説明

枕及び枕用詰め物

【課題】吸湿性(吸汗性)・防臭性(消臭性)・抗菌性・免疫活性・生体親和性に優れるとともに、形態追従性・形態安定性にも優れる枕を提供する。
【解決手段】本発明は、カルシウム成分が付着したキチンを乾燥させてフレーク状にしたものを枕用詰め物として通気性を有する外皮に詰め込んでなる枕である。カルシウム成分は、キチン100重量部に対して10〜150重量部であることが好ましく、さらにキチン100重量部に対して20〜90重量部であることが好ましい。カニやエビ等の甲殻類の甲殻を脱灰処理する過程でカルシウム成分をキチンに残存させ、該キチンを乾燥させてフレーク状にすることにより枕用詰め物とすることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は枕及び枕用詰め物に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、枕用の詰め物ないし充填材の素材としては、そば殻、ヒノキ、羽毛、ウール、竹炭等の天然素材、あるいは、低反発ウレタン等の人工素材が使用されている。しかし、一般人の1日当たりの平均睡眠時間は6〜8時間に及ぶため、枕はその間、人の頭や顔が直接押し付けられた状態にある。このため、枕は汗や唾液を多量に吸い込んで高温多湿状態となり、それがダニやカビの発生の原因、さらには喘息やアレルギーの原因になるという問題があった。
【0003】
一方、抗菌性・免疫活性・吸湿性・脱臭性・生体親和性等の観点から天然の機能性素材であるキチン・キトサンの多様な応用が試みられている。その中には、キチン・キトサンを寝具等に応用する試みも含まれている(例えば、特許文献1及び2)。キチン・キトサンを寝具に応用できれば、抗菌性・免疫活性・吸湿性・脱臭性等の性質を利用して、健常者向けの寝具として有用なものを提供できるだけでなく、病気やけがで入院・療養中の人用又は介護用の寝具としても極めて好適なものを提供することができる。
【0004】
【特許文献1】特開昭57−171712号公報
【特許文献2】特開昭58−214512号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1及び2に示すように、従来のキチン・キトサンの応用は、一旦それを特殊な溶液中に溶解させ、その溶液化されたキチン・キトサンを繊維に塗布若しくは散布し、又は、溶液化されたキチン・キトサンに繊維を浸漬することにより、繊維自体にキチン・キトサンを担持させるか、あるいは、湿式紡糸法により繊維自体をキチン・キトサンから紡糸するというように、キチン・キトサンを含有する繊維の製造に主眼が置かれていたため、シーツやベッドカバー、枕カバー等を構成する繊維部分にキチン・キトサンが含まれているに過ぎなかった。
【0006】
また、キチン・キトサンを含有する繊維の製造自体にも種々の課題があり、例えば、湿式紡糸法によりキチン・キトサン自体を紡糸して繊維化した場合には、繊維材料として十分な強度を有するものを製造することは極めて困難であり、量産に向かないという問題があった。一方、キチン・キトサン自体を繊維化するのではなく、含浸・塗布・散布等の手段によりキチン・キトサンを繊維に担持ないし付着させた場合には、耐洗濯性に劣る等の理由により、キチン・キトサンの効果を持続させることが難しいという問題があった。
【0007】
さらに、仮に満足のいくキチン・キトサン含有繊維を製造することができたとしても、前述のとおり、その寝具への応用はあくまで繊維部分(例えば寝具を包むカバー部分)に限られていたため、キチン・キトサンは枕の外表部に偏在することになる。このため、量的にみても十分な効果を発揮できるほど多量のキチン・キトサンを用いることは不可能であった。
【0008】
本発明は、かかる従来技術の課題を解決するものであり、キチン・キトサンを繊維化して利用するのではなく、キチン・キトサン自体を枕用の詰め物として使用するという、従来とは全く異なる発想の下になされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、カルシウム成分が付着したキチンを乾燥させてフレーク状にしたものを枕用詰め物として通気性を有する外皮に詰め込んでなる枕である。
【0010】
キチンの調製は、通常、カニやエビ等の甲殻類の甲殻に脱タンパク処理及び脱灰処理を施してタンパク質成分及びカルシウム成分を完全に除去する。具体的には、タンパク質成分及び灰分がともに1%以下となるまで完全に除去される(なお、灰分としてはカルシウムの他にマグネシウム等の無機塩(具体的には、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、リン酸カルシウム等)も含まれるが、本明細書では、これらを総称してカルシウム成分という)。このようして得られたキチンを乾燥させ、粉砕すると、バサバサした感触のフレーク状のものが得られる。従来のキチン・キトサンの利用方法としては、このような状態のキチンを種々の溶媒に溶解させて使用するのが一般的であり、かかるフレーク状のキチンの性状を直接活用することはなかった。本発明者は、かかるフレーク状のキチンの性状に着目して鋭意研究した結果、カルシウム成分が付着したキチンを乾燥させてフレーク状にしたものが、意外にも枕用詰め物として極めて好適であることを見出したものである。
