説明

果実酒

【課題】本発明は、糖分が抑えられているにもかかわらず、果実の旨みが抽出された、糖分の含有量が抑えられた健康維持のために好適な果実酒を提供することを目的とする。
【解決手段】4リットルの瓶を用いて、2.5リットルのホワイトリカーに、砂糖を200グラム、グレープフルーツを1675グラム入れた基本となる果実酒をつくり、この果実酒に針生姜を40グラム加え、また、好みにより、さらににがりを加えて、旨みが抽出されるとともに味の引き締まった糖分のおさえられた果実酒を製造する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、糖分が抑えられているにもかかわらず、果実の旨みが抽出された果実酒に関する。
【背景技術】
【0002】
果実酒をつくる場合、通常は、糖分をくわえることによって、果実の旨みを抽出する。
【特許文献1】特開平5−176750
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、糖分を加えすぎると、「甘み」が強くなりすぎて、果実の旨みを損なってしまう。また、糖分をとり過ぎることは、体にも良くない。
【0004】
そこで、本発明は、糖分が抑えられているにもかかわらず、果実の旨みが抽出された果実酒を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
発明者は、かかる目的のために、果実酒に種々の成分を加えて試行錯誤している中で、果実酒に生姜を加えると、糖分の量が少なくても、果実の旨みが、格段に増すことを発見し、確認した。
【0006】
そこで、前記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、果実酒であって、
生姜と、果実と、アルコールと、を含有することを特徴とする。
【0007】
次に、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の果実酒に係り、
前記果実はグレープフルーツであることを特徴とする。
【0008】
次に、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の果実酒に係り、
前記果実はレモンであることを特徴とする。
【0009】
次に、請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の果実酒に係り、
前記果実はグレープフルーツとレモンであることを特徴とする。
【0010】
次に、請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の果実酒に係り、
前記果実酒は前記果実としてスウィーティー、グレープフルーツ、レモン、ライム、オレンジ、イチゴ、キウイ、梅、ラズベリー、クランベリー、パイナップル、パッションフルーツ、アセロラ、シークワーカー、みかん、ざくろ、すもも、マンゴー、もも、さくらんぼ、ブルーベリー、ぶどう、びわ、きんかん、パパイア、フェイジョア、グァバ、プルーン、ブラックベリー、かき、ライチ、スターフルーツ、いちぢくからなる群のいずれか1種以上の果実を含有することを特徴とする。
【0011】
次に、請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5のいずれかに記載の果実酒に係り、
前記アルコールはホワイトリカーであることを特徴とする。
【0012】
次に、請求項7に記載の発明は、請求項1乃至5のいずれかに記載の果実酒に係り、
前記アルコールはウオッカであることを特徴とする。
【0013】
次に、請求項8に記載の発明は、請求項1乃至5のいずれかに記載の果実酒に係り、
前記アルコールはラム酒であることを特徴とする。
【0014】
次に、請求項9に記載の発明は、請求項1乃至8のいずれかに記載の果実酒ににがりを加えたことを特徴とする。
【0015】
にがりを加えることによって、果実酒の味が引き締まり、果実そのものの味を楽しむことができるという効果を得られる
【0016】
次に、請求項10に記載の発明は、請求項1乃至9のいずれかに記載の果実酒に係り、
前記生姜の含有量が0.5重量%以上、1.5重量%以下であることを特徴とする。
【0017】
次に、請求項11に記載の発明は、請求項1乃至10のいずれかに記載の果実酒に係り、
前記果実の含有量が20重量%以上、45重量%以下であることを特徴とする。
【0018】
次に、請求項12に記載の発明は、請求項4に記載の果実酒に係り、
前記生姜の含有量が0.5重量%以上、1.5重量%以下であり、
前記グレープフルーツの含有量が16重量%以上、41重量%以下であり、
前記レモンの含有量が4.0重量%以上、6.0重量%以下であることを特徴とする。
【0019】
次に、請求項13に記載の発明は、請求項4に記載の果実酒に係り、
前記生姜の含有量が0.5重量%以上、1.5重量%以下であり、
前記グレープフルーツの含有量が16重量%以上、41重量%以下であり、
前記レモンの含有量が4.0重量%以上、6.0重量%以下であり、
前記にがりの含有量が0.5重量%以上、1.5重量%以下であることを特徴とする。
【0020】
次に、請求項14に記載の発明は、請求項1乃至9のいずれかに記載の果実酒に係り、
前記生姜の含有量が0.1重量%以上、10重量%以下であることを特徴とする。
【0021】
次に、請求項15に記載の発明は、請求項1乃至10のいずれかに記載の果実酒に係り、
前記果実の含有量が0.1重量%以上、50重量%以下であることを特徴とする。
【0022】
次に、請求項16に記載の発明は、請求項4に記載の果実酒に係り、
前記生姜の含有量が0.1重量%以上、10重量%以下であり、
前記グレープフルーツの含有量が0.1重量%以上、49重量%以下であり、
前記レモンの含有量が0.1重量%以上、10重量%以下であることを特徴とする。
【0023】
次に、請求項17に記載の発明は、請求項4に記載の果実酒に係り、
前記生姜の含有量が0.1重量%以上、10重量%以下であり、
前記グレープフルーツの含有量が0.1重量%以上、49重量%以下であり、
前記レモンの含有量が0.1重量%以上、10重量%以下であり、
前記にがりの含有量が0.1重量%以上、10重量%以下であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、糖分を抑えながら、果実の旨みを十分に抽出することができる。その結果、糖分の含有量が少ないにもかかわらず、果実の旨みを有する果実酒を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、本発明を実施するための最良の形態につき説明する。
本発明に係る果実酒は公知の果実酒と同様の方法により、製造できる。すなわち、基本的には、果実の果汁および/または果肉と、砂糖と、生姜をベースとなるアルコールに混和し、浸漬して、製造する。皮をむいた土生姜をアルコールに漬ける場合には、生姜をスライスしたり、針生姜とすれば短時間でアルコールに溶け込むので、好適である。皮をむけば、かたまりでもよい。生姜を漬け込む期間は1ヵ月半程度が目安である。
【0026】
砂糖は上白糖、氷砂糖、黒砂糖等を果実との相性によって使い分ける。また、キリシトールでもよい。
【0027】
アルコールの種類は特に制限はないが、ホワイトリカーまたはウオッカが好適である。
また、果実の種類も特に制限はないが、グレープフルーツまたはレモンが好適である。また、グレープフルーツを用いる場合には、同時にレモンも加えると、さらに好適である。
生姜の種類も特に制限はない。
【実施例1】
【0028】
次に、本発明に係る果実酒を実際に製造して、複数の人に試飲して評価させた実施例について説明する。本実施例においては、4リットルの瓶を用いて、2.5リットルのホワイトリカーに、砂糖を200グラム、グレープフルーツを1675グラム、そしてさらにレモンを215グラム入れて基本となる果実酒をつくり、比較例として、この基本となる果実酒に生姜を入れない従来の果実酒と、実施例として、生姜を数種類の量だけ含有させた数種類の果実酒を作成した。そして、比較例に係る果実酒と、実施例に係る果実酒を、アルコール度30前後のお酒をロックで飲める人(10人)に飲んでもらい、評価をしてもらった。なお、本実施例では、生姜は針生姜とした。ただし、針生姜に拘束されるものではない。
【0029】
表1は、該試飲の結果をまとめたものである。
【0030】
【表1】


表1において、B乃至Eは果実酒に生姜を加えた実施例に係る果実酒であり、2500ミリリットル(計算上2500グラムとしている)のホワイトリカー、200グラムの砂糖、1675グラムのグレープフルーツ、そして215グラムのレモンについては、一定量にして、生姜の含有量を変化させて種々の実施例に係る果実酒を作成したものである。実施例Bは4リットルの瓶を用いてホワイトリカーとグレープフルーツを含有する果実酒に生姜を20グラム(0.435重量%)を含有する果実酒である。実施例Cは4リットルの瓶を用いてホワイトリカーとグレープフルーツを含有する果実酒に生姜を40グラム(0.87重量%)を含有する果実酒である。実施例Dは4リットルの瓶を用いてホワイトリカーとグレープフルーツを含有する果実酒に生姜を60グラム(1.305重量%)を含有する果実酒である。実施例Eは4リットルの瓶を用いてホワイトリカーとグレープフルーツを含有する果実酒に生姜を80グラム(1.74重量%)を含有する果実酒である。
【0031】
また、Aは生姜を含有しない比較例としての、従来の果実酒であり、実施例B乃至Eと同様に、4リットルの瓶を用いて実施例B乃至Eの果実酒と同じ量のホワイトリカーとグレープフルーツを含有する果実酒であるが、生姜を含有していないものである。
【0032】
評価は、表1の上から、評価が高い順に「最良」、「優」、「良」、「可」、
「不可」とした。比較例A、実施例B乃至Eに該当する列に記載されている数字は、各列の実施例に係る果実酒について評価をした人の数である。
【0033】
以下、評価結果について説明する。
生姜を含有しない従来の果実酒である比較例Aに係る果実酒に対する評価は、10人中2人が「可」で、8人が「不可」の評価をした。生姜を加えた本発明に係る果実酒である実施例Bに係る果実酒に対する評価は、10人中3人が「優」で、次の3人が「良」で、残りの4人が「可」の評価をした。また、実施例Cに係る果実酒に対する評価は、10人中9人が「最良」で、残りの1人だけが「優」の評価をした。実施例Dに係る果実酒に対する評価は、10人中1人が「最良」で、次の5人が「優」で、残りの4人が「良」の評価をした。実施例Eに係る果実酒に対する評価は、10人中1人が「優」で、次の3人が「良」で、次の4人が「可」で、残りの2人が「不可」の評価をした。
【0034】
以上の評価結果より、果実酒に生姜を含有させた実施例B乃至Eに係る果実酒に対する評価は生姜を含有しない従来の果実酒である比較例Aに係る果実酒に対する評価より、いずれの実施例についても優れている。したがって、果実酒に生姜を含有させると、旨みが増すと考えられる。しかし、実施例Eから判断されるように、生姜の量を増やし80グラムとした場合には、生姜の味が強調されすぎて評価が下がった。
【0035】
実施例に係る果実酒のうちでも特に生姜を40グラム(0.87重量%)の実施例Cに係る果実酒の評価が高かった。実施例Cに係る果実酒については、自然のグレープフルーツの味に一番近いという評価と考えられた。また、本実施例により、生姜の含有量により評価が異なるので、生姜を加えることによる効果は生姜の含有量にも依存することが確認できた。
【0036】
また、実施例1においては、果実として、グレープフルーツにさらにレモンを加えているが、レモンをくわえなかった場合についてもほぼ同様の結果であった。
【実施例2】
【0037】
次に、実施例2として、実施例1において最も評価が高かった実施例Cに係る果実酒に、種々の量のにがりを加えた果実酒の試飲を行った。この結果について説明する。
【0038】
実施例2は、実施例1における実施例Cに係る果実酒に、にがりを加えた実施例に係る果実酒(H乃至K)と、実施例1における実施例Cに係る果実酒に、にがりを加えない実施例2においての比較例(G)に係る果実酒とを作成した。そして、実施例1の場合と同様に、比較例に係る果実酒と、実施例に係る果実酒を、アルコール度30前後のお酒をロックで飲める人(10人)に試飲し、評価してもらった。なお、本実施例2でも、生姜は針生姜とした。ただし、針生姜に拘束されるものではない。
【0039】
表2は、該試飲の結果をまとめたものである。
【0040】
【表2】



表2において、H乃至Kは実施例Cに係る果実酒ににがりを加えた果実酒であり、2500ミリリットル(計算上2500グラムとしている)のホワイトリカー、200グラムの砂糖、1675グラムのグレープフルーツ、そして215グラムのレモン、40グラムの生姜については、含有量を一定にして、にがりの含有量を変化させて種々の実施例に係る果実酒を製造したものである。実施例Hは4リットルの瓶を用いてホワイトリカーとグレープフルーツを含有する果実酒ににがりを20グラム(0.43重量%)を含有する果実酒である。実施例Iは4リットルの瓶を用いてホワイトリカーとグレープフルーツを含有する果実酒ににがりを40グラム(0.86重量%)を含有する果実酒である。実施例Jは4リットルの瓶を用いてホワイトリカーとグレープフルーツを含有する果実酒ににがりを60グラム(1.29重量%)を含有する果実酒である。実施例Kは4リットルの瓶を用いてホワイトリカーとグレープフルーツを含有する果実酒ににがりを80グラム(1.72重量%)を含有する果実酒である。
【0041】
また、Gはにがりを含有しない比較例としての果実酒であり、実施例H乃至Kと同様に、4リットルの瓶を用いて実施例と同じ量のホワイトリカーとグレープフルーツと生姜を含有する果実酒であるが、にがりを含有していないものである。
【0042】
以下、実施例2の評価結果について説明する。
にがりを含有しない果実酒である比較例Gに係る果実酒に対する評価は、1人が「最良」、1人が「優」、2人が「良」、2人が「可」で、4人が「不可」の評価をした。にがりを加えた果実酒である実施例Hに係る果実酒に対する評価は、2人が「最良」で、2人が「優」で、2人が「良」で、残りの4人が「可」の評価をした。また、実施例Iに係る果実酒に対する評価は、4人が「最良」で、4人が「優」で、残りの2人が「良」の評価をした。実施例Jに係る果実酒に対する評価は、3人が「最良」で、2人が「優」で、3人が「良」で、残りの2人が「可」の評価をした。実施例Kに係る果実酒に対する評価は、1人が「優」で、1人が「良」で、2人が「可」で、残りの6人が「不可」の評価をした。
【0043】
実施例2における比較例Gに係る果実酒は、実施例1における実施例Cに係る果実酒と同じものであり、実施例1における試飲では、10人中9人が「最良」で、残りの1人だけが「優」の評価がされたものであるが、にがりをいれた実施例H乃至Kに係る果実酒と飲み比べると、評価が相対的に低いものとなった。表2の結果から、従来の果実酒に生姜をいれたものに、にがりを加えると評価がさらにあがることがわかった。また、にがりを40グラム(0.86重量%)含有させたものが、評価が高かった。これは、にがりを加えると、果実酒の味が引き締まるためと考えられる。しかしながら、お酒は嗜好品であるという性質から、飲み手の好みに依存する要素も多く、にがりの効果は、実施例1に示される、生姜の効果よりも評価にバラツキがみられ、飲み手の好みによって調節することが好ましいと考えられる。
【0044】
実施例1と2においては、果実として、グレープフルーツを主としてレモンを加えたが、主たる果実がグレープフルーツ以外の果実酒に生姜を加えても効果がある。スウィーティー、レモン、ライム、オレンジ、イチゴ、キウイ、梅、ラズベリー、クランベリー、パイナップル、パッションフルーツ、アセロラ、シークワーカー、みかん、ざくろ、すもも、マンゴー、もも、さくらんぼ、ブルーベリー、ぶどう、びわ、きんかん、パパイア、フェイジョア、グァバ、プルーン、ブラックベリー、かき、ライチ、スターフルーツ、いちぢくを用いた果実酒に生姜を加えても効果がある。
【0045】

表3は、実施例1と実施例2において、最も評価が高かった実施例Cに係る果実酒の各成分の含有量と実施例Iに係る果実酒の各成分の含有量を示す表である。
【0046】
【表3】



また、表3において、最右列の「許容値」は、果実酒に生姜を加えた場合に効果を確認できる各成分の含有量の許容範囲を示すものである。例えば、砂糖を0.1%〜25%含有する果実酒に0.1%から10%の生姜を加えると果実酒の旨みが増すということを示している。生姜の場合に10%を上限としているのは、10%以上の生姜を加えた場合には、生姜の味が強調されすぎて、評価が下がってしまったからである。
【0047】
次に、表4乃至7は、表3の最適な含有量から、果実酒はアルコール飲料であり、好みに個人差があること、グレープフルーツ等の果実の味は季節によって変動すること、実施例1と実施例2の結果を総合的に加味して得られた、各成分の含有量の最適な範囲(以下「範囲1」ともいう)と、次に適する好適な範囲(以下「範囲2」ともいう)を示す表である。
【0048】
【表4】


表4は果実の種類にかかわらず、果実酒に生姜を加えると効果が生じる果実の含有量と、生姜の含有量を示す。範囲1は最適な範囲であり、範囲2は好適な範囲である。
【0049】
好適な範囲は、お酒は嗜好品でもあり、飲み手の好みと、アルコールや、果実の種類によって果実酒の味が変化することにより相対的に広い範囲となる。
【0050】
【表5】


表5は果実としてグレーフフルーツとレモンを用いる場合に生姜を加えると効果が生じる果実の含有量と、生姜の含有量を示す。範囲1は最適な範囲であり、範囲2は好適な範囲である。好適な範囲は、お酒は嗜好品でもあり、飲み手の好みと、アルコールや、果実の種類によって果実酒の味が変化することにより相対的に広い範囲となる点は同様である。
【0051】
【表6】


表6は果実の種類の種類にかかわらず、果実酒に生姜とにがりを加えると効果が生じる果実の含有量と、生姜の含有量と、にがりの含有量と、を示す。範囲1は最適な範囲であり、範囲2は好適な範囲である。好適な範囲は、お酒は嗜好品でもあり、飲み手の好みと、アルコールや、果実の種類によって果実酒の味が変化することにより相対的に広い範囲となる点は同様である
【0052】
【表7】

表7は果実としてグレーフフルーツとレモンを用いる場合に生姜を加えると効果が生じる果実の含有量と、生姜の含有量と、にがりの含有量を示す。範囲1は最適な範囲であり、範囲2は好適な範囲である。好適な範囲は、お酒は嗜好品でもあり、飲み手の好みと、アルコールや、果実の種類によって果実酒の味が変化することにより相対的に広い範囲となる点は同様である。
【0053】
本発明に係る果実酒によれば、砂糖を抑えながら、果実の旨みが引き出されるため、糖分の摂取を抑えることができ、健康維持に役立つ。また、生姜には、殺菌作用、食欲増進、癌予防効果、新陳代謝の促進、発汗作用による風邪対策、体を温める効果による冷え性の改善、消化の促進、胃腸の働きを良くするといった種々の効果があり、これらの効果を享受できる。また、にがりもくわえた場合には、にがりは、ミネラルの補給に最適であり、インシュリンホルモンの分泌を抑えるという効果があり、にがりをお酒とともに採ると肝臓のアルコール分解酵素をマグネシウムが活性化するという効果も発揮され得る。
【0054】
なお、発明に係る果実酒は、生姜を含む点以外は、従来の果実酒と同様であり、従来の果実酒と同様に製造できるので、詳細な製造方法についての説明は省略する。



【特許請求の範囲】
【請求項1】
生姜と、果実と、アルコールと、を含有することを特徴とする果実酒。
【請求項2】
請求項1に記載の果実酒において、
前記果実はグレープフルーツであることを特徴とする果実酒。
【請求項3】
請求項1に記載の果実酒において、
前記果実はレモンであることを特徴とする果実酒。
【請求項4】
請求項1に記載の果実酒において、
前記果実はグレープフルーツとレモンであることを特徴とする果実酒。
【請求項5】
請求項1に記載の果実酒において、
前記果実酒は前記果実としてスウィーティー、グレープフルーツ、レモン、ライム、オレンジ、イチゴ、キウイ、梅、ラズベリー、クランベリー、パイナップル、パッションフルーツ、アセロラ、シークワーカー、みかん、ざくろ、すもも、マンゴー、もも、さくらんぼ、ブルーベリー、ぶどう、びわ、きんかん、パパイア、フェイジョア、グァバ、プルーン、ブラックベリー、かき、ライチ、スターフルーツ、いちぢくからなる群のいずれか1種以上の果実を含有することを特徴とする果実酒。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれかに記載の果実酒において、
前記アルコールはホワイトリカーであることを特徴とする果実酒。
【請求項7】
請求項1乃至5のいずれかに記載の果実酒において、
前記アルコールはウオッカであることを特徴とする果実酒。
【請求項8】
請求項1乃至5のいずれかに記載の果実酒において、
前記アルコールはラム酒であることを特徴とする果実酒。
【請求項9】
請求項1乃至8のいずれかに記載の果実酒ににがりを加えたことを特徴とする果実酒。
【請求項10】
請求項1乃至9のいずれかに記載の果実酒において、
前記生姜の含有量が0.5重量%以上、1.5重量%以下であることを特徴とする果実酒。
【請求項11】
請求項1乃至10のいずれかに記載の果実酒において、
前記果実の含有量が20重量%以上、45重量%以下であることを特徴とする果実酒。
【請求項12】
請求項4に記載の果実酒において、
前記生姜の含有量が0.5重量%以上、1.5重量%以下であり、
前記グレープフルーツの含有量が16重量%以上、41重量%以下であり、
前記レモンの含有量が4.0重量%以上、6.0重量%以下であることを特徴とする果実酒。
【請求項13】
請求項4に記載の果実酒に、にがりを加えた果実酒において、
前記生姜の含有量が0.5重量%以上、1.5重量%以下であり、
前記グレープフルーツの含有量が16重量%以上、41重量%以下であり、
前記レモンの含有量が4.0重量%以上、6.0重量%以下であり、
前記にがりの含有量が0.5重量%以上、1.5重量%以下であることを特徴とする果実酒。
【請求項14】
請求項1乃至9のいずれかに記載の果実酒において、
前記生姜の含有量が0.1重量%以上、10重量%以下であることを特徴とする果実酒。
【請求項15】
請求項1乃至10のいずれかに記載の果実酒において、
前記果実の含有量が0.1重量%以上、50重量%以下であることを特徴とする果実酒。
【請求項16】
請求項4に記載の果実酒において、
前記生姜の含有量が0.1重量%以上、10重量%以下であり、
前記グレープフルーツの含有量が0.1重量%以上、49重量%以下であり、
前記レモンの含有量が0.1重量%以上、10重量%以下であることを特徴とする果実酒。
【請求項17】
請求項4に記載の果実酒に、にがりを加えた果実酒において、
前記生姜の含有量が0.1重量%以上、10重量%以下であり、
前記グレープフルーツの含有量が0.1重量%以上、49重量%以下であり、
前記レモンの含有量が0.1重量%以上、10重量%以下であり、
前記にがりの含有量が0.1重量%以上、10重量%以下であることを特徴とする果実酒。


【公開番号】特開2008−263915(P2008−263915A)
【公開日】平成20年11月6日(2008.11.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−114295(P2007−114295)
【出願日】平成19年4月24日(2007.4.24)
【出願人】(507134699)
【Fターム(参考)】