梱包体及び梱包方法
【課題】粘稠体の漏れを確実に防止でき、容易に開封できる梱包体を提供すること。
【解決手段】包装体は、フィルムを湾曲させて筒状とし、重なり合う縦端部に縦シール部を設けた筒状フィルム内に内容物を充填し、筒状フィルムの前後の両横端部にそれぞれ横シール部を設けて封をし、横シール部の少なくとも一方が筒状フィルムの横端部を横方向全体に渡ってシールする直線形状の第１横シール部と、第１横シール部よりも一定距離離れた内容物側に第１横シール部と平行に横方向全体に渡ってシールする第２横シール部と、からなり、第１横シール部と第２横シール部との間の横方向全体に渡って非シール領域が設けられており、外箱は、包装体の縦シール部の全長から、第１横シール部の幅寸法、一定距離、及び前記第２横シール部の幅寸法を除いた寸法の整数倍毎に仕切られた複数の収容部が設けられている。
【解決手段】包装体は、フィルムを湾曲させて筒状とし、重なり合う縦端部に縦シール部を設けた筒状フィルム内に内容物を充填し、筒状フィルムの前後の両横端部にそれぞれ横シール部を設けて封をし、横シール部の少なくとも一方が筒状フィルムの横端部を横方向全体に渡ってシールする直線形状の第１横シール部と、第１横シール部よりも一定距離離れた内容物側に第１横シール部と平行に横方向全体に渡ってシールする第２横シール部と、からなり、第１横シール部と第２横シール部との間の横方向全体に渡って非シール領域が設けられており、外箱は、包装体の縦シール部の全長から、第１横シール部の幅寸法、一定距離、及び前記第２横シール部の幅寸法を除いた寸法の整数倍毎に仕切られた複数の収容部が設けられている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、梱包体及び梱包方法に関し、更に詳しくは、内容物が充填された包装体を外箱に収納しても内容物の漏れを確実に防止でき、容易に開封できると共に、開封の際の衛生面にも優れる梱包体及び梱包方法に関する。
【背景技術】
【０００２】
マヨネーズ、クリーム、ジャム等の粘稠性の食品等（以下「粘稠体」という。）は、一般に包装体に充填されて搬送される。
【０００３】
このような包装体としては、例えば、内側フィルムと外側フィルムとで二枚重ねにし、内側フィルムの内側面と外側フィルムの内側面とを高ブロッキング性とし、内側フィルムの外側面と外側フィルムの外側面とを低ブロッキング性とした二重袋包装体（包装体）や（例えば、特許文献１参照）、チューブ状のフィルムを扁平状にして二枚重ね状にし、対面する２枚のフィルムの両端面を袋状に閉じて溶着することにより背シール部を構成し、内側フィルムと外側フィルムの端縁を溶着することにより横シール部を構成した多重袋（包装体）が知られている（例えば、特許文献２参照）。
【０００４】
ところで、特許文献１又は特許文献２に記載の包装体においては、開封する際に粘稠体が手に触れる場合があり、不衛生となる欠点がある。
【０００５】
そこで、上記欠点を解消するために、フィルムを筒状に折り返して両側縁部を重ね合わせた重ね合わせ部分を熱溶着した縦シール部と、両端縁部を熱溶着した横シール部とを有し、重ね合わせ部分の内側側縁部側に、横シール部と縦シール部に跨って被収容物が収納された部分から隔離する区画領域を熱溶着したシール部を形成した易開封性袋（包装体）が知られている（例えば、特許文献３参照）。
【０００６】
図１１は、特許文献３に開示された従来の易開封性袋（包装体）において、重ね合わせ部分の内側側縁部１１７側に、上方横シール部１１３と縦シール部１１８に跨って被収容物が収納された部分から隔離する第１区画領域１１５、第２区画領域１１６を熱溶着したシール部を形成した易開封性袋（包装体）の斜視図である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００７】
【特許文献１】特開２００３−０２６２３４号公報
【特許文献２】特許第４４９００４５号公報
【特許文献３】特開２００７−２６１６７５号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００８】
しかしながら、上記特許文献３に記載の包装体は、搬送中等の振動や衝撃により、粘稠体の流動性に基づく振幅が増大し、その液圧により、区画領域１１５、１１６を熱溶着したシール部１２１が破れる場合がある。特に、特許文献３における区画領域１１５、１１６を熱溶着したシール部１１９、１２１は、第２シール部１１９と中間シール部１２１との交点（中間シール角部１２０）に応力が集中しやすいため、剥離を起こしやすく問題となっていた。
【０００９】
また、外箱などの梱包時において、横シール部１１３が包装袋と外箱とで擦れて剥離しやすく、粘稠体が搬送時に漏れ出すという問題が生じていた。
【００１０】
そこで本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたもので、搬送時におけるシール部の剥離を防止する梱包体及び梱包方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【００１１】
上記課題を解決するため、本発明における梱包体は、内容物が充填された包装体と、前記内容物が充填された包装体を収納する外箱とからなる梱包体であって、前記包装体は、フィルムを湾曲させて筒状とし、重なり合う縦端部に縦シール部を設けた筒状フィルム内に、前記内容物を充填し、前記筒状フィルムの前後の両横端部にそれぞれ横シール部を設けて封をし、前記横シール部の少なくとも一方が、前記筒状フィルムの横端部を横方向全体に渡ってシールする直線形状の第１横シール部と、該第１横シール部よりも一定距離離れた内容物側に前記第１横シール部と平行に横方向全体に渡ってシールする第２横シール部と、からなり、前記第１横シール部と前記第２横シール部との間の横方向全体に渡って非シール領域が設けられており、前記外箱は、前記包装体の前記縦シール部の全長から、前記第１横シール部の幅寸法、前記一定距離、及び前記第２横シール部の幅寸法を除いた寸法の整数倍毎に仕切られた収容部が設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【００１２】
本発明によれば、包装体を外箱に収納する際には、第２横シール部で折り畳んで収納することができるため、包装体を取り出しやすくなり、非シール領域と外箱の壁や仕切りとが接触することにより非シール領域が粘稠体に対してクッションの働きをする。このため、搬送時における外箱の側壁と包装体との摩擦による包装体の破損が防止される。
【図面の簡単な説明】
【００１３】
【図１】図１の（ａ）及び（ｂ）は、本発明の実施形態に係る包装体を製造する方法の概略を説明するための斜視図である。
【図２】図２は、本発明の実施形態に係る包装体の一例を示す斜視図である。
【図３】図３は、図１の（ｂ）の部分Ｐを拡大して示した部分断面図である。
【図４】図４の（ａ）〜（ｃ）は、本発明の実施形態に係る包装体の開封方法を説明するための説明図であり、（ｄ）〜（ｆ）はそれぞれ、対応する図４の（ａ）〜（ｃ）の部分断面図である。
【図５】図５の（ａ）は、本発明の実施形態に係る包装体を外箱に収納した状態を模式的に示す断面図であり、（ｂ）は、図５の（ａ）の部分Ｑを拡大して示した部分断面図である。
【図６】図６は、本発明の実施形態に係る包装体を複数個外箱に収納した状態を模式的に示す断面図である。
【図７】図７は、ピロー包装機を用いた本発明の実施形態に係る包装体１００の製造方法を説明するための概略図である。
