枚葉処理装置におけるモニタ画面切替え表示方法
【目的】 画面数が増加しても、1画面に表示する情報量を減らすことなく、見る頻度の高いレベル1の画面を1回の操作で切替え表示し、見る頻度の低いレベル2の画面の切替えも2回の操作で行え、操作性,作業効率が向上する。
【構成】 作業者が見る頻度の高いレベル1の画面とそれ以外のレベル2の画面に分類し、モニタ画面に、レベル1の画面を選択する複数の第1の画面選択キー4を常時表示し、モニタ画面に、レベル2の画面を選択する複数の第2の画面選択キー5を必要時にのみ表示し、これらの第1,第2の画面選択キー4,5の中から該当する画面選択キーを選択することによりモニタ表示面に所望のモニタデータ画面を表示することを特徴とする。
【構成】 作業者が見る頻度の高いレベル1の画面とそれ以外のレベル2の画面に分類し、モニタ画面に、レベル1の画面を選択する複数の第1の画面選択キー4を常時表示し、モニタ画面に、レベル2の画面を選択する複数の第2の画面選択キー5を必要時にのみ表示し、これらの第1,第2の画面選択キー4,5の中から該当する画面選択キーを選択することによりモニタ表示面に所望のモニタデータ画面を表示することを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、LCD(Liquid Crystal Display)素子(液晶表示素子)等の半導体素子の製造装置、特に1枚ずつ処理を行う枚葉処理装置におけるモニタ画面切替え表示方法に関する。
【0002】
【従来の技術】枚葉処理装置の1つである枚葉CVD装置では、装置のマンマシンインタフェースにパーソナルコンピュータを用い、装置の稼働状況をパーソナルコンピュータのCRT画面によって、作業者が把握できるものとなっている。これら画面の切替えは、まず図10に示すように全画面共通キー表示エリア1に常時表示されているキー2を押し、一度モニタ選択画面(図11)を表示させ、そこに表示されている♯1〜♯28のキー3を選択し、押すことによって行う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のモニタ画面切替え方法では画面切替えに多くの操作が必要となり、見たい画面に瞬時に切替えることができず操作性が低下するという課題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明方法は、上記の課題を解決するため、作業者が見る頻度の高いレベル1の画面とそれ以外のレベル2の画面に分類し、モニタ画面に、レベル1の画面を選択する複数の第1の画面選択キー4を常時表示し、モニタ画面に、レベル2の画面を選択する複数の第2の画面選択キー5を必要時にのみ表示し、これらの第1,第2の画面選択キー4,5の中から該当する画面選択キーを選択することによりモニタ表示面に所望のモニタデータ画面を表示することを特徴とする。
【0005】
【作 用】このような構成であるので、見る頻度の高いレベル1の画面を見る場合には、モニタ表示面に、常時,画面に表示されている複数の第1の画面選択キー4の中から該当する画面選択キーを選択することにより所望のモニタデータ画面が表示されることになる。又、見る頻度の低いレベル2の画面を見る場合は、モニタ表示面に、レベル2の画面を選択する複数の第2の画面選択キー5を表示させ、その中から該当する画面選択キーを選択することによりモニタ表示面に所望のモニタデータ画面が表示されることになる。
【0006】
【実施例】図1は、本発明方法に係るLCD製造用枚葉プラズマCVD装置のステータス画面を示す図、図2は同じくステータス画面にレベル2の画面選択キーを表示した状態を示す図である。本発明に係るLCD製造用枚葉プラズマCVD装置は、複数の成膜室でそれぞれ被処理物を1枚ずつ成膜処理し、各成膜室の状況を伝えるモニタデータを1つのパーソナルコンピュータのCRT表示面に切替え表示し、作業者が各成膜室の稼働状況を把握できるものとなっている。画面の切替えを1回で行えるようモニタ表示面に、常時,画面に表示されている複数の画面選択キーの中から該当する画面選択キーをマウスにて選択することにより所望のモニタデータ画面を切替え表示する。
