説明

有無線カードリーダー端末機、及びこれを用いたデジタル情報ディスプレイのプロモーション広告統合サービスシステム及び方法

【課題】有無線カードリーダ端末機、及びこれを用いたデジタル情報ディスプレイのプロモーション広告統合サービスシステム及び方法を提供する。
【解決手段】会員のカードを認識させ、会員情報を有無線通信手段を介してDID経由でサーバに伝送し会員を認証し、景品を支給するシステムに使われる有無線カードリーダ端末機70であり、カードの会員情報を読み取るカードリーダ部71と、当該ステーションに有線/無線で会員情報を送信する通信部72と、DIDに景品選択及び作業要請命令の信号を入力するためのキー入力部74と、カードの会員情報認識状態及び選択メニューの表示部73と、電源供給部78と、カードリーダ部71からの会員情報とキー入力部74からの景品選択及び作業要請命令の信号によりプロトコルに変換し、当該DIDに信号を伝達するための制御部77を含む。当該DIDから離れても有無線通信可能な当該端末機を介し商品券を積立する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は有無線カードリーダ端末機に関する。より詳しくはデジタル情報ディスプレイ(Digital Information Display、以下‘DID’という)ステーション(station)に表出される広告プロモーションを見て、広告参加景品を受けるために提携カードを認識させて、有無線通信で会員情報を伝送するためのシステムに適用される有無線カードリーダー端末機と、これを用いたデジタル情報ディスプレイのプロモーション広告統合サービスシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
DIDとは、Digital Information Displayの略字で、銀行、デパート、ショッピングセンター、空港、ホテル、展示場などの室内及び室外で該当設置場所に合う各種案内情報とともに、広告及び映像と音響とを提供するデジタルディスプレイ装置としての機能とともに広告掲示が可能な情報提供装置としての機能を持つ複合映像媒体である。RFID(Radio Frequency Identification)はICチップと無線通信によって製品、食品、動物、事物などの多様な個体の情報を管理することができる次世代認識技術であり、最近ではクレジットカード、交通カードなどの電子料金支払システムまたは出入統制システムに普遍的に用いられる。
【0003】
従来、立て看板の形態に運用されているデジタル情報ディスプレイは、LCDまたはPDPディスプレイであって、別の機能なしに広告のみを表示しており、また消費者参加のために各種のプロモーション広告またはイベント広告を表示している。しかし、このようなプロモーションまたはイベントの参加による実質的な利益が十分でないだけでなく、プロモーション広告及びイベント広告の表示による広告効果の測定や分析が適切になされていない。
【0004】
すなわち、既存のDIDによって表示される広告は不特定多数を対象とした単純表示の広告であり、この広告に誰が接するか、つまり男性であるのか女性であるのか、どの年齢層であるのか、またどの時間帯に多く表示されているのかに対する分析がなされないため、広告主は広告の表示による広告効果がどの程度であるかが分からない。したがって、ただ流動人口が多い場所、よって広告費が高い広告場所や広告媒体を用いることが効果的であると判断して広告を出していることが現状である。
【0005】
しかし、このように、単に流動人口が多い場所に広告を出すことで広告効果が高いであろうという理由で広告を出すが、それによる広告効果の分析または広告表示度の測定がなされないため、多くの問題点が発生する。もし、広告を出すことによる広告効果の分析が適切になされれば、広告主も単に流動人口が多いという理由で高い広告費を支払いながら、この一方で広告を出さないこともでき、広告対象及び目的に合う適材適所の一番効果的な媒体を用いて明確な根拠に基づいて広告費を支払って広告を出すことで、費用に対して高い広告効果を得ることができることになる。
【0006】
上記のような問題点を認識して、本出願人は、特許文献1で、DID運用業者が自分と提携関係にある銀行(以下「提携銀行」という)が発給するクレジットカード、チェックカードなどの金融取り引きが可能なカード(以下、通称で「提携カード」という)を用い、提携銀行にDIDを設置し、提携銀行に訪問する消費者を対象としてプロモーション広告と広告参加景品の積立サービスを実施し、提携銀行に訪問した消費者は提携銀行から発給された提携カードを銀行に設置されたDIDのカードリーダー機で認識させることにより広告参加景品を無償で積立して受けることができるDIDを活用したプロモーション広告統合サービス方法を提案したことがある。
【0007】
しかし、このようなDIDのプロモーション広告統合サービスを提供するとき、DIDステーションに備えられたカードリーダ機で提携カードを認識させて会員情報を入力するようにしたが、商店とコーヒーショップのような空間で一つのDIDステーションに表出される広告を多数の人々が同時に見る場合、DIDステーションに多数の人々が集まるため、同時多発で広告に不便さが発生する問題点が依然としてあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】韓国特許出願第10−2010−0000335号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
したがって、上記問題点を解決するための本発明の目的は、DIDステーションから一定距離の位置でも提携カードを認識させて、有無線通信で会員情報の伝達及び広告参加景品の積立ができるようにする有無線カードリーダ端末機を提供することにある。
【0010】
本発明の他の目的は、上記のような有無線カードリーダ端末機を用いて消費者が一層便利に利用することができるデジタル情報ディスプレイのプロモーション広告統合サービスシステムを提供することにある。
【0011】
本発明のさらに他の目的は、上記のような有無線カードリーダ端末機を用いて消費者が一層便利に利用することができるデジタル情報ディスプレイのプロモーション広告統合サービス方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記のような本発明の目的は、有無線通信の可能なデジタル情報ディスプレイ(DID)ステーションに出力されるプロモーション広告を見た会員の提携カードを認識させることで会員情報を有無線通信手段を介してDIDに伝送し、DIDが会員情報を受信してファイルサーバに伝送することで会員認証を行い、認証された会員に広告参加景品を支給するためのシステムに使われる提携カード認識のための有無線カードリーダ端末機であって、提携カードから会員情報を読み取るためのカードリーダ部と;DIDステーションに有線及び無線のいずれか一つの通信によって会員情報を送信するための有無線通信部と;DIDステーションに広告参加景品選択及び作業要請命令の信号を入力するためのキー入力部と;提携カードの会員情報認識状態及び選択メニューを表示するための表示部と;有無線カードリーダ端末機に電源を供給するための電源供給部と;カードリーダ部からの会員情報とキー入力部からの広告参加景品選択及び作業要請命令の信号によって約束されたプロトコルに変換し、DIDステーションに信号を伝達するように制御するための制御部とを含む有無線カードリーダ端末機によって達成される。
【0013】
本発明によれば、上記カードリーダ部は、提携カードの形態によって会員情報を読み取るためのマグネチック、RFIDモジュール、及びICモジュールの中で少なくとも一つで構成される。
【0014】
本発明によれば、上記有無線通信部は、上記DIDステーションとの通信のために、無線LAN、ブルートゥースモジュール、及びUSBモジュールの中で少なくとも一つで構成される。
【0015】
本発明によれば、上記キー入力部は、タッチスクリーンモジュール、及びキーパッドの中で少なくとも一つで構成される。
【0016】
本発明によれば、上記電源供給部は、無線通信の際、上記カードリーダ部と上記制御部に電源を供給するために、バッテリーで構成される。
【0017】
本発明によれば、上記有無線通信部は無線AP(access point)を介して上記DIDステーションと通信して会員情報を伝達することができる。
【0018】
また、上記のような本発明の目的は、有無線カードリーダ端末機;及び有無線カードリーダ端末機からの会員情報を受信し、広告参加景品の積立及び作業要請命令を受信して遂行するためのデジタル情報ディスプレイ(DID)ステーションを含み、有無線カードリーダ端末機によってDIDステーションに提携カードを認識させることで、プロモーション広告を見た所定の会員に広告参加景品を支給する、デジタル情報ディスプレイのプロモーション広告統合サービスシステムによって達成される。
【0019】
また、上記のような本発明の目的は、上記有無線カードリーダ端末機によってデジタル情報ディスプレイに提携カードを認識させることで、プロモーション広告を見た所定の会員に広告参加景品を支給する、デジタル情報ディスプレイのプロモーション広告統合サービス方法によって達成される。
【発明の効果】
【0020】
上記のような本発明によれば、DIDステーションによって広告プロモーションを表示するとき、一定距離に位置する有無線カードリーダ端末機で提携カードを認識させ、有無線通信を用いて会員情報を伝達し、広告参加による広告参加景品を積立することができるようにすることで、近距離にある多数の人々が同時にDIDステーションによるプロモーション広告統合サービスに参加することが可能になる効果がある。
【0021】
また、掲示される広告によって商品予約、購買、クレジットカード決済及び公課金及び税金の納付が容易になる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の好適な実施例による有無線カードリーダ端末機を用いたデジタル情報ディスプレイのプロモーション広告統合サービスシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の好適な実施例による有無線カードリーダ端末機を用いたデジタル情報ディスプレイのプロモーション広告統合サービス方法のうち、プロモーション広告サービス実施を示すフローチャートである。
【図3】本発明の好適な実施例による有無線カードリーダ端末機を用いたデジタル情報ディスプレイのプロモーション広告統合サービス方法のうち、広告参加景品の積立実施を示すフローチャートである。
【図4】本発明の好適な実施例による有無線カードリーダ端末機の構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、添付図面に基づいて本発明の好適な一実施例を詳細に説明する。
【0024】
図1は、本発明の好適な実施例による有無線カードリーダ端末機を用いたデジタル情報ディスプレイのプロモーション広告統合サービスシステムの構成を示すブロック図である。
【0025】
図1に示すように、有無線カードリーダ端末機70を含むDIDを活用したプロモーション広告統合サービスシステムは、提携銀行及び提携クレジットカード社で発給した提携カード50と、提携カード50から会員情報を読み取るための一つ以上の有無線カードリーダ端末機70と、有無線カードリーダ端末機70が会員情報を無線ネットワークを介してDIDステーション40に伝送することができるように構成された無線AP(access point)60と、無線AP60と有無線ラン(LAN)、USB、ブルートゥースのようなモジュールを介して連結され、有無線カードリーダ端末機70からの会員情報を受信して広告参加景品の積立及び作業要請の命令を受信して遂行するためのDIDステーション40と、会員を認証するために、会員情報をファイルサーバ22に伝送するためのインターネット網30と、会員データ及び広告参加景品の積立のデータを含むファイルサーバ22とウェブサイト及び広告主端末機10から受信された広告要請プロトコルを処理するためのウェブサーバ21とを含むサーバ部20と、ウェブサーバ21を介して掲示されたウェブサイトに接続して広告参加景品積立状態を確認するための顧客端末機1とを含む。
【0026】
広告参加景品は、商品巻、割引券、景品、積立ポイントなどの多様なすべての景品を含むことが好ましい。
【0027】
DIDステーション40は、サーバ部20から受信された映像信号をディスプレイ装置42で表示し、有無線カードリーダ端末機70で発生するカード情報を集計するか、あるいはイベント応募結果を伝送するように制御するコンピュータ端末機41を含む。ここで、コンピュータ端末機41はエンベデッドボード(組込ボード)でもよい。
【0028】
このように構成された有無線カードリーダ端末機70を用いたデジタル情報ディスプレイのプロモーション広告統合サービスシステムによれば、広告主は広告参加景品の積立のためのプロモーション広告をDIDステーション40に掲示するために、まず、広告主端末機10を用いてDID運用業者のウェブサーバ21に広告データを伝送して広告掲示を要請する。プロモーション広告統合サービスシステムによれば、ウェブサーバ21に伝送された広告データは、広告実施の適合性を判断した後、DIDステーション40に掲示されて広告参加景品の積立のためのプロモーション広告を実施する。プロモーション広告統合サービスシステムによれば、DIDステーション40は、有無線カードリーダー端末機70を介して入力された提携カード50の会員情報を受信し、会員認証によって広告参加景品の積立サービスを提供することになる。
【0029】
会員がDIDステーション40で提供するプロモーション広告を視聴し、広告参加景品を積立して受けるために、自分が保有している提携カード50を有無線カードリーダー端末機70で認識させれば、提携カード50上の会員情報が無線AP60を介してDIDステーション40に伝送される。
【0030】
DIDステーション40に伝送された会員情報はインターネット網30を介してファイルサーバ22に格納され、ファイルサーバ22に格納されている会員情報に基づいて会員認証を実施する。
【0031】
会員認証が完了すれば、ウェブサーバ21と連動するファイルサーバ22を介して該当会員に広告参加景品が積立されるようにする。
【0032】
会員認証と広告参加景品の積立が完了した後、その結果情報をDIDステーション40に掲示して会員に告知し、会員の携帯電話でも文字メッセージで結果情報を伝送し、ウェブサイトにも結果情報を掲示することで、会員がウェブサイトに接続して会員加入及びログインの手続きを経た後、広告参加景品の積立の内訳を確認する。会員がDIDステーション40を用いて広告参加景品の積立サービスを受けた結果情報は、また、広告主端末機10に提供されて広告実施による広告効果の測定情報として活用されるようにする。
【0033】
会員は、積立して受けた広告参加景品の中で商品券、割引券、積立ポイントなどを用いて商品を購買するために、広告主の売り場またはオンラインショッピングモールに訪問して購買しようとする商品を選択し、提携銀行または提携クレジットカード社で発給された提携カードを用いて決済を要請すれば、会員情報がサーバ部22に伝送されて、会員情報と広告参加景品の中で商品券、割引券、積立ポイントの保有内訳を確認した後に使用を承認することにより、該当金額を除いた残額のみを決済することができるようにして商品購買を完了する。広告主は該当商品と決済完了情報である領収証を会員に提供することでプロモーションサービスが遂行される。
【0034】
有無線カードリーダ端末機70を用いたデジタル情報ディスプレイのプロモーション広告のためのシステムの構成はDIDが備えられる環境によって変わることができる。既存のディスプレイ装置にDIDステーション40を構成するための空間が十分でない場合には、カードリーダ端末機70のみを設置することだけで、広告参加景品が提供されるように構成されることが好ましい。
【0035】
図2は本発明の好適な実施例による有無線カードリーダ端末機70を用いたデジタル情報ディスプレイのプロモーション広告統合サービス方法のうち、プロモーション広告サービス実施を示すフローチャートである。
【0036】
図2に示すように、会員にDIDステーション40を介して広告参加景品の積立サービスを提供するために、商店にDIDステーション40と有無線カードリーダー端末機70を設置する(S200)。広告参加景品の積立による会員認証のために、DID会員サーバと提携銀行または提携カード社の会員サーバと連動させる(S202)。会員が積立して受けた広告参加景品を使うためにDID広告参加景品サーバを含むファイルサーバ22と広告主の決済サーバを連動させ(S204)、積立された広告参加景品を用いて商品を購買することができるようにする。
【0037】
S200では、提携銀行及び提携カード社の他にもデパート及びショッピングセンターなどの他の業種との提携によって、該当業者の顧客に本発明によるサービスを実施するために、該当業者の場所にDIDステーション40を設置して運用することができる。
【0038】
また、S202では、提携銀行及び提携カード社の会員サーバまたはDID会員サーバの中でいずれか一つのサーバのみを使用し、共有によって会員管理を実施することができる。DID会員サーバ及び広告参加景品サーバと広告主の決済サーバの中でいずれか一業者のサーバのみを共有して、広告参加景品の積立と決済による管理を実施することもできる。
【0039】
DIDサービス提供のためのそれぞれのサーバが連動してシステムの構築が完了すると、広告主が広告参加景品の積立のためのプロモーション広告実施のために、DID運用業者のウェブサイトに広告掲示を要請する(S206)。すると、ファイルサーバ22に広告部の広告掲示用データが格納される(S208)。DID運用業者では該当プロモーション広告のデータが広告実施に問題がないかの検査を実施する(S210)。広告掲示による承認可否を決定し(S212)、承認に問題が発生する場合、該当事由を広告主に知らせて(S214)、問題を解決する。この後、プロモーション広告を実施するようにして、承認に問題がない場合には、DIDに広告主が提供する広告データを掲示して広告参加景品の積立のプロモーション広告を実施する(S216)。これにより、会員に提供される広告参加景品の積立サービスの実施による電算上のエラー、またはシステム連動に係る問題点を最小化することで、消費者が本発明によるサービスを用いるのに不便でないようにする。
【0040】
また、広告主の決済サーバとDID広告参加景品サーバを互いに連動することで、広告主はプロモーション広告の実施による広告参加景品の積立及び使用情報によって広告参加景品の積立サービス参加場所、日時、性別、年齢帯などと、積立された広告参加景品を使った結果による消費者の消費パターン分析に必要なデータを確保することにより、広告実施による広告効果分析が可能である。このため、該当プロモーション広告実施による広告の対象と目的とに合うように広告を実施したか、広告実施場所の選定が適切であるか、広告運用時間帯が適切であるかなどに対する判断とともに、消費者が希望する、かつ消費者が必要とする、消費者トレンド(trend)に合う広告を実施することができ、広告実施による広告効果を極大化することができる。
【0041】
図3は本発明の好適な実施例による有無線カードリーダ端末機70を用いたデジタル情報ディスプレイのプロモーション広告統合サービス方法のうち、広告参加景品の積立の実施を示すフローチャートである。
【0042】
まず、会員は、DIDステーション40を介して広告参加景品を積立して受けるために、提携銀行または提携カード社で発給した提携カードを受け取り、保有しなければならない。
【0043】
会員は、DIDステーション40が設置された銀行、商店、デパート、食堂、コーヒーショップで広告参加景品の積立サービスを受けることができる。
【0044】
図3に示すように、DIDステーション40に広告主による広告が掲示される(S300)。会員はDIDステーション40に表示された広告を視聴する(S302)。そして、例えば商店テーブルにある有無線カードリーダ端末機70で提携カードを認識させる(S304)。
【0045】
有無線カードリーダ端末機70によって認識された会員情報を用いて、会員認証手続きを進める(S306)。カード認識エラーまたは利用不可のカードの場合、認証不可情報を消費者に知らせ(S308)、問題事項を解決した後、サービスを受けるようにする。
【0046】
一方、会員認証が完了すれば、会員情報がファイルサーバ22に伝送されて格納される(S310)。そして、該当会員の広告参加景品がファイルサーバ22に積立される(S312)。
【0047】
その後、会員認証及び広告参加景品の積立による結果情報を、DIDステーション40と有無線カードリーダ端末機70に掲示して会員に告知する(S314)。会員の携帯電話にも結果情報を文字メッセージで伝送する(S316)。
【0048】
また、会員がいつでも広告参加景品の積立の内訳を確認することができるように、該当インターネットウェブサイトに結果情報を提供する(S318)。
【0049】
広告参加景品の積立が完了した会員は、該当インターネットウェブサイトに接続して会員加入及びログイン手続を進める(S320)。この後で広告参加景品の積立による内訳情報を確認することができる(S322)。
【0050】
広告主は自社商品に対する広告及び広報の効果とともに販売増大の効果を得ることができ、前述したような消費者の消費パターン分析に必要な情報と消費者関連データを確保することができる。
【0051】
そして、提携銀行及び提携カード社はDID広告サービスによって自社のクレジットカード及びチェックカードなどの使用率を高めることで、これによる新規収益を創出する効果を得ることができる。
【0052】
図4は本発明の好適な実施例による有無線カードリーダ端末機70の構成を示すブロック図である。
【0053】
図1〜図3に基づいて説明したように、有無線通信の可能なDIDステーション40に出力されるプロモーション広告を見た会員の提携カード50を認識させることで、会員情報を有無線通信手段を介してDIDステーション40に伝送する。そして、DIDステーション40が提携カード50の会員情報を受信して、ファイルサーバ22に伝送する。これにより、会員認証によって認証された会員に広告参加景品を支給するためのシステムに使われる提携カード認識のための有無線カードリーダ端末機70は、提携カード50から会員情報を読み取るためのカードリーダ部71と、DIDステーション40に有線及び無線のいずれか一つの通信を用いて会員情報を送信するための有無線通信部72と、DIDステーション40に表出された広告参加景品選択及び作業要請命令の信号を入力するためのキー入力部74と、提携カード50の会員情報認識状態及び選択メニューを表示するための表示部73と、有無線カードリーダ端末機70に電源を供給するための電源供給部78と、カードリーダ部71からの会員情報とキー入力部74からの広告参加景品選択及び作業要請命令の信号に応じて約束されたプロトコルに変換してDIDステーション40に信号を伝達するように制御するための制御部77とを含む。
【0054】
カードリーダ部71は、提携カード50の形態によって会員情報を読み取るためのマグネチック、RFIDモジュール、及びICモジュールの中で少なくとも一つで構成され得る。有無線通信部72は、DIDステーション40との通信のために無線LAN、ブルートゥースモジュール、及びUSBモジュールの中で少なくとも一つで構成され得る。キー入力部74は、タッチスクリーンモジュール75及び/またはキーパッド76で構成され得る。
【0055】
電源供給部78は、無線通信の際、カードリーダ部71と制御部77に電源を供給するためにバッテリーであってもよく、DIDステーション40に連結された場合は、USBを介して電源を受けることもできる。
【0056】
有無線通信部72は無線AP60を介してDIDステーション40と通信して会員情報を伝達する。
【0057】
上記のように、DIDステーション40から一定距離だけ離れた、つまり商店などのテーブルに備えられた有無線カードリーダ端末機70で提携カードを認識させて会員情報を有無線通信でDIDステーションに伝送すれば良いので、会員が広告参加景品を積立して受けるためにDIDステーション40に移動して直接提携カード情報を入力しなくても良い。
【0058】