【0011】
すなわち、フレーク状態にあるキチンの一個一個は比較的目の粗い多様な形状・大きさの小片をしているため、かかる性状のキチンを枕用詰め物として枕に詰め込んだ場合、この枕に頭を載せてその集合体に外力を加えると、小片同士が互いに絡み合い、比較的大きな形状のものの間に比較的小さな形状のものが入り込んで、全体として密に充填される結果、頭の形に自由に追随して良く馴染むとともに、枕としての安定感にも極めて優れていることが判った。
【0012】
一方、枕には長期に亘る嵩高性(へたり防止)が要求されるところ、本発明では、カルシウム成分で覆われたキチンを詰め物に使用するので、キチン小片の強度が増してその形状を長期間に亘って維持し、枕のへたりを防止することができる。キチンは小胞構造を有しており、通常のキチン(つまり除タンパク処理及び脱灰処理により不純物を完全に取り除いたキチン)は無数の空洞からなる多孔性を呈するが、本発明の場合は、かかる空洞の全部又は一部がカルシウム成分によって埋められるため、キチン小片の強度が増すと考えられる。
【0013】
ここで、カルシウム成分の割合は、キチン100重量部に対して10〜150重量部であることが好ましい。カルシウム成分が10重量部未満の場合は、枕の嵩高性を長期間に亘って保持することが困難となり、長期的な形状安定性に劣ることになる。他方、カルシウム成分が150重量部を超える場合は、キチンを覆うカルシウム成分の層厚が厚くなるため、キチン自体の特性を発揮させることが困難になる。これに対し、キチン100重量部に対して10〜150重量部のカルシウム成分が付着している場合は、枕としての長期的な形状安定性とキチン自体の特性の発揮とを両立させることができる。この点については、さらに、カルシウム成分がキチン100重量部に対して20〜90重量部であることが好ましい。
【0014】
ここで、キチンに付着したカルシウム成分としては、カニやエビ等の甲殻を脱灰処理する過程でカルシウム成分をキチンに残存させ、この残存付着したカルシウム成分を利用することが、製造上便利である。但し、常法によりタンパク質及びカルシウム成分を一旦は完全に除去した後、別途カルシウム成分を改めて付着させて上記割合に調製しても良い。
【0015】
本発明に使用するフレーク状のキチン乾燥片の平均的大きさは1mm〜5mmであることが好ましい。また、粉体の流動性を損なわないためには(したがって枕としての形態安定性や形態追従性を損なわないためには)、枕に詰める詰め物はフレーク状のキチンのみを使用することが好ましいが、他の詰め物ないし充填材とともに使用することを妨げるものではない。この場合、キトサンと併用することが性状の近親性に鑑みて好ましく、枕の形態安定性や形態追従性を大きく損なうことがないという利点がある。キトサンと併用する場合には、フレーク状にした乾燥キチンに乾燥キトサンを混合し、該混合物を枕用詰め物として使用しても良く、また、カルシウム成分が付着したキチンをキトサン溶液に浸漬して該キチンにキトサンを付着させ、これを乾燥させて使用しても良い。さらに、上記カルシウム成分が付着したキチンを通常のキチン(除タンパク処理及び脱灰処理により不純物を完全に取り除いたキチン)と混合して枕用詰め物として使用しても良い。
【0016】
また、枕にとって吸湿性(吸汗性)・脱臭性(消臭性)・抗菌性・生体親和性は特に望ましい効果であるところ、本発明では、枕の詰め物としてキチン・キトサンを使用しているので、かかる効果を奏する枕を提供することができる。しかも、詰め物自体がキチン・キトサンであるので、上記各効果の持続性にも優れる結果、本発明は枕という用途においてその有用性を遺憾なく発揮するものである。加えて、免疫活性効果も奏するので、健常者だけでなく病人や障害者・被介護者にとっても有用性が高い。
【0017】
この点につき、本発明者は、脱アセチル化度70〜90%かつ分子量7万〜10万のキトサンが免疫活性効果に特に優れること、及び、脱アセチル化度70〜90%かつ分子量15万〜60万のキトサンが吸湿性(吸汗性)・脱臭性(消臭性)に特に優れることを見出した。したがって、免疫活性効果を特に付与したい場合には前者を枕用詰め物として併用し、吸湿性(吸汗性)及び脱臭性(消臭性)を特に付与したい場合には、後者を重点的に枕用詰め物として併用すれば良い。
【0018】
他方、枕は頭皮や肌に直接触れるものであるため、個人差はあるが、キチン・キトサンの免疫活性効果に過剰反応をみせる人も存在する。しかし、本発明では、カルシウム成分が付着したキチンを使用するので、カルシウム成分を完全に除去した場合と比較して、免疫活性等の効果を緩和させることができる。また、フレーク状の乾燥キチンの全詰め物に占める割合を60〜90重量%とすることにより、所望の効果に調整し、過大な効果を抑制することができる。
【発明の効果】
【0019】
以上のとおり、本発明の枕は、形態追従性及び形態安定性に加えて、吸湿性(吸汗性)・防臭性(消臭性)・抗菌性・免疫活性・生体親和性等の効果をも奏することができるので、従来にはない利点を有する枕を提供することができる。また、本発明はキチン・キトサンを詰め物として枕の中に充填するので、従来技術の構成すなわち枕カバー等の繊維部分にのみキチン・キトサンを使用した場合と比較して、キチン・キトサンの使用量も格段に多く、キチン・キトサンの効果の量的顕著性及び持続性にも格段に優れているものである。さらに、本発明は、カルシウム成分が付着したキチンを使用するので、免疫活性効果が過剰になるのを抑制して適度な水準にコントロールすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の実施形態について説明する。本発明に使用するキチン・キトサンは、カニやエビ等の甲殻類の甲殻(特に甲羅)から精製される。具体的には、まず、カニやエビ等の甲殻を水酸化ナトリウム溶液に入れて煮沸し、タンパク質成分を除去する(除タンパク質処理)。次に、希塩酸に浸漬してカルシウム成分を取り除く(脱灰処理)。
【0021】
具体的には以下のとおりである。
まず、カニの甲殻150kgを用意し、扱い易い大きさに適度に粗破砕した。80〜85℃の水酸化ナトリウム5%溶液600Lに、上記の粗破砕した甲殻を約2時間漬け込み、その後水洗・中和させた(脱タンパク処理)。次に、常温の塩酸7%溶液250Lに約2〜15分漬け込んで、カルシウム成分が残存付着したキチンを調製した。なお、脱灰処理における浸漬時間(単位:分)とカルシウム成分の残存量(キチンに残存付着したカルシウム成分の量。単位:キチン100重量部に対するカルシウム成分の重量部)との関係は表1に示すとおりである。表1には、使用したカニの種類(ストーンクラブ及びズワイガニ)毎に、その関係が示してある。
【0022】
【表1】

【0023】
本実施形態では、脱灰処理の際、カルシウム成分を完全には除去しないで、例えばキチン100重量部に対して10〜150重量部のカルシウム成分を残存させることにより(或いは、キチン100重量部に対して20〜90重量部のカルシウム成分を残存させることにより)、所定量のカルシウム成分が付着したキチンを調製する。なお、カニやエビ等の甲殻類の甲殻に対して除タンパク質処理を施しただけのもの(脱灰処理ないし脱カルシウム処理を施していないもの)を使用してもよい。(したがって、本明細書では、「カニやエビ等の甲殻類の甲殻を脱灰処理する過程で残存させたカルシウム成分」との文言、あるいは「カニやエビ等の甲殻類の甲殻を脱灰処理する過程でカルシウム成分をキチンに残存させ」との文言は、カニやエビ等の甲殻類の甲殻に対して除タンパク質処理を施しただけのもの(脱灰処理ないし脱カルシウム処理を施していないもの)も含む意味に解釈されるべきである。)
【0024】
こうして得られたものを水洗し、さらに乾燥させて、キチン100重量部に対して10〜150重量部のカルシウム成分が付着したキチン(或いは、キチン100重量部に対して20〜90重量部のカルシウムが付着したキチン)を得る(以下、これを「カルシウム付着キチン」という)。このカルシウム付着キチンを1〜5mmの大きさに破砕して、フレーク状の小片を得る(以下、これを「カルシウム付着キチン小片」という)。
【0025】
一方、キトサンは常法により調製したものを使用することができる。具体的には、通常の除タンパク処理及び脱灰処理を経て得たキチンを、30〜50%の濃度の水酸化ナトリウム溶液中で加熱処理し(脱アセチル化処理)、それを水洗し、その後乾燥させることにより得られる。なお、脱アセチル化処理に使用する水酸化ナトリウムの濃度、処理温度、処理時間を変えることにより、種々の脱アセチル化度のキトサンを得ることができる。
【0026】
