説明

有機ELパネルの壁面取付け方法および取付け構造ならびに有機ELパネルシステム

【課題】輝度むらが生じ易いために大面積に形成し難い有機ELパネルを壁面に取付けるにあたって、任意の面積に施工でき、かつ施工を容易にする。
【解決手段】背面側に電極2,3を有する有機ELパネル1を壁面に取付けるにあたって、両面に粘着性を有する導電性テープ材11〜15で直接壁面に貼付け、該有機ELパネル1を壁紙等の仕上げ材として機能させ、発光または表示のための電圧または信号も、端子21から前記導電性テープ材11〜15によって供給する。したがって、取付け面積をパネル単位の大きさで任意に変更することができる。また、壁に孔を開けてコネクタを取付けておくような必要がなく、ラフに施工しても、所期の機能を実現でき、施工が極めて容易であるとともに、端のパネル側に端子21を接続できれば、一旦普通に仕上げた壁にも、それを壊すことなく、簡単に改装によって後付けすることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、背面側に電極を有する有機EL(electro luminescence)パネルを、壁面に取付けるための方法および構造ならびに壁面に取付けて成る有機ELパネルシステムに関し、特に有機ELパネルを複数枚用いて、大面積の表示或は照明発光を行う場合に好適に用いられるものに関する。
【背景技術】
【0002】
前記有機ELパネルは、半導体に不純物が含まれてしまうと、その点で短絡し、またITO(透明電極)のシート抵抗が高く、大面積になると輝度むらが大きくなるので、大面積のパネルは作成し難いという問題がある。そこで、単位面積のパネルを組合わせる技術が、特許文献1で示されている。その従来技術によれば、一枚の基板上に、複数の有機ELパネルの配列に合わせてコネクタを形成し、そのコネクタに有機ELパネルの背面側に設けた端子ピンを嵌め込むことで、大面積の有機ELパネルが作成されている。
【特許文献1】特開2004−69774号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上述の従来技術では、規格に合った矩形の大面積に壁面を仕上げる場合には適用することができるけれども、たとえば階段状などのように、壁面形状が少しいびつであったり、適当な大きさのパネルがないと、使用できないという問題がある。
【0004】
そこで、元々基板に組付けている単位面積のパネルを、必要な枚数だけ、直接壁面に貼付けることが考えられる。しかしながら、その場合には、壁面に前記コネクタを設けなければならない。したがって、柱に打ち付けた壁に前記コネクタを取付けることは施工性が悪く、一方、予めコネクタを取付けておいたボードを柱に取付ける場合には、壁面から作り込む場合にしか適用できず、新築や大幅な改装に限られるという問題がある。また、一旦コネクタの位置を決めると、その位置を動かすことができず、取付け位置に融通が効かないという問題もある。
【0005】
本発明の目的は、取付け位置や取付け面積に融通が効くとともに、施工が容易で、後付けすることができる有機ELパネルの壁面取付け方法および取付け構造ならびに有機ELパネルシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の有機ELパネルの壁面取付け方法は、背面側に電極を有する有機ELパネルを壁面に取付けるための方法において、導電性を有する第1のテープ材を、前記有機ELパネルの電極間隔で壁面に貼付ける工程と、両面に粘着性を有する第2のテープ材を壁面に貼付ける工程と、前記第1のテープ材の少なくとも一端に、発光または表示のための電圧または信号を与える端子を接続する工程と、前記第1および第2のテープ材上に有機ELパネルを貼付ける工程とを含むことを特徴とする。
【0007】
また、本発明の有機ELパネルの壁面取付け構造は、背面側に電極を有する有機ELパネルを壁面に取付けるための構造において、少なくとも一端が発光または表示のための電圧または信号が与えられる端子に接続され、導電性を有する第1のテープ材を、前記有機ELパネルの電極間隔で壁面に貼付け、両面に粘着性を有する第2のテープ材を壁面に貼付け、それらのテープ材上に有機ELパネルを貼付けることで、前記第2のテープ材で壁面に有機ELパネルを支持させ、かつ前記第1のテープ材で有機ELパネルに電圧または信号を供給することを特徴とする。
