説明

有害節足動物防除組成物及び有害節足動物の防除方法

【課題】有害節足動物に対する優れた防除効力を有する有害節足動物防除組成物を提供すること。
【解決手段】フロニカミドと、群(A)より選ばれる1種以上のウンカ類防除化合物と、群(B)より選ばれる1種以上のいもち病防除化合物とを含有する有害節足動物防除組成物は、有害節足動物に対する優れた防除効力を有する。
群(A):クロチアニジン、イミダクロプリド、ジノテフラン、チアメトキサム、フィプロニル及びピメトロジンからなる群。
群(B):イソチアニル、プロベナゾール、チアジニル、トリシクラゾール、ピロキロン、チオファネートメチル、オリサストロビン及びアゾキシストロビンからなる群。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、有害節足動物防除組成物及び有害節足動物の防除方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、有害節足動物防除組成物の有効成分として、多くの化合物が知られている(例えば、非特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】The Pesticide Manual-15th edition(BCPC刊);ISBN 978-1-901396-18-8
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、有害節足動物に対する優れた防除効力を有する有害節足動物防除組成物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者等は、有害節足動物に対する優れた防除効力を有する有害節足動物防除組成物を見出すべく検討した結果、フロニカミドと、下記群(A)より選ばれる1種以上のウンカ類防除化合物と、下記群(B)より選ばれる1種以上のいもち病防除化合物とを含有する組成物が、相乗効果を示し、有害節足動物に対する優れた防除効力を有することを見出し、本発明に到った。
すなわち、本発明とは以下の[1]〜[5]のものである。
[1] フロニカミドと、群(A)より選ばれる1種以上のウンカ類防除化合物と、群(B)より選ばれる1種以上のいもち病防除化合物とを含有する組成物とを含有する有害節足動物防除組成物。
群(A):クロチアニジン、イミダクロプリド、ジノテフラン、チアメトキサム、フィプロニル及びピメトロジンからなる群。
群(B):イソチアニル、プロベナゾール、チアジニル、トリシクラゾール、ピロキロン、チオファネートメチル、オリサストロビン及びアゾキシストロビンからなる群。
[2] フロニカミドと、ウンカ類防除化合物との重量比が、100:1〜1:100である[1]記載の有害節足動物防除組成物。
[3] フロニカミドと、いもち病防除化合物との重量比が、10:1〜1:100である[2]記載の有害節足動物防除組成物。
[4] [1]〜[3]いずれか一項記載の有害節足動物防除組成物の有効量を、植物又は植物の栽培地に施用する工程を含む有害節足動物の防除方法。
[5] 植物又は植物の栽培地が、イネ又はイネの栽培地である[4]記載の有害節足動物の防除方法。
【発明の効果】
【0006】
本発明により、有害節足動物を防除することができる。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明の有害節足動物防除組成物とは、フロニカミドと、下記群(A)より選ばれる1種以上のウンカ類防除化合物(以下、本ウンカ類防除化合物と記す場合がある。)と、下記群(B)より選ばれる1種以上のいもち病防除化合物(以下、本いもち病防除化合物と記す場合がある。)とを含有するものである。
群(A):クロチアニジン、イミダクロプリド、ジノテフラン、チアメトキサム、フィプロニル及びピメトロジンからなる群。
群(B):イソチアニル、プロベナゾール、チアジニル、トリシクラゾール、ピロキロン、チオファネートメチル、オリサストロビン及びアゾキシストロビンからなる群。
【0008】
本発明に用いられるフロニカミドは公知の化合物であり、たとえば特許第2994182号公報に記載された方法で製造することができる。
また、本発明に用いられるクロチアニジン、イミダクロプリド、ジノテフラン、チアメトキサム、フィプロニル、ピメトロジン、イソチアニル、プロベナゾール、チアジニル、トリシクラゾール、ピロキロン、チオファネートメチル、オリサストロビン及びアゾキシストロビンはいずれも公知の化合物であり、例えば「 The Pesticide Manual-15th edition(BCPC刊);ISBN 978−1−901396−18−8 」の229、645、391、1112、500、968、927、1134、1163、999、1128、840及び62ページ等に記載されている。これらの化合物は市販の製剤から得るか、公知の方法により製造することにより得られる。
本発明に用いられるイソチアニルは公知の化合物であり、例えば国際公開第99/024413号パンフレットに記載された方法で製造することができる。
【0009】
本発明の有害節足動物防除組成物における、フロニカミドと本ウンカ類防除化合物と本いもち病防除化合物との含有割合は、特に限定されるものではないが、フロニカミド100重量部に対して、本ウンカ類防除化合物が、通常0.1〜100000重量部、好ましくは1〜10000重量部であり、本いもち病防除化合物が、通常1〜100000重量部、好ましくは10〜10000重量部である。
【0010】
本発明の有害節足動物防除組成物は、フロニカミドと本ウンカ類防除化合物と本いもち病防除化合物とを単に混合したものでもよいが、通常は、フロニカミド、本ウンカ類防除化合物及び本いもち病防除化合物と不活性担体とを混合し、必要に応じて界面活性剤やその他の製剤用補助剤を添加して、油剤、乳剤、フロアブル剤、水和剤、顆粒水和剤、粉剤、粒剤等に製剤化されたものが用いられる。
また、前記の製剤化された有害節足動物防除組成物は、そのまま又はその他の不活性成分を添加して有害節足動物防除剤として使用することができる。
本発明の有害節足動物防除組成物における、フロニカミド、本ウンカ類防除化合物及び本いもち病防除化合物の合計量は、通常0.01〜99重量%、好ましくは0.1〜90重量%の範囲、さらに好ましくは0.5〜70重量%の範囲である。
【0011】
製剤化の際に用いられる固体担体としては、例えばカオリンクレー、アッタパルジャイトクレー、ベントナイト、モンモリロナイト、酸性白土、パイロフィライト、タルク、珪藻土、方解石等の鉱物、トウモロコシ穂軸粉、クルミ殻粉等の天然有機物、尿素等の合成有機物、炭酸カルシウム、硫酸アンモニウム等の塩類、合成含水酸化珪素等の合成無機物等からなる微粉末あるいは粒状物等が挙げられ、液体担体としては、例えばキシレン、アルキルベンゼン、メチルナフタレン等の芳香族炭化水素類、2−プロパノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、エチレングリコールモノエチルエーテル等のアルコール類、アセトン、シクロヘキサノン、イソホロン等のケトン類、ダイズ油、綿実油等の植物油、石油系脂肪族炭化水素類、エステル類、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル及び水が挙げられる。
界面活性剤としては、例えばアルキル硫酸エステル塩、アルキルアリールスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテルリン酸エステル塩、リグニンスルホン酸塩、ナフタレンスルホネートホルムアルデヒド重縮合物等の陰イオン界面活性剤及びポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレンアルキルポリオキシプロピレンブロックコポリマー、ソルビタン脂肪酸エステル等の非イオン界面活性剤、及びアルキルトリメチルアンモニウム塩等の陽イオン界面活性剤が挙げられる。
その他の製剤用補助剤としては、例えばポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン等の水溶性高分子、アラビアガム、アルギン酸及びその塩、CMC(カルボキシメチルセルロ−ス)、ザンサンガム等の多糖類、アルミニウムマグネシウムシリケート、アルミナゾル等の無機物、防腐剤、着色剤及びPAP(酸性リン酸イソプロピル)、BHT等の安定化剤が挙げられる。
【0012】
本発明の有害節足動物防除組成物は、植物に対して摂食、吸汁等の加害を行う有害節足動物(例えば、有害昆虫及び有害ダニ)による加害から植物を保護するために用いることができる。
【0013】
本発明の有害節足動物防除組成物が防除効力を有する有害節足動物としては、例えば次のものが挙げられる。
【0014】
半翅目害虫:ヒメトビウンカ(Laodelphax striatellus)、トビイロウンカ(Nilaparvata lugens)、セジロウンカ(Sogatella furcifera)等のウンカ類、ツマグロヨコバイ(Nephotettix cincticeps)、タイワンツマグロヨコバイ(Nephotettix virescens)、チャノミドリヒメヨコバイ(Empoasca onukii)等のヨコバイ類、ワタアブラムシ(Aphis gossypii)、モモアカアブラムシ(Myzus persicae)、ダイコンアブラムシ(Brevicoryne brassicae)、ユキヤナギアブラムシ(Aphis spiraecola)、チューリップヒゲナガアブラムシ(Macrosiphum euphorbiae)、ジャガイモヒゲナガアブラムシ(Aulacorthum solani)、ムギクビレアブラムシ(Rhopalosiphum padi)、ミカンクロアブラムシ(Toxoptera citricidus)、モモコフキアブラムシ(Hyalopterus pruni)、リンゴワタムシ(Eriosoma lanigerum)等のアブラムシ類、アオクサカメムシ(Nezara antennata)、アカヒゲホソミドリカスミカメ(Trigonotylus caelestialium)、アカスジカメムシ(Graphosoma rubrolineatum)、オオトゲシラホシカメムシ(Eysarcoris lewisi)、ホソハリカメムシ(Riptortus clavetus)、クモヘリカメムシ(Leptocorisa chinensis)、トゲシラホシカメムシ(Eysarcoris parvus)、クサギカメムシ(Halyomorpha mista)、ミナミアオカメムシ(Nezara viridula)、ターニシュトプラントバグ(Lygus lineolaris)等のカメムシ類、オンシツコナジラミ(Trialeurodes vaporariorum)、タバココナジラミ(Bemisia tabaci)、ミカンコナジラミ(Dialeurodes citri)、ミカントゲコナジラミ(Aleurocanthus spiniferus)等のコナジラミ類、アカマルカイガラムシ(Aonidiella aurantii)、サンホーゼカイガラムシ(Comstockaspis perniciosa)、シトラススノースケール(Unaspis citri)、ルビーロウムシ(Ceroplastes rubens)、イセリヤカイガラムシ(Icerya purchasi)、フジコナカイガラムシ(Planococcus kraunhiae)、クワコナカイガラムシ(Pseudococcus longispinis)、クワシロカイガラムシ(Pseudaulacaspis pentagona)等のカイガラムシ類、グンバイムシ類、トコジラミ(Cimex lectularius)等のトコジラミ類、ペアシラ(Cacopsylla pyricola)等のキジラミ類等。
鱗翅目害虫:ニカメイガ(Chilo suppressalis)、サンカメイガ(Tryporyza incertulas)、コブノメイガ(Cnaphalocrocis medinalis)、ワタノメイガ(Notarcha derogata)、ノシメマダラメイガ(Plodia interpunctella)、アワノメイガ(Ostrinia furnacalis)、ハイマダラノメイガ(Hellula undalis)、シバツトガ(Pediasia teterrellus)等のメイガ類、ハスモンヨトウ(Spodoptera litura)、シロイチモジヨトウ(Spodoptera exigua)、アワヨトウ(Pseudaletia separata)、ヨトウガ(Mamestra brassicae)、タマナヤガ(Agrotis ipsilon),タマナギンウワバ(Plusia nigrisigna)、イラクサギンウワバ(Trichoplusia ni)、トリコプルシア属、ヘリオティス属、ヘリコベルパ属等のヤガ類、モンシロチョウ(Pieris rapae)等のシロチョウ類、アドキソフィエス属、ナシヒメシンクイ(Grapholita molesta)、マメシンクイガ(Leguminivora glycinivorella),アズキサヤムシガ(Matsumuraeses azukivora)、リンゴコカクモンハマキ(Adoxophyes orana fasciata)、チャノコカクモンハマキ(Adoxophyes honmai.)、チャハマキ(Homona magnanima)、ミダレカクモンハマキ(Archips fuscocupreanus)、コドリンガ(Cydia pomonella)等のハマキガ類、チャノホソガ(Caloptilia theivora)、キンモンホソガ(Phyllonorycter ringoneella)のホソガ類、モモシンクイガ(Carposina niponensis)等のシンクイガ類、リオネティア属等のハモグリガ類、リマントリア属、ユープロクティス属等のドクガ類、コナガ(Plutella xylostella)等のスガ類、ワタアカミムシ(Pectinophora gossypiella)ジャガイモガ(Phthorimaea operculella)等のキバガ類、アメリカシロヒトリ(Hyphantria cunea)等のヒトリガ類、イガ(Tinea translucens)、コイガ(Tineola bisselliella)等のヒロズコガ類、トゥタアブソリュータ(Tuta absoluta)等。
アザミウマ目害虫:ミカンキイロアザミウマ(Frankliniella occidentalis)、ミナミキイロアザミウマ(Thrips parmi)、チャノキイロアザミウマ(Scirtothrips dorsalis)、ネギアザミウマ(Thrips tabaci)、ヒラズハナアザミウマ(Frankliniella intonsa)、タバコアザミウマ(Frankliniella fusca)、オニオンスリップス(Thrips tabaci)、イネアザミウマ(Stenchaetothrips biformis)、イネクダアザミウマ(Haplothrips aculeatus)等のアザミウマ類等;
双翅目害虫:タマネギバエ(Hylemya antiqua)、タネバエ(Hylemya platura)、イネハモグリバエ(Agromyza oryzae)、イネヒメハモグリバエ(Hydrellia griseola)、イネキモグリバエ(Chlorops oryzae)、マメハモグリバエ(Liriomyza trifolii)等のハモグリバエ類、ウリミバエ(Dacus cucurbitae)、チチュウカイミバエ(Ceratitis capitata)等;