【図８】図８は、図７のピロー包装機における横シール機のシールバーを示す部分断面図である。
【図９】図９（ａ）〜（ｃ）は、二層のチューブを折りたたんで二重体とし、筒状フィルムを形成する工程を説明するための説明図である。
【図１０】図１０（ａ）〜（ｃ）は、二枚のフィルムを重ねて二重体とし、筒状フィルムを形成する工程を説明するための説明図である。
【図１１】従来の易開封性袋（包装体）において、重ね合わせ部分の内側側縁部側に、横シール部と縦シール部に跨って被収容物が収納された部分から隔離する区画領域を熱溶着したシール部を形成した易開封性袋（包装体）の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【００１４】
次に、本発明を実施するための形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化乃至省略する。また、図面の寸法比率は図示の比率に限られるものではない。
【００１５】
本発明の実施形態に係る包装体は、フィルム１を筒状にし、粘稠体などの内容物を充填し、所定の位置にシールすることにより得られる。なお、シールされた箇所は開封容易な易開封性からなるイージーピールであることが好ましい。フィルム１としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリアクリロニトリル、エチレン−α−オレフィン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−エチルアクリレート共重合体等、目的に応じて種々の樹脂を用いることができる。これらは単独で用いても、複数を用いて共重合体としても良い。なお、フィルム１には、難燃剤、防腐剤、着色剤、滑材等の添加剤を含んでも良い。また、フィルム１は、プラズマ処理、コロナ処理等が施されていてもよい。なお、フィルム１は、凝集破壊するイージーピールを形成可能な熱可塑性樹脂からなることが好ましく、たとえば直鎖状低密度ポリエチレン（ＬＬＤＰＥ）とポリプロピレン（ＰＰ）の組成物、ＬＬＤＰＥとポリブテンの組成物、低密度ポリエチレン（ＬＤＰＥ）とＰＰの組成物、エチレン−酢酸ビニル共重合体（ＥＶＡ）とＰＰの組成物等が挙げられ、本発明においてはこれらに限定されることなく、イージーピールを形成可能な樹脂を適宜選択して用いることができる。粘稠体とは、粘り気のある液体を意味し、具体的には、マヨネーズ、ドレッシング、ケチャップ等が挙げられる。また、バターやマーガリン、チーズ等、固形化するものも内容物として用いることができる。
【００１６】
図１の（ａ）及び（ｂ）は、本発明の実施形態に係る包装体を製造する方法の概略を説明するための斜視図である。まず、図１の（ａ）に示すように、１枚のフィルム１の両側の縦端部１ａ同士が重なるように湾曲させる。そして、フィルム１の重なり合う縦端部１ａ同士をシールすることにより、図１の（ｂ）に示すように、縦シール部５が設けられた筒状フィルム２とする。
【００１７】
次に、筒状フィルム２内に、粘稠体を充填し、筒状フィルムの前方の開口部の上下の横端部２ａ、及び後方の開口部の上下の横端部２ａ、をそれぞれシールして横シール部を設けることにより、粘稠体を密封する。これにより、縦シール部５及び横シール部が設けられ、粘稠体が充填された包装体が得られる。
【００１８】
図２は、本発明の実施形態に係る包装体の一例を示す斜視図である。図２に示すように、本実施形態に係る包装体１００は、上述したように、フィルム１から製造されており、ＪＩＳ Ｋ６８５４によるヒートシール強度が１０Ｎ／１５ｍｍ幅未満のイージーピールからなる縦シール部５と、横シール部６とを備える。包装体１００は、縦シール部５を剥がすと、同時に、横シール部６を剥がすことも可能となっている。このため、容易に開封することができる。
【００１９】
図３は、図１の（ｂ）の部分Ｐを拡大して示した部分断面図である。図３に示すように、筒状フィルム２の縦シール部５（部分Ｐ）は、重ねた縦端部１ａのうち、外方の縦端部１ａの端が、シールされる部分よりも延長させた縦最端部１ｂを更に有することが好ましい。この場合、縦最端部１ｂを摘んで引っ張ることにより、縦シール部５を更に容易に剥がせるようになる。
【００２０】
図２に戻り、横シール部６は、包装体１００の端部に沿って直線状に設けられる第１横シール部６ａと、該第１横シール部６ａよりも一定距離離れた内側に設けられた第２横シール部６ｂとからなる。なお、第２横シール部６ｂは、片側のみに設けても、両側に設けても良い。
【００２１】
包装体１００において、第１横シール部６ａと第２横シール部６ｂとは、平行になるように設けられている。また、縦シール部５と、第１横シール部６ａ及び第２横シール部６ｂとは垂直な方向に形成されている。このため、搬送中等の振動や衝撃による粘稠体の液圧が第２横シール部６ｂ又は第１横シール部６ａに対して均等且つ垂直に生じるので、横シール部６に局所的に負荷がかかることを抑制でき、第２横シール部６ｂが容易に剥離することなく、非シール領域７に内容物が移行することなく、容易に開封することができる。
【００２２】
第１横シール部６ａは、筒状フィルム２の前方及び後方の開口部の上下の横端部２ａ（図１）を横方向全体に渡ってシールすることにより形成される。なお、第１横シール部６ａは、１ラインからなる幅広のシールであってもよく、複数の細いラインからなるシール（以下「ライン状シール」ともいう。）であってもよい。
【００２３】
第１横シール部６ａの縦幅は、５ｍｍ以上３０ｍｍ以下であることが好ましい。なお、第１横シール部６ａがライン状シールの集合体である場合、第１横シール部６ａの縦幅は、ライン状シールの集合体全体の縦幅をいう。第１横シール部６ａの縦幅が５ｍｍ未満であると、縦幅が上記範囲内にある場合と比較して、第２横シール部６ｂが剥がれた場合、充填された粘稠体の漏れを十分に防止できない可能性がある。また、第１横シール部６ａの縦幅が３０ｍｍを超えると、縦幅が上記範囲内にある場合と比較して、包装体１００を開封しにくくなる欠点がある。
【００２４】
第２横シール部６ｂは、筒状フィルム２の前方及び後方の第１横シール部６ａよりも一定距離離れた内側の上下の横端部２ａ（図１）を横方向全体に渡ってシールすることにより形成される。なお、第２横シール部６ｂは、ベタのシールであってもよく、縦幅が約２ｍｍのライン状シールの集合体であってもよい。また、第１横シール部６ａと第２横シール部６ｂとは、同時に形成しても別々に形成してもよい。
【００２５】
第２横シール部６ｂの縦幅は、０．５ｍｍ以上５ｍｍ未満であることが好ましい。なお、第２横シール部６ｂがライン状シールの集合体である場合、第２横シール部６ｂの縦幅は、ライン状シールの集合体全体の縦幅をいう。第２横シール部６ｂの縦幅が０．５ｍｍ未満であると、縦幅が上記範囲内にある場合と比較して、充填された粘稠体によりシールが剥がれてしまう恐れがある。
【００２６】
また、第２横シール部６ｂの縦幅が５ｍｍ以上であると、縦幅が上記範囲内にある場合と比較して、包装体１００を外箱の側壁に収納する際に、第２横シール部６ｂが擦れる恐れがある。すなわち、包装体１００を外箱の側壁に収納すると、第２横シール部６ｂで折り畳んで収納されることになるところ、第２横シール部６ｂの縦幅が５ｍｍ以上であると、第２横シール部６ｂ同士が擦れ、破れてしまう恐れがある。
【００２７】
