説明

未固結物質を搬送するためのコンベヤスクリュー

未固結物質を搬送するためのコンベヤスクリュー装置であって、前記未固結物質を押圧するアルキメデススクリュー(21)を回転するように作用するパワーユニット(20)と、円筒体(31)中に前記アルキメデススクリュー(21)と前記未固結物質とを収容する前記未固結物質のチャージングホッパー(30)と、使用者に向けて前記未固結物質を搬送する搬送チャンネル(40)と、この搬送チャンネル(40)中に与えられる前記未固結物質の押圧要素と、前記未固結物質を伴った押圧する空気の逆流を防ぐように前記搬送チャンネル(40)への貫通孔(63)を閉じるための逆流防止装置(70)とを具備している。この逆流防止装置(70)は、弾性部材(81、90)の作用を受けるプレート(71A)が設けられたシャッター(71)を有しており、前記弾性部材は、前記貫通孔(63)の開閉のいかなる工程でも、前記円筒体(31)中で前記物質を搬送するように矢印(F1)によって規定されている第1の方向と常にほぼ直交している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、未固結物質を搬送するためのコンベヤスクリュー装置に関わる。このようなコンベヤスクリュー装置は、本分野では、「パウダーポンプ」としても知られている。
【0002】
特に、本発明は、セメント、石灰などの未固結物質の搬送に有効に適用されるが、このことに限定されない。従って、本発明に対する明確な説明が、普遍性を失わないで、以下に為される。
【背景技術】
【0003】
現在市場にある未固結物質を搬送するためコンベヤスクリューは、
−前記未固結物質を押圧するようにアルキメデススクリューを回転させるためのパワーユニットと、
−円筒体中に少なくとも搬送路の1つのセクションのための前記未固結物質と前記アルキメデススクリューとを収容する、前記未固結物質のチャージングホッパーと、
−前記円筒体に直列して接続され、使用者に向けて前記未固結物質を搬送する搬送チャンネルと、
−前記搬送チャンネル中に与えられる前記未固結物質の空圧要素と、
−押圧する空気の逆流を防ぎ、前記アルキメデススクリューと前記搬送チャンネルとの間の遷移部にある逆流防止装置と、を有している。
【0004】
この形式のコンベヤスクリューは、ジェットの形態で前記搬送チャンネル中に射出された空気を口(BC)へと逆流させないで前記ホッパーから落ちるように、未固結物質を連続してチャージすることが、可能でなければならない。
【0005】
実際に、一般に使用されているシステムでは、搬送している空気が、使用者にとって非常に望ましくない方法で、流れを変えることと、前記ホッパーのチャージ口から逆流することと、かくして前記未固結物質の一部を外部に搬送することを防ぐために、且つ前記ホッパーの口に空気と粒子とを放出することを防ぐために、前記未固結物質の圧縮を利用するように提案されている。
【0006】
周知の解決法では、チェックバルブが、前記ホッパーの口への、空気と粒子との逆流を防ぐように適用されている。この場合、ディスクが周エッジに取着されており、この周エッジは、この重さのために、前記アルキメデススクリューが収容されている前記円筒体と前記搬送チャンネルとの間の貫通したセクションを閉じる。
【0007】
しかしながら、この形式のシステムの複数の機能的制限のうちの1つは、安心のために、搬送される粒子が細かく且つ圧縮可能でなければならず、この結果、一連の詰め物(plug)が、前記アルキメデススクリューのピッチを減じることによって形成され得る。これら詰め物は、前記ホッパーの口への空気の逆流を防ぐように互いに連なっている。
【0008】
更に、このシステムによって研磨特性のある未固結物質を搬送することは、前記アルキメデススクリューのコイルでの大きな摩擦が、前記スクリューと前記円筒体との間のカップリングに悪影響を与える。従って前記コイルと前記円筒体の内壁との間にある物質によって与えられるシール作用を減じるので、更なる問題である。
【0009】
使用時に、詰め物のような物質が前記搬送チャンネル中に落ちると、これは、圧縮された空気の少なくとも1つのジェットによって囲まれる。まず、このようなジェットは、前記詰め物を壊し、前記詰め物に属している粉末を使用者に向けて搬送するために必要なエネルギーに影響を与える。
【発明の概要】
【0010】
従って、本発明の主要な課題は、未固結物質を搬送するための、上述の欠点が無く、使用が容易で且つコスト効果があるコンベヤスクリュー装置を提供することである。
【0011】
