説明

板材搬送装置

【課題】梱包機等への板材の投入を、作業者自身の手作業でなく、自動化を可能とした板材搬送装置を提供する。
【解決手段】複数の板材1の集合体2を搬入位置Aで受ける受け台3と、受け台3に木材1を供給する供給手段4と、板材保持姿勢を維持しつつ受け台3を搬入位置Aから搬出位置Bまで搬送する搬送手段5と、搬送手段5にて搬出位置Bまで搬送された受け台3の板材1を受け取る受取手段6とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数枚の板材を梱包する梱包機等へ板材を搬送するための板材搬送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
木材において、年輪の目に沿うように接線方向に切り出した板の表面に現れる木目を板目と呼ぶ。木目は柾目のように整った縞模様とはならず、不規則な曲線模様となる。板目の板には裏表があり、切り出しの際に外辺部側に面していた方が表面、中心部側に面していた方が裏面となる。木口を見るとカタカナの「ハ」の字状に目が走っているが、ハの字の狭い方が表、広い方が裏となる。
【0003】
板状に切り出された木材は乾燥することで反りが生じる。この反りは、木材の木口面(丸太状の材木を横切りにした年輪が現れる面)に描かれる湾曲した年輪の線が真っ直ぐになるように生じ、板状の木材を、表裏を上下にして木口面から見た場合に、年輪の中心となる芯が上方に位置して現れていれば、端部が下方を向くように、つまり上凸状として反り、逆に芯が下方に位置していれば、端部が上方を向くように、つまり下凸状として反りが発生するものである。
【0004】
そのため、このような板材は、複数枚を重ねた状態に梱包して保管する(例えば、特許文献1および特許文献2)。
【特許文献1】特開2006−21790号公報
【特許文献2】特開2004−237990号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来では、手作業により板材を積み重ねなければならず、重労働であり、作業者に与える負担が大きく、自動化が望まれていた。
【0006】
本発明は、上記課題に鑑みて、梱包機等への板材の投入を、作業者自身の手作業でなく、自動化を可能とした板材搬送装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の板材搬送装置は、複数の板材のユニット体を搬入位置で受ける受け台と、前記受け台に木材を供給する供給手段と、板材保持姿勢を維持しつつ前記受け台を前記搬入位置から搬出位置まで搬送する搬送手段と、搬送手段にて搬出位置まで搬送された受け台の板材を受け取る受取手段とを備えたものである。
【0008】
本発明の板材搬送装置によれば、受け台は、供給手段から供給される複数の板材のユニット体を搬入位置で受けることができる。搬送手段にて、複数の板材を保持している受け台を少なくとも搬出位置まで搬送することができる。搬出位置では受取手段にて複数の板材を受け取ることができる。すなわち、複数の板材のユニット体を一度に受取手段へ供給することができる。
【0009】
受け台と供給手段と搬送手段とを含むユニット体を少なくとも一対構成し、この一対のユニット体を板材の長手方向に沿って接近離間可能として配置するのが好ましい。
【0010】
供給手段は、受け台に供給された板材を持ち上げるとともに、板材を持ち上げ状態で持ち上げられた木材の下方に他の板材の供給を可能とする昇降アームを備える。これによって、板材を多段に積層することができる。
【0011】
受取手段は、受け台が搬出位置に達したときに受け台の板材が載置される梱包機供給台を備える。これによって、受け台が搬出位置に達すれば、板材を梱包機供給台に載置される。
【0012】
搬送手段は、端部に前記受け台が付設される揺動アームと、この揺動アームを回転させる回転駆動機構と、揺動アームの端部に付設された受け台の姿勢を板材保持姿勢に制御するカム機構とを備え、前記揺動アームの回転によって、前記受け台の搬入位置と搬出位置との間の移動を可能としたものである。このように搬送手段では、揺動アームがその中心軸廻りに回転することによって、揺動アームの端部に付設された受け台を、搬入位置から搬出位置、または搬出位置から搬入位置まで移動させることができる。
【0013】
