説明

板状内容物一枚取出し容器

【課題】一枚ずつ取り出せ、電極部分や薬剤塗布部分又は他の板状内容物には手を触れることがなく、容器内を必要な環境にでき、容器内に一定方向に集積可能な板状内容物一枚取出し容器を提供する。
【解決手段】容器本体110の周壁の後方上端部に、蓋部120がヒンジを介して開閉可能に接続する外観円柱状の容器100であって、容器本体は、周壁と底板とからなり、容器本体内を蓋部の天板下面に達しない仕切り壁113a,113bを設けて、板状内容物室114と吸収剤室115a,115bとを連通させて区画し、蓋部は、天板と周壁とからなり、板状内容物室の中央位置に対応する天板下面の位置に、強粘着シート層/クッション層/弱粘着シート層構成の粘着積層材130を、強粘着シート層で天板下面に接着して取り付け、板状内容物400を取り出すときに、容器を振って粘着積層材の弱粘着シート層下面に、一枚の板状内容物を接着させて蓋部を開く。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、板状内容物、例えば、血糖値センサーなどの板状センサーチップや過酸化水素又は尿蛋白などの検出紙チップなどを必要な環境状態で収納し、使用するときに、板状内容物の電極部分又は薬剤塗布部分に指が触れることなく、一枚だけ取り出せる板状内容物一枚取出し容器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、医療関係などの板状のセンサーチップや検出紙チップは、例えば図7に示すセンサーチップ振出し容器のように、熱可塑性樹脂を射出成形した周壁(211)と底壁(212)とからなる硬質の容器本体(210)の開口部(213)に、取手部(221)の下面に柔軟な栓部(222)をもつキャップ(220)を、栓部を挿嵌させて密封して使用していた。そして、特に乾燥環境を必要とする内容物の場合には、容器内に乾燥剤を在中させていた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上述した従来の板状のセンサーチップや検出紙チップの容器の場合には、使用するときに、まず、容器本体から栓部を取り外し、容器本体を利き手にもち、他方の手の平にセンサーチップや検出紙チップをあけ、容器本体を置いて、利き手で必要の数のセンサーチップや検出紙チップを他方の手の平から取って使用していた。このため、センサーチップの電極部分に手が触れてしまい、手の酸性で錆びて誤差を生じて誤診の可能性があった。また、検出紙チップの薬剤塗布部分に指が触れてしまい、手の汗などで成分が変質して誤診の可能性があった。
【0004】
本発明は、上述の従来の板状のセンサーチップや検出紙チップの容器の問題点を解決したものであり、使用するときに一枚ずつ取り出せ、電極部分や薬剤塗布部分又は他の板状内容物には手を触れることがなく、容器内を必要な環境にでき、容器内に一定方向に集積可能な板状内容物一枚取出し容器を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
すなわち、本発明の第1の発明は、容器本体の周壁の後方上端部に、蓋部がヒンジを介して開閉可能に接続する外観円柱状の容器であって、容器本体は、周壁と底板とからなり、容器本体内を蓋部の天板下面に達しない仕切り壁を設けて、板状内容物室と吸収剤室とを連通させて区画し、蓋部は、天板と周壁とからなり、板状内容物室の中央位置に対応する天板下面の位置に、強粘着シート層/クッション層/弱粘着シート層構成の粘着積層材を、強粘着シート層で天板下面に接着して取り付け、板状内容物を取り出すときに、容器を振って粘着積層材の弱粘着シート層下面に、一枚の板状内容物を接着させて蓋部を開くことを特徴とする板状内容物一枚取出し容器である。
【0006】
次に、本発明の第2の発明は、容器本体の周壁の後方上端部に、蓋部がヒンジを介して開閉可能に接続する外観円柱状の容器であって、容器本体は、周壁と底板とからなり、容器本体内を、周壁の内面に接続し底板の上面に立設する前後方向に平行な二枚の板状の蓋部の天板下面に達しない仕切り壁を設けて、左側の吸収剤室と中央の板状内容物室と右側の吸収剤室とを連通させて区画し、蓋部は、天板と周壁とからなり、板状内容物室の中央位置に対応する天板下面の位置に、強粘着シート層/クッション層/弱粘着シート層構成の粘着積層材を、強粘着シート層で天板下面に接着して取り付け、板状内容物を取り出すときに、容器を振って粘着積層材の弱粘着シート層下面に、一枚の板状内容物を接着させ