甲虫目害虫:ニジュウヤホシテントウ(Epilachna vigintioctopunctata)、ウリハムシ(Aulacophora femoralis)、キスジノミハムシ(Phyllotreta striolata)、イネドロオイムシ(Oulema oryzae)、イネゾウムシ(Echinocnemus squameus)、イネミズゾウムシ(Lissorhoptrus oryzophilus)、ワタミゾウムシ(Anthonomus grandis)、アズキゾウムシ(Callosobruchus chinensis)、シバオサゾウムシ(Sphenophorus venatus)、マメコガネ(Popillia japonica)、ドウガネブイブイ(Anomala cuprea)、コーンルートワームの仲間(Diabrotica spp.)、コロラドハムシ(Leptinotarsa decemlineata)、コメツキムシの仲間(Agriotes spp.)、タバコシバンムシ(Lasioderma serricorne)等;
直翅目害虫:ケラ(Gryllotalpa africana)、コバネイナゴ(Oxya yezoensis)、ハネナガイナゴ(Oxya japonica)等。
【0015】
前記有害節足動物の中でも、好ましい例として、ウンカ類、ヨコバイ類、アブラムシ類、カメムシ類、イネミズゾウムシ、イネドロオイムシ等を挙げることができる。
【0016】
本発明の有害節足動物防除組成物は植物病害を防除する目的で使用してもよく、例えばイネのいもち病(Magnaporthe grisea)などを防除することができる。
【0017】
本発明の有害節足動物防除組成物は、植物又は植物の栽培地に施用することにより、有害節足動物を防除するために用いられる。ここで植物としては、植物の茎葉、植物の花、植物の実、植物の種子等が挙げられる。
【0018】
本発明の有害節足動物の防除方法は、本発明の有害節足動物防除組成物を処理することにより行われるが、具体的には例えば、茎葉散布などの植物の茎葉への処理、土壌処理、水面施用などの植物の栽培地への処理等が挙げられる。
【0019】
本発明の有害節足動物組成物を、植物又は植物の栽培地に処理する場合、その処理量は、処理する植物の種類、防除対象である有害節足動物の種類や発生程度、製剤形態、処理時期、気象条件等によって変化させ得るが、フロニカミドと本ウンカ類防除化合物と本いもち病防除化合物との合計量として、当該植物を栽培する場所1000m2あたり通常0.05〜3000g、好ましくは0.5〜300gである。
乳剤、水和剤、フロアブル剤等は通常水で希釈して散布することにより処理する。この場合、フロニカミドと本ウンカ類防除化合物と本いもち病防除化合物との合計での濃度は、通常0.00001〜10重量%、好ましくは0.0001〜5重量%の範囲である。粉剤、粒剤等は通常希釈することなくそのまま処理する。
【0020】
本発明における茎葉散布などの植物の茎葉への処理としては、具体的には、例えば、茎葉散布、ヘリコプターによる散布、空中散布などが挙げられる。
【0021】
本発明における土壌処理や水面施用などの植物の栽培地への処理としては、具体的には、例えば、植穴処理、株元処理、植溝処理、作条処理、播種時作条処理、全面処理、側条処理、水面処理、畦部地表面散布、株間散布、土壌灌注、育苗期灌注、薬液注入処理、薬液ドリップイリゲーション、ケミゲーション、育苗箱処理(育苗箱散布、育苗箱灌注、育苗箱薬液湛水)、苗床処理(苗床散布、苗床灌注、水苗代苗床散布、苗浸漬)、床土混和処理(床土混和、播種前床土混和、播種時覆土前散布、播種時覆土後散布、覆土混和)、培土混和、ペースト肥料混和が挙げられ、好ましくは育苗箱処理(育苗箱散布、育苗箱灌注、育苗箱薬液湛水)、苗床処理(苗床散布、苗床灌注、水苗代苗床散布、苗浸漬)、床土混和処理(床土混和、播種前床土混和、播種時覆土前散布、播種時覆土後散布、覆土混和)、培土混和、ペースト肥料混和、湛水散布が挙げられる。
【0022】
本発明の有害節足動物の防除方法は、畑、水田、乾田、芝生、果樹園等の農耕地又は非農耕地用にて使用することができる。
農作物:トウモロコシ、イネ、コムギ、オオムギ、ライムギ、エンバク、ソルガム、ワタ、ダイズ、ピーナッツ、ソバ、テンサイ、ナタネ、ヒマワリ、サトウキビ、タバコ等。
野菜;ナス科野菜(ナス、トマト、ピーマン、トウガラシ、ジャガイモ等)、ウリ科野菜(キュウリ、カボチャ、ズッキーニ、スイカ、メロン等)、アブラナ科野菜(ダイコン、カブ、セイヨウワサビ、コールラビ、ハクサイ、キャベツ、カラシナ、ブロッコリー、カリフラワー、アブラナ等)、キク科野菜(ゴボウ、シュンギク、アーティチョーク、レタス等)、ユリ科野菜(ネギ、タマネギ、ニンニク、アスパラガス等)、セリ科野菜(ニンジン、パセリ、セロリ、アメリカボウフウ等)、アカザ科野菜(ホウレンソウ、フダンソウ等)、シソ科野菜(シソ、ミント、バジル等)、イチゴ、サツマイモ、ヤマノイモ、サトイモ等。
果樹:仁果類(リンゴ、セイヨウナシ、ニホンナシ、カリン、マルメロ等)、核果類(モモ、スモモ、ネクタリン、ウメ、オウトウ、アンズ、プルーン等)、カンキツ類(ウンシュウミカン、オレンジ、レモン、ライム、グレープフルーツ等)、堅果類(クリ、クルミ、ハシバミ、アーモンド、ピスタチオ、カシューナッツ、マカダミアナッツ等)、液果類(ブルーベリー、クランベリー、ブラックベリー、ラズベリー等)、ブドウ、カキ、オリーブ、ビワ、バナナ、コーヒー、ナツメヤシ、ココヤシ、アブラヤシ等。
果樹以外の樹木:チャ、クワ、花木類(サツキ、ツバキ、アジサイ、サザンカ、シキミ、サクラ、ユリノキ、サルスベリ、キンモクセイ等)、街路樹(トネリコ、カバノキ、ハナミズキ、ユーカリ、イチョウ、ライラック、カエデ、カシ、ポプラ、ハナズオウ、フウ、プラタナス、ケヤキ、クロベ、モミノキ、ツガ、ネズ、マツ、トウヒ、イチイ、ニレ、トチノキ等)、サンゴジュ、イヌマキ、スギ、ヒノキ、クロトン、マサキ、カナメモチ、等。
芝生:シバ類(ノシバ、コウライシバ等)、バミューダグラス類(ギョウギシバ等)、ベントグラス類(コヌカグサ、ハイコヌカグサ、イトコヌカグサ等)、ブルーグラス類(ナガハグサ、オオスズメノカタビラ等)、フェスク類(オニウシノケグサ、イトウシノケグサ、ハイウシノケグサ等)、ライグラス類(ネズミムギ、ホソムギ等)、カモガヤ、オオアワガエリ等。
その他:花卉類(バラ、カーネーション、キク、トルコギキョウ、カスミソウ、ガーベラ、マリーゴールド、サルビア、ペチュニア、バーベナ、チューリップ、アスター、リンドウ、ユリ、パンジー、シクラメン、ラン、スズラン、ラベンダー、ストック、ハボタン、プリムラ、ポインセチア、グラジオラス、カトレア、デージー、シンビジューム、ベゴニア等)、バイオ燃料植物(ヤトロファ、ベニバナ、アマナズナ類、スイッチグラス、ミスカンサス、クサヨシ、ダンチク、ケナフ、キャッサバ、ヤナギ等)、観葉植物等。
【0023】
前記植物の中でも、好ましい例として、トウモロコシ、コムギ、イネ等を挙げることができる。その中でも、特にイネが好ましい。
【0024】
上記「植物」は、遺伝子組換え技術や交配による育種法により耐性を付与された植物であってもよい
【0025】
本発明の有害節足動物の防除方法を、イネ又はイネの栽培地にて使用する際は、例えば、イネの播種前、播種時、播種後、移植前、移植時若しくは移植後に施用することができる。施用する時期は、イネの生育状態、病虫害雑草の発生状況、気象条件等によって変わりうるが、通常、イネの播種あるいは移植の日を基準として、播種30日前から移植20日後までを挙げることができ、好ましくは、播種時から移植前であり、更に好ましくは、移植3日前から移植前である。
【0026】
本発明の有害節足動物組成物を、植物又は植物の栽培地に処理する場合、その処理量は、処理する植物の種類、防除対象である有害節足動物の種類や発生程度、製剤形態、処理時期、気象条件等によって変化させ得るが、フロニカミドと本ウンカ類防除化合物と本いもち病防除化合物との合計量として、当該植物を栽培する場所1000m2あたり通常0.05〜3000g、好ましくは0.5〜300gである。
乳剤、水和剤、フロアブル剤等は通常水で希釈して散布することにより処理する。この場合、フロニカミドと本ウンカ類防除化合物と本いもち病防除化合物との合計での濃度は、通常0.00001〜10重量%、好ましくは0.0001〜5重量%の範囲である。粉剤、粒剤等は通常希釈することなくそのまま処理する。
【0027】
水稲苗の育苗箱に施用する場合の施用量は、フロニカミドと本ウンカ類防除化合物と本いもち病防除化合物との合計量として育苗箱1箱(横 約60cm、縦 約30cm)あたり、通常0.1〜35g、好ましくは0.2〜20gである。
【実施例】
【0028】
以下、本発明を製剤例及び試験例にてさらに詳しく説明するが、本発明は以下の例のみに限定されるものではない。なお、以下の例において、部は特にことわりの無い限り重量部を表す。
【0029】
まず、製剤例を示す。
【0030】
製剤例1(粒剤)
フロニカミド2部、クロチアニジン1.5部、イソチアニル2部、合成含水酸化珪素1部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、ベントナイトを30部、カオリンクレーを61.5部の割合でよく粉砕混合し、水を加えてよく練り合せた後、造粒乾燥することにより粒剤を得る。
【0031】
製剤例2
フロニカミド2部、クロチアニジン1.5部、プロベナゾール10部、合成含水酸化珪素1部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、ベントナイトを30部、カオリンクレーを53.5部の割合でよく粉砕混合し、水を加えてよく練り合せた後、造粒乾燥することにより粒剤を得る。
【0032】
製剤例3
フロニカミド2部、クロチアニジン1.5部、チアジニル12部、合成含水酸化珪素1部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、ベントナイトを30部、カオリンクレーを51.5部の割合でよく粉砕混合し、水を加えてよく練り合せた後、造粒乾燥することにより粒剤を得る。
【0033】
製剤例4
フロニカミド2部、クロチアニジン1.5部、トリシクラゾール4部、合成含水酸化珪素1部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、ベントナイトを30部、カオリンクレーを59.5部の割合でよく粉砕混合し、水を加えてよく練り合せた後、造粒乾燥することにより粒剤を得る。
【0034】
製剤例5
フロニカミド2部、クロチアニジン1.5部、ピロキロン12部、合成含水酸化珪素1部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、ベントナイトを30部、カオリンクレーを51.5部の割合でよく粉砕混合し、水を加えてよく練り合せた後、造粒乾燥することにより粒剤を得る。
【0035】
製剤例6
フロニカミド2部、クロチアニジン1.5部、チオファネートメチル10部、合成含水酸化珪素1部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、ベントナイトを30部、カオリンクレーを53.5部の割合でよく粉砕混合し、水を加えてよく練り合せた後、造粒乾燥することにより粒剤を得る。
【0036】
製剤例7
フロニカミド2部、クロチアニジン1.5部、オリサストロビン7部、合成含水酸化珪素1部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、ベントナイトを30部、カオリンクレーを56.5部の割合でよく粉砕混合し、水を加えてよく練り合せた後、造粒乾燥することにより粒剤を得る。
【0037】
製剤例8
フロニカミド2部、クロチアニジン1.5部、アゾキシストロビン6部、合成含水酸化珪素1部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、ベントナイトを30部、カオリンクレーを57.5部の割合でよく粉砕混合し、水を加えてよく練り合せた後、造粒乾燥することにより粒剤を得る。
【0038】
製剤例9
フロニカミド2部、イミダクロプリド2部、イソチアニル2部、合成含水酸化珪素1部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、ベントナイトを30部、カオリンクレーを61部の割合でよく粉砕混合し、水を加えてよく練り合せた後、造粒乾燥することにより粒剤を得る。
【0039】
製剤例10
フロニカミド2部、イミダクロプリド2部、プロベナゾール10部、合成含水酸化珪素1部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、ベントナイトを30部、カオリンクレーを53部の割合でよく粉砕混合し、水を加えてよく練り合せた後、造粒乾燥することにより粒剤を得る。
【0040】
製剤例11
フロニカミド2部、イミダクロプリド2部、チアジニル12部、合成含水酸化珪素1部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、ベントナイトを30部、カオリンクレーを51部の割合でよく粉砕混合し、水を加えてよく練り合せた後、造粒乾燥することにより粒剤を得る。
【0041】
製剤例12
フロニカミド2部、イミダクロプリド2部、トリシクラゾール4部、合成含水酸化珪素1部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、ベントナイトを30部、カオリンクレーを59部の割合でよく粉砕混合し、水を加えてよく練り合せた後、造粒乾燥することにより粒剤を得る。
【0042】
製剤例13
フロニカミド2部、イミダクロプリド2部、ピロキロン12部、合成含水酸化珪素1部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、ベントナイトを30部、カオリンクレーを51部の割合でよく粉砕混合し、水を加えてよく練り合せた後、造粒乾燥することにより粒剤を得る。
【0043】
製剤例14
フロニカミド2部、イミダクロプリド2部、チオファネートメチル10部、合成含水酸化珪素1部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、ベントナイトを30部、カオリンクレーを53部の割合でよく粉砕混合し、水を加えてよく練り合せた後、造粒乾燥することにより粒剤を得る。
【0044】
製剤例15
フロニカミド2部、イミダクロプリド2部、オリサストロビン7部、合成含水酸化珪素1部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、ベントナイトを30部、カオリンクレーを56部の割合でよく粉砕混合し、水を加えてよく練り合せた後、造粒乾燥することにより粒剤を得る。
【0045】
製剤例16
フロニカミド2部、イミダクロプリド2部、アゾキシストロビン6部、合成含水酸化珪素1部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、ベントナイトを30部、カオリンクレーを57部の割合でよく粉砕混合し、水を加えてよく練り合せた後、造粒乾燥することにより粒剤を得る。
【0046】
製剤例17
フロニカミド2部、ジノテフラン2部、イソチアニル2部、合成含水酸化珪素1部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、ベントナイトを30部、カオリンクレーを61部の割合でよく粉砕混合し、水を加えてよく練り合せた後、造粒乾燥することにより粒剤を得る。
【0047】
製剤例18
フロニカミド2部、ジノテフラン2部、プロベナゾール10部、合成含水酸化珪素1部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、ベントナイトを30部、カオリンクレーを53部の割合でよく粉砕混合し、水を加えてよく練り合せた後、造粒乾燥することにより粒剤を得る。
【0048】
製剤例19
フロニカミド2部、ジノテフラン2部、チアジニル12部、合成含水酸化珪素1部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、ベントナイトを30部、カオリンクレーを51部の割合でよく粉砕混合し、水を加えてよく練り合せた後、造粒乾燥することにより粒剤を得る。
【0049】
製剤例20
フロニカミド2部、ジノテフラン2部、トリシクラゾール4部、合成含水酸化珪素1部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、ベントナイトを30部、カオリンクレーを59部の割合でよく粉砕混合し、水を加えてよく練り合せた後、造粒乾燥することにより粒剤を得る。
【0050】
製剤例21
フロニカミド2部、ジノテフラン2部、ピロキロン12部、合成含水酸化珪素1部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、ベントナイトを30部、カオリンクレーを51部の割合でよく粉砕混合し、水を加えてよく練り合せた後、造粒乾燥することにより粒剤を得る。
【0051】
製剤例22
フロニカミド2部、ジノテフラン2部、チオファネートメチル10部、合成含水酸化珪素1部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、ベントナイトを30部、カオリンクレーを53部の割合でよく粉砕混合し、水を加えてよく練り合せた後、造粒乾燥することにより粒剤を得る。
【0052】
製剤例23
フロニカミド2部、ジノテフラン2部、オリサストロビン7部、合成含水酸化珪素1部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、ベントナイトを30部、カオリンクレーを56部の割合でよく粉砕混合し、水を加えてよく練り合せた後、造粒乾燥することにより粒剤を得る。
【0053】
製剤例24
フロニカミド2部、ジノテフラン2部、アゾキシストロビン6部、合成含水酸化珪素1部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、ベントナイトを30部、カオリンクレーを57部の割合でよく粉砕混合し、水を加えてよく練り合せた後、造粒乾燥することにより粒剤を得る。
【0054】
製剤例25
フロニカミド2部、チアメトキサム2部、イソチアニル2部、合成含水酸化珪素1部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、ベントナイトを30部、カオリンクレーを61部の割合でよく粉砕混合し、水を加えてよく練り合せた後、造粒乾燥することにより粒剤を得る。
【0055】
製剤例26
フロニカミド2部、チアメトキサム2部、プロベナゾール10部、合成含水酸化珪素1部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、ベントナイトを30部、カオリンクレーを53部の割合でよく粉砕混合し、水を加えてよく練り合せた後、造粒乾燥することにより粒剤を得る。
【0056】
製剤例27
フロニカミド2部、チアメトキサム2部、チアジニル12部、合成含水酸化珪素1部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、ベントナイトを30部、カオリンクレーを51部の割合でよく粉砕混合し、水を加えてよく練り合せた後、造粒乾燥することにより粒剤を得る。
【0057】
製剤例28
フロニカミド2部、チアメトキサム2部、トリシクラゾール4部、合成含水酸化珪素1部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、ベントナイトを30部、カオリンクレーを59部の割合でよく粉砕混合し、水を加えてよく練り合せた後、造粒乾燥することにより粒剤を得る。
【0058】
製剤例29
フロニカミド2部、チアメトキサム2部、ピロキロン12部、合成含水酸化珪素1部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、ベントナイトを30部、カオリンクレーを51部の割合でよく粉砕混合し、水を加えてよく練り合せた後、造粒乾燥することにより粒剤を得る。
【0059】
製剤例30
フロニカミド2部、チアメトキサム2部、チオファネートメチル10部、合成含水酸化珪素1部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、ベントナイトを30部、カオリンクレーを53部の割合でよく粉砕混合し、水を加えてよく練り合せた後、造粒乾燥することにより粒剤を得る。
【0060】
製剤例31
フロニカミド2部、チアメトキサム2部、オリサストロビン7部、合成含水酸化珪素1部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、ベントナイトを30部、カオリンクレーを56部の割合でよく粉砕混合し、水を加えてよく練り合せた後、造粒乾燥することにより粒剤を得る。
【0061】
製剤例32
フロニカミド2部、チアメトキサム2部、アゾキシストロビン6部、合成含水酸化珪素1部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、ベントナイトを30部、カオリンクレーを57部の割合でよく粉砕混合し、水を加えてよく練り合せた後、造粒乾燥することにより粒剤を得る。
【0062】
製剤例33
フロニカミド2部、フィプロニル1部、イソチアニル2部、合成含水酸化珪素1部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、ベントナイトを30部、カオリンクレーを62部の割合でよく粉砕混合し、水を加えてよく練り合せた後、造粒乾燥することにより粒剤を得る。
【0063】
製剤例34
フロニカミド2部、フィプロニル1部、プロベナゾール10部、合成含水酸化珪素1部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、ベントナイトを30部、カオリンクレーを54部の割合でよく粉砕混合し、水を加えてよく練り合せた後、造粒乾燥することにより粒剤を得る。
【0064】
製剤例35
フロニカミド2部、フィプロニル1部、チアジニル12部、合成含水酸化珪素1部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、ベントナイトを30部、カオリンクレーを52部の割合でよく粉砕混合し、水を加えてよく練り合せた後、造粒乾燥することにより粒剤を得る。
【0065】
製剤例36
フロニカミド2部、フィプロニル1部、トリシクラゾール4部、合成含水酸化珪素1部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、ベントナイトを30部、カオリンクレーを60部の割合でよく粉砕混合し、水を加えてよく練り合せた後、造粒乾燥することにより粒剤を得る。
【0066】
製剤例37
フロニカミド2部、フィプロニル1部、ピロキロン12部、合成含水酸化珪素1部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、ベントナイトを30部、カオリンクレーを52部の割合でよく粉砕混合し、水を加えてよく練り合せた後、造粒乾燥することにより粒剤を得る。
【0067】
製剤例38
フロニカミド2部、フィプロニル1部、チオファネートメチル10部、合成含水酸化珪素1部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、ベントナイトを30部、カオリンクレーを54部の割合でよく粉砕混合し、水を加えてよく練り合せた後、造粒乾燥することにより粒剤を得る。
【0068】
製剤例39
フロニカミド2部、フィプロニル1部、オリサストロビン7部、合成含水酸化珪素1部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、ベントナイトを30部、カオリンクレーを57部の割合でよく粉砕混合し、水を加えてよく練り合せた後、造粒乾燥することにより粒剤を得る。
【0069】
製剤例40