揺動アームの両端部に受け台およびカム機構を配置した場合、一方の受け台が前記供給手段から板材を受けている状態で、他方の受け台は搬出位置での板材の搬出が完了した待機状態となる。このため、一方の受け台にて板材を受けた後、揺動アームを回転させて、他方の受け台を搬入位置に位置させれば、この受け台は空の状態となっているので、直ちにこの受け台に板材を供給することができる。すなわち、順次空の状態の受け台を搬入位置に位置させることができ、作業の短時間化を図ることができる。しかも、揺動アームが回転しても、受け台はカム機構にて板材保持姿勢に制御されており、搬入位置から搬出位置へ板材を安定して搬送することができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明の板材搬送装置では、複数の板材の集合体を一度に受取手段へ供給することができる。このため、受取手段、例えば梱包機等への板材の投入の自動化を図ることができる。しかも、一度に複数の板材の投入が可能であるので、作業時間の短縮化を図ることができる。
【0015】
一対のユニット体(受け台と供給手段と搬送手段とを含むユニット体)を板材の長手方向に沿って接近離間可能として配置すれば、板材を安定して搬送することができるとともに、板材の長さ寸法に応じてユニット体の間隔を調整することができ、汎用性に優れる。
【0016】
昇降アームを備えたものでは、板材の多段積みが可能であるので、一層の作業効率化を図ることができる。
【0017】
揺動アームがその中心軸廻りに回転することによって、揺動アームの端部に付設された受け台を、搬入位置から搬出位置、または搬出位置から搬入位置まで移動させることができる。このため、受け台の搬入位置と搬出位置との移送を安定して行うことができ、板材の搬入位置から搬出位置への搬送を短時間にスムーズに行うことができる。
【0018】
揺動アームの両端部に受け台およびカム機構を配置するようにしたものでは、順次空の状態の受け台を搬入位置に位置させることができ、作業の短時間化(作業の効率化)を図ることができる。しかも、揺動アームが回転しても、受け台はカム機構にて板材保持姿勢に制御されており、搬入位置から搬出位置へ板材を安定して搬送することができる。このため、例えば梱包機等への板材の投入作業の信頼性が向上して、精度の良い搬送を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
本発明に係る板材搬送装置の実施形態を図1〜図3に基づいて説明する。
【0020】
図1に本発明の板材搬送装置の要部を示し、この板材搬送装置は、複数の板材(例えば角材)1の集合体2を搬入位置で受ける受け台3と、前記受け台3に木材を供給する供給手段4と、板材保持姿勢を維持しつつ前記受け台3を前記搬入位置Aから少なくとも搬出位置B(図3参照)まで搬送する搬送手段5と、搬送手段5にて搬出位置Bまで搬送された受け台3の板材1を受け取る受取手段6(図3参照)とを備える。
【0021】
供給手段4は、ベルトコンベア16にて構成される第1搬送機構7と、ころコンベア17にて構成される第2搬送機構8と、受け台3に保持されている板材1の集合体2を持ち上げる昇降アーム9を有する昇降機構(昇降式フォーク)10とを備える。
【0022】
第1搬送機構7は、プーリ11,12,13,14と、これらに掛け回されるタイミングベルト15とを有するベルトコンベア16を備える。板材1をその長手方向と直交する方向に上流側(プーリ11側)から下流側(プーリ12側)へ搬送することができる。また、第2搬送機構8のころコンベア17は、図2に示すように、支持枠体18と、この支持枠体18に付設される複数個のころ19とを備える。この場合、支持枠体18は、一対の平行な平板状の支持アーム20と、この支持アーム20の下流端に連設される受け板部21とを備え、各支持アーム20の両面にそれぞれころ19が回転自在に支持されている。第2搬送機構8は、ころコンベア17は上流側から下流側に向かって下傾し、第1搬送機構7から搬送された板材1がこのころコンベア17に引き継がれて、その上流端から下流端へすべり落ちる。
【0023】
ころコンベア17は図示省略の昇降機構を介して昇降可能となっている。この昇降機構としては例えば、シリンダ機構等によって構成でき、支柱部材22に支持された状態でころコンベア17が昇降(上下動)する。なお、支柱部材22は一対の柱部22a、22aを備える。
【0024】
昇降機構10は、図2に示すように、前記アーム9aと、このアーム9aの下流端に連設される受け片部9bとを有するフォーク体24を備える。そして、フォーク体24は、図2に示すような矢印D1、D2、E1、E2の変位が可能である。すなわち、矢印D1、D2のフォーク体24の往復動を可能とするリニアガイド機構(図示省略)と、矢印E1、E2のフォーク体24の往復動を可能とするリニアガイド機構(図示省略)を備える。
