説明

有機エレクトロルミネッセンス素子及び有機エレクトロルミネッセンス表示装置

【課題】発光層にルブレンなどをホスト材料として含有する赤色発光可能な有機エレクトロルミネッセンス素子において、高い発光効率を維持しつつ、寿命特性を改善する。
【解決手段】陽極と、陰極と、陽極及び陰極の間に配置される発光層とを備える有機エレクトロルミネッセンス素子であって、発光層が、50重量%以上の特定のテトラセン化合物の第1のホスト材料と、50重量%未満の特定のアントラセン化合物又は特定のビアントラセン化合物の第2のホスト材料と、第1のホスト材料より発光ピーク波長が長い発光材料とを含有。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、有機エレクトロルミネッセンス素子(有機EL素子)及び該有機EL素子を用いた有機エレクトロルミネッセンス表示装置(有機EL表示装置)に関するものである。
【背景技術】
【0002】
有機EL素子は、ディスプレイや照明への応用の観点から活発に開発が行われている。有機EL素子の発光色は、用いる材料と素子構造により自由に調整することができる。赤色発光素子は、フルカラーディスプレイを作製する場合において、三原色の1つである赤色を発光する素子であるため重要であり、その発光効率と寿命を高めることが工業的に求められている。
【0003】
また、優れた赤色発光素子を作製することができれば、この素子に、青緑発光層または青と緑の発光層を加えることにより、優れた白色発光素子を作製することができる。白色発光有機EL素子は、照明やバックライトへの応用や、カラーフィルタと組み合わせることによりフルカラーディスプレイへ応用できるため、工業的に重要である。
【0004】
従来の赤色発光有機EL素子の発光層は、ホスト材料としてアルミニウム錯体を用い、ドーパント材料として赤色発光材料を用いるものが主流であった。
【0005】
このような従来の赤色発光有機EL素子においては、以下のような問題がある。
【0006】
(1)発光効率が低い。これは、消費電力の増加に直結する。
【0007】
(2)寿命が短い。特に初期減衰が大きく、ディスプレイに用いる場合には焼きつきの原因になる。
【0008】
上記の問題を解決するため、非特許文献1では、発光層にルブレンとアルミニウム錯体とDCJTB((4−ジシアノメチレン)−2−ターシャリー−ブチル−6−(1,1,7,7−テトラメチルユーロリジル(tetramethyljulolidyl)−9−エニル)−4H−ピラン)を含有した発光層を用いることが提案されている。しかしながら、このような発光層であっても、寿命特性及び発光効率において十分なものとはいえなかった。
【非特許文献1】Applied Physics Letters,2003年83号5241ページ
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の目的は、発光層にルブレンなどのナフタセン誘導体をホスト材料として含有する赤色発光可能な有機EL素子において、高い発光効率を維持しつつ、寿命特性を改善することができる有機EL素子及びそれを用いた有機EL表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
陽極と、陰極と、陽極及び陰極の間に配置される発光層とを備える有機エレクトロルミネッセンス素子であって、発光層が、50重量%以上の一般式(1)で示される第1のホスト材料と、50重量%未満の一般式(2)または一般式(3)で示される第2のホスト材料と、第1のホスト材料より発光ピーク波長が長い発光材料とを含有することを特徴としている。
【0011】
【化1】

