説明

板ガラスの積載方法及び積載装置

【課題】 コンテナ内に作業員が立ち入る必要性を無くし、かつ、コンテナ内の板ガラスの積載スペースを増加させることにある。
【解決手段】 ベース部材1に立設させる断面台形の支持部材3を備えてなる輸送用治具7を架台9に載置し、輸送用治具7の支持部材3の一対の傾斜面に複数の板ガラス5を立て掛けて固定し、架台9にコンテナ11を連設し、架台9の上面とコンテナ11の床面との高さを合わせ、搬送車両15で輸送用治具7を架台9の上面とコンテナ11の床面に滑らせてコンテナ11内に輸送用治具7を押し入れて板ガラス5を積載することで、コンテナ11内の板ガラスの立て掛け固定作業を削減し、コンテナ内に作業員が立ち入る必要性を無くし、さらに、輸送用治具7を小型にでき、コンテナ11内の板ガラス5の積載スペースを増加できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、板ガラスの積載方法及び積載装置に係り、特に、板ガラスを輸送するための治具に板ガラスを固定してコンテナ内に積載する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、大量の板ガラスを陸上輸送や海上輸送する際に、板ガラスをコンテナに積載して輸送することが提案されている。同文献によれば、ベース部材に延在させて立設された断面台形の突出部を備える輸送用治具をコンテナ内に設置し、板ガラスを吊り上げてコンテナの上方開口からコンテナ内に板ガラスを入れ、コンテナ内で複数の板ガラスを輸送用治具の一対の傾斜面に立て掛けて固定し、板ガラスをコンテナ内に積載するようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平7−2287号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1のように、コンテナ内で板ガラスの立て掛け固定作業を行う場合は、コンテナ内に作業スペースを確保する必要があるから、板ガラスの積載スペースを増加させ難いという問題がある。また、同作業を行う場合、コンテナ内の狭いスペースで作業を行うことになるから、作業員の負担が大きいという問題もある。
【0005】
一方、コンテナ外で輸送用治具に複数の板ガラスを立て掛けて固定した後、この輸送用治具をクレーンで吊り上げてコンテナの上方開口からコンテナ内に入れて板ガラスを積載する方法が考えられる。この場合、コンテナ内で作業員が作業は行わずに済むが、コンテナ上部に開口を持つ上面開放型の“オープントップコンテナ”を用意しなければならず、コスト高となる。また、例えば、建築用の大型の板ガラスを束ねて輸送しようとすると、板ガラスの重量が十数トン〜二十数トンになり、この重量が吊り上げ時に輸送用治具に加わることになる。そのため、吊り上げ時の板ガラスの重量に耐えられるように、輸送用治具を厚くして強度を上げる必要があるから、輸送用治具が大型化し、設備費用が掛かるという問題がある。
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、コンテナ内に作業員が立ち入る必要性を無くし、かつ、コンテナ内の板ガラスの積載スペースを増加させることにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
ベース部材に立設させる断面台形の支持部材を備えてなる輸送用治具を架台に載置し、輸送用治具の支持部材の一対の傾斜面に複数の板ガラスを立て掛けて固定し、架台にコンテナを連設し、架台の上面とコンテナの床面との高さを合わせ、動力手段で輸送用治具を架台の上面とコンテナの床面に滑らせてコンテナ内に輸送用治具を押し入れて板ガラスを積載することを特徴とする。
【0008】
これによれば、架台上で複数の板ガラスを輸送用治具に立て掛けて固定した後、この輸送用治具をコンテナに収納するから、上部に開口が無い汎用の海上コンテナ(ドライコンテナ)を使う場合でも、板ガラスの立て掛け固定作業を行うスペースをコンテナ内に設ける必要はない。さらに、架台上面とコンテナ床面の高さを合わせることで、架台上の輸送用治具を滑らせてコンテナ内に押し込み板ガラスを積載できるから、輸送用治具を吊り上げて板ガラスを上面開放形のコンテナに積載する場合に比べて、吊り下げ治具などがなく、又輸送用治具の各部を厚くして強度を上げる必要も無いため小型の輸送用治具を用いることができる。これらにより、コンテナ内の板ガラスの積載スペースを増加できるから、コンテナの板ガラスの積載量を増加できるとともに、作業員の負担を軽減できる。
