案内システム、案内装置、案内方法および案内プログラム
【課題】通信速度が遅い場合であってもスムーズに案内を行うことが可能な案内システム、案内装置、案内方法および案内プログラムを提供する。
【解決手段】経路探索システムは、端末装置1と、サーバ2と、ネットワーク3とを備えている。端末装置1は、通信部11と、記憶部12と、制御部13とを有する。制御部13は、操作入力部131と、案内情報提示部132と、案内要求受付部133と、通信速度取得部134と、処理設定部135と、案内要求送信部136と、案内情報受信部137と、案内情報生成部138とを有する。サーバ2は、通信部21と、記憶部22と、制御部23とを有する。制御部23は、案内要求受信部231と、案内情報生成部232と、案内情報送信部233とを有する。通信速度に応じて端末装置1の案内情報を生成するかサーバ2の案内情報を生成するかを切り替えるため、通信速度が遅い場合であっても、スムーズに案内を行うことができる。
【解決手段】経路探索システムは、端末装置1と、サーバ2と、ネットワーク3とを備えている。端末装置1は、通信部11と、記憶部12と、制御部13とを有する。制御部13は、操作入力部131と、案内情報提示部132と、案内要求受付部133と、通信速度取得部134と、処理設定部135と、案内要求送信部136と、案内情報受信部137と、案内情報生成部138とを有する。サーバ2は、通信部21と、記憶部22と、制御部23とを有する。制御部23は、案内要求受信部231と、案内情報生成部232と、案内情報送信部233とを有する。通信速度に応じて端末装置1の案内情報を生成するかサーバ2の案内情報を生成するかを切り替えるため、通信速度が遅い場合であっても、スムーズに案内を行うことができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザが設定した案内条件に基づいて案内を行う案内システム、案内装置、案内方法および案内プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザが設定した出発地から目的地までの経路を探索して案内するカーナビゲーション装置が知られている。従来のカーナビゲーション装置は、ハードディスクや光ディスクといった記憶媒体に記憶された地図情報データベースと、これを用いて出発地から目的地までの経路探索を行う経路探索部とを備えており、ネットワークを介して通信することなく経路探索を行うものが主流であった。
【0003】
これに対し近年では、ユーザが使用する端末装置からネットワークを介してサーバに経路探索要求を送信し、地図情報データベースおよび経路探索部を備えたサーバで経路探索を行い、その経路を端末装置に送信して表示する経路案内システムも広く用いられるようになってきている。このような経路案内システムでは、ネットワークの通信速度が遅いと適切な経路案内ができない場合がある。
【0004】
そこで、特許文献1には、通信方式が回線交換方式であるかパケット交換方式であるかに基づいて通信速度を判別し、通信速度に応じて提供するサービス内容を切り替える技術が開示されている。また、特許文献2には、通信速度に応じてサーバから受信する地図情報の縮尺を切り替える技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2004−125505号公報
【特許文献2】特開2010−223691号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、通信速度が遅い場合は、サーバと端末装置間のデータ通信量を減らしたとしても、ユーザの端末装置に経路を表示するまでに時間がかかってしまい、スムーズに案内できないおそれがある。
【0007】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、通信速度が遅い場合であってもスムーズに案内を行うことが可能な案内システム、案内装置、案内方法および案内プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様によれば、案内システムは、サーバと、前記サーバとネットワークを介して接続される端末装置とを備える。前記サーバは、案内要求受信手段と、第1の案内情報生成手段と、案内情報送信手段と、案内情報提示部とを有する。前記案内要求受信手段は、前記端末装置から送信される、ユーザが設定した案内条件を含む案内要求を受信する。前記第1の案内情報生成手段は、前記案内条件に基づいて第1の案内情報を生成する。前記案内情報送信手段は、生成された前記第1の案内情報を前記端末装置に送信する。前記端末装置は、案内要求受付手段と、案内要求送信手段と、案内情報受信手段と、第2の案内情報生成手段と、通信速度取得手段と、処理設定手段とを有する。前記案内要求受付手段は、前記ユーザから前記案内条件を含む前記案内要求を受け付ける。前記案内要求送信手段は、前記案内要求を前記サーバに送信する。前記案内情報受信手段は、前記サーバから送信される前記第1の案内情報を受信する。前記第2の案内情報生成手段は、前記案内条件に基づいて第2の案内情報を生成する。前記通信速度取得手段は、前記サーバと通信可能な場合に、前記サーバとの通信速度に関する情報を取得する。前記処理設定手段は、前記通信速度に関する情報に応じて、前記第1の案内情報生成手段が前記第1の案内情報を生成するか、前記第2の案内情報生成手段が前記第2の案内情報を生成するか、を設定する。前記案内情報提示手段は、前記処理設定手段に基づいて生成された、前記第1の案内情報または前記第2の案内情報を提示する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、通信速度に応じて端末装置で生成された案内情報を提示するかサーバで生成された案内情報を提示するかを切り替えるため、通信速度が遅い場合であってもスムーズに案内を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る経路探索システムの構成を示す概略ブロック図。
【図2】端末装置1およびサーバ2の内部構成の一例を示す図。
【図3】案内システムの処理動作の一例を示すフローチャート。
【図4】図1の変形例を示す概略ブロック図。
【図5】案内システムの処理動作の別の一例を示すフローチャート。
【図6】案内システムの処理動作のまた別の一例を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
【0012】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る経路探索システムの構成を示す概略ブロック図である。経路探索システムは、端末装置1と、サーバ2と、ネットワーク3とを備えている。図示のように、端末装置1はネットワーク3を介してサーバ2と通信を行う。
【0013】
端末装置1は、ユーザにより設定された案内条件を含む案内要求を、ネットワーク3を介してサーバ2に送信する。案内要求を受信したサーバ2は、案内条件に基づいて案内情報を生成し、ネットワーク3を介して端末装置1に送信する。そして、端末装置1は受信した案内情報を提示する。本実施形態では、端末装置1は案内装置として動作する。
【0014】
端末装置1はユーザが使用するものであり、例えば携帯電話、スマートフォンもしくはタブレット端末装置等のモバイル電子機器、または、カーナビゲーション装置等の据え置き型の電子機器、あるいはこれらの組み合わせである。端末装置1およびサーバ2の少なくとも一部は、コンピュータにより実現される。また、ネットワーク3は有線回線と無線回線のいずれでもよく、回線の種類や形態は問わない。
【0015】
図2は、端末装置1およびサーバ2の内部構成の一例を示す図である。端末装置1は、通信部11と、記憶部12と、制御部13とを有する。
【0016】
通信部11はネットワーク3を介して制御部13とサーバ2との間で情報を送受信するインターフェースである。
【0017】
記憶部12は地図情報データベース121を記憶したハードディスク等の固定型データストレージである。地図情報データベース121は、施設情報(POI:Point Of Interest)および背景地図に加え、道路経路ネットワーク情報を記憶する。道路経路ネットワーク情報とは道路網等を規定する情報であり、例えば交差点等の道路網表現上の結節点であるノードのデータと、ノード間の道路区間であるリンクのデータとの組み合わせによって表現される。