フロニカミド2部、フィプロニル1部、アゾキシストロビン6部、合成含水酸化珪素1部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、ベントナイトを30部、カオリンクレーを58部の割合でよく粉砕混合し、水を加えてよく練り合せた後、造粒乾燥することにより粒剤を得る。
【0070】
製剤例41
フロニカミド2部、ピメトロジン3部、イソチアニル2部、合成含水酸化珪素1部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、ベントナイトを30部、カオリンクレーを60部の割合でよく粉砕混合し、水を加えてよく練り合せた後、造粒乾燥することにより粒剤を得る。
【0071】
製剤例42
フロニカミド2部、ピメトロジン3部、プロベナゾール10部、合成含水酸化珪素1部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、ベントナイトを30部、カオリンクレーを52部の割合でよく粉砕混合し、水を加えてよく練り合せた後、造粒乾燥することにより粒剤を得る。
【0072】
製剤例43
フロニカミド2部、ピメトロジン3部、チアジニル12部、合成含水酸化珪素1部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、ベントナイトを30部、カオリンクレーを50部の割合でよく粉砕混合し、水を加えてよく練り合せた後、造粒乾燥することにより粒剤を得る。
【0073】
製剤例44
フロニカミド2部、ピメトロジン3部、トリシクラゾール4部、合成含水酸化珪素1部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、ベントナイトを30部、カオリンクレーを58部の割合でよく粉砕混合し、水を加えてよく練り合せた後、造粒乾燥することにより粒剤を得る。
【0074】
製剤例45
フロニカミド2部、ピメトロジン3部、ピロキロン12部、合成含水酸化珪素1部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、ベントナイトを30部、カオリンクレーを50部の割合でよく粉砕混合し、水を加えてよく練り合せた後、造粒乾燥することにより粒剤を得る。
【0075】
製剤例46
フロニカミド2部、ピメトロジン3部、チオファネートメチル10部、合成含水酸化珪素1部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、ベントナイトを30部、カオリンクレーを52部の割合でよく粉砕混合し、水を加えてよく練り合せた後、造粒乾燥することにより粒剤を得る。
【0076】
製剤例47
フロニカミド2部、ピメトロジン3部、オリサストロビン7部、合成含水酸化珪素1部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、ベントナイトを30部、カオリンクレーを55部の割合でよく粉砕混合し、水を加えてよく練り合せた後、造粒乾燥することにより粒剤を得る。
【0077】
製剤例48
フロニカミド2部、ピメトロジン3部、アゾキシストロビン6部、合成含水酸化珪素1部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、ベントナイトを30部、カオリンクレーを56部の割合でよく粉砕混合し、水を加えてよく練り合せた後、造粒乾燥することにより粒剤を得る。
【0078】
製剤例49
フロニカミド10部、クロチアニジン10部及びイソチアニル4部を、ラウリル硫酸ナトリウム4部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、合成含水酸化珪素微粉末20部及び珪藻土50部を混合した中に加え、よく攪拌混合して水和剤を得る。
【0079】
製剤例50
フロニカミド10部、クロチアニジン10部及びプロベナゾール20部を、ラウリル硫酸ナトリウム4部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、合成含水酸化珪素微粉末20部及び珪藻土34部を混合した中に加え、よく攪拌混合して水和剤を得る。
【0080】
製剤例51
フロニカミド10部、クロチアニジン10部及びチアジニル20部を、ラウリル硫酸ナトリウム4部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、合成含水酸化珪素微粉末20部及び珪藻土34部を混合した中に加え、よく攪拌混合して水和剤を得る。
【0081】
製剤例52
フロニカミド10部、クロチアニジン10部及びトリシクラゾール8部を、ラウリル硫酸ナトリウム4部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、合成含水酸化珪素微粉末20部及び珪藻土46部を混合した中に加え、よく攪拌混合して水和剤を得る。
【0082】
製剤例53
フロニカミド10部、クロチアニジン10部及びピロキロン20部を、ラウリル硫酸ナトリウム4部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、合成含水酸化珪素微粉末20部及び珪藻土34部を混合した中に加え、よく攪拌混合して水和剤を得る。
【0083】
製剤例54
フロニカミド10部、クロチアニジン10部及びチオファネートメチル20部を、ラウリル硫酸ナトリウム4部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、合成含水酸化珪素微粉末20部及び珪藻土34部を混合した中に加え、よく攪拌混合して水和剤を得る。
【0084】
製剤例55
フロニカミド10部、クロチアニジン10部及びオリサストロビン10部を、ラウリル硫酸ナトリウム4部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、合成含水酸化珪素微粉末20部及び珪藻土44部を混合した中に加え、よく攪拌混合して水和剤を得る。
【0085】
製剤例56
フロニカミド10部、クロチアニジン10部及びアゾキシストロビン10部を、ラウリル硫酸ナトリウム4部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、合成含水酸化珪素微粉末20部及び珪藻土44部を混合した中に加え、よく攪拌混合して水和剤を得る。
【0086】
製剤例57
フロニカミド10部、イミダクロプリド10部及びイソチアニル4部を、ラウリル硫酸ナトリウム4部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、合成含水酸化珪素微粉末20部及び珪藻土50部を混合した中に加え、よく攪拌混合して水和剤を得る。
【0087】
製剤例58
フロニカミド10部、イミダクロプリド10部及びプロベナゾール20部を、ラウリル硫酸ナトリウム4部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、合成含水酸化珪素微粉末20部及び珪藻土34部を混合した中に加え、よく攪拌混合して水和剤を得る。
【0088】
製剤例59
フロニカミド10部、イミダクロプリド10部及びチアジニル20部を、ラウリル硫酸ナトリウム4部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、合成含水酸化珪素微粉末20部及び珪藻土34部を混合した中に加え、よく攪拌混合して水和剤を得る。
【0089】
製剤例60
フロニカミド10部、イミダクロプリド10部及びトリシクラゾール8部を、ラウリル硫酸ナトリウム4部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、合成含水酸化珪素微粉末20部及び珪藻土46部を混合した中に加え、よく攪拌混合して水和剤を得る。
【0090】
製剤例61
フロニカミド10部、ジノテフラン10部及びプロベナゾール20部を、ラウリル硫酸ナトリウム4部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、合成含水酸化珪素微粉末20部及び珪藻土34部を混合した中に加え、よく攪拌混合して水和剤を得る。
【0091】
製剤例62
フロニカミド10部、ジノテフラン10部及びチアジニル20部を、ラウリル硫酸ナトリウム4部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、合成含水酸化珪素微粉末20部及び珪藻土34部を混合した中に加え、よく攪拌混合して水和剤を得る。
【0092】
製剤例63
フロニカミド10部、ジノテフラン10部及びオリサストロビン10部を、ラウリル硫酸ナトリウム4部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、合成含水酸化珪素微粉末20部及び珪藻土44部を混合した中に加え、よく攪拌混合して水和剤を得る。
【0093】
製剤例64
フロニカミド10部、チアメトキサム10部及びピロキロン20部を、ラウリル硫酸ナトリウム4部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、合成含水酸化珪素微粉末20部及び珪藻土34部を混合した中に加え、よく攪拌混合して水和剤を得る。
【0094】
製剤例65
フロニカミド10部、フィプロニル10部及びプロベナゾール20部を、ラウリル硫酸ナトリウム4部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、合成含水酸化珪素微粉末20部及び珪藻土34部を混合した中に加え、よく攪拌混合して水和剤を得る。
【0095】
製剤例66
フロニカミド10部、フィプロニル10部及びオリサストロビン10部を、ラウリル硫酸ナトリウム4部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、合成含水酸化珪素微粉末20部及び珪藻土44部を混合した中に加え、よく攪拌混合して水和剤を得る。
【0096】
製剤例67
フロニカミド1部、クロチアニジン0.2部、イソチアニル1部、カオリンクレー87.8部及びタルク10部をよく粉砕混合することにより粉剤を得る。
【0097】
製剤例68
フロニカミド1部、クロチアニジン0.2部、プロベナゾール2部、カオリンクレー86.8部及びタルク10部をよく粉砕混合することにより粉剤を得る。
【0098】
製剤例69
フロニカミド1部、クロチアニジン0.2部、チアジニル2部、カオリンクレー86.8部及びタルク10部をよく粉砕混合することにより粉剤を得る。
【0099】
製剤例70
フロニカミド1部、クロチアニジン0.2部、トリシクラゾール0.5部、カオリンクレー87.8部及びタルク10部をよく粉砕混合することにより粉剤を得る。
【0100】
製剤例71
フロニカミド1部、クロチアニジン0.2部、ピロキロン2部、カオリンクレー86.8部及びタルク10部をよく粉砕混合することにより粉剤を得る。
【0101】
製剤例72
フロニカミド1部、クロチアニジン0.2部、チオファネートメチル2部、カオリンクレー86.8部及びタルク10部をよく粉砕混合することにより粉剤を得る。
【0102】
製剤例73
フロニカミド1部、クロチアニジン0.2部、オリサストロビン1部、カオリンクレー87.8部及びタルク10部をよく粉砕混合することにより粉剤を得る。
【0103】
製剤例74
フロニカミド1部、クロチアニジン0.2部、アゾキシストロビン0.5部、カオリンクレー87.8部及びタルク10部をよく粉砕混合することにより粉剤を得る。
【0104】
製剤例75
フロニカミド1部、イミダクロプリド0.25部、イソチアニル1部、カオリンクレー87.75部及びタルク10部をよく粉砕混合することにより粉剤を得る。
【0105】
製剤例76
フロニカミド1部、イミダクロプリド0.25部、プロベナゾール2部、カオリンクレー86.75部及びタルク10部をよく粉砕混合することにより粉剤を得る。
【0106】
製剤例77
フロニカミド1部、イミダクロプリド0.25部、チアジニル2部、カオリンクレー86.75部及びタルク10部をよく粉砕混合することにより粉剤を得る。
【0107】
製剤例78
フロニカミド1部、イミダクロプリド0.25部、トリシクラゾール0.5部、カオリンクレー87.75部及びタルク10部をよく粉砕混合することにより粉剤を得る。
【0108】
製剤例79
フロニカミド1部、ジノテフラン0.35部、プロベナゾール2部、カオリンクレー86.65部及びタルク10部をよく粉砕混合することにより粉剤を得る。
【0109】
製剤例80
フロニカミド1部、ジノテフラン0.35部、チアジニル2部、カオリンクレー86.65部及びタルク10部をよく粉砕混合することにより粉剤を得る。
【0110】
製剤例81
フロニカミド1部、ジノテフラン0.35部、オリサストロビン1部、カオリンクレー87.65部及びタルク10部をよく粉砕混合することにより粉剤を得る。
【0111】
製剤例82
フロニカミド1部、チアメトキサム0.25部、ピロキロン2部、カオリンクレー86.75部及びタルク10部をよく粉砕混合することにより粉剤を得る。
【0112】
製剤例83
フロニカミド6部、クロチアニジン3部、イソチアニル10部、ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートアンモニウム塩50部を含むホワイトカーボン30部及び水51部を混合し、湿式粉砕法で微粉砕することにより、フロアブル剤を得る。
【0113】
製剤例84
フロニカミド6部、クロチアニジン3部、プロベナゾール10部、ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートアンモニウム塩50部を含むホワイトカーボン30部及び水51部を混合し、湿式粉砕法で微粉砕することにより、フロアブル剤を得る。
【0114】
製剤例85
フロニカミド6部、クロチアニジン3部、チアジニル10部、ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートアンモニウム塩50部を含むホワイトカーボン30部及び水51部を混合し、湿式粉砕法で微粉砕することにより、フロアブル剤を得る。
【0115】
製造例86
フロニカミド6部、クロチアニジン3部、トリシクラゾール8部、ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートアンモニウム塩50部を含むホワイトカーボン30部及び水53部を混合し、湿式粉砕法で微粉砕することにより、フロアブル剤を得る。
【0116】
製造例87
フロニカミド6部、クロチアニジン3部、ピロキロン10部、ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートアンモニウム塩50部を含むホワイトカーボン30部及び水51部を混合し、湿式粉砕法で微粉砕することにより、フロアブル剤を得る。
【0117】
製造例88
フロニカミド6部、クロチアニジン3部、チオファネートメチル10部、ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートアンモニウム塩50部を含むホワイトカーボン30部及び水51部を混合し、湿式粉砕法で微粉砕することにより、フロアブル剤を得る。
【0118】
製造例89
フロニカミド6部、クロチアニジン3部、オリサストロビン10部、ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートアンモニウム塩50部を含むホワイトカーボン30部及び水51部を混合し、湿式粉砕法で微粉砕することにより、フロアブル剤を得る。
【0119】
製造例90
フロニカミド6部、クロチアニジン3部、アゾキシストロビン8部、ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートアンモニウム塩50部を含むホワイトカーボン30部及び水53部を混合し、湿式粉砕法で微粉砕することにより、フロアブル剤を得る。
【0120】
製剤例91
フロニカミド6部、イミダクロプリド4部、イソチアニル10部、ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートアンモニウム塩50部を含むホワイトカーボン30部及び水50部を混合し、湿式粉砕法で微粉砕することにより、フロアブル剤を得る。
【0121】
製剤例92
フロニカミド6部、イミダクロプリド4部、プロベナゾール10部、ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートアンモニウム塩50部を含むホワイトカーボン30部及び水50部を混合し、湿式粉砕法で微粉砕することにより、フロアブル剤を得る。
【0122】
製剤例93
フロニカミド6部、イミダクロプリド4部、チアジニル10部、ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートアンモニウム塩50部を含むホワイトカーボン30部及び水50部を混合し、湿式粉砕法で微粉砕することにより、フロアブル剤を得る。
【0123】
製造例94
フロニカミド6部、イミダクロプリド4部、トリシクラゾール8部、ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートアンモニウム塩50部を含むホワイトカーボン30部及び水52部を混合し、湿式粉砕法で微粉砕することにより、フロアブル剤を得る。
【0124】
製剤例95
フロニカミド6部、ジノテフラン4部、プロベナゾール10部、ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートアンモニウム塩50部を含むホワイトカーボン30部及び水50部を混合し、湿式粉砕法で微粉砕することにより、フロアブル剤を得る。
【0125】
製剤例96
フロニカミド6部、ジノテフラン4部、チアジニル10部、ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートアンモニウム塩50部を含むホワイトカーボン30部及び水50部を混合し、湿式粉砕法で微粉砕することにより、フロアブル剤を得る。
【0126】
製造例97
フロニカミド6部、ジノテフラン4部、オリサストロビン10部、ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートアンモニウム塩50部を含むホワイトカーボン30部及び水50部を混合し、湿式粉砕法で微粉砕することにより、フロアブル剤を得る。
【0127】
製造例98
フロニカミド6部、チアメトキサム3部、ピロキロン10部、ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートアンモニウム塩50部を含むホワイトカーボン30部及び水51部を混合し、湿式粉砕法で微粉砕することにより、フロアブル剤を得る。
【0128】
製剤例99
フロニカミド6部、フィプロニル4部、プロベナゾール10部、ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートアンモニウム塩50部を含むホワイトカーボン30部及び水50部を混合し、湿式粉砕法で微粉砕することにより、フロアブル剤を得る。
【0129】
製造例100
フロニカミド6部、フィプロニル4部、オリサストロビン10部、ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートアンモニウム塩50部を含むホワイトカーボン30部及び水50部を混合し、湿式粉砕法で微粉砕することにより、フロアブル剤を得る。
【0130】
次に、本発明の効果を試験例にて示す。
【0131】
試験例1(トビイロウンカに対する殺虫活性試験)
フロニカミド、クロチアニジン、イミダクロプリド、ジノテフラン、チアメトキサム、フィプロニル、イソチアニル、プロベナゾール、チアジニル、トリシクラゾール、ピロキロン及びオリサストロビンを、ソルゲンTW−20(第一工業製薬製)を含むアセトン(和光純薬工業製)に溶解した後、所定濃度になるように水で希釈した。
フロニカミドの水希釈液と、クロチアニジン、イミダクロプリド、ジノテフラン、チアメトキサム又はフィプロニルの水希釈液と、イソチアニル、プロベナゾール、チアジニル、トリシクラゾール、ピロキロン又はオリサストロビンの水希釈液とを混合し、試験用薬液を調製した。
2.5葉期のペーパーポット植えイネ(Oryza sativa、品種:ほしのゆめ)稚苗1株の株元土壌に前記試験用の薬液0.6mlを施用した。2時間静置した後、1/10000aワグネルポットの湛水した土壌に移植し、温室(23℃)に置いた。処理1日後、イネの株元をプラスチック製カップで覆い、トビイロウンカの3齢幼虫を10頭ずつ放飼した。放飼5日後に供試した幼虫の生死を観察した。その観察結果から、式1)によって死虫率、式2)によって補正死虫率を算出した。なお、試験は2反復で行った。その平均値を表1に示す。
【0132】
式1);死虫率(%)=(供試虫数−生存虫数)/供試虫数×100
【0133】
式2);補正死虫率(%)={(処理区死虫率−無処理区死虫率)/(100−無処理区死虫率)}×100
【0134】
【表1】

【0135】
試験例2(トビイロウンカに対する殺虫活性試験)
フロニカミド、ジノテフラン及びアゾキシストロビン10mgを、それぞれソルゲンTW−20(第一工業製薬製)を含むアセトン(和光純薬工業製)1mlに溶解した後、所定濃度になるように展着剤(商品名:ダイン(登録商標)、住化タケダ園芸製)0.02容量%を含有する水で希釈した。フロニカミドの水希釈液と、ジノテフランの水希釈液と、アゾキシストロビンの水希釈液とを混合し、試験用薬液を調製した。
2.5葉期のペーパーポット植えイネ(Oryza sativa、品種:ほしのゆめ)稚苗に、前記試験用薬液を株あたり10ml散布した。このイネ稚苗を風乾後、水を4.8ml入れたガラス製試験管(直径30mm、高さ200mm)に入れた。その試験管の中にトビイロウンカの2齢幼虫を10頭ずつ放飼し、室内(25℃、湿度55%)に置いた。6日後に供試した幼虫の生死を観察した。その観察結果から、前記式1)によって死虫率、前記式2)によって補正死虫率を算出した。なお、試験は2反復で行った。その平均値を表2に示す。
【0136】
【表2】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
フロニカミドと、群(A)より選ばれる1種以上のウンカ類防除化合物と、群(B)より選ばれる1種以上のいもち病防除化合物とを含有する有害節足動物防除組成物。
群(A):クロチアニジン、イミダクロプリド、ジノテフラン、チアメトキサム、フィプロニル及びピメトロジンからなる群。
群(B):イソチアニル、プロベナゾール、チアジニル、トリシクラゾール、ピロキロン、チオファネートメチル、オリサストロビン及びアゾキシストロビンからなる群。
【請求項2】
フロニカミドと、ウンカ類防除化合物との重量比が、100:1〜1:100である請求項1記載の有害節足動物防除組成物。
【請求項3】
フロニカミドと、いもち病防除化合物との重量比が、10:1〜1:100である請求項2記載の有害節足動物防除組成物。
【請求項4】
請求項1〜3いずれか一項記載の有害節足動物防除組成物の有効量を、植物又は植物の栽培地に施用する工程を含む有害節足動物の防除方法。
【請求項5】
植物又は植物の栽培地が、イネ又はイネの栽培地である請求項4記載の有害節足動物の防除方法。

【公開番号】特開2012−36153(P2012−36153A)
【公開日】平成24年2月23日(2012.2.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−180016(P2010−180016)
【出願日】平成22年8月11日(2010.8.11)
【出願人】(000002093)住友化学株式会社 (8,981)
【Fターム(参考)】