て蓋部を開くことを特徴とする板状内容物一枚取出し容器である。
【0007】
次に、本発明の第3の発明は、容器本体の周壁の後方上端部に、蓋部がヒンジを介して開閉可能に接続する外観円柱状の容器であって、容器本体は、周壁と底板とからなり、容器本体内を、底板の上面に円筒状の蓋部の天板下面に達しない仕切り壁を立設して、中央の板状内容物室とその外側の吸収剤室とを連通させて区画し、蓋部は、天板と周壁とからなり、板状内容物室の中央位置に対応する天板下面の位置に、強粘着シート層/クッション層/弱粘着シート層構成の粘着積層材を、強粘着シート層で天板下面に接着して取り付け、板状内容物を取り出すときに、容器を振って粘着積層材の弱粘着シート層下面に、一枚の板状内容物を接着させて蓋部を開くことを特徴とする板状内容物一枚取出し容器である。
【0008】
そして、本発明の第4の発明は、蓋部の天板下面に、容器本体の周壁上端部の内周面に外周面を密接するインナー封止リングを垂設したことを特徴とする第1乃至第3のいずれかに記載の板状内容物一枚取出し容器である。
【発明の効果】
【0009】
本発明の板状内容物一枚取出し容器は、容器本体内が蓋部の天板下面に達しない仕切り壁によって、板状内容物室と吸収剤室とに区画されており、また、板状内容物室の中央位置に対応する蓋部の天板下面の位置に、強粘着シート層/クッション層/弱粘着シート層構成の粘着積層材が強粘着シート層によってしかりと取り付けられている。そして、使用するときに、容器を振ってから蓋部を開くと、蓋部に取り付けられた粘着積層材の弱粘着シート層の下面に、板状内容物室に収納させていた板状内容物が一枚だけ付着して来る。従って、使用時に、一枚ずつ取り出して使用することができる。
【0010】
また、本発明の板状内容物一枚取出し容器は、使用するときに、容器を振ってから蓋部を開くと、蓋部の天板に取り付けられた粘着積層材に、容器本体の板状内容物室に収納させている板状内容物のうち一枚だけが付着して取り出され、他の板状内容物は、容器本体の板状内容物室に残っている。このため、他の板状内容物には指が触れることがない。また、取り出された板状内容物は、注意して電極部分や薬剤塗布部分を避けて、指で摘んで板状内容物を粘着積層材から剥がすことにより、板状内容物の電極部分や薬剤塗布部分に、指が触れることがない。
【0011】
また、本発明の板状内容物一枚取出し容器は、容器本体内に蓋部の天板下面に達しない仕切り壁を設けて、板状内容物室と吸収剤室とが連通させて区画されており、吸収剤室に所定の吸収剤を入れることにより、板状内容物室内を必要な環境状態に維持することができる。
【0012】
また、本発明の板状内容物一枚取出し容器は、平行な二枚の板状の仕切り壁を設けて中央に区画する板状内容物室の平面形状を、板状内容物が平面状態で入る平面形状にすると、容器本体に板状内容物を一定方向に集積させて収納することができ、蓋部を開いたときに、板状内容物を常に一定方向で取り出すことができる。
【0013】
また、本発明の板状内容物一枚取出し容器は、さらに必要に応じては、蓋部の天板下面に、容器本体の周壁上端部の内周面に外周面を密接するインナー封止リングを垂設して、容器の密封性を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
次に、本発明の板状内容物一枚取出し容器の実施の形態について、図を用いて詳細に説明する。
【0015】
図1は、実施形態1の板状内容物一枚取出し容器の構造を示す説明図であり、図2は、その実施形態1の容器の構成を示す斜視図であり、図3は、実施形態1の容器の使用の仕方を示す斜視図で、(a)は、蓋を開ける前の状態を示し、(b)は、蓋を開ける前に容器を振っている状態で示し、(c)は、容器を振ったのちに蓋を開いたときの状態を示す。図4は、実施形態2の板状内容物一枚取出し容器の構造を示す説明図であり、図5は、その実施形態1の容器の構成を示す斜視図であり、図6は、実施形態2の容器の使用の仕方を示す斜視図で、(a)は、蓋を開ける前の状態を示し、(b)は、蓋を開ける前に容器を振っている状態で示し、(c)は、容器を振ったのちに蓋を開いたときの状態を示す。