【0018】
制御部13は例えばCPU(Central Processing Unit)であり、操作入力部131と、案内情報提示部132と、案内要求受付部133と、通信速度取得部134と、処理設定部135と、案内要求送信部136と、案内情報受信部137と、案内情報生成部138とを有する。
【0019】
操作入力部131はユーザが端末装置1に操作を入力するためのインターフェースであり、例えばモバイル電子機器におけるキーボード、タッチパッドもしくはダイヤルボタン等や、据え置き型の電子機器におけるタッチパネルやマイク等である。
【0020】
案内情報提示部132は案内条件を設定するための画面や案内情報を表示する、例えば液晶ディスプレイである。また、案内情報提示部132は案内を行うための音声を出力してもよい。
【0021】
案内要求受付部133は、ユーザから操作入力部131を介して出発地、目的地、施設情報、時刻に関する情報等の条件を受け付けることにより、案内条件を設定する。さらに、案内要求受付部133はユーザから案内要求を受け付ける。
【0022】
通信速度取得部134は端末装置1とサーバ2との通信速度に関する情報を取得する。
【0023】
処理設定部135は、ユーザから案内要求を受け付けると、通信速度に関する情報に応じて、後述するサーバ2内の案内情報生成部232で案内情報(以下、「サーバ2の案内情報」と呼ぶ)を生成するか、端末装置1内の案内情報生成部138で案内情報(以下、「端末装置1の案内情報」と呼ぶ)を生成するか、を設定する。
【0024】
案内要求送信部136は、案内条件を含む案内要求を通信部11からネットワーク3を介してサーバ2に送信し、サーバ2内の案内情報生成部232で案内情報を生成するよう要求する。
【0025】
案内情報受信部137は、サーバ2から送信されるサーバ2内の案内情報を、ネットワーク3を介して通信部11から受信する。
【0026】
案内情報生成部138は、記憶部12に記憶された地図情報データベース121を用い、案内条件に基づいて端末装置1の案内情報を生成する。案内情報生成部138はネットワーク3を介して情報を送受信することなく案内情報を生成できるため、サーバ2との通信速度に関わらず、短時間で案内情報を生成できる。
【0027】
一方、サーバ2は、通信部21と、記憶部22と、制御部23とを有する。
【0028】
通信部21はネットワーク3を介して制御部23と端末装置1との間で情報を送受信するインターフェースである。
【0029】
記憶部22は地図情報データベース221を記憶したハードディスク等の固定型データストレージである。ここで、サーバ2の地図情報データベース221は端末装置1の地図情報データベース121より優れていることが多い。例えば、ユーザが用いる端末装置1の記憶部12よりサーバ2の記憶部22の方が容量を大きくすることができるため、サーバ2の地図情報データベース221はより多くの情報を記憶できる。また、サーバ2では地図情報や、道路の渋滞情報および規制情報等の交通情報をより頻繁に更新できるため、サーバ2の地図情報データベース221の方が情報が新しい。
【0030】
制御部23は例えばCPUであり、案内要求受信部231と、案内情報生成部232と、案内情報送信部233とを有する。
【0031】
案内要求受信部231は、端末装置1の案内要求送信部136により送信される案内条件を含む案内要求を、ネットワーク3を介して通信部21から受信する。
【0032】
案内情報生成部232は、案内要求受信部231が案内要求を受信すると、記憶部22に記憶された地図情報データベース221を用い、受信した案内条件に基づいてサーバ2の案内情報を生成する。上述のように、地図情報データベース121より地図情報データベース221の方が優れているため、案内情報生成部232は、端末装置1の案内情報より上質な案内情報、例えばより情報量が多くて詳細な案内情報、あるいは直近の地図や交通情報を反映した案内情報を生成できる。
【0033】
このように本実施形態の特徴の1つは、端末装置1もサーバ2も案内情報生成部を有するため、端末装置1の案内情報生成部138により通信速度に関わらず短時間で案内情報を生成することもできるし、サーバ2の案内情報生成部233により上質な案内情報を生成することもできる点にある。
【0034】
図3は、案内システムの処理動作の一例を示すフローチャートである。なお、同図の処理動作では、端末装置1がネットワーク3を介してサーバ2と通信可能であることを念頭に置いている。また、以下では案内が経路情報案内である例を示す。
【0035】
端末装置1の案内要求受付部133は案内条件を設定するための画面を案内情報提示部132に表示する。これに応じて、ユーザは操作入力部131を介して条件を設定することにより、案内要求受付部133は、出発地および目的地等の案内条件を含む案内要求を受け付ける(ステップS1)。
【0036】
次に、通信速度取得部134は端末装置1とサーバ2との通信速度に関する情報を取得する(ステップS2)。より具体的には、通信速度取得部134は、通信部11からネットワーク3を介して、現在の時刻を示すタイムスタンプが付与された情報をサーバ2に送信する。サーバ2の通信部21はこの情報を受信した時刻とタイムスタンプが示す時刻とを比較して、端末装置1からサーバ2への通信速度を算出し、さらに、これに基づいてサーバ2から端末装置1への通信速度を推定し、通信速度取得部134に通知する。端末装置1およびサーバ2は、GPS(Global Positioning System)から時刻を取得することで、両者の同期をとることができる。
【0037】
処理設定部135は、通信速度に応じて、端末装置1の案内情報を生成するかサーバ2の案内情報を生成するかを設定する。すなわち、通信速度が所定の閾値未満である場合(ステップS3のNO)、端末装置1内の案内情報生成部138が地図情報データベース121を用い、案内条件に基づいて出発地から目的地までの経路を探索して、端末装置1の案内情報を生成する(ステップS4)。そして、案内情報提示部132はこの端末装置1の案内情報を表示する(ステップS5)。これにより、出発地から目的地までの経路を示す経路情報がユーザに提示される。
【0038】
ステップS4では、ネットワーク3を介さずに端末装置1の案内情報を生成して表示するため、図1の案内システムは、通信速度が遅い場合であっても、ユーザに対してスムーズに案内を行うことができる。
【0039】
一方、通信速度が所定の閾値以上である場合(ステップS3のYES)案内要求送信部136は案内条件を含む案内要求をサーバ2へ送信する(ステップS6)。サーバ2内の案内要求受信部231が案内要求を受信すると(ステップS7)、案内情報生成部232は地図情報データベース221を用い、案内条件に基づいて出発地から目的地までの経路を探索して、サーバ2の案内情報を生成する(ステップS8)。さらに、案内情報送信部233は生成されたサーバ2の案内情報を通信部21からネットワーク3を介して端末装置1に送信する(ステップS9)。そして、サーバ2の案内情報を端末装置1内の案内情報受信部137が受信し(ステップS10)、案内情報提示部132がこれを表示する(ステップS11)。
【0040】
サーバ2の案内情報は端末装置1の案内情報より上質であるため、図1の案内システムは、通信速度が速い場合、ユーザに対してより適切に案内を行うことができる。
【0041】
なお、図3のステップS5では、通信速度に応じて処理を切り替えたが、通信速度取得部134は、通信速度に基づいて、端末装置1の案内情報を生成して表示するのにかかる時間T1と、サーバ2の案内情報を生成して表示するのにかかる時間T2とを見積もって、いずれが早いかを考慮して処理を切り替えてもよい。
【0042】
時間T1は、主に、端末装置1の案内情報生成部138が案内情報を生成するのに要する時間t11である。また、時間T2は、主に、案内要求が端末装置1からサーバ2に到達するのに要する時間t21と、サーバ2内の案内情報生成部232が案内情報を生成するのに要する時間t22と、案内情報がサーバ2から端末装置1に到達するのに要する時間t23との和である。端末装置1内の案内情報生成部138よりサーバ2内の案内情報生成部232の方が処理速度が十分に速い場合、時間T2は時間t21と時間t23との和で近似してもよい。