【0012】
(式中、R1〜R18は、水素、ハロゲン、炭素数6以下のアルキル基、または炭素数24以下の芳香族置換基を表す。)
【0013】
本発明においては、上記一般式(2)または一般式(3)で示される第2のホスト材料を用いており、従来のアルミニウム錯体をホスト材料として用いる場合に比べ、高い発光効率及び優れた寿命特性を得ることができる。
【0014】
上記一般式(1)〜(3)におけるR1〜R18は、上述のように、水素、ハロゲン、炭素数6以下のアルキル基、または炭素数24以下の芳香族置換基を表している。炭素数6以下のアルキル基の例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ターシャリーブチル基などが挙げられる。炭素数24以下の芳香族置換基の例としては、フェニル基やビフェニル基などのベンゼン環からなるもの、トルイル基やメシチル基などアルキル基を有する芳香族置換基、ナフチル基やアンスリル基などの縮合多環芳香族置換基、チエニル基、ピリジル基、フリル基などのヘテロ原子を含む芳香族置換基、ベンゾチアゾリル基などのヘテロ原子を含む縮合多環芳香族置換基などが挙げられる。
【0015】
本発明において用いる発光材料は、第1のホスト材料より発光ピーク波長が長い発光材料である。上記一般式(1)で示される第1のホスト材料としては、例えばルブレンが挙げられる。ルブレンの発光ピーク波長は550nm程度である。従って、本発明に用いる発光材料の発光ピーク波長としては、例えば、570〜650nmの範囲内が挙げられる。第1のホスト材料より長い発光ピーク波長を有することにより、第1のホスト材料が発光するのを抑制し、発光材料の発光効率を高めることができる。
【0016】
第1のホスト材料としては、式(4)で示されるルブレンが挙げられる。また、上記ルブレンの骨格を有するルブレン誘導体であってもよい。
【0017】
【化2】

【0018】
また、本発明における第2のホスト材料としては、アントラセン誘導体が挙げられる。アントラセン誘導体としては、後述するTBADNである式(5)で示される化合物や、後述するDPADである式(6)で示される化合物が挙げられる。
【0019】
【化3】

【0020】
本発明において用いる発光材料は、上述のように、第1のホスト材料より発光ピーク波長が長い発光材料であり、このようなものとして、ジベンゾペリフランテン誘導体またはそのアルキル置換体が挙げられる。アルキル置換体としては、上記炭素数6以下のアルキル基で置換したものが挙げられる。
【0021】
ジベンゾペリフランテン誘導体としては、後述するDBPである式(7)で示される化合物が挙げられる。
【0022】
【化4】

【0023】
また、本発明の発光材料としては、後述するDCJTBである式(8)で示される化合物が挙げられる。
【0024】
【化5】

【0025】
本発明における発光層において、発光材料の含有量は、0.1〜10重量%の範囲であることが好ましい。発光材料の含有量が少なすぎると、ホスト材料からの短波長の発光が混入するため、赤色の色度が低下してしまうため好ましくない。
【0026】
逆に発光材料の含有量が多すぎると、発光材料分子間の相互作用が強くなり、消光するため発光効率が低下してしまうので好ましくない。
【0027】
また、本発明の発光層において、第1のホスト材料の発光層中の含有量は、上述のように、50重量%以上であり、好ましくは50〜95重量%の範囲内である。第1のホスト材料が少なすぎると、第1のホスト材料の優れた電子・正孔輸送特性が得られなくなり、駆動電圧が高くなる。また、これに付随して発光効率が低下するため好ましくない。
【0028】
逆に第1のホスト材料が上記範囲を超えると、第2のホスト材料による寿命向上効果が薄れるため好ましくない。
【0029】
また、本発明において第2のホスト材料の発光層中の含有量は、上述のように50重量%未満であり、好ましくは5〜30重量%の範囲内である。第2のホスト材料の含有量が少なすぎると、寿命が長くなるという本発明の効果が十分に得られなくなる場合があり好ましくない。
【0030】
逆に第2のホスト材料の含有量が多すぎると、第1のホスト材料の優れた電子・正孔輸送特性が得られなくなり、駆動電圧が高くなる。また、これに付随して発光効率が低下するため好ましくない。
【発明の効果】
【0031】
本発明の有機EL素子は、赤色発光可能な有機EL素子であり、高い発光効率を維持しつつ、寿命特性を改善することができる。
【0032】
本発明の有機EL表示装置は、上記本発明の有機EL素子を赤色発光素子として備えるものであり、高い発光効率を維持しつつ、寿命特性を改善することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0033】
以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
【0034】
<有機EL素子の作製>
図1に示す構造を有する実施例1〜7、比較例1〜7及び参考例1〜2の各有機EL素子を作製した。基板1の上にITO(インジウム錫酸化物)からなる陽極2を形成し、陽極2の上にCFxからなるホール注入層3を形成し、その上にNPBからなるホール輸送層4(厚み150nm)を形成した。
【0035】
ホール輸送層4の上には、表1に示す第1のホスト材料、第2のホスト材料及び発光材料からなる発光層5を形成した。発光層の厚みは40nmである。なお、表1に示す%は重量%である。
【0036】
発光層5の上に、DBzAからなる電子輸送層6(厚み20nm)を形成し、電子輸送層6の上に、LiF層(厚み0.1nm)及びAl層(厚み200nm)の積層構造からなる陰極7を形成した。
【0037】
ホール注入層3のCFxはCHFガスをプラズマ重合することにより形成した。厚みは1nmとした。
【0038】
ホール輸送層4、発光層5、及び電子輸送層6、及び陰極7は蒸着法により形成した。
【0039】
【表1】

