説明

案内情報生成装置、案内情報生成方法および案内情報生成プログラム

【課題】目的地点に行くために相応しい到着地点を案内する。
【解決手段】地点について電話番号と名称とを対応付けて記録した第1地点データベースにおいて、目的地の検索条件に合致する地点として検索された目的地点に対応付けられた電話番号と名称とを示す目的地点情報を前記検索サーバから取得し、電話番号と名称と位置とを対応付けて記録した第2地点データベースにおいて、前記目的地点情報が示す前記目的地点に対応付けられた電話番号と全部が一致する電話番号が対応付けられ、かつ、前記目的地点情報が示す前記目的地点に対応付けられた名称と少なくとも一部が一致する名称が対応付けられた地点を到着地点として特定し、前記到着地点までの経路を示す案内情報を生成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、案内情報生成装置、案内情報生成方法および案内情報生成プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
インターネット上の検索プロバイダによる検索結果を利用して、ナビゲーション装置に案内させる地点を特定する技術が提案されている。特許文献1では、ナビゲーション装置においてユーザから受け付けた検索キーワードに一致する地点が検索できなかった場合に、当該検索キーワードに関連する別の検索キーワードを検索プロバイダが取得し、当該別の検索キーワードに一致する地点をナビゲーション装置が再度を検索する技術が開示されている。インターネット上の検索プロバイダが検索に使用するデータベースは、ナビゲーション装置が備えるデータベースよりも膨大な量のデータを格納するため、検索プロバイダを利用することにより、ナビゲーション装置単独では検索できない地点も検索することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−256163号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、検索プロバイダの検索結果は、ナビゲーション装置が利用する情報として相応しくない場合がある。すなわち、検索プロバイダのデータベースには、道路と接続しない地点も多く登録されるため、検索プロバイダの検索結果に基づいて目的地を案内した場合に、目的地点までの経路を探索できなかったり、目的地点付近の道路上の地点であって車両を到着させるには相応しくない地点までの経路を案内してしまうという問題があった。
本発明は、前記課題にかんがみてなされたものであり、目的地点に行くために相応しい到着地点を案内することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記の目的を達成するため、本発明において、目的地点情報取得手段は、地点について電話番号と名称とを対応付けて記録した第1地点データベースにおいて、目的地の検索条件に合致する地点として検索された目的地点に対応付けられた電話番号と名称とを示す目的地点情報を取得する。到着地点特定手段は、地点について電話番号と名称と位置とを対応付けて記録した第2地点データベースにおいて、目的地点情報が示す目的地点に対応付けられた電話番号と全部が一致する電話番号が対応付けられ、かつ、目的地点情報が示す目的地点に対応付けられた名称と少なくとも一部が一致する名称が対応付けられた地点を到着地点として特定する。すなわち、目的地点情報が示す目的地点と、電話番号の全部が一致し、名称の少なくとも一部が一致する地点が到着地点として特定される。そして、案内情報生成手段は、到着地点までの経路を示す案内情報を生成する。
【0006】
以上の構成において、第1地点データベースにおいて検索された目的地点と、電話番号の全部が一致し、名称の少なくとも一部が一致する到着地点を第2地点データベースにおいて検索し、当該到着地点までの経路を案内させることができる。ここで、目的地点と電話番号の全部が一致する到着地点は、目的地点に対応する施設と独立した施設ではなく、目的地点に対応する施設の付属施設に対応する地点であると推定できる。目的地点に対応する施設から独立した施設であれば、個別の電話番号が付与されている可能性が高いからである。到着地点特定手段は、目的地点に対応付けられた名称と到着地点に対応付けられた名称とをそれぞれ単語単位や所定文字数単位で分割した構成文字列(構成文字)を生成し、当該構成文字列が一致するか否かの判定により、目的地点と到着地点に対応付けられた名称の少なくとも一部が一致するか否かを判定する。また、一般に、地点に対応付けられた名称は、固有名称や地点に対応する施設の属性や位置や方位等を組み合わせることにより形成され、ある施設に対応する地点に対応付けられた名称と、当該施設の付属施設に対応する地点に対応付けられた名称とは固有名称部分が一致する可能性が高い。従って、目的地点と到着地点とに対応付けられた名称の少なくとも一部が一致する場合には、到着地点が目的地点に対応する施設の付属施設に対応する地点であると推定できる。このように、目的地点に対応する施設の付属施設に対応する地点が到着地点として特定できるため、ユーザは、まず道路と接続された到着地点に到着してから、当該到着地点が付属する施設に対応する目的地点へ行くことができる。第2地点データベースにおいて案内する地点として相応しい地点を記録しておけば、第1地点データベースにおいて案内すべき地点として相応しくない地点が目的地点として検索された場合でも、地点として相応しい地点を到着地点として案内できる。以上のように第2地点データベースにおいて案内する地点として相応しい地点を記録しておけば、目的地点として案内することに特化した地点が記録された第1地点データベースをしなくてもよく、使用できる第1地点データベースの幅を拡げることができる。すなわち、第1地点データベースに記録された地点は、必ずしも案内する地点として相応しいことが検証なされていなくてもよい。