【0043】
また、図4は図1の変形例を示す概略ブロック図である。同図では、端末装置1は、携帯電話等の通信装置4を介してサーバ2と通信する。通信装置4は、例えば3Gネットワークによりサーバ2と通信し、WiFi(Wireless Fidelity)により端末装置1と通信する。
【0044】
この構成の場合、通信速度取得部134は通信装置4に応じて、より具体的には、通信装置4の通信事業者、通信方式やスペック、電波状況、IPアドレス(識別情報)などに応じて通信速度を取得してもよい。通信装置4が携帯電話である場合、通信事業者や通信方式は、例えばSIM(Subscriber Identity Module)カードに記憶された情報に基づいて取得できる。また、通信装置4がアクセスポイントあるいは基地局を介してサーバ2と通信する場合、IPアドレスはアクセスポイントあるいは基地局から割り当てられる。IPアドレスに基づいて通信速度を取得するためには、例えばIPアドレスと通信速度との対応テーブルを通信速度取得部134内に予め記憶しておけばよい。
【0045】
このように、第1の実施形態では、通信速度に応じて端末装置1の案内情報を生成するかサーバ2の案内情報を生成するかを切り替えるため、通信速度が遅い場合であっても、スムーズに案内を行うことができる。
【0046】
なお、上記では案内が経路情報案内である例を示したが、例えばユーザが設定した休憩所やレストラン等の施設情報案内など別の案内であってもよい。この場合、ユーザは案内条件として所望の施設を検索する施設検索条件を設定する。施設検索条件は、施設名称のほか、施設種類(ジャンル・カテゴリ等)であっても良い。そして、案内情報生成部138,232は設定された施設検索条件に基づいて施設を検索して、端末装置1およびサーバ1は、それぞれその施設検索結果を示す案内情報を生成する。
【0047】
(第2の実施形態)
以下に説明する第2の実施形態は、通信速度が速い場合、端末装置1およびサーバ2の両方で案内情報を生成するものである。なお、案内システムの構成は第1の実施形態と同様であるため説明を省略し、以下では相違点を中心に説明する。
【0048】
図5は、案内システムの処理動作の一例を示すフローチャートである。通信速度が閾値未満である場合の処理動作(ステップS3のNO,S4,S5)は第1の実施形態と同様である。
【0049】
一方、通信速度が閾値以上である場合(ステップS3のYES)、端末装置1内の案内情報生成部138が案内情報を生成するとともに(ステップS21)、サーバ2内の案内情報生成部232も案内情報を生成して端末装置1に送信する(ステップS6〜S9)。
【0050】
通信速度が速い場合、通常は、案内情報受信部137は、案内要求が送信されてから所定時間以内にサーバ2の案内情報を受信できるので(ステップS22のYES)、案内情報提示部132はサーバ2の案内情報を表示する。ところが、通信中にネットワーク3に不具合が生じたり、ステップS2で通信速度を取得した後に急激に通信速度が低下したりして、案内情報受信部137がサーバ2案内情報を所定時間内に受信できなかった場合(ステップS22のNO)、案内情報提示部132は端末装置1の案内情報を表示する(ステップS5)。
【0051】
このように、第2の実施形態では、通信速度が速い場合でも端末装置1で案内情報を生成しておくため、ネットワーク3に不具合が生じたりした場合でも、より確実に案内を行うことができる。
【0052】
(第3の実施形態)
以下に説明する第3の実施形態は、通信速度が遅い場合、端末装置1およびサーバ2の両方で案内情報を生成するものである。なお、案内システムの構成は第1の実施形態と同様であるため説明を省略し、以下では相違点を中心に説明する。
【0053】
図6は、案内システムの処理動作の一例を示すフローチャートである。通信速度が閾値以上である場合の処理動作(ステップS3のYES,S6〜S11)は第1の実施形態と同様である。
【0054】
一方、通信速度が閾値未満である場合(ステップS3のNO)、端末装置1内の案内情報生成部138が案内情報を生成してこれを表示するととともに(ステップS4,S5)、案内要求をサーバ2に送信してサーバ2内の案内情報生成部232でも案内情報を生成し、端末装置1に送信する(ステップS6’〜S9’)。
【0055】
そして、案内情報提示部132が端末装置1の案内情報を表示している間に、案内情報受信部137がサーバ2の案内情報を受信すると(ステップS31のYES)、案内情報提示部132は、端末装置1の案内情報に代えて、サーバ2の案内情報を表示する(ステップS11)。
【0056】
このように、第3の実施形態では、通信速度が遅い場合でもサーバ2で案内情報を生成しておくため、まずは端末装置1の案内情報を生成して表示しておき、その後、より上質なサーバ2の案内情報で置き換えるため、スムーズかつ適切な案内を行うことができる。
【0057】
なお、第2および第3の実施形態を組み合わせてもよい。また、第1〜第3の実施形態において、通信速度取得部134をサーバ2内に設け、取得した通信速度を端末装置1の処理設定部135に通知してもよい。
【0058】
上述した実施形態で説明した案内システムの少なくとも一部は、ハードウェアで構成してもよいし、ソフトウェアで構成してもよい。ソフトウェアで構成する場合には、案内システムの少なくとも一部の機能を実現するプログラムをフレキシブルディスクやCD−ROM等の記録媒体に収納し、コンピュータに読み込ませて実行させてもよい。記録媒体は、磁気ディスクや光ディスク等の着脱可能なものに限定されず、ハードディスク装置やメモリなどの固定型の記録媒体でもよい。
【0059】
また、案内システムの少なくとも一部の機能を実現するプログラムを、インターネット等の通信回線(無線通信も含む)を介して頒布してもよい。さらに、同プログラムを暗号化したり、変調をかけたり、圧縮した状態で、インターネット等の有線回線や無線回線を介して、あるいは記録媒体に収納して頒布してもよい。
【0060】
上記の記載に基づいて、当業者であれば、本発明の追加の効果や種々の変形を想到できるかもしれないが、本発明の態様は、上述した個々の実施形態には限定されるものではない。特許請求の範囲に規定された内容およびその均等物から導き出される本発明の概念的な思想と趣旨を逸脱しない範囲で種々の追加、変更および部分的削除が可能である。
【符号の説明】
【0061】
1 端末装置
11 通信部
12 記憶部
121 地図情報データベース
13 制御部
131 操作入力部
132 案内情報提示部
133 案内要求受付部
134 通信速度取得部
135 処理設定部
136 案内要求送信部
137 案内情報受信部
138 案内情報生成部
2 サーバ
21 通信部
22 記憶部
221 地図情報データベース
23 制御部
231 案内要求受信部
232 案内情報生成部
233 案内情報送信部
3 ネットワーク
4 通信装置
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザが設定した案内条件に基づいて案内を行う案内システム、案内装置、案内方法および案内プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザが設定した出発地から目的地までの経路を探索して案内するカーナビゲーション装置が知られている。従来のカーナビゲーション装置は、ハードディスクや光ディスクといった記憶媒体に記憶された地図情報データベースと、これを用いて出発地から目的地までの経路探索を行う経路探索部とを備えており、ネットワークを介して通信することなく経路探索を行うものが主流であった。
【0003】
これに対し近年では、ユーザが使用する端末装置からネットワークを介してサーバに経路探索要求を送信し、地図情報データベースおよび経路探索部を備えたサーバで経路探索を行い、その経路を端末装置に送信して表示する経路案内システムも広く用いられるようになってきている。このような経路案内システムでは、ネットワークの通信速度が遅いと適切な経路案内ができない場合がある。
【0004】
