説明

核燃料集合体の上部タイプレートの直角度を測定かつ設定するための装置および方法

【課題】核燃料集合体(2)の上部タイプレート(6)の直角度を測定するための装置(22)を提供すること。
【解決手段】この装置は、第1の複数のティース(40)を有する第1のコーム(24)と;第1のコーム(24)に対して平行でありかつ第1のコーム(24)から間隔をあけた、第2の複数のティース(40)を有する第2のコーム(26)と;第1のコーム(24)を越えて延びる第2の端部を有する、第1のコーム(24)を第2のコーム(26)に連結するコーム連結部(30)と;コーム連結部(30)の第2の端部のところに設けられる剛体フィンガー(36)と;第2のコーム(26)上に設けられる回転可能ゲージ(34)と;ゲージ(34)に動作的に連結される可動式のフィンガー(38)とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、核燃料集合体の上部タイプレートの直角度を測定するためのかつ設定するための装置および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
沸騰水型原子炉(BWR)燃料集合体上には、照射中のロッドの自由な伸びを可能にし、核燃料集合体を吊り上げ中にかつ/または核燃料集合体をあちこち移動させるために集合体を支持するために使用されるタイロッド上端部プラグの各々に均一な荷重が確実にかかるようにするために、上部タイプレート(UTP)は集合体の燃料ロッドに直角に設置しなければならない。現在使用可能なUTP直角度ゲージおよび設定ブロックは、繰り返し測定を実現するのに困難を生じさせる多くの問題点を有する。この現在使用可能なUTP直角度ゲージでは、単一の検査員および単一のゲージを使用してさえ、同じ測定値とはならない。
【0003】
この現在使用可能なUTP直角度ゲージは、核燃料集合体内の単一のロッドに対するUTPの直角度を測定する。その燃料ロッドが曲がっている場合は、このUTPは同じ集合体内の多くの他の燃料ロッドを考慮に入れずに不正確に繰り返し設定される。現在使用可能なUTP直角度ゲージは、集合体が水平位置にあるときに集合体側面上で使用するのが困難でもある。
【0004】
その上、測定されている単一のロッドは柔軟であるので、検査員は不注意にゲージハンドルをわずかに回転させまたは捻じり、それでそのゲージが上に乗っているロッドが移動し、不正確な直角度の読みを生じさせる可能性がある。UTP直角度に対する許容誤差は通常小さく、例えば±0.178mm(±0.007インチ)であり、同じ部片を測定するとき2人以上の人間が異なる読みを行うことは容易にあり得る。これらのゲージの問題点のすべてによって、ゲージは極めて技能に依存するようになり、使用中の作業者が間違いを犯す潜在的な可能性が高くなる。
【0005】
さらにこのUTP直角度は、核燃料集合体が組立てテーブル上で水平である間に設定される。この位置では、核燃料集合体の下の最後の支持ブロックは、UTPから610〜660mm(24〜26インチ)のところにあり、そのためUTPの重量およびロッドの柔軟性に起因して集合体のヘッドが最低3.18mm(0.125インチ)垂れ下がる。いくつかの核燃料ロッドのクラッディングがより薄い場合、このことがなおさら問題になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】米国特許第5978430号
【特許文献2】米国特許第6125160号
【特許文献3】米国特許第6310930号
【特許文献4】米国特許第6333957号
【特許文献5】米国特許第6539073号
【特許文献6】米国特許第6765979号
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
