説明

木材及びその製造方法並びに温泉水又は鉱泉水の浄化方法

【課題】防虫特性に優れ、アロマ効果等も有する木材を簡便かつ安価に提供すること、及び温泉排水の有害成分を簡便かつ低コストで除去できる浄化方法を提供することにある。
【解決手段】樹木を伐採して枝を払い原木とする。温泉水又は鉱泉水を貯水した貯木場に原木を投入して所定期間浸漬して、原木に温泉水又は鉱泉水の含有成分を含浸させる。その後、原木を取り出して、原木に含まれる水分を適切な方法を用いて乾燥させて製材する。なお、これにより、温泉水又は鉱泉水に含まれる有害成分が除去されて浄化される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、木材及びその製造方法並びに温泉水又は鉱泉水の浄化方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、木材には、桐等の防虫効果のあるものが知られているが、桐等の木材は非常に高価であるため一部の高級家具の家具材として使用されているに過ぎず、桐等と同等以上の防虫効果を有しかつ安価な木材が求められていた。
【0003】
また、桐等は強度が不足しているため建材として利用することができず、防虫効果のある建材は存在していなかった。このため、シロアリ等の害虫による被害を防止するため、家屋の完成後に害虫駆除用の薬剤を散布したり、害虫の予防効果のある薬剤を予め塗布した木材を使用して家屋等を建築していたので、薬剤散布又は塗布のための多額の費用が必要となったり、当該薬剤等によりいわゆるシックハウス症候群を引き起こすという問題があり、防虫効果を有しかつ建材として十分な強度を備えた木材が求められていた。
【0004】
ところで、樹木を伐採して原木を一定期間貯蔵する場合にはひび割れや害虫の寄生等を防止するために水を張った貯水池に原木を貯蔵する水中貯木が行われていた。また、同様に原木のひび割れ防止や加工等を容易にする目的で、原木を所定時間温水や温泉水等に浸漬して処理することは知られているが(例えば、特許文献1及び2参照)、原木に防虫効果や芳香効果(アロマ効果)等を付与する目的で原木を温水等に浸漬すること等は行われていなかった。
【0005】
一方、温泉水又は鉱泉水には人の健康を害する可能性があるとされているホウ素及びフッ素が含まれているため、ホウ素等の有害成分を除去せずにそのまま排水すると周辺環境に悪影響を及ぼすため、温泉旅館等から排出される温泉水等の排水に関して環境省により新たな排水基準が策定された。しかし、ホウ素等を除去する除去装置は1台数千万円もする高価なものであり、各温泉旅館にコスト面での負担を強いることは、特に中・小規模の温泉旅館等にとっては死活問題に直結することから、現在のところ新たな排水基準の適用は先送りされている。従って、温泉排水に含まれるホウ素等の有害成分を簡易かつ低コストで除去できる温泉排水の浄化方法が求められていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平1−160602
【特許文献2】特開平6−91610
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は上記問題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、防虫特性に優れ、アロマ効果等も有する木材を簡便かつ安価に提供することにある。
【0008】
本発明の他の目的は、温泉排水の有害成分を簡便かつ低コストで除去できる浄化方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の上記目的は、下記の手段によって達成される。
【0010】
(1)すなわち、本発明は、温泉水又は鉱泉水の含有成分を含浸させてなることを特徴とする、木材である。
【0011】
(2)本発明はまた、前記温泉水又は鉱泉水の泉質が、単純温泉、二酸化炭素泉、炭酸水素塩泉、塩化物泉、硫酸塩泉、含鉄泉、含アルミニウム泉、含銅−鉄泉、硫黄泉、酸性泉若しくは放射能泉又はこれらの混合泉であることを特徴とする(1)に記載の木材である。
【0012】
(3)本発明はまた、記含有成分は、遊離炭酸、銅(II)イオン(Cu2+)、アルミニウムイオン(Al3+)、リチウムイオン(Li)、ストロンチウムイオン(Sr2+)、バリウムイオン(Ba2+)、鉄(II)イオン(Fe2+)、鉄(III)イオン(Fe3+)、マンガン(II)イオン(Mn2+)、水素イオン(H)、臭素イオン(Br)、ヨウ素イオン(I)、フッ素イオン(F)、ヒ酸水素イオン(HAsO2−)、メタ亜ヒ酸(HAsO)、硫化水素イオン(HS)、チオ硫酸イオン(S2−)、硫化水素(HS)、メタホウ酸(HBO)、メタケイ酸(HSiO)、重炭酸ソーダ(NaHCO)、ラドン(Rn)又はラジウム塩であることを特徴とする(1)または(2)に記載の木材である。
【0013】
(4)本発明はまた、前記含有成分を1cm当たり1×10−4〜100μg含浸してなることを特徴とする(1)〜(3)のいずれか1項に記載の木材である。
【0014】
(5)本発明はまた、建材、家具用材、運動具用材、玩具用材、調理具用材、農具用材、文具用材、掃除具用材、楽器用材、彫刻用材、船舶用材、航空機用材、パルプ用材又は化学工業用材であることを特徴とする(1)〜(4)のいずれか1項に記載の木材である。
【0015】
(6)本発明はまた、温泉水又は鉱泉水に原木又は木材を浸漬して前記温泉水又は鉱泉水の含有成分を前記原木又は木材に含浸させる工程を有することを特徴とする、木材の製造方法である。
【0016】
(7)本発明はまた、前記温泉水又は鉱泉水の泉質が、単純温泉、二酸化炭素泉、炭酸水素塩泉、塩化物泉、硫酸塩泉、含鉄泉、含アルミニウム泉、含銅−鉄泉、硫黄泉、酸性泉若しくは放射能泉又はこれらの混合泉であることを特徴とする(6)に記載の木材の製造方法である。
【0017】
(8)本発明はまた、前記含有成分は、遊離二酸化炭酸、銅(II)イオン(Cu2+)、アルミニウムイオン(Al3+)、リチウムイオン(Li)、ストロンチウムイオン(Sr2+)、バリウムイオン(Ba2+)、鉄(II)イオン(Fe2+)、鉄(III)イオン(Fe3+)、マンガン(II)イオン(Mn2+)、水素イオン(H)、臭素イオン(Br)、ヨウ素イオン(I)、フッ素イオン(F)、ヒ酸水素イオン(HAsO2−)、メタ亜ヒ酸(HAsO)、硫化水素イオン(HS)、チオ硫酸イオン(S2−)、硫化水素(HS)、メタホウ酸(HBO)、メタケイ酸(HSiO)、重炭酸ソーダ(NaHCO)、ラドン(Rn)又はラジウム塩であることを特徴とする(6)又は(7)に記載の木材の製造方法である。
