説明

染色体−特異的染色の方法および組成物

【課題】染色体異常を検出するに当たり、複数の座の遺伝子再配列を同時に検出する。
【解決手段】 各疑わしい遺伝子再配列を含む領域における標的染色体物質の座位に各々が相補的である標識された異種の核酸断片の混合物からなる高度コンプレッキシティ核酸プローブを使用して、インシトゥ ハイブリダイゼーションを行い、隣接する遺伝子症候群を検出する。核酸プローブは、隣接する遺伝子症候群の複数の成分の特性を示す核酸配列に実質的に相同である配列からなる。疑わしい遺伝学的異常としては、急性リンパ性白血病(ALL)、慢性骨髄性白血病(CML)、ダウン症候群が検出される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
染色体の一部におけるDNA配列のコピー数の増加を検出するために標的染色体DNAを染色する方法であって、下記の工程を含む方法;
a)検出が所望される染色体の第1の部分に実質的に相補的である非反復配列を有する標識された核酸断片の不均一混合物を含む第1のプローブを供する工程であって、非反復配列を有する標識された核酸断片は第1標識で標識されており約40キロベース(kb)から10メガベース(Mb)のコンプレキシティを有する、工程、
b)標的染色体DNAにハイブリダイズするプローブの検出を可能にするために、インシトゥ ハイブリダイゼーションにおいて該プローブと標的染色体DNAとを用いる工程であって、標的染色体DNAは、インシトゥ ハイブリダイゼーションの際に形態学的に確認可能な細胞核中に存在する間期DNAである、工程、および
c)標的染色体DNAにおいてDNA配列のコピー数の増加が起こっているかどうかを決定するためにハイブリダイズしたプローブを検出する工程。
【請求項2】
染色体の第2の部分に実質的に相補的である標識された核酸断片を含む第2のプローブを供する工程であって、当該第2の部分は染色体の第1の部分とは異なり、該標識された核酸断片は第2標識で標識されており、該第2標識は第1標識とは異なる工程をさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項3】
染色体の一部におけるDNA配列のコピー数の減少を検出するために標的染色体DNAを染色する方法であって、下記の工程を含む方法;
a)以下i)およびii)のプローブを供する工程:
i)検出が所望される染色体の第1の部分に実質的に相補的である非反復配列を有する標識された核酸断片の不均一混合物を含む第1のプローブであって、非反復配列を有する標識された核酸断片は第1標識で標識されており約40キロベース(kb)から10メガベース(Mb)のコンプレキシティを有する、プローブ、および
ii)染色体の第2の部分に実質的に相補的である標識された核酸断片を含む第2のプローブであって、当該第2の部分は染色体の第1の部分とは異なり、該標識された核酸断片は第2標識で標識されており、該第2標識は第1標識とは異なる、プローブ、
b)染色体DNAにハイブリダイズするプローブの検出を可能にするために、インシトゥ ハイブリダイゼーションにおいて該プローブと標的染色体DNAとを用いる工程、および
c)標的染色体DNAにおいてDNA配列のコピー数の減少が起こっているかどうかを決定するためにハイブリダイズしたプローブを検出する工程。
【請求項4】
標的染色体DNAがインシトゥ ハイブリダイゼーションの際に形態学的に確認可能な細胞核中に存在する間期DNAである、請求項3記載の方法。
【請求項5】
第1の部分が染色体1〜22、XおよびYから選択されるヒト染色体の一部を含む、請求項1または3記載の方法。
【請求項6】
第1の部分が第21染色体の一部を含む、請求項1記載の方法。
【請求項7】
第1の部分が網膜芽腫遺伝子を含む、請求項3記載の方法。
【請求項8】
第1のプローブの非反復配列を有する標識された核酸断片が、少なくとも約50キロベース(kb)のコンプレキシティを有する、請求項1または3記載の方法。
【請求項9】
第1のプローブの非反復配列を有する標識された核酸断片が、YAC、コスミドまたはプラスミド由来の核酸を含む、請求項1または3記載の方法。
【請求項10】
第2のプローブの標識された核酸断片が、非反復配列を有する標識された核酸断片の不均一な混合物を含む、請求項2または3記載の方法。
【請求項11】
第2の部分が染色体特異的な反復配列を有する、請求項2または3記載の方法。
【請求項12】
染色体特異的な反復配列が動原体配列である、請求項11記載の方法。
【請求項13】
染色体特異的な反復配列がアルファサテライト配列である、請求項11記載の方法。
【請求項14】
標識の一方あるいは両方ともが蛍光標識を含む、請求項1または3記載の方法。
【請求項15】
標識の一方あるいは両方ともが免疫化学標識を含む、請求項1または3記載の方法。
【請求項16】
一方の標識がビオチンを含む、請求項1または3記載の方法。
【請求項17】
a)検出が所望される染色体の第1の部分に実質的に相補的である非反復配列を有する標識された核酸断片の不均一混合物を含む第1のプローブであって、非反復配列を有する標識された核酸断片は第1標識で標識されており少なくとも約40キロベース(kb)のコンプレキシティを有する、プローブ、および
b)染色体の第2の部分(当該部分は染色体の第1の部分とは異なる)に実質的に相補的である標識された核酸断片を含む第2のプローブであって、該標識された核酸断片は第2標識で標識されており、該第2標識は第1標識とは異なる、プローブ