一実施形態によれば、核燃料集合体の上部タイプレートの直角度を測定するための装置は、第1の複数のティースを有する第1のコームと;第1のコームに対して平行でありかつ第1のコームから間隔をあけた、第2の複数のティースを有する第2のコームと;第1のコームを越えて延びる第2の端部を有する、第1のコームを第2のコームに連結するコーム連結部と;コーム連結部の第2の端部のところに設けられる剛体フィンガーと;第2のコーム上に設けられる回転可能ゲージと;ゲージに動作的に連結される可動式のフィンガーとを備える。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】核燃料集合体の概略図である。
【図2】上部視野から見た本発明の一実施形態による上部タイプレート直角度測定システムの一部分を示す概略図である。
【図3】底部視野から見た本発明の一実施形態による上部タイプレート直角度測定システムの一部分を示す概略図である。
【図4】上部タイプレート直角度測定システムと共に使用可能な設定ブロックの概略平面図である。
【図5】上部タイプレート直角度測定システムおよび設定ブロックの一部分を示す概略図である。
【図6】核燃料集合体上にある上部タイプレート直角度測定システムおよび核燃料集合体の一部分を示す概略図である。
【図7】上部位置にある半自動集合体組立てデバイスの概略側立面図である。
【図8】下部位置にある半自動集合体組立てデバイスの概略側立面図である。
【図9】自動集合体組立て機械の概略正立面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1を参照すると、核燃料集合体2は、上部タイプレート6および下部タイプレート8を取り囲むチャンネル4を備える。チャンネル4内に、下部タイプレート8上に支持される複数の核燃料ロッド10および1対の水ロッド27が設けられている。核燃料ロッド10は、上向きに上部タイプレート6に向かって上部タイプレート6まで延びる。複数のスペーサ12、14、16が、核燃料集合体2の高さ全体にわたり互いに垂直に間隔をあけて配置され、個別の、垂直に位置合わせされる開口部を、そのような開口部が規則正しいアレーとなった格子位置のところに画成し、ロッド10を受け、互いに対する横方向移動に抗してロッド10を核燃料集合体2内に閉じ込める。3個のスペーサ12、14、16しか図示されていないが、一般に8個または9個のスペーサが設けられることを理解されたい。
【0010】
図1は核燃料ロッド10の9x9のアレーを示すが、他のアレー、例えば8x8または10x10のアレーを本発明で利用できることは理解されるであろう。ハンドル18は、上部タイプレート6の頂部部分内に一体化され、核燃料コア(図示せず)に対して核燃料集合体2を吊り上げかつ移動させるための手段を提供する。
【0011】
原子炉、例えば沸騰水型原子炉のコア内で核燃料集合体2を利用する際、冷却剤/減速材、例えば水が上向きにかつロッド10の周りを流れるように下部タイプレート8を通り入る。この水の上向きの通過中に、蒸気が発生し、蒸気と液体の混合物が上部タイプレート6を上向きに通過する。蒸気発生中、チャンネル4は冷却剤/減速材の流れを核燃料集合体2内に閉じ込め、その流れをチャンネル4の外側をかつ同様に配設される燃料集合体の間を流れるコアバイパス容量から分離する。
【0012】
図1に示すように、スペーサ12、14、16全体にわたる開口部の格子すなわちアレーのすべての格子位置が完全な長さの燃料ロッド10によって占有されるわけではない。例えば、1つまたは複数の水ロッド27または減速材ロッドは、核燃料集合体2の中央部分を上向きに通過し、いくつかの格子位置を占有することができる。その上、1つまたは複数の部分長のロッド20を核燃料集合体2内の選択される格子位置に設けることができる。したがって、例えば、各部分長のロッド20は、下部タイプレート8からスペーサ、例えばスペーサ12を通り燃料集合体内で上向きに延び、スペーサ12の直上で終端することができる。部分長のロッド20は、部分長のロッドのさもなければ片持ちになる端部のための支持を与えるように、通常スペーサの直上で終端する。
【0013】
