説明

果実の鮮度保持方法

【課題】 収穫された果実を広域流通での追熟を遅らせ、果実の鮮度を維持することにより、消費者に品質が維持された適熟果を広く供給する方法を提供する。
【解決手段】 通気性を有する容器内に果実、およびイソチオシアン酸アリルガス発生剤を収納し、該容器内のイソチオシアン酸アリル濃度を0.2ppm〜10ppm(体積比)とし、果実の鮮度を維持する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、果実の鮮度保持方法に関する。
【背景技術】
【0002】
果実は一般に果肉が軟らかく傷つき易く、種類や収穫時期・条件にもよるが、収穫後、通常の常温流通では、商品としての限界は3日〜1週間程度のものが多い。
流通中の果実どうしの接触、上下動、擦れなどにより、果皮が傷み、果肉が軟化したりカビ発生を伴い、色褪せ変色、味覚の抜けなどが生じる。ものによっては、果梗の萎れや褐変も伴い、商品価値を損なう。
【0003】
この為、一般的には、出来るだけ低温で保管し、流通時の衝撃なども抑えることが望ましいが、設備面や経済的にも限界がある。イチゴやモモは収穫直後に予冷庫に入れ、品温を下げた後にパック詰作業をして出荷されるが、品質の劣化防止は充分でなく、流通中の鮮度低下を抑える方法が求められている。果実の種類によっては、低温障害を起こすものや、オウトウのように低温から常温に戻した後に品質低下のはやいものもある。
【0004】
一般に果実の追熟は果実自体の発生するエチレンによるもので、完熟期から過熟期における呼吸増大時期にエチレンの発生量が増えて過熟となるものもあり、風味が低下するとともに、傷みを促進し、カビの発生をうながす。
【0005】
青果物の鮮度保持の為に、イソチオシアン酸アリル(以下AITと表記する)を適用しようとした試みもあり、具体的には、レモンや温州ミカンの例(特許文献1)や、イチゴのカビ発生の抑制にAITを利用したものもある(特許文献2)。これらの方法は、いずれもAITの殺菌、防カビ、殺虫効果を期待したものであり、前者の場合は収納する袋内のAIT濃度が高すぎるため、果実に対してAITの臭気が移行するといった不具合があり、後者の場合は、イチゴの呼吸に伴い、フィルム密封による呼吸障害の恐れがある。
【0006】
また果実以外の食品に対して、AITを使用した鮮度保持方法の例も知られているが(特許文献3)、この方法では、食品を収納する密閉容器内のAIT濃度が高すぎるため、食品に対してAIT自体やその臭気が移行するといった不具合がある。
【0007】
【特許文献1】特開2004−208558号公報
【特許文献2】特開昭58−63348号公報
【特許文献3】特許2926860号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、収穫された果実の追熟を遅らせ、その鮮度を保持することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、果実の鮮度低下抑制について鋭意研究を重ねた結果、通気性を有する容器内に果実を収納し、該容器内のAIT濃度を果実の適正な生理維持をする範囲内に制御することにより、果実の鮮度を保持出来ることを見出し、本発明を完成させた。なお、本明細書に記載するAIT濃度は、体積比(AITの体積/容器内の体積)で表される濃度とする。
【0010】
すなわち本発明は、通気性を有する容器内に果実、およびAITガス発生剤を収納し、該容器内のAIT濃度を0.2ppm〜10ppmとする、果実の鮮度保持方法に関する。
【0011】
また、本発明の鮮度保持方法においては、AITガス発生剤が、少なくとも、AIT、糖アルコール、植物油、エタノール及び食塩を含むペースト状物であること、前記ペースト状物が、AITを0.1〜2重量%、糖アルコールを20〜60重量%、植物油を2〜10重量%、エタノールを2〜10重量%及び食塩を5〜15重量%含有することが好ましい。
【0012】
さらに、AITガス発生剤を、少なくとも一部に不織布を使用した通気性包装材料で包装すること、前記通気性包装材料が外面から耐熱性有孔フィルム、不織布及び低軟化点フィルムの順に積層した包装材料であること、前記耐熱性有孔フィルムの酸素透過度が2,000ml/(m・MPa・D)以下、開孔率が0.1〜30%であり、前記不織布の軟化点が200℃以上、坪量が20〜50g/mであり、前記低軟化点フィルムの酸素透過度が10,000ml/(m・MPa・D)以上、厚みが20〜60μmであることが好ましい。
【0013】