【0007】
一方、第2地点データベースに地点情報が記録される地点は案内すべき地点として相応しい地点であることが望ましく、例えば道路と接続された地点であってもよい。ここで、道路が接続する地点は、当該地点に接続する道路は車両が走行できる車道であってもよいし、自転車が走行可能な自転車道であってもよいし、歩行者が歩行可能な歩道であってもよいし、これらを組み合わせた道路であってもよい。すなわち、車両において案内を行わせる場合には、車両が到着地点に到着できるように車道が接続された到着地点を特定すればよい。また、歩行者への案内を行わせる場合には、歩行者が到着地点に到着できるように歩道が接続された到着地点を特定すればよい。すなわち、案内対象の移動手段によって移動できる道路が接続された地点を到着地点として特定することが望ましい。また、第2地点データベースに情報が記録される地点は、案内対象の移動手段によって到着するのに相応しい施設に対応する地点であることが望ましい。例えば、車両が到着地点に到着する場合には、当該到着地点に対応する施設に車両が進入でき、さらに当該施設内に駐停車するためのスペースが設けられていることが望ましい。すなわち、車両のように到着地点にて駐停車する必要がある移動手段のための案内を行う場合には、駐停車施設に対応する地点を到着地点として案内するのが望ましい。案内対象の移動手段によって到着するのに相応しい施設に対応する地点についての情報を記録した第2地点データベースを用意しておけば、案内対象の移動手段によって到着するのに相応しい到着地点までの経路を案内させることができる。
【0008】
上述したように、第1地点データベースに記録された地点は必ずしも案内する地点として相応しいことが検証なされていなくてもよいため、第1地点データベースは特定の交通手段(地点が接続する道路を通行可能な交通手段)に特化したデータベースである必要はなく、例えばインターネット上の検索サーバが管理する汎用的な検索データベースを第1地点データベースとすることができる。インターネット上の第1地点データベースを利用することにより、膨大な数の地点のなかから検索条件に対応する目的地点を検索できる。また、第1地点データベースにおいて道路との接続が確認された上で地点が登録される必要がないため、第1地点データベースは不特定のユーザ(道路情報を持たないユーザも含む)によって地点が登録され得る共有データベースであってもよい。
【0009】
到着地点特定手段は、少なくとも名称と電話番号とに基づいて到着地点を特定すればよく、地点に対応付けられた他の情報に基づいて到着地点を特定してもよい。例えば、地点に対応付けられた住所や郵便番号等が一致するか否かも考慮して到着地点を特定してもよい。また、電話番号の全部と名称の一部が一致する場合には、電話番号の全部や名称の一部に対応する文字の文字コードが一致する場合に限られず、文字コードが異なるが文字の意味が実質的に同義である場合も含み得る。例えば、アルファベットの大文字と小文字とが相違している場合でも一致するとしてもよいし、平仮名と片仮名が異なる場合でも一致するとしてもよいし、漢字と平仮名が変換可能な関係にある場合でも一致するとしてもよい。また、目的地点と到着地点に対応付けられた名称の少なくとも一部が一致する場合には、目的地点と到着地点に対応付けられた名称の一部同士が一致する場合、目的地点に対応付けられた名称の全部と到着地点に対応付けられた名称の一部が一致する場合、目的地点に対応付けられた名称の一部と到着地点に対応付けられた名称の全部が一致する場合、目的地点と到着地点に対応付けられた名称の全部同士が一致する場合が含まれる。
【0010】
本発明の案内情報生成装置は、単独の装置であってもよいし、複数の装置によって構成されてもよい。例えば、案内情報生成装置を構成するすべての手段がナビゲーション装置等の車載器に備えられてもよい。すなわち、車載器が第1地点データベースと第2地点データベースとを記録する記録媒体を備え、車載器が第1地点データベースと第2地点データベースによる検索を順次行ってもよい。第1地点データベースと第2地点データベースとを車載器において個別に管理できるため、例えば第1地点データベースの更新頻度と第2地点データベースの更新頻度とを異ならせることができる。例えば、第1地点データベースはインターネット等における検索傾向の変化等に対応した更新頻度とし、第2地点データベースは道路工事の頻度等に応じた更新頻度としてもよい。また、上述のように検索サーバが第1地点データベースによる検索を行い、車載器が第2地点データベースによる検索を行って案内情報を生成してもよい。また、検索サーバと車載器との間に、案内サーバが介在してもよい。すなわち、検索サーバによる第1地点データベースの検索により得られた目的地点情報に基づいて案内サーバが案内情報を生成し、当該案内情報を車載器に送信してもよい。このようにしても、車載器において案内情報に基づいて到着地点までの経路を案内させることができる。さらに、案内情報生成装置を構成する各手段は、車載器と案内サーバとに分散して備えられてもよい。例えば、案内サーバが到着地点を特定し、車載器が当該到着地点までの経路を示す案内情報を生成してもよい。
【0011】
到着地点特定手段は、第2地点データベースにおいて、目的地点に対応付けられた電話番号と全部が一致する電話番号が対応付けられ、目的地点に対応付けられた名称と少なくとも一部が一致する名称が対応付けられた地点であって、さらに目的地点の位置から所定距離以内の位置が対応付けられた地点を到着地点として特定してもよい。これにより、目的地点と到着地点とが所定距離以内であることが保証できる。例えば、案内情報生成装置が車両にて案内を行わせるための案内情報を生成する場合には、到着地点としての駐車場等から徒歩でユーザが目的地点に行くことが想定されるため、目的地点と到着地点とが所定期間内に歩行可能な距離に応じた所定距離以内であることが望ましい。また、目的地点から所定距離以内の到着地点を特定することにより、目的地点とは無関係の地点が到着地点として誤特定されることが防止できる。