かくして、本発明に従えば、未固結物質を搬送するためのコンベヤスクリュー装置は、添付の請求項に従って提供される。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】図1は、第1の構成(閉じられたシャッター)の本発明の未固結物質を搬送するためのコンベヤスクリュー装置の組立図である。
【図2】図2は、第2の構成(開かれたシャッター)の本発明の未固結物質を搬送するためのコンベヤスクリュー装置の組立図である。
【図3】図3は、図1の装置に使用される、押圧する空気の逆流を防ぐための逆流防止装置の組立図である。
【図4】図4は、図3に示されている逆流防止装置に付属しているシャッターを示す図である。
【図5】図5は、図4に示されているシャッターの一部に入れられる金属インサートを示す図である。
【図6】図6は、図1、図2の装置に使用されているフランジ付きスリーブを示す図である。
【図7】図7は、図3に示されている逆流防止装置に使用されるプレートの隣接カラーを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明は、非制限的な実施形態を示す添付の図を参照して、説明される。
【0014】
図1及び図2では、参照符号10が、本発明の、未固結物質を搬送するためのコンベヤスクリュー装置の全体を示している。
【0015】
このような装置10は、直列で配置されている以下の装置、即ち、
−アルキメデススクリュー21の回転軸(X)にほぼ平行で第1の矢印(F1)によって規定されている第1の方向に従って未固結物質を搬送するアルキメデススクリュー21を回転させるように作用する、モータレデューサユニット(a motoreducer unit)20と、
−円筒体31中に、搬送路の少なくとも1つのセクションのための前記アルキメデススクリュー21と前記未固結物質とを収容し、前記第1の矢印(F1)によって規定されている第1の方向にほぼ直交している第2の矢印(F2)によって規定されている第2の方向の、(チャージ口(BC)が設けられている、)未固結物質のチャージングホッパー30と、
−前記円筒体31に直列して配置され、使用者(図示されていない)に向って前記未固結物質を搬送する搬送チャンネル40と、
−前記搬送チャンネル40中の未固結物質の空圧ジェット(図示されていない)であって、このジェットは、第3の矢印(F3)によって規定されている第3の方向に沿って方向付けられており、この第3の方向は、第4の矢印(F4)によって規定されている第4の方向、即ち前記物質が前記円筒体31から前記搬送チャンネル40(下記参照)中に落ちる方向とほぼ直交する、空圧ジェットと、を有している。
【0016】
前記円筒体31は、樹脂、例えばポリウレタンによって形成されていることが有効である。更に、前記アルキメデススクリュー21のコイルもまた、ポリウレタンによって形成されていることが有効である。
【0017】
この場合、前記円筒体31は、樹脂によって形成されているために弾性的であり、前記アルキメデススクリュー21のコイルに適合し得る。このコイルと前記円筒体31の内壁との間の摩擦の削減によって、一般の機械より長い機械が使用可能となり、従って、前記アルキメデススクリュー21の一般の回転速度より低速の回転速度によって、同じ結果が得られ得る。本発明では、前記アルキメデススクリューの搬送速度の低下が、減速機を使用することによって生じる。更に、従来のシステムと比べて60−70%少ないパワーが、前記アルキメデススクリュー21を回転させるために使用される。
【0018】
更に、対応する前記コイルの直径(D)に応じた前記アルキメデススクリュー21の長さ(L)の最小値及び最大値が、より少ないモータパワーによって種々の未固結物質の好ましい流速を得るために、理論的に算出されている。
(L最小値)=4(D)
(L最大値)=6(D)
また、このような理論的な結果は、同出願人によって行われた種々の実験によって、確認されている。
【0019】
図1、図2に示されているように、実際では、ポリウレタンによって形成されていることが同様に有効である結合スリーブ50(図6)が、前記円筒体31と前記搬送チャンネル40との間に配置されている。
【0020】
前記搬送チャンネル40に徐々に送られる圧縮された未固結物質の詰め物が、スリーブ50と、隣接するカラー60との中で、前記アルキメデススクリュー21の最後のコイルに形成されている。このような詰め物は、後で判るように、外部への空気の逆流を防ぐ。
【0021】
更に、図7を参照すると、前記隣接するカラー60は、前記円筒体31と前記スリーブ50との両方の理想的な連結を示す円筒形状の部分62を有していることが、重要である。
