梱包形態
【課題】的確に収容物18を拘束することができるようにする。
【解決手段】熱収縮性フィルム17が収容箱に挿入され、空隙12に押し込まれ、粘着テープ1に押し付けられ、付着する。さらに、収容物18が収容箱に収容され、熱収縮性フィルム17によって収容物18が包装され、熱収縮性フィルム17が適宜熱収縮され、粘着テープ1および熱収縮性フィルム17によって収容物18が拘束される。
【解決手段】熱収縮性フィルム17が収容箱に挿入され、空隙12に押し込まれ、粘着テープ1に押し付けられ、付着する。さらに、収容物18が収容箱に収容され、熱収縮性フィルム17によって収容物18が包装され、熱収縮性フィルム17が適宜熱収縮され、粘着テープ1および熱収縮性フィルム17によって収容物18が拘束される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、収容物の梱包形態に関するものであり、特に、収容物を拘束することができる梱包形態に関するものである。
【背景技術】
【0002】
収容物を拘束することができる梱包形態が特開2002−114210号公報(特許文献1)に記載され、提案されている。同公報のものでは、熱収縮性フィルムに接着剤が塗布され、これが収容箱に挿入され、接着剤によって熱収縮性フィルムと収容箱が付着する。さらに、収容物が収容箱に収容され、熱収縮性フィルムによって収容物が包装され、熱収縮性フィルムが適宜熱収縮され、収容箱および熱収縮性フィルムによって収容物が拘束される。したがって、収容箱に緩衝材を充填する必要はない。
【0003】
しかしながら、この場合、熱収縮性フィルムに接着剤を塗布する必要があり、接着剤のコストの問題がある。それを自動化するには、専用の装置を特別に設けねばならず、そのコストの問題もある。
【0004】
したがって、この発明は、収容物の梱包形態において、熱収縮性フィルムに接着剤を塗布しなくても、的確に収容物を拘束することができるようにすることを目的としてなされたものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002−114210号公報
【発明の概要】
【0006】
この発明によれば、収容箱の底面に空隙が形成され、空隙の外側において、粘着テープが空隙を横切るよう配置され、空隙の両側部分に貼り付けられる。さらに、熱収縮性フィルムが収容箱に挿入され、空隙に押し込まれ、粘着テープに押し付けられ、付着する。さらに、収容物が収容箱に収容され、熱収縮性フィルムによって収容物が包装され、熱収縮性フィルムが適宜熱収縮され、粘着テープおよび熱収縮性フィルムによって収容物が拘束される。
【0007】
好ましい実施例では、一対の底フラップが互いに対向し、各底フラップが内側に折り曲げられ、底フラップによって底面が形成される。さらに、各底フラップ間に間隙が形成され、空隙として間隙が使用される。そして、間隙の外側において、粘着テープが間隙を横切るよう配置され、底フラップの外面に貼り付けられる。
【0008】
他の実施例では、一対の底フラップが互いに対向し、一対の内フラップが互いに対向する。さらに、各内フラップが内側に折り曲げられ、各底フラップが内側に折り曲げられ、内フラップに重ね合わされ、底フラップおよび内フラップによって底面が形成される。さらに、各内フラップ間に間隙が形成され、空隙として間隙が使用される。そして、間隙の外側において、粘着テープが間隙を横切るよう配置され、内フラップの外面に貼り付けられる。
【0009】
他の実施例では、内フラップの所定個所に孔が形成され、空隙として孔が使用される。そして、孔の外側において、粘着テープが孔を横切るよう配置され、内フラップの外面に貼り付けられる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】この発明の実施例を示す斜視図である。
【図2】図1の収容箱の底フラップを折り曲げた状態を示す斜視図である。
【図3】図2の収容箱の粘着テープを貼り付けた状態を示す斜視図である。
【図4】図3の収容箱の熱収縮性フィルムを挿入した状態を示す断面図である。
【図5】図4の収容箱の収容物を包装した状態を示す断面図である。
【図6】他の実施例を示す斜視図である。
【図7】図6の収容箱の熱収縮性フィルムを挿入した状態を示す断面図である。
【図8】他の実施例を示す斜視図である。
【図9】図8の収容箱の熱収縮性フィルムを挿入した状態を示す断面図である。
【図10】他の実施例を示す斜視図である。