図2を参照すると、上部タイプレート直角度ゲージ22は、第1のコーム24およびコーム連結部30によって連結される第2のコーム26を備える。使用を容易にするために、ハンドル32が上部タイプレート直角度ゲージ22にコーム連結部30に沿って設けられる。第2のコーム26は、可動式のフィンガー38に動作的に連結されるダイヤルインジケーターゲージ34を支持する。このゲージ34はデジタルゲージであり得ることを理解されたい。この可動式のフィンガー38はダイヤルインジケーターゲージ34に枢動的に連結され、全体的にL字型形状の形態を有する。コーム連結部30の端部のところに剛体のフィンガー36が設けられ、コーム連結部30に固定される。第1の留め具29をハンドル32をコーム連結部30に固定するために使用することができ、第1および第2のコーム24、26は組立てられ、第1の留め具29ならびにドエルピン25によって上部タイプレート直角度ゲージ22の枠に固定される。
【0014】
作業者/検査員がダイヤルインジケーターゲージ34を第2のコーム26に対して回転できるように、回転ロック蝶ねじ35をダイヤルインジケーターゲージ34に設けることができる。作業者/検査員がダイヤルインジケーターゲージによって行われる測定値を保存できるように、ボタン33もダイヤルインジケーターゲージ34に設けることができる。このダイヤルインジケーターゲージ34は、いくつかのデータを保存するように構成されるメモリーを備えることができる。データは、例えばUSBケーブルによってダイヤルインジケーターゲージに入れかつダイヤルインジケーターゲージから取り出すことができる。作業者/検査員の名前、日付および時間、場所、等などのデータは、ダイヤルインジケーターゲージのメモリー内に入れることができる。作業者/検査員は、ダイヤルインジケーターゲージ34によって行われた測定値を保存するためにボタン33を押すことができる。メモリー内に保存された測定値は、例えば、測定値が取られた時間および日付および/または場所、および/または測定値を取った作業者/検査員を確認することが可能であるように、メモリー内に保存された他の情報と相互に関連付けすることができる。
【0015】
図3に示すように、第1および第2のコーム24、26は、核燃料集合体2の燃料ロッド10を隣接するティース40の間に取り囲むように構成されるティース40を備える。このティース40は、例えばコーム内に軽く圧入されたピンを備えることができる。この第1および第2のコーム24、26は、(複数の)上部タイプレート基準点と位置合わせされる基準燃料ロッド位置を取り囲むように構成されるくぼみ42も備える。
【0016】
この上部タイプレート直角度ゲージ22は、核燃料集合体2の単一の側上の(ロッドの中央線の各々をわずかに越える)核燃料ロッド10のすべてを取り囲む。この上部タイプレート直角度ゲージ22は、上部タイプレート6の直角度を測定するとき核燃料集合体2の単一の側上のすべての燃料ロッドを考慮に入れ、その結果ロッド曲がりおよび/または上部タイプレート直角度ゲージ22のハンドル32を不注意で回転させることによって生じる作業者または検査員の偏りによって生じる問題点をなくす。
【0017】
この第1および第2のコーム24、26は、現行のゲージより長いロッド長さを収めるように間隔があけられている。第1と第2のコーム24、26間のこの増加した距離によって、より正確な上部タイプレート直角度測定が可能になる。その上、この第1および第2のコーム24、26は、核燃料集合体2が水平の集合体組立てテーブル上にある間の核燃料集合体2の側面の測定中、安定性を加える。この第1および第2のコーム24、26は、集合体2の複数のロッド上にあることによってダイヤルインジケーターゲージ34の重量を支持し、上部タイプレート直角度ゲージ22の重量が障害になることを防止する。
【0018】
上部タイプレート直角度ゲージ22が使用できるようになる前に、上部タイプレート直角度ゲージ22と共に図4に示す工学的かつ製品要件のすべてに合致するとして認定されなければならない設定ブロック44上で、上部タイプレート直角度ゲージ22はゼロに合わされなければならない。上部タイプレート直角度ゲージ22を設定ブロック44上に配置した後、ダイヤルインジケーターゲージ34がゼロにならない場合は、使用に先立ってこのゲージを設定ブロック44に対して再度ゼロにするように、ダイヤルインジケーターゲージ34上の微調整点37を使用して調整を行うための認定されたゲージ技術者が必要になる。