説明

有機EL照明パネル及び有機EL照明装置

【課題】本発明は、輝度むらを低減することができる有機EL照明パネル及び有機EL照明装置を提供する。
【解決手段】本発明では、少なくとも一方が透光性の一対の第1及び第2電極層12、14によって少なくとも発光層を含む有機発光層13を挟んで成る有機EL層を透光性の基板11上に配設し、基板11と協同して有機EL層を封止する第1及び第2封止部材15、16を備える有機EL照明パネル10において、第1電極層12は、互いに平行な複数の線状又は帯状の電極121から成り、複数の電極121における隣接する一対の電極121では互いに対向する端部の陽極給電領域122で電源30からの電力が供給される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、有機EL(electro luminescence)を利用した有機EL照明パネルに関し、特に、輝度むらを低減することができる有機EL照明パネルに関する。そして、この有機EL照明パネルを用いた有機EL照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
有機EL素子は、自己発光のために液晶素子に較べて明るく、鮮明な表示が可能であることから、比較的古くから研究開発がされてきた。特に、1987年にコダック社のC.W.Tangらが積層構造の有機EL素子を提案して以来、この素子が消費電力、輝度、応答性及び視野角の諸点で優れていることから注目を浴び、有機ELディスプレイに関する研究開発が活発化している。
【0003】
図2は、特許文献1に記載の有機ELディスプレイの構造を示す斜視図である。図2において、典型的な有機ELディスプレイ500は、例えば特許文献1に開示されているように、ガラス基板501と、ガラス基板501上に形成された短冊状の陽極群502と、陽極群502のほぼ全面に形成された正孔輸送性の有機層503及び電子輸送性と発光機能とを有する有機層504と、有機層504上に前記陽極群502と直交する方向に形成された短冊状の陰極群505とを備えて構成される。陽極群502は、例えばITO等の導電性透明薄膜から成り、陰極群505は、例えば銀マグネシウム合金(AgMg)等の金属薄膜から成っている。
【0004】
このような構造の有機ELディスプレイ500では、それぞれ直交する電極群(陽極群502及び陰極群505)のうちの一方を走査電極として、各走査電極には、時間的に分割された走査信号が順次に供給されると共に、他方を信号電極として、各信号電極には、走査電極と交差する画素を表示すべきか否かに対応する選択信号がそれぞれ供給され、表示すべき画素が発光する。
【0005】
ここで、例えばITO等の導電性透明薄膜は、抵抗率が10−4Ω・cm台であり、金属と較べて、比較的高い抵抗を有するので、電源からの電力の供給を受ける給電端子から遠い表示画素では大きな輝度低下が発生してしまうという不都合がある。
【特許文献1】特開2000−123980号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、短冊状の陰極群505を面状の陰極電極層に代えて有機EL照明パネルを構成した場合でも、有機ELディスプレイ500と同様の不都合が生じる。即ち、例えばITO等の導電性透明薄膜は、比較的高い抵抗を有するので、給電端子から遠い発光面では大きな輝度低下が発生し、輝度むらが発生してしまうという不都合である。特に、照明用では、発光面の面積を比較的広くする必要があることからこの不都合は、重大である。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑みて為された発明であり、輝度むらを低減することができる有機EL照明パネルを提供することを目的とする。そして、この有機EL照明パネルを用いた有機EL照明装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、種々検討した結果、上記目的は、以下の本発明により達成されることを見出した。即ち、本発明に係る一態様では、少なくとも一方が透光性の一対の第1及び第2電極層によって少なくとも発光層を含む有機発光層を挟んで成る有機EL層を透光性の基板上に配設し、前記基板と協同して前記有機EL層を封止する封止部材を備える有機EL照明パネルにおいて、前記第1及び第2電極層のうちの一方は、互いに平行な複数の線状又は帯状の電極から成り、前記複数の電極における隣接する一対の電極では互いに対向する端部で電源からの電力が供給されることを特徴とする。