【0007】しかし成膜室が多数あり、一画面に表示するモニタ項目も多く、あらゆる方向から装置状態を監視するためモニタ画面も増加する。それに伴い画面切替え用の画面選択キーも増加するので、操作性を低下させないために全ての画面選択キーを常時,画面に表示し、選択可能な状態にしておこうとすると、画面選択キーを表示するスペースが増加し、一画面に表示できる情報量が少なくなってしまう。一画面に表示するデータ量を減らすことなく、画面上に表示可能な画面選択キーは最大10個である。そこで、本発明の実施方法は、モニタ画面を作業者が見る頻度の高いレベル1の画面とそれ以外のレベル2の画面に分類し、レベル1の画面を選択する複数の第1の画面選択キー4を常時表示し、レベル2の画面を選択する複数、例えば4個の第2の画面選択キー5を必要な時にのみ表示するようにする。レベル1,2の画面群を選択する第1,第2の画面選択キー4,5と該キーによって選択表示される画面の概要を表1に示す。
【0008】
【表1】
【0009】上記の構成において見る頻度の高いレベル1の画面を見る場合には、モニタ表示面に、常時,画面に表示されている複数の第1の画面選択キー4の中から該当する画面選択キーを選択することにより所望のモニタデータ画面が表示されることになる。例えばStatusキーを選択することにより図1のステータス画面が表示され、Reac1キーを選択することにより図3に示すReac1画面が、又Reac2キーの操作で同様のReac2画面が表示され、Reac3キーを選択することにより図4に示すReac3画面が表示される。又Chamberキー,R1キーを選択することにより図5,図6に示すチャンバ画面,R1画面がそれぞれ表示され、又R2,R3キーの操作で、同様のR2,R3画面が表示される。更にSysRキーを選択することにより図7に示すSysR画面が表示される。
【0010】又、見る頻度の低いレベル2の画面を見る場合は、モニタ表示面の右端のOthersキーを選択して図2に示すStatus画面に移行し、その中央に表示されるレベル2の画面を選択する4個の第2の画面選択キー5の中から該当する画面選択キーを選択することにより、モニタ表示面に所望のモニタデータ画面が表示されることになる。例えばSys−Chmキーを選択することにより図8に示すSys−Chm画面が表示され、L1L2キーを選択することにより図9に示すL1L2画面が表示され、T3T4,T2Hの各キーを選択することにより同様のT3T4,T2H画面が表示される。更に又、画面7のプライオリティーに自由度を持たせるため、レベル1の画面とレベル2の画面の入れ替えも作業者が行えるようになっている。
【0011】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように本発明によれば、作業者が見る頻度の高いレベル1の画面とそれ以外のレベル2の画面に分類し、モニタ画面に、レベル1の画面を選択する複数の第1の画面選択キー4を常時表示し、モニタ画面に、レベル2の画面を選択する複数の第2の画面選択キー5を必要時にのみ表示し、これらの第1,第2の画面選択キー4,5の中から該当する画面選択キーを選択することによりモニタ表示面に所望のモニタデータ画面を表示することを特徴とするので、顧客要求によって画面数が増加しても、1画面に表示する情報量を減らすことなく、見る頻度の高いレベル1の画面を1回の操作で切替え表示することができ、また、見る頻度の低いレベル2の画面の切替えも2回の操作で行え、操作性を低下させることはない。例えば異なる2画面を交互に参照する場合、画面切替え操作の回数が減ったことにより、操作性、作業効率を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法に係るLCD製造用枚葉プラズマCVD装置のステータス画面を示す図である。
【図2】同じくステータス画面にレベル2の画面選択キーを表示した状態を示す図である。
【図3】本発明の表示される画面の第1例を示す図である。
【図4】同じく第2例を示す図である。
【図5】同じく第3例を示す図である。
【図6】同じく第4例を示す図である。
【図7】同じく第5例を示す図である。
【図8】同じく第6例を示す図である。
【図9】同じく第7例を示す図である。
【図10】枚葉CVD装置のガスパターン画面を示す図である。
【図11】同じくモニタ選択画面を示す図である。
【符号の説明】
4 第1の画面選択キー
5 第2の画面選択キー
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、LCD(Liquid Crystal Display)素子(液晶表示素子)等の半導体素子の製造装置、特に1枚ずつ処理を行う枚葉処理装置におけるモニタ画面切替え表示方法に関する。
【0002】
【従来の技術】枚葉処理装置の1つである枚葉CVD装置では、装置のマンマシンインタフェースにパーソナルコンピュータを用い、装置の稼働状況をパーソナルコンピュータのCRT画面によって、作業者が把握できるものとなっている。これら画面の切替えは、まず図10に示すように全画面共通キー表示エリア1に常時表示されているキー2を押し、一度モニタ選択画面(図11)を表示させ、そこに表示されている♯1〜♯28のキー3を選択し、押すことによって行う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のモニタ画面切替え方法では画面切替えに多くの操作が必要となり、見たい画面に瞬時に切替えることができず操作性が低下するという課題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明方法は、上記の課題を解決するため、作業者が見る頻度の高いレベル1の画面とそれ以外のレベル2の画面に分類し、モニタ画面に、レベル1の画面を選択する複数の第1の画面選択キー4を常時表示し、モニタ画面に、レベル2の画面を選択する複数の第2の画面選択キー5を必要時にのみ表示し、これらの第1,第2の画面選択キー4,5の中から該当する画面選択キーを選択することによりモニタ表示面に所望のモニタデータ画面を表示することを特徴とする。
【0005】
【作 用】このような構成であるので、見る頻度の高いレベル1の画面を見る場合には、モニタ表示面に、常時,画面に表示されている複数の第1の画面選択キー4の中から該当する画面選択キーを選択することにより所望のモニタデータ画面が表示されることになる。又、見る頻度の低いレベル2の画面を見る場合は、モニタ表示面に、レベル2の画面を選択する複数の第2の画面選択キー5を表示させ、その中から該当する画面選択キーを選択することによりモニタ表示面に所望のモニタデータ画面が表示されることになる。
【0006】
【実施例】図1は、本発明方法に係るLCD製造用枚葉プラズマCVD装置のステータス画面を示す図、図2は同じくステータス画面にレベル2の画面選択キーを表示した状態を示す図である。本発明に係るLCD製造用枚葉プラズマCVD装置は、複数の成膜室でそれぞれ被処理物を1枚ずつ成膜処理し、各成膜室の状況を伝えるモニタデータを1つのパーソナルコンピュータのCRT表示面に切替え表示し、作業者が各成膜室の稼働状況を把握できるものとなっている。画面の切替えを1回で行えるようモニタ表示面に、常時,画面に表示されている複数の画面選択キーの中から該当する画面選択キーをマウスにて選択することにより所望のモニタデータ画面を切替え表示する。
【0007】しかし成膜室が多数あり、一画面に表示するモニタ項目も多く、あらゆる方向から装置状態を監視するためモニタ画面も増加する。それに伴い画面切替え用の画面選択キーも増加するので、操作性を低下させないために全ての画面選択キーを常時,画面に表示し、選択可能な状態にしておこうとすると、画面選択キーを表示するスペースが増加し、一画面に表示できる情報量が少なくなってしまう。一画面に表示するデータ量を減らすことなく、画面上に表示可能な画面選択キーは最大10個である。そこで、本発明の実施方法は、モニタ画面を作業者が見る頻度の高いレベル1の画面とそれ以外のレベル2の画面に分類し、レベル1の画面を選択する複数の第1の画面選択キー4を常時表示し、レベル2の画面を選択する複数、例えば4個の第2の画面選択キー5を必要な時にのみ表示するようにする。レベル1,2の画面群を選択する第1,第2の画面選択キー4,5と該キーによって選択表示される画面の概要を表1に示す。
【0008】
【表1】
【0009】上記の構成において見る頻度の高いレベル1の画面を見る場合には、モニタ表示面に、常時,画面に表示されている複数の第1の画面選択キー4の中から該当する画面選択キーを選択することにより所望のモニタデータ画面が表示されることになる。例えばStatusキーを選択することにより図1のステータス画面が表示され、Reac1キーを選択することにより図3に示すReac1画面が、又Reac2キーの操作で同様のReac2画面が表示され、Reac3キーを選択することにより図4に示すReac3画面が表示される。又Chamberキー,R1キーを選択することにより図5,図6に示すチャンバ画面,R1画面がそれぞれ表示され、又R2,R3キーの操作で、同様のR2,R3画面が表示される。更にSysRキーを選択することにより図7に示すSysR画面が表示される。
【0010】又、見る頻度の低いレベル2の画面を見る場合は、モニタ表示面の右端のOthersキーを選択して図2に示すStatus画面に移行し、その中央に表示されるレベル2の画面を選択する4個の第2の画面選択キー5の中から該当する画面選択キーを選択することにより、モニタ表示面に所望のモニタデータ画面が表示されることになる。例えばSys−Chmキーを選択することにより図8に示すSys−Chm画面が表示され、L1L2キーを選択することにより図9に示すL1L2画面が表示され、T3T4,T2Hの各キーを選択することにより同様のT3T4,T2H画面が表示される。更に又、画面7のプライオリティーに自由度を持たせるため、レベル1の画面とレベル2の画面の入れ替えも作業者が行えるようになっている。
【0011】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように本発明によれば、作業者が見る頻度の高いレベル1の画面とそれ以外のレベル2の画面に分類し、モニタ画面に、レベル1の画面を選択する複数の第1の画面選択キー4を常時表示し、モニタ画面に、レベル2の画面を選択する複数の第2の画面選択キー5を必要時にのみ表示し、これらの第1,第2の画面選択キー4,5の中から該当する画面選択キーを選択することによりモニタ表示面に所望のモニタデータ画面を表示することを特徴とするので、顧客要求によって画面数が増加しても、1画面に表示する情報量を減らすことなく、見る頻度の高いレベル1の画面を1回の操作で切替え表示することができ、また、見る頻度の低いレベル2の画面の切替えも2回の操作で行え、操作性を低下させることはない。例えば異なる2画面を交互に参照する場合、画面切替え操作の回数が減ったことにより、操作性、作業効率を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法に係るLCD製造用枚葉プラズマCVD装置のステータス画面を示す図である。
【図2】同じくステータス画面にレベル2の画面選択キーを表示した状態を示す図である。
【図3】本発明の表示される画面の第1例を示す図である。
【図4】同じく第2例を示す図である。
【図5】同じく第3例を示す図である。
【図6】同じく第4例を示す図である。
【図7】同じく第5例を示す図である。
【図8】同じく第6例を示す図である。
【図9】同じく第7例を示す図である。
【図10】枚葉CVD装置のガスパターン画面を示す図である。
【図11】同じくモニタ選択画面を示す図である。
【符号の説明】
4 第1の画面選択キー
5 第2の画面選択キー
【特許請求の範囲】
【請求項1】 複数の反応室でそれぞれ被処理物を1枚ずつ処理し、各反応室の状況を伝えるモニタデータを1つのモニタ表示面に切替え表示する枚葉処理装置におけるモニタ画面切替え表示方法において、作業者が見る頻度の高いレベル1の画面とそれ以外のレベル2の画面に分類し、モニタ画面に、レベル1の画面を選択する複数の第1の画面選択キーを常時表示し、モニタ画面に、レベル2の画面を選択する複数の第2の画面選択キーを必要時にのみ表示し、これらの第1,第2の画面選択キーの中から該当する画面選択キーを選択することにより所望のモニタデータ画面を切替え表示することを特徴とする枚葉処理装置におけるモニタ画面切替え表示方法。
【請求項1】 複数の反応室でそれぞれ被処理物を1枚ずつ処理し、各反応室の状況を伝えるモニタデータを1つのモニタ表示面に切替え表示する枚葉処理装置におけるモニタ画面切替え表示方法において、作業者が見る頻度の高いレベル1の画面とそれ以外のレベル2の画面に分類し、モニタ画面に、レベル1の画面を選択する複数の第1の画面選択キーを常時表示し、モニタ画面に、レベル2の画面を選択する複数の第2の画面選択キーを必要時にのみ表示し、これらの第1,第2の画面選択キーの中から該当する画面選択キーを選択することにより所望のモニタデータ画面を切替え表示することを特徴とする枚葉処理装置におけるモニタ画面切替え表示方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開平8−45806
【公開日】平成8年(1996)2月16日
【国際特許分類】
【出願番号】特願平6−182108
【出願日】平成6年(1994)8月3日
【出願人】(000001122)国際電気株式会社 (5,007)
【公開日】平成8年(1996)2月16日
【国際特許分類】
【出願日】平成6年(1994)8月3日
【出願人】(000001122)国際電気株式会社 (5,007)
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