核酸送達系のための放出性カチオン脂質
本発明は、核酸の送達のための放出性カチオン脂質及びナノ粒子組成物、並びにそれを用いて標的遺伝子の発現を調節する方法を対象とする。特に、本発明は、酸不安定性リンカーを含むカチオン脂質、及びそれを含有するナノ粒子組成物に関する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)の化合物
【化1】
[式中、
R1はコレステロール又はその類似体であり、
Y1は、O、S又はNR4であり、
Y2及びY5は、独立に、O、S又はNR5であり、
Y3〜4は、独立に、O、S又はNR6であり、
Y1〜2は独立に選択される二官能性リンカーであり、
Mは酸不安定性リンカーであり、
(a)、(d)及び(f)は、独立に、0又は1であり、
(b)、(c)及び(e)は、独立に、0又は正の整数であり、
Xは、C、N又はPであり、
Q1は、H、C1〜6アルキル、NH2又は−(L11)d1−R11であり、
Q2は、H、C1〜6アルキル、NH2又は−(L12)d2−R12であり、
Q3は、孤立電子対、(=O)、H、C1〜6アルキル、NH2又は−(L13)d3−R13であるが、
ただし、
(i)XがCであるとき、Q3は孤立電子対又は(=O)ではなく、
(ii)XがNであるとき、Q3は孤立電子対であり、
(iii)XがPであるとき、Q3は(=O)であり、(f)は0であり、
L11、L12及びL13は独立に選択される二官能性スペーサーであり、
(d1)、(d2)及び(d3)は、独立に、0又は正の整数であり、
R11、R12及びR13は、独立に、水素、NH2、
【化2】
であり、
Y’4は、O、S又はNR’6であり、
Y’5は、独立に、O、S又はNR’5であり、
(d’)及び(f’)は、独立に、0又は1であり、
(e’)は0又は正の整数であり、
X’は、C、N又はPであり、
Q’1は、H、C1〜6アルキル、NH2又は−(L’11)d’1−R’11であり、
Q’2は、H、C1〜6アルキル、NH2又は−(L’12)d’2−R’12であり、
Q’3は、孤立電子対、(=O)、H、C1〜6アルキル、NH2又は−(L13)d’3−R’13であるが、
ただし、
(i)X’がCであるとき、Q’3は孤立電子対又は(=O)ではなく、
(ii)X’がNであるとき、Q’3は孤立電子対であり、
(iii)X’がPであるとき、Q’3は(=O)であり、(f’)は0であり、
L’11、L’12及びL’13は独立に選択される二官能性スペーサーであり、
(d’1)、(d’2)及び(d’3)は、独立に、0又は正の整数であり、
R’11、R’12及びR’13は、独立に、水素、NH2、
【化3】
であり、
R2〜3及びR’2〜3は水素、ヒドロキシル、アミン、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜19分岐アルキル、C3〜8シクロアルキル、C1〜6置換アルキル、C2〜6置換アルケニル、C2〜6置換アルキニル、C3〜8置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、C1〜6ヘテロアルキル及び置換C1〜6ヘテロアルキルからなる群から独立に選択され、
R4〜7及びR’5〜7は水素、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜19分岐アルキル、C3〜8シクロアルキル、C1〜6置換アルキル、C2〜6置換アルケニル、C2〜6置換アルキニル、C3〜8置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、C1〜6ヘテロアルキル及び置換C1〜6ヘテロアルキルからなる群から独立に選択されるが、
ただし、Q1〜3及びQ’1〜3の少なくとも一つは
【化4】
を含む]。
【請求項2】
Mが、−S−S−、ケタール含有部分又はアセタール含有部分及びイミン含有部分からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
Mが、−S−S−である、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
Mが、−CR16R17−O−CR14R15−O−CR18R19−
[R14〜15は水素、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜19分岐アルキル、C3〜8シクロアルキル、C1〜6置換アルキル、C2〜6置換アルケニル、C2〜6置換アルキニル、C3〜8置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、C1〜6ヘテロアルキル、置換C1〜6ヘテロアルキル、C1〜6アルコキシ、アリールオキシ、C1〜6ヘテロアルコキシ、ヘテロアリールオキシ、C2〜6アルカノイル、アリールカルボニル、C2〜6アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、C2〜6アルカノイルオキシ、アリールカルボニルオキシ、C2〜6置換アルカノイル、置換アリールカルボニル、C2〜6置換アルカノイルオキシ、置換アリールオキシカルボニル、C2〜6置換アルカノイルオキシ、及び置換アリールカルボニルオキシからなる群から独立に選択され、
R16〜19は水素、アミン、置換アミン、アジド、カルボキシ、シアノ、ハロ、ヒドロキシル、ニトロ、シリルエーテル、スルホニル、メルカプト、C1〜6アルキルメルカプト、アリールメルカプト、置換アリールメルカプト、置換C1〜6アルキルチオ、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜19分岐アルキル、C3〜8シクロアルキル、C1〜6置換アルキル、C2〜6置換アルケニル、C2〜6置換アルキニル、C3〜8置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、C1〜6ヘテロアルキル、置換C1〜6ヘテロアルキル、C1〜6アルコキシ、アリールオキシ、C1〜6ヘテロアルコキシ、ヘテロアリールオキシ、C2〜6アルカノイル、アリールカルボニル、C2〜6アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、C2〜6アルカノイルオキシ、アリールカルボニルオキシ、C2〜6置換アルカノイル、置換アリールカルボニル、C2〜6置換アルカノイルオキシ、置換アリールオキシカルボニル、C2〜6置換アルカノイルオキシ及び置換アリールカルボニルオキシからなる群から独立に選択される]
である、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
R14及びR15が、水素、C1〜6アルキル、C3〜8分岐アルキル、C3〜8シクロアルキル、C1〜6置換アルキル、C3〜8置換シクロアルキル、アリール、置換アリール及びアラルキルからなる群から選択される、請求項4に記載の化合物。
【請求項6】
Mが、−N=CR10−又は−CR10=N−であり、R10は水素、C1〜6アルキル、C3〜8分岐アルキル、C3〜8シクロアルキル、C1〜6置換アルキル、C3〜8置換シクロアルキル、アリール及び置換アリールである、請求項1に記載の化合物。
【請求項7】
Q1及びQ2がいずれも
【化5】
を含む、請求項1に記載の化合物。
【請求項8】
Q’1及びQ’2がいずれも
【化6】
を含む、請求項1に記載の化合物。
【請求項9】
式(Ia)
【化7】
を有する、請求項1に記載の化合物。
【請求項10】
式(Ib)
【化8】
を有する、請求項1に記載の化合物。
【請求項11】
式(Ic)又は(Ic’)
【化9】
を有する、請求項1に記載の化合物。
【請求項12】
Y1がOである、請求項1に記載の化合物。
【請求項13】
Y2がOであり、Y5がOである、請求項1に記載の化合物。
【請求項14】
L1が、
−(CR21R22)t1−[C(=Y16)]a3−、
