説明

材料を搬送するための装置および方法

【課題】ローラシステム型のコンベヤ装置と比較して部品数が減らされ、機械加工の過程で発生する湿ったチップスのごとき材料を搬送しても操作不良を起こさないコンベヤシステムを提供する。
【解決手段】コンベヤベルト60がベルト60の各側部に沿って設けられているコード部材63,64を備えている材料搬送用の装置および方法。コード部材63,64が、スロット61,62が形成されたトラック組立体34,38に嵌合するよう構成されており、これにより、コード部材63,64が、コンベヤが駆動されたときにトラック組立体34,38に対して摺動するようになっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書で開示される搬送方法および搬送装置は、一般的に、後に乾燥材料と流体とに分離される湿ったチップスの如き搬送材料に関するものであり、さらに詳細には、材料を、ある場所から次の場所までコンベアベルトにより搬送するために、コンベアベルト、コード部材およびキーホールスロット付きトラック組立体(keyhole slot track assembly)を用いるコンベア装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
本発明は、本明細書において参照することによりその全内容を援用する、2005年8月8日に出願された米国仮出願第60/706、640号および2006年6月7日に出願された米国仮出願第60/804、151号に基づく米国特許法119(e)の利益の享受を主張するものである。
【0003】
機械加工作業の過程において発生する湿ったチップスのごとき材料を搬送するため、コンベヤシステムを用いることが公知になっている。湿ったチップスは、それが発生する工作機械ステーションにおいてコンベヤ上に載せられる場合が多い。次いで、このコンベヤは、湿ったチップスを、ネメディ(Nemedi)に付与された米国特許第5,106,487号に記載されているが如き遠心分離機へ搬送する。湿ったチップスは、この遠心分離器において、乾燥したチップスと流体とに分離されるようになっている。
【0004】
湿ったチップスの搬送には、さまざまなコンベヤ装置が用いられる。一つのシステムでは、金属製コンベヤベルトまたはプラスチック製コンベヤベルトが用いられており、そのベルトの側部には、複数のローラ組立体が取り付けられている。ローラ組立体は、コンベヤ装置の両側の位置に設けられているトラックに乗るように構成される台車として機能する。このタイプのコンベヤ装置は、比較的高価であるとともに、メンテナンス問題から逃れ得ない非常に多くの数の部品を備えているのが一般的である。さらに、このコンベヤ装置が湿ったチップスの搬送に用いられる場合、湿ったチップス内の流体が、コンベヤの側部に移動するにつれてシステムからコンベヤ装置の外側へと移動することが分かっている。さらに、コンベヤ上のチップスがさまざまなコンベヤの部品と接触し、これらの部品を動作不良にする場合があることが分かっている。このような場合には、コンベヤシステムを取り除いてその操作不良を直さなければならない。
【0005】
以上の理由により、現在利用可能なローラシステム型のコンベヤ装置と比較して部品数が減らされた、湿ったチップスの如き材料を搬送するためのコンベヤシステムを提供することが望まれている。さらに、湿ったチップスの流体がさまざまなコンベヤ部品の中へと不要に侵入することが回避されたコンベヤ装置を提供することが望まれている。さらに、搬送される湿ったチップスとこの湿ったチップスを搬送するコンベヤ装置のさまざまな部品との間の接触が削減または制限されることが好ましい。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0006】
簡潔に言えば、コンベヤシステムは、連続して繋がっているコンベヤベルトに形成された可撓性のコンベヤベルトを備えうる。このベルトは、二つの側部を備え、その各側部には、可撓性コード部材が設けられうる。各コード部材の端部を結合し、連続したコード部材を形成しうる。
【0007】
コンベヤのフレーム組立体は、一対の間隔をあけて設けられているフレーム側壁を備えている。各側壁には、トラック組立体が取り付けられている。各トラック組立体は、キーホールスロットにより形成されたトラックを備えている。このキーホールスロットは、スロット形状を有し、このスロット形状は、コンベヤベルトの対応するコード部材の形状と対になっている。各コード部材は、対応するトラックスロットの中に挿入されるようになっている。
【0008】
駆動組立体の駆動により、コンベヤベルトは、コンベヤフレーム組立体に対して移動し、各コード部材は、それに対応するトラックスロット内で摺動するようになっている。コード部材−スロット接続は、非常にダイナミックなシールがトラック組立体とコンベヤベルトの摺動するコード部材との間に形成されるような接続となっている。このシール構成は、湿ったチップスおよび湿ったチップスの流体がコンベヤ装置内へと流入していくことを、このシールが形成されている位置において実質的に阻止することが期待されている。
【0009】
上記のコンベヤシステムの他の利点は、搬送方法および搬送装置の図面ならびに以下の記載により明らかになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
例示的装置10は、図1〜図4に示されているように、基板12を有するハウジング組立体11を備えている。側壁13は、基板12の一方の側縁部から上方に向かって延び、14において内側に向かってフランジを形成している。側壁15は、基板12の他方の側縁部から上方に向かって延び、16において内側に向かってフランジを形成している。