【0040】
NPBは、N,N′−ジ(1−ナフチル)−N,N′−ジフェニルベンジジンであり、以下の構造を有している。
【0041】
【化6】

【0042】
DBzAは、9,10−ビス(4−(6−メチルベンゾチアゾール−2−イル)フェニル)アントラセンであり、以下の構造を有している。
【0043】
【化7】

【0044】
TBADNは、2−ターシャリー−ブチル−9,10−ジ(2−ナフチル)アントラセンであり、以下の構造を有している。
【0045】
【化8】

【0046】
ADNは、9,10−ジ(2−ナフチル)アントラセンであり、以下の構造を有している。
【0047】
【化9】

【0048】
DPADは、9,9′,10,10′−テトラフェニル−2,2′−ビアントラセンであり、以下の構造を有している。
【0049】
【化10】

【0050】
Alqは、トリス−(8−キノリラト)アルミニウム(III)であり、以下の構造を有している。
【0051】
【化11】

【0052】
DBPは、ジベンゾテトラフェニルペリフランテンであり、以下の構造を有している。
【0053】
【化12】

【0054】
DCJTBは、(4−ジシアノメチレン)−2−ターシャリー−ブチル−6−(1,1,7,7−テトラメチルユーロリジル(tetramethyljulolidyl)−9−エニル)−4H−ピラン)であり、以下の構造を有している。
【0055】
【化13】

【0056】
<有機EL素子の評価>
作製した各有機EL素子について、色度、駆動電圧、発光効率、及び輝度95%寿命を測定し、測定結果を表2に示した。色度、駆動電圧及び発光効率は、20mA/cmの電流で駆動させたときの値であり、輝度95%寿命は、80mA/cmの電流で駆動させたときの値である。
【0057】
【表2】