【0016】
まず、実施形態1の板状内容物一枚取出し容器(100)は、図3(c)に示すように、容器本体(110)に蓋部(120)がヒンジ(101)を介して開閉可能に接続する外観円柱状の容器であり、板状センサーチップや検出紙チップなどの板状内容物(400)を容器本体に収納し、使用するときに、蓋部を開けることにより板状内容物を一枚ずつ取り出せる容器である。容器の製造方法は、ヒンジ特性を有するポリプロピレンなどの熱可塑性樹脂を用いて、射出成形法により容器本体と蓋部とを一体に成形するものである。
【0017】
容器本体(110)の構造は、図1に示すように、周壁(111)と底板(112)とからなり、容器本体内を、周壁の内面に接続し底板の上面に立設する前後方向に平行な二枚の板状の蓋部(120)の天板(121)下面に達しない仕切り壁(113a,113b)を設けて、左側の吸収剤室(115a)と中央の板状内容物室(114)と右側の吸収剤室(115b)とを連通させて区画するものである。そして、周壁の先端外周面に、蓋部(120)を閉じたときに蓋部の咬合リング(125)と咬合する咬合リング(116)を設けるものである。また、周壁の外周面上方に、蓋部の受けリング(117)を設けるものである。なお、板状内容物室は、板状内容物が上下方向へ移動し易くするために、上方が下方から漸次広くなるように、仕切り壁にテーパーを付けることが好ましい。
【0018】
蓋部(120)の構造は、図1に示すように、天板(121)と周壁(123)とからなり、容器本体の板状内容物室(114)の中央位置に対応する天板下面の位置に、強粘着シート層(131)/クッション層(132)/弱粘着シート層(133)構成の粘着積層材(130)を、強粘着シート層で天板下面に接着して取り付けるものである。そして、周壁の下端外周面に、蓋部(120)を閉じたときに容器本体(110)の咬合リング(116)と咬合する咬合リング(125)を設けるものである。なお、粘着積層材の粘着シート層には、天然ゴム系、合成ゴム系、ポリウレタン系、エチレンプロピレンゴム系などが用いられ、クッション層には、発泡プラスチックなどの発泡体が用いられるものである。また、図2に示すように、周壁(121)の下端外周の前方位置に、開閉用つまみ(124)を突設するものである。
【0019】
吸収剤と板状内容物の容器本体内への組み込みは、図2に示すように、左側の吸収剤(300a)を容器本体(110)の左側の吸収剤室(115a)に挿着し、右側の吸収剤(300b)を容器本体の右側の吸収剤室(115b)に挿着し、複数枚の束の板状内容物(400)を容器本体の中央の板状内容物室(114)内に収納するものである。なお、板状内容物は、使用目的に応じて、表裏及び向きを同一にして板状内容物室に収納すると、板状内容物を何時も同一状態で取り出すことができる。また、吸収剤としては、使用目的に応じて、乾燥剤、臭気吸収剤、酸素吸収剤などの包装体又は混合樹脂成形体を使用するものである。乾燥剤としては、モレキュラシーブ、酸化カルシウムやシリカゲルなどが使用できる。
【0020】
板状内容物を取り出しは、図3(a)に示す正立の状態の容器(100)を、図3(b
)に示すように、上下左右に軽く振ったのち、図3(c)に示すように、蓋部(120)を開けると、蓋部の天板(121)に取り付けられた粘着積層材(130)の弱粘着シート層に、板状内容物室(114)内に収納させていた板状内容物(400)が一枚だけ付着して来る。この板状内容物の指で触れてよい部分を指で摘んで粘着積層材から剥がして使用するものである。なお、容器を、ランダムポリプロピレン樹脂などの透明性樹脂を用いて作製して置くと、容器の外側から板状内容物室内が見え、板状内容物の残量や板状内容物の粘着積層部への付着状態を確認することができる。
【0021】