【0009】
そして、本発明の一態様に係る有機EL照明装置は、上述の有機EL照明パネルと、前記複数の電極におけるそれぞれの電力供給ラインにそれぞれ介挿され、前記電源からの電力をオンオフする複数のスイッチング素子と、前記複数のスイッチング素子におけるオンオフをそれぞれ制御する調光制御部とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
このような構成の有機EL照明パネル及び有機EL照明装置は、背景技術に較べて輝度むらを低減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、その説明を省略する。
【0012】
図1は、実施形態に係る有機EL照明装置の構成を示す図である。図1(A)は、有機EL照明パネルの正面及び駆動部を示し、図1(B)は、図1(A)のAA線における有機EL照明パネルの断面を示す。
【0013】
図1において、有機EL照明装置1は、基板11と、基板11の一方面111上に積層された第1電極層12と、第1電極層12上に積層された有機発光層13と、有機発光層13上に積層された第2電極層14と、第1及び第2封止部材15、16とを備える有機EL照明パネル10と、複数のスイッチング素子21と、調光制御部22とを備える駆動部20とを備えて構成される。
【0014】
基板11は、少なくとも一方が透光性の一対の第1及び第2電極層12、14によって少なくとも発光層を含む有機発光層13を挟んで成る有機EL層を支持するための平板状の部材であり、有機発光層13で発光する光の波長に対して透明な材料、例えばガラス等で構成される。
【0015】
第1電極層12は、互いに平行な複数の線状又は帯状の電極121から成り、有機発光層13で発光する光の波長に対して透明な材料から成る導電性の薄膜であり、陽極となる。第1電極層12は、有機発光層13が可視光を発光するので、例えば、可視光を透過するITO(Indium Tin Oxide)等で形成される。第1電極層12の電極121は、その一部が第1封止部材15から露出するように形成され、その一部は、直流電源30からの電力の供給を受けるための陽極給電領域122を構成する。図1に示す例では、第1電極層12は、6個の電極121−1〜121−6で構成され、それらの両端部が第1封止部材15から露出するように形成され、6個の陽極給電領域122−1〜122−6を構成している。図1に示す例では、第1電極層12の電極121は、6個であるが、その個数は、任意であり、例えば有機EL照明パネル10の大きさ及び発光量等を考慮して仕様により適宜に決定される。
【0016】
ここで、本明細書において、総称する場合には添え字を省略した参照符号で示し、個別の構成を指す場合には添え字を付した参照符号で示す。
【0017】
有機発光層13は、蛍光物質の有機材料又は蛍光物質を含む有機材料から成る発光層を少なくとも含んで構成され、必要に応じて、正孔注入層、正孔輸送層、電子輸送層及び電子注入層等を備える。より具体的には、第1及び第2電極層12、14も記載すると、例えば以下の層構造である。
(1)(第1電極層12;陽極)/発光層/(第2電極層14;陰極)
(2)(第1電極層12;陽極)/正孔輸送層/発光層/(第2電極層14;陰極)
(3)(第1電極層12;陽極)/発光層/電子輸送層/(第2電極層14;陰極)
(4)(第1電極層12;陽極)/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/(第2電極層14;陰極)
(5)(第1電極層12;陽極)/正孔注入層/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/電子注入層/(第2電極層14;陰極)
【0018】
第2電極層14は、導電性の薄膜であり、陰極となる。第2電極層14は、第1電極層12と同様に有機発光層13で発光する光の波長に対して透明な材料から形成してもよいが、本実施形態では、有機発光層13で発光する光の取り出し効率を高めるために、有機発光層13で発光する光を反射する材料から形成される。第2電極層14は、例えばアルミニウム(Al)、アルミリチウム(Al:Li)及びマグネシウム銀(Mg:Ag)等の金属や合金等で形成される。第2電極層14は、例えば、本実施形態では、導電率、反射率及びコスト等の観点から、例えばアルミニウムで形成される。第2電極層14には、第2電極層14に電気的に接続すると共にその一部が第1封止部材15から露出するように、陰極端子141が配設されている。