この設定ブロック44は、案内板52および基準ロッド48を備える。ゼロ設定板46が案内板52の一端部に設けられ、側面案内部50が案内板52の側面に沿って設けられる。ゼロ設定板46、基準ロッド48、および側面案内部50を定位置にかつ案内板52上に固定するために、第2の留め具45およびドエルピン39を設けることができる。ゲージの認定中設定ブロック44の安定性を維持するために、設定ブロック用の支持部、または足として作用するように、第3の留め具47を案内板52を貫通して設けることができる。この留め具は、例えば、ゴムの足に留めることができることも理解されたい。この留め具は、例えばねじ切りされた留め具、または案内板52に留められた突起部であることができることも理解されたい。
【0019】
図5を参照すると、上部タイプレート直角度ゲージ22は、第1および第2のコーム24、26のくぼみ42が基準ロッド48上にあり、かつ剛体フィンガー36および可動式のフィンガー38がゼロ設定板46に向かって指すように、設定ブロック44上に配置されている。上部タイプレート直角度ゲージ22は、2つのフィンガー36、38がゼロ設定板46に触れることができるように、上部タイプレート直角度ゲージ22が完全に着座するまでゼロ設定板46に向かって摺動する。この点でフィンガー36、38は、基準ロッド48に対して正確に直角な平面を測定し、作業者/検査員は、ダイヤルインジケーターゲージ34がゼロを指していることを検証することができ、そうでないときは、どのような測定を行うのにも先立って、ゼロの読みを得るのに必要である、ダイヤルインジケーターゲージ34上の微調整点37を使用して調整を行うために認定されたゲージ技術者が必要になる。
【0020】
図6を参照すると、上部タイプレート6の直角度を測定するために、上部タイプレート直角度ゲージ22は、上部タイプレート6の方角を指して作業者/検査員の指31で核燃料集合体2の燃料ロッド10に圧し付けられている。上部タイプレート直角度ゲージ22が核燃料集合体2の上に着座した後、それは、剛体フィンガー36および可動式のフィンガー38が上部タイプレート基準部59、すなわち上部タイプレート6の側面上の突起部片に触れるまで上部タイプレートの底部表面に向かって上向きに摺動させられる。ダイヤルインジケーターゲージの回転ロック蝶ねじ35を緩めることによって、作業者/検査員は視差影響を生じさせないより正確な読みのために、任意の角度からダイヤルインジケーターゲージ34を読むことが可能になる。剛体フィンガー36は上部タイプレート直角度ゲージ22の位置を設定し、ダイヤルインジケーターゲージ34に動作的に連結される可動式のフィンガー38は、右基準停止部に対する左基準停止部の位置に従って上方または下方に移動させることができる。左基準停止部が右基準停止部より高い場合は、ダイヤルインジケーターゲージ34は正の読みを生じさせるであろうし、その逆も同様である。ダイヤルインジケーターゲージ34の読みに基づいて、上部タイプレート6の頂部の、タイロッド11の各々に取り付けられた6角ナット28(図6参照)は、ロックタブ9の設置に先立って上部タイプレート6の直角度を変更させるように調整できる。上部タイプレート6は、4つの集合体側面の各々の上で、ダイヤルインジケーターゲージ34においてゼロのゲージの読みが得られるとき、直角であると判断される。しかしながら、集合体が水平集合体組立てテーブル上にあるとき3つの側面のみ測定することができ、一方すべての4つの側面は最終検査スタンドで再認証されるべきことを要することを理解されたい。
【0021】
図7〜9を参照すると、半自動集合体組立てロッド持ち上げデバイス56が、ロッドの上端部プラグおよび上部タイプレート6のレベルを核燃料集合体2の残りと位置合わせするようにもって行くために、核燃料ロッドの端部のところで核燃料集合体2を支持する。核燃料集合体2の反対側端部は、ロッド案内支持部54によって支持される。この半自動集合体組立てロッド持ち上げデバイス56は、核燃料ロッドに対して直角になるように核燃料集合体2の端部を上昇させるように、図7に示す上部位置でロックする偏心トグルドラムデバイス58を備える。図8に示す下部位置にあるときは、このロッド案内支持部54は十分低く、核燃料集合体2の核燃料ロッドに接触しない、または組立てを妨げない。したがって、このロッド案内支持部54は、使用しないとき半自動集合体組立てロッド持ち上げデバイス56上に残すことができる。