【0058】
また図2には、第1のホスト材料と第2のホスト材料の合計に対する第2のホスト材料の濃度と発光効率の関係を示している。図3には、実施例2、比較例1及び比較例2の輝度減衰曲線を示している。また、図4には、第1のホスト材料と第2のホスト材料の合計に対する第2のホスト材料の濃度と輝度95%寿命との関係を示している。
【0059】
表2及び図2から明らかなように、DBPを赤色発光材料として用いた場合、ルブレンのみをホスト材料に用い、第2のホスト材料を用いていない比較例1の素子が最も発光効率が高く、第2のホスト材料の濃度が高くなるに従って発光効率が低下している。発光効率の低下に度合は、従来のAlqを第2のホスト材料に用いた素子よりも、TBADNを第2のホスト材料に用いたときのほうが小さい。すなわち、TBADNを第2のホスト材料に用いることにより、高い発光効率を有する赤色発光素子が得られる。このことは、TBADN以外のアントラセン誘導体(DPAD、DBzA及びADNなど)を第2のホスト材料として用いた場合にも同様であり、本発明に従いアントラセン誘導体を第2のホスト材料として用いることにより、高い発光効率を維持できることがわかる。
【0060】
有機EL素子の寿命特性については、図3に示すように、初期において急激に輝度が減衰した後、安定な輝度減衰モードに移行する。初期の急激な減衰による輝度低下が小さいほど、実用的には好ましい。なぜならば初期の輝度低下を小さくすることにより、有機EL素子をディスプレイとして用いた場合に生じる焼きつきを防止することができるからである。
【0061】
ルブレンのみをホスト材料に用い、第2のホスト材料を用いていない比較例1においては、輝度の初期減衰が非常に大きく、初期減衰の1つの指標となる輝度95%寿命は、1時間にも満たない。これに対し、第2のホスト材料としてTBADNを用いた実施例2及び第2のホスト材料としてAlqを用いた比較例3は、輝度95%寿命を延ばすことができる。輝度95%寿命が長くなる度合は、Alqを第2のホスト材料として用いた場合よりも、本発明に従いTBADNを第2のホスト材料として用いた素子の方が大きくなっている。すなわち、TBADNを第2のホスト材料として用いることにより、長寿命の赤色発光素子が得られる。このことは、TBADN以外のアントラセン誘導体(DPAD、DBzA及びADNなど)を用いた場合にも同様であり、本発明に従いアントラセン誘導体を第2のホスト材料として用いることにより寿命特性が改善されることがわかる。なお、輝度95%寿命が長い素子は、輝度半減寿命も当然のことながら長くなる。
【0062】
実施例1〜3と参考例1〜2との比較から明らかなように、第2のホスト材料を50重量%以上含有させると、非常に長い輝度95%寿命を得ることができるが、発光効率が大幅に低減してしまい、実用的ではない。従って、発光層における第2のホスト材料の含有量は50重量%未満であることが好ましいことがわかる。
【0063】
また、実施例7及び比較例6〜7においては、赤色発光材料としてDCJTBを用いているが、このような場合にも上記と同様の効果が得られることがわかる。
【0064】
<有機EL表示装置の作製>
図5は、本発明に従う有機EL表示装置を示す平面図であり、図6は断面図である。
【0065】
図5において、左から順に有機EL素子100R、有機EL素子100G及び有機EL素子100Bが設けられている。
【0066】
各有機EL素子100R、100G、及び100Bは、行方向に延びる2つのゲート信号線51と列方向に延びる2つのドレイン信号線(データ線)52とに囲まれた領域に形成されている。各有機EL素子の領域内において、ゲート信号線51とドレイン信号線52との交点付近にはスイッチング素子である第1のTFT130が形成され、中央付近には各有機EL素子100R、100G、及び100Bを駆動する第2のTFT140が形成されている。また、各有機EL素子100R、100G、及び100Bの領域内に補助容量70、及びITOからなるホール注入電極(陽極)2が形成されている。ホール注入電極2の領域に各有機EL素子100R、100G、及び100Bが島状に形成されている。
【0067】
第2のTFT130のドレインは、ドレイン電極13dを介してドレイン信号線52に接続され、第1のTFT130のソースは、ソース電極13sを介して電極55に接続される。第1のTFT130のゲート電極111は、ゲート信号線51から延びる。
【0068】
補助容量70は、電源電圧Vscを受けるSC線54と、能動層11(図6参照)と一体の電極55とから構成される。
【0069】
第2のTFT140のドレインは、ドレイン電極43dを介して各有機EL素子のホール注入電極2に接続され、第2のTFT140のソースは、ソース電極43sを介して列方向に延びる電源線53に接続される。第2のTFT140のゲート電極41は、電極55に接続される。
【0070】
図6に示されるように、ガラス基板10の上に、多結晶シリコン等からなる能動層11が形成され、その能動層11の一部が有機EL素子を駆動するための第2のTFT140となる。能動層11の上にゲート酸化膜(図示せず)を介してダブルゲート構造のゲート電極41が形成され、ゲート電極41を覆うように能動層11の上に層間絶縁膜13及び第1の平坦化層15が形成される。第1の平坦化層15の材料としては、例えばアクリル樹脂を用いることができる。第1の平坦化層15の上に透明なホール注入電極2が各有機EL素子ごとに形成され、ホール注入電極2を覆うように第1の平坦化層15の上に絶縁性の第2の平坦化層18が形成される。第2のTFT140は、第2の平坦化層18の下に形成されている。
【0071】
ホール注入電極2及び第2の平坦化層18を覆うようにホール輸送層4が全体の領域上に形成される。
【0072】
各有機EL素子100R、有機EL素子100G及び有機EL素子100Bのホール輸送層4上には、それぞれ列方向に延びるストライプ状の赤色発光層5R、緑色発光層5G及び青色発光層5Bが形成されている。赤色発光層5Rが形成されている有機EL素子100Rが、本発明の赤色発光の有機EL素子から構成されている。
【0073】
ストライプ状の赤色発光層5R、緑色発光層5G及び青色発光層5Bの間の境界は、第2の平坦化層18上の表面でガラス基板10と平行になっている領域に設けられる。
【0074】
有機EL素子100R、有機EL素子100G及び有機EL素子100Bの赤色発光層5R、緑色発光層5G及び青色発光層5B上には、列方向に延びるストライプ状の電子制限層8及び列方向に延びるストライプ状の電子輸送層6がそれぞれ形成されている。
【0075】
電子輸送層6上には電子注入電極(陰極)7が形成されている。電子注入電極7の上には、樹脂等からなる保護層34が形成されている。
【0076】
本実施例の有機EL表示装置においては、赤色発光層5Rを含む有機EL素子100Gが、本発明に従い形成されているので、本実施例の有機EL表示装置は発光効率及び寿命特性において優れている。
【図面の簡単な説明】
【0077】
【図1】本発明に従う有機EL素子の一実施例を示す模式的断面図。
【図2】第2のホスト材料の濃度と発光効率との関係を示す図。
【図3】実施例2と比較例1及び3の輝度減衰曲線を示す図。
【図4】第2のホスト材料の濃度と輝度95%寿命との関係を示す図。
【図5】本発明に従う有機EL表示装置の一実施例を示す平面図。
【図6】本発明に従う有機EL表示装置の一実施例を示す断面図。
【符号の説明】
【0078】
1…基板
2…陽極
3…ホール注入層
4…ホール輸送層
5…発光層
6…電子輸送層
7…陰極

