棒状化粧料繰出容器
【課題】 繰出機構の操作により昇降する摺動ホルダーを内方に具えた棒状化粧料繰出容器の摺動ホルダーに、棒状化粧料を収納した中皿を装着するとともに、使用して残り少なくなった棒状化粧料を中皿とともに摺動ホルダーより簡単に取外し、収納ケースに中皿ごと装着させることで、棒状化粧料を最後まで使用でき、さらに、中皿の脱着の際に、手指などに棒状化粧料が付着せず、簡単に脱着できる棒状化粧料容器を提供すること。
【解決手段】 棒状化粧料を収納した中皿を取着した摺動ホルダーを具えた棒状化粧料繰出容器であって、中皿は、側周壁と、該側周壁の下端に垂設された係合筒とを具備し、側周壁外周上部に複数の係合溝を設け、外周下端に係合カムが設けられており、摺動ホルダーは、外筒と嵌挿筒とを具備し、外筒内周に中皿の係合カムと係合する係合カムが設けられており、前記係合溝に係合する操作部材を用いて中皿を廻動させ摺動ホルダーから取外すようにしていることを特徴とする。
【解決手段】 棒状化粧料を収納した中皿を取着した摺動ホルダーを具えた棒状化粧料繰出容器であって、中皿は、側周壁と、該側周壁の下端に垂設された係合筒とを具備し、側周壁外周上部に複数の係合溝を設け、外周下端に係合カムが設けられており、摺動ホルダーは、外筒と嵌挿筒とを具備し、外筒内周に中皿の係合カムと係合する係合カムが設けられており、前記係合溝に係合する操作部材を用いて中皿を廻動させ摺動ホルダーから取外すようにしていることを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、口紅等の棒状化粧料繰出容器、とくに棒状化粧料を収納した中皿を取着した摺動ホルダーを繰出可能に装着する棒状化粧料繰出容器と、残り少なくなった化粧料を収納した中皿を取外し、該中皿を収納可能に装着する収納ケースに関するものである。
【背景技術】
【０００２】
棒状化粧料を収納し、棒状化粧料を容器内で昇降することにより使用する棒状化粧料繰出容器において、繰出機構の操作により昇降する摺動ホルダーを内部に具えた棒状化粧料繰出容器の摺動ホルダーに、棒状化粧料を収納した中皿を装着し、繰出機構の操作に応じて化粧料を容器内で昇降させ、棒状化粧料を使用し、棒状化粧料が少なくなったときに、中皿を摺動ホルダーから取外して廃棄し、さらに、新しい棒状化粧料を収納した中皿を、再び摺動ホルダーに装着して使用するようにした棒状化粧料容器は、従来より知られている（例えば、特許文献１参照）。
【特許文献１】実開昭６１−１８８５１６号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
しかしながら、従来の棒状化粧料容器で棒状化粧料がなくなった中皿を摺動ホルダー（受皿）から取り除く際に、中皿を摺動ホルダーに対して廻動させる場合には、手指などで中皿の上部の周壁を把持しなければならず、中皿に残った棒状化粧料が手指などに付着し手指を汚すという問題があった。
また、その際、容器の蓋を取外し、一度中皿を最上部に上昇させ、塗布具を使って棒状化粧料を使用した後、容器の蓋を閉めるために中皿を少し下降させなければならず、取扱いが簡単でないという問題があった。
【０００４】
従来の棒状化粧料繰出容器は、棒状化粧料を収納した中皿を取りかえるだけで、残り少ない棒状化粧料は、そのまま廃棄していた。
そのため、少なくない棒状化粧料を無駄にするという問題があった。
【０００５】
それを解決するため、棒状化粧料を使用して長さが短くなり、棒状化粧料として普通に使用できなくなった時に、中皿内に残った棒状化粧料を、消費者が別に用意した塗布具などに付着させて使用することが行われているが、繰出容器の他に、塗布具を収納しておくケースが必要となり、部品が多くなるという問題があった。
【０００６】
本発明は、上記の問題点を解決することを課題とし、繰出機構の操作により昇降する摺動ホルダーを内方に具えた棒状化粧料繰出容器の摺動ホルダーに、棒状化粧料を収納した中皿を装着するとともに、使用して残り少なくなった棒状化粧料を中皿とともに摺動ホルダーより簡単に取外し、収納ケースに中皿ごと装着させることで、棒状化粧料を最後まで使用でき、さらに、中皿の脱着の際に、手指などに棒状化粧料が付着せず、簡単に脱着できる棒状化粧料容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本発明は、上記の課題を解決するため、棒状化粧料繰出容器として、棒状化粧料を収納した中皿を取着した摺動ホルダーを具えた棒状化粧料繰出容器であって、中皿は、側周壁と、該側周壁の下端に垂設された係合筒とを具備し、側周壁外周上部に複数の係合溝を設け、外周下端に係合カムが設けられており、摺動ホルダーは、外筒と嵌挿筒とを具備し、外筒内周に中皿の係合カムと係合する係合カムが設けられており、前記係合溝に係合する操作部材を用いて中皿を廻動させ摺動ホルダーから取外すようにしていることを特徴とする構成を採用する。
【０００８】