また、表示部73によって、有無線通信部72を介して広告主が提供する広告参加景品の積立状態を実時間で(即時)確認することができる。
【0059】
本発明では、広告参加景品を積立して受けるためのサービスを実施例として説明したが、その他にも本発明による有無線カードリーダ端末機を用いて商品広告時に決済サービスが可能であり、公演チケット及び運送機関のチケットの予約が可能であり、ひいては公課金納付サービスも可能である。
【0060】
以上説明した内容は本発明の実施例に基づいて一例として説明したが、実施例に限定されなく、当業者であれば本発明の技術思想を離脱しない範囲で多様な変更及び修正が可能であるのが分かるであろう。
【0061】
したがって、本発明の技術的範囲は本明細書の詳細な説明に記載した内容に限定されるものではなく、特許請求範囲によって決定されなければならない。
【産業上の利用可能性】
【0062】
本発明は、DIDステーションに表出される広告プロモーションを見て広告参加景品を受けるために提携カードを認識させて有無線通信で会員情報を伝送するためのシステムに適用される有無線カードリーダ端末機と、これを用いたデジタル情報ディスプレイのプロモーション広告統合サービスシステム及び方法に適用可能である。
【符号の説明】
【0063】
1 顧客端末機
10 広告主端末機
20 サーバ部
21 ウェブサーバ
22 ファイルサーバ
30 インターネット網
40 DIDステーション
41 コンピュータ端末機
42 ディスプレイ装置
50 提携カード
60 無線AP(access point)
70 有無線カードリーダ端末機

【特許請求の範囲】
【請求項1】
有無線通信の可能なデジタル情報ディスプレイ(DID)ステーションに出力されるプロモーション広告を見た会員の提携カードを認識させることで、会員情報を有無線通信手段を介して前記DIDに伝送し、前記DIDが前記会員情報を受信してファイルサーバに伝送することで会員認証を行い、認証された会員に広告参加景品を支給するためのシステムに使われる提携カード認識のための有無線カードリーダ端末機において、
前記提携カードから前記会員情報を読み取るためのカードリーダ部と;
前記DIDステーションに有線及び無線のいずれか一つの通信によって、前記会員情報を送信するための有無線通信部と;
前記DIDステーションに広告参加景品選択及び作業要請命令の信号を入力するためのキー入力部と;
前記提携カードの前記会員情報の認識状態及び選択メニューを表示するための表示部と;
前記有無線カードリーダ端末機に電源を供給するための電源供給部と;
前記カードリーダ部からの前記会員情報と前記キー入力部からの広告参加景品選択及び作業要請命令の信号によって約束されたプロトコルに変換し、前記DIDステーションに信号を伝達するように制御するための制御部とを含むことを特徴とする有無線カードリーダ端末機。
【請求項2】
前記カードリーダ部は、提携カードの形態によって前記会員情報を読み取るためのマグネチック、RFIDモジュール、及びICモジュールの中で少なくとも一つで構成されることを特徴とする請求項1に記載の有無線カードリーダ端末機。
【請求項3】
前記有無線通信部は、前記DIDステーションとの通信のために、無線LAN、ブルートゥースモジュール、及びUSBモジュールの中で少なくとも一つで構成されることを特徴とする請求項1に記載の有無線カードリーダ端末機。
【請求項4】
前記キー入力部は、タッチスクリーンモジュール、及びキーパッドの中で少なくとも一つで構成されることを特徴とする請求項1に記載の有無線カードリーダ端末機。
【請求項5】
前記電源供給部は、無線通信の際、前記カードリーダ部と前記制御部に電源を供給するために、バッテリーで構成されることを特徴とする請求項1に記載の有無線カードリーダ端末機。
【請求項6】
前記有無線通信部は無線AP(access point)を介して、前記DIDステーションと通信して前記会員情報を伝達することを特徴とする請求項1に記載の有無線カードリーダ端末機。
【請求項7】
請求項1に記載の有無線カードリーダ端末機と、
前記有無線カードリーダ端末機からの前記会員情報を受信し、前記広告参加景品の積立及び前記作業要請命令を受信して遂行するための前記デジタル情報ディスプレイ(DID)ステーションを含み、
前記有無線カードリーダ端末機によって前記DIDステーションに提携カードを認識させることで、プロモーション広告を見た所定の会員に前記広告参加景品を支給することを特徴とする前記デジタル情報ディスプレイのプロモーション広告統合サービスシステム。
【請求項8】
請求項1に記載の有無線カードリーダ端末機によって、前記DIDに前記提携カードを認識させることで、プロモーション広告を見た所定の会員に前記広告参加景品を支給することを特徴とする前記デジタル情報ディスプレイのプロモーション広告統合サービス方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate