説明

梱包用内袋および梱包方法

【課題】 梱包時の作業人員を削減し、容易かつ円滑に被梱包物を梱包箱に収容することができる梱包用内袋および梱包方法を提供する。
【解決手段】 下部箱体5と、下部箱体5に装着される上部箱体3とを有する梱包箱2に収容される板状の被梱包物4を覆う梱包用内袋1を、被梱包物4を、その厚み方向一方側から覆う矩形の第1シート部11と、第1シート部11の3辺で連なり、被梱包物4をその厚み方向他方側から覆う矩形の第2シート部12と、第1シート部11の3辺を除く残余の1辺で連なるフラップ部13とによって構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、梱包箱に梱包される液晶テレビなどの板状の被梱包物を保護するために装着される梱包用内袋および梱包方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、板状の被梱包物であるたとえば液晶テレビの梱包工程においては、液晶テレビ完成品に上方から梱包用内袋を被せた後、梱包箱に収めている。このとき、梱包用内袋の液晶テレビから下方へ垂下する裾部を折返し、その折返し状態を保つために、テープで留めている。
【0003】
このような梱包工程において、裾部の折返しが不完全または不充分である場合、梱包用内袋を被せた液晶テレビを梱包箱に収める際、梱包箱内の緩衝材に梱包用内袋が引っ掛かり、捲れることがある。梱包用内袋が捲れると、液晶テレビがその捲れた部位から外部へ露出するので、液晶テレビが損傷する可能性がある。したがって、液晶テレビを箱詰めする際に梱包用内袋が捲れることを防ぐ必要がある。
【0004】
そのため、液晶テレビ完成品に梱包用内袋を被せた後、梱包箱に収めるとき、梱包用内袋が被せられた液晶テレビを2人の作業者によって抱え持った状態で、3人目の作業者が梱包用内袋の裾部を折返し、折返し状態を保つために、当該3人目の作業者が裾部両端を作業者が手で押さえている。また、他の手法として、他の従来技術では、液晶テレビ完成品に2人の作業者によって梱包用内袋を被せた後、梱包箱に収めるとき、3人目の作業者によって梱包用内袋の裾部を折り返し、折り返し状態を保つために、3人目の作業者が折返した裾部を袋本体の片側の面に粘着テープで留めている(たとえば、特許文献1,2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平10−203565号公報
【特許文献2】特開2005−239276号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、梱包時の作業人員を削減し、容易かつ円滑に被梱包物を梱包箱に収容することができる梱包用内袋および梱包方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、梱包箱に収容可能な板状の被梱包物に装着される梱包用内袋であって、
前記被梱包物をその厚み方向一方側から覆う矩形の第1シート部と、前記被梱包物をその厚み方向他方側から覆う第2シート部とによって袋状に構成される袋本体と、
前記第1シート部に連なり、前記袋本体の開口部から延びるフラップ部とを含むことを特徴とする梱包用内装である。
【0008】
また本発明は、前記フラップ部は、三角形状であることを特徴とする。
さらに本発明は、前記フラップ部は、前記第1シートの前記第2シート部に対向する内面に連なる表面が内側となるように湾曲していることを特徴とする。
【0009】
さらに本発明は、前記フラップ部には、切込みによって舌状部が形成され、
前記第2シート部には、前記舌状部を挿入可能な係止孔が形成されることを特徴とする。
【0010】
さらに本発明は、請求項1〜4のいずれか1つに記載の梱包用内袋を、被梱包物に上方から装着し、該被梱包物から下方に垂下するフラップ部を、第2シート部側へ回し込んだ状態で、梱包箱に上方から収容することを特徴とする梱包方法である。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、板状の梱包用内袋は、第1シート部と第2シート部とフラップ部とを有する。第1シート部は矩形のシートであって、その3辺に第2シート部が連なり、残余の一辺にはフラップ部が連なる。このような梱包用内袋を用いることによって、梱包用内袋を被梱包物に上方から装着し、フラップ部を一人の作業者が片手で把持し、被梱包物の下端部を経て、第2シート部側へ巻上げた状態で梱包箱に上方から挿入することができるので、前記従来技術のように巻上げた裾部を粘着テープによって留める必要がなくなり、そのための作業者を削減し、梱包用内袋が梱包箱に引っ掛かることなく円滑に梱包作業を行うことができ、被梱包物の損傷を防ぐことができる。
【0012】
また本発明によれば、梱包用内袋のフラップ部が三角形であるので、被梱包物に梱包用内袋を被せた際、梱包用内袋のフラップ部が垂れ下がり、そのフラップ部の三角形の下端となる頂点付近の1点だけを把持してフラップ部全体を容易かつ確実に上方へ巻上げ、梱包箱に梱包用内袋が被せられた被梱包物を挿入し、前記従来技術のように巻上げた裾部を粘着テープによって留める必要がなくなり、そのための作業者を削減し、梱包用内袋が梱包箱に引っ掛かることなく円滑に梱包作業を行うことができ、被梱包物の損傷を防ぐことができる。
【0013】
さらに本発明によれば、梱包用内袋のフラップ部がいわばカール癖付けによって湾曲しているので、被梱包物に梱包用内袋を被せた際、梱包用内袋のフラップ部が垂れ下がり、湾曲したフラップ部が被梱包物の下部を下方から包むような配置状態となり、梱包用内袋が捲れ上がらずに円滑に、下部箱体に上方から挿入することができる。これによって、前記従来技術のように、巻上げた裾部を粘着テープによって留める必要がなくなり、そのための作業者を削減し、梱包用内袋が梱包箱に引っ掛かることなく円滑に梱包作業を行うことができ、被梱包物の損傷を防ぐことができる。
【0014】
さらに本発明によれば、フラップ部に切込みによって舌状部が形成され、第2シート部には前記舌状部を挿入可能な係止孔が形成されるので、梱包用内袋を被梱包物に上方から装着し、フラップ部を一人の作業者が片手で把持し、被梱包物の下端部を経て、第2シート部側へ巻上げた状態で係止孔に舌状部を挿入してフラップ部の垂れ下がりが阻止された状態で、梱包箱に上方から挿入することができる。これによって、前記従来技術のように巻上げた裾部を粘着テープによって留める必要がなくなり、そのための作業者を削減し、梱包用内袋が梱包箱に引っ掛かることなく円滑に梱包作業を行うことができ、被梱包物の損傷を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の一実施形態の梱包用内袋1を含む梱包ユニット2の構成を示す分解斜視図である。
【図2】梱包ユニット2の上部箱体3を外した梱包状態を示す分解斜視図である。
【図3】梱包用内袋1の正面図である。
【図4】図3の切断面線IV−IVから見た断面図である。
【図5】本発明の他の実施形態の梱包用内袋1aの正面図である。
【図6】図5の切断面線VI−VIから見た断面図である。
【図7】本発明のさらに他の実施形態の梱包用内袋1bの正面図である。
【図8A】図7に示す梱包用内袋1bの係止孔21および舌状部22付近の拡大正面図である。
【図8B】図7に示す梱包用内袋1bの舌状部22を係止孔21に係止させた状態を示す拡大正面図である。
【図9】図7の切断面線IX−IXから見た断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1は本発明の一実施形態の梱包用内袋1を含む梱包ユニット2の構成を示す分解斜視図であり、図2は梱包ユニット2の上部箱体3を外した梱包状態を示す分解斜視図である。なお、本実施形態の梱包用内袋によって梱包方法が実施されるものとする。中大型液晶テレビの本体である板状の被梱包物4は、製造工場からユーザまで輸送するために、梱包ユニット2によってスタンド8とともに梱包されて運搬される。梱包ユニット2は、段ボールから成る梱包箱である下部箱体5に、前後左右から段ボール部材を突出させて構成される嵌合部材6,7を設けておき、そこへ梱包用内袋1を被せた被梱包物4が、スタンド用の小形の内袋8aが被せられたスタンド8とともに組立てられていない状態で挿入される。被梱包物4は嵌合部材6,7によって前後左右の4方向から支持される。
【0017】
梱包するに際しては、上部箱体3を封緘した後に被せると空気が抜けずに被せにくいため、また、上枠9を被梱包物4の上部に先に装着した後に上部箱体3を被せると、上部箱体3が上枠9に引っ掛かって上枠9が外れ易い。そのため、下部箱体3に嵌合部材6,7を装着し、梱包用内袋1を被せた被梱包物4を嵌合部材6,7に挿入するとともに、スタンド用内袋8aを被せたスタンド8を立てて嵌合部材6,7に挿入し、筒状の上部箱体3を被せる。その後、上枠9を被梱包物4の上部に装着して、上部箱体3の上開口部を封緘し、上部箱体3の下端部と下部箱体5とを、たとえば4つのジョイント部材10によって結合し、この状態で、工場から販売店を経てユーザまで輸送される。
【0018】
梱包用内袋1は、被梱包物4を、その厚み方向一方側から覆う矩形の第1シート部11と、第1シート部11の3辺に連なり、前記被梱包物4をその厚み方向他方側から覆う矩形の第2シート部12と、第1シート部11の前記3辺を除く残余の1辺に連なるフラップ部13とを含む。このような梱包用内袋1は、ポリエチレンなどの発泡合成樹脂製シートによって形成されてもよく、あるいはポリ塩化ビニル製シートによって形成されてもよい。前記第1シート部11と第2シート部12とによって、開口部を有する袋状の袋本体を構成する。