次に、実施形態2の板状内容物一枚取出し容器(100)は、図6(c)に示すように、容器本体(110)に蓋部(120)がヒンジ(101)を介して開閉可能に接続する外観円柱状の容器であり、板状センサーチップや検出紙チップなどの板状内容物(400)を容器本体に収納し、使用するときに、蓋部を開けることにより板状内容物を一枚ずつ取り出せる容器である。容器の製造方法は、ヒンジ特性を有するポリプロピレンなどの熱可塑性樹脂を用いて、射出成形法により容器本体と蓋部とを一体に成形するものである。
【0022】
容器本体(110)の構造は、図4に示すように、周壁(111)と底板(112)とからなり、容器本体内を、底板の上面に円筒状の蓋部(120)の天板(121)下面に達しない仕切り壁(113c)を立設して、中央の板状内容物室(114)とその外側の吸収剤室(300c)とを連通させて区画するものである。そして、周壁の先端外周面に、蓋部(120)を閉じたときに蓋部の咬合リング(125)と咬合する咬合リング(116)を設けるものである。また、周壁の外周面上方に、蓋部の受けリング(117)を設けるものである。なお、図4及び図5に示すように、受けリング(117)の前方左側位置に、蓋部(120)の開閉用突部(126)に対応させて、半弧状の開閉用突部(118)を突設するものである。
【0023】
蓋部(120)の構造は、図4に示すように、天板(121)と周壁(123)とからなり、容器本体の板状内容物室(114)の中央位置に対応する天板下面の位置に、強粘着シート層(131)/クッション層(132)/弱粘着シート層(133)構成の粘着積層材(130)を、強粘着シート層で天板下面に接着して取り付けるものである。そして、周壁の下端外周面に、蓋部(120)を閉じたときに容器本体(110)の咬合リング(116)と咬合する咬合リング(125)を設けるものである。また、蓋部の天板下面に、容器本体の周壁(111)上端部の内周面に外周面を密接するインナー封止リング(125)を垂設するものである。なお、粘着積層材の粘着シート層には、天然ゴム系、剛性ゴム系、ポリウレタン系、エチレンプロピレンゴム系などの粘着材を用い、クッション層には、発泡プラスチックなどの発泡体を用いるものである。また、図5に示すように、周壁(121)の下端外周の前方右側位置に、容器本体(110)の開閉用突部(118)に対応させて、半弧状の開閉用突部(126)を突設するものである。
【0024】
吸収剤と板状内容物の容器本体内への組み込みは、図5に示すように、複数枚の板状内容物(400)を容器本体(110)の中央の板状内容物室(114)内にランダムに収納し、吸収剤(300c)を板状内容物室の外周側の吸収剤室(115c)に挿着するものである。吸収剤としては、使用目的に応じて、乾燥剤、臭気吸収剤、酸素吸収剤などの包装体又は混合樹脂成形体を使用するものである。乾燥剤としては、モレキュラシーブ、酸化カルシウムやシリカゲルなどが使用できる。
【0025】
板状内容物を取り出しは、図6(a)に示す正立の状態の容器(100)を、図6(b)に示すように、上下左右に軽く振ったのち、図6(c)に示すように、蓋部(120)を開けると、蓋部の天板(121)に取り付けられた粘着積層材(130)の弱粘着シート層に、板状内容物室(114)内に収納させていた板状内容物(400)が一枚だけ付着して来る。この板状内容物の指で触れてよい部分を指で摘んで粘着積層材から剥がして
使用するものである。なお、容器を、ランダムポリプロピレン樹脂などの透明性樹脂を用いて作製して置くと、容器の外側から板状内容物室内が見え、板状内容物の残量や板状内容物の粘着積層部への付着状態を確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明の一実施形態の板状内容物一枚取出し容器の構造を示す説明図である。
【図2】図1に示す板状内容物一枚取出し容器の構成を示す斜視図である。
【図3】図1に示す板状内容物一枚取出し容器の使用の仕方を示す斜視図であり、(a)は、蓋を開ける前の状態を示し、(b)は、蓋を開ける前に容器を振っている状態で示し、(c)は、容器を振ったのちに蓋を開いたときの状態を示す。
【図4】本発明の他の一実施形態の板状内容物一枚取出し容器の構造を示す説明図である。
【図5】図4に示す板状内容物一枚取出し容器の構成を示す斜視図である。