【0011】
基板および側壁は、所望ならば、それぞれ一体式の部材から形成されても良いし、または、図1〜図3に示されているように、基板12および側壁13、15がそれぞれ複数の部材から形成されるハウジング組立体が形成されても良い。たとえば、図1には、側壁13が側壁部分17、18、19から構成され、側壁15が側壁部分20、21、22から構成されるハウジング組立体11の実施形態が示されている。基板12および/または側壁13、15が複数の側壁または基板の構成部材から形成される場合、これらの構成部材は、組立て時点において、ボルトまたは溶接のようないかなる適切な方法で結合されて、一体式のハウジング組立体が形成されても良い。個々の用途に応じて、側壁部分19、22は、たとえば、流体または他の材料の通過を可能とするために複数のスロット23または他の開口部を備えても良い。
【0012】
図2および図4には、コンベヤベルト支持フレーム24の一つの実施形態が示されている。フレーム24は、金属、プラスチックなどからなりうる複数の空間支持棒材25を備えている。各棒材25は、下縁部26と、上縁部27と、側縁部28、29とを備えている。各棒材は、棒材の側縁部28、29と連接する凹みが30において形成されている。さらに、間隔をあけて設けられた溝31が棒材の上縁部27に沿って設けられている。各棒材25は、対応する側縁部において、対応するフレームの側壁に結合されている。たとえば、図4に示されているように、棒材25は、溶接、締結部材などの任意の方法で、側縁部28において側壁13に結合され、側縁部29において側壁15に結合されている。
【0013】
間隔をあけて設けられているコンベヤベルト用の支持ロッド32は、支持棒材25を横断して、各ロッド32は、棒材25の複数の実質的に一直線上に並べられた溝31に配設され、溶接または他の適切な締結保持組立体により溝に保持されている。
【0014】
第一のトラック組立体34は、側壁13の内面上に設けられ、第二のトラック組立体38は、側壁15の内面上に設けられている。トラック組立体34は、一または複数のスロット付き上側トラックブロック35、一または複数のスロット付き下側トラックブロック36、および、スロット付きトラックエンドブロック37を備えている。トラック組立体38は、一または複数のスロット付き上側トラックブロック39、一または複数のスロット付き下側トラックブロック40、および、図示されていないがエンドブロック37と同一のスロット付きトラックエンドブロックを備えている。上側トラックブロックおよび下側トラックブロック35、36、39、40は、適切なネジ式締結部材41により、対応する側壁13、15に対して着脱可能に取り付けられている。
【0015】
各トラックエンドブロック37は、U字形状のスロットを備えている。エンドブロック37は、適切な着脱可能なネジ式締結部材42(図2と比較されたい)により、側壁13の内面に取り付けられている。トラックエンドブロック37(図13および図14)は、上側スロット43が上側トラックブロック35内のスロットと実質的に一直線上に並ぶとともに、下側スロット44が下側トラックブロック36内のスロットと実質的に一直線上に並ぶような位置に設けられ、このようにすることにより、細長いV字型のスロット付きトラックが側壁13に形成されるようになっている。同様に、側壁15上のトラックエンドブロック内の上側スロット(図示せず)が上側トラックブロック39内のスロットと実質的に一直線上に並ぶとともに、トラックエンドブロック上の下側スロットが下側トラックブロック40内のスロットと実質的に一直線上に並ぶような位置に設けられ、このようにすることにより、細長いV字型のスロット付きトラックが側壁15に形成されるようになっている。
【0016】
山形棒材46(図4参照)は、側壁のフランジ14に結合され、そこからぶら下がっている状態となっている。同様に、山形棒材47は、側壁のフランジ16に結合され、そこからぶら下がっている状態となっている。第一のガイドレールまたは押さえ材48が、着脱可能ネジ50により山形棒材46に取り付けられ、第二のガイドレールまたは押さえ材49が、着脱可能ネジ50により山形棒材47に取り付けられている。
【0017】
コンベヤベルト60は、ナイロンなどのような可撓性多孔質材料からなっていることが好ましい。個々の用途に応じて、ベルト60は、非多孔性であっても良いし、また、異なる材料であっても良い。ベルト60は二つの側部61、62を備えている。コード部材63は、ベルトの側部61と結合され、コード部材64は、ベルトの側部62と結合されている。各コード部材は、可撓性部材であり、ブナN系ゴムなどのようないかなる適切なエラストマ材料、プラスチック材料などからなっていても良い。
【0018】
また、コード部材63は、さまざまな明確な形状の実施形態を有するコード部材が示されているたとえば図5〜図10に示されているように、明確な形状を有するように構成されている。現在、コード部材63、64に対する好ましい形状は、図5および図20〜図22に示されている円形の形状である。
【0019】
所望ならば、コード部材がベルト60と同一の材料から形成されてもよい。ベルト60およびコード部材63が、所望ならば、一体式の可撓性構造体(たとえば、図6,図8、図9)を形成してもよいし、または、コード部材が、ベルト60に取り付けられるまたは接着などの他の方法で結合される別々の部材であっても良い(図5、図7、図10)。図5のコード部材の実施形態を参照すると、コード部材63は、可撓性プラスチックループ部材66内により取り囲まれて、次いで、この可撓性プラスチックループ部材66が、接着、裁縫または他の適切な接続方法によりベルト60に取り付けられている。
【0020】