【0019】
図3は梱包用内袋1の正面図であり、図4は図3の切断面線IV−IVから見た断面図である。梱包用内袋1は、板状の被梱包物4に上方から装着され、該被梱包物4から仮想線131で示すように、下方に垂下するフラップ部13を、第2シート部12側(図3の紙面に垂直手前側)へ回し込んだ状態で、下部箱体5に上方から収容した後、上部箱体3が、前記梱包内袋1が被せられた被梱包物4の上方から装着される。
【0020】
このような梱包用内袋1を用いることによって、梱包用内袋1を被梱包物4に上方から装着し、フラップ部13を一人の作業者が片手で把持し、被梱包物4の下端部を経て、第2シート12部側へ巻上げた状態で下部箱体5に上方から挿入することができるので、前記従来技術のように巻上げた裾部を粘着テープによって留める必要がなくなり、そのための作業者を削減し、梱包用内袋1が下部箱体5に引っ掛かることなく円滑に梱包作業を行うことができ、被梱包物4の損傷を防ぐことができる。
【0021】
また、本発明の他の実施形態として、前記フラップ部13を図4の仮想線132で示すように、第1シート部11の前記第2シート部12に対向する内面17に連なる表面18が内側となるように湾曲する湾曲部を、その先端部Cが被梱包物4のスタンド部8の先端を超えて突出するように形成することによって、湾曲したフラップ部13が被梱包物4の下部を下方から包むような配置状態となり、下部箱体5に被梱包物4を真上から降ろすことによって、梱包用内袋1を捲れ上がらすことなく円滑に、下部箱体5に挿入することができる。これによって、前記従来技術のように、巻上げた裾部を粘着テープによって留める必要がなくなり、そのための作業者を削減し、梱包用内袋が下部箱体5に引っ掛かることなく円滑に梱包作業を行うことができ、被梱包物4の損傷を防ぐことができる。
【0022】
図5は本発明の他の実施形態の梱包用内袋1aの正面図であり、図6は図5の切断面線VI−VIから見た断面図である。なお、前述の実施形態と対応する部分には、同一の参照符を付す。また、本実施形態の梱包用内袋1aによって梱包方法が実施されるものとする。本実施形態の梱包用内袋1aは、フラップ部13aが、正面側から見て第1シート部11の4辺のうち、開口部の一部を構成する残余の1辺を底辺とする三角形状に形成される。
【0023】
このような梱包用内袋1aを用いることによって、梱包用内袋1aを被梱包物4に上方から装着し、下方に垂れ下がったフラップ部13aの頂点13a1およびその近傍を、一人の作業者が片手で把持し、フラップ部13a全体を被梱包物4の下端部を経て、第2シート部12側(図5の紙面に垂直手前側)へ巻上げた状態で、下部箱体5に上方から挿入することができる。
【0024】
これによって、前記従来技術のように、巻上げた裾部を粘着テープによって留める必要がなくなり、そのための作業者を削減し、梱包用内袋が下部箱体に引っ掛かることなく円滑に梱包作業を行うことができ、被梱包物4の損傷を防ぐことができる。
【0025】
図7は本発明のさらに他の実施形態の梱包用内袋1bの正面図であり、図8Aは図7に示す梱包用内袋1bの係止孔21および舌状部22付近の拡大正面図であり、図8Bは図7に示す梱包用内袋1bの舌状部22を係止孔21に係止させた状態を示す拡大正面図である。図9は図7の切断面線IX−IXから見た断面図である。なお、本実施形態の梱包用内袋1bを用いて梱包方法に係る発明が実施されるものとする。本実施形態の梱包用内袋1bは、フラップ部13bには、たとえば打抜き加工によって舌状部22が形成され、第2シート部12には、前記舌状部22を挿入可能な係止孔21が形成される。
【0026】
舌状部22は、帯状のウエブ部分22aと、ウエブ部分22aに連なりウエブ部分22aよりも幅広のフランジ部分22bとを有し、略T字状に形成される。舌状部22が係止孔21に挿入された状態では、フラップ部13bのウエブ部分22aの一部が係止孔21を挿通して第2シート部12の裏側に挿入し、フラップ部13bのフランジ部分22bが係止孔21の両側部分に引っ掛かって抜止めされ、これによってフラップ部13bの先端部を第2シート部12に係止し、フラップ部13bを捲り上げた状態に維持することができる。
【0027】
本実施形態によれば、フラップ部13bに切込みによって舌状部22が形成され、第2シート部12には前記舌状部22を挿入可能な係止孔21が形成されるので、梱包用内袋1bを被梱包物4に上方から装着し、フラップ部13bを一人の作業者が片手で把持し、被梱包物4の下端部を経て、第2シート部12側へ巻上げた状態で係止孔21に舌状部22を下から挿入してフラップ部13bの垂れ下がりが阻止された状態で、下部箱体5に上方から挿入することができる。これによって、前記従来技術のように巻上げた裾部を粘着テープによって留める必要がなくなり、そのための作業者を削減し、梱包用内袋が下部箱体5に引っ掛かることなく円滑に梱包作業を行うことができ、被梱包物4の損傷を防ぐことができる。