そこで、特許文献1には、通信方式が回線交換方式であるかパケット交換方式であるかに基づいて通信速度を判別し、通信速度に応じて提供するサービス内容を切り替える技術が開示されている。また、特許文献2には、通信速度に応じてサーバから受信する地図情報の縮尺を切り替える技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2004−125505号公報
【特許文献2】特開2010−223691号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、通信速度が遅い場合は、サーバと端末装置間のデータ通信量を減らしたとしても、ユーザの端末装置に経路を表示するまでに時間がかかってしまい、スムーズに案内できないおそれがある。
【0007】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、通信速度が遅い場合であってもスムーズに案内を行うことが可能な案内システム、案内装置、案内方法および案内プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様によれば、案内システムは、サーバと、前記サーバとネットワークを介して接続される端末装置とを備える。前記サーバは、案内要求受信手段と、第1の案内情報生成手段と、案内情報送信手段と、案内情報提示部とを有する。前記案内要求受信手段は、前記端末装置から送信される、ユーザが設定した案内条件を含む案内要求を受信する。前記第1の案内情報生成手段は、前記案内条件に基づいて第1の案内情報を生成する。前記案内情報送信手段は、生成された前記第1の案内情報を前記端末装置に送信する。前記端末装置は、案内要求受付手段と、案内要求送信手段と、案内情報受信手段と、第2の案内情報生成手段と、通信速度取得手段と、処理設定手段とを有する。前記案内要求受付手段は、前記ユーザから前記案内条件を含む前記案内要求を受け付ける。前記案内要求送信手段は、前記案内要求を前記サーバに送信する。前記案内情報受信手段は、前記サーバから送信される前記第1の案内情報を受信する。前記第2の案内情報生成手段は、前記案内条件に基づいて第2の案内情報を生成する。前記通信速度取得手段は、前記サーバと通信可能な場合に、前記サーバとの通信速度に関する情報を取得する。前記処理設定手段は、前記通信速度に関する情報に応じて、前記第1の案内情報生成手段が前記第1の案内情報を生成するか、前記第2の案内情報生成手段が前記第2の案内情報を生成するか、を設定する。前記案内情報提示手段は、前記処理設定手段に基づいて生成された、前記第1の案内情報または前記第2の案内情報を提示する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、通信速度に応じて端末装置で生成された案内情報を提示するかサーバで生成された案内情報を提示するかを切り替えるため、通信速度が遅い場合であってもスムーズに案内を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る経路探索システムの構成を示す概略ブロック図。
【図2】端末装置1およびサーバ2の内部構成の一例を示す図。
【図3】案内システムの処理動作の一例を示すフローチャート。
【図4】図1の変形例を示す概略ブロック図。
【図5】案内システムの処理動作の別の一例を示すフローチャート。
【図6】案内システムの処理動作のまた別の一例を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
【0012】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る経路探索システムの構成を示す概略ブロック図である。経路探索システムは、端末装置1と、サーバ2と、ネットワーク3とを備えている。図示のように、端末装置1はネットワーク3を介してサーバ2と通信を行う。
【0013】
端末装置1は、ユーザにより設定された案内条件を含む案内要求を、ネットワーク3を介してサーバ2に送信する。案内要求を受信したサーバ2は、案内条件に基づいて案内情報を生成し、ネットワーク3を介して端末装置1に送信する。そして、端末装置1は受信した案内情報を提示する。本実施形態では、端末装置1は案内装置として動作する。
【0014】
端末装置1はユーザが使用するものであり、例えば携帯電話、スマートフォンもしくはタブレット端末装置等のモバイル電子機器、または、カーナビゲーション装置等の据え置き型の電子機器、あるいはこれらの組み合わせである。端末装置1およびサーバ2の少なくとも一部は、コンピュータにより実現される。また、ネットワーク3は有線回線と無線回線のいずれでもよく、回線の種類や形態は問わない。
【0015】
図2は、端末装置1およびサーバ2の内部構成の一例を示す図である。端末装置1は、通信部11と、記憶部12と、制御部13とを有する。
【0016】
通信部11はネットワーク3を介して制御部13とサーバ2との間で情報を送受信するインターフェースである。
【0017】
記憶部12は地図情報データベース121を記憶したハードディスク等の固定型データストレージである。地図情報データベース121は、施設情報(POI:Point Of Interest)および背景地図に加え、道路経路ネットワーク情報を記憶する。道路経路ネットワーク情報とは道路網等を規定する情報であり、例えば交差点等の道路網表現上の結節点であるノードのデータと、ノード間の道路区間であるリンクのデータとの組み合わせによって表現される。
【0018】
制御部13は例えばCPU(Central Processing Unit)であり、操作入力部131と、案内情報提示部132と、案内要求受付部133と、通信速度取得部134と、処理設定部135と、案内要求送信部136と、案内情報受信部137と、案内情報生成部138とを有する。
【0019】
操作入力部131はユーザが端末装置1に操作を入力するためのインターフェースであり、例えばモバイル電子機器におけるキーボード、タッチパッドもしくはダイヤルボタン等や、据え置き型の電子機器におけるタッチパネルやマイク等である。
【0020】
案内情報提示部132は案内条件を設定するための画面や案内情報を表示する、例えば液晶ディスプレイである。また、案内情報提示部132は案内を行うための音声を出力してもよい。
【0021】
案内要求受付部133は、ユーザから操作入力部131を介して出発地、目的地、施設情報、時刻に関する情報等の条件を受け付けることにより、案内条件を設定する。さらに、案内要求受付部133はユーザから案内要求を受け付ける。
【0022】
通信速度取得部134は端末装置1とサーバ2との通信速度に関する情報を取得する。
【0023】
処理設定部135は、ユーザから案内要求を受け付けると、通信速度に関する情報に応じて、後述するサーバ2内の案内情報生成部232で案内情報(以下、「サーバ2の案内情報」と呼ぶ)を生成するか、端末装置1内の案内情報生成部138で案内情報(以下、「端末装置1の案内情報」と呼ぶ)を生成するか、を設定する。
【0024】
案内要求送信部136は、案内条件を含む案内要求を通信部11からネットワーク3を介してサーバ2に送信し、サーバ2内の案内情報生成部232で案内情報を生成するよう要求する。
【0025】
案内情報受信部137は、サーバ2から送信されるサーバ2内の案内情報を、ネットワーク3を介して通信部11から受信する。
【0026】
案内情報生成部138は、記憶部12に記憶された地図情報データベース121を用い、案内条件に基づいて端末装置1の案内情報を生成する。案内情報生成部138はネットワーク3を介して情報を送受信することなく案内情報を生成できるため、サーバ2との通信速度に関わらず、短時間で案内情報を生成できる。
【0027】
一方、サーバ2は、通信部21と、記憶部22と、制御部23とを有する。
【0028】
通信部21はネットワーク3を介して制御部23と端末装置1との間で情報を送受信するインターフェースである。
【0029】
記憶部22は地図情報データベース221を記憶したハードディスク等の固定型データストレージである。ここで、サーバ2の地図情報データベース221は端末装置1の地図情報データベース121より優れていることが多い。例えば、ユーザが用いる端末装置1の記憶部12よりサーバ2の記憶部22の方が容量を大きくすることができるため、サーバ2の地図情報データベース221はより多くの情報を記憶できる。また、サーバ2では地図情報や、道路の渋滞情報および規制情報等の交通情報をより頻繁に更新できるため、サーバ2の地図情報データベース221の方が情報が新しい。