−(CR21R22)t1Y17−(CR23R24)t2−(Y18)a2−[C(=Y16)]a3−、
−(CR21R22CR23R24Y17)t1−[C(=Y16)]a3−、
−(CR21R22CR23R24Y17)t1(CR25R26)t4−(Y18)a2−[C(=Y16)]a3−、
−[(CR21R22CR23R24)t2Y17]t3(CR25R26)t4−(Y18)a2−[C(=Y16)]a3−、
−(CR21R22)t1−[(CR23R24)t2Y17]t3(CR25R26)t4−(Y18)a2−[C(=Y16)]a3−、
−(CR21R22)t1(Y17)a2[C(=Y16)]a3(CR23R24)t2−、
−(CR21R22)t1(Y17)a2[C(=Y16)]a3Y14(CR23R24)t2−、
−(CR21R22)t1(Y17)a2[C(=Y16)]a3(CR23R24)t2−Y15−(CR23R24)t3−、
−(CR21R22)t1(Y17)a2[C(=Y16)]a3Y14(CR23R24)t2−Y15−(CR23R24)t3−、
−(CR21R22)t1(Y17)a2[C(=Y16)]a3(CR23R24CR25R26Y19)t2(CR27CR28)t3−、
−(CR21R22)t1(Y17)a2[C(=Y16)]a3Y14(CR23R24CR25R26Y19)t2(CR27CR28)t3−、及び
【化10】
[式中、
Y16は、O、NR28又はSであり、
Y14〜15及びY17〜19は、独立に、O、NR29又はSであり
R21〜27は水素、ヒドロキシル、アミン、C1〜6アルキル、C3〜12分岐アルキル、C3〜8シクロアルキル、C1〜6置換アルキル、C3〜8置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、アラルキル、C1〜6ヘテロアルキル、置換C1〜6ヘテロアルキル、C1〜6アルコキシ、フェノキシ及びC1〜6ヘテロアルコキシからなる群から独立に選択され、
R28〜29は水素、C1〜6アルキル、C3〜12分岐アルキル、C3〜8シクロアルキル、C1〜6置換アルキル、C3〜8置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、アラルキル、C1〜6ヘテロアルキル、置換C1〜6ヘテロアルキル、C1〜6アルコキシ、フェノキシ及びC1〜6ヘテロアルコキシからなる群から独立に選択され、
(t1)、(t2)、(t3)及び(t4)は、独立に、0又は正の整数であり、
(a2)及び(a3)は、独立に、0又は1である]
からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項15】
L1が、
−CH2−、−(CH2)2−、−(CH2)3−、−(CH2)4−、−(CH2)5−、−(CH2)6−、−NH(CH2)−、
−CH(NH2)CH2−、
−(CH2)4−C(=O)−、−(CH2)5−C(=O)−、−(CH2)6−C(=O)−、
−CH2CH2O−CH2O−C(=O)−、
−(CH2CH2O)2−CH2O−C(=O)−、
−(CH2CH2O)3−CH2O−C(=O)−、
−(CH2CH2O)2−C(=O)−、
−CH2CH2O−CH2CH2NH−C(=O)−、
−(CH2CH2O)2−CH2CH2NH−C(=O)−、
−CH2−O−CH2CH2O−CH2CH2NH−C(=O)−、
−CH2−O−(CH2CH2O)2−CH2CH2NH−C(=O)−、
−CH2−O−CH2CH2O−CH2C(=O)−、
−CH2−O−(CH2CH2O)2−CH2C(=O)−、
−(CH2)4−C(=O)NH−、−(CH2)5−C(=O)NH−、
−(CH2)6−C(=O)NH−、
−CH2CH2O−CH2O−C(=O)−NH−、
−(CH2CH2O)2−CH2O−C(=O)−NH−、
−(CH2CH2O)3−CH2O−C(=O)−NH−、
−(CH2CH2O)2−C(=O)−NH−、
−CH2CH2O−CH2CH2NH−C(=O)−NH−、
−(CH2CH2O)2−CH2CH2NH−C(=O)−NH−、
−CH2−O−CH2CH2O−CH2CH2NH−C(=O)−NH−、
−CH2−O−(CH2CH2O)2−CH2CH2NH−C(=O)−NH−、
−CH2−O−CH2CH2O−CH2C(=O)−NH−、
−CH2−O−(CH2CH2O)2−CH2C(=O)−NH−、
−(CH2CH2O)2−、−CH2CH2O−CH2O−、
−(CH2CH2O)2−CH2CH2NH−、
−(CH2CH2O)3−CH2CH2NH−、
−CH2CH2O−CH2CH2NH−、
−(CH2CH2O)2−CH2CH2NH−、
−CH2−O−CH2CH2O−CH2CH2NH−、
−CH2−O−(CH2CH2O)2−CH2CH2NH−、
−CH2−O−CH2CH2O−、
−CH2−O−(CH2CH2O)2−、
【化11】
−C(=O)NH(CH2)2−、−CH2C(=O)NH(CH2)2−、
−C(=O)NH(CH2)3−、−CH2C(=O)NH(CH2)3−、
−C(=O)NH(CH2)4−、−CH2C(=O)NH(CH2)4−、
−C(=O)NH(CH2)5−、−CH2C(=O)NH(CH2)5−、
−C(=O)NH(CH2)6−、−CH2C(=O)NH(CH2)6−、
−C(=O)O(CH2)2−、−CH2C(=O)O(CH2)2−、
−C(=O)O(CH2)3−、−CH2C(=O)O(CH2)3−、
−C(=O)O(CH2)4−、−CH2C(=O)O(CH2)4−、
−C(=O)O(CH2)5−、−CH2C(=O)O(CH2)5−、
−C(=O)O(CH2)6−、−CH2C(=O)O(CH2)6−、
−(CH2CH2)2NHC(=O)NH(CH2)2−、
−(CH2CH2)2NHC(=O)NH(CH2)3−、
−(CH2CH2)2NHC(=O)NH(CH2)4−、
−(CH2CH2)2NHC(=O)NH(CH2)5−、
−(CH2CH2)2NHC(=O)NH(CH2)6−、
−(CH2CH2)2NHC(=O)O(CH2)2−、
−(CH2CH2)2NHC(=O)O(CH2)3−、
−(CH2CH2)2NHC(=O)O(CH2)4−、
−(CH2CH2)2NHC(=O)O(CH2)5−、
−(CH2CH2)2NHC(=O)O(CH2)6−、
−(CH2CH2)2NHC(=O)(CH2)2−、
−(CH2CH2)2NHC(=O)(CH2)3−、
−(CH2CH2)2NHC(=O)(CH2)4−、
−(CH2CH2)2NHC(=O)(CH2)5−、及び
−(CH2CH2)2NHC(=O)(CH2)6−
からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項16】
L2が、
−(CR’21R’22)t’1−[C(=Y’16)]a’3(CR’27CR’28)t’2−、
−(CR’21R’22)t’1Y’14−(CR’23R’24)t’2−(Y’15)a’2−[C(=Y’16)]a’3(CR’27CR’28)t’3−、
−(CR’21R’22CR’23R’24Y’14)t’1−[C(=Y’16)]a’3(CR’27CR’28)t’2−、
−(CR’21R’22CR’23R’24Y’14)t’1(CR’25R’26)t’2−(Y’15)a’2−[C(=Y’16)]a’3(CR’27CR’28)t’3−、
−[(CR’21R’22CR’23R’24)t’2Y’14]t’1(CR’25R’26)t’2−(Y’15)a’2−[C(=Y’16)]a’3(CR’27CR’28)t’3−、
−(CR’21R’22)t’1−[(CR’23R’24)t’2Y’14]t’2(CR’25R’26)t’3−(Y’15)a’2−[C(=Y’16)]a’3(CR’27CR’28)t’4−
−(CR’21R’22)t’1(Y’14)a’2[C(=Y’16)]a’3(CR’23R’24)t’2−、
−(CR’21R’22)t’1(Y’14)a’2[C(=Y’16)]a’3Y’15(CR’23R’24)t’2−、