収納ケースとして、中皿装着部と塗布具の収納筒部とを備えた収納ケースであって、中皿装着部に被嵌する上蓋と、塗布具の収納筒部を被嵌する下蓋とを具備し、下蓋が、底壁と側周壁とからなり、側周壁内周に、前記中皿外周の係合溝に係合する係合突部を設けたことを特徴とする構成を採用する。
【０００９】
中皿の使用態様として、中皿に装着した棒状化粧料が残り少なくなって一定量以下になったときに、中皿の側周壁に収納ケースの下蓋を被嵌し、中皿を廻動することによって、中皿と摺動ホルダーの係合カムの係合を解き、中皿を摺動ホルダーから取外すようにしたことを特徴とする構成を採用する。
【発明の効果】
【００１０】
棒状化粧料を棒状化粧料繰出容器により使用し、短くなった化粧料を収納した中皿の上部に、収納ケースの下蓋を係合させて廻動することにより、中皿を棒状化粧料繰出容器の摺動ホルダーの中皿装着部より簡単に外すことができるので、手指などに触れることなく化粧料を入れた中皿を取外すことができる。
また、短くなった化粧料を収納した中皿を、収納ケースの下蓋により収納ケースの収納筒部の中皿収納部に装着して、残った化粧料を収納ケース内に収納した塗布具により使用でき、棒状化粧料がなくなったら、中皿を収納ケースの下蓋により簡単に取外すことができ、廃棄できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１１】
次に、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
図１、３において、Ａは、口紅、リップクリーム、スティックアイシャドー、その他の棒状化粧料繰出容器、Ｂは、中皿Ｃを取着した摺動ホルダー、Ｄは、使用して残り少なくなった化粧料が入った中皿Ｃと、塗布具Ｅを収納した収納ケースである。
【００１２】
棒状化粧料繰出容器Ａは、図１に示すように、中皿Ｃを装着した摺動ホルダーＢを、棒状化粧料繰出容器Ａ内で上下動させる繰出機構部Ａ１と、繰出機構部Ａ１、および摺動ホルダーＢを収納する容器本体となる外装部Ａ２とからなっている。
繰出機構部Ａ１は、中皿Ｃを内周に装着する摺動ホルダーＢと、摺動ホルダーＢの上下動を案内する基筒１と螺旋案内筒２とからなっている。
【００１３】
基筒１は、有底の係合筒部３と、係合筒部３の上端内縁から立設された案内筒４とを具えており、案内筒４には、摺動ホルダーＢの上下動を案内する一対のスリット５が穿設され、外周上端部には、係止環６が設けられている。
【００１４】
螺旋案内筒２は、基筒１の案内筒４の高さと同等であり、内周は案内筒４外周と摺動可能に係合し、外周は基筒１の係合筒部３周壁外周とほぼ面一、または僅かに縮径されている。
【００１５】
螺旋案内筒２の内周には、摺動ホルダーＢを上下動させる螺旋溝７が形成され、内周上端部には、案内筒４上端の係止環６と係合する係止段部８が形成されている。
【００１６】
外装部Ａ２は、繰出機構部Ａ１の基筒１の係合筒部３外周に嵌着することで、螺旋案内筒２を回転可能に繰出機構部Ａ１を保持する有底の保持筒１０と、保持筒１０の上部に装着され棒状化粧料繰出容器内を気密に閉蓋するオーバーキャップ１１とからなっている。
【００１７】
摺動ホルダーＢは、図２に示すように、基筒１内周を摺動する外筒１５と、外筒１５内周に外縁が連設されたリング状の平壁１６と、平壁１６内縁に垂設され中皿Ｃを嵌挿する嵌挿筒１７を具えており、外筒１５の外周には、一対の嵌合突起１８が突設されている。
嵌挿筒１７の周壁には、下端から延びるスリット１９が複数穿設され、周壁の内周には、係合突条２０が配設されている。
【００１８】
摺動ホルダーＢの嵌合突起１８は、基筒１の案内筒４のスリット５より突出して螺旋案内筒２の螺旋溝７に係合しており、案内筒４の廻動によって、摺動ホルダーＢが旋回しながら上昇するようになっている。
また、螺旋溝７の上端に摺動ホルダーＢの嵌合突起１８が当接することにより、摺動ホルダーＢの上昇、および案内筒４の廻動が阻止されるとともに、摺動ホルダーＢが螺旋案内筒２内より抜け落ちることを防止している。
【００１９】
平壁１６上面の外筒１５内周下部には、山部２１ａと谷部２１ｂとからなる係合カム２２が配設されている。
外筒１５上端と外筒１５内周上部、平壁１６上面と係合カム２２、および嵌挿筒１７内周により中皿装着部Ｂａが形成されている。
【００２０】
中皿Ｃは、図２に示すように、内方に棒状化粧料ｋの下方部が保持される側周壁２５と底壁２６とを具えている。
側周壁２５の上部には、段部２７を介して拡径された係合壁２８が設けられており、係合壁２８の外周には上端から延びる係合溝２９が刻設されており、側周壁２５の下端には、摺動ホルダーＢの係合カム２２に係合する山部３０ａと谷部３０ｂとからなる係合カム３１が配設されている。
底壁２６の下面には、係合筒３２が垂設され、係合筒３２の外周下端部には、係合凹部３３が周設されている。
【００２１】