【0025】
搬送手段5は、図1と図2に示すように、端部に受け台3が付設される揺動アーム25と、この揺動アーム25をその中心軸廻り回転させる回転駆動機構26と、揺動アーム25の端部に付設された受け台3の姿勢を板材保持姿勢に制御するカム機構27とを備える。
【0026】
揺動アーム25は、一対の受け台支持バー25a,25bからなり、各受け台支持バー25a,25bの基部が中心軸28に支持されている。この中心軸28が回転することによって、受け台支持バー25a,25b、つまり揺動アーム25が中心軸廻り回転廻りに回転する。この際、中心軸28にはスプロケット30が付設されるとともに、各受け台支持バー25a,25bの端部(先端部)にスプロケット31,32が付設され、スプロケット30と一方の支持バー25aのスプロケット31に連動部材としてのローラチェーン33が掛け回され、他方の支持バー25bのスプロケット32に連動部材としてのローラチェーン34が掛け回されている。
【0027】
回転駆動機構26は、駆動用モータ35と、この駆動用モータ35の出力軸35aの回転を中心軸28に伝達する回転伝達機構36とを備える。回転伝達機構36は、スプロケット37と、スプロケット37と駆動用モータ35の出力軸35aとに掛け回されるチェーン38と、スプロケット37と中心軸28のスプロケット30とに掛け回されるチェーン39とを備える。
【0028】
このため、駆動用モータ35が駆動して出力軸35aが回転すれば、回転伝達機構36を介して揺動アーム25が中心軸28を中心に回転することになる。そして、この回転に伴ってスプロケット30が回転する。スプロケット30が回転すれば、一方の支持バー25aのスプロケット31と、他方の支持バー25bのスプロケット32とに連動部材であるローラチェーン33、34が掛け回されているので、各スプロケット31,32が回転する。
【0029】
各スプロケット31、32は、各支持バー25a、25bに設けられる取付板40に付設され、この取付板40に受け台3が揺動可能に取付けられている。受け台3は、板材1が載置される載置部3aと、この載置部3aの下流端から立ち上がる起立部3bとを備える。受け台3は、載置部3aと起立部3bとのコーナ部に枢支軸41を介して取付板40に枢結されている。
【0030】
また、取付板40には、受け台3を前記揺動アーム25の回転中の板材保持姿勢を制御するカム機構27が配置されている。カム機構27は、外周面44aの一部に凹窪部43を有するいわゆるハートカム44を備え、前記受け台3の載置部3aに付設されるころ45が、このハートカム44の外周面44aを転動する。ここで、板材保持姿勢とは、受け台3の載置部3aが略水平状に維持されて、板材1を受け台3にて安定した状態で保持できる姿勢である。
【0031】
受け台3の上流側と取付板40とはコイルスプリング等からなる弾性部材46にて連結されている。すなわち、弾性部材46によって、受け台3がハートカム44側に引っ張られ、ころ45がハートカム44の外周面(カム面)44aを転動することになる。ハートカム44は、受け台3が搬入位置A(供給手段4から板材1を受けることができる位置)に位置した状態では、その凹窪部43が下方を向いた状態となっている。
【0032】
受け台3が搬入位置Aに位置した状態から、矢印X方向に揺動アーム25が回転して180°反転して反転位置Cに位置した状態となれば、ハートカム44は、その凹窪部43が上方を向く状態となっている。これに対して、各取付板40には前記各スプロケット31,32が付設され、揺動アーム25の回転に伴って、各スプロケット31,32が回転し、取付板40は、揺動アーム25の回転中においても、搬入位置Aの状態(受け台3の載置部3aが略水平状に維持されて、板材1を受け台3にて安定した状態で保持できる前記板材保持姿勢)を支持することになる。このため、ハートカム44が揺動アーム25の中心軸廻りに廻り、これに伴って、ころ45がハートカム44の外周面44a上を転動することになり、ハートカム44が搬出位置Bに達したときに、ころ45がハートカム44の凹窪部43に対応する。この状態では、受け台3の載置部3aが水平状となる。
【0033】
搬出位置Bには受取手段6の受取台(梱包機供給台)50が配置され、受け台3の載置部3aが水平状となれば、受取台50に板材1が載置される。また、揺動アーム25の一回の揺動は、受け台3が搬入位置Aからこの搬入位置Aに対して180°反転した反転位置Cまでである。このため、搬入位置Aで受け取った受け台3が反転位置Cに位置する状態になれば、板材1の受取手段6の受取台50への受け渡しが完了した待機状態となる。
【0034】
ところで、この板材搬送装置は、受け台3と供給手段4と搬送手段5とは1個のユニット体Mを構成し、このユニット体Mを板材1の長手方向に沿って少なくとも一対備える。また、一対のユニット体Mは相互にリニアガイド機構53によって、接近・離間可能とされている。すなわち、図1に示すように、ユニット体Mは、基台51上に配置され、この基台51に回転駆動機構26等が支持されている。この場合、揺動アーム25の中心軸28を支持する柱部52や前記支柱部材22等が基台51に立設されている。なお、リニアガイド機構53のガイドレールは、設置面に設置される設置台54上に配置されている。このため、各ユニット体M,Mはリニアガイド機構53のガイドレールにガイドされて、相互に接近離間する。
【0035】
次に、板材搬送装置を使用した板材1の搬送方法を説明する。まず第1搬送機構7から第2搬送機構8に板材1を移送する。この際、図2(a)に示すように、例えば、3本の板材1が並設された状態で、昇降機構10の昇降アーム9を矢印D1のように3本の板材1の下方に位置するように移動させる。なお、この昇降アーム9は、受け台3に対して、板材1の長手方向にずれている。昇降アーム9が板材1の下方に位置した状態で、図2(b)に示すように昇降アーム9を矢印E1のように上昇させて、3本の板材1を持ち上げる。
【0036】
その後は、第1搬送機構7及び第2搬送機構8を介して、図2(c)に示すように、この持ち上げられた板材1の下方に、3本の板材1を供給して、第2搬送機構8を下降させるとともに、図2(d)の矢印D2の方向に示すように、昇降アーム9を引き抜くとともに、矢印E2のように昇降アーム9を下降させる。これによって、受け台3に2行3列の板材1を載置することができる。なお、各ユニット体M、Mの昇降機構10は図示省略の連動機構によって連結され、この連動機構を介した同期動作を行う。
【0037】
このように、2行3列の板材1が受け台3に載置された後、図3に示すように、回転駆動機構26によって揺動アーム25を矢印X方向に、回転(回動)させる。この際、前記したように、カム機構27によって、受け台3は支持姿勢を維持しつつ回転し、搬出位置Bに達した際に、受け台3の載置部3aが水平状態となり、板材1は受取手段6の受取台50に載置される。その後は、揺動アーム25はさらに回転して空の状態となった受け台3が反転位置Cに達する。
【0038】
その後はさらに矢印X方向に回転して、この空の状態の受け台3が搬入位置Aに位置する状態となる。そして、この空の状態の受け台3が搬入位置Aに位置すれば、供給手段4からこの空の状態の受け台3に板材1が供給される。その後は、搬送すべき板材1の搬送が終了するまで、順次前記した工程が行われる。なお、各ユニット体M、Mの揺動アーム25は図示省略の連動機構によって連結され、この連動機構を介した同期動作を行う。
【0039】
本発明によれば、受け台3は、供給手段4から供給される複数の板材1の集合体2を搬入位置Aで受けることができる。搬送手段5にて、複数の板材1を保持している受け台3を搬出位置Bまで搬送することができる。搬出位置Bでは受取手段6にて複数の板材1を受け取ることができる。すなわち、複数の板材1の集合体2を一度に受取手段6へ供給することができる。このため、受取手段6、例えば梱包機等への板材の投入の自動化を図ることができる。しかも、一度に複数の板材1の投入が可能であるので、作業時間の短縮化を図ることができる。
【0040】
昇降アーム9によって、受け台3に供給された板材1を多段に積層することができる。このため、一層の作業効率化を図ることができる。受け台3が搬出位置に達すれば、板材1を梱包機供給台50に載置することができ、安定した受け渡しが可能である。
【0041】
搬送手段5では、揺動アーム9がその中心軸28廻りに回転することによって、揺動アーム25の端部に付設された受け台3を、搬入位置Aから搬出位置B、または搬出位置Bから搬入位置Aまで移動させることができる。このため、受け台3の搬入位置Aと搬出位置Bとの移送を安定して行うことができ、板材1の搬入位置Aから搬出位置Bへの搬送を短時間にスムーズに行うことができる。
【0042】
揺動アーム25の両端部に、受け台3およびカム機構27を配置することによって、一方の受け台3が前記供給手段4から板材1を受けている状態で、他方の受け台3は搬出位置Bでの板材1の搬出が完了した待機状態となる。このため、一方の受け台3にて板材1を受けた後、揺動アーム25を回転させて、他方の受け台3を搬入位置Aに位置させれば、この受け台3は空の状態となっているので、直ちにこの受け台3に板材を供給することができる。すなわち、順次空の状態の受け台3を搬入位置に位置させることができ、作業の短時間化(作業の効率化)を図ることができる。しかも、揺動アーム25が回転しても、受け台3はカム機構27にて板材保持姿勢に制御されており、搬入位置Aから搬出位置Bへ板材1を安定して搬送することができる。このため、例えば梱包機等への板材の投入作業の信頼性が向上して、精度の良い搬送を行うことができる。
【0043】
また、受け台3と供給手段4と搬送手段5等を備えた一対のユニット体M、Mが相互に接近・離間自在であるので、板材1を安定して搬送することができるとともに、板材1の長さ寸法に応じてユニット体M、Mの間隔を調整することができ、汎用性に優れる。
【0044】
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく種々の変形が可能であって、例えば、受け台3に載置する板材1の数の増減は任意であって、1段であっても、3段以上であってもよく、各段の数も3個に限るものではない。また、板材1としても、その断面が正方形であるものに限らず、断面が長方形のものであってもよい。ユニット体Mとして、2個に限らず、3個以上であってもよい。また、ユニットM毎の受け台3も2個に限るものでは、1個であっても3個以上であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明の実施形態を示す板材搬送装置の側面図である。
【図2】前記板材搬送装置の受け台への板材供給方法の説明図である。
【図3】前記板材搬送装置の搬送方法の説明図である。
【符号の説明】
【0046】
1 板材
2 集合体
3 受け台
4 供給手段
5 搬送手段
6 受取手段
9 昇降アーム
25 揺動アーム
26 回転駆動機構
27 カム機構
28 中心軸
50 受取台(梱包機供給台)
M ユニット体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の板材の集合体を搬入位置で受ける受け台と、
前記受け台に木材を供給する供給手段と、
板材保持姿勢を維持しつつ前記受け台を前記搬入位置から少なくとも搬出位置まで搬送する搬送手段と、
搬送手段にて搬出位置まで搬送された受け台の板材を受け取る受取手段とを備えたことを特徴とする板材搬送装置。
【請求項2】
受け台と供給手段と搬送手段とを含むユニット体を少なくとも一対構成し、この一対のユニット体を板材の長手方向に沿って接近離間可能として配置したことを特徴とする請求項1の板材搬送装置。
【請求項3】
供給手段は、受け台に供給された板材を持ち上げるとともに、板材を持ち上げ状態で持ち上げられた木材の下方に他の板材の供給を可能とする昇降アームを備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の板材搬送装置。
【請求項4】
受取手段は、受け台が搬出位置に達したときに受け台の板材が載置される梱包機供給台を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の板材搬送装置。
【請求項5】
搬送手段は、端部に前記受け台が付設される揺動アームと、この揺動アームを回転させる回転駆動機構と、揺動アームの端部に付設された受け台の姿勢を板材保持姿勢に制御するカム機構とを備え、前記揺動アームの回転によって、前記受け台の搬入位置と搬出位置との間の移動を可能としたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の板材搬送装置。
【請求項6】
揺動アームの両端部に受け台およびカム機構を配置し、一方の受け台が前記供給手段から板材を受けている状態で、他方の受け台は搬出位置での板材の搬出が完了した待機状態となることを特徴とする請求項5に記載の板材搬送装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2008−280136(P2008−280136A)
【公開日】平成20年11月20日(2008.11.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−125671(P2007−125671)
【出願日】平成19年5月10日(2007.5.10)
【出願人】(396026400)株式会社鈴工 (9)
【Fターム(参考)】