−(CR’21R’22)t’1(Y’14)a’2[C(=Y’16)]a’3(CR’23R’24)t’2−Y’15−(CR’23R’24)t’3−、
−(CR’21R’22)t’1(Y’14)a’2[C(=Y’16)]a’3Y’14(CR’23R’24)t’2−Y’15−(CR’23R’24)t’3−、
−(CR’21R’22)t’1(Y’14)a’2[C(=Y’16)]a’3(CR’23R’24CR’25R’26Y’15)t’2(CR’27CR’28)t’3−、
−(CR’21R’22)t’1(Y’14)a’2[C(=Y’16)]a’3Y’17(CR’23R’24CR’25R’26Y’15)t’2(CR’27CR’28)t’3−、及び
【化12】
[式中、
Y’16は、O、NR’28又はSであり、
Y’14〜15及びY’17は、独立に、O、NR’29又はSであり、
R’21〜27は水素、ヒドロキシル、アミン、C1〜6アルキル、C3〜12分岐アルキル、C3〜8シクロアルキル、C1〜6置換アルキル、C3〜8置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、アラルキル、C1〜6ヘテロアルキル、置換C1〜6ヘテロアルキル、C1〜6アルコキシ、フェノキシ及びC1〜6ヘテロアルコキシからなる群から独立に選択され、
R’28〜29は水素、C1〜6アルキル、C3〜12分岐アルキル、C3〜8シクロアルキル、C1〜6置換アルキル、C3〜8置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、アラルキル、C1〜6ヘテロアルキル、置換C1〜6ヘテロアルキル、C1〜6アルコキシ、フェノキシ及びC1〜6ヘテロアルコキシからなる群から独立に選択され、
(t’1)、(t’2)、(t’3)及び(t’4)は、独立に、0又は正の整数であり、
(a’2)及び(a’3)は、独立に、0又は1である]
からなる群から独立に選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項17】
L2が、
−CH2−、−(CH2)2−、−(CH2)3−、−(CH2)4−、−(CH2)5−、−(CH2)6−、−(CH2)NH−
−CH2CH(NH2)−、
−O(CH2)2−、−C(=O)O(CH2)3−、−C(=O)NH(CH2)3−、
−C(=O)(CH2)2−、−C(=O)(CH2)3−、
−CH2−C(=O)−O(CH2)3−、
−CH2−C(=O)−NH(CH2)3−、
−CH2−OC(=O)−O(CH2)3−、
−CH2−OC(=O)−NH(CH2)3−、
−(CH2)2−C(=O)−O(CH2)3−、
−(CH2)2−C(=O)−NH(CH2)3−、
−CH2C(=O)O(CH2)2−O−(CH2)2−、
−CH2C(=O)NH(CH2)2−O−(CH2)2−、
−(CH2)2C(=O)O(CH2)2−O−(CH2)2−、
−(CH2)2C(=O)NH(CH2)2−O−(CH2)2−、
−CH2C(=O)O(CH2CH2O)2CH2CH2−、
−(CH2)2C(=O)O(CH2CH2O)2CH2CH2−、
−(CH2CH2O)2−、−CH2CH2O−CH2O−。
−(CH2CH2O)2−CH2CH2NH−、−(CH2CH2O)3−CH2CH2NH−、
−CH2CH2O−CH2CH2NH−、
−CH2−O−CH2CH2O−CH2CH2NH−、
−CH2−O−(CH2CH2O)2−CH2CH2NH−、
−CH2−O−CH2CH2O−、−CH2−O−(CH2CH2O)2−、
【化13】
−(CH2)2NHC(=O)−(CH2CH2O)2−、
−C(=O)NH(CH2)2−、−CH2C(=O)NH(CH2)2−、
−C(=O)NH(CH2)3−、−CH2C(=O)NH(CH2)3−、
−C(=O)NH(CH2)4−、−CH2C(=O)NH(CH2)4−、
−C(=O)NH(CH2)5−、−CH2C(=O)NH(CH2)5−、
−C(=O)NH(CH2)6−、−CH2C(=O)NH(CH2)6−、
−C(=O)O(CH2)2−、−CH2C(=O)O(CH2)2−、
−C(=O)O(CH2)3−、−CH2C(=O)O(CH2)3−、
−C(=O)O(CH2)4−、−CH2C(=O)O(CH2)4−、
−C(=O)O(CH2)5−、−CH2C(=O)O(CH2)5−、
−C(=O)O(CH2)6−、−CH2C(=O)O(CH2)6−、
−(CH2CH2)2NHC(=O)NH(CH2)2−、
−(CH2CH2)2NHC(=O)NH(CH2)3−、
−(CH2CH2)2NHC(=O)NH(CH2)4−、
−(CH2CH2)2NHC(=O)NH(CH2)5−、
−(CH2CH2)2NHC(=O)NH(CH2)6−、
−(CH2CH2)2NHC(=O)O(CH2)2−、
−(CH2CH2)2NHC(=O)O(CH2)3−、
−(CH2CH2)2NHC(=O)O(CH2)4−、
−(CH2CH2)2NHC(=O)O(CH2)5−、
−(CH2CH2)2NHC(=O)O(CH2)6−、
−(CH2CH2)2NHC(=O)(CH2)2−、
−(CH2CH2)2NHC(=O)(CH2)3−、
−(CH2CH2)2NHC(=O)(CH2)4−、
−(CH2CH2)2NHC(=O)(CH2)5−、及び
−(CH2CH2)2NHC(=O)(CH2)6−
からなる群から独立に選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項18】
L11〜13及びL’11〜13が、
−(CR31R32)q1−及び
−Y26(CR31R32)q1−
[式中、
Y26は、O、NR33又はSであり、
R31〜32は水素、OH、C1〜6アルキル、C3〜12分岐アルキル、C3〜8シクロアルキル、C1〜6置換アルキル、C3〜8置換シクロアルキル、C1〜6ヘテロアルキル、置換C1〜6ヘテロアルキル、C1〜6アルコキシ、フェノキシ及びC1〜6ヘテロアルコキシからなる群から独立に選択され、
R33は水素、C1〜6アルキル、C3〜12分岐アルキル、C3〜8シクロアルキル、C1〜6置換アルキル、C3〜8置換シクロアルキル、C1〜6ヘテロアルキル、置換C1〜6ヘテロアルキル、C1〜6アルコキシ、フェノキシ及びC1〜6ヘテロアルコキシからなる群から選択され、
(q1)は0又は正の整数である]
からなる群から独立に選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項19】
L11〜13及びL’11〜13が、
−CH2−,−(CH2)2−、−(CH2)3−、−(CH2)4−、−(CH2)5−、−(CH2)6−、
−O(CH2)2−、−O(CH2)3−、−O(CH2)4−、−O(CH2)5−、−O(CH2)6−、
−(CH2CH2O)−CH2CH2−、
−(CH2CH2O)2−CH2CH2−、
−C(=O)O(CH2)3−、−C(=O)NH(CH2)3−、
−C(=O)(CH2)2−、−C(=O)(CH2)3−、
−CH2−C(=O)−O(CH2)3−、
−CH2−C(=O)−NH(CH2)3−、
−CH2−OC(=O)−O(CH2)3−、
−CH2−OC(=O)−NH(CH2)3−、
−(CH2)2−C(=O)−O(CH2)3−、
−(CH2)2−C(=O)−NH(CH2)3−、
−CH2C(=O)O(CH2)2−O−(CH2)2−、
−CH2C(=O)NH(CH2)2−O−(CH2)2−、
−(CH2)2C(=O)O(CH2)2−O−(CH2)2−、
−(CH2)2C(=O)NH(CH2)2−O−(CH2)2−、
−CH2C(=O)O(CH2CH2O)2CH2CH2−、及び
−(CH2)2C(=O)O(CH2CH2O)2CH2CH2−
からなる群から独立に選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項20】
X(Q1)(Q2)(Q3)部分が、
【化14】
からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項21】
X(Q1)(Q2)(Q3)部分が、
【化15】
である、請求項20に記載の化合物。
【請求項22】
X’(Q’1)(Q’2)(Q’3)部分が、
【化16】
からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項23】
X’(Q’1)(Q’2)(Q’3)部分が、
【化17】
である、請求項22に記載の化合物。
【請求項24】
【化18】
からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項25】
請求項1に記載の式(I)の化合物を含む、ナノ粒子組成物。
【請求項26】
融合性脂質及びPEG脂質をさらに含む、請求項25に記載のナノ粒子組成物。
【請求項27】
前記式(I)の化合物が、
【化19】
からなる群から選択される、請求項25に記載のナノ粒子組成物。
【請求項28】
融合性脂質が、DOPE、DOGP、POPC、DSPC、EPC及びそれらの組合せからなる群から選択される、請求項26に記載のナノ粒子組成物。
【請求項29】
PEG脂質が、PEG−DSPE、PEG−ジパルミトイルグリカミド、C16mPEG−セラミド及びそれらの組合せからなる群から選択される、請求項26に記載のナノ粒子組成物。
【請求項30】
コレステロールをさらに含む、請求項26に記載のナノ粒子組成物。
【請求項31】
式(I)の化合物が、ナノ粒子組成物中に存在する総脂質の約10%〜約99.9%の範囲のモル比を有する、請求項30に記載のナノ粒子組成物。
【請求項32】
式(I)の化合物が、ナノ粒子組成物中に存在する総脂質の約15%〜約25%の範囲のモル比を有する、請求項30に記載のナノ粒子組成物。
【請求項33】
式(I)の化合物を含むカチオン脂質と、非コレステロール系融合性脂質と、PEG脂質と、コレステロールとのモル比が、ナノ粒子組成物中に存在する総脂質の約15%〜25%:20〜78%:0〜50%:2〜10%である、請求項30に記載のナノ粒子組成物。
【請求項34】
式(I)の化合物、ジアシルホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルエタノールアミンに結合したPEG(PEG−PE)及びコレステロールの混合物、
式(I)の化合物、ジアシルホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミンに結合したPEG(PEG−PE)及びコレステロールの混合物、
式(I)の化合物、ジアシルホスファチジルエタノールアミン、ジアシルホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミンに結合したPEG(PEG−PE)及びコレステロールの混合物、
式(I)の化合物、ジアシルホスファチジルエタノールアミン、セラミドに結合したPEG(PEG−Cer)及びコレステロールの混合物、並びに
式(I)の化合物、ジアシルホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルエタノールアミンに結合したPEG(PEG−PE)、セラミドに結合したPEG(PEG−Cer)及びコレステロールの混合物
からなる群から選択される、請求項30に記載のナノ粒子組成物。
【請求項35】
式(I)の化合物、DOPE、コレステロール及びC16mPEG−セラミドが、ナノ粒子組成物中に存在する総脂質の約17%:60%:20%:3%のモル比で含まれる、請求項30に記載のナノ粒子組成物。
【請求項36】
式(I)の化合物、DOPE、コレステロール、PEG−DSPE及びC16mPEG−セラミドが、ナノ粒子組成物中に存在する総脂質の約18%:60%:20%:1%:1%のモル比で含まれる、請求項30に記載のナノ粒子組成物。
【請求項37】
請求項30に記載のナノ粒子組成物中に封入された核酸を含むナノ粒子。
【請求項38】
核酸が、一本鎖又は二本鎖のオリゴヌクレオチドである、請求項37に記載のナノ粒子。
【請求項39】
核酸が、デオキシヌクレオチド、リボヌクレオチド、ロックされた核酸(LNA)、低分子干渉RNA(siRNA)、マイクロRNA(miRNA)、アプタマー、ペプチド核酸(PNA)、ホスホロジアミデートモルホリノオリゴヌクレオチド(PMO)、トリシクロ−DNA、二本鎖オリゴヌクレオチド(デコイODN)、触媒RNA(RNAi)、アプタマー、シュピーゲルマー、CpGオリゴマー及びそれらの組合せからなる群から選択される、請求項37に記載のナノ粒子。
【請求項40】
オリゴヌクレオチドが、アンチセンスオリゴヌクレオチドである、請求項38に記載のナノ粒子。
【請求項41】
オリゴヌクレオチドが、ホスホジエステル結合又はホスホロチオエート結合、及びそれらの組合せを有する、請求項38に記載のナノ粒子。
【請求項42】
オリゴヌクレオチドが、LNAを含む、請求項38に記載のナノ粒子。
【請求項43】
オリゴヌクレオチドが、約8個〜50個のヌクレオチドを有する、請求項38に記載のナノ粒子。
【請求項44】
オリゴヌクレオチドが、癌遺伝子、プロ血管新生経路遺伝子、プロ細胞増殖経路遺伝子、ウイルス感染因子遺伝子及びプロ炎症経路遺伝子の発現を抑制する、請求項38に記載のナノ粒子。
【請求項45】
オリゴヌクレオチドが、アンチセンスbcl−2オリゴヌクレオチド、アンチセンスHIF−1αオリゴヌクレオチド、アンチセンススルビビンオリゴヌクレオチド、アンチセンスErbB3オリゴヌクレオチド、アンチセンスPIK3CAオリゴヌクレオチド、アンチセンスHSP27オリゴヌクレオチド、アンチセンスアンドロゲン受容体オリゴヌクレオチド、アンチセンスGli2オリゴヌクレオチド及びアンチセンスβカテニンオリゴヌクレオチドからなる群から選択される、請求項38に記載のナノ粒子。
【請求項46】
オリゴヌクレオチドが、配列番号1、配列番号2及び3、配列番号4、配列番号5、配列番号6、配列番号7、配列番号8、配列番号9、配列番号10、配列番号11、配列番号12、配列番号13、配列番号14、配列番号15並びに配列番号16に示される8個以上の連続ヌクレオチドを含み、各核酸が天然核酸又は修飾核酸である、請求項38に記載のナノ粒子。
【請求項47】
核酸及び式(I)の化合物の電荷比が、約1:20〜約20:1の範囲である、請求項37に記載のナノ粒子。
【請求項48】
ナノ粒子が、約50nm〜約150nmの範囲の大きさを有する、請求項37に記載のナノ粒子。
【請求項49】
請求項37に記載のナノ粒子を、それを必要とする哺乳動物に投与することを含む、哺乳動物における疾患を治療する方法。
【請求項50】
細胞と請求項37に記載のナノ粒子とを接触させることを含む、細胞にオリゴヌクレオチドを導入する方法。
【請求項51】
ヒト細胞又はヒト組織と請求項37に記載のナノ粒子とを接触させることを含む、ヒト細胞又はヒト組織における遺伝子の発現を抑制する方法。
【請求項52】
細胞又は組織が、癌細胞又は癌組織である、請求項51に記載の方法。
【請求項53】
有効量の請求項37に記載のナノ粒子を、それを必要とする哺乳動物に投与することを含む、哺乳動物における遺伝子の発現をダウンレギュレートする方法。
【請求項54】
癌細胞と請求項37に記載のナノ粒子とを接触させることを含む、癌細胞の成長又は増殖を抑制する方法。
【請求項55】
抗癌剤を投与することをさらに含む、請求項54に記載の方法。
【請求項1】
式(I)の化合物
【化1】
[式中、
R1はコレステロール又はその類似体であり、
Y1は、O、S又はNR4であり、
Y2及びY5は、独立に、O、S又はNR5であり、
Y3〜4は、独立に、O、S又はNR6であり、
Y1〜2は独立に選択される二官能性リンカーであり、
Mは酸不安定性リンカーであり、
(a)、(d)及び(f)は、独立に、0又は1であり、
(b)、(c)及び(e)は、独立に、0又は正の整数であり、
Xは、C、N又はPであり、
Q1は、H、C1〜6アルキル、NH2又は−(L11)d1−R11であり、