【0022】
以下に説明される技術的な理由のために、前記円筒形状の部分62には、鋭い周エッジ62*が設けられており、このようなエッジは、前記円筒形状の部分62に生じ得る未固結物質の塊を破壊するように作用する(下記参照)。
【0023】
図1及び図2に示されているように、前記フランジ付きスリーブ50は、前記搬送チャンネル40の入口部分である箱形状体41の壁(WL)を間に挟むようにして、前記隣接カラー60と結合されている。
【0024】
前記箱形状体41は、未固結物質が前記搬送チャンネル40へと通過できるように、開口部(OP)を有していることが明らかである。
【0025】
前記搬送チャンネル40は、パイプ43で終端しているファンネル42を更に有しており、このファンネル42の長手方向の対称軸(Y)は、前記第3の矢印(F3)によって規定されている第3の方向とほぼ平行であり、一方で、このような軸(Y)は、前記第4の矢印(F4)によって規定されている第4の方向とほぼ直交している。
【0026】
前述のように、未固結物質を使用位置(図示されていない)に吐出する前記空圧ジェット(図示されていない)は、前記第3の矢印(F3)によって規定されている前記第3の方向にほぼ平行な軸を有するように、パイプ43中に与えられる。従って、この軸は、前記パイプ43の軸(Y)に対しても平行である。
【0027】
図1、図2、図3、図7に詳細に示されているように、逆流防止装置(70)は、(前記周エッジ62*を有する)貫通孔63に関連して設けられており、この逆流防止装置は、前記パイプ43中の前記ジェットによって吐出される空気が、前記ホッパー30の前記口(BC)へと逆流することを防ぐ。この空気は、未固結物質の分子を一緒に搬送しており、これら分子が周囲に分散されると、この周囲と前記未固結物質の前記チャージ口(BC)の付近の操縦者とに対して、非常に有害な影響を与える。
【0028】
前記逆流防止装置70の構成部材が、図3に詳細に示されている。
【0029】
図3は、前記逆流防止装置70がまずディスク形状のシャッター71(図4)を有していることを、示している。このシャッターは、ポリウレタンのような樹脂によって形成されていることが有効であるが、必ずしも樹脂によって形成されなくてもよい。
【0030】
ちなみに、前記ディスク形状のシャッター71は、前記逆流防止装置70中で特に使用されると説明されているが、物質搬送の分野で使用される他の同様に興味深い使用が、可能である。従って、前記シャッター71は、添付の図面を参照して説明されているものとは異なる状況で動作することが、考えられる。
【0031】
前記シャッター71は、次に、軸(Z)を有するプレート71Aを有しており、このプレート71Aは、同軸の穿孔されたハブ71Bと、1つの部品として形成されている。前記軸(Z)は、使用時に、前記アルキメデススクリュー21の前述の回転軸(X)の延長上にあることが理想である。
【0032】
前記穿孔されたハブ71Bは、前記プレート71Aの側面(FC)から突出しており、同じ直径のカラー73が中に挿入されている中心盲穴72を有している。前記カラー73は、金属の材料によって形成されており、前記穿孔されたハブ71Bの一部分71B*を前記カラー73に取着させる取着スクリュー(図示されていない)が設けられているクリップ(FSC)によって、前記中心盲穴72中に留められている。
【0033】
複数の溝75が、前記カラー73の内面74に設けられており、これら溝75は、使用時に、同軸のねじ付ロッド78と一体であるシャフト77に配置されている対応する複数の細長いレリーフ76に結合される。前記細長いレリーフ76と前記溝75との結合は、前記カラー73に対する前記シャフト77の回転を防止し、第5の2頭の矢印(F5)によって規定されている2つの方向に従った前記シャフト77の摺動を可能にする。
【0034】
逆流防止装置70は、前記シャフト77の前記シャッター71の反対側に配置されている調整ディスク79を更に有している。
【0035】
この調整ディスク79には、前記ねじ付ロッド78が使用時に中に挿入される中心孔80が設けられている(図3参照)。
【0036】
次に、螺旋ばね81があり、このばねは、使用時に、このばねのコイルによって、前記カラー73と前記シャフト77と前記ねじ付ロッド78の一部とを囲んでいる。
【0037】
図3に示されているように、使用時、前記螺旋ばね81の第1の端部81Aが、前記一部分71B*と前記カラー73の外面との間の隙間によって形成された肩部(SP)に支持され、前記螺旋ばね81の第2の端部81Bが、使用時、前記調整ディスク79の一面(SUP)に支持される。
【0038】