ベルト60は、トラック組立体34、38に対して移動できるようになっている。コード部材63は、スロット43、44の形状と嵌合するように構成され、トラック組立体34内に移動するよう挿入され、コード部材64は、トラック組立体38に移動するよう挿入されるようになっている。
【0021】
コード部材は、説明する駆動装置組立体70の近くに位置するトラック組立体の端部からトラック組立体の中に挿入し始めうる。コード部材をトラック組立体の側壁を通し、トラックエンドブロックを通して挿入したあと、このコード部材の両端部が、縫い合わせ、接着または他の適切な方法で締結または結合さることにより、端部の繋がった無限コード(endless chord)が形成される。また、コンベヤベルト60の両端部が、接着、縫い合わせまたは他の適切な方法で締結または結合さることにより、端部の繋がった無限コンベヤベルト60が形成される。
【0022】
駆動装置組立体70により駆動されると、無限ベルト60および無限コード部材63、64は、コンベヤの全長に沿って移動するようになっている。
【0023】
駆動装置組立体70は、モータ組立体を形成するために、従来のモータ71と、このモータ組立体に接続されているギアボックス72とを備えている。駆動シャフト73(図15および図16)は、ギアボックス72から延びるシャフトに結合され、モータ71の駆動により、駆動シャフトが回転するようになっている。駆動シャフト73は、間隔をあけて設けられている軸受け組立体74間に配設されている。
【0024】
一対の間隔をあけて設けられている駆動滑車76、77は、駆動シャフト73に着脱可能に取り付けられている。図11および図12に示されているように、各滑車は、ギザギザ面78と凹部79とを備えていことが好ましく、この凹部79は、コード部材63、64の形状と実質的に合致および嵌合するような形状に形成されている。ネジ孔80は、滑車76、77を駆動シャフト73に着脱可能に固定するために、図示されていない適切なネジを収納するように構成されている。
【0025】
ベルトテンション組立体(belt tensioning assembly)82(図16)は、側壁13の外面に溶接によりまたは他の方法で接合された一対の間隔をあけて設けられている山形棒材83、84を備えていることが好ましい。軸受け組立体75は、85において、板部材86にボルトにより着脱可能に取り付けられ、山形棒材83、84により適切な位置に保持され、山形棒材83、84内において摺動するように構成されている。第二の対の山形棒材87、88は、側壁15に接合されている。軸受け組立体74は、89において、板部材90に着脱可能に取り付けられている。板部材90は、山形棒材87、88内に保持され山形棒材87、88に対して摺動するようになっている。
【0026】
側壁13は、92においてスロットを形成され、側壁15は、93においてスロットが形成されている。駆動シャフト73は、図15および図16において示されているように、側壁のスロット92、93を貫通して延びている。テンション組立体82は、図16などに示されているように、側壁13に取り付けられている。テンション組立体82は、側壁13に溶接されたネジ山付きのブロック95を備えている。ネジ山が部分的に形成されているボルト96が、ブロック95に螺合されている。ボルト96の外側端部には、パッド97が固定され、ブロック95とパッド97との間で、圧縮バネ98およびナット99がボルト96に取り付けられている。ボルト96を一方に回すと、パッド97が、板部材86に接触し、板部材90とともに板部材86移動させ、駆動シャフト73を矢印「A」の方向に移動させる(図15および図16)。駆動シャフト73が矢印「A」の方向に移動するにつれて、滑車76、77がその凹部79内のベルトのコード部材63、64と接触して行き、ベルト60にテンションをもたらすようになっている。ボルト96を反対方向に回すと、駆動シャフト73が矢印「B」の方向に移動し、これにより、テンションが開放され、ベルト60がよりリラックスする位置に置かれる。
【0027】
動作において、無限ベルト60は、その長さ方向全体に沿って、静止状態のトラック組立体34、38に対して移動する。トラック組立体34、38内のキーホール状のスロットに実質的に合致、嵌合するような形状をコード部材63、64が有する形態であるため、ベルトとトラック組立体との間には実質的なシール構造が形成されていると思慮されている。さらに、ガイドレールまたは押さえ材48、49がコンベヤの長さ方向全体にわたって湿ったチップスまたは他の材料が搬送されるのをガイドし、また、搬送材料がコンベヤベルト60の側部から落下またはトラック組立体に配設されたコード部材と接触することを阻止する補助をするように機能する。
【0028】
湿ったチップスを搬送することに関するコンベヤシステムが開示されているが、いうまでもなく、いかなる数の他の同様な材料をこのコンベヤ装置で使用することが考えられても良い。
【0029】
同様に、滑車76、77が駆動シャフト73(図12)に取り付けられていることが記載されている。所望ならば、図17にある実施形態により示されているように、これらの滑車は、ブッシュ100、101によりシャフト73上に維持されても良い。これらのブッシュは、シャフト73に着脱可能に取り付けられ、それらの間に滑車を保持する。
【0030】
山形棒組立体83、84、87、88(図15)の使用に代えて、フランジが形成された板部材102(図17)が、板部材86、90をフレームの側壁上の適切な位置に保持することに加えて板部材を側壁に対して摺動でできるようするために用いられても良い。
【0031】
