説明

椅子型マッサージ機

【課題】 搬送が容易であり、生産効率が向上することができる椅子型マッサージ機を提供する。
【解決手段】 基礎フレーム8に施療者が着座可能な座部2が保持され、この座部の後方に施療機構10を備える背凭れ部3が設けられている。前記基礎フレーム8は、脚フレーム4によって支持されるとともに、脚フレーム4に対し着脱可能に構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、座部に対し背凭れ部をリクライニング可能な椅子型マッサージ機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、被施療者の身体部位を施療する椅子型マッサージ機(以下、単に「マッサージ機」という)として、座部、背凭れ部及び肘掛け部を備え、たたき及び揉み動作等が可能な施療子及び空気の給排気によって膨張収縮する空気袋等の施療部を各所に設けた構成のものが知られている。このようなマッサージ機の座部は、座受け部によって保持され、この座受け部が脚フレームに固定支持されている。座部の下には、空気を給排気するための給排気装置、並びに前記施療子の動作及び空気の給排気を制御すべく制御部が収納されている。脚フレームの前面部には、カバーによって覆われた開口部が形成され、このカバーを開けることによって、座部の下に配設された給排気装置及び制御部を覗くことができる。さらに座受け部の両側部には、肘掛け部が設けられ、この肘掛け部を固定することで座部が座受け部に固定される。(例えば特許文献1及び2参照)
【特許文献1】特開2006−187478号公報
【特許文献2】特開2006−87830号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記特許文献1で開示されるマッサージ機では、座受け部が基台と一体的に形成されており、また肘掛け部を前記座受け部に固定することで座受け部に座部を固定される。このようにマッサージ機は、全ての構成が互いに連結し合って組み立てられているので、完成品としてのみ搬送が可能であり、そうでなければ各構成を細かく分解した上で搬送する必要がある。前者の場合、重量が嵩み作業者の搬送する負担が大きくなると共に、その形状が大きくなるために通路等の狭い場所において搬送し難いなどの問題が生じる。後者の場合、搬送の負担は小さいが、搬送先で一から組み立てる必要がある。マッサージ機は、後日組み立てることを意図して製造されていないため、組み立てる際に専門の知識などが必要であり、また相当な時間がかかってしまう。
【0004】
組み立て手順としては、座受け部が一体的に形成された基台に給排気装置及び制御部を取付け、その後、座受け部に座部を載置した上で肘掛け部を座受け部に取付けて固定し、この肘掛け部によって座部と座受け部を固定する。このように一の構成上に他の構成を取付けるように各構成が互いに係りあって製造されるので、各構成を別々に製造することができず、一連の流れで製造する必要があり、一の構成の製造工程でトラブルが生じれば全工程が停止する等、生産効率が低い。
【0005】
さらに基台と座受け部とが一体的に形成されているため、座受け部の前側に開口部を形成し、この開口部から手又は工具を入れて給排気装置及び制御部のメンテナンスを行う必要がある。この開口部は狭く、それ故前記メンテナンス作業を行い難い。そのため別の方法として、座部を取り外して行う方法も行われるが、固定された肘掛け部を取り外す必要がある等、取り外し及び装着し直す作業に時間がかかってしまう。
【0006】
そこで本発明は、搬送が容易であり、生産効率が向上することができる椅子型マッサージ機を提供することを目的としている。
【0007】
また本発明は、制御部及び給排気装置のメンテナンスを容易に行うことができる椅子型マッサージ機を提供することを他の目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る椅子型マッサージ機は、着座可能な座部と、該座部の後方に設けられる背凭れ部と、座部を保持する座受け部と、前記座受け部を支持する基台とを備え、前記座部及び前記背凭れ部のうち少なくとも一方に被施療者を施療する施療部が設けられ、前記座受け部は、前記基台に対し着脱可能に構成されているものである。
【0009】
本発明に従えば、基台に対し座受け部を着脱可能に構成され、基台から背凭れ部、座部及び座受け部によって構成されるマッサージ機本体を離脱させ分解することで、マッサージ機本体と基台とを別々に搬送することができ、搬送重量を低減することができる。背凭れ部に施療機構が設けられているためその重量が大きくなるが、このように搬送重量を低減することができるので、作業者の負担を低減することができる。また着脱可能に構成されることによって、マッサージ機本体と基台とを別々に独立して製造し組み立てることができる。このように別々に独立して製造可能であるので、マッサージ機本体と基台とを同時に製造でき生産効率を向上させることができる。さらにマッサージ機本体及び基台において、各々が複数種類の形態を有する場合、これらの組み合わせを変えて組み立てることによって種々の椅子を製造することができ、多品種生産が可能である。そしてマッサージ機本体と基台とのうち一方だけを交換することも可能となり、一部構成だけ、例えばマッサージ機本体だけを変更することも可能である。
【0010】
上記発明において、前記座受け部は、座受け部側係合部を有し、前記基台は、基台側係合部を有し、前記座受け部側係合部及び基台側係合部は、前記座受け部を前記基台に載置した状態で、前記座受け部を基台に対し摺動変位することで、前記座受け部側係合部が前記基台側係合部に係合及び離脱するよう構成され、前記座受け部及び基台は、座受け部側係合部と基台側係合部とが係合及び離脱することで、着脱可能に構成されていることが好ましい。
【0011】
本発明に従えば、基台に座受け部を載置し、その状態で基台に対し座受け部を押す又は引く等して摺動変位させるだけの簡単な作業で、基台に座受け部を装着し、又は基台から座受け部を離脱させることができる。したがってマッサージ機本体の重量が大きくても容易に装着及び離脱させることができる。
【0012】
上記発明において、前記座受け部は、座受け部側係合部を有し、前記基台は、基台側係合部を有し、前記座受け部側係合部及び基台側係合部は、前記座受け部を上方から前記基台に載置し、基台に垂直な軸線回りに座受け部を回動させることで、前記座受け部側係合部が前記基台側係合部に係合及び離脱するよう構成され、前記座受け部及び基台は、座受け部側係合部と基台側係合部とが係合及び離脱することで、着脱可能に構成されていることが好ましい。
【0013】
本発明に従えば、座受け部を上方から基台に載置し、基台に垂直な軸線回り一方に回動することで座受け部が基台に装着され、また基台に装着された座受け部を軸線回り他方に回動させ、基台に対し上方に持ち上げることで基台から座受け部を離脱させることができる。したがって基台側係合部に対する座受け部側係合部の位置決めをし、座受け部を下ろし回動させるだけの簡単な作業で基台に対する座受け部の装着を行うことができ、また座受け部を回動させ持ち上げるだけの簡単な作業で基台に対する座受け部の離脱を行うことができる。
【0014】