Q2は、H、C1〜6アルキル、NH2又は−(L12)d2−R12であり、
Q3は、孤立電子対、(=O)、H、C1〜6アルキル、NH2又は−(L13)d3−R13であるが、
ただし、
(i)XがCであるとき、Q3は孤立電子対又は(=O)ではなく、
(ii)XがNであるとき、Q3は孤立電子対であり、
(iii)XがPであるとき、Q3は(=O)であり、(f)は0であり、
L11、L12及びL13は独立に選択される二官能性スペーサーであり、
(d1)、(d2)及び(d3)は、独立に、0又は正の整数であり、
R11、R12及びR13は、独立に、水素、NH2、
【化2】
であり、
Y’4は、O、S又はNR’6であり、
Y’5は、独立に、O、S又はNR’5であり、
(d’)及び(f’)は、独立に、0又は1であり、
(e’)は0又は正の整数であり、
X’は、C、N又はPであり、
Q’1は、H、C1〜6アルキル、NH2又は−(L’11)d’1−R’11であり、
Q’2は、H、C1〜6アルキル、NH2又は−(L’12)d’2−R’12であり、
Q’3は、孤立電子対、(=O)、H、C1〜6アルキル、NH2又は−(L13)d’3−R’13であるが、
ただし、
(i)X’がCであるとき、Q’3は孤立電子対又は(=O)ではなく、
(ii)X’がNであるとき、Q’3は孤立電子対であり、
(iii)X’がPであるとき、Q’3は(=O)であり、(f’)は0であり、
L’11、L’12及びL’13は独立に選択される二官能性スペーサーであり、
(d’1)、(d’2)及び(d’3)は、独立に、0又は正の整数であり、
R’11、R’12及びR’13は、独立に、水素、NH2、
【化3】
であり、
R2〜3及びR’2〜3は水素、ヒドロキシル、アミン、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜19分岐アルキル、C3〜8シクロアルキル、C1〜6置換アルキル、C2〜6置換アルケニル、C2〜6置換アルキニル、C3〜8置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、C1〜6ヘテロアルキル及び置換C1〜6ヘテロアルキルからなる群から独立に選択され、
R4〜7及びR’5〜7は水素、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜19分岐アルキル、C3〜8シクロアルキル、C1〜6置換アルキル、C2〜6置換アルケニル、C2〜6置換アルキニル、C3〜8置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、C1〜6ヘテロアルキル及び置換C1〜6ヘテロアルキルからなる群から独立に選択されるが、
ただし、Q1〜3及びQ’1〜3の少なくとも一つは
【化4】
を含む]。
【請求項2】
Mが、−S−S−、ケタール含有部分又はアセタール含有部分及びイミン含有部分からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
Mが、−S−S−である、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
Mが、−CR16R17−O−CR14R15−O−CR18R19−
[R14〜15は水素、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜19分岐アルキル、C3〜8シクロアルキル、C1〜6置換アルキル、C2〜6置換アルケニル、C2〜6置換アルキニル、C3〜8置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、C1〜6ヘテロアルキル、置換C1〜6ヘテロアルキル、C1〜6アルコキシ、アリールオキシ、C1〜6ヘテロアルコキシ、ヘテロアリールオキシ、C2〜6アルカノイル、アリールカルボニル、C2〜6アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、C2〜6アルカノイルオキシ、アリールカルボニルオキシ、C2〜6置換アルカノイル、置換アリールカルボニル、C2〜6置換アルカノイルオキシ、置換アリールオキシカルボニル、C2〜6置換アルカノイルオキシ、及び置換アリールカルボニルオキシからなる群から独立に選択され、
R16〜19は水素、アミン、置換アミン、アジド、カルボキシ、シアノ、ハロ、ヒドロキシル、ニトロ、シリルエーテル、スルホニル、メルカプト、C1〜6アルキルメルカプト、アリールメルカプト、置換アリールメルカプト、置換C1〜6アルキルチオ、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜19分岐アルキル、C3〜8シクロアルキル、C1〜6置換アルキル、C2〜6置換アルケニル、C2〜6置換アルキニル、C3〜8置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、C1〜6ヘテロアルキル、置換C1〜6ヘテロアルキル、C1〜6アルコキシ、アリールオキシ、C1〜6ヘテロアルコキシ、ヘテロアリールオキシ、C2〜6アルカノイル、アリールカルボニル、C2〜6アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、C2〜6アルカノイルオキシ、アリールカルボニルオキシ、C2〜6置換アルカノイル、置換アリールカルボニル、C2〜6置換アルカノイルオキシ、置換アリールオキシカルボニル、C2〜6置換アルカノイルオキシ及び置換アリールカルボニルオキシからなる群から独立に選択される]
である、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
R14及びR15が、水素、C1〜6アルキル、C3〜8分岐アルキル、C3〜8シクロアルキル、C1〜6置換アルキル、C3〜8置換シクロアルキル、アリール、置換アリール及びアラルキルからなる群から選択される、請求項4に記載の化合物。
【請求項6】
Mが、−N=CR10−又は−CR10=N−であり、R10は水素、C1〜6アルキル、C3〜8分岐アルキル、C3〜8シクロアルキル、C1〜6置換アルキル、C3〜8置換シクロアルキル、アリール及び置換アリールである、請求項1に記載の化合物。
【請求項7】
Q1及びQ2がいずれも
【化5】
を含む、請求項1に記載の化合物。
【請求項8】
Q’1及びQ’2がいずれも
【化6】
を含む、請求項1に記載の化合物。
【請求項9】
式(Ia)
【化7】
を有する、請求項1に記載の化合物。
【請求項10】
式(Ib)
【化8】
を有する、請求項1に記載の化合物。
【請求項11】
式(Ic)又は(Ic’)
【化9】
を有する、請求項1に記載の化合物。
【請求項12】
Y1がOである、請求項1に記載の化合物。
【請求項13】
Y2がOであり、Y5がOである、請求項1に記載の化合物。
【請求項14】
L1が、
−(CR21R22)t1−[C(=Y16)]a3−、
−(CR21R22)t1Y17−(CR23R24)t2−(Y18)a2−[C(=Y16)]a3−、
−(CR21R22CR23R24Y17)t1−[C(=Y16)]a3−、
−(CR21R22CR23R24Y17)t1(CR25R26)t4−(Y18)a2−[C(=Y16)]a3−、
−[(CR21R22CR23R24)t2Y17]t3(CR25R26)t4−(Y18)a2−[C(=Y16)]a3−、
−(CR21R22)t1−[(CR23R24)t2Y17]t3(CR25R26)t4−(Y18)a2−[C(=Y16)]a3−、
−(CR21R22)t1(Y17)a2[C(=Y16)]a3(CR23R24)t2−、
−(CR21R22)t1(Y17)a2[C(=Y16)]a3Y14(CR23R24)t2−、
−(CR21R22)t1(Y17)a2[C(=Y16)]a3(CR23R24)t2−Y15−(CR23R24)t3−、