【0009】
一方、本発明の板ガラスの積載方法は、ベース部材に立設させる断面台形の支持部材の一対の傾斜面に複数の板ガラスが立て掛けられて固定される輸送用治具と、輸送用治具の底面に取り付けられる樹脂製の板部材と、輸送用治具が載置される架台と、架台の上面と架台に連設されるコンテナの床面との高さを合わせる調整部材と、輸送用治具を架台の上面と前記コンテナの床面を滑らせて板ガラスをコンテナ内に押し入れる搬送車両などの動力手段とを備えてなる板ガラスの積載装置により実現できる。
【0010】
これによれば、輸送用治具の底面に、コンテナ床面との摩擦抵抗が小さい樹脂製の板部材を設け、コンテナ床面を輸送用治具が滑り易くしたから、輸送用治具をコンテナ内に容易に押し入れることができる。
【0011】
この場合において、架台の上面に、板ガラスが固定された輸送用治具を滑らせるローラコンベアを取り付けることができる。これによれば、ローラコンベアにより、板ガラスが固定された輸送用治具が架台上を滑り易くなるから、積載作業の能率が向上する。
【0012】
また、輸送用治具の支持部材とベース部材とを脱着可能に形成することができる。これによれば、輸送先で板ガラスを積み下ろした後、支持部材をベース部材から取外して輸送用治具を分解できるから、複数の輸送用治具を1つのコンテナに収納して持ち帰ることができる。そして、持ち帰った輸送治具を再度組立てれば、何回でも使用することができる。また、クレーンでの吊上げで使用する輸送治具に比べて、輸送治具の強度を簡易にできるために、輸送治具自身の構造の簡易化や重量低減による輸送コストの改善が期待できる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、コンテナ内に作業員が立ち入る必要性を無くし、かつ、コンテナ内の板ガラスの積載スペースを増加できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の一実施形態の板ガラスの積載装置の概略構成図である。
【図2】図1の輸送用治具の概略構成図である。
【図3】図2の輸送用治具を底面側から見た図である。
【図4】図1の架台の上面図である。
【図5】図1の架台の側面図である。
【図6】図1の運搬用治具の平面図である。
【図7】図1の輸送用治具のベース部材と支持部材の接続状態を示す図である。
【図8】図7のねじ止め部の側面図である。
【図9】輸送用治具に板ガラスを立て掛けて固定した状態を示す図である。
【図10】コンテナに板ガラスを積載した状態を示す図である。
【図11】コンテナから板ガラスを積み下ろす作業を示す図である。
【図12】図11を底面側から見た透視図である。
【図13】輸送用治具を分解してコンテナに積載した状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明を実施の形態に基づいて説明する。
(実施形態)
図1〜6を用いて本実施形態の板ガラスの積載装置を説明する。図1は、本実施形態の板ガラスの積載装置の概略構成図であり、図2は、図1の輸送用治具の概略構成図であり、図3は、図2の輸送用治具を底面側から見た図であり、図4は、図1の架台の上面図であり、図5は、図1の架台の側面図であり、図6は、図1の運搬用治具の平面図である。図1〜6に示すように、本実施形態の板ガラスの積載装置は、ベース部材1に立設させる断面台形の支持部材3の一対の傾斜面に複数の板ガラス5が立て掛けられて固定される輸送用治具7と、輸送用治具7が載置される架台9と、架台9の上面と架台9に連設されるコンテナ11の床面との高さを合わせる調整部材、例えば、油圧ジャッキ13と、輸送用治具7を架台9の上面とコンテナ11の床面を滑らせて板ガラス5をコンテナ11内に押し入れる動力手段、例えば、トラクターのような押し込み・引出し用の搬送車両15と、搬送車両15の力を輸送用治具7に伝達する運搬用治具16を備えている。なお、図1は、説明をわかり易くするため、コンテナ11に積載する前後の板ガラス5の状態を同一の図に示している。
【0016】