更に、図3に示されているように、2つのナット82A、82Bが、前記調整ディスク79の両側で、前記ねじ付ロッド78に、ねじ込まれている。前記ナット82A、82Bは、前記調整ディスク79と一緒に、前記2頭の矢印(F5)によって規定されている2つの方向のうちの一方に前記調整ディスク79を軸移動させることによって、これらの位置に応じて前記螺旋ばね81の事前の付勢力を調整するために、使用される(図1、図2参照)。
【0039】
更に、前記ねじ付ロッド78の自由端部(EL)が、周知の手段(図示されていない)によって前記箱形状体41の壁(WL)に固定される。
【0040】
前述の部材の特定の配置のために、シャッター71とカラー73とは、前記シャフト77と、これと一体である前記ねじ付ロッド78と、前記調整ディスク79とに対して移動し得る。前記シャッター71の移動は、前記第5の2頭の矢印(F5)によって規定されている2つの方向の一方で、行われることが明らかである。
【0041】
言い換えると、前記貫通孔63の開閉のいかなる工程でも、前記螺旋ばね81の作用を受ける前記シャッター71は、前記円筒体31中で未固結物質を搬送するように前記矢印(F1)によって規定されている第1の方向とほぼ直交するように、常に保たれている。
【0042】
使用時に、前記ホッパー30から落ちる未固結物質は、前記アルキメデススクリュー21のコイルによって、前記搬送チャンネル40に向かって押される。
【0043】
前記アルキメデススクリューの最後のコイルでは、フランジ付きスリーブ50と隣接カラー60とに、詰め物の一種が、設けられており、この詰め物は、前記シャッター71の正面(FF)によって生じられる抵抗に対して前記未固結物質を押圧することによって、与えられる(図3参照)。
【0044】
そして、この詰め物は、前記アルキメデススクリュー21のコイルによって、前記シャッター71に押圧される。このアルキメデススクリュー21のコイルによって前記詰め物に与えられる力が,
前記螺旋ばね81によって与えられる弾性力を超えると、前記シャッター71は、(前記第5の2頭の矢印(F5)によって規定されている1つの方向で、)右に移動し、かくして、ほぼ円筒形の吐出面を開ける。この吐出面は、前記円筒形状の部分62の周エッジ62*と前記プレート71Aの周エッジ71*(図3、図4参照)との間に設けられている。
【0045】
言い換えると、前記物質は、前記隣接するカラー60から前記搬送チャンネル40に、落ちる未固結物質の、全周角(whole round angle)を囲む「ファン」の性質によって、吐出される。
【0046】
図4、図5に詳しく示されているように、調和的な鋼鉄(harmonic steel)によって、もしくはローバスト性と弾性とに類似した特徴を有している他の材料によって好ましくは形成されている硬化フォイル90が、例えばポリウレタンによって好ましくは形成されている前記プレート71Aに、設けられている。
【0047】
実際に、硬化部材を含んでいないプレート71Aは、プラスチック材料の機械的性質の自然な衰退によって、時間の経過によって弾性と弾力とを失い得る。
【0048】
図4及び図5に示されている実施形態では、前記硬化フォイル90は、中から複数のほぼ台形の部材92が径方向に延びている中心孔91を有している。完成された部品では、前記硬化フォイル90は、前記プレート71Aが置かれている面と同じ面上に実質的に置かれており、また、前記プレート71Aを形成している樹脂によって、両面に完全に取着され得る。
【0049】
「ベルビルワッシャ」の一種であるこのような硬化フォイル90は、このフォイル90が設けられている前記プレート71Aに、弾力と弾性との特徴を与え、かくして、このプレート71Aを、所望の使用に完全に適合させる。従って、実際に、前記プレート71Aは、前記円筒形状の部分62の周エッジ62*(図7参照)に支持されることによって、前記貫通孔63を閉じるために必要な弾性を、時間が経過しても、失わない。前述のように、前記周エッジ62*は、前記円筒形状の部分62に生じ得る未固結物質の塊を破壊するように作用するほどに、鋭い。この周エッジ62*に未固結物質をなくすことが、前記プレート71Aのこの周エッジ62*に対する完全な接着を可能にし、従って、空気/未固結物質の混合物が前記円筒体31中の前記ホッパー30の前記口(BC)に逆流するのを防ぐ改良されたシールを、形成する。
【0050】
本発明の未固結物質を搬送するためのコンベヤスクリュー装置の主要な効果は、空気/未固結物質の混合物の、前記搬送チャンネルから前記ホッパーのチャージ口への望ましくない逆流が防がれ、かくして、未固結物質の一部の外部への有害な散布が防がれることである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