【0018】
(9)本発明はまた、前記工程の処理時間が0.5〜2000日であることを特徴とする(6)〜(8)のいずれか1項に記載の木材の製造方法である。
【0019】
(10)本発明はまた、前記工程の処理温度が5℃以上であることを特徴とする(6)〜(9)のいずれか1項に記載の木材の製造方法である。
【0020】
(11)本発明はまた、前記工程による前記原木又は木材への含浸量が1cm当たり1×10−4〜100μgであることを特徴とする(6)〜(10)のいずれか1項に記載の木材の製造方法である。
【0021】
(12)本発明はまた、温泉水又は鉱泉水に原木又は木材を浸漬して前記温泉水又は鉱泉水の有害成分を除去する工程を有することを特徴とする、温泉水又は鉱泉水の浄化方法である。
【0022】
(13)本発明はまた、前記温泉水又は鉱泉水の泉質が、単純温泉、二酸化炭素泉、炭酸水素塩泉、塩化物泉、硫酸塩泉、含鉄泉、含アルミニウム泉、含銅−鉄泉、硫黄泉、酸性泉若しくは放射能泉又はこれらの混合泉であることを特徴とする(12)に記載の温泉水又は鉱泉水の浄化方法である。
【0023】
(14)本発明はまた、前記有害成分は、ホウ素、ホウ素化合物、フッ素又はフッ素化合物であることを特徴とする(12)又は(13)に記載の温泉水又は鉱泉水の浄化方法である。
【0024】
(15)本発明はまた、前記工程の処理時間が、0.5〜2000日であることを特徴とする(12)〜(14)のいずれか1項に記載の温泉水又は鉱泉水の浄化方法である。
【0025】
(16)本発明はまた、前記工程の処理温度が5℃以上であることを特徴とする(12)〜(15)のいずれか1項に記載の温泉水又は鉱泉水の浄化方法である。
【0026】
(17)本発明はまた、前記有害成分の除去率が10〜100%であることを特徴とする(12)〜(16)のいずれか1項に記載の温泉水又は鉱泉水の浄化方法である。
【発明の効果】
【0027】
本発明の木材によれば、温泉水又は鉱泉水の含有成分を含浸させてなるので、木材自体に防虫効果を付与することができる。従って、防虫効果のある家具材等として利用されてきた桐等の高価なものを使用しなくとも、安価な木材であっても桐等と同等以上の防虫効果を達成することができる。
【0028】
また、桐等は強度が不十分で建材等に使用することはできないが、本発明の木材によれば、建材等に使用することのできる強度を有する木材に桐等と同等以上の防虫効果を付与することができるので、害虫による被害を予防するための薬剤を塗布等したり、害虫を駆除する必要がなく、そのための余分な費用も必要としない。
【0029】
さらに、シロアリ等の害虫駆除を目的として薬剤を散布したり木材に薬剤を塗布した木材を用いて建築した家屋では、火災等の災害時に薬剤から発生する有毒ガスによって生命が危険に晒されるという問題があったが、本発明の木材によれば、薬剤を一切使用しなくても高い防虫効果が得られるので、極めて安全な建造物を提供することができる。
【0030】
また、本発明の木材によれば、温泉水等の含有成分を含浸させてなるので、人の精神状態に好ましい芳香作用(アロマ効果)を有しているので、例えば、一般家屋、学校、図書館、職場等の家具や建材等に用いた場合に、勉学や作業に対する集中力を向上させることができるし、病院や老人ホームの家具や建材等に用いれば精神状態を安定させて良好な状態を維持することができる。
【0031】
また、本発明の木材によれば、温泉水又は鉱泉水の含有成分を含浸させてなるので、木材が変色、腐朽等し難く、安定した品質を長期間維持することができる。
【0032】
さらに、本発明の温泉水又は鉱泉水の浄化方法は、温泉排水に原木を浸漬することにより、温泉排水の浄化装置等がなくても温泉排水中に含まれるフッ素やホウ素等の有害成分が原木に含浸されるので、これらの有害成分を極めて高い除去率で除去することができ、有害成分の含有率が極めて低く安全な温泉排水を排出することにより地球環境の改善に大きく寄与することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の木材の製造方法を示す図である。
【図2】本発明の他の木材の製造方法を示す図である。
【図3】本発明の温泉水又は鉱泉水の浄化方法の手順を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0035】
本発明の木材は、温泉水又は鉱泉水の含有成分を含浸させてなることを特徴とするものである。
【0036】
本発明の木材に用いる樹木としては、品種や生育地等に特に限定されるものではなく、用途に応じて様々な樹木を利用することができる。かかる樹木としては、例えば、アイリスローズ、アオダモ、アオハダ(青膚)、アカガシ(赤樫)、アカシナ(赤科)、アカダモ、アガチス、アカマツ(赤松)、アガモクウエ、アサダ、アサメラ、アスペン、アズサ(梓)、アスナロ(翌檜)、アニソプテア、アニグレ、アバク、アピトン、アメリカネム、アメリカンホワイトウッド、アメリカンリン、アフリカ黒檀、アフリカ紫檀、アフリカンチーク、アフリカンチェリー、アフリカンパドウク、アフリカンブラックウォルナット、アフリカンブラックウッド、アフリカンマホガニー、アプロノ、アフロルモシア、アべム、アボジラ、アマビリスファー、アムーラ、アラスカシーダー、アランガ、アルストニア、アルトカルプス、アルダー、アルーダ、アルビチアファルカータ、アルモン、アララギ(蘭)、アユース、アンチアリス、アンブラナ、アンベロイ、イースタンポプラ、イースタンホワイトパイン、イエローシーダー、イエローステルキュリア、イエローターミナリア、イエローバーチ、イエローファー、イエローポプラ、イエローラワン、イエローメランチ、イゲム、シイビンゴ、イスノキ(柞)、イタヤカエデ(板屋楓)、イチイ(一位)、イチョウ(銀杏)、イヌエンジュ(犬槐)、イヌグス(犬楠)、イヌシデ(犬四手)、イヌマキ(犬槙)、イブキ(伊吹)、イペ、イロコ、インチア、インデアンウォルナット、インデアンローズウッド、インテュレ、インドシタン(印度紫檀)、インピール、ウイロー、ウエスタンヘムロック、ウエスタンレッドシーダー、ウエンジ、ウォルナット、ウダイカンバ、ウブンボク(烏文木)、ウリン、ウルンダイ、ウンスギ(云杉)、エクポゴイ、エシンガン、エゾマツ(蝦夷松)、エノキ(榎)、エビアラ、エボディア、エボニー、エリアンスカヤ、エリマ、エルム、エヨン、エンジュ(槐)、オウシュウアカマツ(欧州赤松)、オウシュウトウヒ(欧州唐檜)、オオガシ(大樫)、オクメ、オドム、オニグルミ(鬼胡桃)、オバンコル、オフン、オベシ、オベチェ、オマツ(雄松)、オリーブウッド、オレゴンパイン、オワワ、オンコ、カアトアンバンカル、カイズカイブキ(貝塚伊吹)、カイン、カエデ(楓)、カキノキ(柿の木)、カサイ、カセッタ、カダム、ガタンブ、カツラ(桂)、カナダツガ、カナディアンポプラ、カナリーウッド、カナリューム、カバ(樺)、カピアック、カプール・カポール、カブーン、カマゴン、カメレレ、カヤ(榧)、カラマツ(唐松)、ガラムート、カランタス、カランパヤン、ガム、カリビアマツ、カリン(花欄)、カロフィルム、カロリナポプラ、カユチナ、カワグルミ(川胡桃)、カンバラ、キタゴヨウ(北五葉)、キハダ(黄肌)、ギホ、キャナリーホワイトウッド、キャンプノスペルマ、キリ(桐)、キレット、キンマツ(金松)、グイマツ、クインズランドウォールナット、クウイラ、クサマキ、クス(楠)、グバス、クモスギ(雲杉)、クリ(栗)、クリンキパイン、クルイン、クロマツ(黒松)、クワ(桑)、グレートメープル、グラナディラ、グラバック、クラロウォルナット、グランドファー、クルミ(胡桃)、クロガキ(黒柿)、クロキ(黒木)、クロべ(黒檜)、クンバンスマンコ、ケドンドン、ケバジンゴ、ケバンス、ケヤキ(欅)、ケレダン、ゲロンガン、ケンパス、ケンポナシ(玄圃梨)、コア、コウノキ(香の木)、コウヤマキ(高野槙)、コクタン(黒檀)、コクロジュア、ココボロ、コットンウッド、コティベ、コーディア、コバノトネリコ、コブニレ、ゴヨウトガ(五葉栂)、ゴヨウマツ(五葉松)、ゴムノキ、コリーナ、ゴールデンエルム、ゴンサロアルベス、サクラ(桜)、ササフラス、サトウカエデ(砂糖楓)、サップガム、サテンシカモア、サペリ、サマン、サル、サワグルミ(沢胡桃)、サワラ(椹)、サワラトガ(椹栂)、サンタマリア、サントスローズウッド、サンバ、シイ(椎)、シウリザクラ、シオジ(塩地)、ジェルトン、シカモア、ジゲラ、シコロ、シタン(紫檀)、シチヨウジュ(七葉樹)、シッポマホガニー、シトカスプルース、シナノキ(科の木)、シバグリ(柴栗)、シベリアカラマツ、シマルバ、ジャティ、ジャラ、ジャムガキ(暹羅柿)、シュガーメープル、シュリアンバツ、シュリザクラ(朱利桜)、ジョンコン、シラガシ(白樫)、シラリ、ジリコテ、シルキーオーク、シルバーチェリー、シルバーハート、シルバーメープル、シロタガヤ、スイートガム、スギ(杉)、スクプラ、スコッチパイン、ストローブマツ、ネイクウッド、スプルース、スリアン、スロアネラ、セイナンカバ(西南樺)、セコイア、セイヨウハコヤナギ(西洋箱柳)、セセンドッグ、セプター、ゼブラウッド、ゼブラノ、セペチール、セランガンカチャ、セランガンクニン、セランガンバツ、セルティス、セン(栓)、センゴンラウト、センダン(栴檀)、センピロール、ソノケリン、ソバノキ、ソフトメープル、ソレンエゾマツ(ソ連蝦夷松)、ソレンカラマツ(ソ連唐松)、ソレントドマツ(ソ連椴松)、ソロモンマホガニー、ソンサルン、ダークレッドメランチ、ターミナリア、ダイゾックス、タイヒ(台檜)、タイヘイヨウテツボク(太平洋鉄木)、タイワンスギ(台湾杉)、タイワンヒノキ(台湾檜)、タイワンベニヒノキ(台湾紅檜)、タウン、ダオ、タガヤサン(鉄刀木)、ダグラススプルース、ダグラスファー、タタジュバ、タブノキ(椨)、ダフリカ、タブリン、タベブイア、タマグス、タモ、タララ、ダルダル、タルト、ダンタ、チーク、チェリー、チェリーマホガニー、チトラ、チャイニーズオーク(中国楢)、チャントンピアン、チャンチン(香椿)、チャンパカ、チューリップウッド、チューン、中国スプルース、チュティール、チョウセンゴヨウ(朝鮮五葉)、チョウセンマツ(朝鮮松)、チロ、チンウィン、チンチャン、チンフタ、ツガ(栂)、ツキ(槻)、ツゲ(黄楊)、ツブラジイ、テック、テチガイシタン(手違紫檀)、テラリン、テレンタン、デロヤナギ、テュレ、テントウ、テンポナシ(手棒梨)、ドイツトウヒ(独逸唐檜)、トガ(栂)、トガサワラ(栂椹)、トキワカエデ(常磐楓)、トキワガキ(常磐柿)、トチノキ(栃)、トドマツ(椴松)、トネリコ、トラ、ドリアン、ドロノキ(白楊)、ドロヤナギ(泥柳)、ナーラ、ナイジェリアチーク、ナトー、ナラ(楢)、ナンヨウカツラ(南洋桂)、ナンヨウギリ(南洋桐)、ナンヨウヒバ(南洋ヒバ)、ニガキ(苦木)、ニヤトー、ニューギニアウォールナット、ニューギニアローズウッド、ニャーギニアバスウッド、ニュージーランドマツ、ニレ(楡)、ネズコ(鼠子)、ネズミサシ(鼠刺)、ノーザンシルキーオーク、ノーブルファー、ノルウエーパイン、バーケラ、ハードメープル、バーチ、バープルハート、パーフェロー、バーリニア、バイオレットウッド、パイン、ウマルフィン、パオロッサ、ハカランダ、バターナット、バタイ、パタゴニアンメープル、バク、バクチカン、バグラス、パシフィックシルバーファー、パシフィックマドローネ、パシフィックメープル、ハックベリー、バスウッド、パドウク、バラウ、パラキウム、パラゴム、バラモミ(薔薇樅)、ハリギリ(針桐)、ハリモミ(針樅)、パリサンダー、パリサンドルドコンゴ、バルサ、ハルニレ(春楡)、パロサピス、ハワイアンコア、バン、バンキライ、ハンノキ(榛の木)、ピーオーシーダー、ピーカン、ビーチ、ピーラ、ビターナット、ビテックス、ビッグリーフメープル、ヒッコリー、ビヌアン、ヒノキ(檜)、ヒバ(羅漢柏)、ヒロハノキハダ、ヒメコマツ(姫小松)、ヒメシャラ(姫娑羅)、ピメロデンドロン、ビルマランスウッド、ビャクシン(柏槇)、ビンタンゴール、フープパイン、ファルカタ、フィリピンマホガニー、フジキ(藤木)、フジグルミ(藤胡桃)、プジック、フジマツ(富士松)、ブナ(椈)、ブビンガ、プライ、ブラウンターミナリア、ブラジリアンローズウッド、ブラジリアンメープル、ブラックウォールナット、ブラックチェリー、ブラックビーン、ブラックメープル、プランチョネラ、プルプウレペック、ペーパーバーチ、ベイスギ(米杉)、ベイトウヒ(米唐檜)、ベイトガ・ベイツガ(米栂)、ベイヒ(米檜)、ベイヒバ(米ひば)、ベイマツ(米松)、ベイモミ(米樅)、ベダル、ベテ、ベニヒ(紅檜)、ベニマツ(紅松)