輸送用治具7は、スチールなどの金属で形成されている。輸送用治具7のベース部材1は、例えば、長手方向に延在された複数の柱状部材17と、柱状部材17より短い柱状部材18と、柱状部材17に直交させて連結された複数の柱状部材19と、柱状部材17、19の交点を結んで略四角形を形成するように連結された複数の柱状部材21により、板ガラス5を載置できるように平面状に形成されている。ベース部材1の裏面(輸送用治具7の底面)には、樹脂製の板部材27、29が、例えば、ねじにより取り付けられている。板部材27、29は、コンテナ11の床面に対する摩擦抵抗が小さい樹脂、例えば、ナイロンにより形成されている。板部材27は、各柱状部材17の幅に合わせて形成され、各柱状部材17に沿って間隔を開けて複数取り付けられている。ここでは、板部材29は面積を大きくし、柱状部材18に沿って一列に取り付けられている。板部材27、29の大きさ、積載するガラスの重量を考慮して、その面積を最適に設計することができる。
【0017】
輸送用治具7の支持部材3は、ベース部材1に立設される複数の柱部材23と、柱部材23間に掛け渡された複数の梁部材25により形成されている。支持部材3は、柱部材23と梁部材25により、梁部材25の延在方向に直交する方向の断面が台形に形成され、台形の一対の傾斜面に板ガラス5を立て掛けて固定できるようになっている。台形をなす柱部材23は、本実施形態は横から見ると3個所に立設されている。なお、柱部材23の数は本実施形態に限定されず、例えば、5個所に立設させることができる。
【0018】
輸送用治具7のベース部材1と支持部材3との接続位置には、図7に示すとおりねじ止め部28が備えられている。ねじ止め部28には、ベース部材1の柱状部材19から対向させて立設させる一対の板部材30が備えられている。そして、板部材30の間に支持部材3の柱部材23を挿入し、柱部材23に形成されたねじ穴と両板部材30に形成されたねじ穴を位置合わせし、これらのねじ穴を貫通するようにねじ32を挿入してナット34を螺合することで、ベース部材1と支持部材3が脱着可能に接続されている。
【0019】
輸送用治具7が載置される架台9は、長手方向に沿って延在された複数の柱状部材31と、柱状部材31に直交させて接続された複数の柱状部材33と、柱状部材31、33で形成された平面を覆うように取り付けられた網状部材35を備えている。これにより、架台9に輸送用治具7を載置する矩形の載置面36が形成されている。架台9の載置面36には、板ガラス5が固定された輸送用治具7を滑らせるローラコンベア37が、架台9の長手方向に沿って複数取り付けられている。ローラコンベア37は、ベース部材1の柱状部材17、18に対応させて取り付けられている。各ローラコンベア37には、延在方向に沿って回転自由に軸支された複数のローラにより形成されている。なお、図4は、図示をわかり易くするため、複数のローラコンベア37のうち、1つのローラコンベア37のみ軸止された複数のローラを記載し、他のローラコンベア37はローラの記載を省略した。
【0020】
架台9の裏面側には、鉛直方向に伸縮可能な油圧ジャッキ13が、例えば、架台9の各角部に取り付けられている。これにより、各油圧ジャッキ13を伸縮させて架台9の高さを調整できるようになっている。また、架台9の裏面側には、各油圧ジャッキ13に隣接させて車輪41が取り付けられ、各油圧ジャッキ13を縮めることで、各車輪41で架台9を支持して架台9を移動できるようになっている。
【0021】
輸送用治具7と搬送車両15を接続する運搬用治具16には、長手方向の一端に輸送用治具7を接続可能な接続部42が形成され、他端に搬送車両15に接続可能な接続部44が形成されている。運搬用治具16は、架台9の載置面36上の輸送用治具7をコンテナ11内の所定の位置に押し入れられる長さ寸法に形成されている。
【0022】
このように構成される本実施形態の積載装置の使用例を、板ガラスを積載する方法とともに説明する。まず、輸送用治具7を架台9の上に載置する。そして、板ガラス5、例えば、建築用の大型のガラス板を複数束ねて緩衝材を巻きつけて形成した板ガラス5を、輸送用治具7のベース部材1上に載置する。この時、板ガラス5の破損を防止するため、ベース部材1上に木製の板等の緩衝材を配置し、この緩衝材に板ガラス5を載置する。そして、支持部材3の傾斜面に発泡スチロール等の緩衝材を配置し、この緩衝材に向けて板ガラス5を立て掛ける。この立て掛けられた板ガラス5に、他の板ガラス5を緩衝材を介して立て掛ける。この動作を繰り返して、図9に示すように複数の板ガラス5を輸送用治具7に立て掛ける。