本発明の棒状化粧料繰出容器Ａは、外装部Ａ２のオーバーキャップ１１を取外し、外装部Ａ２の保持筒１０、または繰出機構部Ａ１の螺旋案内筒２のいずれか一方を把持し、他方を廻動させることにより、中皿Ｃに装着した摺動ホルダーＢを上下動させることで、棒状化粧料繰出容器Ａ内で中皿Ｃに収納された棒状化粧料ｋを上下動させることができるものであればよいので、繰出機構部Ａ１の構成は、上記実施形態の構成に限定されない。
【００２２】
収納ケースＤは、図３に示すように、収納筒部Ｄ１と、収納筒部Ｄ１の上部に装着される上蓋Ｄ２と、収納筒部Ｄ１の下部に装着される下蓋Ｄ３とを具え、内方に塗布具Ｅを収納している。
【００２３】
収納筒部Ｄ１は、外筒４０と、外筒４０の上部内周に外縁が連設されたリング状の平壁４１と、平壁４１内縁に垂設された嵌挿筒４２を具えており、外筒４０の上部には、上蓋Ｄ２を装着する上蓋係合部４３、下部には、下蓋Ｄ３を装着する下蓋係合部４４が設けられている。
嵌挿筒４２の周壁には、下端から延びるスリット４５が複数穿設され、周壁の内周には、中皿Ｃの係合筒３２の係合凹部３３に係合する係合突条４６が配設されている。
【００２４】
平壁４１上面の外筒４０内周には、中皿Ｃの側周壁２５の下端に配設された係合カム３１の山部３０ａと谷部３０ｂに係合する山部４７ａと谷部４７ｂを形成した係合カム４８が配設されている。
外筒４０の上蓋係合部４３の上端は、中皿Ｃの側周壁２５の段部２７外周下面と当接するようになっており、上蓋係合部４３上端と、内周上部、平壁４１上面と係合カム４８、および嵌挿筒４２内周により、棒状化粧料繰出容器Ａの摺動ホルダーＢの中皿装着部Ｂａと同形の中皿装着部Ｄ１ａが形成されている。
【００２５】
上蓋Ｄ２は、頂壁５０と、下部内周が収納筒部Ｄ１の上蓋係合部４３と係合する側周壁５１とを具え、透明または半透明の素材により形成されている。
【００２６】
下蓋Ｄ３は、底壁５５と、上部内周が収納筒部Ｄ１の下蓋係合部４４と係合する側周壁５６とを具えており、側周壁５６には、外周に滑り止めのためのローレットが設けられ、内周上部には、中皿Ｃの係合壁２８の係合溝２９と係合する係合突部５７が配設されている。
【００２７】
次に、本実施形態の使用態様とその作用効果について説明する。
まず、棒状化粧料ｋを収納した中皿Ｃを摺動ホルダーＢの中皿装着部Ｂａに装着し、収納した棒状化粧料繰出容器Ａの外装部Ａ２のオーバーキャップ１１を保持筒１０から取外し、外装部Ａ２の保持筒１０、または繰出機構部Ａ１の螺旋案内筒２のいずれか一方を把持し、他方を廻動させることにより、棒状化粧料ｋを螺旋案内筒２の上端より上方に繰出して使用する。
また、棒状化粧料使用後には、保持筒１０、または螺旋案内筒２を逆に廻動させることにより、棒状化粧料ｋを基筒１の案内筒４内に戻すことができる。
【００２８】
棒状化粧料ｋを使用して長さが短くなり、棒状化粧料繰出容器Ａからそのままでは使用できなくなったときには、まず、中皿Ｃを装着した摺動ホルダーＢを螺旋案内筒２内で最上部まで上昇させ、中皿Ｃの側周壁２５の係合壁２８を螺旋案内筒２の内周上端より外部へ露出させる。
次に、収納ケースＤの下蓋Ｄ３を収納筒部Ｄ１下方から取外し、下蓋Ｄ３の天地を逆にして、下蓋Ｄ３を中皿Ｃの上方より被せ、下蓋Ｄ３の側周壁５６内周下端の係合突部５７と、中皿Ｃの係合壁２８外周上端の係合溝２９とを係合させる。
【００２９】
図４に示すように、係合突部５７と係合溝２９が係合した状態で下蓋Ｄ３を廻動させると、中皿Ｃもともに廻動し、中皿Ｃの側周壁２５下端の係合カム３１が、摺動ホルダーＢ内部の係合カム２２に摺動しながら上昇する。
中皿Ｃが摺動ホルダーＢ内で上昇すると、中皿Ｃの係合筒３２の係合凹部３３と摺動ホルダーＢの嵌挿筒１７の係合突条２０との係合が外れ、摺動ホルダーＢの嵌挿筒１７を、スリット１９により外方に変形させながら、図５に示すように、中皿Ｃを棒状化粧料繰出容器Ａの摺動ホルダーＢの中皿装着部Ｂａから取外すことができる。
【００３０】
また、新しい棒状化粧料ｋを保持した中皿Ｃを、棒状化粧料繰出容器Ａの摺動ホルダーＢの中皿装着部Ｂａに装着すると、新しい棒状化粧料ｋを再び棒状化粧料繰出容器Ａで使用することができる。
【００３１】
短くなった化粧料を使用しない場合は、下蓋Ｄ３から中皿Ｃを取外し、中皿Ｃごと廃棄することもできる。
【００３２】
短くなった化粧料を最後まで無駄なく使用する場合は、中皿Ｃを、下蓋Ｄ３に係合したまま、収納ケースＤの上蓋Ｄ２を取外した収納筒部Ｄ１上部の中皿装着部Ｄ１ａに装着する。
【００３３】
中皿Ｃの係合筒３２の係合凹部３３と、収納筒部Ｄ１の嵌挿筒４２の係合突条４６とが係合することにより、収納筒部Ｄ１に対して下蓋Ｄ３を直上に上昇させると、中皿Ｃの係合溝２９と下蓋Ｄ３の係合突部５７との係合が外れ、中皿Ｃが収納筒部Ｄ１の上部に残ることになる。
上蓋Ｄ２と下蓋Ｄ３を収納筒部Ｄ１の上下に装着し直せば、図３に示すような短くなった化粧料ｋａを保持した中皿Ｃと塗布具Ｅとを内方に収納した収納ケースＤとなる。
【００３４】
収納ケースＤ内の化粧料ｋａを使用する際には、上蓋Ｄ２と下蓋Ｄ３を取外し、ケース内から塗布具Ｅを取出して、中皿Ｃに保持した化粧料ｋａを塗布具Ｅに付着させて使用することができる。
したがって、棒状化粧料が、残り少なくなったときにも、最後まで無駄なく使い切ることができる。
また、上蓋Ｄ２が透明または半透明で形成されているため、上蓋Ｄ２を外さなくても、中皿Ｃに収納された化粧料ｋａの色、または状態を外部から視認することができる。
【００３５】
収納ケースＤ内の中皿Ｃに保持された化粧料ｋａを全て使用し終わったり、または使用しないときは、再度、下蓋Ｄ３を中皿Ｃに被せ、下蓋Ｄ３の係合突部５７と中皿Ｃの係合溝２９とを係合させ、下蓋Ｄ３を廻動させると、中皿Ｃもともに廻動し、中皿Ｃの側周壁２５下端の係合カム３１が、収納筒部Ｄ１の中皿装着部Ｄ１ａ内の係合カム４８と摺接しながら上昇する。
【００３６】
中皿Ｃが収納筒部Ｄ１内で上昇することで、中皿Ｃの係合筒３２の係合凹部３３と、収納筒部Ｄ１の嵌挿筒４２の係合突条４６との係合が外れ、嵌挿筒４２をスリット４５により外方に変形させながら、中皿Ｃを収納筒部Ｄ１の中皿装着部Ｄ１ａから外すことができる。
そして、下蓋Ｄ３から中皿Ｃを取外して廃棄することができる。
【００３７】
したがって、本願発明は、使用して短くなった化粧料ｋａを収納、または化粧料ｋａの使用し終わった中皿Ｃの上部に収納ケースＤの下蓋Ｄ３を係合させ、ともに廻動させることにより、中皿Ｃを棒状化粧料繰出容器Ａの摺動ホルダーＢの中皿装着部Ｂａ、または収納ケースＤの収納筒部Ｄ１の中皿装着部Ｄ１ａから脱着することができ、中皿Ｃの付け替え、または廃棄が簡単に行える。
【００３８】
また、下蓋Ｄ３の廻動とともに中皿Ｃも廻動させるために、中皿Ｃの係合溝２９と下蓋Ｄ３の係合突部５７が係合できればよいので、中皿Ｃの係合壁２８の高さを、係合溝２９が係合突部５７と係合できる最低限の高さでよい。
したがって、中皿Ｃの係合壁２８の高さを短く形成することができる。
【００３９】
さらに、中皿Ｃを棒状化粧料繰出容器Ａおよび収納ケースＤから脱着する際に、下蓋Ｄ３を中皿Ｃの上部に係合し操作するため、手指等が中皿Ｃの上部に直接触れることがなく、中皿Ｃの上部に付着した化粧料ｋａが手指等に付着することがない。
また、中皿Ｃの係合壁２８の高さが高い場合には、係合壁２８を手指で把持して中皿を廻動させることもでき、実施例に限定されない。
【産業上の利用可能性】
【００４０】
棒状化粧料を棒状化粧料繰出容器により使用でき、短くなった化粧料を収納ケースの下蓋を中皿に係合させて廻動することにより、中皿ごと棒状化粧料繰出容器の摺動ホルダーの中皿装着部より簡単に取外して、収納ケースに装着し、残った化粧料を収納ケース内に収納した塗布具により使用できる。
化粧料がなくなったときには、中皿を収納ケースより外すことができるので、化粧料を最後まで使用でき、さらに、新しい棒状化粧料を収納した中皿を棒状化粧料繰出容器に再び装着して使用することができるので、口紅などの棒状化粧料のレフィル容器として広く利用できる。
【図面の簡単な説明】
【００４１】
【図１】本発明棒状化粧料繰出容器の断面立面図である。
【図２】摺動ホルダーと中皿の分解説明図である。
【図３】収納ケースの一部断面立面図である。
【図４】上蓋嵌着時の説明図である。
【図５】中皿取外し時の説明図である。
【符号の説明】
【００４２】
Ａ 棒状化粧料繰出容器
Ａ１ 繰出機構部
Ａ２ 外装部
Ｂ 摺動ホルダー
Ｂａ 中皿装着部
Ｃ 中皿
Ｄ 収納ケース
Ｄ１ 収納筒部
Ｄ１ａ 中皿装着部
Ｄ２ 上蓋
Ｄ３ 下蓋
Ｅ 塗布具
ｋ 棒状化粧料
ｋａ 化粧料
１ 基筒
２ 螺旋案内筒
３ 係合筒部
４ 案内筒
５ スリット
６ 係止環
７ 螺旋溝
８ 係止段部
１０ 保持筒
１１ オーバーキャップ
１５ 外筒
１６ 平壁
１７ 嵌挿筒
１８ 嵌合突起
１９ スリット
２０ 係合突条
２１ａ、３０ａ、４７ａ 山部
２１ｂ、３０ｂ、４７ｂ 谷部
２２、３１、４８ 係合カム
２５ 側周壁
２６ 底壁
２７ 段部
２８ 係合壁
２９ 係合溝
３２ 係合筒
３３ 係合凹部
４０ 外筒
４１ 平壁
４２ 嵌挿筒
４３ 上蓋係合部
４４ 下蓋係合部
４５ スリット
４６ 係合突条
５０ 頂壁
５１ 側周壁
５５ 底壁
５６ 側周壁
５７ 係合突部
【技術分野】
【０００１】
本発明は、口紅等の棒状化粧料繰出容器、とくに棒状化粧料を収納した中皿を取着した摺動ホルダーを繰出可能に装着する棒状化粧料繰出容器と、残り少なくなった化粧料を収納した中皿を取外し、該中皿を収納可能に装着する収納ケースに関するものである。
【背景技術】
【０００２】
棒状化粧料を収納し、棒状化粧料を容器内で昇降することにより使用する棒状化粧料繰出容器において、繰出機構の操作により昇降する摺動ホルダーを内部に具えた棒状化粧料繰出容器の摺動ホルダーに、棒状化粧料を収納した中皿を装着し、繰出機構の操作に応じて化粧料を容器内で昇降させ、棒状化粧料を使用し、棒状化粧料が少なくなったときに、中皿を摺動ホルダーから取外して廃棄し、さらに、新しい棒状化粧料を収納した中皿を、再び摺動ホルダーに装着して使用するようにした棒状化粧料容器は、従来より知られている（例えば、特許文献１参照）。
【特許文献１】実開昭６１−１８８５１６号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
しかしながら、従来の棒状化粧料容器で棒状化粧料がなくなった中皿を摺動ホルダー（受皿）から取り除く際に、中皿を摺動ホルダーに対して廻動させる場合には、手指などで中皿の上部の周壁を把持しなければならず、中皿に残った棒状化粧料が手指などに付着し手指を汚すという問題があった。
また、その際、容器の蓋を取外し、一度中皿を最上部に上昇させ、塗布具を使って棒状化粧料を使用した後、容器の蓋を閉めるために中皿を少し下降させなければならず、取扱いが簡単でないという問題があった。
【０００４】
従来の棒状化粧料繰出容器は、棒状化粧料を収納した中皿を取りかえるだけで、残り少ない棒状化粧料は、そのまま廃棄していた。
そのため、少なくない棒状化粧料を無駄にするという問題があった。
【０００５】
それを解決するため、棒状化粧料を使用して長さが短くなり、棒状化粧料として普通に使用できなくなった時に、中皿内に残った棒状化粧料を、消費者が別に用意した塗布具などに付着させて使用することが行われているが、繰出容器の他に、塗布具を収納しておくケースが必要となり、部品が多くなるという問題があった。
【０００６】
本発明は、上記の問題点を解決することを課題とし、繰出機構の操作により昇降する摺動ホルダーを内方に具えた棒状化粧料繰出容器の摺動ホルダーに、棒状化粧料を収納した中皿を装着するとともに、使用して残り少なくなった棒状化粧料を中皿とともに摺動ホルダーより簡単に取外し、収納ケースに中皿ごと装着させることで、棒状化粧料を最後まで使用でき、さらに、中皿の脱着の際に、手指などに棒状化粧料が付着せず、簡単に脱着できる棒状化粧料容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本発明は、上記の課題を解決するため、棒状化粧料繰出容器として、棒状化粧料を収納した中皿を取着した摺動ホルダーを具えた棒状化粧料繰出容器であって、中皿は、側周壁と、該側周壁の下端に垂設された係合筒とを具備し、側周壁外周上部に複数の係合溝を設け、外周下端に係合カムが設けられており、摺動ホルダーは、外筒と嵌挿筒とを具備し、外筒内周に中皿の係合カムと係合する係合カムが設けられており、前記係合溝に係合する操作部材を用いて中皿を廻動させ摺動ホルダーから取外すようにしていることを特徴とする構成を採用する。
【０００８】
収納ケースとして、中皿装着部と塗布具の収納筒部とを備えた収納ケースであって、中皿装着部に被嵌する上蓋と、塗布具の収納筒部を被嵌する下蓋とを具備し、下蓋が、底壁と側周壁とからなり、側周壁内周に、前記中皿外周の係合溝に係合する係合突部を設けたことを特徴とする構成を採用する。
【０００９】
中皿の使用態様として、中皿に装着した棒状化粧料が残り少なくなって一定量以下になったときに、中皿の側周壁に収納ケースの下蓋を被嵌し、中皿を廻動することによって、中皿と摺動ホルダーの係合カムの係合を解き、中皿を摺動ホルダーから取外すようにしたことを特徴とする構成を採用する。
【発明の効果】
【００１０】
棒状化粧料を棒状化粧料繰出容器により使用し、短くなった化粧料を収納した中皿の上部に、収納ケースの下蓋を係合させて廻動することにより、中皿を棒状化粧料繰出容器の摺動ホルダーの中皿装着部より簡単に外すことができるので、手指などに触れることなく化粧料を入れた中皿を取外すことができる。
また、短くなった化粧料を収納した中皿を、収納ケースの下蓋により収納ケースの収納筒部の中皿収納部に装着して、残った化粧料を収納ケース内に収納した塗布具により使用でき、棒状化粧料がなくなったら、中皿を収納ケースの下蓋により簡単に取外すことができ、廃棄できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１１】
次に、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
図１、３において、Ａは、口紅、リップクリーム、スティックアイシャドー、その他の棒状化粧料繰出容器、Ｂは、中皿Ｃを取着した摺動ホルダー、Ｄは、使用して残り少なくなった化粧料が入った中皿Ｃと、塗布具Ｅを収納した収納ケースである。
【００１２】
棒状化粧料繰出容器Ａは、図１に示すように、中皿Ｃを装着した摺動ホルダーＢを、棒状化粧料繰出容器Ａ内で上下動させる繰出機構部Ａ１と、繰出機構部Ａ１、および摺動ホルダーＢを収納する容器本体となる外装部Ａ２とからなっている。
繰出機構部Ａ１は、中皿Ｃを内周に装着する摺動ホルダーＢと、摺動ホルダーＢの上下動を案内する基筒１と螺旋案内筒２とからなっている。
【００１３】
基筒１は、有底の係合筒部３と、係合筒部３の上端内縁から立設された案内筒４とを具えており、案内筒４には、摺動ホルダーＢの上下動を案内する一対のスリット５が穿設され、外周上端部には、係止環６が設けられている。
【００１４】
螺旋案内筒２は、基筒１の案内筒４の高さと同等であり、内周は案内筒４外周と摺動可能に係合し、外周は基筒１の係合筒部３周壁外周とほぼ面一、または僅かに縮径されている。
【００１５】
螺旋案内筒２の内周には、摺動ホルダーＢを上下動させる螺旋溝７が形成され、内周上端部には、案内筒４上端の係止環６と係合する係止段部８が形成されている。
【００１６】
外装部Ａ２は、繰出機構部Ａ１の基筒１の係合筒部３外周に嵌着することで、螺旋案内筒２を回転可能に繰出機構部Ａ１を保持する有底の保持筒１０と、保持筒１０の上部に装着され棒状化粧料繰出容器内を気密に閉蓋するオーバーキャップ１１とからなっている。
【００１７】
摺動ホルダーＢは、図２に示すように、基筒１内周を摺動する外筒１５と、外筒１５内周に外縁が連設されたリング状の平壁１６と、平壁１６内縁に垂設され中皿Ｃを嵌挿する嵌挿筒１７を具えており、外筒１５の外周には、一対の嵌合突起１８が突設されている。
嵌挿筒１７の周壁には、下端から延びるスリット１９が複数穿設され、周壁の内周には、係合突条２０が配設されている。
【００１８】
摺動ホルダーＢの嵌合突起１８は、基筒１の案内筒４のスリット５より突出して螺旋案内筒２の螺旋溝７に係合しており、案内筒４の廻動によって、摺動ホルダーＢが旋回しながら上昇するようになっている。
また、螺旋溝７の上端に摺動ホルダーＢの嵌合突起１８が当接することにより、摺動ホルダーＢの上昇、および案内筒４の廻動が阻止されるとともに、摺動ホルダーＢが螺旋案内筒２内より抜け落ちることを防止している。
【００１９】
平壁１６上面の外筒１５内周下部には、山部２１ａと谷部２１ｂとからなる係合カム２２が配設されている。
外筒１５上端と外筒１５内周上部、平壁１６上面と係合カム２２、および嵌挿筒１７内周により中皿装着部Ｂａが形成されている。
【００２０】
中皿Ｃは、図２に示すように、内方に棒状化粧料ｋの下方部が保持される側周壁２５と底壁２６とを具えている。
側周壁２５の上部には、段部２７を介して拡径された係合壁２８が設けられており、係合壁２８の外周には上端から延びる係合溝２９が刻設されており、側周壁２５の下端には、摺動ホルダーＢの係合カム２２に係合する山部３０ａと谷部３０ｂとからなる係合カム３１が配設されている。
底壁２６の下面には、係合筒３２が垂設され、係合筒３２の外周下端部には、係合凹部３３が周設されている。
【００２１】
本発明の棒状化粧料繰出容器Ａは、外装部Ａ２のオーバーキャップ１１を取外し、外装部Ａ２の保持筒１０、または繰出機構部Ａ１の螺旋案内筒２のいずれか一方を把持し、他方を廻動させることにより、中皿Ｃに装着した摺動ホルダーＢを上下動させることで、棒状化粧料繰出容器Ａ内で中皿Ｃに収納された棒状化粧料ｋを上下動させることができるものであればよいので、繰出機構部Ａ１の構成は、上記実施形態の構成に限定されない。
【００２２】
収納ケースＤは、図３に示すように、収納筒部Ｄ１と、収納筒部Ｄ１の上部に装着される上蓋Ｄ２と、収納筒部Ｄ１の下部に装着される下蓋Ｄ３とを具え、内方に塗布具Ｅを収納している。
【００２３】
収納筒部Ｄ１は、外筒４０と、外筒４０の上部内周に外縁が連設されたリング状の平壁４１と、平壁４１内縁に垂設された嵌挿筒４２を具えており、外筒４０の上部には、上蓋Ｄ２を装着する上蓋係合部４３、下部には、下蓋Ｄ３を装着する下蓋係合部４４が設けられている。
嵌挿筒４２の周壁には、下端から延びるスリット４５が複数穿設され、周壁の内周には、中皿Ｃの係合筒３２の係合凹部３３に係合する係合突条４６が配設されている。
【００２４】
平壁４１上面の外筒４０内周には、中皿Ｃの側周壁２５の下端に配設された係合カム３１の山部３０ａと谷部３０ｂに係合する山部４７ａと谷部４７ｂを形成した係合カム４８が配設されている。
外筒４０の上蓋係合部４３の上端は、中皿Ｃの側周壁２５の段部２７外周下面と当接するようになっており、上蓋係合部４３上端と、内周上部、平壁４１上面と係合カム４８、および嵌挿筒４２内周により、棒状化粧料繰出容器Ａの摺動ホルダーＢの中皿装着部Ｂａと同形の中皿装着部Ｄ１ａが形成されている。
【００２５】
上蓋Ｄ２は、頂壁５０と、下部内周が収納筒部Ｄ１の上蓋係合部４３と係合する側周壁５１とを具え、透明または半透明の素材により形成されている。
【００２６】
下蓋Ｄ３は、底壁５５と、上部内周が収納筒部Ｄ１の下蓋係合部４４と係合する側周壁５６とを具えており、側周壁５６には、外周に滑り止めのためのローレットが設けられ、内周上部には、中皿Ｃの係合壁２８の係合溝２９と係合する係合突部５７が配設されている。
【００２７】
次に、本実施形態の使用態様とその作用効果について説明する。
まず、棒状化粧料ｋを収納した中皿Ｃを摺動ホルダーＢの中皿装着部Ｂａに装着し、収納した棒状化粧料繰出容器Ａの外装部Ａ２のオーバーキャップ１１を保持筒１０から取外し、外装部Ａ２の保持筒１０、または繰出機構部Ａ１の螺旋案内筒２のいずれか一方を把持し、他方を廻動させることにより、棒状化粧料ｋを螺旋案内筒２の上端より上方に繰出して使用する。
また、棒状化粧料使用後には、保持筒１０、または螺旋案内筒２を逆に廻動させることにより、棒状化粧料ｋを基筒１の案内筒４内に戻すことができる。
【００２８】
棒状化粧料ｋを使用して長さが短くなり、棒状化粧料繰出容器Ａからそのままでは使用できなくなったときには、まず、中皿Ｃを装着した摺動ホルダーＢを螺旋案内筒２内で最上部まで上昇させ、中皿Ｃの側周壁２５の係合壁２８を螺旋案内筒２の内周上端より外部へ露出させる。
次に、収納ケースＤの下蓋Ｄ３を収納筒部Ｄ１下方から取外し、下蓋Ｄ３の天地を逆にして、下蓋Ｄ３を中皿Ｃの上方より被せ、下蓋Ｄ３の側周壁５６内周下端の係合突部５７と、中皿Ｃの係合壁２８外周上端の係合溝２９とを係合させる。
【００２９】
図４に示すように、係合突部５７と係合溝２９が係合した状態で下蓋Ｄ３を廻動させると、中皿Ｃもともに廻動し、中皿Ｃの側周壁２５下端の係合カム３１が、摺動ホルダーＢ内部の係合カム２２に摺動しながら上昇する。
中皿Ｃが摺動ホルダーＢ内で上昇すると、中皿Ｃの係合筒３２の係合凹部３３と摺動ホルダーＢの嵌挿筒１７の係合突条２０との係合が外れ、摺動ホルダーＢの嵌挿筒１７を、スリット１９により外方に変形させながら、図５に示すように、中皿Ｃを棒状化粧料繰出容器Ａの摺動ホルダーＢの中皿装着部Ｂａから取外すことができる。
【００３０】
また、新しい棒状化粧料ｋを保持した中皿Ｃを、棒状化粧料繰出容器Ａの摺動ホルダーＢの中皿装着部Ｂａに装着すると、新しい棒状化粧料ｋを再び棒状化粧料繰出容器Ａで使用することができる。
【００３１】
短くなった化粧料を使用しない場合は、下蓋Ｄ３から中皿Ｃを取外し、中皿Ｃごと廃棄することもできる。
【００３２】
短くなった化粧料を最後まで無駄なく使用する場合は、中皿Ｃを、下蓋Ｄ３に係合したまま、収納ケースＤの上蓋Ｄ２を取外した収納筒部Ｄ１上部の中皿装着部Ｄ１ａに装着する。
【００３３】
中皿Ｃの係合筒３２の係合凹部３３と、収納筒部Ｄ１の嵌挿筒４２の係合突条４６とが係合することにより、収納筒部Ｄ１に対して下蓋Ｄ３を直上に上昇させると、中皿Ｃの係合溝２９と下蓋Ｄ３の係合突部５７との係合が外れ、中皿Ｃが収納筒部Ｄ１の上部に残ることになる。
上蓋Ｄ２と下蓋Ｄ３を収納筒部Ｄ１の上下に装着し直せば、図３に示すような短くなった化粧料ｋａを保持した中皿Ｃと塗布具Ｅとを内方に収納した収納ケースＤとなる。
【００３４】
収納ケースＤ内の化粧料ｋａを使用する際には、上蓋Ｄ２と下蓋Ｄ３を取外し、ケース内から塗布具Ｅを取出して、中皿Ｃに保持した化粧料ｋａを塗布具Ｅに付着させて使用することができる。
したがって、棒状化粧料が、残り少なくなったときにも、最後まで無駄なく使い切ることができる。
また、上蓋Ｄ２が透明または半透明で形成されているため、上蓋Ｄ２を外さなくても、中皿Ｃに収納された化粧料ｋａの色、または状態を外部から視認することができる。
【００３５】
収納ケースＤ内の中皿Ｃに保持された化粧料ｋａを全て使用し終わったり、または使用しないときは、再度、下蓋Ｄ３を中皿Ｃに被せ、下蓋Ｄ３の係合突部５７と中皿Ｃの係合溝２９とを係合させ、下蓋Ｄ３を廻動させると、中皿Ｃもともに廻動し、中皿Ｃの側周壁２５下端の係合カム３１が、収納筒部Ｄ１の中皿装着部Ｄ１ａ内の係合カム４８と摺接しながら上昇する。
【００３６】
中皿Ｃが収納筒部Ｄ１内で上昇することで、中皿Ｃの係合筒３２の係合凹部３３と、収納筒部Ｄ１の嵌挿筒４２の係合突条４６との係合が外れ、嵌挿筒４２をスリット４５により外方に変形させながら、中皿Ｃを収納筒部Ｄ１の中皿装着部Ｄ１ａから外すことができる。
そして、下蓋Ｄ３から中皿Ｃを取外して廃棄することができる。
【００３７】
したがって、本願発明は、使用して短くなった化粧料ｋａを収納、または化粧料ｋａの使用し終わった中皿Ｃの上部に収納ケースＤの下蓋Ｄ３を係合させ、ともに廻動させることにより、中皿Ｃを棒状化粧料繰出容器Ａの摺動ホルダーＢの中皿装着部Ｂａ、または収納ケースＤの収納筒部Ｄ１の中皿装着部Ｄ１ａから脱着することができ、中皿Ｃの付け替え、または廃棄が簡単に行える。
【００３８】
また、下蓋Ｄ３の廻動とともに中皿Ｃも廻動させるために、中皿Ｃの係合溝２９と下蓋Ｄ３の係合突部５７が係合できればよいので、中皿Ｃの係合壁２８の高さを、係合溝２９が係合突部５７と係合できる最低限の高さでよい。
したがって、中皿Ｃの係合壁２８の高さを短く形成することができる。
【００３９】
さらに、中皿Ｃを棒状化粧料繰出容器Ａおよび収納ケースＤから脱着する際に、下蓋Ｄ３を中皿Ｃの上部に係合し操作するため、手指等が中皿Ｃの上部に直接触れることがなく、中皿Ｃの上部に付着した化粧料ｋａが手指等に付着することがない。
また、中皿Ｃの係合壁２８の高さが高い場合には、係合壁２８を手指で把持して中皿を廻動させることもでき、実施例に限定されない。
【産業上の利用可能性】
【００４０】
棒状化粧料を棒状化粧料繰出容器により使用でき、短くなった化粧料を収納ケースの下蓋を中皿に係合させて廻動することにより、中皿ごと棒状化粧料繰出容器の摺動ホルダーの中皿装着部より簡単に取外して、収納ケースに装着し、残った化粧料を収納ケース内に収納した塗布具により使用できる。
化粧料がなくなったときには、中皿を収納ケースより外すことができるので、化粧料を最後まで使用でき、さらに、新しい棒状化粧料を収納した中皿を棒状化粧料繰出容器に再び装着して使用することができるので、口紅などの棒状化粧料のレフィル容器として広く利用できる。
【図面の簡単な説明】
【００４１】
【図１】本発明棒状化粧料繰出容器の断面立面図である。
【図２】摺動ホルダーと中皿の分解説明図である。
【図３】収納ケースの一部断面立面図である。
【図４】上蓋嵌着時の説明図である。
【図５】中皿取外し時の説明図である。
【符号の説明】
【００４２】
Ａ 棒状化粧料繰出容器
Ａ１ 繰出機構部
Ａ２ 外装部
Ｂ 摺動ホルダー
Ｂａ 中皿装着部
Ｃ 中皿
Ｄ 収納ケース
Ｄ１ 収納筒部
Ｄ１ａ 中皿装着部
Ｄ２ 上蓋
Ｄ３ 下蓋
Ｅ 塗布具
ｋ 棒状化粧料
ｋａ 化粧料
１ 基筒
２ 螺旋案内筒
３ 係合筒部
４ 案内筒
５ スリット
６ 係止環
７ 螺旋溝
８ 係止段部
１０ 保持筒
１１ オーバーキャップ
１５ 外筒
１６ 平壁
１７ 嵌挿筒
１８ 嵌合突起
１９ スリット
２０ 係合突条
２１ａ、３０ａ、４７ａ 山部
２１ｂ、３０ｂ、４７ｂ 谷部
２２、３１、４８ 係合カム
２５ 側周壁
２６ 底壁
２７ 段部
２８ 係合壁
２９ 係合溝
３２ 係合筒
３３ 係合凹部
４０ 外筒
４１ 平壁
４２ 嵌挿筒
４３ 上蓋係合部
４４ 下蓋係合部
４５ スリット
４６ 係合突条
５０ 頂壁
５１ 側周壁
５５ 底壁
５６ 側周壁
５７ 係合突部
【特許請求の範囲】
【請求項１】
棒状化粧料を収納した中皿を取着した摺動ホルダーを具えた棒状化粧料繰出容器であって、
中皿は、側周壁と、該側周壁の下端に垂設された係合筒とを具備し、
側周壁外周上部に複数の係合溝を設け、外周下端に係合カムが設けられており、
摺動ホルダーは、外筒と嵌挿筒とを具備し、
外筒内周に中皿の係合カムと係合する係合カムが設けられており、
前記係合溝に係合する操作部材を用いて中皿を廻動させ摺動ホルダーから取外すようにしていることを特徴とする棒状化粧料繰出容器。
【請求項２】
中皿装着部と塗布具の収納筒部とを備えた収納ケースであって、
中皿装着部に被嵌する上蓋と、塗布具の収納筒部を被嵌する下蓋とを具備し、
下蓋が、底壁と側周壁とからなり、
側周壁内周に、前記中皿外周の係合溝に係合する係合突部を設けたことを特徴とする請求項１記載の中皿を装着する収納ケース。
【請求項３】
中皿に装着した棒状化粧料が残り少なくなって一定量以下になったときに、中皿の側周壁に収納ケースの下蓋を被嵌し、中皿を廻動することによって、中皿と摺動ホルダーの係合カムの係合を解き、中皿を摺動ホルダーから取外すようにしたことを特徴とする棒状化粧料繰出容器。
【請求項１】
棒状化粧料を収納した中皿を取着した摺動ホルダーを具えた棒状化粧料繰出容器であって、
中皿は、側周壁と、該側周壁の下端に垂設された係合筒とを具備し、
側周壁外周上部に複数の係合溝を設け、外周下端に係合カムが設けられており、
摺動ホルダーは、外筒と嵌挿筒とを具備し、
外筒内周に中皿の係合カムと係合する係合カムが設けられており、
前記係合溝に係合する操作部材を用いて中皿を廻動させ摺動ホルダーから取外すようにしていることを特徴とする棒状化粧料繰出容器。
【請求項２】
中皿装着部と塗布具の収納筒部とを備えた収納ケースであって、
中皿装着部に被嵌する上蓋と、塗布具の収納筒部を被嵌する下蓋とを具備し、
下蓋が、底壁と側周壁とからなり、
側周壁内周に、前記中皿外周の係合溝に係合する係合突部を設けたことを特徴とする請求項１記載の中皿を装着する収納ケース。
【請求項３】
中皿に装着した棒状化粧料が残り少なくなって一定量以下になったときに、中皿の側周壁に収納ケースの下蓋を被嵌し、中皿を廻動することによって、中皿と摺動ホルダーの係合カムの係合を解き、中皿を摺動ホルダーから取外すようにしたことを特徴とする棒状化粧料繰出容器。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【公開番号】特開２００７−１５１６３０（Ｐ２００７−１５１６３０Ａ）
【公開日】平成１９年６月２１日（２００７．６．２１）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００５−３４７３４０（Ｐ２００５−３４７３４０）
【出願日】平成１７年１１月３０日（２００５．１１．３０）
【出願人】（０００００６９０９）株式会社吉野工業所 (2,913)
【公開日】平成１９年６月２１日（２００７．６．２１）
【国際特許分類】
【出願日】平成１７年１１月３０日（２００５．１１．３０）
【出願人】（０００００６９０９）株式会社吉野工業所 (2,913)
[ Back to top ]