上記発明において、前記基台は、基台側係合部を有し、前記座受け部は、座受け部側係合部を有し、基台に平行な軸線回りに回動可能に基台に支持され、前記座受け部側係合部及び基台側係合部は、前記座受け部が基台に回動可能に支持された状態で、前記軸線回りに回動させることによって、前記座受け部側係合部が前記基台側係合部に係合及び離脱するよう構成され、前記座受け部及び基台は、座受け部側係合部と基台側係合部とが係合及び離脱することで、着脱可能に構成されていることが好ましい。
【0015】
本発明に従えば、座受け部が回動可能に基台に支持された状態で、座受け部を基台に平行な軸線回りに回動させることによって、基台に座受け部が装着され、又は装着された座受け部を前記軸線回りに回動させて座受け部を基台から取り外すことで、基台から座受け部を離脱させることができる。また座受け部を回動させることで、座部が座受け部に支持されたままの状態で座部の底面及び基台の上面を露出させることができ、これによって例えば前記底面及び上面に付設された制御部又は給排気装置などのメンテナンスを容易に行うことができる。
【0016】
上記発明において、前記座受け部の両側方に着脱可能に設けられ、被施療者の肘を載置する肘掛け部をさらに有し、前記肘掛け部は、前記基台に着脱可能であって、前記座受け部及び基台に装着された状態で、前記座受け部及び基台を固定可能に構成されているが好ましい。
【0017】
本発明に従えば、肘掛け部についても、着脱可能なモジュールにすることができ、マッサージ機本体及び基台と別々に搬送及び製造することができ、生産効率を向上及び搬送重量の低減に伴う作業者の負担の低減を図ることができる。また肘掛け部を基台及び座受け部に装着することで、基台と座受け部とを固定することができ、容易な作業で基台と座受け部の固定を行うことができる。また基台、座受け部及び肘掛け部が相対的に位置決めされ、基台、座受け部及び肘掛け部の位置調整をする必要がなく、取付作業が容易である。
【0018】
上記発明において、空気を給排気可能に構成される給排気装置と、前記給排気装置の駆動を制御する駆動制御部とをさらに備え、前記施療部は、給排気装置が給排気することで膨張及び収縮して被施療者を施療する空気袋を含み、前記給排気装置および駆動制御部のうち少なくとも一方は、前記基台に着脱可能に設けられていることが好ましい。
【0019】
本発明に従えば、給排気装置及び駆動制御部とのうち少なくとも一方が基台に着脱可能に構成されている。これによってさらに基台の搬送重量の低減、生産効率の向上及び多品種生産を行うことができる。
【0020】
上記発明において、前記座部は、前記座受け部に着脱可能に構成され、前記座受け部は、座部を離脱させることによって基台に向って覗くことができる窓が形成されていることが好ましい。
【0021】
本発明に従えば、座部を座受け部から取り外すことによって、窓から基台を覗くことができる。これによって座部下方に制御部等を構成しても、座部を座受け部から取り外すことで、制御部等を覗くことができ、そのメンテナンス作業が容易である。
【0022】
上記発明において、前記給排気装置は、前記座部の下方であって、前記基台上に着脱可能に配設され、前記駆動制御部は、前記座受け部よりも後方側であって、前記基台上に着脱可能に配設されていることが好ましい。
【0023】
本発明に従えば、給排気装置を座部の下方の基台上に配設することで、座受け部及び座部によって給排気装置を覆うことができ、給排気装置の駆動時の音及び振動などが施療者に伝わることを抑制できる。またこのような位置に配設された給排気装置は、座部を取り外すことによってメンテナンスを行うことができ、メンテナンス作業が容易である。駆動制御部を座部の後方に配設することで、座部を離脱させることなくメンテナンス作業を行うことができ、メンテナンス作業を容易に行うことができる。
【0024】
上記発明において、信号線と、空気流路と、前記信号線の途中に介在する信号線コネクタ部及び前記空気流路の途中に介在する流路コネクタ部のうち少なくとも一方のコネクタ部とを備え、前記施療部は、施療子によって被施療者を施療する施療機構をさらに含み、前記信号線は、前記施療機構と前記駆動制御部とを互いに電気的に接続し、前記空気流路は、前記給排気装置と前記空気袋とを互いに機械的に接続し、前記信号線コネクタ部は、前記基台に設けられる基台側信号線コネクタと、前記座受け部に設けられる座受け部側信号線コネクタとを有し、前記基台側信号線コネクタ及び座受け部側信号線コネクタは、前記座受け部を前記基台に装着することで接続され、それと共に前記信号線を介して前記施療機構と前記駆動制御部とが互いに電気的に接続され、前記座受け部を前記基台から離脱させることで切断され、それと共に前記施療機構と前記駆動制御部とが電気的に切断されるよう構成され、前記流路コネクタ部は、前記基台に設けられる基台側流路コネクタと、前記座受け部に設けられる座受け部側流路コネクタとを有し、前記基台側流路コネクタ及び座受け部側流路コネクタは、前記座受け部を前記基台に装着することで接続され、それと共に前記空気流を介して前記給排気装置と前記空気袋とが互いに機械的に接続され、前記座受け部を前記基台から離脱させることで切断され、それと共に前記給排気装置と前記空気袋とが機械的に切断されるよう構成されていることが好ましい。
【0025】
本発明に従えば、信号線の途中にコネクタ部が介在する場合、座受け部を基台に装着することで、信号線を介して前記施療機構と前記駆動制御部とが互いに電気的に接続され、また座受け部を基台から離脱させることで、信号線を介して前記施療機構と前記駆動制御部とが電気的に切断される。このように座受け部を基台に着脱するだけで、前記施療機構と前記駆動制御部との電気的な接続及び切断が行われるので、組み立て時に信号線を取り回す必要なく、組み立て作業が容易である。また空気流路の途中にコネクタ部が介在する場合、座受け部を基台に装着することで、空気流路を介して前記給排気装置と前記空気袋とが互いに機械的に接続され、また座受け部を基台から離脱させることで、空気流路を介して前記給排気装置と前記空気袋とが互いに機械的に切断される。このように座受け部を基台に着脱するだけで、前記給排気装置と前記空気袋との機械的な接続及び切断が行われるので、組み立て時に空気流路を取り回す必要なく、組み立て作業が容易である。
【発明の効果】
【0026】
本発明によれば、搬送が容易であり、生産効率を向上することができる椅子型マッサージ機を実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
以下、本発明の実施の形態に係る椅子型マッサージ機について図面を参照しながら具体的に説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る椅子型マッサージ機を示す斜視図である。図1に示すように、この椅子型マッサージ機1には、基本的に、被施療者が着座する座部2、被施療者の上体を支持する背凭れ部3、座部2を保持する基礎フレーム8(座受け部)、床面に設置された脚フレーム4(基台)、及び腕部を支持する肘掛け部5が備えられ、また、座部2の後方には椅子型マッサージ機1の動作を制御する制御部6(図4及び図8参照)が配設され、また座部2の下方には後述する給排気ユニット7(給排気装置、図4及び図8参照)が配設されている。これらの座部2、背凭れ部3及び肘掛け部5には、複数点から成るクッションやカバーが取り付けられるが、図1においては図示を省略している。なお、本実施の形態の説明において以下で用いる方向の概念は、文中に特に説明を付している場合を除き、椅子型マッサージ機1の座部2に着座した被施療者(図示せず)から見たときの方向の概念と一致するものとする。