【0023】
所定数の板ガラス5を立て掛けた後、表面に位置する板ガラス5に緩衝材を介して板状のガラス押え43を押しつける。そして、ガラス押え43の上から立て掛けられた複数の板ガラス5を含む輸送用治具7全体を、例えば、スチールバンド45で固縛する。これにより、輸送用治具7に立て掛けられた複数の板ガラス5が固定される。なお、支持部材3の各傾斜面に加わる板ガラス5の重量が釣り合うように、本実施形態では、各傾斜面の立て掛ける板ガラス5の数量を合わせている。
【0024】
次に、板ガラス5が積載されるコンテナ11を架台9の長手方向の端に配置して連設する。この際、架台9の上面とコンテナ11の床面の高さが合うように、架台9の高さを油圧ジャッキ13で予め調整する。また、必要ならば、架台9とコンテナ11の間に板部材を掛け渡し、架台9の上面とコンテナ11の床面の高さのずれを調整するとともに、架台9とコンテナ11との隙間を塞ぐ。架台9の上面とコンテナ11内の床面の高さを合わせた後、搬送車両15を図1の矢印47方向に進行させる。この矢印47方向の力が運搬用治具16を介して板ガラス5が固定された輸送用治具7に加わる。これにより、架台9の載置面36を輸送用治具7が滑る。この際、ローラコンベア37上を輸送用治具7が滑るので、輸送用治具7が架台9上を滑り易く、板ガラス5の積載作業の能率が向上できる。また、輸送用治具7が架台9の側面側に向かって滑ったとしても、輸送用治具7のベース部材1の両側面には、輸送用治具7の押し込み方向に沿って延在したガイド部材39が設けられ、このガイド部材39が架台9に設けた図示していない摺動部に当接して摺動方向を規制できるから、輸送用治具7が架台9から脱落することを防止できる。
【0025】
架台9からコンテナ11内に押し入れられた輸送用治具7は、コンテナ11の床面を滑り、さらにコンテナ11内に押し入れられる。この際、コンテナ11の床面は木製であり、輸送用治具7の底面には木製の床面を滑り易い樹脂製の板部材27、29が取り付けられているので、輸送用治具7がコンテナ11内を容易に滑り、輸送用治具7をコンテナ11内に容易に押し込むことができる。そして、コンテナ11内に設けられたストッパ(図示せず)に輸送用治具7を当接させ、輸送用治具7をコンテナ11内の所定位置に停止させる。その後、輸送用治具7がコンテナ11内で動かないように、ベース部材1をコンテナ11の床面に固定する。これにより、図10に示すように、板ガラス5をコンテナ11に積載できる。板ガラス5が積載されたコンテナ11は、クレーン等の重機によって、例えば、輸送船に積み込まれる。
【0026】
これによれば、コンテナ11外の架台9上で複数の板ガラス5を輸送用治具7に立て掛けて固定した後、この輸送用治具7をコンテナ11に収納するから、板ガラス5の立て掛け固定作業を行うスペースをコンテナ11内に設ける必要はない。さらに、架台9上面とコンテナ11床面の高さを合わせることで、架台9上の輸送用治具7を滑らせてコンテナ11内に押し込み板ガラス5を積載できるから、輸送用治具7を吊り上げて板ガラス5を上面開放形のコンテナに積載する場合に比べて、吊り下げ治具のない小型の輸送用治具を用いることができる。これらにより、コンテナ11内の板ガラス5の積載スペースを増加できるから、コンテナ11の板ガラス5の積載量を増加できる。
【0027】
なお、本実施形態は、架台9にローラコンベア37を配置しているが、輸送用治具7が滑り易い架台9を用いる場合、又は、輸送用治具7の底面に取り付ける板部材27、29を架台9の載置面36に対する摩擦抵抗が小さい樹脂で形成する場合は、ローラコンベア37を省略できる。
【0028】
また、板ガラス5をコンテナ11内に押し入れる搬送車両15は、トラクターのような牽引専用車の他、重量物を水平方向に移動できる周知の重機を用いることができる。
【0029】
また、架台9の載置面36とコンテナ11の床面の高さ合わせは、本実施形態に限定されず、例えば、伸縮可能な油圧ジャッキでコンテナ11を支持しコンテナ11の高さを調整する方法、架台9やコンテナ11と地面との間に板を入れて高さ調整する方法など、周知の方法を用いることができる。
【0030】
ところで、輸送先に到着した板ガラス5を積み降ろす作業を図11、12を用いて例示する。板ガラス5が積載されたコンテナ11は、トレーラXを用いて所定のプラットフォーム101に連設される。この際、トレーラXを伸縮可能な油圧ジャッキ103で支持し、油圧ジャッキ103を伸縮させてコンテナ11の床面高さとプラットフォーム101の上面高さを合わせる。そして、油圧ポンプ102を備え、油圧によりワイヤ105を牽引可能なチルホール107を牽引フック109によりプラットフォーム101に固定する。そして、ワイヤ105の一端をチルホール107に接続し、他端を輸送用治具7に接続する。この状態で、輸送用治具7をコンテナ11の床面及びプラットフォーム101の上面を滑らせながら、矢印111方向に輸送用治具7を牽引する。そして、コンテナ11から板ガラス5が引出された後、板ガラス5の固縛を解除し、クレーン等で板ガラス5を吊り上げて取り出す。なお、卸し場にプラットフォーム101が無い場合は、架台9を使うことができる。その場合、上述した積み込方法と逆の手順で、板ガラス5が乗った輸送用治具7をコンテナ11から架台9の上面に引出す。
【0031】
なお、板ガラス5が下された輸送用治具7を持ち帰る場合は、ねじ32とナット34の螺合を解除しベース部材1から支持部材3を外して輸送用治具7を分解する。そして、図に示すように支持部材3の上下を互い違いに組み合わせ、隙間にベース部材1を配置することで、例えば、4つの輸送用治具7を1つのコンテナ11で持ち帰ることができる。
【符号の説明】
【0032】
1 ベース部材
3 支持部材
5 板ガラス
7 輸送用治具
9 架台
11 コンテナ
13 油圧ジャッキ
15 搬送車両(動力手段)
16 運搬用治具
17、18、19、21 柱状部材
23 柱部材
25 梁部材
27 板部材
28 ねじ止め部
29、30 板部材
31、33 柱状部材
34 ナット
35 網状部材
36 載置面
37 ローラコンベア
39 ガイド部材
41 車輪
42 接続部
45 スチールバンド
47 矢印
101 プラットフォーム
102 ポンプ
103 ジャッキ
105 ワイヤ
107 チルホール
109 フック
111 矢印
X トレーラ


【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベース部材に立設させる断面台形の支持部材を備えてなる輸送用治具を架台に載置し、前記輸送用治具の前記支持部材の一対の傾斜面に複数の板ガラスを立て掛けて固定し、前記架台にコンテナを連設し、前記架台の上面と前記コンテナの床面との高さを合わせ、動力手段で前記輸送用治具を前記架台の上面と前記コンテナの床面に滑らせて前記コンテナ内に輸送用治具を押し入れて板ガラスを積載する方法。
【請求項2】
ベース部材に立設させる断面台形の支持部材の一対の傾斜面に複数の板ガラスが立て掛けられて固定される輸送用治具と、該輸送用治具の底面に取り付けられる樹脂製の板部材と、該輸送用治具が載置される架台と、該架台の上面と前記架台に連設されるコンテナの床面との高さを合わせる調整部材と、前記輸送用治具を前記架台の上面と前記コンテナの床面を滑らせて前記板ガラスをコンテナ内に押し入れる動力手段とを備えてなる板ガラスの積載装置。
【請求項3】
請求項2に記載の板ガラスの積載装置において、
前記架台の前記上面には、前記板ガラスが固定された輸送用治具を滑らせるローラコンベアが取り付けられることを特徴とする板ガラスの積載装置。
【請求項4】
請求項2又は3に記載の板ガラスの積載装置において
前記支持部材は、前記ベース部材に脱着可能に取り付けられることを特徴とする板ガラスの積載装置。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2013−23334(P2013−23334A)
【公開日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−159496(P2011−159496)
【出願日】平成23年7月21日(2011.7.21)
【出願人】(000178011)山九株式会社 (48)
【出願人】(000000044)旭硝子株式会社 (2,665)
【Fターム(参考)】