包装体１００において、第２横シール部６ｂは、第１横シール部６ａのシール強度よりも小さくなっていることが好ましい。この場合、開封性が良好になるという利点がある。なお、シール強度は、シール時の圧力や温度を調整することで変化させることができる。また、シールの幅を小さくすることによって第２横シール部６ｂを第１横シール部６ａよりも弱くすることも可能である。
【００２８】
包装体１００において、第１横シール部６ａと第２横シール部６ｂとの間には、非シール領域７が設けられている。なお、非シール領域７は、シールされておらず、内容物も充填されていない。これにより、第１横シール部６ａと第２横シール部６ｂとが連続してベタにシールされている場合よりも開封が容易となり、また、包装体１００を開封する際、非シール領域７に指を挿入して、下のフィルムを押さえて、上のフィルムを引き剥がすことができるので、開封がより容易となる。
【００２９】
ここで、包装体１００の開封方法の一例について説明する。図４の（ａ）〜（ｃ）は、本発明の実施形態に係る包装体の開封方法を説明するための説明図であり、（ｄ）〜（ｆ）はそれぞれ、対応する図４の（ａ）〜（ｃ）の部分断面図である。図４の（ａ）及び（ｄ）に示すように、包装体１００を開封方法は、まず、非シール領域７において、一方側の上のフィルム（以下「第１上フィルム」という。）１１と、他方側の上のフィルム（以下「第２上フィルム」という。）１２とがシールされた縦シール部５を剥し、指を第１上フィルム１１と、その下側にある下フィルム１３との間に挿入する。そして、下フィルム１３を押さえながら、第１上フィルム１１を剥がす。
【００３０】
次に、図４の（ｂ）及び（ｅ）に示すように、非シール領域７において、指を第２上フィルム１２と下フィルム１３との間に挿入する。そして、下フィルム１３を押さえながら、第２上フィルム１２を剥がす。これにより、図４の（ｃ）及び（ｆ）に示すように、包装体１００が開封される。このように、包装体１００は、開封の際に、粘稠体に触れずに開封できる。このため、衛生面に優れる。
【００３１】
ここで、非シール領域７の縦幅は、指の挿入性及び後述する容器の側壁に対する緩衝性の観点から、１０ｍｍ以上であることが好ましく、１０ｍｍ以上５０ｍｍ以下であることがより好ましい。
【００３２】
次に、本発明の実施形態に係る包装体の収納方法について説明する。図５の（ａ）は、本発明の実施形態に係る包装体を外箱に収納した状態を模式的に示す断面図であり、（ｂ）は、図５の（ａ）の部分Ｑを拡大して示した部分断面図である。図５の（ａ）及び（ｂ）に示すように、包装体１００は、外箱５０に収納する際、第２横シール部６ｂで折り畳み、横シール部６が上方に向くようにして外箱に収納される。これにより、横シール部６を摘むことで、包装体を取り出し易くなる。なお、このときのシール部としては、イージーピールに限定されることなく、強接着されていても良い。
【００３３】
また、包装体１００は、非シール領域７を備えるので、非シール領域７がクッションの働きをし、外箱５０の側壁と包装体１００と、或いは包装体１００同士の摩擦による包装体１００の破損が防止される。すなわち、包装体１００と外箱５０の側壁との間の非シール領域７が緩衝材となるので、外箱５０の側壁と包装体１００との摩擦が少なくなる。
【００３４】
次に、粘稠体が充填された包装体を複数個外箱に収容した場合について説明する。図６は、本発明の実施形態に係る包装体を複数個外箱に収納した状態を模式的に示す断面図である。上述したように、包装体１００は、外箱５０に収納する際、第２横シール部６ｂで折り畳み、横シール部６が上方に向くようにして外箱に収納される。そして、外箱５０には、予め、包装体の縦シールの全長から、第１横シール部６ａの幅寸法、第１横シール部６ａと第２横シール部６ｂとの間の距離、及び第２横シール部６ｂの幅寸法を除く粘稠体が充填された部分の長さ（以下、「包装寸法」という。）毎に仕切り６０が設けられており、仕切り６０により仕切られた複数の収容部に包装体１００を収納することができる。なお、図６においては、包装寸法の略整数倍の箇所に仕切り６０が設けられている場合について説明しているが、仕切り６０が設けられていることは必須ではなく、外箱５０の収容部が包装寸法の整数倍の大きさを有していれば良く、その場合には、両端に配置される包装袋の外箱５０との接触面以外は、隣り合う包装袋の非シール部同士が接触することになる。この場合においても、最端部の横シール部６ａが擦れることはなく、横シール部６ａが剥離して内容物が漏れ出すことを防止できる。
【００３５】
次に、本発明の実施形態に係る包装体１００の製造方法について説明する。図７は、ピロー包装機を用いた本発明の実施形態に係る包装体１００の製造方法を説明するための概略図である。図７に示すように、ピロー包装機２０は、粘稠体が投入されるホッパ２１と、該ホッパ２１の内部が連通している筒状体２７と、筒状体２７に設けられたフォーマ２２と、該フォーマ２２の下方に設けられ縦シール部５を設ける縦シール機２３と、筒状フィルム２をしごき、筒状フィルム２内に粘稠体を投入する開閉可能なしごきロール２５と、筒状フィルム２に横シール部６を設ける横シール機２６と、を備える。
【００３６】
包装体１００の製造方法においては、長尺状のフィルム１が巻回されたロール状原反Ｒからフィルム１が搬送され、フォーマ２２によってフィルム１が湾曲されて筒状となる。そして、筒状にしたフィルム１の重なり合う縦端部に、縦シール機２３にて縦シール部５を設け筒状フィルム２とする。
【００３７】
次に、筒状フィルム２を下方に送り、しごきロール２５を閉じることにより、筒状フィルム２をしごくと共に、筒状フィルム２に横シール機２６にて横シール部６を設ける。そして、上方のホッパ２１から投入された粘稠体を、筒状体２７の内部に流通させ、筒状体２７の下部から吐出して、筒状フィルム２内に投入し、充填する。
【００３８】
その後、しごきロール２５を開き、筒状フィルム２を下方に送る。そして、再び、しごきロール２５を閉じることにより、筒状フィルム２をしごくと共に、筒状フィルム２に横シール機２６にて横シール部６を設ける。また、設けられた隣合う横シール部６同士の間をカッター２８で切断することにより、前後の両横端部にそれぞれ横シール部６を設けて封をした包装体１００が得られる。これらの操作が繰り返されることにより、連続して粘稠体が充填された包装体１００が順次得られる。
【００３９】
ここで、横シール機２６は、一対のシールバー３１を備える。すなわち、一対のシールバー３１でフィルム１を挟持することにより、同時に、第１横シール部、非シール領域、第２横シール部が２つ形成される。図８は、図７のピロー包装機における横シール機のシールバーを示す部分断面図である。
【００４０】
図８に示すように、シールバー３１は、上方から順に、第２刃部３２ｂ、平坦部３４、第１刃部３２ａ、第１刃部３３ａ、平坦部３５、及び第２刃部３３ｂを備える。すなわち、一対のシールバー３１でフィルム１を挟持すると、第１刃部３２ａ、３３ａが第１横シール部を形成し、第２刃部３２ｂ、３３ｂが第２横シール部を形成し、平坦部３４、３５が非シール領域を形成する。したがって、第１刃部３２ａと第１刃部３３ａとの間において、カッター２８で切断することになる。なお、第１刃部３２ａ、３３ａ、第２刃部３２ｂ、３３ｂ、平坦部３４、３５は、幅を適宜変更することが可能となっている。
【００４１】
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
【００４２】