【図6】図4に示す板状内容物一枚取出し容器の使用の仕方を示す斜視図であり、(a)は、蓋を開ける前の状態を示し、(b)は、蓋を開ける前に容器を振っている状態で示し、(c)は、容器を振ったのちに蓋を開いたときの状態を示す。
【図7】(a)は、従来の一例のセンサーチップ振出し容器の蓋材の正面図であり、(b)は、容器本体の断面図である。
【符号の説明】
【0027】
100,200……容器
101……ヒンジ
110,210…容器本体
111,211,123……周壁
112,212……底板
113a,113b……板状の仕切り壁
113c……円筒状の仕切り壁
114……板状内容物室
115a,115b,115c……吸収剤室
116,125……咬合リング
117……受けリング
118,126……開閉用突部
120……蓋部
121……天板
122……インナー封止リング
124……開閉用つまみ
130……粘着積層部
131……強粘着シート層
132……クッション層
133……弱粘着シート層
213……開口部
220……キャップ
221……取手部
222……栓部
300a,300b,300c……吸収剤
400……板状内容物

【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器本体の周壁の後方上端部に、蓋部がヒンジを介して開閉可能に接続する外観円柱状の容器であって、容器本体は、周壁と底板とからなり、容器本体内を蓋部の天板下面に達しない仕切り壁を設けて、板状内容物室と吸収剤室とを連通させて区画し、蓋部は、天板と周壁とからなり、板状内容物室の中央位置に対応する天板下面の位置に、強粘着シート層/クッション層/弱粘着シート層構成の粘着積層材を、強粘着シート層で天板下面に接着して取り付け、板状内容物を取り出すときに、容器を振って粘着積層材の弱粘着シート層下面に、一枚の板状内容物を接着させて蓋部を開くことを特徴とする板状内容物一枚取出し容器。
【請求項2】
容器本体の周壁の後方上端部に、蓋部がヒンジを介して開閉可能に接続する外観円柱状の容器であって、容器本体は、周壁と底板とからなり、容器本体内を、周壁の内面に接続し底板の上面に立設する前後方向に平行な二枚の板状の蓋部の天板下面に達しない仕切り壁を設けて、左側の吸収剤室と中央の板状内容物室と右側の吸収剤室とを連通させて区画し、蓋部は、天板と周壁とからなり、板状内容物室の中央位置に対応する天板下面の位置に、強粘着シート層/クッション層/弱粘着シート層構成の粘着積層材を、強粘着シート層で天板下面に接着して取り付け、板状内容物を取り出すときに、容器を振って粘着積層材の弱粘着シート層下面に、一枚の板状内容物を接着させて蓋部を開くことを特徴とする板状内容物一枚取出し容器。
【請求項3】
容器本体の周壁の後方上端部に、蓋部がヒンジを介して開閉可能に接続する外観円柱状の容器であって、容器本体は、周壁と底板とからなり、容器本体内を、底板の上面に円筒状の蓋部の天板下面に達しない仕切り壁を立設して、中央の板状内容物室とその外側の吸収剤室とを連通させて区画し、蓋部は、天板と周壁とからなり、板状内容物室の中央位置に対応する天板下面の位置に、強粘着シート層/クッション層/弱粘着シート層構成の円柱状の粘着積層材を、強粘着シート層で天板下面に接着して取り付け、板状内容物を取り出すときに、容器を振って粘着積層材の弱粘着シート層下面に、一枚の板状内容物を接着させて蓋部を開くことを特徴とする板状内容物一枚取出し容器。
【請求項4】
蓋部の天板下面に、容器本体の周壁上端部の内周面に外周面を密接するインナー封止リングを垂設したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の板状内容物一枚取出し容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−84108(P2007−84108A)
【公開日】平成19年4月5日(2007.4.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−275248(P2005−275248)
【出願日】平成17年9月22日(2005.9.22)
【出願人】(000003193)凸版印刷株式会社 (10,630)
【Fターム(参考)】