説明

有機化合物とワックス混合物とを相溶化するためのシリコーン添加剤

【課題】芳香剤、香料、フラボノイド、殺生物剤及び着色剤(色素)の取り込みに適するワックス混合物及び組成物の提供。
【解決手段】ワックス混合物の調製用の組成物。当該組成物は、ワックス、有機化合物及び相溶化剤を含んでなり、前記相溶化剤は、当該ワックス混合物の燃焼を停止させない。更に、ワックス及び芳香剤を含んでなるワックス混合物における、相分離の抑制、モットリングの減少、並びにコールドスロー及びホットスローを増加させる方法の提供。前記方法は、有機化合物及びii)相溶化剤を混合して混合物を形成する工程と、前記混合物をワックスに添加してロウソク前駆体を形成する工程と、ワックス混合物の前記前駆体を使用してロウソクを製造する工程を含んでなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願)本特許出願は、2005年12月20日に出願の米国特許出願第11/314865号及び米国仮特許出願第60/663070号の優先権を主張する。
【0002】
(技術分野)本発明は、芳香剤、香料、フラボノイド、殺生物剤及び着色剤(色素)の取り込みに適するワックス混合物及び組成物の提供に関する。より具体的には、本発明は、ワックス混合燃料物質中における、有機添加剤及び着色色素の分散を安定化又は相溶化させ、又は、ワックス混合物中の主要成分と微量成分との間における相分離を防止する相溶化剤の提供に関する。
【背景技術】
【0003】
ワックス混合物中への有機物(例えば1つ以上の香油(芳香剤)など)の取り込みは通常高度な技術を要し、エンドユーザーによる利用の際、最適なレベルで芳香を届けるのに十分な量で取り込ませるのが困難である。芳香剤(特に小分子の、揮発性の高い香料)を高濃度で取り込ませることにより、ワックス混合物の調製工程で添加された1つ以上の芳香剤化合物のマイグレーション及び揮発が生じるおそれが生じる。生成したワックス混合物における芳香化合物のマイグレーションにより、貯蔵の間、表面における香油のウィーピング又はブリーディング、並びに表面におけるモットリングが生じる。ゆえに、ロウソク製造業者はこれまで、液体油添加剤の分離を防止又は抑制し、有機物(例えば芳香剤)の多量の取り込みを可能にする効率的な製造方法又は添加剤を探索してきた。
【0004】
この課題を解決するための方法が幾つか開示されている。特許文献1は、ポリ(アルファオレフィン)添加剤の使用により、パラフィン製品(例えばロウソク)中における、パラフィンワックスからの液体油添加剤の分離を防止する技術に関して開示している。これらの材料の使用により、主に、室温における貯蔵後の、液体芳香剤及び液体色素のロウソク表面への析出又は蓄積などの、液体添加剤が抱える課題が解決される。
【0005】
特許文献2は、芳香剤をロードした多孔質の無機キャリア粒子を用いることによる、芳香の強度及び持続性を向上させる技術に関して開示している。特許文献3は、ワックス、芳香剤、並びに紫外線(UV)吸収物質及びヒンダードヒドロキシベンゾエートを含む安定化組成物を含んでなる安定化芳香性キャンドル組成物に関して開示している。
【特許文献1】米国特許第67756808号号明細書
【特許文献2】米国特許出願2003/0064336号明細書
【特許文献3】米国特許出願2004/0068920号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、芳香剤、香料、フラボノイド、殺生物剤及び着色剤(色素)の取り込みに適するワックス混合物及び組成物の提供に関する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、ワックス混合物の調製用の組成物の提供に関する。当該組成物は、ワックス、有機化合物及び相溶化剤を含んでなり、前記相溶化剤は、当該ワックス混合物の燃焼を停止させない。本発明は更に、ワックス及び芳香剤を含んでなるワックス混合物における、相分離の抑制、モットリングの減少、並びにコールドスロー及びホットスローを増加させる方法の提供に関する。前記方法は、有機化合物及びii)相溶化剤を混合して混合物を形成する工程と、前記混合物をワックスに添加してロウソク前駆体を形成する工程と、ワックス混合物の前記前駆体を使用してロウソクを製造する工程を含んでなる。
【0008】
本発明は更に、ワックス及び芳香剤を含んでなるワックス混合物における、相分離の抑制、モットリングの減少、並びにコールドスロー及びホットスローを増加させる方法の提供に関する。前記方法は、相溶化剤及びワックスを混合してワックス混合物を形成する工程と、前記ワックス混合物及び有機化合物を使用してロウソク前駆体を形成する工程と、前記ロウソク前駆体を使用してロウソクを製造する工程を含んでなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明は、ワックス混合物中への添加剤の添加による、ワックス(いわゆる相溶化剤)と有機化合物との相溶性の向上方法の提供に関する。かかる添加剤の一実施形態は、シリコーン組成物である。ベースワックスと有機化合物との相溶性の利点は好適には、ワックス混合物と、0.01〜約25重量%の有機化合物、より好適には0.1〜約15重量%の有機化合物との混合により得られる。この混合物は、ワックスを融解温度にまで加温した状態で、単純に撹拌しながらワックス混合物に添加することにより調製される。当該添加剤の添加により、ワックスと有機化合物との相溶性が向上する。かかる添加剤の添加によって、有機化合物及びこれらのシリコーン添加剤で処理されないワックス混合物よりも均一な外観のワックスが得られる。更に、ワックス組成物中の有機化合物とシリコーン添加剤で処理されたワックス混合物は、コントロールと比較し顕著に高い炎高さを生じさせる。多くのシリコーン化合物は通常、難燃剤として作用することが周知であるが、本発明では、当該添加剤の添加によっても燃焼が停止せず、また炎高さが顕著に減弱されることがない。本発明の「炎高さが顕著に減弱される」という用語は、コントロールの炎高さに対して、炎高さが少なくとも95%、好適にはコントロールの炎高さに対して少なくとも90%、より好適にはコントロールの炎高さに対して少なくとも75%、最も好適にはコントロールの炎高さに対して少なくとも60%であることを意味する。本願明細書に定義されるように、炎高さ測定用のコントロールのロウソクとは、相溶化剤を含有しない以外は、相溶化剤を含有するロウソク組成物と同一の組成を有するロウソクのことを指す。本発明の利点としては、ワックス混合物中に有機化合物を高い濃度で含有させた場合であっても、これらの添加剤を含有しないワックス組成物と比較しても、顕著な消火作用を示さないことが挙げられる。本発明の更なる利点としては、ワックス混合物中における有機化合物の含有量が低い場合であっても、顕著な消火作用を示さず、その一方で、これらの添加剤を含有せず、有機化合物を高濃度で含有するワックス組成物と同様のコールドスロー及びホットスローを示すことが挙げられる。コールドスロー及びホットスローアセスメントは、#2コルクボーラでワックス混合物の0.5gのコアサンプルを採取し、20mlのヘッド空間を有するバイアル中に配置し、隔壁キャップで封止し、2つの異なる温度条件下でGC−MSによってヘッド空間を分析することにより行われる。
【0010】
当該添加剤は、2つ以上の材料を、析出させることなく不特定の期間各々密接に存在させ、半永久的に会合させることを可能にする相溶化剤である。特定の理論に拘束される訳ではないが、本発明は、固体の混和性に関連した改良された固体の特性を与え、それにより改良された特徴及び利点を有する複合体又はワックス混合物を形成する、液相−液相間交互作用が関与するものと考えられる。
【0011】