−(CR21R22)t1(Y17)a2[C(=Y16)]a3Y14(CR23R24)t2−Y15−(CR23R24)t3−、
−(CR21R22)t1(Y17)a2[C(=Y16)]a3(CR23R24CR25R26Y19)t2(CR27CR28)t3−、
−(CR21R22)t1(Y17)a2[C(=Y16)]a3Y14(CR23R24CR25R26Y19)t2(CR27CR28)t3−、及び
【化10】
[式中、
Y16は、O、NR28又はSであり、
Y14〜15及びY17〜19は、独立に、O、NR29又はSであり
R21〜27は水素、ヒドロキシル、アミン、C1〜6アルキル、C3〜12分岐アルキル、C3〜8シクロアルキル、C1〜6置換アルキル、C3〜8置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、アラルキル、C1〜6ヘテロアルキル、置換C1〜6ヘテロアルキル、C1〜6アルコキシ、フェノキシ及びC1〜6ヘテロアルコキシからなる群から独立に選択され、
R28〜29は水素、C1〜6アルキル、C3〜12分岐アルキル、C3〜8シクロアルキル、C1〜6置換アルキル、C3〜8置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、アラルキル、C1〜6ヘテロアルキル、置換C1〜6ヘテロアルキル、C1〜6アルコキシ、フェノキシ及びC1〜6ヘテロアルコキシからなる群から独立に選択され、
(t1)、(t2)、(t3)及び(t4)は、独立に、0又は正の整数であり、
(a2)及び(a3)は、独立に、0又は1である]
からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項15】
L1が、
−CH2−、−(CH2)2−、−(CH2)3−、−(CH2)4−、−(CH2)5−、−(CH2)6−、−NH(CH2)−、
−CH(NH2)CH2−、
−(CH2)4−C(=O)−、−(CH2)5−C(=O)−、−(CH2)6−C(=O)−、
−CH2CH2O−CH2O−C(=O)−、
−(CH2CH2O)2−CH2O−C(=O)−、
−(CH2CH2O)3−CH2O−C(=O)−、
−(CH2CH2O)2−C(=O)−、
−CH2CH2O−CH2CH2NH−C(=O)−、
−(CH2CH2O)2−CH2CH2NH−C(=O)−、
−CH2−O−CH2CH2O−CH2CH2NH−C(=O)−、
−CH2−O−(CH2CH2O)2−CH2CH2NH−C(=O)−、
−CH2−O−CH2CH2O−CH2C(=O)−、
−CH2−O−(CH2CH2O)2−CH2C(=O)−、
−(CH2)4−C(=O)NH−、−(CH2)5−C(=O)NH−、
−(CH2)6−C(=O)NH−、
−CH2CH2O−CH2O−C(=O)−NH−、
−(CH2CH2O)2−CH2O−C(=O)−NH−、
−(CH2CH2O)3−CH2O−C(=O)−NH−、
−(CH2CH2O)2−C(=O)−NH−、
−CH2CH2O−CH2CH2NH−C(=O)−NH−、
−(CH2CH2O)2−CH2CH2NH−C(=O)−NH−、
−CH2−O−CH2CH2O−CH2CH2NH−C(=O)−NH−、
−CH2−O−(CH2CH2O)2−CH2CH2NH−C(=O)−NH−、
−CH2−O−CH2CH2O−CH2C(=O)−NH−、
−CH2−O−(CH2CH2O)2−CH2C(=O)−NH−、
−(CH2CH2O)2−、−CH2CH2O−CH2O−、
−(CH2CH2O)2−CH2CH2NH−、
−(CH2CH2O)3−CH2CH2NH−、
−CH2CH2O−CH2CH2NH−、
−(CH2CH2O)2−CH2CH2NH−、
−CH2−O−CH2CH2O−CH2CH2NH−、
−CH2−O−(CH2CH2O)2−CH2CH2NH−、
−CH2−O−CH2CH2O−、
−CH2−O−(CH2CH2O)2−、
【化11】
−C(=O)NH(CH2)2−、−CH2C(=O)NH(CH2)2−、
−C(=O)NH(CH2)3−、−CH2C(=O)NH(CH2)3−、
−C(=O)NH(CH2)4−、−CH2C(=O)NH(CH2)4−、
−C(=O)NH(CH2)5−、−CH2C(=O)NH(CH2)5−、
−C(=O)NH(CH2)6−、−CH2C(=O)NH(CH2)6−、
−C(=O)O(CH2)2−、−CH2C(=O)O(CH2)2−、
−C(=O)O(CH2)3−、−CH2C(=O)O(CH2)3−、
−C(=O)O(CH2)4−、−CH2C(=O)O(CH2)4−、
−C(=O)O(CH2)5−、−CH2C(=O)O(CH2)5−、
−C(=O)O(CH2)6−、−CH2C(=O)O(CH2)6−、
−(CH2CH2)2NHC(=O)NH(CH2)2−、
−(CH2CH2)2NHC(=O)NH(CH2)3−、
−(CH2CH2)2NHC(=O)NH(CH2)4−、
−(CH2CH2)2NHC(=O)NH(CH2)5−、
−(CH2CH2)2NHC(=O)NH(CH2)6−、
−(CH2CH2)2NHC(=O)O(CH2)2−、
−(CH2CH2)2NHC(=O)O(CH2)3−、
−(CH2CH2)2NHC(=O)O(CH2)4−、
−(CH2CH2)2NHC(=O)O(CH2)5−、
−(CH2CH2)2NHC(=O)O(CH2)6−、
−(CH2CH2)2NHC(=O)(CH2)2−、
−(CH2CH2)2NHC(=O)(CH2)3−、
−(CH2CH2)2NHC(=O)(CH2)4−、
−(CH2CH2)2NHC(=O)(CH2)5−、及び
−(CH2CH2)2NHC(=O)(CH2)6−
からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項16】
L2が、
−(CR’21R’22)t’1−[C(=Y’16)]a’3(CR’27CR’28)t’2−、
−(CR’21R’22)t’1Y’14−(CR’23R’24)t’2−(Y’15)a’2−[C(=Y’16)]a’3(CR’27CR’28)t’3−、
−(CR’21R’22CR’23R’24Y’14)t’1−[C(=Y’16)]a’3(CR’27CR’28)t’2−、
−(CR’21R’22CR’23R’24Y’14)t’1(CR’25R’26)t’2−(Y’15)a’2−[C(=Y’16)]a’3(CR’27CR’28)t’3−、
−[(CR’21R’22CR’23R’24)t’2Y’14]t’1(CR’25R’26)t’2−(Y’15)a’2−[C(=Y’16)]a’3(CR’27CR’28)t’3−、
−(CR’21R’22)t’1−[(CR’23R’24)t’2Y’14]t’2(CR’25R’26)t’3−(Y’15)a’2−[C(=Y’16)]a’3(CR’27CR’28)t’4−
−(CR’21R’22)t’1(Y’14)a’2[C(=Y’16)]a’3(CR’23R’24)t’2−、
−(CR’21R’22)t’1(Y’14)a’2[C(=Y’16)]a’3Y’15(CR’23R’24)t’2−、
−(CR’21R’22)t’1(Y’14)a’2[C(=Y’16)]a’3(CR’23R’24)t’2−Y’15−(CR’23R’24)t’3−、
−(CR’21R’22)t’1(Y’14)a’2[C(=Y’16)]a’3Y’14(CR’23R’24)t’2−Y’15−(CR’23R’24)t’3−、
−(CR’21R’22)t’1(Y’14)a’2[C(=Y’16)]a’3(CR’23R’24CR’25R’26Y’15)t’2(CR’27CR’28)t’3−、
−(CR’21R’22)t’1(Y’14)a’2[C(=Y’16)]a’3Y’17(CR’23R’24CR’25R’26Y’15)t’2(CR’27CR’28)t’3−、及び
【化12】
[式中、
Y’16は、O、NR’28又はSであり、
Y’14〜15及びY’17は、独立に、O、NR’29又はSであり、