、ベリアン、ペルポック、ヘムファー、ヘムロック、ペンシルシダー、ベンベン、ポートオーフォードシーダー、ボウダラ、ホオ(朴)、ホクヨウエゾマツ(北洋蝦夷松)、ホクヨウカラマツ(北洋唐松)、ホクヨウトドマツ(北洋椴松)、ボックスエルダー、ポドカルプス、ポプラ、ボリビアンローズウッド、ボルネオアイアンウッド、ボルネオカンフーウッド、ホワイトアッシュ、ホワイトウッド、ホワイトオーク、ホワイトシカモア、ホワイトシリス、ホワイトセラヤ、ホワイトチーズウッド、ホワイトファー、ホワイトポプラ、ホワイトメランチ、ホワイトラワン、ホンマキ(本槙)、ポンデロッサパイン、ボンベイブラックウッド、マイサック、マキ(槙)、マコレー、マカモン、マカンバ(真樺)、マツ(松)、マトア、マドロナ、マホガニー(桃花心木)、マラス、マルガイ、マルバ、マルバオ、マヤピス、マンガシロノ、マンソニア、ミズナラ(水楢)、ミズメ、ミルキーパイン、ミルクツリー、ミレシア、ムクノキ(椋の木)、ムニンガ、ムブル、ムイラカチアラ、ムラサキタガヤサン(紫鉄刀木)、メープル、メダン、メマツ(雌松)、メラウィス、メラピ、メルサワ、メルボウ、メンクラン、モアビ、モミ(樅)、モラド、モラベ、モレイラ、モンゴリナラ、モンキーポッド、ラーチ、ライトレッドフィリピンマホガニー、ライトレッドメランチ、ラクヨウショウ(落葉松)、ラジアタマツ、ラバーウッド、ラパチョ、ラブラ、ラブルナム、ラミン、ラワン、ラング、ランラン、リオグランデバリサンダー、リグナムバイタ、リツェア、リュウソウボク(癒瘡木)、リュウノウジュ(龍脳樹)、リンデン、リンパ、リングア、リンパガ、ルンバウヤ、レースウッド、レインツリー、レターウッド、レッドウッド、レッドオーク、レッドガム、レッドシダー、レッドパイン、レッドファー、レッドメープル、レッドメランチ、レッドラワン、ローズウッド、ローソンサイプレス、ロキナイ、ロフォペタルム、ロブレ、ロラグボラ、ヤカール、ヤクスギ(屋久杉)、ヤス、ヤチダモ(谷地だも)、ヤチハンノキ、ヤマエンジュ(山槐)、ヤマグワ(山桑)、ヤマザクラ(山桜)、ヤン、ユティル、ユリノキ(百合木)、ヨーロピアンウォルナット、ヨーロピアンブレーン、ヨーロピアンビーチ、ヨーロピアンラーチ、ヨーロピアンレッドウッド、ヨグソミネバリ(夜糞峰榛)、ワイルドチェリー、ワカ、ワワ等が挙げられる。
【0037】
また、本発明において用いる温泉水又は鉱泉水としては、湧出地や泉質等により特に限定されるものではなく、用途に応じて様々な温泉水又は鉱泉水を利用することができる。温泉水又は鉱泉水の泉質としては、単純泉、二酸化炭素泉、炭酸水素泉、塩化物泉、硫酸塩泉、含鉄泉、含アルミニウム泉、含銅−鉄泉、硫黄泉、酸性泉及び放射能泉等が挙げられるが、これらのいずれを利用するものであってもよい。
【0038】
このような温泉水又は鉱泉水の具体例を示せば、北海道の稚内温泉、豊富温泉、浜頓別温泉、枝幸温泉、歌登温泉、利尻富士温泉、礼文温泉、天塩川温泉、さるふつ温泉、ピンネシリ温泉、岩尾温泉、神居岩温泉、初山別温泉、苫前温泉、羽幌温泉、旭温泉、天塩温泉、層雲峡温泉、旭岳温泉、吹上温泉、天人峡温泉、白金温泉、十勝岳温泉、中岳温泉、大雪高原温泉、有毒温泉、愛山渓温泉、協和温泉、五味温泉、びふか温泉、ぽんぴら温泉、温根湯温泉、滝の湯温泉、丸瀬布温泉、北見温泉、かみゆうべつ温泉、網走湖畔温泉、ウトロ温泉、岩尾別温泉、カムイワッカ湯の滝、養老牛温泉、川北温泉、羅臼温泉、瀬石温泉、相泊温泉、阿寒湖温泉、雌阿寒温泉、川湯温泉、摩周温泉、屈斜路湖畔温泉郷(仁伏温泉、屈斜路湖温泉、池の湯温泉、コタン温泉、三香温泉、和琴温泉)、オーロラ温泉、十勝川温泉、幕別温泉、糠平温泉、幌加温泉、然別湖畔温泉、菅野温泉、鹿の湯、山田温泉、しほろ温泉、芽登温泉、芦別温泉、北竜温泉、秩父別温泉、ながぬま温泉、由仁温泉、定山渓温泉、小金湯温泉、豊平峡温泉、薄別温泉、恵庭温泉、支笏湖いとう温泉、支笏湖温泉、丸駒温泉、三石温泉、静内温泉、新冠温泉、門別温泉、沙流川温泉、平取温泉、樹海温泉、朝里川温泉、ニセコ温泉郷(五色温泉、昆布川温泉、ニセコアンヌプリ温泉、ニセコ駅前温泉、ニセコ昆布温泉、ニセコ新見温泉、ニセコ東山温泉、ニセコ薬師温泉、ニセコ湯本温泉)、積丹温泉、雷電温泉、盃温泉、ふるっぷ温泉、真狩温泉、京極温泉、留寿都温泉、黒松内温泉、寿都温泉、川上温泉、モッタ海岸温泉、千走川温泉、宮内温泉、登別温泉、カルルス温泉、虎杖浜温泉、白老温泉、樽前温泉、しらかば温泉、楽々温泉、洞爺湖温泉、洞爺月浦温泉、洞爺温泉、壮瞥温泉、仲洞爺温泉、財田温泉、弁景温泉、北湯沢温泉、蟠渓温泉、伊達温泉、豊浦温泉、鶴の湯温泉、鵡川温泉、湯ノ岱温泉、貝取澗温泉、奥美利河温泉、湯の川温泉、谷地頭温泉、水無海浜温泉、知内温泉、流山温泉、川汲温泉、鹿部温泉、濁川温泉、銀婚湯温泉、見市温泉、平田内温泉、長万部温泉、二股ラヂウム温泉、恵山温泉等、青森県の嶽温泉、百沢温泉、湯段温泉、境関温泉、黒石温泉郷(温湯温泉、落合温泉、板留温泉、青荷温泉)、大鰐温泉、高増温泉、平賀温泉郷(唐竹温泉、大坊温泉、温川温泉、南田温泉)、碇ヶ関温泉郷(古遠部温泉、湯の沢温泉、関の庄温泉、秋元温泉、相乗温泉)、浅虫温泉、酸ヶ湯温泉、城ヶ倉温泉、八甲田温泉、荒川温泉、たらポッキ温泉、三内温泉、浪岡温泉、黄金崎不老不死温泉、みちのく温泉、平舘不老不死温泉、竜飛崎温泉、小泊温泉、稲垣温泉、下風呂温泉、大間温泉、薬研温泉、湯野川温泉、恐山温泉、馬門温泉、古牧温泉、上北温泉郷、五戸まきば温泉、十和田湖温泉郷(焼山温泉、蔦温泉、猿倉温泉、谷地温泉)、十和田湖畔温泉、田子温泉、福田温泉等、岩手県の金田一温泉、安比温泉、松川温泉、東八幡平温泉、藤七温泉、繋温泉、鶯宿温泉、国見温泉、網張温泉、東和温泉、湯田温泉峡、夏油温泉、花巻温泉郷(花巻温泉、台温泉、松倉温泉、志戸平温泉、渡り温泉、大沢温泉、山の神温泉、高倉山温泉、鉛温泉、新鉛温泉)、一関温泉郷(須川高原温泉、真湯温泉)等、宮城県の秋保温泉、作並温泉、鳴子温泉郷(鳴子温泉、東鳴子温泉、川渡温泉、中山平温泉、鬼首温泉)、峩々温泉、かもしか温泉、温湯温泉、湯浜温泉、青根温泉、遠刈田温泉、鎌先温泉、小原温泉、白石湯沢温泉、二口温泉、定義温泉、松島温泉等、秋田県の乳頭温泉郷(鶴の湯温泉、大釜温泉、妙乃湯温泉、蟹場温泉、孫六温泉、黒湯温泉)、八幡平温泉郷(玉川温泉、後生掛温泉、蒸ノ湯温泉、大深温泉)、田沢湖高原温泉郷、水沢温泉郷、夏瀬温泉、大湯温泉、湯瀬温泉、日景温泉、矢立温泉、矢立峠温泉、男鹿温泉郷、森