【特許請求の範囲】
【請求項1】
陽極と、陰極と、前記陽極及び前記陰極の間に配置される発光層とを備える有機エレクトロルミネッセンス素子であって、
前記発光層が、50重量%以上の一般式(1)で示される第1のホスト材料と、50重量%未満の一般式(2)または一般式(3)で示される第2のホスト材料と、前記第1のホスト材料より発光ピーク波長が長い発光材料とを含有することを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス素子。
【化1】

(式中、R1〜R18は、水素、ハロゲン、炭素数6以下のアルキル基、または炭素数24以下の芳香族置換基を表す。)
【請求項2】
前記発光材料の発光ピーク波長が570〜650nmの範囲内であることを特徴とする請求項1に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
【請求項3】
前記第1のホスト材料が式(4)で示される化合物であることを特徴とする請求項1または2に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
【化2】

【請求項4】
前記第2のホスト材料が式(5)または式(6)で示される化合物であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
【化3】

【請求項5】
前記発光材料が、式(7)で示されるジベンゾペリフランテン誘導体またはそのアルキル置換体であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
【化4】

【請求項6】
前記発光材料が、式(8)で示される化合物またはその誘導体であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
【化5】

【請求項7】
赤色発光素子、緑色発光素子及び青色発光素子を備える有機エレクトロルミネッセンス表示装置であって、
前記赤色発光素子として、請求項1〜6のいずれか1項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子を備えることを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−150191(P2007−150191A)
【公開日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−345890(P2005−345890)
【出願日】平成17年11月30日(2005.11.30)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【Fターム(参考)】