【0022】
この半自動集合体組立てロッド持ち上げデバイス56は、軸受60内に支持される偏心トグルドラムデバイス58を備える。この偏心トグルドラムデバイス58は、図7に示す上部位置から図8に示す下部位置まで、持ち上げロール(またはドラム)レバー、またはトグル66によって移動させることができる。この持ち上げロールレバー、またはトグル66は、図7に示す上部位置では上部停止部64と接触しており、図8の下部位置では示された下部停止部62と接触している。第4の留め具65が、半自動集合体組立てロッド持ち上げデバイス56を固定し、半自動集合体組立てロッド持ち上げデバイス56をロッド案内支持部54に締結するために使用される。
【0023】
この上部タイプレート直角度ゲージによって、上部タイプレート直角度測定の再現性が可能になり、測定値の中の作業者/検査員の変動が減少する。この上部タイプレート直角度ゲージによって、ただ1つのロッドの考慮だけではなく、直角度測定のために単一の側面上の核燃料集合体のすべての燃料ロッドを考慮に入れることも可能になる。
【0024】
この半自動集合体組立てロッド持ち上げデバイスは、上部タイプレートを設定するとき上部タイプレートの正確な設定を確実にするために、集合体の端部を支持するためのロッド案内支持部を含む。この上部タイプレート直角度ゲージは頑丈であり、集合体検査スタンドおよび顧客現場で上部タイプレート直角度を検査するために使用することができる。
【0025】
この上部タイプレート直角度ゲージは、追加の将来の燃料集合体設計を検査するためにも使用することができる。上部タイプレート直角度ゲージの2つのコームの間の距離によって、複数ロッドコームゲージ設計に起因する、いっそう長いロッド全体長さが収容され、集合体が水平集合体組立てテーブル上にある間の集合体側面の測定中、および検査スタンドでの垂直検査中における安定性が加えられる。
【0026】
この上部タイプレート直角度ゲージは、国内および外国の顧客が、このゲージの正しい使用をできるようにために必要な訓練がほとんどまたは全くなしで使用することもできる。
【0027】
本発明を現在最も実際的でありかつ好ましい実施形態であると考えられるものと関連して説明してきたが、本発明は開示された実施形態に限定されず、それとは反対に、添付の特許請求の範囲の趣旨および範囲内に含まれる様々な改変および均等な構成を包含することを意図していることを理解されたい。
【符号の説明】
【0028】
2 核燃料集合体
4 チャンネル
6 上部タイプレート
8 下部タイプレート
9 ロックタブ
10 核燃料ロッド
11 タイロッド
12 スペーサ
14 スペーサ
16 スペーサ
18 ハンドル
20 部分長のロッド
22 上部タイプレート直角度ゲージ、直角度測定設定装置
24 第1のコーム
25 ドエルピン
26 第2のコーム
27 水ロッド
28 6角ナット
29 第1の留め具
30 コーム連結部
31 指
32 ハンドル
33 使用者入力デバイス、ボタン
34 ダイヤルインジケーターゲージ
35 回転ロック蝶ねじ
36 剛体フィンガー
37 微調整点
38 可動式フィンガー
39 ドエルピン
40 第1のティース
42 くぼみ
44 設定ブロック
45 第2の留め具
46 ゼロ設定板
47 第3の留め具
48 基準ロッド
50 側面案内部
52 案内板
54 ロッド案内支持部
56 半自動集合体組立てロッド持ち上げデバイス
58 偏心トグルドラムデバイス
59 上部タイプレート基準部
60 軸受
62 下部停止部
64 上部停止部
65 第4の留め具
66 トグル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
核燃料集合体(2)の上部タイプレート(6)の直角度を測定し設定する装置(22)であって、
第1の複数のティース(40)を有する第1のコーム(24)と;