【図11】図10の収容箱の熱収縮性フィルムを挿入した状態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、この発明の実施例を説明する。
【0012】
図1、図2および図3はこの発明にかかる梱包形態の収容箱を示す。この収容箱は角型のもので、底面を有する。そして、その底面に空隙が形成され、空隙の外側において、粘着テープ1が空隙を横切るよう配置され、空隙の両側部分に貼り付けられる。
【0013】
この実施例では、収容箱の底面において、一対の底フラップ2が一対の長辺3に形成され、互いに対向し、一対の内フラップ4が一対の短辺5に形成され、底フラップ2に直角に配置され、互いに対向する。同様に、収容箱の頂面において、一対の蓋フラップ6が一対の長辺7に形成され、互いに対向し、一対の内フラップ8が一対の短辺9に形成され、蓋フラップ6に直角に配置され、互いに対向する。
【0014】
さらに、各内フラップ4が内側に折り曲げられ、各底フラップ2が内側に折り曲げられ、内フラップ4に重ね合わされ、底フラップ2および内フラップ4によって底面が形成される。さらに、各底フラップ2が内側に折り曲げられたとき、各底フラップ2間において、粘着テープ1が底フラップ2の端縁10に沿って配置され、その外面に貼り付けられ、粘着テープ1によって各底フラップ2が連結される。普通、粘着テープ1として底フラップ2よりも長いものが使用され、これが収容箱の側面11に貼り付けられ、これによって各底フラップ2が固定される。
【0015】
さらに、この実施例では、収容箱の底面において、各底フラップ2間に間隙12が形成され、空隙として間隙12が使用される。たとえば、各底フラップ2の端縁10に切り欠き13が形成され、切り欠き13によって間隙12が形成される。切り欠き13は矩形状のもので、一定長さにわたって形成される。そして、粘着テープ1によって各底フラップ2が連結されるとき、間隙12の外側において、粘着テープ1が間隙12を横切るよう配置され、底フラップ2の外面に貼り付けられ、間隙12の両側部分に貼り付けられ、粘着テープ1によって間隙12が被覆される。
【0016】
さらに、内フラップ4は長辺2の半分の長さよりも短い。したがって、各内フラップ4を内側に折り曲げたとき、各内フラップ4間に間隙14が形成される。さらに、内フラップ4の端縁15に切り欠き16が形成されており、切り欠き16によって間隙14が形成される。切り欠き16も矩形状のものである。
【0017】
その後、図4に示すように、熱収縮性フィルム17が収容箱に挿入され、間隙12,14に押し込まれ、粘着テープ1に押し付けられ、付着する。
【0018】
さらに、図5に示すように、収容物18が収容箱に収容され、熱収縮性フィルム17によって収容物18が包装され、熱収縮性フィルム17が適宜熱収縮される。たとえば、熱収縮性フィルム17にブロッキング性のものが使用され、熱収縮性フィルム17によって収容物18が包囲され、加熱装置によって熱収縮性フィルム17が加熱される。したがって、加熱されたとき、ブロッキング性によって熱収縮性フィルム17がくっつき、収容物18が包装される。さらに、加熱されたとき、熱収縮性フィルム17が適宜熱収縮される。
【0019】
したがって、粘着テープ1および熱収縮性フィルム17によって包装物18が拘束される。さらに、その後、各内フラップ8が内側に折り曲げられ、各蓋フラップ6が内側に折り曲げられ、内フラップ8に重ね合わされ、蓋フラップ6および内フラップ8によって収容箱が閉じられ、頂面が形成される。さらに、各蓋フラップ6間において、粘着テープが蓋フラップ6の端縁に沿って配置され、その外面に貼り付けられ、粘着テープによって各蓋フラップ6が連結され、固定される。これによって収容物18が梱包され、その梱包形態が得られるものである。
【0020】
したがって、収容箱に緩衝材を充填する必要はない。充填しなくても、的確に収容物18を拘束することができ、収容箱内で収容物18が振動することはなく、収容物18が破損することはない。
【0021】
しかも、この梱包形態の場合、特開2002−114210号公報のもののように、熱収縮性フィルムに接着剤を塗布する必要はなく、接着剤のコストの問題はない。接着剤を塗布する装置のコストの問題もない。
【0022】
なお、この実施例では、各底フラップ2の端縁10に切り欠き13を形成し、切り欠き13によって間隙12を形成したものを説明したが、一方の底フラップ2の端縁10に切り欠きを形成し、切り欠きによって間隙を形成することも考えられる。さらに、各内フラップ4の端縁15に切り欠き16を形成し、切り欠き16によって間隙14を形成したものを説明したが、一方の内フラップ4の端縁15に切り欠きを形成し、切り欠きによって間隙を形成することも考えられる。