さらにまた、通気性を有する容器が、ガーレ式透過度が100〜500秒/100mlの紙材質からなる容器か、又は、開孔率0.1〜2%の孔または隙間を有する容器であること、果実がイチゴ、メロン、モモ、オウトウ、ブドウの群から選ばれる1種以上の果実であることが好ましい。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、果実の追熟を遅らせ、押せに伴う果皮の傷みや軟化、果梗の萎れ、果皮果肉の色褪せ変色、味覚の抜け、カビ発生などの現象を抑制し、果実の鮮度を保持出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明でいう果実とは、具体的にはメロン、スイカ、モモ、オウトウ、ブドウ、イチゴ、日本ナシ、西洋ナシ、リンゴ、柑橘類等をいい、特に、果肉の軟らかい果実、例えばメロン、モモ、オウトウ、ブドウ、イチゴ等の常温流通には好適に適用される。
【0016】
本発明でいうAITガス発生剤とは、気体のAIT(AITガス)を発生させ得る剤の総称であり、化学的または物理的な作用を与えずとも、AITガスを発生させ得るものが好適である。
【0017】
本発明の方法においては、通気性を有する容器内に果実と共にAITガス発生剤を収納し、該容器内のAIT濃度を0.2ppm〜10ppm、好ましくは0.2ppm〜5ppmとして果実を保存する。AIT濃度が上記範囲より高い場合にはAIT臭が果実に残留する為に好ましくなく、低い場合には鮮度維持効果が出ない為に好ましくない。
【0018】
本発明の方法においては、果実を収納する容器として通気性を有する容器が用いられる。好ましくは、ガーレ式透過度が100〜500秒/100mlの紙材質からなる容器が例示できる。ガーレ式透過度が100秒/100mlを下回ると、蒸散したAITガスが容器内に留まることなく、容器外に散逸し、AITの濃度が過度に低下するため、好ましくない。また、ガーレ式透過度が500秒/100mlを上回ると、AITガスが容器内に残留し、過度にAIT濃度を上昇させてしまうばかりでなく、果実の呼吸障害が生じるため、好ましくない。本発明の果実を収納する容器として、プラスティックフィルムの袋等の非通気性材料からなる容器を用いる場合には、通気性を確保する為、開孔率0.1〜2%の孔または隙間を設けることが好ましい。
【0019】
本発明の方法によれば、前記容器内は持続的にAITガスが蒸散し、かつ、容器が通気性を有しているため、蒸散したAITガスは果実と接触後、持続的に容器外に散逸する。このため、AITが容器内に過度に蓄積されることはなく、前記の濃度範囲を維持することができる。また、果実を収納する容器が通気性を有しているため、容器内に収納した果実の呼吸障害も発生しない。
【0020】
本発明の方法において、通気性を有する容器内に果実と共に収納する、AITガス発生剤の形態は特に限定しないが、例えばAIT溶液やAIT含有精油を紙やプラスティックに含浸させたシートや、AITを含む粉状物やペースト状物、液状物を、通気性包装材料に充填包装してAITガス発生剤包装体とする方法が例示できる。AITガス発生剤としては、AITを含むペースト状物を使用することが好ましく、少なくともAIT、糖アルコール、植物油、エタノール及び食塩を含むペースト状物を使用することが特に好ましい。
【0021】
前記ペースト状物の成分としては、AITを0.1〜2重量%、糖アルコールを20〜60重量%、植物油を2〜10重量%、エタノールを2〜10重量%、食塩を5〜15重量%含有させることが好ましい。これらの成分調整によって、AITをペースト状物の中に内包させ、包装体とした際に、AITを適正に徐放することが出来る。
【0022】
前記ペースト状物作製時に用いられるAITとしては、人工的に化学合成されたAITや天然物由来のAITが使用できる。また、AITを含有するアリルカラシ油のような精油を使用してもよい。アリルカラシ油としては、天然のわさびやカラシの精油が用いられ、80〜95重量%のAIT成分の他、数種類のイソシアネート成分を含有しているものが好ましく用いられる。ペースト状物作製時に用いられる造粘成分である糖アルコールとしては50〜70重量%のソルビット水溶液が好適に用いられる。植物油は溶解希釈剤として用いられ、サラダ油、菜種油、大豆油、コーン油等が例示されるが、なかでもサラダ油が好適に用いられる。エタノールは揮発促進成分として、食塩は保水成分として用いられる。
【0023】
本発明において、AITガス発生剤包装体に用いる通気性包装材料としては、少なくとも一部に不織布を使用した通気性包装材料が好ましく用いられるが、なかでも、外面から耐熱性有孔フィルム、不織布、低軟化点フィルムの順に積層した包装材料が特に好ましい。
【0024】
不織布としては、軟化点200℃以上のプラスティック繊維からなり、坪量20〜50g/mのもので、かつ、ガーレ式透気度が20秒以下のものが好ましく用いられる。具体的な材質としては、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレートが好適に用いられる。
【0025】
耐熱性有孔フィルムとは、軟化点が200℃以上であり、かつ、直径0.2〜1.5mmの小孔を有するフィルムを意味する。耐熱性有孔フィルムとしては、小孔が均一に分散し、0.1〜30%の開孔率で施孔された、酸素透過度が2,000ml/(m・MPa・D)以下のフィルムであることが好ましい。フィルムとしては、ナイロン6等のポリアミドやポリエチレンテレフタレート等の他、これらの延伸フィルム及びこれらとシーラントがラミネートされたフィルムが好適に用いられる。また、シーラントとしては、低密度ポリエチレン、エチレン酢酸ビニール共重合体等が好適に用いられる。
【0026】
低軟化点フィルムとは、軟化点150℃以下のフィルムを意味する。低軟化点フィルムとしては、厚み20〜60μmのフィルムが好ましく用いられ、酸素透過度を10,000ml/(m・MPa・D)以上に設定して用いることが好ましい。具体的には、低密度ポリエチレン、エチレン酢酸ビニール共重合体等が好適に用いられる。
【0027】
前記通気性包装材料において、外面の小孔を付した酸素透過性の低い耐熱性有孔フィルムと、内面の酸素透過度の高い低軟化点フィルムの間に不織布層を設けることにより、両フィルム間に微細な空隙が出来、孔を閉塞することなくラミネートすることが出来る。このため、前記通気性包装材料を使用したAITガス発生剤包装体においては、低軟化点フィルムのAIT透過性が外面の小孔部分のみに制限されず、AITガス発生剤中に内包されたAITが果実を収納した容器の中を、持続的に0.2〜10ppmに維持することができる。
【0028】
前記ペースト状物を前記通気性包装材料に充填し、AITガス発生剤包装体として使用することは、果実の大きさや容器に入れる果実の数量に応じてペースト状物の配合組成を調整し、充填・包装することによりAITガスの発生量調整を容易に達成できるため、より好ましい形態である。
【実施例】
【0029】
次に実施例によって更に詳細に説明する。尚、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
【0030】
(実施例1)
70重量%ソルビット水溶液50重量部とサラダ油4重量部の混合物に、AIT含有率93%のアリルカラシ油を0.4重量部、食塩8重量部、エタノール4重量部を混合し、AIT濃度が0.6重量%であるペースト状物を得た。三方シール型自動充填包装機を用いて、酸素透過度1,200ml/(m・MPa・D)のポリエチレンテレフタレート(厚み:12μm)へ、直径0.5mmの孔を上下2.5mm間隔で開孔処理した開孔率3%のフィルムに、軟化点260℃、ガーレ式透気度0.2秒のポリエチレンテレフタレート製不織布(坪量:40g/m)と、酸素透過度50,000ml/(m・MPa・D)の低密度ポリエチレン(厚み:40μm)をラミネートした包装材料に、上記ペースト状物を一包当たり2g充填し、かつ包装して、35mm×45mmの三方シールされたAITガス発生剤包装体を得た(包装材料は低密度ポリエチレン面を内面とした)。
【0031】
収穫した1.4kgの適熟直前の良品夕張メロンを、ガーレ式透気度が150秒/100mlのシングルフルート5mm厚の紙製段ボール箱に縦仕切りダンボール板を介して2個入れ、丸穴中蓋から果梗を上に出し、中蓋下面内側に、前記AITガス発生剤包装体を1包貼りつけ外蓋をかぶせて梱包し、20℃下に放置して、2日後、5日後の箱内AIT濃度をガスクロマトグラフを用いて測定し、メロンの性状を目視および食味にて調べた。その結果を表1に記載した。
【0032】
(比較例1)
実施例1と同時に収穫した同サイズのメロンを、ガーレ式透気度が10秒/100mlの通気孔を穿孔したシングルフルート5mm厚の紙箱に入れ、実施例1と同様の方法で、実施例1で作製したAITガス発生剤包装体を貼付して梱包し、20℃下に放置して、2日後、5日後の箱内AIT濃度とメロンの性状を調べた。その結果を表1に記載した。
【0033】
(比較例2)
実施例1と同時に収穫した同サイズのメロンを、ガーレ式透気度が150秒/100mlのシングルフルート5mm厚の紙製段ボール箱に入れ、AITガス発生剤包装体を貼付せずに梱包し、20℃下に放置して、2日後、5日後の箱内AIT濃度とメロンの性状を調べた。その結果を表1に記載した。
【0034】
【表1】

【0035】
(実施例2)
収穫した山形県産オウトウ(佐藤錦)をトレーに450gを1パックに詰め、その2パックを、直径7.5mmの孔を16個施孔した200×300mm、厚み40μmのポリエチレンフィルム袋(開孔率0.6%)に収納し、内部のトレー脇に、実施例1で作製したAITガス発生包装体を入れ、15℃下に放置して、2日後、5日後の箱内AIT濃度をガスクロマトグラフを用いて測定し、オウトウの性状を目視および食味にて調べた。その結果を表2に記載した。
【0036】
(比較例3)
実施例2と同時に収穫し、同様にしてパックに詰めたオウトウ2パックを、直径7.5mmの孔を150個施孔した200×300mm、厚み40μmのポリエチレンフィルム袋(開孔率5.5%)に収納し、内部のトレー脇に、実施例1で作製したAITガス発生包装体を実施例2と同様の方法でAITガス発生剤包装体を入れ、15℃下に放置して、2日後、5日後の箱内AIT濃度とオウトウの性状を調べた。その結果を表2に記載した。
【0037】
(比較例4)
実施例2と同時に収穫し、同様にしてパックに詰めたオウトウ2パックを、AITガス発生剤包装体を入れずに、実施例2と同様のポリエチレンフィルム袋に収納し、15℃下に放置して、2日後、5日後の箱内AIT濃度とオウトウの性状を調べた。その結果を表2に記載した。
【0038】
【表2】

【0039】
(実施例3)
収穫した300gの適熟直前のモモ8個を、ガーレ式透気度が200秒/100mlのシングルフルート5mm厚の紙製段ボール箱に紙製成型下敷きに整置して入れ、実施例1で作製したAITガス発生剤包装体を2包貼りつけ外蓋をかぶせて梱包し、25℃下に放置して、1日後、3日後の箱内AIT濃度をガスクロマトグラフを用いて測定し、モモの性状を目視および食味にて調べた。その結果を表3に記載した。
【0040】
(比較例5)
実施例3と同時に収穫した同サイズのモモを同数、ガーレ式透気度が10秒/100mlの通気孔を穿孔したシングルフルート5mm厚の紙箱に入れ、実施例3と同様の方法で、実施例1で作製したAITガス発生剤包装体を貼付して梱包し、25℃下に放置して、1日後、3日後の箱内AIT濃度とモモの性状を調べた。その結果を表3に記載した。
【0041】
(比較例6)
実施例3と同時に収穫した同サイズのモモを同数、ガーレ式透気度が200秒/100mlのシングルフルート5mm厚の紙製段ボール箱に入れ、AITガス発生剤包装体を貼付せずに梱包し、25℃下に放置して、1日後、3日後の箱内AIT濃度とモモの性状を調べた。その結果を表3に記載した。
【0042】
【表3】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
通気性を有する容器内に果実、およびイソチオシアン酸アリルガス発生剤を収納し、該容器内のイソチオシアン酸アリル濃度を0.2ppm〜10ppm(体積比)とする、果実の鮮度保持方法。
【請求項2】
イソチオシアン酸アリルガス発生剤が、少なくとも、イソチオシアン酸アリル、糖アルコール、植物油、エタノール及び食塩を含むペースト状物である、請求項1記載の果実の鮮度保持方法
【請求項3】
前記ペースト状物が、イソチオシアン酸アリルを0.1〜2重量%、糖アルコールを20〜60重量%、植物油を2〜10重量%、エタノールを2〜10重量%及び食塩を5〜15重量%含有する、請求項2記載の果実の鮮度保持方法。
【請求項4】
イソチオシアン酸アリルガス発生剤を、少なくとも一部に不織布を使用した通気性包装材料で包装する、請求項1乃至3いずれか一項記載の果実の鮮度保持方法。
【請求項5】
前記通気性包装材料が外面から耐熱性有孔フィルム、不織布及び低軟化点フィルムの順に積層した包装材料である、請求項4記載の果実の鮮度保持方法。
【請求項6】
前記耐熱性有孔フィルムの酸素透過度が2,000ml/(m・MPa・D)以下、開孔率が0.1〜30%であり、前記不織布の軟化点が200℃以上、坪量が20〜50g/mであり、前記低軟化点フィルムの酸素透過度が10,000ml/(m・MPa・D)以上、厚みが20〜60μmである、請求項5記載の果実の鮮度保持方法。
【請求項7】
通気性を有する容器が、ガーレ式透過度が100〜500秒/100mlの紙材質からなる容器である、請求項1乃至6いずれか一項記載の果実の鮮度保持方法。
【請求項8】
通気性を有する容器が、開孔率0.1〜2%の孔または隙間を有する容器である、請求項1乃至6いずれか一項記載の果実の鮮度保持方法。
【請求項9】
果実がメロン、モモ、オウトウ、ブドウ、イチゴの群から選ばれる1種以上の果実である、請求項1乃至8いずれか一項記載の果実の鮮度保持方法。

【公開番号】特開2010−57426(P2010−57426A)
【公開日】平成22年3月18日(2010.3.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−226946(P2008−226946)
【出願日】平成20年9月4日(2008.9.4)
【出願人】(000004466)三菱瓦斯化学株式会社 (1,281)
【Fターム(参考)】