前記第1のコームに対し平行でありかつ前記第1のコームから間隔をあけた、第2の複数のティース(40)を有する第2のコーム(26)と;
前記第1のコーム(24)を越えて延びる第2の端部を有する、前記第1のコーム(24)を前記第2のコーム(26)に連結するコーム連結部(30)と;
前記コーム連結部の前記第2の端部のところに設けられる剛体フィンガー(36)と;
前記第2のコーム上に設けられるゲージ(34)と;
前記ゲージに動作的に連結される可動式のフィンガー(38)とを備えることを特徴とする装置(22)。
【請求項2】
前記第1のコーム(24)および前記第2のコーム(26)が、前記集合体のそれぞれの側において前記核燃料集合体(2)の前記燃料ロッド(10)のすべてを取り囲むように構成されることを特徴とする請求項1記載の装置。
【請求項3】
前記コーム連結部(30)に連結されるハンドル(32)をさらに備えることを特徴とする請求項1記載の装置。
【請求項4】
前記可動式のフィンガー(38)が前記第2のコーム(26)に枢動的に連結されることを特徴とする請求項1記載の装置。
【請求項5】
前記ゲージ(34)のゼロ位置が調整可能であることを特徴とする請求項1記載の装置。
【請求項6】
前記ゲージ(34)がダイヤルインジケーターゲージであることを特徴とする請求項1記載の装置。
【請求項7】
前記ゲージ(34)が前記第2のコーム(26)に対して回転可能であり、かつ前記第2のコーム(26)に対して複数の位置のところで選択的に固定されるように構成されることを特徴とする請求項1記載の装置。
【請求項8】
前記上部タイプレート(6)の反対側で前記核燃料集合体(2)の端部を支持するように構成されるロッド案内支持部(54)と、前記核燃料集合体(2)の前記端部を上昇させかつ下降させるように構成される偏心トグルドラムデバイス(58)とを備える半自動集合体組立てロッド持ち上げデバイス(56)をさらに備えることを特徴とする請求項1記載の装置。
【請求項9】
前記偏心トグルドラムデバイス(58)が、ドラムを偏心して支持するように構成される軸受(60)と、偏心ドラムを上昇位置から下降位置まで回転させるように構成されるトグル(66)とを備えることを特徴とする請求項8記載の装置。
【請求項10】
前記上昇位置で前記トグル(66)と係合するように構成される上部停止部(64)と、前記下降位置で前記トグル(66)と係合するように構成される下部停止部(62)とをさらに備えることを特徴とする請求項9記載の装置。
【請求項11】
前記偏心トグルドラムデバイス(58)が前記ロッド案内支持部(54)に締結されることを特徴とする請求項8記載の装置。
【請求項12】
前記核燃料集合体(2)の直角度を測定および設定するに先立って、前記ゲージ(34)をゼロに合わせるように構成される設定ブロック(44)をさらに備えることを特徴とする請求項1記載の装置。
【請求項13】
前記設定ブロック(44)が、案内板(52)、前記剛体フィンガー(36)および前記可動式フィンガー(38)と係合するように構成されるゼロ設定板(46)、ならびに前記第1および第2のコーム(24、26)と係合するように構成される少なくとも2つの基準ロッド(48)とを備えることを特徴とする請求項12記載の装置。
【請求項14】
前記ゲージ(34)が、時間、日付、作業者/検査員名、および測定値のうちの少なくとも1つを記憶するように構成されるメモリーを備えることを特徴とする請求項1記載の装置。
【請求項15】
前記ゲージ(34)が、前記使用者が前記メモリーに個々の測定値を選択的に保存できるように構成される使用者入力デバイス(33)を備えることを特徴とする請求項14記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−122212(P2010−122212A)
【公開日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−256618(P2009−256618)
【出願日】平成21年11月10日(2009.11.10)
【出願人】(301068310)グローバル・ニュークリア・フュエル・アメリカズ・エルエルシー (56)
【Fターム(参考)】