R’21〜27は水素、ヒドロキシル、アミン、C1〜6アルキル、C3〜12分岐アルキル、C3〜8シクロアルキル、C1〜6置換アルキル、C3〜8置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、アラルキル、C1〜6ヘテロアルキル、置換C1〜6ヘテロアルキル、C1〜6アルコキシ、フェノキシ及びC1〜6ヘテロアルコキシからなる群から独立に選択され、
R’28〜29は水素、C1〜6アルキル、C3〜12分岐アルキル、C3〜8シクロアルキル、C1〜6置換アルキル、C3〜8置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、アラルキル、C1〜6ヘテロアルキル、置換C1〜6ヘテロアルキル、C1〜6アルコキシ、フェノキシ及びC1〜6ヘテロアルコキシからなる群から独立に選択され、
(t’1)、(t’2)、(t’3)及び(t’4)は、独立に、0又は正の整数であり、
(a’2)及び(a’3)は、独立に、0又は1である]
からなる群から独立に選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項17】
L2が、
−CH2−、−(CH2)2−、−(CH2)3−、−(CH2)4−、−(CH2)5−、−(CH2)6−、−(CH2)NH−
−CH2CH(NH2)−、
−O(CH2)2−、−C(=O)O(CH2)3−、−C(=O)NH(CH2)3−、
−C(=O)(CH2)2−、−C(=O)(CH2)3−、
−CH2−C(=O)−O(CH2)3−、
−CH2−C(=O)−NH(CH2)3−、
−CH2−OC(=O)−O(CH2)3−、
−CH2−OC(=O)−NH(CH2)3−、
−(CH2)2−C(=O)−O(CH2)3−、
−(CH2)2−C(=O)−NH(CH2)3−、
−CH2C(=O)O(CH2)2−O−(CH2)2−、
−CH2C(=O)NH(CH2)2−O−(CH2)2−、
−(CH2)2C(=O)O(CH2)2−O−(CH2)2−、
−(CH2)2C(=O)NH(CH2)2−O−(CH2)2−、
−CH2C(=O)O(CH2CH2O)2CH2CH2−、
−(CH2)2C(=O)O(CH2CH2O)2CH2CH2−、
−(CH2CH2O)2−、−CH2CH2O−CH2O−。
−(CH2CH2O)2−CH2CH2NH−、−(CH2CH2O)3−CH2CH2NH−、
−CH2CH2O−CH2CH2NH−、
−CH2−O−CH2CH2O−CH2CH2NH−、
−CH2−O−(CH2CH2O)2−CH2CH2NH−、
−CH2−O−CH2CH2O−、−CH2−O−(CH2CH2O)2−、
【化13】
−(CH2)2NHC(=O)−(CH2CH2O)2−、
−C(=O)NH(CH2)2−、−CH2C(=O)NH(CH2)2−、
−C(=O)NH(CH2)3−、−CH2C(=O)NH(CH2)3−、
−C(=O)NH(CH2)4−、−CH2C(=O)NH(CH2)4−、
−C(=O)NH(CH2)5−、−CH2C(=O)NH(CH2)5−、
−C(=O)NH(CH2)6−、−CH2C(=O)NH(CH2)6−、
−C(=O)O(CH2)2−、−CH2C(=O)O(CH2)2−、
−C(=O)O(CH2)3−、−CH2C(=O)O(CH2)3−、
−C(=O)O(CH2)4−、−CH2C(=O)O(CH2)4−、
−C(=O)O(CH2)5−、−CH2C(=O)O(CH2)5−、
−C(=O)O(CH2)6−、−CH2C(=O)O(CH2)6−、
−(CH2CH2)2NHC(=O)NH(CH2)2−、
−(CH2CH2)2NHC(=O)NH(CH2)3−、
−(CH2CH2)2NHC(=O)NH(CH2)4−、
−(CH2CH2)2NHC(=O)NH(CH2)5−、
−(CH2CH2)2NHC(=O)NH(CH2)6−、
−(CH2CH2)2NHC(=O)O(CH2)2−、
−(CH2CH2)2NHC(=O)O(CH2)3−、
−(CH2CH2)2NHC(=O)O(CH2)4−、
−(CH2CH2)2NHC(=O)O(CH2)5−、
−(CH2CH2)2NHC(=O)O(CH2)6−、
−(CH2CH2)2NHC(=O)(CH2)2−、
−(CH2CH2)2NHC(=O)(CH2)3−、
−(CH2CH2)2NHC(=O)(CH2)4−、
−(CH2CH2)2NHC(=O)(CH2)5−、及び
−(CH2CH2)2NHC(=O)(CH2)6−
からなる群から独立に選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項18】
L11〜13及びL’11〜13が、
−(CR31R32)q1−及び
−Y26(CR31R32)q1−
[式中、
Y26は、O、NR33又はSであり、
R31〜32は水素、OH、C1〜6アルキル、C3〜12分岐アルキル、C3〜8シクロアルキル、C1〜6置換アルキル、C3〜8置換シクロアルキル、C1〜6ヘテロアルキル、置換C1〜6ヘテロアルキル、C1〜6アルコキシ、フェノキシ及びC1〜6ヘテロアルコキシからなる群から独立に選択され、
R33は水素、C1〜6アルキル、C3〜12分岐アルキル、C3〜8シクロアルキル、C1〜6置換アルキル、C3〜8置換シクロアルキル、C1〜6ヘテロアルキル、置換C1〜6ヘテロアルキル、C1〜6アルコキシ、フェノキシ及びC1〜6ヘテロアルコキシからなる群から選択され、
(q1)は0又は正の整数である]
からなる群から独立に選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項19】
L11〜13及びL’11〜13が、
−CH2−,−(CH2)2−、−(CH2)3−、−(CH2)4−、−(CH2)5−、−(CH2)6−、
−O(CH2)2−、−O(CH2)3−、−O(CH2)4−、−O(CH2)5−、−O(CH2)6−、
−(CH2CH2O)−CH2CH2−、
−(CH2CH2O)2−CH2CH2−、
−C(=O)O(CH2)3−、−C(=O)NH(CH2)3−、
−C(=O)(CH2)2−、−C(=O)(CH2)3−、
−CH2−C(=O)−O(CH2)3−、
−CH2−C(=O)−NH(CH2)3−、
−CH2−OC(=O)−O(CH2)3−、
−CH2−OC(=O)−NH(CH2)3−、
−(CH2)2−C(=O)−O(CH2)3−、
−(CH2)2−C(=O)−NH(CH2)3−、
−CH2C(=O)O(CH2)2−O−(CH2)2−、
−CH2C(=O)NH(CH2)2−O−(CH2)2−、
−(CH2)2C(=O)O(CH2)2−O−(CH2)2−、
−(CH2)2C(=O)NH(CH2)2−O−(CH2)2−、
−CH2C(=O)O(CH2CH2O)2CH2CH2−、及び
−(CH2)2C(=O)O(CH2CH2O)2CH2CH2−
からなる群から独立に選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項20】
X(Q1)(Q2)(Q3)部分が、
【化14】
からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項21】
X(Q1)(Q2)(Q3)部分が、
【化15】
である、請求項20に記載の化合物。
【請求項22】
X’(Q’1)(Q’2)(Q’3)部分が、
【化16】
からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項23】
X’(Q’1)(Q’2)(Q’3)部分が、
【化17】
である、請求項22に記載の化合物。
【請求項24】
【化18】
からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項25】
請求項1に記載の式(I)の化合物を含む、ナノ粒子組成物。
【請求項26】
融合性脂質及びPEG脂質をさらに含む、請求項25に記載のナノ粒子組成物。
【請求項27】
前記式(I)の化合物が、
【化19】
からなる群から選択される、請求項25に記載のナノ粒子組成物。