【0028】
座部2は、床面に設置される脚フレーム4に支持された基礎フレーム8の上面に載置され、本実施の形態に係る椅子型マッサージ機1にあっては、この座部2は、基礎フレーム8に着脱可能になっている。座部2の内部又は表面には、適宜位置(本実施の形態では、座部2の前後)に空気袋11a(図12も参照)が設けられ、空気の給排気可能な給排気ユニット7に接続されている。空気袋11aは、給排気ユニット7からの空気の給排気によって膨張及び収縮し、被施療者の太ももや尻の対応する部位を圧迫施療することができる。また座部2の左右の側方には、肘掛け部5が基礎フレーム8及び脚フレーム4に着脱可能に設けられており、着座した被施療者は該肘掛け部5の上面に腕部を載置できるようになっている。
【0029】
背凭れ部3は、被施療者の上体に合わせて縦長に構成されており、座部2の後方位置に配設され、その中間部が基礎フレーム8の上方に延びる左右のアーム8bに枢支されている。この左右のアーム8bは、後述する連結バー21によって互いに連結され、この連結バー21に背凭れ部3の下端部が係合している。さらに連結バー21と基礎フレーム8の前部とが直動アクチュエータ9(図5、10及び11参照)により連結されている。これによって直動アクチュエータ9の伸縮駆動によって連結バー21が移動可能に構成され、これに伴って連結バー21に係合された背凭れ部3が前後方向に起伏動(リクライニング)可能に構成される。また、背凭れ部3の内部には縦長の空間3aが形成されており、この空間3aにはマッサージ機構(施療機構)10が収容されている。マッサージ機構10は、前記空間3a内で昇降可能に構成され、前後左右へ三次元的に動作可能な施療子10aを有し、この施療子10aの動作によって、被施療者の上体の背面部を押圧施療(揉み及び叩き等)することができる。
【0030】
また背凭れ部3の内部には、適宜位置(本実施の形態では、マッサージ機構10が設けられる空間3aの両側方)に空気袋11bが設けられ、空気の給排気可能な給排気ユニット7に接続されている。空気袋11bは、給排気ユニット7からの空気の給排気によって膨張及び収縮し、施療者の上体の対応する部位を圧迫施療することができる。
【0031】
図2は、上述したマッサージ機構10の原理的な構成を示す模式的な分解斜視図である。図2に示すように、マッサージ機構10は被施療者の身体に機械的刺激を与える4つのローラ状の施療子10aと、この施療子10aを変位駆動する揉み及び叩きモータ80,81が設けられている。施療子10aは2つのV字状のアーム82の先端それぞれに取り付けられている。夫々のアーム82は、略V字状をなす2つのコンロッド83に所定の範囲内で回転可能であるように夫々取り付けられている。各コンロッド83には、嵌合孔83aが設けられており、この嵌合孔83aに揉み回転軸84の両端に設けられた傾斜軸部84aが遊嵌されている。この傾斜軸部84aは、揉み回転軸84に対して所定角度傾斜した状態で設けられたものである。揉み回転軸84の中間部分には、ヘリカルギヤ85aが同軸的に設けられており、このヘリカルギヤ85aがウォーム85bと噛合している。このように、ヘリカルギヤ85aとウォーム85bとでウォームギヤ機構85が構成されている。
【0032】
ウォーム85bの一端には、プーリ86aが同軸的に設けられており、ベルト87によってこのプーリ86aと揉みモータ80の出力軸に設けられたプーリ86bとが連結されている。従って、揉みモータ80の回転運動はベルト87を介してウォーム85bへ伝達され、ウォーム85bの回転によって揉み回転軸84が回転する。そして、揉み回転軸84の回転に伴い、傾斜軸部84aが円錐形の軌跡を描くように変位し、これによってコンロッド83が規則的に動作して、左右の施療子10aが近接・離反するように左右及び上下方向へ略楕円を描くように移動する。これが施療子10aの揉み動作となる。なお、施療子10aの揉み動作には、左右の施療子10aが近接するときに前方(施療者側)へ移動し、左右の施療子10aが離反するときに後方へ移動する動作も含まれる。このように、揉み動作では、施療子10aが3次元的に移動することとなる。
【0033】
また、図2に示すように、コンロッド83の下部には嵌合穴83bが設けられており、この嵌合穴83bに連結部材88に設けられた突出部88aが挿入されている。連結部材88には、横方向の孔88bが設けられており、この孔88bに、叩き回転軸89の両端部に設けられた偏心部89aが遊嵌している。また、叩き回転軸89の中間部分にはプーリ90aが同軸的に設けられており、ベルト91によってこのプーリ90aと叩きモータ81の出力軸に設けられたプーリ90bとが連結されている。従って、叩きモータ81の回転運動はベルト91を介して叩き回転軸89に伝達され、叩き回転軸89の両端の偏心部89aの公転によって連結部材88が略上下に移動する。この結果、コンロッド83が嵌合孔83aを中心に往復回動するので施療子10aが円弧を描くように略上下に往復移動する。叩きモータ81を一定速度で回転させたときには、一定の周期で施療子10aが往復移動することとなり、これが施療子10aの叩き動作となる。また、叩きモータ81をその回転速度を変化させながら回転させたときには、変則的な周期で施療子10aが往復移動することとなり、これが施療子10aの指圧動作となる。
【0034】
このように、揉みモータ80の駆動によって施療子10aの揉み動作が、叩きモータ81の駆動によって施療子10aの叩き動作及び指圧動作が行われ、揉み及び叩きモータ80,81を同時に駆動することにより、揉み動作及び叩き動作又は揉み動作及び指圧動作が合成されて行われることとなる。もちろん、各動作を独立に行うことも可能である。さらにアーム82には、偏芯モータ92(図1参照)が設けられ、偏芯モータ92を駆動することで、施療子10aを微振動させ、これによって被施療者に刺激振動を与えることができる。
【0035】
図3は、椅子型マッサージ機1の機能を説明するためのブロック図である。図3に示すように、椅子型マッサージ機1は、制御部6(駆動制御部)を備えており、この制御部6は、脚フレーム4上に搭載されている(図5参照)。椅子型マッサージ機1は、着座した被施療者が操作することのできるリモートコントローラである操作部30を備え、該操作部30は制御部6と接続されている。更に、制御部6には複数の駆動部35〜37が接続されている。
【0036】
このうち駆動部35は、給排気ユニット7に接続され、制御部6からの指示に従って給排気ユニット7を駆動し、空気袋11a,11bを個別に独立して膨張及び収縮させることができる。駆動部36は、背凭れ部3のリクライニング用の直動アクチュエータ9に接続され、該制御部6からの指示により直動アクチュエータ9を伸縮させて背凭れ部3を起伏動させることができる。また駆動部37は、揉み、叩き及び偏心モータ80,81,92に接続され、制御部6からの指示によって、揉み、叩き及び偏心モータ80,81,92を駆動して、被施療者の上体背面に対し施療子10aにより揉み又は叩きの施療を実行可能となっている。本実施の形態では、このマッサージ機構10と空気袋11a,11bとによって施療部19が構成される。