【0030】
制御部23は例えばCPUであり、案内要求受信部231と、案内情報生成部232と、案内情報送信部233とを有する。
【0031】
案内要求受信部231は、端末装置1の案内要求送信部136により送信される案内条件を含む案内要求を、ネットワーク3を介して通信部21から受信する。
【0032】
案内情報生成部232は、案内要求受信部231が案内要求を受信すると、記憶部22に記憶された地図情報データベース221を用い、受信した案内条件に基づいてサーバ2の案内情報を生成する。上述のように、地図情報データベース121より地図情報データベース221の方が優れているため、案内情報生成部232は、端末装置1の案内情報より上質な案内情報、例えばより情報量が多くて詳細な案内情報、あるいは直近の地図や交通情報を反映した案内情報を生成できる。
【0033】
このように本実施形態の特徴の1つは、端末装置1もサーバ2も案内情報生成部を有するため、端末装置1の案内情報生成部138により通信速度に関わらず短時間で案内情報を生成することもできるし、サーバ2の案内情報生成部233により上質な案内情報を生成することもできる点にある。
【0034】
図3は、案内システムの処理動作の一例を示すフローチャートである。なお、同図の処理動作では、端末装置1がネットワーク3を介してサーバ2と通信可能であることを念頭に置いている。また、以下では案内が経路情報案内である例を示す。
【0035】
端末装置1の案内要求受付部133は案内条件を設定するための画面を案内情報提示部132に表示する。これに応じて、ユーザは操作入力部131を介して条件を設定することにより、案内要求受付部133は、出発地および目的地等の案内条件を含む案内要求を受け付ける(ステップS1)。
【0036】
次に、通信速度取得部134は端末装置1とサーバ2との通信速度に関する情報を取得する(ステップS2)。より具体的には、通信速度取得部134は、通信部11からネットワーク3を介して、現在の時刻を示すタイムスタンプが付与された情報をサーバ2に送信する。サーバ2の通信部21はこの情報を受信した時刻とタイムスタンプが示す時刻とを比較して、端末装置1からサーバ2への通信速度を算出し、さらに、これに基づいてサーバ2から端末装置1への通信速度を推定し、通信速度取得部134に通知する。端末装置1およびサーバ2は、GPS(Global Positioning System)から時刻を取得することで、両者の同期をとることができる。
【0037】
処理設定部135は、通信速度に応じて、端末装置1の案内情報を生成するかサーバ2の案内情報を生成するかを設定する。すなわち、通信速度が所定の閾値未満である場合(ステップS3のNO)、端末装置1内の案内情報生成部138が地図情報データベース121を用い、案内条件に基づいて出発地から目的地までの経路を探索して、端末装置1の案内情報を生成する(ステップS4)。そして、案内情報提示部132はこの端末装置1の案内情報を表示する(ステップS5)。これにより、出発地から目的地までの経路を示す経路情報がユーザに提示される。
【0038】
ステップS4では、ネットワーク3を介さずに端末装置1の案内情報を生成して表示するため、図1の案内システムは、通信速度が遅い場合であっても、ユーザに対してスムーズに案内を行うことができる。
【0039】
一方、通信速度が所定の閾値以上である場合(ステップS3のYES)案内要求送信部136は案内条件を含む案内要求をサーバ2へ送信する(ステップS6)。サーバ2内の案内要求受信部231が案内要求を受信すると(ステップS7)、案内情報生成部232は地図情報データベース221を用い、案内条件に基づいて出発地から目的地までの経路を探索して、サーバ2の案内情報を生成する(ステップS8)。さらに、案内情報送信部233は生成されたサーバ2の案内情報を通信部21からネットワーク3を介して端末装置1に送信する(ステップS9)。そして、サーバ2の案内情報を端末装置1内の案内情報受信部137が受信し(ステップS10)、案内情報提示部132がこれを表示する(ステップS11)。
【0040】
サーバ2の案内情報は端末装置1の案内情報より上質であるため、図1の案内システムは、通信速度が速い場合、ユーザに対してより適切に案内を行うことができる。
【0041】
なお、図3のステップS5では、通信速度に応じて処理を切り替えたが、通信速度取得部134は、通信速度に基づいて、端末装置1の案内情報を生成して表示するのにかかる時間T1と、サーバ2の案内情報を生成して表示するのにかかる時間T2とを見積もって、いずれが早いかを考慮して処理を切り替えてもよい。
【0042】
時間T1は、主に、端末装置1の案内情報生成部138が案内情報を生成するのに要する時間t11である。また、時間T2は、主に、案内要求が端末装置1からサーバ2に到達するのに要する時間t21と、サーバ2内の案内情報生成部232が案内情報を生成するのに要する時間t22と、案内情報がサーバ2から端末装置1に到達するのに要する時間t23との和である。端末装置1内の案内情報生成部138よりサーバ2内の案内情報生成部232の方が処理速度が十分に速い場合、時間T2は時間t21と時間t23との和で近似してもよい。
【0043】
また、図4は図1の変形例を示す概略ブロック図である。同図では、端末装置1は、携帯電話等の通信装置4を介してサーバ2と通信する。通信装置4は、例えば3Gネットワークによりサーバ2と通信し、WiFi(Wireless Fidelity)により端末装置1と通信する。
【0044】
この構成の場合、通信速度取得部134は通信装置4に応じて、より具体的には、通信装置4の通信事業者、通信方式やスペック、電波状況、IPアドレス(識別情報)などに応じて通信速度を取得してもよい。通信装置4が携帯電話である場合、通信事業者や通信方式は、例えばSIM(Subscriber Identity Module)カードに記憶された情報に基づいて取得できる。また、通信装置4がアクセスポイントあるいは基地局を介してサーバ2と通信する場合、IPアドレスはアクセスポイントあるいは基地局から割り当てられる。IPアドレスに基づいて通信速度を取得するためには、例えばIPアドレスと通信速度との対応テーブルを通信速度取得部134内に予め記憶しておけばよい。
【0045】
このように、第1の実施形態では、通信速度に応じて端末装置1の案内情報を生成するかサーバ2の案内情報を生成するかを切り替えるため、通信速度が遅い場合であっても、スムーズに案内を行うことができる。
【0046】
なお、上記では案内が経路情報案内である例を示したが、例えばユーザが設定した休憩所やレストラン等の施設情報案内など別の案内であってもよい。この場合、ユーザは案内条件として所望の施設を検索する施設検索条件を設定する。施設検索条件は、施設名称のほか、施設種類(ジャンル・カテゴリ等)であっても良い。そして、案内情報生成部138,232は設定された施設検索条件に基づいて施設を検索して、端末装置1およびサーバ1は、それぞれその施設検索結果を示す案内情報を生成する。
【0047】
(第2の実施形態)
以下に説明する第2の実施形態は、通信速度が速い場合、端末装置1およびサーバ2の両方で案内情報を生成するものである。なお、案内システムの構成は第1の実施形態と同様であるため説明を省略し、以下では相違点を中心に説明する。
【0048】
図5は、案内システムの処理動作の一例を示すフローチャートである。通信速度が閾値未満である場合の処理動作(ステップS3のNO,S4,S5)は第1の実施形態と同様である。
【0049】
一方、通信速度が閾値以上である場合(ステップS3のYES)、端末装置1内の案内情報生成部138が案内情報を生成するとともに(ステップS21)、サーバ2内の案内情報生成部232も案内情報を生成して端末装置1に送信する(ステップS6〜S9)。
【0050】
通信速度が速い場合、通常は、案内情報受信部137は、案内要求が送信されてから所定時間以内にサーバ2の案内情報を受信できるので(ステップS22のYES)、案内情報提示部132はサーバ2の案内情報を表示する。ところが、通信中にネットワーク3に不具合が生じたり、ステップS2で通信速度を取得した後に急激に通信速度が低下したりして、案内情報受信部137がサーバ2案内情報を所定時間内に受信できなかった場合(ステップS22のNO)、案内情報提示部132は端末装置1の案内情報を表示する(ステップS5)。
