説明

有機EL素子及びその製造方法

【課題】有機EL素子において、有機層への水分の浸入を抑制することができ、有機材料が劣化し難いものとする。
【解決手段】有機EL素子1は、基板2と、基板2上に設けられた、発光層を含む複数の有機層3と、有機層3を挟む一対の電極層4,5と、を備える。また、有機EL素子1は、有機層3の外周縁を囲うように設けられて電極層4と接し、電極層4の導電性を均一化する補助電極層4aと、補助電極層4a上に有機層3と接しないように設けられた吸湿層8と、を有する。この構成によれば、補助電極層4a上に設けられた吸湿層8が、水分の浸入をブロックするので、発光層を含む有機層3への水分の浸入を抑制することができ、有機層3の有機材料を劣化し難くすることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発光層を含む有機層を封止した有機EL素子及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
有機EL素子は、低電圧で高輝度の発光が可能であり、有機発光層に用いられる有機材料の種類によって様々な発光色が得られ、また、平面状の発光パネルとしての製造が容易である。そのため、近年では、光源として有機EL素子を用いた発光パネルを備えた照明装置が注目されている。
【0003】
一般的な有機EL素子の構成を図6に示す。有機EL素子101は、透光性を有する基板102と、基板102上に設けられた、発光層を含む複数の有機層103と、有機層103を挟む一対の電極層104,105と、を備える。また、基板102側の電極層104が透光性を有し、この電極層104と有機層103を挟んで対峙する電極層105が光反射性を有する。そして、電極層104,105間に電圧が印加されることによって有機層103の発光層が発光し、発光層から出射された光は、電極層104及び基板102を透過して素子外に取出される。
【0004】
有機層103に用いられる有機材料は、一般的に、水分や酸素等の影響を受けて劣化し、発光性能や寿命が低下する。そこで、有機材料を水分や酸素等から保護するため、有機層103を封止する必要があり、例えば、有機層103を被覆するキャップ部材106が基板102上に設けられる。このキャップ部材106は、有機層103及び一対の電極層104,105を収容する凹部を有し、キャップ部材106の周縁が基板102の周縁と接着層107を介して接着されることによって、所定の閉鎖空間を形成して有機層103を外気から遮断する。電極層104は、キャップ部材106外にまで延設され、有機層103に給電するための取出し電極として機能する。
【0005】
しかしながら、キャップ部材106と基板102との接着には、通常、エポキシ樹脂等から成る樹脂接着剤が用いられるが、この種の樹脂接着剤は十分なシール性を有しておらず、キャップ部材106内に水分が浸入することがある。また、有機層103等を製膜する際に用いられた溶媒の水分が僅かに残存していることもある。この問題に対処するために、有機層及び電極を被覆する封止層を備えた有機EL素子を用いたデバイスにおいて、封止層に水分等を吸着する吸着剤を含有させることが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平9−35868号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、上述したような有機EL素子101では、有機層103の上面に積層される電極層105が、有機層103の下面に位置する電極層104と接触しないように、その周縁部が僅かに素子の内方側に位置するようにパターニングされている。こうすれば、有機層103を挟む電極層104,105同士の距離を確保することができ、電極層104,105間での短絡を起こり難くすることができる。しかし、有機層103の周縁部が電極層105に覆われず、キャップ部材106側に剥き出しになっている。そのため、この構成において、上記特許文献1に示されたような吸着剤を含有する封止層を用いると、吸着剤の水分が有機層の周縁部に接触してしまい、有機層の有機材料を劣化させる虞がある。
【0008】
本発明は、上記課題を解決するものであり、発光層を含む有機層への水分の浸入を抑制することができ、有機層の有機材料が劣化し難い有機EL素子及びその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため、本発明に係る有機EL素子は、基板と、この基板上に設けられた、発光層を含む複数の有機層と、前記有機層を挟む一対の電極層と、を備えた有機EL素子において、前記有機層の外周縁を囲うように設けられて前記電極層の一方と接し、該電極層の導電性を均一化する補助電極層と、該補助電極層上に前記有機層と接しないように設けられた吸湿層と、を有することを特徴とする。
【0010】
上記有機EL素子において、前記吸湿層は、前記補助電極層の前記有機層側の端縁を覆うように設けられていることが好ましい。
【0011】
上記有機EL素子において、前記吸湿層は、前記有機層と同じ層構成であることが好ましい。
【0012】
上記有機EL素子は、基板上に設けられた第1の電極層上に、該第1の電極層の導電性を均一化する補助電極層をパターニングする工程と、前記第1の電極層上に、前記補助電極層の一部が被覆されるように有機層をパターニングする工程と、前記第1の電極層上に設けられた有機層上に、前記補助電極層と所定の距離を空けて第2の電極層を形成する工程と、前記有機層の、前記補助電極層より内周側且つ前記第2の電極層よりも外周側の位置に切り込みを入れて、前記第1の電極層及び第2の電極層によって挟まれた有機層と、前記補助電極層上に設けられた有機層とを分離し、前記補助電極層上に設けられた有機層を吸湿層と成す工程と、を含むことを特徴とする有機EL素子の製造方法によって製造されることが好ましい。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、補助電極層上に設けられた吸湿層が、水分の浸入をブロックするので、発光層を含む有機層への水分の浸入を抑制することができ、有機層の有機材料を劣化し難くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の一実施形態に係る有機EL素子の上面図。
【図2】(a)は図1のA−A’線側断面図、(b)は同B−B’線側断面図、(c)は同C−C’線側断面図。
【図3】上記有機EL素子の有機層を拡大した側断面図。
【図4】(a)は比較例の有機EL素子の側断面図、(b)は上記実施形態に係る有機EL素子の側断面図。
【図5】(a)乃至(g)は上記実施形態の変形例に係る有機EL素子の製造方法を説明するための側断面図。
【図6】従来の有機EL素子の側断面図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の一実施形態に係る有機EL素子の構成について、図1乃至図4を参照して説明する。図1及び図2(a)乃至(c)に示すように、本実施形態の有機EL素子1は、透光性を有する基板2と、この基板2上に設けられた、発光層を含む複数の有機層3と、有機層3を挟む一対の電極層4,5と、を備える。基板2側の電極層4は、透光性を有し、有機層3に対して正孔を供給する陽極として機能する。電極層4と有機層3を挟んで対峙する電極層5は、光反射性を有し、有機層3に対して電子を供給する陰極として機能する。そして、電極層4,5間に電圧が印加されることによって有機層3の発光層が発光し、発光層から出射された光は、電極層4及び基板2を透過して素子外に取出される。
【0016】
有機EL素子1は、基板2上において有機層3を被覆するキャップ部材6を有する。このキャップ部材6は、有機層3及び電極層4,5を収容する凹部6aを有し(図2(a)(b)参照)、キャップ部材6の周縁が基板2の周縁と接着層7を介して接着されることによって、所定の閉鎖空間を形成して有機層3を外気から遮断する。
【0017】
また、有機EL素子1は、有機層3の外周縁を囲うように設けられて電極層4と接し、この電極層4の導電性を均一化する補助電極層4aと、補助電極層4a上において有機層3と接しないように設けられた吸湿層8と、を有する。吸湿層8は、補助電極層4aの有機層3側の端縁を覆うように設けられている。電極層4は、キャップ部材6外に延設され、この延設された箇所に電極パッドが設けられ、この電極パッドが、給電用のワイヤ(不図示)をボンディングするための陽極取出しパッド4bとして機能する(図2(b)参照)。キャップ部材6の、有機層3と対向する面には、水分や有機層3から放出されたガス等を吸着するデシカント8aが設けられている。また、キャップ部材6の凹部6aが設けられた面と反対側の面(背面)には、有機層3で発生した熱をキャップ部材6に拡散して、素子の放熱性を向上させる均熱板9が設けられている。なお、図1では、デシカント8a及び均熱板9の図示を省略している。
【0018】
基板2上には、陽極として機能する電極層4とは所定距離を空けて、陰極として機能する電極層5と接する透光性電極層5aがパターニングされている(図2(c)参照)。この透光性電極層5aも、電極層4と同様、キャップ部材6外に延設され、この延設された箇所に電極パッドが設けられ、この電極パッドが陰極取出しパッド5bとして機能する。陽極取出しパッド4b及び陰極取出しパッド5bは、キャップ部材6の外側にある基板2上の対峙する両辺に夫々、極性の異なるものが隣り合うよう互い違いに複数配される(図1参照)。
【0019】
基板2は、透光性を有する平面矩形状の板材であり、例えば、ソーダガラスや無アルカリガラス等のリジッドなガラス板、又はポリカーボネートやポリエチレンテレフタレート等のフレキシブルなプラスチック板等が用いられる。基板2上には、陽極として機能する電極層4がパターニングされる。この電極層4は、ITO、IZO、酸化スズ又は酸化亜鉛等の透光性を有する導電性材料から形成される。
【0020】
有機層3は、電極層4上において、その周縁部が電極層4の周縁よりも内方側に位置するようにパターニングされる。有機層3は、図3に示すように、正孔注入層31、正孔輸送層32、有機発光材料を含む発光層33、及び電子注入層34が、この順で積層された多層膜として形成される。なお、発光層33と電子注入層34との間に、電子輸送層(不図示)が別途設けられてもよいが、発光層33に電子輸送性に優れた発光材料を用いれば、必ずしも電子輸送層を設けなくてもよい。これら各層を構成する材料には、有機EL素子の技術分野において汎用される有機材料等が適宜に用いられる。陰極として機能する電極層5は、有機層3上に、その端部が有機層3よりも内方側に位置するようにパターニングされる。また、この電極層5の一部が外方へ延設され、基板2上の透光性電極層5aと接する。この電極層5は、アルミニウム、銀又はマグネシウム等の光反射性を有する導電性金属材料から形成される。
【0021】
補助電極層4aは、電極層5が延設される箇所を除き、有機層3の外周縁を囲うようパターニングされる。また、補助電極層4aのパターニングと同時に、陽極取出しパッド4b及び陰極取出しパッド5bも形成される。補助電極層4a、陽極取出しパッド4b及び陰極取出しパッド5bには、MoNb/AlNd/MoNdをこの順で積層させた積層電極(以下、MAM電極)が用いられる。MAM電極は、イオンマイグレーションを生じ難く、また硫化し難いので、これが電極として用いられることにより、有機EL素子1を用いたデバイスが長期間用いられても、電気的及び機械的な劣化を生じ難く、デバイスの信頼性を向上させることができる。吸湿層8は、ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂や、ポリエチレン、ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂の材料をスクリーン印刷することにより、又はSiOやSiN等の酸化物や窒化物の材料をスパッタすることにより形成される。また、吸湿層8は、有機層3を構成する材料と同じ材料を真空蒸着することで形成されてもよい。有機層3を構成する材料は、高分子材料から形成され、水分の吸着性が高く、上述したポリイミド樹脂やポリエチレンと同様に、吸湿剤として機能する。
【0022】
キャップ部材6には、基板2と同様のガラス板等が用いられ、フォトブラスト等の手法により凹部6aが形成される。接着層7は、基板2とキャップ部材6との接着性に優れ、且つ発光層33から出射した光を透過することができる透明な樹脂材から成るペースト状又はシート状の部材が、補助電極層4aの外周縁を囲うように配置されたものである。接着層7の構成材料としては、例えば、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、アクリル樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリメチルメタクリレート、ポリスチレン又はポリ酢酸ビニル等が挙げられる。デシカント8aは、キャップ部材6の凹部6aに、陽極取出しパッド4b及び陰極取出しパッド5bが設けられていない非端子側の両辺に沿って、補助電極層4aよりも内方側にパターニングされる。このデシカント8aには、例えば、エポキシ系樹脂、アクリル系樹脂、シリコーン系樹脂等から成る光硬化型接着性樹脂に、酸化カルシウム、酸化ナトリウム、酸化カリウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム又は塩化銅等から成る乾燥剤が添加されたものを用いることができる。均熱板9は、銅又はアルミニウム等の熱伝導性の高い金属材料等を用い、真空蒸着法、又はスパッタリング法等により形成される。
【0023】
この構成によれば、有機層3の外周縁を囲うように設けられた補助電極層4a上に、有機層3と接しないように吸湿層8が設けられているので、接着層7から水分が浸入した場合であっても、この水分が有機層3に触れる前に吸湿層8に吸収される。また、吸湿層8と有機層3とが接していないので、吸湿層8に吸着された水分が有機層3の有機材料に影響を及ぼすこともない。しかも、補助電極層4a上に吸湿層8が設けられているので、補助電極層4aの厚み分だけ吸湿層8の高さが増し、吸湿層8を水分の浸入をブロックするダムとして機能させることができる。また、吸湿層8よりも内方側には、デシカント8aが設けられているので、吸湿層8とデシカント8aとの距離を狭くすることにより、水分が有機層3側へより浸入し難くすることができる。従って、本実施形態の有機EL素子1によれば、発光層33を含む有機層3への水分の浸入を抑制することができ、有機層3の有機材料を劣化し難くすることができる。
【0024】
また、本実施形態の有機EL素子1においては、吸湿層8は、補助電極層4aの有機層3側の端縁を覆うように設けられている。例えば、図4(a)に示すように、陰極として機能する電極層5が、引き摺りや変形等によって補助電極層4aに接触して、短絡を起こすことがある。この場合、補助電極層4aは、有機層3よりも導電性が高いので、有機層3には電流が流れず、発光層33を発光させることができない。これに対して、本実施形態においては、図4(b)に示すように、吸湿層8で補助電極層4aの有機層3側の端縁を覆うことにより、電極層5と補助電極層4aとが直接接触することを抑制することができる。従って、電極層5が引き摺りや変形等を起こした場合であっても、電極層5と補助電極層4aとの間での短絡を防止することができる。
【0025】
次に、上記実施形態の変形例に係る有機EL素子、及びその製造方法について、図5(a)乃至(g)を参照して説明する。この変形例に係る有機EL素子1は、吸湿層8b(図5(g)参照)が、有機層3と同じ層構成であり、有機層3と同時にパターニングされた後に、有機層3と分離されたものである。この有機EL素素子1は、以下の工程により製造される。まず、図5(a)に示すような平面状の基板2上に、図5(b)に示すように、陽極として機能する電極層4(第1の電極層)をパターニングする。電極層4は、真空蒸着法やスパッタリング法、塗布等の手法を用いて、基板2上に導電層を成膜した後、フォトリソグラフィ技術用いたリフトオフ法又はエッチング法等によりパターニングすることより形成される。このとき、電極層4と同時に、陰極として機能する電極層5と接続される透光性電極層5aもパターニングされる(図2(c)参照)。次に、図5(c)に示すように、電極層4上に、有機層3が形成される箇所の周縁を囲うように、補助電極層4aをパターニングする。補助電極層4aは、真空蒸着法、スパッタリング法等の手法に基づき、メタルマスク又はフォトリソグラフィ等を用いて形成される。続いて、図5(d)に示すように、電極層4上、及び補助電極層4aの一部が被覆されるように、有機層3をパターニングする。有機層3は、上述した正孔注入層31や発光層33等を、真空蒸着法や塗布等の手法を用いて、所定のメタルマスクを用いて所定形状に成膜することによって形成される。
【0026】
次に、図5(e)に示すように、電極層4上に設けられた有機層3上に、補助電極層4aと所定の距離を空けて陰極として機能する電極層5(第2の電極層)を形成する。この電極層5も、真空蒸着法、スパッタリング法等の手法を用いて形成される。続いて、図5(f)に示すように、デシカント8a及び均熱板9が設けられたキャップ部材6を、接着層7を介して基板2上に接着させる。その後、有機層3の、補助電極層4aより内周側且つ電極層5よりも外周側の位置に、レーザLを用いて切り込みを入れる。そして、図5(g)に示すように、電極層4及び電極層5によって挟まれた有機層3と、補助電極層4a上に設けられた有機層とを分離する。こうすることで、補助電極層4a上に設けられた有機層を吸湿層8bとして機能させることができる。これらの工程により有機EL素子1が作製される。
【0027】
この製造方法によれば、吸湿層8bを有機層3と同時にパターニングできるので、吸湿層を別途設ける場合に比べて、工程数を少なくすることができ、また、夫々に同じ材料を用いることができるので、材料コストを減らすことができる。その結果、有機EL素子1の製造を効率化することができる。
【0028】
なお、本発明は、上記実施形態に限らず、種々の変形が可能である。例えば、上述した実施形態において、キャップ部材6のデシカント8aが、吸湿層8と対向する位置にまで延設され、キャップ部材6が基板2に接着された際に、デシカント8aと吸湿層8とが接触するように構成されていてもよい。こうすれば、接着層7から浸入した水分を、デシカント8a及び吸湿層8でブロックすることができ、有機層3をより確実に保護することができる。また、キャップ部材6の凹部6aに光反射性材料から成る反射層が形成されてもよい。また、均熱板9に光反射性材料を用いてもよい。こうすれば、有機層3の発光層33からキャップ部材6側へ放射された光を基板2側へ反射して、有機EL素子1の表面側か出射させることができ、出射効率を高めることができる。
【符号の説明】
【0029】
1 有機EL素子
2 基板
3 有機層
4 電極層(第1の電極層)
4a 補助電極層
5 電極層(第2の電極層)
8 吸湿層
8b 吸湿層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板と、この基板上に設けられた、発光層を含む複数の有機層と、前記有機層を挟む一対の電極層と、を備えた有機EL素子において、
前記有機層の外周縁を囲うように設けられて前記電極層の一方と接し、該電極層の導電性を均一化する補助電極層と、該補助電極層上に前記有機層と接しないように設けられた吸湿層と、を有することを特徴とする有機EL素子。
【請求項2】
前記吸湿層は、前記補助電極層の前記有機層側の端縁を覆うように設けられていることを特徴とする請求項1記載の有機EL素子。
【請求項3】
前記吸湿層は、前記有機層と同じ層構成であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の有機EL素子。
【請求項4】
基板上に設けられた第1の電極層上に、該第1の電極層の導電性を均一化する補助電極層をパターニングする工程と、
前記第1の電極層上に、前記補助電極層の一部が被覆されるように有機層をパターニングする工程と、
前記第1の電極層上に設けられた有機層上に、前記補助電極層と所定の距離を空けて第2の電極層を形成する工程と、
前記有機層の、前記補助電極層より内周側且つ前記第2の電極層よりも外周側の位置に切り込みを入れて、前記第1の電極層及び第2の電極層によって挟まれた有機層と、前記補助電極層上に設けられた有機層とを分離し、前記補助電極層上に設けられた有機層を吸湿層と成す工程と、を含むことを特徴とする有機EL素子の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−93290(P2013−93290A)
【公開日】平成25年5月16日(2013.5.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−236173(P2011−236173)
【出願日】平成23年10月27日(2011.10.27)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】