例えば、本実施形態に係る包装体１００においては、１枚のフィルムを用いているが、内容物と接する内側フィルムと、内容物と接しない外側フィルムとの二層構成としてもよい。すなわち、内側フィルムと、外側フィルムとからなる二層フィルムを重ね合わせた後に筒状とし、重なり合う縦端部に縦シール部を設けた筒状フィルム内に、粘稠体を充填し、筒状フィルムの前後の両横端部にそれぞれ横シール部を設けて封をして包装体としてもよい。また、特許文献２のように１枚の筒状に押出されたフィルムを二層になるように折り畳んでそれを筒状にして粘稠体を充填し、包装体を形成しても良い。
【００４３】
このとき、内側フィルムが、ポリエチレン樹脂からなるフィルムであり、外側フィルムが、ポリエチレン層と、ポリアミド層とが積層された多層フィルムであることが好ましい。内側フィルムが、ポリエチレンフィルムであると、屈曲性に優れるので、粘稠体等の流動体を包装するのに適している。また、外側フィルムが、ポリエチレン層と、ポリアミド層とが積層された多層フィルムであると、擦れ等に対する強度が極めて向上する。
【００４４】
図９（ａ）〜（ｃ）は、二層のチューブを折りたたんで二重袋とし、筒状フィルムを形成する工程を説明するための説明図である。図９において、包装体１００は、内側フィルム９２と外側フィルム９３を二枚重ねにして折り畳み多重フィルム９４で構成されたものである。図９の（ａ）に示すように、多重フィルム９４は、チューブ上のフィルムを扁平状に折り畳んだ多重フィルムを巻いてあるロール状フィルム９１から包装体１００の製造工程に対し、内側フィルム９２と外側フィルム９３が二枚重ねに供給される。よって、包装体１００の製造工程に供給される多重フィルム９４は、その押出方向と平行する内側フィルム９２と外側フィルム９３の両側端縁９６、９６が互いに連続しているものである。
【００４５】
包装体１００の製袋工程において、このように供給された多重フィルム９４は、円筒状等のように筒状に湾曲され、湾曲により立ち上がり状に重ね合わされた部位９７、９８は溶着によりシールされ、縦シール部５が形成される。
【００４６】
また、図１０（ａ）〜（ｃ）は、二枚のフィルムを重ねてラミネートして二重袋とし、筒状フィルムを形成する工程を説明するための説明図である。図１０に示すロール状原反１０４は、二重フィルム１０１を構成する外側フィルム１０２及び内側フィルム１０３は、両者が単層フィルムからなるもの、両者が多層フィルムからなるもの、いずれか一方が単層フィルムからなり他方が積層フィルムからなるもののうち何れでも良い。
【００４７】
ロール状原反１０４から引き出されたフィルムを重ね、重ねたフィルムの内側フィルム１０３と外側フィルム１０２を直接接触して把持した状態で横方向に移動しながらシールして、包装体１００を製造するものである。
【００４８】
また、本実施形態に係る包装体１００においては、前後にそれぞれ第１横シール部６ａ、非シール領域７、第２横シール部６ｂが設けられているが、いずれか一方であってもよい。すなわち、他方が第１横シール部のみであってもよい。
【００４９】
また、本発明によれば、包装体は、横シール部として、第１横シール部と、第２横シール部とを横方向全体に渡って有しているので、応力集中することなく、区画領域を形成するシール部が剥離せず、容易に開封することができる。
【００５０】
さらに、包装体は、縦シール部を剥がすと同時に、横シール部を剥がすことも可能となっているので、開封性が極めて優れる。このとき、包装体においては、第１横シール部と第２横シール部との間に、非シール領域が設けられているので、非シール領域に指を挿入し、フィルムを押さえて縦シール部を引き剥がすことができる。このため、開封の際の衛生面にも優れる。なお、非シール領域の縦幅は、少なくとも指を１本以上入れることができるように１０ｍｍ以上であることが好ましい。
【００５１】
また、包装体においては、第１横シール部と第２横シール部とが平行になっている場合、搬送中等の振動や衝撃による粘稠体の振幅が均等に生じるので、縦シール部や横シール部に局所的に負荷がかかることを抑制できる。
【００５２】
そして、包装体においては、第２横シール部が第１横シール部のシール強度よりも小さい場合、第１横シール部より第２横シール部の強度が弱くなり、開封性が良好になる。
【００５３】
また、包装体においては、フィルムが、内側フィルムと、外側フィルムとからなる二層フィルムである場合、強度が向上する。特に、内側フィルムが、ポリエチレンフィルムであると、屈曲性に優れるので、粘稠体等の流動体を包装するのに適している。また、外側フィルムが、ポリエチレン層と、ポリアミド層とが積層された多層フィルムであると、擦れ等に対する強度が極めて向上する。
【００５４】
本発明によれば、上述した梱包体を用いているので、粘稠体の漏れを確実に防止できる梱包方法を得ることができる。また、横シール部で折り畳み、横シール部が上方に向くようにして外箱に収納することにより、包装体を取り出しやすくなる。
【００５５】
以上、本発明の好適な実施の形態により本発明を説明した。ここでは特定の具体例を示して本発明を説明したが、特許請求の範囲に定義された本発明の広範囲な趣旨及び範囲から逸脱することなく、これら具体例に様々な修正及び変更が可能である。
【産業上の利用可能性】
【００５６】
本発明に係る包装体は、マヨネーズ、ドレッシング等の粘稠性物質や水、油等の液体を搬送する際に用いられる梱包体として好適に用いられる。本発明に係る梱包体及び梱包方法によれば、搬送時の粘稠体の漏れを確実に防止でき、容易に開封できると共に、開封の際の衛生面にも優れる。
【符号の説明】
【００５７】
１ フィルム
１ａ 縦端部
１ｂ 縦最端部
２ 筒状フィルム
２ａ 横端部
５ 縦シール部
６ 横シール部
６ａ 第１横シール部
６ｂ 第２横シール部
７ 非シール領域
１１ 第１上フィルム（フィルム）
１２ 第２上フィルム（フィルム）
１３ 下フィルム（フィルム）
２０ ピロー包装機
２１ ホッパ
２２ フォーマ
２３ 縦シール機
２５ しごきロール
２６ 横シール機
２７ 筒状体
２８ カッター
３１ シールバー
３２ａ、３３ａ 第１刃部
３２ｂ、３３ｂ 第２刃部
３４、３５ 平坦部
５０ 外箱
６０ 仕切り
９１ ロール状フィルム
９２、１０３ 内側フィルム
９３、１０２ 外側フィルム
９４ 多重フィルム
９６ 端縁
９７、９８ 部位
１００ 包装体
１０１ 二重フィルム
１０４ ロール状原反
Ｐ、Ｑ 部分
【技術分野】
【０００１】
本発明は、梱包体及び梱包方法に関し、更に詳しくは、内容物が充填された包装体を外箱に収納しても内容物の漏れを確実に防止でき、容易に開封できると共に、開封の際の衛生面にも優れる梱包体及び梱包方法に関する。
【背景技術】
【０００２】
マヨネーズ、クリーム、ジャム等の粘稠性の食品等（以下「粘稠体」という。）は、一般に包装体に充填されて搬送される。
【０００３】
このような包装体としては、例えば、内側フィルムと外側フィルムとで二枚重ねにし、内側フィルムの内側面と外側フィルムの内側面とを高ブロッキング性とし、内側フィルムの外側面と外側フィルムの外側面とを低ブロッキング性とした二重袋包装体（包装体）や（例えば、特許文献１参照）、チューブ状のフィルムを扁平状にして二枚重ね状にし、対面する２枚のフィルムの両端面を袋状に閉じて溶着することにより背シール部を構成し、内側フィルムと外側フィルムの端縁を溶着することにより横シール部を構成した多重袋（包装体）が知られている（例えば、特許文献２参照）。
【０００４】
ところで、特許文献１又は特許文献２に記載の包装体においては、開封する際に粘稠体が手に触れる場合があり、不衛生となる欠点がある。
【０００５】