を含む、染色体の一部におけるDNA配列のコピー数の増加あるいは減少を検出するための染色体DNAを染色するためのテストキット。
【請求項18】
第1の部分が染色体1〜22、XおよびYから選択されるヒト染色体の一部を含む、請求項17記載のキット。
【請求項19】
第1の部分が第21染色体の一部を含む、請求項17記載のキット。
【請求項20】
第1の部分が網膜芽腫遺伝子を含む、請求項17記載のキット。
【請求項21】
第1のプローブの非反復配列を有する標識された核酸断片が、少なくとも約50キロベース(kb)のコンプレキシティを有する、請求項17記載のキット。
【請求項22】
第1のプローブの非反復配列を有する標識された核酸断片が、YAC、コスミドまたはプラスミド由来の核酸を含む、請求項17記載のキット。
【請求項23】
第2のプローブの標識された核酸断片が、非反復配列を有する標識された核酸断片の不均一な混合物を含む、請求項17記載のキット。
【請求項24】
第2の部分が染色体特異的な反復配列を有する、請求項17記載のキット。
【請求項25】
染色体特異的な反復配列が動原体配列である、請求項24記載のキット。
【請求項26】
染色体特異的な反復配列がアルファサテライト配列である、請求項24記載のキット。
【請求項27】
標識の一方あるいは両方ともが蛍光標識を含む、請求項17記載のキット。
【請求項28】
標識の一方あるいは両方ともが免疫化学標識を含む、請求項17記載のキット。

【図7】
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【図8】
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【図11A】
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【図11B】
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【図11C】
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【図11D】
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【図11E】
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【図11F】
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【図1A】
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【図1B】
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【図1C】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図4D】
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【図4E】
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【図4F】
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【図4G】
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【図4H】
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【図5】
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【図6】
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【図9A】
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【図9B】
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【図9C】
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【図9D】
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【図9E】
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【図9F】
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【図10】
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【図12】
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【公開番号】特開2008−283989(P2008−283989A)
【公開日】平成20年11月27日(2008.11.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−207383(P2008−207383)
【出願日】平成20年8月11日(2008.8.11)
【分割の表示】特願2005−207840(P2005−207840)の分割
【原出願日】平成2年8月21日(1990.8.21)
【出願人】(592110646)ザ リージェンツ オブ ザ ユニバーシティ オブ カリフォルニア (11)
【Fターム(参考)】