【0012】
また、案内情報生成手段は、到着地点までの経路のみを案内する案内情報を生成してもよいし、到着地点までの経路とともに目的地点の位置を案内させる案内情報を生成してもよい。これにより、ユーザは到着地点から目的地点との位置関係を認識できる。また、目的地点の位置を案内することにより、ユーザの意図通りの目的地点が案内されていることを認識できる。例えば、目的地点に対応する施設に付属する駐車場に対応する到着地点までの経路のみが案内された場合、当該経路の終点としての到着地点の位置を認識できるが、当該到着地点がユーザの意図通りの目的地点に行くためのものであるか否かが疑わしいと感じる場合も生じ得る。これに対して、目的地点の位置も案内しておけば、意図通りの目的地点に行くための駐車場までの経路が案内されていることが認識できる。
また、案内情報生成手段は、表示により到着地点までの経路を示す案内情報を生成してもよいし、音声により到着地点までの経路を示す案内情報を生成してもよい。
【0013】
なお、本発明のように、目的地点情報に基づいて特定した到着地点までの経路を示す案内情報を生成する手法は、この処理を行う方法やプログラムとしても適用可能である。また、本発明の手法を適用した案内情報生成装置、方法、プログラムは、単独の装置として実現される場合もあれば、複数の装置として実現される場合もある。また、一部がソフトウェアであり一部がハードウェアであったりするなど、適宜、変更可能である。さらに、案内情報生成装置を制御するプログラムの記録媒体としても発明は成立する。むろん、そのソフトウェアの記録媒体は、磁気記録媒体であってもよいし光磁気記録媒体であってもよいし、今後開発されるいかなる記録媒体においても全く同様に考えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】目的地点案内システムを示すブロック図である。
【図2】(2A),(2B)は目的地点案内処理のフローチャートである。
【図3】目的地案内画面を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
ここでは、下記の順序に従って本発明の実施の形態について説明する。
(1)目的地点案内システムの構成:
(2)目的地点案内処理:
(3)他の実施形態:
【0016】
(1)目的地点案内システムの構成:
まず、目的地点案内システム1のハードウェア構成について説明する。図1は、本実施形態にかかる目的地点案内システム1の構成を示すブロック図である。目的地点案内システム1は、案内サーバ10と検索サーバ20と車載器としてのナビゲーション装置30とを含む。ナビゲーション装置30は図示しない車両に備えられており、車両に備えられたナビゲーション装置30と案内サーバ10とが双方向通信する。図示しないが車両およびナビゲーション装置30は複数対存在し得る。案内サーバ10と検索サーバ20とは双方向通信する。なお、本実施形態において、案内対象とする移動手段は車両である。
【0017】
案内サーバ10と検索サーバ20とナビゲーション装置30とは、それぞれ制御部11,21,31と通信部12,22,32と記録媒体13,23,33とを備える。制御部11,21,31はそれぞれ図示しないCPU,ROM,RAMを備え、ROMや記録媒体13,23,33に記録されたプログラムデータをRAMに展開して各種プログラムを実行する。案内サーバ10の通信部12とナビゲーション装置30の通信部32とは、例えば電波を用いた無線通信手段により双方向通信を実現する。なお、通信部32はナビゲーション装置30に備えられてもよいし、ナビゲーション装置30と通信する携帯電話等の別装置によって構成されてもよい。案内サーバ10の通信部12と検索サーバ20の通信部22とは、例えばインターネットを介して双方向通信を実現する。
【0018】
次に、案内サーバ10のソフトウェア構成について説明する。図1に示すように、案内サーバ10の制御部11は位置情報提供プログラム110を実行する。位置情報提供プログラム110は、第1検索条件情報送信部110aと目的地点情報取得部110bと到着地点特定部110cと位置情報送信部110dとを含む。
【0019】
第1検索条件情報送信部110aは、目的地の検索条件を示す検索条件情報CIを検索サーバ20に送信する機能を制御部11に実行させるためのモジュールである。すなわち、第1検索条件情報送信部110aの機能により制御部11は、図1に示すように検索条件情報CIをナビゲーション装置30から受信すると、当該検索条件情報CIを検索サーバ20に送信する。目的地の検索条件は、ナビゲーション装置30がユーザから受け付けた単数または複数の検索キーワードである。
【0020】
目的地点情報取得部110bは、地点について電話番号と名称とを対応付けて記録した第1地点データベースにおいて、目的地の検索条件に合致する地点として検索された目的地点に対応付けられた電話番号と名称とを示す目的地点情報を取得する機能を制御部11に実行させるためのモジュールである。具体的に、目的地点情報取得部110bの機能により制御部11は、検索条件に基づいて検索サーバ20が検索した地点である目的地点に対応付けられた電話番号と名称とを示す目的地点情報を検索サーバ20から取得する。すなわち、目的地点情報取得部110bの機能により制御部11は、図1に示すように検索条件情報CIの返答として目的地点情報DIを検索サーバ20から受信する。この目的地点情報DIは、検索条件情報CIが示す検索条件に基づいて検索サーバ20が検索した目的地点に対応付けられた電話番号と名称と位置とを少なくとも示す。
【0021】
到着地点特定部110cは、地点について電話番号と名称と位置とを対応付けて記録した到着地点DB(第2地点データベース)13aにおいて、目的地点情報DIが示す目的地点に対応付けられた電話番号と全部が一致する電話番号が対応付けられ、目的地点情報が示す目的地点に対応付けられた名称と少なくとも一部が一致する名称が対応付けられ、かつ、目的地点情報DIが示す目的地点の位置から所定距離以内の位置が対応付けられた地点を到着地点として特定する機能を制御部11に実行させるためのモジュールである。ここで、到着地点DB13aは、案内する地点として相応しい地点として、道路が接続する地点のそれぞれについて少なくとも地点に対応付けられた名称と電話番号と位置とを対応付けて記録したデータベースである。なお、到着地点DBに情報が記録される地点は、車両が走行できる道路と接続された地点であり、かつ、車両が到着するのに相応しい施設、すなわち車両が外部の道路から内部へと進入でき、さらに内部に駐停車するためのスペースが設けられる施設内の地点である。本実施形態では、駐車場や降車場内の地点に関する情報が到着地点DBに記録される。本実施形態において、所定距離は、標準的な速度(4km/時)で歩行した場合に15分で歩行できる距離(1km)とする。
【0022】
到着地点特定部110cの機能により制御部11は、到着地点DB13aを参照することにより、目的地点情報DIが示す目的地点に対応付けられた電話番号と全部が一致する電話番号が対応付けられ、目的地点情報が示す目的地点に対応付けられた名称と少なくとも一部が一致する名称が対応付けられ、かつ、目的地点情報DIが示す目的地点の位置から所定距離以内の位置が対応付けられた地点を検索し、当該検索された地点を到着地点として特定する。すなわち、目的地点と到着地点とは、互いに電話番号の全部が一致し、互いに名称の一部が一致し、かつ、互いに所定距離以内の位置が対応付けられる。
【0023】
位置情報送信部110dは、目的地点の位置と、到着地点の位置とを示す位置情報PIを生成し、当該位置情報PIをナビゲーション装置30に送信する機能を制御部11に実行させるモジュールである。すなわち、位置情報送信部110dの機能により制御部11は、目的地点情報DIが示す目的地点の位置と、到着地点DBにて到着地点に対応付けられた位置とを取得し、これらの位置を示す位置情報PIを生成し、ナビゲーション装置30に送信する。
【0024】
次に、検索サーバ20のソフトウェア構成について説明する。図1に示すように、検索サーバ20の制御部21は検索プログラム210を実行する。検索プログラム210は、目的地点情報送信部210aを含む。目的地点情報送信部210aの機能により制御部21は、案内サーバ10から検索条件情報CIを受信し、検索条件情報CIが示す検索条件(検索キーワード)に一致する目的地点を検索する。検索サーバ20の記録媒体23には目的地点DB(第1地点データベース)23aが記録されており、制御部21は、当該目的地点DB23aを参照することにより目的地点を検索する。目的地点DB23aにおいては、車両が走行できる道路と接続する地点のみならず、車両が走行できるいずれの道路とも接続しない地点についても少なくとも位置と名称と電話番号とキーワードとが対応付けて記録されている。キーワードとは、地点に関連するインターネット上の記述(地点に関する記述がなされたWEBページにおける記述等)から抽出された文字列(文字)である。
【0025】
目的地点情報送信部210aの機能により制御部21は、目的地点DB23aにおいて、検索条件の単数または複数の検索キーワードと一致するキーワードが対応付けられた目的地点を検索する。目的地点情報送信部210aの機能により制御部21は、検索した目的地点に対応づけられた位置と名称と電話番号とを目的地点DB23aから取得し、当該位置と名称と電話番号とを示す目的地点情報を生成し、案内サーバ10へ送信する。なお、本実施形態において検索サーバ20は、いわゆるインターネット検索プロバイダが管理するサーバであり、到着地点DB13aよりも遙かに大きいデータ量の目的地点DB23aを記録する。目的地点DB23aにおいては到着地点DB13aよりも地点が細分化されており、細分化された地点ごとに詳細な位置が記録されている。
【0026】
次に、ナビゲーション装置30のソフトウェア構成について説明する。図1に示すように、ナビゲーション装置30の制御部31はナビゲーションプログラム310を実行する。ナビゲーションプログラム310は、第2検索条件情報送信部310aと案内情報生成部310bと案内制御部310cとを含む。第2検索条件情報送信部310aは、検索条件をユーザから受け付け、当該検索条件を示す検索条件情報CIを案内サーバ10へ送信する機能を制御部31に実行させるモジュールである。第2検索条件情報送信部310aの機能により制御部31は、図示しない入力装置を介してユーザから検索条件としての検索キーワードの入力を受け付け、当該検索条件を示す検索条件情報CIを生成する。
【0027】
案内情報生成部310bは、到着地点までの経路を示す案内情報GIを生成する機能を制御部31に実行させるためのモジュールである。すなわち、案内情報生成部310bの機能により制御部31は、記録媒体33に記録された地図情報33aを参照することにより、車両の現在位置から到着地点の位置までを接続する経路を公知の経路探索手法により探索し、当該経路を示す案内情報GIを生成する。なお、地図情報33aにおいては、道路に対応するリンクを特定するリンクデータと、リンクの接続点を示すノードを特定するノードデータとが含まれる。また、車両の現在位置は、図示しないGPS受信部や車速センサからの出力信号等に基づいて特定される。案内情報生成部310bの機能により制御部31は、車両の現在位置から到着地点の位置までを接続する経路と目的地点の位置とを示す案内情報GIを生成する。
【0028】
案内制御部310cは、案内情報GIに基づいて到着地点までの経路と目的地点の位置とを案内させる機能を制御部31に実行させるモジュールである。すなわち、案内制御部310cの機能により制御部31は、地図情報33aに基づいて図示しない表示装置に地図を表示させるとともに、当該地図上において車両の現在位置から到着地点の位置までの経路と目的地点の位置とを表示させる。なお、経路の終点を表示することにより、到着地点の位置は実質的に表示されることとなる。
【0029】
以上の構成において、検索サーバ20によって検索された目的地点と、電話番号の全部が一致し、名称の少なくとも一部が一致し、かつ、道路と接続する到着地点までの経路を案内させることができる。すなわち、検索サーバ20によって検索された目的地点が道路と接続しない地点であったとしても、道路と接続し、到着可能な到着地点までの経路を案内させることができる。ここで、目的地点と電話番号の全部が一致する到着地点は、目的地点に対応する施設と独立した施設ではなく、目的地点に対応する施設の付属施設に対応する地点であると推定できる。目的地点に対応する施設から独立した施設であれば、個別の電話番号が付与されている可能性が高いからである。
【0030】
また、一般に、地点に対応付けられた名称は、固有名称や地点に対応する施設の属性や位置や方位等を組み合わせることにより形成され、ある施設に対応する地点に対応付けられた名称と、当該施設の付属施設に対応する地点に対応付けられた名称とは固有名称部分が一致する可能性が高い。従って、目的地点と到着地点とに対応付けられた名称の少なくとも一部が一致する場合には、到着地点が目的地点に対応する施設の付属施設に対応する地点であると推定できる。目的地点に対応する施設の付属施設に対応する地点が到着地点として特定できるため、ユーザは、まず道路と接続された到着地点に到着してから、目的地点へ行くことができる。
【0031】
さらに、到着地点特定部110cの機能により制御部11は、地点DB13aにおいて、目的地点に対応付けられた電話番号と全部が一致する電話番号が対応付けられ、目的地点に対応付けられた名称と少なくとも一部が一致する名称が対応付けられた地点であって、さらに目的地点の位置から所定距離以内の位置が対応付けられた地点を到着地点として特定する。これにより、目的地点と到着地点とが所定距離以内であることが保証できる。本実施形態のように15分以内に歩行可能な距離を所定距離とすることにより、目的地点まで歩行するのに15分よりも長い期間を要する到着地点までの経路が案内されることが防止できる。また、目的地点から所定距離以内の到着地点を特定することにより、目的地点とは無関係の地点が到着地点として誤特定されることが防止できる。
【0032】
また、案内情報生成部310bの機能により制御部31は、到着地点までの経路とともに目的地点の位置を案内させる案内情報GIを生成する。これにより、ユーザは到着地点から目的地点との位置関係を認識できる。本実施形態では、検索サーバ20が目的地点を検索するために参照する目的地点DB23aが目的地点の位置を詳細に特定するため、ユーザは到着地点から目的地点との位置関係を詳細に認識できる。また、目的地点の位置を案内することにより、ユーザの意図通りの目的地点が案内されていることを認識できる。例えば、目的地点の駐車場としての到着地点までの経路のみが案内された場合、当該到着地点の位置を認識できるが、当該到着地点がユーザの意図通りの目的地点に行くためのものであるか否かが疑わしいと感じる場合も生じ得る。これに対して、目的地点の位置も案内しておけば、意図通りの目的地点に行くための駐車場までの経路が案内されていることが認識できる。
【0033】
(2)目的地点案内処理:
図2Aは目的地点案内処理のうちナビゲーション装置30が実行する処理のフローチャートであり、図2Bは目的地点案内処理のうち案内サーバ10が実行する処理のフローチャートである。まず、図2Aに示すように第2検索条件情報送信部310aの機能によりナビゲーション装置30の制御部31は、図示しない入力装置を介してユーザから検索条件としての検索キーワードの入力を受け付け、当該検索条件を示す検索条件情報CIを案内サーバ10へ送信する(S110)。ここでは、検索条件として検索キーワード"XY公園"が受け付けられた場合を例に挙げて説明する。検索条件情報CIを送信すると、制御部31は、検索条件情報CIの返答として案内サーバ10から位置情報PIを受信するまで待機する(S120)。
【0034】
図2Bに示す案内サーバ10の処理は、案内サーバ10がナビゲーション装置30から検索条件情報CIを受信したことをトリガーとして開始する。なお、案内サーバ10の処理が実行される期間において、ナビゲーション装置30は位置情報PIを受信するまで待機することとなる(S120)。案内サーバ10がナビゲーション装置30から検索条件情報CIを受信すると、第1検索条件情報送信部110aの機能により案内サーバ10の制御部11は、当該検索条件情報CIを検索サーバ20に送信する(S210)。次に、目的地点情報取得部110bの機能により制御部11は、検索条件情報CIの返答として目的地点情報DIを検索サーバ20から受信するまで待機する(S220)。
【0035】
案内サーバ10が検索条件情報CIを検索サーバ20に送信すると(S210)、目的地点情報送信部210aの機能により検索サーバ20の制御部21は、検索条件情報CIが示す検索条件に一致する目的地点を検索する。目的地点情報送信部210aの機能により制御部21は、検索条件の検索キーワードに一致するキーワードが対応付けられた地点を目的地点DB23aにて検索する。目的地点を検索すると、目的地点情報送信部210aの機能により制御部21は、検索した目的地点に対応付けられた電話番号と名称と位置とを少なくとも示す目的地点情報DIを生成し、当該目的地点情報DIを案内サーバ10に送信する。なお、本実施形態において、目的地点情報送信部210aの機能により制御部21は、検索キーワードに一致するキーワードが対応付けられた地点が複数検索された場合には、当該検索された地点のうち最も選択頻度の高い地点を目的地点とする。
【0036】
選択頻度は、検索サーバ20が以下の統計処理を行うことにより予め得られている。本実施形態の検索サーバ20は、インターネット上に設けられたいわゆる検索プロバイダであり、インターネット上の多数のクライアント端末(PC,PDA,携帯電話等)からの要求に応じて地図検索サービスを提供する。この地図検索サービスでは、検索サーバ20は、クライアント端末から指定された検索キーワードに一致するキーワードに対応付けられた地点を目的地点DB23aにて検索する。検索サーバ20は、当該検索した地点の位置を示すマーカを地図上に表示させるための情報をクライアント端末に送信する。検索キーワードに一致するキーワードが対応付けられた地点が複数検索された場合、検索サーバ20は、これらの地点のそれぞれについて、マーカを表示させるための情報をクライアント端末に送信する。そして、クライアント端末にてマーカが選択されると、検索サーバ20は、当該マーカに対応する地点が選択されたとして、当該地点に対応付けられたWEBページのURLをクライアント端末に送信する。検索サーバ20は、検索キーワードごとに、地点が選択された頻度を選択頻度として統計している。クライアント端末においてユーザは、地図上にて位置を確認しながらマーカを選択するため、ユーザが意図した検索対象の位置としての信憑性の高い位置や、ユーザの注意を惹く位置に表示されたマーカに対応する地点ほど選択頻度が高くなる。従って、不正確な位置が対応付けられた地点の選択頻度は低くなる。また、ユーザが意図した検索対象が地図上にてある程度広い領域を占め、当該領域内に複数のマーカが表示される場合、検索対象の象徴的な位置に表示されたマーカに対応する地点ほど選択頻度が高くなる。
【0037】
図2BのS220において案内サーバ10は目的地点情報DIを受信すると、到着地点特定部110cの機能により制御部11は、到着地点を特定し、到着地点が特定できたか否かを判定する(S230)。すなわち、到着地点特定部110cの機能により制御部11は、到着地点DB13aを参照することにより、目的地点情報DIが示す目的地点に対応付けられた電話番号と全部が一致する電話番号が対応付けられた地点を検索する。さらに、到着地点特定部110cの機能により制御部11は、すでに検索された地点のなかから、目的地点情報DIが示す目的地点に対応付けられた名称と一部が一致する名称が対応付けられた地点を検索する。ここでは、目的地点情報DIが示す目的地点に対応付けられた名称と、到着地点DB13aに記録された地点に対応付けられた名称とをそれぞれ単語単位で分割した構成文字列(構成文字)を生成し、当該構成文字列の少なくとも一つが一致する場合には名称の一部が一致することとする。検索キーワード"XY公園"を指定した場合には、文字列"XY","公園"の少なくとも一方を構成文字列とする名称が対応付けられた地点が検索される。さらに、到着地点特定部110cの機能により制御部11は、すでに検索された地点のなかから、到着地点DB13aを参照することにより、目的地点情報DIが示す目的地点に対応付けられた名称と一部が一致する名称が対応付けられた地点を検索する。そして、到着地点特定部110cの機能により制御部11は、地点が一つも検索できなかった場合には、到着地点が特定できなかったと判定する。一方、到着地点特定部110cの機能により制御部11は、地点が一つでも検索できた場合には、到着地点が特定できたと判定する。
【0038】
ステップS230にて到着地点が特定できなかったと判定された場合、位置情報送信部110dの機能により制御部11は、目的地点情報DIが示す目的地点の位置を取得し、当該位置を示す位置情報PIを生成する(S240)。一方、ステップS230にて到着地点が特定できたと判定された場合、位置情報送信部110dの機能により制御部11は、目的地点情報DIが示す目的地点の位置と到着地点DBに記録された到着地点の位置とを取得し、これらの位置を示す位置情報PIを生成する(S250)。なお、複数の到着地点が特定された場合には、目的地点情報DIが示す目的地点に対応付けられた名称と一致度が最も高い名称が対応付けられた到着地点の位置と目的地点情報DIが示す目的地点の位置とを示す位置情報PIを生成する。名称の一致度は、名称の全構成文字列(構成文字)のうち一致する構成文字列(構成文字)の比率等としてもよい。また、到着地点に施設の属性が対応付けられている場合には、複数の到着地点のうち駐車場や降車場等の施設の属性が対応付けられた到着地点の位置と目的地点の位置とを示す位置情報PIを生成してもよい。
そして、位置情報送信部110dの機能により制御部11は、ステップS240またはステップS250にて生成した位置情報PIをナビゲーション装置30に送信する(S260)。
【0039】
図2AのステップS120においてナビゲーション装置30が位置情報PIを受信すると、案内情報生成部310bの機能により制御部31は、記録媒体33に記録された地図情報33aを参照することにより、車両の現在位置から到着地点の位置までを接続する経路を示す案内情報GIを生成する。なお、ステップS230にて到着地点が特定できなかったと判定された場合、位置情報PIに基づいて到着地点の位置を特定することができない。この場合には、案内情報生成部310bの機能により制御部31は、記録媒体33に記録された地図情報33aを参照することにより、目的地点の位置から最も近い道路上の地点までの経路を探索し、当該経路を示す案内情報GIを生成する。そして、案内制御部310cの機能により制御部31は、地図情報33aに基づいて図示しない表示装置に地図を表示させるとともに、当該地図上において車両の現在位置から到着地点の位置までを接続する経路と目的地点の位置とを車両に備えられた図示しない表示装置にて表示させる。
【0040】
図3は、表示装置に表示された地図を示す図である。図3の例は、ステップS230にて到着地点が特定できた場合に表示された地図である。図3の地図において、目的地点の位置を示す位置マーカP1と、到着地点の位置を示す位置マーカP2と、車両の現在位置を示す車両マーカCと、現在位置から到着地点の位置までの経路を示す経路表示Rとが示されている。同図の例では、名称が"XY公園"である目的地点に対して、名称が"XY公園東駐車場"である到着地点が特定されている。名称の"XY公園東駐車場"は、"XY"と"公園"と"東"と"駐車場"の各構成文字列(構成文字)によって構成されるが、これらのうち"XY"と"公園"とが目的地点に対応付けられた名称の構成文字列(構成文字)と一致する。"XY公園"と"XY公園東駐車場"のように一方が他方に付属する施設に対応する地点である場合、名称を構成する構成文字列(構成文字)のうち固有名称の部分については少なくとも一致する可能性が高い。また、到着地点としての"XY公園東駐車場"には独立した電話番号が対応付けられておらず、当該"XY公園東駐車場"が付属する"XY公園"と全部が一致する電話番号が対応付けられている。
【0041】
ところで、"XY公園"は車両が走行可能な内部通路を有さず、外部の道路と接続されていない。従って、"XY公園"に対して直接接続する経路を案内(探索)することはできない。これに対して、"XY公園東駐車場"は駐車場であり、外部の道路と内部通路とが接続する。従って、経路を"XY公園東駐車場"まで接続させることができ、"XY公園"に付属し、かつ、車両が到着可能な"XY公園東駐車場"までの経路を案内させることができる。また、目的地点の位置から所定距離(1km)よりも遠い位置の地点は到着地点として特定されないため、標準的な速度で歩行した場合に目的地点へ到達するための所要期間が15分以内となることが保証できる。
【0042】
さらに、図3の地図においては、"XY公園東駐車場"の位置を示す位置マーカP2ともに、"XY公園"の位置を示す位置マーカP1が表示されるため、これらの相対位置関係に基づいて、ユーザが車両を"XY公園東駐車場"に駐車させた後に向かうべき方向を認識できる。また、"XY公園東駐車場"の位置を示す位置マーカP2のみが表示された場合、ユーザの意図通りに"XY公園"が検索されたか否かが疑わしく感じられる場合も生じ得るが、"XY公園"の位置を示す位置マーカP1も表示することにより、意図通りの"XY公園"に行くためにまず"XY公園東駐車場"に到着すべきことを認識できる。さらに、検索サーバ20は、クライアント端末から検索キーワード"XY公園"が指定された場合の選択頻度が最も高い地点を目的地点とするため、多くのユーザが検索対象である"XY公園"の位置として認識する位置が対応付けられた地点が目的地点とされる。例えば、"XY公園"に象徴的な建物(図3の地図上の表示Bが対応)が存在する場合には、"XY公園"内に他の地点が存在していても、当該建物の位置に対応付けられた地点の選択頻度が最も高くなる。すなわち、"XY公園"の位置を示す位置マーカP1は、地図上における"XY公園"の表示領域内において"XY公園"を象徴的に表す位置に表示され、ユーザは意図した目的地が検索されたことを容易に認識できる。
【0043】
なお、ステップS230にて到着地点が特定できなかった場合には、案内情報生成部310bの機能により制御部31は、目的地点の位置から最も近い道路上の地点(図3の終点マーカV)までの経路を案内する。
【0044】
(3)他の実施形態:
本発明の案内情報生成装置は単独の装置であってもよく、例えば案内サーバ10が実行する各モジュール110a〜110dをナビゲーション装置30にて実行してもよい。すなわち、ナビゲーション装置30が検索条件情報CIを直接検索サーバ20に送信し、その返答として得られた目的地点情報DIに基づいてナビゲーション装置30が到着地点を特定してもよい。また、前記実施形態において、案内サーバ10において、到着地点までの経路を示す案内情報GIを生成し、当該案内情報GIをナビゲーション装置30に送信してもよい。また、到着地点特定部110cの機能により制御部11は、車両を案内するために車道が接続する到着地点を特定したが、歩行者への案内を行わせるために歩道が接続する到着地点を案内してもよい。
【0045】
到着地点特定部110cの機能により制御部11は、地点DB13aにおいて、目的地点に対応付けられた電話番号と全部が一致する電話番号が対応付けられ、目的地点に対応付けられた名称と少なくとも一部が一致する名称が対応付けられた地点を到着地点として特定すればよく、必ずしも目的地点と到着地点とが所定距離以内であること検証しなくてもよい。電話番号が全部一致する場合、目的地点と到着地点とが所定距離以内であることを検証せずとも、目的地点と到着地点とが近くに存在する可能性が高いからである。
【0046】
到着地点特定部110cの機能により制御部11は、少なくとも名称と電話番号とに基づいて到着地点を特定すればよく、地点に対応付けられた他の情報に基づいて到着地点を特定してもよい。例えば、地点に対応付けられた住所や郵便番号等が一致するか否かも考慮して到着地点を特定してもよい。また、電話番号が全部と名称の一部が一致する場合には、電話番号が全部や名称の一部に対応する文字の文字コードが一致する場合に限られず、文字コードが異なるが文字の意味が実質的に同義である場合も含み得る。例えば、アルファベットの大文字と小文字とが相違している場合でも一致するとしてもよいし、平仮名と片仮名が異なる場合でも一致するとしてもよいし、漢字と平仮名が変換可能な関係にある場合でも一致するとしてもよい。なお、目的地点と到着地点に対応付けられた名称の少なくとも一部が一致する場合には、目的地点と到着地点に対応付けられた名称の一部同士が一致する場合、目的地点に対応付けられた名称の全部と到着地点に対応付けられた名称の一部が一致する場合、目的地点に対応付けられた名称の一部と到着地点に対応付けられた名称の全部が一致する場合、目的地点と到着地点に対応付けられた名称の全部同士が一致する場合が含まれる。
【0047】
案内情報生成部310bの機能により制御部31は、到着地点までの経路のみを案内する案内情報GIを生成してもよく、必ずしも目的地点の位置も案内させる案内情報を生成しなくてもよい。到着地点の近くまでユーザを案内することができれば、目的地点の位置を案内せずとも、ユーザが現実の視界にて目的地点を認識できるからである。また、案内情報生成部310bの機能により制御部31は、音声により到着地点までの経路を示す案内情報GIを生成してもよい。
【0048】
すなわち、ナビゲーション装置30が目的地点DB(第1地点データベース)23aと到着地点DB(第2地点データベース)13aとを記録媒体33に記録し、ナビゲーション装置30が目的地点DB23aと到着地点DB13aによる検索を順次行ってもよい。すなわち、ナビゲーション装置30の制御部31が図1に示したすべてのモジュール(110a〜110d,210a,310a〜310c)を実行してもよい。なお、検索条件情報CIと目的地点情報DIと案内情報GIとは、ナビゲーション装置30内のモジュール間で送受信されることとなる。この場合、目的地点DB23aと到着地点DB13aとをナビゲーション装置30において個別に管理できるため、例えば目的地点DB23aと到着地点DB13aの更新頻度とを異ならせることができる。例えば、目的地点DB23aはインターネット等における検索傾向の変化等に対応した更新頻度とし、到着地点DB13aは道路工事の頻度等に応じた更新頻度としてもよい。
【符号の説明】
【0049】
1…目的地点案内システム、10…案内サーバ、20…検索サーバ、30…ナビゲーション装置、11,21,31…制御部、12,22,32…通信部、13,23,33…記録媒体、13a…到着地点DB、23a…目的地点DB、33a…地図情報、110…位置情報提供プログラム、110a…検索条件情報送信部、110b…目的地点情報取得部、110c…到着地点特定部、110d…位置情報送信部、210…検索プログラム、210a…目的地点情報送信部、310…ナビゲーションプログラム、310a…検索条件情報送信部、310b…案内情報生成部、310c…案内制御部、P1,P2…位置マーカ,CI…検索条件情報、DI…目的地点情報、GI…案内情報、B…表示、C…車両マーカ、V…終点マーカ。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
地点について電話番号と名称とを対応付けて記録した第1地点データベースにおいて、目的地の検索条件に合致する地点として検索された目的地点に対応付けられた電話番号と名称とを示す目的地点情報を取得する目的地点情報取得手段と、
地点について電話番号と名称と位置とを対応付けて記録した第2地点データベースにおいて、前記目的地点情報が示す前記目的地点に対応付けられた電話番号と全部が一致する電話番号が対応付けられ、かつ、前記目的地点情報が示す前記目的地点に対応付けられた名称と少なくとも一部が一致する名称が対応付けられた地点を到着地点として特定する到着地点特定手段と、
前記到着地点までの経路を示す案内情報を生成する案内情報生成手段と、
を備える案内情報生成装置。
【請求項2】
前記目的地点情報取得手段は、前記目的地点の位置と電話番号と名称とを示す前記目的地点情報を取得し、
前記到着地点特定手段は、前記第2地点データベースにおいて、前記目的地点情報が示す前記目的地点に対応付けられた電話番号と全部が一致する電話番号が対応付けられ、前記目的地点情報が示す前記目的地点に対応付けられた名称と少なくとも一部が一致する名称が対応付けられ、かつ、前記目的地点情報が示す前記目的地点の位置から所定距離以内の位置が対応付けられた地点を前記到着地点として特定する、
請求項1に記載の案内情報生成装置。
【請求項3】
前記案内情報生成手段は、前記到着地点までの経路とともに前記目的地点の位置を案内させる前記案内情報を生成する、
請求項1または請求項2のいずれかに記載の案内情報生成装置。
【請求項4】
地点について電話番号と名称とを対応付けて記録した第1地点データベースにおいて、目的地の検索条件に合致する地点として検索された目的地点に対応付けられた電話番号と名称とを示す目的地点情報を取得する目的地点情報取得工程と、
地点について電話番号と名称と位置とを対応付けて記録した第2地点データベースにおいて、前記目的地点情報が示す前記目的地点に対応付けられた電話番号と全部が一致する電話番号が対応付けられ、かつ、前記目的地点情報が示す前記目的地点に対応付けられた名称と少なくとも一部が一致する名称が対応付けられた地点を到着地点として特定する到着地点特定工程と、
前記到着地点までの経路を示す案内情報を生成する案内情報生成工程と、
を含む案内情報生成方法。
【請求項5】
地点について電話番号と名称とを対応付けて記録した第1地点データベースにおいて、目的地の検索条件に合致する地点として検索された目的地点に対応付けられた電話番号と名称とを示す目的地点情報を取得する目的地点情報取得機能と、
地点について電話番号と名称と位置とを対応付けて記録した第2地点データベースにおいて、前記目的地点情報が示す前記目的地点に対応付けられた電話番号と全部が一致する電話番号が対応付けられ、かつ、前記目的地点情報が示す前記目的地点に対応付けられた名称と少なくとも一部が一致する名称が対応付けられた地点を到着地点として特定する到着地点特定機能と、
前記到着地点までの経路を示す案内情報を生成する案内情報生成機能と、
をコンピュータに実行させる案内情報生成プログラム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2013−2898(P2013−2898A)
【公開日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−133016(P2011−133016)
【出願日】平成23年6月15日(2011.6.15)
【出願人】(000100768)アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 (3,717)
【Fターム(参考)】