【0023】
内フラップ4のない収容箱の底面において、各底フラップ2間に間隙12を形成し、熱収縮性フィルム17を間隙12に押し込み、粘着テープ1に押し付け、付着させることも考えられる。
【0024】
図6は他の実施例を示す。この実施例でも、収容箱の底面において、一対の底フラップ2が互いに対向し、一対の内フラップ4が底フラップ2に直角に配置され、互いに対向することは図1のものと同様である。さらに、各内フラップ4が内側に折り曲げられ、各底フラップ2が内側に折り曲げられ、内フラップ4に重ね合わされ、底フラップ2および内フラップ4によって底面が形成される。収容箱の頂面において、一対の蓋フラップ6が互いに対向し、一対の内フラップ8が蓋フラップ6に直角に配置され、互いに対向することも図1のものと同様である。
【0025】
さらに、図6の実施例では、各内フラップ4が内側に折り曲げられたとき、各内フラップ4間に間隙14が形成され、空隙として間隙14が使用される。内フラップ4は図1の内フラップと同様のもので、長辺3の半分の長さよりも短い。したがって、内フラップ4を内側に折り曲げたとき、各内フラップ4間に間隙14が形成される。内フラップ4の端縁15に切り欠き16が形成されており、切り欠き16によって内フラップ4の間隙14が形成されることも図1のものと同様である。
【0026】
そして、各内フラップ4間において、粘着テープ19が内フラップ4の端縁15に直角に配置され、その外面に貼り付けられ、粘着テープ19によって各内フラップ4が連結される。したがって、間隙14の外側において、粘着テープ19が間隙14を横切るよう配置され、内フラップ4の外面に貼り付けられ、間隙14の両側部分に貼り付けられるものである。
【0027】
さらに、図7に示すように、各底フラップ2が内側に折り曲げられたとき、各底フラップ2間において、粘着テープ20が底フラップ2の端縁10に沿って配置され、その外面に貼り付けられ、粘着テープ20によって各底フラップ2が連結され、固定される。
【0028】
その後、熱収縮性フィルム17が収容箱に挿入され、間隙14に押し込まれ、粘着テープ19に押し付けられ、付着する。
【0029】
さらに、収容物が収容箱に収容され、熱収縮性フィルム17によって収容物が包装され、熱収縮性フィルム17が適宜熱収縮する。たとえば、図1のものと同様、加熱装置によって熱収縮性フィルム17が加熱され、ブロッキング性によって熱収縮性フィルム17がくっつき、加熱されたとき、熱収縮性フィルム17が適宜熱収縮する。
【0030】
したがって、粘着テープ19および熱収縮性フィルム17によって収容物が拘束される。したがって、収容箱に緩衝材を充填する必要はない。
【0031】
図6の実施例において、図8に示すように、粘着テープ19として2枚のテープを使用し、各テープ19を内フラップ4の幅方向両側に配置し、その外面に貼り付け、各テープ19によって各内フラップ4を連結してもよい。内フラップ2の幅方向両側において、それぞれ切り欠き21を形成し、切り欠き21によって間隙14を形成し、拡大させ、各テープ19によって切り欠き21を被覆するようにしてもよい。
【0032】
そして、図9に示すように、熱収縮性フィルム17を収容箱に挿入し、間隙14に押し込み、粘着テープ19に押し付け、付着させる。
【0033】
その後、図6のものと同様、収容物を収容箱に収容し、熱収縮性フィルム17によって収容物を包装し、熱収縮性フィルム17を適宜熱収縮させればよい。
【0034】
図10に示すように、内フラップ4の所定個所に孔22を形成し、空隙として孔22を使用する。そして、孔22の外側において、粘着テープ19を孔22を横切るよう配置し、内フラップ4の外面に貼り付けてもよい。粘着テープ19として2枚のテープを使用し、各内フラップ4において、その所定個所に孔22を形成し、各テープ19を孔22を横切るよう配置し、内フラップ4の外面に貼り付けてもよい。孔22を内フラップ4の幅方向にのびるよう形成し、粘着テープ19を内フラップ4の幅方向に配置し、その外面に貼り付け、粘着テープ19によって孔22を被覆するようにしてもよい。
【0035】
そして、図11に示すように、熱収縮性フィルム17を収容箱に挿入し、孔22に押し込み、粘着テープ19に押し付け、付着させればよい。
【符号の説明】
【0036】
1,19 粘着テープ
2 底フラップ
4 内フラップ
10,15 端縁
12,14 間隙
17 熱収縮性フィルム
18 収容物
22 孔
【技術分野】
【0001】