本発明においては、ワックス混合物組成物中に、通常室温で液体状である油(例えば芳香及び視覚的効果を提供する)と共にシリコーン添加剤を添加してもよい。これらのシリコーン添加剤の添加により、ワックスと油を良好に相溶化させ、同時に炎高さ及び燃焼速度は一定に保つ。
【0012】
ロウソク材料は通常ワックス状の形態であり、通常、常温では可塑性〜脆い固体状の物体である。ロウソクのボディを形成する適切なワックスとしては、限定されないがパラフィンワックス、微結晶ワックス、蜜蝋、動物性ワックス、植物性ワックス、鉱物ワックス、合成ワックス及びそれらの混合物などの公知のワックスが挙げられる。ワックスの他にも、半固体(例えばワセリン)、液体、合成ポリマー及び1つ以上の有機化合物と合成ポリマーとの混合物を、ロウソク材料又はロウソク材料の一部として用いてもよい。炭化水素油、ステアリン酸のような、通常使用される他のロウソク用の燃料となる成分をロウソク材料に含有させてもよい。パラフィンワックスの性質は本発明の実施にさほど重大ではなく、市販されている多数のパラフィンワックスのいずれを用いてもよい。本発明ではパラフィンワックスを用いて実施態様を例証するが、本発明の方法は、上記した非限定的な他のいかなるワックスにより調製される物質と有機化合物とを相溶化する際にも適用できると考えられる。
【0013】
「ワックス」という用語は正確に定義された用語ではないが、一般には、以下のような特性を有する有機化合物であると理解されている。
1)常温で可塑性又は柔軟性を有する固体である。
2)約45℃以上の融点である。
3)融解時の粘性が低い。
しかしながら本発明における用語「ワックス」には、様々な天然の、オイル状若しくはグリース状の温度感受性の物質であって、炭化水素又は脂肪酸エステルからなり、非水溶性であるが、無極性有機溶媒(例えばエーテル、ベンゼン及び特定のエステル)には溶解性を有するあらゆる物質が包含される。ワックスは石油若しくは岩層から抽出したものであってもよく、又は天然にミツバチにより分泌されたワックスであってもよく、又は植物の葉に由来するワックスであってもよく、又は人工のワックスであってもよい。
【0014】
ワックスの一分類としてのパラフィンワックスとは、一般式Cn2n+2(nが約20より大きい)で表される一群の高分子量アルカン(炭化水素)を指す一般名称である。その大部分は通常、約47℃〜65℃の融点を有する、白色の、無味無臭の固体である。パラフィンワックスは通常、大部分の化学物質による影響を受けにくく、また可燃性である。
【0015】
パラフィンワックスはワセリンワックスといわれる。パラフィンワックスは典型的にはマクロ結晶構造を有し、脆い形態である。凝固したワックス組成物は、顕微鏡のレベルでは、各々が相互に支えあうワックス結晶の集合体の形態をとる。ワックス組成物中の成分(例えば着色剤)は、典型的にはワックス結晶間の空間に封入される。しかしながら、芳香性分子は典型的には小さいサイズであり、これらのクリスタル間の空間に保持されにくい。
【0016】
その結果、芳香性の分子がワックス混合物中で拡散する現象が生じる。この拡散により、表面に芳香性分子が漏出し、ウィーピング現象が生じる。このウィーピングの問題は、凝固したワックス混合物のクリスタルのサイズを縮小させる物質の添加によってある程度克服することができる。小型のクリスタルとなることにより、それらのクリスタル間の空間内部に臭気物質が確実に閉じ込められる。ワックス混合物のブリード又はシネレシス(離液)の評価は、それらを予め重量測定した吸収性のティッシュで包装し、密封したプラスチックバッグ中にそれらを配置し、24時間にわたる温度サイクルによる加速エージングに供することにより実施される。すなわちティッシュを再度秤量し、その際の重量の増加を、芳香剤の移動とする。
【0017】
有機化合物に関しては、本発明では特に香油、香料、フラボノイド及び殺生物剤などをワックス混合物に添加するのが好適であり、上記の香油、香料、フラボノイド及び殺生物剤などは典型的には室温で液体状である。固体状の香油、香料、フラボノイド及び殺生物剤など(特に芳香性の化合物)もまた、本発明において使用する相溶化剤によって可溶化することができる。これらの液体油としては、限定されないが精油、芳香剤、香料、フラボノイド、殺生物剤及び鉱油が挙げられる。例えば、シナモン、バニリン、リモネン、オイゲノール、香辛料、月桂実、マツ芳香剤などが添加剤として用いられる。より詳細には、芳香性化合物は、アネトール、シンナムアルデヒド、オイゲノール、安息香酸ベンジル、安息香酸ベンジル、サリチル酸ベンジル、酸化ジフェニル、酢酸ベンジル、α−アミルシンナムアルデヒド、α−ヘキシルシンナムアルデヒド、ヘリオトロピン、シクラメンアルデヒド、p−t−ブチル−α−メチルジヒドロシンナムアルデヒド、キイチゴケトン、2−フェニルエチルアルコール及びそのエステル、ベンズアルデヒド、クマリン、イソアミルサリチル酸、エチルバニリン、バニリン、サリチル酸メチル、モスケン、イソクロマンムスク、キシロールムスク、チベットムスク、アンブレトムスク、ケトンムスク、ムスコン、5−アセチル−1,1,2,3,3,6−ヘキサメチルインダン、5−アセチル−1、1,2,6−テトラメチル−3−イソプロピルインダン、テトラリンムスク、チベトン、シクロペンタデカノリド、シクロペンタデカノン、インダンムスク、4−アセチル−1,1−ジメチル−6−t−ブチル−インダン、エチレンブラシレート、フィクサチュール(fixateur)404、ベンジルアルコール、ベルナルデヒド(vernaldehyde)、リーフアルコール、マルトール、エチルマルトール、ベルジルアセテート、ジャスモン、イソジャスモン、ジヒドロジャスモン、サンデラ(Sandela)、ベルネテックス(Vernetex)、4−(4−ハイドロキシ−4−メチルペンチル)−3−シクロヘキセン−10−カルボキサルデヒド、脂肪族アルデヒド、脂肪酸エステル、インドール、ピラジン、チアゾール、α−テルピノール及びそのエステル、シトロネラール及びそのエステル、シトロネロール及びそのエステル、リナロール及びそのエステル、シトラール、ネラール、ヒドロキシシトロネラール、ゲラニオール及びそのエステル、ネロール及びそのエステル、テトラヒドロゲラニオール、ジメチルオクタノール、ヨノン、ボルネオール、ボルネオールアセテート、イソボルネオール、イソボルネオールアセテート、アセチル化シーダーウッド、1−カルボン並びに1−メントールからなる群から選択してもよい。
【0018】
本発明の1つの非限定的な実施形態では、液体芳香油を、合計重量に対して約0〜約50重量%、好適には約0.5〜約40重量%、好適には約1〜約30重量%、最も好適には約2〜約20重量%の量で用いる。更に、反応(例えば加水分解)により芳香性分子を放出するシリコーン材料をロウソクに添加し、芳香を生じさせてもよい。そのようなシリコン含有芳香性分子としては、例えば米国特許6046156号、第6075111号、第6077923号、第6083901号、第6153578号及び第6322777号に記載のものが挙げられる。
【0019】
本発明に用いられる好適なシリコーン系相溶化剤は、以下の式で表される、ペンダントポリアルキレンを有する、オキシド修飾させたポリジアルキルシロキサンである:
abcxyzdefg
(式中Ma=R123SiO1/2
b=R456SiO1/2
c=R789SiO1/2
x=R1011SiO2/2
y=R1213SiO2/2
z=R1415SiO2/2
d=R16SiO3/2
e=R17SiO3/2
f=R18SiO3/2
g=SiO4/2であり、
1、R2、R3、R5、R6、R8、R9、R10、R11、R13、R15及びR16は各々独立に、1〜60の炭素原子数の一価の炭化水素基、アルキル芳香属炭化水素基、芳香属炭化水素基、アルキルフェノール基からなる群から選択され、
4、R7、R12、R14、R17及びRl8は各々独立に、下記の式Zにより表される基から選択され、
下付文字a、b、c、x、y、z、d、e、f及びgはゼロ又は正整数であり、但し各々下記の関係を有し:
(a+b+c)=(2+g+d+e+f+2)又は(d+e+f+2g)、
0≦(x+y+z)≦100、
0≦(d+e+f)≦5、
0<g<3、
但しb+y+e≧1及びc+z+f>3であり、
式Zは以下の式で表され:
BO(C24O)n(C36O)(C48O)r18
式中、Bは2〜4の炭素原子数のアルキレン基であり、
18は水素又は1〜4の炭素原子数の炭化水素基であり、
n、p及びrはゼロ又は正の整数であり、
但し4≦n+p+r≦100である)。
【0020】
シリコーン添加剤の他の適切な群は、水素末端を有するポリジメチルシロキサンと、オレフィン修飾されたポリアルキレンオキシド(例えばアリル又はメタリル末端を有するポリアルキレンオキシド)のヒドロシリル化により形成されるクラスABnコポリマーから選択できる。このタイプの添加剤は以下の一般式で表される:
(A11t
式中、A1は以下の一般式で表され:
−Si(Rl9)(R20)O−(Si(R21)(R22)O−)x−Si(R23)(R24)−
1は以下の一般式で表され:
−R25OR2627
19、R20、R21、R22、R23及びR24は各々独立に、1〜4の炭素原子数の一価の炭化水素基から選択され、
tは2〜20であり、
xは0〜50であり、
25及びR27は各々独立に、2〜10の炭素原子数の二価の炭化水素基又はY1から選択され、
1は1〜6の炭素原子数の一価の炭化水素基(各々任意にOHで置換されてもよい)又はR28であり、
28はCH2=CH(R29)(R30g−であり、
29は水素又はメチル基であり、
30は1〜7の炭素原子数の二価の炭化水素基から選択され、
gは0又は1であり、
下付文字tは約2〜約1000であり、
具体的には約3〜約800、
より具体的には約5〜600、
最も具体的には約5〜500である。なお、(A11tとして上記した構造は飽くまで実験的なものに過ぎず、その幾何異性体、構造異性体(例えばブロック及びランダム共重合体)も当然ながら包含される。
【0021】
26は、以下の構造で表されるポリアルキレンオキシド基から選択される:
−(C24O)d(C36O)e(C48O)f
式中、下付文字d+e+fはゼロ又は正の数であり、但し2≦d+e+f≦100である。
【0022】
ポリアルキレンオキシド基はブロック構造であってもよく、又はランダム構造であってもよい。
【0023】
更に、適切なシリコーン添加剤として、アミン連結基によるエポキシド開環によって形成された、アミノ修飾された非(AB)n及びランダムなブロック構造を有する物質を選択してもよい。かかる特徴を有するシリコーン添加剤は、以下の式で表される:
(A221m
式中、A2は以下の一般式で表され:
−(R31−Si(R35)(R36)O−(Si(R37)(R38)O)v−Si(R39)(R40)―R32)−
式中、B2は以下の一般式で表されるアミン連結基であり:
−N(R41)(R54Ψ
1は以下の一般式で表されるポリアルキレンオキシド部分であり:
−R42−O−R43−R44−R35
36、R37、R38、R39及びR40は各々独立に、1〜4の炭素原子数の一価の炭化水素基から選択され、
mは2〜1000であり、
vは0〜50であり、
31及びR32は各々独立に、2〜10の炭素原子数の二価の炭化水素基(任意にOHで置換されてもよい)又はR33から選択され、
33は以下の一般式で表されるエポキシ基であり:
−R50(O)L(R51I52
50及びR51は各々独立に、1〜10の炭素原子数の二価の炭化水素基から選択され、
52は−CH(O)CH2又は−C6(R53u9−uOの式で表されるシクロヘキセンオキシドであり、
53は1〜2の炭素原子数の一価の炭化水素基であり、
54は水素、1〜4の炭素原子数の一価の炭化水素基及びOH基を含んでなる炭化水素基から選択され、
下付文字L及びIは0又は1であり、
uは0〜2であり、
Ψは0又は1であり、
下付文字mは約2〜約1000であり、
具体的には約3〜約800であり、
より具体的には約5〜600であり、
最も具体的には約5〜500である。なお、(A221mとして上記した構造は飽くまで実験的なものに過ぎず、その幾何異性体、構造異性体(例えばブロック及びランダム共重合体)も当然ながら包含される。
【0024】
42及びR44は各々独立に、2〜10の炭素原子数の二価の炭化水素基(任意にOHで置換されてもよい)又はR45から選択され、R43は以下の式で表されるポリアルキレンオキシド基から選択され:
−(C24O)h(C36O)j(C48O)k−、
下付文字h+j+kはゼロ又は正の数であり、但し2≦h+j+k≦100である。
【0025】
ポリアルキレンオキシド遊離基はブロック構造であってもよく、又はランダム構造であってもよい。
【0026】
45は以下の一般式で表されるエポキシ基である:
−R46(O)q(R47w48
式中、R46及びR47は各々独立に、2〜10の炭素原子数の二価の炭化水素基から選択され、
48は−CH(O)CH2又は式C6(R49s9-sOで表されるシクロヘキセンオキシドである。
【0027】
49は1〜2の炭素原子数の一価の炭化水素基である。下付文字q及びwは0又は1であり、sは0〜2である。
【0028】
2、B2及びC1の配列は、ブロック構造であってもよく、又はランダム構造であってもよい。
【0029】
本発明の実施において用いられるシリコーンコポリマーは、当業者に公知の方法で調製することができる。例えば、米国特許第3280160号、第3299112及び第3507815号において、このタイプのコポリマーの合成方法、及びそのポリウレタンフォーム安定剤として、パーソナルケア用品への添加剤として、及び織物用途に用いる加工助剤としての利用に関して報告されている。当該コポリマーは、アリルポリエーテル及びポリジメチルハイドロシロキサンを、溶剤の存在下(米国特許第3980688号及び第4025456号)又は非存在下(米国特許第4847398号及び第5191103号)において調製できる。
【0030】
本発明のワックス混合物では芯が使用され、分散した状態で有機化合物及びシリコーン添加剤を含有するロウソク材料の一部に配置される。芯は十分な太さを有する必要があるが、その際、ワックス混合物が燃焼する際に融解したワックスだまりに埋没するほど細かったり、ワックス混合物が発煙したり、過度にドリッピングしたり、及び/又は急速に燃焼するほど太かったりしてはならない。典型的には、芯は様々な直径でコットンを紡いで調製され、約0.375インチから約3.75インチの長さである。
【0031】
本願明細書において参照する全ての米国特許文献は、その開示内容を本願明細書に援用する。
【実施例】
【0032】
<実施例1>:
84.5gのワックス1を、2ボイラー/水槽中で融解させた。15gの芳香剤1及び表1のシリコーン又は添加剤0.5gを、従来法で混合した。この混合物を更に、融解したワックスに均一となるまで添加し、型の中央付近に芯をフィットさせた状態で、ガラス製の型に注入し、ワックス混合物を形成させた。ワックス混合物を常温で冷却させた。
【0033】
ワックス混合物を、外見及び燃焼時間に関して試験した。燃焼時間とは、シリコーン添加剤を含有しないことのみを違いとするコントロールと比較して低い炎高さで一定に燃焼するまでに要する時間のことである。外見とは、ワックス混合物における色の均一性、ウィーピング、モットリング及びクレータの有無に関する全ての態様のことである。スコアリングは、目視に基づく、1〜5(5が最も良い)の相対的なスケールによる評価により行った。
【0034】
表1:
【表1】

【0035】
表2:
【表2】

【0036】
上記実施例により、この発明の組成物(特にペンダントプロピレンオキシド修飾されたポリジメチルシロキサン)で処理された芳香付与されたワックス混合物では、芳香剤の外見及び相溶化に関してかかる添加剤を含有しない他の従来の組成物より改良されていることが明らかとなった。また上記で例示した様々なシリコーン添加剤も、液状油及びオルガノ修飾ポリジメチルシロキサンとの適切な組合せによって、本発明の方法及び製品に有用であると考えられる。
【0037】
炎高さを減少させずに、油との相溶性を向上させるための具体的なパラフィンワックス組成物に使用するシリコーン添加剤の最適な量(バランス)を、事前に正確に特定することが困難なことはいうまでもない。このバランスを測定する好適な実験方法が存在する。特定のパラフィンワックス組成中のシリコーン添加剤のバランスは、多くの要因間の相互作用に依存し、かかる要因としては、限定されないがパラフィンワックスの特性、液体油添加剤のバランス及び特性、シリコーン添加剤の特性(限定されないが最初の融解温度及び冷却の速度(他の要因の存在下における)などが挙げられる。にもかかわらず、典型的なシリコーン添加剤の濃度を検討した結果、非限定的な実施形態として、総重量に対して約0.1重量%〜10重量%、好適には約5重量%〜約0.25重量%が望ましい。
【0038】
ワックス:
下記は、ロウソクの製造において使用するワックスのタイプを示す表である。使用量は、芳香付与されたロウソクでは通常〜99%であるが、まれに80〜85%未満である場合もある。これらはしばしば、ロウソクのTgを制御するために混合され、それにより硬度、燃焼速度、溶融物プールの温度(すなわち芳香のスローオフ)及び他の特性に影響が及ぶ。
【0039】
【表3】

【0040】
表3:
【表4】

【0041】
芳香剤:
芳香剤として使用される多くの分子が存在する。これらは通常、フレグランスハウスによって非芳香性の材料と混合及び/又は希釈される。ほとんどが天然物及びその抽出物であり、幾つか合成物も存在する。芳香剤は通常、ロウソク中に含有される、最も単位当たりのコストが高い製品である。
【0042】
高い芳香性の高級ロウソクでも、その使用レベルは最高15%である。通常の低コストのロウソクでは5%の使用レベルである。更に低級なロウソクではおそらく4%と考えられる。
【0043】
下記は、使用する芳香剤を示す表である。
【表5】

【0044】
表4:
【表6】

【0045】
添加剤:
通常、〜5%のレベルでステアリン酸が用いられる。その目的は、ワックスを硬化し、ロウソクの外見を改良することである。
【0046】
Baker Petrolite社製のVyborを、ワックスの硬化に、〜1%で用いた。
【0047】
BHT(ヒンダードアミン光安定剤)及び同様の抗酸化剤を、1%以下の使用量で用いた。色素を適当量で用いた。
【0048】
MD7.0D”3.0Mシリコーン添加剤(式中、D”はMe(SiO2/2)(CH23O(C36O)12n−C49)は、バニラと共に0.5重量%で使用するのが効果的であった。EO、PO及びEO/POシリコーンポリエーテルコポリマー、並びにアルキル、アリール及びアミノアルキル誘導体、並びにポリエステル誘導体もまた、芳香剤と共に機能する。
【0049】
<実施例2>:
ロウソク用芳香剤は天然物と合成材料の混合物であり、ロウソク中に添加することによりその外観を変化させることができる。この外観変化は、純粋なパラフィンワックスと比較した場合、特に色相の変化として現れる。
【0050】
更なるワックス混合物を、上記の方法で調製し、冷却した後、秤量し、水平にカットし、3つのセクションに分けた。各ワックス混合物のセクション(上部、中央部及び下部)を、更に小さい部分に分割し、各セクションから、代表的な5gのサンプルを選抜し、6cmの直径の、秤量用のアルミ製ディッシュにそれぞれ配置した。ワックス混合物のセクションを置いたアルミ製ディッシュをオーブンに入れ、溶融させ、冷却し、得られるワックス入りディスクを、色相の違い(ΔE)に関して、コントロールとしてのパラフィンワックスとの比較により、Hunter Lab Coloriquestを用いて測定した。低いΔEは、少ない色相の変化を意味する。
【0051】
色相、すなわちシリコーン添加剤を含有するワックス混合物の芳香剤は均一に、全ての3つのセクション全体に分散していることが明らかとなった。
【0052】
パラフィンセクションの色相の違い(ΔE)の測定結果
【表7】

【0053】
<実施例3>:
ワックス混合物におけるシネレシス(離液)は、芳香剤などの添加剤と、ワックス混合物中のベースワックスとの相溶性がない場合に生じる。ワックス混合物を、上記のとおり再び調製し、それらを予め重量測定した吸収性のティッシュペーパーで包み、24時間にわたり温度サイクル中に置き、加速エージングに供することにより、ロウソクからのブリーディングを評価した。ティッシュを再度秤量し、重量の増加を、移動した芳香剤の量として評価した。
【0054】
この実験結果は、シリコーン添加剤の添加により、ワックス混合物からのブリーディングが防止されることを示す。
【0055】
ロウソクにおけるシネレシス(基材の重量増加(g))
【表8】

【0056】
<実施例4>:
89.5gのワックス2を、2ボイラー/水槽中で融解させた。10gの芳香剤2及び特定のエチレンオキシド修飾ペンダントポリジメチルシロキサン添加剤0.5gを、従来公知の方法で混合した。この混合物を更に、融解したワックスに均一となるまで添加し、型の中央付近に芯をフィットさせた状態で、ガラス製の型に注入し、ワックス混合物を形成させた。それとは別に、10gの芳香剤2を融解したパラフィンワックスに添加し、型の中央付近に芯をフィットさせた状態で、ガラス製の型に注入し、ワックス混合物を形成させた。
【0057】
【表9】

それとは別に、100gのワックス2を、2ボイラー/水槽中で融解させ、型の中央付近に芯をフィットさせた状態で、ガラス製の型に注入し、ワックス混合物を形成させた。ワックス混合物を常温で冷却させた。ワックス混合物を、最小限の気流が存在する試験区域に配置し、常温条件(68〜86°F)下で、炎高さ及び燃焼時のプール直径を1時間ごとに測定し、また4時間後の消費量を評価し、燃焼試験を実施した。炎高さとは、ワックスのプール表面の炎の下部から、最上部の可視までの炎の高さのことを指す。また、炎高さと同時に燃焼によるプールの直径を測定した。炎を包囲する液体状の部分であった。消費速度は、一定時間で消費されるワックス量と定義し、所定量のワックス混合物の初期重量を測定し、ワックス混合物を燃焼させ、残留する混合物を再度秤量し、正確な燃焼時間でその重量変化を除算することにより算出した。試験の結果、芳香剤を含有する両方のワックス混合物では、炎高さが、ワックスのみのコントロールと比較して小さいが、シリコーン添加剤による影響は見られないことが明らかとなった。同様の効果が、消費速度に関しても観察された。
【0058】
<実施例5>:
87.5gのワックス2を、2ボイラー/水槽中で融解させた。12gの芳香剤3、及び特定の直鎖状プロピレンオキシド修飾ポリジメチルシロキサン添加剤0.5gを、従来公知の方法で混合した。この混合物を更に、融解したワックスに均一となるまで添加し、型の中央付近に芯をフィットさせた状態で、ガラス製の型に注入し、ワックス混合物を形成させた。それとは別に、12gの芳香剤3を、融解したワックス2に添加し、型の中央付近に芯をフィットさせた状態で、ガラス製の型に注入し、別のワックス混合物を形成させた。それとは別に、100gのワックス2を、2ボイラー/水槽中で融解させ、型の中央付近に芯をフィットさせた状態で、ガラス製の型に注入し、ワックス混合物を形成させた。ワックス混合物を常温で冷却させた。
【0059】
上記のワックス混合物を、実施例4に記載した方法で燃焼試験に供した。試験の結果、炎高さ、燃焼によるプールの直径及び消費速度が、試験した全3つのワックス混合物で同様であり、シリコーン添加剤による燃焼への影響も観察されなかった。
【0060】
【表10】

【0061】
<実施例6>:
87.5gのワックス2を、2ボイラー/水槽中で融解させた。12gの芳香剤3、及び特定のペンダントエチレンオキシド修飾ポリジメチルシロキサン添加剤0.5gを、従来公知の方法で混合した。この混合物を更に、融解したワックスに均一となるまで添加し、型の中央付近に芯をフィットさせた状態で、ガラス製の型に注入し、ワックス混合物を形成させた。それとは別に、12gの芳香剤3を、融解したワックス2に添加し、型の中央付近に芯をフィットさせた状態で、ガラス製の型に注入し、別のワックス混合物を形成させた。それとは別に、100gのワックス2を、2ボイラー/水槽中で融解させ、型の中央付近に芯をフィットさせた状態で、ガラス製の型に注入し、ワックス混合物を形成させた。ワックス混合物を常温で冷却させた。
【0062】
上記のワックス混合物を、実施例4に記載した方法で燃焼試験に供した。試験の結果、炎高さ、燃焼によるプールの直径及び消費速度が、試験した全3つのワックス混合物で同様であり、シリコーン添加剤による燃焼への影響も観察されなかった。
【0063】
【表11】

【0064】
<実施例7>:
89.5gのワックス2を、2ボイラー/水槽中で融解させた。10gの芳香剤5、及び特定のペンダントエチレンオキシド修飾ポリジメチルシロキサン添加剤0.5gを、従来公知の方法で混合した。この混合物を更に、融解したワックスに均一となるまで添加し、型の中央付近に芯をフィットさせた状態で、ガラス製の型に注入し、ワックス混合物を形成させた。それとは別に、10gの芳香剤5を、融解したワックス2に添加し、型の中央付近に芯をフィットさせた状態で、ガラス製の型に注入し、別のワックス混合物を形成させた。ワックス混合物を常温で冷却させた。
【0065】
上記のワックス混合物を、実施例4に記載した方法で燃焼試験に供した。試験の結果、炎高さ、燃焼によるプールの直径及び消費速度が、試験した全3つのワックス混合物で同様であり、シリコーン添加剤による燃焼への影響も観察されなかった。
【0066】
【表12】

【0067】
<実施例8>:
実施例4に記載のとおり、再度ロウソクを調製し、それらを予め重量測定した吸収性のティッシュペーパーで包み、24時間にわたり温度サイクル中に置き、加速エージングに供することにより、ロウソクからのブリーディングを評価した。ティッシュを再度秤量し、重量の増加を、移動した芳香剤の量として評価した。試験の結果、本発明のシリコーン添加剤のワックス混合物への添加により、ウィーピングの減少が観察された。
【0068】
シネレシス(基材の重量増加(g))
【表13】

【0069】
<実施例9>:
実施例5に記載のとおり、再度ロウソクを調製し、それらを予め重量測定した吸収性のティッシュペーパーで包み、24時間にわたり温度サイクル中に置き、加速エージングに供することにより、ロウソクからのブリーディングを評価した。ティッシュを再度秤量し、重量の増加を、移動した芳香剤の量として評価した。
【0070】
シネレシス(基材の重量増加(g))
【表14】

【0071】
試験の結果、本発明のシリコーン添加剤のワックス混合物への添加により、ウィーピングの減少が観察された。
【0072】
<実施例10>:
ワックス混合物(特にロウソク)における重要な特性として、コールドスロー及びホットスローの濃度が挙げられる。コールドスローは、燃焼前の有機化合物(特に芳香剤)のインパクトを示す。ホットスローは、燃焼中の有機化合物(特に芳香剤)のインパクトを示す。実施例4に記載したとおりにワックス混合物を調製し、#2コルクボーラでワックス混合物の0.5gのコアサンプルを採取し、20mlのヘッド空間を有するバイアル中に配置し、隔壁キャップで封止し、2つの異なる温度条件下でGC−MSによってヘッド空間を分析することによりコールドスロー及びホットスローの評価を行った。
【0073】
試験の結果、シリコーン添加剤を含有するワックス混合物では、同じ芳香剤を同じ量で含有する単なるワックス混合物より強いコールドスロー及びホットスローを示した。
【表15】

【0074】
<実施例11>:
実施例5に記載したとおりにワックス混合物を調製し、#2コルクボーラでワックス混合物の0.5gのコアサンプルを採取し、20mlのヘッド空間を有するバイアル中に配置し、隔壁キャップで封止し、2つの異なる温度条件下でGC−MSによってヘッド空間を分析することによりコールドスロー及びホットスローの評価を行った。
【0075】
試験の結果、シリコーン添加剤を含有するワックス混合物では、同じ芳香剤を同じ量で含有する単なるワックス混合物より強いホットスローを示した。
【0076】
【表16】

【0077】
<実施例12>:
89.5gのワックス2を、2ボイラー/水槽中で融解させた。10gの芳香剤6、及び特定のペンダントプロプレンオキシド修飾ポリジメチルシロキサン添加剤0.5gを、従来公知の方法で混合した。この混合物を更に、融解したワックスに均一となるまで添加し、型の中央付近に芯をフィットさせた状態で、ガラス製の型に注入し、ワックス混合物を形成させた。それとは別に、10gの芳香剤6を、融解したワックス2に添加し、型の中央付近に芯をフィットさせた状態で、ガラス製の型に注入し、別のワックス混合物を形成させた。これらの実施例のワックス混合物を、上記と同様の方法でコールドスロー及びホットスローに関してアッセイした。
【0078】
試験の結果、シリコーン添加剤を含有するワックス混合物では、同じ芳香剤を同じ量で含有する単なるワックス混合物より強いコールドスロー及びホットスローを示した。
【0079】
【表17】

【0080】
<実施例13>:
89.5gのワックス2を、2ボイラー/水槽中で融解させた。10gの芳香剤5、及び特定のペンダントエチレンオキシド修飾ポリジメチルシロキサン添加剤0.5gを、従来公知の方法で混合した。この混合物を更に、融解したワックスに均一となるまで添加し、型の中央付近に芯をフィットさせた状態で、ガラス製の型に注入し、ワックス混合物を形成させた。それとは別に、10gの芳香剤5を、融解したワックス2に添加し、型の中央付近に芯をフィットさせた状態で、ガラス製の型に注入し、別のワックス混合物を形成させた。これらの実施例のワックス混合物を、上記と同様の方法でコールドスロー及びホットスローに関してアッセイした。
【0081】
試験の結果、シリコーン添加剤を含有するワックス混合物では、同じ芳香剤を同じ量で含有する単なるワックス混合物より強いコールドスロー及びホットスローを示した。
【0082】
【表18】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワックス混合物の調製用の組成物であって、
a.ワックス、
b.有機化合物及び
c.相溶化剤を含んでなり、前記相溶化剤が、ロウソクが燃焼するときにその炎を消火しない、前記組成物。
【請求項2】
ワックス混合物の調製用の組成物であって、ワックス、有機化合物及び相溶化剤を含んでなる組成物。
【請求項3】
ワックス及び芳香性化合物を含んでなるロウソクの相分離を防止する方法であって、
a.
i)芳香性化合物及び
ii)相溶化剤を混合して混合物を形成させる工程と、
b.前記混合物をワックスに添加してロウソク前駆体を形成する工程と、
c.前記ロウソク前駆体を使用してロウソクを製造する工程を含んでなる、前記方法。
【請求項4】
前記相溶化剤が以下の式で表されるシリコーンである、請求項1記載の組成物。
abcxyzdefg
(式中Ma=R123SiO1/2
b=R456SiO1/2
c=R789SiO1/2
x=R1011SiO2/2
y=R1213SiO2/2
z=R1415SiO2/2
d=R16SiO3/2
e=R17SiO3/2
f=R18SiO3/2
g=SiO4/2であり、
1、R2、R3、R5、R6、R8、R9、R10、R11、R13、R15及びR16は各々独立に、1〜60の炭素原子数の一価の炭化水素基、アルキル芳香属炭化水素基、芳香属炭化水素基、アルキルフェノール基からなる群から選択され、
4、R7、R12、R14、R17及びRl8は各々独立に、下記の式Zにより表される基から選択され、
下付文字a、b、c、x、y、z、d、e、f及びgはゼロ又は正整数であり、
但し各々下記の関係を有し:
(a+b+c)=(2+g+d+e+f+2)又は(d+e+f+2g)、
0≦(x+y+z)≦100、
0≦(d+e+f)≦5、
0<g<3、
但しb+y+e≧1及びc+z+f>3であり、
式Zは以下の式で表され:
BO(C24O)n(C36O)(C48O)r18
式中、Bは2〜4の炭素原子数のアルキレン基であり、
18は水素又は1〜4の炭素原子数の炭化水素基であり、
n、p及びrはゼロ又は正の整数であり、
但し4≦n+p+r≦100である)。
【請求項5】
前記相溶化剤が以下の式で表されるシリコーンである、請求項2記載の組成物。
abcxyzdefg
(式中Ma=R123SiO1/2
b=R456SiO1/2
c=R789SiO1/2
x=R1011SiO2/2
y=R1213SiO2/2
z=R1415SiO2/2
d=R16SiO3/2
e=R17SiO3/2
f=R18SiO3/2
g=SiO4/2であり、
1、R2、R3、R5、R6、R8、R9、R10、R11、R13、R15及びR16は各々独立に、1〜60の炭素原子数の一価の炭化水素基、アルキル芳香属炭化水素基、芳香属炭化水素基、アルキルフェノール基からなる群から選択され、
4、R7、R12、R14、R17及びRl8は各々独立に、下記の式Zにより表される基から選択され、
下付文字a、b、c、x、y、z、d、e、f及びgはゼロ又は正整数であり、
但し各々下記の関係を有し:
(a+b+c)=(2+g+d+e+f+2)又は(d+e+f+2g)、
0≦(x+y+z)≦100、
0≦(d+e+f)≦5、
0<g<3、
但しb+y+e≧1及びc+z+f>3であり、
式Zは以下の式で表され:
BO(C24O)n(C36O)(C48O)r18
式中、Bは2〜4の炭素原子数のアルキレン基であり、
18は水素又は1〜4の炭素原子数の炭化水素基であり、
n、p及びrはゼロ又は正の整数であり、
但し4≦n+p+r≦100である)。
【請求項6】
前記有機化合物が芳香性化合物である、請求項1記載の組成物。
【請求項7】
前記有機化合物が芳香性化合物である、請求項2記載の組成物。
【請求項8】
前記芳香性化合物が、アネトール、シンナムアルデヒド、オイゲノール、安息香酸ベンジル、安息香酸ベンジル、サリチル酸ベンジル、酸化ジフェニル、酢酸ベンジル、α−アミルシンナムアルデヒド、α−ヘキシルシンナムアルデヒド、ヘリオトロピン、シクラメンアルデヒド、p−t−ブチル−α−メチルジヒドロシンナムアルデヒド、キイチゴケトン、2−フェニルエチルアルコール及びそのエステル、ベンズアルデヒド、クマリン、イソアミルサリチル酸、エチルバニリン、バニリン、サリチル酸メチル、モスケン、イソクロマンムスク、キシロールムスク、チベットムスク、アンブレトムスク、ケトンムスク、ムスコン、5−アセチル−1,1,2,3,3,6−ヘキサメチルインダン、5−アセチル−1、1,2,6−テトラメチル−3−イソプロピルインダン、テトラリンムスク、チベトン、シクロペンタデカノリド、シクロペンタデカノン、インダンムスク、4−アセチル−1,1−ジメチル−6−t−ブチル−インダン、エチレンブラシレート、フィクサチュール(fixateur)404、ベンジルアルコール、ベルナルデヒド(vernaldehyde)、リーフアルコール、マルトール、エチルマルトール、ベルジルアセテート、ジャスモン、イソジャスモン、ジヒドロジャスモン、サンデラ(Sandela)、ベルネテックス(Vernetex)、4−(4−ハイドロキシ−4−メチルペンチル)−3−シクロヘキセン−10−カルボキサルデヒド、脂肪族アルデヒド、脂肪酸エステル、インドール、ピラジン、チアゾール、α−テルピノール及びそのエステル、シトロネラール及びそのエステル、シトロネロール及びそのエステル、リナロール及びそのエステル、シトラール、ネラール、ヒドロキシシトロネラール、ゲラニオール及びそのエステル、ネロール及びそのエステル、テトラヒドロゲラニオール、ジメチルオクタノール、ヨノン、ボルネオール、ボルネオールアセテート、イソボルネオール、イソボルネオールアセテート、アセチル化シーダーウッド、1−カルボン並びに1−メントールからなる群から選択される、請求項6記載の組成物。
【請求項9】
前記芳香性化合物が、アネトール、シンナムアルデヒド、オイゲノール、安息香酸ベンジル、安息香酸ベンジル、サリチル酸ベンジル、酸化ジフェニル、酢酸ベンジル、α−アミルシンナムアルデヒド、α−ヘキシルシンナムアルデヒド、ヘリオトロピン、シクラメンアルデヒド、p−t−ブチル−α−メチルジヒドロシンナムアルデヒド、キイチゴケトン、2−フェニルエチルアルコール及びそのエステル、ベンズアルデヒド、クマリン、イソアミルサリチル酸、エチルバニリン、バニリン、サリチル酸メチル、モスケン、イソクロマンムスク、キシロールムスク、チベットムスク、アンブレトムスク、ケトンムスク、ムスコン、5−アセチル−1,1,2,3,3,6−ヘキサメチルインダン、5−アセチル−1、1,2,6−テトラメチル−3−イソプロピルインダン、テトラリンムスク、チベトン、シクロペンタデカノリド、シクロペンタデカノン、インダンムスク、4−アセチル−1,1−ジメチル−6−t−ブチル−インダン、エチレンブラシレート、フィクサチュール(fixateur)404、ベンジルアルコール、ベルナルデヒド(vernaldehyde)、リーフアルコール、マルトール、エチルマルトール、ベルジルアセテート、ジャスモン、イソジャスモン、ジヒドロジャスモン、サンデラ(Sandela)、ベルネテックス(Vernetex)、4−(4−ハイドロキシ−4−メチルペンチル)−3−シクロヘキセン−10−カルボキサルデヒド、脂肪族アルデヒド、脂肪酸エステル、インドール、ピラジン、チアゾール、α−テルピノール及びそのエステル、シトロネラール及びそのエステル、シトロネロール及びそのエステル、リナロール及びそのエステル、シトラール、ネラール、ヒドロキシシトロネラール、ゲラニオール及びそのエステル、ネロール及びそのエステル、テトラヒドロゲラニオール、ジメチルオクタノール、ヨノン、ボルネオール、ボルネオールアセテート、イソボルネオール、イソボルネオールアセテート、アセチル化シーダーウッド、1−カルボン並びに1−メントールからなる群から選択される、請求項7記載の組成物。
【請求項10】
前記相溶化剤が以下の式で表されるシリコーンである、請求項1記載の組成物。
(A11t
(式中、A1は以下の一般式で表され:
−Si(Rl9)(R20)O−(Si(R21)(R22)O−)x−Si(R23)(R24)−
1は以下の一般式で表され:
−R25OR2627
19、R20、R21、R22、R23及びR24は各々独立に、1〜4の炭素原子数の一価の炭化水素基から選択され、
tは2〜20であり、
xは0〜50であり、
25及びR27は各々独立に、2〜10の炭素原子数の二価の炭化水素基又はY1から選択され、
1は1〜6の炭素原子数の一価の炭化水素基(各々任意にOHで置換されてもよい)又はR28であり、
28はCH2=CH(R29)(R30g−であり、
29は水素又はメチル基であり、
30は1〜7の炭素原子数の二価の炭化水素基から選択され、
gは0又は1であり、
26は、以下の構造で表されるポリアルキレンオキシド基から選択され:
−(C24O)d(C36O)e(C48O)f
式中、下付文字d+e+fはゼロ又は正の数であり、
但し2≦d+e+f≦100である。)
【請求項11】
前記相溶化剤が以下の式で表されるシリコーンである、請求項2記載の組成物。
(A11t
(式中、A1は以下の一般式で表され:
−Si(Rl9)(R20)O−(Si(R21)(R22)O−)x−Si(R23)(R24)−
1は以下の一般式で表され:
−R25OR2627
19、R20、R21、R22、R23及びR24は各々独立に、1〜4の炭素原子数の一価の炭化水素基から選択され、
tは2〜20であり、
xは0〜50であり、
25及びR27は各々独立に、2〜10の炭素原子数の二価の炭化水素基又はY1から選択され、
1は1〜6の炭素原子数の一価の炭化水素基(各々任意にOHで置換されてもよい)又はR28であり、
28はCH2=CH(R29)(R30g−であり、
29は水素又はメチル基であり、
30は1〜7の炭素原子数の二価の炭化水素基から選択され、
gは0又は1であり、
26は、以下の構造で表されるポリアルキレンオキシド基から選択され:
−(C24O)d(C36O)e(C48O)f
式中、下付文字d+e+fはゼロ又は正の数であり、
但し2≦d+e+f≦100である。)
【請求項12】
前記有機化合物が芳香性化合物である、請求項10記載の組成物。
【請求項13】
前記有機化合物が芳香性化合物である、請求項11記載の組成物。
【請求項14】
前記芳香性化合物が、アネトール、シンナムアルデヒド、オイゲノール、安息香酸ベンジル、安息香酸ベンジル、サリチル酸ベンジル、酸化ジフェニル、酢酸ベンジル、α−アミルシンナムアルデヒド、α−ヘキシルシンナムアルデヒド、ヘリオトロピン、シクラメンアルデヒド、p−t−ブチル−α−メチルジヒドロシンナムアルデヒド、キイチゴケトン、2−フェニルエチルアルコール及びそのエステル、ベンズアルデヒド、クマリン、イソアミルサリチル酸、エチルバニリン、バニリン、サリチル酸メチル、モスケン、イソクロマンムスク、キシロールムスク、チベットムスク、アンブレトムスク、ケトンムスク、ムスコン、5−アセチル−1,1,2,3,3,6−ヘキサメチルインダン、5−アセチル−1、1,2,6−テトラメチル−3−イソプロピルインダン、テトラリンムスク、チベトン、シクロペンタデカノリド、シクロペンタデカノン、インダンムスク、4−アセチル−1,1−ジメチル−6−t−ブチル−インダン、エチレンブラシレート、フィクサチュール(fixateur)404、ベンジルアルコール、ベルナルデヒド(vernaldehyde)、リーフアルコール、マルトール、エチルマルトール、ベルジルアセテート、ジャスモン、イソジャスモン、ジヒドロジャスモン、サンデラ(Sandela)、ベルネテックス(Vernetex)、4−(4−ハイドロキシ−4−メチルペンチル)−3−シクロヘキセン−10−カルボキサルデヒド、脂肪族アルデヒド、脂肪酸エステル、インドール、ピラジン、チアゾール、α−テルピノール及びそのエステル、シトロネラール及びそのエステル、シトロネロール及びそのエステル、リナロール及びそのエステル、シトラール、ネラール、ヒドロキシシトロネラール、ゲラニオール及びそのエステル、ネロール及びそのエステル、テトラヒドロゲラニオール、ジメチルオクタノール、ヨノン、ボルネオール、ボルネオールアセテート、イソボルネオール、イソボルネオールアセテート、アセチル化シーダーウッド、1−カルボン並びに1−メントールからなる群から選択される、請求項7記載の組成物。
【請求項15】
前記芳香性化合物が、アネトール、シンナムアルデヒド、オイゲノール、安息香酸ベンジル、安息香酸ベンジル、サリチル酸ベンジル、酸化ジフェニル、酢酸ベンジル、α−アミルシンナムアルデヒド、α−ヘキシルシンナムアルデヒド、ヘリオトロピン、シクラメンアルデヒド、p−t−ブチル−α−メチルジヒドロシンナムアルデヒド、キイチゴケトン、2−フェニルエチルアルコール及びそのエステル、ベンズアルデヒド、クマリン、イソアミルサリチル酸、エチルバニリン、バニリン、サリチル酸メチル、モスケン、イソクロマンムスク、キシロールムスク、チベットムスク、アンブレトムスク、ケトンムスク、ムスコン、5−アセチル−1,1,2,3,3,6−ヘキサメチルインダン、5−アセチル−1、1,2,6−テトラメチル−3−イソプロピルインダン、テトラリンムスク、チベトン、シクロペンタデカノリド、シクロペンタデカノン、インダンムスク、4−アセチル−1,1−ジメチル−6−t−ブチル−インダン、エチレンブラシレート、フィクサチュール(fixateur)404、ベンジルアルコール、ベルナルデヒド(vernaldehyde)、リーフアルコール、マルトール、エチルマルトール、ベルジルアセテート、ジャスモン、イソジャスモン、ジヒドロジャスモン、サンデラ(Sandela)、ベルネテックス(Vernetex)、4−(4−ハイドロキシ−4−メチルペンチル)−3−シクロヘキセン−10−カルボキサルデヒド、脂肪族アルデヒド、脂肪酸エステル、インドール、ピラジン、チアゾール、α−テルピノール及びそのエステル、シトロネラール及びそのエステル、シトロネロール及びそのエステル、リナロール及びそのエステル、シトラール、ネラール、ヒドロキシシトロネラール、ゲラニオール及びそのエステル、ネロール及びそのエステル、テトラヒドロゲラニオール、ジメチルオクタノール、ヨノン、ボルネオール、ボルネオールアセテート、イソボルネオール、イソボルネオールアセテート、アセチル化シーダーウッド、1−カルボン並びに1−メントールからなる群から選択される、請求項7記載の組成物。
【請求項16】
前記相溶化剤が、以下の式で表されるシリコーンである、請求項1記載の組成物。
(A221m
(式中、A2は以下の一般式で表され:
−(R31−Si(R35)(R36)O−(Si(R37)(R38)O)v−Si(R39)(R40)―R32)−
式中、
2は以下の一般式で表されるアミン連結基であり:
−N(R41)(R54Ψ
1は以下の一般式で表されるポリアルキレンオキシド部分であり:
−R42−O−R43−R44
35、R36、R37、R38、R39及びR40は各々独立に、1〜4の炭素原子数の一価の炭化水素基から選択され、
mは2〜1000であり、
vは0〜50であり、
31及びR32は各々独立に、2〜10の炭素原子数の二価の炭化水素基(任意にOHで置換されてもよい)又はR33から選択され、
33は以下の一般式で表されるエポキシ基であり:
−R50(O)L(R51I52
50及びR51は各々独立に、1〜10の炭素原子数の二価の炭化水素基から選択され、
52は−CH(O)CH2又は−C6(R53u9−uOの式で表されるシクロヘキセンオキシドであり、
53は1〜2の炭素原子数の一価の炭化水素基であり、
54は水素、1〜4の炭素原子数の一価の炭化水素基及びOH基を含んでなる炭化水素基から選択され、
下付文字L及びIは0又は1であり、
uは0〜2であり、
Ψは0又は1である。)
【請求項17】
前記相溶化剤が、以下の式で表されるシリコーンである、請求項2記載の組成物。
(A221m
(式中、A2は以下の一般式で表され:
−(R31−Si(R35)(R36)O−(Si(R37)(R38)O)v−Si(R39)(R40)―R32)−
式中、
2は以下の一般式で表されるアミン連結基であり:
−N(R41)(R54Ψ
1は以下の一般式で表されるポリアルキレンオキシド部分であり:
−R42−O−R43−R44
35、R36、R37、R38、R39及びR40は各々独立に、1〜4の炭素原子数の一価の炭化水素基から選択され、
mは2〜1000であり、
vは0〜50であり、
31及びR32は各々独立に、2〜10の炭素原子数の二価の炭化水素基(任意にOHで置換されてもよい)又はR33から選択され、
33は以下の一般式で表されるエポキシ基であり:
−R50(O)L(R51I52
50及びR51は各々独立に、1〜10の炭素原子数の二価の炭化水素基から選択され、
52は−CH(O)CH2又は−C6(R53u9−uOの式で表されるシクロヘキセンオキシドであり、
53は1〜2の炭素原子数の一価の炭化水素基であり、
54は水素、1〜4の炭素原子数の一価の炭化水素基及びOH基を含んでなる炭化水素基から選択され、
下付文字L及びIは0又は1であり、
uは0〜2であり、
Ψは0又は1である。)
【請求項18】
前記有機化合物が芳香性化合物である、請求項16記載の組成物。
【請求項19】
前記有機化合物が芳香性化合物である、請求項17記載の組成物。
【請求項20】
前記芳香性化合物が、アネトール、シンナムアルデヒド、オイゲノール、安息香酸ベンジル、安息香酸ベンジル、サリチル酸ベンジル、酸化ジフェニル、酢酸ベンジル、α−アミルシンナムアルデヒド、α−ヘキシルシンナムアルデヒド、ヘリオトロピン、シクラメンアルデヒド、p−t−ブチル−α−メチルジヒドロシンナムアルデヒド、キイチゴケトン、2−フェニルエチルアルコール及びそのエステル、ベンズアルデヒド、クマリン、イソアミルサリチル酸、エチルバニリン、バニリン、サリチル酸メチル、モスケン、イソクロマンムスク、キシロールムスク、チベットムスク、アンブレトムスク、ケトンムスク、ムスコン、5−アセチル−1,1,2,3,3,6−ヘキサメチルインダン、5−アセチル−1、1,2,6−テトラメチル−3−イソプロピルインダン、テトラリンムスク、チベトン、シクロペンタデカノリド、シクロペンタデカノン、インダンムスク、4−アセチル−1,1−ジメチル−6−t−ブチル−インダン、エチレンブラシレート、フィクサチュール(fixateur)404、ベンジルアルコール、ベルナルデヒド(vernaldehyde)、リーフアルコール、マルトール、エチルマルトール、ベルジルアセテート、ジャスモン、イソジャスモン、ジヒドロジャスモン、サンデラ(Sandela)、ベルネテックス(Vernetex)、4−(4−ハイドロキシ−4−メチルペンチル)−3−シクロヘキセン−10−カルボキサルデヒド、脂肪族アルデヒド、脂肪酸エステル、インドール、ピラジン、チアゾール、α−テルピノール及びそのエステル、シトロネラール及びそのエステル、シトロネロール及びそのエステル、リナロール及びそのエステル、シトラール、ネラール、ヒドロキシシトロネラール、ゲラニオール及びそのエステル、ネロール及びそのエステル、テトラヒドロゲラニオール、ジメチルオクタノール、ヨノン、ボルネオール、ボルネオールアセテート、イソボルネオール、イソボルネオールアセテート、アセチル化シーダーウッド、1−カルボン並びに1−メントールからなる群から選択される、請求項7記載の組成物。
【請求項21】
前記芳香性化合物が、アネトール、シンナムアルデヒド、オイゲノール、安息香酸ベンジル、安息香酸ベンジル、サリチル酸ベンジル、酸化ジフェニル、酢酸ベンジル、α−アミルシンナムアルデヒド、α−ヘキシルシンナムアルデヒド、ヘリオトロピン、シクラメンアルデヒド、p−t−ブチル−α−メチルジヒドロシンナムアルデヒド、キイチゴケトン、2−フェニルエチルアルコール及びそのエステル、ベンズアルデヒド、クマリン、イソアミルサリチル酸、エチルバニリン、バニリン、サリチル酸メチル、モスケン、イソクロマンムスク、キシロールムスク、チベットムスク、アンブレトムスク、ケトンムスク、ムスコン、5−アセチル−1,1,2,3,3,6−ヘキサメチルインダン、5−アセチル−1、1,2,6−テトラメチル−3−イソプロピルインダン、テトラリンムスク、チベトン、シクロペンタデカノリド、シクロペンタデカノン、インダンムスク、4−アセチル−1,1−ジメチル−6−t−ブチル−インダン、エチレンブラシレート、フィクサチュール(fixateur)404、ベンジルアルコール、ベルナルデヒド(vernaldehyde)、リーフアルコール、マルトール、エチルマルトール、ベルジルアセテート、ジャスモン、イソジャスモン、ジヒドロジャスモン、サンデラ(Sandela)、ベルネテックス(Vernetex)、4−(4−ハイドロキシ−4−メチルペンチル)−3−シクロヘキセン−10−カルボキサルデヒド、脂肪族アルデヒド、脂肪酸エステル、インドール、ピラジン、チアゾール、α−テルピノール及びそのエステル、シトロネラール及びそのエステル、シトロネロール及びそのエステル、リナロール及びそのエステル、シトラール、ネラール、ヒドロキシシトロネラール、ゲラニオール及びそのエステル、ネロール及びそのエステル、テトラヒドロゲラニオール、ジメチルオクタノール、ヨノン、ボルネオール、ボルネオールアセテート、イソボルネオール、イソボルネオールアセテート、アセチル化シーダーウッド、1−カルボン並びに1−メントールからなる群から選択される、請求項7記載の組成物。

【公表番号】特表2009−521559(P2009−521559A)
【公表日】平成21年6月4日(2009.6.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−547384(P2008−547384)
【出願日】平成18年12月18日(2006.12.18)
【国際出願番号】PCT/US2006/048186
【国際公開番号】WO2007/075537
【国際公開日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【出願人】(506390498)モーメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・インク (85)
【Fターム(参考)】