岳温泉、秋田温泉、滝温泉、かすみ温泉、湯ノ岱温泉、象潟温泉、仁賀保温泉、大滝温泉、大葛温泉、強首温泉郷、秋ノ宮温泉郷、泥湯温泉、小安峡温泉、大湯温泉、須川温泉、大内ぽぽろっこ温泉、岩城温泉、上畑温泉等、山形県の銀山温泉、碁点温泉、天童温泉、東根温泉、上山温泉、蔵王温泉、寒河江温泉、黒沢温泉、瀬見温泉、赤倉温泉、肘折温泉、今神温泉、草薙温泉、羽根沢温泉、小野川温泉、白布温泉、大平温泉、滑川温泉、姥湯温泉、五色温泉、赤湯温泉、あつみ温泉、湯田川温泉、由良温泉、湯野浜温泉、湯ノ田温泉、鳥海温泉、長沼温泉、松山温泉、波渡崎温泉、立岩海底温泉等、福島県の東山温泉、芦ノ牧温泉、西山温泉、柳津温泉、早戸温泉、湯ノ花温泉、木賊温泉、熱塩温泉、日中温泉、湯野上温泉、大塩温泉、大塩裏磐梯温泉、裏磐梯川上温泉、中ノ沢温泉、沼尻温泉、新鶴温泉、会津川口温泉、沼沢温泉、昭和温泉、只見温泉、玉梨温泉、西山温泉、檜枝岐温泉、飯坂温泉、穴原温泉、高湯温泉、信夫温泉、土湯温泉(野地温泉、新野地温泉、鷲倉温泉)、微温湯温泉、岳温泉、くろがね温泉、磐梯熱海温泉、郡山温泉、甲子温泉、新甲子温泉、二岐温泉、岩瀬湯本温泉、いわき湯本温泉、いわき蟹洗温泉、岩井戸温泉、母畑・石川温泉郷(母畑温泉、猫啼温泉、片倉温泉、塩ノ沢温泉)、ならは羽黒山温泉、天神岬温泉等、茨城県の大子温泉、袋田温泉、川中子温泉、塩ノ沢温泉、平潟港温泉、五浦温泉、鵜の岬温泉、奥久慈温泉郷、湯ノ網温泉、大洗温泉、筑波温泉、磯原温泉等、栃木県の鬼怒川温泉、川治温泉、湯西川温泉、奥鬼怒温泉郷(川俣温泉、女夫渕温泉、八丁湯、加仁湯)、日光湯元温泉、光徳温泉、中禅寺温泉、篭岩温泉、塩原温泉郷(大網温泉、福渡温泉、塩釜温泉、塩の湯温泉、畑下温泉、門前温泉、古町温泉、中塩原温泉、上塩原温泉、新湯温泉、元湯温泉)、那須温泉郷(板室温泉、三斗小屋温泉、北温泉、大丸温泉、弁天温泉、八幡温泉、那須湯本温泉)、大沢温泉、柳沢温泉、芦野温泉、馬頭温泉郷、大田原温泉、佐久山温泉、黒羽温泉、湯津上温泉、矢板温泉、塩谷温泉、松島温泉、喜連川温泉、小川温泉、早乙女温泉、高根沢温泉、上河内温泉、益子温泉、赤見温泉、地蔵の湯、足尾温泉等、群馬県の四万温泉(日向見温泉)、川中温泉、松ノ湯温泉、沢渡温泉、川原湯温泉、草津温泉、万座温泉、鹿沢温泉、奥嬬恋温泉、花敷温泉、半出来温泉、つま恋温泉、尻焼温泉、湯の平温泉、霧積温泉、吉井温泉、塩ノ沢温泉、伊香保温泉、老神温泉、水上温泉郷(水上温泉、上牧温泉、奈女沢温泉、湯ノ小屋温泉、宝川温泉、湯檜曾温泉、鵜の瀬温泉、谷川温泉)、みくに温泉郷(猿ヶ京温泉、湯宿温泉、川古温泉、法師温泉)、赤城温泉、敷島温泉、片品温泉、磯部温泉、三福温泉、藪塚温泉、五色温泉、梨木温泉、榛名湖温泉、浅間隠温泉郷(薬師温泉、鳩の湯温泉)等、埼玉県の奥秩父鉱泉郷(日野温泉、白久温泉、柴原温泉、鳩の湯温泉)、秩父高篠鉱泉郷(新木鉱泉、不動の湯温泉、和銅温泉、美やま温泉、山田温泉)、大滝温泉、巴川温泉郷、武甲温泉、秩父川端温泉、秩父温泉、千鹿谷鉱泉、小鹿野温泉、両神温泉、名栗温泉、黒山鉱泉、サイボク天然温泉、永久保鉱泉、小川温泉、玉川温泉、都幾川温泉、さいたま清河寺温泉、行田温泉、北本温泉、百穴温泉、四季の湯温泉、児玉温泉、神流川温泉、百観音温泉、白岡温泉、春日部湯元温泉、越谷温泉、吉川温泉、神川温泉等、千葉県の犬吠埼温泉、白子温泉、亀山温泉、曽呂温泉、七里川温泉、矢指ヶ浦温泉、養老渓谷温泉、勝浦温泉、白浜温泉、千倉温泉等、東京都の岩蔵温泉、板橋温泉、数馬温泉、鶴の湯温泉、麻布十番温泉、蒲田温泉、大島温泉、新島温泉、八丈島温泉、地鉈温泉、足付温泉等、神奈川県の箱根温泉郷(姥子温泉、箱根湯本温泉、宮ノ下温泉、小涌谷温泉、塔ノ沢温泉、強羅温泉、仙石原温泉、芦ノ湖温泉、芦の湯温泉)、根府川温泉、湯河原温泉、江の島温泉、大磯温泉、平塚温泉、阿部倉温泉、三浦マホロバ温泉、伊勢原温泉、飯山温泉、七沢温泉(かぶと湯温泉)、広沢寺温泉、半原温泉、中川温泉、別所温泉、鶴巻温泉、美女谷温泉、藤野温泉、綱島温泉、中里温泉、湯ノ花温泉等、新潟県の赤倉温泉、関温泉、池の平温泉、燕温泉、雨飾温泉、鵜の浜温泉、焼山温泉、笹倉温泉、松之山温泉、蓮華温泉、姫川温泉、蒲原温泉、越後湯沢温泉、貝掛温泉、湯之谷温泉郷(大湯温泉、駒の湯温泉)、六日町温泉、広田温泉、西谷温泉、蓬平温泉、越後長野温泉、赤湯温泉、五十沢温泉、馬越温泉、塩ノ入温泉、かまぶろ温泉、三島谷温泉、寺泊岬温泉、桂温泉、月岡温泉、瀬波温泉、岩室温泉、弥彦温泉、咲花温泉、塩の湯温泉、湯田上温泉、五頭温泉郷(村杉温泉、今板温泉、出湯温泉)、山北ゆり花温泉等、富山県の宇奈月温泉、金太郎温泉、小川温泉、黒薙温泉、鐘釣温泉、名剣温泉、祖母谷温泉、地獄谷温泉、みくりが池温泉、立山温泉、下の茗温泉、天神山温泉、法林寺温泉、生地温泉、呉羽山温泉、鯰温泉、音川温泉、山田温泉、寺尾温泉、林道温泉、福光華山温泉、川合田温泉、大牧温泉、岩井戸温泉、宮島温泉、大谷温泉、北山鉱泉、吉峰温泉、亀谷温泉等、石川県の加賀温泉郷(山代温泉、山中温泉、粟津温泉、片山津温泉)、金沢温泉郷(湯涌温泉、深谷温泉、犀川峡温泉、曲水温泉)、白山温泉郷(河内千丈温泉、白山一里野温泉、中宮温泉、白峰温泉、白山杉の子温泉)、美川温泉、辰口温泉、赤瀬温泉、加賀三谷温泉、和倉温泉、葭ヶ浦温泉、能登輪島温泉、ねぶた温泉、縄文真脇温泉、恋路温泉、赤崎温泉、湯川温泉等、福井県の芦原温泉、三国温泉、越前玉川温泉、越前厨温泉、敦賀トンネル温泉、佐野温泉、鳩ヶ湯、花はす温泉等、山梨県の赤石温泉、石和温泉、神の湯温泉、川浦温泉、天科温泉、桔梗温泉、甲斐大泉温泉、甲府温泉、ほったらかし温泉、裂石温泉、佐野川温泉、下部温泉、湯沢温泉、正徳寺温泉、積翠寺温泉、鼓川温泉、奈良田温泉、南部アルカディア温泉、西山温泉、韮崎旭温泉、はやぶさ温泉、フカサワ温泉、富士河口湖温泉郷、真木温泉、増富ラジウム温泉、三富温泉、藪の湯温泉、山口温泉、山中湖温泉、湯村温泉、竜王ラドン温泉、十谷温泉郷、増富温泉、塩山温泉等、長野県の中条温泉、北野温泉、上野原温泉、和山温泉、切明温泉、小赤沢温泉、屋敷温泉、湯滝温泉、野沢温泉、戸狩温泉、瑞穂温泉、鬼島温泉、よませ温泉、竜王温泉、長嶺温泉、加賀井温泉、山の神温泉、五色温泉、山田温泉、奥山田温泉、馬曲温泉、戸倉上山田温泉、北志賀温泉、木戸池温泉、熊の湯温泉、志賀山温泉、硯川温泉、発哺温泉、幕岩温泉、丸池温泉、湯田中渋温泉郷(安代温泉、角間温泉、上林温泉、沓野温泉、地獄谷温泉、渋温泉、新湯田中温泉、星川温泉、穂波温泉、湯田中温泉)、浅間温