この発明は、収容物の梱包形態に関するものであり、特に、収容物を拘束することができる梱包形態に関するものである。
【背景技術】
【0002】
収容物を拘束することができる梱包形態が特開2002−114210号公報(特許文献1)に記載され、提案されている。同公報のものでは、熱収縮性フィルムに接着剤が塗布され、これが収容箱に挿入され、接着剤によって熱収縮性フィルムと収容箱が付着する。さらに、収容物が収容箱に収容され、熱収縮性フィルムによって収容物が包装され、熱収縮性フィルムが適宜熱収縮され、収容箱および熱収縮性フィルムによって収容物が拘束される。したがって、収容箱に緩衝材を充填する必要はない。
【0003】
しかしながら、この場合、熱収縮性フィルムに接着剤を塗布する必要があり、接着剤のコストの問題がある。それを自動化するには、専用の装置を特別に設けねばならず、そのコストの問題もある。
【0004】
したがって、この発明は、収容物の梱包形態において、熱収縮性フィルムに接着剤を塗布しなくても、的確に収容物を拘束することができるようにすることを目的としてなされたものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002−114210号公報
【発明の概要】
【0006】
この発明によれば、収容箱の底面に空隙が形成され、空隙の外側において、粘着テープが空隙を横切るよう配置され、空隙の両側部分に貼り付けられる。さらに、熱収縮性フィルムが収容箱に挿入され、空隙に押し込まれ、粘着テープに押し付けられ、付着する。さらに、収容物が収容箱に収容され、熱収縮性フィルムによって収容物が包装され、熱収縮性フィルムが適宜熱収縮され、粘着テープおよび熱収縮性フィルムによって収容物が拘束される。
【0007】
好ましい実施例では、一対の底フラップが互いに対向し、各底フラップが内側に折り曲げられ、底フラップによって底面が形成される。さらに、各底フラップ間に間隙が形成され、空隙として間隙が使用される。そして、間隙の外側において、粘着テープが間隙を横切るよう配置され、底フラップの外面に貼り付けられる。
【0008】
他の実施例では、一対の底フラップが互いに対向し、一対の内フラップが互いに対向する。さらに、各内フラップが内側に折り曲げられ、各底フラップが内側に折り曲げられ、内フラップに重ね合わされ、底フラップおよび内フラップによって底面が形成される。さらに、各内フラップ間に間隙が形成され、空隙として間隙が使用される。そして、間隙の外側において、粘着テープが間隙を横切るよう配置され、内フラップの外面に貼り付けられる。
【0009】
他の実施例では、内フラップの所定個所に孔が形成され、空隙として孔が使用される。そして、孔の外側において、粘着テープが孔を横切るよう配置され、内フラップの外面に貼り付けられる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】この発明の実施例を示す斜視図である。
【図2】図1の収容箱の底フラップを折り曲げた状態を示す斜視図である。
【図3】図2の収容箱の粘着テープを貼り付けた状態を示す斜視図である。
【図4】図3の収容箱の熱収縮性フィルムを挿入した状態を示す断面図である。
【図5】図4の収容箱の収容物を包装した状態を示す断面図である。
【図6】他の実施例を示す斜視図である。
【図7】図6の収容箱の熱収縮性フィルムを挿入した状態を示す断面図である。
【図8】他の実施例を示す斜視図である。
【図9】図8の収容箱の熱収縮性フィルムを挿入した状態を示す断面図である。
【図10】他の実施例を示す斜視図である。
【図11】図10の収容箱の熱収縮性フィルムを挿入した状態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、この発明の実施例を説明する。
【0012】
図1、図2および図3はこの発明にかかる梱包形態の収容箱を示す。この収容箱は角型のもので、底面を有する。そして、その底面に空隙が形成され、空隙の外側において、粘着テープ1が空隙を横切るよう配置され、空隙の両側部分に貼り付けられる。
【0013】
この実施例では、収容箱の底面において、一対の底フラップ2が一対の長辺3に形成され、互いに対向し、一対の内フラップ4が一対の短辺5に形成され、底フラップ2に直角に配置され、互いに対向する。同様に、収容箱の頂面において、一対の蓋フラップ6が一対の長辺7に形成され、互いに対向し、一対の内フラップ8が一対の短辺9に形成され、蓋フラップ6に直角に配置され、互いに対向する。
【0014】
さらに、各内フラップ4が内側に折り曲げられ、各底フラップ2が内側に折り曲げられ、内フラップ4に重ね合わされ、底フラップ2および内フラップ4によって底面が形成される。さらに、各底フラップ2が内側に折り曲げられたとき、各底フラップ2間において、粘着テープ1が底フラップ2の端縁10に沿って配置され、その外面に貼り付けられ、粘着テープ1によって各底フラップ2が連結される。普通、粘着テープ1として底フラップ2よりも長いものが使用され、これが収容箱の側面11に貼り付けられ、これによって各底フラップ2が固定される。
【0015】
さらに、この実施例では、収容箱の底面において、各底フラップ2間に間隙12が形成され、空隙として間隙12が使用される。たとえば、各底フラップ2の端縁10に切り欠き13が形成され、切り欠き13によって間隙12が形成される。切り欠き13は矩形状のもので、一定長さにわたって形成される。そして、粘着テープ1によって各底フラップ2が連結されるとき、間隙12の外側において、粘着テープ1が間隙12を横切るよう配置され、底フラップ2の外面に貼り付けられ、間隙12の両側部分に貼り付けられ、粘着テープ1によって間隙12が被覆される。
【0016】
さらに、内フラップ4は長辺2の半分の長さよりも短い。したがって、各内フラップ4を内側に折り曲げたとき、各内フラップ4間に間隙14が形成される。さらに、内フラップ4の端縁15に切り欠き16が形成されており、切り欠き16によって間隙14が形成される。切り欠き16も矩形状のものである。
【0017】
その後、図4に示すように、熱収縮性フィルム17が収容箱に挿入され、間隙12,14に押し込まれ、粘着テープ1に押し付けられ、付着する。
【0018】
さらに、図5に示すように、収容物18が収容箱に収容され、熱収縮性フィルム17によって収容物18が包装され、熱収縮性フィルム17が適宜熱収縮される。たとえば、熱収縮性フィルム17にブロッキング性のものが使用され、熱収縮性フィルム17によって収容物18が包囲され、加熱装置によって熱収縮性フィルム17が加熱される。したがって、加熱されたとき、ブロッキング性によって熱収縮性フィルム17がくっつき、収容物18が包装される。さらに、加熱されたとき、熱収縮性フィルム17が適宜熱収縮される。
【0019】
したがって、粘着テープ1および熱収縮性フィルム17によって包装物18が拘束される。さらに、その後、各内フラップ8が内側に折り曲げられ、各蓋フラップ6が内側に折り曲げられ、内フラップ8に重ね合わされ、蓋フラップ6および内フラップ8によって収容箱が閉じられ、頂面が形成される。さらに、各蓋フラップ6間において、粘着テープが蓋フラップ6の端縁に沿って配置され、その外面に貼り付けられ、粘着テープによって各蓋フラップ6が連結され、固定される。これによって収容物18が梱包され、その梱包形態が得られるものである。
【0020】
したがって、収容箱に緩衝材を充填する必要はない。充填しなくても、的確に収容物18を拘束することができ、収容箱内で収容物18が振動することはなく、収容物18が破損することはない。
【0021】
しかも、この梱包形態の場合、特開2002−114210号公報のもののように、熱収縮性フィルムに接着剤を塗布する必要はなく、接着剤のコストの問題はない。接着剤を塗布する装置のコストの問題もない。
【0022】
なお、この実施例では、各底フラップ2の端縁10に切り欠き13を形成し、切り欠き13によって間隙12を形成したものを説明したが、一方の底フラップ2の端縁10に切り欠きを形成し、切り欠きによって間隙を形成することも考えられる。さらに、各内フラップ4の端縁15に切り欠き16を形成し、切り欠き16によって間隙14を形成したものを説明したが、一方の内フラップ4の端縁15に切り欠きを形成し、切り欠きによって間隙を形成することも考えられる。
【0023】
内フラップ4のない収容箱の底面において、各底フラップ2間に間隙12を形成し、熱収縮性フィルム17を間隙12に押し込み、粘着テープ1に押し付け、付着させることも考えられる。
【0024】
図6は他の実施例を示す。この実施例でも、収容箱の底面において、一対の底フラップ2が互いに対向し、一対の内フラップ4が底フラップ2に直角に配置され、互いに対向することは図1のものと同様である。さらに、各内フラップ4が内側に折り曲げられ、各底フラップ2が内側に折り曲げられ、内フラップ4に重ね合わされ、底フラップ2および内フラップ4によって底面が形成される。収容箱の頂面において、一対の蓋フラップ6が互いに対向し、一対の内フラップ8が蓋フラップ6に直角に配置され、互いに対向することも図1のものと同様である。
【0025】
さらに、図6の実施例では、各内フラップ4が内側に折り曲げられたとき、各内フラップ4間に間隙14が形成され、空隙として間隙14が使用される。内フラップ4は図1の内フラップと同様のもので、長辺3の半分の長さよりも短い。したがって、内フラップ4を内側に折り曲げたとき、各内フラップ4間に間隙14が形成される。内フラップ4の端縁15に切り欠き16が形成されており、切り欠き16によって内フラップ4の間隙14が形成されることも図1のものと同様である。
【0026】
そして、各内フラップ4間において、粘着テープ19が内フラップ4の端縁15に直角に配置され、その外面に貼り付けられ、粘着テープ19によって各内フラップ4が連結される。したがって、間隙14の外側において、粘着テープ19が間隙14を横切るよう配置され、内フラップ4の外面に貼り付けられ、間隙14の両側部分に貼り付けられるものである。
【0027】
さらに、図7に示すように、各底フラップ2が内側に折り曲げられたとき、各底フラップ2間において、粘着テープ20が底フラップ2の端縁10に沿って配置され、その外面に貼り付けられ、粘着テープ20によって各底フラップ2が連結され、固定される。
【0028】
その後、熱収縮性フィルム17が収容箱に挿入され、間隙14に押し込まれ、粘着テープ19に押し付けられ、付着する。
【0029】
さらに、収容物が収容箱に収容され、熱収縮性フィルム17によって収容物が包装され、熱収縮性フィルム17が適宜熱収縮する。たとえば、図1のものと同様、加熱装置によって熱収縮性フィルム17が加熱され、ブロッキング性によって熱収縮性フィルム17がくっつき、加熱されたとき、熱収縮性フィルム17が適宜熱収縮する。
【0030】
したがって、粘着テープ19および熱収縮性フィルム17によって収容物が拘束される。したがって、収容箱に緩衝材を充填する必要はない。
【0031】
図6の実施例において、図8に示すように、粘着テープ19として2枚のテープを使用し、各テープ19を内フラップ4の幅方向両側に配置し、その外面に貼り付け、各テープ19によって各内フラップ4を連結してもよい。内フラップ2の幅方向両側において、それぞれ切り欠き21を形成し、切り欠き21によって間隙14を形成し、拡大させ、各テープ19によって切り欠き21を被覆するようにしてもよい。
【0032】
そして、図9に示すように、熱収縮性フィルム17を収容箱に挿入し、間隙14に押し込み、粘着テープ19に押し付け、付着させる。
【0033】
その後、図6のものと同様、収容物を収容箱に収容し、熱収縮性フィルム17によって収容物を包装し、熱収縮性フィルム17を適宜熱収縮させればよい。
【0034】
図10に示すように、内フラップ4の所定個所に孔22を形成し、空隙として孔22を使用する。そして、孔22の外側において、粘着テープ19を孔22を横切るよう配置し、内フラップ4の外面に貼り付けてもよい。粘着テープ19として2枚のテープを使用し、各内フラップ4において、その所定個所に孔22を形成し、各テープ19を孔22を横切るよう配置し、内フラップ4の外面に貼り付けてもよい。孔22を内フラップ4の幅方向にのびるよう形成し、粘着テープ19を内フラップ4の幅方向に配置し、その外面に貼り付け、粘着テープ19によって孔22を被覆するようにしてもよい。
【0035】
そして、図11に示すように、熱収縮性フィルム17を収容箱に挿入し、孔22に押し込み、粘着テープ19に押し付け、付着させればよい。
【符号の説明】
【0036】
1,19 粘着テープ
2 底フラップ
4 内フラップ
10,15 端縁
12,14 間隙
17 熱収縮性フィルム
18 収容物
22 孔
【特許請求の範囲】
【請求項1】
収容箱の底面に空隙が形成され、前記空隙の外側において、粘着テープが前記空隙を横切るよう配置され、前記空隙の両側部分に貼り付けられ、熱収縮性フィルムが前記収容箱に挿入され、前記空隙に押し込まれ、前記粘着テープに押し付けられ、付着しており、さらに、収容物が前記収容箱に収容され、前記熱収縮性フィルムによって前記収容物が包装され、前記熱収縮性フィルムが適宜熱収縮され、前記粘着テープおよび熱収縮性フィルムによって前記収容物が拘束されていることを特徴とする梱包形態。
【請求項2】
一対の底フラップが互いに対向し、前記各底フラップが内側に折り曲げられ、前記底フラップによって前記底面が形成されており、さらに、前記各底フラップ間に間隙が形成され、前記空隙は前記間隙からなり、前記間隙の外側において、前記粘着テープが前記間隙を横切るよう配置され、前記底フラップの外面に貼り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の梱包形態。
