
該反応の反応温度は、通常、−20〜100℃の範囲であり、反応時間は、通常、0.1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を水に注加した後、有機溶媒抽出する、または、析出した沈殿を濾取することにより本活性化合物を単離することができる。単離された本活性化合物は、再結晶、クロマトグラフィー等により更に精製することもできる。
【0027】
(製造法D)
本活性化合物は、
式(7)

〔式中、R1、R2、G1およびQは前記と同じ意味を表す。〕
で示される化合物(以下、化合物(7)と記す。)と、
式(8)

〔式中、R3は前記と同じ意味を表し、Lは塩素、臭素、ヨウ素、パラトルエンスルホニルオキシ基またはメタンスルホニルオキシ基等の脱離基を表す。〕
で示される化合物(以下、化合物(8)と記す。)とを反応させることにより製造することができる。
該反応は、溶媒の存在下または非存在下で行われる。反応に用いられる溶媒としては、例えば水、1,4−ジオキサン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、tert−ブチルメチルエーテル等のエーテル、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素、トルエン、ベンゼン、キシレン等の炭化水素、アセトニトリル等のニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、NMP、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性極性溶媒およびこれらの混合物が挙げられる。
該反応に用いられる化合物(8)の量は、化合物(7)1モルに対して、通常1〜2モルの割合である。
該反応は、通常、塩基の存在下で行われる。塩基の存在下で行われる場合に用いられる塩基としては、例えばピリジン、ピコリン、2,6−ルチジン、DBU、1,5−ジアザビシクロ〔4,3,0〕5−ノネン等の含窒素複素環化合物、トリエチルアミン、N−エチルジイソプロピルアミン等の第3級アミン、炭酸カリウム、水素化ナトリウム等の無機塩基が挙げられる。
塩基の存在下で行われる場合に用いられる塩基の量は、化合物(7)1モルに対して、通常1モル以上である。
該反応の反応温度は、通常、−20〜100℃の範囲であり、反応時間は、通常、0.1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を水に注加した後、有機溶媒抽出する、または、析出した沈殿を濾取することにより本活性化合物を単離することができる。単離された本活性化合物は、再結晶、クロマトグラフィー等により更に精製することもできる。
【0028】
次に、本活性化合物の製造中間体の製造法について説明する。該製造中間体の一部は、市販されているか、公知の文献等に準じて製造することができる化合物である。また、例えば下記の方法により製造することもできる。
【0029】
(参考製造法1)
化合物(2)のうち、
式(2−i)

〔式中、R2及びG1は、前記と同じ意味を表す。〕
で示される化合物(以下、化合物(2−i)と記す。)は、
式(9)

〔式中、R2は前記と同じ意味を表す。〕
で示される化合物(以下、化合物(9)と記す。)と、
化合物(5)とを反応させることにより製造することができる。
該反応は、溶媒の存在下または非存在下で行われる。反応に用いられる溶媒としては、例えば水、1,4−ジオキサン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、tert−ブチルメチルエーテル等のエーテル、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素、トルエン、ベンゼン、キシレン等の炭化水素、アセトニトリル等のニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、NMP、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性極性溶媒およびこれらの混合物が挙げられる。
該反応に用いられる化合物(5)の量は、化合物(9)1モルに対して、通常1〜2モルの割合である。
該反応は、通常、塩基の存在下で行われる。塩基の存在下で行われる場合に用いられる塩基としては、例えばピリジン、ピコリン、2,6−ルチジン、DBU、1,5−ジアザビシクロ〔4,3,0〕5−ノネン等の含窒素複素環化合物、トリエチルアミン、N−エチルジイソプロピルアミン等の第3級アミン、炭酸カリウム、水素化ナトリウム等の無機塩基が挙げられる。
塩基の存在下で行われる場合に用いられる塩基の量は、化合物(9)1モルに対して、通常1モル以上である。
該反応の反応温度は、通常、−20〜100℃の範囲であり、反応時間は、通常、0.1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を水に注加した後、有機溶媒抽出する、または、析出した沈殿を濾取することにより化合物(2−i)を単離することができる。単離された化合物(2−i)は、再結晶、クロマトグラフィー等により更に精製することもできる。
【0030】
(参考製造法2)
化合物(2)のうち、
式(2−ii)

〔式中、R2は前記と同じ意味を表す。〕
で示される化合物(以下、化合物(2−ii)と記す。)は、
式(10)

〔式中、R2は前記と同じ意味を表す。〕
で示される化合物(以下、化合物(10)と記す。)と、
式(11)

〔式中、R5は、ハロゲンで置換されていてもよいC1−C6アルキル基を表す。〕
で示される化合物(以下、化合物(11)と記す。)とを反応させることにより製造することができる。
該反応は、溶媒の存在下または非存在下で行われる。反応に用いられる溶媒としては、例えば水;1,4−ジオキサン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、tert−ブチルメチルエーテル等のエーテル;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素;トルエン、ベンゼン、キシレン等の炭化水素;アセトニトリル等のニトリル;N,N−ジメチルホルムアミド、NMP、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性極性化合物;およびこれらの混合物が挙げられる。
該反応に用いられる化合物(11)の量は、化合物(10)1モルに対して、通常1〜2モルである。
該反応の反応温度は、通常、−20〜100℃の範囲である。該反応の反応時間は、通常、0.1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を水に注加してから有機溶媒抽出し、有機層を濃縮することにより化合物(2−ii)を単離することができる。単離された化合物(2−ii)は、クロマトグラフィー、蒸留等により更に精製することもできる。
【0031】
(参考製造法3)
化合物(10)は、化合物(9)とヒドラジンとを反応させることにより製造することができる。
該反応は、溶媒の存在下または非存在下で行われる。反応に用いられる溶媒としては、例えば水;1,4−ジオキサン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、tert−ブチルメチルエーテル等のエーテル;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素;トルエン、ベンゼン、キシレン等の炭化水素;アセトニトリル等のニトリル;N,N−ジメチルホルムアミド、NMP、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性極性化合物;およびこれらの混合物が挙げられる。
該反応に用いられるヒドラジンとしては、例えばヒドラジン及びヒドラジン水和物が挙げられる。
該反応に用いられるヒドラジンの量は、化合物(9)1モルに対して、通常1〜10モルである。
該反応は、通常塩基の存在下で行われる。該反応に用いられる塩基としては、例えばピリジン、ピコリン、2,6−ルチジン、DBU、1,5−ジアザビシクロ〔4,3,0〕5−ノネン等の含窒素複素環化合物;トリエチルアミン、N−エチルジイソプロピルアミン等の第3級アミン;及び炭酸カリウム、水素化ナトリウム等の無機塩基が挙げられる。
該反応に用いられる塩基の量は、化合物(9)1モルに対して、通常1モル以上である。
該反応の反応温度は、通常、0〜100℃の範囲である。該反応の反応時間は、通常、0.1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を水に注加してから有機溶媒抽出し、有機層を濃縮する;反応混合物を水に注加して生じた固体を濾過により集める;または、反応混合物中に生成した固体を濾過により集めることにより化合物(10)を単離することができる。単離された化合物(10)は、再結晶、クロマトグラフィー等により更に精製することもできる。
【0032】
(参考製造法4)
化合物(4)は、化合物(9)と化合物(3)とを反応させることにより製造することができる。
該反応は、溶媒の存在下または非存在下で行われる。反応に用いられる溶媒としては、例えば水、1,4−ジオキサン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、tert−ブチルメチルエーテル等のエーテル、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素、トルエン、ベンゼン、キシレン等の炭化水素、アセトニトリル等のニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、NMP、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性極性溶媒およびこれらの混合物が挙げられる。
該反応に用いられる化合物(3)の量は、化合物(9)1モルに対して、通常1〜2モルの割合である。
該反応は、通常、塩基の存在下で行われる。塩基の存在下で行われる場合に用いられる塩基としては、例えばピリジン、ピコリン、2,6−ルチジン、DBU、1,5−ジアザビシクロ〔4,3,0〕5−ノネン等の含窒素複素環化合物、トリエチルアミン、N−エチルジイソプロピルアミン等の第3級アミン、炭酸カリウム、水素化ナトリウム等の無機塩基が挙げられる。塩基の存在下で行われる場合に用いられる塩基の量は、化合物(9)1モルに対して、通常1モル以上である。
該反応の反応温度は、通常、0〜100℃の範囲であり、反応時間は、通常、0.1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を水に注加した後、有機溶媒抽出することにより化合物(4)を単離することができる。単離された化合物(4)は、クロマトグラフィー等により更に精製することもできる。
【0033】
(参考製造法5)
化合物(6)のうち、式(6−i)

〔式中、R2及びG1は前記と同じ意味を表す。〕
で示される化合物(以下、化合物(6−i)と記す。)は、化合物(9)と化合物(5)とを反応させることにより製造することができる。
該反応は、溶媒の存在下または非存在下で行われる。反応に用いられる溶媒としては、例えば水、1,4−ジオキサン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、tert−ブチルメチルエーテル等のエーテル、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素、トルエン、ベンゼン、キシレン等の炭化水素、アセトニトリル等のニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、NMP、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性極性溶媒およびこれらの混合物が挙げられる。
該反応に用いられる化合物(5)の量は、化合物(9)1モルに対して、通常2〜3モルの割合である。
該反応は、通常、塩基の存在下で行われる。塩基の存在下で行われる場合に用いられる塩基としては、例えばピリジン、ピコリン、2,6−ルチジン、DBU、1,5−ジアザビシクロ〔4,3,0〕5−ノネン等の含窒素複素環化合物、トリエチルアミン、N−エチルジイソプロピルアミン等の第3級アミン、炭酸カリウム、水素化ナトリウム等の無機塩基が挙げられる。塩基の存在下で行われる場合に用いられる塩基の量は、化合物(9)1モルに対して、通常2モル以上である。
該反応の反応温度は、通常、0〜100℃の範囲であり、反応時間は、通常、0.1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を水に注加した後、有機溶媒抽出する、または、析出した沈殿を濾取することにより化合物(6−i)を単離することができる。単離された化合物(6−i)は、再結晶、クロマトグラフィー等により更に精製することもできる。
【0034】
(参考製造法6)
化合物(7)のうち、
式(7−i)

〔式中、R1、R2およびG1は前記と同じ意味を表す。〕
で示される化合物(以下、化合物(7−i)と記す。)は、化合物(6)を加水分解反応に付すことで製造することができる。
該反応は、水の存在下において、塩基あるいは酸の存在下で行われる。必要に応じて、用いられる溶媒としては、例えば1,4−ジオキサン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、tert−ブチルメチルエーテル、ジグライム等のエーテル;トルエン、ベンゼン、キシレン等の炭化水素;及びアセトニトリル等のニトリルが挙げられる。
該反応に用いられる塩基としては、例えば炭酸カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水素化ナトリウム等の無機塩基;ピリジン、ピコリン、2,6−ルチジン、DBU、1,5−ジアザビシクロ〔4,3,0〕5−ノネン等の含窒素複素環化合物;及びトリエチルアミン、N−エチルジイソプロピルアミン等の第3級アミンが挙げられる。該反応が塩基の存在下で行われる場合、該反応に用いられる塩基の量は、化合物(6)1モルに対して、通常0.1〜4モルである。
該反応に用いられる酸としては、例えば塩酸、臭酸、硫酸等の無機酸;及び酢酸、パラトルエンスルホン酸等の有機酸が挙げられる。該反応が酸の存在下で行われる場合、該反応に用いられる酸の量は、化合物(6)1モルに対して、通常0.1モル以上である。
該反応の反応温度は、通常、20〜120℃の範囲である。該反応の反応時間は、通常、0.1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を水に注加してから有機溶媒抽出し、有機層を濃縮する;反応混合物を水に注加して生じた固体を濾過により集める;または、反応混合物中に生成した固体を濾過により集めることにより化合物(7−i)を単離することができる。単離された化合物(7−i)は、再結晶、クロマトグラフィー等により更に精製することもできる。
【0035】
(参考製造法6)
化合物(7)のうち、
式(7−ii)

〔式中、R1、R2およびG1は前記と同じ意味を表す。〕
で示される化合物(以下、化合物(7−ii)と記す。)は、化合物(7−i)と硫化剤とを反応させることにより製造することができる。
該反応は、溶媒の存在下または非存在下で行われる。反応に用いられる溶媒としては、例えば1,4−ジオキサン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、tert−ブチルメチルエーテル、ジグライム等のエーテル、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素、トルエン、ベンゼン、キシレン等の炭化水素、アセトニトリル等のニトリル、ピリジン、ピコリン、ルチジン等のピリジンおよびこれらの混合物が挙げられる。
該反応に用いられる硫化剤としては、五硫化ニリン、ローソン試薬(2,4−ビス−(4−メトキシフェニル)−1,3−ジチア−2,4−ジホスフェタン 2,4−ジスルフィド)等が挙げられる。
該反応に用いられる硫化剤の量は、化合物(7−i)1モルに対して、通常1モル以上である。
該反応の反応温度は、通常、0℃〜200℃の範囲であり、反応時間は、通常、1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物中に析出した沈殿を濾取する、または、反応混合物を有機溶媒抽出等により化合物(7−ii)を単離することができる。単離された化合物(7−ii)は、再結晶、クロマトグラフィー等によりさらに精製することもできる。
【0036】
本発明組成物に含有する本活性化合物は1種でもよいし、2種以上でもよい。好ましくは1種以上、3種以下である。
【0037】
本発明組成物において本活性化合物と併用するピリプロキシフェンについて説明する。
ピリプロキシフェンは、「ザ・ペスティサイド・マニュアル,第15版(The Pesticide Manual, Fifteenth Edition)」(edited by Clive Tomlin, published by The British Crop Production Council, 2009)の749番に記載されており、市販されている。
【0038】
本活性化合物及びピリプロキシフェンは、幾何異性体及び/または立体異性体が存在する場合があるが、本発明はそれら各々の異性体及びそれらの異性体の混合物を包含する。
また、本活性化合物及びピリプロキシフェンは、農薬化学上許容可能な塩を形成する場合がある。そのような塩としては、例えば無機塩基(例えば、ナトリウム、カリウム、リチウム等のアルカリ金属、カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属、アンモニア等)、有機塩基(例えば、ピリジン、コリジン、トリエチルアミン、トリエタノールアミン等)、無機酸(例えば塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、リン酸、硫酸、過塩素酸等)、有機酸(例えば、ギ酸、酢酸、酒石酸、リンゴ酸、クエン酸、シュウ酸、コハク酸、安息香酸、ピクリン酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸等)との塩が挙げられる。本発明における本活性化合物またはピリプロキシフェンとしては、それら各々の塩も含む。
【0039】
本発明組成物において、本活性化合物とピリプロキシフェンとの割合は、重量比(=本活性化合物:ピリプロキシフェン)で、通常5:95〜95:5、好ましくは20:80〜80:20の範囲である。
【0040】
一般に、本発明組成物は、後述の担体等を含有しており、農薬または動物薬の取り得る製剤である。
本発明組成物は、本活性化合物及びピリプロキシフェンを適当な液体担体に溶解または分散させる、本活性化合物及びピリプロキシフェンを適当な固体担体や軟膏基材と混合するか吸着させる、本活性化合物及びピリプロキシフェンを適当なガス状担体に混合または分散させる等の公知の方法により、例えば下記の剤型として調製することができる。
上記剤型としては、乳剤、液剤、マイクロエマルジョン剤、フロアブル剤、油剤、水和剤、顆粒水和剤、粉剤、粒剤、微粒剤、種子コーティング剤、種子浸漬剤、燻煙剤、錠剤、マイクロカプセル剤、噴霧剤、エアゾール剤、炭酸ガス製剤、蚊取り線香・電気蚊取りマット・液体電気蚊取り等の加熱蒸散剤、EW剤、軟膏、毒餌、カプセル剤、ペレット剤、フィルム、注射剤、塗布剤、樹脂製剤、シャンプー製剤等が挙げられる。
該調製において、必要に応じて、乳化剤、懸濁剤、展着剤、浸透剤、湿潤剤、増粘剤、安定剤、固着剤、結合剤、分散剤、着色剤等の製剤用補助剤を添加してもよい。
【0041】
液体担体としては、例えば水、アルコール類(メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ブタノール、ヘキサノール、ベンジルアルコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、フェノキシエタノール等)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等)、芳香族炭化水素類(トルエン、キシレン、エチルベンゼン、ドデシルベンゼン、フェニルキシリルエタン、メチルナフタレン等)、脂肪族炭化水素類(ヘキサン、シクロヘキサン、灯油、軽油等)、エステル類(酢酸エチル、酢酸ブチル、ミリスチン酸イソプロピル、オレイン酸エチル、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジイソブチル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート等)、ニトリル類(アセトニトリル、イソブチロニトリル等)、エーテル類(ジイソプロピルエーテル、1,4−ジオキサン、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノール等)、酸アミド類(N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等)、ハロゲン化炭化水素類(ジクロロメタン、トリクロロエタン、四塩化炭素等)、スルホキシド類(ジメチルスルホキシド等)、炭酸プロピレン及び植物油(大豆油、綿実油等)が挙げられる。
【0042】
製剤化の際に用いられる固体担体としては、例えば粘土類(カオリンクレー、珪藻土、ベントナイト、フバサミクレー、酸性白土等)、合成含水酸化珪素、タルク、セラミック、その他の無機鉱物(セリサイト、石英、硫黄、活性炭、炭酸カルシウム、水和シリカ等)、化学肥料(硫安、燐安、硝安、尿素、塩安等)等の微粉末及び粒状物等があげられる。
【0043】
ガス状担体としては、例えばフルオロカーボン、ブタンガス、LPG(液化石油ガス)、ジメチルエーテル及び炭酸ガスがあげられる。
【0044】
界面活性剤としては、例えばポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、等の非イオン界面活性剤、及びアルキルスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル硫酸塩当の陰イオン界面活性剤が挙げられる。
【0045】
その他の製剤用補助剤としては、固着剤、分散剤、着色剤及び安定剤等、具体的には例えばカゼイン、ゼラチン、糖類(でんぷん、アラビアガム、セルロース誘導体、アルギン酸等)、リグニン誘導体、ベントナイト、合成水溶性高分子(ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸類等)、PAP(酸性りん酸イソプロピル)、BHT(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール)、BHA(2−tert−ブチル−4−メトキシフェノールと3−tert−ブチル−4−メトキシフェノールとの混合物)が挙げられる。
【0046】
本発明組成物は、本活性化合物及びピリプロキシフェンに加え、殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、殺菌剤、植物ホルモン剤、植物成長調節物質、除草剤、共力剤あるいは薬害軽減剤を含有してもよい。
【0047】
本発明組成物における本活性化合物及びピリプロキシフェンの含有割合は、本発明組成物全量に対して、通常0.01〜95重量%、好ましくは約0.1〜90重量%、より好ましくは約5〜70重量%である。
具体的には、本発明組成物が、乳剤、液剤、水和剤、顆粒水和剤の形態である場合は、該含有割合は、本発明組成物全量に対して、通常約1〜90重量%、好ましくは約5〜50重量%である。本発明組成物が、油剤や粉剤の形態である場合は、該含有割合は、通常約0.1〜50重量%、好ましくは約0.1〜20重量%である。本発明組成物が、粒剤の形態である場合は、該含有割合は、通常約0.1〜50重量%、好ましくは約0.5〜20重量%である。
本発明組成物において配合される他の農薬活性成分(例えば、殺虫剤、除草剤、殺ダニ剤及び/または殺菌剤)は、本発明組成物全量に対して、好ましくは約1〜80重量%、より好ましくは約1〜20重量%である。
上記有効成分以外の添加剤の含量は、農薬活性成分の種類または含量、あるいは製剤の剤形等によって異なるが、通常約0.001〜99.9重量%、好ましくは約1〜99重量%である。例えば、本発明組成物全量に対して、界面活性剤を通常約1〜20重量%、好ましくは約1〜15重量%、流動助剤を約1〜20重量%、担体を約1〜90重量%、好ましくは約1〜70重量%を添加することができる。液剤である場合は、本発明組成物全量に対して、界面活性剤を通常約1〜20重量%、好ましくは約1〜10重量%と、水を約20〜90重量%添加することができる。また、乳剤、水和剤、顆粒水和剤等は使用に際して、水等で適宜希釈増量(例えば、約100〜5000倍)して散布することができる。
【0048】
本発明組成物が防除効力を示す有害動物としては、例えば、以下の有害節足動物や有害腹足動物が挙げられる。
【0049】
半翅目害虫:ヒメトビウンカ(Laodelphax striatellus)、トビイロウンカ(Nilaparvata lugens)、セジロウンカ(Sogatella furcifera)等のウンカ類、ツマグロヨコバイ(Nephotettix cincticeps)、タイワンツマグロヨコバイ(Nephotettix virescens)、チャノミドリヒメヨコバイ(Empoasca onukii)等のヨコバイ類、ワタアブラムシ(Aphis gossypii)、モモアカアブラムシ(Myzus persicae)、ダイコンアブラムシ(Brevicoryne brassicae)、ユキヤナギアブラムシ(Aphis spiraecola)、チューリップヒゲナガアブラムシ(Macrosiphum euphorbiae)、ジャガイモヒゲナガアブラムシ(Aulacorthum solani)、ムギクビレアブラムシ(Rhopalosiphum padi)、ミカンクロアブラムシ(Toxoptera citricidus)、モモコフキアブラムシ(Hyalopterus pruni)等のアブラムシ類、アオクサカメムシ(Nezara antennata)、ホソヘリカメムシ(Riptortus clavetus)、クモヘリカメムシ(Leptocorisa chinensis)、トゲシラホシカメムシ(Eysarcoris parvus)、クサギカメムシ(Halyomorpha mista)、サビイロカスミカメムシ(Lygus lineolaris )、アカヒゲホソミドリカスミカメムシ(Trigonotylus caelestialium)等のカメムシ類、オンシツコナジラミ(Trialeurodes vaporariorum)、タバココナジラミ(Bemisia tabaci)、ミカンコナジラミ(Dialeurodes citri)、ミカントゲコナジラミ(Aleurocanthus spiniferus)等のコナジラミ類、アカマルカイガラムシ(Aonidiella aurantii)、サンホーゼカイガラムシ(Comstockaspis perniciosa)、シトラススノースケール(Unaspis citri)、ルビーロウムシ(Ceroplastes rubens)、イセリヤカイガラムシ(Icerya purchasi)、フジコナカイガラムシ(Planococcus kraunhiae)、クワコナカイガラムシ(Pseudococcus longispinis)、ミカンコナカイガラムシ(Planococus citri)、グレープミーリーバグ(Planococcus maritimus)、クワシロカイガラムシ(Pseudaulacaspis pentagona)等のカイガラムシ類、グンバイムシ類、トコジラミ(Cimex lectularius)等のトコジラミ類、キジラミ類等。
【0050】
鱗翅目害虫:ニカメイガ(Chilo suppressalis)、サンカメイガ(Tryporyza incertulas)、コブノメイガ(Cnaphalocrocis medinalis)、ワタノメイガ(Notarcha derogata)、ノシメマダラメイガ(Plodia interpunctella)、アワノメイガ(Ostrinia furnacalis)、ハイマダラノメイガ(Hellula undalis)、シバツトガ(Pediasia teterrellus)等のメイガ類、ハスモンヨトウ(Spodoptera litura)、シロイチモジヨトウ(Spodoptera exigua)、アワヨトウ(Pseudaletia separata)、ヨトウガ(Mamestra brassicae)、タマヤガ(Agrotis ipsilon)、タマナギンウワバ(Plusia nigrisigna)、トリコプルシア属、ヘリオティス属、ヘリコベルパ属等のヤガ類、モンシロチョウ(Pieris rapae)等のシロチョウ類、アドキソフィエス属、ナシヒメシンクイ(Grapholita molesta)、マメシンクイガ(Leguminivora glycinivorella)、アズキサヤムシガ(Matsumuraeses azukivora)、リンゴコカクモンハマキ(Adoxophyes orana fasciata)、チャノコカクモンハマキ(Adoxophyes honmai.)、チャハマキ(Homona magnanima)、ミダレカクモンハマキ(Archips fuscocupreanus)、コドリンガ(Cydia pomonella)等のハマキガ類、チャノホソガ(Caloptilia theivora)、キンモンホソガ(Phyllonorycter ringoneella)等のホソガ類、モモシンクイガ(Carposina niponensis)等のシンクイガ類、リオネティア属等のハモグリガ類、リマントリア属、ユープロクティス属等のドクガ類、コナガ(Plutella xylostella)等のスガ類、ワタアカミムシ(Pectinophora gossypiella)ジャガイモガ(Phthorimaea operculella)等のキバガ類、アメリカシロヒトリ(Hyphantria cunea)等のヒトリガ類、イガ(Tinea translucens)、コイガ(Tineola bisselliella)等のヒロズコガ類等。
【0051】
アザミウマ目害虫:ミカンキイロアザミウマ(Frankliniella occidentalis)、ミナミキイロアザミウマ(Thrips parmi)、チャノキイロアザミウマ(Scirtothrips dorsalis)、ネギアザミウマ(Thrips tabaci)、ヒラズハナアザミウマ(Frankliniella intonsa)等のアザミウマ類等。
【0052】
双翅目害虫:アカイエカ(Culex pipiens pallens)、コガタアカイエカ(Culex tritaeniorhynchus)、ネッタイイエカ(Culex quinquefasciatus)等のイエカ類、ネッタイシマカ(Aedes aegypti)、ヒトスジシマカ(Aedes albopictus)等のエーデス属、シナハマダラカ(Anopheles sinensis)等のアノフェレス属、ユスリカ類、イエバエ(Musca domestica)、オオイエバエ(Muscina stabulans)等のイエバエ類、クロバエ類、ニクバエ類、ヒメイエバエ類、タネバエ(Delia platura)、タマネギバエ(Delia antiqua)等のハナバエ類、イネハモグリバエ(Agromyza oryzae)、イネヒメハモグリバエ(Hydrellia griseola)、トマトハモグリバエ、(Liriomyza sativae)、マメハモグリバエ(Liriomyza trifolii)、ナモグリバエ(Chromatomyia horticola)等のハモグリバエ類、イネキモグリバエ(Chlorops oryzae)等のキモグリバエ類、ウリミバエ(Dacus cucurbitae)、チチュウカイミバエ(Ceratitis capitata)等のミバエ類、ショウジョウバエ類、オオキモンノミバエ(Megaselia spiracularis)等のノミバエ類、オオチョウバエ(Clogmiaalbipunctata)等のチョウバエ類、ブユ類、ウシアブ(Tabanus trigonus)等のアブ類、サシバエ類等。
【0053】
鞘翅目害虫:ウエスタンコーンルートワーム(Diabrotica virgifera virgifera)、サザンコーンルートワーム(Diabrotica undecimpunctata howardi)等のコーンルートワーム類、ドウガネブイブイ(Anomala cuprea)、ヒメコガネ(Anomala rufocuprea)、マメコガネ(Popillia japonica)等のコガネムシ類、メイズウィービル(Sitophilus zeamais)、イネミズゾウムシ(Lissorhoptrus oryzophilus)、アズキゾウムシ(Callosobruchuys chienensis)、イネゾウムシ(Echinocnemus squameus)、ワタミゾウムシ(Anthonomus grandis)、シバオサゾウムシ(Sphenophorus venatus)等のゾウムシ類、チャイロコメノゴミムシダマシ(Tenebrio molitor)、コクヌストモドキ(Tribolium castaneum)等のゴミムシダマシ類、イネドロオイムシ(Oulema oryzae)、ウリハムシ(Aulacophora femoralis)、キスジノミハムシ(Phyllotreta striolata)、コロラドハムシ(Leptinotarsa decemlineata)等のハムシ類、ヒメマルカツオブシムシ(Anthrenus verbasci)、ハラジロカツオブシムシ(Dermestes maculates)等のカツオブシムシ類、タバコシバンムシ(Lasioderma serricorne)等のシバンムシ類、ニジュウヤホシテントウ(Epilachna vigintioctopunctata)等のエピラクナ類、ヒラタキクイムシ(Lyctus brunneus)、マツノキクイムシ(Tomicus piniperda)等のキクイムシ類、ナガシンクイムシ類、ヒョウホンムシ類、ゴマダラカミキリ(Anoplophora malasiaca)等のカミキリムシ類、コメツキムシ類(Agriotes spp.)、アオバアリガタハネカクシ(Paederus fuscipes)等。
【0054】
直翅目害虫:トノサマバッタ(Locusta migratoria)、ケラ(Gryllotalpa africana)、コバネイナゴ(Oxya yezoensis)、ハネナガイナゴ(Oxya japonica)、コオロギ類等。
【0055】
隠翅目害虫:ネコノミ(Ctenocephalides felis)、イヌノミ(Ctenocephalides canis)、ヒトノミ(Pulex irritans)、ケオプスネズミノミ(Xenopsylla cheopis)等。
【0056】
シラミ目害虫:コロモジラミ(Pediculus humanus corporis)、ケジラミ (Phthirus pubis)、ウシジラミ(Haematopinus eurysternus)、ヒツジジラミ(Dalmalinia ovis)、ブタジラミ(Haematopinus suis)等。
【0057】
膜翅目害虫:イエヒメアリ(Monomorium pharaosis)、クロヤマアリ(Formica fusca japonica)、ルリアリ(Ochetellus glaber)、アミメアリ(Pristomyrmex pungens)、オオズアリ(Pheidole noda)、ハキリアリ(Acromyrmex spp.)、ファイヤーアント(Solenopsis spp.)等のアリ類、スズメバチ類、アリガタバチ類、カブラハバチ(Athalia rosae)、ニホンカブラバチ(Athalia japonica)等のハバチ類等。
【0058】
ゴキブリ目害虫:チャバネゴキブリ(Blattella germanica)、クロゴキブリ(Periplaneta fuliginosa)、ワモンゴキブリ(Periplaneta americana)、トビイロゴキブリ(Periplaneta brunnea)、トウヨウゴキブリ(Blatta orientalis)等。
シロアリ目害虫:ヤマトシロアリ(Reticulitermes speratus)、イエシロアリ(Coptotermes formosanus)、アメリカカンザイシロアリ(Incisitermes minor)、ダイコクシロアリ(Cryptotermes domesticus)、タイワンシロアリ(Odontotermes formosanus)、コウシュンシロアリ(Neotermes koshunensis)、サツマシロアリ(Glyptotermes satsumensis)、ナカジマシロアリ(Glyptotermes nakajimai)、カタンシロアリ(Glyptotermes fuscus)、コダマシロアリ(Glyptotermes kodamai)、クシモトシロアリ(Glyptotermes kushimensis)、オオシロアリ(Hodotermopsis japonica)、コウシュウイエシロアリ(Coptotermes guangzhoensis)、アマミシロアリ(Reticulitermes miyatakei)、キアシシロアリ(Reticulitermes flaviceps amamianus)、カンモンシロアリ(Reticulitermes sp.)、タカサゴシロアリ(Nasutitermes takasagoensis)、ニトベシロアリ(Pericapritermes nitobei)、ムシャシロアリ(Sinocapritermes mushae)、Reticuliterumes flavipes、Reticulitermes hesperus、Reticulitermes virginicus、Reticulitermes tibialis、Heterotermes aureus、Zootermopsis nevadensis等。
【0059】
ダニ目害虫:ナミハダニ(Tetranychus urticae)、カンザワハダニ(Tetranychus kanzawai)、ミカンハダニ(Panonychus citri)リンゴハダニ(Panonychus ulmi)、オリゴニカス属等のハダニ類、ミカンサビダニ(Aculops pelekassi)、リュウキュウミカンサビダニ(Phyllocoptruta citri)、トマトサビダニ(Aculops lycopersici)、チャノサビダニ(Calacarus carinatus)、チャノナガサビダニ(Acaphylla theavagrans)、ニセナシサビダニ(Eriophyes chibaensis)、リンゴサビダニ(Aculus schlechtendali)等のフシダニ類、チャノホコリダニ(Polyphagotarsonemus latus)等のホコリダニ類、ミナミヒメハダニ(Brevipalpus phoenicis)等のヒメハダニ類、ケナガハダニ類、フタトゲチマダニ(Haemaphysalis longicornis)、ヤマトチマダニ(Haemaphysalis flava)、タイワンカクマダニ(Dermacentor taiwanicus)、ヤマトマダニ(Ixodes ovatus)、シュルツマダニ(Ixodes persulcatus)、ブラックレッグドチック(Ixodes scapularis)、オウシマダニ(Boophilus microplus)、クリイロコイタマダニ(Rhipicephalus sanguineus)等のマダニ類、ケナガコナダニ(Tyrophagus putrescentiae)、ホウレンソウケナガコナダニ(Tyrophagus similis)等のコナダニ類、コナヒョウヒダニ(Dermatophagoides farinae)、ヤケヒョウヒダニ(Dermatophagoides ptrenyssnus)等のヒョウヒダニ類、ホソツメダニ(Cheyletus eruditus)、クワガタツメダニ(Cheyletus malaccensis)、ミナミツメダニ(Cheyletus moorei)等のツメダニ類、イエダニ(Ornithonyssus bacoti)、トリサシダニ(Ornithonyssus sylvairum)、ワクモ(Dermanyssus gallinae)等のワクモ類、アオツツガムシ(Leptotrombidium akamushi)等のツツガムシ類等。カバキコマチグモ(Chiracanthium japonicum)、セアカゴケグモ(Latrodectus hasseltii)等のクモ類等。
【0060】
唇脚綱類:ゲジ(Thereuonema hilgendorfi)、トビズムカデ(Scolopendra subspinipes)等。
倍脚綱類:ヤケヤスデ(Oxidus gracilis)、アカヤスデ(Nedyopus tambanus)等。
等脚綱類:オカダンゴムシ(Armadillidium vulgare)等。
腹足綱類:チャコウラナメクジ(Limax marginatus)、キイロコウラナメクジ(Limax flavus)等。
【0061】
本発明に係る有害動物の防除方法(以下、「本発明防除方法」と称する場合がある。)は、本活性化合物とピリプロキシフェンとの有効量を、有害動物または有害動物の生息場所に施用する。
本発明防除方法は、本活性化合物とピリプロキシフェンとの有効量を、植物または植物を栽培する土壌や水耕栽培溶液、培地等に施用する。
本発明防除方法により、有害動物を防除することができる。
本発明防除方法では、他の何らの成分も加えず本活性化合物及びピリプロキシフェンをそのまま施用することもできるし、本活性化合物及びピリプロキシフェンと、上述の殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、殺菌剤等のその他の薬剤とを施用してもよいし、本活性化合物及びピリプロキシフェンと天敵生物や天敵微生物とを併用してもよい。尚、本活性化合物及びピリプロキシフェンは同時期に別々に施用してもよいが、通常は施用時の簡便性の観点から、本発明組成物として施用する。
上記有害動物の生息場所としては、植物、水田、乾田、畑、茶園、果樹園、非農耕地、家屋、育苗トレイや育苗箱、育苗培土及び育苗マット、水耕農場における水耕液等が挙げられる。
施用対象となる植物としては、茎葉、種子、種芋、球根、苗等が挙げられる。尚、ここで球根とは、鱗茎、球茎、根茎、塊茎、塊根、及び担根体を意味する。
本発明防除方法において、本活性化合物及びピリプロキシフェンは、有害動物、有害動物の生息場所等に従来の有害動物防除剤と同様の方法で、上記の有害動物に接触或いは摂取させることにより施用することができる。
かかる施用方法としては、例えば、散布処理、土壌処理、種子処理及び水耕液処理が挙げられる。
上記散布処理とは、例えば、茎葉散布、樹幹散布等の植物の表面あるいは有害節足動物自体に、有効成分(本活性化合物及びピリプロキシフェン)を散布することにより、有害動物に対する防除効力を発現する処理方法である。
上記土壌処理とは、例えば、保護しようとする植物の根圏に有効成分を与えることにより、有害動物を直接防除するか、あるいは植物の内部に有効成分を浸透移行させて有害動物を防除する処理方法である。
上記土壌処理としては、具体的には、植穴処理、株元処理、植溝処理、作条処理、播種時作条処理、全面処理、側条処理、水面処理、その他土壌散布処理、その他灌注処理、育苗箱処理、育苗トレイ処理、苗床処理、床土混和処理等が挙げられる。
上記種子処理とは、例えば、保護しようとする植物の種子、種芋または球根等に直接あるいはその近傍を有効成分で処理することにより、有害動物に対する防除効力を発現する処理方法である。上記種子処理としては、具体的には、吹きつけ処理、塗沫処理、浸漬処理、含浸処理、塗布処理、フィルムコート処理、ペレットコート処理等が挙げられる。
上記水耕液処理とは、例えば、保護しようとする植物の根部等から該植物の内部に有効成分を浸透移行させるために、水耕液等を有効成分で処理することにより、該植物を有害動物による被害から保護する処理方法である。上記水耕液処理としては、具体的には、水耕液混和、水耕液混入などが挙げられる。
【0062】
本発明防除方法は、畑、水田、芝生、果樹園等の農耕地または非農耕地用において実施することができる。
本活性化合物とピリプロキシフェンとを農業分野の有害動物の防除に用いる場合、本活性化合物とピリプロキシフェンとの施用量は、防除対象である有害動物の種類や発生程度、製剤形態、施用時期、施用場所、施用方法、気象条件等に応じて広範囲に変えることができるが、一般的には10000m2あたり1〜10000gである。
乳剤、水和剤、フロアブル剤等は、通常、本活性化合物及びピリプロキシフェンの濃度が0.01〜10000ppmとなるように水で希釈して施用し、粒剤、粉剤等は、通常、そのまま施用する。
【0063】
本活性化合物及びピリプロキシフェンやその水希釈液は、有害動物または植物に直接散布処理してもよく、上述の土壌処理に供してもよい。
【0064】
本活性化合物及びピリプロキシフェンをシート状やひも状に加工した樹脂製剤として植物に巻き付ける、植物近傍に張り渡す、株元土壌に敷く等の方法により施用することもできる。
【0065】
本発明組成物は、下記「作物」が栽培されている農地で使用することができる。
農作物:トウモロコシ、イネ、コムギ、オオムギ、ライムギ、エンバク、ソルガム、ワタ、ダイズ、ピーナッツ、ソバ、テンサイ、ナタネ、ヒマワリ、サトウキビ、タバコ等。野菜:ナス科野菜(ナス、トマト、ピーマン、トウガラシ、ジャガイモ等)、ウリ科野菜(キュウリ、カボチャ、ズッキーニ、スイカ、メロン等)、アブラナ科野菜(ダイコン、カブ、セイヨウワサビ、コールラビ、ハクサイ、キャベツ、カラシナ、ブロッコリー、カリフラワー等)、キク科野菜(ゴボウ、シュンギク、アーティチョーク、レタス等)、ユリ科野菜(ネギ、タマネギ、ニンニク、アスパラガス)、セリ科野菜(ニンジン、パセリ、セロリ、アメリカボウフウ等)、アカザ科野菜(ホウレンソウ、フダンソウ等)、シソ科野菜(シソ、ミント、バジル等)、イチゴ、サツマイモ、ヤマノイモ、サトイモ等。
果樹:仁果類(リンゴ、セイヨウナシ、ニホンナシ、カリン、マルメロ等)、核果類(モモ、スモモ、ネクタリン、ウメ、オウトウ、アンズ、プルーン等)、カンキツ類(ウンシュウミカン、オレンジ、レモン、ライム、グレープフルーツ等)、堅果類(クリ、クルミ、ハシバミ、アーモンド、ピスタチオ、カシューナッツ、マカダミアナッツ等)、液果類(ブルーベリー、クランベリー、ブラックベリー、ラズベリー等)、ブドウ、カキ、オリーブ、ビワ、バナナ、コーヒー、ナツメヤシ、ココヤシ等。
果樹以外の樹木:チャ、クワ、花木類(サツキ、ツバキ、アジサイ、サザンカ、シキミ、サクラ、ユリノキ、サルスベリ、キンモクセイ等)、街路樹(トネリコ、カバノキ、ハナミズキ、ユーカリ、イチョウ、ライラック、カエデ、カシ、ポプラ、ハナズオウ、フウ、プラタナス、ケヤキ、クロベ、モミノキ、ツガ、ネズ、マツ、トウヒ、イチイ)、油糧樹木(ヤトロファクルカス、アブラヤシ)等。
芝生:シバ類(ノシバ、コウライシバ等)、バミューダグラス類(ギョウギシバ等)、ベントグラス類(コヌカグサ、ハイコヌカグサ、イトコヌカグサ等)、ブルーグラス類(ナガハグサ、オオスズメノカタビラ等)、フェスク類(オニウシノケグサ、イトウシノケグサ、ハイウシノケグサ等)、ライグラス類(ネズミムギ、ホソムギ等)、カモガヤ、オオアワガエリ等。
その他:花卉、観葉植物等。
【0066】
「作物」には、遺伝子組換え作物も含まれる。
【0067】
本活性化合物とピリプロキシフェンとを家屋内に生息する有害動物(例えば、ハエ、蚊、ゴキブリ)の防除に用いる場合、本活性化合物とピリプロキシフェンとの施用量は、面上に施用する場合は通常、処理面積1m2あたり0.01〜1000mgであり、空間に施用する場合は通常、処理空間1m3あたり0.01〜500mgである。
乳剤、水和剤、フロアブル剤は、通常、本活性化合物及びピリプロキシフェンの濃度が0.1〜1000ppmとなるように水で希釈して施用し、油剤、エアゾール剤、燻煙剤、毒餌剤等はそのまま施用する。
【実施例】
【0068】
以下、本発明を、本活性化合物の製造例、その参考製造例、製剤例、及び試験例によりさらに詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されない。
【0069】
本活性化合物の製造について製造例として示す。
【0070】
製造例1
1,2,4−トリアゾール27.6g、アセトニトリル100mL及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン51.7gの混合物に、室温で4,6−ジクロロピリミジン14.9gを加えた。この混合物を室温で3時間攪拌した後、8時間加熱還流した。放冷した反応混合物を濾過し、濾物をアセトニトリルで洗浄後、乾燥して、4,6−ビス([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン13.8gを得た。
4,6−ビス([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン

1H−NMR(DMSO−D6)δ:8.11(1H,d),8.50(2H,s),9.18(1H,d),9.62(2H,s).
2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロ−1−ブタノール3.64gおよびテトラヒドロフラン20mLの混合物に氷冷下で水素化ナトリウム(60%油性)0.81gを加え10分間攪拌した。この混合物に4,6−ビス([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン4.28gを加え、氷冷下で15分間および室温で2時間攪拌した。反応混合物に水を注加し、酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗した後、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下に濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、4−(2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロブチロキシ)−6−([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン5.17gを得た。
4−(2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロブチロキシ)−6−([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン〈本活性化合物27〉

【0071】
製造例2
1,2,4−トリアゾール11.1g、アセトニトリル20mL及びN−エチルジイソプロピルアミン20.7gの混合物に、室温で4,5,6−トリクロロピリミジン7.34gを加た。この混合物を室温で2時間攪拌した。反応混合物を濾過して固体を集めた。この固体をアセトニトリルで洗浄後、乾燥して、5−クロロ−4,6−ビス([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン8.24gを得た。
5−クロロ−4,6−ビス([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン

1H−NMR(CDCl3)δ:8.26(2H,s),8.98(1H,s),9.12(2H,s).
5−クロロ−4,6−ビス([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン0.27g、NMP2mL、DBU0.15g及び2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロ−1−ブタノール0.18gの混合物を氷冷下で0.5時間攪拌した。反応混合物にクエン酸水溶液を注加し、酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗した後、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下に濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、5−クロロ−4−(2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロブチロキシ)−6−([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン0.20gを得た。
5−クロロ−4−(2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロブチロキシ)−6−([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン〈本活性化合物48〉

【0072】
製造例3
1,2,4−トリアゾール8.29g、アセトニトリル50mL及びN−エチルジイソプロピルアミン15.5gの混合物に、室温で4,5,6−トリフルオロピリミジン6.70gを滴下した。この混合物を室温で2時間攪拌した。反応混合物を濾過して固体を集めた。この固体をアセトニトリル及び水で順次洗浄後、乾燥して、5−フルオロ−4,6−ビス([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン8.95gを得た。
5−フルオロ−4,6−ビス([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン

1H−NMR(DMSO−D6)δ:8.52(2H,s),9.03(1H,s),9.53(2H,s).
5−フルオロ−4,6−ビス([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン0.46g、NMP4mL及び2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロ−1−ブタノール0.36gの混合物に氷冷下でDBU0.30gを加えた。この混合物を氷冷下0.5時間攪拌した。反応混合物にクエン酸水溶液を注加し、酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗した後、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下に濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、5−フルオロ−4−(2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロブチロキシ)−6−([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン0.37gを得た。
5−フルオロ−4−(2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロブチロキシ)−6−([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン〈本活性化合物54〉

【0073】
製造例4
2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロ−1−ブタノール9.0gおよびテトラヒドロフラン50mLの混合物に氷冷下で水素化ナトリウム(60%油性)2.0gを加え10分間攪拌したた。この混合物に4,6−ジクロロピリミジン7.45gを加え室温で1日間攪拌した。反応混合物に水を注加し、酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗した後、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下に濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、6−クロロ−4−(2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロブチロキシ)−ピリミジン6.9gを得た。
6−クロロ−4−(2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロブチロキシ)−ピリミジン

1H−NMR(CDCl3)δ:4.71−4.88(2H,m),4.95−5.18(1H,m),6.91−6.93(1H,m),8.62−8.64(1H,m).
6−クロロ−4−(2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロブチロキシ)−ピリミジン1.47g、ヒドラジン1水和物0.5g及びトリエチルアミン0.60gの混合物を70℃で2時間攪拌した。の混合物を室温まで冷却した。この反応混合物に水を注加し、酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗した後、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下に濃縮した。得られた結晶を濾過により集め、乾燥して、4−(2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロブチロキシ)−6−ヒドラジノピリミジン0.60gを得た。
4−(2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロブチロキシ)−6−ヒドラジノピリミジン

1H−NMR(CDCl3)δ:3.76(2H,s),4.67−4.80(2H,m),4.97−5.21(1H,m),6.21(1H,s),6.24(1H,s),8.25(1H,s).
4−(2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロブチロキシ)−6−ヒドラジノピリミジン0.5g及びアセトニトリル4mLの混合物に氷冷下でエチル−N−シアノ−ホルムイミデート0.17g及びアセトニトリル2mLの混合物を加えた。この混合物を50℃で2時間攪拌した。反応混合物に水を注加し、酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗した後、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下に濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、6−{5−アミノ−[1,2,4]トリアゾール−1−イル}−4−(2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロブチロキシ)−ピリミジン6.9gを得た。
6−{5−アミノ−[1,2,4]トリアゾール−1−イル}−4−(2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロブチロキシ)−ピリミジン〈本活性化合物58〉

【0074】
製造例5
1,2,4−トリアゾール3.32g、アセトニトリル20mL及びN−エチルジイソプロピルアミン6.20gの混合物に、室温で4,6−ジクロロ−5−ニトロピリミジン3.88gを加えた。この混合物を室温で4時間攪拌した。反応混合物を濾過し、濾物をアセトニトリルで洗浄後、乾燥して、5−ニトロ−4,6−ビス([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン1.40gを得た。
5−ニトロ−4,6−ビス([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン

1H−NMR(DMSO−D6)δ:8.51(2H,s),9.33(1H,s),9.71(2H,s).
5−ニトロ−4,6−ビス([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン1.04g、NMP12mL及び2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロ−1−ブタノール0.73gの混合物に氷冷下でし、DBU0.61gを滴下した。この混合物を氷冷下で0.5時間攪拌した。反応混合物にクエン酸水溶液を注加し、酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗した後、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下に濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、4−(2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロブチロキシ)−5−ニトロ−6−([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン0.55gを得た。
4−(2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロブチロキシ)−5−ニトロ−6−([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン〈本活性化合物61〉

4−(2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロブチロキシ)−5−ニトロ−6−([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン0.37g、酢酸エチル10mL及び10%Pd/Cの混合物を、約1気圧の水素雰囲気下、室温で2時間で攪拌した。反応混合物を濾過し、濾液を水洗した後、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、5−アミノ−4−(2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロブチロキシ)−6−([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン0.29gを得た。
5−アミノ−4−(2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロブチロキシ)−6−([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン〈本活性化合物60〉

【0075】
製造例6
1,2,4−トリアゾール2.65g、アセトニトリル10mL及びN−エチルジイソプロピルアミン4.96gの混合物に、室温で4,6−ジクロロ−5−メチルピリミジン2.61gを加えた。この混合物を14時間加熱還流した。放冷した反応混合物を濾過して固体を集めた。この固体をアセトニトリルで洗浄後、乾燥して、5−メチル−4,6−ビス([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン2.12gを得た。
5−メチル−4,6−ビス([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン

1H−NMR(DMSO−D6)δ:2.56(3H,s),8.45(2H,s),9.11(1H,s),9.40(2H,s).
5−メチル−4,6−ビス([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン0.46g、NMP4mL及び2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロ−1−ブタノール0.36gの混合物に氷冷下でDBU0.30gを加えた。この混合物を1時間攪拌した。反応混合物にクエン酸水溶液を注加し、酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗した後、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下に濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、4−(2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロブチロキシ)−5−メチル−6−([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン0.50gを得た。
4−(2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロブチロキシ)−5−メチル−6−([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン〈本活性化合物62〉

【0076】
また本活性化合物62は以下の製造方法でも合成することができる。
4,6−ジクロロー5−メチルピリミジン5g、2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロブタノール5.58gおよびNMP30mLの混合物を氷冷し、DBU5.6gを加え室温で1日間攪拌した。反応混合物に水を注加し、酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗した後、硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下に濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、4−クロロ−6−(2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロブチロキシ)−5−メチルピリミジン7.84gを得た。
4−クロロ−6−(2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロブチロキシ)−5−メチルピリミジン

1H−NMR(CDCl3)δ:2.29(3H,s),4.74−4.87(2H,m),4.92−5.15(1H,m),8.46(1H,s).
【0077】
4−クロロ−6−(2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロブチロキシ)−5−メチルピリミジン0.62g、1,2,4−トリアゾール0.15g、DBU0.35gおよびNMP3mLの混合物を50℃で1時間攪拌し、100℃で1時間および130℃で6時間攪拌した。反応混合物に水を注加し、酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗した後、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下に濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、4−(2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロブチロキシ)−5−メチル−6−([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン0.33gを得た。<本活性化合物62>

4,6−ジクロロ−5−メチルピリミジン3.26gおよびテトラヒドロフラン30mLの混合物を氷冷し、1,2,4−トリアゾールナトリウム2.02gを加え室温で3時間攪拌し、50℃で5時間および130℃で7時間攪拌した。反応混合物に水を注加し、酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗した後、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下に濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、4−クロロ−5−メチル−6−([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン1.35gを得た。
4−クロロ−5−メチル−6−([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン

1H−NMR(CDCl3)δ:2.76(3H,s),8.17(1H,s),8.75(1H,s),9.14(1H,s).
4−クロロ−5−メチル−6−([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン0.39g、2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロブタノール0.36gおよびNMP4mLの混合物に、DBU0.37gを加え室温で30分間攪拌した。反応混合物に水を注加し、酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗した後、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下に濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、4−(2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロブチロキシ)−5−メチル−6−([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン0.35gを得た。<本活性化合物62>
【0078】
製造例7
1,2,4−トリアゾール4.14g、アセトニトリル30mL及びN−エチルジイソプロピルアミン7.75gの混合物に、室温で5−ブロモ−4,6−ジクロロピリミジン3.41gを加えた。この混合物を室温で8時間攪拌した。反応混合物を濾過して固体を集めた。この固体をアセトニトリルで洗浄後、乾燥して、5−ブロモ−4,6−ビス([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン2.46gを得た。
5−ブロモ−4,6−ビス([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン

1H−NMR(DMSO−D6)δ:8.47(2H,s),9.26(1H,s),9.35(2H,s).
5−ブロモ−4,6−ビス([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン0.44g、NMP3mL及び2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロ−1−ブタノール0.27gの混合物に氷冷下でDBU0.23gを加えた。反応混合物にクエン酸水溶液を注加した。この混合物を酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗し、硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下に濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、5−ブロモ−4−(2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロブチロキシ)−6−([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン0.51gを得た。
5−ブロモ−4−(2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロブチロキシ)−6−([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン〈本活性化合物69〉

【0079】
製造例9
5−フルオロ−4,6−ビス([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン3.48g、NMP45mL及びネオペンチルアミン2.62gの混合物を室温で6時間攪拌した。反応混合物にクエン酸水溶液を注加し、酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗した後、硫酸ナトリウムで乾燥、減圧下に濃縮した。残渣にtret−ブチルメチルエーテルを注加した後、濾過し、濾液を減圧下に濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、5−ネオペンチルアミノ−4,6−ビス([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン0.41gを得た。
5−ネオペンチルアミノ−4,6−ビス([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン

1H−NMR(CDCl3)δ:0.82(9H,s),2.36(2H,d),7.36(1H,s),8.23(2H,s),8.44(1H,s),9.11(2H,s).
5−ネオペンチルアミノ−4,6−ビス([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン0.30g、NMP1mL及び2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロ−1−ブタノール0.18gの混合物に氷冷下でDBU0.15gを加えた。この混合物を室温で12時間攪拌した。反応混合物にクエン酸水溶液を注加し、酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗した後、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下に濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、4−(2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロブチロキシ)−5−ネオペンチルアミノ−6−([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン0.31gを得た。
4−(2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロブチロキシ)−5−ネオペンチルアミノ−6−([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン〈本活性化合物74〉

【0080】
製造例10
1,2,4−トリアゾール6.91g、アセトニトリル12.5mL及びN,Nジイソプロピルエチルアミン12.9gの混合物に、室温で4,6−ジクロロ−5−エチルピリミジン4.43gを加えた。この混合物を11時間加熱還流した。放冷した反応混合物を減圧下濃縮した後、濾過して固体を集めた。この固体をアセトニトリルで洗浄し、乾燥して、5−エチル−4,6−ビス([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン4.89gを得た。
5−エチル−4,6−ビス([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン

1H−NMR(CDCl3)δ:1.28(3H,t),3.48(2H,q),8.21(2H,s),8.88(1H,s),9.15(2H,s).
5−エチル−4,6−ビス([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン0.48g、NMP4mL及び2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロ−1−ブタノール0.36gの混合物に、室温でDBU0.30gを加えた。この混合物を室温で2時間攪拌した。反応混合物にクエン酸水溶液を注加し、酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗した後、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下に濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、5−エチル−4−(2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロブチロキシ)−6−([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン0.58gを得た。
5−エチル−4−(2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロブチロキシ)−6−([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン〈本活性化合物77〉

【0081】
製造例11
1,2,4−トリアゾール6.91g、アセトニトリル12.5mL、N−エチルジイソプロピルアミン12.9g及び4,6−ジクロロ−5−イソプロピルピリミジン4.78gの混合物を18時間加熱還流した。放冷した反応混合物を減圧下濃縮した。残渣を濾過して、固体を集めた。この固体をアセトニトリルで洗浄後、乾燥して、5−イソプロピル−4,6−ビス([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン4.41gを得た。
5−イソプロピル−4,6−ビス([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン

1H−NMR(CDCl3)δ:1.31(6H,d),3.62−3.72(1H,m),8.21(2H,s),8.90(1H,s),8.96(2H,s).
5−イソプロピル−4,6−ビス([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン0.51g、NMP4mL及び2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロ−1−ブタノール0.36gの混合物に、室温でDBU0.51gを加えた。この混合物を室温で一晩攪拌した。反応混合物にクエン酸水溶液を注加し、酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗した後、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下に濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、5−イソプロピル−4−(2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロブチロキシ)−6−([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン0.58gを得た。
5−イソプロピル−4−(2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロブチロキシ)−6−([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン〈本活性化合物85〉

【0082】
製造例12
1,2,4−トリアゾール0.86g、テトラヒドロフラン6mL、DBU1.90gの混合物に、室温で5−tert−ブチル−4,6−ジクロロピリミジン0.64gを加えた。この混合物を室温で8時間攪拌した。反応混合物を減圧下濃縮した。残渣にクエン酸水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗した後、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下に濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、5−tert−ブチル−4,6−ビス([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン0.45gを得た。
5−tert−ブチル−4,6−ビス([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン

1H−NMR(CDCl3)δ:1.18(9H,s),8.20(2H,s),8.77(1H,s),8.89(2H,s).
5−tert−ブチル−4,6−ビス([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン0.23g、NMP1.5mL及び2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロ−1−ブタノール0.15gの混合物に、室温でDBU0.13gを加えた。この混合物を室温で一晩攪拌した。反応混合物にクエン酸水溶液を注加し、酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗した後、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下に濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、5−tert−ブチル−4−(2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロブチロキシ)−6−([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン0.21gを得た。
5−tert−ブチル−4−(2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロブチロキシ)−6−([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン〈本活性化合物89〉

【0083】
製造例13
1,2,4−トリアゾール2.76g、アセトニトリル5mL及び4,6−ジクロロ−5−メトキシピリミジン1.79gの混合物に、室温でN−エチルジイソプロピルアミン5.17gを加えた。この混合物を6時間加熱還流した。放冷した反応混合物を濾過し手固体を集めた。この固体をアセトニトリルで洗浄後、乾燥して、5−メトキシ−4,6−ビス([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン0.95gを得た。
5−メトキシ−4,6−ビス([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン

1H−NMR(CDCl3)δ:3.91(3H,s),8.28(2H,s),8.87(1H,s),9.26(2H,s).
5−メトキシ−4,6−ビス([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン0.24g、NMP2mL及び2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロ−1−ブタノール0.18gの混合物に、室温でDBU0.15gを加えた。この混合物を室温で0.5時間攪拌した。反応混合物にクエン酸水溶液を注加し、酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗した後、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下に濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、4−(2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロブチロキシ)−5−メトキシ−6−([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン0.19gを得た。
4−(2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロブチロキシ)−5−メトキシ−6−([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン〈本活性化合物107〉

【0084】
製造例14
イソブチルアルデヒド7.21gに氷冷下でtert−ブチルアミン7.31gを加えた。この混合物を室温で2時間攪拌した。反応混合物にクロロホルム100mLを加え、硫酸ナトリウムで乾燥した。得られた溶液に、氷冷下でN−クロロスクシンイミド14.0gを加え、室温で5時間攪拌した。反応混合物に水を注加し、クロロホルムで抽出した。有機層を水洗した後、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下に濃縮した。得られた残渣に濃塩酸を加えた。この混合物を室温で5時間攪拌した。反応混合物に炭酸水素ナトリウムを加え、クロロホルムで抽出した。残渣を蒸留して、2−クロロ−2−メチルプロピオンアルデヒド3.90gを得た。
2−クロロ−2−メチルプロピオンアルデヒド

1H−NMR(CDCl3)δ:1.64(6H,s),9.43(1H,s).
2−クロロ−2−メチルプロピオンアルデヒド3.90g及びジエチルエーテル37mLの混合物に、水素化ホウ素ナトリウム1.6gを加えた。この混合物を室温で5時間攪拌した。反応混合物に水を注加し、ジエチルエーテルで抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、残渣を蒸留することにより、2−クロロ−2−メチルプロパン−1−オール1.0gを得た。
2−クロロ−2−メチルプロパン−1−オール

1H−NMR(CDCl3)δ:1.57−1.59(6H,m),1.98−2.06(1H,m),3.55−3.61(2H,m).
5−メチル−4,6−ビス([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン0.23g、NMP3mL及び2−クロロ−2−メチルプロパン−1−オール0.19gの混合物に、氷冷下でDBU0.16gを加えた。この混合物を50℃で5時間攪拌した。室温に放冷した反応混合物に水を注加し、酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗した後、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下に濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、4−(2−クロロ−2−メチルプロポキシ)−5−メチル−6−([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン0.14gを得た。
4−(2−クロロ−2−メチルプロポキシ)−5−メチル−6−([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン〈本活性化合物110〉


【0085】
製造例17
1,2,4−トリアゾール1.33g、アセトニトリル4mL及び4,6−ジクロロ−5−シアノピリミジン1.39gの混合物に氷冷下でN−エチルジイソプロピルアミン2.48gを滴下した。氷冷下でこの混合物を1時間静置した。反応混合物を濾過して固体を集めた。この固体をアセトニトリルで洗浄後、乾燥して、5−シアノ−4,6−ビス([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン1.67gを得た。
5−シアノ−4,6−ビス([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン

1H−NMR(DMSO−D6)δ:8.58(2H,s),9.36(1H,s),9.63(2H,s).
5−シアノ−4,6−ビス([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン0.24g、NMP2mL及び2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロ−1−ブタノール0.18gの混合物に−20℃でDBU0.15gを加えた。反応混合物でクエン酸水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗し、硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下に濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、5−シアノ−4−(2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロブチロキシ)−6−([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン0.21gを得た。
5−シアノ−4−(2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロブチロキシ)−6−([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン〈本活性化合物115〉

【0086】
製造例18
イミダゾール7.03g、テトラヒドロフラン30mL及び4,6−ジクロロ−5−メチルピリミジン5.61gの混合物に、室温でDBU15.7gを加えた。この混合物を一晩攪拌した。反応混合物を減圧下濃縮した後、濾過して固体を集めた。この固体をアセトニトリルで洗浄後、乾燥して、4,6−ジ(イミダゾール−1−イル)−5−メチルピリミジン1.93gを得た。
4,6−ジ(イミダゾール−1−イル)−5−メチルピリミジン

1H−NMR(CDCl3)δ:2.54(3H,s),7.27−7.28(2H,m),7.55−7.56(2H,m),8.18−8.19(2H,m),8.91(1H,s).
4,6−ジ(イミダゾール−1−イル)−5−メチルピリミジン0.23g、NMP2mL及び2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロ−1−ブタノール0.18gの混合物に、室温でDBU0.15gを加えた。この混合物を室温で一晩攪拌した。反応混合物にクエン酸水溶液を注加し、酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗した後、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下に濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、4−(2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロブチロキシ)−6−(イミダゾール−1−イル)−5−メチルピリミジン0.23gを得た。
4−(2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロブチロキシ)−6−(イミダゾール−1−イル)−5−メチルピリミジン〈本活性化合物117〉

【0087】
製造例19
イミダゾール4.09g、アセトニトリル10mL及び4,5,6−トリクロロピリミジン3.67gの混合物に氷冷下でN,N−ジイソプロピルエチルアミン7.76gを加えた。この混合物を室温で一晩静置した。反応混合物を濾過して固体を集めた。この固体をアセトニトリルで洗浄後、乾燥して、5−クロロ−4,6−ジ(イミダゾール−1−イル)−ピリミジン3.20gを得た。
5−クロロ−4,6−ジ(イミダゾール−1−イル)−ピリミジン

1H−NMR(CDCl3)δ:7.26−7.27(2H,m),7.83−7.84(2H,m),8.49−8.50(2H,m),8.89(1H,s).
5−クロロ−4,6−ジ(イミダゾール−1−イル)−ピリミジン0.25g、NMP2mL及び2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロ−1−ブタノール0.18gの混合物に氷冷下でDBU0.15gを加えた。この混合物を氷冷下0.5時間攪拌した。反応混合物にクエン酸水溶液を注加し、酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗した後、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下に濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、5−クロロ−4−(2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロブチロキシ)−6−(イミダゾール−1−イル)−ピリミジン0.21gを得た。
5−クロロ−4−(2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロブチロキシ)−6−(イミダゾール−1−イル)−ピリミジン〈本活性化合物119〉

【0088】
製造例20
4,6−ビス([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン2.3gおよび濃塩酸20mLの混合物を、4時間加熱還流した。反応混合物を室温まで冷却した。反応混合物に炭酸水素ナトリウム加えた。析出した結晶を濾ろ過により集めた。この結晶を乾燥して、6−([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン−4−オール1.6gを得た。
6−([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン−4−オール

1H−NMR(DMSO−D6)δ:6.59(1H,s),8.34(1H,s),8.38(1H,s),9.28(1H,s).
6−([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン−4−オール1.63g、1,4−ジオキサン10mL及びローソン試薬3.03gの混合物を、4時間加熱還流した。放冷した反応混合物を濾過して固体を集めた。この固体を1,4−ジオキサンで洗浄後、乾燥して、6−([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン−4−チオール1.63gを得た。
6−([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン−4−チオール

1H−NMR(DMSO−D6)δ:7.45(1H,d),8.40(1H,s),8.48(1H,s),9.36(1H,s),14.40(1H,brs).
6−([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン−4−チオール0.54g、N,N−ジメチルホルムアミド3mL及びトリフルオロメタンスルホン酸 2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロ−1−ブチル0.94gの混合物に、室温で炭酸カリウム0.50gを加えた。この混合物を室温で2時間攪拌した。反応混合物にクエン酸水溶液を注加し、酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗した後、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下に濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、4−(2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロブチル−1−スルファニル)−6−([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン0.88gを得た。
4−(2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロブチル−1−スルファニル)−6−([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン〈本活性化合物133〉

【0089】
製造例21
4,6−ジ(イミダゾール−1−イル)−5−メチルピリミジン0.23g、NMP2mL及び(トリメチルシリル)メタノール0.10gの混合物に、室温で水素化ナトリウム(60%油性)0.04gを加えた。この混合物を室温で1時間攪拌した。反応混合物にクエン酸水溶液を注加し、酢酸エチルで2回抽出した。有機層を水洗した後、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下に濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、6−(イミダゾール−1−イル)−5−メチル−4−{(トリメチルシリル)メトキシ}ピリミジン0.12gを得た。
6−(イミダゾール−1−イル)−5−メチル−4−{(トリメチルシリル)メトキシ}ピリミジン<本活性化合物134>

【0090】
製造例22
4,6−ジ(イミダゾール−1−イル)−5−メチルピリミジン0.23g、NMP2mL及び2−(トリメチルシリル)エタノール0.12gの混合物に、室温で水素化ナトリウム(60%油性)0.04gを加えた。この混合物を室温で1時間攪拌した。反応混合物にクエン酸水溶液を注加し、酢酸エチルで2回抽出した。有機層を水洗した後、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下に濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、6−(イミダゾール−1−イル)−5−メチル−4−{2−(トリメチルシリル)エトキシ}ピリミジン0.13gを得た。
6−(イミダゾール−1−イル)−5−メチル−4−{2−(トリメチルシリル)エトキシ}ピリミジン<本活性化合物135>

【0091】
製造例23
5−メチル−4,6−ビス([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン4.56gおよび濃塩酸10mLの混合物を、70℃で4時間攪拌した。反応混合物を氷冷した。反応混合物にが10%水酸化ナトリウム水溶液を加えた。析出した結晶を濾ろ過により集めた。この結集を乾燥して、5−メチル−6−([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン−4−オール3.04gを得た。
5−メチル−6−([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン−4−オール

1H−NMR(DMSO−D6)δ:2.17(3H,s),8.24(1H,s),8.31(1H,s),9.13(1H,s),12.94(1H,brs).
5−メチル−6−([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン−4−オール2.84g、1,4−ジオキサン15mL及びローソン試薬3.24gの混合物を、6時間加熱還流した。放冷した反応混合物を濾過して固体を集めた。この固体を1,4−ジオキサンで洗浄後、乾燥して、5−メチル−6−([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン−4−チオール2.24gを得た。
5−メチル−6−([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン−4−チオール

1H−NMR(DMSO−D6)δ:2.41(3H,s),8.35(1H,s),8.38(1H,s),9.18(1H,s),14.52(1H,brs).
5−メチル−6−([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン−4−チオール0.19g、N,N−ジメチルホルムアミド1mL及びトリフルオロメタンスルホン酸 2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロ−1−ブチル0.31gの混合物に、氷冷下で、炭酸カリウム0.17gを加えた。この混合物を室温で1時間攪拌した。反応混合物に水を注加し、酢酸エチルで抽出した。有機層をクエン酸水溶液および水で順次洗浄した後、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下に濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、4−(2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロブチル−1−スルファニル)−5−メチル−6−([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン0.27gを得た。
4−(2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロブチル−1−スルファニル)−5−メチル−6−([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン<本活性化合物136>

【0092】
製造例24
5−メチル−6−([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン−4−チオール0.19g、N,N−ジメチルホルムアミド1mL及びトリフルオロメタンスルホン酸 2,2,3,3−テトラフルオロ−1−プロピル0.26gの混合物に、氷冷下で、炭酸カリウム0.17gを加えた。この混合物を室温で1時間攪拌した。反応混合物に水を注加し、酢酸エチルで抽出した。有機層をクエン酸水溶液および水で順次洗浄した後、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下に濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、5−メチル−4−(2,2,3,3−テトラフルオロプロピル−1−スルファニル)−6−([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン0.21gを得た。
5−メチル−4−(2,2,3,3−テトラフルオロプロピル−1−スルファニル)−6−([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン<本活性化合物137>

【0093】
製造例25
5−メチル−6−([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン−4−チオール0.39g、N,N−ジメチルホルムアミド5mL及び水酸化カリウム0.03gの混合物に、室温でヘキサフルオロプロペンを加えた。この混合物を60℃で1時間攪拌した。反応混合物にクエン酸水溶液を注加し、酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗した後、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下に濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、(Z)−5−メチル−4−(1,2,3,3,3−ペンタフルオロ−1−プロペニル−1−スルファニル)−6−([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン0.26gを得た。
(Z)−5−メチル−4−(1,2,3,3,3−ペンタフルオロ−1−プロペニル−1−スルファニル)−6−([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン<本活性化合物149>

【0094】
製造例26
5−メチル−6−([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン−4−オール0.35g、1,1,1−トリフルオロ−5−ヨードペンタン0.5g、NMP3mLおよび炭酸セシウム0.75gの混合物を、80℃で7時間攪拌した。反応混合物に水を注加し、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和塩化アンモニウム水および水で順次洗浄した後、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下に濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、4−(5,5,5−トリフルオロペンチロキシ)−5−メチル−6−([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン0.05gを得た。
4−(5,5,5−トリフルオロペンチロキシ)−5−メチル−6−([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン<本活性化合物146>

【0095】
製造例27
4−(3−ヒドロキシ−2,2,4,4,4−ペンタフルオロブチロキシ)−5−メチル−6−([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン0.68gおよびテトラヒドロフラン3mLの混合物を0℃に冷却し、水素化ナトリウム0.03g及びクロロチオ炭酸フェニル0.38gを加えた。この混合物を室温で30分間攪拌した。反応混合物に水を注加し、酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下に濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、式(Z)で示される化合物0.82gを得た。


式(Z)で示される化合物0.82g、水素化トリブチルスズ0.58g、アゾジイソブチロニトリル0.07gおよびトルエン5mLの混合物を80℃で1時間、110℃で1時間攪拌した。反応混合物に水を注加し、酢酸エチルで抽出した。硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下に濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、4−(2,2,4,4,4−ペンタフルオロブチロキシ)−5−メチル−6−([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン0.46gを得た。
4−(2,2,4,4,4−ペンタフルオロブチロキシ)−5−メチル−6−([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン<本活性化合物150>

【0096】
製造例28
1,2,4−トリアゾール7.0gおよびテトラヒドロフラン100mLの混合物を氷冷し、60%水素化ナトリウム(油性)4gを加え15分間攪拌した。ここへ4,6−ジクロロピリミジン14.9gを加え、室温で1時間攪拌した後、70℃で6時間攪拌した。反応混合物に水を注加し、酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗した後、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下に濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、4−クロロ−6−([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン7.0gを得た。
4−クロロ−6−([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン

1H−NMR(CDCl3)δ:7.93(1H,s),8.17(1H,s),8.89(1H,s),9.23(1H,s).
2,2−ビス(トリフルオロメチル)プロパノール0.25gおよびテトラヒドロフラン4mLの混合物に、60%水素化ナトリウム(油性)0.06gを加え20分間攪拌した。ここへ4−クロロ−6−([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン0.25gを加え室温で1日間攪拌した。反応混合物に水を注加し、酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗した後、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下に濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、4−([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−6−[2,2−ビス(トリフルオロメチル)プロポキシ]−ピリミジン0.18gを得た。<本活性化合物6>

【0097】
製造例29
4,6−ジクロロピリミジン5g、2,2,3,3−テトラフルオロプロパノール4.43gおよびテトラヒドロフラン70mLの混合物に、60%水素化ナトリウム(油性)1.4gを加え室温で1時間攪拌した。反応混合物に水を注加し、酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗した後、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下に濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、4−クロロ−6−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)−ピリミジン8.1gを得た。
4−クロロ−6−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)−ピリミジン

1H−NMR(CDCl3)δ:4.83(2H,tt),5.96(1H,tt),6.92(1H,s),8.62(1H,s).
4−クロロ−6−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)−ピリミジン0.49g、1,2,4−トリアゾール0.15g、DBU0.37gおよびNMP3mLの混合物を50℃で1時間攪拌した後、80℃で1時間攪拌した。反応混合物に水を注加し、酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗した後、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下に濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、4−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)−6−([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン0.39gを得た。<本活性化合物12>

【0098】
また本活性化合物12は以下の製造方法でも合成することができる。
4−クロロ−6−([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン0.36g、2,2,3,3−テトラフルオロプロパノール0.24gおよびNMP4mLの混合物に、DBU0.37gを加え室温で30分間攪拌した。反応混合物に水を注加し、酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗した後、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下に濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、4−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)−6−([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン0.33gを得た。<本活性化合物12>
【0099】
製造例30
5−クロロ−4,6−ビス([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン0.5g、NMP5mL及び2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロペンタノール0.46gの混合物を氷冷し、DBU0.35gを加え、室温で1時間攪拌した。反応混合物に水を注加し、酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗した後、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下に濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、5−クロロ−4−(2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロペンチロキシ)−6−([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン0.68gを得た。
5−クロロ−4−(2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロペンチロキシ)−6−([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン<本活性化合物82>

【0100】
製造例31
5−メチル−4,6−ビス([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン0.46g、NMP3mL及び2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロペンタノール0.46gの混合物に、DBU0.33gを加え、室温で1時間攪拌した。反応混合物に水を注加し、酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗した後、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下に濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、5−メチル−4−(2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロペンチロキシ)−6−([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン0.68gを得た。
5−メチル−4−(2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロペンチロキシ)−6−([1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン<本活性化合物93>

【0101】
以下、前述の実施製造例に記載の方法に準じた製造方法により製造された本活性化合物を例示する。
下記式で示される化合物;

式中のR1、R2、R3、G1およびQは、下記の〔表1〕〜〔表8〕に記載の組合せを表す。
【0102】
【表1】

【0103】
【表2】

【0104】
【表3】

【0105】
【表4】

【0106】
【表5】

【0107】
【表6】

【0108】
【表7】

【0109】
【表8】

【0110】
〔表1〕〜〔表8〕に記載した本活性化合物の1H−NMRデータを以下に示す。
【0111】
本活性化合物1
1H−NMR(CDCl3)δ:1.73(3H,d),6.11(1H,q),7.36(1H,d),8.13(1H,s),8.68(1H,d),9.19(1H,s).
本活性化合物2
1H−NMR(CDCl3)δ:1.69−1.75(3H,m),6.07−6.14(1H,m),6.79(1H,s),7.21−7.23(1H,m),7.59−7.64(1H,m),8.43−8.46(1H,m),8.68(1H,s).
本活性化合物3
1H−NMR(CDCl3)δ:5.17(2H,s),7.43(1H,d),8.14(1H,s),8.69(1H,s),9.20(1H,s).
本活性化合物4
1H−NMR(CDCl3)δ:5.15−5.17(2H,m),6.86−6.88(1H,m),7.22−7.24(1H,m),7.62−7.65(1H,m),8.45−8.47(1H,m),8.68−8.69(1H,m).
本活性化合物5
1H−NMR(CDCl3)δ:4.90(2H,q),7.38(1H,d),8.14(1H,s),8.69(1H,d),9.20(1H,s).
本活性化合物6
1H−NMR(CDCl3)δ:1.54(3H,s),4.77(2H,s),7.31(1H,s),8.13(1H,s),8.68(1H,s),9.19(1H,s).
本活性化合物7
1H−NMR(CDCl3)δ:5.34(2H,s),7.46(1H,d),8.14(1H,s),8.69(1H,d),9.21(1H,s).
本活性化合物8
1H−NMR(CDCl3)δ:5.33(2H,s),6.89(1H,d),7.23−7.25(1H,m),7.64−7.65(1H,m),8.46−8.47(1H,m),8.69(1H,d).
本活性化合物9
1H−NMR(CDCl3)δ:1.80(6H,s),7.18(1H,d),8.03(1H,s),8.55(1H,d),9.10(1H,s).
本活性化合物10
1H−NMR(CDCl3)δ:1.14(6H,s),3.55(2H,s),4.28(2H,s),7.25(1H,d),8.12(1H,s),8.65(1H,d),9.18(1H,s).
本活性化合物11
1H−NMR(CDCl3)δ:1.14(6H,s),3.55(2H,s),4.28(2H,s),6.69(1H,d),7.21−7.22(1H,m),7.61−7.62(1H,m),8.42−8.43(1H,m),8.65(1H,d).
本活性化合物12
1H−NMR(CDCl3)δ:4.90(2H,t),6.02(1H,tt),7.36(1H,s),8.14(1H,s),8.70(1H,s),9.21(1H,s).
本活性化合物13
1H−NMR(CDCl3)δ:4.87−4.90(2H,m),5.99(1H,tt),6.80(1H,s),7.23(1H,s),7.62(1H,s),8.44(1H,s),8.69(1H,s).
本活性化合物14
1H−NMR(CDCl3)δ:4.94−5.01(2H,m),7.38(1H,d),8.14(1H,s),8.69(1H,d),9.20(1H,s).
本活性化合物15
1H−NMR(CDCl3)δ:4.92−4.99(2H,m),6.81(1H,d),7.22−7.23(1H,m),7.61−7.62(1H,m),8.44−8.45(1H,m),8.69(1H,d).
本活性化合物16
1H−NMR(CDCl3)δ:4.11(2H,q),7.80(1H,d),8.14(1H,s),8.85(1H,d),9.21(1H,s).
本活性化合物17
1H−NMR(CDCl3)δ:4.12(2H,q),7.22(1H,s),7.24(1H,d),7.62−7.63(1H,m),8.44(1H,s),8.84(1H,s).
本活性化合物18
1H−NMR(CDCl3)δ:1.88(6H,d),6.72(1H,d),7.20−7.21(1H,m),7.59−7.60(1H,m),8.41−8.42(1H,m),8.63(1H,d).
本活性化合物19
1H−NMR(CDCl3)δ:4.96(2H,t),6.03(1H,tt),8.24(1H,s),8.51(1H,s),9.12(1H,s).
本活性化合物20
1H−NMR(CDCl3)δ:4.90−4.97(2H,m),6.03(1H,tt),7.24−7.25(1H,m),7.82−7.83(1H,m),8.45(1H,s),8.49(1H,d).
【0112】
本活性化合物21
1H−NMR(CDCl3)δ:1.56(3H,d),5.86−5.92(1H,m),7.33(1H,d),8.13(1H,s),8.67(1H,d),9.19(1H,s).
本活性化合物22
1H−NMR(CDCl3)δ:1.55(3H,d),5.84−5.91(1H,m),6.76(1H,s),7.22(1H,s),7.61(1H,s),8.44(1H,s),8.66(1H,d).
本活性化合物23
1H−NMR(CDCl3)δ:6.55−6.61(1H,m),7.51(1H,d),8.16(1H,s),8.74(1H,d),9.22(1H,s).
本活性化合物24
1H−NMR(CDCl3)δ:6.55−6.61(1H,m),6.95(1H,d),7.24(1H,s),7.64−7.65(1H,m),8.48(1H,s),8.73(1H,d).
本活性化合物25
1H−NMR(CDCl3)δ:4.70−4.71(2H,m),4.82−4.83(2H,m),5.72−5.78(1H,m),7.33(1H,d),8.12(1H,s),8.65(1H,d),9.18(1H,s).
本活性化合物26
1H−NMR(CDCl3)δ:4.70−4.71(2H,m),4.82−4.83(2H,m),5.71−5.76(1H,m),6.77(1H,d),7.21−7.22(1H,m),7.60−7.61(1H,m),8.42−8.43(1H,m),8.65(1H,d).
本活性化合物27
1H−NMR(CDCl3)δ:4.84−4.89(2H,m),5.06−5.17(1H,m),7.36(1H,s),8.14(1H,s),8.70(1H,s),9.20(1H,s).
本活性化合物28
1H−NMR(CDCl3)δ:4.85−4.89(2H,m),5.02−5.19(1H,m),6.80(1H,d),7.22−7.23(1H,m),7.61−7.62(1H,m),8.44−8.45(1H,m),8.69(1H,d).
本活性化合物29
1H−NMR(CDCl3)δ:1.58(3H,d),5.96−6.04(1H,m),7.31(1H,d),8.13(1H,s),8.67(1H,d),9.19(1H,s).
本活性化合物30
1H−NMR(CDCl3)δ:1.57(3H,d),5.96−6.04(1H,m),6.75(1H,d),7.22(1H,s),7.61−7.62(1H,m),8.44(1H,s),8.67(1H,s).
本活性化合物31
1H−NMR(CDCl3)δ:2.64−2.70(2H,m),4.69(2H,t),7.26(1H,d),8.12(1H,s),8.66(1H,d),9.19(1H,s).
本活性化合物32
1H−NMR(CDCl3)δ:2.63−2.68(2H,m),4.68(2H,t),6.69(1H,d),7.21−7.22(1H,m),7.60−7.61(1H,m),8.42−8.43(1H,m),8.66(1H,d).
本活性化合物33
1H−NMR(CDCl3)δ:0.15(9H,t),4.13(2H,s),7.23(1H,d),8.11(1H,s),8.65(1H,d),9.18(1H,s).
本活性化合物34
1H−NMR(CDCl3)δ:0.15(9H,s),4.13(2H,s),6.67(1H,s),7.21(1H,s),7.61(1H,s),8.42(1H,s),8.65(1H,s).
本活性化合物35
1H−NMR(CDCl3)δ:0.10(9H,s),1.15−1.19(2H,m),4.52−4.56(2H,m),7.17(1H,d),8.11(1H,s),8.64(1H,d),9.18(1H,s).
本活性化合物36
1H−NMR(CDCl3)δ:0.10(9H,s),1.14−1.18(2H,m),4.51−4.55(2H,m),6.61(1H,d),7.20−7.21(1H,m),7.59−7.60(1H,m),8.40−8.41(1H,m),8.64(1H,d).
本活性化合物37
1H−NMR(CDCl3)δ:5.03(2H,t),6.08(1H,tt),7.38(1H,d),8.14(1H,s),8.69(1H,d),9.20(1H,s).
本活性化合物38
1H−NMR(CDCl3)δ:5.01(2H,t),6.08(1H,tt),6.81(1H,d),7.22−7.23(1H,m),7.62−7.63(1H,m),8.44−8.45(1H,m),8.69(1H,d).
本活性化合物39
1H−NMR(CDCl3)δ:4.83(2H,d),6.06(1H,t),6.77(1H,d),7.22(1H,s),7.61(1H,d),8.43(1H,s),8.66(1H,s).
本活性化合物40
1H−NMR(CDCl3)δ:4.84(2H,d),6.07(1H,t),7.33(1H,d),8.13(1H,s),8.67(1H,d),9.19(1H,s).
【0113】
本活性化合物41
1H−NMR(CDCl3)δ:5.25−5.33(2H,m),7.33(1H,d),8.13(1H,s),8.67(1H,d),9.19(1H,s).
本活性化合物42
1H−NMR(CDCl3)δ:2.35−2.43(2H,m),4.36(2H,t),4.41(2H,t),6.78(1H,s),7.97(1H,s),8.08(1H,s),8.56(1H,s).
本活性化合物43
1H−NMR(DMSO−D6)δ:5.02(2H,t),6.56−6.88(1H,m),7.13(1H,s),7.72(1H,s),7.79(2H,brs),8.80(1H,s).
本活性化合物44
1H−NMR(CDCl3)δ:5.05−5.07(2H,m),5.46−5.49(1H,m),5.55−5.58(1H,m),7.31−7.33(1H,m),8.13(1H,s),8.66(1H,s),9.19(1H,s).
本活性化合物45
1H−NMR(CDCl3)δ:5.04−5.06(2H,m),5.47−5.49(1H,m),5.56−5.58(1H,m),6.75(1H,s),7.21−7.23(1H,m),7.60−7.62(1H,m),8.43(1H,s),8.66(1H,s).
本活性化合物46
1H−NMR(CDCl3)δ:5.33(2H,s),7.32(1H,d),8.13(1H,s),8.67(1H,d),9.19(1H,s).
本活性化合物47
1H−NMR(CDCl3)δ:5.32(2H,s),6.76(1H,d),7.22(1H,s),7.60−7.62(1H,m),8.43(1H,s),8.67(1H,d).
本活性化合物48
1H−NMR(CDCl3)δ:4.84−4.97(2H,m),5.07−5.24(1H,m),8.22(1H,s),8.63(1H,s),9.09(1H,s).
本活性化合物49
1H−NMR(CDCl3)δ:4.92−4.96(2H,m),6.06(1H,tt),8.22(1H,s),8.63(1H,s),9.09(1H,s).
本活性化合物50
1H−NMR(CDCl3)δ:5.22(2H,s),8.22(1H,s),8.63(1H,s),9.09(1H,s).
本活性化合物51
1H−NMR(CDCl3)δ:5.15(2H,s),6.74(2H,brs),7.37(1H,d),7.60(1H,s),8.64(1H,d).
本活性化合物52
1H−NMR(CDCl3)δ:2.93(2H,t),4.64(2H,t),5.54−5.56(1H,m),5.72−5.74(1H,m),7.22−7.24(1H,m),8.12(1H,s),8.66(1H,s),9.18(1H,s).
本活性化合物53
1H−NMR(CDCl3)δ:2.92(2H,t),4.64(2H,t),5.56(1H,d),5.73(1H,d),6.67(1H,d),7.21(1H,s),7.59−7.61(1H,m),8.41(1H,s),8.66(1H,d).
本活性化合物54
1H−NMR(CDCl3)δ:4.89−4.95(2H,m),5.05−5.22(1H,m),8.24(1H,s),8.51(1H,s),9.12(1H,s).
本活性化合物55
1H−NMR(CDCl3)δ:5.23(2H,s),8.24(1H,s),8.50(1H,s),9.12(1H,s).
本活性化合物56
1H−NMR(CDCl3)δ:2.23(3H,s),4.86(2H,s),7.36(1H,s),8.13(1H,s),8.67(1H,s),9.19(1H,s).
本活性化合物57
1H−NMR(CDCl3)δ:2.23(3H,s),4.85(2H,s),6.81(1H,d),7.21−7.24(1H,m),7.61−7.64(1H,m),8.43−8.45(1H,m),8.67(1H,d).
本活性化合物58
1H−NMR(CDCl3)δ:4.78−4.91(2H,m),4.99−5.21(1H,m),6.66(2H,brs),7.29(1H,d),7.60(1H,s),8.65(1H,d).
本活性化合物59
1H−NMR(DMSO−D6)δ:1.50(3H,d),5.80−5.94(1H,m),6.62−6.93(1H,m),7.32(1H,d),8.42(1H,s),8.89(1H,d),9.49(1H,s).
本活性化合物60
1H−NMR(CDCl3)δ:4.88−5.15(3H,m),5.53(2H,brs),8.09(1H,s),8.17(1H,s),9.23(1H,s).
【0114】
本活性化合物61
1H−NMR(CDCl3)δ:4.91−5.07(3H,m),8.17(1H,s),8.76(1H,s),9.22(1H,s).
本活性化合物62
1H−NMR(CDCl3)δ:2.54(3H,d),4.84−4.91(2H,m),4.99−5.16(1H,m),8.15(1H,s),8.56(1H,d),9.11(1H,s).
本活性化合物63
1H−NMR(CDCl3)δ:2.53(3H,s),4.87−4.90(2H,m),6.00(1H,tt),8.15(1H,s),8.56(1H,s),9.10(1H,s).
本活性化合物64
1H−NMR(CDCl3)δ:2.60(3H,d),5.15(2H,s),8.15(1H,s),8.55(1H,d),9.11(1H,s).
本活性化合物65
1H−NMR(CDCl3)δ:1.70(6H,s),4.53(2H,s),7.31(1H,d),8.13(1H,s),8.65(1H,d),9.19(1H,s).
本活性化合物66
1H−NMR(CDCl3)δ:4.80−4.91(2H,m),5.00−5.20(1H,m),6.39(2H,brs),6.67(1H,s),6.75(1H,d),6.88(1H,d),8.66(1H,s).
本活性化合物67
1H−NMR(CDCl3)δ:4.87(2H,tt),5.98(1H,tt),6.28(2H,brs),6.67(1H,d),6.75(1H,d),6.89(1H,d),8.65(1H,d).
本活性化合物68
1H−NMR(CDCl3)δ:4.83−4.94(2H,m),5.00−5.20(1H,m),7.37(1H,s),8.06(1H,s),8.81(1H,s).
本活性化合物69
1H−NMR(CDCl3)δ:4.82−4.99(2H,m),5.09−5.26(1H,m),8.21(1H,s),8.64(1H,s),9.06(1H,s).
本活性化合物70
1H−NMR(CDCl3)δ:4.90−4.96(2H,m),6.08(1H,tt),8.21(1H,s),8.64(1H,s),9.05(1H,s).
本活性化合物71
1H−NMR(CDCl3)δ:5.21(2H,s),8.22(1H,s),8.63(1H,s),9.05(1H,s).
本活性化合物72
1H−NMR(CDCl3)δ:1.54−1.59(3H,m),4.94−5.22(1H,m),5.75−5.89(1H,m),7.31(1H,d),8.13(1H,s),8.68(1H,d),9.19(1H,s).
本活性化合物73
1H−NMR(CDCl3)δ:1.56(3H,t),4.93−5.21(1H,m),5.76−5.89(1H,m),6.73−6.76(1H,m),7.22−7.24(1H,m),7.60−7.62(1H,m),8.44(1H,s),8.67−8.69(1H,m).
本活性化合物74
1H−NMR(CDCl3)δ:0.96(9H,s),3.21(2H,d),4.83−5.16(3H,m),6.96(1H,s),8.08(1H,s),8.17(1H,s),9.23(1H,s).
本活性化合物75
1H−NMR(CDCl3)δ:5.00(2H,t),7.39(1H,s),8.14(1H,s),8.68(1H,s),9.20(1H,s).
本活性化合物76
1H−NMR(CDCl3)δ:5.04(2H,t),7.39(1H,s),8.13(1H,s),8.68(1H,s),9.20(1H,s).
本活性化合物77
1H−NMR(CDCl3)δ:1.25(3H,t),3.06(2H,q),4.84−4.92(2H,m),5.01−5.12(1H,m),8.15(1H,s),8.56(1H,s),9.12(1H,s).
本活性化合物78
1H−NMR(CDCl3)δ:1.24(3H,t),3.05(2H,q),4.88−4.91(2H,m),5.99(1H,tt),8.14(1H,s),8.56(1H,s),9.11(1H,s).
本活性化合物79
1H−NMR(CDCl3)δ:1.31(3H,t),3.11(2H,q),5.16(2H,s),8.15(1H,s),8.55(1H,s),9.11(1H,s).
本活性化合物80
1H−NMR(CDCl3)δ:4.83−4.97(2H,m),6.05(1H,t),7.33(1H,s),8.13(1H,s),8.66(1H,s),9.19(1H,s).
【0115】
本活性化合物81
1H−NMR(CDCl3)δ:1.60(3H,s),4.81(2H,s),8.21(1H,s),8.61(1H,s),9.07(1H,s).
本活性化合物82
1H−NMR(CDCl3)δ:5.08(2H,t),6.10(1H,tt),8.22(1H,s),8.63(1H,s),9.09(1H,s).
本活性化合物83
1H−NMR(CDCl3)δ:1.62(3H,d),5.77−6.20(2H,m),8.21(1H,s),8.61(1H,s),9.07(1H,s).
本活性化合物84
1H−NMR(CDCl3)δ:1.61−1.66(3H,m),4.98−5.30(1H,m),5.70−5.86(1H,m),8.22(1H,s),8.61−8.62(1H,m),9.08(1H,s).
本活性化合物85
1H−NMR(CDCl3)δ:1.35(6H,d),3.78−3.85(1H,m),4.88−5.16(3H,m),8.14(1H,s),8.56(1H,s),8.91(1H,s).
本活性化合物86
1H−NMR(CDCl3)δ:1.35(6H,d),3.74−3.81(1H,m),4.89−4.92(2H,m),6.00(1H,tt),8.13(1H,s),8.56(1H,s),8.89(1H,s).
本活性化合物87
1H−NMR(CDCl3)δ:0.17(9H,s),4.25(2H,s),8.20(1H,s),8.58(1H,s),9.02(1H,s).
本活性化合物88
1H−NMR(CDCl3)δ:0.12(9H,s),1.22−1.28(2H,m),4.62−4.69(2H,m),8.20(1H,s),8.58(1H,s),9.02(1H,s).
本活性化合物89
1H−NMR(CDCl3)δ:1.25(9H,s),4.88−5.14(3H,m),8.11(1H,s),8.52(1H,s),8.53(1H,s).
本活性化合物90
1H−NMR(CDCl3)δ:1.24(9H,s),4.89−4.93(2H,m),5.99(1H,tt),8.11(1H,s),8.51(1H,s),8.53(1H,s).
本活性化合物91
1H−NMR(CDCl3)δ:1.57(3H,s),2.51(3H,d),4.90−5.18(1H,m),5.77−5.89(1H,m),8.15(1H,s),8.55(1H,d),9.10(1H,d).
本活性化合物92
1H−NMR(CDCl3)δ:1.56(3H,s),2.49−2.51(3H,m),5.80−6.12(2H,m),8.14(1H,s),8.55(1H,s),9.09(1H,s).
本活性化合物93
1H−NMR(CDCl3)δ:2.54(3H,s),5.01(2H,t),6.09(1H,tt),8.15(1H,s),8.56(1H,s),9.11(1H,s).
本活性化合物94
1H−NMR(CDCl3)δ:1.55(3H,s),2.50(3H,s),4.74(2H,s),8.14(1H,s),8.55(1H,s),9.09(1H,s).
本活性化合物95
1H−NMR(CDCl3)δ:0.16(9H,s),2.45(3H,s),4.15(2H,s),8.13(1H,s),8.53(1H,s),9.03(1H,s).
本活性化合物96
1H−NMR(CDCl3)δ:0.10(9H,s),1.15−1.23(2H,m),2.45(3H,s),4.52−4.58(2H,m),8.13(1H,s),8.52(1H,s),9.03(1H,s).
本活性化合物97
1H−NMR(CDCl3)δ:1.79(3H,d),6.10(1H,q),8.22(1H,s),8.62(1H,s),9.08(1H,s).
本活性化合物98
1H−NMR(CDCl3)δ:2.29(3H,s),4.92(2H,s),8.22(1H,s),8.61(1H,s),9.08(1H,s).
本活性化合物99
1H−NMR(CDCl3)δ:1.75(3H,d),2.54(3H,s),6.06(1H,q),8.15(1H,s),8.55(1H,s),9.09(1H,s).
本活性化合物100
1H−NMR(CDCl3)δ:2.25(3H,s),2.56(3H,s),4.84(2H,s),8.15(1H,s),8.54(1H,s),9.09(1H,s).
【0116】
本活性化合物101
1H−NMR(CDCl3)δ:5.08(2H,t),8.22(1H,s),8.63(1H,s),9.09(1H,s).
本活性化合物102
1H−NMR(CDCl3)δ:2.54(3H,s),5.00(2H,t),8.15(1H,s),8.56(1H,s),9.11(1H,s).
本活性化合物103
1H−NMR(CDCl3)δ:5.02(2H,t),7.38(1H,s),8.14(1H,s),8.69(1H,s),9.20(1H,s).
本活性化合物104
1H−NMR(CDCl3)δ:2.12−2.21(2H,m),2.28−2.42(2H,m),4.61(2H,t),8.21(1H,s),8.59(1H,s),9.05(1H,s).
本活性化合物105
1H−NMR(CDCl3)δ:2.08−2.18(2H,m),2.25−2.38(2H,m),2.48(3H,s),4.53(2H,t),8.14(1H,s),8.53(1H,s),9.06(1H,s).
本活性化合物106
1H−NMR(CDCl3)δ:2.05−2.14(2H,m),2.23−2.37(2H,m),4.51(2H,t),7.23(1H,s),8.12(1H,s),8.65(1H,s),9.18(1H,s).
本活性化合物107
1H−NMR(CDCl3)δ:3.99(3H,s),4.91−4.98(2H,m),5.04−5.15(1H,m),8.20(1H,s),8.50(1H,s),9.09(1H,s).
本活性化合物108
1H−NMR(CDCl3)δ:4.00(3H,s),4.92−4.99(2H,m),6.01(1H,tt),8.20(1H,s),8.50(1H,s),9.09(1H,s).
本活性化合物109
1H−NMR(CDCl3)δ:1.74(6H,s),4.59(2H,s),8.21(1H,s),8.59(1H,s),9.06(1H,s).
本活性化合物110
1H−NMR(CDCl3)δ:1.72(6H,s),2.54(3H,s),4.52(2H,s),8.14(1H,s),8.53(1H,s),9.07(1H,s).
本活性化合物111
1H−NMR(CDCl3)δ:5.03(2H,t),7.38(1H,d),8.14(1H,s),8.69(1H,d),9.20(1H,s).
本活性化合物112
1H−NMR(CDCl3)δ:5.03(2H,t),7.38(1H,s),8.14(1H,s),8.69(1H,s),9.20(1H,s).
本活性化合物113
1H−NMR(CDCl3)δ:4.47−4.58(1H,m),4.71−4.87(2H,m),7.17−7.19(2H,m),7.43−7.45(3H,m),7.90(1H,s),8.61(1H,s),8.77(1H,s).
本活性化合物114
1H−NMR(CDCl3)δ:4.82−4.85(2H,m),5.60(1H,tt),7.16−7.20(2H,m),7.41−7.44(3H,m),7.90(1H,s),8.54(1H,s),8.77(1H,s).
本活性化合物115
1H−NMR(CDCl3)δ:4.91−5.05(2H,m),5.14−5.25(1H,m),8.29(1H,s),8.82(1H,s),9.27(1H,s).
本活性化合物116
1H−NMR(CDCl3)δ:4.99−5.02(2H,m),6.09(1H,tt),8.28(1H,s),8.81(1H,s),9.26(1H,s).
本活性化合物117
1H−NMR(CDCl3)δ:2.33(3H,d),4.85−4.92(2H,m),5.01−5.12(1H,m),7.22−7.23(1H,m),7.47−7.48(1H,m),8.07−8.08(1H,m),8.60(1H,d).
本活性化合物118
1H−NMR(CDCl3)δ:2.33(3H,d),4.86−4.93(2H,m),5.99(1H,tt),7.22−7.23(1H,m),7.46−7.47(1H,m),8.07−8.08(1H,m),8.60(1H,d).
本活性化合物119
1H−NMR(CDCl3)δ:4.82−4.99(2H,m),5.03−5.26(1H,m),7.22(1H,s),7.87−7.88(1H,m),8.53(1H,s),8.59(1H,s).
本活性化合物120
1H−NMR(CDCl3)δ:4.91−4.94(2H,m),6.05(1H,tt),7.21−7.22(1H,m),7.86−7.87(1H,m),8.52−8.53(1H,m),8.59(1H,s).
【0117】
本活性化合物121
1H−NMR(CDCl3)δ:2.53−2.68(2H,m),3.45−3.51(2H,m),7.73(1H,d),8.13(1H,s),8.83(1H,d),9.20(1H,s).
本活性化合物122
1H−NMR(CDCl3)δ:2.53−2.68(2H,m),3.46−3.52(2H,m),8.21(1H,s),8.80(1H,s),9.08(1H,s).
本活性化合物123
1H−NMR(CDCl3)δ:2.53−2.68(5H,m),3.46−3.52(2H,m),8.14(1H,s),8.74(1H,s),9.08(1H,s).
本活性化合物124
1H−NMR(CDCl3)δ:1.91(6H,s),4.66(2H,s),8.21(1H,s),8.58−8.60(1H,m),9.05(1H,s).
本活性化合物125
1H−NMR(CDCl3)δ:1.82(3H,t),4.70(2H,t),8.21(1H,s),8.61(1H,s),9.07(1H,s).
本活性化合物126
1H−NMR(CDCl3)δ:5.06(2H,t),6.14(1H,tt),8.22(1H,s),8.63(1H,s),9.09(1H,s).
本活性化合物127
1H−NMR(CDCl3)δ:1.76(3H,t),4.64(2H,t),7.33−7.35(1H,m),8.13(1H,s),8.67(1H,s),9.19(1H,s).
本活性化合物128
1H−NMR(CDCl3)δ:5.00(2H,t),6.09(1H,tt),7.38(1H,s),8.14(1H,s),8.69(1H,s),9.20(1H,s).
本活性化合物129
1H−NMR(CDCl3)δ:1.78(3H,t),2.53(3H,s),4.63(2H,t),8.14(1H,s),8.54(1H,s),9.09(1H,s).
本活性化合物130
1H−NMR(CDCl3)δ:2.54(3H,s),4.99(2H,t),6.09(1H,tt),8.15(1H,s),8.56(1H,s),9.10(1H,s).
本活性化合物131
1H−NMR(CDCl3)δ:4.80−4.97(2H,m),5.06−5.27(1H,m),6.29(2H,brs),7.67(1H,s),8.55(1H,s).
本活性化合物132
1H−NMR(CDCl3)δ:2.54(3H,s),4.80−4.90(2H,m),4.96−5.18(1H,m),6.33(2H,brs),7.60(1H,s),8.52(1H,s).
本活性化合物133
1H−NMR(CDCl3)δ:4.08−4.17(2H,m),4.90−5.10(1H,m),7.81(1H,d),8.14(1H,s),8.84(1H,d),9.21(1H,s).
本活性化合物134
1H−NMR(CDCl3)δ:0.16(9H,s),2.25(3H,s),4.14(2H,s),7.21−7.21(1H,m),7.43−7.43(1H,m),8.03−8.03(1H,m),8.57(1H,s).
本活性化合物135
1H−NMR(CDCl3)δ:0.11(9H,s),1.17−1.21(2H,m),2.25(3H,s),4.53−4.58(2H,m),7.21(1H,s),7.44(1H,s),8.03(1H,s),8.55(1H,s).
本活性化合物136
1H−NMR(CDCl3)δ:2.64(3H,s),4.08−4.26(2H,m),4.89−5.09(1H,m),8.15(1H,s),8.74(1H,s),9.10(1H,s).
本活性化合物137
1H−NMR(CDCl3)δ:2.63(3H,s),4.06−4.15(2H,m),5.90(1H,tt),8.15(1H,s),8.74(1H,s),9.09(1H,s).
本活性化合物138
1H−NMR(CDCl3)δ:5.08−5.15(2H,m),5.95−6.07(1H,m),6.53−6.63(1H,m),7.31(1H,s),8.13(1H,s),8.67(1H,s),9.19(1H,s).
本活性化合物139
1H−NMR(CDCl3)δ:2.54(3H,s),5.08−5.15(2H,m),5.94−6.07(1H,m),6.55−6.67(1H,m),8.15(1H,s),8.54(1H,s),9.09(1H,s).
本活性化合物140
1H−NMR(CDCl3)δ:1.04(3H,t),1.57(1H,dt),1.68−1.80(1H,m),1.91−2.02(1H,m),2.07−2.18(1H,m),2.19−2.32(1H,m),4.53(2H,t),7.22(1H,s),8.12(1H,s),8.65(1H,s),9.18(1H,s).
【0118】
本活性化合物141
1H−NMR(CDCl3)δ:1.05(3H,t),1.52−1.64(1H,m),1.70−1.83(1H,m),1.93−2.04(1H,m),2.10−2.33(2H,m),2.47(3H,s),4.55(2H,t),8.13(1H,s),8.53(1H,s),9.06(1H,s).
本活性化合物142
1H−NMR(CDCl3)δ:2.53(3H,s),4.84(2H,d),6.09(1H,t),8.14(1H,s),8.53(1H,s),9.09(1H,s).
本活性化合物143
1H−NMR(CDCl3)δ:2.55(3H,s),4.89(2H,q),8.15(1H,s),8.55(1H,s),9.10(1H,s).
本活性化合物144
1H−NMR(CDCl3)δ:2.52(3H,s),4.72(2H,dd),4.84(2H,dd),5.65−5.82(1H,m),8.14(1H,s),8.53(1H,s),9.07(1H,s).
本活性化合物145
1H−NMR(CDCl3)δ:1.56−1.62(3H,m),2.50(3H,s),5.90−6.03(1H,m),8.14(1H,s),8.54(1H,s),9.09(1H,s).
本活性化合物146
1H−NMR(CDCl3)δ:1.71−1.82(2H,m),1.88−1.98(2H,m),2.12−2.26(2H,m),2.47(3H,s),4.49(2H,t),8.13(1H,s),8.52(1H,s),9.05(1H,s).
本活性化合物147
1H−NMR(CDCl3)δ:2.48(3H,s),2.62−2.75(2H,m),4.70(2H,t),8.13(1H,s),8.54(1H,s),9.07(1H,s).
本活性化合物148
1H−NMR(CDCl3)δ:1.69−1.82(2H,m),1.86−1.96(2H,m),2.12−2.26(2H,m),4.47(2H,t),7.22(1H,s),8.12(1H,s),8.64(1H,s),9.18(1H,s).
本活性化合物149
1H−NMR(CDCl3)δ:2.69(3H,s),8.16(1H,s),8.76(1H,s),9.16(1H,s).
本活性化合物150
1H−NMR(CDCl3)δ:2.54(3H,s),2.89−3.09(2H,m),4.75(2H,t),8.15(1H,s),8.56(1H,s),9.11(1H,s).
本活性化合物151
1H−NMR(CDCl3)δ:2.45−2.57(3H,m),4.53−5.37(4H,m),8.15(1H,brs),8.55(1H,brs),9.04−9.14(1H,m).
本活性化合物152
1H−NMR(CDCl3)δ:1.11(3H,t),1.96−2.16(2H,m),2.53(3H,s),4.65(2H,t),8.15(1H,s),8.54(1H,s),9.09(1H,s).
本活性化合物153
1H−NMR(CDCl3)δ:1.24(3H,t),2.36(2H,q),4.89(2H,s),7.35(1H,s),8.12(1H,s),8.67(1H,s),9.19(1H,s).
本活性化合物154
1H−NMR(CDCl3)δ:1.25(3H,t),2.37(2H,q),2.54(3H,s),4.87(2H,s),8.15(1H,s),8.54(1H,s),9.09(1H,s).
本活性化合物155
1H−NMR(CDCl3)δ:1.26(3H,t),2.42(2H,q),4.95(2H,s),8.21(1H,s),8.61(1H,s),9.07(1H,s).
本活性化合物156
1H−NMR(CDCl3)δ:1.22(6H,d),2.53−2.55(3H,m),2.59−2.68(1H,m),4.90(2H,s),8.15(1H,s),8.54(1H,s),9.09(1H,s).
本活性化合物157
1H−NMR(CDCl3)δ:1.23(6H,d),2.67−2.74(1H,m),4.99(2H,s),8.21(1H,s),8.61(1H,s),9.07(1H,s).
本活性化合物158
1H−NMR(CDCl3)δ:1.21(6H,d),2.57−2.67(1H,m),4.92(2H,s),7.34(1H,s),8.13(1H,s),8.67(1H,s),9.19(1H,s).
【0119】
次に製剤例を示す。なお、以下の例において、部は特にことわりの無い限り重量部を表す。
製剤例1
上述の本活性化合物1〜158のいずれか1種の化合物1部と、ピリプロキシフェン9部とを、キシレン35部とN,N−ジメチルホルムアミド35部との混合物に溶解し、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル14部及びドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム6部を加え、よく攪拌混合して各々の10%乳剤を得る。
【0120】
製剤例2
ラウリル硫酸ナトリウム4部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、合成含水酸化珪素微粉末20部及び珪藻土54部を混合し、更に上述の本活性化合物1〜158のいずれか1種の化合物5部と、ピリプロキシフェン15部とを加え、よく攪拌混合して各々の20%水和剤を得る。
【0121】
製剤例3
上述の本活性化合物1〜158のいずれか1種の化合物1部と、ピリプロキシフェン1部とに、合成含水酸化珪素微粉末1部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、ベントナイト30部及びカオリンクレー65部を加え充分攪拌混合する。ついで、これらの混合物に適当量の水を加え、さらに攪拌し、造粒機で製粒し、通風乾燥して各々の2%粒剤を得る。
【0122】
製剤例4
上述の本活性化合物1〜158のいずれか1種の化合物0.9部と、ピリプロキシフェン0.1部とを、適当量のアセトンに溶解し、これに合成含水酸化珪素微粉末5部、PAP(酸性りん酸イソプロピル)0.3部及びフバサミクレー93.7部を加え、充分攪拌混合し、アセトンを蒸発除去して各々の1%粉剤を得る。
【0123】
製剤例5
ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートアンモニウム塩及びホワイトカーボンの混合物(重量比1:1)35部と、上述の本活性化合物1〜158のいずれか1種の化合物8部と、ピリプロキシフェン2部と、水55部とを混合し、湿式粉砕法で微粉砕することにより、各々の10%フロアブル剤を得る。
【0124】
製剤例6
上述の本活性化合物1〜158のいずれか1種の化合物0.04部と、ピリプロキシフェン0.06部とを、キシレン5部及びトリクロロエタン5部に溶解し、これを脱臭灯油89.9部に混合して各々の0.1%油剤を得る。
【0125】
製剤例7
上述の本活性化合物1〜158のいずれか1種の化合物7mgと、ピリプロキシフェン3mgとを、アセトン0.5mlに溶解し、この溶液を、動物用固形飼料粉末(飼育繁殖用固形飼料粉末CE−2、日本クレア株式会社商品)5gに処理し、均一に混合する。ついでアセトンを蒸発乾燥させて各々の毒餌を得る。
【0126】
製剤例8
上述の本活性化合物1〜158のいずれか1種の化合物0.03部、ピリプロキシフェン0.07部、ネオチオゾール(中央化成株式会社)49.9部をエアゾール缶に入れ、エアゾールバルブを装着した後、ジメチルエーテル25部、LPG25部を充填し振とうを加え、アクチュエータを装着することにで油剤エアゾールを得る。
【0127】
製剤例9
上述の本活性化合物1〜158のいずれか1種の化合物0.5部、ピリプロキシフェン0.1部、BHT(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール)0.01部、キシレン5部、脱臭灯油3.39部及び乳化剤{アトモス300(アトモスケミカル社登録商標名)}1部を混合溶解したものと、蒸留水50部とをエアゾール容器に充填し、バルブを装着した後、該バルブを通じて噴射剤(LPG)40部を加圧充填して水性エアゾールを得る。
【0128】
製剤例10
上述の本活性化合物1〜158のいずれか1種の化合物2部と、ピリプロキシフェン8部と、本活性化合物及びピリプロキシフェンと混合して製剤化できる殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤または殺菌剤、植物ホルモン剤、植物成長調節物質、除草剤等の有害生物防除剤等(異性体及びその塩を含む)、共力剤、あるいは薬害軽減剤10部とを、ラウリル硫酸ナトリウム4部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、合成含水酸化珪素微粉末20部及び珪藻土54部の混合物に加え、よく攪拌、混合して混合水和剤を得る。
【0129】
次に、本発明組成物の有害動物に対する防除効力を試験例により示す。
試験例1(タバココナジラミ(Bemisia tabaci)に対する葉片浸漬処理による防除効果)
本活性化合物として本活性化合物12、27、48、49、62、63、82、93及び100を、それぞれ製剤例1の方法により製剤化し、3,000倍希釈の展着剤シンダイン(登録商標)を含む水で所定濃度に希釈調製した。また、ピリプロキシフェン乳剤(商品名:ラノー(登録商標)乳剤;住友化学株式会社製)を3,000倍希釈の展着剤シンダイン(登録商標)を含む水で所定の濃度に希釈した。それぞれの本活性化合物の希釈液とピリプロキシフェンの希釈液とを所定の濃度になるように混合し、試験用薬液とした。
ポット植えのキャベツを用いて、48時間タバココナジラミ成虫よりその葉上に採卵した。寒天入りの20ml容プラスチックカップ(直径約2cm)に、20卵から80卵が付着したキャベツ葉片を置き、試験用薬液4mlを加えて30秒浸漬した。浸漬処理したキャベツ葉片が乾燥した後、インキュベーター内(25℃、湿度60%)に保管し、11日後に未孵化卵数及び孵化幼虫数を調査した。次の式によって殺卵率(%)を算出した。結果を表9に示した。
殺卵率(%)={未孵化卵数/(未孵化卵数+孵化幼虫数)}×100
【0130】
【表9】