【0019】
第1及び第2封止部材15、16は、基板11と協同して有機発光層13を気密に封止するための絶縁性の部材である。例えば接着性を有する樹脂製の第1封止部材15が、陽極給電領域122を除く第1電極層12、有機発光層13及び第2電極層14を覆うように塗布され、例えばガラス製の板状部材から成る第2封止部材16が、第1封止部材15を介して第2電極層14上に載せられて圧力が加えられことによって、第2封止部材16が第1封止部材15によって第2電極層14に接着されると共に、第2封止部材16の周縁部が第1封止部材15によって基板11に気密に接着して接合される。これによって第1及び第2封止部材15、16は、基板11と協同して有機発光層13を気密に封止する。
【0020】
スイッチング素子21は、第1電極層12を構成する複数の電極121におけるそれぞれの電力供給ラインにそれぞれ介挿され、直流電源30からの電力をオンオフするための素子である。このため、スイッチング素子21の個数は、第1電極層12を構成する電極121の個数と同数である。スイッチング素子21は、例えば、そのオンオフを切り換えるための制御信号が入力される制御端子付きの素子であり、より具体的には、例えば、MOSトランジスタやバイポーラトランジスタである。図1に示す例では、MOSトランジスタ21−1〜21−6が用いられている。
【0021】
調光制御部22は、スイッチング素子21におけるオンオフをそれぞれ制御する回路であり、制御信号をスイッチング素子21の制御端子に出力する。図1に示す例では、調光制御部22は、各MOSトランジスタ21−1〜21−6の各ゲート電極にそれぞれ接続され、制御信号を各MOSトランジスタ21−1〜21−6の各ゲート電極にそれぞれ出力する。
【0022】
ここで注目すべきは、直流電源30からの電力が第1電極層12を構成する複数の電極121における端部の陽極給電領域122に交互に供給されることである。即ち、複数のスイッチング素子21が直流電源30と各電極121との間にそれぞれ介挿されており、これら複数のスイッチング素子21における一方の各端子が直流電源30の陽極に共通に接続されると共に、これら複数のスイッチング素子21における他方の各端子が複数の電極121における隣接する一対の電極では互いに対向する端部の陽極給電領域122に接続されている。そして、直流電源30の陰極は、陰極端子141に接続される。
【0023】
図1に示す例では、各MOSトランジスタ21−1〜21−6の各ソース電極が直流電源30の陽極に共通に接続されると共に、各MOSトランジスタ21−1〜21−6の各ドレイン電極が複数の電極121−1〜212−6における端部の陽極給電領域122−1〜122−6に交互にそれぞれ接続されている。より具体的には、MOSトランジスタ21−1のドレイン電極が電極121−1における長尺方向の一方端(図1では上側)の陽極給電領域122−1に接続され、MOSトランジスタ21−2のドレイン電極が電極121−1に隣接する電極121−2における長尺方向の他方端(長尺方向において前記一方端に対向する端部、図1では下側)の陽極給電領域122−2に接続され、MOSトランジスタ21−3のドレイン電極が電極121−2に隣接する電極121−3における長尺方向の一方端(図1では上側)の陽極給電領域122−3に接続され、MOSトランジスタ21−4のドレイン電極が電極121−3に隣接する電極121−4における長尺方向の他方端(図1では下側)の陽極給電領域122−4に接続され、MOSトランジスタ21−5のドレイン電極が電極121−4に隣接する電極121−5における長尺方向の一方端(図1では上側)の陽極給電領域122−5に接続され、そして、MOSトランジスタ21−6のドレイン電極が電極121−5に隣接する電極121−6における長尺方向の他方端(図1では下側)の陽極給電領域122−6に接続されている。
【0024】
このように第1電極層12を構成する複数の電極121における隣接する一対の電極121では、互いに対向する長尺方向における電極121の端部で直流電源30からの電力が給電されている。即ち、このように隣接する一対の電極121では、互いに対向する長尺方向における電極121の端部に一対のスイッチング素子21がそれぞれ接続されている。
【0025】
なお、上述では、スイッチング素子21が第1電極層12の電極121に直接的に接続されて直流電源30からの電力が供給されるように構成されたが、直流電源30から電力の供給を受けるための例えばバンプやパッド等の複数の給電部が複数の電極121における隣接する一対の電極121では互いに対向する長尺方向における電極121の端部に設けられてもよい。給電部にスイッチング素子21が接続されることによって、上述と同様に、直流電源30からの電力が複数の電極121の端部に交互に供給されるように構成され得る。
【0026】
このような構成の有機EL照明パネル10は、第1電極層12を構成する複数の電極121と第2電極層14との間に直流の電力を供給することによって、有機発光層13が発光する。この有機発光層13で発光した光は、一対の第1及び第2電極層12、14によって有機発光層13を挟んで成る有機EL層を配設している面、即ち、第1電極層12が形成されている一方面111に対向する他方面112(発光面)から、有機EL照明パネル10の出力光として射出される。
【0027】
ここで、第1電極層12の各電極121は、比較的高い抵抗を有する例えばITO等の導電性透明薄膜で構成されているので、陽極給電領域122の端部から長尺方向において対向する端部に向かうに従って輝度が徐々に低下する。しかしながら、隣接する一対の電極121では、互いに対向する長尺方向における電極121の端部の各陽極給電領域122で直流電源30から電力の供給を受けているので、有機EL照明パネル10は、一方の電極121における輝度低下を他方の電極121における輝度で補うことができる。このため、有機EL照明パネル10の発光面112全体では、輝度が平均化され、輝度むらが低減され得る。特に、発光面の面積が比較的広い照明用では効果的に輝度むらが低減され得る。従って、このような有機EL照明パネル10を用いた有機EL照明装置1も輝度むらが低減され得る。
【0028】
そして、調光する場合には、隣接する一対の電極121を一組としてこの一対の電極121の給電を駆動部20によってオンオフ制御することによって、発光面における発光している部分(発光部分)における輝度むらを低減しつつ有機EL照明パネル10の発光量を段階的に調整することができる。
【0029】
例えば、図1に示す例では、6個の電極121−1〜121−6によって第1電極層12が構成されているので、100%発光、66.7%発光、33.3%発光及び0%発光(消灯)の4段階で有機EL照明パネル10及び有機EL照明装置1は、調光され得る。
【0030】
100%発光する場合には、調光制御部22は、スイッチング素子21をオンする制御信号を全てのスイッチング素子21−1〜21−6の各制御端子にそれぞれ出力する。この制御信号により全てのスイッチング素子21−1〜21−6は、オンし、直流電源30から全ての電極121−1〜121−6に電力が供給される。これによって有機EL照明パネル10及び有機EL照明装置1は、100%発光する。
【0031】
66.7%発光する場合には、調光制御部22は、制御信号を例えば4個のスイッチング素子21−2〜21−5の各制御端子にそれぞれ出力する。この制御信号により4個のスイッチング素子21−2〜21−5は、オンし、直流電源30から4個の電極121−2〜121−5に電力が供給される。これによって有機EL照明パネル10及び有機EL照明装置1は、66.7%発光する。
【0032】
ここで、上述では、中央に連続して位置する4個の電極121−2〜121−5を発光させるべく4個のスイッチング素子21−2〜21−5をオンしたが、オンする4個のスイッチング素子21の組み合わせは、これに限定されるものではない。例えば、一方側から連続して位置する4個の電極121−1〜121−4(又は4個の電極121−3〜121−6)を発光させるべく4個のスイッチング素子21−1〜21−4(又は4個のスイッチング素子21−3〜21−6)をオンしてもよく、両側に位置する4個の電極121−1、121−2:121−5、121−6を発光させるべく4個のスイッチング素子21−1、21−2;21−5、21−6をオンしてもよい。
【0033】
33.3%発光する場合には、調光制御部22は、制御信号を例えば2個のスイッチング素子21−3、21−4の各制御端子にそれぞれ出力する。この制御信号により2個のスイッチング素子21−3、21−4は、オンし、直流電源30から隣接する2個の電極121−3、121−4に電力が供給される。これによって有機EL照明パネル10及び有機EL照明装置1は、33.3%発光する。この場合も発光させる2個の電極121は、2個の電極121−3、121−4に限定されるものではなく、例えば、隣接する2個の電極121−2、121−3等の他の組み合わせでもよい。
【0034】
0%発光(消灯)する場合には、調光制御部22は、スイッチング素子21をオンする制御信号を全てのスイッチング素子21−1〜21−6の各制御端子に出力しない。これにより全てのスイッチング素子21−1〜21−6は、オフのままであり、直流電源30から全ての電極121−1〜121−6に電力が供給されず、有機EL照明パネル10及び有機EL照明装置1は、0%発光(消灯)する。
【0035】
有機EL照明パネル10及び有機EL照明装置1は、このように制御されることにより、発光面における発光部分における輝度むらを低減しつつその発光量を段階的に調整することができる。
【0036】
このような有機EL照明パネル10は、例えば、次の各工程によって製造される。まず、矩形のガラス製の基板11上における略中央部に短冊状の複数の電極121で構成されるITOの第1電極層12を形成する。次に、この第1電極層12のITO薄膜を形成した基板11を、アセトン、イソプロピルアルコール(共に(株)関東化学製)、セミコクリーン(フルウチ科学製)、超純水で、それぞれ超音波洗浄を行った後、イソプロピルアルコールの蒸気で洗浄し、乾燥させる。次に、大気圧プラズマ表面処理装置(松下電工(株)製)で、この第1電極層12のITO薄膜が形成された基板11の表面処理を行う。
【0037】
次に、開口部を有する有機発光層用マスクを用い、4、4’−ビス[N−(ナフチル)−N−フェニル−アミノ]ビフェニル(α−NPD)を堆積し、Alq3にクマリンをドープした層を蒸着する。次に、Alq3を蒸着し、LiFを蒸着する。これによって有機発光層13が形成される。
【0038】
次に、開口部を有する第2電極用マスクを用いて、アルミニウムを蒸着し、アルミニウムの第2電極層14を形成する。
【0039】
次に、第2電極層14に陰極端子141を接続し、第2封止部材16としてガラス板を第1封止部材15としてのエポキシ系接着剤で基板11に貼付することによって気密に封止する。これによって図1に示す有機EL照明パネル10が製造される。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】実施形態に係る有機EL照明装置の構成を示す図である。
【図2】特許文献1に記載の有機ELディスプレイの構造を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0041】
1 有機EL照明装置
10 有機EL照明パネル
11 基板
12 第1電極層
13 有機発光層
14 第2電極層
15 第1封止部材
16 第2封止部材
20 駆動部
21 スイッチング素子
22 調光制御部
30 直流電源
121 電極
122 陽極給電領域

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも一方が透光性の一対の第1及び第2電極層によって少なくとも発光層を含む有機発光層を挟んで成る有機EL層を透光性の基板上に配設し、前記基板と協同して前記有機EL層を封止する封止部材を備える有機EL照明パネルにおいて、
前記第1及び第2電極層のうちの一方は、互いに平行な複数の線状又は帯状の電極から成り、前記複数の電極における隣接する一対の電極では互いに対向する端部で電源からの電力が供給されること
を特徴とする有機EL照明パネル。
【請求項2】
請求項1に記載の有機EL照明パネルと、
前記複数の電極におけるそれぞれの電力供給ラインにそれぞれ介挿され、前記電源からの電力をオンオフする複数のスイッチング素子と、
前記複数のスイッチング素子におけるオンオフをそれぞれ制御する調光制御部とを備えること
を特徴とする有機EL照明装置。

【図1】
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【図2】
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