【0051】
このように、第2の実施形態では、通信速度が速い場合でも端末装置1で案内情報を生成しておくため、ネットワーク3に不具合が生じたりした場合でも、より確実に案内を行うことができる。
【0052】
(第3の実施形態)
以下に説明する第3の実施形態は、通信速度が遅い場合、端末装置1およびサーバ2の両方で案内情報を生成するものである。なお、案内システムの構成は第1の実施形態と同様であるため説明を省略し、以下では相違点を中心に説明する。
【0053】
図6は、案内システムの処理動作の一例を示すフローチャートである。通信速度が閾値以上である場合の処理動作(ステップS3のYES,S6〜S11)は第1の実施形態と同様である。
【0054】
一方、通信速度が閾値未満である場合(ステップS3のNO)、端末装置1内の案内情報生成部138が案内情報を生成してこれを表示するととともに(ステップS4,S5)、案内要求をサーバ2に送信してサーバ2内の案内情報生成部232でも案内情報を生成し、端末装置1に送信する(ステップS6’〜S9’)。
【0055】
そして、案内情報提示部132が端末装置1の案内情報を表示している間に、案内情報受信部137がサーバ2の案内情報を受信すると(ステップS31のYES)、案内情報提示部132は、端末装置1の案内情報に代えて、サーバ2の案内情報を表示する(ステップS11)。
【0056】
このように、第3の実施形態では、通信速度が遅い場合でもサーバ2で案内情報を生成しておくため、まずは端末装置1の案内情報を生成して表示しておき、その後、より上質なサーバ2の案内情報で置き換えるため、スムーズかつ適切な案内を行うことができる。
【0057】
なお、第2および第3の実施形態を組み合わせてもよい。また、第1〜第3の実施形態において、通信速度取得部134をサーバ2内に設け、取得した通信速度を端末装置1の処理設定部135に通知してもよい。
【0058】
上述した実施形態で説明した案内システムの少なくとも一部は、ハードウェアで構成してもよいし、ソフトウェアで構成してもよい。ソフトウェアで構成する場合には、案内システムの少なくとも一部の機能を実現するプログラムをフレキシブルディスクやCD−ROM等の記録媒体に収納し、コンピュータに読み込ませて実行させてもよい。記録媒体は、磁気ディスクや光ディスク等の着脱可能なものに限定されず、ハードディスク装置やメモリなどの固定型の記録媒体でもよい。
【0059】
また、案内システムの少なくとも一部の機能を実現するプログラムを、インターネット等の通信回線(無線通信も含む)を介して頒布してもよい。さらに、同プログラムを暗号化したり、変調をかけたり、圧縮した状態で、インターネット等の有線回線や無線回線を介して、あるいは記録媒体に収納して頒布してもよい。
【0060】
上記の記載に基づいて、当業者であれば、本発明の追加の効果や種々の変形を想到できるかもしれないが、本発明の態様は、上述した個々の実施形態には限定されるものではない。特許請求の範囲に規定された内容およびその均等物から導き出される本発明の概念的な思想と趣旨を逸脱しない範囲で種々の追加、変更および部分的削除が可能である。
【符号の説明】
【0061】
1 端末装置
11 通信部
12 記憶部
121 地図情報データベース
13 制御部
131 操作入力部
132 案内情報提示部
133 案内要求受付部
134 通信速度取得部
135 処理設定部
136 案内要求送信部
137 案内情報受信部
138 案内情報生成部
2 サーバ
21 通信部
22 記憶部
221 地図情報データベース
23 制御部
231 案内要求受信部
232 案内情報生成部
233 案内情報送信部
3 ネットワーク
4 通信装置
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバと、前記サーバとネットワークを介して接続される端末装置とを備え、
前記サーバは、
前記端末装置から送信される、ユーザが設定した案内条件を含む案内要求を受信する案内要求受信手段と、
前記案内条件に基づいて第1の案内情報を生成する第1の案内情報生成手段と、
生成された前記第1の案内情報を前記端末装置に送信する案内情報送信手段と、を有し、
前記端末装置は、
前記ユーザから前記案内条件を含む前記案内要求を受け付ける案内要求受付手段と、
前記案内要求を前記サーバに送信する案内要求送信手段と、
前記サーバから送信される前記第1の案内情報を受信する案内情報受信手段と、
前記案内条件に基づいて第2の案内情報を生成する第2の案内情報生成手段と、
前記サーバと通信可能な場合に、前記サーバとの通信速度に関する情報を取得する通信速度取得手段と、
前記通信速度に関する情報に応じて、前記第1の案内情報生成手段が前記第1の案内情報を生成するか、前記第2の案内情報生成手段が前記第2の案内情報を生成するか、を設定する処理設定手段と、
前記処理設定手段に基づいて生成された、前記第1の案内情報または前記第2の案内情報を提示する案内情報提示手段と、を有することを特徴とする案内システム。
【請求項2】
前記処理設定手段は、前記通信速度が所定値以上の場合は、前記第1の案内情報生成手段が前記第1の案内情報を生成し、前記第2の案内情報生成手段が前記通信速度が前記所定値未満の場合は前記第2の案内情報を生成するよう設定することを特徴とする請求項1に記載の案内システム。
【請求項3】
前記第1の案内情報生成手段は、前記第2の案内情報より詳細な前記第1の案内情報を生成することを特徴とする請求項1または2に記載の案内システム。
【請求項4】
前記サーバは、第1の地図情報データベースを記憶する第1の記憶手段を有し、
前記端末装置は、第2の地図情報データベースを記憶する第2の記憶手段を有し、
前記第1の地図情報データベースは、第2の地図情報データベースより情報量が多く、あるいは、情報が新しく、
前記第1の案内情報生成手段は、前記第1の地図情報データベースを用いて前記第1の案内情報を生成し、
前記第2の案内情報生成手段は、前記第2の地図情報データベースを用いて前記第2の案内情報を生成することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の案内システム。
【請求項5】
前記ネットワークを介して、前記端末装置を前記サーバと接続する通信装置を備え、
前記通信速度取得手段は、前記通信装置に応じて前記通信速度に関する情報を取得することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の案内システム。
【請求項6】
前記通信装置は、前記ネットワークから所定の識別情報を割り当てられ、
前記通信速度取得手段は、前記識別番号に応じて前記通信速度に関する情報を取得することを特徴とする請求項5に記載の案内システム。
【請求項7】
前記通信速度取得手段は、前記サーバと送受信する情報に付与されたタイムスタンプに基づいて、前記通信速度に関する情報を取得することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の案内システム。
【請求項8】
前記通信速度取得手段は、前記端末装置から前記サーバに情報を送信した時刻を示す前記タイムスタンプと、その情報を前記サーバが受信した時刻と、を比較して、前記通信速度に関する情報を取得することを特徴とする請求項7に記載の案内システム。
【請求項9】
前記処理設定手段は、
前記通信速度に関する情報に基づいて、前記案内要求が前記端末装置から前記サーバに到達し、前記第1の案内情報生成手段が前記第1の案内情報を生成し、前記第1の案内情報が前記サーバから前記端末装置に到達するのに要する第1の時間を算出し、
前記通信速度に関する情報に基づいて、前記第2の案内情報生成手段が前記第2の案内情報を生成するのに要する第2の時間を算出し、
前記第1の時間および前記第2の時間を比較して、前記第1の案内情報送信手段に前記第1の案内情報を生成させるか、前記第2の案内情報生成手段に前記第2の案内情報を生成させるか、を設定することを特徴とする請求項1に記載の案内システム。
【請求項10】