そこで、上記欠点を解消するために、フィルムを筒状に折り返して両側縁部を重ね合わせた重ね合わせ部分を熱溶着した縦シール部と、両端縁部を熱溶着した横シール部とを有し、重ね合わせ部分の内側側縁部側に、横シール部と縦シール部に跨って被収容物が収納された部分から隔離する区画領域を熱溶着したシール部を形成した易開封性袋（包装体）が知られている（例えば、特許文献３参照）。
【０００６】
図１１は、特許文献３に開示された従来の易開封性袋（包装体）において、重ね合わせ部分の内側側縁部１１７側に、上方横シール部１１３と縦シール部１１８に跨って被収容物が収納された部分から隔離する第１区画領域１１５、第２区画領域１１６を熱溶着したシール部を形成した易開封性袋（包装体）の斜視図である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００７】
【特許文献１】特開２００３−０２６２３４号公報
【特許文献２】特許第４４９００４５号公報
【特許文献３】特開２００７−２６１６７５号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００８】
しかしながら、上記特許文献３に記載の包装体は、搬送中等の振動や衝撃により、粘稠体の流動性に基づく振幅が増大し、その液圧により、区画領域１１５、１１６を熱溶着したシール部１２１が破れる場合がある。特に、特許文献３における区画領域１１５、１１６を熱溶着したシール部１１９、１２１は、第２シール部１１９と中間シール部１２１との交点（中間シール角部１２０）に応力が集中しやすいため、剥離を起こしやすく問題となっていた。
【０００９】
また、外箱などの梱包時において、横シール部１１３が包装袋と外箱とで擦れて剥離しやすく、粘稠体が搬送時に漏れ出すという問題が生じていた。
【００１０】
そこで本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたもので、搬送時におけるシール部の剥離を防止する梱包体及び梱包方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【００１１】
上記課題を解決するため、本発明における梱包体は、内容物が充填された包装体と、前記内容物が充填された包装体を収納する外箱とからなる梱包体であって、前記包装体は、フィルムを湾曲させて筒状とし、重なり合う縦端部に縦シール部を設けた筒状フィルム内に、前記内容物を充填し、前記筒状フィルムの前後の両横端部にそれぞれ横シール部を設けて封をし、前記横シール部の少なくとも一方が、前記筒状フィルムの横端部を横方向全体に渡ってシールする直線形状の第１横シール部と、該第１横シール部よりも一定距離離れた内容物側に前記第１横シール部と平行に横方向全体に渡ってシールする第２横シール部と、からなり、前記第１横シール部と前記第２横シール部との間の横方向全体に渡って非シール領域が設けられており、前記外箱は、前記包装体の前記縦シール部の全長から、前記第１横シール部の幅寸法、前記一定距離、及び前記第２横シール部の幅寸法を除いた寸法の整数倍毎に仕切られた収容部が設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【００１２】
本発明によれば、包装体を外箱に収納する際には、第２横シール部で折り畳んで収納することができるため、包装体を取り出しやすくなり、非シール領域と外箱の壁や仕切りとが接触することにより非シール領域が粘稠体に対してクッションの働きをする。このため、搬送時における外箱の側壁と包装体との摩擦による包装体の破損が防止される。
【図面の簡単な説明】
【００１３】
【図１】図１の（ａ）及び（ｂ）は、本発明の実施形態に係る包装体を製造する方法の概略を説明するための斜視図である。
【図２】図２は、本発明の実施形態に係る包装体の一例を示す斜視図である。
【図３】図３は、図１の（ｂ）の部分Ｐを拡大して示した部分断面図である。
【図４】図４の（ａ）〜（ｃ）は、本発明の実施形態に係る包装体の開封方法を説明するための説明図であり、（ｄ）〜（ｆ）はそれぞれ、対応する図４の（ａ）〜（ｃ）の部分断面図である。
【図５】図５の（ａ）は、本発明の実施形態に係る包装体を外箱に収納した状態を模式的に示す断面図であり、（ｂ）は、図５の（ａ）の部分Ｑを拡大して示した部分断面図である。
【図６】図６は、本発明の実施形態に係る包装体を複数個外箱に収納した状態を模式的に示す断面図である。
【図７】図７は、ピロー包装機を用いた本発明の実施形態に係る包装体１００の製造方法を説明するための概略図である。
【図８】図８は、図７のピロー包装機における横シール機のシールバーを示す部分断面図である。
【図９】図９（ａ）〜（ｃ）は、二層のチューブを折りたたんで二重体とし、筒状フィルムを形成する工程を説明するための説明図である。
【図１０】図１０（ａ）〜（ｃ）は、二枚のフィルムを重ねて二重体とし、筒状フィルムを形成する工程を説明するための説明図である。
【図１１】従来の易開封性袋（包装体）において、重ね合わせ部分の内側側縁部側に、横シール部と縦シール部に跨って被収容物が収納された部分から隔離する区画領域を熱溶着したシール部を形成した易開封性袋（包装体）の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【００１４】
次に、本発明を実施するための形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化乃至省略する。また、図面の寸法比率は図示の比率に限られるものではない。
【００１５】
本発明の実施形態に係る包装体は、フィルム１を筒状にし、粘稠体などの内容物を充填し、所定の位置にシールすることにより得られる。なお、シールされた箇所は開封容易な易開封性からなるイージーピールであることが好ましい。フィルム１としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリアクリロニトリル、エチレン−α−オレフィン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−エチルアクリレート共重合体等、目的に応じて種々の樹脂を用いることができる。これらは単独で用いても、複数を用いて共重合体としても良い。なお、フィルム１には、難燃剤、防腐剤、着色剤、滑材等の添加剤を含んでも良い。また、フィルム１は、プラズマ処理、コロナ処理等が施されていてもよい。なお、フィルム１は、凝集破壊するイージーピールを形成可能な熱可塑性樹脂からなることが好ましく、たとえば直鎖状低密度ポリエチレン（ＬＬＤＰＥ）とポリプロピレン（ＰＰ）の組成物、ＬＬＤＰＥとポリブテンの組成物、低密度ポリエチレン（ＬＤＰＥ）とＰＰの組成物、エチレン−酢酸ビニル共重合体（ＥＶＡ）とＰＰの組成物等が挙げられ、本発明においてはこれらに限定されることなく、イージーピールを形成可能な樹脂を適宜選択して用いることができる。粘稠体とは、粘り気のある液体を意味し、具体的には、マヨネーズ、ドレッシング、ケチャップ等が挙げられる。また、バターやマーガリン、チーズ等、固形化するものも内容物として用いることができる。
【００１６】
図１の（ａ）及び（ｂ）は、本発明の実施形態に係る包装体を製造する方法の概略を説明するための斜視図である。まず、図１の（ａ）に示すように、１枚のフィルム１の両側の縦端部１ａ同士が重なるように湾曲させる。そして、フィルム１の重なり合う縦端部１ａ同士をシールすることにより、図１の（ｂ）に示すように、縦シール部５が設けられた筒状フィルム２とする。