【0008】
さらにまた、本発明の有機ELパネルシステムは、複数の有機ELパネルが壁面に取付けられて成る有機ELパネルシステムであって、前記有機ELパネルは、背面の相互に対向する端部に、プラス、マイナスの各電極を有し、前記各電極に対応して壁面に敷設され、少なくとも一端が前記有機ELパネルの発光または表示のための電圧または信号が与えられる端子に接続される第1のテープ材と、両面に粘着性を有し、壁面に有機ELパネルを支持する第2のテープ材とを備えて成ることを特徴とする。
【0009】
上記の構成によれば、背面側に電極を有する有機ELパネルを壁面に取付けるにあたって、両面に粘着性を有する第2のテープ材で直接壁面に貼付け、有機ELパネルを壁紙等の仕上げ材として機能させる。そして、発光または表示のための電圧または信号は、導電性を有する第1のテープ材によって供給するようにし、その第1のテープ材の一端または両端は、壁の隅等で、前記電圧または信号が与えられる端子に接続し、その第1のテープ材は前記有機ELパネルの電極間隔で壁面に貼付ける。
【0010】
したがって、輝度むらが生じ易いために大面積に形成し難い有機ELパネルを複数枚組合わせる場合に特に好適に実施でき、有機ELパネルを共通の基材上に搭載していないので、幅×高さ(取付け面積)を、パネル単位の大きさ、たとえば30cm×30cm程度で任意に変更することができる。また、パネル単位で直接壁に取付けるにあたって、壁に孔を開けてコネクタを取付けておくような必要がなく、取付け位置に融通が効くとともに、第1のテープ材の幅を電極幅に比べて或る程度大きくすることで、電極間隔に許容できる範囲でラフに施工しても、所期の機能を実現でき、施工が極めて容易であるとともに、端のパネル側に端子を接続できれば、一旦普通に仕上げた壁にも、それを壊すことなく、簡単に改装によって後付けすることができる。
【0011】
また、本発明の有機ELパネルの壁面取付け構造は、前記第1のテープ材および第2のテープ材としての機能を、基材上に塗布された貼付け剤中に導電性フィラーを含む導電性テープ材単体で実現し、該導電性テープ材を前記電極間隔に敷設することを特徴とする。
【0012】
上記の構成によれば、有機ELパネルの壁面への貼付け用の第2のテープ材と、電圧または信号の供給用の第1のテープ材とを、単体の導電性テープ材で実現するので、一層施工が容易である。
【0013】
さらにまた、本発明の有機ELパネルの壁面取付け構造は、前記基材が厚み方向に弾発性を有することを特徴とする。
【0014】
上記の構成によれば、壁面に若干の凹凸があっても、それを導電性テープ材の基材で吸収し、壁面に貼付けられた複数の有機ELパネルの表面を、面一にすることができる。
【0015】
また、本発明の有機ELパネルの壁面取付け構造では、前記電極は有機ELパネルの両縁部に形成され、前記第1のテープ材は、相互に隣接する有機ELパネルの両電極へ共通に前記電圧または信号を供給することを特徴とする。
【0016】
上記の構成によれば、前記電極を有機ELパネルの両縁部に形成し、前記第1のテープ材の幅を、隣接する2つの電極の幅よりも大きく形成しておくことで、1本の第1のテープ材で、隣接する2つの有機ELパネルへ共通に前記電圧または信号を供給することができる。前記隣接する2つの電極を相互に等しい極性とすることで、2つの有機ELパネルは並列に接続されることになり、相互に異なる極性とすることで、相互に直列に接続されることになる。
【発明の効果】
【0017】
本発明の有機ELパネルの壁面取付け方法および取付け構造ならびに有機ELパネルシステムは、以上のように、背面側に電極を有する有機ELパネルを壁面に取付けるにあたって、両面に粘着性を有する第2のテープ材で直接壁面に貼付け、有機ELパネルを壁紙等の仕上げ材として機能させ、発光または表示のための電圧または信号は、導電性を有する第1のテープ材によって供給する。
【0018】