さらに、所望ならば、滑車76、77が図19に示されているタイプの滑車である滑車110と交換されても良いと考えられている。滑車110は、コンベヤベルト60に接触する複数の間隔をあけて設けられたノッチ111を用いるように形成されている。所望ならば、滑車110はギザギザが付けられても良い。
【0032】
図23には、一部が図示されているトラフ120内に部分的に浸けられた図1のコンベヤシステムが示されており、このトラフは、内部に湿ったチップスまたはその他の固形粒子を含んでいる流体に充たされている。トラフ120の流体のレベルより下に位置するコンベヤ装置10の部分内は真空になっている。さらに具体的にいえば、図4を参照すると、実質的にシールされた環境を形成するように機能するコンベヤ組立体の部分、すなわち側壁13、15、トラック組立体34、38およびコンベヤベルト60の内部は真空になっている。固形粒子は、ベルト60上に引きつけられ(そして、場合によっては半ば埋め込まれ)、流体に充たされているトラフ内に水平方向に配置されている無限コンベヤベルト上を移動する。次いで、コンベヤベルト60は、図23のZで示されているように流体から出てくる。固形粒子は、コンベヤベルト60からすくい取られるかまたは他の方法で取り除かれる。
【0033】
図24〜図33には、本発明にかかるコンベヤ装置の他の実施形態が示されている。
【0034】
図24および図25の実施形態では、水平方向に長円状のコンベヤベルト組立体が流体を含んだトラフ内に部分的に配設されている。先ほどと同様に、真空システムが用いられて、コンベヤベルト130の下部が真空になっており、それにより、流体を含んだトラフ内を移動する固形物は、多孔質のコンベヤベルトを通って流れる流体から取り除かれる。コンベヤベルト上に残りコンベヤベルトに沿って移動する固形物は、ベルトからすくい取られるかまたは取り除かれる。
【0035】
図26および図27の実施形態では、図5のコンベヤベルトの実施形態と同様に、長円状のコンベヤシステムが流体に充たされたトラフ内に部分的に配設されている。図26および図27の長円状のコンベヤシステムは、コンベヤベルト140が垂直方向に向けられているという点で、図25のものと異なっている。加えて、スクレーパ142を有するスクレーパ装置141がベルト140に接触して(contiguous)配設されている。スクレーパ142は、流体から取り除かれた固形物をコンベヤベルト140から取り除くようになっている。
【0036】
図28および図29の実施形態では、固形物を含む流体内に、円筒形状のコンベヤベルト146が部分的に配設されている。図3に示されているように、間隔をあけて設けられたコンベヤの端部の二つの板部材148の各々は、各円形状の端壁の外縁部に設けられるフランジ149を備えている。このフランジは、内側フランジ部150と外側フランジ部151とを備えている。内側フランジ部150には、溝を掘るかまたはスロットを形成することにより、フランジの外面上に無限キーホールスロット152が形成されている。フランジ部151の表面はカム従動子として機能するように構成されている。
【0037】
複数のカム155が、コンベヤベルトフレーム支持部の間隔をあけて設けられた垂直な各側壁154に回転を目的として取り付けられている。各カムは、フランジ部151上のカム従動子と接触するように構成されている。間隔をあけて設けられた端板部材148を回転するために、スプロケットチェイン駆動装置組立体170が用いられている。これらの端板部材は、間隔をあけて設けられた適切な図示されていない結合棒部材により結合されている。
【0038】
コンベヤベルト146は、ベルトの各側縁部の位置に設けられているコード部材を有する可撓性の多孔質部材である。各コード部材162は、端板部材のフランジとベルトの側縁部との間にシートを形成するよう、スロット152内に着座するように構成されている。
【0039】
駆動装置組立体170が駆動すると、端板部材148が回転し、カム従動子が間隔をあけて設けられたカム155上を移動する。円形状のコンベヤベルト146は、矢印Aで示されている方向に回転し、固形物を含んでいる流体に充たされたトラフを通おって移動する。真空装置171がベルト146の下部を真空にするように機能し、これにより、流体中の固形物が移動しているコンベヤベルト146上に引き込まれる。ベルトおよび固形物が流体に充たされたトラフから出たあと、スクレーパ装置173に向かって矢印Aの方向に移動する。ここで、スクレーパ174がベルト146から固形物をすくい取るかまたは取り除く。
【0040】
図31〜図33には、本発明にかかるコンベヤシステムのさらなる実施形態300が示されている。このシステム300は、対向するフレーム側壁302(図31参照)を有するフレーム組立体を備えうる。各フレーム側壁302は、内部にスロット306が形成されているトラック組立体304が取り付けられうる(図32参照)。これらの側壁302は、金属からなっていても良く、トラック組立体304は、プラスチックまたは金属からなっていても良い。図32により最も分かり易く示されているように、各トラック組立体304は、真っ直ぐなスロット310を有する真っ直ぐな上側トラックブロック308と、真っ直ぐなスロット314を有する真っ直ぐな下側トラックブロック312と、U字型のスロット318を有するエンドトラックブロック316とを備えうる。スロット310、314、318は、断面視においておおむね円形状でありうる(図3参照)。
【0041】