【請求項28】
融合性脂質が、DOPE、DOGP、POPC、DSPC、EPC及びそれらの組合せからなる群から選択される、請求項26に記載のナノ粒子組成物。
【請求項29】
PEG脂質が、PEG−DSPE、PEG−ジパルミトイルグリカミド、C16mPEG−セラミド及びそれらの組合せからなる群から選択される、請求項26に記載のナノ粒子組成物。
【請求項30】
コレステロールをさらに含む、請求項26に記載のナノ粒子組成物。
【請求項31】
式(I)の化合物が、ナノ粒子組成物中に存在する総脂質の約10%〜約99.9%の範囲のモル比を有する、請求項30に記載のナノ粒子組成物。
【請求項32】
式(I)の化合物が、ナノ粒子組成物中に存在する総脂質の約15%〜約25%の範囲のモル比を有する、請求項30に記載のナノ粒子組成物。
【請求項33】
式(I)の化合物を含むカチオン脂質と、非コレステロール系融合性脂質と、PEG脂質と、コレステロールとのモル比が、ナノ粒子組成物中に存在する総脂質の約15%〜25%:20〜78%:0〜50%:2〜10%である、請求項30に記載のナノ粒子組成物。
【請求項34】
式(I)の化合物、ジアシルホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルエタノールアミンに結合したPEG(PEG−PE)及びコレステロールの混合物、
式(I)の化合物、ジアシルホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミンに結合したPEG(PEG−PE)及びコレステロールの混合物、
式(I)の化合物、ジアシルホスファチジルエタノールアミン、ジアシルホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミンに結合したPEG(PEG−PE)及びコレステロールの混合物、
式(I)の化合物、ジアシルホスファチジルエタノールアミン、セラミドに結合したPEG(PEG−Cer)及びコレステロールの混合物、並びに
式(I)の化合物、ジアシルホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルエタノールアミンに結合したPEG(PEG−PE)、セラミドに結合したPEG(PEG−Cer)及びコレステロールの混合物
からなる群から選択される、請求項30に記載のナノ粒子組成物。
【請求項35】
式(I)の化合物、DOPE、コレステロール及びC16mPEG−セラミドが、ナノ粒子組成物中に存在する総脂質の約17%:60%:20%:3%のモル比で含まれる、請求項30に記載のナノ粒子組成物。
【請求項36】
式(I)の化合物、DOPE、コレステロール、PEG−DSPE及びC16mPEG−セラミドが、ナノ粒子組成物中に存在する総脂質の約18%:60%:20%:1%:1%のモル比で含まれる、請求項30に記載のナノ粒子組成物。
【請求項37】
請求項30に記載のナノ粒子組成物中に封入された核酸を含むナノ粒子。
【請求項38】
核酸が、一本鎖又は二本鎖のオリゴヌクレオチドである、請求項37に記載のナノ粒子。
【請求項39】
核酸が、デオキシヌクレオチド、リボヌクレオチド、ロックされた核酸(LNA)、低分子干渉RNA(siRNA)、マイクロRNA(miRNA)、アプタマー、ペプチド核酸(PNA)、ホスホロジアミデートモルホリノオリゴヌクレオチド(PMO)、トリシクロ−DNA、二本鎖オリゴヌクレオチド(デコイODN)、触媒RNA(RNAi)、アプタマー、シュピーゲルマー、CpGオリゴマー及びそれらの組合せからなる群から選択される、請求項37に記載のナノ粒子。
【請求項40】
オリゴヌクレオチドが、アンチセンスオリゴヌクレオチドである、請求項38に記載のナノ粒子。
【請求項41】
オリゴヌクレオチドが、ホスホジエステル結合又はホスホロチオエート結合、及びそれらの組合せを有する、請求項38に記載のナノ粒子。
【請求項42】
オリゴヌクレオチドが、LNAを含む、請求項38に記載のナノ粒子。
【請求項43】
オリゴヌクレオチドが、約8個〜50個のヌクレオチドを有する、請求項38に記載のナノ粒子。
【請求項44】
オリゴヌクレオチドが、癌遺伝子、プロ血管新生経路遺伝子、プロ細胞増殖経路遺伝子、ウイルス感染因子遺伝子及びプロ炎症経路遺伝子の発現を抑制する、請求項38に記載のナノ粒子。
【請求項45】
オリゴヌクレオチドが、アンチセンスbcl−2オリゴヌクレオチド、アンチセンスHIF−1αオリゴヌクレオチド、アンチセンススルビビンオリゴヌクレオチド、アンチセンスErbB3オリゴヌクレオチド、アンチセンスPIK3CAオリゴヌクレオチド、アンチセンスHSP27オリゴヌクレオチド、アンチセンスアンドロゲン受容体オリゴヌクレオチド、アンチセンスGli2オリゴヌクレオチド及びアンチセンスβカテニンオリゴヌクレオチドからなる群から選択される、請求項38に記載のナノ粒子。
【請求項46】
オリゴヌクレオチドが、配列番号1、配列番号2及び3、配列番号4、配列番号5、配列番号6、配列番号7、配列番号8、配列番号9、配列番号10、配列番号11、配列番号12、配列番号13、配列番号14、配列番号15並びに配列番号16に示される8個以上の連続ヌクレオチドを含み、各核酸が天然核酸又は修飾核酸である、請求項38に記載のナノ粒子。
【請求項47】
核酸及び式(I)の化合物の電荷比が、約1:20〜約20:1の範囲である、請求項37に記載のナノ粒子。
【請求項48】
ナノ粒子が、約50nm〜約150nmの範囲の大きさを有する、請求項37に記載のナノ粒子。
【請求項49】
請求項37に記載のナノ粒子を、それを必要とする哺乳動物に投与することを含む、哺乳動物における疾患を治療する方法。
【請求項50】
細胞と請求項37に記載のナノ粒子とを接触させることを含む、細胞にオリゴヌクレオチドを導入する方法。
【請求項51】
ヒト細胞又はヒト組織と請求項37に記載のナノ粒子とを接触させることを含む、ヒト細胞又はヒト組織における遺伝子の発現を抑制する方法。
【請求項52】
細胞又は組織が、癌細胞又は癌組織である、請求項51に記載の方法。
【請求項53】
有効量の請求項37に記載のナノ粒子を、それを必要とする哺乳動物に投与することを含む、哺乳動物における遺伝子の発現をダウンレギュレートする方法。
【請求項54】
癌細胞と請求項37に記載のナノ粒子とを接触させることを含む、癌細胞の成長又は増殖を抑制する方法。
【請求項55】
抗癌剤を投与することをさらに含む、請求項54に記載の方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【公表番号】特表2012−509272(P2012−509272A)
【公表日】平成24年4月19日(2012.4.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−536583(P2011−536583)
【出願日】平成21年11月17日(2009.11.17)
【国際出願番号】PCT/US2009/064719
【国際公開番号】WO2010/057155
【国際公開日】平成22年5月20日(2010.5.20)
【出願人】(596124151)エンゾン ファーマシューティカルズ,インコーポレーテッド (24)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成24年4月19日(2012.4.19)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年11月17日(2009.11.17)
【国際出願番号】PCT/US2009/064719
【国際公開番号】WO2010/057155
【国際公開日】平成22年5月20日(2010.5.20)
【出願人】(596124151)エンゾン ファーマシューティカルズ,インコーポレーテッド (24)
【Fターム(参考)】
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