泉、美ヶ原温泉、上高地温泉、のりくら温泉郷(乗鞍高原温泉)、白骨温泉、崖の湯温泉、沢渡温泉、中の湯温泉、坂巻温泉、赤怒谷温泉、白馬八方温泉、白馬鑓温泉、葛温泉、小谷温泉、奉納温泉、島温泉、豊科温泉、中房温泉、穂高温泉、大町温泉郷、扉温泉、鹿教湯温泉、霊泉寺温泉、大塩温泉、別所温泉、田沢温泉、沓掛温泉、本沢温泉、松原湖泉、星野温泉、中棚温泉、高峰温泉、初谷温泉、角間温泉、春日温泉、上諏訪温泉、下諏訪温泉、毒沢温泉、蓼科温泉、渋御殿湯温泉、横谷峡温泉、芹ヶ沢温泉、蓼科三室温泉、早太郎温泉、昼神温泉、天竜峡温泉、池の平温泉、小渋温泉、鹿塩温泉、岡谷温泉、菱野温泉、須坂温泉、仙仁温泉、子安温泉、蕨温泉、布引温泉、牟礼温泉、塩の道温泉、馬羅尾温泉、飯田温泉、裾花峡温泉、稲子温泉、棧温泉、小坂温泉、鹿の湯温泉、上山田温泉、千古温泉、七味温泉、松川渓谷温泉、和山温泉、おぶせ温泉、仏岩温泉、開田温泉、王滝温泉、灰沢温泉、柿其温泉、代山温泉、滝見温泉、田川浦温泉、長者温泉、天狗温泉、立科温泉、蝶が岳温泉、湯ヶ洞温泉等、岐阜県の下呂温泉、小坂温泉郷(濁河温泉、湯屋温泉、下島温泉)、奥飛騨温泉郷(平湯温泉、福地温泉、新平湯温泉、栃尾温泉、新穂高温泉)、白川郷平瀬温泉、割石温泉、渡合温泉、池田温泉、白川温泉、長良川温泉、うすずみ温泉、南濃温泉、若栗温泉、奈川温泉、本沢温泉、星野温泉、塩壺温泉、豊科温泉、御岳明神温泉、駒の湯温泉、黒姫温泉等、静岡県の伊豆湯河原温泉、熱海温泉、網代温泉、伊豆山温泉、伊東温泉、赤沢温泉、大川温泉、北川温泉、熱川温泉、片瀬温泉、白田温泉、稲取温泉、下田温泉、湯ヶ野温泉、下賀茂温泉、河津七滝温泉、峰温泉、今井浜温泉、伊豆長岡温泉、修善寺温泉、
湯ヶ島温泉、畑毛温泉、奈古谷温泉、大仁温泉、白岩温泉、土肥温泉、小土肥温泉、堂ヶ島温泉、雲見温泉、松崎温泉、大沢温泉、戸田温泉、寸又峡温泉、梅ヶ島温泉、舘山寺温泉、倉真温泉、法泉寺温泉、渋川温泉、弁天島温泉等、愛知県の湯谷温泉、三谷温泉、西浦温泉、飛島温泉、尾張温泉、添沢温泉、形原温泉、内津温泉、稲武夏焼温泉、吉良温泉、南知多温泉郷、笹戸温泉、小渡温泉等、三重県の湯の山温泉、榊原温泉、長島温泉、火の谷温泉、大山田温泉、木曽岬温泉、鍋田川温泉、きいながしま古里温泉、鈴鹿サーキット温泉、鈴鹿さつき温泉、志摩温泉郷、浜島温泉、阿児温泉、湯ノ口温泉、有久寺温泉、猪の倉温泉、赤目温泉、奥香肌峡温泉等、滋賀県の雄琴温泉、びわ湖温泉、須賀谷温泉、比良招福温泉等、京都府の嵐山温泉、岩滝温泉、木津温泉、久美の浜温泉、久美浜シーサイド温泉、あやべ温泉、天橋立温泉、福知山温泉、夕日ヶ浦温泉、宇川温泉、湯の花温泉、るり渓温泉等、大阪府の箕面温泉、犬鳴山温泉、牛滝温泉、摂津峡温泉、高槻樫田温泉、天見温泉等、兵庫県の城崎温泉、竹野温泉、シルク温泉、浜坂温泉郷(七釜温泉、浜坂温泉、二日市温泉)、湯村温泉、香住温泉郷(香住温泉、矢田川温泉、佐津温泉、柴山温泉)、よふど温泉、黒川温泉、有馬温泉、太山寺温泉、湊山温泉、宝塚温泉、武田尾温泉、吉川温泉、竹の湯温泉、赤穂御崎温泉、塩田温泉、洲本温泉、こんだ薬師温泉、籠坊温泉、白雲谷温泉、鍬渓温泉、加古川温泉、一宮温泉等、奈良県の十津川温泉郷(湯泉地温泉、十津川温泉、上湯温泉)、洞川温泉、天の川温泉、入之波温泉、上北山温泉、吉野温泉、西吉野温泉、東吉野温泉、信貴山温泉、奥香落温泉等、和歌山県の花山温泉、南紀白浜温泉、椿温泉、南紀勝浦温泉、湯川温泉、湯の花温泉、鶴の湯温泉、龍神温泉、熊野本宮温泉郷(湯の峰温泉、川湯温泉、渡瀬温泉)、神通温泉、奥熊野温泉、上小野温泉、高野温泉、二川温泉、加太淡嶋温泉、夏山温泉等、鳥取県の岩井温泉、鳥取温泉、浜村温泉、皆生温泉、鹿野温泉、吉岡温泉、大栄温泉、とっとり梨の花温泉郷、関金温泉、東郷温泉、羽合温泉、三朝温泉等、島根県の玉造温泉、湯の川温泉、鷺ノ湯温泉、湯抱温泉、海潮温泉、松江しんじ湖温泉、出雲湯村温泉、海潮温泉、斐乃上温泉、三瓶温泉、有福温泉、美又温泉、三瓶温泉、旭温泉、風の国温泉、温泉津温泉、湯谷温泉、大谷温泉等、岡山県のあわくら温泉、奥津温泉、小森温泉、苫田温泉、湯郷温泉、湯原温泉等、広島県の湯来温泉、湯坂温泉、湯の山温泉、君田温泉、宮浜温泉、矢野温泉、鞆の浦温泉等、山口県の鶴ヶ浜温泉、三丘温泉、湯野温泉、湯田温泉、鳴滝温泉、片倉温泉、一ノ俣温泉、湯谷温泉、川棚温泉、江汐湖温泉、王喜温泉、糸根温泉、持世寺温泉、黄波戸温泉、湯免温泉、長門湯本温泉、俵山温泉、油谷湾温泉、阿武川温泉、萩本陣温泉、湯ノ口温泉、於福温泉等、徳島県の祖谷温泉、新祖谷温泉、大歩危温泉、紅葉温泉、鷲敷温泉、御所温泉、宍喰温泉、船瀬温泉、神山温泉、八万温泉、ふいご(こうつ)温泉等、香川県の塩江温泉、美霞洞温泉、こんぴら温泉郷等、愛媛県の道後温泉郷(道後温泉、奥道後温泉、東道後温泉(媛彦温泉、星乃岡温泉、久米之癒、東道後のそらともり)、南道後温泉、道後さや温泉、権現温泉、見奈良温泉、川内温泉)、鈍川温泉、湯ノ浦温泉、本谷温泉、湯之谷温泉、別子温泉、多々羅温泉、小薮温泉、亀ヶ池温泉等、高知県の北川温泉、足摺岬温泉、猪野沢温泉、蘇鶴温泉、よさこい温泉、黒潮温泉等、福岡県の船小屋温泉、新宮温泉、香椎温泉、休暇村志賀島温泉、篠栗温泉、久山温泉、博多天然温泉、原鶴温泉、吉井温泉、脇田温泉、二日市温泉、筑後川温泉、博多温泉、薬王寺温泉、所田温泉、柿下温泉、方城温泉等、佐賀県の嬉野温泉、武雄温泉、熊の川温泉、古湯温泉等、長崎県の雲仙温泉、小浜温泉、島原温泉、壱岐湯ノ本温泉、荒川温泉等、熊本県の阿蘇温泉郷(阿蘇内牧温泉、阿蘇赤水温泉、地獄温泉、垂玉温泉)、南小国温泉郷(黒川温泉、満願寺温泉、田の原温泉)、杖立温泉、奴留湯温泉、はげの湯温泉、山鹿温泉、熊入温泉、玉名温泉、菊池温泉、三加和温泉、平山温泉、下田温泉、松島温泉、弓ヶ浜温泉、植木温泉、湯の児温泉、湯の鶴温泉、日奈久温泉、人吉温泉等、大分県の別府温泉(別府温泉、浜脇温泉、観海寺温泉、堀田温泉、明礬温泉、鉄輪温泉、柴石温泉、亀川温泉)、塚原温泉、由布院温泉、湯平温泉、天ヶ瀬温泉、湯ノ釣温泉、日田温泉、長湯温泉、七里田温泉、法華院温泉、赤川温泉、三船温泉、久住高原温泉、紅殻之湯温泉、満天望温泉、荻の里温泉、九重九湯(宝泉寺温泉、筋湯温泉、川底温泉、竜門温泉、湯坪温泉、壁湯温泉、筌の口温泉、長者原温泉、寒の地獄温泉)、九酔渓温泉、星生温泉、牧の戸温泉、馬子草温泉等、宮崎県の綾温泉、京町温泉、湯之元温泉等、鹿児島県の霧島温泉郷(湯之谷温泉、丸尾温泉)、霧島神宮温泉、指宿温泉、開聞温泉、市比野温泉、湯之元温泉、新川渓谷温泉郷(妙見温泉、日当山温泉)、宮之城温泉、湯之尾温泉、川内高城温泉、紫尾温泉、吹上温泉、有村温泉、藺牟田温泉、海潟温泉、古里温泉、重富温泉、尾之間温泉、屋久島温泉、平内海中温泉、東温泉、湯向温泉等、沖縄県の山田温泉、ちゃたん恵み温泉、中乃湯温泉、宮古島温泉、シギラ温泉、西表温泉等の温泉水又は鉱泉水が挙げられる。