前記処理設定手段が前記第1の案内情報を生成するよう設定した場合でも、前記第2の案内情報生成手段は前記第2の案内情報を生成し、
前記案内情報提示手段は、前記案内情報受信手段が前記第1の案内情報を所定時間内に受信できない場合、前記第2の案内情報を提示することを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の案内システム。
【請求項11】
前記処理設定手段が前記第2の案内情報を生成するよう設定した場合でも、前記第1の案内情報生成手段は前記第1の案内情報を生成し、
前記案内情報提示手段は、前記第2の案内情報を提示した後に前記案内情報受信手段が前記第1の案内情報を受信すると、前記第2の案内情報に代えて前記第1の案内情報を提示することを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の案内システム。
【請求項12】
前記案内条件は、出発地および目的地を含み、
前記第1の案内情報生成手段および前記第2の案内情報生成手段は、前記出発地から前記目的地までの経路を探索し、前記第1の案内情報および前記第2の案内情報として前記出発地から前記目的地までの経路を示す経路情報をそれぞれ生成することを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載の案内システム。
【請求項13】
前記案内条件は、ユーザにより設定される施設検索条件を含み、
前記第1の案内情報生成手段および前記第2の案内情報生成手段は、前記施設検索条件に基づいて検索し、前記第1の案内情報および前記第2の案内情報として施設検索結果を示す施設情報をそれぞれ生成することを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載の案内システム。
【請求項14】
ネットワークを介して、第1の案内情報を生成する第1の案内情報生成手段を有するサーバと通信する案内装置であって、
ユーザから案内条件を含む案内要求を受け付ける案内要求受付手段と、
前記案内要求を前記サーバの前記第1の案内情報手段に送信する案内要求送信手段と、
前記案内条件に基づいて生成された前記第1の案内情報を受信する案内情報受信手段と、
前記案内条件に基づいて第2の案内情報を生成する第2の案内情報生成手段と、
前記サーバと通信可能な場合に、前記サーバとの通信速度に関する情報を取得する通信速度取得手段と、
前記通信速度に関する情報に応じて、前記第1の案内情報生成手段が前記第1の案内情報を生成するか、前記第2の案内情報生成手段が前記第2の案内情報を生成するか、を設定する処理設定手段と、
前記処理設定手段に基づいて生成された、前記第1の案内情報または前記第2の案内情報を提示する案内情報提示手段と、を有することを特徴とする案内装置。
【請求項15】
サーバと、前記サーバとネットワークを介して接続される端末装置とを備え、
前記サーバは、
前記端末装置から送信される、案内条件を含む案内要求を受信する案内要求受信手段と、
前記案内条件に基づいて第1の案内情報を生成する第1の案内情報生成手段と、
生成された前記第1の案内情報を前記端末装置に送信する案内情報送信手段と、
前記サーバと通信可能な場合に、前記端末装置との通信速度に関する情報を取得し、その情報を前記端末装置に送信する通信速度取得手段と、を有し、
前記端末装置は、
ユーザから前記案内条件を含む前記案内要求を受け付ける案内要求受付手段と、
前記案内要求を前記サーバに送信する案内要求送信手段と、
前記サーバから送信される前記第1の案内情報を受信する案内情報受信手段と、
前記案内条件に基づいて第2の案内情報を生成する第2の案内情報生成手段と、
前記サーバから送信される前記通信速度に関する情報に応じて、前記第1の案内情報生成手段が前記第1の案内情報を生成するか、前記第2の案内情報生成手段が前記第2の案内情報を生成するか、を設定する処理設定手段と、を有することを特徴とする案内システム。
【請求項16】
ネットワークを介して、端末装置とサーバとの通信が可能な場合に、前記サーバと前記端末装置との通信速度に関する情報を取得するステップと、
前記通信速度に関する情報に応じて、前記サーバが有する第1の案内情報生成手段が第1の案内情報を生成するか、前記端末装置が有する第2の案内情報生成手段が第2の案内情報を生成するか、を設定するステップと、
前記第1の案内情報を生成すると設定した場合、案内条件を含む案内要求を前記第1の案内情報生成手段に送信し、前記案内条件に基づいて前記第1の案内情報生成手段が前記案内情報を生成して前記端末装置に送信するステップと、
前記第2の案内情報を生成すると設定した場合、前記案内条件に基づいて前記第2の案内情報生成手段が前記案内情報を生成するステップと、を備えることを特徴とする案内方法。
【請求項17】
ネットワークを介して、端末装置とサーバとの通信が可能な場合に、前記サーバと前記端末装置との通信速度に関する情報を取得するステップと、
前記通信速度に関する情報に応じて、前記サーバが有する第1の案内情報生成手段が第1の案内情報を生成するか、前記端末装置が有する第2の案内情報生成手段が第2の案内情報を生成するか、を設定するステップと、
前記第1の案内情報を生成すると設定した場合、案内条件を含む案内要求を前記第1の案内情報生成手段に送信し、前記案内条件に基づいて前記第1の案内情報生成手段が前記案内情報を生成して前記端末装置に送信するステップと、
前記第2の案内情報を生成すると設定した場合、前記案内条件に基づいて前記第2の案内情報生成手段が前記案内情報を生成するステップと、をコンピュータに実行させる案内プログラム。
【請求項1】
サーバと、前記サーバとネットワークを介して接続される端末装置とを備え、
前記サーバは、
前記端末装置から送信される、ユーザが設定した案内条件を含む案内要求を受信する案内要求受信手段と、
前記案内条件に基づいて第1の案内情報を生成する第1の案内情報生成手段と、
生成された前記第1の案内情報を前記端末装置に送信する案内情報送信手段と、を有し、
前記端末装置は、
前記ユーザから前記案内条件を含む前記案内要求を受け付ける案内要求受付手段と、
前記案内要求を前記サーバに送信する案内要求送信手段と、
前記サーバから送信される前記第1の案内情報を受信する案内情報受信手段と、
前記案内条件に基づいて第2の案内情報を生成する第2の案内情報生成手段と、
前記サーバと通信可能な場合に、前記サーバとの通信速度に関する情報を取得する通信速度取得手段と、
前記通信速度に関する情報に応じて、前記第1の案内情報生成手段が前記第1の案内情報を生成するか、前記第2の案内情報生成手段が前記第2の案内情報を生成するか、を設定する処理設定手段と、
前記処理設定手段に基づいて生成された、前記第1の案内情報または前記第2の案内情報を提示する案内情報提示手段と、を有することを特徴とする案内システム。
【請求項2】
前記処理設定手段は、前記通信速度が所定値以上の場合は、前記第1の案内情報生成手段が前記第1の案内情報を生成し、前記第2の案内情報生成手段が前記通信速度が前記所定値未満の場合は前記第2の案内情報を生成するよう設定することを特徴とする請求項1に記載の案内システム。
【請求項3】
前記第1の案内情報生成手段は、前記第2の案内情報より詳細な前記第1の案内情報を生成することを特徴とする請求項1または2に記載の案内システム。
【請求項4】
前記サーバは、第1の地図情報データベースを記憶する第1の記憶手段を有し、
前記端末装置は、第2の地図情報データベースを記憶する第2の記憶手段を有し、
前記第1の地図情報データベースは、第2の地図情報データベースより情報量が多く、あるいは、情報が新しく、
前記第1の案内情報生成手段は、前記第1の地図情報データベースを用いて前記第1の案内情報を生成し、
前記第2の案内情報生成手段は、前記第2の地図情報データベースを用いて前記第2の案内情報を生成することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の案内システム。
【請求項5】
前記ネットワークを介して、前記端末装置を前記サーバと接続する通信装置を備え、
前記通信速度取得手段は、前記通信装置に応じて前記通信速度に関する情報を取得することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の案内システム。