【0037】
図4は、上述した椅子型マッサージ機1を分解して示す分解斜視図である。椅子型マッサージ機1は、座部2、基礎フレーム8及び背凭れ部3によって構成されるマッサージ機本体20、脚フレーム4、制御部6、給排気ユニット7、及び一対の肘掛け部5の5種類のモジュールによって構成されており、これら5つのモジュールは、他のいずれかのモジュールに着脱可能にそれぞれ構成されている。以下では、マッサージ機本体20、脚フレーム4、制御部6、給排気ユニット7、及び2つの肘掛け部5の各モジュールについて詳細に説明する。
【0038】
図5は、基礎フレーム8を上方から見た平面図である。基礎フレーム8は、大略的に箱状に形成される筐体8aと、筐体8aの後部に枢支された一対のアーム8bとを有する。図4に示すように筐体8aは、上面及び後面が開口し、前部8cに左右にわたって上半分が切りかかれている。さらに筐体8aには、その内方の中間部に両側壁にわたって保持バー8dが架けられている。基礎フレーム8は、左右両側部に左右にそれぞれに向って凹む凹所8eが形成されている。その凹所8eの両側には、上方に開口し、かつ互いに対向する面も開口するレバー受け部8kがそれぞれ形成されている(図4も参照)。
【0039】
座部2は、平面視で矩形の板状に形成され、その両側部から外方に突出する突出部2aが形成され、この突出部2aには、取付レバー2bがそれぞれ設けられている(図4参照)。取付レバー2bは、大略的にU字状に形成され、その一端部及び他端部が互いに離反するように折れ曲り、かつ平行に形成されている。座部2の上面には、クッションが設けられると共に前後に間隔をあけて一対の空気袋11a(図12参照)が設けられ、さらにその上から図示しないカバーによって覆われている。座部2は、凹所8eに突出部2aが嵌り込むように、筐体8aの上方からその内方に挿入され、そして取付レバー2bの両端部がレバー受け部8kに係合させることによって、基礎フレーム8に支持される(図1参照)。
【0040】
一対のアーム8bは、筐体8aの左右両側部の内壁の後端から上下方向に伸延し、その中間部8j(図4も参照)が筐体8aの両側部の内壁に回動可能にそれぞれ設け、その上端が座受け部8から上方に突出している。一対のアーム8bの下端には、各々を連結する連結バー21が左右に延設されている。この連結バー21は、その中間部に直動アクチュエータ9の一端部が固定されている。この直動アクチュエータ9は、座部2と基礎フレーム8の底部8fとの間に形成される空間8gに配設され、その他端部が基礎フレームの前部8cに固定されている。一対のアーム8bは、アクチュエータ9を駆動することによって、前記中間部8jを中心に前後方向に回動可能に構成されている。
【0041】
図6は、背凭れ部3を分解して示す分解斜視図である。背凭れ部3は、マッサージ機構10を昇降可能に保持する背凭れ部フレーム23と、背凭れ部フレーム23を後方から覆う後側カバー体24と、背凭れ部フレーム23を前側から覆う前側カバー体25とを備える。背凭れ部フレーム23は、上下方向に伸延する矩形状の枠体であり、左右の側方の枠には、一対のラックギア23aが形成されている。マッサージ機構10は、その両側面に2対のピニオンギア10bが形成され、このピニオンギア10bを前記一対のラックギア23aに昇降可能に噛み合わされて背凭れ部フレーム23に保持され、施療部位に合わせて昇降することができる。
【0042】
前側カバー体25には、上下方向に伸延するように形成される開口部25aが形成され、この開口部25aからマッサージ機構10の施療子10aが前方に突出している。また前側カバー体25には、前面の両側部に一対の空気袋11b(図1参照)が配設されている。このようにして形成される背凭れ部3には、前述の通り、複数点から成るクッションやカバーが取り付けられる。
【0043】
さらに背凭れ部フレーム23の両側面部の中間部には、外側方に向って突起するピン23b(図4も参照)がそれぞれ形成されている。この一対のピン23bは、後側及び前側カバー体24,25からも外側方に突出し、基礎フレーム8の一対のアーム8bの上端部に回動可能に支持され、これによって背凭れ部3が基礎フレーム8に後傾及び前傾可能に枢支されている(図1参照)。さらに背凭れ部フレーム23の下端には、前方に開口するよう構成されたL字状の一対の係合部23cが配設されている。この係合部23cは、基礎フレーム8に枢着された背凭れ部3が後傾することで、その開口部分が連結バー21に後方から係合する。このように連結バー21に係合することで、背凭れ部23は、直動アクチュエータ9の駆動に応じて起伏動可能に構成される。また背凭れ部3の高さ方向中間位置に回動軸(ピン23b)があるため、背凭れ部3と座部2とが略平行になるように倒すことができるため、よりコンパクト化できる。
【0044】
また背凭れ部3は、その上端側を前方に押すことによって、係合部23cが連結バー21から離脱し、一対のアーム8bの上端部を中心に回動して背凭れ部3の前面が座部2の上面、つまり座面に対向する位置まで前傾する。このように背凭れ部3が座面に対向するまで前傾させることで、マッサージ機本体20の高さ寸法を小さくすることができ、コンパクト化され、マッサージ機本体20の搬送が容易になる。
【0045】
図7は、脚フレーム4の上方から見た平面図である。図8は、脚フレーム4を分解して示す分解斜視図である。図9は、脚フレーム4を分解して、カバー体28を除く構成を上方から見た平面図である。脚フレーム4は、床面に設置される基台本体26と、基台本体26の一部を覆うカバー体28とを備える。基台本体26は、平面視で前後方向に伸延する矩形状であり、その両側部が前後方向に突出している。基台本体26の前側には、基礎フレーム8を載置するための支持部27が形成されている。支持部27は、平面視で後方に開口するコ字状に形成される第1支持部27aと、前記第1支持部27aの開口端部に左右方向に伸延するように形成される第2支持部27bとを有し、平面視で大略的に矩形の枠状に形成されている。第2支持部27bは、第1支持部より高さ寸法が小さく形成され、その上面が平坦に形成されている。基台本体26には、このようにして形成された支持部27の内方に給排気ユニット7が載置され、前記支持部27より後方側に制御部6が載置されている。
【0046】
給排気ユニット7は、空気を給排気可能なポンプ装置31と、ポンプ装置31から空気袋11a,11bに給排気される空気の流れを制御する複数の電磁制御弁32とを有し、これらポンプ装置31及び複数の電磁制御弁32がケーシング33に収納されている。このケーシング33は、平面視で矩形状に形成され、支持部27の内方の空間より外径寸法が小さく形成されている。支持部27の内方には、基台本体26上に複数の突起片26a及び複数の係合片26b、本実施の形態では、4つの突起片26aと3つの係合片26bが形成されている。4つの突起片26aは、前方に開口するL字状に形成され、左右一対のものが前後方向に間隔をあけて形成されている、3つの係合片26bは、大略的に前方に開口するL字状に形成され、前記4つの突起片26aより後方側に左右方向に間隔をあけて形成されている。そして左右両側の係合片26bは、外側面が壁部によって閉塞されている。ケーシング33には、これら4つの突起片26aに対応する位置に複数の係合孔33a(図9参照)が形成されている。