【0028】
本発明のさらに他の実施形態として、フラップ部に形成したV字状の切込みによって生じる略V字状の舌片部と、第2シート部12に前記舌状部の幅よりも長さの短い横方向に一直線状の係止孔としての切欠きとを形成し、この切欠きに上方から前記舌状部を差し込む構成であってもよい。これによってもまた、舌状部が切欠きから容易に離脱することなく係止され、フラップ部の垂れ下がりを防止することができる。
【0029】
本発明のさらに他の実施形態では、フラップ部を別部材とし、フラップ部を第1シート部11に熱圧着するようにしてもよい。これによって、形状または形態の異なるフラップ部を必要に応じて第1シート部11に接合して梱包用内袋を製造することができ、製造上の利便性を向上することができる。
【0030】
上述の梱包用内袋およびそれを用いた梱包方法に係る本発明の各実施形態では、被梱包物4として、スタンドが組み付けられていない中大型液晶テレビの本体を想定して説明したが、本発明の他の実施形態では、前記液晶テレビに代えてプラズマテレビ(Plasma Display Panel:略称PDP)であってもよく、その他の板状の構造部を主要部とする電子機器および電気機器であってもよく、上記と同様な効果を達成することができる。
梱包用内袋およびそれ用いた梱包方法に係る本発明は、前述の各実施形態のように、上部箱体と下部箱体とに上下分割された梱包箱だけでなく、1つの箱体から成る梱包箱に挿入される被梱包物に対しても好適に実施することができ、被梱包箱へ被梱包物を収容する際に、被梱包物に被せられた内袋が梱包箱に引っ掛かることを防ぎ、大型の被梱包物であっても、作業人員を削減して、円滑に、効率よく、梱包することができる。
【符号の説明】
【0031】
1,1a,1b 梱包用内袋
2 梱包ユニット
3 上部箱体
4 被梱包物
5 下部箱体
6,7 嵌合部
8 スタンド部
9 上枠
10 ジョイント部材
11 第1シート部
12 第2シート部
13,13a,13b フラップ部
13a1 頂点
17 内面
18 表面
21 係止孔
22 舌状部
131,132 仮想線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
包箱に収容される板状の被梱包物を覆う梱包用内袋であって、
前記被梱包物を、その厚み方向一方側から覆う矩形の第1シート部と、前記被梱包物をその厚み方向他方側から覆う矩形の第2シート部とによって、開口部を有する袋状に構成される袋本体と、
前記第1シート部に連なり、前記袋本体の開口部から延びるフラップ部とを含むことを特徴とする梱包用内袋。
【請求項2】
前記フラップ部は、三角形状であることを特徴とする請求項1に記載の梱包用内袋。
【請求項3】
前記フラップ部は、前記第1シートの前記第2シート部に対向する内面に連なる表面が内側となるように湾曲していることを特徴とする請求項1または2に記載の梱包用内袋。
【請求項4】
前記フラップ部には、切込みによって舌状部が形成され、
前記第2シート部には、前記舌状部を挿入可能な切欠きが形成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の梱包用内袋。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1つに記載の梱包用内袋を、被梱包物に上方から装着し、該被梱包物から下方に垂下するフラップ部を、第2シート部側へ回し込んだ状態で、梱包箱に上方から収容することを特徴とする梱包方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8A】
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【図8B】
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【図9】
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【公開番号】特開2013−75668(P2013−75668A)
【公開日】平成25年4月25日(2013.4.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−215448(P2011−215448)
【出願日】平成23年9月29日(2011.9.29)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】