本実施形態では、上記カルシウム付着キチン小片に乾燥キトサンを混合し、両者の混合物を枕用詰め物として使用する。両者の混合割合は、前者が詰め物全体の60〜90重量%となるように調整する。そして、該混合物を通気性を有する外皮に充填し、枕を製造する。枕用詰め物としては、フレーク状の乾燥キチン・キトサン以外のものを混合してもよいが、粉体の流動性を損なわないためには(したがって枕としての形態安定性や形態追従性を損なわないためには)、フレーク状の乾燥キチン・キトサンのみを詰め物として使用することが好ましい。但し、上記のカルシウム付着キチン小片に乾燥キトサンを混合することに代えて、カルシウム付着キチンをキトサン溶液に浸漬し、該キチンにキトサンを担持させても良い。この場合は、カルシウム成分だけでなくキトサンも付着したキチンを乾燥させて1〜5mmの大きさに破砕し、このフレーク状の小片を枕用詰め物として使用する。さらに、両者を一緒に詰め物として使用しても良い。
【0027】
なお、使用する外皮としては、通気性のある繊維製のもの(特に布製の織編物)が好ましい。これは充填されたキチン・キトサンの効果を有効に発揮させるためである。但し、通気性があれば、外皮は複数層(例えば内袋と外袋)からなるものであっても良い。外皮が複数層の織編物からなる場合は、内側のものほど織目又は編目が細かいものを使用することが好ましい。外皮として天然繊維製のものを使用すれば、キチン・キトサン自体が天然素材であることから、より自然に近い製品が得られる。さらに、外皮に生分解性繊維製のものを使用すれば、キチン・キトサン自体が生分解性に優れているため、ゴミとして廃棄しても環境に対して大きな負荷をかけない。
【実施例】
【0028】
本実施例では、枕用詰め物として、以下の詰め物A〜Dを用意した。
[1]詰め物A
キチン100重量部に対して50重量部のカルシウム成分が付着したフレーク状乾燥キチン(脱アセチル化度20%未満)、1500g。
[2]詰め物B
脱アセチル化度70〜90%、分子量7〜10万の乾燥キトサン、200g。
[3]詰め物C
脱アセチル化度70〜90%、分子量15万〜20万の乾燥キトサン、150g。
[4]詰め物D
脱アセチル化度70〜90%、分子量40万〜60万の乾燥キトサン、150g。
【0029】
これらの詰め物A〜Dを内袋と外袋とからなる繊維製の外皮に充填して、本実施例の枕とした。この枕に頭を載せて横になると、枕は頭の形に合わせてしっくりと馴染み、安定感にも優れていた。また、へたりも生じ難いことが分かった。さらに、吸湿性(吸汗性)・防臭性(消臭性)・抗菌性・免疫活性・生体親和性にも優れていた。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カルシウム成分が付着したキチンを乾燥させてフレーク状にしたものを枕用詰め物として通気性を有する外皮に詰め込んでなる枕。
【請求項2】
請求項1に記載の枕において、
前記カルシウム成分がキチン100重量部に対して10〜150重量部であることを特徴とする枕。
【請求項3】
請求項1に記載の枕において、
前記カルシウム成分がキチン100重量部に対して20〜90重量部であることを特徴とする枕。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれかに記載の枕において、
前記カルシウム成分は、カニやエビ等の甲殻類の甲殻を脱灰処理する過程で残存させたカルシウム成分であることを特徴とする枕。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれかに記載の枕において、
前記カルシウム成分が付着したフレーク状の乾燥キチンに乾燥キトサンを混合し、該混合物を枕用詰め物として通気性を有する外皮に詰め込んだことを特徴とする枕。
【請求項6】
請求項1〜4のいずれかに記載の枕において、
前記カルシウム成分が付着したキチンをキトサン溶液に浸漬して該キチンにキトサンを付着させ、これを乾燥させてフレーク状にしたものを通気性を有する外皮に詰め込んだことを特徴とする枕。
【請求項7】
請求項1〜6に記載の枕において、
前記カルシウム成分が付着したフレーク状の乾燥キチンの全詰め物に占める割合が60〜90重量%であることを特徴とする枕。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれかに記載の枕用詰め物。
【請求項9】
請求項1〜7のいずれかに記載の枕用詰め物としてのキチンの使用方法。
【請求項10】
請求項1〜7のいずれかに記載の枕用詰め物の製造方法であって、
カニやエビ等の甲殻類の甲殻を脱灰処理する過程でカルシウム成分をキチンに残存させ、該キチンを乾燥させてフレーク状にすることにより枕用詰め物とすることを特徴とする枕用詰め物の製造方法。

【公開番号】特開2009−131567(P2009−131567A)
【公開日】平成21年6月18日(2009.6.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−312136(P2007−312136)
【出願日】平成19年12月3日(2007.12.3)
【出願人】(595021905)エス・イーケミカル株式会社 (2)
【Fターム(参考)】