【0047】
前側の一対の突起片26aは、下方から各々に対応する係合孔33aに挿通され、ケーシング33を後方に摺動変位させることで、前記係合孔33aに係合される。同時に3つの係合片26bも、ケーシング33の後方側の角部及び後端の中央部にそれぞれ係合する。また後側の一対の突起片26aは、上下方向に弾性変形可能に形成されており、前側の一対の突起片26aをそれに対応する係合孔33aにそれぞれ挿通した状態において、係合孔33aに対し位置がずれて配置され、ケーシング33によって下方に押し出される。ケーシング33を後方に摺動することで、この後側の一対の突起片26aは、上方に復帰し、対応する係合孔33aに嵌合される。このようにケーシング33に4つの突起片26aと3つの係合片26bを嵌合又は係合させることで、給排気ユニット7が基台本体26の支持部27内に装着されて収容される。またケーシング33から4つの突起片26aと3つの係合片26bを離脱させることで、給排気ユニット7を取り外すことができる。
【0048】
制御部6は、基板6aに複数の集積回路(図示せず)を搭載することで構成され、プレート34に取り付けられている。基台本体26の後側の領域には、4つの係合突起片26cと、左右一対の突起片26dが形成されている。4つの係合突起片26cは、左右一対のものが前後方向に間隔をあけて形成されており、その間に一対の突起片26dが形成されている。プレート34には、後側の一対の係合突起片26c及び左右一対の突起片26dに対応する位置に係合孔34a,34bが形成されている。
【0049】
プレート34は、後側の一対の係合突起片26cをそれに対応する係合孔34aにそれぞれ挿通し前方に摺動変位することで係合される。同時に前側の係合突起片26cもケーシング33の前端に係合する。また左右一対の突起片26dは、上下方向に弾性変形可能に形成されており、後側の一対の係合突起片26cをそれに対応する係合孔34aにそれぞれ挿通した状態において、プレート34によって下方に押し出され、ケーシング33を前方に摺動することで、上方に復帰し、対応する係合孔34bに嵌合される。このようにプレート34に4つの係合突起片26cと一対の突起片26dを嵌合又は係合されることで、制御部6の基板6aが基台本体26の後部側に搭載される。またプレート34から4つの係合突起片26cと一対の突起片26dを離脱させることで、制御部6の基板6aが基台本体26から取り外すことができる。
【0050】
このようにして構成される基台本体26には、支持部27より後方側の領域を覆うように、具体的には搭載された制御部6を覆うようにカバー体28が着脱可能に設けられている。カバー体28に、その下面に下方に向って突出するL字状の左右一対の突起部28aが2組形成され、基台本体26には、これに対応する位置に係合孔26eがそれぞれ形成されている。カバー体28は、前記突起部28aをそれに対応する係合孔26eに挿通し、前方に摺動変位させることで、基台本体26に着脱可能に装着される。
【0051】
図10は、脚フレーム4から基礎フレーム8を取り外した状態を示す縦断面図である。図11は、脚フレーム4に基礎フレーム8を装着した状態を示す縦断面図である。このようにして構成された脚フレーム4には、その支持部27に基礎フレーム8が載置され装着される。以下では、さらに詳細に説明する。基礎フレーム8は、その下面部40において、後端部40aが、前端部40bより下方に位置するように形成されている。後端部40aは、下方に突出し格子状に配置された複数のリブによって構成され、このリブの下端が面一に形成されている。これによって後端面40aは、リブの下端によって平面が形成される。基礎フレーム8は、脚フレーム4に載置することで、その下面部40の前端部40b及び両側部が基台本体26の第1支持部27aに当接し、その下面部40の後端部40aが、第1支持部27aの後端部と第2支持部27bとによって形成される凹所27eに嵌まり込んで第2支持部27bに当接している。基礎フレーム8は、支持部27上を前後方向に摺動変位可能に構成される。
【0052】
また基礎フレーム8は、下面部40において、後端部40aに下方に突出する一対の後側係合片41(座受け部側係合部)が形成され、前端部40bにも下方に突出する前側係合片42(座受け部側係合部)が、左右に2つずつの計4つ形成されている。各後側係合片41は、L字状にそれぞれ形成され、前方に開口するように左右方向に間隔をあけて前記下面部40に設けられている。また各前側係合片42は、左右方向に伸延しかつ前方に開口するL字状に形成され、前記下面部40に設けられている。また各前側係合片42は、その中央部に前方に突出するリブ42aが形成されている。支持部27には、これらの係合片41,42を係合すべく、前側及び後側係合孔43,44(基台側係合部図7〜9も参照)が形成されている。前側係合孔43は、第1支持部27aの前部に、各前側係合片42に対応する位置に前側係合片42が係合可能にそれぞれ形成されている。つまり第1支持部27aの前部には、左右一対ずつ計4つの前側係合孔43が形成されている。また前側係合孔43には、前側係合片42が係合する際、前側係合片42のリブ42aが嵌合するための、前方に延びるスリット状の切欠き43a(図7〜9も参照)が形成されている。後側係合孔44は、第2支持部27bに、各後側係合片41に対応する位置に後側係合片41が係合可能にそれぞれ形成されている。つまり第2支持部27bには、左右に間隔を開けた一対の後側係合孔44が形成されている。
【0053】
基礎フレーム8は、前側及び後側係合片41,42が前側及び後側係合孔43,44にそれぞれ挿入されるように、上方から脚フレーム4に載置し、その後基礎フレーム8を前方に摺動変位させる。これによって前側及び後側係合片41,42が前側及び後側係合孔43,44にそれぞれ係合し、さらに切欠き43aに前側係合片42のリブ42aが嵌合し、基礎フレーム8が脚フレーム4に装着される。そして基礎フレーム8の後端部には、第2支持部27bに形成される3つのねじ孔47(図7)に螺着されるように、ねじ48を貫通螺着し、このねじ48によって基礎フレーム8と第2支持部27bとが締結されている。また前記ねじ48を取り外し、基礎フレーム8を後方に摺動変位させ、前記基礎フレーム8を持ち上げることで、取り外すことができる。
【0054】
このようにして摺動させるだけの簡単な作業で、脚フレーム4に基礎フレーム8を装着し、又は脚フレーム4から基礎フレーム8を離脱させることができる。したがってマッサージ機本体20の重量が大きくても容易に装着及び離脱させることができる。
【0055】
また給排気ユニット7が基礎フレーム8の下方に配設され、この給排気ユニット7が支持部27及び基礎フレーム8によって取り囲まれる。これによって給排気ユニット7の駆動音及び振動を閉じ込めることができ、被施療者に伝わることを抑制できる。
【0056】