【請求項3】
一対の底フラップが互いに対向し、一対の内フラップが互いに対向し、前記各内フラップが内側に折り曲げられ、前記各底フラップが内側に折り曲げられ、前記内フラップに重ね合わされ、前記底フラップおよび内フラップによって前記底面が形成されており、さらに、前記各内フラップ間に間隙が形成され、前記空隙は前記間隙からなり、前記間隙の外側において、前記粘着テープが前記間隙を横切るよう配置され、前記内フラップの外面に貼り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の梱包形態。
【請求項4】
一対の底フラップが互いに対向し、一対の内フラップが互いに対向し、前記各内フラップが内側に折り曲げられ、前記各底フラップが内側に折り曲げられ、前記内フラップに重ね合わされ、前記底フラップおよび内フラップによって前記底面が形成されており、さらに、前記内フラップの所定個所に孔が形成され、前記空隙は前記孔からなり、前記孔の外側において、前記粘着テープが前記孔を横切るよう配置され、前記内フラップの外面に貼り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の梱包形態。
【請求項1】
収容箱の底面に空隙が形成され、前記空隙の外側において、粘着テープが前記空隙を横切るよう配置され、前記空隙の両側部分に貼り付けられ、熱収縮性フィルムが前記収容箱に挿入され、前記空隙に押し込まれ、前記粘着テープに押し付けられ、付着しており、さらに、収容物が前記収容箱に収容され、前記熱収縮性フィルムによって前記収容物が包装され、前記熱収縮性フィルムが適宜熱収縮され、前記粘着テープおよび熱収縮性フィルムによって前記収容物が拘束されていることを特徴とする梱包形態。
【請求項2】
一対の底フラップが互いに対向し、前記各底フラップが内側に折り曲げられ、前記底フラップによって前記底面が形成されており、さらに、前記各底フラップ間に間隙が形成され、前記空隙は前記間隙からなり、前記間隙の外側において、前記粘着テープが前記間隙を横切るよう配置され、前記底フラップの外面に貼り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の梱包形態。
【請求項3】
一対の底フラップが互いに対向し、一対の内フラップが互いに対向し、前記各内フラップが内側に折り曲げられ、前記各底フラップが内側に折り曲げられ、前記内フラップに重ね合わされ、前記底フラップおよび内フラップによって前記底面が形成されており、さらに、前記各内フラップ間に間隙が形成され、前記空隙は前記間隙からなり、前記間隙の外側において、前記粘着テープが前記間隙を横切るよう配置され、前記内フラップの外面に貼り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の梱包形態。
【請求項4】
一対の底フラップが互いに対向し、一対の内フラップが互いに対向し、前記各内フラップが内側に折り曲げられ、前記各底フラップが内側に折り曲げられ、前記内フラップに重ね合わされ、前記底フラップおよび内フラップによって前記底面が形成されており、さらに、前記内フラップの所定個所に孔が形成され、前記空隙は前記孔からなり、前記孔の外側において、前記粘着テープが前記孔を横切るよう配置され、前記内フラップの外面に貼り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の梱包形態。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2010−159078(P2010−159078A)
【公開日】平成22年7月22日(2010.7.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−3495(P2009−3495)
【出願日】平成21年1月9日(2009.1.9)
【出願人】(000135025)株式会社ニッサンキコー (8)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年7月22日(2010.7.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年1月9日(2009.1.9)
【出願人】(000135025)株式会社ニッサンキコー (8)
【Fターム(参考)】
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