それゆえ、取付け面積をパネル単位の大きさで任意に変更することができる。また、パネル単位で直接壁に取付けるにあたって、壁に孔を開けてコネクタを取付けておくような必要がなく、取付け位置に融通が効くとともに、第1のテープ材の幅を電極幅に比べて或る程度大きくすることで、電極間隔に許容できる範囲でラフに施工しても、所期の機能を実現でき、施工が極めて容易であるとともに、端のパネル側に端子を接続できれば、一旦普通に仕上げた壁にも、それを壊すことなく、簡単に改装によって後付けすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
図1は、本発明の実施の一形態に係る有機ELパネルの壁面取付け構造を説明するために一部分を透視して示す斜視図である。本実施の形態では、たとえば30cm×30cmの基本サイズの有機ELパネル1が、必要な面積に対応した任意の枚数、壁面に直接取付けられる。
【0020】
図2は、有機ELパネル1の一構造例を示す断面図である。本実施の形態に要求される有機ELパネル1は、背面側に相互に離間して電極2,3が設けられていればよく、有機膜4に対するITO(透明電極)5や背面側のアルミ電極6の構造および樹脂7による封止構造は任意である。
【0021】
この有機ELパネル1は、大略的に、ガラス基板8上に、陽極となるITO5が形成され、有機膜4が積層された後、陰極となる前記アルミ電極6が形成されて成る。そして、前記ITO5と、アルミ電極6とは、相互に接触しないように、該有機ELパネル1の一端側と他端側とに引出され、背面がガラス板9によって覆われ、前記ガラス基板8とガラス板9との間の周縁部が前記樹脂7によって気密に封止された後、一端側では前記ITO5に接続される電極3が形成され、他端側では前記アルミ電極6に接続される電極2が形成される。このような構造とすることで、非発光領域を、電極2,3と、封止樹脂7の厚み程度の周縁部の僅かな領域とすることができる。
【0022】
具体的には、ガラス基板8の略中央部にITO5を、厚み1,500Å、シート抵抗10Ω/□で形成する。そのITO5膜付きガラス基板8を、アセトン、イソプロピルアルコール(共に(株)関東化学製)、セミコクリーン(フルウチ科学製)、超純水で、それぞれ10分間超音波洗浄を行った後、イソプロピルアルコールの蒸気で洗浄し、乾燥させる。次に、大気圧プラズマ表面処理装置(松下電工(株)製)で、3分間、このITO5が形成されたガラス基板8の表面処理を行う。
【0023】
続いて、開口部を有するマスクを用い、電子輸送材料であるAlq3(4、4’−ビス[N−(ナフチル)−N−フェニル−アミノ]ビフェニル(α−NPD))を500Å、さらにそのAlq3にクマリンを1質量%ドープした層を300Å厚蒸着し、次いでAlq3を400Å、フッ化リチウム(LiF)を5Å蒸着する。続いて、ITOパターンと直交する向きに開口部を有するマスクを用いて、Alを1000Å厚に蒸着して前記アルミ電極6とし、有機ELパネル1を得る。さらに、封止板として、厚み0.5mmのガラス板9を、エポキシ系接着剤(樹脂7)でガラス基板9に貼付し、有機ELパネル1を封止する。外部に出た電極の上に、導電性接着剤(スリーボンド製3380B)により導電層を形成し、電極2,3とする。
【0024】
上述のように構成される有機ELパネル1の壁面への取付けにあたって、壁面には、導電性テープ材11〜15が、前記有機ELパネル1の電極2,3に対応した間隔で敷設される。前記導電性テープ材11〜15は、基材上に塗布された貼付け剤中に導電性フィラーを含んで成り、両側の部材を機械的に接着するとともに、電気的に接続する。その導電性テープ材11〜15として、たとえば日東電工製ニトホイルKSD−CT−311EGは、銅テープの表裏面に導電性フィラーを含む粘着層を塗布し、一方の粘着層の一部において銅テープが露出した構造を有する。したがって、両面で粘着することができるとともに、銅テープ部分で給電が可能となる。
【0025】
また、前記導電性テープ材11〜15とともに、さらに同日東電工製のNo.510の両面接着テープを、壁側に積層することが好ましい。したがって、壁面にはNo.510が接着し、有機ELパネル1には311EGの粘着層が粘着し、給電は導電性フィラー及び銅テープが担保する。前記No.510の両面接着テープの基材は、厚み方向に弾発性を有する。したがって、壁面に若干の凹凸があっても、それをNo.510の基材で吸収し、壁面に貼付けられた複数の有機ELパネルの表面を、面一にすることができる。
【0026】
前記導電性テープ材11〜15の一端または両端(図1では一端)には、壁の隅等で、端子21が接続される。端子21は、リード線22を介して、電源や信号源(図1では電源23)に接続され、有機ELパネル1の発光または表示のための電圧または信号が与えられる。有機ELパネル1の電極2,3間に与えられる電圧は、たとえば照明用途であれば20V程度であり、必要な輝度を得るために、前記有機膜4が複数枚積層された場合には、その20Vに枚数を乗じた値となる。
【0027】
前記導電性テープ材11〜15の幅は、支持する有機ELパネル1の電極2,3の幅よりも広ければよく、広くする程、接着強度を高め、また抵抗を小さくすることができる。さらにまた、導電性テープ材11〜15の幅を広くする程、ラフな作業で(電極2,3に対応しそうな大まかな位置に該導電性テープ材11〜15を敷設すれば)、電極2,3と確実に接続することができる。しかしながら、広くし過ぎると、該導電性テープ材11〜15を歪んで(斜めに)敷設してしまった場合など、反対極性の電極3,2と接触してしまうので、該導電性テープ材11〜15の幅は、電極2,3の幅に適応して、適宜選ばれればよい。
【0028】
また、電極2,3が有機ELパネル1の両縁部に形成されているので、図1の例では、導電性テープ材12〜14で示すように、2枚の有機ELパネル1が隣接している部分では、導電性テープ材12〜14の幅がその2枚分の幅以上に形成され、両電極2,3へ共通に前記電圧または信号を供給するようにしてもよい。このように構成することで、1本の導電性テープ材12〜14で、隣接する2つの有機ELパネルへ共通に前記電圧または信号を供給することができる。
【0029】
ここで、図1で示すように、前記隣接する2つの電極を相互に等しい極性とすることで、2つの有機ELパネル1は並列に接続されることになる(図1では、陽極となる電極3が接続される導電性テープ材11,13,15は電源23の正極に接続され、陰極となる電極2が接続される導電性テープ材12,14は電源23の負極に接続される)。これに対して、前記隣接する2つの電極を相互に異なる極性とすることで、有機ELパネル1は相互に直列に接続されることになる。その場合、途中の導電性テープ材12〜14は、隣接する有機ELパネル1間の電流送りを行い、必ずしも端子21が接続される必要はない。照明用途の場合、壁面に敷設する導電性テープ材11〜15で供給可能な電流容量や、該導電性テープ材11〜15での損失、或いは安全性などに応じて、有機ELパネル1を直列に接続するか、並列に接続するか、直並列の組合わせにするかは、適宜選択されればよい。
【0030】
以上のように、本実施の形態では、背面側に電極2,3を有する有機ELパネル1を壁面に取付けるにあたって、両面に粘着性を有する導電性テープ材11〜15で直接壁面に貼付け、有機ELパネルを壁紙等の仕上げ材として機能させ、発光または表示のための電圧または信号も、前記導電性テープ材11〜15によって供給するので、輝度むらが生じ易いために大面積に形成し難い有機ELパネル1を複数枚組合わせる場合に特に好適に実施でき、取付け面積をパネル単位の大きさで任意に変更することができる。
【0031】
また、パネル単位で直接壁に取付けるにあたって、壁に孔を開けてコネクタを取付けておくような必要がなく、取付け位置に融通が効くとともに、導電性テープ材11〜15の幅を電極2,3の幅に比べて或る程度大きくすることで、電極2,3の間隔に許容できる範囲でラフに施工しても、所期の機能を実現でき、施工が極めて容易であるとともに、端のパネル側に端子21を接続できれば、一旦普通に仕上げた壁にも、それを壊すことなく、簡単に改装によって後付けすることができる。さらにまた、乾式施工で、接着剤が乾いたりするのを待つようなこともなく、短時間で施工できる。
【0032】
なお、前記有機ELパネル1は、電極2,3部分に導電性を有する第1のテープ材を敷設し、パネル中央部などのそれ以外の適当な部分に粘着性を有する第2のテープ材を敷設して、電気的な接続と、機械的な接続とを別のテープ材によって実現してもよい。しかしながら、それら2つのテープ材の機能を合わせ持つ単体の前記導電性テープ材11〜15を用いることで、一層施工が容易になる。
【0033】
また、本発明の構成は、そのような導電性、接着力、弾発性を有する専用の導電性テープ材11〜15を、有機ELパネル1に組合わせた有機ELパネルシステムとして販売することが望ましい。これによって、規格外のテープ材を使用することによる電流(照度)不足や、発熱、機械的強度の低下なども抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の実施の一形態に係る有機ELパネルの壁面取付け構造を説明するために一部分を透視して示す斜視図である。
【図2】図1で示す有機ELパネルの一構造例を示す断面図である。
【符号の説明】
【0035】
1 有機ELパネル
2,3 電極
4 有機膜
5 ITO
6 アルミ電極
7 樹脂
8 ガラス基板
9 ガラス板
11〜15 導電性テープ材
21 端子
22 リード線
23 電源

【特許請求の範囲】
【請求項1】
背面側に電極を有する有機ELパネルを壁面に取付けるための方法において、
導電性を有する第1のテープ材を、前記有機ELパネルの電極間隔で壁面に貼付ける工程と、
両面に粘着性を有する第2のテープ材を壁面に貼付ける工程と、
前記第1のテープ材の少なくとも一端に、発光または表示のための電圧または信号を与える端子を接続する工程と、
前記第1および第2のテープ材上に有機ELパネルを貼付ける工程とを含むことを特徴とする有機ELパネルの壁面取付け方法。
【請求項2】
背面側に電極を有する有機ELパネルを壁面に取付けるための構造において、
少なくとも一端が発光または表示のための電圧または信号が与えられる端子に接続され、導電性を有する第1のテープ材を、前記有機ELパネルの電極間隔で壁面に貼付け、
両面に粘着性を有する第2のテープ材を壁面に貼付け、
それらのテープ材上に有機ELパネルを貼付けることで、前記第2のテープ材で壁面に有機ELパネルを支持させ、かつ前記第1のテープ材で有機ELパネルに電圧または信号を供給することを特徴とする有機ELパネルの壁面取付け構造。
【請求項3】
前記第1のテープ材および第2のテープ材としての機能を、基材上に塗布された貼付け剤中に導電性フィラーを含む導電性テープ材単体で実現し、該導電性テープ材を前記電極間隔に敷設することを特徴とする請求項2記載の有機ELパネルの壁面取付け構造。
【請求項4】
前記基材が厚み方向に弾発性を有することを特徴とする請求項3記載の有機ELパネルの壁面取付け構造。
【請求項5】
前記電極は有機ELパネルの両縁部に形成され、前記第1のテープ材は、相互に隣接する有機ELパネルの両電極へ共通に前記電圧または信号を供給することを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の有機ELパネルの壁面取付け構造。
【請求項6】
複数の有機ELパネルが壁面に取付けられて成る有機ELパネルシステムであって、
前記有機ELパネルは、背面の相互に対向する端部に、プラス、マイナスの各電極を有し、
前記各電極に対応して壁面に敷設され、少なくとも一端が前記有機ELパネルの発光または表示のための電圧または信号が与えられる端子に接続される第1のテープ材と、
両面に粘着性を有し、壁面に有機ELパネルを支持する第2のテープ材とを備えて成ることを特徴とする有機ELパネルシステム。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2007−147725(P2007−147725A)
【公開日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−338566(P2005−338566)
【出願日】平成17年11月24日(2005.11.24)
【出願人】(000005832)松下電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】