また基礎フレーム8は、その筐体8aの底部が開口し、底窓46を形成している。この底窓46は、脚フレーム4に装着されている給排気ユニット7に臨むように形成され、この底窓46から給排気ユニット7のメンテナンスを行うことができる。したがってこの基礎フレーム8に載置される座部2を取り外すことによって、基礎フレーム8の下方に配置された給排気ユニット7のメンテナンスを容易に行うことができる。また給排気ユニット7よりも頻繁にメンテナンスが必要な制御部6を基礎フレーム8の後方に配置することによって、制御部6のメンテナンス時にマッサージ機本体20の分解を必要とせず、メンテナンス時の手間を省くことができる。さらに給排気ユニット7を基礎フレーム8の下方に配置することで、椅子型マッサージ機1の重心が前側になる。
【0057】
図12は、制御部6から延びる複数の信号線51,52,53及び給排気ユニット7から延びる複数の流路54,55の配置を概略示す配置図である。制御部6は、信号線51,52,53を介して脚フレーム4側の駆動部35とマッサージ機本体20側の駆動部36,37(図3)に電気的に接続されている。このうち信号線52,53は、脚フレーム4側とマッサージ機本体20側とに分断され、脚フレーム4側の部分が脚フレーム側コネクタ56a(基台側コネクタ)に電気的に接続され、またマッサージ機本体20側の部分がマッサージ機本体側コネクタ56b(座受け部側コネクタ)に電気的に接続されている。脚フレーム側コネクタ56aとマッサージ機本体側コネクタ56bとによってコネクタ部56を構成し、これらを接続することによって、信号線52,53は、脚フレーム4側の部分とマッサージ機本体20側の部分とが電気的に接続され、制御部6と駆動部36,37が電気的に接続される。
【0058】
給排気ユニット7は、2つの流路54,55を介して、空気を給排気可能に各空気袋11a,11bにそれぞれ接続されている。この流路54,55も、信号線52,53と同様に
脚フレーム4側とマッサージ機本体20側とに分断され、脚フレーム4側の部分が脚フレーム側コネクタ56aに接続され、またマッサージ機本体20側の部分がマッサージ機本体側コネクタ56bに接続されている。そして脚フレーム側コネクタ56aとマッサージ機本体側コネクタ56bとを接続することで、脚フレーム4側の部分とマッサージ機本体20側の部分とが接続され、給排気ユニット7と各空気袋11a,11bが接続される。
【0059】
このようにして構成されるコネクタ56は、脚フレーム側コネクタ56aが脚フレーム4の第1支持部27aの内壁に設けられ、マッサージ機本体側コネクタ56bは、基礎フレーム8の底窓46を挿通して、基礎フレーム8の下方に吊下げられている。従って基礎フレーム8を脚フレーム4に装着する、即ちマッサージ機本体20を脚フレーム4に装着し、前記底窓46からマッサージ機本体側コネクタ56bを脚フレーム側コネクタ56aに取り付けることで接続される。
【0060】
これによって脚フレーム4にマッサージ機本体20を装着した後に前記信号線52,53及び流路54,55の接続が容易であり、また組み立て時に信号線51,52,53及び流路54,55の取り回しを行う必要がなく椅子型マッサージ機1の組立が容易である。
【0061】
最後に図4を参照しつつ、肘掛け部5について説明する。各肘掛け部5は、左右対称に構成されており、基礎フレーム8の両側面部にそれぞれ設けられている。それ故、一方の肘掛け部5についてだけ説明し、他方の肘掛け部5については、その説明を省略する。肘掛け部5は、腕部を載置すべく側面視で卵形の厚肉板状に形成された肘掛け本体61を有する。肘掛け本体61は、基礎フレーム8に装着された状態で他の肘掛け本体61に対向する内側面部61aに第1係合部材62と第2係合部材63とが前後方向に間隔をあけて配設されている。第1係合部材62は、上端部62aが肘掛け部本体61の一表面61aから突出するように前記内側面部61aに配設されたL字状の板材である。基礎フレーム8の両側面部は、その上面部8h(図1及び図5参照)が前後にわたって互いに近接するように突出している。なおこの上面部8hは、その中間部に左右方向に凹む凹所8e(図5参照)が形成されている。第1係合部材62の上端部62aは、この上面8h前方側に載置され、ねじ等の締結具によって締結されている。
【0062】
第2係合部材63は、その上端部63a及び下端部63bが肘掛け部本体61の一表面61aから突出するように前記内側面部61aに配設されたコ字状の板材であり、その下端部63bには、さらに内側面部61aから左右方向に突出し、そして下方に向って伸延する挿入片63cが形成されている。この第2係合部材63は、上端部62aが基礎フレーム8の側面部の上面8h後方側(図1及び5参照)に載置され、ねじ等の締結具によって締結されている。さらに第2係合部材63は、第1支持部27aの両側部にそれぞれ形成される挿入孔27cに挿入片63cの先端が挿通され、脚フレーム4に着脱可能に装着される。これによって肘掛け部5は、基礎フレーム8及び脚フレーム4に着脱可能に装着され、基礎フレーム8及び脚フレーム4を固定することができる(図1参照)。これによって脚フレーム4、基礎フレーム8及び肘掛け部5が位置決めされ、脚フレーム4、基礎フレーム8及び肘掛け部5毎に位置決めする必要がなく、取付作業が容易である。
【0063】
このように構成される椅子型マッサージ機1は、マッサージ機本体20、脚フレーム4、制御部6、給排気ユニット7、及び2つの肘掛け部5の5つモジュールに分解することができ、これらモジュール毎に別々に搬送することができる。これによって各モジュールの搬送重量を低減することができ、作業者の負担を低減することができる。またこのように各モジュールを着脱可能に構成されることによって、マッサージ機本体20と、脚フレーム4と、制御部6と、給排気ユニット7と、2つの肘掛け部5とを別々に独立して製造し、組み立てることができる。このように別々に独立して製造可能であるので、各モジュールを同時に製造することができ、生産効率を向上させることができる。さらにマッサージ機本体20、脚フレーム4、制御部6、給排気ユニット7及び2つの肘掛け部5において、各々が複数の形態を有する場合、これらの組み合わせを変えて組み立てることによって種々の椅子型マッサージ機1を製造することができ、多品種生産が可能である。また5つのモジュールのうち一のモジュールだけを交換することも可能となり、一部構成だけ、例えばマッサージ機本体20だけ又は肘掛け部5だけを変更することも可能である。これによって一部のモジュールだけを取り外し修繕することが可能となり、従来のように椅子型マッサージ機1を全て分解する必要がなく、利便性が高い。
【0064】
図13は、本発明の第2の実施形態に係る椅子型マッサージ機1Aを分解して示す図面である。図13(a)は、基礎フレーム8Aを下方から見た底面図であり、図13(b)は、脚フレーム4Aを上方からみた平面図である。第2の実施形態に係る椅子型マッサージ機1Aは、第1の実施形態の椅子型マッサージ機1と構成が類似している。そこで第1の実施形態と同一の構成については、同一の符号を付してその説明を省略し、異なる構成についてだけ説明する。以下に説明する、第3及び第4の実施形態についても同様である。
【0065】
椅子型マッサージ機1Aの基礎フレーム8Aは、その下面部40の前後左右に一対の係合片41A,42Aが形成されている。前記一対の係合片41A,42Aは、下面部40Aから下方に突出し、その先端部が残余部に対し大径に形成されている。脚フレーム4Aは、支持部27Aが平面視で矩形の枠状に形成され、その内方に給排気ユニット7が収容されている。支持部27Aには、その両側面部に一対の肘掛け部5にそれぞれ形成される挿入片63cの先端が挿入可能な挿入孔27cが形成される。
【0066】
この支持部27Aは、その後方側の壁部が前側の壁部及び両側の壁部より凹み、凹所69を形成している。即ち平面視で、壁部が前側の壁部及び両側の壁部がコ字状に配置され、その開口部が下方に凹み、凹所69を形成している。基礎フレーム8Aの下面部40の後端部40aは、前端部40bに対し下方に突出し、この凹所69に嵌まり込んで、後方側の壁部に載置されている。また基礎フレーム8Aの下面部40の前部及び側部は、支持部27Aの前側の壁部及び両側の壁部に支持されている。このようにして支持部27Aの上面に基礎フレーム8の下面部40が載置されている。
【0067】
支持部27Aの上面には、前記一対の係合片41A,42Aに対応する位置に一対の係合孔43A,44Aが形成されている。つまり支持部27Aの上面に、前後左右に一対の係合孔43A、44Aが形成されている。前記係合孔43A,44Aは、挿入部71と溝部72とを有する。挿入部71は、円形状の孔であり、その径が係合片41A,42Aの先端の径より大径に形成され、係合片41A,42Aを挿入可能に形成されている。溝部72は、挿入部71に前後左右のいずれかの方向に延びて連なり、その幅が係合片41A,42Aの先端の径より小径であって、係合片41A,42Aの残余部より大径に形成されている。一対の係合孔43A,44Aは、中心軸L1に対し点対称となるように、前後左右の位置にそれぞれ配置されている。ここで中心軸L1とは、上下方向に伸延する仮想的な軸であり、支持部27Aの内方に形成され、本実施の形態では、平面視における前記支持部27Aの内方に形成される空間の重心を通る仮想軸である。
【0068】
脚フレーム4Aに対し、一対の係合片41A,42Aがそれに対応する一対の係合孔43A,44Aの挿入部71に挿入されるように、上方から基礎フレーム8Aを載置する。一対の係合片41A,42Aが対応する挿入部71に挿入された後に、基礎フレーム8Aを中心軸L1回り一方に回動させると、一対の係合片41A,42Aの残余部が溝部72に嵌まり込み、これによって一対の係合片41A,42Aが一対の係合孔43A,44Aにそれぞれ係合される。このように係合されることによって、基礎フレーム8Aが脚フレーム4Aに装着される。
【0069】
図14は、本発明に係る第3の実施形態に係る椅子型マッサージ機1Bの基礎フレーム8及び脚フレーム4だけを示す斜視図である。基礎フレーム8は、その下面部40の後端部(以下、「後側下端部」という)40aが凹所27e(図8参照)に嵌まり込み、前記後側下端部40aが左右方向と平行に配置されたピン部材74を介して前記第1支持部27aの両側壁に回動可能に支持されている。さらに基礎フレーム8の前側係合片42は、前後方向に変位可能に構成され、ばね等の付勢部材(図示しない)によって前方に向って付勢されている。
【0070】
このようにして構成される椅子型マッサージ機1は、基礎フレーム8の前側部分を浮かした状態、つまり後傾させた状態で、脚フレーム4の凹所27eに基礎フレーム8の後側下端部40aだけを嵌め込み、後側下端部40aをピン部材74によって第1支持部27aの両側壁に回動可能に支持させる。次に基礎フレーム8をピン部材74(基台に平行な軸線)回り一方に回動させ、浮かせていた基礎フレーム8の下面部40の前端部40bを第1支持部27aに当接させる。このとき前側係合片42は、第1支持部27aに当接することで後方に移動させられ、これによって前側係合片42が係合孔43に挿入される。挿入されると、後方に移動させられた前側係合片42が付勢部材によって前方に移動させられ、前側係合片42のリブ42aが切欠き43aに嵌まり込む。これによって前側係合片42と係合孔43とが係合し、基礎フレーム8が脚フレーム4に装着される。また前側係合片42を後方に付勢するボタン(図示しない)を押しながら前側係合片42を後方に押し込み、基礎フレーム8をピン部材74(基台に平行な軸線)回り他方に回動させることで、基礎フレーム8を脚フレーム4から離脱させることができる。
【0071】
このように構成される椅子型マッサージ機1は、基礎フレーム8を回動させることで、座部2を基礎フレーム8から取り外すことなく、かつ基礎フレーム8を脚フレーム4に取り付けたままの状態で給排気ユニット7を露出させることができ、給排気ユニット7のメンテナンスを容易に行うことができる。
【0072】
図15は、本発明に係る第4の実施形態に係る椅子型マッサージ機1Cにおける信号線51,52,53及び流路54,55の配置を概略示す配置図である。基礎フレーム8Cの下面部40の前端側には、下方に垂設されるコネクタ取付部75が形成される。このコネクタ取付部75の下端部の前面には、マッサージ機本体側コネクタ56bが設けられている。脚フレーム側コネクタ56aは、第1支持部27aの前側の内壁に設けられている。コネクタ取付部75は、マッサージ機本体20を脚フレーム4に載置することによって、その前面が第1支持部27aの前側の内壁に対向する。脚フレーム4に載置されたマッサージ機本体20を前方に摺動変位することで、マッサージ機本体20が脚フレーム4に装着されると共に、マッサージ機本体側コネクタ56bが脚フレーム側コネクタ56aに接続されるように形成されている。このように形成されることで、コネクタ56a,56bの接続、及びマッサージ機本体20と脚フレーム4との装着が同時に行え、信号線52,53及び流路54,55を接続する手間を省くことができる。
【0073】
本実施の形態では、直動アクチュエータ9が連結バー21を介して、背凭れ部3を後傾駆動しているけれども、必ずしもこのような構成に限定されない。たとえば直動アクチュエータ9が背凭れ部3の下端部に連結されていてもよく、この場合、直動アクチュエータ9が背凭れ部3に係合及び離脱可能に構成されることで、直動アクチュエータ9を背凭れ部3から離脱させることによって、背凭れ部3を前傾させることができる。
【0074】
また第1〜第4実施形態では、制御部6が基礎フレーム8の後方に設けられているけれども、基礎フレーム8の下方に着脱可能に設けてもよい。また給排気ユニット7を基礎フレーム8の下方に設けているけれども、基礎フレーム8の後方に着脱可能に設けてもよい。
【0075】
さらに第1〜第4実施形態では、フットレスト(オットマン)が設けられていない椅子型マッサージ機1〜1Cについて説明しているけれども、基礎フレーム8の前部に着脱可能なフットレストが設けられたものであってもよい。このときフットレストにも空気袋または振動しなどのマッサージ可能な機構を設けてもよい。制御部6は、これらの機構の駆動部に対し、赤外線などの無線を用いて制御可能に構成されてもよい。
【0076】
また各実施形態では、マッサージ機構10が背凭れ部3に設けられているけれども、座部に設けられてもよい。
【0077】
実施の各形態で具体的に説明している部分の組合せは、一例であり、特に組合せに支障が生じなければ、実施の形態同士を部分的に組合せることも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0078】
本発明は、搬送が容易であり、生産効率が向上することができる椅子及び椅子型マッサージ機に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0079】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る椅子型マッサージ機を示す斜視図である。
【図2】上述したマッサージ機構の原理的な構成を示す模式的な分解斜視図である。
【図3】椅子型マッサージ機の機能を説明するためのブロック図である。
【図4】上述した椅子型マッサージ機を分解して示す分解斜視図である。
【図5】基礎フレームを上方から見た平面図である。
【図6】背凭れ部を分解して示す分解斜視図である。
【図7】脚フレームの上方から見た平面図である。
【図8】脚フレームを分解して示す分解斜視図である。
【図9】脚フレームを分解して、カバー体を除く構成を上方から見た平面図である。
【図10】脚フレームから基礎フレームを取り外した状態を示す縦断面図である。
【図11】脚フレームに基礎フレームを装着した状態を示す縦断面図である。
【図12】制御部から延びる複数の信号線及び給排気ユニットから延びる複数の流路の配置を示す概略配置図である。
【図13】本発明の第2の実施形態に係る椅子型マッサージ機を分解して示す図面である。
【図14】本発明に係る第3の実施形態に係る椅子型マッサージ機の基礎フレーム及び脚フレームだけを示す斜視図である
【図15】本発明に係る第4の実施形態に係る椅子型マッサージ機における信号線及び流路の配置を概略示す配置図である。
【符号の説明】
【0080】
1,1A,1B,1C 椅子型マッサージ機
2 座部
3 背凭れ部
4 脚フレーム
5 肘掛け部
6 制御部
6a 基板
7 給排気ユニット
8,8A,8C 基礎フレーム
9 直動アクチュエータ
10 マッサージ機構
11a 空気袋
11b 空気袋
19 施療部
41 後側係合片
42 前側係合片
43 前側係合孔
44 後側係合孔
46 底窓
51,52,53 信号線
54,55 流路
56 コネクタ部
56a 脚フレーム側コネクタ
56b マッサージ機本体側コネクタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
着座可能な座部と、該座部の後方に設けられる背凭れ部と、座部を保持する座受け部と、前記座受け部を支持する基台とを備え、
前記座部及び前記背凭れ部のうち少なくとも一方に被施療者を施療する施療部が設けられ、
前記座受け部は、前記基台に対し着脱可能に構成されていることを特徴とする椅子型マッサージ機。
【請求項2】
前記座受け部は、座受け部側係合部を有し、
前記基台は、基台側係合部を有し、
前記座受け部側係合部及び基台側係合部は、前記座受け部を前記基台に載置した状態で、前記座受け部を基台に対し摺動変位することで、前記座受け部側係合部が前記基台側係合部に係合及び離脱するよう構成されていることを特徴とする請求項1に記載の椅子型マッサージ機。
【請求項3】
前記座受け部は、座受け部側係合部を有し、
前記基台は、基台側係合部を有し、
前記座受け部側係合部及び基台側係合部は、前記座受け部を上方から前記基台に載置し、基台に垂直な軸線回りに座受け部を回動させることで、前記座受け部側係合部が前記基台側係合部に係合及び離脱するよう構成されていることを特徴とする請求項1に記載の椅子型マッサージ機。
【請求項4】
前記基台は、基台側係合部を有し、
前記座受け部は、座受け部側係合部を有し、基台に平行な軸線回りに回動可能に基台に支持され、
前記座受け部側係合部及び基台側係合部は、前記座受け部が基台に回動可能に支持された状態で、前記軸線回りに回動させることによって、前記座受け部側係合部が前記基台側係合部に係合及び離脱するよう構成されていることを特徴とする請求項1に記載の椅子型マッサージ機。
【請求項5】
前記座受け部の両側方に着脱可能に設けられ、被施療者の肘を載置する肘掛け部をさらに有し、
前記肘掛け部は、前記基台に着脱可能であって、前記座受け部及び基台に装着された状態で、前記座受け部及び基台を固定可能に構成されていることを特徴とする請求項1乃至4に記載の椅子型マッサージ機。
【請求項6】
空気を給排気可能に構成される給排気装置と、
給排気装置の駆動を制御する駆動制御部とをさらに備え、
前記施療部は、前記給排気装置が給排気することで膨張及び収縮して被施療者を施療する空気袋を含み、
前記給排気装置および駆動制御部のうち少なくとも一方は、前記基台に着脱可能に設けられていることを特徴とする請求項1乃至5に記載の椅子型マッサージ機。
【請求項7】
前記座部は、前記座受け部に着脱可能に構成され、
前記座受け部は、座部を離脱させることによって基台に向って覗くことができる窓が形成されていることを特徴とする請求項6に記載の椅子型マッサージ機。
【請求項8】
前記給排気装置は、前記座部の下方であって、前記基台上に着脱可能に配設され、
前記駆動制御部は、前記座受け部よりも後方側であって、前記基台上に着脱可能に配設されていることを特徴とする請求項7に記載の椅子型マッサージ機。
【請求項9】
信号線と、
空気流路と、
前記信号線の途中に介在する信号線コネクタ部及び前記空気流路の途中に介在する流路コネクタ部のうち少なくとも一方のコネクタ部とを備え、
前記施療部は、施療子によって被施療者を施療し、前記駆動制御部によって駆動が制御される施療機構をさらに含み、
前記信号線は、前記施療機構と前記駆動制御部とを互いに電気的に接続し、
前記空気流路は、前記給排気装置と前記空気袋とを互いに機械的に接続し、
前記信号線コネクタ部は、前記基台に設けられる基台側信号線コネクタと、前記座受け部に設けられる座受け部側信号線コネクタとを有し、
前記基台側信号線コネクタ及び座受け部側信号線コネクタは、前記座受け部を前記基台に装着することで接続され、それと共に前記信号線を介して前記施療機構と前記駆動制御部とが互いに電気的に接続され、前記座受け部を前記基台から離脱させることで切断され、それと共に前記施療機構と前記駆動制御部とが電気的に切断されるよう構成され、
前記流路コネクタ部は、前記基台に設けられる基台側流路コネクタと、前記座受け部に設けられる座受け部側流路コネクタとを有し、
前記基台側流路コネクタ及び座受け部側流路コネクタは、前記座受け部を前記基台に装着することで接続され、それと共に前記空気流を介して前記給排気装置と前記空気袋とが互いに機械的に接続され、前記座受け部を前記基台から離脱させることで切断され、それと共に前記給排気装置と前記空気袋とが機械的に切断されるよう構成されていることを特徴とする請求項8に記載の椅子型マッサージ機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2008−253559(P2008−253559A)
【公開日】平成20年10月23日(2008.10.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−99484(P2007−99484)
【出願日】平成19年4月5日(2007.4.5)
【出願人】(000112406)ファミリー株式会社 (175)
【Fターム(参考)】