【0131】
表9に示した通り、本活性化合物12、27、48、49、62、63、82、93及び100のそれぞれとピリプロキシフェンとからなる組成物は、タバココナジラミに対して高い防除効果を示した。
【産業上の利用可能性】
【0132】
本発明によれば、高い活性を有する有害動物除組成物、及び有害動物を効果的に防除し得る方法を提供することができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(1)

〔式中、
Qは酸素または硫黄を表し、
1は窒素またはCHを表し、
1は水素またはアミノ基を表し、
2は水素、ハロゲン、ニトロ基、アミノ基、シアノ基、ハロゲンで置換されていてもよいC1−C6鎖状炭化水素基、ハロゲンで置換されていてもよいC3−C6シクロアルキル基、ハロゲンで置換されていてもよいC1−C6アルコキシ基、ハロゲンで置換されていてもよいC1−C4アルキルアミノ基またはハロゲンで置換されていてもよいC2−C8ジアルキルアミノ基を表し、
3は群Aより選ばれる1個以上の基で置換されたC1−C6アルキル基または群Aより選ばれる1個以上の基で置換されたC3−C6アルケニル基を表し、
群Aはハロゲンおよび−Si(R43
{R4は互いに同一でも相異なっていてもよく、ハロゲンで置換されていてもよいC1−C6鎖状炭化水素基を表す。}からなる群を表す。〕
で示されるピリミジン化合物と、ピリプロキシフェンとを含有する有害動物防除組成物。
【請求項2】
式(1)における、Qが酸素である請求項1記載の有害動物防除組成物。
【請求項3】
式(1)における、R2が水素、ハロゲンまたはハロゲンで置換されていてもよいC1−C6アルキル基である請求項1又は2記載の有害動物防除組成物。
【請求項4】
式(1)における、R2が水素又はハロゲンで置換されていてもよいC1−C6アルキル基である請求項1又は2記載の有害動物防除組成物。
【請求項5】
式(1)における、R1が水素である請求項1〜4いずれか一項記載の有害動物防除組成物。
【請求項6】
式(1)における、R3がハロゲンで置換されたC1−C6アルキル基またはハロゲンで置換されたC3−C6アルケニル基である請求項1〜5いずれか一項記載の有害動物防除組成物。
【請求項7】
式(1)における、R3がハロゲンで置換されたC1−C6アルキル基である請求項1〜5いずれか一項記載の有害動物防除組成物。
【請求項8】
式(1)における、R3が1個〜8個のフッ素または塩素で置換されたC1−C6アルキル基である請求項1〜5いずれか一項記載の有害動物防除組成物。
【請求項9】
式(1)における、G1が窒素である請求項1〜8いずれか一項記載の有害動物防除組成物。
【請求項10】
ピリミジン化合物とピリプロキシフェンとの重量比が、5:95〜95:5の請求項1〜9いずれか一項記載の有害動物防除組成物。
【請求項11】
式(A)

〔式中、
2Aは水素、C1−C3アルキル又はハロゲンを表し、
3Aはハロゲンで置換されていてもよいC1−C6アルキル基又はハロゲンで置換されていてもよいC3−C6アルケニル基を表す。〕
で示されるピリミジン化合物と、ピリプロキシフェンとを含有する有害動物防除組成物。
【請求項12】
ピリミジン化合物とピリプロキシフェンとの重量比が、5:95〜95:5の請求項11記載の有害動物防除組成物。
【請求項13】
式(1)

〔式中、
Qは酸素または硫黄を表し、
1は窒素またはCHを表し、
1は水素またはアミノ基を表し、
2は水素、ハロゲン、ニトロ基、アミノ基、シアノ基、ハロゲンで置換されていてもよいC1−C6鎖状炭化水素基、ハロゲンで置換されていてもよいC3−C6シクロアルキル基、ハロゲンで置換されていてもよいC1−C6アルコキシ基、ハロゲンで置換されていてもよいC1−C4アルキルアミノ基またはハロゲンで置換されていてもよいC2−C8ジアルキルアミノ基を表し、
3は群Aより選ばれる1個以上の基で置換されたC1−C6アルキル基または群Aより選ばれる1個以上の基で置換されたC3−C6アルケニル基を表し、
群Aはハロゲンおよび−Si(R43
{R4は互いに同一でも相異なっていてもよく、ハロゲンで置換されていてもよいC1−C6鎖状炭化水素基を表す。}からなる群を表す。〕
で示されるピリミジン化合物と、ピリプロキシフェンとの有効量を、有害動物または有害動物の生息場所に施用する有害動物の防除方法。
【請求項14】
式(1)における、Qが酸素である請求項13記載の防除方法。
【請求項15】
式(1)における、R2が水素、ハロゲンまたはハロゲンで置換されていてもよいC1−C6アルキル基である請求項13又は14記載の防除方法。
【請求項16】
式(1)における、R2が水素又はハロゲンで置換されていてもよいC1−C6アルキル基である請求項13又は14記載の防除方法。
【請求項17】
式(1)における、R1が水素である請求項13〜16いずれか一項記載の防除方法。
【請求項18】
式(1)における、R3がハロゲンで置換されたC1−C6アルキル基またはハロゲンで置換されたC3−C6アルケニル基である請求項13〜17いずれか一項記載の防除方法。
【請求項19】
式(1)における、R3がハロゲンで置換されたC1−C6アルキル基である請求項13〜17いずれか一項記載の防除方法。
【請求項20】
式(1)における、R3が1個〜8個のフッ素または塩素で置換されたC1−C6アルキル基である請求項13〜17いずれか一項記載の防除方法。
【請求項21】
式(1)における、G1が窒素である請求項13〜20いずれか一項記載の防除方法。
【請求項22】
ピリミジン化合物とピリプロキシフェンとの重量比が、5:95〜95:5の請求項13〜21いずれか一項記載の防除方法。
【請求項23】
式(A)

〔式中、
2Aは水素、C1−C3アルキル又はハロゲンを表し、
3Aはハロゲンで置換されていてもよいC1−C6アルキル基又はハロゲンで置換されていてもよいC3−C6アルケニル基を表す。〕
で示されるピリミジン化合物と、ピリプロキシフェンとの有効量を、有害動物または有害動物の生息場所に施用する有害動物の防除方法。
【請求項24】
ピリミジン化合物とピリプロキシフェンとの重量比が、5:95〜95:5の請求項23記載の防除方法。

【公開番号】特開2012−87060(P2012−87060A)
【公開日】平成24年5月10日(2012.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−232313(P2010−232313)
【出願日】平成22年10月15日(2010.10.15)
【出願人】(000002093)住友化学株式会社 (8,981)
【Fターム(参考)】