【0039】
なお、本発明においては、自然の中で自噴しており且つその泉源を利用した商業施設等が存在しない野湯や、商業施設等の撤退等の理由により放置されている廃温泉も利用できる。廃温泉としては、例えば、香草温泉、入之葉温泉近くの五色湯跡、川北温泉、湯田温泉峡の見立温泉等が利用できる。
【0040】
また、泉質又は湧出地の異なる温泉水又は鉱泉水の複数を混合して利用してもよい。
【0041】
また、本発明の木材に含浸させる温泉水又は鉱泉水の含有成分の含浸量は、木材1cm当たり1×10−4〜100μg、好ましくは1×10−3〜10μg、更に好ましくは1×10−2〜1μgであることが望ましい。これらの含浸量の範囲を逸脱した場合には、後述する本発明の木材の各用途に適用することができなくなるので好ましくない。
【0042】
また、上述した木材に含浸させる温泉水等の含有成分としては、例えば、遊離炭酸、銅(II)イオン(Cu2+)、アルミニウムイオン(Al3+)、リチウムイオン(Li)、ストロンチウムイオン(Sr2+)、バリウムイオン(Ba2+)、鉄(II)イオン(Fe2+)、鉄(III)イオン(Fe3+)、マンガン(II)イオン(Mn2+)、水素イオン(H)、臭素イオン(Br)、ヨウ素イオン(I)、フッ素イオン(F)、ヒ酸水素イオン(HAsO2−)、メタ亜ヒ酸(HAsO)、硫化水素イオン(HS)、チオ硫酸イオン(S2−)、硫化水素(HS)、メタホウ酸(HBO)、メタケイ酸(HSiO)、重炭酸ソーダ(NaHCO)、ラドン(Rn)、ラジウム塩等が挙げられる。
【0043】
次に、図1及び2を参照して本発明の木材の製造方法について説明する。
【0044】
まず、図1に示すように、上記樹木を伐採して枝を払ったもの(原木)を用意する。
【0045】
次に、上記温泉水又は鉱泉水を貯留池(水中貯木場)に注水する。利用する温泉水又は鉱泉水は前述した温泉地等の原泉に限られず、原泉に水を加えて薄めたもの、また、それらを温泉浴場や一般家庭等で使用した後の排水等を利用してもよい。かかる工程で使用する温泉水等の温度は、5℃以上、好ましくは15℃以上、更に好ましくは34℃以上であることが望ましい。上記温度範囲を逸脱した場合には、原木に含まれる樹脂等の乾燥阻害物質が温泉水等へ溶出され難くなり、原木に含浸させる含有成分の含浸量が十分ではなくなり、また、その後乾燥させたときに原木の乾燥が阻害されるので好ましくない。なお、温度を上記範囲内に調節するために、原泉等を加熱したり、冷却したり、水を加えて薄めて利用してもよい。
【0046】
次いで、上述の温泉水又は鉱泉水を注水した水中貯木場に原木を投入して原木を貯木場に浮かべ、又は必要に応じて他の樹木等の重しを原木の上に載せて完全に水中に沈めて、所定時間経過後に原木を引き上げる。かかる原木を水中に浸漬する時間は、0.5〜2000日、好ましくは0.5〜1500日、更に好ましくは0.5〜1000日であることが望ましい。上記浸漬時間範囲を逸脱した場合には、本発明の木材に上記所定量の含有成分を含浸させることができなくなるので好ましくない。
【0047】
その後、温泉水等の含有成分を含浸した原木を、既知の方法により乾燥させる。一般に原木等の乾燥方法には、天然乾燥、即ち、太陽光や風等の自然エネルギーを利用して乾燥させるものと、人工乾燥、即ち、乾燥室内の温度や湿度等の諸条件を人工的に制御して乾燥させるものとがあるが、本発明ではこれらのいずれを用いてもよい。ただし、天然乾燥のみで15%程度の含水率まで乾燥させようとすると非常に長い期間を要するので、天然乾燥を用いる場合には人工乾燥と適宜組み合わせて用いるのが好ましい。
【0048】
最後に、乾燥させた原木の樹皮を剥がし、角材や板材等の用途に応じた形状に製材して木材を得る。
【0049】
また、上述のように原木を温泉水等に浸漬する以外にも図2に示すように、水中貯蔵していた原木を貯木場から取り出し乾燥させ、その後原木の樹皮を剥がして大まかに製材(1次製材)した木材を温泉水等に所定期間浸漬し、所定期間経過後当該木材を取り出して乾燥させて、所望の板材や角材等に製材(2次製材)して出荷してもよい。
【0050】
なお、上述した原木又は木材を温泉水等に浸漬して乾燥させる工程を1回のみではなく複数回繰り返して温泉水等の含有成分の原木への含浸量を適宜調節してもよい。
【0051】
上述のようにして得られた本発明の木材は、例えば、家屋や商業施設等の建築に用いる建材、タンスや犬小屋等に用いられる家具用材、弓矢、槍の柄、棍棒等に用いられる運動具用材、積み木、こけし、独楽等に用いられる玩具用材、杵や臼等に用いられる調理具用材、鍬等の柄等に用いられる農具用材、筆やペン等の軸等に用いられる文具用材、ブラシ等の柄等に用いられる掃除具用材、バイオリン、ギター、大正琴等の弦楽器、オーボエ、クラリネット、フルート、ピッコロ等の木管楽器、ピアノやチェンバロ等の鍵盤楽器、これらの楽器の付属品等の製作に用いられる楽器用材、木彫りやチェーンソーアート等に用いる彫刻用材、船舶用材、航空機用材、パルプ用材、化学工業用材等として利用することができる。
【0052】
次に、本発明の温泉水又は鉱泉水の浄化方法について図3を参照して説明する。本発明の温泉水又は鉱泉水の浄化方法は、温泉水等に原木を浸漬して温泉水等に含まれる有害成分を当該原木に含浸させることにより除去することを特徴とするものである。当該温泉水等の排水に含まれる有害成分としては、ホウ素、ホウ素化合物、フッ素又はフッ素化合物等がある。
【0053】
本発明の浄化方法は、図3に示すように、まず、温泉水又は鉱泉水を貯水池に注水して一定量貯水する。次いで、当該貯水池に原木又は木材を投入し、所定時間当該原木等を貯水池に浸漬させる。そして、温泉水等に含まれるフッ素等の有害成分を原木に含浸させる。その後、投入した原木等を取り出して、貯水池に残った温泉水等を排水する。
【0054】