また、ベルト320がシステム300に含まれても良いし、可撓性の多孔性材料、たとえばナイロンからなっていても良い。もちろん、他の材料を用いても良い。ベルト320は、対向する側部322、324を有しうるし、各側部322、324は、それに結合されたコード部材326、328を備えうる(図33参照)。コード部材326、328は、可撓性であっても良く、エラストマ、プラスチックなどの如きいかなる適切な材料からなっていてもよい。図示されているように、コード部材326、328は、円形状の断面を有しており、図5の実施形態と同様に、コード部材326、328を一片の材料を包み込み、その材料をベルト320の側部322、324のうちの一つに取り付けることにより、対応する側部322、324へ取り付けても良い。ベルト320の両端部は、止め金などの如き締結部材により締結されるかまたは他の方法で結合されることにより、無限のまたは連続したコンベヤベルト320を形成しても良い。同様に、コード部材326、328の両端部は、結合されることにより、無限のまたは連続したコンベヤベルトを形成しても良い。
【0042】
いうまでもなく、スロット306およびコード部材326、328にあっては、たとえば図6〜図10に示されているさまざまな断面の如き他の断面が用いられても良い。しかしながら、これらの断面は、コード部材326、328がトラック306内に配設されるとき、コード部材326、328とスロット(または、トラック)306とが互いに実質的に嵌合するように、形状が類似しているべきである。事実、コード部材326、328とトラック306との間の嵌合により、コード部材326、328がトラック306に対して移動するときに動的なシールが提供され、これによって、ベルト320上で運搬されている材料が移動してコード部材326、328と接触するようになることが制限されていると考えられている。
【0043】
システム300は、駆動装置組立体330がアイオワ州のフンボルトにあるチャントランド社(The Chantland Company of Humboldt、Iowa)から販売されているSDシリーズタイプ「D」のクラウンプーリの如きプーリを含む駆動プーリ組立体332を備えているという点で、図1〜図30に示されている実施形態と異なっている。図13に示されているように、プーリ組立体333は、対向する端板部材336、338を有する中空の円筒状チューブ本体334を備えうる。この本体334は、本体の中央部と各端板部材336、338との間で僅かにテーパがかけられても良い。さらに、対向する端板部材336、338間におけるプーリ組立体の長さは、対向する縁部322、324間におけるベルトの幅よりも小さくなっており、これにより、端板部材336、338がトラック306から間隔をあけて設けられて、コード326、328と接触しないことが可能となる。本体334および端板部材336、338は金属からなっていても良い。
【0044】
端板部材336、338の各々は、ハブ340、342(これも先と同様に金属からなっていても良い)を備えており、ハブを貫通して、開口部344、346が形成されている。プーリ組立体の開口部344、346および本体334を貫通させて、駆動シャフト348が配設されている。駆動シャフト348は、トルクおよび運動をプーリ組立体332へ伝達するために、たとえばキーおよび/またはネジにより、ハブ340、342に接合または結合されうる。ただし、駆動シャフト348をプーリ組立体332に接合または結合させるために、他の方法が用いられても良い。図31に示されているように、駆動シャフト348がモータ350に取り付けられうるし、図15〜図17に関連して先に記載されたようなテンション組立体352、354が含まれてもよい。
【0045】
プーリ組立体332は、ざらざらした面360を有しうる。この面360は、ベルト320の第一の面362と協働しうる(図33参照)。ベルト320の面362は、この面362がベルト320により搬送される湿ったチップスおよび他の材料に対して反対方向を向いている面であるという事実に基づいて、ベルト320の内側面と呼んでもよい。面360は、ざらざら度がきめの粗いものであっても良く、これにより、駆動プーリ組立体332がトルクおよび運動を駆動プーリ組立体332からベルト320に伝達することが可能となりうる。具体的にいえば、ざらざら面360は、プーリ組立体332の本体334の表面368の上に配設される被膜364または被膜剤により規定されうる。詳細には、被膜364は、ポリ塩化ビニル(PVC)製の表面の粗い被膜でありうる。
【0046】
また、システム300は、従動プーリ組立体382が含まれうるという点において、最初の実施形態(たとえば、図1〜図25を参照)と異なりうる。従動プーリ組立体382は、エンドトラックブロック316の近くに配設されうるし、たとえば金属製の中心シャフト上に搭載されるプラスチックからなっていても良い。従動プーリ組立体382は、駆動プーリ組立体332と同様に、ベルト320の縁部322、324間の距離(ベルト320の幅)よりも小さな対向端部間の長さを有し、これによって、プーリ組立体332の端部がトラック306およびコード326、328から間隔をあけて設けられることが可能となっている。しかしながら、駆動プーリ組立体332と異なり、トルクおおび運動がプーリ組立体382からベルト320へ伝達されないものの、ベルト320からプーリ組立体382へ伝達されうる。プーリ組立体382は、コード326、328が端板部材316のU字形状ノッチ318を通過している間、ベルト320を支持しうる。プーリ組立体382を用いることにより、コード部材326、328とトラック304との間の協働が向上されうると考えられている。
【0047】
本明細書において一または複数の実施形態が詳細に示され、記載されているが、いうまでもなく、これらに対して修正および変形を本発明および添付のクレームの精神から逸脱することなく加えてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】コンベヤ装置を示す斜視図である。
【図2】コンベヤベルトが取り除かれているとともにコンベヤベルトを支持するトラック組立体がコンベヤ装置から離された状態にある、図1のコンベヤ装置を示す部分斜視図である。
【図3】図1の3−3線に沿ってコンベヤ装置を示す側断面図である。
【図4】図3の4−4線に沿って端部断面図である。
【図5】さまざまな実施形態のコード部材を有するコンベヤベルトを示す端部部分断面図である。
【図6】さまざまな実施形態のコード部材を有するコンベヤベルトを示す端部部分断面図である。
【図7】さまざまな実施形態のコード部材を有するコンベヤベルトを示す端部部分断面図である。
【図8】さまざまな実施形態のコード部材を有するコンベヤベルトを示す端部部分断面図である。
【図9】さまざまな実施形態のコード部材を有するコンベヤベルトを示す端部部分断面図である。
【図10】さまざまな実施形態のコード部材を有するコンベヤベルトを示す端部部分断面図である。
【図11】コンベヤベルト駆動シャフト上に着座してコード部材を受け取るように構成されているコンベヤベルト駆動滑車を示す図である。
【図12】図11のコンベヤベルト駆動滑車を示す側面図である。
【図13】図1の13−13線に沿ってトラックエンドブロックを示す図である。
【図14】図13に示されているトラックエンドブロックを示す端面図である。
【図15】コンベヤ駆動組立体を示す第一の部分斜視図である。
【図16】図15に示されている側とは反対側から見たコンベヤベルト駆動組立体およびテンション組立体を示す第二の部分斜視図である。
【図17】図4に示されている側とは反対側コンベヤの端部から見た、滑車内に形成されている嵌合溝の内部にベルトのコード部材が配置されている状態にある第二の実施形態にかかる駆動滑車組立体およびテンション組立体を示す第二の端部部分断面図である。
【図18】二つのコンベヤベルトトラック組立体およびエンドブロック組立体のうちの一つを示す部分側面図である。
【図19】コンベヤベルト駆動シャフト上に着座するように構成されている駆動スプロケットの他の実施形態を示す図である。
【図20】コード部材が図5のコード部材の実施形態から構成されていること以外は、図3の4−4線に沿って示す図と同一の端部部分断面図である。
【図21】エンドブロックの上側スロットおよび下側スロットが図5に示されているコード部材の実施形態に適合、嵌合するような形状に成型されていること以外は、図1の13−13線に沿って示されている図と同一のトラックエンドブロックである。
【図22】図21に示されているトラックエンドブロックを示す端面図である。
【図23】内部に固体粒子を有する流体を含む一部のみ図示されている容器またはトラフ内に配設されている図1のコンベヤ装置のうちの一部のさらなる実施形態を示す図である。
【図24】水平式コンベヤシステムが内部に固形物を含む流体から固形物を除去するための移動フィルタベルトシステムを用いるさらなる実施形態を示す図である。
【図25】水平型コンベヤシステムが内部に固形物を含む流体から固形物を除去するための移動フィルタベルトシステムを用いるさらなる実施形態を示す図である。
【図26】内部に固形物を含む流体から固形物を除去するために移動フィルタベルトシステムを用いる鉛直型コンベヤシステムを示す図である。
【図27】内部に固形物を含む流体から固形物を除去するために移動フィルタベルトシステムを用いる鉛直型コンベヤシステムを示す図である。
【図28】円筒状の多孔質コンベヤベルトに取り付けられている二つの間隔をあけて設けられているコード部材の各々が回転可能な端部のスロットに配設されているさらなる実施形態にかかるフィルタシステムを示す図である。
【図29】円筒状の多孔質コンベヤベルトに取り付けられている二つの間隔をあけて設けられているコード部材の各々が回転可能な端部のスロットに配設されているさらなる実施形態にかかるフィルタシステムを示す図である。
【図30】図28の30−30線に沿って示されている部分断面図である。
【図31】コンベヤシステムが移動べルトを用いる他の実施形態を示す平面図である。
【図32】図31の実施形態を示す側面図である。
【図33】図31の実施形態を示す端面図である。
【符号の説明】
【0049】
10 例示装置
11 ハウジング組立体
12 基板
13, 15 側壁
34 第一のトラック組立体
38 第二のトラック組立体
60 コンベヤベルト
63, 64 コード部材
70 駆動組立体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
材料を搬送するためのコンベヤ装置であって、
第一のフレーム側壁と、該第一のフレーム側壁から間隔をあけて設けられている第二のフレーム側壁とを有するフレーム組立体と、
前記第一のフレーム側壁上に設けられている第一のトラック組立体と、
前記第二のフレーム側壁上に設けられている第二のトラック組立体と、
第一の側部と、該第一の側部から間隔をあけて設けられている第二の側部とを有する可撓性コンベヤベルトと、
前記コンベヤベルトの前記第一の側部に接合されているとともに連続して設けられている第一の可撓性コード部材と、
前記コンベヤベルトの前記第二の側部に接合されているとともに連続して設けられている第二の可撓性コード部材と、
前記コンベヤベルトを駆動して前記トラック組立体に対して移動させることにより、前記第一のコード部材が前記第一のトラック内で摺動し、前記第二のコード部材が前記第二のトラック内で摺動するように、前記フレーム組立体に接続されている駆動装置組立体とを備えており、
各トラック組立体が 該各トラック組立体の長さ方向全体にわたって延びているトラックを有し、
前記第一のコード部材が前記第一のトラック内に配設されるとき、前記第一のコード部材および前記第一のトラックが互いに実質的に嵌合するような形状に、前記第一のトラックおよび前記第一のコード部材の各々が形成され、
前記第二のコード部材が前記第二のトラック内に配設されるとき、前記第二のコード部材および前記第二のトラックが互いに実質的に嵌合するような形状に、前記第二のトラックおよび前記第二のコード部材の各々が形成されているコンベヤ装置。
【請求項2】
前記第一のコード部材および前記第一のトラックの各々は、前記第一のコード部材が前記第一のトラックと実質的に嵌合することを可能とし、前記第一のコード部材が前記第一のトラックに対して移動するときに実質的な動的シールを提供するような形状に形成されており、
また、前記第二のコード部材および前記第二のトラックの各々は、前記第二のコード部材が前記第二のトラックと実質的に嵌合することを可能とし、前記第二のコード部材が前記第二のトラックに対して移動するときに実質的な動的シールを提供するような形状に形成されている請求項1記載のコンベヤ装置。
【請求項3】
前記第一のトラック組立体が、上側トラックと、該上側トラックから間隔をあけて設けられている下側トラックとを備え、
前記第二のトラック組立体が、上側トラックと、該上側トラックから間隔をあけて設けられている下側トラックとを備え、
前記コンベヤベルトおよび前記コード部材が連続性を有している請求項1記載のコンベヤ装置。
【請求項4】
トラックを有する第一のトラックエンドブロックと、トラックを有する第二のトラックエンドブロックとをさらに備えており、
前記第一のトラックエンドブロックが、前記第一のトラック組立体の間隔をあけて設けられている前記上側トラックおよび前記下側トラックに連続する位置に設けられ、前記第一のエンドブロックの前記トラックが、前記第一のトラック組立体の前記上側トラックおよび前記下側トラックと実質的に一直線上に並ぶように設けられ、
また、前記第二のトラックエンドブロックが、前記第二のトラック組立体の間隔をあけて設けられている前記上側トラックおよび前記下側トラックに連続する位置に設けられ、前記第二のエンドブロックの前記トラックが、前記第二のトラック組立体の前記上側トラックおよび前記下側トラックと実質的に一直線上に並ぶように設けられている請求項3記載のコンベヤ装置。
【請求項5】
前記駆動装置組立体が、
モータ組立体と、
前記モータ組立体に接続され、前記フレーム組立体に回転を目的として搭載されている駆動シャフトと、
前記駆動シャフトに取り付けられ、前記コンベヤベルトの表面と協働するざらざら面を有している駆動プーリ組立体とを備えている請求項4記載のコンベヤ装置。
【請求項6】
前記駆動プーリ組立体が、円筒状のチューブ本体と、該チューブ本体の表面に配設されている被膜とを備えている請求項5記載のコンベヤ装置。
【請求項7】
前記チューブ本体が、間隔をあけて設けられている端部と、該端部間の長さとを有し、
前記ベルトが前記側部間の幅を有し、前記チューブ本体の前記長さが、前記ベルトの前記幅よりも小さくなっている請求項6記載のコンベヤ装置。
【請求項8】
前記フレーム側壁が、第一の端部と第二の端部とを有し、
前記駆動プーリ組立体が、前記第一の端部に配設され、
前記駆動装置組立体が、前記第二の端部において配設されている従動プーリを備えている請求項7記載のコンベヤ装置。
【請求項9】
前記コンベヤベルトに対して前記駆動シャフトを移動させるために、前記フレーム組立体に取り付けられているベルトテンション組立体をさらに備えている請求項5記載のコンベヤ装置。
【請求項10】
コンベヤベルト支持組立体をさらに備えており、該コンベヤベルト支持組立体が、
第一の側部および第二の側部を有している、複数の間隔をあけて設けられている支持用横棒部材と、
間隔をあけて設けられている前記棒部材上に各々が配設、接合された、複数の間隔をあけて設けられているロッド様部材とを備えており、
各棒部材が、前記第一のフレーム側壁と前記第二のフレーム側壁との間を横断し、これらの側壁に接合されている請求項1記載のコンベヤ装置。
【請求項11】
各コード部材が、前記コンベヤベルトと一体化されている請求項1記載のコンベヤ装置。
【請求項12】
各コード部材が、前記コンベヤベルトに取り付けられている請求項1記載のコンベヤ装置。
【請求項13】
各コード部材が、前記コンベヤベルトの材料と同一の材料でなっているとともに、前記コンベヤベルトと一体化されている請求項1記載のコンベヤ装置。
【請求項14】
前記コンベヤベルトが多孔性である請求項1記載のコンベヤ装置。
【請求項15】
前記第一のトラック組立体および前記第二のトラック組立体の前記トラックがスロットを備えており、前記コード部材の各々の形成された前記形状が、前記スロットに嵌合するように調整されている請求項1記載のコンベヤ装置。
【請求項16】
前記フレーム側壁からぶら下がった押さえ材をさらに備えている請求項1記載のコンベヤ装置。
【請求項17】
前記コンベヤベルトの下部に結合され、前記コンベヤベルトの下部を真空にするための真空装置をさらに備えている請求項1記載のコンベヤ装置。
【請求項18】
材料を搬送するためのコンベヤ装置であって、
間隔をあけて設けられている第一のフレーム側壁および第二のフレーム側壁を有するフレーム組立体と、
一対の間隔をあけて設けられているトラックを有し、前記第一のフレーム側壁上に設けられている第一のトラック組立体と、
一対の間隔をあけて設けられているトラックを有し、前記第二のフレーム側壁上に設けられている第二のトラック組立体と、
前記第一のトラック組立体に連続して前記第一のフレーム側壁上に設けられ、前記第一のトラック組立体上の前記第一のトラックと前記第二のトラックとを接合する第一のエンドブロックトラックを有している第一のトラックエンドブロックと、
前記第二のトラック組立体に連続して前記第二のフレーム側壁上に設けられ、前記第二のトラック組立体上の前記第一のトラックと前記第二のトラックとを接合する第二のエンドブロックトラックを有している第一のトラックエンドブロックと、
第一の側部および第二の側部を有しているコンベヤベルトと、
前記コンベヤベルトの前記第一の側部に接合されているとともにそれに沿って設けられている第一のコード部材と、
前記コンベヤベルトの前記第二の側部に接合されているとともにそれにそって設けられている第二のコード部材と、
前記コンベヤベルトを駆動して前記トラックに対して移動させることにより、前記第一のコード部材が前記第一のトラック組立体内の前記トラック内で摺動し、前記第二のコード部材が前記第二のトラック組立体内の前記トラック内で摺動するように、前記フレームに接続されている駆動装置組立体とを備えており、
前記第一のコード部材が前記第一のトラック組立体内の前記トラックに配設されるとき、前記第一のコード部材および前記第一のトラック組立体内の前記トラックが互いに実質的に嵌合するような形状に、前記第一のトラック組立体内の前記トラックおよび前記第一のコード部材の各々が形成され、
前記第二のコード部材が前記第二のトラック組立体内の前記トラックに配設されるとき、前記第二のコード部材および前記第二のトラック組立体内の前記トラックが互いに実質的に嵌合するような形状に、前記第二のトラック組立体内の前記トラックおよび前記第二のコード部材の各々が形成されているコンベヤ装置。
【請求項19】
前記第一のコード部材および前記第一のトラック組立体の前記トラックの各々は、前記第一のコード部材が前記第一のトラック組立体の前記トラックと実質的に嵌合することを可能とし、前記第一のコード部材が前記第一のトラック組立体の前記トラックに対して移動するときに実質的な動的シールを提供するような形状に形成されており、
また、前記第二のコード部材および前記第二のトラック組立体の前記トラックの各々は、前記第二のコード部材が前記第二のトラック組立体の前記トラックと実質的に嵌合することを可能とし、前記第二のコード部材が前記第二のトラック組立体の前記トラックに対して移動するときに実質的な動的シールを提供するような形状に形成されている請求項18記載のコンベヤ装置。
【請求項20】
前記コンベヤベルトおよび前記コード部材が連続性を有している請求項19記載のコンベヤ装置。
【請求項21】
前記第一のトラック組立体に連続する前記エンドブロックが、前記第一のトラック組立体の前記トラックの形成された断面の形状を実質的に有しているU字形状のトラックを備え、前記第二のトラック組立体に連続する前記エンドブロックが、前記第二のトラック組立体の前記トラックの形成された断面の形状を実質的に有しているU字形状のトラックを備えている請求項18記載のコンベヤ装置。
【請求項22】
前記駆動装置組立体が、
モータ組立体と、
前記モータ組立体に接続されている駆動シャフトと、
一組の間隔をあけて設けられている軸受け組立体と、
前記駆動シャフトに取り付けられ、前記コンベヤベルトの表面と協働するざらざら面を有している駆動プーリ組立体とを備えており、
各軸受け組立体がフレーム側壁に搭載され、前記駆動シャフトが前記軸受け組立体に配設されている請求項18記載のコンベヤ装置。
【請求項23】
前記コンベヤベルトの下部に結合されて前記コンベヤベルトの下部を真空にするための真空装置をさらに備えている請求項18記載のコンベヤ装置。
【請求項24】
第一のフレーム側壁と、該第一のフレーム側壁から間隔をあけて設けられている第二のフレーム側壁とを有するフレーム組立体と、
前記第一のフレーム側壁上に設けられている第一のトラック組立体と、
前記第二のフレーム側壁上に設けられている第二のトラック組立体と、
第一の側部と、該第一の側部から間隔をあけて設けられている第二の側部とを有する可撓性コンベヤベルトと、
前記コンベヤベルトの前記第一の側部に接合されているとともに連続して設けられている第一の可撓性コード部材と、
前記コンベヤベルトの前記第二の側部に接合されているとともに連続して設けられている第二の可撓性コード部材と、
前記コンベヤベルトを駆動して前記トラック組立体に対して移動させることにより、前記第一のコード部材が前記第一のトラック内で摺動し、前記第二のコード部材が前記第二のトラック内で修道するように、前記フレーム組立体に接続されている駆動装置組立体とを備えており、
各トラック組立体が 該各トラック組立体の長さ方向全体にわたって延びているトラックを有してなる材料を搬送するためのコンベヤ装置を用いてコンベヤで材料を搬送する方法であって、該方法が、
前記コンベヤベルト上に搬送する材料を載せることと、
前記コンベヤベルトを一方の場所から他方の場所へ移動させるために前記コンベヤベルトに接合されている前記コード部材を前記トラック組立体に対して摺動させることと、
前記ベルトの移動中に、前記コンベヤベルト上の前記材料が前記コンベヤベルトの前記側部から出ていくのを実質的に阻止することと
を有している方法。
【請求項25】
前記コンベヤベルトが下部を有し、前記方法が、前記コンベヤベルトの前記下部を真空にすることを有している請求項24記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【公開番号】特開2008−37559(P2008−37559A)
【公開日】平成20年2月21日(2008.2.21)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2006−212798(P2006−212798)
【出願日】平成18年8月4日(2006.8.4)
【出願人】(506267101)インター−ソース リカバリー システムズ インコーポレイテッド (1)
【Fターム(参考)】