【請求項6】
前記通信装置は、前記ネットワークから所定の識別情報を割り当てられ、
前記通信速度取得手段は、前記識別番号に応じて前記通信速度に関する情報を取得することを特徴とする請求項5に記載の案内システム。
【請求項7】
前記通信速度取得手段は、前記サーバと送受信する情報に付与されたタイムスタンプに基づいて、前記通信速度に関する情報を取得することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の案内システム。
【請求項8】
前記通信速度取得手段は、前記端末装置から前記サーバに情報を送信した時刻を示す前記タイムスタンプと、その情報を前記サーバが受信した時刻と、を比較して、前記通信速度に関する情報を取得することを特徴とする請求項7に記載の案内システム。
【請求項9】
前記処理設定手段は、
前記通信速度に関する情報に基づいて、前記案内要求が前記端末装置から前記サーバに到達し、前記第1の案内情報生成手段が前記第1の案内情報を生成し、前記第1の案内情報が前記サーバから前記端末装置に到達するのに要する第1の時間を算出し、
前記通信速度に関する情報に基づいて、前記第2の案内情報生成手段が前記第2の案内情報を生成するのに要する第2の時間を算出し、
前記第1の時間および前記第2の時間を比較して、前記第1の案内情報送信手段に前記第1の案内情報を生成させるか、前記第2の案内情報生成手段に前記第2の案内情報を生成させるか、を設定することを特徴とする請求項1に記載の案内システム。
【請求項10】
前記処理設定手段が前記第1の案内情報を生成するよう設定した場合でも、前記第2の案内情報生成手段は前記第2の案内情報を生成し、
前記案内情報提示手段は、前記案内情報受信手段が前記第1の案内情報を所定時間内に受信できない場合、前記第2の案内情報を提示することを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の案内システム。
【請求項11】
前記処理設定手段が前記第2の案内情報を生成するよう設定した場合でも、前記第1の案内情報生成手段は前記第1の案内情報を生成し、
前記案内情報提示手段は、前記第2の案内情報を提示した後に前記案内情報受信手段が前記第1の案内情報を受信すると、前記第2の案内情報に代えて前記第1の案内情報を提示することを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の案内システム。
【請求項12】
前記案内条件は、出発地および目的地を含み、
前記第1の案内情報生成手段および前記第2の案内情報生成手段は、前記出発地から前記目的地までの経路を探索し、前記第1の案内情報および前記第2の案内情報として前記出発地から前記目的地までの経路を示す経路情報をそれぞれ生成することを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載の案内システム。
【請求項13】
前記案内条件は、ユーザにより設定される施設検索条件を含み、
前記第1の案内情報生成手段および前記第2の案内情報生成手段は、前記施設検索条件に基づいて検索し、前記第1の案内情報および前記第2の案内情報として施設検索結果を示す施設情報をそれぞれ生成することを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載の案内システム。
【請求項14】
ネットワークを介して、第1の案内情報を生成する第1の案内情報生成手段を有するサーバと通信する案内装置であって、
ユーザから案内条件を含む案内要求を受け付ける案内要求受付手段と、
前記案内要求を前記サーバの前記第1の案内情報手段に送信する案内要求送信手段と、
前記案内条件に基づいて生成された前記第1の案内情報を受信する案内情報受信手段と、
前記案内条件に基づいて第2の案内情報を生成する第2の案内情報生成手段と、
前記サーバと通信可能な場合に、前記サーバとの通信速度に関する情報を取得する通信速度取得手段と、
前記通信速度に関する情報に応じて、前記第1の案内情報生成手段が前記第1の案内情報を生成するか、前記第2の案内情報生成手段が前記第2の案内情報を生成するか、を設定する処理設定手段と、
前記処理設定手段に基づいて生成された、前記第1の案内情報または前記第2の案内情報を提示する案内情報提示手段と、を有することを特徴とする案内装置。
【請求項15】
サーバと、前記サーバとネットワークを介して接続される端末装置とを備え、
前記サーバは、
前記端末装置から送信される、案内条件を含む案内要求を受信する案内要求受信手段と、
前記案内条件に基づいて第1の案内情報を生成する第1の案内情報生成手段と、
生成された前記第1の案内情報を前記端末装置に送信する案内情報送信手段と、
前記サーバと通信可能な場合に、前記端末装置との通信速度に関する情報を取得し、その情報を前記端末装置に送信する通信速度取得手段と、を有し、
前記端末装置は、
ユーザから前記案内条件を含む前記案内要求を受け付ける案内要求受付手段と、
前記案内要求を前記サーバに送信する案内要求送信手段と、
前記サーバから送信される前記第1の案内情報を受信する案内情報受信手段と、
前記案内条件に基づいて第2の案内情報を生成する第2の案内情報生成手段と、
前記サーバから送信される前記通信速度に関する情報に応じて、前記第1の案内情報生成手段が前記第1の案内情報を生成するか、前記第2の案内情報生成手段が前記第2の案内情報を生成するか、を設定する処理設定手段と、を有することを特徴とする案内システム。
【請求項16】
ネットワークを介して、端末装置とサーバとの通信が可能な場合に、前記サーバと前記端末装置との通信速度に関する情報を取得するステップと、
前記通信速度に関する情報に応じて、前記サーバが有する第1の案内情報生成手段が第1の案内情報を生成するか、前記端末装置が有する第2の案内情報生成手段が第2の案内情報を生成するか、を設定するステップと、
前記第1の案内情報を生成すると設定した場合、案内条件を含む案内要求を前記第1の案内情報生成手段に送信し、前記案内条件に基づいて前記第1の案内情報生成手段が前記案内情報を生成して前記端末装置に送信するステップと、
前記第2の案内情報を生成すると設定した場合、前記案内条件に基づいて前記第2の案内情報生成手段が前記案内情報を生成するステップと、を備えることを特徴とする案内方法。
【請求項17】
ネットワークを介して、端末装置とサーバとの通信が可能な場合に、前記サーバと前記端末装置との通信速度に関する情報を取得するステップと、
前記通信速度に関する情報に応じて、前記サーバが有する第1の案内情報生成手段が第1の案内情報を生成するか、前記端末装置が有する第2の案内情報生成手段が第2の案内情報を生成するか、を設定するステップと、
前記第1の案内情報を生成すると設定した場合、案内条件を含む案内要求を前記第1の案内情報生成手段に送信し、前記案内条件に基づいて前記第1の案内情報生成手段が前記案内情報を生成して前記端末装置に送信するステップと、
前記第2の案内情報を生成すると設定した場合、前記案内条件に基づいて前記第2の案内情報生成手段が前記案内情報を生成するステップと、をコンピュータに実行させる案内プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【公開番号】特開2012−242242(P2012−242242A)
【公開日】平成24年12月10日(2012.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−112610(P2011−112610)
【出願日】平成23年5月19日(2011.5.19)
【出願人】(500168811)株式会社ナビタイムジャパン (410)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年12月10日(2012.12.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年5月19日(2011.5.19)
【出願人】(500168811)株式会社ナビタイムジャパン (410)
【Fターム(参考)】
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