また、貯水池に原木を投入する回数は1回に限られず、温泉水等に含まれる有害成分の濃度を計測(モニタリング)しながら、所望の濃度となるように必要に応じて原木を投入する回数を調節してもよい。なお、原木等を複数回貯水池に投入する際に投入する原木等は、毎回新しい原木等(有害成分が含浸されていない原木等)を投入してもよいし、1回又は複数回有害成分を含浸させた原木等を再度投入してもよい。
【0055】
なお、貯水池から取り出して回収した原木等は上述のとおり防虫及び芳香効果等に優れるので建材や家具材等として利用してもよいし、単に燃料等として利用してもよい。
【0056】
上記浄化方法においては、上記貯水池を複数用意しておき、1つの貯水池に注水が終了したら次の貯水池に注水し、それが終了したらさらに次の貯水池に注水するというように各工程を順次各貯水池に適用していけば、最後の貯水池への注水が終了した時に、最初に注水した貯水池の浄化処理が完了するようになるので、ほぼ連続的に排水の浄化処理を行うことができる。
【0057】
さらに、上記浄化方法では、原木等の貯水池への浸漬時間、投入回数を適宜調節することにより10〜100%の有害成分の除去率を達成することができる。
【0058】
上述のとおり、本発明の浄化方法によれば、上記木材の製造が可能となるばかりでなく、当該温泉水等に含まれる有害成分を確実に除去することが可能となり、簡易かつ簡便に環境に負荷を与えない安全な排水に浄化することができる。
【0059】
なお、本発明の木材及びその製造方法並びに温泉水又は鉱泉水の浄化方法は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【産業上の利用可能性】
【0060】
上述したように、本発明によれば、防虫効果やアロマ効果を有する木材を製造することができると同時に、温泉水等に含まれる有害成分を除去して浄化された安全な温泉排水とすることができるので極めて有用である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
温泉水又は鉱泉水の含有成分を含浸させてなることを特徴とする、木材。
【請求項2】
前記温泉水又は鉱泉水の泉質が、単純温泉、二酸化炭素泉、炭酸水素塩泉、塩化物泉、硫酸塩泉、含鉄泉、含アルミニウム泉、含銅−鉄泉、硫黄泉、酸性泉若しくは放射能泉又はこれらの混合泉であることを特徴とする、請求項1に記載の木材。
【請求項3】
前記含有成分は、遊離炭酸、銅(II)イオン(Cu2+)、アルミニウムイオン(Al3+)、リチウムイオン(Li)、ストロンチウムイオン(Sr2+)、バリウムイオン(Ba2+)、鉄(II)イオン(Fe2+)、鉄(III)イオン(Fe3+)、マンガン(II)イオン(Mn2+)、水素イオン(H)、臭素イオン(Br)、ヨウ素イオン(I)、フッ素イオン(F)、ヒ酸水素イオン(HAsO2−)、メタ亜ヒ酸(HAsO)、硫化水素イオン(HS)、チオ硫酸イオン(S2−)、硫化水素(HS)、メタホウ酸(HBO)、メタケイ酸(HSiO)、重炭酸ソーダ(NaHCO)、ラドン(Rn)又はラジウム塩であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の木材。
【請求項4】
前記含有成分を1cm当たり1×10−4〜100μg含浸してなることを特徴とする、請求項1〜3の何れか1項に記載の木材。
【請求項5】
建材、家具用材、運動具用材、玩具用材、調理具用材、農具用材、文具用材、掃除具用材、楽器用材、彫刻用材、船舶用材、航空機用材、パルプ用材又は化学工業用材であることを特徴とする、請求項1〜4の何れか1項に記載の木材。
【請求項6】
温泉水又は鉱泉水に原木又は木材を浸漬して前記温泉水又は鉱泉水の含有成分を前記原木又は木材に含浸させる工程を有することを特徴とする、木材の製造方法。
【請求項7】
前記温泉水又は鉱泉水の泉質が、単純温泉、二酸化炭素泉、炭酸水素塩泉、塩化物泉、硫酸塩泉、含鉄泉、含アルミニウム泉、含銅−鉄泉、硫黄泉、酸性泉若しくは放射能泉又はこれらの混合泉であることを特徴とする、請求項6に記載の木材の製造方法。
【請求項8】
前記含有成分は、遊離二酸化炭酸、銅(II)イオン(Cu2+)、アルミニウムイオン(Al3+)、リチウムイオン(Li)、ストロンチウムイオン(Sr2+)、バリウムイオン(Ba2+)、鉄(II)イオン(Fe2+)、鉄(III)イオン(Fe3+)、マンガン(II)イオン(Mn2+)、水素イオン(H)、臭素イオン(Br)、ヨウ素イオン(I)、フッ素イオン(F)、ヒ酸水素イオン(HAsO2−)、メタ亜ヒ酸(HAsO)、硫化水素イオン(HS)、チオ硫酸イオン(S2−)、硫化水素(HS)、メタホウ酸(HBO)、メタケイ酸(HSiO)、重炭酸ソーダ(NaHCO)、ラドン(Rn)又はラジウム塩であることを特徴とする、請求項6又は7に記載の木材の製造方法。
【請求項9】
前記工程の処理時間が0.5〜2000日であることを特徴とする、請求項6〜8の何れか1項に記載の木材の製造方法。
【請求項10】
前記工程の処理温度が5℃以上であることを特徴とする、請求項6〜9の何れか1項に記載の木材の製造方法。
【請求項11】
前記工程による前記原木又は木材への含浸量が1cm当たり1×10−4〜100μgであることを特徴とする、請求項6〜10の何れか1項に記載の木材の製造方法。
【請求項12】
温泉水又は鉱泉水に原木又は木材を浸漬して前記温泉水又は鉱泉水の有害成分を除去する工程を有することを特徴とする、温泉水又は鉱泉水の浄化方法。
【請求項13】
前記温泉水又は鉱泉水の泉質が、単純温泉、二酸化炭素泉、炭酸水素塩泉、塩化物泉、硫酸塩泉、含鉄泉、含アルミニウム泉、含銅−鉄泉、硫黄泉、酸性泉若しくは放射能泉又はこれらの混合泉であることを特徴とする、請求項12に記載の温泉水又は鉱泉水の浄化方法。
【請求項14】
前記有害成分は、ホウ素、ホウ素化合物、フッ素又はフッ素化合物であることを特徴とする、請求項12又は13に記載の温泉水又は鉱泉水の浄化方法。
【請求項15】
前記工程の処理時間が、0.5〜2000日であることを特徴とする、請求項12〜14の何れか1項に記載の温泉水又は鉱泉水の浄化方法。
【請求項16】
前記工程の処理温度が5℃以上であることを特徴とする、請求項12〜15の何れか1項に記載の温泉水又は鉱泉水の浄化方法。
【請求項17】
前記有害成分の除去率が10〜100%であることを特徴とする、請求項12〜16の何れか1項に記載の温泉水又は鉱泉水の浄化方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate