説明

有機合成装置

【課題】収容された際に、反応容器の外周面と反応容器収容部の内周面との間に隙間が空いてしまっても、反応容器の中心軸を回転手段の回転の中心に一致させることが可能な有機合成装置を提供する。
【解決手段】六角バネ36は、反応容器64が耐圧用容器本体30に収容されていない状態において、六角バネ36の角が、凹部30aに当接することにより、その辺が僅かに内側に湾曲して、辺の一部が凹部30aから内側に突出するように形成されている。反応容器8を耐圧用容器本体30に収容すれば、弾性変形により六角バネ36の各辺は外側に湾曲し、反応容器8は、湾曲による六角バネ36の付勢力により押圧され、耐圧用容器本体30の中央に配置されることとなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、反応容器内の試料を撹拌することによって、反応容器に収容された試料の合成を行なう有機合成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、一度に、同一条件又は異なる条件で多種類の試料の合成を行い、その合成された試料について一斉に検定を行なうものとして、有機合成装置が使用されている。この有機合成装置としては、常圧で反応容器内の試料を撹拌・加熱することによって、反応容器内に収容された試料を合成する常圧タイプの有機合成装置(特許文献1参照)の他、試料の撹拌・加熱に加えて、加圧及び減圧など反応容器内の圧力の調整を行なうことが可能な圧力調整タイプの有機合成装置がある。この圧力調整タイプの有機合成装置は、主として、図8に示すように、複数の反応容器106を支持可能な反応容器支持部100と、その反応容器支持部100に支持された反応容器内の圧力を調整する圧力調整部102と、反応容器内の試料を撹拌する撹拌部104と、を備える。
【0003】
反応容器支持部100は、反応容器106毎に設けられ、4つの反応容器106をそれぞれ収容する4つの耐圧用容器108と、それら耐圧用容器108を支持する4つの支持部本体110と、これら耐圧用容器108及び支持部本体110を囲むカバー部材112と、を備えている。耐圧用容器108は、上方に開口を有する有底円筒状に形成され、反応容器を収容可能な耐圧用容器本体108aと、その耐圧用容器本体108aの開口を密閉状態で閉口可能な耐圧用容器蓋108bと、を備えており、耐圧用容器蓋108bの上面には、後述するガス供給排出管116が接続されている。
【0004】
圧力調整部102は、反応容器支持部110によって支持される反応容器106に水素又は窒素ガスを供給及び排出することによって、反応容器内の圧力を調整するよう構成されており、圧力調整部筐体114から延び、耐圧用容器108に接続されているガス供給排出管116を備えている。
【0005】
撹拌部104は、マグネットを回転可能に構成した回転マグネット部120を筐体118内の各支持部本体110と整合する位置それぞれに、備えている。各反応容器106内には、図9に示すように、磁性体からなる撹拌子122が試料と共に入れられており、上記回転マグネット部120の回転による磁場の変位を利用し、撹拌子122を回転運動させ、試料の撹拌を行うよう構成されている。このように、磁場の変位により撹拌子122を遊動させる方法は、マグネチックスターラー方式と呼ばれ、有機合成装置において、一般的に試料の撹拌に広く利用されている。
【特許文献1】特開平11−137990号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
このように構成された従来の有機合成装置において、反応容器106内の試料に画一的な回転を与えるためには、反応容器106の中心軸を回転マグネット部120の回転の中心と一致させる必要がある。そのためには、先ず、耐圧用容器108の収容部分の中心軸を回転マグネット120の回転の中心と一致させ、次いで反応容器106を耐圧用容器108の収容部分に密に収容可能に成型することによって、行なうことができる。
【0007】
しかしながら、反応容器106を耐圧用容器108の収容部分に密に収容可能に成型するのは、容易でなく、収容された際に、反応容器106の外周面と耐圧用容器108の収容部分の内周面との間に隙間が空いてしまい、反応容器106の中心軸が回転マグネット120の回転の中心に一致しなくなる場合がある。
【0008】
そこで、本発明は、収容された際に、反応容器の外周面と反応容器収容部の内周面との間に隙間が空いてしまっても、反応容器の中心軸を回転手段の回転の中心に一致させることが可能な有機合成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明は、反応容器を収容可能に有底円筒状に形成された反応容器収容部と、該反応容器収容部に収容された反応容器と整合する位置に設けられるとともに、前記反応容器内に試料とともに収容される撹拌子を磁場の変位により回転させることによって、前記支持される反応容器内の試料を撹拌する撹拌手段と、を備えた有機合成装置において、前記反応容器収容部は、収容された反応容器をその中心軸が反応容器収容部の中心位置と一致する位置に配置させるように、反応容器を付勢する付勢手段を備えていることを特徴とする。
【0010】
以上のように、本発明は、収容された反応容器をその中心軸が反応容器収容部の中心位置と一致する位置に配置させるように、反応容器を付勢する付勢手段を備えているので、収容された際に、反応容器の外周面と反応容器収容部の内周面との間に隙間が空いてしまっても、反応容器の中心軸を回転手段の回転の中心に一致させることができる。
【0011】
本発明に係る有機合成装置において、反応容器収容部とは、反応容器を収容するものであれば良く、常圧タイプの有機合成装置においては、有機合成装置本体の有底円筒状の反応容器支持部が反応容器収容部に相当し、圧力調整タイプの有機合成装置においては、耐圧用容器が反応容器収容部に相当する。
【0012】
また、本発明に係る有機合成装置において、前記反応容器収容部の内周面には、周方向全域に亘って溝が形成されており、前記付勢手段は、前記溝に配置され、少なくとも3つ以上の角を有する環状に形成され、各辺の一部が前記溝から内側に突出するように構成されていることが好ましい。
【発明の効果】
【0013】
以上のように、本発明によれば、収容された際に、反応容器の外周面と反応容器収容部の内周面との間に隙間が空いてしまっても、反応容器の中心軸を回転手段の回転の中心に一致させることが可能な有機合成装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
次に、本発明に係る有機合成装置の実施例について図面に基づいて説明する。図1は、本実施例に係る有機合成装置を示す一部切欠正面概念図であり、図2は、図1に示す耐圧用容器の側面断面図である。
【0015】
本実施例に係る有機合成装置は、4つの反応容器内の試料の撹拌、加熱及び圧力調整などを行なうことによって、その試料の化学反応を一斉に行なうものであって、4つの反応容器8を支持可能な反応容器支持部10と、4つの反応容器8内の圧力を調整する圧力調整部12と、反応容器8内の試薬の撹拌を行なう撹拌部14と、を主として備えている。
【0016】
反応容器支持部10は、後述する耐圧用容器16をそれぞれ支持する4つの支持部本体18と、これら支持部本体18の左右正背面を囲むカバー部材20と、このカバー部材20の上面に配置され、各耐圧用容器16に分割されて設けられた第1天板22と、を備えている。また、支持部本体18は、アルミなど熱伝達に優れた素材によって構成されており、ヒータ等の加熱部材からの熱を耐圧用容器16を介してその中に収容された反応容器8に伝えるように構成されている。さらに、第1天板22は、第1天板22よりも小さな開口を有し、第1天板22の開口縁部に嵌合する第2天版22aと、第1天板22をカバー部材20に固定する固定ねじ22bとが設けられており、カバー部材20の上面の左右端近傍には、カバー部材20を把持するための把持部20aが設けられている。
【0017】
圧力調整部12は、4つの反応容器8それぞれを密閉された状態で収容する4つの耐圧用容器16と、耐圧用容器16に収容された反応容器8内にガスを供給・排出して、反応容器8内の圧力を調整するガス流量調整部(図示略)と、このガス流量調整部の筐体24に形成された4つの開口26から下方に延びるとともに耐圧用容器16に接続可能なガス供給排出管28と、を備える。
【0018】
耐圧用容器16は、図2に示すように、上方が開口された有底円筒状に形成され、反応容器8を収容可能な耐圧用容器本体30と、耐圧用容器本体30の開口に着脱可能な耐圧用容器蓋32と、を備えている。これら耐圧用容器本体30及び耐圧用容器蓋32は、耐圧性素材、例えばSUSなどによって形成されている。また、耐圧用容器本体30に収容された反応容器8には、その開口を塞ぐ耐圧用容器内蓋34が装着されている。図3は、図2の耐圧用容器16の耐圧用容器蓋32を開けた状態の切断側面図である。
【0019】
耐圧用容器本体30は、その開口付近の内周面から径方向外側に窪んだ凹部30aが周方向全域に亘って形成されており、図2〜図4に示すように、その凹部30aに弾性変形可能な環状六角形に形成された六角バネ36が配置されている。この六角バネ36は、φ≒0.3〜0.7mmのステンレスから構成されており、その角が、凹部30aの内壁に当接し、その辺が、収容された反応容器8の外壁を押圧するように形成されている。すなわち、六角バネ36は、図5に示すように、反応容器8が耐圧用容器本体30に収容されていない状態において、六角バネ36の角が、凹部30aに当接することにより、その辺が僅かに内側に湾曲して、辺の一部が凹部30aから内側に突出するように形成されている。
【0020】
六角バネ36がこのように形成されているので、図4に示すように、反応容器8を耐圧用容器本体30に収容すれば、弾性変形により六角バネ36の各辺は外側に湾曲し、反応容器8は、湾曲による六角バネ36の付勢力により押圧され、耐圧用容器本体30の中央に配置されることとなる。このため、加工工程のばらつきにより、耐圧用容器本体30の内周面と反応容器8の外周面の間に隙間が形成されたとしても、反応容器8の中心線を耐圧用容器本体30の中心線、及び後述する回転マグネット部38による回転の中心に一致させることができるので、画一的な試料の撹拌を提供することができる。また、六角バネ36の反応容器8に対する付勢により、反応容器8を反応容器本体30に固定することができ、撹拌子14が高速回転しても反応容器8が回転するのを防止することができる。
【0021】
耐圧用容器蓋32は、耐圧用容器本体30の開口を塞ぐようにその外周に螺着され、耐圧用容器本体30の外周面と耐圧用容器蓋32の内周面の間にリング状のシールド部材31を介在させることによって、耐圧用容器16内を密閉状態とすることができる。耐圧用容器蓋32の上面には、ガス供給排出管28が固定ナットによって密な状態で接合される孔32a,32aが形成されている。これら2つの孔32a,32aのいずれか一方は、ガス供給配管28に固定され、他方は、栓等により封止される。また、ガス供給管とガス排出管とを備える圧力調整部を設ければ、2つの孔32a,32aを加圧用の孔と、減圧用の孔とに使い分けて使用することも可能である。
【0022】
耐圧用容器内蓋34は、反応容器8の開口を塞ぐ栓型形状の耐圧用容器内蓋本体40と、後述する撹拌部材42の上端を回転可能な状態で支持するシャフト支持部材44と、から構成されている。
【0023】
耐圧用容器内蓋本体40は、反応容器8よりも大きな外径を有する円盤状の上面部40aと、上面部40aの下方に設けられ、反応容器8の内径よりも小さな外径を有する円柱状に形成された円柱部40bと、から構成されている。上面部40aには、反応容器8内にガスを供給するための開口45が形成されている。円柱部40bには、上下方向に貫通する円柱状の孔46がその中央に形成されており、その外周面には、周方向全域に亘って外側に突出する弾性変形可能な突出部48、48が上下2箇所に形成されており、これら突出部48、48の外径は、反応容器8の内径よりも大きく形成されている。また、これら突出部48、48の上面には、ゴムなどの弾性素材で構成されたOリング50が配置されている。なお、突出部48、48は、PTFE等など弾性に優れた樹脂により構成されている。このように円柱部40bの外周面に形成された突出部48、48の外径を反応容器8の内径よりも大きくし、その上面に弾性素材で構成されたOリング50を設けているので、反応容器8の開口から耐圧用容器内蓋40を挿入すると、突出部48、48は、それらの先端が上方を向くように湾曲するが、Oリング50の弾性力により、突出部48、48の先端は、反応容器8の内周面を押圧して、耐圧用容器内蓋34を反応容器8に対して固着し、撹拌部材42の回転によって耐圧用容器内蓋34が回転するのを防止することができる。
【0024】
また、シャフト支持部材44は、六角筒状又は円筒状に形成され、上面部44aの中心にネジ52によって固着されることによって、円柱部40bの孔46の中心に位置するように配置されている。
【0025】
撹拌部14は、図1に示すように、上部に支持部本体18を有する筐体54と、筐体54内の各支持部本体18と整合する位置それぞれに設けられた回転マグネット部38と、上下方向に延びる棒状に形成され、その上端が反応容器上方に回動可能に支持され、その下端が反応容器内の試薬に浸された状態で撹拌子14を把持可能に構成された撹拌部材42と、を備えている。
【0026】
回転マグネット部38は、図1及び図6に示すように、モータ56と、モータ56の軸心を中心に接続した円盤状の回転盤58と、回転盤58上の対向する位置に配置されたN極とS極のマグネット59、59と、回転盤58を囲うように配置された鉄製のリング部材60と、を備えおり、モータ56の軸心の回転により、回転盤58上のマグネット59、59を回転させるよう構成されている。このような構成は、従来のマグネチックスターラー方式と同様の駆動方式である。
【0027】
撹拌部材42は、主として、略円柱状のシャフト部62と、シャフト部62の開口部62bに挿入される撹拌子14を固定する撹拌子固定部材64と、から構成されている。
【0028】
シャフト部62の上端には、下方に所定深さ形成された円柱状の空洞部66が形成されており、この空洞部66の内径は、シャフト支持部材44の外径よりも大きく形成されている。また、シャフト部62の下端近傍には、横方向に貫通する開口部62bが形成されており、シャフト部62の開口部62bよりも上方の外周面には、ネジ溝62cが形成されている。撹拌子固定部材64は、リング状に形成されており、ネジ溝62cに螺合可能なネジ山64aが内周面に形成されている。したがって、撹拌子固定部材64は、シャフト部62の開口部62bの上方に、上下方向に螺進可能に装着され、図7に示す状態から、下方に螺進して、開口部62bに挿入された撹拌子14を押圧することによって、撹拌子14を撹拌部材42に固定することができ、例え、開口部62bの内径が撹拌子14の外径よりも大きく形成されたとしても、撹拌子14を撹拌部材42に固定することができる。
【0029】
撹拌部材42は、ボールベアリング68を介してシャフト支持部材44の下端に装着されている。すなわち、シャフト部62の空洞部66の内周面に上端から下方にネジ溝66aが形成されており、またその内周面のネジ溝66aよりも下方には、下方側の内径を小さくする段差66bが形成されている。空洞部66の段差66bよりも上方側の内径は、ボールベアリング68の外径と同径に形成されている。よって、ボールベアリング68を段差66b上に配置することができ、ネジ溝66aに螺合可能で、内径がシャフト支持部材44の外形よりも大きく形成されたナット70を空洞部66の上方から螺着することによって、ナット70と段差66bによってボールベアリング68を挟持することができる。そして、ボールベアリング68は、ネジ44aによってシャフト支持部材44の下端に装着される。
【0030】
このように撹拌部材42は、ボールベアリング68を介して、シャフト支持部材44の下端に装着されているので、撹拌部材42が高速回転しても、磨耗によって撹拌部材42などが削れることを可及的に防止することができる。なお、ボールベアリング68は、その内輪及び外輪を例えば、PTFE(4フッ化エチレン)やPPS(ポリフェニレン・サリファイド)、PEEK(ポリエーテル・エーテル・ケトン)材のようなスーパーエンジニアリングプラスチックなどで形成し、その転動体をセラミック材(アルミナ、炭化珪素、窒化珪素、ジルコニア等)などの材質で形成した混合ベアリングである。
【0031】
さらに、シャフト部62の上端に空洞部66を設け、その内側にボールベアリング68、シャフト支持部材44を配置しているので、例え、回転により生じたボールベアリング68及びその他の部材の削りカスが生じたとしても、それらは、シャフト部62の空洞部66に蓄積される。したがって、その削りカスが、反応容器8に入れられた溶液に混入し、コンタミネーションが生じる虞はない。
【0032】
以上のように、本実施例として圧力調整タイプの有機合成装置を説明したが、本発明は、常圧タイプの有機合成装置にも適用できる。本実施例における圧力調整タイプの有機合成装置においては、付勢手段に相当する六角バネを耐圧用容器に形成された溝に配置したが、常圧タイプの有機合成装置の場合は、有機合成装置本体の反応容器収容部の内周面に溝を形成し、その溝に付勢手段を配置させる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の実施例に係る有機合成装置の切断正面図である。
【図2】本発明の実施例に係る有機合成装置の耐圧用容器の切断側面図である。
【図3】本発明の実施例に係る有機合成装置の耐圧用容器の耐圧用容器蓋を開けた状態の切断側面図である。
【図4】本発明の実施例に係る有機合成装置の図3に示すB−B’断面図である。
【図5】本発明の実施例に係る有機合成装置の反応容器を抜いた状態の図3に示すC−C’断面図である。
【図6】本発明の実施例に係る有機合成装置の図1に示すA−A’断面図である。
【図7】本発明の実施例に係る有機合成装置の耐圧用容器のシャフトにおいて撹拌子を取り外した状態を示す要部拡大断面図である。
【図8】従来の有機合成装置を示す正面概念図である。
【図9】従来の有機合成装置の耐圧用容器を示す切断側面図である。
【符号の説明】
【0034】
8…反応容器、10…反応容器支持部、12…圧力調整部、14…撹拌部、16…耐圧用容器、18…支持部本体、20…カバー部材、22…第1天板、24…筐体、26…開口、28…ガス供給排出管、30…耐圧用容器本体、32…耐圧用容器蓋、34…耐圧用容器内蓋、36…撹拌部材、38…六角バネ、40…耐圧用容器内蓋本体、42…撹拌部材、44…シャフト支持部材、46…孔、48…突出部、50…Oリング、52…ネジ、54…筐体、56…モータ、58…回転盤、60…リング部材、62…シャフト部、64…撹拌子固定部材、66…空洞部、68…ボールベアリング、70…ナット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
反応容器を収容可能に有底円筒状に形成された反応容器収容部と、
該反応容器収容部に収容された反応容器と整合する位置に設けられるとともに、前記反応容器内に試料とともに収容される撹拌子を磁場の変位により回転させることによって、前記支持される反応容器内の試料を撹拌する撹拌手段と、
を備えた有機合成装置において、
前記反応容器収容部は、収容された反応容器をその中心軸が反応容器収容部の中心位置と一致する位置に配置させるように、反応容器を付勢する付勢手段を備えていることを特徴とする有機合成装置。
【請求項2】
前記反応容器収容部の内周面には、周方向全域に亘って溝が形成されており、
前記付勢手段は、前記溝に配置され、少なくとも3つ以上の角を有する環状に形成され、各辺の一部が前記溝から内側に突出するように構成されていることを特徴とする請求項1記載の有機合成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2007−253051(P2007−253051A)
【公開日】平成19年10月4日(2007.10.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−80198(P2006−80198)
【出願日】平成18年3月23日(2006.3.23)
【出願人】(000181767)柴田科学株式会社 (32)
【Fターム(参考)】