未固結物質を搬送するためのコンベヤスクリュー装置(10)であって、
−前記未固結物質を押圧するアルキメデススクリュー(21)を回転するように作用するパワーユニット(20)と、
−円筒体(31)中に搬送路の少なくとも1つのセクションのための前記アルキメデススクリュー(21)と前記未固結物質とを収容する前記未固結物質のチャージングホッパー(30)であって、前記未固結物質は、前記アルキメデススクリュー(21)の回転軸(X)に対してほぼ平行で矢印(F1)によって規定されている第1の方向に従って搬送される、チャージングホッパー(30)と、
−前記円筒体(31)に直列して接続され、使用者に向けて前記未固結物質を搬送する搬送チャンネル(40)と、
−前記搬送チャンネル(40)中に与えられる前記未固結物質の押圧要素と、
−前記未固結物質を伴った押圧する空気の逆流を防ぐように前記搬送チャンネル(40)への貫通孔(63)を閉じるための逆流防止装置(70)と、を具備する装置において、
前記逆流防止装置(70)は、弾性部材(81、90)の作用を受けるプレート(71A)が設けられているシャッター(71)を有しており、このシャッターは、前記貫通孔(63)の開閉のいかなる工程でも、前記円筒体(31)中で前記物質を搬送するように矢印(F1)によって規定されている第1の方向と、常にほぼ直交していることを特徴とする、装置(10)。
【請求項2】
前記プレート(71A)は、前記プレート(71A)の一側面(FC)から突出しており中心盲穴(72)を有している穿孔されたハブ(71B)と、一体且つ同軸であることを特徴とする、請求項1に記載の装置(10)。
【請求項3】
金属のカラー(73)が、前記中心盲穴(72)中に挿入されており、このカラーは、前記中心孔(72)と同じ直径を有し、またこのカラーには複数の溝(75)が設けられており、これら溝(75)は、使用時に、同軸のロッド(78)と一体であるシャフト(77)に設けられている対応する複数の細長いレリーフ(76)に結合され、そして、前記細長いレリーフ(76)と前記溝との結合が、前記カラー(73)に対する前記シャフト(77)の回転を防ぎ、2頭の矢印(F5)によって規定されている2つの方向に従った前記シャフト(77)の摺動を可能にすることを特徴とする、請求項1に記載の装置(10)。
【請求項4】
前記逆流防止装置(70)は、前記シャフト(77)の前記シャッター(71)の反対側に配置されている調整ディスク(79)を更に有しており、この調整ディスク(79)には、前記ねじ付ロッド(78)が使用時に中に挿入される中心孔(80)が設けられていることを特徴とする、請求項2又は3に記載の装置。
【請求項5】
前記逆流防止装置(70)は、螺旋コイル(81)を更に有しており、この螺旋コイルは、使用時に、このコイルによって前記カラー(73)と前記シャフト(77)との両方を囲むことを特徴とする請求項4に記載の装置(10)。
【請求項6】
使用時に、前記螺旋ばね(81)の第1の端部(81A)が、前記穿孔されたハブ(78B)の一部分(78B*)と前記カラー(73)の外面との間の隙間によって形成された肩部(SP)に支持され、前記螺旋ばね(81)の第2の端部(81B)が、前記調整ディスク(79)の一面(SUP)に支持されることを特徴とする、請求項5に記載の装置(10)。
【請求項7】
複数の調整手段(82A、82B)が、使用時に、前記ねじ付ロッド(78)と結合されており、これら調整手段(82A、82B)は、前記調整ディスク(79)と一緒に、2頭の矢印(F5)によって規定されている2つの方向の一方に従って前記調整ディスク(79)を軸移動させることによって、これらの位置に応じて前記螺旋ばね(81)の事前の付勢力を調整することを特徴とする、請求項6に記載の装置(10)。
【請求項8】
円筒形状の手段(50、60)が、前記円筒体(31)と前記搬送チャンネル(40)との間に配置されており、この中に、前記逆流防止装置(70)の力に対して前記未固結物質の圧縮によって生じられる詰め物が、与えられていることと、前記円筒形状の手段(50、60)に設けられる前記貫通孔(63)には、生じ得る未固結物質の塊を破壊するように作用する鋭い周エッジ(62*)が設けられていることとを特徴とする、請求項1乃至7のいずれか1に記載の装置(10)。
【請求項9】
前記プレート(71A)には、「ベルビルワッシャ」の一種として形成された硬化フォイル(90)が設けられていることを特徴とする、請求項1乃至8のいずれか1に記載の装置(10)。
【請求項10】
前記硬化フォイル(90)は、径方向に延びる複数の部材(92)を備えた中心孔(91)を有していることを特徴とする、請求項9に記載の装置(10)。
【請求項11】
前記部材(92)は台形であることを特徴とする、請求項10に記載の装置(10)。
【請求項12】
前記アルキメデススクリュー(21)と前記円筒体(31)とは、樹脂、例えばポリウレタンによって形成されていることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1に記載の装置(10)。
【請求項13】
前記円筒形状の手段(50、60)は、樹脂、例えばポリウレタンによって形成されていることを特徴とする請求項7に記載の装置(10)。
【請求項14】
前記硬化フォイル(90)は、調和的な鋼鉄によって形成されていることを特徴とする請求項8乃至11のいずれか1に記載の装置(10)。
【請求項15】
前記シャッター(71)は、前記円筒形状の部分(62)の周エッジ(62*)と前記プレート(71A)の周エッジ(71*)との間に設けられているほぼ円筒形の吐出面を開けることを特徴とする請求項7乃至14のいずれか1に記載の装置(10)。
【請求項16】
樹脂によって形成されたプレート(71A)を有しているシャッター(71)であって、このプレート(71A)には、「ベルビルワッシャ」の一種として形成された硬化フォイル(90)が設けられている、シャッター(71)。
【請求項17】
前記硬化フォイル(90)は、複数の径方向の部材(92)が設けられている中心孔(91)を有していることを特徴とする、請求項16に記載のシャッター(71)。
【請求項18】
前記部材(92)は台形であることを特徴とする、請求項16に記載のシャッター(71)。
【請求項19】
前記硬化フォイル(90)は、調和的な鋼鉄によって形成されており、樹脂の層、特にポリウレタン樹脂の層に取り付けられることを特徴とする、請求項16乃至18のいずれか1に記載のシャッター(71)。
【請求項20】
未固結物質を搬送するためのコンベヤスクリュー装置(10)であって、
−少なくとも1つのコイルが設けられており、未固結物質を押圧するアルキメデススクリュー(21)を回転するように作用するパワーユニット(20)と、
−搬送路の少なくとも1つのセクションのための前記アルキメデススクリュー(21)と前記未固結物質とを収容している円筒体(31)中の前記未固結物質のチャージングホッパー(30)であって、この未固結物質は、前記アルキメデススクリュー(21)の回転軸(X)に対してほぼ平行である矢印(F1)によって規定されている第1の方向に従って搬送される、チャージングホッパー(30)とを具備する装置において、
対応するコイルの直径(D)に応じて前記アルキメデススクリュー(21)の長さ(L)の最小値及び最大値が、
(L最小値)=4(D)
(L最大値)=6(D)
であることを特徴とする装置(10)。
【請求項21】
装置(10)は、未固結物質を伴った押圧する空気の逆流を防ぐように前記搬送チャンネル(40)への貫通孔(63)を閉じるための逆流防止装置(70)を更に有することと、
この逆流防止装置(70)は、弾性部材(81、90)の作用を受けるプレート(71A)が設けられているシャッター(71)を有しており、このシャッターは、前記貫通孔(63)の開閉のいかなる工程でも、前記円筒体(31)中で前記物質を搬送するように矢印(F1)によって規定されている第1の方向と常にほぼ直交していることとを特徴とする、請求項20に記載の装置(10)。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2011−529837(P2011−529837A)
【公表日】平成23年12月15日(2011.12.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−521651(P2011−521651)
【出願日】平成21年8月3日(2009.8.3)
【国際出願番号】PCT/IB2009/006438
【国際公開番号】WO2010/026453
【国際公開日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【出願人】(511031892)ワム・インダストリアル・エス.ピー.エー. (1)
【氏名又は名称原語表記】WAM INDUSTRIALE S.p.A.
【住所又は居所原語表記】Strada degli Schiocchi, 12, Modena, Italy
【Fターム(参考)】