【００１７】
次に、筒状フィルム２内に、粘稠体を充填し、筒状フィルムの前方の開口部の上下の横端部２ａ、及び後方の開口部の上下の横端部２ａ、をそれぞれシールして横シール部を設けることにより、粘稠体を密封する。これにより、縦シール部５及び横シール部が設けられ、粘稠体が充填された包装体が得られる。
【００１８】
図２は、本発明の実施形態に係る包装体の一例を示す斜視図である。図２に示すように、本実施形態に係る包装体１００は、上述したように、フィルム１から製造されており、ＪＩＳ Ｋ６８５４によるヒートシール強度が１０Ｎ／１５ｍｍ幅未満のイージーピールからなる縦シール部５と、横シール部６とを備える。包装体１００は、縦シール部５を剥がすと、同時に、横シール部６を剥がすことも可能となっている。このため、容易に開封することができる。
【００１９】
図３は、図１の（ｂ）の部分Ｐを拡大して示した部分断面図である。図３に示すように、筒状フィルム２の縦シール部５（部分Ｐ）は、重ねた縦端部１ａのうち、外方の縦端部１ａの端が、シールされる部分よりも延長させた縦最端部１ｂを更に有することが好ましい。この場合、縦最端部１ｂを摘んで引っ張ることにより、縦シール部５を更に容易に剥がせるようになる。
【００２０】
図２に戻り、横シール部６は、包装体１００の端部に沿って直線状に設けられる第１横シール部６ａと、該第１横シール部６ａよりも一定距離離れた内側に設けられた第２横シール部６ｂとからなる。なお、第２横シール部６ｂは、片側のみに設けても、両側に設けても良い。
【００２１】
包装体１００において、第１横シール部６ａと第２横シール部６ｂとは、平行になるように設けられている。また、縦シール部５と、第１横シール部６ａ及び第２横シール部６ｂとは垂直な方向に形成されている。このため、搬送中等の振動や衝撃による粘稠体の液圧が第２横シール部６ｂ又は第１横シール部６ａに対して均等且つ垂直に生じるので、横シール部６に局所的に負荷がかかることを抑制でき、第２横シール部６ｂが容易に剥離することなく、非シール領域７に内容物が移行することなく、容易に開封することができる。
【００２２】
第１横シール部６ａは、筒状フィルム２の前方及び後方の開口部の上下の横端部２ａ（図１）を横方向全体に渡ってシールすることにより形成される。なお、第１横シール部６ａは、１ラインからなる幅広のシールであってもよく、複数の細いラインからなるシール（以下「ライン状シール」ともいう。）であってもよい。
【００２３】
第１横シール部６ａの縦幅は、５ｍｍ以上３０ｍｍ以下であることが好ましい。なお、第１横シール部６ａがライン状シールの集合体である場合、第１横シール部６ａの縦幅は、ライン状シールの集合体全体の縦幅をいう。第１横シール部６ａの縦幅が５ｍｍ未満であると、縦幅が上記範囲内にある場合と比較して、第２横シール部６ｂが剥がれた場合、充填された粘稠体の漏れを十分に防止できない可能性がある。また、第１横シール部６ａの縦幅が３０ｍｍを超えると、縦幅が上記範囲内にある場合と比較して、包装体１００を開封しにくくなる欠点がある。
【００２４】
第２横シール部６ｂは、筒状フィルム２の前方及び後方の第１横シール部６ａよりも一定距離離れた内側の上下の横端部２ａ（図１）を横方向全体に渡ってシールすることにより形成される。なお、第２横シール部６ｂは、ベタのシールであってもよく、縦幅が約２ｍｍのライン状シールの集合体であってもよい。また、第１横シール部６ａと第２横シール部６ｂとは、同時に形成しても別々に形成してもよい。
【００２５】
第２横シール部６ｂの縦幅は、０．５ｍｍ以上５ｍｍ未満であることが好ましい。なお、第２横シール部６ｂがライン状シールの集合体である場合、第２横シール部６ｂの縦幅は、ライン状シールの集合体全体の縦幅をいう。第２横シール部６ｂの縦幅が０．５ｍｍ未満であると、縦幅が上記範囲内にある場合と比較して、充填された粘稠体によりシールが剥がれてしまう恐れがある。
【００２６】
また、第２横シール部６ｂの縦幅が５ｍｍ以上であると、縦幅が上記範囲内にある場合と比較して、包装体１００を外箱の側壁に収納する際に、第２横シール部６ｂが擦れる恐れがある。すなわち、包装体１００を外箱の側壁に収納すると、第２横シール部６ｂで折り畳んで収納されることになるところ、第２横シール部６ｂの縦幅が５ｍｍ以上であると、第２横シール部６ｂ同士が擦れ、破れてしまう恐れがある。
【００２７】
包装体１００において、第２横シール部６ｂは、第１横シール部６ａのシール強度よりも小さくなっていることが好ましい。この場合、開封性が良好になるという利点がある。なお、シール強度は、シール時の圧力や温度を調整することで変化させることができる。また、シールの幅を小さくすることによって第２横シール部６ｂを第１横シール部６ａよりも弱くすることも可能である。
【００２８】
包装体１００において、第１横シール部６ａと第２横シール部６ｂとの間には、非シール領域７が設けられている。なお、非シール領域７は、シールされておらず、内容物も充填されていない。これにより、第１横シール部６ａと第２横シール部６ｂとが連続してベタにシールされている場合よりも開封が容易となり、また、包装体１００を開封する際、非シール領域７に指を挿入して、下のフィルムを押さえて、上のフィルムを引き剥がすことができるので、開封がより容易となる。
【００２９】
ここで、包装体１００の開封方法の一例について説明する。図４の（ａ）〜（ｃ）は、本発明の実施形態に係る包装体の開封方法を説明するための説明図であり、（ｄ）〜（ｆ）はそれぞれ、対応する図４の（ａ）〜（ｃ）の部分断面図である。図４の（ａ）及び（ｄ）に示すように、包装体１００を開封方法は、まず、非シール領域７において、一方側の上のフィルム（以下「第１上フィルム」という。）１１と、他方側の上のフィルム（以下「第２上フィルム」という。）１２とがシールされた縦シール部５を剥し、指を第１上フィルム１１と、その下側にある下フィルム１３との間に挿入する。そして、下フィルム１３を押さえながら、第１上フィルム１１を剥がす。
【００３０】
次に、図４の（ｂ）及び（ｅ）に示すように、非シール領域７において、指を第２上フィルム１２と下フィルム１３との間に挿入する。そして、下フィルム１３を押さえながら、第２上フィルム１２を剥がす。これにより、図４の（ｃ）及び（ｆ）に示すように、包装体１００が開封される。このように、包装体１００は、開封の際に、粘稠体に触れずに開封できる。このため、衛生面に優れる。
【００３１】
ここで、非シール領域７の縦幅は、指の挿入性及び後述する容器の側壁に対する緩衝性の観点から、１０ｍｍ以上であることが好ましく、１０ｍｍ以上５０ｍｍ以下であることがより好ましい。
【００３２】
次に、本発明の実施形態に係る包装体の収納方法について説明する。図５の（ａ）は、本発明の実施形態に係る包装体を外箱に収納した状態を模式的に示す断面図であり、（ｂ）は、図５の（ａ）の部分Ｑを拡大して示した部分断面図である。図５の（ａ）及び（ｂ）に示すように、包装体１００は、外箱５０に収納する際、第２横シール部６ｂで折り畳み、横シール部６が上方に向くようにして外箱に収納される。これにより、横シール部６を摘むことで、包装体を取り出し易くなる。なお、このときのシール部としては、イージーピールに限定されることなく、強接着されていても良い。
【００３３】
また、包装体１００は、非シール領域７を備えるので、非シール領域７がクッションの働きをし、外箱５０の側壁と包装体１００と、或いは包装体１００同士の摩擦による包装体１００の破損が防止される。すなわち、包装体１００と外箱５０の側壁との間の非シール領域７が緩衝材となるので、外箱５０の側壁と包装体１００との摩擦が少なくなる。
【００３４】
次に、粘稠体が充填された包装体を複数個外箱に収容した場合について説明する。図６は、本発明の実施形態に係る包装体を複数個外箱に収納した状態を模式的に示す断面図である。上述したように、包装体１００は、外箱５０に収納する際、第２横シール部６ｂで折り畳み、横シール部６が上方に向くようにして外箱に収納される。そして、外箱５０には、予め、包装体の縦シールの全長から、第１横シール部６ａの幅寸法、第１横シール部６ａと第２横シール部６ｂとの間の距離、及び第２横シール部６ｂの幅寸法を除く粘稠体が充填された部分の長さ（以下、「包装寸法」という。）毎に仕切り６０が設けられており、仕切り６０により仕切られた複数の収容部に包装体１００を収納することができる。なお、図６においては、包装寸法の略整数倍の箇所に仕切り６０が設けられている場合について説明しているが、仕切り６０が設けられていることは必須ではなく、外箱５０の収容部が包装寸法の整数倍の大きさを有していれば良く、その場合には、両端に配置される包装袋の外箱５０との接触面以外は、隣り合う包装袋の非シール部同士が接触することになる。この場合においても、最端部の横シール部６ａが擦れることはなく、横シール部６ａが剥離して内容物が漏れ出すことを防止できる。
【００３５】
次に、本発明の実施形態に係る包装体１００の製造方法について説明する。図７は、ピロー包装機を用いた本発明の実施形態に係る包装体１００の製造方法を説明するための概略図である。図７に示すように、ピロー包装機２０は、粘稠体が投入されるホッパ２１と、該ホッパ２１の内部が連通している筒状体２７と、筒状体２７に設けられたフォーマ２２と、該フォーマ２２の下方に設けられ縦シール部５を設ける縦シール機２３と、筒状フィルム２をしごき、筒状フィルム２内に粘稠体を投入する開閉可能なしごきロール２５と、筒状フィルム２に横シール部６を設ける横シール機２６と、を備える。
【００３６】
包装体１００の製造方法においては、長尺状のフィルム１が巻回されたロール状原反Ｒからフィルム１が搬送され、フォーマ２２によってフィルム１が湾曲されて筒状となる。そして、筒状にしたフィルム１の重なり合う縦端部に、縦シール機２３にて縦シール部５を設け筒状フィルム２とする。
【００３７】
次に、筒状フィルム２を下方に送り、しごきロール２５を閉じることにより、筒状フィルム２をしごくと共に、筒状フィルム２に横シール機２６にて横シール部６を設ける。そして、上方のホッパ２１から投入された粘稠体を、筒状体２７の内部に流通させ、筒状体２７の下部から吐出して、筒状フィルム２内に投入し、充填する。
【００３８】
その後、しごきロール２５を開き、筒状フィルム２を下方に送る。そして、再び、しごきロール２５を閉じることにより、筒状フィルム２をしごくと共に、筒状フィルム２に横シール機２６にて横シール部６を設ける。また、設けられた隣合う横シール部６同士の間をカッター２８で切断することにより、前後の両横端部にそれぞれ横シール部６を設けて封をした包装体１００が得られる。これらの操作が繰り返されることにより、連続して粘稠体が充填された包装体１００が順次得られる。
【００３９】
ここで、横シール機２６は、一対のシールバー３１を備える。すなわち、一対のシールバー３１でフィルム１を挟持することにより、同時に、第１横シール部、非シール領域、第２横シール部が２つ形成される。図８は、図７のピロー包装機における横シール機のシールバーを示す部分断面図である。
【００４０】
図８に示すように、シールバー３１は、上方から順に、第２刃部３２ｂ、平坦部３４、第１刃部３２ａ、第１刃部３３ａ、平坦部３５、及び第２刃部３３ｂを備える。すなわち、一対のシールバー３１でフィルム１を挟持すると、第１刃部３２ａ、３３ａが第１横シール部を形成し、第２刃部３２ｂ、３３ｂが第２横シール部を形成し、平坦部３４、３５が非シール領域を形成する。したがって、第１刃部３２ａと第１刃部３３ａとの間において、カッター２８で切断することになる。なお、第１刃部３２ａ、３３ａ、第２刃部３２ｂ、３３ｂ、平坦部３４、３５は、幅を適宜変更することが可能となっている。
【００４１】
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
【００４２】
例えば、本実施形態に係る包装体１００においては、１枚のフィルムを用いているが、内容物と接する内側フィルムと、内容物と接しない外側フィルムとの二層構成としてもよい。すなわち、内側フィルムと、外側フィルムとからなる二層フィルムを重ね合わせた後に筒状とし、重なり合う縦端部に縦シール部を設けた筒状フィルム内に、粘稠体を充填し、筒状フィルムの前後の両横端部にそれぞれ横シール部を設けて封をして包装体としてもよい。また、特許文献２のように１枚の筒状に押出されたフィルムを二層になるように折り畳んでそれを筒状にして粘稠体を充填し、包装体を形成しても良い。
【００４３】
このとき、内側フィルムが、ポリエチレン樹脂からなるフィルムであり、外側フィルムが、ポリエチレン層と、ポリアミド層とが積層された多層フィルムであることが好ましい。内側フィルムが、ポリエチレンフィルムであると、屈曲性に優れるので、粘稠体等の流動体を包装するのに適している。また、外側フィルムが、ポリエチレン層と、ポリアミド層とが積層された多層フィルムであると、擦れ等に対する強度が極めて向上する。
【００４４】
図９（ａ）〜（ｃ）は、二層のチューブを折りたたんで二重袋とし、筒状フィルムを形成する工程を説明するための説明図である。図９において、包装体１００は、内側フィルム９２と外側フィルム９３を二枚重ねにして折り畳み多重フィルム９４で構成されたものである。図９の（ａ）に示すように、多重フィルム９４は、チューブ上のフィルムを扁平状に折り畳んだ多重フィルムを巻いてあるロール状フィルム９１から包装体１００の製造工程に対し、内側フィルム９２と外側フィルム９３が二枚重ねに供給される。よって、包装体１００の製造工程に供給される多重フィルム９４は、その押出方向と平行する内側フィルム９２と外側フィルム９３の両側端縁９６、９６が互いに連続しているものである。
【００４５】
包装体１００の製袋工程において、このように供給された多重フィルム９４は、円筒状等のように筒状に湾曲され、湾曲により立ち上がり状に重ね合わされた部位９７、９８は溶着によりシールされ、縦シール部５が形成される。
【００４６】
また、図１０（ａ）〜（ｃ）は、二枚のフィルムを重ねてラミネートして二重袋とし、筒状フィルムを形成する工程を説明するための説明図である。図１０に示すロール状原反１０４は、二重フィルム１０１を構成する外側フィルム１０２及び内側フィルム１０３は、両者が単層フィルムからなるもの、両者が多層フィルムからなるもの、いずれか一方が単層フィルムからなり他方が積層フィルムからなるもののうち何れでも良い。
【００４７】
ロール状原反１０４から引き出されたフィルムを重ね、重ねたフィルムの内側フィルム１０３と外側フィルム１０２を直接接触して把持した状態で横方向に移動しながらシールして、包装体１００を製造するものである。
【００４８】
また、本実施形態に係る包装体１００においては、前後にそれぞれ第１横シール部６ａ、非シール領域７、第２横シール部６ｂが設けられているが、いずれか一方であってもよい。すなわち、他方が第１横シール部のみであってもよい。
【００４９】
また、本発明によれば、包装体は、横シール部として、第１横シール部と、第２横シール部とを横方向全体に渡って有しているので、応力集中することなく、区画領域を形成するシール部が剥離せず、容易に開封することができる。
【００５０】
さらに、包装体は、縦シール部を剥がすと同時に、横シール部を剥がすことも可能となっているので、開封性が極めて優れる。このとき、包装体においては、第１横シール部と第２横シール部との間に、非シール領域が設けられているので、非シール領域に指を挿入し、フィルムを押さえて縦シール部を引き剥がすことができる。このため、開封の際の衛生面にも優れる。なお、非シール領域の縦幅は、少なくとも指を１本以上入れることができるように１０ｍｍ以上であることが好ましい。
【００５１】
また、包装体においては、第１横シール部と第２横シール部とが平行になっている場合、搬送中等の振動や衝撃による粘稠体の振幅が均等に生じるので、縦シール部や横シール部に局所的に負荷がかかることを抑制できる。
【００５２】
そして、包装体においては、第２横シール部が第１横シール部のシール強度よりも小さい場合、第１横シール部より第２横シール部の強度が弱くなり、開封性が良好になる。
【００５３】
また、包装体においては、フィルムが、内側フィルムと、外側フィルムとからなる二層フィルムである場合、強度が向上する。特に、内側フィルムが、ポリエチレンフィルムであると、屈曲性に優れるので、粘稠体等の流動体を包装するのに適している。また、外側フィルムが、ポリエチレン層と、ポリアミド層とが積層された多層フィルムであると、擦れ等に対する強度が極めて向上する。
【００５４】
本発明によれば、上述した梱包体を用いているので、粘稠体の漏れを確実に防止できる梱包方法を得ることができる。また、横シール部で折り畳み、横シール部が上方に向くようにして外箱に収納することにより、包装体を取り出しやすくなる。
【００５５】
以上、本発明の好適な実施の形態により本発明を説明した。ここでは特定の具体例を示して本発明を説明したが、特許請求の範囲に定義された本発明の広範囲な趣旨及び範囲から逸脱することなく、これら具体例に様々な修正及び変更が可能である。
【産業上の利用可能性】
【００５６】
本発明に係る包装体は、マヨネーズ、ドレッシング等の粘稠性物質や水、油等の液体を搬送する際に用いられる梱包体として好適に用いられる。本発明に係る梱包体及び梱包方法によれば、搬送時の粘稠体の漏れを確実に防止でき、容易に開封できると共に、開封の際の衛生面にも優れる。
【符号の説明】
【００５７】
１ フィルム
１ａ 縦端部
１ｂ 縦最端部
２ 筒状フィルム
２ａ 横端部
５ 縦シール部
６ 横シール部
６ａ 第１横シール部
６ｂ 第２横シール部
７ 非シール領域
１１ 第１上フィルム（フィルム）
１２ 第２上フィルム（フィルム）
１３ 下フィルム（フィルム）
２０ ピロー包装機
２１ ホッパ
２２ フォーマ
２３ 縦シール機
２５ しごきロール
２６ 横シール機
２７ 筒状体
２８ カッター
３１ シールバー
３２ａ、３３ａ 第１刃部
３２ｂ、３３ｂ 第２刃部
３４、３５ 平坦部
５０ 外箱
６０ 仕切り
９１ ロール状フィルム
９２、１０３ 内側フィルム
９３、１０２ 外側フィルム
９４ 多重フィルム
９６ 端縁
９７、９８ 部位
１００ 包装体
１０１ 二重フィルム
１０４ ロール状原反
Ｐ、Ｑ 部分
【特許請求の範囲】
【請求項１】
内容物が充填された包装体と、前記内容物が充填された包装体を収納する外箱とからなる梱包体であって、
前記包装体は、
フィルムを湾曲させて筒状とし、重なり合う縦端部に縦シール部を設けた筒状フィルム内に、前記内容物を充填し、前記筒状フィルムの前後の両横端部にそれぞれ横シール部を設けて封をし、前記横シール部の少なくとも一方が、前記筒状フィルムの横端部を横方向全体に渡ってシールする直線形状の第１横シール部と、該第１横シール部よりも一定距離離れた内容物側に前記第１横シール部と平行に横方向全体に渡ってシールする第２横シール部と、からなり、前記第１横シール部と前記第２横シール部との間の横方向全体に渡って非シール領域が設けられており、
前記外箱は、
前記包装体の前記縦シール部の全長から、前記第１横シール部の幅寸法、前記一定距離、及び前記第２横シール部の幅寸法を除いた寸法の整数倍毎に仕切られた収容部が設けられていることを特徴とする梱包体。
【請求項２】
前記第２横シール部のシール強度は、前記第１横シール部のシール強度よりも小さいことを特徴とする請求項１記載の梱包体。
【請求項３】
前記包装体は、二層のチューブを偏平状に折り畳んだ多重フィルムからなることを特徴とする請求項１又は２に記載の梱包体。
【請求項４】
請求項１から３のいずれか１項に記載の梱包体の梱包方法であって、
前記粘稠体が充填された包装体は、前記第２横シール部で折り畳まれ、前記第１横シール部が上方に向くようにして前記収容部に収納されることを特徴とする包装体の梱包方法。
【請求項１】
内容物が充填された包装体と、前記内容物が充填された包装体を収納する外箱とからなる梱包体であって、
前記包装体は、
フィルムを湾曲させて筒状とし、重なり合う縦端部に縦シール部を設けた筒状フィルム内に、前記内容物を充填し、前記筒状フィルムの前後の両横端部にそれぞれ横シール部を設けて封をし、前記横シール部の少なくとも一方が、前記筒状フィルムの横端部を横方向全体に渡ってシールする直線形状の第１横シール部と、該第１横シール部よりも一定距離離れた内容物側に前記第１横シール部と平行に横方向全体に渡ってシールする第２横シール部と、からなり、前記第１横シール部と前記第２横シール部との間の横方向全体に渡って非シール領域が設けられており、
前記外箱は、
前記包装体の前記縦シール部の全長から、前記第１横シール部の幅寸法、前記一定距離、及び前記第２横シール部の幅寸法を除いた寸法の整数倍毎に仕切られた収容部が設けられていることを特徴とする梱包体。
【請求項２】
前記第２横シール部のシール強度は、前記第１横シール部のシール強度よりも小さいことを特徴とする請求項１記載の梱包体。
【請求項３】
前記包装体は、二層のチューブを偏平状に折り畳んだ多重フィルムからなることを特徴とする請求項１又は２に記載の梱包体。
【請求項４】
請求項１から３のいずれか１項に記載の梱包体の梱包方法であって、
前記粘稠体が充填された包装体は、前記第２横シール部で折り畳まれ、前記第１横シール部が上方に向くようにして前記収容部に収納されることを特徴とする包装体の梱包方法。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【図１１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【図１１】
【公開番号】特開２０１３−９５４８３（Ｐ２０１３−９５４８３Ａ）
【公開日】平成２５年５月２０日（２０１３．５．２０）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１１−２３９７６９（Ｐ２０１１−２３９７６９）
【出願日】平成２３年１０月３１日（２０１１．１０．３１）
【出願人】（０００１０４６７４）キョーラク株式会社 (292)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２５年５月２０日（２０１３．５．２０）
【国際特許分類】
【出願日】平成２３年１０月３１日（２０１１．１０．３１）
【出願人】（０００１０４６７４）キョーラク株式会社 (292)
【Ｆターム（参考）】
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